JP2001002193A - 飲料供給装置 - Google Patents

飲料供給装置

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JP2001002193A
JP2001002193A JP11173885A JP17388599A JP2001002193A JP 2001002193 A JP2001002193 A JP 2001002193A JP 11173885 A JP11173885 A JP 11173885A JP 17388599 A JP17388599 A JP 17388599A JP 2001002193 A JP2001002193 A JP 2001002193A
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cooling
water
cooling water
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Koki Kanai
弘毅 金井
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Toshiba Electric Appliances Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給水温度に対応し、冷却手段16の無駄な作動
を無くして省エネルギ化するとともに、冷却し過ぎを防
止して適温の飲料を供給する。 【解決手段】 冷却手段16の作動で冷却水槽11内の冷却
水Wを冷却する。飲料が流通する飲料供給管路31の冷却
部14を冷却水槽11内の冷却水W中に配置し、冷却部14を
流通する飲料を冷却水Wとの熱交換で冷却する。飲料供
給管路31の冷却部14より上流側の飲料温度を温度検知手
段42で検知する。制御手段では、検知された飲料温度が
所定温度より高いときに冷却手段16の作動を許容すると
ともに、所定温度より低いときに冷却手段16の作動を禁
止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷飲料を供給する
飲料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、カップに飲料を提供する
カップ式飲料ディスペンサおよびカップ式飲料自動販売
機、冷水機や給茶機などでは、例えば、特開平6−28
8667号公報に記載されているように、冷水を供給す
るために、アイスバンク方式を採る飲料供給装置の構成
が知られている。
【0003】この飲料供給装置では、冷却水槽内に貯留
される冷却水中に、給水管の途中に接続される冷却コイ
ルを配置するとともに、冷凍機の冷媒コイル(蒸発コイ
ル)を配置しており、そして、冷凍機の作動によって冷
媒コイルの周囲に所定厚の氷が蓄氷するように冷却水を
冷却し、この冷却水と給水管の冷却コイル内を通過する
水道水などの水との熱交換により冷水として供給するよ
うにしている。
【0004】そして、冷媒コイルに蓄氷する氷の厚みを
蓄氷センサによって検知し、この冷媒コイルに蓄氷する
氷の厚みが常時一定になるように冷凍機を制御すること
により、常時一定の冷却能力が得られるように維持して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば、冬
季など気温の低いときなどには、飲料供給装置に給水さ
れる水の温度が十分低く、冷却しなくても所定の冷水温
度が得られる場合がある。
【0006】しかし、従来の飲料供給装置では、給水温
度とは無関係に、冷媒コイルに蓄氷する厚みが常時一定
になるように冷凍機を運転しているだけなので、無駄な
運転を行なうことになり、省エネルギの観点からは不経
済であるとともに、冷水温度が低くなり過ぎ、飲用者に
とっては冷た過ぎると感じるおそれがある。
【0007】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、飲料供給管路の冷却部より上流側で検知される飲
料温度に応じて冷却手段の作動を制御することにより、
冷却手段の無駄な作動を無くして省エネルギ化するとと
もに、冷却し過ぎを防止して適温の飲料を供給する飲料
供給装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の飲料供給
装置は、冷却水を貯留する冷却水槽と、この冷却水槽内
の冷却水を冷却する冷却手段と、前記冷却水槽内の冷却
水中を通過される冷却部を有し、飲料が流通される飲料
供給管路と、この飲料供給管路の冷却部より上流側で飲
料の温度を検知する温度検知手段と、この温度検知手段
