JP2000512823A - 使用制御式移動無線電話端末 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 チップ・カード（１０）によって作動するように構成された無線電話手段（７）を有する移動無線電話端末であって、前記チップ・カード（１０）は、使用者識別言語（ＰＩＮ，ＩＭＳＩ）を含んでコンパレータ（１１）の入力に接続されたメモリー手段（１２）からなり、前記端末は、前記無線電話手段（７）に接続される前記カード（１０）を受け入れる手段（４）と、前記カード（１０）に関連した特定の識別言語（ＰＩＮ，ＰＩＮＵＴ）を入力する手段（２）であって、前記コンパレータ（１１）の他の入力に接続されるよう構成された手段とからなり、前記端末は、手段(３；５２２，６)、特に前記入力言語（ＰＩＮＵＴ）を前記カードに対応するようにコード変換する手段（３）からなり、前記無線電話手段（７）の作動を使用者識別言語で制御するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】 使用制御式移動無線電話端末 移動無線電話端末は、ユーザの識別と無線電話ネットワーク関連使用料の支払 いを確認するＳＩＭ（使用者識別モジュール）チップ・カード読取り機構を備え た通常使用の端末である。チップ・カードは、このように端末の電子キーとなる 。 しかし、このような端末の使用には欠点がある。 まず第１に、端末を不正に流用した者は誰でも自分のＳＩＭカードでそれを使 用できるケースがある。ＰＩＮ（個人識別番号）と呼ばれる各使用者ごとの識別 コード言語を、端末のキー・パッドを利用して入力することが行なわれているが 、それは関連したＳＩＭカードが使用されているかを制御するだけで、このよう な端末の不正使用には無力である。 他の考えられるケースは、日数や使用度数などの一定の間、例えばホテルの来 客に限定して前記端末を貸与するような場合である。この期間が経過した後は、 ＳＩＭカードおよび端末の使用の防止ができなければならない。 本発明は、これらの問題を解決することを目的としている。 この目的のため、本発明は、チップ・カードによって作動するように構成され た無線電話手段に関するもので、前記チップ・カードは、使用者識別言語を含ん でコンパレータの入力に接続されたメモリー手段からなり、前記端末は、前記無 線電話手段に接続される前記カードを受け入れる手段と、前記カードに関連した 特定の識別言語を入力する手段であって、前記コンパレータの他の入力に接続さ れるよう構成された手段とからなり、前記端末は、この端末と前記カードとを照 合する手段であって、前記無線電話手段の作動を使用者識別言語で制御する手段 を備えていることを特徴としている。 このように前記端末−カード・アセンブリと、入力される言語の２つは、お互 い分離して使用することはできない。盗難された、もしくは期限の切れたカード は、別の端末では使用不可能であり、逆に盗難された端末は、いかなるカードに よっても制御されることは無い。 従来技術では、前記チップ・カードと入力手段とは、機能的に自律指令装置を 構成しており、他に何らの制御手段を持つことなく無線電話手段を制御している 。 本発明によれば、前述の端末は、無線電話手段に取り付けられるチップ・カー ドの作動を制御する照合手段を持っているため、上記の装置はもはや前記自律性 を持っていない。このように端末は個人別のものとなり、カードはそれにリンク している。 好ましい実施態様では、前記照合手段は、前記入力手段と前記カード受け入れ 手段との間で、前記入力言語をコード変換する手段を有している。 この実施態様においては、ユーザに知らされた識別言語は実際は架空のもので 、前記ターミナルのコード変換器によってのみ真実のもの、すなわち前記メモリ ー内のものと同一になるという事実により、前記指令装置の自律性が制御されて いる。前記カードは、したがってこの端末がその予定したコード変換を実行した 場合にのみ端末の無線電話手段を作動させることができる。 要約すると、カードはその端末に従属するもので、又その端末自身もカードに 従属している。 特に、前記チップが持つ識別言語は、ユーザが入力するＰＩＮ言語とはメモリ ー内で別個になっているため、使用許諾された者もされない者も含めてどのユー ザにも秘密のままとされている。 他の好ましい実施態様では、前記照合手段は、前記カードのメモリー手段内に 含まれるデータに対応したデータを含むメモリー手段を有し、前記カードのメモ リー手段を読み取り、その照合が確認された場合にのみ前記無線電話手段の作動 を承認するようコンパレータ手段を制御する。 