JP2001001885A5 - - Google Patents
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Description
【書類名】 明細書
【発明の名称】 流体装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ハウジングに形成した収容孔内に挿入されたシリンダと、前記シリンダ内に形成され、その容積が拡縮するポンプ室と、このポンプ室に吐出弁を介して連通する吐出室とを備えたポンプ装置を有し、このポンプ装置の吐出室から作動流体が導出される流体装置において、
前記収容孔内であって前記吐出室に臨む位置に、その容積が変化可能なダンパ室を形成したことを特徴とする流体装置。
【請求項2】 前記ダンパ室は、ダンパピストンと、このダンパピストンをダンパ室の容積が減じる方向に付勢するばね部材が付属していることを特徴とする請求項1記載の流体装置。
【請求項3】 前記ばね部材が、皿ばねを複数枚重ね合わせて形成されてなることを特徴とする請求項2記載の流体装置。
【請求項4】 前記吐出室から作動流体が導出される通路の途中に、オリフィスが設けられてなることを特徴とする請求項1記載の流体装置。
【請求項5】 前記流体装置がアンチロックブレーキ装置であって、前記ダンパピストンは、ダンパ室の容積が増大する方向への移動が所定位置で停止されるようになっていることを特徴とする請求項1記載の流体装置。
【請求項6】 前記流体装置がアンチロックブレーキ装置であって、前記ダンパピストンには、ポンプ装置の吐出室から作動流体を導出することが可能な常時閉塞しない通路が形成されていることを特徴とする請求項1記載の流体装置。
【請求項7】 ハウジングに形成した収容孔内に挿入されたシリンダと、前記シリンダ内に形成され、その容積が拡縮するポンプ室と、このポンプ室に吐出弁を介して連通する吐出室と、前記吐出弁を開弁方向に付勢するばね部材と、前記吐出室に隣接してその容積が変化可能なダンパ室を形成したことを特徴とする流体装置。
【請求項8】 容積が拡縮するポンプ室と、このポンプ室に吐出弁を介して連通する吐出室とを備えたポンプ装置と、前記吐出室に臨む位置に、ポンプ作動時のその容積が変化可能なダンパ部を設けたことを特徴とする流体装置。
【請求項9】 前記ダンパ室は可動部と、可動部の外周に設けられた弾性体によって容積変化可能である請求項1または請求項7記載の流体装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,車両のブレーキ液圧を制御するためのアンチロックブレーキ装置等の流体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の流体装置は、シリンダ内に形成され、その容積が拡縮するポンプ室と、このポンプ室に吐出弁を介して連通する吐出室とを備えたポンプ装置を有し、このポンプ装置の吐出室から作動流体が例えばホイールシリンダ等に導かれるようになっている。
【0003】
また、この種の流体装置にあっては、前記ポンプ装置で生じる流体の脈動を減じるための工夫が施されており、例えば、特開平9−79134号公報には、吐出室に一定容積のダンパ室を設けた技術が開示されており、また、特開平9−175381号公報には、吐出室よりも下流側の流体通路に減衰器を設けた技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前者の公報記載の技術にあっては、前記ポンプ装置の吐出室に設けられたダンパ室はその容積が変化しないから、脈動の減衰性能を向上させるためには大きな容積を必要とし、装置全体が大型化する虞がある。
【0005】
また、後者の公報記載の技術にあっては、前記ポンプ装置の吐出室よりも下流側の流体通路に設けられた減衰器が、エラストマ材料から形成された減衰器本体と、この減衰器本体のシールエッジで区画された減衰室とを備えており、この減衰器の耐久性不足が懸念される。
【0006】
本発明は前記従来の実情に鑑みて案出されたもので、ポンプ装置で生じる脈動を効果的に減衰することができると共に、装置全体が大型化することなく、耐久性に優れた流体装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、請求項1記載の発明は、ハウジングに形成した収容孔内に挿入されたシリンダと、前記シリンダ内に形成され、その容積が拡縮するポンプ室と、このポンプ室に吐出弁を介して連通する吐出室とを備えたポンプ装置を有し、このポンプ装置の吐出室から作動流体が導出される流体装置において、前記収容孔内であって前記吐出室に臨む位置に、その容積が変化可能なダンパ室を形成した構成にしてある。
【0008】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、前記ダンパ室が、ダンパピストンと、このダンパピストンをダンパ室の容積が減じる方向に付勢するばね部材を付属させた構成にしてある。
【0009】
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の構成において、前記ばね部材が、皿ばねを複数枚重ね合わせて形成されてなる構成にしてある。
【0010】
また、請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、前記吐出室から作動流体が導出される通路の途中に、オリフィスが設けられてなる構成にしてある。
【0011】
また、請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、前記流体装置がアンチロックブレーキ装置であって、前記ダンパピストンは、ダンパ室の容積が増大する方向への移動が所定位置で停止されるようになっている構成にしてある。
【0012】
また、請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、前記流体装置がアンチロックブレーキ装置であって、前記ダンパピストンには、ポンプ装置の吐出室から作動流体を導出することが可能な常時閉塞しない通路が形成されている構成にしてある。
【0013】
また、請求項7記載の発明は、ハウジングに形成した収容孔内に挿入されたシリンダと、前記シリンダ内に形成され、その容積が拡縮するポンプ室と、このポンプ室に吐出弁を介して連通する吐出室と、前記吐出弁を開弁方向に付勢するばね部材と、前記吐出室に隣接してその容積が変化可能なダンパ室を形成した構成にしてある。
【0014】
