JP2001004603A - 超音波診断用の検査ヘッド - Google Patents

超音波診断用の検査ヘッド

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JP2001004603A
JP2001004603A JP2000111563A JP2000111563A JP2001004603A JP 2001004603 A JP2001004603 A JP 2001004603A JP 2000111563 A JP2000111563 A JP 2000111563A JP 2000111563 A JP2000111563 A JP 2000111563A JP 2001004603 A JP2001004603 A JP 2001004603A
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wall
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contact block
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JP2000111563A
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Yoriyasu Nakajima
頼寧 中島
Katsunori Ikegami
克則 池上
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KENSA KENKYUSHO INSPECTION CO
KENSA KENKYUSHO INSPECTION CO Ltd
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KENSA KENKYUSHO INSPECTION CO
KENSA KENKYUSHO INSPECTION CO Ltd
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/04Wave modes and trajectories
    • G01N2291/044Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects

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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボイラ用熱交換器チューブなどのチューブの
曲がり部や内径変化部においても、肉厚計測や欠陥探傷
を正確に行う。 【解決手段】 検査ヘッド100のセンター部材101
は、調芯ブラシ153,163を有する調芯機構15
0,160に連結されて、チューブ1の内部空間の中心
に位置する。センター部材101に回転自在に支持され
たアーム102の先端には、自在継手機構106を介し
て接触ブロック107が連結され、この接触ブロック1
07はチューブ1の内壁に押し付けられる。接触ブロッ
ク107に内蔵された超音波探触子108から出射され
た超音波は、接触ブロック107の凹部空間107bに
供給された水を伝達媒体としてチューブ内壁に入射され
る。接触ブロック107の接触面107aは、チューブ
曲がり部や内径変化部であっても、常にチューブ内壁に
押し付けられるため、チューブ内壁への超音波の入射角
度が一定となり、正確に肉厚計測や欠陥探傷ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波診断用の検査
ヘッドに関するものである。更に詳述すると、本発明
は、ボイラ用熱交換器チューブなどのチューブの肉厚計
測や欠陥探傷をする超音波診断装置に用いるものであ
り、チューブが直管である場合は勿論のこと、チューブ
に曲がり部や内径変化部があっても、正確に肉厚計測や
欠陥探傷ができるように工夫したものである。なお本明
細書では、超音波による肉厚計測及び超音波による欠陥
探傷のことを、「超音波診断」と総称している。
【0002】
【従来の技術】水管ボイラでは、上部に配置した蒸気ド
ラムと下部に配置した水ドラムとが、多数本の水管(チ
ューブ)により連結されている。このような水管ボイラ
では、チューブの劣化診断をするために、定期検査等に
おいてチューブの肉厚計測をする必要がある。この肉厚
計測をするためには、超音波を利用した肉厚計測装置が
使用されている。
【0003】ここで従来の肉厚計測装置の2つの例を、
図9及び図10を参照して説明する。両図に示す肉厚計
測装置の検査ヘッド10,20は、チューブ1の内部に
挿入され、超音波をチューブ1の内壁に向けて出射する
ことにより、肉厚を計測するものである。
