JP2000510806A - 吹付けコンクリート及び同類のセメント系組成物の体系的製造方法並びにその組成物 - Google Patents

吹付けコンクリート及び同類のセメント系組成物の体系的製造方法並びにその組成物

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、特に吹付けコンクリート結合剤として使用するためのセメント系混合物を提供する。本発明で生成する吹付けコンクリートは、5〜10分ほどの短時間の急結性、高度の初期圧縮強度(2時間養生で5〜25MPa、1日間養生で60MPa)、高度の永久圧縮強度及び無視できる収縮の諸特性を有する。セッコウ、硬セッコウ、石灰、石灰石、ベントナイト及び他の添加剤を含む、焙焼された高アルミナ質セメントクリンカーは混合物で使用される。吹付けコンクリート工学での使用に特に適している。この改良された吹付けコンクリートの使用方法は現場での跳ね返りが極めて少なくて、ポルトランドセメントの使用方法に似ている。

Description

【発明の詳細な説明】 吹付けコンクリート及び同類のセメント系組成物の体系的製造方法並びにその組 成物 発明の背景 1.技術分野 本発明は、概ね、セメント及びコンクリート製品に関し、特にセメント、セッ コウ、砂および/または砂利並びにセメント系組成物の成分として水を含むセメ ント系組成物を作る方法に関する。更に詳しくは、セメント系組成物は、規定さ れた仕様を満たすために凝結の進行、強度、収縮等の点から調節された最終組成 物を製造する1種以上の添加剤を含む。なお更に詳しくは、本発明の方法及び製 品は、鉱山、及び同類の産業用途に適し、急結性であり、高強度で、そして跳ね 返りが少ない吹付けコンクリートを提供する(用語の経済性のために、本発明の 吹付けコンクリートは、本発明の譲受人の商標である“サンクリート(Sunc rete)”と命名する予定である)。 2.先行技術 土木工学辞典(Dictionary of Civil Engineer ing)(Penguin)1991年)には、“吹付けコンクリート”という 見出し語で次のように書かれている:即ち “10mm超の骨材を含むグナイト(Gunite)は、最高30mmの骨 材と促進用混和剤を含む吹付けコンクリートを使い発破直後に2段階でトンネル の覆工工事をするためにナトム(NATM)(オーストリアの新トンネル工法(n ew Austrian tunnelling method))によって1 950年代後半に開発された成果。鋼製網と、時にはルーフボルトも使い吹付け コンクリートは強化されてきたが、ユーザーのなかにはそのボルトを鋼繊維補強 材に置き換えたのもいる。練り混ぜ品にすると、15分ほどの短時間で凝結させ ることが出来、1960年代に開通した幅員24メートル(79フィート)のミ ラノ市−ローマ市間の自動車道路のような大規模掘削工事において作業者には安 全 なカバーとしての役割を果たした。” 吹付けコンクリートとは全く異なる“グナイト”は、10mmより小さい骨材 を含むとして定義されるが、一方、吹付けコンクリートでは10mm超の骨材が 使用される。しかしながら、本明細書では、“吹付けコンクリート”という用語 は、骨材寸法に関係なく全ての部類の骨材を含むものとして使用している。 数件の米国特許が、吹付けコンクリート、吹付けコンクリート組成物等に関す るものである。 1989年2月14日にHillemeier等に付与された米国特許第4, 804,563号は、少なくとも25m2/gの内部表面(比表面積)を持つ無定 形シリカ粉塵を加圧駆動用空気に組み入れることにより、その空気圧で吹付けさ れて凝結時間が促進される吹付けコンクリート組成物を開示している。 1990年6月5日にDanielssen等に付与された米国特許第4,9 31,098号は、乾式用吹付けコンクリート混合物にシリカフュームを加える 際に、吹付けノズル中の乾式用吹付けコンクリート混合物へ供給される水と一緒 にこのシリカフュームを加える方法を開示している。 