また、請求項8記載の発明は、容積が拡縮するポンプ室と、このポンプ室に吐出弁を介して連通する吐出室とを備えたポンプ装置と、前記吐出室に臨む位置に、ポンプ作動時のその容積が変化可能なダンパ部を設けた構成にしてある。
【0015】
また、請求項9記載の発明は、請求項1又は請求項7記載の発明の構成において、前記ダンパ室は可動部と、可動部の外周に設けられた弾性体によって容積変化可能である構成にしてある。
【0016】
斯かる構成において、前記ポンプ装置が駆動されることにより、ポンプ室が拡縮し、作動流体がポンプ室内に吸入され、ポンプ室から吐出弁を介して吐出室に吐出される。前記ポンプ装置の駆動は、具体的には、ポンプ装置がプランジャポンプである場合に、プランジャが駆動カムによって往復駆動される。また、前記ポンプ装置がピストンポンプである場合に、ピストンが往復駆動される。
【0017】
前記ポンプ装置の吐出室に吐出された作動流体は、吐出室に臨んで形成されたダンパ室によって脈動が減衰され、吐出室から導き出される。即ち、前記ダンパ室は、液圧の変動時に、ダンパピストンが移動し、その容積が拡縮して圧力変動を減衰する。前記作動流体の脈動の減衰は、ダンパ室の容積と、ダンパピストンの摺動摩擦等によって得られる。また、請求項2及び請求項3記載の発明にあっては、更に、前記ばね部材の撓み変形に伴って生じる、ばね部材の機械的な摩擦によって得られる。また、請求項4記載の発明にあっては、更に、前記作動流体がオリフィスを通過するときの流通抵抗によって得られる。
【0018】
ここに、前記ダンパ室は、摺動自在なダンパピストンを設けてその容積が変化可能に形成してあるから、容積が変化することによって、作動流体の脈動が効果的に減衰される。また、前記ダンパピストンの摺動抵抗等によっても減衰作用が発揮される。
【0019】
このため、前記ダンパ室が一定容積である場合に比較して、小さな容積を持って脈動の減衰性能を向上させることができる。また、前記ダンパ室の容積を拡縮するダンパピストンは剛性の高い合成樹脂材料や金属材料によって形成可能であるから、経時変化がなく優れた耐久性を有する。
【0020】
したがって、ポンプ装置で生じる脈動を効果的に減衰することができると共に、装置全体が大型化することなく、耐久性に優れた流体装置が得られる。
【0021】
また、請求項2記載の発明においては、前記ダンパピストンには、このダンパピストンをダンパ室の容積が減じる方向に付勢するばね部材が付属しているから、ダンパピストンが摺動するとき、ばね部材の撓み変形に伴ってこのばね部材とダンパピストンとの間で摩擦を生じる。このため、前記ばね部材の機械的摩擦が脈動の減衰のために利用されるから、より優れた減衰作用が発揮される。
【0022】
また、請求項3記載の発明にあっては、前記ばね部材が、皿ばねを複数枚重ね合わせて形成されているから、ダンパピストンが摺動するとき、皿ばねの撓み変形に伴って皿ばねとダンパピストンとの間及び皿ばねの相互間で摩擦を生じる。このため、前記ばね部材の機械的な摩擦が脈動の減衰のために利用されるから、より優れた減衰作用が発揮される。
【0023】
また、請求項4記載の発明においては、前記吐出室から作動流体が導出される通路の途中にオリフィスが設けられているから、作動流体がこのオリフィスを通過するときに流通抵抗が得られる。このため、前記オリフィスによる作動流体の流通抵抗が脈動の減衰のために利用されるから、より優れた減衰作用が発揮される。
【0024】
また、請求項5記載の発明においては、前記流体装置がアンチロックブレーキ装置であって、前記ダンパピストンは、ダンパ室の容積が増大する方向への移動が所定位置で停止されるようになっているから、ポンプ装置の吐出圧力が所定値を超える高圧領域ではダンパピストンが移動せず、アンチロックブレーキ装置の油圧剛性を必要以上に低下させることがない。
【0025】
また、請求項6記載の発明においては、前記流体装置がアンチロックブレーキ装置であって、前記ダンパピストンには、ポンプ装置の吐出室から作動流体を導出することが可能な常時閉塞しない通路が形成されているから、アンチロックブレーキ装置内に作動液体としてのブレーキ液を充填(真空充填)するとき、吐出室が密閉されることがなく、充填作業を容易かつ確実に行うことができる。
【0026】
また、請求項7記載の発明においては、ハウジングに形成した収容孔内に挿入されたシリンダと、前記シリンダ内に形成され、その容積が拡縮するポンプ室と、このポンプ室に吐出弁を介して連通する吐出室と、前記吐出弁を開弁方向に付勢するばね部材と、前記吐出室に隣接してその容積が変化可能なダンパ室を形成したものである。
【0027】
また、請求項8記載の発明においては、容積が拡縮するポンプ室と、このポンプ室に吐出弁を介して連通する吐出室とを備えたポンプ装置と、前記吐出室に臨む位置に、ポンプ作動時のその容積が変化可能なダンパ部を設けたものである。
【0028】
また、請求項9記載の発明においては、前記ダンパ室は可動部と、可動部の外周に設けられた弾性体によって容積変化可能であるものである。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態をアンチロックブレーキ装置に適用した態様として、図面に基づいて詳述する。
【0030】
図1は本発明の実施の形態を示す流体装置の断面図である。
【0031】
図において1はハウジングで、このハウジング1はアルミニウム合金や鋳鉄材料から形成される。
【0032】
前記ハウジング1には収容孔2が貫通して形成されている。前記収容孔2は軸方向の両端側に小径部3と大径部4とを有し、略中央部分に中径部5を有している。前記収容孔2の小径部3は図外の駆動軸によって回転する駆動カム6が収容された中央孔7に開口する一方、大径部4は外部に開放している。
【0033】
また、前記ハウジング1には図外のリザーバに連通する吸入通路8及び図外のマスターシリンダに連通する吐出通路9が形成されており、これら吸入通路8及び吐出通路9は収容孔2にそれぞれ開口している。詳しくは、前記吸入通路8は収容孔2の中径部5に開口し、吐出通路9は大径部4に開口している。
【0034】
10は前記収容孔2内に挿入固定された有底筒状のシリンダで、このシリンダ10は後述するプランジャの摺動による摩耗を可及的に防止するために、好ましくは、鉄系の金属材料から形成される。
【0035】
前記シリンダ10は軸方向に段付き状に形成され、開口端側から順に小径胴部11、中径胴部12、大径胴部13が形成されており、大径胴部13はシリンダ10の底部14側に形成されている。
【0036】