で検知される飲料温度が所定温度より高いときに前記冷
却手段の作動を許容するとともに所定温度より低いとき
に冷却手段の作動を禁止する制御手段とを具備している
ものである。
【0009】そして、飲料供給管路の冷却部より上流側
で飲料温度を検知し、検知される飲料温度が所定温度よ
り高いときには、冷却手段の作動を許容し、冷却手段の
作動により冷却水槽内の冷却水を冷却し、この冷却水と
飲料供給管路の冷却部を流通する飲料との熱交換によ
り、飲料を冷却して供給する。また、検知される飲料温
度が所定温度より低く、冷却しなくてもよい場合には、
冷却手段の作動を禁止する。
【0010】請求項2記載の飲料供給装置は、請求項1
記載の飲料供給装置において、冷却手段は、冷却水槽内
の冷却水中に配置される蒸発器を有する冷凍機であるも
のである。
【0011】そして、冷凍機では、蒸発器の周囲に氷を
蓄氷させて飲料供給管路の冷却部を流通する飲料を効果
的に冷却するとともに、検知される飲料温度が所定温度
より低く、冷却しなくてもよい場合には、氷を蓄氷させ
ない。
【0012】請求項3記載の飲料供給装置は、請求項1
または2記載の飲料供給装置において、飲料供給管路を
通じて飲料を供給する飲料供給手段を備え、温度検知手
段は、前記飲料供給手段による飲料供給動作毎に飲料温
度を検知し、制御手段は、前記温度検知手段で飲料温度
を検知する毎に直前までに検知されている所定回数分の
飲料温度についての平均値を求め、この飲料温度の平均
値を所定温度と比較するものである。
【0013】そして、飲料温度を検知する毎に直前まで
に検知されている所定回数分の飲料温度についての平均
値を求め、この飲料温度の平均値を所定温度と比較する
ことにより、検知される飲料温度のばらつきによって冷
却手段の作動状態が頻繁に切り換わるのを防止する。
【0014】請求項4記載の飲料供給装置は、請求項1
ないし3いずれか記載の飲料供給装置において、制御手
段は、冷却手段の作動を許容している状態で飲料温度が
低いと判断するときの所定温度の値より、冷却手段の作
動を禁止している状態で飲料温度が高いと判断するとき
の所定温度の値が高く設定されるものである。
【0015】そして、冷却手段の作動を許容している状
態で飲料温度が低いと判断するときの所定温度の値よ
り、冷却手段の作動を禁止している状態で飲料温度が高
いと判断するときの所定温度の値が高く設定されること
により、それらの所定温度が同じ場合に比べて、所定温
度近くでの飲料温度の変化に対し、冷却手段の作動状態
が頻繁に切り換わるのを防止する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の飲料供給装置の一
実施の形態を図面を参照して説明する。
【0017】図1に飲料供給装置をカップ式飲料ディス
ペンサに適用した構成図を示し、図示しない機体の前部
にカップCが配置されるカップステーション1が配設さ
れ、機体内には、カップステーション1の上方位置に飲
料用原料液を収納する原料バッグ2およびこの原料バッ
グ2内の飲料用原料液を定量ずつカップC内に供給する
原料注出部3が配設され、さらに、カップステーション
1のカップC内に冷水を供給する飲料供給装置としての
冷水供給装置4が内蔵されている。なお、冷飲料以外
に、温飲料も注出する場合には、湯水をカップステーシ
ョン1に供給する湯水供給装置が機体内に内蔵される。
【0018】そして、冷水供給装置4は、水冷蓄熱方式
を採用するもので、冷却水Wが貯留される冷却水槽11を
有している。この冷却水槽11の冷却水W中には、冷却水
槽11の上面開口を通じて、回転翼としてのアジテータ1
2、蒸発器としての冷媒コイル13、および冷却部として
の冷却コイル14が浸漬されて支持されている。
【0019】アジテータ12は、モータ15により回転され
て冷却水Wに下向きの水流が発生するように回転され
る。
【0020】冷媒コイル13は、冷媒が通過されるパイプ
がコイル状に巻回されて形成されており、両端が機体内
に配設される冷却手段としての冷凍機16に接続され、こ
の冷凍機16の一部を構成している。冷凍機16は、コンプ
レッサ17、コンデンサ18、キャピラリチューブ19、およ
び冷媒コイル13によって構成される冷媒回路20を有し、
コンデンサ18にはコンデンサ18を冷却するファンユニッ
ト21が配設されている。そして、冷凍機16の運転時に
は、冷媒コイル13を介して冷却水槽11の冷却水Wが冷却
されるとともに、冷媒コイル13の表面に所定厚の氷が蓄
氷形成される。
【0021】冷却コイル14は、パイプがコイル状に巻回
されて形成されており、冷却コイル14の上流側の一端に
は飲料として例えば水道水の給水源である水道管などに