1991年12月31日にBloys等に付与された米国特許第5,076,8 52号は、セメンチング方法、並びに地層に侵入した坑井をセメンチングするた めであって、少なくとも1種のセメンチング遅延剤を含む水性掘削流体を有する セメンチング組成物において、坑井が掘削されるにつれて出てくる坑井からの大 部分の掘削流体;水;比較的少ない比率の乾燥セメント系材料;許容可能な時間 内には充分な凝結型セメンチングを行なわせない少量の分散剤;並びに酢酸;1 〜4個の炭素の酢酸エステル;アセトアミド;モノエタノールアミン;及びジエ タノールアミンから成る群から選ばれる促進剤から成ることを特徴とする前記セ メンチング組成物を記載している。1〜4個の炭素の酢酸エステルは、メチル; エチル;プロピル、即ちノルマルプロピルもイソプロピルも:並びにブチルエス テル、即ちノルマルブチル、イソブチル及びターシャリブチルである。 1992年9月22日にOlaussen等に付与された米国特許第5,14 9,370号は、安定性向上、沈下傾向減少、改良された流体損失特性等のよう な改良された特性を持つセメント組成物を開示していて、前記セメント系組成物 の使用方法が提供されている。セメント組成物は、水、水硬セメント及び水性コ ロイドケイ酸サスペンションから成っていて、この場合のコロイドケイ酸粒子は 、約50m2/gから約1000m2/gの範囲の比表面積を有する。 1992年10月27日にSargeant等に付与された米国特許第5,1 58,613号は、特にオイル/ガスの坑井のセメンテーション用の高密度水硬 セメントスラリーを開示している。このスラリーは、セメント重量を基準として 30−45重量%のマイクロシリカと、1.9−3.5g/cm3の密度となる 水を含んでいる。必要に応じて、分散剤、遅延剤及び増量剤を入れることができ る。マイクロシリカは流体損失防止剤として作用する。マイクロシリカを加える と、120℃を超える温度での強度の退行はなく、セメントスラリー用の機械的 安定剤として作用する。このセメントスラリーの製造方法も記載されている。 1993年8月10日にCrockerに付与された米国特許第5,234,4 97号は、水による水和の時にセメントパイプの壁の漏洩を止めるのに有用なペ ースト状スラリーを形成する急結性セメント系組成物を開示している。このセメ ント系組成物は、第1のポルトランドセメント成分と第2のカルシウムアルミネ ート成分を含む水硬セメント成分の乾燥混合物、骨材成分及び石灰成分を含む。 23重量%の水で水和すると、生成するスラリーは、ビカー(Vicat)急結 時間が1−5分の範囲内であり、ビカー終結時間は僅か6分である。このセメン ト成分は、3:2−2:3の範囲内の重量比で第1セメント成分と第2セメント 成分を含む。石灰成分は1−4重量%の範囲内の量で含まれている。漏水の補修 を行う際に、ペースト状スラリーが水とこの乾燥セメント系組成物から形成され る。セメント系ペーストは補修個所へ供給される。このペーストが補修個所に保 持される程の充分な力をこのペーストにかけたままセメントを凝結させると、動 水勾配を補って漏水を止める程の強度が発現される。 1993年12月28日にTanaka等に付与された米国特許第5,273, 579号は、冶金滓の成分の変動に関係なく、満足できる強度の展開可能性を得 ることができること、低温での強度の展開可能性が優れていて凝固制御がしやす く、そして安価でもある急結性組成物を開示していて、この組成物は、ポルトラ ンドセメントおよび/または混合セメントから成るセメント成分、3〜20重 量%の炭酸アルカリを、40〜95重量%の微細な粉末状冶金滓と5〜60重量 %のII型無水セッコウから成る混合物に加えることにより調製された、セメント 成分を基準として内部比で2〜50重量%の急結剤、及びセメント成分と急結性 成分の合計重量を基準として、有機酸型凝固遅延剤と硫酸アルカリおよび/また はカルシウム塩から成る0.1〜0.5重量%の凝固調節剤を含んでいる。 