JP2001000848A - コンポスト発酵槽用撹拌機 - Google Patents

コンポスト発酵槽用撹拌機

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JP2001000848A
JP2001000848A JP17554999A JP17554999A JP2001000848A JP 2001000848 A JP2001000848 A JP 2001000848A JP 17554999 A JP17554999 A JP 17554999A JP 17554999 A JP17554999 A JP 17554999A JP 2001000848 A JP2001000848 A JP 2001000848A
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compost
stirrer
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JP17554999A
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Izumi Sekine
泉 関根
Kazuo Suzuki
一雄 鈴木
Hiroshi Noguchi
廣 野口
Hoko Ryu
宝鋼 劉
Makoto Matsunaka
真 松中
Osamu Abe
脩 安部
Hideki Haji
英樹 土師
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Tokyo Metropolitan Sewerage Service Corp
Kurita Water Industries Ltd
Original Assignee
Tokyo Metropolitan Sewerage Service Corp
Kurita Water Industries Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/40Bio-organic fraction processing; Production of fertilisers from the organic fraction of waste or refuse

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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)
  • Mixers With Rotating Receptacles And Mixers With Vibration Mechanisms (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高含水率で強粘着性の発酵槽内コンポストで
あっても効率的に撹拌することができるスクープ式の撹
拌機を提供する。 【解決手段】 このコンポスト発酵槽用撹拌機は、上部
と下部のそれぞれに間隔を置いて対向配置された左右一
対のスプロケットと、上部スプロケット1と下部スプロ
ケット2の間に懸架された左右一対のチェーン3,3
と、前記左右一対のチェーン3,3の間を横断し、かつ
チェーンの回転周方向と大略垂直に突出して固定配置さ
れた複数個のフライト4と、前記上部スプロケット1の
大略接線方向を向いた先端部10aを有し、かつ、その
先端部10aはフライト4の基端部4aの表面に当接し
たのち先端部4b表面まで圧接された状態で摺動するス
クレーパ機構Aとを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスクープ式のコンポ
スト発酵槽用撹拌機に関し、更に詳しくは、含水率が高
く、強粘着性のコンポストであっても効率よく撹拌する
ことができるコンポスト発酵槽用撹拌機に関する。
【0002】
【従来の技術】畜産分野での糞尿や家庭からの生ゴミな
どのコンポストは、発酵槽に貯留され、時々全体を撹拌
することにより発酵分解処理が行われる。このときに使
用される撹拌機として、図10で概略を示したようなス
クープ式の撹拌機が知られている。
【0003】この撹拌機は、全体として縦長の構造にな
っていて、上部に間隔を置いて対向配置されている一対
の上部スプロケット1,1と下部に同じく対向配置され
ている一対の下部スプロケット2,2を備えており、そ
れぞれの上部スプロケットと下部スプロケットの間に懸
架された一対のチェーン3,3を有している。そして、
この一対のチェーン3,3の間を横断して、全体機構の
外側に突出する複数枚の板がフライト(撹拌羽根)4と
して当該チェーンの間に取り付けられている。