【0004】まず検査ヘッド10について説明すると、
この検査ヘッド10においては、超音波探触子11は、
紐状またはロッド状の支持部材12の先端に備えられて
おり、チューブ1の長手(軸)方向に超音波Uを出射す
るようになっている。回転部材13は、超音波探触子1
1に回転自在に備えられており、超音波探触子11を回
転中心として周方向に回転できる。この回転部材13に
は、反射鏡14及びタービン翼15が配置されている。
調芯ブラシ16,16は、支持部材12から放射方向に
伸びる状態で配置されており、調芯ブラシ16,16の
先端がチューブ1の内壁に摺接することにより、超音波
探触子11をチューブ1の内部空間の中心に位置させる
ことができる。
【0005】このような検査ヘッド10により肉厚計測
をする場合には、チューブ1の内部全長に、音響結合媒
体として使用する水を満水(封水)状態にし、しかも水
を流通させる。チューブ1内に水を流通させると、ター
ビン翼15が水流により回転し、これにより回転部材1
3、ひいては反射鏡14が回転する。このため、超音波
探触子11から軸方向に出射した超音波Uは、反射鏡1
4にて反射して半径方向に沿い外側に向かって進むと共
に周方向に走査される。この超音波Uは、チューブ1の
内壁と外壁とで反射する。反射した超音波Uは、半径方
向に沿い内側に向かい、反射鏡14にて反射して超音波
探触子11に入射する。
【0006】超音波探触子11では、チューブ1の内壁
で反射した超音波Uを受けてから、外壁で反射した超音
波Uを受けるまでの時間間隔を基に、チューブ1のうち
超音波Uが当たった部分の肉厚に応じた肉厚計測信号を
出力する。肉厚計測信号はチューブ1の外部に設置した
肉厚計測器に送られ、肉厚の計測・集計が行われる。こ
のように、反射鏡14を回転しつつ、検査ヘッド10を
長手(軸)方向に移動させていくことにより、チューブ
1の各部分の肉厚を計測することができる。
【0007】次に検査ヘッド20について説明する。こ
の検査ヘッド20においては、紐状またはロッド状の支
持部材21の先端にモータ22が備えられており、この
モータ22のモータ軸23に超音波探触子24が備えら
れている。この超音波探触子24は、チューブ1の半径
方向に沿い超音波Uを出射するようになっている。調芯
ブラシ25,25は、隙間を介してモータ軸23に取り
付けられており、モータ軸23から放射方向に伸びる状
態で配置されている。この調芯ブラシ25,25の先端
がチューブ1の内壁に摺接することにより、超音波探触
子24をチューブ1の内部空間の中心に位置させること
ができる。
【0008】このような検査ヘッド20により肉厚計測
をする場合には、チューブ1の内部全長に水を満水(封
水)状態にしておく。なお水は流通させる必要はない。
モータ22により回転させられている超音波探触子24
から出射した超音波Uは、半径方向に沿い外側に向かっ
て進むと共に周方向に走査される。この超音波Uは、チ
ューブ1の内壁と外壁とで反射する。反射した超音波U
は、半径方向に沿い内側に向かい、超音波探触子24に
入射する。
【0009】超音波探触子24では、チューブ1の内壁
で反射した超音波Uを受けてから、外壁で反射した超音
波Uを受けるまでの時間間隔を基に、チューブ1のうち
超音波Uが当たった部分の肉厚に応じた肉厚計測信号を
出力する。肉厚計測信号はチューブ1の外部に設置した
肉厚計測器に送られ、肉厚の計測・集計が行われる。こ
のように、超音波探触子24をモータ22にて回転しつ
つ、検査ヘッド20を長手(軸)方向に移動させていく
ことにより、チューブ1の各部分の肉厚を計測すること
ができる。
【0010】なお、上述した何れの検査ヘッド10,2
0においても、肉厚を正確に計測するには、超音波Uを
チューブ1の内壁に垂直に入射させることが必要であ
る。このためには、検査ヘッド10,20の超音波探触
子11,24がチューブ1の内部空間の中心に位置する
必要がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】チューブ1が直管であ
る場合には、検査ヘッド10,20(超音波探触子1
1,24)をチューブ1の内部空間の中心に位置させる
だけで、超音波Uがチューブ1の内壁に垂直に入射す
る。しかし、チューブ1の曲がり部では、図11(a)
(b)の点線表記部分に示すように、牽引力Kと抵抗力
Rの作用により検査ヘッド10,20(超音波探触子1
1,24)が、チューブ1の内壁の一方側に押されて位
置シフトする傾向があるため、検査ヘッド10,20
(超音波探触子11,24)をチューブ1の内部空間の
中心に位置させることが難しい。このようにして検査ヘ
ッド10(20)がチューブ1の内部空間の中心から位
置シフトすると、超音波Uはチューブ1の内壁に斜めに
入射してしまい、肉厚計測ができなくなっていた(図1
