JP2000508889A - ヒト成長ホルモン(hGH)結合性モノクローナル抗体 - Google Patents

ヒト成長ホルモン(hGH)結合性モノクローナル抗体

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フアーマシア・アンド・アツプジヨン・アー・ベー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ヒト成長ホルモンの分子量20kDa変異種に特異的に結合することのできるモノクローナル抗体に関する。このモノクローナル抗体は、分子量22kDaのhGHには実質的に結合しない。本発明は、特に体液におけるhGH20Kの測定のためのこのモノクローナル抗体の使用にも関する。この抗体は、特に血清におけるhGH 20Kの検出および定量に用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 ヒト成長ホルモン(hGH)結合性モノクローナル抗体 本発明は、ここでhGH 20Kと呼ばれる人成長ホルモンの分子量20kD a変異種に特異的に結合することができるモノクローナル抗体に関する。 このモノクローナル抗体は、分子量22kDaのhGHに実質的に結合しない 。 本発明は、特に体液中におけるhGH 20Kの測定のためのこのモノクロー ナル抗体の使用にも関する。 この抗体は、特に血清中におけるhGH 20Kの検出および定量に用いるこ とができる。 抗体を生成するハイブリドーマ細胞系が、1996年2月28日にDSM A CC2254の名で寄託されている。 緒言 ヒト成長ホルモン(hGH)は、下垂体前葉腺により産生される(1、2)、 二つの鎖内ジスルフィド結合を有する191アミノ酸からなる、分子量22kD aの一本鎖ポリペプチド(hGH 22K)である。しかしながら、循環hGH は、異 なる分子形態の複合混合物であり、それらのあるものは、分子量20kDaの一 本鎖ポリペプチドのヒト成長ホルモンであるhGH 22KおよびhGH 20 Kのような下垂体誘導のものであり、他のものは妊娠中の胎盤により分泌される (hGH−V)ものである。さらに、他の刺激ホルモンである胎盤ラクトゲン( hPL)およびプロラクチン(PRL)は、hGHとかなりの配列同一性を示す 。脱アミド化、アシル化、グリコシル化およびオリゴマー化(3)のような翻訳 後修飾から誘導された他のhGH分子変異種も記載されている。 ヒト成長ホルモンは、高度に相同性の胎盤ラクトゲン(hPL)遺伝子と一緒 に染色体17上にクラスターを形成している(4、5)、hGH−NおよびhG H−Vの二つの遺伝子によりコードされている。下垂体発現hGH−N遺伝子の 主な生成物は、191−アミノ酸22KのhGHである この遺伝子の2次産物は、ポリペプチド鎖中アミノ酸32〜46の15残基を 欠く、選択的mRNAスプライシングにより誘導される20KhGHである(6 、7)。このhGH 20Kは、下垂体hGHの5〜10%に相当するが(3) 、その生物学的特性はまだ明らかにされていない。これは、確かに22 Kのイソホームの機能を共有しているが、特異的活性の証拠も示されている。す なわち、hGH 20Kは、ヒトの肝臓においてhGHレセプターに結合しない (8)、または少なくとも低下した結合を示し(9)、インスリン様促進活性は 少ない(10)。20Kのイソホームは、ウサギ乳腺レセプターへの結合におい てhGHと競合し、そのことは、下垂体切除ラットにおける成長を促進しさえす るが(11)(例えばEP587427も参照)、その効果がソマトゲンよりも ラクトゲン的であることを示している。 hGH 20Kは、hGHよりも遅い速度で排除され、循環系におけるhGH 20Kのこの長期間滞留は、生体内における生物活性に予想されるよりも高度 に貢献していよう(Baumannら著、Endocrinology、第11 7巻、No.4、1309〜13頁、1985年)。 