前記シリンダ10の収容孔2内への挿入固定は、シリンダ10の小径胴部11が収容孔2の小径部3内に挿入され、中径胴部12が収容孔2の中径部5内に挿入され、大径胴部13が収容孔2の大径部4内に挿入され、更に、大径胴部13の外周に形成したフランジ15が蓋部材16を介して収容孔2の開口端に固定されている。尚、前記収容孔2の開口端には、適宜かしめ等が施される。
【0037】
つまり、前記シリンダ10は、このシリンダ10の底部14に配置した蓋部材16を介して収容孔2内に固定してあるから、シリンダ10の底部14側が位置する収容孔2の開口端は蓋部材16によって封止されていることになる。
【0038】
前記蓋部材16はこの実施の形態において金属材料から形成されてなり、好ましくは、この蓋部材16にはその表面に、亜鉛めっき、ニッケルめっき、クロムめっき等の耐蝕性めっきが施される。
【0039】
前記シリンダ10の筒状内部にはプランジャ19が摺動自在に収容され、シリンダ10の底部14側にポンプ室20を形成している。
【0040】
前記シリンダ10の底部14には、ポンプ室20に開口する吐出孔21及びこの吐出孔21を介してポンプ室20に連通する吐出室22が形成してある。前記吐出室22は、この吐出室22及び吐出孔21をシリンダ10の底部14に形成する都合上、収容孔2の開口端側に開口しており、この吐出室22の開口端は蓋部材16によって封止されている。
【0041】
また、前記シリンダ10の底部14には、吐出室22に連通する半径方向の通路23が形成されており、この通路23の端部にはオリフィス24が形成してある。前記通路23及びオリフィス24によって、吐出室22内がハウジング1に形成した収容孔2の大径部4の内部を介して、吐出通路9に連通するようになっている。
【0042】
前記吐出室22に臨んで、ダンパ室30が形成してある。前記ダンパ室30は、この実施の形態において吐出室22内に形成してあり、吐出室22内に摺動自在なダンパピストン31を設けて、その容積が拡縮可能に形成してある。
【0043】
前記ダンパピストン31は、剛性の高い合成樹脂材料や金属材料からなり、このダンパピストン31には、一方側(図1において左側)の端面に、吐出室22から作動流体を導出することが可能な常時閉塞しない通路32が形成されている。前記通路32はこの実施の形態において、放射方向の溝として形成してある。また、他方側(図1において右側)の端面に、ダンパ室30の容積が増大する方向への移動が所定位置で停止されるようにストッパ33が形成してある。前記ストッパ33はこの実施の形態において突起状に形成してあり、このストッパ33が蓋部材16に当接して、ダンパピストン31が移動を停止するようになっている。
【0044】
また、前記ダンパピストン31には、このダンパピストン31をダンパ室30の容積が減じる方向に付勢するばね部材34が付属している。前記ばね部材34はこの実施の形態において、截頭円錐状の皿ばねを2枚重ね合わせて形成され、ストッパ33の外周側に配置してある。
【0045】
前記吐出室22内には、球弁36をチェックスプリング37で偏倚して吐出孔21の弁座38に適合させた吐出弁39が収容してある。この場合に、前記ダンパピストン31はチェックスプリング37のばね受けを兼ねている。
【0046】
また、前記シリンダ10の小径胴部11には、ハウジング1に形成した吸入通路8に面して、シリンダ10の筒状内部に連通する直径方向の貫通孔41が形成してある。
【0047】
前記シリンダ10の底部14側に形成したポンプ室20内には、一端がプランジャ19に接し、他端がシリンダ10の底部14に接する圧縮ばね42が収容されており、この圧縮ばね42によってプランジャ19は駆動カム6に押圧されている。
【0048】
前記プランジャ19には、シリンダ10の小径胴部11に形成した貫通孔41に面する周溝43と、この周溝43の底部に開口する直径方向の貫通孔44、及びこの貫通孔44に連通してポンプ室20に向かって開く軸方向の盲穴45が形成してある。また、前記盲穴45の開口端には、球弁46をチェックスプリング47で偏倚して盲穴45の弁座48に適合させた吸入弁49が設けてある。
【0049】
51は前記プランジャ19の外周に設けられたシールリングで、このシールリング51は周溝43よりもハウジング1の中央孔7寄りに設けられている。
【0050】
52はシリンダ10の小径胴部11の外周に設けられたシールリング、53は同じく大径胴部13の外周に設けられたシールリング、54はダンパピストン31の外周に設けられたシールリングである。
【0051】
なお、前記駆動カム6は図外の駆動軸の回転中心に対して偏心して設けられている。また、この実施の形態において、ポンプ装置は中央孔7の両側に対峙して一対配設してある。
【0052】
斯かる構成において、前記駆動カム6が図外のモータ等によって駆動軸を介して回転し、この駆動カム6によってプランジャ19が往復駆動され、ポンプ作用をする。
【0053】
即ち、前記プランジャ19がポンプ室20内の圧縮ばね42のばね力によってシリンダ10の筒状内部を中央孔7方向に移動することにより、ポンプ室20内が負圧となる。これによって、図外のリザーバ内の作動流体が、吸入通路8から収容孔2の中径部5内に導かれ、更に、シリンダ10の貫通孔41、プランジャ19の周溝43、貫通孔44、盲穴45を通り、吸入弁49を開いてポンプ室20内に吸入される。このとき、前記吐出弁39は、球弁36がチェックスプリング37のばね力によって付勢されて吐出孔21の弁座38に着座して、吐出孔21を閉じている。
【0054】
前記プランジャ19が駆動カム6によって圧縮ばね42のばね力に抗してポンプ室20方向に移動することにより、吸入弁49の球弁46がチェックスプリング47のばね力によって盲穴45の弁座48に着座して、この吸入弁49が閉弁し、ポンプ室20内の作動流体が盲穴45内に流失するのを防止するから、ポンプ室20内が高圧となる。これによって、前記ポンプ室20内の作動流体が、吐出孔21から吐出弁39を開いて吐出室22内に吐出される。
【0055】
前記吐出室22内に吐出された作動流体は、ダンパ室30によって脈動が減衰され、吐出室22から吐出される。即ち、前記ダンパ室30は、液圧の変動時に、ダンパピストン31が移動し、その容積が拡縮して圧力変動を減衰する。
【0056】
前記ダンパピストン31は、ダンパ室30内を摺動するとき、ばね部材34のばね力及びダンパピストン31と蓋部材16との間に密閉された空気の圧力を受ける。前記ダンパピストン31の、ダンパ室30の容積が増大する方向への移動は、ダンパピストン31のストッパ33が蓋部材16に当接する所定位置で停止する。また、前記ダンパピストン31の、ダンパ室30の容積が減少する方向への移動は、ダンパピストン31がシリンダ10に接して停止する。このとき、前記ダンパピストン31には通路32が形成されているから、吐出室22内が吐出通路9及び通路23に対して閉塞されることがない。