【0004】この撹拌機は、発酵槽5の上に設置された
走行レール6を走行する走行体7に取り付けられ、下部
スプロケット2側がコンポスト8の中に垂設された状態
で使用される。なお、図10の撹拌機は走行体7に後述
する受圧板9を固定配置した型式のものである。そし
て、受圧板9は、撹拌機本体に固定配置され、その背面
に堆積されていくコンポストで撹拌機全体の矢印p4
向への走行が可能になっていることはいうまでもない。
【0005】この撹拌機は次のように動作してコンポス
ト8の撹拌を進める。まず、図示しない駆動機構でスプ
ロケット1,2を矢印p1方向に回転させる。スプロケ
ットの回転に応じて、これと同期して一対のチェーン3
も矢印p1方向の無限軌道を描いて回転し、このチェー
ン3の間を横断して固定されているフライト4も同じよ
うな軌道を描いて上部スプロケットと下部スプロケット
2の間で回転運動を行う。
【0006】すなわち、撹拌機の左側において、フライ
ト4は矢印p2方向の上昇運動を行い、この過程でコン
ポスト8を掻き上げる。そして、掻き上げられたコンポ
ストはフライト4の表面に乗った状態で上昇していく。
フライト4が上部スプロケット1の上を円弧を描きなが
ら通過する過程では、そのときに発生する遠心力でフラ
イト表面のコンポストはその表面から脱離して、受圧板
9の外側背面、すなわち図10の右側に落下し順次堆積
していく。その結果、堆積していくコンポストの重量で
受圧板9は左方への圧力を受け、そのことによって走行
体7は走行レール6上を矢印p4方向に移動していく。
【0007】一方、コンポストが脱離したフライト4は
矢印p3方向に降下していき、下部スプロケット2を通
過する過程でコンポスト8の底床部を掻き取りながら、
再び矢印p2方向の上昇運動に転じ、上記した挙動を反
復する。このように、図10で示した撹拌機は、コンポ
スト8の中で自動的に矢印p4方向に前進しながら、矢
印p2方向に上昇するフライト4でコンポスト8を掻き
上げ、その掻き上げられたコンポストが受圧板9の背面
に堆積していくという態様で発酵槽内のコンポストが全
体として順次撹拌されていく。
【0008】ところで、コンポストは一般に粘着性を有
する含水物である。そのため、撹拌機の運転時にはフラ
イト4で掻き上げられたコンポストが当該フライト4の
表面に付着してしまい、フライト4が上部スプロケット
1を通過した時点でもコンポストの全てがフライト4か
ら脱離せず、その一部はフライト4の矢印p3方向への
降下過程でフライト4と受圧板9の間に落下する。
【0009】このような事態が起こると、落下した一部
のコンポストは後続するフライトによりコンポストの底
床部に押しつけられるため、フライトの回転障害を招く
ことになる。また、受圧板9の背面に堆積するコンポス
トも減量するので撹拌機全体の前進運動が阻害されるこ
とになる。なお、スプロケットを高速回転させて上部ス
プロケット1の周面における遠心力を大きくすれば上記
した不都合の発生は減少するが、その場合には騒音が大
きくなるのみならず、チェーン、フライトも高速運動す
るためそれらの損耗が激しく進むという新たな問題が発
生する。
【0010】このような問題を解決するために、特開平
9−253615号公報には、上部スプロケットの周面
を通過しつつあるフライトの表面に固定スクレーパを当
接し、フライトが上部スプロケットの周面を通過して完
全に垂直方向に降下していく間に、その表面に付着して
いるコンポスト(発酵物)を当該固定スクレーパで掻き
落とすという方法を採用したスクープ式の撹拌機が開示
されている。
【0011】しかしながら、上記した撹拌機の場合、チ
ェーンに取り付けられるフライト部材は、チェーンの回
転軸線と平行な軸に回転自在に軸支された断面L字状の
部材であって、その一方のフランジが前記した固定スク
レーパに当接するとチェーンの内側に回転して押し込ま
れるという動作をするものである。したがって、この撹
拌機は全体として非常に複雑な機構になっているととも
に、固定スクレーパにフライト部材が当接すると、その
フライト部材はチェーンの内側に回転して押し込まれて
しまうので、フライト部材の表面に付着しているコンポ
ストは、いわば固定スクレーパから逃げるように挙動す
るため、固定スクレーパはフライト部材表面の付着コン
ポストを効果的に掻き落とすことができないという問題
がある。
【0012】このようなことから、上記撹拌機の場合に
は、固定スクレーパの前方の位置に別体としてブラシの
ような清掃機構を付設し、この清掃機構で一旦フランジ
部材表面の付着コンポストを除去しておき、ついでその
フランジ部材を固定スクレーパに当接させてチェーンの
内側に押し込むという方法が採用されている(特開平1
