JP2000517381A - 自硬鋼線材の製造方法、補強用線材及び可撓性導管への利用方法 - Google Patents

自硬鋼線材の製造方法、補強用線材及び可撓性導管への利用方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、下記の各段階すなわち、下記元素、すなわち炭素0.18%ないし0.45%、マンガン0.4ないし1.8%、クロム1ないし4%、珪素0.1ないし0.6%、モリブデン0ないし1.5%、ニッケル0ないし1.5%、最高で0.01%までの硫黄及び0.02%までの燐を含む鋼鉄からローラ転造又は熱間引抜きによってこのローラ転造又は熱間引抜きの後で少なくともAC3温度よりも、好ましくは50℃ないし200℃、なかでも100℃ないし150℃高い温度を有するようにかなりの長さの補強用線材を製造し、この線材を、その製造されたままの線材を空気冷却するに先立ってリールに巻き取って40を下回らず、好ましくは45よりも高いHRC硬度を得る各段階を含む鋼鉄線材の製造方法に関する。変形態様の1つにおいて、この方法は、その線材が20HRCと35HRCとの間の硬度を得るように焼き入れ及び焼戻しすることよりなる。本発明はまた、補強用線材、及び排出流を運ぶ可撓性管材にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】 自硬鋼線材の製造方法、補強用線材及び可撓性導管への利用方法発明の分野 本発明は、圧力下の排出流を運ぶのに用いる可撓性導管を補強するための鋼鉄 線材のような、かなりの長さの長尺物に関する。本発明はそのような線材を製造 する方法、この方法により製造された線材、及び構造の中にそのような補強用線 材を含む可撓性導管に関する。発明の背景 種々の流体、中でも炭化水素類を搬送するのに、鋼線よりなる補強層で補強さ れた可撓性の導管を用いる周知の種々の用途がある。或る場合にはこれらの導管 は、例えば硫黄含有生成物を含む酸性流体の存在する腐食性環境にさらされる条 件のもとに置かれる。更に、そのような可撓性導管が深い水深のところに配置さ れる場合にはそれらは、内圧、軸方向負荷、その大きな水中深さによる外圧に対 する抵抗力についてますます高い機械的性能を有する必要がある。 種々の可撓性導管においてその密封が1つ以上のポリマー被覆層により提供さ れている場合に、内外圧及び外部的な機械的応力に対する機械的抵抗力は、鋼線 よりなる1つ以上の補強層により、又は特殊なプロフィルを有する断面によって 与えられる。 一般に、この可撓性管材は少なくとも1つの下記の各種補強層、すなわち軸に 対して90°に近い角度で配置された線材又は鋼材で作られている外側耐圧ケー シング、55°よりも大きな角度で配置された内側耐圧層(圧力層と呼ぶ)(上 記ケーシング及び圧力層の各延在要素は、好ましくは取り付け可能な線材ででき ている)、及び55°よりも小さな角度で配置された少なくとも1つの引張抵抗 性補強層を含む。別な方法によれば、上記圧力層と上記各引張抵抗性補強層とが 約55°の角度の2つの対称的補強層により置き換えられているか、又は55° の2対の補強された層により置き換えられているか、或いは1つ続きの少なくと も2つの層によって置き換えられており、その際その少なくとも1層の補強の角 度は55°よりも小さく、そして少なくとも1つの別な層の補強の角度は55° よりも大きい。この補強を形成する線材の鋼鉄は、このものの断面について考え て、その線材が腐食、中でも場合によってはH2Sの存在のもとでの腐食に対して 抵抗性であるとともに、使用時に要求される機械的強度を与えるように選ばれる 。 一般に、熱間又は冷間でのローラ転造又は引抜きにより形成されているこれら の鋼線は、隣接の鋼線に連結するための手段を有し、又は有しない、実質的に平 坦な、又は半平坦な、U字型、T字型又はZ字型の形状或いは丸型のような種々 のプロフィル又は断面形状を有することができる。 主としてH2S及びCO2である酸性ガスの存在のもとに使用する場合には、一般的 な腐食に加えて、その鋼材の中に水素が浸透することに伴う種々の問題が持ち上 がる。実際に、H2S(又はむしろHS-イオン)は、その鋼鉄の表面でのプロトンの 還元により形成される水素原子の再結合のインヒビターである。これらの水素原 子は金属中に侵入してその中で再結合し、そのようにして下記の2つの型の劣化 の原因となる: 〇応力の非存在のもとで現れることができ、また残留応力の存在においてはより 悪化し得る鋼の表面下のブリスター形成(水素ブリスター)又は内部クラッキン グ(段階的クラッキングと呼ばれる) 〇鋼が応力にさらされる場合の遅延した破壊をもたらす脆化(水素による応力腐 食) H2Sの存在のもとで使用する構造用鋼要素の性能を評価するためにNACE規 格が与えられている。各鋼材は、H2Sの存在のもとでの応力腐食作用に耐える金 属構造材の製造に使用できると考えることができるかどうか、代表的な試料につ いて2.8ないし3.4のpH値のH2S媒質の中で応力のもとに試験(一般に硫化物応 力腐食亀裂又はSSCCと呼ばれている応力腐食亀裂についてのNACE試験方 法TM0177)しなければならない。 もう一つのNACE基準(TM0284)は、一般に「水素誘発性亀裂」又は HICと呼ばれている水素により誘発される亀裂作用に関する。上記の基準によ って推奨されている試験方法は、各試料を外気の温度と圧力とにおいて4.8と 5.4との間の範囲のpH値において、H2Sで飽和した海水の溶液に無応力でさらす ことよりなる。