【0057】
前記作動流体の脈動の減衰は、その容積が拡縮するダンパ室30の容積と、ダンパピストン31の摺動摩擦と、シールリング54の摩擦と、ばね部材34の撓み変形に伴って生じるばね部材34の機械的な摩擦とによって得られる。また、前記吐出室22から作動流体が導出される通路(吐出通路9及び通路23)の途中に、オリフィス24が設けられているから、作動流体がこのオリフィス24を通過するときの流通抵抗によって得られる。
【0058】
前記ダンパ室30及びオリフィス24によって脈動が減衰された作動流体は、吐出室22内から通路23を介してハウジング1の大径部4の内部に導かれ、更に、吐出通路9から図外のマスターシリンダ側に吐出される。
【0059】
これによって、ポンプ装置は図外のホイールシリンダからリザーバ内に流入した作動流体をマスターシリンダ側に汲み出す。
【0060】
ここに、前記ダンパ室30は、摺動自在なダンパピストン31を設けてその容積が変化可能に形成してあるから、容積が変化することによって、作動流体の脈動が効果的に減衰される。また、前記ダンパピストン31の摺動抵抗等によっても減衰作用が発揮される。
【0061】
このため、前記ダンパ室30が一定容積である場合に比較して、小さな容積をもって脈動の減衰性能を向上させることができる。また、前記ダンパ室30の容積を拡縮するダンパピストン31は剛性の高い合成樹脂材料や金属材料によって形成可能であるから、経時変化がなく優れた耐久性を有する。
【0062】
したがって、ポンプ装置で生じる脈動を効果的に減衰することができ、装置全体が大型化することなく、耐久性に優れた流体装置が得られる。
【0063】
また、前記ダンパピストン31には、このダンパピストン31をダンパ室30の容積が減じる方向に付勢するばね部材34が付属しており、このばね部材34が、皿ばねを複数枚(この実施の形態においては2枚)重ね合わせて形成されているから、ダンパピストン31が摺動するとき、皿ばねの撓み変形に伴って、皿ばねとダンパピストン31との間及び皿ばねの相互間で摩擦を生じる。このため、前記ばね部材34の機械的な摩擦が、脈動の減衰のために利用されるから、より優れた減衰作用が発揮される。
【0064】
また、前記吐出室22から作動流体が導出される通路(吐出通路9及び通路23)の途中に、オリフィス24が設けられているから、作動流体がこのオリフィス24を通過するときに流通抵抗が得られる。このため、前記オリフィス24による作動流体の流通抵抗が、脈動の減衰のために利用されるから、より優れた減衰作用が発揮される。
【0065】
また、前記ダンパピストン31にはストッパ33が設けられ、このダンパピストン31はダンパ室30の容積が増大する方向への移動が所定位置で停止されるようになっているから、ポンプ装置の吐出圧力が所定値を超える高圧領域ではダンパピストン31が移動せず、アンチロックブレーキ装置の油圧剛性を必要以上に低下させることがない。
【0066】
また、前記ダンパピストン31には、吐出室22から作動流体を導出することが可能な常時閉塞しない通路32が形成されているから、アンチロックブレーキ装置内に作動流体としてのブレーキ液を充填(真空充填)するとき、吐出室22が密閉されることがなく、充填作業を容易かつ確実に行うことができる。
【0067】
図2は本発明の別の実施の形態を示す図面で、この実施の形態が前記実施の形態と変わるところは、前記吐出室22を収容孔2の大径部4内に形成した点である。また、前記吐出弁39をケージ55内に配置した点である。以下この実施の形態について説明する。なお、説明に際して、前記実施の形態と同一構成部分には同一符号を付し、その重複する説明を省略する。
【0068】
即ち、図2に示す実施の形態においては、前記シリンダ10を蓋部材16に接しない軸方向の寸法としてあり、吐出室22が収容孔2の大径部4内に形成してある。
【0069】
前記吐出室22に臨んで、ダンパ室30が形成してある。前記ダンパ室30は、この実施の形態において吐出室22内に形成してあり、吐出室22内に摺動自在なダンパピストン31を設けて、その容積が拡縮可能に形成してある。
【0070】
前記ダンパピストン31には、このダンパピストン31をダンパ室30の容積が減じる方向に付勢するばね部材34が付属しており、このばね部材34は、この実施の形態において、波型に形成された板ばねとしてある。
【0071】
また、前記吐出室22内には、球弁36をチェックスプリング37で偏倚して吐出孔21の弁座38に適合させた吐出弁39が収容してあり、この吐出弁39は、この実施の形態においてケージ55内に配置してある。即ち、前記ケージ55は帽子状に形成され、開口縁部が吐出孔21の外周側に取付けられて吐出弁39を包んでおり、その底部がチェックスプリング37を支持している。
【0072】
斯かる構成においても、前記ダンパ室30は、摺動自在なダンパピストン31を設けてその容積が変化可能に形成してあるから、容積が変化することによって、作動流体の脈動が効果的に減衰される。また、前記ダンパピストン31の摺動抵抗や、ばね部材34の機械的な摩擦等によっても減衰作用が発揮される。
【0073】
したがって、ポンプ装置で生じる脈動を効果的に減衰することができると共に、装置全体が大型化することなく、耐久性に優れた流体装置が得られる。
【0074】
以上、実施の形態を図面に基づいて説明したが、具体的構成はこの実施の形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。例えば、ポンプ装置がプランジャ19を備えたプランジャポンプである実施の形態について述べたが、これに限ることなく、各種ポンプ装置を備えた流体装置に適用可能である。
【0075】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、ポンプ装置で生じる脈動を効果的に減衰することができると共に、装置全体が大型化することなく、耐久性に優れた流体装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の実施の形態を示す流体装置の断面図である。
【図2】
本発明の別の実施の形態を示す流体装置の断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング
2 収容孔
10 シリンダ
20 ポンプ室
22 吐出室
30 ダンパ室