接続される給水管22が接続され、下流側の他端には分岐
継手23を介して冷水管24が接続されている。給水管22に
は、給水源からの給水圧力を一定圧に調整する減圧弁2
5、および給水管22の流路を開閉する給水電磁弁26が配
設されている。冷水管24は、冷水パイプ27、冷水ホース
28および冷水出水パイプ29によって構成されており、冷
水パイプ27にはこの冷水パイプ27の流路を開閉する冷水
電磁弁30が配設され、冷水出水パイプ29の先端はカップ
ステーション1の上方に配設されている。そして、給水
管22、冷却コイル14および冷水管24によって飲料供給管
路としての給水管路31が構成されるとともに、給水電磁
弁26および冷水電磁弁30によって飲料供給手段としての
給水手段32が構成されており、給水電磁弁26と冷水電磁
弁30とが共に開放されることで、給水される水(水道
水)が、その給水圧力によって、給水管22、冷却コイル
14および冷水管24を通じてカップステーション1のカッ
プCに注出されるとともに、冷却コイル14を通過する間
に冷却水槽11内の冷却水Wとの間で熱交換されて冷却さ
れる。
【0022】冷水パイプ27の冷水電磁弁30の下流側には
大気開放されているエア抜きホース33が接続され、給水
電磁弁26および冷水電磁弁30を閉じた際に、エア抜きホ
ース33から冷水管24内に空気が導入されて、冷水と空気
との置換を良好にし、給水電磁弁26および冷水電磁弁30
を閉じた後の冷水の液だれ時間の短縮が図られる。ま
た、このエア抜きホース33の先端は冷却水槽11上に配置
されており、冷水の供給時において、冷水の一部がエア
抜きホース33から漏洩しても、その冷水を冷却水槽11内
に導入することにより、冷却水槽11の冷却水Wの自然蒸
発分の一部が補われる。
【0023】また、給水管路31の冷却コイル14の下流側
は冷却水槽11の上部を通じて分岐継手23に接続され、す
なわち、給水管路31の冷却水槽11の上部位置に配設され
る分岐継手23を介して冷却水槽用給水管路34が分岐され
ている。冷却水槽用給水管路34には流路を開閉する冷却
水槽用給水電磁弁35が配設されている。冷却水槽用給水
管路34の先端は冷却水槽11上に配置され、給水電磁弁26
と冷却水槽用給水電磁弁35とが共に開放されることによ
り、給水される水が、その給水圧力によって、給水管2
2、冷却コイル14および冷却水槽用給水管路34を通じて
冷却水槽11内に導入される。
【0024】また、冷却水槽11の上部には冷却水槽11内
に供給される所定量以上の冷却水Wを排水するオーバー
フローホース36が接続され、冷却水槽11の下部には排水
コック37を介在した排水ホース38が接続されている。
【0025】また、冷却水槽11の冷却水W中には、冷却
水Wの水位を検知する水位センサ39、冷却水Wの水温を
検知する水温センサ40、冷媒コイル13の表面に形成され
る蓄氷の厚みを検知する蓄氷センサ41が配置されてい
る。
【0026】また、給水管路31の冷却コイル14の上流側
には、冷却コイル14に至る前の給水温度を検知するサー
ミスタなどの温度検知手段42が配置されている。
【0027】また、カップステーション1には、カップ
Cを載せるカップステージ43が配設され、このカップス
テーション1の下部にはカップステーション1の加わる
荷重に対応した電圧値を出力する圧力センサ44が配設さ
れている。
【0028】次に、図2にカップ式飲料ディスペンサの
ブロック図を示し、制御手段としての制御部51には、温
度検知手段42、記憶手段としての記憶部52、冷凍機16、
給水手段32の給水電磁弁26および冷水電磁弁30などが接
続されており、そして、この制御部51により、記憶部52
に記憶されたプログラムに基づき、温度検知手段42など
からの信号を入力して、冷凍機16、給水手段32の給水電
磁弁26および冷水電磁弁30などを制御する。
【0029】そして、制御部51は、温度検知手段42で検
知される給水温度(飲料温度)が所定温度(設定温度)
より高いときに冷凍機16の作動を許容するとともに所定
温度より低いときに冷凍機16の作動を禁止する制御手段
の機能を有している。
【0030】すなわち、制御手段は、給水手段32による
給水動作(飲料供給動作)毎に温度検知手段42によって
検知される給水温度を記憶部52に記憶させる記憶制御手
段の機能、温度検知手段42で給水温度を検知する毎に直
前までに検知されて記憶部52に記憶されている所定回数
分(例えば10回分)の給水温度についての平均値を求
める平均値算出手段の機能、この給水温度の平均値と所
定温度と比較する比較手段の機能、給水温度の平均値が
所定温度より高いと冷凍機16の作動を許容する作動許容
