JP2000516864A - 多層吸収剤複合材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 第一サージ処理層及び第二サージ処理層並びに前記第一サージ処理層と前記第二サージ処理層の間に配置された吸収剤層を含む吸収剤構造が開示される。第一サージ処理層は合成ポリマー繊維を含み、また第二サージ処理層は親水性繊維を含む。吸収剤層の密度は第一サージ処理層及び第二サージ処理層の密度より大きい。

Description

【発明の詳細な説明】 多層吸収剤複合材料発明の背景 発明の分野 本発明は、吸収剤複合材料、特に、身辺保護製品において有益である吸収剤複 合材料に関する。関連技術の説明 体液の吸収用の身辺保護製品が知られている。このような製品として、成人失 禁製品、おむつ、トレーニングパンツ、女性用保護製品、包帯、等が挙げられる 。一般に、このような身辺保護製品は或る量のセルロース繊維、例えば、木材パ ルプ毛羽を含む。木材パルプ毛羽は体液に適した吸収剤であることが知られてい る。一般に、木材パルプ毛羽１ｇは尿の如き排泄体液約５ｇ〜約８ｇを吸収する ことができる。乳児おむつの如き身辺保護製品は、一般に少なくとも約200〜400 gの尿の吸収能を有する。こうして、このような乳児おむつが木材パルプ毛羽か ら形成される場合、比較的多量の木材パルプ毛羽が使用される必要がある。 このような乳児おむつの木材パルプ毛羽の量および相当する嵩を減少するため に、超吸収剤として当業界で知られている高吸収性材料を入れることが知られて いる。このような高吸収性材料は一般に水中でそれらの重量の少なくとも約10倍 、好ましくは少なくとも約20倍で、かつ50倍以上までを吸収することができる。 このような高吸収性材料を乳児おむつに混入することにより、その絶対吸収能を 維持するとともにおむつの全体の嵩を減少することが可能である。 それにもかかわらず、このような高吸収性材料の使用は問題がない訳ではない 。例えば、幾つかの高吸収性材料はゲルブロッキングを生じることが知られてい る。即ち、高吸収性材料が液体で膨潤されるようになるにつれて、それらはその 中の液体の自由の流れを阻止するゼラチン質の塊を形成する。こうして、高吸収 性材料は初期の失禁(insult)を吸収することができ得るとともに、その後の失禁 が今 や膨潤された高吸収性材料を通過できない。その結果、その後の失禁が溜まり、 吸収剤製品から流出する傾向がある。 従って、幾つかの異なる構造が高吸収性材料を身辺保護製品に混入することに 関連する問題を軽減または減少するのに提案されていた。 ベーナージンに1987年10月13日に付与された米国特許第4,699,619号は、第一 の比較的低い密度の層と、第一層の少なくとも一部の下にある第二の比較的高い 密度の層とを有する多層吸収剤複合材料を記載している。高吸収性材料（超吸収 剤）は、前記第一層と第二層の間に配置されていると記載されている。 メセックらに1978年７月25日に付与された米国特許第4,102,340号は、吸収剤 床中に粒状親水性ポリマーを有する使い捨て製品に関する。中間の高密度化層と その高密度化層の両面にある高度に多孔質のゆるく圧縮されたバットの層とを有 する繊維構造を含む吸収剤パッドが記載されている。バット層の一つは、粒状の 水不溶性であるが水膨潤性のポリマー吸収剤を含むと記載されている。 ニシザワらに1981年５月26日に付与された米国特許第4,269,188号は使い捨て おむつに関する。ラミネートを含む吸収材料を含む使い捨ておむつが開示されて おり、この場合、水吸収剤ポリマー粉末が２枚の紙のシート間に固定されている 。毛羽パルプ層が水吸収性ポリマーを含むラミネートの両面に配置されている。 引用特許に記載された構造はしばしば有益と判明したが、それらは高吸収性材 料の使用に関連する問題を全く解決しなかった。使用中に、木材パルプ毛羽は一 般に排泄体液を迅速に吸収するのに利用できる。その液体は毛羽マトリックスの 細孔中に保持される。次いで毛羽マトリックス中の高吸収性材料が液体を吸収し 、実際に毛羽マトリックスを脱水する。即ち、毛羽は、高吸収性材料が体液を吸 収できるまで体液のサージ（比較的迅速に適用される比較的多い量）を吸収し、 保持するのに利用できる。更に、多くの既知の身辺保護製品が比較的少ない量の 高吸収性材料を使用する。これは、このような高吸収性材料のコストが木材パル プ毛羽の如き材料のコストよりも一般に高いからである。身辺保護製品を形成す る場合に比較的高い濃度の高吸収性材料を使用することが時として望ましい。高 吸収性材料の濃度が吸収剤製品中で増大するにつれて、木材パルプ毛羽の濃度は 一般に減少する。高吸収性材料は一般に尿が適用される速度で尿を吸収できない 。 これは高濃度の吸収材料を有する吸収剤構造中の漏出をもたらし得る。 比較的高い濃度の高吸収性材料を有する吸収剤層を含み得るが、吸収剤構造が それに適用される体液を迅速に吸収できる吸収剤構造を提供することが所望され る。発明の概要 本発明は吸収剤構造に関する。その構造は第一サージ処理層、第二サージ処理 層、及び第一サージ処理層と第二サージ処理層の間に配置された吸収剤層を含む 。第一サージ処理層は合成ポリマー繊維を含む繊維ウェブを含む。第一サージ処 理層は約20〜約200g／平方メートルの基本重量及び約0.01〜約0.12g/立方メート ルの密度を有する。第二サージ処理層は親水性繊維を含む繊維ウェブを含む。第 二サージ処理層は約20〜約200g／平方メートルの基本重量及び約0.04〜約0.20g/ 立方センチメートルの密度を有する。吸収剤層は、高吸収性材料を含むための装 置と、高吸収性材料を含むための前記装置により含まれた、吸収剤の合計重量を 基準として約50〜約100重量％の高吸収性材料とを含む。吸収剤層は約200〜約10 00g／平方メートルの基本重量及び約0.06〜約0.40g/立方センチメートルの密度 を有する。吸収剤層の密度は第一サージ処理層及び第二サージ処理層の密度より 大きく、また第一サージ処理層の密度は第二サージ処理層の密度とは異なる。図面の簡単な説明 図１は本発明の吸収剤構造の断面図である。 図２は本発明の吸収剤構造を含む乳児おむつの分解図である。 図３は本発明の吸収剤層の一実施態様の断面図である。 図４は高吸収性材料の負荷下の吸収性値を測定するための装置を示す。 図５は液体流出測定を行う際に使用される装置の斜視図である。 図６は液体流出測定を行う際に使用される装置の断面図である。 図７は表１に示された結果をグラフで示す。 図８は表２に示された結果をグラフで示す。発明の詳細な説明 本発明は吸収剤複合材料に関する。吸収剤複合材料は第一サージ処理層及び第 二サージ処理層並びに第一サージ処理層と第二サージ処理層の間に配置された吸 収剤層を含む。 第一サージ処理層は繊維ウェブを含む。繊維ウェブは合成ポリマー繊維を含む 。合成ポリマー繊維は繊維を形成できるポリマー材料から形成されてもよく、そ の繊維は本明細書に説明される第一サージ処理層の性質を有する繊維ウェブに形 成し得る。