JP2001000307A - 衣服用ハンガー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】衣服のサイズに対応してハンガーの左右方向の
横幅を迅速に調節できる衣服用ハンガーを提供すること
を目的とする。 【解決手段】底部に軸部１１が形成されると共に、前記
軸部の下端面より上方に向けて切り割り１２が形成さ
れ、前記軸部の下方外周端部には離脱防止用の突出部２
０が形成されたハンガーフック１と、前記軸部の下端部
が挿入される貫通孔２１が形成され、左右両端部にリベ
ット７を介して可動連結板３の一端部を接続するための
スリット８が形成された係止部材２と、ほぼ直角三角形
状の左右一対の支持フレーム６，６とからなり、左，右
の支持フレームの対向直角側部にはそれぞれ切り溝６ａ
が形成され、前記可動連結板の他端部がそれぞリベット
によって回動可能に枢着されると共に、各反対端部に
は、更に幅の広い衣服を掛けるために、一端を旋回可能
に枢着した伸長アーム９を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は衣服用ハンガーに
関するもので、更に具体的に説明すると、いろいろに異
なる寸法の衣類を形を損なうことなく適切に吊すのに用
いられる衣服用ハンガー構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図１および図２は従来の衣服用ハンガー
を示すもので、図１は、鉄製等のワイヤーを折り曲げ
て、フック１及び支持フレーム６及び横棒４を一体に形
成した衣服用ハンガーＡであり、図２はプラスチック成
形品によって支持フレーム６を成形し、中央部にフック
１を、さらに支持フレーム６の左右両下端間に取付けた
横棒４を有し、該横棒４には移動可能なクリップ１８を
備えた留め金式衣服用ハンガーＢである。

【０００３】しかし、このような従来の衣服用ハンガー
Ａ，Ｂの構造には、以下に述べるような問題点がある。 衣服はサイズが様々に異なるので、従来の衣服用ハ
ンガーＡ，Ｂでは、衣類をそこに掛ける場合に、大き過
ぎたり小さ過ぎたりすることが多々ある。 従来形の衣服用ハンガーＡは鉄製等のワイアーを単
純に折り曲げて作ったり、プラスチック成形によって作
られる。しかし、衣服のサイズは、使用者の体格によっ
て、あるいは季節によって異なるのに、衣服用ハンガー
の肩幅を調節することができない。故に、従来の衣服用
ハンガーＡでは、衣服を具合良く吊り下げて保存するこ
とができない場合が多い。 衣服の幅がハンガーの幅よりも大きい場合には、あ
る期間衣服を吊り下げたままにしておくと、衣服の肩位
置の所がぽっこりと突き出て型崩れによって変形してし
まう。木綿の衣服など、単に洗濯してから陽に当てて乾
わかした衣服などでは、特にこのぽっこりとした型崩れ
が顕著に見られる．これは衣服の外観を悪くすることに
なる。 図２に示す留め金式の衣服用ハンガーＢも市販され
ているが、このような衣服用ハンガーＢの支持フレーム
６は幅があって、かつ支持フレーム６の下端間に備えら
れた横棒４にはクリップ１８が追加されていて、衣類は
かなり良い状態に吊り下げられるようになっており、衣
服用ハンガーＢの機能も向上されている。しかし、この
ような衣服用ハンガーＢでも規定サイズの横幅しか対応
できず、ハンガーの上に掛けられる種々雑多な衣服の様
々なサイズに対応してハンガーの幅を調節するという機
能を達成するということができない。 衣服用ハンガーＢの横棒４に追加されたクリップ１
８で衣服を挟み付けて吊るすようにするのであるが、衣
服が重過ぎた場合や、長期間使用した後でクリップ１８
の弾力性が損なわれるようになった場合などには、クリ
ップ１８は挟み付け機能を失うことになる。