この方法はその後で金属組織学的検査を行なってそれら試料の亀 裂を定量するか、又は亀裂の存在しないことを記録することを含む。 海中貯槽の開発条件がますます厳しくなってきたために、H2Sの存在のもとで 使用するための材料選定条件は最近、より酸性の媒質を対象としなければならな くなってきており、と言うのはpH値が約3程度と低いことがあるからである。 このことは、場合によっては、NACE規格TM0284に従う試験を、少なく とも4.8以上のpHの溶液ではなくてNACETM0177により規定されてい る溶液のように、例えば3又は2.8のpHのH2S飽和溶液の中で行なわなければな らないと言うことに導く。 一般に知られている技術によれば、可撓性の管材、中でもH2Sを含む流体を搬 送するための管材の補強用線材は、フェライト−パーライト組織を有する軟質又 は普通の炭素−マンガン鋼(0.15ないし0.50%の炭素)であって、そのローラ転 造線材の冷間成形の後で、必要の場合、その硬度を許容値にするために適当な焼 きなまし処理したものでできている。 NACE規格0175は、そのような炭素−マンガン鋼がもし22HRCに等しい か又はそれよりも低い硬度であるときはそれらはH2S媒質と両立できるとしてい る。 従って、上述したような炭素−マンガン鋼でできていてフェライト−パーライ ト組織を有する補強用線材は、冷間成形し、続いて焼きなましして従来のNAC E基準に合致するように製造できることが確認されている。フランス特許FR-A-2 ,661,194に記述されている周知の方法は、NACE規格TM0177及びTM0 284に従い、H2Sと両立できる、22HRCよりも高い硬度の鋼を得ることを許容す るが、その際TM0284に従う試験に用いた溶液は4.8と5.4との間の範囲のp H値を有する。 他方において、基準TM0284の方法に従って実施されるHIC試験を、例 えば或る貯油槽開発の場合に今後遭遇するであろうような条件に対応する3程度 のpHの、より酸性の媒質の中で実施したときは、フェライト−パーライト組織 を有する種々の炭素鋼は、この試験に満足に耐え得ないことが見出されている。 このような受容できない結果は、その最終熱処理が22HRC以下のHRC硬度を得るた めにより広範囲にわたる場合でも得られる。 このように、可撓性の導管のための補強用線材の製造には、一方において、上 述した新しい条件のもとでH2Sと両立でき、そして他方において、充分に低い水 準の製造費用を維持するために、比較的慣用的であってあまり複雑でない組成及 び製造方法を有する鋼材が要求される。 更に、可撓性導管のための補強用線材を製造するために用いられる鋼材及び製 造方法は、その補強用線材が数百メートル又は数キロメートルのオーダーの非常 に長い連続長さで製造できるようなものでなければならない。そのようにして製 造された線材は後の或る段階において可撓性導管の補強層を作り出すのに使用す るためにリールの上に巻き取られる。ついでながら、そのように作り出された線 材の非常に大きな単位長さにもかかわらず、その可撓性導管の製造の間に行なわ れる補強操作の間にそれらが互いに溶接できることが重要である。その溶接帯域 の中でその鋼材の上記特定的な諸性質、中でもH2Sに対する抵抗性を復元するた めに、溶接の後で熱処理を行なう必要がある。しかしながら、製造経費に負担を かけすぎないために、この溶接後熱処理が、可能な場合、数分間のオーダー、好 ましくは30分間よりも短い充分に短時間の間にその目的とするセットに達する ことを許容するのが重要である。 H2Sとの相容性が要求されない(「スイート原油」の生産)場合には、冷間成 形されて同様にフェライト−パーライト組織を有するが、実質的により高い機械 的強度及び硬度の値を有する炭素鋼が通常使用される。しかしながらそのような 鋼材では或る限界値を超えるその機械的強度の上昇は、その補強用線材を用いて 行なわれるべき予備成形及び補強操作を考えたときに不十分な延性に導くことが 見出されている。 本出願人のフランス国特許出願FR-95/03,093においては、その補強用線材は液 体の中、典型的には水又は油の中で硬化されるが、これはその硬化作業条件の高 精度の制御を必要とし、そして線材製造作業をより困難にしている。 本発明の目的は、種々の可撓性管材を製造するための相当な長さの長尺の要素 を得ることを許容し、その際この長尺要素が最適化された機械的諸特性を有し、 そして本発明に従う用途において良好な耐H2S抵抗性を有するような方法を求め ることである。発明の要約 本発明は、相当な長さを有し、かつ可撓性導管のための補強用線利として使用 することができる補強用鋼線を製造する方法に関する。この方法は、下記の各段 階、すなわち ○下記の元素 炭素 0.18% ないし 0.45%、好ましくは0.20ないし0.40%、 マンガン 0.4 % ないし 1.8 %、好ましくは0.45ないし1.50%、 クロム 1 ないし 4 %、好ましくは1.5 ないし3.5 %、 珪素 0.1 % ないし 0.6 %、好ましくは0.1 ないし0.5 %、 モリブデン 0 ないし 1.5 %、好ましくは0.25ないし1 %、 ニッケル 0 ないし 1.5 %、好ましくは0 ないし0.7 %、 最大で0.01%までの硫黄及び0.02%までの燐 を含み、また種々の分散相、中でもV≦0.1において、又は場合により、もしそ の線材が溶接されるべきでないときは0.1と0.15との間の範囲でバナジウムをも 含むことができる鋼材から、ローラ転造又は熱間引抜きの後で少なくともこの鋼 材のAC3温度よりも高い温度、好ましくは50ないし200℃高い、そして中でも10 0ないし150℃高い温度を有するようにローラ転造又は熱間線引きにより、相当な 長さの補強用線材を製造し、 ○この線材をリールに巻き取り、そして ○上記線材のリールを空気冷却し、40を下回らず、そして好ましくは45に等しい か又はそれよりも高いHRC硬度、そして有利には50に達するか又はこれを超えるH RC硬度を得る各段階を含む。 