JP2001000340A - 揺動回転運動をする電動ミキサ及び電動カッタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】揺動回転運動を電動ミキサ及び電動カッタの回
転台にさせることにより、歯部や刃部が引いて切る様
な、或いは、撫でる様な動作となるために果物や野菜等
の材料の細胞の破壊が少なく、更には、おろしや泡立
て、撹拌においてはキメが細かく成り、又、発生する騒
音を低減させる電動ミキサ及び電動カッタを提供する。 【解決手段】電動ミキサ及び電動カッタの回転駆動源と
接続させた駆動回転軸と、駆動回転軸の真円回転運動を
揺動回転運動に変換させる揺動回転変換手段と、揺動回
転変換手段で変換されて揺動回転運動をする出力回転軸
と、出力回転軸を内部に突出させたケースと、出力回転
軸と接続した複数の歯部又は刃部を設けた回転台とを備
え、駆動回転軸を回転させることにより複数の歯部又は
刃部を設けた回転台を揺動回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、真円の回転運動に揺動
運動を付与した揺動回転運動をする電動ミキサ及び電動
カッタに関するものであり、詳細には、真円の回転運動
を複数の歯車と揺動手段とを組み合わせた揺動回転変換
手段を介装して出力回転軸に正転、逆転の揺動回転運動
を出力することによって、揺動回転運動をする電動ミキ
サ及び電動カッタに関するものである。

【０００２】

【従来技術】従来から、この種の果物や野菜のジュース
やミンチ、おろし、撹拌、泡立て等を得るための電動ミ
キサ及び電動カッタは種々開発されて使用されている
が、その殆どの回転台の回転は水平方向の真円運動であ
り、従って、遠心力の力や方向絶えず一定であり、更
に、回転台に設けた複数の歯部又は刃部の回転位置は絶
えず同一位置を回転するものであった。

【０００３】

【解決しようとする課題】その為に、果物や野菜等の材
料を叩き切ったり、打っ叩くこととなり、騒音が高く、
又、素材の細胞膜まで破壊されており、もっと静かに、
且つ、まろやかなジュースやミンチ、おろし、或いは、
撹拌ができる電動ミキサ及び電動カッタが求められてい
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題に
鑑み、鋭意研鑽の結果、電動ミキサ及び電動カッタの回
転駆動源と接続させた駆動回転軸と、駆動回転軸の真円
回転運動を揺動回転運動に変換させる揺動回転変換手段
と、揺動回転変換手段で変換されて揺動回転運動をする
出力回転軸と、出力回転軸を内部に突出させたケース
と、出力回転軸と接続した複数の歯部又は刃部を設けた
回転台とを備え、駆動回転軸を回転させることにより複
数の歯部又は刃部を設けた回転台を揺動回転させるもの
である。

【０００５】従って、本発明の目的は、揺動回転運動を
電動ミキサ及び電動カッタの回転台にさせることによっ
て、歯部や刃部が引いて切るような、或いは、撫でるよ
うな動作となるために果物や野菜等の材料の細胞の破壊
が少なくまろやかになり、更には、おろしや泡立て、撹
拌においてはキメが細かく成り、又、発生する騒音を低
減させる電動ミキサ及び電動カッタを創案し、これを提
供することを目的とするものである。

【０００６】

【発明の作用】本発明の揺動回転運動をする電動ミキサ
及び電動カッタは、揺動回転変換手段を介装したことに
よって、駆動源の真円回転運動を揺動回転運動に変換さ
せて回転台に伝え、回転台が揺動回転運動をすることに
より複数の歯部又は刃部も揺動回転運動するものであ
る。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の揺動回転運動をする電動ミキ
サ及び電動カッタの実施例を図面によって具体的に説明
する。