このように、前記照合作業は非常に簡潔に制御されている。 本発明は、上述の本発明にかかる２つの好ましい実施態様を含む例示に関する 以下の説明と、チップ・カードを含む本発明の端末のブロック図である添付図面 の数字を参照することにより、よりよく理解できよう。 図示された符号１の端末は、この例では例えばＧＳＭなどのセルラー・テレフ ォン用の無線端末で、ユーザ識別言語を入力（そしてダイヤル）し、チップ・カ ード１０のコネクタ１４を受け入れるように構成されたコネクタ／リーダ４と出 力部でつながれたコード変換装置すなわち暗号演算装置３を制御するキー・パッ ド２を有する。この例では、次のユーザへ貸与しようとするこの端末の賃貸人が 、キー・パッド上で前記装置３のコード変換を決定し、変更することができる。 前記カード１０は前記端末とは別個に描かれており、コネクタ４と１４とを結ぶ 三つの破線は接合を示していて、これはカード１０を接合することにより行なわ れる。 前記カード１０はコンパレータ１１を有し、実際にはこれはマイクロプロセサ であるが、一旦カードが接合されると、これがコネクタ４および14を介して前記 装置３の出力部からくる入力通路と接続される。前記コンパレータ１１の第２ の入力通路は、ユーザ識別番号ＰＩＮ、符号１２１、および符号１２２で示すＩ ＭＳＩ（国際移動使用者識別）など同種の他データからなるカード１０のメモリ −1２に接続される。コンパレータ１１の出力は、端末１の無線電話トランシー バ装置７のコネクタ４および１４を介して作動を指令する。更に、前記無線電話 装置７の作動／作動終了は、その入力部で一方がカード１０のメモリー１２のゾ ーン１２２（ＩＭＳＩ）と、他方が端末１のメモリー５のやはりＩＭＳＩデータ を含むメモリー・ゾーン５２２と結合されたコンパレータ６によって制御される 。前記装置３とコンパレータ６の機能は、実際にはマイクロプロセサ９で実行さ れる。 前記端末がこの例では無線電話であるが、本発明は、その端末の作動性格には 関係せず、この機能へのアクセス制御に関係したものであるため、多くの形式の 端末に応用することができる。このため電話ハンドセットと、無線電話装置７に 接合されるその回路とは示されていない。 本端末１の作動について以下に述べる。 オペレータは、変換コード（暗号化）キーを定め、それをコード変換装置３に 記憶した後、彼が知っている前記カード１０に記憶された真のＰＩＮから、彼が ユーザとの交信に使う名目上のもう一つの事実上のＰＩＮを決定する。これはＰ ＩＮＵＴと呼ばれる。このＰＩＮＵＴはＰＩＮの逆変換により算出される。 ユーザは、前記カード１０をそれと組み合わさった端末１のコネクタ４に差し 込み、キー・パッド２に前記ＰＩＮＵＴを入力すると、それは装置３内で所望の ＰＩＮにコード変換され、これがコンパレータ１１に認識されることによって無 線電話装置７の作動が指令される。 前記例では前記コード変換装置３と、前記コンパレータ６を含めたメモリー５ との２つの照合手段が準備されているので、この指令のみでは十分と言えない。 このように前記コンパレータ６による制御というのは、指令ともいえるものであ り、したがって他の実施例では、コンパレータ６もしくは１１のいずれか一つの 指令とすることで十分であることは理解されるであろう。 この場合には前記コンパレータ６は、メモリー５２２と１２２の内容間の照合 を制御し、それによって前記コンパレータ１１により前記無線電話装置７の作動 を承認する。 前記マイクロプロセサ９も又、前記端末１へのアクセスを制御するＰＩＮ、す なわち実行可能コード言語のいかなる変更をも阻止する。 この例では、マイクロプロセサ９は、例えば端末１の実際の利用時間をカウン トする請求額算定装置と同等の、利用時間カウンタ８すなわちタイマを含んでお り、このタイマが使用時間とオペレータによってメモリ５内に入力された限界値 とを比較することにより、装置３を透過可能とするコード変換を阻止する。前記 キー・パッドに入力される番号は、変換されることなく前記カード１０に送信さ れる。 前記端末はその後前記カードのＰＩＮコードにより通常の方法でのみ機能し、 ユーザはそのコードへのアクセスができない。換言すれば、端末が貸与されてい ないときには、貸与者は前記端末１を照合させなくても操作可能な状態に戻すこ とができる、すなわち、彼はその端末を自らが前記カードのメモリー内にあるＰ ＩＮを使って、コード変換することなく、又時間制限もなく利用できるように用 意することができる。 