JP2001001316A - ポリエステル樹脂化粧合板及びその製造方法 - Google Patents

ポリエステル樹脂化粧合板及びその製造方法

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JP2001001316A JP11116847A JP11684799A JP2001001316A JP 2001001316 A JP2001001316 A JP 2001001316A JP 11116847 A JP11116847 A JP 11116847A JP 11684799 A JP11684799 A JP 11684799A JP 2001001316 A JP2001001316 A JP 2001001316A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリエステル樹脂化粧合板の印刷された化粧
紙表面付近における化粧紙の層間剥離を防止すること。 【解決手段】 ベヒクルがニトロセルロース誘導体から
なるインキで印刷を施された厚み20g/m2〜30g
/m2の化粧紙が水性高分子・イソシアネート系接着剤
で合板に接着され、かつ該化粧紙表面に不飽和ポリエス
テルを主剤とする常温硬化型の塗装樹脂が塗布されたJ
AS規格の特殊加工化粧合板類に適合するポリエステル
樹脂化粧合板、及び合板等の基材表面にセルロース誘導
体をベヒクルとするインキにて印刷を施された化粧紙
を、上記インキのベヒクルと親和性を有する接着剤で貼
り付けた後で、該化粧紙上から不飽和ポリエステルとビ
ニル化合物を主剤とする常温硬化型の塗装樹脂を塗布し
て硬化処理させる製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ポリエステル樹
脂化粧合板及びその製造方法に関し、更に詳しくは印刷
を施された化粧紙の表面付近における層間剥離をなくし
たJAS規格の特殊加工化粧合板類に適合するポリエス
テル樹脂化粧板及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からポリエステル樹脂化粧合板は、
ベニヤ合板等の基材面に尿素樹脂と酢酸ビニールの接着
剤を適当な割合で混合してスプレダーで塗布した後で印
刷を施された化粧紙を乗せて、約90〜110℃,約6
Kg/cm2のホットプレスで接着し、その後で化粧紙
表面に不飽和ポリエステル樹脂を主剤とする塗装樹脂を
塗布して硬化処理させることにより製造されている。
【0003】この場合、一般に不飽和ポリエステル樹脂
にはスチレン等のビニル化合物を混合して硬化させる場
合には、加温下で硬化処理がなされる。また、重合開始
剤としての硬化剤や促進剤等を加えた場合には、初期段
階に短時間(約1〜3分間)加熱してアンダーキュアー
状態とさせて以降は、常温(25℃)雰囲気下で約1時
間前後放置して硬化処理がなされる。かかる硬化処理に
よって分子間に架橋結合を生じた三次元網状構造の樹脂
となることが知られている。
【0004】かかるポリエステル樹脂化粧合板は、製造
工程自体が比較的簡便であって格別の設備を要すること
なく容易に製造しうる利点を有している。また化粧紙上
への塗装樹脂の厚塗りが容易で仕上がりが優れているこ
と、硬化後塗膜の肉もちが良く柄に深みを与え風合の良
い外観が得られること、更に表面硬さ、耐熱性等もかな
り優れていること等から、家具類や建材分野(特に壁面
・床・天井・ドア・間仕切り等)に多く使われている。
【0005】しかしながら、ベニヤ合板等の基材面に印
刷を施された化粧紙を貼り付け接着させる場合、接着剤
として尿素樹脂と酢酸ビニールの適当な割合で混合した
ものを使用すると、得られたポリエステル樹脂化粧合板
はしばしばJASの特殊加工化粧合板規格に適合しない
ことがあった。特にJAS FW規格による平面引っ張