1995年2月14日にBurge等に付与された米国特許第5,389,14 4号は、ケイ酸ゾルを含むか或いはそれから成り、乾式又は湿式法で吹付けコン クリート又はモルタルを施工するのに使用される、吹付けコンクリート又はモル タル用の混和剤を開示している。前記混和剤により粉塵の生成や跳ね返りが明ら かに減少する。吹付けコンクリート又はモルタルの施工では、本発明の混和剤の 添加は、吹付け中に、例えば吹付けノズルで行なわれるのが好ましい。 1995年5月9日にDrsに付与された米国特許第5,413,819号は、 遅延剤、即ち化学イオンとキレート化できる化合物を加えることにより吹付けコ ンクリートの貯蔵時間と加工時間を大幅に延ばすことができることを開示してい る。好ましい遅延剤は、少なくとも1個のアミノ基および/またはヒドロキシル 基を有するリン酸誘導体である。この遅延剤は湿式吹付けコンクリートにも乾式 吹付けコンクリートにも使用出来て、普通の促進剤は活性化用に使用出来、そし て強度は悪影響を受けない。 1995年3月28日にPeritoに付与された米国特許第5,401,53 8号は、鋼管のような構造部材用に吹付け可能な耐火組成物ばかりでなく、その 組成物の多層被覆物を被覆する方法も提供されることを開示している。この組成 物は、ポルトランドセメントを主成分とする材料、スタッコ、高密度骨材及び促 進剤を含む。この組成物によって、ポルトランドセメント主成分の典型的な長い 凝結時間が短縮され、そして凝結時間の遅延が改良される。この製品は、ポルト ランドセメント、高密度骨材、スタッコ(硫酸カルシウム及び半水和物)、並び に必要に応じてスタッコ凝結遅延剤及び破砕されたポリスチレン骨材の混合物を ドライブレンドすることにより作られる。水を加えると吹付け地点へポンプで圧 送できる吹付け可能なスラリーが形成される。促進剤は注入地点のすぐ近くで加 えられる。このスラリーは、スラリー状態で構造部材に接着して、凝結後に優れ た耐火性及び断熱性を付与する。吹付ける時のスラリーの凝結時間は比較的速い ので、同じ作業日に多層被覆が可能である。 1990年に出願された中国特許出願書第ZL90103141.0号は、ス ルホ-アルミネートセメントクリンカー、スルホ-フェライト-アルミネートセメ ントクリンカー、スルホ-フルオ-アルミネートセメントクリンカー及びその他ア ルミネートセメントクリンカーのようなセメントクリンカーを打ち上げ花火用に 充填させて詰め込むための高水分(水90容量%)セメント系スラリーを開示し ている。しかしながら、このようなスラリーは吹付けコンクリートや同様な用途 で使用するのには適当ではない。これらのタイプのセメントの主要鉱物は次のも のである:即ち、 − スルホ-アルミネートセメント: 3CaO.3Al23.CaSO4-β-2CaO.SiO2; − スルホ-フェライト-アルミネートセメント: 3CaO.3Al23.CaSO4-β-2CaO.SiO2及び 4CaO.Al23.Fe23 − スルホ-フルオ-アルミネートセメント; 3CaO.3Al23.CaSO4-β-2CaO.SiO2及び 1lCaO.7Al23.CaF2; − 高アルミナセメント:CaO.Al23及び12CaO.7Al23 発明の要約 本発明は、鉱山業における吹付けコンクリートとしての用途に特に適している が、一般的に他の建設用途にも適するセメント系混合物を作るための体系的製造 方法を提供することに注力する。 従来の吹付けコンクリート技術では、大部分(70%超)のセメント結合剤は 焙焼クリンカーから製造されているが、そのクリンカーは焙焼の故にコストの高 い材料である。凝結時間とワーカビリティーは、コストの高い添加剤によって調 節される。コスト高という欠点に加えて、添加剤を使用するために強度及び安定 性に或る程度の低下が生じる。 