そのようにして得られた補強用線材の鋼組織は好ましくはマルテンサイト−ベ イナイト型のものであることができ、好ましくは主としてベイナイト型であるこ とができる。 フェライトの量は好ましくは少なく、中でも10%に等しいか又はそれよりも少 なく、そして有利にはl%に等しいか又はそれよりも少ない。 この補強用線材のローラ転造又は熱間引抜きは、予めローラ加工された線材用 棒材、又ば適当な炉を用いて変態温度にされた線材から行なうことができる。 リールの中での線材の空気硬化水準はその鋼材の品質と冷却条件とに主として 依存する。それら冷却条件を決定する主なパラメータは、中でもローラ加工過程 の最終温度、その線材の断面積、その線材の量及びリールの密充度、冷却におけ る動力学である。冷却系及び冷却形式の選択はその鋼材の等級、その線材の断面 積及び量に依存する。緩空気型冷却は、例えばローラ加工の後のリールの急速処 理に対応する。急速型又は脈動型空気冷却は、例えばリールの排風機又は脈動空 気による冷却に対応する。もう一つの変形態様においては、そのリールに釣鐘型 ガラス器の下で通風することができる。線材の量が、500ないし700kgを超えるよ うなリール加重となるような量である場合には、急速又は脈動型の空気冷却が有 利に用いられる。 冷却の後に得られる組織は、0%と30%との間の範囲のマルテンサイト割合を含 んで、好ましくは主としてベイナイト型である。そのベイナイトは好ましくは低 ベイナイト状態であって、高ベイナイト状態ではないのがよい。その組織は好ま しくはほんの小さな割合のフェライト、好ましくは10%に等しいか、それよりも 低く、有利には1%に等しいか、それよりも低い割合のフェライトを含むことが できる。 本発明に従う方法の利点の一つは、その工業的実施が比較的経済的にかつ容易 に達成できると言うことである。中でも、冷間成形し、引き続いて液体の中、典 型的には水又は油の中で慣用的に硬化させることにより、熱間成形に引き続いて 空気硬化させることによって特徴付けられる本発明に従う方法を用いて作られた 鋼線では、そのオーステナイト化温度の調節又はその冷却装置の調節のいずれか に関して、その得られる線材の特性がその空気硬化操作に含まれる種々のパラメ ータの可能な変化にあまり敏感ではない。従って、欠陥的外観の危険が制限され ていることとともに、比較的容易かつ安定的に、中でも焼割れの非存在、高い抵 抗性、及び後に記述する具体例の場合の、焼戻し熱処理の後でのH2Sの存在のも とでのその鋼材の腐食に対する良好な抵抗性と言う所望の品質を得ることができ る。 そのようにして得られた線材は、或る製造条件のもとでは、H2Sに抵抗するこ とができない場合があるが、しかしながらこれは、中でも応力除去熱処理の後で その優れた最適化された機械的諸性質のために、特に高い機械的強度と公知の方 法で得られたものよりも高い延性との組み合わせによって、種々の可撓性導管の ための補強用線材として非常に有利に使用することができる。その破壊強さRm は1000ないし1600MPaに達することができ、これは一般に知られている最も抵抗 性の高い補強用線材のそれに等しいか、又はそれよりも大きく、そして極限伸び は5%よりも大きいことがあり、時には10%よりも大きく、そしてこれは或る場合 には15%を超えることがあるが、これに対して冷間引抜き状態において匹敵する 抵抗性水準を有するフェライト−パーライト組織の公知の鋼材の極限伸びは5% を超えない。 このように本発明は、冷却の後で主としてベイナイトよりなる組織をその線材 の全太さにわたって比較的均一に有する補強用線材を、この線材の太さが上昇し た場合でも得ることを許容する。従って、一般的に少なくとも90%以上であって 、最も好ましい場合には約100%に達するベイナイトとマルテンサイトとの合計量 を、そのような0%と30%との間の範囲のマルテンサイトの割合を含む主として低 ベイナイト組織で得ることができる。 このような結果は、空気硬化の可能性に適した品質の鋼材を用いて得られる。 下記の表に、後で詳細に記述するいくつかの例に対応する3つの異なった等級 のものの場合に得られた結果を大きさの順にあげる。 この表にあげられているそれぞれの値は、冷却の後で、すなわち空気硬化の後 でリールに巻き取った用いた鋼材等級に従う線材試料についての典型的な平均値 に相当する。 22CD12の等級のものの降伏限界Rp0.2及び機械的破壊強さRmの値は比較的 低いけれども、なお可撓性導管の中の補強用線材として使用するのには非常に高 くて魅力あるものである。本発明に従う各線材は、この用途のための公知の各種 の鋼材に比して著しく高い極限伸び及びくびれ率を有し、これは可撓性導管にと って非常に重要である。 本発明に従う方法は、次の式、すなわち に従って計算される炭素当量が少なくとも0.75に等しく、そして好ましくは少な くとも0.85に等しいような組成の鋼材を用いた場合に興味ある結果を得ることを 許容することが見出されている。 