31 ダンパピストン
32 通路
33 ストッパ
34 ばね部材
【発明の名称】 流体装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ハウジングに形成した収容孔内に挿入されたシリンダと、前記シリンダ内に形成され、その容積が拡縮するポンプ室と、このポンプ室に吐出弁を介して連通する吐出室とを備えたポンプ装置を有し、このポンプ装置の吐出室から作動流体が導出される流体装置において、
前記収容孔内であって前記吐出室に臨む位置に、その容積が変化可能なダンパ室を形成したことを特徴とする流体装置。
【請求項2】 前記ダンパ室は、ダンパピストンと、このダンパピストンをダンパ室の容積が減じる方向に付勢するばね部材が付属していることを特徴とする請求項1記載の流体装置。
【請求項3】 前記ばね部材が、皿ばねを複数枚重ね合わせて形成されてなることを特徴とする請求項2記載の流体装置。
【請求項4】 前記吐出室から作動流体が導出される通路の途中に、オリフィスが設けられてなることを特徴とする請求項1記載の流体装置。
【請求項5】 前記流体装置がアンチロックブレーキ装置であって、前記ダンパピストンは、ダンパ室の容積が増大する方向への移動が所定位置で停止されるようになっていることを特徴とする請求項1記載の流体装置。
【請求項6】 前記流体装置がアンチロックブレーキ装置であって、前記ダンパピストンには、ポンプ装置の吐出室から作動流体を導出することが可能な常時閉塞しない通路が形成されていることを特徴とする請求項1記載の流体装置。
【請求項7】 ハウジングに形成した収容孔内に挿入されたシリンダと、前記シリンダ内に形成され、その容積が拡縮するポンプ室と、このポンプ室に吐出弁を介して連通する吐出室と、前記吐出弁を開弁方向に付勢するばね部材と、前記吐出室に隣接してその容積が変化可能なダンパ室を形成したことを特徴とする流体装置。
【請求項8】 容積が拡縮するポンプ室と、このポンプ室に吐出弁を介して連通する吐出室とを備えたポンプ装置と、前記吐出室に臨む位置に、ポンプ作動時のその容積が変化可能なダンパ部を設けたことを特徴とする流体装置。
【請求項9】 前記ダンパ室は可動部と、可動部の外周に設けられた弾性体によって容積変化可能である請求項1または請求項7記載の流体装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,車両のブレーキ液圧を制御するためのアンチロックブレーキ装置等の流体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の流体装置は、シリンダ内に形成され、その容積が拡縮するポンプ室と、このポンプ室に吐出弁を介して連通する吐出室とを備えたポンプ装置を有し、このポンプ装置の吐出室から作動流体が例えばホイールシリンダ等に導かれるようになっている。
【0003】
また、この種の流体装置にあっては、前記ポンプ装置で生じる流体の脈動を減じるための工夫が施されており、例えば、特開平9−79134号公報には、吐出室に一定容積のダンパ室を設けた技術が開示されており、また、特開平9−175381号公報には、吐出室よりも下流側の流体通路に減衰器を設けた技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前者の公報記載の技術にあっては、前記ポンプ装置の吐出室に設けられたダンパ室はその容積が変化しないから、脈動の減衰性能を向上させるためには大きな容積を必要とし、装置全体が大型化する虞がある。
【0005】
また、後者の公報記載の技術にあっては、前記ポンプ装置の吐出室よりも下流側の流体通路に設けられた減衰器が、エラストマ材料から形成された減衰器本体と、この減衰器本体のシールエッジで区画された減衰室とを備えており、この減衰器の耐久性不足が懸念される。
【0006】
本発明は前記従来の実情に鑑みて案出されたもので、ポンプ装置で生じる脈動を効果的に減衰することができると共に、装置全体が大型化することなく、耐久性に優れた流体装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、請求項1記載の発明は、ハウジングに形成した収容孔内に挿入されたシリンダと、前記シリンダ内に形成され、その容積が拡縮するポンプ室と、このポンプ室に吐出弁を介して連通する吐出室とを備えたポンプ装置を有し、このポンプ装置の吐出室から作動流体が導出される流体装置において、前記収容孔内であって前記吐出室に臨む位置に、その容積が変化可能なダンパ室を形成した構成にしてある。
【0008】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、前記ダンパ室が、ダンパピストンと、このダンパピストンをダンパ室の容積が減じる方向に付勢するばね部材を付属させた構成にしてある。
【0009】
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の構成において、前記ばね部材が、皿ばねを複数枚重ね合わせて形成されてなる構成にしてある。
【0010】
また、請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、前記吐出室から作動流体が導出される通路の途中に、オリフィスが設けられてなる構成にしてある。
【0011】
また、請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、前記流体装置がアンチロックブレーキ装置であって、前記ダンパピストンは、ダンパ室の容積が増大する方向への移動が所定位置で停止されるようになっている構成にしてある。
【0012】
また、請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、前記流体装置がアンチロックブレーキ装置であって、前記ダンパピストンには、ポンプ装置の吐出室から作動流体を導出することが可能な常時閉塞しない通路が形成されている構成にしてある。
【0013】
また、請求項7記載の発明は、ハウジングに形成した収容孔内に挿入されたシリンダと、前記シリンダ内に形成され、その容積が拡縮するポンプ室と、このポンプ室に吐出弁を介して連通する吐出室と、前記吐出弁を開弁方向に付勢するばね部材と、前記吐出室に隣接してその容積が変化可能なダンパ室を形成した構成にしてある。
【0014】
また、請求項8記載の発明は、容積が拡縮するポンプ室と、このポンプ室に吐出弁を介して連通する吐出室とを備えたポンプ装置と、前記吐出室に臨む位置に、ポンプ作動時のその容積が変化可能なダンパ部を設けた構成にしてある。