0−43752号公報を参照)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した先
行技術の撹拌機に比べてその構造が超かに簡単であり、
しかも、フライトに付着しているコンポストが高含水率
で高粘着性のものであっても、それを確実に掻き落とし
て受圧板の背面に堆積させることができるスクレーパ機
構を備え、更には一般に固化しているコンポストの底床
部を確実に掻き取り、コンポスト全体の撹拌を効率的に
進めることができるスクープ式のコンポスト発酵槽用撹
拌機の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、上部と下部のそれぞれに間
隔を置いて対向配置された左右一対のスプロケットと、
上部スプロケットと下部スプロケットの間に懸架された
左右一対のチェーンと、前記左右一対のチェーンの間を
横断し、かつチェーンの回転周方向と大略垂直に突出し
て固定配置された複数個のフライトと、前記上部スプロ
ケットの大略接線方向を向いた先端部を有し、かつ、前
記先端部は前記フライトの基端部表面に当接したのち先
端部表面まで圧接された状態で摺動するスクレーパ機構
とを備えていることを特徴とするコンポスト発酵槽用撹
拌機が提供される。
【0015】具体的には、前記スクレーパ機構は、前記
フライトの表面に当接する先端部を有する板状体と、前
記板状体を支持する支持部材と、前記板状体に取り付け
られたばね体とを備え、前記板状体が前記支持部材を支
点にして回動可能になっているコンポスト発酵槽用撹拌
機であり、更に好適には、前記フライトの少なくとも1
個には、その上端部から突出する狭幅な爪部材が少なく
とも1個取り付けられているコンポスト発酵槽用撹拌機
が提供される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に則して本発明の撹拌
機の構造と機能について説明する。図1は、本発明の撹
拌機をコンポスト8の中に設置して運転しているときの
状況を示す概略図である。図2は、上部スプロケットの
近傍に本発明撹拌機の特徴をなすスクレーパ機構が設置
された状態を示す斜視図であり、図3は上記スクレーパ
機構とフライトとの相互位置関係を示す側面図である。
【0017】本発明の撹拌機は、上部と下部にそれぞれ
間隔を置いて対向配置された左右一対の上部スプロケッ
ト1,1と下部スプロケット2,2を備え、左側の上部
スプロケット1と左側の下部スプロケット1の間および
右側の上部スプロケット1と右側の下部スプロケット1
の間には、それぞれチェーン3,3が懸架された縦長の
構造をしていることは図10で示した従来の撹拌機と同
じである。そして、左側のチェーン3と右側のチェーン
3の間には、これらチェーンを横断し、かつチェーンの
外方(回転周方向)に略垂直に突出して複数枚のフライ
ト4が固定配置されている。
【0018】この撹拌機は、図10で示した従来の撹拌
機の場合と同じように、スプロケットを矢印p1方向に
回転させることにより、左右のチェーンは同期して矢印
2,p3方向の無限軌道を描いて上部スプロケット1,
1と下部スプロケット2,2の間を回転し、その過程で
フライト4がコンポスト8を掻き上げ、その掻き上げた
コンポストを受圧板9の背面側に堆積させて矢印p4
向に走行しながら、コンポスト全体を順次撹拌する。
【0019】本発明の撹拌機は、上部スプロケットの近
傍の右側、すなわち、受圧板9の配置側に後述するスク
レーパ機構Aが配置されていることを最大の特徴とす
る。このスクレーパ機構Aについて詳細に説明する。こ
のスクレーパ機構Aは、板状体10とこの板状体の支持
部材11とばね体12で構成され、全体が受圧板9の上
部に固定配置されている。
【0020】支持部材11は次のような構造になってい
る。まず、受圧板9の上部に支持板9aが固定配置さ
れ、この支持板9aの上には受圧板9の左右端部の位置
に一対の軸受け11a,11aが固定されている。そし
て、後述する前記板状体10が上部に固定して取り付け
られ、両端には前記軸受けに挿通可能な一対の軸部11
b,11bが突出している棒状体11cの前記軸部11
b、11bが前記軸受け11a,11aに軸支されてい
る。したがって、この支持部材11は軸受け11a,1
1aに軸支されている軸部11b,11bを支点にして
図の矢印p5方向で示したような動作をすることがで
き、そのことによって棒状体11cに固定配置されてい
る板状体10の俯仰動作を可能にしている。
【0021】上記した支持部材11に固定配置されてい
る板状体10は、全体がフライト4の幅と等幅かそれよ
りも若干広幅になっている1枚の板である。この板状体
10の先端部10aは、上部スプロケット1の外周面の
うち、頂点部と図3における角度θだけ右側に位置する
