JP2000513172A - 複数の搬送周波数のｔｄｍａ送信方法、ならびに対応する信号および受信機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、周波数ホッピングにより受信機内で選択的にアクセスすることができる複数の搬送周波数（２１₁から２１_N）を使用するＴＤＭＡ送信方法であって、前記複数の搬送周波数が、シグナリングデータの送信専用の、少なくとも一つの搬送周波数（２１₁から２１₂）の第一の組と、前記第一の組に属しない搬送周波数の集合により形成され、有効データの送信専用の搬送周波数（２１₃から２１_N）の第二の組とを含む送信方法に関する。本発明は対応する信号および受信機にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】 複数の搬送周波数のＴＤＭＡ送信方法、 ならびに対応する信号および受信機 本発明の分野は、ＴＤＭＡ（時分割多重アクセス）技術により複数の搬送周波 数を使用する信号送信の分野である。 より詳細には、本発明はそのようなシステム内のシグナリングデータの送信に 関する。 本発明は非常に多くの分野で適用されている。本発明は、例えば、衛星を経由 して孤立した場所および／または接続が困難な場所へデータの送信を行うために 、また、より一般的にはあらゆる接続網の場合、特に移動網の場合にも実施可能 である。 多重搬送波ＴＤＭＡシステムは既知である。一般に信号は、各々所定の数（例 えば１６）の時間間隔（タイムスロット）から成るフレームで構成される。これ らの既知のシステムでは、各フレームの時間間隔のうちの一つ、一般には最初の 時間間隔が、シグナリングの送信用に予約される。 第１図は、信号の対応する構造を示す図である。各フレーム １２の時間間隔１１はその全体が（すなわち全搬送波について）シグナリングに 割り当てられる。他の時間間隔１３は有効データの送信用である。 この技術は、限定数の搬送周波数を使用するシステムには比較的好適である。 一方、システムが多数（例えば数百）の搬送波を使用する時には、この技術は、 情報自体の送信のために容量の多大かつ無駄な損失に至ることがわかっている。 例えば、１６個の時間間隔のフレームを使用するシステムの場合、１６個の時 間間隔毎にシグナリングを送信するのに、５００個の搬送周波数（あるいはそれ 以上）を使用することは必要ではないことは容易に理解できよう。 本発明は特に、先行技術のこの欠点を解消することを目的とする。 より詳細には、本発明の一つの目的は、シグナリングデータと情報搬送データ （すなわち有効データ）との間で送信資源の割り当てを最適化する多重搬送波Ｔ ＤＭＡ送信方法および対応する信号を提供することである。 とりわけ、本発明は、多数の搬送周波数を使用するシステムに好適なこのよう な方法を提供することを目的とする。 本発明の別の目的は、送信のレベルにおいて実現が簡単であり、受信のレベル において運用が簡単なこのような方法を提供することである。 従って本発明は、このような方法により送信された信号の受信機であって、簡 単かつ低コストであって、特に、既知の種類の受信機と比較してなんら複雑さを もたらさない受信機を提供することも目的とする。 これらの目的、ならびに後で明らかになる他の目的は、本発明により、周波数 ホッピングにより受信機内で選択的にアクセスすることができる複数の搬送周波 数を使用するＴＤＭＡ送信方法であって、前記複数の搬送周波数が、 − シグナリングデータの送信専用の、少なくとも一つの搬送周波数の第一の 組と、 − 前記第一の組に属さない搬送周波数の集合により形成され、有用情報の送 信専用の搬送周波数の第二の組と を含む送信方法により達成される。 言い換えれば、本発明は、既知のアプローチとは反対のアプローチに基くもの である。すなわち、シグナリングの時分割を想定する代わりに、周波数の領域に おけるアプローチを提案す る。 特に搬送周波数の数が多い時には、この技術により高い柔軟性を導入すること が可能である。事実、この技術は、前記第一の組を形成する搬送周波数の数が、 送信フレームを形成する時間間隔数以下である時からすでに有利であることがわ かっている。 また、単数または複数の搬送周波数がシグナリングデータに常時関連付けられ ていることにより、特に通信の開始段階における受信機の動作が単純化される。 前記第一の組を形成する前記搬送周波数は、一まとめにすることもしないこと も可能であり、また任意の場所に設置することができる。 本発明は前述の方法により送信される信号の受信機にも関する。