JP2000513612A - 雌型ルアーコネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ルアーコネクタの雌型部品には、雌型部品内での雄型部品の動きを制限するために、内側の末端に又は同末端に隣接して、少なくとも一つの当接部（１０）が設けられている。当接部（１０）は、雌型部品の内側の周囲の一部分の近辺にのみ延びており、それによって、空気がトラップされる機会を最少にし且つルアーコネクタ内の流体の自由な流れを可能にしている。

Description

【発明の詳細な説明】 雌型ルアーコネクタ 本発明は、ルアーコネクタに関する。 国際標準化機構（ＩＳＯ）は、国際標準ＩＳＯ ５９４ パート１及びパート ２によって、注射器、針及びある種のその他の医療器具のための円錐形の嵌合を 、６％の（ルアー）テーパーにより対処している。この標準は、硬質又は半硬質 の材料によって作られた円錐形の嵌合を取り扱っている。 ルアーコネクタは、特に、プラスチック材料によって作られた雄型コネクタ部 品と雌型コネクタ部品とを連結する望ましい医療用途において使用される。連結 雄型部品及び雌型部品は、種々の供給者からの種々の製品が常に嵌合できるよう にルアー標準に従ってテーパーが付けられており且つ寸法が決められており、種 々の供給者からの種々の製品が常に相互に嵌合でき、雄型部品は、雌型部品内へ の摩擦嵌合として又は係止嵌合（ＩＳＯ ５９４／２）によって受け入れられる 。 プラスチック製のルアーコネクタの製造者及びユーザーのための重要な品質上 の問題は、雌型部品の外部応力に対する耐性である。この外部応力は、ユーザー が雌型部品内に雄型部品を適用するときに生じる。通常は、雄型部品と雌型部品 との間の摩擦が大きく、その結果、雌型部品に係る応力又は張力は制限される。 しかしながら、流体が例えば油脂性のものである場合には、部品間の摩擦力は低 下し、応力は極めて高いレベルまで増加する。このような状況、特に、長期間に 亘っていくつかの雄型部品が雌型部品に適用される場合には、雌型部品に亀裂を 生じて流体が漏れる傾向がある。 連結する雄型ピンと雌型ボックスとが相互にかみ合う相補形のテーパーが付け られた表面を有することは、英国特許第１５８６７４４号によって知られており 、この特許においては、雌型ボックスには、雄型ピンの自由端部が当接する内側 に横切って延びている肩部が形成されている。しかしながら、ルアーコネクタの 雌型部品内での雄型部品の動きを制限するためのこの解決方法は、多くの不利な 点を有している。例えば、雄型部品の外側寸法と雌型部品の内側寸法との公差は 、雄型部品が雌型部品内に入るときに、雄型部品の自由端部と雌型部品に形成さ れ たタブとの間に空隙が存在ような寸法とされ、この空隙は、流体がルアーコネク タ内を通過するときの空気のトラップ部の役目を果たすであろう。このような空 隙すなわちトラップ部は、また、ルアーコネクタ内を通過する流体のスムーズな 流れに悪影響を及ぼすであろう。 更に、ガイドワイヤが、自由導入端部にＪ字形状を有するルアーコネクタを貫 通せしめられることが時々ある。このような空隙すなわちトラップ部がガイドワ イヤの端部を肩部に引っかからせることは知られている。 本発明の目的は、ルアーコネクタの雌型部品を変形して、前記雌型部品が雄型 部品に接続されるときに応力を減じること及び上記した不利な点を避け又は最小 にすることである。 本発明に従って、ルアーコネクタの雌型部品には、前記雄型部品及び雌型部品 が連結されるときに雌型部品内における雄型部品の長手方向の動きを制限するた めに、雌型部品の内側の末端に又は同末端に隣接して少なくとも一つの当接部が 形成されており、同当接部は、前記内側の周囲の一部分のみの近辺に延びている 。 本発明の一つの実施形態を添付図面を参考にして以下に説明する。 