EP587 427において、組み換え法によるhGH 20Kを産生させる 方法が開示されている。 このペプチドホルモンファミリーの臨床的関連性に拘わらず、循環しているイ ソホームの濃度、または複合混合物の各分子形態の相対的貢献についての情報は ほとんどない。hGH 22 KおよびhGH 20K濃度を定めるための選択的アッセイは、診断および基礎 研究の両方に価値がある(12、13、14)。これらのタンパク質の効果を特 異的に阻害するモノクローナル抗体(mAb)のようなツールは、その特異的生 物学的作用の理解を助けるのに大きく寄与し得る。循環系におけるhGH22K およびhGH 20K間の関係および量は、特定の病気および、糖尿、末端肥大 症、慢性肝炎及び/又は腎臓病のような病気の状態に重要であることが示され、 20kDaを測定するための特異的および正確な方法がこのようにおおいに必要 とされている。 hGH 20K特異的mAbの使用に基づく特異的検出および定量のための方 法は今日存在しない。hGH 20Kのための免疫アッセイを開発する目的でh GH 20K特異的mAbを生成させる試みがなされたが、成功していない。F Gomezら著、J of Immunoassay、第5(364)巻、1 45〜157頁(1984年版)を参照することができ、155頁には、「20 K GHの正確な病態生理学的関連性はいまだあまり知られていないが、高度の 特異性を有するモノクローナル抗hGH 20K抗体を先ず得て、そのための免 疫ア ッセイを開発することが適切であると思った。それにもかかわらず、高度に精製 された変異種の調製を伴う動物の選択的免疫化にもよらず、特異的抗20K抗体 を分泌する安定なハイブリドーマは得られなかった。」と記載されている。 長期間、hGH 20Kを測定するための特異的かつ正確な方法において用い ることのできる特異性の高いhGH 20K抗体が求められてきた。 そのような抗体は、hGH 20Kの生物学的活性を阻害する際の治療的用途 に用いることもできよう。 我々は、hGH 20Kに特異的なmAbを生成させて、hGH 20Kの検 出および定量に用いられる溶液を見い出した。 このmAbは、アッセイにおける異なる種類のこのホルモンの特異的検出にう まく用いられ、その生物学的活性を特異的に阻害することも発見された。その理 由から、このmAbは、このホルモンの生物学的活性を研究し、その生物学的意 義を分析することにも有用である。 特定の実施例において、我々はこのmAbの生成および特性付けを記載してい る。比較抗体として、hGH 22Kに特異的であるモノクローナル抗体および hGH 20KおよびhG H 22Kの両方を認識するモノクローナル抗体も記載している。 図面の説明 図1 (A−C):非標識rhGH−22K、hGH−20K、hGH−V、 hPLおよびhPRLとのmAb−125I−hGH(20Kまたは22K)の結 合の阻害。図は、mAb hGH−33(図1A)、hGH−12(図1B)お よびhGH25(図1C)に対応する。 図2 hGHイソホームの特異的検出のためのサンドイッチ捕獲アッセイ。h GH 22K(図2A)およびhGH 20K(図2B)。 図3 キメラhGHR/G−CSF形質転換Ba/F3細胞のhGH 22K および20Kによる成長刺激。 図4 Ba/F3形質転換細胞へのhGH 22Kおよび20Kの活性のモノ クローナル抗体阻害 図5 ヒト正常血清プールに添加されたhGH 20Kおよび22Kの用量応 答。 本発明 本発明は、我々によって測定され実験部に記載されているよ うに、1×108-1またはそれ以上、好ましくは少なくとも1×109-1、よ り好ましくは2×109-1以上のhGH20Kへの親和性を有する、分子量2 0kDa(hGH 20K)のヒト成長ホルモン(hGH)に特異的なモノクロ ーナル抗体に関する。 本発明の抗体は、分子量20kDa(hGH 20K)のヒト成長ホルモン( hGH)に結合することができ、5%未満、好ましくは1%未満の分子量22k DaのhGHとの交差反応がある。