り試験や浸水はくり試験によっては、化粧紙のグラビア
印刷インキ層付近の紙が層間剥離を起こしてJAS F
Wタイプの試験に合格しないことが頻繁に生じていた。
【0006】この原因として種々検討の結果、通常の化
粧紙(グラビア印刷紙等)は60g/m2〜80g/m2
と紙質が厚く、尿素樹脂と酢酸ビニール又はその他イソ
シアネート系接着剤等を印刷界面まで浸透させるにはか
なり多量の接着剤(30cm×30cmあたり15g以
上)が必要なため採算性が悪く接着上の不具合も発生す
ることから、普通の接着剤は30cm×30cmあたり
6g程度と少ない。従ってかかる厚紙の化粧紙では熱圧
プレスしても接着剤が紙層間で凹凸状の物理的な投錨効
果(アンカー効果)で接着しているものと考えられる。
また接着された紙の表面からのポリエステル樹脂を含浸
させて前述の紙と合板を硬化させることで紙層間の凹凸
部に樹脂が含浸硬化し、アンカー効果という物理的接着
をする。従って化学反応の接着と違い、紙と樹脂との接
着力は本発明の接着剤とは根本において差があり、JA
S FW規格の引っ張り試験に何とか合格するが材料破
壊にはならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで化粧紙(グラビ
ア印刷紙等)を20g/m2〜30g/m2と紙の厚みを
薄くすることも考えられるが、尿素樹脂と酢酸ビニール
の適当な割合で混合した接着剤は、印刷インキのベヒク
ルと親和性がないために、印刷層付近のベヒクル界面ま
で接着剤がきてもベヒクルと化学反応が起こらないと同
時に紙が薄い為に紙層間の凹凸現象が非常に小さくアン
カー効果の物理的接着は不可能である。かかる現状から
本発明の課題は、グラビア印刷等が施されたポリエステ
ル樹脂化粧合板の印刷インキ層に近い表面付近における
化粧紙の層間剥離を防止したJAS FWタイプ等の特
殊加工化粧合板に適合するポリエステル樹脂化粧合板及
びその製造方法を提供することを目的としたものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するため種々検討した結果、化粧紙の貼り付け時に合
板面から化粧紙の印刷面にかけて突き抜け浸透する接着
剤として、印刷インキのベヒクルに親和性を有する特殊
な接着剤を選択し使用することが課題解決に有効である
ことを見出し本発明を完成した。
【0009】即ち、本発明の請求項1に記載のポリエス
テル樹脂化粧合板は、ベヒクルがニトロセルロース誘導
体からなるインキで印刷を施された厚み20g/m2
30g/m2の化粧紙が水性高分子・イソシアネート系
接着剤で合板に接着され、かつ該化粧紙表面に不飽和ポ
リエステルを主剤とする常温硬化型の塗装樹脂が塗布さ
れJAS規格の特殊加工化粧合板類に適合することを特
徴とする。
【0010】また本発明の請求項2に記載のポリエステ
ル樹脂化粧合板の製造方法は、印刷を施された化粧紙を
合板等の基材表面に貼り付けるに際し、上記印刷用イン
キのベヒクルと親和性を有する接着剤を使用し、合板と
の接触面から化粧紙の印刷界面にかけて該接着剤を浸透
させて貼り付けた後で、上記の化粧紙上から不飽和ポリ
エステルを主剤とする常温硬化型の塗装樹脂を塗布し硬
化処理させることを特徴とするものである。
【0011】また、上記本発明製造方法の好ましい実施
態様として、印刷用インキのベヒクルがセルロース誘導
体からなる場合に水性高分子・イソシアネート系接着剤
を使用し、該接着剤が基材表面から化粧紙の印刷界面ま
で突き抜けて浸透するようにホットプレスで貼り付け、
硬化処理に併せて該接着剤を完全固化させることが好ま
しい。また硬化処理は、特にアンダーキュアー状態以降
でのトンネル炉内を約1時間前後かけてコンベアーで移
送中に行い、前段の約20〜40分の区間を約30℃以
上の加熱雰囲気下での高キュアー状態と、後段の残り時