この炭素当量の式はこの技術においてよく知られているけれども、しかしなが らこれは一般に、その対象とする鋼材について、本発明におけるような最低炭素 当量の代わりに、その熱的影響を受けた帯域における硬度の低下によって溶接を 促進するように、そして溶接の後での熱処理を無しに済ませるように最大値を決 定するために用いられている。 ローラ加工の後、液体中で硬化処理される30CD4、12CD4、20C4、及び35Clの等 級の鋼材を用いるフランス特許出願FR-95/03,093に記述されている種々の線材と 比較した場合に、それらの線材は一般に0.5と0.6との間の範囲であって0.75を超 えない炭素当量によって特徴付けられる組成を有する。 更に、特に冷間成形及び液体中での硬化による補強用線材の製造を記述してい るフランス特許出願FR-95/03,093は必ず後続して液体の中での硬化を行なう熱間 成形による線材製造の変形態様の方法をも提案しているが、しかしながらこの場 合にはその線材が熱間ローラ加工の後で850MPaに等しいか又はそれよりも低い破 壊強さRmを有する必要があり、これに対して本発明においては熱間ローラ加工 の後でのその補強用線材は少なくとも1200MPaのRmに相当する少なくとも40HRC の硬度を有する。 この補強用線材の製造は、有利には180ないし200℃のオーダーの比較的低い温 度において実施することのできる応力除去処理で終了する。この方法は下記の2 つの利点、すなわち ○空気硬化の後の線材のリールを直接乾燥炉の中に入れるのが容易であって、経 済的であること 〇降伏限界及び破壊強さが低下せず、この降伏限界はむしろ僅かに上昇する場合 さえあること をもたらす。 H2Sに対して抵抗性のある最適化された補強用線材が得られることを許容する 本発明の特別な具体例の1つによれば、この方法は、そのリールを冷却して残留 応力除去処理によって完了させた後で、20HRCに等しいか又はそれよりも大きく 、そして35HRCに等しいか又はそれよりも小さな、好ましくは22HRCに等しいか又 はそれよりも大きく、そして28HRCに等しいか又はそれよりも小さな、そしてよ り特別には26HRCに等しいか又はそれよりも小さな硬度を得るための、定められ た条件のもとでの最終焼戻し処理を含むことができ、その際この焼戻し操作は、 その主として低ベイナイトの組織を、そのベイナイト−マルテンサイト組織の焼 戻し処理に起因するフェライト母材の中に極めて微細なカーバイドノジュールが 高分散された状態で含まれる焼入れして焼戻した型の組織に変態 させる。 この最終焼戻し熱処理の条件は、3に近いpH値の外界を予想できるような製 造条件と両立できる28HRCに等しいか又はそれより低い硬度を得るように調節す ることができる。 いずれの場合にも、3に近いpH値を含む上に定義された焼戻し熱処理の後で 本発明に従う鋼材は、HIC試験の後でなんらのブリスター又は亀裂も示さず、 そしてこれを降伏限界の少なくとも60%に等しい引張応力、及びこの限界の約90% に達し得る引張応力でNACE0177基準(SSCC)に従い試験したときに なんらの亀裂も生じない。 最終焼戻しは炉の中でいくつかの束において行なうことができる。 その焼戻し温度はその特性の低下をもたらし得るような過剰のカーバイド合体 を避けるために、最大でもその鋼材の最初のオーステナイト化温度より約10ない し30℃低い温度と同じであることができる。 この熱間変態方法は、製造経費を低下させる利点を有する。これはまた冷間ロ ーラ加工したものよりも大きな断面の補強用線材を得ることをも許容する。 本発明はまた、可撓性導管の中で補強用線材として使用されるのに適した断面 一定で相当な長さの補強用線材にも関し、その際この線材は下記の各元素、すな わち 炭素 0.18% ないし 0.45%、好ましくは0.20ないし0.40%、 マンガン 0.4 % ないし 1.8 %、好ましくは0.45ないし1.50%、 クロム 1 ないし 4 %、好ましくは1.5 ないし3.5 %、 珪素 0.1 % ないし 0.6 %、好ましくは0.1 ないし0.5 %、 モリブデン 0 ないし 1.5 %、好ましくは0.25ないし1 %、 ニッケル 0 ないし 1.5 %、好ましくは0 ないし0.7 %、 最大で0.01%までの硫黄及び0.02%までの燐 を含む鋼材から製造され、その際この鋼材は種々の分散質、中でもV≦0.1にお いて、又は場合により、その線材が溶接されないときは、0.1と0.15との間の範 囲でバナジウムを含むことができる。 この補強用線材は、0%と50%ととの間の範囲の割合のマルテンサイトを含 む、主として低ベイナイト型の硬化された組織を有する。この組織は好ましくは ほんの僅かな量のフェライトしか含まなくてもよい。この線材は40HRCよりも高 い硬度を有することができる。オーステナイト粒の大きさは、好ましくはNF0 4102基準に従うインデックス5と12との間、そして有利にはインデックス 8と11との間の範囲である。 本発明の変形態様の1つにおいて、その補強用線材は極めて微細なカーバイド ノジュールをベイナイト−マルテンサイト組織の焼戻しに起因するフェライト母 材の中に高分散された状態で含む、焼入れして焼戻された型の組織を有する。 この補強用線材は、下記の一般的な形状、すなわち、U字型、T字型又はZ字 型、矩形或いは丸型のうちの少なくとも1つの断面を有することができる。 この補強用線材の断面は幅Lと厚さeとを有することができ、そして下記、す なわちL/eの比率が1よりも大きくて7よりも小さい。