1(b)の点線表記部分参照)。
【0012】またチューブ1の曲がり部や内径変化部で
は、検査ヘッド10,20(超音波探触子11,24)
をチューブ1の内部空間の中心に位置させていても、超
音波Uがチューブ1の内壁に垂直に入射することができ
ず、肉厚計測ができなくなっていた。即ち、チューブの
縦断面図である図11(a)、及び、その横断面図であ
る図12に示すように、チューブ1の曲がり部では、チ
ューブ1の横断面形状は円形ではなく楕円形となってし
まう。このため、図12に示すように、検査ヘッド10
(20)がチューブ1の内部空間の中心に位置していて
も、超音波Uはチューブ1の内壁に斜めに入射してしま
い、肉厚計測ができなくなっていた。
【0013】また図13に示すように、チューブの内径
変化部では、検査ヘッド10(20)がチューブ1の内
部空間の中心に位置していても、超音波Uはチューブ1
の内壁に斜めに入射してしまい、肉厚計測ができなくな
っていた。
【0014】更に上記従来技術では肉厚計測をするため
に、チューブ1内の全長を満水状態にしなければならな
いため、水の使用量が極めて多い。また水をチューブ1
内に注入したり排出したりするための手間が必要であ
り、検査に多くの手間や時間を要し面倒であった。
【0015】本発明は、上記従来技術に鑑み、チューブ
の曲がり部や内径変化部においても正確に肉厚計測や欠
陥探傷ができるとともに、音響媒質として使用する水の
量を少なくすることのできるチューブの超音波診断装置
を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の構成は、チューブの内部空間に挿入され、超音波を
チューブの内壁に向けて出射することによりチューブの
診断を行う超音波診断用の検査ヘッドであって、前記チ
ューブの内部空間に挿入され回転力が加えられてチュー
ブの周方向に沿い回転するセンター部材と、回転を許容
しつつ前記センター部材を支持すると共に、前記チュー
ブの内壁に摺接することにより前記センター部材を前記
チューブの内部空間の中心に位置させる調芯機構と、基
端が前記センター部材に回転自在に支持されると共に、
先端が前記内壁に向かって押し付けられる向きに付勢さ
れたアームと、アームの先端に自在継手機構を介して連
結され、接触面が前記チューブの内壁に接触すると共
に、前記接触面に凹部空間が形成されている接触ブロッ
クと、前記接触ブロックに内蔵されており、前記凹部空
間を介して超音波を出射する超音波探触子と、前記凹部
空間に水を供給する水供給機構とを有することを特徴と
する。
【0017】また本発明の構成は、前記アーム及び前記
接触ブロックが複数備えられており、各接触ブロックに
内蔵されている前記超音波探触子の配置位置が、前記チ
ューブの軸方向に沿いずれていたり、前記超音波探触子
は、前記接触ブロックの接触面が前記内壁に接触してい
る際に、内壁に対して直角に超音波を入射する向きに取
り付けられていたり、前記超音波探触子は、前記接触ブ
ロックの接触面が前記内壁に接触している際に、内壁に
対して斜めに超音波を入射する向きに取り付けられてい
ることを特徴とする。
【0018】また本発明の構成は、前記調芯機構は、前
記センター部材に嵌合している調芯ブラシであったり、
前記水供給機構は、前記センター部材,前記アーム及び
前記接触ブロックに形成した水経路により構成されてい
たり、超音波診断用の検査ヘッドは、ワンタッチ式コネ
クターを介して、回転力伝達ワイヤに連結されることを
特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0020】まず初めに、本発明の実施の形態にかかる
超音波診断用の検査ヘッド100を含む肉厚計測装置の
全体を、図1を参照しつつ説明する。図1では水管ボイ
ラのチューブ肉厚を計測している状態を示している。
【0021】図1に示すように、水管ボイラ2では、上
部に配置した蒸気ドラム3と下部に配置した水ドラム4
とが、多数本の水管(チューブ)1により連結されてい
る。なお図1では、チューブ1は一点鎖線により略記し
ている。このような水管ボイラ2のチューブ1の劣化診
断をするためには、チューブ1内に検査ヘッド100を
挿入すると共に、蒸気ドラム3内に検査ヘッド駆動装置
200を、水ドラム4内に水供給装置300を配置す
る。
【0022】肉厚計測をする場合には、検査ヘッド駆動
装置200により発生した回転力を、回転力伝達ワイヤ
201を介して検査ヘッド100に伝達し、検査ヘッド
100の超音波探触子をチューブ1の内壁に接触させつ
つ回転させる。また、水供給装置300から、水供給管
301を介して水を検査ヘッド100に供給して、局部
水浸法により、即ち超音波探触子とチューブ1の内壁の
間にのみ音響伝達媒体である水を満たす方法により、超
音波の伝達を行うようにする。回転力伝達ワイヤ201