間の区間を常温雰囲気下での低キュアー状態で硬化させ
ることが特に好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を詳細に
説明する。本発明で使用される基材としては、ホルムア
ルデヒド系樹脂接着剤(初期縮合物を主成分)等を材料
の接着面等に塗布・含浸し加熱加圧下の硬化処理で接着
された木板、ベニア合板、ハードボード、パーチクルボ
ード等の木質系支持材料が一般的に適しているが、その
他厚紙、石膏ボード、各種セメント板、鋼板なども使用
できる。特に好ましい基材は、合板、パーチクルボー
ド、ベニア合板などである。
【0013】また、かかる基材に貼り付ける化粧紙とし
ては、基材層を光学的物理的に遮蔽し、化粧板の装飾機
能を果たすものであって、通常は高度に精製されたパル
プを原料として、顔料、とくに酸化チタンを多量に抄き
込んだチタン紙が好ましいが、その他に薄葉紙、塩化ビ
ニルシート等も使用できる。化粧紙の厚みは通常の場合
60g/m2〜80g/m2が使用されてきたが、本発明
の場合には、接着剤が投錨効果(アンカー効果)による
物理的な接着ではなく、化学反応で接着させるために、
従来より薄い20g/m2〜30g/m2の厚みが好適に
使用出来ることから、その分化粧紙のコストが安価で済
み有利である。
【0014】本発明ではこれら化粧紙上にグラビア印刷
やオフセット印刷等を施されたものを対象とする。印刷
インキは、有機顔料又は一部無機顔料とこれを分散させ
た状態に保つ粘性の液体(ベヒクル)を主剤とし、その
他に水又は揮発性有機溶剤、乾燥促進剤、各種調節剤等
が適宜加えられている。ここでベヒクルとしては従来か
ら種々のものが知られており、例えば、鉱物油、植物
油、合成乾性油、樹脂類、セルロース誘導体等が挙げら
れる。本発明では特に限定するものではないが、一例と
してグラビア印刷用インキのベヒクルとしてセルロース
誘導体を使用した場合について以下に説明する。
【0015】セルロース誘導体としては、可溶性セルロ
ースエステル類およびエーテル類であればよく、好まし
くはニトロセルロース、エチルセルロース等が挙げられ
る。特にニトロセルロースが最も好ましく、このものは
下記の一般式に示すようにグルコース残基中の3個の水
酸基が平均0〜3個置換された反応生成物であり、窒素
量11〜12%のものがアルコール、エーテルの混合溶
剤やエステル類、ケトン類の有機溶剤に容易に解けてグ
ラビア印刷用インキとして最も好ましい。 [C672(OH)3]n+HNO3→[C672(OH)
3-x(ONO2)x]n (式中、xは置換度、nは重合度である)
【0016】本発明では、上記した合板等の基材表面に
セルロース誘導体をベヒクルとするインキにてグラビア
印刷等を施された化粧紙を上記インキのベヒクルと親和
性を有する接着剤で貼り付けたことに最大の特徴を有す
る。ここでインキのベヒクルと親和性を有する接着剤と
は、接着剤を塗布した段階で容易に浸透し相互溶解した
り付加結合(重合)して高分子化を起こしやすいもので
あればよい。上記のニトロセルロース誘導体の場合は、
グルコース残基中の水酸基と付加重合や水素結合(ウレ
タン結合、尿素結合など)、共有結合等の化学反応で結
合し易い親和性のある接着剤を選択すればよく、例えば
水性高分子・イソシアネート系接着剤や水性のエポキシ
系接着剤、或いは後述する常温硬化型の同じ不飽和ポリ
エステル系接着剤等が好ましい例として挙げられる。
【0017】特に好ましくは、一般にOH基をもつポリ
ビニルアルコールや飽和ポリエステル等の水性高分子溶
液(A液)とイソシアシアネート化合物(B液)を適当
な割合で混合して反応硬化する水性高分子・イソシアネ
ート系接着剤(ポリウレタン溶液接着剤)の使用が望ま
しい。ここで水性高分子イソシアネート系接着剤の化学
反応機構を以下に示す。イソシアシアネート化合物、例
えば4,4’ジフェニルメタンジイソシアネート(MD
