JP2000510590A - オゾン濃度を測定するためのセンサ素子及びセンサ - Google Patents

オゾン濃度を測定するためのセンサ素子及びセンサ

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、共役二重結合を含み、少なくとも1種のポリマーを含むポリマー層中に存在する少なくとも1種の染料が存在する、オゾン濃度を測定するためのセンサ素子、そのような少なくとも1つのセンサ素子を含むセンサ及びオゾン濃度を測定するための方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 オゾン濃度を測定するためのセンサ素子及びセンサ 本発明は、オゾン濃度を測定するためのセンサ素子及び前記センサ素子の少な くとも一つを含むセンサに関する。 SnO2をベースとする導電率センサは、例えば、欧州特許出願第EP-A-0 311 439 号に開示の如く、オゾンを検出するのに使用することができることが公知である 。これらのセンサにおいては、SnO2表面上のオゾンの化学吸着により、電気抵抗 に変化が生じる。この分析方法の欠点としては、殆ど全ての酸化ガスに関するク ロス感度(cross sensitivitiy)及び約400℃で特に熱安定化されなければなら ないこれらのセンサの顕著な感温性が挙げられる。 オゾンは、253.7nmでその吸収により分光学的に検出することができることも 公知である(VDI標準:VDI 2468;VDIマニュアル、"Reinhaltung der Luft"[空気 汚染制御]、第5巻)。この分析方法の欠点は、この周波数範囲で同じように吸収 する、炭化水素に関するクロス感度である。従って、第2の測定チャネルの平衡 測定で、いわゆるゼロ空気測定、即ち、別の同一ガスサンプルであるが、オゾン だけを選択的に含まないものの吸収測定を実施することが慣習的である。この参 照測定により、クロス感度ガスを起こす画分を測定及び除去することが可能であ る。この参照測定は、常に実施しなければならないため、そのような装置は複雑 、高価で、感受性で且つ巨大である。 好適に調製された表面とオゾンとの反応により、ルミネセンス現象(化学ルミ ネセンス)が弱まることも公知である(Journal of Atmospheric Chemistry,14 ,73-84,1992;PTB-Mitteilungen,103,324-328,1993)。このタイプの測定は 、優れた解像度を提供する。しかしながら欠点は、非常に感受性の光電子増倍管 及び高電圧源並びにサンプルの熱安定化が必要な点である。 欧州特許出願第EP-A-0 665 427号は、振動クォーツ結晶上のポリマー層に選択 的に結合させることにより、重量測定的にオゾンを測定することができると開示 している。吸収により重量が増加するので、これを振動クォーツ結晶の共鳴周 波数における変化により測定することができる。この方法の欠点は、外部干渉作 用、特に機械的衝撃に関する感受性である。 ドイツ特許出願第DE-A-12 62 638号は、スルホフタレイン染料を使用し、比色 定量的にオゾンを検出することができることを開示する。この測定系の欠点は、 スルホフタレインがそのアルカリ形においてのみ有効である点、即ち、酸性のオ ゾン含有空気は検出することができず、染料は粉末(例えば、シリカゲル)中に 含浸させなければならず、及び濃度の測定は、検量したカラースケールとの比較 によってのみ可能である点である。さらに、この系は空気中で劣化するため、測 定と測定の間は、不活性ガスで充填しなければならない。 オゾンは、インディゴ染料(Tekh.Misul(1988),25(2),59-60)または酸ク ロームバイオレットACVK(Ozone:Sci.Eng.(1989),11(2),209-15)を含有する 溶液中で比色定量的に測定することもできる。