本発明によると、セッコウ、硬セッコウのような非焙焼型成分を増やすことが できる。凝結時間は、焙焼セメントクリンカー、セッコウ及び石灰の割合によっ て調節が可能である。その結果、コスト、凝結時間、強度、及び調節のしやすさ と言う点で吹付けコンクリートは改良されて、要求される仕様に適合する。長期 安定性も改良される。 吹付けコンクリートの製造における1つの問題は、凝結時間と長期強度とが相 対関係にあることである。凝結時間を短縮するために、NaCOを含む材料のよ うな促進剤を使用する。しかしながら、これによって長期強度は大幅に低下する 。本発明では、促進剤(NaCOを含む材料のような)を遅延剤(砂糖や糖蜜の ような)と一緒に練り混ぜることによって添加剤を作る。改良された吹付けコン クリートの凝結時間は短くなり、強度及び長期安定性は向上する。 本発明の別の局面は石灰を旨く活用することであり、この石灰は強度と安定性 を低下させるので従来の吹付けコンクリート技術では好まれず、一般的に0.5 %より少なく維持されている。後記の“試験実施例1”から判るように、石灰( 高価ではない)を効果的に利用する。石灰を使用しないで85%〜95%のスル ホ-アルミネートセメントクリンカーと5%〜15%のセッコウを使用して、2 2℃で1:2.5(砂):0.5(水)の比で砂と水を練り混ぜると、こうして 得られる凝結時間は45〜120分であり、1〜2時間の養生強度は実質的にゼ ロであり、そしてまた4時間の養生強度は0.5〜2MPa(メガパスカル)で ある。 従って、本発明の1つの広い局面では、砂、砂利又は水を加える前に最高30 重量%の石灰を含む吹付けコンクリート混合物が提供される。 更なる局面では、水とセメント系混合物の比が0.35と0.6である先行技 術とは対照的に、本発明は、0.35と1.0の水とセメント系組成物の許容で きる比という更に広い範囲を持つ吹付けコンクリートも提供する。例として、1 :2.5:(0.6〜1.0)の本発明によるセメント系混合物と砂と水の比か らは、1〜5分の凝結時間、9〜16MPaの2時間養生強度、及び12〜30 MPaの6時間養生強度を持つ吹付けコンクリートが生成することになる。 本発明のセメント系混合物のなかには、速い凝結時間、数時間以内の養生で高 度の圧縮強度、及び少量の跳ね返り又は収縮を特徴とするのもあり、そうしてま た吹付けコンクリートの割には低コストである。更に、本発明のセメント系混合 物は、冬季での建設、海港での建設、かんがい工事、道路建設、洪水用ダム工事 、産業廃棄物の封じ込め設備、及び他の類似の用途で使用するのにも適している 。 従って、本発明は: (a)全てのスルホ-アルミネートセメントクリンカー、及び他の高アルミ ナセメントクリンカー:を含む第1基礎グループの成分からの少なくとも1種の 成分と、セッコウ;硬セッコウ;半水セッコウ:を含む第2基礎グループの成分 からの少なくとも1種の成分と、石灰及び消石灰:を含む第3基礎グループの成 分からの少なくとも1種の成分とを一緒に練り混ぜることと、 (b)酒石酸;酒石酸塩;ホウ酸;ホウ酸塩;炭酸塩;リグノスルホネート ;砂糖;糖蜜;クエン酸;クエン酸塩;及びスルホネート:を含む第1グループ の添加剤成分からの少なくとも1種の添加剤成分、および/または全てのアルカ リ;強塩基-強酸の塩;強塩基-弱酸の塩;リチウム塩;リチウム化合物;フッ化 物塩;塩化物塩;及びスルホネート:を含む第2グループの添加剤成分からの少 なくとも1種の添加剤成分を20重量%以下の比率で(a)の混合物に加えるこ とと、そして (c)予め定められた割合で任意の順序で、実施された(a)及び(b)の 全てを練り混ぜながら加えて中間セメント系混合物を作る体系的製造方法を提供 する。 