hGH−V、胎盤ラクトゲンおよびプロラク チンとの交差反応性は小さく、実験部に測定されているように、好ましくは5% 未満、より好ましくは1%未満である。 また、以下のホルモンを交差反応性について試験し、5%未満、さらには1% 未満の交差反応性が示された:黄体化ホルモン(LH)、ヒト絨毛性ゴナドトロ ピン(HCG)、小胞刺激ホルモン(FSH)および甲状腺刺激ホルモン(TS H)。 このモノクローナル抗体を、例えば、血清、血漿、血液、唾液、尿、リンパ液 などのような体液中におけるhGH 20Kの測定に用いることができる。本発 明の抗体は、このホルモンを含むサンプル中におけるhGH 20Kの免疫アッ セイ測定 に用いることができる。免疫アッセイの種々の形式は当分野において良く知られ ており、以下の工程を含む: 1) hGH 20Kを含むサンプルを本発明の抗体に接触させて、サンプル中 のhGH 20Kの量に相応する量のhGH20Kと抗体との間の複合体を形成 させ、 2) それ自体知られている方法で形成された複合体の量を測定し、見い出され た量をサンプル中のhGH 20Kの量に対応させる。 免疫アッセイは不均質または均質、競合的または非競合的(サンドイッチ)で あり得る。多くの場合の種々の形式において、標識された免疫試薬を用いる。こ の場合、形成された複合体の量の測定を容易にするために、酵素、放射性同位体 、ビオチン、蛍光団、発色団などで標識化したhGH 20KまたはhGH20 Kに結合する抗体またはhGH 20Kに結合する抗抗体(例えば抗マウスIg )を用いる。 本発明の抗体は、固相に、直接にまたは本発明の抗体に結合した別の抗体を介 して間接的に、結合することができる。本発明の抗体は溶液状で用いることもで きる。 幾つかの形式において、抗抗血清および固相結合抗抗体のよ うな沈降剤を用いることができる。 本発明の抗体は、複数分析アッセイ、例えば、hGHの異なるイソホームの測 定のために用いることができる。 免疫組織化学染色により異なる種(例えば、サル、ウサギ、イヌ、ラット)か らの組織中のhGH 20Kの検出への使用が示唆される。 本発明のモノクローナル抗体の使用は、hGH 20Kを含むサンプルの精製 に用いることもできる。 hGH 20Kはそれ自体治療効果を有することが示唆されているので、薬学 的に許容できるキャリア物質中に治療有効量のモノクローナル抗体を含む治療組 成物も、この組成物を投与することにより20Kの量を減少させる必要のある患 者を治療する方法と共に、本発明である。 定義 体液は、例えば、血清、血漿、リンパ液、全血、尿、唾液、脊髄液、組織培養 培地、細胞抽出物を意味する。 hGHはヒト成長ホルモンを意味し、hGH 20Kは分子量20kDaのh GHの変異種を意味し、hGH 22Kは分子量22kDaのhGHの変異種を 意味する。 mAb hGH−33は、分子量22kDaのhGHとは殆ど交差反応せず分 子量20kDaのヒト成長ホルモン(hGH)に結合することのできる、我々が 発見したモノクローナル抗体であり、本発明により包含される。 mAb hGH−12は、分子量20kDaのヒト成長ホルモン(hGH)と 分子量22kDaのhGHの両方に等しく良好に結合することのできるモノクロ ーナル抗体である。 mAb hGH−25およびmAb hGH−26は、分子量22kDaのヒ ト成長ホルモン(hGH)と結合することができ、分子量20kDaのhGHと 交差反応しないモノクローナル抗体である。 抗体(ab)という用語は、抗原結合抗体フラグメント(Fv、Fab、Fa b2、一本鎖Fvなど)、キメラ(クラス−クラスおよび種−種)抗体、溶融抗 体および組み換え抗体を意味する。 