この場合の欠点は、測定を液体媒 質中で実施しなければならない点であり、このことは、装置の操作が複雑である ことを意味する。さらに、これらの系は、溶媒中の他の不純物に関して顕著なク ロス感度を示す。 オゾンは、オレフィン性二重結合と即座に反応することも公知である。この反 応によりいわゆるオゾニドが発生し、還元開裂後、これはアルデヒドまたはケト ンに転化することができる。この反応は、オレフィンを検出するための分析的有 機化学で実施される("Organikum",第16版,262頁参照)。 従って、本発明の目的は、従来技術で公知の欠点を持たない、オゾン濃度を測 定するための、新規で、簡単で、感度があり、原価効率的且つコンパクトなセン サ素子及びセンサを提供することである。 この目的は、共役二重結合を含み、及び少なくとも1種のポリマーを含むポリ マー層中に存在し、共役二重結合の少なくとも1つが好ましくはオレフィン性で ある、好ましくは固体形の少なくとも1種の染料(発色団)が存在する、オゾン 濃度を測定するためのセンサ素子によって達成される。 例えば、純粋な染料と比較して、染料含有ポリマーの特に都合の良い点は、オ ゾンに暴露する際の感度が、要求通りに改良または調整できるということである 。このことにより、染料をポリマー中に導入すると、一方では十分量の染料を含 み、 他方ではオゾンに対する必要な透過性を示す層を製造することができ、その結果 層内の染料分子にオゾンが到達し得ることが知見された。 例えば、純粋な染料と比較して、染料含有ポリマーのさらなる好都合な点は、 概して、これらをより迅速に加工することができるということである。このこと は、染料含有層に関して特別な要求事項(例えば、特定の幾何学的形、光散乱部 位なく、均一に正確に接着しなければならない層厚さ及び透明性)が主張される 、特定の感度出力法(read-out method)を使用する場合には、主な都合の良い 点である。 本発目のセンサは、本発明の少なくとも1つのセンサ素子及び少なくとも1つ のセンサ素子が統合されている少なくとも1つの出力系を含む。 本発明の目的に関しては、染料含有ポリマーは、染料基が、ポリマー鎖に対し てペンダント基として結合しているか、またはポリマーの主鎖中に存在するよう なポリマーである。あるいは、染料は、ポリマーまたはポリマー混合物中に分散 または溶解させることもできる。 ポリマーマトリックス中に分散または溶解させた染料含有ポリマーまたは染料 を使用することにより、オゾンに関する公知の検出系の欠点を克服し、且つ例え ば、高解像度及び感度などの所望の特性を達成することが可能であり、その結果 、オゾンの定量検出用の検出器を提供することができる。 好適なポリマーまたはポリマー混合物の選択は、これらの特定の要求事項に依 存する。選択基準は、例えば、使用する染料の、ポリマー中の所要の溶解度、オ ゾンに対する所要の透過性または所望の温度安定性、機械的強度及び所要の光学 特性をベースとする。 オゾンが存在する場合、染料含有ポリマーは、その光学的特性において変化を 示すので、これらの変化を測定するだけで、オゾンの定量検出をすることができ る。 染料含有ポリマーを使用する場合、これらと、発色団を必ずしも含まない追加 のポリマーとの混合物を使用することも可能である。例えば、系の吸収及びその 機械的及び弾性特性並びに結晶度及び透過特性を系統的に制御することも可能で ある。 特に好ましいポリマーの例としては、ポリイミド、ポリシロキサン、ポリエス テル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート及びポリオレフィンが挙げられる 。しかしながら、本発明は、これらのポリマーに限定されない。一般的に、500 から5,000,000、好ましくは10,000から500,000、特に10,000から200,000の平均 分子量を有するこれらのポリマーが好適である。 