本発明による前記セメント系混合物は: (a)全てのスルホ-アルミネードセメントクリンカー及び他の高アルミナ セメントクリンカーを含む第1基礎グループの成分からの少なくとも1種の成分 と、セッコウ、硬セッコウ;半水セッコウ:を含む第2基礎グループの成分から の少なくとも1種の成分と、石灰及び消石灰:を含む第3基礎グループの成分か らの少なくとも1種の成分との混合物;並びに(a)の混合物の20重量%以下 の比率で、 (b)酒石酸;酒石酸塩;ホウ酸;ホウ酸塩;炭酸塩;リグノスルホネート ;砂糖;糖蜜;クエン酸;クエン酸塩;及びスルホネート:を含む第1グループ の添加剤成分からの少なくとも1種の添加剤成分、および/または全てのアルカ リ;強塩基-強酸の塩;強塩基-弱酸の塩;リチウム塩;リチウム化合物;フッ化 物塩;塩化物塩;及びスルホネート:を含む第2グループの添加剤成分からの少 なくとも1種の添加剤成分を含む。 図面の簡単な説明 本発明の好ましい実施態様を付図と関連させて下記で詳細に説明する。 図1は、吹付けコンクリートを作るための本発明の体系的製造方法の概要を示す 要約線図であり; 図2は、本発明によって吹付けコンクリートを作るための第1中間混合物の組成 物を説明する線図であり; 図3は、本発明によって吹付けコンクリートを作るための第2中間混合物の組成 物を説明する線図であり; 図4は、いかにして図2及び図3の中間混合物を砂、砂利及び水と組み合わせて 現場で吹付けコンクリートを作るかを説明する線図であり; 図5は、本発明によって吹付けコンクリートを作るするための別の中間混合物に 到達する方法を説明する代替実施態様であり; 図6は、本発明によって吹付けコンクリートを作るするためのなお別の中間混合 物に到達する方法を説明する代替実施態様であり; 図7は、本発明によって吹付けコンクリートを作るするためのなお別の中間混合 物に到達する方法を説明する代替実施態様であり; 図8は、本発明によって吹付けコンクリートを作るするためのなお別の中間混合 物い到達する方法を説明する代替実施態様であり; 図9は、本発明によって吹付けコンクリートを作るするためのなお別の中間混合 物に到達する方法を説明する代替実施態様であり; 図10は、本発明によって(水を加える前に)最終混合物を作るための代替実施 態様であり; 図11は、本発明によって(水を加える前に)最終混合物を作るためのなお別の 代替実施態様であり; 図12は、中間混合物、砂、砂利及び水から現場で吹付けコンクリートを作るた めの代替実施態様であり; 図13は、中間混合物、砂、砂利及び水から現場で吹付けコンクリートを作るた めのなお別の代替実施態様であり;そして 図14は、最終混合物Sと水から現場で吹付けコンクリートを作る方法を説明し ている。 好ましい実施態様の詳細な説明 図面の図1を見ると、本発明の方法の体系的製造方法が説明されている。考え られる5個の異なる装入成分グループがあり;そのグループには次が含まれる: − 基礎成分グループ“Xb”は、スルホ-アルミネートセメントクリンカ ー、スルホ-フェライト-アルミネートセメントクリンカー、スルホ-フルオ-アル ミネートセメントクリンカー;全ての形のアルミネートセメントクリンカー、の ようなアルミネートセメントクリンカーの部類を含み; − 基礎成分グループ“Yb”は、次のような2個のサブグループ“Yb1 ”及び“Yb2”を含む;即ち − Yb1:セッコウ、硬セッコウ、半水セッコウ;及び − Yb2:石灰と消石灰。 − 添加剤成分グループ“Ua”は、酒石酸、酒石酸塩、ホウ酸、ホウ酸塩 ;炭酸塩、リグノスルホネート;砂糖、糖蜜、クエン酸、クエン酸塩、スルホネ ートを含み; − 添加剤成分グループ“Va”は、全てのアルカリ、強塩基-強酸の塩、 強塩基-弱酸の塩、リチウム塩、リチウム化合物、フッ化物塩、塩化物塩、スル ホネートを含み;そして − 追加成分グループ“Z”は、Xbグループ及びYbグループのいずれの 成分、ベントナイト、フライアッシュ、粉末シリカ、普通セメント、石灰石、セ ッコウ、石灰を含む。必要に応じて、この成分グループは、主に練り混ぜ助剤と して使い、現場で吹付けコンクリートとして吹付けるために水と組み合わせる前 の混合物の流動性を改良する。