【０００８】図１は本発明の揺動回転運動をする電動カ
ッタの実施例の要部斜視図であり、図２は本発明の揺動
回転運動をする電動ミキサ及び電動カッタの実施例の揺
動回転変換手段を説明するための説明側面図であり、図
３は揺動回転時の遠心力の変位を表すイメージ図であ
り、図４は回転が１に対して揺動を１とした場合の歯部
又は刃部の先端の定点の軌道の変位を表すイメージ図で
あり、図５は回転が１に対して揺動を２とした場合の歯
部又は刃部の先端の定点の軌道の変位を表すイメージ図
であり、図６は回転が２に対して揺動を３とした場合の
歯部又は刃部の先端の定点の軌道の変位を表すイメージ
図であり、図７は回転が３に対して揺動を２とした場合
の歯部又は刃部の先端の定点の軌道の変位を表すイメー
ジ図であり、図８は回転が３に対して揺動を８とした場
合の歯部又は刃部の先端の定点の軌道の変位を表すイメ
ージ図である。

【０００９】本発明は、真円の回転運動に揺動運動を付
与した揺動回転運動をする電動ミキサ及び電動カッタに
関するものであり、詳細には、真円の回転運動を複数の
歯車と揺動手段とを組み合わせた揺動回転変換手段２を
介装して出力回転軸に正転、逆転の揺動回転運動を出力
することによって、揺動回転運動をする電動ミキサ及び
電動カッタに関するものであり、前記 電動ミキサ及び
電動カッタの回転駆動源と接続させた駆動回転軸１と、
該駆動回転軸１の真円回転運動を揺動回転運動に変換さ
せる揺動回転変換手段２と、該揺動回転変換手段２で変
換されて揺動回転運動をする出力回転軸３と、該出力回
転軸３を内部に突出させたケース４と、前記出力回転軸
３と接続した複数の歯部又は刃部５ａを設けた回転自在
な回転台５とを備え、前記駆動回転軸１を回転させるこ
とにより複数の歯部又は刃部５ａを設けた回転台５を揺
動回転させるものである。

【００１０】即ち、本発明の揺動回転運動をする電動カ
ッタの駆動回転軸１は、図１に図示する如く、回転駆動
源（図示しない）のモータから駆動力を得て機械的なギ
ア、プーリー、ベルト等によって接続されて真円回転運
動をするものである。

【００１１】そして、揺動回転変換手段２は駆動回転軸
１の真円回転運動を揺動回転運動に変換させるもので、
本件出願人が平成１１年４月２０日に出願した名称「揺
動スピンドル軸機構」を用いることが好適なものであっ
て、図２に図示する如く、駆動源と接続させた駆動回転
軸１と、該駆動回転軸１を中心に固定した円板状の回転
板２２と、前記駆動回転軸１を回転自在に貫通させた固
定歯車２３と、該固定歯車２３を固定する固定部位２４
と、前記固定歯車２３と噛合させ遊星運動をする駆動遊
星歯車２５と、該駆動遊星歯車２５を一方に固定すると
共に前記回転板２２に回転自在に貫通させ他方に出力遊
星歯車２６を固定した遊星歯車用軸２７と、前記出力遊
星歯車２６と噛合させた出力歯車２８と、該出力歯車２
８を固定させ前記回転板２２に回転可能に軸着した出力
回転軸３とを具備し、前記出力回転軸３は前記回転板２
２の偏心位置に回転可能に軸着させているものである。

【００１２】次に、出力回転軸３は一端を前記揺動回転
変換手段２と接続させると共に、他端を後述する回転台
５と溶着、ボルト止め等の手段によって接続させている
ものである。

【００１３】次いで、ケース４は透明のガラスや合成樹
脂で成型された有底円筒状のものであり、上方の開口部
よりジュースやミンチ、おろし等を作るための果物や野
菜等の材料を投入するものでる。

【００１４】そして、回転台５はケース４の内部の下方
に回転自在に備えるものであり、前記出力回転軸３の下
面の中心に接続させているものであり、更には、回転台
５の胴周又は上面には複数の歯部又は刃部５ａを突設さ
せているものである。