実施態様に依存して、機械的特性及び透過挙動、あるいは、染料が溶解により ポリマー中に導入される場合にはポリマー中の染料の溶解性を改良するために、 染料含有ポリマーを可塑剤と混合することも都合がよいだろう。好適な可塑剤と しては、その蒸気圧が、ポリマーから全く有意な蒸発がない程度に十分に低く、 且つその溶解性が、ポリマーの特性に有用な効果を与え得る、プラスチックに使 用する全ての可塑剤、例えば、フタレート及びクレゾールが挙げられる。 好ましく使用される染料としては、スチルベンまたはスチルベン誘導体、フェ ニルビニル複素環化合物、ビニル二複素環化合物、ポリエン系(例えば、オリゴ マーα−フェニルポリエン、オリゴマーα-ω-ジフェニルポリエン、オリゴマー フェニルビニレン)、アセチレン系(例えば、ジフェニルアセチレン)、アゾ化合 物、ヒドラゾンまたはこれらの混合物であり、特に、スチルベンまたはスチルベ ン誘導体が好ましい。 通常、その吸収最大が300nmから1200nm、好ましくは350nmから700nm、特に400 nmから500nmの範囲である染料が好ましい。 好ましいセンサ素子は、その部品の一つとして染料含有ポリマーを含むか、ま たは全体が該ポリマーによりなっている。使用されるポリマーの形状及び他の任 意の部品の性質は、中でも、オゾンに暴露された際の光学特性における変化をど のように測定するかに依存する。 センサ素子は、もしも例えば、フィルム、ファイバーまたは他の好適な幾何学 的形を有するボデーなどの所定の目的に好適な成型品に製造するのに使用する場 合には、染料含有ポリマーから完全になることができる。この目的のために知ら れる製造法は、大体当業者には公知である。使用し得る方法としては、例えば、 溶液からのキャスティング法、射出成形、押出及び紡糸法が挙げられる。 染料含有ポリマーがセンサ素子の部品である場合、一つ以上の他の部品が存在 するが、中でも、特に、染料含有ポリマー用の基材物質について記載しなければ ならない。可能な基材の例としては、プレート、フォイル、ファイバーまたは他 の形のボデーが挙げられる。これらは、ガラス、プラスチック、金属及び/また は他の透明な、反射性または光-散乱性基材物質から製造することができる。幾 つかの場合には、基材には誘電層が備えられていると都合がよい。 基材は、染料含有ポリマーによりコーティングされている。コーティング可能 な面積を増大させるために、基材には、他の多孔質コーティングを事前に提供す ることができる。これらの多孔質コーティングは、例えば、二酸化チタン、二酸 化珪素または好適な光学特性及び広大な特異的に開口-穿孔表面積(open-pored surface area)を有する他の材料の粒子から構成することができる。 基材は、種々の方法でコーティングすることができる。この目的に好適な方法 は、当業者には公知である。非常に薄く且つ均一な層を製造するのに特に好適な 方法の一例としては、ラングミュアー-ブロジェット法が挙げられる。あるいは 、吸収層は、染料含有ポリマーの溶液中に基材を浸漬することにより製造するこ ともできる。他の好適な方法は、浸漬コーティング及びフローコーティング、ラ ミネート化による適用、ブレードコーティング及びクリンプ加工であり、中でも 、特に、スクリーン印刷及び噴霧コーティングは記載すべきである。染料含有ポ リマーの適用した層の厚さは、好ましくは2nmから500μm、特に好ましくは10n mから20μm範囲、特に20nmから5μmの範囲である。 本発明のセンサ素子は、例えば、フローセル中でセルを横切るオゾン含有気体 流の所与の容量流を有するか、またはオゾン含有気体に単に暴露することができ る。 オゾンの存在下では、センサ素子中の染料は、それらの光学的特性に変化を示 す。変化は、例えば、光学吸収を測定することによって、検出することができる 。好適な関連方法は、大体当業者には公知である。一つの可能な方法は、光をセ ンサ素子を通して通過させたり、光の波長が染料吸収範囲内であることを含む。 