BSA ウシ血清アルブミン cpm 1分間のカウント数 EIA 酵素関連免疫アッセイ FCS ウシ胎児血清 hGHR ヒト成長ホルモンレセプター G−CSFR 顆粒球コロニー刺激レセプター PBS 燐酸塩緩衝塩水 PEG ポリエチレングリコール 実験、材料および方法 材料 組み換えヒトGH22K(rhGH 22K、Genotr opin)およ び組み換えヒトGH変異種(rhGH−V)は、ファーマシア・ペプチド・ホル モンズ(PharmaciaPeptide Hormones:スエーデン) から得た。精製ホルモンGH20Kは、ポール・ルーズ(Paul Roos) 教授(Uppsala、スエーデン)から得た。精製hPL、hPRLおよびh GH−22Kは、パーロウ博士(Dr.A.F.Parlow)(Pituit ary Hormones and Antisera Center、米国メ リーランド)から得た。 免疫処理 BALB/c、C57/BL10およびC3H/Heマウスを、フロイント完 全アジュバント(Difco Labora tories製、米国)で乳化した滅菌燐酸塩緩衝塩水(PBS)0.1ml中 のタンパク質10〜40μgで皮下的に免疫処理した。マウスに30日および6 0日目に、フロイント不完全アジュバント中のタンパク質20μgを投与し、9 0日目にPBS中で腹腔内に投与した。細胞融合の前に、マウスに3日前および 2日前に、滅菌PBS中のホルモン40μgを静脈内投与した。 免疫処理したマウスからの血清を、各投与後7〜10日に収集し、特異的抗体 の存在を酵素関連(EIA)または放射免疫アッセイ(RIA)において決めた 。 細胞融合およびモノクローナル抗体の製造 融合剤としてポリエチレングリコール4000(Merck製、独国)を用い 標準的プロトコール(15、16)に従って、マウスの脾臓および/またはリン パ節からの細胞をP3X63Ag8.653骨髄腫細胞系(CRL1580、A TCC)と融合させた。 上澄みを、安定な抗体生成が達成されるまで、胸腺細胞供給層を用いる制限希 釈により、安定化された陽性ハイブリドーマおよびEIAまたはRIAにより抗 体の存在について試験した。 ハイブリドーマは、10%FCSのPRMI−1640中で、抗生物質の不存在 下において5%CO2、37℃で成長させた。 モノクローナル抗体は、組織培養物上澄み中、およびプリスタン(Sigma Chemical Co.)注射マウス(17)で誘発した腹水中の両方にお いて産生され、それらを硫酸アンモニウム沈殿(16)及び/又は固定化タンパ ク質−Aのセファローズ(Sepharose:Pharmacia製、スエー デン)上の親和クロマトグラフィーにより精製した。 各mAbの放射性同位体を、クラスおよびサブクラス特異的抗血清(ICN) を用いてOuchterlony二重拡散アッセイ(18)において測定した。 タンパク質のヨウ素化およびビオチン化 ホルモン(50μM燐酸ナトリウム緩衝液20ml中に2.5μg、pH7. 6)を、酸化剤としてヨードゲン(Iodogen)被覆管(Pierce C hemical Co.)(19)またはクロラミン−T(20)を用いてヨウ 素化した。ヨウ素化ホルモンを、PD−10 Sephadex G−25Mカ ラム(Pharmacia)上のゲル濾過により導入されなかった標識から分離 した。標識化ホルモンの比活性は、10〜50 μCi/μgであった。ビオチン化を、(21)に記載されているように行った 。ホルモンおよびmAb(150mM NaCl0.5ml中に0.5mg、0 .1M炭酸塩緩衝液、pH9)を、ジメチルスルホキシド中のN−ヒドロキシス クシンイミドビオチン1mg/ml(Sigma Chemica1 Co.) 50μlと、室温で120分間インキュベートした。非結合ビオチンを、PBS で透析することにより除去した。ビオチン標識タンパク質をグリセロールで1/ 2に希釈し、−20℃で貯蔵した。 酵素関連免疫アッセイ 抗体への抗原提示の機構が異なる三つの異なる酵素関連免疫アッセイ(EIA )(抗体、抗原およびサンドイッチ捕獲)を行った。 1.