モード(図3参照)および給水温度の平均値が所定温度
より低いと冷凍機16の作動を禁止する作動禁止モード
(図3参照)のいずれかに切り換えるモード切換手段の
機能を有している。
【0031】さらに、制御手段は、冷凍機16の作動を許
容している作動許容モードの状態で給水温度が低いと判
断するときの所定温度(以下、作動禁止判断温度とい
う)の値、例えば3℃より、冷凍機16の作動を禁止して
いる作動禁止モード状態で給水温度が高いと判断すると
きの所定温度(以下、作動許容判断温度という)の値が
高く、例えば5℃に設定され、これら作動停止判断温度
と作動許容判断温度との間にモード切換をしないモード
切換禁止領域の幅(ヒステリシス幅)が設定されてい
る。
【0032】記憶部52には、給水手段32による給水動作
毎に温度検知手段42によって検知される給水温度を所定
回数分(例えば10回分)記憶されるとともに、作動停
止判断温度および作動許容判断温度の設定値などが記憶
される。
【0033】また、制御部51は、給水圧力の変動にかか
わらず、常に一定の冷水をカップCに供給するために、
定量給水手段の機能を有している。この定量給水手段の
機能では、予め設定したい量の水や飲料を入れたカップ
Cをカップステージ43に載置し、このときの圧力センサ
44の出力電圧の値を設定値として記憶部52に記憶してお
き、そして、給水手段32によって冷水をカップCに注い
でいるときに、圧力センサ44の出力電圧を監視し、その
出力電圧が設定値に達したときに給水手段32による給水
を停止させることで、常に一定の冷水をカップCに供給
できる。なお、図4に圧力センサ44が受ける圧力(飲料
重量)と圧力センサ44が出力する電圧との関係を示す。
【0034】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0035】飲料の注出時には、図示しない注出釦の操
作により、原料注出部3から所定量の飲料用液体原料を
カップステーション1に載置されたカップC内に注出
し、冷水供給装置4から冷水をカップステーション1の
カップC内に注出し、カップC内で飲料用液体原料と冷
水とを混合させて飲料を調合する。
【0036】冷水供給装置4からの冷水注出は、給水手
段32の給水電磁弁26および冷水電磁弁30の両方を同時に
開くことにより、給水される水(水道水)が、その給水
圧力によって、給水管22、冷却コイル14および冷水管24
を通じてカップステーション1のカップC内に注出され
る。このとき、冷凍機16の作動により冷却水槽11内の冷
却水Wが冷却されて蓄氷されている場合には、給水され
る水(水道水)が冷却コイル14を通過する間に冷却水槽
11内の冷却水Wとの間で熱交換されて冷却される。
【0037】給水手段32の給水電磁弁26および冷水電磁
弁30の両方を同時に開くことによって冷水をカップCに
注いでいるときには、圧力センサ44の出力電圧が監視さ
れ、その出力電圧が予め設定されている設定値に達した
ときに、給水手段32による給水が停止される。これによ
り、常に一定の冷水、つまり飲料をカップCに供給でき
る。
【0038】また、冷凍機16の作動時には、冷媒コイル
13を介して冷却水Wが冷却されて、冷媒コイル13の表面
に所定厚の氷が蓄氷される。同時に、アジテータ12が回
転され、冷却水Wに下向きの水流が発生されて、冷却水
槽11内の冷却水Wが循環され、これによって、冷媒コイ
ル13と冷却コイル14との間で循環水流が効率的に流れ、
冷却コイル14の冷却能力が高められる。そして、冷媒コ
イル13の表面に形成される蓄氷の厚みが蓄氷センサ41で
検知され、冷媒コイル13に一定厚の蓄氷が形成されるよ
うに冷凍機16の運転と停止とが制御される。
【0039】次に、制御部51による給水温度に応じた冷
凍機16の作動制御について、図5および図6のフローチ
ャートに基づいて説明する。
【0040】図5のフローチャートに示すように、冷水
供給装置4からの冷水供給毎(飲料供給毎)に、給水温
度の平均値が求められる。
【0041】すなわち、冷水供給装置4からの冷水供給
毎(飲料供給毎)に、温度検知手段42によって冷却コイ
ル14に流入する前の給水温度が検知され(ステップ
1)、検知された給水温度が記憶部52に記憶される。
【0042】今回検知された給水温度も含めて、記憶部
52に記憶されている過去の所定回数分(例えば10回
分)の給水温度から平均値が求められ(ステップ2)、
求められた給水温度の平均値が記憶部52に記憶される
(ステップ3)。
【0043】また、図6のフローチャートに示すよう
に、求められた給水温度の平均値に基づいて、冷凍機16
のモードが切り換えられる。