I)と水酸基含有のポリビニルアルコール(PVA)や
水分とは下記に示す反応機構による結合(ウレタン結
合、尿素結合、さらにビュレット結合やアロファネート
結合)を生じて接着機能が発揮される。
【0018】・MDI(以下、R-NCOと略記する)
と水の反応 R-NCO+H2O → R-NH2+CO2↑(脱炭酸) R-NCO+ R-NH2 → R-NHC(=O)NH-R
(尿素結合) R-NHC(=O)NH-R+R-NCO→ R-NHC(=
O)N(CONHR)-R(ビューレット結合)
【0019】・MDIとPVAまたは木材セルローズ等
(以下、HO-R’と略記する)の-OH基との反応 R-NCO+HO-R’→ R-NHC(=O)O-R’(ウ
レタン結合) R-NHC(=O)O-R’+R-NCO→ R-N(CON
HR)C(=O)O-R’(アロファネート結合)
【0020】かかる化学反応機構から、水性高分子・イ
ソシアネート系接着剤は、印刷インキのベヒクルがセル
ロース誘導体の場合には、-OH基を介して水素結合す
る親和性があることがわかる。この場合印刷を施された
化粧紙を水性高分子・イソシアネート系接着剤を使用し
て、基材表面に貼り付けるにはホットプレスすることが
好ましい。かかるホットプレスにより該接着剤は基材表
面から化粧紙の印刷界面まで容易に浸透する。
【0021】ホットプレス条件としては、温度100〜
110℃、圧力3〜5Kg/cm2、時間10〜60秒
程度が好ましい。かかるホットプレスで水性高分子・イ
ソシアネート系接着剤は、印刷を施されたインキのベヒ
クルとは親和性を有することから基材表面から化粧紙の
印刷界面まで容易に突き抜け浸透し化学結合する。かか
るホットプレスによって貼り付けられた後で、該化粧紙
上から不飽和ポリエステルとビニル化合物を主剤とする
常温硬化型の塗装樹脂を塗布し硬化処理に併せて該接着
剤も完全固化させることが好ましい。ここで本発明に使
用される常温硬化型の塗装樹脂としては、不飽和ポリエ
ステルとこれに共重合可能なスチレン等のビニル化合物
を配合し、これに硬化剤や促進剤その他に通常の任意の
添加剤等を配合した常温硬化型の不飽和ポリエステル樹
脂液である。
【0022】不飽和ポリエステルとしては、無水マレイ
ン酸等の不飽和ジカルボン酸とエチレングリコール等の
グリコールを加熱し重縮合反応により得られる液状体で
ある。また共重合可能なスチレン等のビニル化合物とし
ては、常温で液状のスチレンモノマーを主体とするもの
であるが、これにメタクリル酸メチル、アクリル酸メチ
ル、酢酸ビニル、ビニルトルエン等を配合して使用して
もよい。これらビニル化合物の不飽和ポリエステルへの
配合割合は、通常使用される範囲内であればよく限定さ
れない。
【0023】重合開始剤として使用される硬化剤は、ベ
ンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾ
エート、過酸化メチルエチルケトン、過酸化ラウロイル
等の有機過酸化物が挙げられる。また、硬化剤と共に配
合される促進剤としては、ナフテン酸コバルトや、ジメ
チルアニリン、トリフェニルアミン等の芳香族アミン類
を使用することができる。これら硬化剤や促進剤の不飽
和ポリエステル樹脂液への配合量については、通常使用
される範囲内であればよく限定されない。
【0024】なお、特に硬化剤は不飽和ポリエステルと
スチレンの混合体に混合する時期として、基材に貼り付
けた印刷を施された化粧紙上に塗装樹脂を流す直前に、
もしくは流す時に添加し混合させることが好ましい。塗
装樹脂を化粧紙上に塗布するには、フローコーター法、
フイルム被覆法、プレス法等があり特に限定されない。
これらの内、好ましくはフイルム被覆法であり、以下フ
イルム被覆法について説明する。
【0025】この場合、化粧紙を接着した基材(例えば