酵素関連免疫アッセイ−抗体捕獲 ホルモン(PBS中0.5μg/ml、100μl/ウエル)を、微量プレー ト(Maxi−sorb、Nunc)に4℃で一晩吸着させた。残りのタンパク 質結合部位を、PBS中0.5%BSAでブロックした。蒸留水でプレートを洗 浄後、mAbを37℃で60分間インキュベートし、続いてペルオキシダーゼ 標識化ヤギ抗マウス免疫グロブリン抗体(GAM−PO)(Tago,Inc. )およびo−フェニレンジアミン二塩酸塩(OPD、0.15Mクエン酸ナトリ ウム緩衝液中4mg/ml、pH5.0、Sigma Chemical Co .)とインキュベートした。反応を3N硫酸で終了させ、光学密度を492nm で測定した。 2.酵素関連免疫アッセイ−抗原捕獲 モノクローナル抗体を、固相に、直接(PBS中3μg/ml)または親和性 精製GAM抗体を介して吸着させた。ブロック後、0.5%BSAを含むPBS 中で1/500〜1/1000に希釈したビオチン標識化ホルモンを37℃で6 0分間インキュベートし、続いてペルオキシダーゼ標識化ストレプトアビジン( Sigma Chemical Co.)を37℃で30分間およびOPDとイ ンキュベートした。反応を前述のように終了させた。 3.酵素関連免疫アッセイ−サンドイッチ捕獲 精製mAb(PBS中3μg/ml)を、微量プレート上に吸着させた。4℃ で一晩インキュベートし、0.5%BSAで阻害した後、PBS−0.5%BS A中のホルモン希釈物を添 加し、37℃で60分間インキュベートした。洗浄後、最良の結合を与えるよう に予め力価測定した第2のビオチン標識化mAb(mAb hGH−12)を添 加した。mAb hGH−12を第2の抗体として用い、両方の分子形態が認め られた。その後、ペルオキシダーゼ標識化ストレプトアビジンおよびOPDを添 加した。反応を前述のように終了させた。 放射免疫アッセイ−固相 抗体を、親和性精製GAM抗体(PBS中2.5μg/ml)を介してRIA ウエルストリップ(Costar)に吸着させた。PBS中0.5%BSAでブ ロック後、ヨウ素標識化ホルモンを添加(20000cpm/ウエル)し、37 ℃で120分間インキュベートした。蒸留水で洗浄後、結合放射能を計測した。 放射免疫アッセイ−液相 1/2最大結合を与えるように10mM燐酸ナトリウム、150mMNaCl、 10mMEDTA、0.25%BSA、pH7.6(RIA緩衝液)中に希釈し た抗体(100μ1/管)を、競合剤としての非標識化ホルモンの存在または不 存在下に、RIA緩衝液100μl中のヨウ素標識化ホルモン30000 cpmとインキュベートした。正常マウス血清を、最終反応液体積中0.25% となるように添加した。一晩室温でインキュベートした後、結合および非結合ホ ルモンの400μlを、5%GAM抗血清200μlおよび15%PEG600 0(Merck)200μlと室温で60分間インキュベートすることにより、 分離し、続いて1520×gで20分間遠心分離した。ペレット中の残留放射能 を、ガンマ放射カウンターにおいて計測した。 親和定数および交差反応性決定 mAbの見掛け親和定数(Ka)を、競合RIAデータ(22)のScatc hardプロット分析により計算した。交差反応性を、mAbに結合するトレー サーの等量置換に必要な競合剤の量と定義した。 SDS−PAGE分析およびウエスタンブロット ホルモン(各15μg)を、Laemmliの方法(23)に従って、15% (w/v)SDS−ポリアクリルアミドゲル上で電気泳動させた。ゲルをクマシ ーブルーで染色し、または、48mM Tris塩基、39mMグリシン、0. 037%SDSを含む20%メタノール緩衝液中において250mAにて 60分間で、半乾燥ブロッター(Bio Rad)上のニトロセルロースに移し た。PBS中10%脱脂乾燥乳でブロック後、mAbを室温で攪拌下に120分 間インキュベートし、続いて、1/2500希釈GAM−PO抗体(Tago Inc.)とインキュベートした。