箇所との間に存在する外周面の部分に配置されていて、
かつその外周面部の接線方向と同じ方向を向いた状態で
配置されている。
【0022】そして、この先端部10aが撹拌機の運転
過程で順次対面してくるフライト4と後述するような態
様で当接できるために、上記した角度θは0〜45度に
設定されている。なお、先端部10aの両側部には、上
部スプロケット1,1との間で回転障害が起こらないよ
うに、適当な長さと幅をした一対の切欠き10b、10
bが設けられている。
【0023】そして、上記した支持部材11よりも下方
に位置している板状体10の下端部側と受圧板9の間に
は、一対のばね体12,12が設けられることにより、
本発明のスクレーパ機構Aが構成されている。図1〜図
3で示した構造の場合には、受圧板9の背面と板状体1
0の裏面の間に設けるばね体は圧縮ばねになっている。
【0024】この撹拌機におけるスクレーパ機構Aは次
のような動作を行う。スプロケット1,2を矢印p1
向に回転し、チェーン3,3に無限軌道を描く回転運動
を与える。チェーンに固定されているフライト4はコン
ポストを掻き上げながら上部スプロケット1の位置にま
で上昇してくる。そして、図4で示したように、あるフ
ライト4が上部スプロケット1の周面における角度θの
範囲まで回転移動してくると、その基端部4aの表面と
板状体10の先端部10aが当接する。このとき、フラ
イト4の矢印p1方向への回転力を受けて板状体10の
先端部10aは当該フライト4の表面に圧接された状態
になる。このとき、圧縮ばね12の長さは最大(L0
になっている。
【0025】フライト4は更に上部スプロケット1の周
面に沿って右斜下方へと回転移動する。この過程で、板
状体10の先端部10aには、フライト4の表面を基端
部4aから先端部4b方向へと摺動していく力が作用す
る。そのため、板状体10の先端部10aは、図5で示
したように、支持部材11を支点にして矢印p6方向に
回転し、フライト4の表面をフライトの先端部4b側へ
徐々に移動していき、同時に、圧縮ばね12は徐々に圧
縮されてその長さはL1(L1<L0)と短くなっていく
のでそのばね弾性は徐々に強くなっていく。
【0026】したがって、板状体10の先端部10aが
フライト表面を移動していく間は、フライト4の回転力
と圧縮ばね12のばね弾性により、当該先端部10aは
フライト4の表面に圧接された状態でフライト4の先端
部4b側へと徐々に摺動していく。そのため、フライト
4の表面に付着していたコンポストは、板状体10の先
端部10aで次々と掻き落とされ、それは板状体10の
上面を滑り落ちて受圧板9の背面側に堆積していく。こ
の過程で、若干ではあれ、フライト表面に付着していた
コンポストの一部は板状体の先端部10aの裏面に廻り
込んで付着することもあるが、その付着したコンポスト
は後述するようにして、フライト4それ自体によって掻
き落とされる。
【0027】上記した板状体10の動作は、その先端部
10aがフライト4の先端部4bに乗りあげる寸前まで
続く。そして、乗り上げた時点で圧縮ばね12の長さは
最も短い長さL2になっているのでそのばね弾性は最も
強くなっているが、それまでの過程で、フライト表面に
付着していたコンポストは全て掻き落とされ、受圧板9
の背面側に堆積する。
【0028】板状体の先端部10aがフライトの先端部
4bに乗り上げた直後の時点からは、フライト4が矢印
1方向へ移動していくにつれて、圧縮ばね12のばね
弾性により、板状体10は支持部材11を支点にした矢
印p7方向への緩徐な俯角運動に移る(図6)。そし
て、更にフライト4の回転移動が進んで、図7で示した
ように、フライト4の先端部4bが板状体10の裏面か
ら離れる時点までの間、板状体の先端部10a近傍の裏
面とフライトの先端部4bとは圧接状態にある。
【0029】したがって、フライト表面に付着するコン
ポストを掻き落とす過程で板状体の先端部10aの裏面
に付着していた一部コンポストは、上記したフライト4
の先端部4bによって掻き落とされることになる。そし
て、フライト4の先端部4bが板状体10の裏面から離
れると、圧縮ばね12の長さは最大長さ(L0)に戻
り、板状体の先端部10aは図4で示した位置に戻り、
次に回転移動してくるフライトに対面することになる。
【0030】本発明の撹拌機が備えるスクレーパ機構A
における上記した各部材は、上記した動作を反復し、そ
のことにより、チェーン3に固定配置されているフライ
ト4が掻き上げてくるコンポストを順次当該フライトの
表面から掻き落として受圧板9の背面側に堆積させる。
そしてスクレーパ機構Aを通過したフライト4は、その
表面にコンポストが付着していない状態でコンポストの
底床部にまで降下したのち下部スプロケット2の位置で