【０００４】また、従来の衣服用ハンガーでも幅調節可
能なものはあるが、こうしたハンガーではその幅を片側
ずつ調節するようになっている。このようなやり方では
時間がかかる上に、調節した後も、それぞれの側の長さ
が違っていたりする。このようなことでは、実際に使用
する際に、衣服用ハンガーが片方に傾いてしまうことに
なる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従って、この発明は、
衣服用ハンガーの上に様々に異なるサイズの衣類を適切
に吊り下げることができ、衣服のサイズに対応してハン
ガーの左右方向の横幅を迅速に調節できる、という衣服
用ハンガーを提供することを目的とする。また、この発
明は、ハンガーを左右均等にバランスを取って自由に幅
調整することのできる衣服用ハンガーを提供することを
も目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明に係る衣
服用ハンガーは、ハンガーフック、係止部材、左右一対
の可動連結板、横棒、位置決めねじ、左右一対の支持フ
レームから構成される衣服用ハンガーであって、前記ハ
ンガーフックは、上部に引き掛け部を有し、且つ底部に
軸部が形成されると共に、前記軸部の下端面より上方に
向けて切り割りが形成され、前記軸部の下方外周端部に
は離脱防止用の突出部が形成されており、前記係止部材
は、中央に前記軸部の下端部が挿入される上下方向に貫
通する貫通孔が形成されると共に、左右両端部にはリベ
ットを介して前記可動連結板の一端部を接続するための
スリットがそれぞれ形成されており、前記左右一対の可
動連結板はそれぞれの一端部が前記係止部材のスリット
と、他端部が前記支持フレームの切り溝とにリベットを
介して回動可能に枢着されており、前記それぞれの支持
フレームの下端部には、それぞれスリーブが装着され、
該スリーブに前記横棒の両端部が摺動自在に挿入されて
おり、前記横棒は前記スリーブの軸方向と直交して形成
したねじ孔に螺合する位置決めねじによって、衣服用ハ
ンガーの幅を所望の幅に固定できるようになっており、
前記各支持フレームはほぼ直角三角形状をなし、左，右
の支持フレームの対向直角側部にはそれぞれ切り溝が形
成され、前記可動連結板の他端部がそれぞリベットによ
って回動可能に枢着されると共に、各反対端部には、更
に幅の広い衣服を掛けるために、一端を旋回可能に枢着
した伸長アームが配置されていることを特徴とするもの
である。

【０００７】請求項２の発明は、請求項１に記載した衣
服用ハンガーにおいて、調節位置決めねじが横棒の中央
近くでスリーブ上に配置されていて、横棒を固定する働
きをし、該位置決めねじを緩めることにより、左右の支
持フレームを同時に互いに離間する方向に移動させ、位
置決めねじをきつく締め付けることにより、一方の支持
フレームと横棒とを固定するが他方の支持フレームと横
棒とは互いに拘束しないようにしたことを特徴とする。

【０００８】請求項３の発明は、請求項１または２に記
載した衣服用ハンガーにおいて、支持フレームは一体射
出成形で形成されることを特徴とする。

【０００９】請求項４の発明は、請求項１〜３のいずれ
かに記載した衣服用ハンガーにおいて、前記スリーブ上
には調節ねじと位置決めねじの両方が配置され、前記調
節ねじは、前記位置決めねじとは角度を違えてスリーブ
上に配置されていて、種々に異なる衣服のサイズに合わ
せて衣服用ハンガーの幅を調節してから、スリーブの所
望の位置に横棒を固定するようにしたことを特徴とす
る。

【００１０】請求項５の発明は、請求項１〜４のいずれ
かに記載した衣服用ハンガーにおいて、左右一対の支持
フレームの底部に固定したスリーブのそれぞれ内面に互
いに逆向きの雌ねじを形成し、該各スリーブ間に中央調
節部を介してそれぞれ逆向きに雄ねじを形成した横棒を
相互接続し、前記中央調節部の回動によって、衣服用ハ
ンガーの幅長を調節することができるようにしたことを
特徴とする。

【００１１】請求項６の発明は、請求項１〜５のいずれ
かに記載した衣服用ハンガーにおいて、各支持フレーム
には、衣服挟持用のフックを着脱自在に設けたことを特
徴とする。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。本発明の衣服用ハンガー
構造は、図３，図４および図５に示すように、ハンガー
フック１、係止部材２、可動連結板３、２本の横棒４，
４、位置決めねじ５、支持フレーム６、および衣服挟み
付けクリップ１８から構成される。

【００１３】前記ハンガーフック１には、その底部に軸
部１１が形成されていて、この軸部１１には、下端より
上方に向けて二分する切り割り１２が形成されている。
そして、軸部１１の下方端部には離脱防止用の突出部２
０が配置されている。