時にはZを使用して凝結時間を調節したり、強度 を向上させたり、そして中間混合物及び最終混合物の製造と吹き付けの際の吹付 けコンクリートのコストを低減する。 例えば、或る仕様に合った吹付けコンクリートを作るために、諸成分を予め定 められた割合で一緒に練り混ぜると、“M1”、“M2”、“M3”、等のよう に表される中間混合物が生成する。中間混合物は、一旦、砂および/または砂利 と組み合わされると最終混合物“S”となる。次に、最終混合物Sは、現場で吹 付けコンクリートとして吹付けされる地点で水と組み合わされる。 図2と図3は、いかにして諸成分Xb、Yb、Ua、Va及びZが組み合わさ れて2種類の中間混合物M1とM2になるかを説明していて、この両者自体は図 4に示すように組み合わされると中間混合物M3となり、このM3は砂及び砂利 と練り混ぜられると、吹付けコンクリートを実際に吹付ける時に水を加える前の 最終混合物Sが出来上がる。種々の成分及び添加剤の主な効果及び通常の効果は 次のようにまとめることができる: − Xb − 長期強度を高める及び耐水性を改良をする; − Bb − 吹付けコンクリートを吹き付ける場合にXbの水和速度を速 める、及び(強度と結晶化に重要な)エトリンガイト化合物の形成を促進する; − (Ua+Z) − 凝結時間を調節するための分散剤、凝結遅延剤及び 減水剤として有用であり、並びに吹付けコンクリートのワーカビリティー及び強 度を改良する; − (Va+Z) − 極めて短い凝結時間を得るため、及び高度の初期強 度を発現させるために促進剤として有用である。 次の実施例ばかりでなく、本発明の方法と組成物を適用する時の一般的な実施 例でも、ばらつきが比較的狭い範囲内に入る結果を得るために;及び装入材料の 成分の避けられない変動に対して補償するために、幾つかの実験作業が必要かも 知れない。 残りの図面である図5〜図14は、異なる中間混合物及び最終混合物を作るた めの異なるルート;及び現場で吹付けコンクリートとして吹付ける地点で砂、お よび/または砂利、並びに水と組み合わせられる中間混合物及び最終混合物の割 合を説明している。そのようないろいろなルートによって、製造現場で種々の成 分の使い勝手の良さ、又は使い難さによって最適の解決法(コストの面で)を得 ることができる。例えば、吹付けコンクリートが必要な現場か、或るはその近く で砂や砂利が入手できる場合、それをその場所で加えると現場近くで最終混合物 Sとなる筈であることは明かである。 下記には、吹付けコンクリートを作るための幾つかの定量的試験実施例を示し ている。 試験実施例1 スルホ-アルミネート 65〜80% セメントクリンカー(Xb) セッコウ(Yb) 10〜20% 石灰(Yb) 5〜10% 砂糖(Ua) 0.2〜0.5% リチウム(Va) 0.5〜1.0% 実験室において、上記の諸成分を一緒に均一に練り混ぜと粉砕をして200メ ッシュの粉末度の微細な粉末混合物にした後、この混合物1部を、砂2.5部、 砂利2.5部及び水0.55部と練り混ぜ、次いで、こうして得られたスラリー を100mm×100mm×100mmのモジュールに流し込み、次の結果を得 た: 凝結時間 5〜25分 圧縮強度: 1時間養生 5〜10MPa 2時間養生 10〜20MPa 6時間養生 20〜30MPa 1日間養生 30〜60MPa 3日間養生 40〜80MPa 28日間養生 50〜90MPa 曲げ強度と圧縮強度の比は3.5と4.0であり、 せん断強度と圧縮強度の比は2と2.5である。 この試験実施例は、急結性及び急硬性、高度の初期強度及び優れた靭性という 諸特性、即ち吹付けコンクリート工学と技術の用途に適した諸特性であることを 示している。 