オゾンに暴露したことに起因する吸収挙動における変化は、通過した光の強度 における変化を測定することにより測定することができる。 従って、本発明は、濃度が光学的特性、好ましくは吸収の変化により測定され る、本発明の少なくとも一つのセンサ素子を使用するオゾン濃度を測定する方法 にも関する。 あるいは、光学的特性における変化は、反射測定手段により検出することがで きる。この場合に測定のために選択されるものは、センサ素子で反射する光の変 化を測定する光学的集成装置(optical arrangement)である。これに関連して 特に都合がよいのは、染料含有ポリマー層に使用する基材は、二酸化珪素のコー ティングにより提供される、例えば、シリコンで製造したような、鏡様プレート (specular plate)である。この層は、層に光衝撃(light impinging)の発生 角度の特定の範囲の干渉性の増強をもたらすような厚さである。そのような集成 装置で習慣的に使用されるものは、単色の、線状偏光である。これにより、オゾ ンの影響による光学特性における変化を特に感度よく測定できる。そのような測 定集成装置を詳細にわたり如何に設計すべきかは、当業者には公知である。 光学的特性における変化を測定する他の方法は、光学導波管の消失し易い波(e vanscent wave)の減衰をベースとする。この場合、センサ素子は、別に通常存在 する導波管外装(cladding)が部分的または完全に除去され、染料含有ポリマー により置換されている、平坦な、ストリップ型またはファイバー型の光学導波管 として設計されており、導波管コアからの消失し易い波が染料領域に到達し、か くして減衰することができる。導波管がその波長が染料吸収範囲内である光を伝 える場合、染料特性におけるどんな変化も導波管減衰の変化となるので、簡単且 つ感度のある方法で検出することができる。そのような測定集成装置の詳細な設 計は、大体当業者には公知であり、プラズモン表面波(plasmonic surface wave) を使用して染料中の変化を検出する集成配置である。この場合、本発明のセンサ 素子は、通常、染料含有ポリマーの層が順に提供される、薄い金属層、例えば、 金または銀の層を含む。集成装置の詳細な設計に依存する所与の条件下において は、表面プラズモンは、金属層で励起させることができ、これにより、例えば、 センサ素子上の光線衝撃を明らかに低い強度で反射させ、入射光ビームのエネル ギーの一部を表面プラズモンを励起させる目的のためだけに使用する。この場合 の条件は、金属層上の染料特性によって感度のある様に影響を受け、その中の変 化に対し容易に測定可能で感度のある尺度として作用する。 染料含有ポリマーの光学特性において、連続的な測定法または、例えば、2つ の連続的な測定により測定可能な変化により、センサ素子が暴露される空気のオ ゾン濃度の判定基準(yardstick)を提供する。 本発明は、以下の特定の態様により、より詳細に記載されるが、これらの実施 例は、本発明を限定するものではない。 実施例1 センサ素子を製造するために、4-[N-(2-ヒドロキシエチル)-N-メチルアミノ]- 4'-ニトロスチルベンのシクロヘキサノンの溶液(8mg/ml)0.4mlを、シクロヘキ サノン中の4%濃度のポリイミド溶液0.3ml及びシクロヘキサノン1.8mlと混合した 。ポリイミドは、2,2-ビス[3,4-ジカルボキシフェニル]ヘキサフルオロプロパン ジオン無水物及び2,3,5,6-テトラメチルフェニレンジアミンモノマー(欧州特許 出願第EP-A-0 355 367号に記載)からの重合生成物である。この溶液を使用して 、約10μmの未乾燥フィルム(wet-film)厚さを有するブレードコーティングフ ィルムを、ガラス板(25mm×75mm,1mm厚さ)上に製造した。コーティングした ガラス板を、温度70℃のホットプレート上に、約5分間設置した。溶媒を蒸発さ せると、均一な染料-ポリイミドフィルムが得られた。