この厚さは1mmと20mm との間であることができ、そしてこれは30mmに達することができる。 この補強用線材の側面形状はこの線材を隣接の線材と連結するための手段を含 むことができる。 第1の具体例によれば、本発明に従う補強用線材は40に等しいか又はそれより も大きく、好ましくは45に等しいか又はそれよりも大きなHRC硬度を有するベイ ナイト−マルテンサイト組織を有することができる。そのようにして得られた線 材は或る製造条件のもとではH2Sに抵抗性を示さない場合があるけれども、これ はこのものの優れた最適化された機械的特性のために特に高い機械的強度と、公 知の種々の方法により得られたものよりも高い延性との組み合わせによって種々 の可撓性導管のための補強用線材として非常に有利に使用することができる。そ の破壊強さRmは1000ないし1600MPaに達することができ、そしてこれは好まし くは1200MPaに等しいか又はそれよりも大きい。このような線材はスイート原油 、デッドオイル、又は水を搬送するための可撓性管材の補強材を製造するために 有利に使用することができる。このような線材を製造するための方法は、熱間変 態と、その変態の後で得られてリールに貯えられた線材の空気冷却と、好ましく はそれに続く応力除去処理とを含む。 もう一つの具体例によれば、本発明に従う、リールに巻き取られたままに留ま っている補強用線材は20に等しいか又はそれよりも大きくて35に等しいか又はそ れよりも小さく、好ましくは22に等しいかそれよりも大きくて28に等しいか又は それよりも小さく、そして特に26に等しいかそれよりも小さいHRC硬度を有する 硬化された型の組織を有するように焼戻し処理される。そのようにして得られた 線材は上に記述した製造条件のもとで、中でも非常に酸性の強い環境(2.8又は 3に近いpH値)におけるHIC試験の後でH2Sに対する抵抗性を有することが できる。その機械的強度Rmは3に近いpH値以下で700ないし900MPaのオーダ ーであることができ、そしてこれはより高いpH値では少なくとも1100MPaに達 することができる。NACEに従う2.8に近いpH値でのSSCC試験の間に加 えられる応力は少なくとも400MPaであることができ、そしてこれは600MPaに達す ることができる。 SSCC試験を3よりも高いpH値において実施した場合には、その許容可能 な応力はより高く、そして降伏限界の約90%に達することができる。 酸性のガス、中でもH2S及びCO2を含む原油を搬送するための可撓性管材の中の 補強用線材として使用することができるために、本発明に従う方法は、その組織 が極めて微細なカーバイド粒をマルテンサイト−ベイナイト組織の焼戻しより生 じたフェライト母材の中に高分散した状態で含む、焼戻されたマルテンサイト− べイナイト型の補強用鋼線を製造することを許容する。この鋼材を、同じ用途に 用いるための補強用線材を製造するのに既に提案されているか、又は用いられて いる、同様にフェライト母材の中にカーバイド要素を含んでいる冷間引き抜きさ れたフェライト−パーライト組織から球状化処理により得られるような他の種々 の鋼材と比較することは興味あるものである。これらの鋼材の球状化されたカー バイド要素は本発明に従う鋼材の場合に比べて、これらの2つの型の材料の間の 差異を明確にすることを許容するほどに著しく微細度が低く、かつ低い分散性を 有する。ついでながら、本発明に従う補強用線材の機械的強度及びH2Sとの両立 性についての、従来技術の種々の線材、特に球状化された鋼材で作られた線材と 比較した場合のより高い諸性質は、これが非常に微細でかつ分散されたノジュラ ー組織を有するという事実との関連を有することができるもののようである。 その熱間ローラ加工条件と焼戻し条件とを、中でもその鋼材の組成及びその線 材の断面に従って調節することにより、特に興味ある結果が得られ、それによっ て、650MPaと750MPaとの間の範囲の降伏限界Rp0.2及び780MPaと860MPaとの間 の範囲の破壊強さRmとともに、その硬度は22HRCと26HRCとの間の範囲である。 後に詳細に記述する各例に対応する3つの等級の鋼材の特別な場合において、下 記の表に、3時間にわたり加えられた焼戻し温度の典型的な平均値をそれぞれの 等級のもののAC1温度と比較してあげる。 上述したように、この焼戻し温度はAC1温度よりも少なくとも約10ないし30 ℃低くなければならないが、この条件は、そのような条件のもとでその焼き戻し された線材が非常に良好なH2S抵抗特性を有することが見出されたと言う事実よ り導かれた。35CDV6の等級の鋼が焼戻し温度のより精密な調節を必要とす ることを見ることができる。 上にあげたように、焼戻し後の機械的諸性質を焼き戻された状態でのその線材 の機械的特性と比較することによって、線材がその焼戻し状態において、例えば 22CD12の等級の鋼材の場合に、他の等級のものについての1000ないし1100 と異なり、850MPaと言う比較的低い降伏限界を有するにもかかわらず、この線 材、例えば22CD12の等級のもの、は焼戻された状態において他の等級のも のと同じオーダーの降伏限界を有することを見ることができるが、これは可撓性 の管材の補強に利用するのに特に興昧あるものである。これは、この場合に、そ の焼戻し処理が破壊強さの低下よりも大いに低い降伏限界の低下をもたらすと言 う事実に相当するものであり、これは可撓性の管材を製造するのに、それ らの設計がその鋼線材の降伏限界によって条件付けられるかぎりにおいて非常に 有利である。 