【００１４】前記係止部材２は長方形状の角材であっ
て、その中央には挿入孔２１が形成されている。前記挿
入孔２１の直径は、前記ハンガーフック１の軸部１１の
直径と等しく形成されており、前記軸部１１の下端部が
挿入されるようになっている。また、前記係止部材２の
両端部には、可動連結板３をリベット７を介して連結す
るためのスリット８が形成されている。

【００１５】左，右２枚の可動連結板３はそれぞれ、一
端部を係止部材２のスリット８の中へ、また他端部を支
持フレーム６の切り溝６ａの中へ、左右対称に配置され
リベット７を介して枢着することで、幅方向に左右対称
に移動できるリンク機構が形成されるようになってい
る。

【００１６】前記左，右一対の支持フレーム６，６の下
端には、上下方向に配設した横棒４の端部を遊嵌させる
上，下一対のスリーブ１０，１０がそれぞれ固定されて
いる。前記２本の横棒４，４は、互いに上下平行になっ
ていて、ハンガーの左右対称のバランス効果とハンガー
の幅の自由調節機能を達成するものである。

【００１７】前記位置決めねじ５が下方の横棒４の中央
付近でスリーブ１０上に配置されている。ハンガーに衣
服を適切に掛けるために、まず位置決めねじ５を緩めて
ハンガーを左右に移動させ、所望の幅に調節してから、
その位置でねじ５を締め付けて下方の横棒４を固定する
ことで、衣服用ハンガーの幅を決定する。

【００１８】支持フレーム６，６はほぼ直角三角形をし
た形状に形成され、左，右の支持フレーム６の直角側部
の対向面には、それぞれ可動連結板３が挿入される切り
溝６ａが形成されており、左右方向に移動可能にリベッ
ト７で枢着されている。

【００１９】また、各支持フレーム６，６の両端部には
リベット７により枢着された伸長アーム９が配置されて
いて、この伸長アーム９を外側へ旋回することによりハ
ンガーの幅を拡げ、例えばスポーツ選手のユニフォーム
など更に幅の広い衣服を吊り下げられるようになる。な
お、１８は、前記スリーブ１０に着脱自在に取付け可能
なフック部１８ａを備えた衣服挟み付けクリップであ
る。１９は、クリップ１８の挟持力を調整する拘束限定
用ねじである。

【００２０】図５には、本願発明の衣服用ハンガーを更
にもっと拡張した場合の使用状態が示されている。図５
に示すように、本願発明の衣服用ハンガーは、係止部材
２、可動連結板３、横棒４、位置決めねじ５、および支
持フレーム６の相互機能によって、そこに掛ける衣服の
様々なサイズに従って、その横幅が調節できるようにな
っている。

【００２１】また、スリーブ１０上には衣服挟み付けク
リップ１８が配置されており、クリップ１８が緩んで衣
服が落下したりしないようにするために、クリップ１８
には、挟み付けクリップ力を増強するための拘束限定用
ねじ１９が備えられている。

【００２２】本願衣服用ハンガーの組立ては、まず、上
方および下方横棒４，４をそれぞれ対応するスリーブ１
０に平行に遊嵌して、その後、ハンガーフック１の軸部
１１の下端を切り割り１２部を圧縮して軸径を小さく弾
性変形させながら係止部材２の挿入孔２１へ挿入し、挿
入孔２１から突き出した状態で、弾性変形を解除するこ
とで、前記軸部１１の縮径部が復元し、軸部１１の下端
突出部２０が係止部材２下面の挿入孔２１の孔周囲に係
止される。そして、左右２つの可動連結板３，３のそれ
ぞれの両端を、係止部材２のスリット８と支持フレーム
６の切り溝６ａとへ挿入してリベット７で枢着する。

【００２３】あるいはまた、まず最初に、ハンガーフッ
ク１を係止部材２の挿入孔２１へ挿入し、それから２つ
の可動連結板３をそれぞれ係止部材２の両端部のスリッ
ト８および支持フレーム６の切り溝６ａへ挿入して係止
してから、上下横棒４，４を各スリーブ１０へ装着して
リベット７で枢着もよい。

【００２４】そして、衣服の肩寸法幅に従って横棒４の
位置を左右に移動して幅を調節した後で調節位置決めね
じ５をスリーブ１０に形成したねじ孔を介して装着し
て、横棒４を固定し、組立ては完了する。