試験実施例2 極めて短い凝結時間及び極めて高度の初期強度を持つ結合剤入りの吹付けコン クリートには、次の配合が適当である: (吹付けコンクリート に及ぼす主な効果) スルホ-アルミネートセメントクリンカー又は 50〜70%(強度向上) スルホ-フェライト-アルミネート セメントクリンカー(Xb) セッコウ又は硬セッコウ(Yb1) 20〜35%(低収縮及び強度向上) 石灰又は消石灰(Yb2) 5〜20%(凝結時間の短縮) 炭酸ナトリウム(Ua) 0.5〜2%(凝結時間の短縮) リチウム水和物(Va) 0.1〜1%(強度を向上させ及び 凝結時間を短縮させる) 塩化ナトリウム(Va) 0.5〜2%(必要な水を減らす)。 これらの成分を試験実施例1のように練り混ぜと粉砕をした後、得られた混合 物1部、砂2.5部、砂利2.5部、及び水0.6部を練り混ぜた後、こうして 得られたスラリーを22℃において直径7.5cmで高さ15cmの円筒形モジ ュールに注入して次の結果を得た: 凝結時間 1〜5分 圧縮強度: 1時間養生 5〜10MPa 2時間養生 10〜20MPa 1日間養生 25〜50MPa 3日間養生 30〜60MPa 試験実施例3 30〜40分の凝結時間及び60〜80MPaの圧縮強度を持つ吹付けコンク リートは次の成分で得ることができる: スルホ-アルミネートセメントクリンカー又は 75〜85% スルホ-フェライト-アルミネート セメントクリンカー(Xb) セッコウ又は硬セッコウ(Yb) 12〜20% 石灰又は消石灰(Yb) 2〜10% 砂糖又はクエン酸(Ua) 0.1〜0.4% これらの成分を練り混ぜと粉砕をして微細な粉末混合物にした後、こうして得 られた混合物1部、砂2〜3部、砂利2〜3部、及び水0.45部を練り混ぜた 後、こうして得られたスラリーを直径7.5cmで高さ15cmの円筒形モジュ ールに注入して次の試験結果を得た: 凝結時間 30〜50分 圧縮強度: 6時間養生 5〜10MPa 20時間養生 25〜40MPa 1日間養生 35〜50MPa 3日間養生 45〜80MPa 均質にXb成分及びYb成分を作り、顧客への製品のコストを低 減するために、ベントナイト、フライアッシュ、粉末シリカ、ポルトランドセメ ント、石灰石、石灰、セッコウ、或る種のスラッジのような、より安価な材料。 M1及びM2の基礎成分及び添加剤成分は、例えば次のように選んで使用できる : (Ua+Z)に対する重量比(図2を参照されたい) 砂糖又はクエン酸又はホウ酸 50〜100部 炭酸ナトリウム又はスルホン酸ナトリウム 50〜200部 石灰石又はベントナイト又はフライアッシュ 5〜200部 (Va+Z)に対する重量比(図3を参照されたい) 塩化ナトリウム又はアルカリ 50〜200部 リチウム水和物又は塩化リチウム 50〜200部 ベントナイト又はセッコウ又は石灰又はセメント 5〜400部 吹付けコンクリートで使用するのに適する中間混合物用の別の例としての組成 物を下記に示す。比率は全て重量である。 実施例A スルホ-アルミネートセメントクリンカー 60〜100部 セッコウ又は硬セッコウ 20〜50部 石灰又は消石灰 5〜20部 カルシウムリグノスルホネート 0.01〜2部 炭酸ナトリウム 0.05〜4部 実施例B スルホ-フェライト-アルミネート 60〜100部 セメントクリンカー セッコウ又は硬セッコウ 50〜70部 石灰又は消石灰 10〜30部 糖蜜 0. 1〜1.5部 炭酸ナトリウム 0. 5〜3部 塩化ナトリウム 0. 1〜2部 リチウム水和物 0. 5〜2部 実施例C 中間混合物M7(図9を参照されたい)を調製するため、重量比は下記の通 りである: 高アルミナセメントクリンカー 50〜100部 セッコウ又は硬セッコウ 20〜70部 消石灰又は石灰 5〜40部 (Ua+Z) 0〜4部 (Va+Z) 0〜4部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 24:10 22:00) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,AZ,BB,BG,BR,BY,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK, MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR ,TT,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 リー,シューチン カナダ国 ピー3イー 6エイチ1 オン タリオ,サドバリー,アーノルド・ストリ ート 633 (72)発明者 シュー,ウェイリュイ 中華人民共和国 100083 ベイジェン,デ ィン・11・シュエユアン・ロード,イース ト・ビルディング・ナンバー7 2―402