本発明が、中でも、本発明の方法に従い得られる補強された線材のリールの同 じバッチから必要に応じて高い機械的強度を有するけれども或る場合には要求さ れるH2S抵抗性を持たないような鋼線材か、又は厳しい条件のもとでさえH2Sに抵 抗性のある線材かを製造することが可能であると言う利点を有することを指摘す ることができる。第1の場合には、その製造プログラムは好ましくは応力除去処 理により完了する。もう一方の場合にはその製造プログラムは、少なくとも1つ の追加的最終焼戻し段階によって完了する。 本発明はH2Sを含む排出流を搬送するための可撓性管材に適用することができ 、そしてこの管材は本発明に従う補強用線材を含む耐圧及び/又は耐引張強度補 強材の少なくとも1つの層を含むことができる。 本発明の他の諸特徴及び諸利点は以下の、非制限的な実施例の記述より明らか となるであろう。発明の詳細な説明 表Iは本発明の方法に従い使用することのできる3つの等級の鋼材の化学分析 値をあげるものであり、その際これらの等級の鋼において試験的基準で種々の線 材試料を製造した。 製品T10、T14は高さがそれぞれ10及び14mmのT字型断面でそれぞれ13 2mm2及び276mm2の断面積を有するものに該当する。 製品15x5は幅15mm及び厚さ5mmの、75mm2の断面積を有する矩形断面の線 材に該当する。 製品φ15、φ16及びφ19は、それぞれ直径が15、16及び19mmで、それ ぞれ176mm2、201mm2及び283mm2の断面積を有する円形断面の線材に該当する。 表I 表I続き 表Iにあげた各製品は各等級の鋼材プロフィルに従い、最終温度がAC3温度 よりも高く、好ましくは約10ないし50℃高くなるように選ばれた温度におい て熱間ローラ加工により製造した。各線材リールはゆっくりと空気冷却する。 以下の記述は、それらリールのローラ加工と空気冷却の後での良好な均質性、 熱間ローラ加工したままの各製品の機械的諸特性、Rp0.2の第1近似で650MPa と750MPaとの間の範囲にあり、そしてRm値が800MPaと850MPaとの間にあることに 対応して20HRCと30HRCとの間の範囲のHRC硬度が得られることを許容する焼戻し 範囲を示す。 A) 各等級(1)、(2)、(3)の自硬特性及びローラ加工して緩空 気冷却したままの各リールの均質性(表II) 各リールを、頂部(A1)、末端部(C2)及び2つの中間部分(B1及びC 1)のところで試料採取するために、3つの部分A1−A2、B1−B2及びC 1−C2に切断した。 表II 30CD12の等級のものはRm値においてより高い均質性を有し、これはそ の0.30%の炭素含有量及び0.22%のニッケルの存在から考えて良好な硬化可能性を 示すものである。 35CDV6の等級のものの場合は、0.35%の炭素含有量、0.5%のニッケル含 有量及び0.13%のバナジウム含有量の硬化作用は他の等級のものに比して より高いRm値を説明することを許容する。 B)焼戻し条件の決定 表III、IV及びVはそれぞれ、35CDV6、22CD12及び30CD 12の等級のものを用いて作られた製品の機械的特性を、約3時間の焼戻し処理 温度の関数としてあげる。 35CDV6等級のものについて、20HRCと25HRCとの間の範囲の硬度値を得る ことを許容する焼戻し条件は、AC1点に非常に近い温度における3時間のオー ダーの焼戻し処理に導く。この特別な特徴は、そのバナジウム含有量によるもの である。種々の可撓性管材の製造のために線材の溶接が必要な場合は、その溶接 の熱処理がいくつかの問題をもたらす。この等級品から製造された線材は好まし くは比較的短い可撓性管材のための使用に充てることができる。 35CDV6 表III 22CD12 表IV 30CD12 表V C) H2S 媒質の中での挙動 35CDV6鋼材 円形断面及びT10断面形状の16mm直径の補強用線材をAFNOR規格の35 CDV6の等級に従ってクロムモリブデン型の鋼材から製造した。線材を製造し た鋳鋼(a)の組成は表Iにあげてある。 少なくとも910℃の温度においてオーステナイト化し、次いで熱間ローラ加工 して空気冷却した後で、表II及びIIIにあげた「ローラ加工されたまま」の 機械的性質が得られる。 φ16mmの線材について730℃において、及びT10線材について700℃におい てそれぞれ3時間の焼戻し処理を行なったが、その各SSCC試料の機械的性質 は次のとおりである: SSCC試験は、NACE規格TM0177の方法A(単軸応力)に従って実 施した。 730℃における処理(23HRC硬度を得るのに必要な)のために、400及び450MPa のもとで数日間の後に破断が生じたが、この障害発生はその焼戻し温度 がこの等級品のAC1点の温度(AC1≒720℃)を超えたことにより説明され る。バナジウムの存在(0.13%)がこの低いAC1温度の理由である。 700℃における処理のために各試料は500MPa(Rp0.2の65%)の応力のもとに3 0日間にわたりNACETM0177試験を行なって、なんらの破断も生じない 。ついでながら、715℃において3時間熱処理したT10線材はNACETM0 177溶液(pH=3)を用いたHIC NACETM0284試験により段階 的割れに対して不感性であることを示した。 22CD12鋼材 AFNOR規格で定義された22CD12等級に従うクロムモリブデン型の鋼 材からいくつかの補強用線材を製造した。