【0044】すなわち、現在の冷凍機16のモードが、作
動許容モードか、作動禁止モードかが判断される(ステ
ップ11)。このとき、作動許容モードであれば、冷凍機
16の作動によって、冷却水槽11内の冷却水Wが冷却され
て蓄氷されており、給水される水(水道水)が冷却コイ
ル14を通過する間に冷却水槽11内の冷却水Wとの間で熱
交換されて冷却される。
【0045】モードが作動許容モードであった場合に
は、給水温度の平均値が予め設定された作動禁止判断温
度(3℃)以上か判断される(ステップ12)。例えば、
夏季などで気温が高く、給水温度も高い状態にあること
で、給水温度の平均値が作動停止判断温度(3℃)以上
であれば、現在の作動許容モードが継続して設定され
る。また、例えば、冬季への季節の移り変わりによって
気温が低く、給水温度も十分に低くなり、給水温度の平
均値が作動停止判断温度(3℃)未満となれば、作動禁
止モードに切換設定される(ステップ13)。
【0046】この作動禁止モードが設定されることによ
り、以降の冷凍機16の作動が禁止されるが、給水温度が
十分低く、冷却しなくても、適温の冷水が供給される。
【0047】一方、モードが作動禁止モードであった場
合には、給水温度の平均値が予め設定された作動許容判
断温度(5℃)以上か判断される(ステップ14)。例え
ば、冬季などで気温が低く、給水温度も十分に低い状態
にあることで、給水温度の平均値が作動停止判断温度
(5℃)未満であれば、現在の作動禁止モードが継続し
て設定される。また、例えば、夏季への季節の移り変わ
りによって気温が高く、給水温度も高くなり、給水温度
の平均値が作動許容判断温度(5℃)以上となれば、作
動許容モードに切換設定される(ステップ15)。
【0048】この作動許容モードが設定されることによ
り、以降の冷凍機16の作動が許容され、給水温度が冷却
されて、適温の冷水が供給される。
【0049】このように、給水管路31の冷却コイル14よ
り上流側で温度検知手段42によって給水温度を検知し、
検知される給水温度が所定温度(作動許容判断温度)よ
り高いときに冷凍機16の作動を許容するとともに所定温
度(作動禁止判断温度)より低いときに冷凍機16の作動
を禁止するので、検知される給水温度が十分低く、冷却
しなくてもよい場合に、無駄な運転を無くして省エネル
ギ化できるとともに、冷却し過ぎを防止して適温の飲料
を供給できる。
【0050】さらに、給水温度を検知する毎に直前まで
に検知されている所定回数分の給水温度についての平均
値を求め、この給水温度の平均値を所定温度と比較する
ので、検知される給水温度のばらつきによって冷凍機16
の作動状態が頻繁に切り換わるのを防止できる。
【0051】しかも、冷凍機16の作動を許容している状
態で給水温度が低いと判断するときの所定温度(作動禁
止判断温度)の値(例えば3℃)より、冷凍機16の作動
を禁止している状態で給水温度が高いと判断するときの
所定温度(作動許容判断温度)の値(例えば5℃)が高
く設定されるので、それらの所定温度が同じ場合に比べ
て、所定温度近くでの給水温度の変化に対し、冷凍機16
の作動状態が頻繁に切り換わるのを防止できる。
【0052】なお、冷却手段としては、冷却水槽11内の
冷却水W中に配置される冷媒コイル13を有する冷凍機16
を用いることで、冷媒コイル13の周囲に氷を蓄氷させて
冷却コイル14を流通する飲料を効果的に冷却できるが、
冷媒コイル13を冷却水槽11の外側に配置して冷却水槽11
内の冷却水Wを冷却することもできる。
【0053】また、給水温度が低く、作動禁止モードに
設定されている場合でも、仮に、冷却水槽11の冷却水W
の温度が高く、熱交換によって冷却コイル14を通過する
水の温度が適温よりも上昇するおそれのあるときには、
冷凍機16を作動させ、冷却水Wを冷却するようにしても
よい。
【0054】また、冷却コイル14を通過させて冷却する
対象は、水(水道水)に限らず、シロップなどの飲料原
料や飲料自体でもよい。
【0055】また、飲料提供装置は、カップ式飲料ディ
スペンサの他、カップ式飲料自動販売機、冷水機、およ
び給茶機などにも適用できる。
【0056】
【発明の効果】請求項1記載の飲料供給装置によれば、
飲料供給管路の冷却部より上流側で飲料温度を検知し、
検知される飲料温度が所定温度より高いときに冷却手段
の作動を許容するとともに所定温度より低いときに冷却
手段の作動を禁止するので、検知される飲料温度が十分
低く、冷却しなくてもよい場合に、無駄な運転を無くし
て省エネルギ化できるとともに、冷却し過ぎを防止して
適温の飲料を供給できる。
【0057】請求項2記載の飲料供給装置によれば、請
求項1記載の飲料供給装置の効果に加えて、冷却手段