第一サージ処理層の合成ポリマー繊維が形成し得る好適なポリマー材 料として、ポリオレフィン、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、等；ポリ エステル、例えば、ポリエチレンテレフタレート、等；ポリアミド、例えば、ナ イロン６、ナイロン６，６、ポリ（イミノカルボキシルペンタメチレン）、等； アクリル、及び変性セルロース材料、例えば、酢酸セルロース；並びにこれらの 混合物及びコポリマーが挙げられる。 合成ポリマー繊維は、メルトブローにより、スパンボンド方法により、押出及 び延伸により、または当業者に知られているその他の湿式方法、乾式方法及び溶 融紡糸方法により形成し得る。第一サージ処理層が形成される合成ポリマー繊維 は別個の長さを有していてもよく、また実質的に連続であってもよい。例えば、 合成ポリマー繊維がメルトブローにより形成される場合、繊維は実質的に連続で あってもよい（二三の目視できる端部）。繊維が押出及び延伸により形成されて トウを製造する場合、そのトウは製造されたまま使用されてもよく、または、例 えば、約25mm〜約75mmの長さを有するステープルファイバーに切断されてもよく 、或いは約１mm〜約25mmの長さに短く切断されてもよい。合成ポリマー繊維は、 光学顕微鏡及び較正ステージマイクロメーターを使用する顕微鏡測定または走査 電子顕微鏡写真からの測定により測定して約0.5μｍ〜約50μｍの最大断面寸法 を有することが好適であり得る。 繊維ウェブはスパンボンド方法もしくはメルトブロー方法により、またはステ ープルファイバーもしくはショートカット繊維をカード加工もしくはエアーレイ することにより直接形成されてもよい。当業者に知られているその他の繊維ウェ ブ形成方法が本発明に使用するのに適し得る。続いてウェブが結合されて構造保 全性を増強し得る。繊維ウェブの結合方法が当業者に知られており、熱結合、点 結合、粉末結合、超音波結合、化学結合、機械的からみ合い、等が挙げられる。 繊維は均一な繊維であってもよく、または２成分繊維として当業者に知られてい るコアー／シース繊維または並んだ繊維であってもよい。 第一サージ処理層は単一型の合成ポリマー繊維から形成されてもよく、または 異なる繊維長さもしくは最大断面寸法を有する異なるポリマー材料から形成され た合成ポリマー繊維を含んでいてもよい。例えば、第一サージ処理層は(1)ポリ エチレンシース及びポリプロピレンコアーを有する２成分繊維（その２成分繊維 は約20μｍの最大断面寸法及び約38mmの長さを有する）と、(2)約25μｍの最大 断面寸法及び約38mmの長さを有するポリエステル繊維（ポリエチレンテレフタレ ート）の混合物を含んでいてもよい。繊維１と繊維２は1:99〜99:1の重量比で組 み合わされてもよい。繊維は均一に混合されてもよく、または第一サージ処理層 の反対の位置にある平らな表面で濃縮されていてもよい。 本発明の第一サージ処理層は約10〜100重量％、有利には約20〜100重量％、好 ましくは約25〜100重量％、最も好ましくは約50〜100重量％の合成ポリマー繊維 を含むことが好適である。合成ポリマー繊維の他に、第一サージ処理層は約90〜 ０重量％の非合成ポリマー繊維、例えば、木材パルプ毛羽、綿リンター、綿、等 を含んでいてもよい。 一つの好ましい実施態様において、第一サージ処理材料は高湿潤モジュラスを 有するポリマー材料から形成される合成ポリマー繊維を含む。材料のモジュラス の重要性が、P.K.チャタージーにより編集された書籍“吸収性”（エルセビアー 、ニューヨーク、1985）に説明されている。ポリマー材料は、それが改良ゲージ 長さを使用するASTM（米国材料試験協会）試験方法D 2101-91により測定してそ の乾燥モジュラスの約80％より大きい湿潤モジュラスを有する場合に高湿潤モジ ュラスを有すると考えられるであろう。高湿潤モジュラスを有するポリマー材料 から第一サージ処理材料の合成ポリマー繊維を形成することがしばしば所望され る。何となれば、このような材料は一般に比較的高度の湿潤レジリエンスを有す る繊維ウェブを形成するからである。繊維ウェブの湿潤レジリエンスは繊維ウェ ブの細孔構造（負荷のもとにある間）に関係する。以下に更に詳しく説明される よう に、第一サージ処理層は比較的高度の湿潤レジリエンスを有することがしばしば 所望される。 ポリマー材料の繊維から形成された繊維構造の細孔構造（負荷のもとにある間 ）は、先に説明されたように、構成繊維の湿潤モジュラス及び／または乾燥モジ ュラスに関係するであろう。構成繊維の湿潤モジュラスは、おそらく使用中に湿 潤され得る繊維につき考慮されるべきである。ポリマー材料の繊維から形成され た繊維構造の細孔構造に関する負荷の効果を推定する目的のために、W.E.モート ン及びJ.W.S.ハールによる書籍“織物繊維の物理的性質”(ザ・テキスタイル・ インスティチュート、ロンドン、1975)に示されているような繊維の曲げ剛性に 関係し得る繊維の引張モジュラスが使用し得る。 一般に、第一サージ処理層の合成ポリマー繊維が形成されるポリマー材料は本 来疎水性であろう。本明細書に使用される“疎水性”という用語は、90°より大 きい水／空気の接触角を有する材料を記載する。“親水性”という用語は、90° 未満の水／空気の接触角を有する材料を表す。水／空気接触角はP.K.チャタージ ーにより編集された書籍“吸収性”（エルセビアー、ニューヨーク、1985）に示 されるように測定されることが好適である。本明細書に使用されるように、ポリ マー材料は、表面改質または処理、例えば、表面活性剤、スピン仕上げ、ブルー ミング剤、等を含まないポリマー材料が夫々疎水性または親水性である場合に“ 本来”疎水性または親水性であると考えられるであろう。 第一サージ処理層の合成ポリマー繊維が本来疎水性であるポリマー材料から形 成される場合、その繊維を表面改質材料で処理して繊維の表面を親水性にするこ とがしばしば望ましい。例えば、表面活性剤が繊維に適用されてもよい。 第一サージ処理材料は約20〜約200、有利には約30〜約150、好ましくは約35〜 約125g／平方メートルの基本重量を有することが好適である。 第一サージ処理材料は約0.01〜約0.12、有利には約0.015〜約0.1、好ましくは 約0.02〜約0.08g/立方センチメートルの密度を有することが好適である。 また、第二サージ処理層は繊維ウェブを含む。第二サージ処理層の繊維ウェブ は親水性繊維を含む。親水性材料は本来親水性であってもよく、例えば、セルロ ース繊維、例えば、木材パルプ毛羽、綿リンター、等；再生セルロース繊維、例 えば、レーヨン；または或る種のナイロンコポリマー、例えば、ポリ（ペンタメ チレンカルボンアミド）（ナイロン−６）／ポリエチレンオキサイドであっても よい。また、親水性繊維は親水性表面活性剤を有するように処理された疎水性繊 維であってもよい。例えば、繊維は、繊維それ自体が本明細書に記載されたよう に親水性であるようにその後表面活性剤で被覆されるポリオレフィン材料から形 成されてもよい。疎水性材料から形成された繊維を親水性にするその他の方法が 知られており、本発明に使用するのに適している。 