反転上昇して再びコンポストの掻き上げを行う。
【0031】ところで、スクレーパ機構Aの上記動作の
説明から明らかなように、板状体の先端部10aの配置
個所は前記した角度θが0〜45度になる位置に設定さ
れる。θが0度の位置、すなわち、上部スプロケット1
の頂点部の位置に設定すると、先端部10aは水平配置
されることになりフライト4からのコンポストの掻き落
としが困難になるからであり、またθが45度より大き
い位置に設定すると、その先端部10aがフライト4の
基端部4aで押し下げられることになってフライト4の
ストッパになってしまい、フライト4の回転移動ができ
なくなるからである。
【0032】なお、本発明の撹拌機においては、図8で
示したように、チェーン3に固定配置されている複数個
のフライトのうちの少なくとも1個のフライト4に、そ
の上端部から突出した状態で少なくとも1個(図では2
個)の爪部材13,13を固定して取り付けることが好
適である。その理由を図9に基づいて以下に説明する。
【0033】一般に、発酵槽におけるコンポストの底床
部8aはコンポストの重量で固化している。そのため、
チェーン間に固定されている広幅のフライト4だけで
は、この固化したコンポストに対応する抵抗が大きく、
そのため底床部のコンポストを効率よく掻き取ることが
困難であり、極端な場合には、コンポストの表面を滑動
するだけということも起こり得る。
【0034】しかしながら、図8で示したように、フラ
イト4の先端部4bから突出した状態で狭幅な爪部材1
3を配置しておくと、そのフライト4が図9で示したよ
うに下部スプロケット2の位置まで回転移動してくる
と、爪部材13がコンポストの底床部8aと接触する。
そして、このフライト4が下部スプロケット2を通過す
る過程では、この爪部材13により、いわばワォークで
ほぐすように固化したコンポストがほぐされることにな
る。そして、後続してくるフライト(爪部材を備えない
フライト)でそのほぐされたコンポストが掻き上げられ
るので、底床部のコンポストも確実に撹拌されることに
なる。
【0035】なお、フライト4にこの爪部材13が取り
付けられていると、このフライトでは図6と図7で示し
た動作時は、板状体の裏面に付着したコンポストの全て
を掻き取ることはできない。爪部材13の幅に相当する
箇所の付着コンポストしか掻き取れないからである。し
かしながら、後続してくるフライトに爪部材を配置して
おかなければ、そのフライトで付着コンポストの全ては
確実に掻きとられるので、爪部材を有するフライトによ
る上記した不都合は付着コンポストの掻き落としにとっ
ては何ら支障にならない。
【0036】
【実施例】コンポストとして下水処理の汚泥を対象にし
て、図1で示した本発明の撹拌機を用いて実機テストを
行い。その搬送能力を調べた。用いた撹拌機におけるフ
ライトは下記の仕様のものである。幅0.73m、高さ
(チェーンの円周面からの突出高)0.05mのフライ
ト13枚をチェーンの間に固定し、うち、10枚の各フ
ライトに、幅5cmでフライトの先端部から2cm突出する
爪部材を2枚固定したものである。すなわち、13枚の
うち3枚のフライトには爪部材は取り付けられていな
い。
【0037】チェーンの回転速度を5m/minにしてこ
の撹拌機を運転し、汚泥の撹拌を行った。その結果、ス
クレーパ機構Aから受圧板9の背面に搬送される汚泥量
は1.26m3/hrであった。一方、比較のために、図1
0で示した従来の撹拌機を用いて実機テストを行った。
【0038】この撹拌機では、幅0.73m、高さ0.0
5mのフライトが20枚チェーンに取り付けられてい
る。なお、各フライトには爪部材は取り付けられていな
い。チェーンの回転速度を37m/minにしてこの撹拌
機を運転し、汚泥の撹拌を行った。その結果、受圧板9
の背面に搬送される汚泥量は0.23m3/hrであった。
【0039】この実機テストの結果から明らかなよう
に、本発明の撹拌機は、従来の撹拌機に比べると、フラ
イトの数も少なく、またチェーンの回転速度も1/7以
下と遅いにもかかわらず、汚泥の搬送能力は6倍近く向
上しており、コンポストの撹拌能力は格段に優れたもの
になっている。しかも、チェーンの回転速度が遅くても
上記効果を達成できるので、騒音も小さく、各部材の損
耗も少なく、極めて優れたコンポスト撹拌機であるとい
うことができる。
【0040】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
撹拌機は、従来のスクープ式撹拌機に比べてコンポスト
の撹拌能力が格段に優れている。しかも、フライトに爪
部材を取り付けることにより、固化している底床部のコ
ンポストも掻き上げることができ、撹拌効率は高い。
【0041】そして、チェーンの回転速度が遅くても、