この鋳鋼の組成は表Iにあげてある。 a)円形断面の15mm直径の線材を熱間ローラ転造し、空気硬化させ、そして65 0℃において3時間焼戻しして25HRC硬度を得た。空気硬化の後で応力除去処理を 630℃において2時間にわたり行なった。 NACE規格TM0177の方法Aに従って450MPa(Rp0.2の62%)の 応力のもとに30日間にわたりSSCC試験を実施したが、なんらの破断も生じな かった。 b)矩形の15x5の線材を同様に熱間ローラ転造し、空気硬化させ、そして65 5℃における3時間の焼戻しに先立って160℃において2時間にわたり応力除去し た。得られた機械的性質は次の通りである: TM0177の溶液(pH=3)を用いたNACE規格TM0284に従うH IC試験は、段階的割れに対して不感性であることを示した。 NACE規格TM0177の方法Aに従い、及びその溶液(pH=3.5)に ついての30日間の試験を通じて一定のpHの条件のもとで、SSCC試験による 評価を行なった。 このSSCC試験の各応力は下記の通り: TM0177の方法Aの場合(pH=3)σ=450MPa(Rp0.2の66%) 一定pH法の場合(pH=3.5) σ=600MPa(Rp0.2の90%) c)T14の各補強用線材を同様に熱間ローラ転造し、空気硬化させ、630℃ において2時間にわたり応力除去し、そして650℃において3時間にわたり焼戻 し処理した。 TM0177の溶液(pH=3)を用いたNACE規格TM0284に従って 実施されたHIC試験は段階的割れに対する不感性を示す。 30CD12鋼材 AFNOR規格で定義された30CD12等級に従うクロムモリブデン聖の鋼 材からそれぞれ補強用線材を製造した。この鋳鋼の組成は表Iにあげてある。 a)15x5の矩形補強用線材を熱間ローラ転造し、空気硬化させ、610℃におい て2時間にわたり応力除去した。その後で685℃における3時間の焼戻し処理を 適用した。 500MPa(Rp0.2の72%)の応力のもとでNACE規格TM0177の方法Aに 従いSSCC抵抗性を確認した。30日間のSSCC試験の後で行なった検査は なんらの破断も亀裂も示さなかった。 b)15x5の矩形の各補強用線材を熱間ローラ転造し、空気硬化させ、そして 630℃において1時間応力除去した。685又は675℃における3時間の焼戻し処理 はそれぞれ22HRC又は24HRCの硬度を得ることを許容した。対応する機械的特性は 表Vにあげてある。 単軸応力のもとで3.5のpH値に一定に保持した溶液を用いてSSCC試験の 挙動を調べた。 580MPa(Rp0.2の90%)の応力のもとで22HRC硬度の各線材については30日の 後になんらの破断も現れなかった。 480MPa(Rp0.2の70%)の試験応力のもとでの24HRC硬度の各線材については3 0日の後になんらの破断も現れなかった。 TM0177の溶液(pH=3)を用いたNACE規格TM0284に従い実 施された各HIC試験は、段階的割れに感受性がないことを示している。 c)T10の各補強用線材を熱間ローラ転造し、空気硬化させ、そして630℃ において1時間応力除去した。685℃、又は675℃、又は665℃或いは645℃におけ る各3時間の焼戻し処理はそれぞれ22、24、26又は28HRC硬度を与えた(機械的 特性は表Vにあげてある)。 NACETM0177の溶液(pH=3)の中でNACE規格TM0284に 従い実施された各HIC試験は、これら種々異なった硬度について段階的割れに 対して不感性であることを示した。 TM0177の方法Cの基準に従い、「環」と表示される応力のもとでSSC C試験挙動を調べた。この方法Cにおいて各環は、組成変形により曲げられた各 試料が外力の不存在のもとでそのらせん状の補強用線材のそれに対応する曲率を 有し、それによって4インチ(101.6mm)の内直径を有する圧力層型補強層を形 成するように作られた。 500MPaの試験応力(Rp0.2の70%)について26HRC硬度の線材は30日の後に破 断も亀裂も生じなかった。 600MPaの試験応力(Rp0.2の87%)について24HRC硬度の線材は30日の後に破 断も亀裂も生じなかった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 可撓性管材のための補強用線材として使用する鋼線材を製造するに当り、 下記の各段階、すなわち ○ 下記の元素 炭索 0.18% ないし 0.45%、 マンガン 0.4 % ないし 1.8 %、 クロム 1 ないし 4 %、 珪素 0.1 % ないし 0.6 %、 モリブデン 0 ないし 1.5 %、 ニッケル 0 ないし 1.5 %、 硫黄 最大で0.01%まで 及び 燐 最大で0.02%まで を含む鋼材から、ローラ加工又は熱間引抜きされた後でこの鋼材のAC3 温度よりも高い、好ましくは50ないし200℃高い温度を有するようにロー ラ加工又は熱間引抜きにより、相当な長さの補強用線材を製造し、 〇 この線材をリールに巻き取り、そして ○ 40 に等しいか又はそれよりも高いHRC硬度を得るように上記線材のリー ルを空気中冷却する 各段階を含むことを特徴とする方法。 2. リールを冷却した後でその線材の硬度が45HRCに等しいか又はそれよりも 高いことを特徴とする、請求の範囲1に特許請求した方法。 3. 