【００１５】即ち、本発明の揺動回転運動をする電動カ
ッタの実施例の図面では、回転台５より突設させた複数
の歯部又は刃部５ａは回転することにより円筒状のケー
ス４の開口部から投入された果物や野菜を粉々に切るも
のであるが、揺動回転運動をさせるものであり、恰も手
で切断するように果物や野菜を引いて切るようなソフト
な切断と成るものである。

【００１６】つまり、図３に図示する遠心力の変位を表
わすイメージ図は、揺動回転運動をさせることにより遠
心力が揺動回転運動に強弱ができるもので、更には、力
の方向も変動するものである。

【００１７】そして、図４は揺動回転運動の回転が１に
対して揺動を１とした場合の歯部又は刃部５ａの先端の
定点の軌道の変位を表すイメージ図であり、図５は回転
が１に対して揺動を２とした場合の歯部又は刃部５ａの
先端の定点の軌道の変位を表すイメージ図であり、図６
は回転が２に対して揺動を３とした場合の歯部又は刃部
５ａの先端の定点の軌道の変位を表すイメージ図であ
り、図７は回転が３に対して揺動を２とした場合の歯部
又は刃部５ａの先端の定点の軌道の変位を表すイメージ
図であり、図８は回転が３に対して揺動を８とした場合
の歯部又は刃部５ａの先端の定点の軌道の変位を表すイ
メージ図である。

【００１８】

【発明の効果】本発明は前述の構成により、電動ミキサ
の複数の歯部又は刃部を揺動回転運動させることによっ
て、遠心力の強弱、遠心力の力方向、及び、歯部又は刃
部の回転する軌道に変動が表われ、真円回転では得られ
ない恰も手で切るような、つまり、引いて切るような、
或いは、撫でるようなソフトなタッチで切断、おろし、
撹拌、泡立て等を可能とするもので、騒音の低減とまろ
やかな舌ざわりと成り、実用性の高い発明である。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明の揺動回転運動をする実施例の電
動カッタの要部斜視図である。

【図２】図２は本発明の揺動回転運動をする実施例の電
動ミキサ及び電動カッタの揺動回転変換手段を説明する
ための説明側面図である。

【図３】図３は揺動回転時の遠心力の変位を表すイメー
ジ図である。

【図４】図４は回転が１に対して揺動を１とした場合の
歯部又は刃部の先端の定点の軌道の変位を表すイメージ
図である。

【図５】図８は回転が１に対して揺動を２とした場合の
歯部又は刃部の先端の定点の軌道の変位を表すイメージ
図である。

【図６】図６は回転が２に対して揺動を３とした場合の
歯部又は刃部の先端の定点の軌道の変位を表すイメージ
図である。

【図７】図７は回転が３に対して揺動を２とした場合の
歯部又は刃部の先端の定点の軌道の変位を表すイメージ
図である。

【図８】図８は回転が３に対して揺動を８とした場合の
歯部又は刃部の先端の定点の軌道の変位を表すイメージ
図である。

【符号の説明】

１ 駆動回転軸 ２ 揺動回転変換手段 ２２ 回転板 ２３ 固定歯車 ２４ 固定部位 ２５ 駆動遊星歯車 ２６ 出力遊星歯車 ２７ 遊星歯車用軸 ２８ 出力歯車 ３ 出力回転軸 ４ ケース ５ 回転台 ５ａ 歯部又は刃部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電動ミキサ及び電動カッタの回転駆動源と
   接続させた駆動回転軸と、該駆動回転軸の真円回転運動
   を揺動回転運動に変換させる揺動回転変換手段と、該揺
   動回転変換手段で変換されて揺動回転運動をする出力回
   転軸と、該出力回転軸を内部に突出させたケースと、前
   記出力回転軸と接続した複数の歯部又は刃部を設けた回
   転自在な回転台とを備え、前記駆動回転軸を回転させる
   ことにより複数の歯部又は刃部を設けた回転台を揺動回
   転させることを特徴とする揺動回転運動をする電動ミキ
   サ及び電動カッタ。