本来親水性の繊維、例えば、木材パルプ毛羽の製造方法が知られている。レー ヨンの如き再生セルロース繊維を得る方法もまたそうである。処理されて親水性 表面を有し得る疎水性繊維が第一サージ処理層に関して上記されたのと同じ材料 から同様に形成されることが好適である。親水性繊維が親水性表面を有するよう に処理された疎水性繊維である場合、その繊維は上記のような繊維長さ及び最大 断面寸法を有することが好適であろう。親水性繊維が本来親水性であり、例えば 、木材パルプ毛羽、レーヨン、綿、綿リンター、等である場合、その繊維は一般 に約1.0mm〜約50mmの長さ及び約0.5μｍ〜約100μｍの最大断面寸法を有するで あろう。 第二サージ処理層の繊維ウェブは第一サージ処理層に関して上記されたのと同 じ方法で形成されてもよい。第二サージ処理層は約10〜100重量％、有利には約3 0〜100重量％、好ましくは約55〜100重量％の親水性繊維、好ましくは本来親水 性の繊維を含むことが好適である。親水性繊維の他に、第二サージ処理層は約90 〜0重量％の高湿潤モジュラスの好ましくは本来親水性の繊維を含んでいてもよ い。第二サージ処理層は単一の型の親水性繊維から形成されてもよく、または異 なる組成、長さ及び最大断面寸法を有する親水性繊維を含んでいてもよい。第二 サージ処理層は第一サージ処理層よりも大きな比率（％）の本来親水性の繊維を 含むことが好適である。詳しくは、第二サージ処理層は、第一サージ処理層が本 来親水性の繊維を含む場合に第一サージ処理層よりも少なくとも約10、有利には 約25、好ましくは約50重量％多い本来親水性の繊維を含むことが好適である。 一つの好ましい実施態様において、第二サージ処理層はエアーレイされたセル ロース繊維、例えば、木材パルプ毛羽から形成される。木材パルプ毛羽繊維はそ れらの入手容易性のため、また繊維が合成ポリマー繊維に較べて比較的安価であ るという事実のために使用に好ましい。 第二サージ処理層は約20〜約200、有利には約50〜約150、好ましくは約25〜約 125g／平方メートルの基本重量を有することが好適である。 第二サージ処理層は約0.04〜約0.20、有利には約0.06〜約0.16、好ましくは約 0.08〜約0.14g/立方センチメートルの密度を有することが好適である。 吸収剤層は第一サージ処理層と第二サージ処理層の間に配置される。吸収剤層 は第一サージ処理層及び第二サージ処理層と液連通している。本明細書で使用さ れるように、吸収剤層は、液体が第一サージ処理層または第二サージ処理層から 吸収剤層に移動し得る場合に第一サージ処理層及び第二サージ処理層と液連通し ていると考えられるであろう。第一サージ処理層及び第二サージ処理層が吸収剤 層と直接接触していることは必要ではない。即ち、付加的な介在層がサージ処理 層と吸収剤層の間に現れてもよい。それにもかかわらず、液体は第一サージ処理 層及び第二サージ処理層からこのような介在層を通って、またはそのまわりを通 って吸収剤層へと移動できなければならない。これが可能である場合、第一サー ジ処理層及び第二サージ処理層は吸収剤層と液連通していると考えられるであろ う。 吸収剤層は高吸収性材料を入れるための装置と、高吸収性材料を入れるための このような装置により含まれた高吸収性材料とを含む。高吸収性材料は吸収剤層 の合計重量を基準として約50〜約100、好ましくは約60〜約95、最も好ましくは 約70〜約90重量％の量で吸収剤構造中に存在する。 高吸収性材料を入れる装置は当業者に知られている。例えば、高吸収性材料を 入れる装置は繊維ウェブ、多孔質スポンジ状材料、高吸収性材料が結合または接 着されている基材、高吸収性材料が間に配置されている材料の多重シート、等を 含んでいてもよい。高吸収性材料を入れる装置が本発明に使用するのに適してい る。 本明細書に使用される“高吸収性材料”という用語は、水中でその重量の少な くとも約10倍、望ましくは約20倍、好ましくは約50倍以上を吸収できる水膨潤性 の一般に水不溶性の材料を表す。高吸収性材料は有機材料から形成されてもよく 、 これらの有機材料として、天然材料、例えば、寒天、ペクチン、及びグアーガム 、並びに合成材料、例えば、合成ヒドロゲルポリマーが挙げられる。合成ヒドロ ゲルポリマーとして、例えば、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸の アルカリ金属塩、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、エチレン無水マ レイン酸コポリマー、ポリビニルエーテル、ヒドロキシプロピルセルロース、ポ リビニルモルホリノン、ビニルスルホン酸のポリマー及びコポリマー、ポリアク リレート、ポリアクリルアミド、ポリビニルピリジン、等が挙げられる。その他 の好適なポリマーとして、加水分解されたアクリロニトリルグラフト澱粉、アク リル酸グラフト澱粉、及びイソブチレン無水マレイン酸コポリマー、並びにこれ らの混合物が挙げられる。ヒドロゲルポリマーは軽く架橋されてその材料を実質 的に水不溶性にすることが好ましい。架橋は、例えば、照射または共有結合、イ オン結合、ファンデルワース結合、もしくは水素結合によるものであってもよい 。好適な材料が種々の販売会社、例えば、ダウ・ケミカル社、ヘキスト・セラニ ーズ社、アライド・コロイド社、及びストックハウゼン社から入手し得る。 高吸収性材料は粒子、球体、フレーク、繊維、ロッド、フィルムの形態または 幾つかの幾何学的形態のうちのいずれかであってもよい。粒子または球体の形態 の場合、粒子または球体が約10μｍ〜約2000μｍ、好ましくは約60μｍ〜約1000 μｍの最大断面寸法を有することが所望されることがある。 一実施態様において、高吸収性材料は負荷のもとにある間に液体を吸収する能 力を有することが所望される。負荷のもとにある間に液体を吸収する高吸収性材 料の能力は負荷下の吸収性(AUL)値として定量される。詳しくは、AUL値は、高吸 収性材料1gが0.3ポンド／平方インチの負荷のもとに60分間で吸収し得る0.9重量 ％の塩化ナトリウムを含む水溶液の量（ｇ数）である。一般に、高吸収性材料は 少なくとも約10、望ましくは少なくとも約15、好ましくは少なくとも約25のAUL 値を有することが所望される。負荷下の吸収性値が測定される方法が実施例に関 して以下に示される。 吸収剤層は約200〜約1000、有利には約250〜約750、好ましくは約300〜約500g ／平方メートルの基本重量を有することが好適である。吸収剤層は約0.06〜約0. 40、有利には約0.12〜約0.35、最も好ましくは約0.15〜約0.30g/立方センチ メートルの密度を有することが好適である。 吸収剤層の密度は第一サージ処理層及び第二サージ処理層の両方の密度より大 きい。吸収剤層の密度は第一サージ処理層及び第二サージ処理層の両方の密度よ り少なくとも20％、有利には少なくとも約30％、好ましくは少なくとも約40％大 きいことが好適である。更に、第一サージ処理層及び第二サージ処理層の両方の 密度は異なる。