2.5mm×920mm×1830mm)をエンドレス
コンベヤ上を移動させながら、又は一定時間(例えば1
0〜30秒)停止させた状態で、基材のパターン紙上の
先端位置から300mm付近の中央部に常温硬化型の塗
装樹脂を通常300〜500g程度を円形状に乗せ上面
をフイルムで被覆する。ここで使用されるフイルムとし
ては、セロハン(ビスコースフイルム)、ビニロン、テ
トロン(ポリエステル系合成繊維)等である程度耐熱性
に優れたものが好ましい。
【0026】なお、流した塗装樹脂の上面をフイルムで
被覆するには、フイルム面にしわが生じないように予め
ピンと張った状態に枠付きされたフイルムを重ねて端部
を治具でとめることが望ましい。その後で、この重ねた
フイルム上からゴムロールで押圧力を作用させること
で、基材のパターン紙上に塗装樹脂を均一に広げながら
フイルムと塗装樹脂を密着させて気泡を除去することが
必要である。
【0027】本発明では、基材のパターン紙上に塗装樹
脂を均一に広げ被覆フイルムと密着させた状態で硬化処
理する。ここで硬化処理の開始に際して、従来のように
塗装樹脂に赤外線を放射して40℃以下、好ましくは3
8℃前後に約1〜3分間程度加熱し、ゲルアンダーキュ
アー状態とすることが望ましい。本発明では特にそのア
ンダーキュアー状態とした後の硬化処理条件として、約
30℃以上の加熱下又は紫外線照射下での高キュアー状
態と、常温下での低キュアー状態の二段に分けて硬化さ
せることが好ましい。なお高キュアー状態での加熱温度
の上限は、基材が変形したりフイルムにしわが発生しな
い程度であればよく、特に限定されないが通常は80℃
以下、より好ましくは40〜60℃である。
【0028】ここで、本発明の特に好ましい硬化処理条
件としては、トンネル内を約1時間前後かけて塗装され
たアンダーキュアー状態の化粧板をエンドレスコンベア
ーに多数載置させながら連続的に移送中に、前段の約2
0〜40分の区間を約30℃以上の加熱雰囲気下での高
キュアー状態とし、後段の残り時間の区間を常温雰囲気
下での低キュアー状態で硬化させることである。これに
よってスチレン等の悪臭物質の発生が低減される効果が
あり本発明のポリエステル樹脂化粧合板が連続的に量産
可能となる。
【0029】この時の加熱手段としては特に限定するも
のではないが、電気またはガスを熱源とする赤外線放射
加熱、又は通常のサーモスタット付き電熱ヒーター、ガ
ス又は灯油等の燃焼型ゼットヒーター等が利用できる。
かかる二段階に分けて硬化処理されたポリエステル樹脂
化粧合板は、常温雰囲気下だけの硬化処理で得られたも
のよりも残留スチレンの発生が著しく低減していること
が認められる。これは少なくとも前段の加熱雰囲気下で
のスチレンとの分子間の架橋結合による硬化反応が効率
的に進んだためと考えられる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を挙げて説明
する。 実施例1 基材として、表板の厚み 0.55mm,心板の厚み 1.25m
m,裏板の厚み 0.65mmのラワン材からなる台板用合
板(縦幅1830mm×横幅920mm)を使用した。
その基材表面に接着剤として、水性ポリビニルアルコー
ル(PVA)系主剤/ポリイソシアネート(MDI)系
硬化剤からなる二液型接着剤(AU7008FK/AUH-1:アイ
カ工業(株)製)をスプレダーで塗布した状態で、ニト
ロセルロースをベヒクルとする印刷用インキで木目模様
がグラビア印刷された23g/m2の印刷化粧紙(厚み
約30μm;大日本印刷(株)製)をのせ、100℃,
6Kg/cm2にて20秒間ホットプレスで貼り付け
た。この状態で接着剤は未だ完全に固化していなかっ
た。
【0031】化粧紙を貼り付けた基材を順次ベルトコン
ベアー上に載置させて移動させながら各化粧紙上に、常
温硬化型の塗装樹脂液を350g移し、脱泡をしながら