図１は、医療用のバルブのバレル部分の部分破断斜視図であり、 図２は、図１の医療用バルブの側面図であり、 図３は、図２の線Ａ−Ａに沿った長手断面図であり、 図４は、図２の線Ｂ−Ｂに沿った水平断面図である。 図示されているように、医療用バルブの一部分を形成しているバレル２は中空 の内部を有している。３つの隔置された中空の差込部４，６及び８が、バレル２ の外側に面している面から径方向外方に延びている。既に知られているように、 差込部６及び８は、入口としての役目を果たし且つ医療用流体が供給源（図示せ ず）からその中を通って流れるチューブに接続されるであろう。残りの差込部４ は、バルブからの医療用流体を患者又はその他の行き先に向かって導くためのチ ューブに接続される出口差込部である。 中空の差込部４，６及び８は、各々、バレル２の内側と連通しており、入口差 込部６及び８の中空の内部は両方ともテーパーが付けられており且つルアー雄型 部品とかみ合うようにルアー標準に適合する寸法とされている。 本発明に従って、入口差込部６，８の各々の末端に又は同末端に隣接した位置 に、ルアー雄型部品と入口差込部６，８の内側との間の結合長さを有効に制限す る少なくとも一つの当接部１０が形成されている。従って、雄型部品は、雌型ル アー部品６，８内で長手方向に付勢されて高い引っ張り応力を生じるのを防止さ れるであろう。 当接部１０は、内側の周囲の一部分のみの近辺に延びており、それによって、 バルブを通過する流体の流れに対して極めて抵抗が小さい。更に、かみ合う雄型 部品の自由端部が当接部１０と係合しない場合には、前記自由端部と当接部１０ との間に形成される空間は、空気のためのトラップ部としての役目をせず、ガイ ドワイヤの自由端を引っかからせる機会を殆ど提供しない。トラップされた空気 は、空気による塞栓のおそれと共に実施される医療用途において特に危険である 。圧力監視用途において、トラップされた空気の存在によってユーザーが間違っ た読みを受け取り、従って、生命の危機にある状況において不正確な作用へと間 違って導かれるかもしれないので、圧力監視用途においても危険である。 上記した実施形態において示されているように、正反対に対向して当接部１０ が設けられているけれども、別の実施形態においては、当接部は、ルアー入口を 通るガイドワイヤの使用を可能にし、バルブ内を流れる流体への否定的な効果を 避けるだけではなくトラップされた空気の形成を避ける、いくつかの小さいリブ によって形成することができる。 上記の実施形態において記載されているような医療用バルブは、空気の泡と薬 剤の”ポケット（ｐｏｃｋｅｔ）”の捕捉の危険性と、貫通する流体の流れの乱 れの危険性とを減じ、引っかかりの危険性を少なくしてガイドワイヤの使用を可 能にする、良好な流路を提供する。 上記の実施形態においては、医療用バルブを参考にしたけれども、本発明は、 明らかに、互いにかみ合う雄型ルアーコネクタ部品との連結のための雌型ルアー コネクタ部品を有する硬質又は半硬質のプラスチック製品に対して等しく適用す ることができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．雄型部品及び雌型部品が連結されるときにかみ合う雄型部品の長手方向の 動きを制限するために、雌型部品の内側の末端に又は同末端に隣接して、少なく とも一つの当接部１０が形成されているルアーコネクタの雌型部品であって、 同当接部１０は、前記内側の周囲の一部分の近辺にのみ延びている、雌型部品 。 ２．請求項１に記載のルアーコネクタの雌型部品であって、 前記当接部が２以上のリブからなる、雌型部品。 ３．請求項１又は２に記載のルアーコネクタの雌型部品であって、 医療用バルブの部品を形成している、雌型部品。 ４．請求項１，２又は３に記載のルアーコネクタの雌型部品であって、 硬質又は半硬質のプラスチック材料によって作られている、雌型部品。