第一サージ処理層及び第二サージ処理層の密度は最低密度層の少 なくとも約20％だけ異なることが好ましい。 本発明の吸収剤構造は少なくとも三つの層を含む。上記から、本発明の吸収剤 構造の三つの層は全て異なる密度を有することが明らかである。更に、吸収剤層 は三つの中で最高の密度を有する。残りの二つの層、第一サージ処理層及び第二 サージ処理層の中で、一つは中間の密度（吸収剤層とその他のサージ処理層に対 して）を有し、また一つはその他のサージ処理層及び吸収剤層に較べて低い密度 を有するであろう。吸収剤層は第一サージ処理層と第二サージ処理層の間に配置 される。こうして、本発明の吸収剤構造の種々の層の密度は、下記の順：最低密 度、最高密度、中間密度；または中間密度、最高密度、最低密度の一つに並べら れるであろう。この出願の目的のために、第一サージ処理層、第二サージ処理層 及び吸収剤層の密度は、試験される層の平均密度を表す。即ち、密度測定の代表 的な数は、試験される層の長さ及び幅を横切って選ばれる。次いで個々の密度測 定が平均されて平均密度を決定する。その密度は0.05ポンド／平方インチ(350パ スカル)の負荷のもとに測定される。 本発明の吸収剤構造は、おむつ、トレーニングパンツ、成人失禁製品、女性用 保護製品、包帯等の如き使い捨て吸収剤製品中の使用に適している。このような 吸収剤製品の形成方法及びそれにより形成された吸収剤製品が当業者に知られて おり、例えば、下記の米国特許に記載されている。モクリイに1990年７月31日に 付与された米国特許第4,944,735号、メイヤーらに1989年１月17日に付与された 米国特許第4,796,603号、ボランドらに1987年12月１日に付与された米国特許第4 ,710,187号明細書、プロキシマーらに1988年９月13日に付与された米国特許第4, 770,656号明細書、レスラーらに1988年８月９日に付与された米国特許第4,762,5 21号明細書、並びにプロキシマーらの名義で1991年９月11日に出願された米 国特許出願第07/757，778号及びハンソンらの名義で1991年９月11日に出願され た米国特許出願第07/757,760号。これらの開示は、それらが本明細書と一致する 程度で本明細書に含まれる。 本発明の吸収剤構造は使い捨て吸収剤製品の吸収剤コアーを形成することが好 適である。このような吸収剤コアーはボディ側ライナーと、液体不浸透性カバー の間にサンドイッチされることが好適である。こうして、使用中に、サージ処理 層の一つは着用者の体と吸収剤層の間に配置されてもよく、一方、その他のサー ジ処理層は吸収剤層がそれと着用者の体の間にあるように配置されるであろう。 第一サージ処理層または第二サージ処理層のいずれかが吸収剤層のボディ側（使 用中に吸収剤層と着用者の体の間）に配置し得る。 本発明の一実施態様において、第一サージ処理層は、使用中に吸収剤層と着用 者の体の間に配置される。この実施態様において、第一サージ処理層は高湿潤モ ジュラスポリマー材料から形成された約10〜約100重量％の合成ポリマー繊維を 含む。そのウェブは、それが比較的高い程度の構造保全性を有するように形成さ れる。例えば、ウェブはメルトブローにより形成でき、または結合されたカード 加工ウェブであってもよい。このような材料は一般に比較的高い程度の湿潤レジ リエンスを有し得る。第一サージ処理層が弾性である場合、その繊維ウェブは負 荷のもとにある間に開放多孔質構造を維持でき、また湿潤された場合に崩壊に抵 抗でき、その結果、それはその後の失禁を収容することができる。 詳しくは、一つの好ましい実施態様において、着用者の体と吸収剤層の間に配 置されたサージ処理層は少なくとも約1.5、好ましくは少なくとも約1.7の湿潤レ ジリエンス係数を示すことが所望される。湿潤レジリエンス係数は、サージ処理 層の湿潤試料を60分間にわたって2.0ポンド／平方インチの圧力で圧縮し、次い でその密度を2.0ポンド／平方インチ(13.19キロパスカル)の負荷で測定すること により測定される。次いで試料が0.2ポンド／平方インチの負荷で密度につき測 定される。湿潤レジリエンス係数は、2.0psiにおける試料密度を0.2psiにおける 試料密度で割ることにより測定される。 第二サージ処理層が50重量％より多い本来親水性の繊維、例えば、木材パルプ 毛羽から形成される場合、第二サージ処理層は合成ポリマー繊維を含む第一サー ジ処理材料よりも弾性ではなくてもよい。第二サージ処理層が木材パルプ毛羽か ら全て形成される場合、第二サージ処理層は比較的低い程度の湿潤レジリエンス を有する。 それ故、本発明の一実施態様にいて、第一サージ処理層は着用者の体と吸収剤 層の間に配置され、少なくとも約50重量％の合成ポリマー繊維を含む。第二サー ジ処理層は吸収剤層の反対側に配置され、少なくとも約55重量％のセルロース繊 維、例えば、木材パルプ毛羽を含む。第一サージ処理層及び第二サージ処理層の 両方は、吸収剤層がサージ処理層を脱着し、その液体を吸収し、保持するのに充 分な期間にわたって吸収剤構造に適用された液体のサージを保持することにより 機能する。このようにして、サージ処理層はその後の液体の失禁（サージ）を収 容でき、液体が吸収剤層により吸収されるのに充分な期間にわたって液体を再度 保持できる。 第一サージ処理層を着用者の体と吸収剤層の間に配置することの更なる利点は 、第一サージ処理材料が湿潤された後でさえも、それが比較的乾燥した感触を有 し得ることである。これは、第一サージ処理層が合成ポリマー繊維を含み、弾性 であり、かつ第二サージ処理層よりも容易に吸収剤層により脱着し得るからであ る。こうして、比較的乾燥した表面が着用者の皮膚と接触するために存在し得る 。対照的に、セルロース繊維またはその他の本来親水性の繊維を含む第二サージ 処理層は比較的湿潤した感触を有し得る。この湿潤表面は着用者の体から離れて 配置され、しかも第一サージ処理層及び吸収剤層によりそれから隔置される。 第二サージ処理層がそれと着用者の体の間に吸収剤層及び第一サージ処理層と ともに配置される場合に第二サージ処理層がそのサージ処理機能を果たすことを 補助するために、第二サージ処理層に容易に接近する第一サージ処理層に適用さ れる液体を与えることが所望されることがある。それ故、第一サージ処理層に適 用される液体が低い基本重量の領域または穴を迅速に通過して第二サージ処理層 に達することができるように、吸収剤層及び／または第一サージ処理層に減少さ れた基本重量の領域または穴を設けることが所望されることがある。また、第一 サージ処理層及び／または吸収剤層に適用される液体がその層から流出する場合 に、それが第一サージ処理層または吸収剤層よりも幅が広く、かつ／または長い 第二サージ処理層と接触するように、第一サージ処理層及び／または吸収剤層を 第二サージ処理層よりも小さくすることが所望されることがある。また、第一サ ージ処理層に適用される液体が運動エネルギーを完全に消失しないで第一サージ 処理層及び吸収剤層を通過できるように、第一サージ処理層及び吸収剤層を低質 量で形成することが可能であり得る。