を軸方向に沿い巻き取っていくことにより、検査ヘッド
100をチューブ1内において長手(軸)方向に移動さ
せていくことができる。これによりチューブ1の軸方向
に沿う所定ピッチ(例えば1mmピッチ)ごとに、周方
向に沿う所定角度(例えば3°)ごとの肉厚計測ができ
る。
【0023】<第1の実施の形態>次に、検査ヘッド1
00の詳細を説明する。図2に示すように、検査ヘッド
100のセンター部材101の下端には、調芯機構15
0が連結され、上端には調芯機構160が連結されてい
る。
【0024】調芯機構150は、ユニバーサルジョイン
ト151により連結した複数の外筒152に対して、ス
パイラルブラシである調芯ブラシ153を嵌合した構造
になっている。調芯ブラシ153は、その先端がチュー
ブ1の内壁に摺接することにより、中心部分がチューブ
1の内部空間の中心に位置する。このため、調芯ブラシ
153の中央に嵌合している外筒152は、回転が許容
されつつ、調芯ブラシ153により支持されてチューブ
1の内部空間の中心に位置する。なお、ユニバーサルジ
ョイント151の部分の構造を、図2のIII-III 断面で
ある図3に示す。この調芯機構150の下端は、スリッ
プリング170を介して、水供給管301に連結されて
いる。
【0025】調芯機構160は、調芯機構150と同様
な構成となっており、ユニバーサルジョイント161に
より連結した複数の外筒162に対して、スパイラルブ
ラシである調芯ブラシ163を嵌合した構造になってい
る。調芯ブラシ163は、その先端がチューブ1の内壁
に摺接することにより、中心部分がチューブ1の内部空
間の中心に位置する。このため、調芯ブラシ163の中
央に嵌合している外筒162は、回転が許容されつつ、
調芯ブラシ163により支持されてチューブ1の内部空
間の中心に位置する。この調芯機構160の上端は、ワ
ンタッチ式コネクター171を介して、回転力伝達ワイ
ヤ201に連結されている。
【0026】センター部材101は、上述したような調
芯機構150,160に連結されているため、チューブ
1の内部空間の中心に位置する。つまり、センター部材
101は、軸方向に移動したときにおいても、チューブ
1の曲がり部や内径変化部においても、常にチューブ1
の内部空間の中心に位置する。
【0027】一対(2本)のアーム102,103は、
その基端部が回転自在にセンター部材101に枢支され
ている。つまり、アーム102,103は、図2におい
て紙面に平行な面内で回転自在に枢支されている。アー
ム102,103の枢支位置は、周方向に関して180
°ずれた位置としている。両アーム102,103は、
押し広げられるように、バネ104,105により付勢
されており、アーム102,103の先端(図2では上
端)はチューブ1の内壁に向かって押し付けられる。
【0028】アーム102の先端には、自在継手機構1
06を介して、接触ブロック107が連結されている。
自在継手機構106は、図2のIV-IV 断面図である図4
と、図2のV-V 矢視図である図5に示すように、軸方向
の首振り軸106aと周方向の首振り軸106bを有し
ている。
【0029】接触ブロック107のうちチューブ1の内
壁に接触する接触面107aには、凹部空間107bが
形成されている。また接触面107aには、接触ブロッ
ク107を周方向にスムーズに転動移動させるローラ1
07cが備えられている。また接触ブロック107には
超音波探触子108が内蔵されている。この超音波探触
子108は、凹部空間107bを介してチューブ1の内
壁に向けて超音波を出射するものである。しかも、接触
面107aがチューブ1の内壁に接触している状態にお
いて、内壁に対して直角に超音波を入射させる向きに超
音波探触子108が配置されている。
【0030】一方、アーム103の先端には、自在継手
機構160と同様な構成になっている自在継手機構10
9を介して、接触ブロック110が連結されている。接
触ブロック110の接触面110aには、ローラ110
cが備えられている。なお本実施の形態では、、接触ブ
ロック110には超音波探触子は備えていない。
【0031】図2のVI-VI 断面である図6に示すよう
に、調芯機構150の外筒152内には、水ホース12
0と探触子ワイヤ(同軸ケーブル)121が配置されて
いる。探触子ワイヤ121は水ホース120内に同芯状
態で配置されており、水ホース120の内周面と探触子
ワイヤ121の外周面との間の空間を通して、水が水供
給装置300から供給されるようになっている。
【0032】探触子ワイヤ121は、図2に示すよう
に、センター部材101の部分においては水ホース12
0と分離し、先端が超音波探触子108に接続されてい
る。この探触子ワイヤ121を介して、超音波探触子1
08に超音波励起信号を送ると共に、超音波探触子10