これらの受信 機は、複数の搬送周波数を形成する搬送周波数のうちの一つを選択する手段を特 に備え、該手段は、 − 前記シグナリングデータにより規定される時点においては、自身に宛られ る有効データを搬送する前記第二の組の搬送周波数を選択し、 − 残りの時点においては、前記シグナリングデータを得る ために、自身に割り当てられる前記第一の組に属する搬送周波数を選択する。 本発明は、特にこの方法の範囲内で発生するＴＤＭＡ信号の構造にも関する。 本発明の他の特徴および長所は、専ら非限定的例として示し、添付の図面を参 照して行う、本発明の好ましい実施形態についての以下の説明を読むことにより 明らかであろう。 第１図は、前文に記載した既知の種類の多重搬送波ＴＤＭＡ信号の構造を示す 図である。 第２図は、シグナリングの送信に二つの搬送周波数が予約される、本発明によ る多重搬送波ＴＤＭＡ信号の構造を示す図である。 本発明による信号の構造を第２図に示す。信号は、Ｎ個の搬送周波数２１₁か ら２１_N（例えばＮ＝５００）を含み、うちｎ個（例えばｎ＝２）２１₁および２ １₂がシグナリング用に常時予約される。 この技術は多くの長所を有する。特に、シグナリングに対応する数ｎを選択す ることにより、シグナリングに必要な資源の量を正確に調節することが可能であ る。通常、ｎは単数または 少数の搬送波であるが、Ｎと比較すればきわめて小さな数である。 Ｐ個（例えばＰ＝１６）の時間間隔のフレームで構成される信号の場合を想定 した場合、本発明の技術は、例えばｎ／Ｎ＜１／Ｐになるとすぐというように、 きわめて早く有利になることがわかる。 例えばＰ＝１６、Ｎ＝５００、およびｎ＝３の場合、改善はきわめて大きい。 その場合、シグナリングに割り当てられる資源は、 − 従来技術によれば１／Ｐ＝１／１６ − 本発明によればｎ／Ｎ＝３／５００ の割合になり、１０倍程度の改善になる。 さらに、この技術は受信機内で簡単に実施することができる。例えば、受信機 は、自身に関連するシグナリングの情報を見つけるまで連続してまず搬送波２１₁ を選択する。 次に受信機は、自身宛のデータを受信するために、シグナリングにより規定さ れた単数または複数の搬送波に、周波数ホッピングにより移行される。次に受信 機は、適切なシグナリング搬送周波数に移行されるようになり、必要なシグナリ ング情報 を得る。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｑ 7/38 Ｈ０４Ｂ 7/15 Ｚ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．周波数ホッピングにより受信機内で選択的にアクセスすることができる複数 の搬送周波数（２１₁から２１_N）を使用するＴＤＭＡ送信方法であって、 前記複数の搬送周波数が、 シグナリングデータの送信専用の、少なくとも一つの搬送周波数（２１₁から ２１₂）の第一の組と、 前記第一の組に属さない搬送周波数の集合により形成され、有用情報の送信専 用の搬送周波数（２１₃から２１_N）の第二の組と を含むことを特徴とする送信方法。 ２．前記第一の組を形成する搬送周波数（２１₁から２１₂）の数が、送信フレー ムを形成する時間間隔数以下であることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の 送信方法。 ３．周波数ホッピングにより受信機内で選択的にアクセスすることができる複数 の搬送周波数を使用するＴＤＭＡ送信方法により送信される信号の受信機であっ て、 前記複数の搬送周波数が、 シグナリングデータの送信専用の、少なくとも一つの搬送周波数（２１₁から ２１₂）の第一の組と、 前記第一の組に属さない搬送周波数の集合により形成され、有用情報の送信専 用の搬送周波数（２１₃から２１_N）の第二の組とを含み、 受信機が、前記複数の搬送周波数を形成する搬送周波数のうちの一つを選択す る手段を備え、該手段が、前記シグナリングデータにより規定される時点におい ては、自身宛の有効データを搬送する前記第二の組の搬送周波数を選択し、 残りの時点には、前記シグナリングデータを得るために、自身に割り当てられ た前記第一の組に属する搬送周波数を選択する ことを特徴とする受信機。 ４．複数の受信機により選択的に受信されるようになっている有効データを搬送 する複数の搬送周波数で構成されるＴＤＭＡ信号であって、 前記複数の搬送周波数が、 − シグナリングデータの送信専用の、少なくとも一つの搬送周波数（２１₁ から２１₂）の第一の組と、 − 前記第一の組に属さない搬送周波数の集合により形成され、有用情報の送 信専用の搬送周波数（２１₃から２１_N）の第二の組と を含むことを特徴とするＴＤＭＡ信号。