例えば、吸収剤層は、自由体積が初期湿潤 後でさえも維持される大きな自由体積の通路を有するように形成し得る。 一つの好ましい実施態様において、吸収剤層は木材パルプ毛羽と高吸収性材料 のエアーレイされた混合物から形成される。高吸収性材料はエアーレイされた木 材パルプ毛羽中に含まれる。木材パルプ毛羽と高吸収性材料の混合物は、真空が 吸引される多孔質のフォーミング表面にエアーレイされることが好適である。多 孔質のフォーミング表面はフォーミングワイヤまたはフォーミングドラムであっ てもよい。吸収剤層中に減少された基本重量の領域または穴を形成するために、 多孔質のフォーミング表面の領域は、真空がその中に吸引されないように閉塞さ れる。これらの閉塞領域は吸収剤層中の減少された基本重量の領域または穴に相 当する。閉塞領域は実質的に所望のパターンで配置し得る。一実施態様において 、閉塞領域は３次元の突出物により閉塞される。例えば、その領域はピラミッド 形または円錐形の突出物により閉塞し得る。また、穴が当業者に知られている方 法により吸収剤層中に開けられてもよい。 本発明が図面を参照することにより理解でき、図１は本発明の吸収剤構造の断 面図を示す。吸収剤構造10は第一サージ処理層12、吸収剤層14及び第二サージ処 理層16を含む。吸収剤層14は第一サージ処理層12と第二サージ処理層16の間に配 置される。 先に説明されたように、本発明の吸収剤構造はおむつの如き吸収剤製品中で使 用するのに適している。図２は本発明の吸収剤構造を具体化する乳児おむつを示 す。おむつ20は典型的には液体浸透性のボデイ側ライナー22；実質的に液体不浸 透性の外部カバー24；そのライナーと外部カバーの間に配置された吸収剤構造26 ;弾性肢部材28;及び弾性腰部材30を含む。ライナー22、外部カバー24、吸収剤構 造26、並びに弾性部材28及び30は種々の公知のおむつの形状に組み立てられても よい。しかしながら、おむつ以外の製品中では、個々の構成部品、例えば、ライ ナー、外部カバー、または弾性部材は任意であり得ることが認められるべきであ る。その他の吸収剤製品中に特別な構成部品を入れることの望ましさは、吸収剤 製品の目的とする最終用途に依存するであろう。 吸収剤構造26は第一サージ処理層32、第二サージ処理層34、及びサージ処理層 32と34の間に配置された吸収剤層36を含む。示された実施態様において図２を参 照してわかるように、第二サージ処理層34は吸収剤層36及び第一サージ処理層32 より大きい。こうして、液体が第一サージ処理層32により保持または吸収されず 、または吸収剤層36により迅速に吸収されず、液体が流出する場合、それは第二 サージ処理層34と接触するようになり、そして吸収剤構造中に維持されるであろ う。図２に示されたおむつは当業者に知られている収納フラップ38及びおむつを 乳児の腰のまわりに付着するための接着剤テープ部材40を更に含む。 当業者は、図２に示されたおむつの構成部品を形成するための使用に適した材 料を認めるであろう。更に、吸収剤構造26の構成部品は低基本重量の材料、例え ば、セルロース包装シート（約11g/平方メートルの基本重量）または同様の材料 中に個々にまたは集合して包装されてもよいことが知られている。 本発明の吸収剤構造に分配機能を果たす能力を付与することが所望される場合 、第一サージ処理層または第二サージ処理層に液体を分配する能力を与えること が可能であり得る。液体を繊維ウェブに分配する能力を付与する方法が知られて いる。例えば、第二サージ処理層が木材パルプ毛羽から形成される場合、木材パ ルプ毛羽をその全幅にわたって高密度化し、または液体を分配できる高密度化チ ャンネルを与えることが可能であり得る。 吸収剤層が比較的大きな濃度の超吸収剤粒子を含む場合、吸収剤層の一つの表 面に適用された液体が吸収剤層を通ってその他の表面に流入することが時として 困難である。吸収剤層中の液体の通過を促進するために、本件出願人は吸収剤層 にＺ勾配（吸収剤層のX-Y平面に垂直な方向）の粒子サイズ分布を与えることが 有益であることを見出した。即ち、高吸収性材料が異なる最大断面寸法を有する 粒子または球体の形態である場合、大きな粒子を吸収剤層のボデイ側に入れ、小 さい粒子を吸収剤層の反対側に配置することが所望される。このような形状が図 ３に示され、これはこのようなＺ勾配の粒子サイズ分布を示す本発明の吸収剤層 の断面図である。試験方法 負荷下の吸収性 負荷下の吸収性(AUL)は、適用された負荷または拘束力のもとにある間に液体 （蒸留水中の塩化ナトリウムの0.9重量％の溶液）を吸収する吸収剤材料の能力 を測定する試験である。 図４を参照して、AULを測定するための装置及び方法が記載される。試験中の 適所の装置の斜視図が示される。プラットフォーム103を上下するための調節可 能なノブ102を有する実験用ジャッキ101が示される。実験用スタンド104が改良 された厚さ計測プローブ106に連結されたスプリング105を支持し、そのプローブ がその計器のハウジング107を通過し、そのハウジングが実験用スタンドにより 固定して支持される。プラスチック試料カップ108(これは試験される高吸収性材 料（超吸収剤）を含む)は液体浸透性の底部を有し、ペトリ皿109(これは吸収さ れる食塩溶液を含む)内にある。重り110は超吸収剤材料試料（目視できない）の 上に載っているスペーサーディスク（目視できない）の上に載っている。 試料カップは１インチの内径及び1.25インチの外径を有するプラスチックシリ ンダーからなる。試料カップの底部は、150ミクロンの開口部を有する100メッシ ュの金属スクリーンをプラスチックの融点より上に加熱することによりそのスク リーンをシリンダーの端部に接着し、プラスチックシリンダーをその熱いスクリ ーンに対して押しつけてプラスチックを溶融し、スクリーンをプラスチックシリ ンダーに結合することにより形成される。また、スクリーンはシリンダーの端部 に接着により付着し得る。 食塩溶液を吸収する間に試料の膨張を測定するのに使用される改良された厚さ 計測器は、０〜0.5インチの範囲及び0.00005インチの精度を有するミツトヨ・デ ィギマチック・インジケーター、IDCシリーズ543、型式543-180(日本、東京都10 8、港区、芝５丁目、31-19にあるミツトヨ社)である。ミツトヨ社から供給され るように、厚さ計測器は計測ハウジング内にプローブに取り付けられたスプリン グを含む。このスプリングが除去されて自由落下プローブを与え、これは 約27gの下方の力を有する。加えて、計測器ハウジングの上に配置されたプロー ブの上にあるキャップがまた除去されて懸垂スプリング５（イリノイ、シカゴに あるマックマスター−カー・サプライ社から入手し得る、品目No.9640K41）への プローブの取付けを可能にし、これがプローブの下方の力を約1g±0.5gに計測ま たは減少するのに利用できる。ワイヤフックが懸垂スプリングへの取付けのため にプローブの上に接着し得る。プローブの下部チップはまた伸長ニ−ドル(ミツ トヨ社、部品No.131279)を備えており、プローブが試料カップに挿入されること を可能にする。 