8にて検出した肉厚計測信号が外部に伝送される。伝送
された肉厚計測信号は、水供給装置300を介して、肉
厚計測器に送られて肉厚の計測・集計が行われる。
【0033】水ホース120の内周面と探触子ワイヤ1
21の外周面との間の空間を通して、水供給装置300
から供給された水は、アーム102内に形成した水経路
122、軸106a,106b内に形成した水経路、接
触ブロック107に形成した水経路を通って、凹部空間
107bに供給される。このため、凹部空間107bに
は水が満水状態となり、局部水浸法により、超音波がチ
ューブ1に伝播される。なお水は、接触ブロック107
の接触面と、チューブ1の内壁との間の隙間を通って、
外部に噴出する。
【0034】上記構成となっている検査ヘッド100で
は、回転力伝達ワイヤ201により回転力が伝達される
と、調芯機構160の外筒162、センター部材10
1,調芯機構150の外筒152の部分が回転する。こ
のため、アーム102,103の先端に備えた接触ブロ
ック107,110は、チューブ1の内壁に接触しつつ
回転する。この状態で回転力伝達ワイヤ201を軸方向
に巻き取って検査ヘッド100を軸方向に移動させてい
くと、接触ブロック107,110は、チューブ1の内
壁をスパイラル状に走査していく。
【0035】このとき、局部水浸法を利用して、超音波
探触子108によりチューブ1の肉厚計測をすることに
より、前記チューブ1の肉厚計測を、スパイラル状の走
査経路に沿って行うことができる。
【0036】この場合、接触ブロック107,110は
自在継手機構106,109により連結されているた
め、チューブ1の曲がり部や内径変化部においても、接
触面107a,109aの保持角度はチューブ1の内壁
角度に応じて角度変化し、接触面107a,109aが
チューブ1の内壁に接触する。したがって、チューブ1
の曲がり部や内径変化部においても、チューブ1の内壁
に対して直角に超音波を入射することができ、正確に肉
厚計測をすることができる。
【0037】しかも、局部水浸法を利用しているため、
チューブ1の内部全体を満水にする必要がないため、使
用する水の量は極めて少なくなる。
【0038】なお、チューブ径の異なるチューブの肉厚
計測をする場合には、ワンタッチ式コネクター171を
外し、ブラシの長さが計測するチューブ径に応じたもの
になっている検査ヘッドを取り付けるようにする。
【0039】<他の実施の形態>上記実施の形態では、
接触ブロック107にのみ超音波探触子108を内蔵し
ているが、接触ブロック110側にも超音波探触子を内
蔵し、2つの超音波探触子を、チューブ1の軸方向にず
らして配置するようにしてもよい。このようにすれば、
二重のスパイラル状走査経路を、2つの超音波探触子に
より走査させるようにすることができ、軸方向の移動速
度を上げることができ、検査速度が向上する。
【0040】また上記実施の形態では、肉厚計測をする
ため、超音波がチューブ1の内壁に対して直角に入射す
るように、超音波探触子108の向きを配置している
が、向きを変えることにより、チューブ1の斜角探傷を
することもできる。つまり、接触ブロック107の接触
面107aがチューブ1の内壁に接触している状態にお
いて、内壁に対して超音波が斜めに入射する向きに、超
音波探触子108の取付け向きを変えれば、チューブ1
に対して斜めに超音波が入射され、チューブ1内に存在
する傷の有無を探傷する斜角探傷が実現できる。
【0041】なお、超音波の斜め入射とは、図7に示す
ようにチューブ1の周方向に対して斜めにする場合と、
図8に示すようにチューブ1の軸方向に対して斜めにす
る場合とがある。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば次の
ような効果を奏することができる。 (1)超音波探触子が内蔵された接触ブロックを、チュ
ーブの内壁に接触させつつ回転させるようにしているた
め、チューブの曲がり部や内径変化部においても、チュ
ーブの内壁に対して直角に超音波を入射することがで
き、肉厚計測を正確に行うことができる。 (2)局部水浸法を採用しているため、接触媒質として
必要な水の使用量を極端に減少させ、安定した音響結合
を得ることができ、簡単かつ正確に肉厚計測ができる。 (3)超音波探触子の配置角度を変えることにより、斜
角探傷を正確に行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる検査ヘッドを含む
肉厚計測装置の全体を示す構成図。
【図2】本発明の実施の形態にかかる検査ヘッドを示す
構成図。
【図3】図2のIII-III 拡大断面図。
【図4】図2のIV-IV拡大断面図。
【図5】図2のV-V 拡大矢視図。
【図6】図2のVI-VI 拡大断面図。
【図7】斜角探傷の状態を示す説明図。
【図8】斜角探傷の状態を示す説明図。