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.中間セメント系混合物の体系的製造方法において: (a)全てのスルホ-アルミネートセメントクリンカー、及び他の高アルミ ナセメントクリンカー:を含む第1基礎グループの成分からの少なくとも1種の 成分と、セッコウ;硬セッコウ;半水セッコウ:を含む第2基礎グループの成分 からの少なくとも1種の成分と、石灰及び消石灰:を含む第3基礎グループの成 分からの少なくとも1種の成分とを一緒に練り混ぜることと、 (b)酒石酸;酒石酸塩;ホウ酸;ホウ酸塩;炭酸塩;リグノスルホネート ;砂糖;糖蜜;クエン酸;クエン酸塩;及びスルホネート:を含む第1グループ の添加剤成分からの少なくとも1種の添加剤成分、および/または全てのアルカ リ;強塩基-強酸の塩;強塩基-弱酸の塩;リチウム塩;リチウム化合物;フッ化 物塩;塩化物塩;及びスルホネート:を含む第2グループの添加剤成分からの少 なくとも1種の添加剤成分を20重量%以下の比率で(a)の混合物に加えるこ とと、そして (c)予め定められた割合で任意の順序で、実施された(a)及び(b)の 全てを練り混ぜながら加えて前記中間セメント系混合物を得ること、 を含むことを特徴とする前記体系的製造方法。 2.更に、予め定められた割合で砂及び砂利の少なくとも1種を含むことを特徴 とする、請求の範囲第1項に記載の方法により作られるセメント系混合物。 3.10重量%から80重量%の範囲の予め定められた割合の水を加えることに より現場で吹付けコンクリートを作るための、請求の範囲第2項に記載のセメン ト系混合物。 4.(a)全てのスルホ-アルミネートセメントクリンカー及び他の高アルミナ セメントクリンカーを含む第1基礎グループの成分からの少なくとも1種の成分 と、セッコウ、硬セッコウ;半水セッコウ:を含む第2基礎グループの成分から の少なくとも1種の成分と、石灰及び消石灰:を含む第3基礎グループの成分か らの少なくとも1種の成分との混合物、 並びに(a)の混合物の20重量%以下の比率で、 (b)酒石酸;酒石酸塩;ホウ酸;ホウ酸塩;炭酸塩;リグノスルホネート ;砂糖;糖蜜;クエン酸;クエン酸塩;及びスルホネート:を含む第1グループ の添加剤成分からの少なくとも1種の添加剤成分、および/または全てのアルカ リ;強塩基-強酸の塩;強塩基-弱酸の塩;リチウム塩;リチウム化合物;フッ化 物塩;塩化物塩;及びスルホネート:を含む第2グループの添加剤成分からの少 なくとも1種の添加剤成分、 を含むことを特徴とするセメント系混合物。 5.更に、予め定められた割合で砂及び砂利の少なくとも1種を含むことを特徴 とする、請求の範囲第4項に記載のセメント系混合物。 6.更に、水とセメント系混合物の比が現場で吹付けコンクリートとして使用す るために重量で0.4から0.8の範囲の予め定められた割合であることを特徴 とする、請求の範囲第5項に記載のセメント系混合物。 7.砂、砂利又は水を加える前は0.5重量%と30重量%の間の石灰および/ または消石灰を含むことを特徴とする、吹付けコンクリートを作るためのセメン ト系混合物。 8.砂及び砂利の重量を除いて、29重量%と50重量%の間の水を含むことを 特徴とする吹付けコンクリートスラリー。
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