【００２５】前述したように、ハンガーフック１には、
その底部に軸部１１が配置されていて、軸部１１には、
これを二分する中央切り割り１２が形成されている。挿
入孔２１の元来の直径はハンガーフック１の軸部１１の
直径と等しい。しかし、軸部１１を係止部材２の挿入孔
２１に押し入れるときに、係止部材２の切り割り１２部
分が押し潰されて軸部１１の直径が小さくなり、軸部１
１を挿入孔２１に入れることが可能となる。この中央切
り割り１２を利用して、ハンガーフック１の軸部１１を
係止部材２の挿入孔２１に押し込む。 前記挿入孔２１
の直径はそこに挿入するハンガーフック１の軸部１１の
直径と等しく、且つ、軸部１１の下方端部には離脱防止
用の突出部２０が設けられているので、いったん軸部１
１が係止部材２に嵌められると、そこから外れることは
ない。

【００２６】図６には、本願発明の別の実施形態になる
衣服用ハンガーが示されている。この実施形態の衣服用
ハンガーでは、調節ねじ１３と位置決めねじ５の両方が
スリーブ１０上に配置されており、調節ねじ１３は、位
置決めねじ５とは角度を違えてスリーブ１０上に配置さ
れていて、種々に異なる衣服のサイズに合わせて衣服用
ハンガーの幅を調節してから、スリーブ１０の所望の位
置に横棒４を固定する。

【００２７】図７は、本願発明の更に別の実施形態にな
る衣服用ハンガーを示す。この実施形態の衣服用ハンガ
ーでは、左，右一対の２つの支持フレーム６，６の底面
それぞれに、内面に互いに逆向きの雌ねじの付いたスリ
ーブ１７ａ,１７bが固定されている。そして互いに対向
するスリーブ１７a,１７ｂの各端部には、ねじ山の向き
を互いに逆向きした雄ねじロッド１４およびロッド１５
からなる横棒４がそれぞれ螺合されるようになってお
り、その中間には、雄ねじロッド１４およびロッド１５
を相互接続している中央調整部１６が設けられていて、
この調整部１６を回転することにより、衣服のサイズに
合うように衣服用ハンガーの左右方向幅を調節できるよ
うになっている。

【００２８】上記実施例はこの発明を単に例示するだけ
のものであり、これに限定されるものではない。本願特
許請求の範囲を逸脱することなく、これら実施例から多
くの変形例がなされ得る。

【００２９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の衣服用ハ
ンガーは、ハンガーフック、係止部材、左右一対の可動
連結板、横棒、位置決めねじ、左右一対の支持フレーム
を組み合わせて構成したので、以下のような効果があ
る。 この発明の衣服用ハンガーは、左右方向幅を掛ける
衣服のサイズに応じて迅速に調節でき、その所望位置に
固定することができる。 この発明の衣服用ハンガーは射出成形により個々の
部品を成形してこれらを組み合わせて形成するようにし
たので、従来形の衣服用ハンガーの調節機構を機能させ
たときに生じた片方に傾く、というような不安定状態を
起こさない。 この発明の衣服用ハンガーには左右幅方向の幅を位
置決めする位置決めねじが配置されていて、衣服のサイ
ズに合わせてハンガーの横棒を所望位置に調節自在に固
定することができる。故に、衣服用ハンガーは、特別の
体形をした人をも含めて様々な人々に広範に使用され得
る。 この発明の衣服用ハンガーでは、横棒が、支持フレ
ームの底部に配置されたスリーブ内に装着されるように
なっており、位置決めねじがこのスリーブに配置されて
いるため、横棒をスリーブ内で摺動させて、所望の位置
に固着する役目を果たす。横棒の一端部は一方のスリー
ブに装着され、その他端部は反対側の別のスリーブに装
着されるようになっている。従って，衣服用ハンガーの
幅が種々に異なる衣服の幅に合わせて自由に調節でき、
また肩部のぽっこりと盛り上がるような型崩れの問題を
解消出来る。 更に、この発明の衣服用ハンガー両端には、旋回自
在な伸長アームを備えた構成としたので、例えばスポー
ツ選手のユニフォームのような更に大きな衣服を掛ける
ために、衣服用ハンガーの長さを調節することが出来
る。 更にまた、この発明の衣服用ハンガーでは、衣服挟
み付けクリップがスリーブに配設されていて、このクリ
ップには、必要に応じて挟持固定力を増強させるため
に、拘束制限ねじが備えられているので、拘束制限ねじ
を締め付けることで、クリップの挟持力を調整し、挟持
された衣服が落下するのを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来形の衣服用ハンガー構造の斜視図。

