JP2000511070A - スキー又はサーフ用ブーツのための補強器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、足の裏の下に配置される部品（７）を備える装置を特徴とし、該部品（７）は、かかとの下に配置されるその後方部分に、ふくらはぎを包囲するエレメント（１）を有する。このエレメントは、前後方向に互いに保持され、長手方向に高い剛性を提供する二つの部分（１ａ、１ｂ）を有する。この二つの部分（１ａ、１ｂ）は、互いに連結され、長手方向の剛性だけでなく、横方向の可撓性も提供するものであり、この可撓性により、使用者に快適性を提供し、スライド装置の操作を容易にする一方で、外部に垂直方向補強部品を必要としない。

Description

【発明の詳細な説明】 スキー又はサーフ用ブーツのための補強器具 本発明は、スキー又はスノーボード用ブーツのための補強器具に関する。 スキー又はスノーボード用ブーツは、長手方向つまり前部から後部にかけて、 非常に堅固に設計されている。既知のブーツの大半はこの特性を有している。し かし、もう一つの問題が生じてきている。長手方向の剛性を高めると、ブーツの 横方向の剛性も同時に高まってしまう。長手方向に相当程度の剛性を有すること は利点であるが、横方向の剛性の場合は利点とは言えない。実際には、スキー又 はスノーボード用ブーツは、横方向にある程度の可撓性がなければいけない。 本発明の目的は、既存のブーツ内部に挿入して、ブーツの長手方向の剛性を高 め、且つ横方向の可撓性を維持するように設計された器具を提供することにある 。 本発明の別の目的は、ブーツの長手方向の剛性を高め、且つ横方向の可撓性を 維持する補強器具を備えるブーツを提供することにある。 本発明の目的は、請求の範囲第１項及び第３項に記載のスキー又はスノーボー ド用ブーツのための補強器具によって達成される。 本発明は、本発明の補強器具の構造を斜視図で示す唯一の図面を参照して、例 示的に示すある構造の説明を読むことにより、よりよく理解できるであろう。 唯一の図面に示す構造の補強器具は、足の裏の下にくるように設計されたほぼ 平坦な基部（７）を有する。基部（７）は、この器具の設計対象となるブーツの ソールと同じ長さ、つまり足の裏と同じ長さとなるように形成することができる 。若しくは、足の裏の長さよりも短くして、開口を設けてもよい。かかとの下に くるように設計される基部（７）の後方端には、部品（１）が設けられ、この部 品（１）は、基部（７）に対してほぼ垂直、好ましくは基部（７）と鋭角をなす 。部品（１）は、かかとからふくらはぎまで脚の後面を包囲するように設計され る。 部品（１）は、かかとからふくらはぎに近い上方部分まで延長する切り込みつ まり分割線（２）によって、二つの部分（１ａと１ｂ）に分割されている。部品 （１）を形成する二つの部分（１ａと１ｂ）の上方部分、つまり部品（１）がふ くらはぎと接触するように設計されている領域には、連結ピース（３）が設けて ある。構造図に示す連結ピースは長方形プレート（３）からなり、このプレート （３）は、例えば二つのリベット（４）によって部分（１ｂ）に堅固に固定され ると同時に、例えばリベット（６）によって部分（１ａ）に可動的に固定されて いる。このリベット（６）は、プレート（３）に設けた楕円形開口（５）内で可 動である。プレート（３）の形状を長方形以外、例えば正方形、円形、楕円形等 としてもよいことは明らかである。プレート（３）の機能を、一方の部分にのみ 若しくは部品（１）の全長に渡って設けた垂直方向スライド溝によって置き換え てもよい。 本発明の器具は、例えば合成材料又はアルミニウム合金等の軽金属のいずれで 作成してもよい。 本発明の器具は、スキー又はスノーボード用ブーツの内部に挿入して、そこに 固定しても、固定しなくてもよい。若しくはブーツのシェルつまり脚部の一部を なし（スノーボード用可撓性ブーツの場合）、製造中にブーツに固定してもよい 。 本発明は、一例として示した上記の構成方法に限定されるものではなく、特に 横方向の動きを許容する器具に関する当業者が想到できるような全ての変更例を も含むことは明らかである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．スキー又はスノーボード用ブーツのための補強器具において、 足の裏の下にくるように設計された基部（７）を有し、かかとの下にくるよ うに設計された該基部の後部端は、ふくらはぎを包囲するように設計された部品 （１）を備え、該部品（１）は、前記基部（７）に対して直角よりもわずかに小 さい角度をなし、前記部品は、かかとの下の底部区域からふくらはぎに近い頂部 区域まで延長する分割線によって二つの部分に分割され、該二つの部分は、その 上方区域において、該部分を長手方向に互いに保持するための手段（３、４、５ 、６）によって互いに連結され、ブーツのソールの長手方向に対して、ソールの 相対的な横方向の動きを許容し、前部から後部においてより高い剛性を有し、横 方向に可撓性を有することを特徴とする、スキー又はスノーボード用ブーツのた めの補強器具。 ２．前記部品（１）の二つの部分（１ａ及び１ｂ）を保持するための手段（３、 ４、５、６）が、プレート（３）からなり、該プレートは、該部分の一方に固定 され、且つ該部分の他方に、例えばリベット等のエレメントによって取付けられ 、該エレメントは、該プレートに設けた楕円形開口内、若しくは該部分（１ａ及 び１ｂ）の一方に固定されたスライド溝であって、他方のエレメントが移動可能 に挿入 される溝内で可動であることを特徴とする、請求の範囲第１項の器具。 ３．スキー又はスノーボード用ブーツにおいて、請求の範囲第１項及び第２項の いずれか１項に記載の補強器具を、シェル内に組み込んだことを特徴とする、ス キー又はスノーボード用ブーツ。