【0015】
また、請求項9記載の発明は、請求項1又は請求項7記載の発明の構成において、前記ダンパ室は可動部と、可動部の外周に設けられた弾性体によって容積変化可能である構成にしてある。
【0016】
斯かる構成において、前記ポンプ装置が駆動されることにより、ポンプ室が拡縮し、作動流体がポンプ室内に吸入され、ポンプ室から吐出弁を介して吐出室に吐出される。前記ポンプ装置の駆動は、具体的には、ポンプ装置がプランジャポンプである場合に、プランジャが駆動カムによって往復駆動される。また、前記ポンプ装置がピストンポンプである場合に、ピストンが往復駆動される。
【0017】
前記ポンプ装置の吐出室に吐出された作動流体は、吐出室に臨んで形成されたダンパ室によって脈動が減衰され、吐出室から導き出される。即ち、前記ダンパ室は、液圧の変動時に、ダンパピストンが移動し、その容積が拡縮して圧力変動を減衰する。前記作動流体の脈動の減衰は、ダンパ室の容積と、ダンパピストンの摺動摩擦等によって得られる。また、請求項2及び請求項3記載の発明にあっては、更に、前記ばね部材の撓み変形に伴って生じる、ばね部材の機械的な摩擦によって得られる。また、請求項4記載の発明にあっては、更に、前記作動流体がオリフィスを通過するときの流通抵抗によって得られる。
【0018】
ここに、前記ダンパ室は、摺動自在なダンパピストンを設けてその容積が変化可能に形成してあるから、容積が変化することによって、作動流体の脈動が効果的に減衰される。また、前記ダンパピストンの摺動抵抗等によっても減衰作用が発揮される。
【0019】
このため、前記ダンパ室が一定容積である場合に比較して、小さな容積を持って脈動の減衰性能を向上させることができる。また、前記ダンパ室の容積を拡縮するダンパピストンは剛性の高い合成樹脂材料や金属材料によって形成可能であるから、経時変化がなく優れた耐久性を有する。
【0020】
したがって、ポンプ装置で生じる脈動を効果的に減衰することができると共に、装置全体が大型化することなく、耐久性に優れた流体装置が得られる。
【0021】
また、請求項2記載の発明においては、前記ダンパピストンには、このダンパピストンをダンパ室の容積が減じる方向に付勢するばね部材が付属しているから、ダンパピストンが摺動するとき、ばね部材の撓み変形に伴ってこのばね部材とダンパピストンとの間で摩擦を生じる。このため、前記ばね部材の機械的摩擦が脈動の減衰のために利用されるから、より優れた減衰作用が発揮される。
【0022】
また、請求項3記載の発明にあっては、前記ばね部材が、皿ばねを複数枚重ね合わせて形成されているから、ダンパピストンが摺動するとき、皿ばねの撓み変形に伴って皿ばねとダンパピストンとの間及び皿ばねの相互間で摩擦を生じる。このため、前記ばね部材の機械的な摩擦が脈動の減衰のために利用されるから、より優れた減衰作用が発揮される。
【0023】
また、請求項4記載の発明においては、前記吐出室から作動流体が導出される通路の途中にオリフィスが設けられているから、作動流体がこのオリフィスを通過するときに流通抵抗が得られる。このため、前記オリフィスによる作動流体の流通抵抗が脈動の減衰のために利用されるから、より優れた減衰作用が発揮される。
【0024】
また、請求項5記載の発明においては、前記流体装置がアンチロックブレーキ装置であって、前記ダンパピストンは、ダンパ室の容積が増大する方向への移動が所定位置で停止されるようになっているから、ポンプ装置の吐出圧力が所定値を超える高圧領域ではダンパピストンが移動せず、アンチロックブレーキ装置の油圧剛性を必要以上に低下させることがない。
【0025】
また、請求項6記載の発明においては、前記流体装置がアンチロックブレーキ装置であって、前記ダンパピストンには、ポンプ装置の吐出室から作動流体を導出することが可能な常時閉塞しない通路が形成されているから、アンチロックブレーキ装置内に作動液体としてのブレーキ液を充填(真空充填)するとき、吐出室が密閉されることがなく、充填作業を容易かつ確実に行うことができる。
【0026】
また、請求項7記載の発明においては、ハウジングに形成した収容孔内に挿入されたシリンダと、前記シリンダ内に形成され、その容積が拡縮するポンプ室と、このポンプ室に吐出弁を介して連通する吐出室と、前記吐出弁を開弁方向に付勢するばね部材と、前記吐出室に隣接してその容積が変化可能なダンパ室を形成したものである。
【0027】
また、請求項8記載の発明においては、容積が拡縮するポンプ室と、このポンプ室に吐出弁を介して連通する吐出室とを備えたポンプ装置と、前記吐出室に臨む位置に、ポンプ作動時のその容積が変化可能なダンパ部を設けたものである。
【0028】
また、請求項9記載の発明においては、前記ダンパ室は可動部と、可動部の外周に設けられた弾性体によって容積変化可能であるものである。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態をアンチロックブレーキ装置に適用した態様として、図面に基づいて詳述する。
【0030】
図1は本発明の実施の形態を示す流体装置の断面図である。
【0031】
図において1はハウジングで、このハウジング1はアルミニウム合金や鋳鉄材料から形成される。
【0032】
前記ハウジング1には収容孔2が貫通して形成されている。前記収容孔2は軸方向の両端側に小径部3と大径部4とを有し、略中央部分に中径部5を有している。前記収容孔2の小径部3は図外の駆動軸によって回転する駆動カム6が収容された中央孔7に開口する一方、大径部4は外部に開放している。
【0033】
また、前記ハウジング1には図外のリザーバに連通する吸入通路8及び図外のマスターシリンダに連通する吐出通路9が形成されており、これら吸入通路8及び吐出通路9は収容孔2にそれぞれ開口している。詳しくは、前記吸入通路8は収容孔2の中径部5に開口し、吐出通路9は大径部4に開口している。
【0034】
10は前記収容孔2内に挿入固定された有底筒状のシリンダで、このシリンダ10は後述するプランジャの摺動による摩耗を可及的に防止するために、好ましくは、鉄系の金属材料から形成される。
【0035】
前記シリンダ10は軸方向に段付き状に形成され、開口端側から順に小径胴部11、中径胴部12、大径胴部13が形成されており、大径胴部13はシリンダ10の底部14側に形成されている。
【0036】
前記シリンダ10の収容孔2内への挿入固定は、シリンダ10の小径胴部11が収容孔2の小径部3内に挿入され、中径胴部12が収容孔2の中径部5内に挿入され、大径胴部13が収容孔2の大径部4内に挿入され、更に、大径胴部13の外周に形成したフランジ15が蓋部材16を介して収容孔2の開口端に固定されている。尚、前記収容孔2の開口端には、適宜かしめ等が施される。