化粧紙の層と合わせて表板の厚み約0.6mm程度の厚
さになるように流した。ここで常温硬化型の塗装樹脂液
は、スチレン35wt%と促進剤としてナフテン酸コバ
ルト0.18wt%を混合した不飽和ポリエステル樹脂
(三井化学(株)製商品名;エスター)100重量部に
対して触媒としてのMEKパーオキサイド(日本油脂
(株)製商品名;パーメック)を1重量部の割合で配合
したものである。
【0032】この塗装樹脂液面上に、枠付きビニロンフ
イルムを重ねて被覆させた状態で該フイルム上からゴム
ロールで押圧力をかけて塗装樹脂液をパターン紙上に均
一に広げながらフイルムと塗装樹脂を密着させて気泡を
除去させた。次いで、塗装樹脂液に向けて赤外線輻射エ
ネギーを約1分間だけ放射して約38℃程度に加熱しゲ
ルアンダーキュアー状態とした化粧板をエンドレスコン
ベアーに移し替えて連続的にトンネル炉内を移送中に、
前段の約30分の区間に加熱源として灯油燃焼型ゼット
ヒーターを設置して約45℃の加熱雰囲気下での高キュ
アー状態で硬化処理させ、後段の残り約30分の区間に
は、加熱なしの常温雰囲気下での低キュアー状態で硬化
処理させた後で、被覆フイルムをセパレートすることに
よって表面の化粧紙上に平滑なポリエステル樹脂層が硬
化して一体化された美麗なポリエステル樹脂化粧合板が
得られた。
【0033】得られたポリエステル樹脂化粧合板を下記
に示すJAS(特殊合板の日本農林規格)の(a)平面
引張り試験と(b)二類浸せき剥離試験、及びその他の
試験を行った結果、いずれもJAS FWタイプの特殊
加工化粧合板に適合することが確認された。 (a)平面引張り試験 試験片を5cm平方のサイズにカットし表面をかるくサ
ンディングした後、2cm平方の鉄製治具をシアノアク
リレートで接着し、周囲に台板合板に達する深さの切り
傷をつけた後、平面引っ張り試験(試験片及び金属板を
チャックに固定し、接着面と直角の方向に毎分600 K
gf 以の荷重速度で引っ張り、剥離時または破壊時にお
ける最大荷重を測定した。 (試験結果) 最大値;7.0 Kgf/cm2(100) 但し()内は材破率% 最小値;4.5 Kgf/cm2(100) 平均値;5.8 Kgf/cm2(100) JAS FWタイプの規格では同一試料合板から採取し
た試験片の接着力の平均値が4Kgf/cm2以上であれば適
合基準に合格する。従って本件製品は、引っ張り試験で
は、5片試験を行い、いずれも接着力が4Kgf/cm2以上
で材破率100%となり全く問題ないことが確認され
た。
【0034】(b)JAS二類浸せき剥離試験 試験片を7.5cm平方のサイズにカットし、70±3
℃の温水中に2時間浸漬した後、60±3℃で3時間乾
燥する。 (試験結果)試験片を15片実施したがいずれも剥離は
発生せず全て異常がなくJAS規格に適合することが確
認された。 (c)その他のJAS試験 ・含水率試験では7.8〜8.5(%)でJAS規格の
13%以下に適合。 ・寒熱繰返しB試験、耐水B試験では、JAS規格(試
験片の表面に割れ、ふくれ、はがれ並びに著しい変色及
びつやの変化がないこと)に適合していた。 ・その他の試験でも全て適合していることが確認され
た。
【0035】比較例1 上記実施例1における基材表面への接着剤を、尿素樹脂
と酢酸ビニールを各50%で混合した接着剤(西日本化
粧合板(株)製)に変更した以外は上記実施例と同様な
処理を行ってポリエステル樹脂化粧板が得られた。得ら
れた化粧板を上記したと同じJAS(特殊合板の日本農
林規格)の試験を行った結果、(a)平面引張り試験で
は、試験変数20個の内20個が不適合であった。また
(b)二類浸せき剥離試験では、試験変数20個の内1
9個が不適合であった。これらの不適合試験片をチェッ
クした結果、化粧紙の印刷インキ層に近い化粧紙が層間
隔剥離を生じていることが確認された。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