【図9】従来の検査ヘッドを示す構成図。
【図10】従来の検査ヘッドを示す構成図。
【図11】チューブ曲がり部の状態を示す断面図。
【図12】チューブ曲がり部の状態を示す横断面図。
【図13】チューブの内径変化部を示す縦断面図。
【符号の説明】
100 検査ヘッド 101 センター部材 102,103 アーム 104,105 バネ 106,109 自在継手機構 107,110 接触ブロック 107a、110a 接触面 107b 凹部空間 107c,110c ローラ 120 水ホース 121 探触子ワイヤ 122 水経路 150,160 調芯機構 151,161 ユニバーサルジョイント 152,162 外管 153,163 調芯ブラシ 200 検査ヘッド駆動装置 201 回転力伝達ワイヤ 300 水供給装置 301 水供給管 U 超音波

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チューブの内部空間に挿入され、超音波
    をチューブの内壁に向けて出射することによりチューブ
    の診断を行う超音波診断用の検査ヘッドであって、 前記チューブの内部空間に挿入され回転力が加えられて
    チューブの周方向に沿い回転するセンター部材と、 回転を許容しつつ前記センター部材を支持すると共に、
    前記チューブの内壁に摺接することにより前記センター
    部材を前記チューブの内部空間の中心に位置させる調芯
    機構と、 基端が前記センター部材に回転自在に支持されると共
    に、先端が前記内壁に向かって押し付けられる向きに付
    勢されたアームと、 アームの先端に自在継手機構を介して連結され、接触面
    が前記チューブの内壁に接触すると共に、前記接触面に
    凹部空間が形成されている接触ブロックと、 前記接触ブロックに内蔵されており、前記凹部空間を介
    して超音波を出射する超音波探触子と、 前記凹部空間に水を供給する水供給機構とを有すること
    を特徴とする超音波診断用の検査ヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記アーム及び前記
    接触ブロックが複数備えられており、各接触ブロックに
    内蔵されている前記超音波探触子の配置位置が、前記チ
    ューブの軸方向に沿いずれていることを特徴とする超音
    波診断用の検査ヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記
    超音波探触子は、前記接触ブロックの接触面が前記内壁
    に接触している際に、内壁に対して直角に超音波を入射
    する向きに取り付けられていることを特徴とする超音波
    診断用の検査ヘッド。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2において、前記
    超音波探触子は、前記接触ブロックの接触面が前記内壁
    に接触している際に、内壁に対して斜めに超音波を入射
    する向きに取り付けられていることを特徴とする超音波
    診断用の検査ヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に
    おいて、前記調芯機構は、前記センター部材に嵌合して
    いる調芯ブラシであることを特徴とする超音波診断用の
    検査へッド。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に
    おいて、前記水供給機構は、前記センター部材,前記ア
    ーム及び前記接触ブロックに形成した水経路により構成
    されていることを特徴とする超音波診断用の検査ヘッ
    ド。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に
    おいて、超音波診断用の検査ヘッドは、ワンタッチ式コ
    ネクターを介して、回転力伝達ワイヤに連結されること
    を特徴とする超音波診断用の検査ヘッド。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010008241A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Showa Engineering Co Ltd チューブの超音波検査装置
JP2013117384A (ja) * 2011-12-01 2013-06-13 Mitsubishi Heavy Industries Environmental & Chemical Engineering Co Ltd 超音波肉厚測定装置

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