ブロットを、4−クロロ−1−ナフトール基 質(Sigma Chemical Co.製)を用いて展開した。 細胞増殖アッセイ キメラ構築物hGHR/G−CSFRで形質転換したBa/F3細胞を、IL −3(10U/ml)および10%FCSを補足したPRMI−1640培地中 に37℃、5%CO2で成長させた。細胞(20×105細胞/ml)を、IL− 3を含まない同じ培地中で洗い、細胞懸濁液25μlを96ウエルプレートに添 加した。細胞を最終体積100μlとなる種々の濃度(0.001〜10nM) のホルモンにて37℃で18時間処理した。競合アッセイにおいて、異なる濃度 の精製mAb(1〜450nM)およびホルモン(0.001〜10nM)を4 ℃で18時間予備インキュベートしてから、細胞を処理した。DNA合成を分析 するために、3H−チミジン1μCi/ウエル を添加した(5Ci/mmol)。5%CO2中37℃で4時間インキュベート した後、細胞を収集し、ガラスフィルター上で洗った。放射能をβカウンターで 計測した。 結果実施例1. 抗体捕獲EIA中の血清の分析 hGH 20Kまたは22K免疫化マウスからの血清を、抗体捕獲EIAで分 析すると、用いるスクリーニングアッセイおよび使用するイムノゲンに依存して 、1/500〜1/10,0000の力価量(1/2最大結合を得る抗血清希釈 )で、全てのマウスが対応するイムノゲンに反応した。 hGH 20K免疫化マウスからの血清を、固相結合hGH20KおよびhG H 22Kを用いて抗体捕獲EIAにおいて分析した。力価範囲は両方のホルモ ンについて1/500〜1/10,000であり、これは22KまたはhGH 20Kへの特異性が無いことを示している。実施例2. 放射免疫アッセイ−固相 融合後、125I−hGH 20Kを用いる固相RIAによりハイブリドーマク ローンをスクリーニングし、8つのハイブリドーマが結合活性を示した(背景の 8倍以上)。1つの抗体の みが固相RIAにおいて125I−hGH 22Kを認識できず、それを安定化お よびさらなる特性付け(hGH−33)のために選択した。他の7つの抗体は、 hGH 20Kおよび22Kの両方を認識した。実施例3. 放射免疫アッセイ−液相 hGH 22Kで免疫処理したマウスからの血清を、22Kタンパク質につい て液相RIAで分析した。全ての血清がイムノゲンについて高い力価(>1/1 0,000)を示し、次の細胞融合のためにマウスを用いた。融合後、125I− hGH22Kを結合する抗体を生産するハイブリッドを選択および安定化した。 二つはhGH 22K特異的(mAbhGH 25およびmAbhGH 26) であり、一方(mAbhGH−12)は二つの分子形態を等しく良好に認識した 。実施例4. 抗原捕獲EIAおよび競合液相RIA 実施例2の選択されたハイブリッドを、競合剤としてビオチン標識化および非 標識化ホルモンを用いる抗原捕獲EIAにおいて、または競合液相RIAにおい て試験した。mAb hGH−33、および対照mAbである3つのhGH 2 5、hGH 26およびhGH−12のそれぞれの結合特性を表1に要約する。 ホルモンの定量のために、ヨウ素標識ホルモンおよび特異的mAbを用いる競 合的RIAを使用した。図1において、非標識化rhGH 22K、hGH 2 0K−V、hPLおよびhPRLと結合するmAb−125I−hGH(20Kま たは22K)の阻害を示す。 図1A〜1Cは、mAbhGH−33(A)、hGH−12(B)およびhG H 25(C)に対応する。結合GHは、ペレット中に存在する放射能であり、 適用した全125I−hGHの%として表す。 hGH−25mAbをhGH 22Kについて使用し、このイソホームについ ての検出限界は0.25nMであり、残りの試験したホルモン(hGH 20K −V、hGH−V、hPLおよびhPRL)は、100倍の高い濃度においても 競合しなかった(図1C)。