従来より薄い20g/m2〜30g/m2の厚みの印刷化
粧紙が使用出来ることから化粧紙のコスト面で有利であ
る。また化粧紙の貼り付け時に印刷インキのベヒクルに
親和性を有する特殊な接着剤が合板面から化粧紙のグラ
ビア印刷面にかけて突き抜け浸透している結果、ポリエ
ステル樹脂層が硬化して一体化されたポリエステル樹脂
化粧板の印刷インキ層に近い化粧紙の層間剥離が防止さ
れ、JAS規格の特殊加工化粧合板に適合するものが容
易に製造することができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月22日(2000.2.2
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】しかしながら、ベニヤ合板等の基材面に印
刷を施された化粧紙を貼り付け接着させる場合、接着剤
として尿素樹脂と酢酸ビニールの適当な割合で混合した
ものを使用すると、得られたポリエステル樹脂化粧合板
はしばしばJAS特殊加工化粧合板の規格試験に適合し
ないことがあった。ここでJAS規格の特殊加工化粧合
板には、1類、2類、3類、Fタイプ、FWタイプ、W
タイプ、SWタイプの7種類があり、これらJAS特殊
加工化粧合板の規格試験としては、(1)浸せき剥離試
験、(2)平面引張り試験、(3)含水率試験、(4)
寒熱繰り返し試験、(5)耐水試験、(6)湿熱試験、
(7)磨耗試験、(8)引きかき硬度試験、(9)衝撃
試験、(10)退色試験、(11)汚染試験、(12)
耐アルカリ試験、(13)耐酸試験、(14)耐シンナ
ー試験の全部又は一部に合格することが定められてい
る。特にJAS FWタイプについては上記の(1)か
ら(11)まで(但し(6)は除く)の試験に合格する
ことが求められているが(1)の浸せき剥離試験や、
(2)の平面引張り試験によっては、化粧紙のグラビア
印刷インキ層付近の紙が層間剥離を起こしてJASのF
Wタイプの適合試験に合格しないことが頻繁に生じてい
た。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】本発明では、基材のパターン紙上に塗装樹
脂を均一に広げ被覆フイルムと密着させた状態で硬化処
理する。ここで硬化処理の開始に際して、従来のように
塗装樹脂に赤外線を放射して40℃以下、好ましくは3
8℃前後に約1〜3分間程度加熱し、硬化し始めた初期
段階にあるゲルアンダーキュアー状態とすることが好ま
しい。本発明では特にそのゲルアンダーキュアー状態と
した後の硬化処理条件として、約30℃以上の加熱下又
は紫外線照射下での硬化速度を高める高キュアー状態
と、常温下での硬化速度を低める低キュアー状態の二段
に分けて硬化させることが好ましい。なお、高キュアー
状態での加熱温度の上限は、基材が変形したりフイルム
にしわが発生しない程度であればよく、特に限定されな
いが通常は80℃以下、より好ましくは40〜60℃で
ある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】ここで本発明の特に好ましい硬化処理条件
としては、トンネル炉内を約1時間前後かけて、塗装さ
れたゲルアンダーキュアー状態の化粧板をエンドレスコ
ンベアーに多数載置させながら連続的に移送中に、前段
の約20〜40分間の区間を約30℃以上の加熱雰囲気
下での高キュアー状態と、後段の残り時間の区間を常温
雰囲気下での低キュアー状態で硬化処理させることであ
る。これによってスチレン等の悪臭物質の発生が低減さ
れる効果があり本発明のポリエステル樹脂化粧合板が連
続的に量産可能となる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】(b)JAS二類浸せき剥離試験 試験片を7.5cm平方のサイズにカットし、70±3