前に述べたロック状態から逃れることで、従来技術にしたがった通常の使用状 態に持って行くことができ、更にその後、照合を必要とする当初の状態へ戻すこ とも可能である。前記ロック状態から通常使用状態への切換えは、実際のＰＩＮ を入力することにより達成され、この入力は前記マイクロプロセサ９によって探 知されている。端末１のロックはこのようにして解除され、すなわち端末１は、 他のチップ・カードによる操作も可能となり、前記コード変換器３は、理論上透 過可能となる。同様にして、前記チップ・カード１０は、どの通常使用の端末と も操作可能となる。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１０年２月１６日（１９９８．２．１６） 【補正内容】 明細書 使用制御式移動無線電話端末 移動無線電話端末は、ユーザの識別と無線電話ネットワーク関連使用料の支払 いを確認するＳＩＭ（使用者識別モジュール）チップ・カード読取り機構を備え た通常使用の端末である。チップ・カードは、このように端末の電子キーとなる 。 欧州特許ＥＰ０６３９４８６号は、端末を作動させる前に、入力コード言語を ＳＩＭカードのメモリー内にある言語と比較して確認するコンパレータからなる 、ＳＩＭカードに制御された無線電話端末を開示している。 しかし、このような端末の使用には欠点がある。 まず第１に、端末を不正に流用した者は誰でも自分のＳＩＭカードでそれを使 用できるケースがある。ＰＩＮ（個人識別番号）と呼ばれる各使用者ごとの識別 コード言語を、端末のキー・パッドを利用して入力することが行なわれているが 、それは関連したＳＩＭカードが使用されているかを制御するだけで、このよう な端末の不正使用には無力である。 他の考えられるケースは、日数や使用度数などの一定の間、例えばホテルの来 客に限定して前記端末を貸与するような場合である。この期間が経過した後は、 ＳＩＭカードおよび端末の使用の防止ができなければならない。 本発明は、これらの問題を解決することを目的としている。 この目的のため、本発明は、チップ・カードによって作動するように構成され た無線電話手段に関するもので、前記チップ・カードは、使用者識別言語を含ん でコンパレータの入力に接続されたメモリー手段からなり、前記端末は、前記無 線電話手段に接続される前記カードを受け入れる手段と、前記カードに関連した 特定の識別言語を入力する手段であって、前記コンパレータの他の入力に接続さ れるよう構成された手段とからなり、前記端末は、この端末と前記カードとを照

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ポラト，マルク フランス、エフ―60240ロコンヴィル、ア ンパス・デ・ガジエール５番 (72)発明者 シケ，フランシス フランス、エフ―75014パリ、ヴィラ・ク ール・ドゥ・ヴェイ３番

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． チップ・カード（１０）によって作動するように構成された無線電話手段 （７）を有する移動無線電話端末であって、 前記チップ・カード（１０）は、使用者識別言語（ＰＩＮ，ＩＭＳＩ）を含ん でコンパレータ（１１）の入力に接続されたメモリー手段（１２）からなり、 前記端末は、前記無線電話手段（７）に接続される前記カード（１０）を受け 入れる手段（４）と、前記カード（１０）に関連した特定の識別言語（ＰＩＮ， ＰＩＮＵＴ）を入力する手段（２）であって、前記コンパレータ（１１）の他の 入力に接続されるよう構成された手段とからなり、 前記端末は、この端末と前記カード（１０）とを照合する手段（３；５２２， ６）であって、前記無線電話手段（７）の作動を使用者識別言語で制御する手段 を備えていることを特徴とする移動無線電話端末。 ２． 前記照合手段が、前記カード（１０）の入力手段（２）と受け入れ手段（ ４）との間に、入力言語（ＰＩＮＵＴ）をコード変換する手段（３）を有する、 請求項１の端末。 ３． 前記コード変換手段がマイクロプロセサ（９）を有する、請求項２の端末 。 ４． 前記照合手段は、前記カード（１０）のメモリー手段内に含まれるデータ （１２２）と対応したデータを含むメモリー手段（５２２）を有し、前記カード （１０）のメモリー手段（１２）を読み取り、その照合が確認された場合にのみ 前記無線電話手段（７）の作動を承認するようにコンパレータ手段（６）を制御 する、請求項１から３のいずれかに係る端末。 ５． 請求額カウンタ（８）が、前記コード変換手段（３）と協働するように用 意された、請求項２から４のいずれかに係る端末。