その試験を行うために、高吸収性材料（これは300〜600ミクロンの粒子サイズ に篩分けられていた）の試料0.160gが試料カップに入れられる。次いで試料が重 さ4.4gのプラスチックスペーサーディスクで覆われ、このディスクは試料カップ の内径よりわずかに小さく、また試料を試験中に乱されることから保護するのに 利用できる。次いで100gの重りがスペーサーディスクの上に置かれ、それにより 0.3ポンド／平方インチの負荷を適用する。試料カップは実験用ジャッキのプラ ットフォームの上のペトリ皿に置かれ、そのジャッキはそれがプローブの先端と 接触するまで上昇される。計測器がゼロの目盛りに合わされる。食塩溶液の充分 な量がペトリ皿(50〜100ミリリットル)に添加されて試験を開始する。試料が食 塩溶液を吸収する際に重りが膨張試料により上昇される距離がプローブにより測 定される。試料カップ内の断面積を掛けられたこの距離が、吸収による試料の膨 張体積の目安である。食塩溶液の密度及び試料の重量を要素として、吸収された 食塩溶液の量が容易に計算される。60分後に吸収された食塩溶液の重量がAUL値 であり、高吸収性材料1g当たりに吸収された食塩溶液ｇ数として表される。所望 により、改良された厚さ計測器の読みがコンピューター(ミツトヨ・ディギマチ ック・ミニプロセッサーDP-2 DX)に連続的にインプットされて計算してAUL読み を与えることができる。クロスチェックとして、AULはまた試験の前後の試料カ ップの重量差を測定することにより測定でき、その重量差は試料により吸収され た溶液の量である。液体流出の評価 本発明の複合材料及び比較複合材料の液体流出の評価が、以下のようにして測 定される。詳しくは、液体流出は、長さ15インチ及び幅4.5インチである試料を 用意することにより測定される。図５を参照して、試料302が60°のねじ山の角 度（α）を有するトラフ300に入れられる。トラフ300はその最低点でトラフ300 の全幅を横切って延びるスロット304を形成する。トラフ300は試験される試料30 2よりも少なくとも４インチだけ幅が広い。回収装置（図示されていない）がト ラフ300の下に置かれて、スロット304を通ってトラフ300から流出する液体を回 収する。図６は図５の線６−６に沿って切断された断面図である。図６を参照し てわかるように、試験液が試料302に送出されて直径3mmを有するノズル306(a)（ これはパルスサプレッサーを備えたぜん動ポンプに取り付けられている）から試 験される。そのノズルは、試験される試料の端部から約5.5インチの距離（c）で 試験される試料の表面から6.4mmの距離(b)に置かれ、その結果、ノズルは試験さ れる試料302の直ぐ隣接する表面に概して垂直である。この位置決めが試験中に 維持されるべきである。試験される試料は合成尿の10回の60ミリリットルの失禁 にかけられる。尿は約15ミリリットル／秒の割合で約210cm／秒の速度でノズル3 06により適用される。10回の60ミリリットルの失禁の夫々が直前の失禁の15分後 に適用される。スロット304を通過する液体の量が回収装置中で回収され、計量 され（ｇ数）、そして夫々の失禁につき報告される。一般に、失禁当たりの流出 の量が少ない程、その複合材料は吸収剤製品中で良好に機能すると予想されるで あろう。 本明細書に記載される合成尿組成物は、溶媒として使用する蒸留水１リットル 当たり0.31gの一塩基性リン酸カルシウム一水和物(CaH₄(PO₄)₂H₂O)、0.68gの一 塩基性リン酸カリウム(KH₂PO₄)、0.48gの硫酸マグネシウム７水和物(MgSO₄ 7H₂O )、1.33gの硫酸カリウム(K₂SO₄)、1.24gの三塩基性リン酸ナトリウム12水和物(N a₃PO₄12H₂O)、4.4gの塩化ナトリウム(NaCl)、3.16gの塩化カリウム（KCl）、8.5 6gの尿素(CO)NH₂)₂、0.1gのプルロニック10R8表面活性剤（BASFワインドット社 から市販されるノニオン系表面活性剤）並びに1gのメチルパラベン及び1gのジャ ーマル115防腐剤（イリノイ、シカゴにあるサンテル・ケミカル社から市販され る）を含む。これらの成分は所定の順序で蒸留水900ミリリットル に添加され、次の成分が添加される前に夫々が溶解される。その溶液は最後に１ リットルに希釈される。その溶液は55ダイン／平方cmの表面張力を有することが わかる。実施例 下記の材料を第一サージ処理層として使用する。 試料Ａ−テネシー、キングスポートにあるテネシー・イーストマン社から市販 される5.5デニール／フィラメントのポリエステル繊維60重量％、及び商品名T29 1としてサウス・カロライナ、スパータンスブルグにあるヘキスト−セラニーズ から市販される2.25デニール／フィラメントのポリエステル繊維40重量％から形 成された結合されたカード加工ウェブ。その結合されたカード加工ウェブは、サ ウス・カロライナ、グリーンビルにあるボンナー・ファブリックスから市販され る。上記の繊維から形成されたカード加工ウェブは、全ウェブ重量を基準として 18重量％の商品名EMS D1287ポリエステルバインダー粉末としてスイス、EMS-ケ ミイから市販されるポリエステルバインダー粉末で結合される。結合されたカー ド加工ウェブは50g/平方メートルの基本重量及び約0.044g／立方センチメートル の密度を有する。 試料Ｂ−商品名T295としてヘキスト−セラニーズから市販される6.0デニール ／フィラメントのポリエステルテレフタレート繊維60重量％及びバージニア、ウ ィリアムズブルグにあるBASF社、繊維部門から市販される1.8デニール／フィラ メントのシースコアー（ポリエチレンシース／ポリエチレンテレフタレートコア ー）40重量％から形成された結合されたカード加工ウェブ（そのカード加工ウェ ブはスルー−エアー結合方法により結合される）。そのウェブは約50g/平方メー トルの基本重量及び約0.044g／立方センチメートルの密度を有する。 試料Ｃ−ポリエチレン及びポリプロピレン(50/50)から形成された並んだスパ ンボンド２成分繊維の繊維ウェブ。並んだ２成分繊維は3.0デニール／フィラメ ントの厚さを有する。そのスパンボンドはスルー−エアー結合される。そのウェ ブは54g/平方メートルの基本重量及び0.032g／立方センチメートルの密度を有す る。そのウェブはワイヤ側を上にして使用される（試験中ノズル306に最も近い ）。 試料Ｄ−ウェブがそのフェース側を上にして使用される以外は、ウェブが試料 Ｃに関して記載されたようにして形成される。 試料Ｅ−商品名コデル（商標）431としてテネシー・イーストマン社から市販 される6.5デニール／フィラメントのポリエチレンテレフタレート繊維50重量％ 及びデンマークにあるダナクロンA/Sから市販される長さ６mmを有する3.3デニー ル／フィラメントのポリエチレン／ポリプロピレン２成分繊維（ポリエチレンシ ース／ポリプロピレンコアー）繊維50重量％を含むエアーフォーミングされたウ ェブが形成される。