従来に比べて撹拌効率を大幅に高めることができ、騒音
の低下や構成部材の損耗を少なくすることができる。ま
た、下水余剰活性汚泥のように、高含水率で高粘着性の
コンポストであっても、スクレーパ機構の操作によりフ
ライトから確実に脱離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の撹拌機の使用状態を示す概略図であ
る。
【図2】上部スプロケット付近へのスクレーパ機構の設
置状態を示す斜視図である。
【図3】フライトとスクレーパ機構との位置関係を示す
側面図である。
【図4】フライトの基端部にスクレーパ機構の先端部が
当接した状態を示す概略側面図である。
【図5】フライトの回転移動が進んだときのフライトの
表面とスクレーパ機構の先端部との関係を示す概略側面
図である。
【図6】更にフライトの回転移動が進んでその先端部に
スクレーパ機構の先端部が乗り上げた状態を示す概略側
面図である。
【図7】フライトがスクレーパ機構から離れたときの状
態を示す概略側面図である。
【図8】フライトに爪部材を取り付けた状態を示す部分
斜視図である。
【図9】爪部材でコンポストの底床部を掻き取る状態を
示す側面図である。
【図10】従来のスクープ式撹拌機の使用状態を示す概
略図である。
【符号の説明】
1 上部スプロケット 2 下部スプロケット 3 チェーン 4 フライト 4a フライト4の基端部 4b フライト4の先端部 5 発酵槽 6 走行レール 8 コンポスト 8a コンポスト8の底床部 9 受圧板 9a 支持板 10 板状体 10a 板状体10の先端部 10b 切欠き 11 支持部材 11a 軸受け 11b 軸部 11c 棒状体 12 ばね体(圧縮ばね)
フロントページの続き (72)発明者 関根 泉 東京都新宿区西新宿二丁目8番1号 東京 都下水道局内 (72)発明者 鈴木 一雄 東京都新宿区西新宿二丁目8番1号 東京 都下水道局内 (72)発明者 野口 廣 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 東 京都下水道サービス株式会社内 (72)発明者 劉 宝鋼 東京都新宿区西新宿三丁目4番7号 栗田 工業株式会社内 (72)発明者 松中 真 東京都新宿区西新宿三丁目4番7号 栗田 工業株式会社内 (72)発明者 安部 脩 東京都新宿区西新宿三丁目4番7号 栗田 工業株式会社内 (72)発明者 土師 英樹 東京都新宿区西新宿三丁目4番7号 栗田 工業株式会社内 Fターム(参考) 4D004 AA02 AA03 AC04 BA04 CA15 CA19 CB03 CB22 4D059 AA01 AA03 AA07 BA01 BA42 BA44 CB18 CC01 4G036 AC55 4H061 AA03 CC35 CC51 CC55 GG43 GG48 GG67 GG70

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部と下部のそれぞれに間隔を置いて対
    向配置された左右一対のスプロケットと、上部スプロケ
    ットと下部スプロケットの間に懸架された左右一対のチ
    ェーンと、前記左右一対のチェーンの間を横断し、かつ
    チェーンの回転周方向と大略垂直に突出して固定配置さ
    れた複数個のフライトと、前記上部スプロケットの大略
    接線方向を向いた先端部を有し、かつ、前記先端部は前
    記フライトの基端部表面に当接したのち先端部表面まで
    圧接された状態で摺動するスクレーパ機構とを備えてい
    ることを特徴とするコンポスト発酵槽用撹拌機。
  2. 【請求項2】 前記スクレーパ機構は、前記フライトの
    表面に当接する先端部を有する板状体と、前記板状体を
    支持する支持部材と、前記板状体に取り付けられたばね
    体とを備え、前記板状体が前記支持部材を支点にして回
    動可能になっている請求項1のコンポスト発酵槽用撹拌
    機。
  3. 【請求項3】 前記フライトの少なくとも1個には、そ
    の上端部から突出する狭幅な爪部材が少なくとも1個取
    り付けられている請求項1または2のコンポスト発酵槽
    用撹拌機。
JP17554999A 1999-06-22 1999-06-22 コンポスト発酵槽用撹拌機 Pending JP2001000848A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101237164B1 (ko) * 2012-10-18 2013-02-25 홍순영 유기성 폐기물 교반장치
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