光学顕微鏡下では、染料 の結晶化は知見されなかった。 実施例2 実施例1と同様の方法で、ガラス板(25mm×75mm,1mm厚さ)の両面をコーテ ィングし、約80℃の乾燥オーブン中で約15分間乾燥させた。次いで、ガラス板を 光が通過するように互いに反対に2つの窓が設置されている測定チャンバ内に導 入し、吸収スペクトルを測定するための光学測定集成装置中に保持した。オゾン と混合した空気をチャンバ内を通過させた。空気とオゾンとの混合は、空気が測 定チャンバ内に入る前に、空気を低圧水銀蒸気ランプで照射することにより実施 する。測定チャンバ内のオゾン濃度は、Horibaにより製造されたオゾンアナライ ザーにより測定し、その値は0.7ppmであった。測定チャンバ内でセンサ素子をオ ゾンに暴露開始後、染料吸収が顕著に減少した。470nm波長では、 減少の当初の速度は、1分当たり約0.6%であった。 実施例3 ポリ[(4-[2-メチル-{4-[2-(4-ニトロフェニル)ビニル]フェニル}-アミノ)エチ ル]スクシネート)-(1-オクタデセン)]の合成 200ml丸底フラスコ中、4-[N-(2-ヒドロキシエチル)-N-メチルアミノ]-4'-ニト ロスチルベン2.98gを乾燥THF 30ml中に溶解させた。カリウムt-ブチラート1.0 64gを乾燥THF 20ml中に懸濁させ、スチルベンの溶液に撹拌しながら滴下添加 した。5分後、混合物は粘稠になり、沈澱が形成し始めた。22℃で30分間撹拌後 、ポリ(無水マレイン酸-1-オクタデセン)3.5gの乾燥THF 30ml中溶液を滴下添 加した。フラスコに乾燥管を取り付け、反応混合物を22℃で18時間撹拌した。次 いで、反応混合物を6時間還流し、次いで22℃に冷却した。濃赤溶液を、撹拌し ながら、メタノール800ml及び37%濃度HCl 2mlの溶液に滴下添加した。ポリマー 性生成物を赤色油状物として分離した。生成物をジエチルエーテル中に取り出し 、メタノール800ml中に誘導した。得られた懸濁液を遠心分離した。これにより 、生成物3.31gが得られた。発色団含量をUV/VIS測定により測定すると、18重量 %であった。 製造したポリマーをシクロヘキサノン中に溶解させ、濃度は、72mg/mlであっ た。この溶液を使用して、1分当たり100回転数の速度で、37.5mm×25mmの寸法 を有する清浄なガラス基材(顕微鏡スライド)に旋回コーティングした。次いで 、フィルムを、約100℃のホットプレート上で加熱することにより、残存溶媒を 除去した。 このようにしてコーティングした基材を、分光光度計(Perkin-Elmer Lambda 9 )のサンプル区画中、作用ビーム中に据え付けた。参照ビーム中に未コーティン グ基材を据え付けた。測定チャンバは、約2ppmの予想濃度で、該チャンバ内を 流れるオゾンの豊富な空気を含んでいた。ポリマーフィルムの吸収スペクトルを 、オゾンに暴露前及びオゾンに暴露中、繰り返し測定した。数分以内に、オゾン 影響下のポリマーの吸収が顕著に減少したことが知見できた。吸収スペクトルを 図1に示す。測定の間、チャンバを換気し、オゾン流を停止した。オゾンの影響 が ない場合には、光の照射による吸収の低下は知見されなかった。同様に、サンプ ルを暗所または照射と共にオゾンに暴露すると、劣化速度において変化は知見さ れなかった。 実施例4 実施例3に従って、1分当たり1000回転数でコーティングした基材を、分光光 度計のサンプル区画の作用ビーム中に据え付けた。433nmの発色団の最大吸収に おける吸収度を、平均して75ppbの濃度のオゾンの影響下で連続的に測定した。4 33nmにおける吸収度の減少は、図2に示されている。2分以内に、吸収において 顕著な減少が検出できた。 