補強用線材の鋼が下記の各元素、すなわち 炭素 0.20% ないし 0.4 %、 マンガン 0.45% ないし 1.5 %、 クロム 1.5 % ないし 3.5 %、 珪素 0.1 % ないし 0.5 %、 モリブデン 0.25% ないし 0.1 %、 ニッケル 0 ないし 0.7 %、 を含むことを特徴とする、請求の範囲1ないし2のいずれか1つに特許請求した 方法。 4. 補強用線材の鋼が最高で0.1%のバナジウムを含むことを特徴とする、請 求の範囲1ないし3のいずれか1つに特許請求した方法。 5. 20HRCに等しいか又はそれよりも大きく、そして35HRCに等しいか又はそれ よりも小さい硬度を得るように、定められた条件のもとでの焼戻し熱処理を含む ことを特徴とする、請求の範囲1ないし4のいずれか1つに特許請求した方法。 6. 上記最終焼戻し処理の温度が最高でも、その鋼材のはじめのオーステナイ ト化温度AC1より約10℃ないし30℃低い或る温度に等しいことを特徴とす る、請求の範囲5に特許請求した方法。 7. 線材のリールを空気冷却の後で応力除去熱処理することを特徴とする、請 求の範囲1ないし4のいずれか1つに特許請求した方法。 8. 一定断面積で相当な長さの補強用線材において、これが下記の各元素、す なわち 炭素 0.18% ないし 0.45%、 マンガン 0.4 % ないし 1.8 %、 クロム 1% ないし 4 %、 珪素 0.1 % ないし 0.6 %、 モリブデン 0 ないし 1.5 %、 ニッケル 0 ないし 1.5 %、 硫黄 最大で0.01%まで 及び 燐 最大で0.020%まで を含む鋼利で作られていること、 これが0と50%との間の範囲のマルテンサイト割合と共に主として低ベイナイ ト型の硬化させた組織を有していること、及び これが40HRCよりも大きな硬度を有していること を特徴とする、上記線材。 9. その組織がほんの僅かの割合のフェライト、中でも10%に等しいか又は それよりも少なく、そして好ましくは1%に等しいか又はそれよりも少ない割合 のフェライトしか含まないことを特徴とする、請求の範囲8に特許請求した線材 。 10. 下記の各元素、すなわち 炭素 0.20% ないし 0.40%、 マンガン 0.45% ないし 1.5 %、 クロム 1.5 % ないし 3.5 %、 珪素 0.1 % ないし 0.5 %、 モリブデン 0.25% ないし 1 %、 ニッケル 0 ないし 0.7 %、 を含むことを特徴とする、請求の範囲8又は9のいずれか1つに特許請求した線 材。 11. 最高で0.1%のバナジウムを含んでいることを特徴とする、請求の範囲8 ないし10のいずれか1つに特許請求した線材。 12. 一定断面積で相当な長さの補強用線材において、これが下記の各元素、 すなわち 炭素 0.18% ないし 0.45%、 マンガン 0.4 % ないし 1.8 %、 クロム 1 % ないし 4 %、 珪素 0.1 % ないし 0.6 %、 モリブデン 0 ないし 1.5 %、 ニッケル 0 ないし 1.5 %、 硫黄 最大で0.01%まで 及び 燐 最大で0.020%まで を含む鋼材で作られていること、 これがフェライト母相の中に高度に分散された状態の極めて微細なカーバイド ノジュールを含む焼入れして焼き戻された型の組織を有すること、及び これが20HRCに等しいか又はそれよりも大きく、そして35HRCに等しいか又はそ れよりも低い硬度を有していること を特徴とする、上記線材。 13. 22HRCに等しいか又はそれよりも大きく、そして28HRCに等しいか又はそ れよりも低い硬度を有していることを特徴とする、請求項12に特許請求した線 材。 14. 上記組織が、0%と50%との間の範囲のマルテンサイト割合を含む主とし て低ベイナイト組織の、焼戻しにより生じたものであることを特徴とする、請求 の範囲12ないし13のいずれか1つに特許請求した線材。 15. 下記の各元素、すなわち 炭素 0.20% ないし 0.40%、 マンガン 0.45% ないし 1.5 %、 クロム 1.5 % ないし 3.5 %、 珪素 0.1 % ないし 0.5 %、 モリブデン 0.25% ないし 1 %、 ニッケル 0 ないし 0.7 %、 を含むことを特徴とする、請求の範囲12ないし14のいずれか1つに特許請求 した線材。 16. 最高で0.1%のバナジウムを含んでいることを特徴とする、請求の範囲1 2ないし15のいずれか1つに特許請求した線材。 17. 次の一般的形状、すなわちU字型、T字型、Z字型、矩形又は円形の少 なくとも1つを有する断面を有することを特徴とする、請求の範囲8ないし12 のいずれか1つに特許請求した線材。 18. 補強用線材の断面が幅L及び厚さeを有し、そしてこれが次の比率、す なわち1よりも大きく7よりも小さなL/eを有し、その際その厚さは1mmと30 mmとの間の範囲にあることを特徴とする、請求の範囲17に特許請求した線材。 19. 補強用線材のプロフィルが、その線材を隣接の線材に連結させるための 手段を含んでいることを特徴とする、請求の範囲17に特許請求した線材。 20. 請求の範囲8ないし19のいずれか1つに特許請求した補強用線材が含 まれた少なくとも1つの補強層を含むことを特徴とする、可撓性管材。 21. オーステナイト粒の大きさが、NF04102に従うインデックス5と インデックス12との間、そして有利にはインデックス8とインデックス11と の間の範囲にあることを特徴とする、請求の範囲8ないし12のいずれか1つに 特許請求した線材。
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