は、冷却水槽内の冷却水中に配置される蒸発器を有する
冷凍機であり、蒸発器の周囲に氷を蓄氷させて飲料供給
管路の冷却部を流通する飲料を効果的に冷却できるとと
もに、検知される飲料温度が十分低く、冷却しなくても
よい場合には、無駄に氷を蓄氷させずにできる。
【0058】請求項3記載の飲料供給装置によれば、請
求項1または2記載の飲料供給装置の効果に加えて、飲
料温度を検知する毎に直前までに検知されている所定回
数分の飲料温度についての平均値を求め、この飲料温度
の平均値を所定温度と比較するので、検知される飲料温
度のばらつきによって冷却手段の作動状態が頻繁に切り
換わるのを防止できる。
【0059】請求項4記載の飲料供給装置によれば、請
求項1ないし3いずれか記載の飲料供給装置の効果に加
えて、冷却手段の作動を許容している状態で飲料温度が
低いと判断するときの所定温度の値より、冷却手段の作
動を禁止している状態で飲料温度が高いと判断するとき
の所定温度の値が高く設定されるので、それらの所定温
度が同じ場合に比べて、所定温度近くでの飲料温度の変
化に対し、冷却手段の作動状態が頻繁に切り換わるのを
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す飲料供給装置を適
用したカップ式飲料ディスペンサの構成図である。
【図2】同上カップ式飲料ディスペンサのブロック図で
ある。
【図3】同上給水温度の平均値とモードとの関係を示す
説明図である。
【図4】同上圧力センサが受ける圧力と出力する電圧と
の関係を示す特性図である。
【図5】同上給水温度の平均値を求めるフローチャート
である。
【図6】同上冷凍機のモードを切り換えるフローチャー
トである。
【符号の説明】
4 飲料供給装置としての冷水供給装置 11 冷却水槽 13 蒸発器としての冷媒コイル 14 冷却部としての冷却コイル 16 冷却手段としての冷凍機 31 飲料供給管路としての給水管路 32 飲料供給手段としての給水手段 42 温度検知手段 51 制御手段としての制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却水を貯留する冷却水槽と、 この冷却水槽内の冷却水を冷却する冷却手段と、 前記冷却水槽内の冷却水中を通過される冷却部を有し、
    飲料が流通される飲料供給管路と、 この飲料供給管路の冷却部より上流側で飲料の温度を検
    知する温度検知手段と、 この温度検知手段で検知される飲料温度が所定温度より
    高いときに前記冷却手段の作動を許容するとともに所定
    温度より低いときに冷却手段の作動を禁止する制御手段
    とを具備していることを特徴とする飲料供給装置。
  2. 【請求項2】 冷却手段は、冷却水槽内の冷却水中に配
    置される蒸発器を有する冷凍機であることを特徴とする
    請求項1記載の飲料供給装置。
  3. 【請求項3】 飲料供給管路を通じて飲料を供給する飲
    料供給手段を備え、 温度検知手段は、前記飲料供給手段による飲料供給動作
    毎に飲料温度を検知し、 制御手段は、前記温度検知手段で飲料温度を検知する毎
    に直前までに検知されている所定回数分の飲料温度につ
    いての平均値を求め、この飲料温度の平均値を所定温度
    と比較することを特徴とする請求項1または2記載の飲
    料供給装置。
  4. 【請求項4】 制御手段は、冷却手段の作動を許容して
    いる状態で飲料温度が低いと判断するときの所定温度の
    値より、冷却手段の作動を禁止している状態で飲料温度
    が高いと判断するときの所定温度の値が高く設定される
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の飲料
    供給装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105632034A (zh) * 2014-11-07 2016-06-01 徐丽天 一种eos结合nfc进行智能运行的净水设备及系统
JP2017119524A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 パーパス株式会社 ウォーターサーバーおよびその動作制御プログラム

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CN105632034A (zh) * 2014-11-07 2016-06-01 徐丽天 一种eos结合nfc进行智能运行的净水设备及系统
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