エアーフォーミングされたウェブは、２成分繊維のポリエチ レンシースを溶融するのに充分な温度でスルー−エアー結合される。形成された ウェブは58g/平方メートルの基本重量及び0.026g／立方センチメートルの密度を 有する。 試料Ｆ−商品名NF-105としてワシントン、タコマにあるワイヤーハウザー社か ら市販される木材パルプ毛羽繊維50重量％、及び約10μｍの直径を有するポリプ ロピレンメルトブロー繊維50重量％を含むエアーレイされたウェブ。そのエアー レイされたウェブは約75g/平方メートルの基本重量及び約0.048g／立方センチメ ートルの密度を有する。 試料Ｇ−ウェブが125g/平方メートルの基本重量及び0.05g／立方センチメート ルの密度を有するように形成される以外は、木材パルプ毛羽及びポリプロピレン メルトブロー繊維を含むエアーレイされたウェブが形成される。 第二サージ処理層は商品名CR-54(20％の広葉樹、80％の針葉樹)としてキムベ リィークラーク社から市販される木材パルプ毛羽のエアーレイされたバットを含 む。そのエアーレイされたバットは115g/平方メートルの基本重量及び0.12g／立 方センチメートルの密度を有する。商品名IM-5000Pとしてヘキスト−セラニーズ から市販される高吸収性超吸収剤材料70重量％；商品名CR-54としてキムベリィ ークラーク社から市販される木材パルプ毛羽17重量％；及び水約13重量％を含む 吸収剤層が形成される。その吸収剤層が約11g/平方メートルの基本重量を有する セルロース包装シートの上にエアーレイされる。木材パルプ毛羽、超吸収剤材料 、及び水の幅４インチのストリップが幅７インチのセルロース包装シートの上に 形成される。幅3.５インチのセルロース包装シートが毛羽と超吸収剤の混合物 の上に置かれ、下の包装シートの余計な幅が毛羽と超吸収剤の混合物の端部の上 で折り重ねられて完全に密閉された吸収剤層を形成する。木材パルプ毛羽、超吸 収剤材料、及び水の成分が下記の順序：木材パルプ毛羽、超吸収剤材料、そして 水で下の包装シートの上に形成される。形成されるように、大きな粒子直径を有 する超吸収剤粒子が幅3.5インチのセルロース包装シートに最も近い吸収剤コア ーの面で凝離する。吸収剤層のこの面が上を向く。吸収剤層は約452g/平方メー トルの基本重量及び約0.25g／立方センチメートルの密度を有する。形成後に、 吸収剤層は約30日の期間にわたって周囲条件に暴露されることにより平衡にされ る。 本発明の複合材料を形成する際に、上記の試料から選択された第一サージ処理 材料が吸収剤層及び上記の第二サージ処理層と重ねられる。吸収剤層は第一サー ジ処理層と第二サージ処理層の間に配置され、第一サージ処理層は試験中にノズ ル306に最も近く配置される。次いでその３層複合材料が１ミルの厚さを有する ポリエチレンフィルムの上に置かれ、長さ15インチ及び幅４インチである試料が その複合材料から切断される。こうして調製された試料が上記の液体流出評価試 験にかけられる。吸収剤層及び第二サージ処理層が複合材料の夫々中で同じであ るので、複合材料は使用される第一サージ処理材料により同定される。試料の夫 々は第一サージ処理層を含むだけでなく、吸収剤層、第二サージ処理層、及び下 のポリエチレンフィルム裏材料を含むことが理解される。液体流出評価の結果が 表１に示される。表１ ¹吸収剤層及び第二サージ処理層を、第一サージ処理層を用いずに単独で試験 した。 比較の目的で、上記の材料からの第一サージ処理層、及び吸収剤層を含む複合 材料がポリエチレンフィルム裏材料の上に形成される。これらの複合材料は第二 サージ処理層を含まず、本発明に相当しない。これらの複合材料（また、第一サ ージ処理層の組成により同定される）が液体流出評価試験にかけられる。結果が 表２に示される。表２ ¹吸収剤層を、第一サージ処理層または第二サージ処理層を用いずに単独で試験 した。 表１及び表２を参照してわかるように、第二サージ処理層の存在は液体流出評 価試験において試験複合材料の性能を大きく改良する。当然に、液体流出が少な い程、おむつの如き吸収剤製品中の複合材料の予想性能が良好である。更に、比 較的高い濃度の合成ポリマー材料を含む第一サージ処理層は50重量％までの木材 パルプ毛羽（かなり高い基本重量にならない）を含む第一サージ処理層よりも良 好に作用することがわかる。 図７及び図８は夫々表１及び表２に示された結果をグラフで示す。図７及び図 ８を参照してわかるように、種々の棒グラフは最初の失禁に関する流出、並びに 最初の３回の失禁及び最初の６回の失禁に関する失禁当たりの平均流出を表す。 本発明がその特別な実施態様に関して詳細に説明されたが、当業者が、以上の 理解を得た後に、これらの実施態様の変更、変化、及び均等物を容易に推考し得 ることが理解されるであろう。それ故、本発明の範囲は請求の範囲及びその均等 物と評価されるべきである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ａ６１Ｆ 13/53 Ａ６１Ｆ 13/18 ３０７Ｅ 13/534 (72)発明者 ソイヤー ローレンス ハウエル アメリカ合衆国 ジョージア州 30075 ロズウェル スピアフィールド トレース 245 (72)発明者 アブート フランク ポール アメリカ合衆国 ジョージア州 30202 アルファレッタ モートンズ サークル 10730 (72)発明者 ワーナー エドワード エリック アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54901 オシュコシュ アイ アー メイ ター ロード 5768 (72)発明者 ヴァン デン ボガート トーマス ウィ リアム アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54911 アップルトン ウェスト プロス ペクト アベニュー 737 (72)発明者 ジョージャー ウィリアム アントニー アメリカ合衆国 ジョージア州 30350 ダンウッディー シマーロン パークウェ イ 108 (72)発明者 リーブル ブレンドン フランク アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54952 メナシャ オーナイダ ロード 1308