【0037】
つまり、前記シリンダ10は、このシリンダ10の底部14に配置した蓋部材16を介して収容孔2内に固定してあるから、シリンダ10の底部14側が位置する収容孔2の開口端は蓋部材16によって封止されていることになる。
【0038】
前記蓋部材16はこの実施の形態において金属材料から形成されてなり、好ましくは、この蓋部材16にはその表面に、亜鉛めっき、ニッケルめっき、クロムめっき等の耐蝕性めっきが施される。
【0039】
前記シリンダ10の筒状内部にはプランジャ19が摺動自在に収容され、シリンダ10の底部14側にポンプ室20を形成している。
【0040】
前記シリンダ10の底部14には、ポンプ室20に開口する吐出孔21及びこの吐出孔21を介してポンプ室20に連通する吐出室22が形成してある。前記吐出室22は、この吐出室22及び吐出孔21をシリンダ10の底部14に形成する都合上、収容孔2の開口端側に開口しており、この吐出室22の開口端は蓋部材16によって封止されている。
【0041】
また、前記シリンダ10の底部14には、吐出室22に連通する半径方向の通路23が形成されており、この通路23の端部にはオリフィス24が形成してある。前記通路23及びオリフィス24によって、吐出室22内がハウジング1に形成した収容孔2の大径部4の内部を介して、吐出通路9に連通するようになっている。
【0042】
前記吐出室22に臨んで、ダンパ室30が形成してある。前記ダンパ室30は、この実施の形態において吐出室22内に形成してあり、吐出室22内に摺動自在なダンパピストン31を設けて、その容積が拡縮可能に形成してある。
【0043】
前記ダンパピストン31は、剛性の高い合成樹脂材料や金属材料からなり、このダンパピストン31には、一方側(図1において左側)の端面に、吐出室22から作動流体を導出することが可能な常時閉塞しない通路32が形成されている。前記通路32はこの実施の形態において、放射方向の溝として形成してある。また、他方側(図1において右側)の端面に、ダンパ室30の容積が増大する方向への移動が所定位置で停止されるようにストッパ33が形成してある。前記ストッパ33はこの実施の形態において突起状に形成してあり、このストッパ33が蓋部材16に当接して、ダンパピストン31が移動を停止するようになっている。
【0044】
また、前記ダンパピストン31には、このダンパピストン31をダンパ室30の容積が減じる方向に付勢するばね部材34が付属している。前記ばね部材34はこの実施の形態において、截頭円錐状の皿ばねを2枚重ね合わせて形成され、ストッパ33の外周側に配置してある。
【0045】
前記吐出室22内には、球弁36をチェックスプリング37で偏倚して吐出孔21の弁座38に適合させた吐出弁39が収容してある。この場合に、前記ダンパピストン31はチェックスプリング37のばね受けを兼ねている。
【0046】
また、前記シリンダ10の小径胴部11には、ハウジング1に形成した吸入通路8に面して、シリンダ10の筒状内部に連通する直径方向の貫通孔41が形成してある。
【0047】
前記シリンダ10の底部14側に形成したポンプ室20内には、一端がプランジャ19に接し、他端がシリンダ10の底部14に接する圧縮ばね42が収容されており、この圧縮ばね42によってプランジャ19は駆動カム6に押圧されている。
【0048】
前記プランジャ19には、シリンダ10の小径胴部11に形成した貫通孔41に面する周溝43と、この周溝43の底部に開口する直径方向の貫通孔44、及びこの貫通孔44に連通してポンプ室20に向かって開く軸方向の盲穴45が形成してある。また、前記盲穴45の開口端には、球弁46をチェックスプリング47で偏倚して盲穴45の弁座48に適合させた吸入弁49が設けてある。
【0049】
51は前記プランジャ19の外周に設けられたシールリングで、このシールリング51は周溝43よりもハウジング1の中央孔7寄りに設けられている。
【0050】
52はシリンダ10の小径胴部11の外周に設けられたシールリング、53は同じく大径胴部13の外周に設けられたシールリング、54はダンパピストン31の外周に設けられたシールリングである。
【0051】
なお、前記駆動カム6は図外の駆動軸の回転中心に対して偏心して設けられている。また、この実施の形態において、ポンプ装置は中央孔7の両側に対峙して一対配設してある。
【0052】
斯かる構成において、前記駆動カム6が図外のモータ等によって駆動軸を介して回転し、この駆動カム6によってプランジャ19が往復駆動され、ポンプ作用をする。
【0053】
即ち、前記プランジャ19がポンプ室20内の圧縮ばね42のばね力によってシリンダ10の筒状内部を中央孔7方向に移動することにより、ポンプ室20内が負圧となる。これによって、図外のリザーバ内の作動流体が、吸入通路8から収容孔2の中径部5内に導かれ、更に、シリンダ10の貫通孔41、プランジャ19の周溝43、貫通孔44、盲穴45を通り、吸入弁49を開いてポンプ室20内に吸入される。このとき、前記吐出弁39は、球弁36がチェックスプリング37のばね力によって付勢されて吐出孔21の弁座38に着座して、吐出孔21を閉じている。
【0054】
前記プランジャ19が駆動カム6によって圧縮ばね42のばね力に抗してポンプ室20方向に移動することにより、吸入弁49の球弁46がチェックスプリング47のばね力によって盲穴45の弁座48に着座して、この吸入弁49が閉弁し、ポンプ室20内の作動流体が盲穴45内に流失するのを防止するから、ポンプ室20内が高圧となる。これによって、前記ポンプ室20内の作動流体が、吐出孔21から吐出弁39を開いて吐出室22内に吐出される。
【0055】
前記吐出室22内に吐出された作動流体は、ダンパ室30によって脈動が減衰され、吐出室22から吐出される。即ち、前記ダンパ室30は、液圧の変動時に、ダンパピストン31が移動し、その容積が拡縮して圧力変動を減衰する。
【0056】
前記ダンパピストン31は、ダンパ室30内を摺動するとき、ばね部材34のばね力及びダンパピストン31と蓋部材16との間に密閉された空気の圧力を受ける。前記ダンパピストン31の、ダンパ室30の容積が増大する方向への移動は、ダンパピストン31のストッパ33が蓋部材16に当接する所定位置で停止する。また、前記ダンパピストン31の、ダンパ室30の容積が減少する方向への移動は、ダンパピストン31がシリンダ10に接して停止する。このとき、前記ダンパピストン31には通路32が形成されているから、吐出室22内が吐出通路9及び通路23に対して閉塞されることがない。