実施例5 2-[7-(2-{4-[(2-ヒドロキシエチル)-メチルアミノ]-フェニル}-ビニル)-4,4- ジメチル-4,4a,5,6-テトラヒドロ-3H-ナフタリン-2-イリデン]マロニトリル 5m g(I.Cabrera,O.Althoff,H.T.Man,H.N.Yoon,Adv.Mater.1994,6,43 に製造法が開示)及びPMMA 95mgをシクロヘキサノン2ml中に溶解させた。この溶 液を使用して、1分当たり100回転数の速度で、37.5mm×25mmの寸法を有する清 浄なガラス基材(顕微鏡スライド)に旋回コーティングした。次いで、フィルム を、約100℃のホットプレート上で加熱することにより、残存溶媒を除去した。 コーティングした基材を、分光光度計のサンプル区画の作用ビーム中に据え付け た。536nmの発色団の最大吸収における吸収度を、平均して800ppbの濃度のオゾ ンの影響下で連続的に測定した。 536nm中における吸収度の減少を図3に示す。2分以内に、吸収において顕著 な減少が検出できた。 実施例6 SY409(登録商標)0.5ml(キシレン中75%濃度溶液として)及びSY430(登録商 標)0.2ml(キシレン中25%濃度溶液として)を、4-[N-(2-ヒドロキシエチル)-N-メ チルアミノ]-4'-ニトロスチルベンのクロロホルム中溶液(8.4mg/ml)0.4ml と混合した。 SY409(登録商標)及びSY430(登録商標)は、ポリマーとして使用される、Wacker により製造される2種類のフェニルメチルシリコーン樹脂である。この混合物を 使用して、約10μmの未乾燥フィルム厚さを有するブレードコーティングフィル ムをガラス板(25mm×75mm,1mm厚さ)上に製造した。コーティングしたガラス 板を、70℃の温度を有するホットプレート上に5分間設置した。これにより、ガ ラス板上に均一な染料-ポリマーフィルムが得られた。 450nmの波長における光透過を電位差計記録器により連続記録できた以外には 、実施例2と同様に、ガラス板を測定チャンバ内に誘導した。数分間、測定チャ ンバをオゾンを含まない空気でパージした。次いで、測定チャンバをオゾンと混 合した空気で、約55分間パージした(オゾン濃度は、0.6ppmから0.7ppm)。次い で、チャンバをオゾンを含まない空気で約35分間、パージし、次いで、オゾンと 混合した空気で、約25分間、再びパージした(オゾン濃度は0.7ppm)。記録器グラ フとしての図4は、測定チャンバ内の光透過及びオゾン濃度が経時で如何に変化 したかを示す。オゾンに暴露している間の吸収における減少(吸収(%)=100−透 過率)がはっきり認識できる。同時に、測定チャンバをオゾンを含まない空気で パージした際には、吸収は変化しないことも知見できた。 実施例7 SY409(登録商標)(キシレン中75%濃度溶液として)1ml及びSY430(登録商標) (キシレン中25%濃度溶液として)0.5mlをキシレン2ml及び4-[N-(2-ヒドロキシエ チル)-N-メチルアミノ]-4'-ニトロスチルベンのクロロホルム中溶液(8mg/ml)0.5 mlと混合した。この混合物を使用して、約10μmの未乾燥フィルム厚さを有する ブレードコーティングフィルムを2枚のガラス板(25mm×75mm,1mm厚さ)上に製 造した。コーティングしたガラス板を、70℃の温度を有するホットプレート上に 約5分間設置して、これらを乾燥させた。実施例6に従ってガラス板を次いで、 チャンバ内を流れる異なる個々の濃度のオゾンと混合した空気を含む測定チャン バを包含する、測定チャンバでの測定に順にかけた。第1の場合の平均オゾン濃 度は、0.17ppmであり、第2の場合は、0.26ppmであっ た。異なる濃度においてオゾンに暴露させると、染料吸収の減少の当初の速度が 異なった(450nmで測定)。第1の場合では、当初の速度は、0.23%/分であり、第 2の場合には、0.32%/分であり、各々の場合において、ガラス板の吸収前の、発 光強度I0をベースとする。 