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 1. 吸収剤構造であって、前記吸収剤構造が： 繊維ウェブを含む第一サージ処理層（前記ウェブは合成ポリマー繊維を含み、 前記第一サージ処理層は約20〜約200g／平方メートルの基本重量、及び約0.01〜 約0.12g/立方センチメートルの密度を有する）； 繊維ウェブを含む第二サージ処理層（前記ウェブは親水性繊維を含み、前記第 二サージ処理層は約20〜約200g／平方メートルの基本重量及び約0.04〜約0.2g/ 立方センチメートルの密度を有する）；及び 前記第一サージ処理層と前記第二サージ処理層の間に液連通して配置された吸 収剤層（前記吸収剤層は、高吸収性材料を入れるための装置と、前記吸収剤層の 合計重量を基準として約50〜約100重量％の、高吸収性材料を入れるための前記 装置により含まれた高吸収性材料とを含み、前記吸収剤層は約200〜約1000g／平 方メートルの基本重量及び約0.06〜約0.4g/立方センチメートルの密度を有し、 前記吸収剤層の密度は前記第一サージ処理層及び前記第二サージ処理層の密度よ り大きく、かつ第一サージ処理層の密度は前記第二サージ処理層の密度と異なる ） を含むことを特徴とする吸収剤構造。 2. 前記第一サージ処理層が使用中に着用者の体と吸収剤層の間に配置される請 求の範囲第１項に記載の吸収剤構造。 3. 前記第一サージ処理層が約10〜100重量％の合成ポリマー繊維を含む請求の 範囲第１項に記載の吸収剤構造。 4. 前記第一サージ処理層がメルトブロー、スパンボンド、カード加工、及びエ アーレイからなる群から選ばれた方法により形成される請求の範囲第３項に記載 の吸収剤構造。 5. 前記合成ポリマー繊維がポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、及び アクリルからなる群から選ばれた材料から形成される請求の範囲第４項に記載の 吸収剤構造。 6. 前記第一サージ処理層が約30〜約150g／平方メートルの基本重量を有する請 求の範囲第１項に記載の吸収剤構造。 7. 前記第二サージ処理層が10〜100重量％の親水性繊維を含む請求の範囲第１ 項に記載の吸収剤構造。 8. 前記第二サージ処理層が100重量％のセルロース繊維を含む請求の範囲第７ 項に記載の吸収剤構造。 9. 前記第二サージ処理層が約50〜約150g／平方メートルの基本重量を有する請 求の範囲第１項に記載の吸収剤構造。 10．前記吸収剤層が高吸収性材料を入れるための前記装置により含まれた約60〜 約95重量％の高吸収性材料を含む請求の範囲第１項に記載の吸収剤構造。 11．前記吸収剤層が高吸収性材料を入れるための前記装置により含まれた約70〜 約90重量％の高吸収性材料を含む請求の範囲第10項に記載の吸収剤構造。 12．前記吸収剤層が約250〜約750g／平方メートルの基本重量を有する請求の範 囲第１項に記載の吸収剤構造。 13．前記吸収剤層の密度が前記第一サージ処理層及び前記第二サージ処理層の両 方の密度より少なくとも約20％大きい請求の範囲第１項に記載の吸収剤構造。 14．前記吸収剤層の密度が前記第一サージ処理層及び前記第二サージ処理層の両 方の密度より少なくとも約30％大きい請求の範囲第13項に記載の吸収剤構造。 15．第一サージ処理層の密度が第二サージ処理層の密度より小さい請求の範囲第 ２項に記載の吸収剤構造。 16．第一サージ処理層及び第二サージ処理層の密度が最低の密度の層の密度の少 なくとも約20％だけ異なる請求の範囲第１項に記載の吸収剤構造。 17．前記吸収剤層が穴を形成する請求の範囲第１項に記載の吸収剤構造。 18．前記吸収剤層が減少された基本重量の領域を含む請求の範囲第１項に記載の 吸収剤構造。 19．前記高吸収性材料が異なる最大断面寸法を有する粒子または球体の形態であ り、大きな粒子が使用中に着用者に最も近い吸収剤層の側に配置される請求の範 囲第１項に記載の吸収剤構造。 20．吸収剤構造であって、前記構造が： 第一サージ処理層（前記第一サージ処理層は繊維ウェブを含み、前記繊維ウェ ブは本来疎水性のポリマー材料から形成された約50〜100重量％の合成ポリマー 繊維を含み、前記第一サージ処理層は約30〜約150g／平方メートルの基本重量及 び約0.015〜約0.1g／立方センチメートルの密度を有する）； 第二サージ処理層（前記第二サージ処理層は繊維ウェブを含み、前記繊維ウェ ブは約55〜約100重量％の親水性繊維を含み、前記第二サージ処理層は約50〜約1 50g／平方メートルの基本重量、及び約0.06〜約0.16g/立方センチメートルの密 度を有する）；及び 前記第一サージ処理層と前記第二サージ処理層の間に液連通して配置された吸 収剤層（前記吸収剤層は、高吸収性材料を入れるための装置と、吸収剤層の合計 重量を基準として約50〜約100重量％の、高吸収性材料を入れるための前記装置 により含まれた高吸収性材料とを含み、前記吸収剤層は約250〜約750g／平方メ ートルの基本重量、及び約0.12〜約0.35g/立方センチメートルの密度を有し、前 記吸収剤層の密度は前記第一サージ処理層及び前記第二サージ処理層の両方の密 度より大きく、かつ第一サージ処理層及び前記第二サージ処理層の密度が異なる ） を含むことを特徴とする吸収剤構造。 21．吸収剤製品であって、前記吸収剤製品が： 液体不浸透性のボデイ側ライナー； 実質的に液体不浸透性の外部カバー；及び 前記ライナーと外部カバーの間に配置された吸収剤構造； を含み、前記吸収剤構造が： 繊維ウェブを含む第一サージ処理層（前記ウェブは合成ポリマー繊維を含み、 前記第一サージ処理層は約20〜約200g／平方メートルの基本重量、及び約0.01〜 約0.12g/立方センチメートルの密度を有する）； 繊維ウェブを含む第二サージ処理層（前記ウェブは親水性繊維を含み、前記第 二サージ処理層は約20〜約200g／平方メートルの基本重量及び約0.04〜約0.2g/ 立方センチメートルの密度を有する）；及び 前記第一サージ処理層と前記第二サージ処理層の間に液連通して配置された吸 収剤層（前記吸収剤層は、高吸収性材料を入れるための装置と、前記吸収剤層の 合計重量を基準として約50〜約100重量％の、高吸収性材料を入れるための前記 装置により含まれた高吸収性材料とを含み、前記吸収剤層は約200〜約1000g／ 平方メートルの基本重量及び約0.06〜約0.4g/立方センチメートルの密度を有し 、前記吸収剤層の密度は前記第一サージ処理層及び前記第二サージ処理層の密度 より大きく、かつ第一サージ処理層の密度は前記第二処理層の密度と異なる） を含むことを特徴とする吸収剤製品。 22．前記第一サージ処理層が前記ボデイ側ライナーと前記吸収剤構造の間に配置 される請求の範囲第21項に記載の吸収剤製品。 23．吸収剤構造であって、前記吸収剤構造が： 繊維ウェブを含む第一サージ処理層（前記ウェブは合成ポリマー繊維を含み、 前記第一サージ処理層は約20〜約200g／平方メートルの基本重量、及び約0.01〜 約0.12g/立方センチメートルの密度を有する）； 繊維ウェブを含む第二サージ処理層（前記ウェブは親水性繊維を含み、前記第 二サージ処理層は約20〜約200g／平方メートルの基本重量及び約0.04〜約0.2g/ 立方センチメートルの密度を有する）；及び 前記第一サージ処理層と前記第二サージ処理層の間に液連通して配置された吸 収剤層（前記吸収剤層は前記吸収剤層の合計重量を基準として約50〜約100重量 ％の高吸収性材料を含む繊維ウェブを含み、前記吸収剤層は約200〜約1000g／平 方メートルの基本重量及び約0.06〜約0.4g/立方センチメートルの密度を有し、 前記吸収剤層の密度は前記第一サージ処理層及び前記第二サージ処理層の密度よ り大きく、かつ第一サージ処理層の密度は前記第二処理層の密度と異なる） を含むことを特徴とする吸収剤構造。