【0057】
前記作動流体の脈動の減衰は、その容積が拡縮するダンパ室30の容積と、ダンパピストン31の摺動摩擦と、シールリング54の摩擦と、ばね部材34の撓み変形に伴って生じるばね部材34の機械的な摩擦とによって得られる。また、前記吐出室22から作動流体が導出される通路(吐出通路9及び通路23)の途中に、オリフィス24が設けられているから、作動流体がこのオリフィス24を通過するときの流通抵抗によって得られる。
【0058】
前記ダンパ室30及びオリフィス24によって脈動が減衰された作動流体は、吐出室22内から通路23を介してハウジング1の大径部4の内部に導かれ、更に、吐出通路9から図外のマスターシリンダ側に吐出される。
【0059】
これによって、ポンプ装置は図外のホイールシリンダからリザーバ内に流入した作動流体をマスターシリンダ側に汲み出す。
【0060】
ここに、前記ダンパ室30は、摺動自在なダンパピストン31を設けてその容積が変化可能に形成してあるから、容積が変化することによって、作動流体の脈動が効果的に減衰される。また、前記ダンパピストン31の摺動抵抗等によっても減衰作用が発揮される。
【0061】
このため、前記ダンパ室30が一定容積である場合に比較して、小さな容積をもって脈動の減衰性能を向上させることができる。また、前記ダンパ室30の容積を拡縮するダンパピストン31は剛性の高い合成樹脂材料や金属材料によって形成可能であるから、経時変化がなく優れた耐久性を有する。
【0062】
したがって、ポンプ装置で生じる脈動を効果的に減衰することができ、装置全体が大型化することなく、耐久性に優れた流体装置が得られる。
【0063】
また、前記ダンパピストン31には、このダンパピストン31をダンパ室30の容積が減じる方向に付勢するばね部材34が付属しており、このばね部材34が、皿ばねを複数枚(この実施の形態においては2枚)重ね合わせて形成されているから、ダンパピストン31が摺動するとき、皿ばねの撓み変形に伴って、皿ばねとダンパピストン31との間及び皿ばねの相互間で摩擦を生じる。このため、前記ばね部材34の機械的な摩擦が、脈動の減衰のために利用されるから、より優れた減衰作用が発揮される。
【0064】
また、前記吐出室22から作動流体が導出される通路(吐出通路9及び通路23)の途中に、オリフィス24が設けられているから、作動流体がこのオリフィス24を通過するときに流通抵抗が得られる。このため、前記オリフィス24による作動流体の流通抵抗が、脈動の減衰のために利用されるから、より優れた減衰作用が発揮される。
【0065】
また、前記ダンパピストン31にはストッパ33が設けられ、このダンパピストン31はダンパ室30の容積が増大する方向への移動が所定位置で停止されるようになっているから、ポンプ装置の吐出圧力が所定値を超える高圧領域ではダンパピストン31が移動せず、アンチロックブレーキ装置の油圧剛性を必要以上に低下させることがない。
【0066】
また、前記ダンパピストン31には、吐出室22から作動流体を導出することが可能な常時閉塞しない通路32が形成されているから、アンチロックブレーキ装置内に作動流体としてのブレーキ液を充填(真空充填)するとき、吐出室22が密閉されることがなく、充填作業を容易かつ確実に行うことができる。
【0067】
図2は本発明の別の実施の形態を示す図面で、この実施の形態が前記実施の形態と変わるところは、前記吐出室22を収容孔2の大径部4内に形成した点である。また、前記吐出弁39をケージ55内に配置した点である。以下この実施の形態について説明する。なお、説明に際して、前記実施の形態と同一構成部分には同一符号を付し、その重複する説明を省略する。
【0068】
即ち、図2に示す実施の形態においては、前記シリンダ10を蓋部材16に接しない軸方向の寸法としてあり、吐出室22が収容孔2の大径部4内に形成してある。
【0069】
前記吐出室22に臨んで、ダンパ室30が形成してある。前記ダンパ室30は、この実施の形態において吐出室22内に形成してあり、吐出室22内に摺動自在なダンパピストン31を設けて、その容積が拡縮可能に形成してある。
【0070】
前記ダンパピストン31には、このダンパピストン31をダンパ室30の容積が減じる方向に付勢するばね部材34が付属しており、このばね部材34は、この実施の形態において、波型に形成された板ばねとしてある。
【0071】
また、前記吐出室22内には、球弁36をチェックスプリング37で偏倚して吐出孔21の弁座38に適合させた吐出弁39が収容してあり、この吐出弁39は、この実施の形態においてケージ55内に配置してある。即ち、前記ケージ55は帽子状に形成され、開口縁部が吐出孔21の外周側に取付けられて吐出弁39を包んでおり、その底部がチェックスプリング37を支持している。
【0072】
斯かる構成においても、前記ダンパ室30は、摺動自在なダンパピストン31を設けてその容積が変化可能に形成してあるから、容積が変化することによって、作動流体の脈動が効果的に減衰される。また、前記ダンパピストン31の摺動抵抗や、ばね部材34の機械的な摩擦等によっても減衰作用が発揮される。
【0073】
したがって、ポンプ装置で生じる脈動を効果的に減衰することができると共に、装置全体が大型化することなく、耐久性に優れた流体装置が得られる。
【0074】
以上、実施の形態を図面に基づいて説明したが、具体的構成はこの実施の形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。例えば、ポンプ装置がプランジャ19を備えたプランジャポンプである実施の形態について述べたが、これに限ることなく、各種ポンプ装置を備えた流体装置に適用可能である。
【0075】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、ポンプ装置で生じる脈動を効果的に減衰することができると共に、装置全体が大型化することなく、耐久性に優れた流体装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の実施の形態を示す流体装置の断面図である。
【図2】
本発明の別の実施の形態を示す流体装置の断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング
2 収容孔
10 シリンダ
20 ポンプ室
22 吐出室
30 ダンパ室
31 ダンパピストン
32 通路
33 ストッパ
34 ばね部材
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