【図２】別の従来形の衣服用ハンガーの斜視図。

【図３】本発明の衣服用ハンガーの分解斜視図。

【図４】本発明の衣服用ハンガーの組立て完成体斜視
図。

【図５】本発明の衣服用ハンガーの幅を拡げた場合の使
用状態を示す斜視図。

【図６】本発明の別の実施形態の衣服用ハンガーの斜視
図。

【図７】本発明の更に別の実施形態にの衣服用ハンガー
の斜視図。

【主な符号】

１ ハンガーフック １１ 軸部 １２ 中央切り割り ２ 係止部材 ２０ 突出部 ２１ 挿入孔 ３ 可動連結板 ４ 横棒 ５ 位置決めねじ ６ 支持フレーム ６ａ 切り溝 ７ リベット ８ スリット ９ 伸長アーム １０ スリーブ １８ 衣服挟み付けクリップ １９ クリップの拘束限定用ねじ

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ハンガーフック、係止部材、左右一対の可
   動連結板、横棒、位置決めねじ、左右一対の支持フレー
   ムから構成される衣服用ハンガーであって、 前記ハンガーフックは、上部に引き掛け部を有し、且つ
   底部に軸部が形成されると共に、前記軸部の下端面より
   上方に向けて切り割りが形成され、前記軸部の下方外周
   端部には離脱防止用の突出部が形成されており、 前記係止部材は、中央に前記軸部の下端部が挿入される
   上下方向に貫通する貫通孔が形成されると共に、左右両
   端部にはリベットを介して前記可動連結板の一端部を接
   続するためのスリットがそれぞれ形成されており、 前記左右一対の可動連結板はそれぞれの一端部が前記係
   止部材のスリットと、他端部が前記支持フレームの切り
   溝とにリベットを介して回動可能に枢着されており、 前記それぞれの支持フレームの下端部には、それぞれス
   リーブが装着され、該スリーブに前記横棒の両端部が摺
   動自在に挿入されており、前記横棒は前記スリーブの軸
   方向と直交して形成したねじ孔に螺合する位置決めねじ
   によって、衣服用ハンガーの幅を所望の幅に固定できる
   ようになっており、前記各支持フレームはほぼ直角三角
   形状をなし、左，右の支持フレームの対向直角側部には
   それぞれ切り溝が形成され、前記可動連結板の他端部が
   それぞリベットによって回動可能に枢着されると共に、
   各反対端部には、更に幅の広い衣服を掛けるために、一
   端を旋回可能に枢着した伸長アームが配置されているこ
   とを特徴とする衣服用ハンガー。
2. 【請求項２】 調節位置決めねじが横棒の中央近くでス
   リーブ上に配置されていて、横棒を固定する働きをし、
   該位置決めねじを緩めることにより、左右の支持フレー
   ムを同時に互いに離間する方向に移動させ、位置決めね
   じをきつく締め付けることにより、一方の支持フレーム
   と横棒とを固定するが他方の支持フレームと横棒とは互
   いに拘束しないようにしたことを特徴とする請求項１記
   載の衣服用ハンガー。
3. 【請求項３】 支持フレームは一体射出成形で形成され
   ることを特徴とする請求項１又は２に記載した衣服用ハ
   ンガー。
4. 【請求項４】 前記スリーブ上には調節ねじと位置決め
   ねじの両方が配置され、前記調節ねじは、前記位置決め
   ねじとは角度を違えてスリーブ上に配置されていて、種
   々に異なる衣服のサイズに合わせて衣服用ハンガーの幅
   を調節してから、スリーブの所望の位置に横棒を固定す
   るようにしたことを特徴とする請求項１〜３のいずれか
   に記載した衣服用ハンガー。
5. 【請求項５】 左右一対の支持フレームの底部に固定し
   たスリーブのそれぞれ内面に互いに逆向きの雌ねじを形
   成し、該各スリーブ間に中央調節部を介してそれぞれ逆
   向きに雄ねじを形成した横棒を相互接続し、前記中央調
   節部の回動によって、衣服用ハンガーの幅長を調節する
   ことができるようにしたことを特徴とする請求項１に記
   載した衣服用ハンガー。
6. 【請求項６】 各支持フレームには、衣服挟持用のフッ
   クを着脱自在に設けたことを特徴とする請求項１〜５の
   いずれかに記載した衣服用ハンガー。