実施例8 UV-架橋可能なシリコーン(ABCR、stuttgart製、PS2061)0.5mlをジオクチルフ タレート0.3ml、クロロホルム1ml及び4-[N-(2-ヒドロキシエチル)-N-メチルア ミノ]-4'-ニトロスチルベンのシクロヘキサノンの溶液(25mg/ml)0.3mlと混合し た。この溶液を使用して、約10μmの未乾燥フィルム厚さを有するブレードコー ティングフィルムをガラス板(25mm×75mm,1mm厚さ)上に製造した。コーティ ングしたガラス板を、約90℃の温度を有するホットプレート上に1分間設置した 。次いで、層を架橋させるために、コーティングしたガラス板を中圧水銀ランプ のUV光で30秒間照射した。照射時、気体窒素をガラス板周囲に流し、大気中の酸 素をしめだした。これにより、ガラス板上に均一なフィルムが得られ、染料の結 晶化の徴候は見られなかった。 実施例6と同様に、ガラス板を測定チャンバに誘導した。450nmの波長におけ る透過を電位差計記録器により連続記録した。数分間、測定チャンバをオゾンを 含まない空気でパージし、次いで、0.1ppmから0.5ppmの種々のオゾン濃度でオゾ ンを混合した空気で何回もパージした。この間に、オゾンを含まない空気で、各 回毎にパージを実施した。記録器グラフの図5は、測定チャンバ内の染料吸収( 吸収(%)=100−透過率)及びオゾン濃度が経時で如何に変化したかを示す。オゾ ンに暴露している間の吸収における減少がはっきりと認識でき、減少勾配は、個 々のオゾン濃度に依存する。同時に、測定チャンバをオゾンを含まない空気でパ ージした際には、吸収は変化しないことも知見できた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ルポ,ドナルト ドイツ連邦共和国デー―60316 フランク フルト・アム・マイン,ヴァルトシュミッ トシュトラーセ 7 (72)発明者 アッペル,グンター ドイツ連邦共和国デー―65795 ハッテル スハイム,バーンホフシュトラーセ 25ア ー (72)発明者 カブレラ,イヴァン ドイツ連邦共和国デー―63303 ドライア イヒ,ミュールヴェーク 14 (72)発明者 ショイネマン,ウデ ドイツ連邦共和国デー―65835 リーダー バッハ,フェルトベルクシュトラーセ 12 (72)発明者 シェーンフェルト,アクセル ドイツ連邦共和国デー―65207 ヴィース バーデン,ドクトル―フリッツ―ゴンテル マン―シュトラーセ 12

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.共役二重結合を含み、少なくとも1種のポリマーを含むポリマー層に存在 する少なくとも1種の染料が存在する、オゾン濃度を測定するためのセンサ素子 。 2.少なくとも1つの共役二重結合がオレフィン性である、請求項1に記載の センサ素子。 3.染料がスチルベンまたはスチルベン誘導体である、請求項1または2に記 載のセンサ素子。 4.染料が固体形で存在する、請求項1から3のいずれか1項に記載のセンサ 素子。 5.染料が、ポリマー層の少なくとも1つのポリマーに共有結合する、請求項 1から4のいずれか1項に記載のセンサ素子。 6.染料がポリマー層中に溶解または分散している、請求項1から4のいずれ か1項に記載のセンサ素子。 7.ポリマー層が少なくとも1つの基材物質を含む基材上に配列されている、 請求項1から6のいずれか1項に記載のセンサ素子。 8.センサにおける請求項1から7のいずれか1項に記載のセンサ素子の使用 。 9.請求項1から7のいずれか1項に記載の少なくとも1つのセンサ素子を含 む、オゾン濃度を測定するためのセンサ。 10.濃度を光学特性における変化により測定する、請求項1から7のいずれ か1項に記載の少なくとも1つのセンサ素子を使用する、オゾン濃度の測定方法 。 11.濃度を吸収の変化により測定する、請求項10に記載の方法。
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