℃の温水中に2時間浸漬した後、60±3℃で3時間乾
燥する。 (試験結果)試験片を15片実施したがいずれも剥離は
発生せず全て異常がなくJAS規格に適合することが確
認された。 (C)その他のJAS試験 ・(3)の含水率試験では7.8〜8.5(%)でJA
S規格の13%以下に適合。 ・(4)の寒熱繰り返しB試験、(5)の耐水B試験で
は、JAS規格(試験片の表面に割れ、ふくれ、はがれ
並びに著しい変色及びつやの変化がないこと)に適合し
ていた。 ・その他の試験{(7)の磨耗B試験、(8)の引きか
き硬度B試験、(9)の衝撃B試験、(10)の退色B
試験及び(11)の汚染B試験等}でも全て適合してい
ることが確認された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B250 AA01 AA05 AA06 AA09 AA13 BA03 BA05 CA11 DA04 EA02 EA13 FA21 FA28 FA31 FA33 FA37 GA03 HA01 4F100 AJ06A AK21G AK44D AK51G AP02C BA04 BA07 BA10C BA10D CC00D DG10B EH462 EJ08 EJ43 EJ82 EJ96 HB31 JB13D JL11 YY00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベヒクルがニトロセルロース誘導体から
    なるインキで印刷を施された厚み20g/m2〜30g
    /m2の化粧紙が水性高分子・イソシアネート系接着剤
    で合板に接着され、かつ該化粧紙表面に不飽和ポリエス
    テルを主剤とする常温硬化型の塗装樹脂が塗布されたJ
    AS規格の特殊加工化粧合板に適合するポリエステル樹
    脂化粧合板。
  2. 【請求項2】 印刷を施された化粧紙を合板等の基材表
    面に貼り付けるに際し、上記印刷インキのベヒクルと親
    和性を有する接着剤を使用し、合板との接触面から化粧
    紙の印刷界面にかけて該接着剤を浸透させて貼り付けた
    後で、上記の化粧紙上から不飽和ポリエステルを主剤と
    する常温硬化型の塗装樹脂を塗布し硬化処理させること
    を特徴とするポリエステル樹脂化粧合板の製造方法。
  3. 【請求項3】 印刷インキのベヒクルがセルロース誘導
    体からなる場合に水性高分子・イソシアネート系接着剤
    を使用し、該接着剤が基材表面から化粧紙の印刷界面ま
    で突き抜けて浸透するようにホットプレスで貼り付ける
    請求項2記載のポリエステル樹脂化粧合板の製造方法。
  4. 【請求項4】 硬化処理は、アンダーキュアー状態以降
    でのトンネル炉内を約1時間前後かけてコンベアーで移
    送中に行い、前段の約20〜40分の区間を約30℃以
    上の加熱雰囲気下での高キュアー状態と、後段の残り時
    間の区間を常温雰囲気下での低キュアー状態で硬化処理
    させる請求項2〜請求項3のいずれか1項に記載のポリ
    エステル樹脂化粧合板の製造方法。
  5. 【請求項5】 印刷を施された化粧紙は、厚みが20g
    /m2〜30g/m2である請求項2記載のポリエステル
    樹脂化粧合板の製造方法。
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JP2012066582A (ja) * 2010-08-27 2012-04-05 Moriyama Kosan:Kk 化粧板及びその製造方法
JP2017159509A (ja) * 2016-03-08 2017-09-14 凸版印刷株式会社 化粧紙、化粧紙の製造方法

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