hGH 20KについてhGH−33mAbを用い 、この検出限界は0.5nMであり、試験したホルモンの残りについて無視し得 る競合が観察された(図1A)。 125I−hGH 20Kを用いる競合RIAからのデータは、(mAb)hG H−33が、hGH 20Kについて2.2×109M−1の見掛けKaおよび、 hGH 22K、hGH−V、 hPLおよびhPRLと1%未満の交差反応性を有することを示した(図1A) 。 mAbhGH−12は、hGH−V、hGH 20KおよびhGH 22Kを 等しく良好に認識し、hPLについて40%の交差反応を示し、hPRLと1% 未満の交差反応性を示す(図1B)。他の2つのmAb(hGH 25およびh GH 26)は、hGH 22K特異的で、関連ホルモンに対する無視し得る交 差反応性および108〜1010-1の見掛けKaを示す(図1C)。 表1:モノクローナル抗体の主要特性 1:見掛け親和定数は、Scatchardプロット分析を用いて、hGH22 K(hGH−25、26および12)またはhGH20K(hGH−33)によ り競合RIAから計算した。2 :交差反応性は、mAbからの標識化ホルモンの50%置換に必要な非標識ホ ルモンの量の逆数%として表される。実施例5. 抗体捕獲EIA 抗体捕獲EIAにおいて、mAbの結合特性は変化する。mAbhGH−33 は、固相吸着ホルモンを認識しないが、mAbhGH−12、hGH 25およ びhGH 26(データは示さず)の場合はそうではない。実施例6. サンドイッチアッセイ 種々のhGH分子形態の特異的検出のためのこれらmAbの使用可能性を試験 するために、2つの異なるサンドイッチアッセイを開発した。各々において、イ ソホーム特異的mAbを捕獲抗体として用い、hGH 20Kの場合はhGH− 33、およびhGH 22KについてはhGH 26を用いる。両方のアッセイ において、ビオチン標識化mAb hGH−12を第2の抗体として用いたが、 それは両方の分子形態物を認識する。 各特異的アッセイの感受性は、hGH 22Kについて0.2nM、およびh GH 20Kについて0.2nMであり、他の関連ホルモンについては交差反応 が観察されなかった(図2Aおよび2B)。実施例7. ウエスタンブロット 抗体hGH 25およびhGH 26は、還元および非還元 の両方の条件下、ウエスタンブロッドにおいて対応する精製ホルモンを特異的に 認識した。hGH−33mAbは、抗体捕獲EIAにおけるその結合特性から予 想されるように、ウエスタンブロッドにおいてhGH 20Kを認識しない。実施例8. 細胞増殖 hGHイソホームに特異的な抗体を、hGH依存細胞増殖を阻害する性能を試 験することにより、機能的に特性付けた。hGH 22KおよびhGH 20K に応答した、キメラhGHR/G−CSF形質転換Ba/F3細胞の成長促進。 細胞を、ホルモン濃度を上昇させてホルモンで18時間処理した。DNA合成を 、3H−チミジン組み込みにより測定した。 野生型Ba/F3細胞は、外因性IL−3をインビトロ培養において成長する ために要求する(24)。Ba/F3細胞を、hGHレセプターの細胞質外領域 およびG−CSF(顆粒球コロニー刺激因子)レセプターの膜透過および細胞質 内領域を含むキメラ遺伝子で形質転換した。野生型および形質転換した細胞の両 方が、外因性IL−3の存在下に成、長するが、形質転換した細胞のみがヒトG Hの存在下に増殖する。図3に示すように、hGH 20Kおよび22Kの両方 が形質転換した細胞において 等しい増殖を促進する。両方の場合において、最大効果のホルモン濃度領域は2 〜10nMであった。 Ba/F3形質転換処理細胞へのhGH 22Kおよび20K活性のモノクロ ーナル抗体阻害:ホルモン(1nM)を、培地に添加する前に、74nM hG H−33および222nMhGH−12、25および26により4℃で18時間 予備インキュベートした。図4のデータは、示される標準偏差を有する3回決定 の平均を表す。 hGH 22K誘発増殖は、mAbhGH 25およびhGH 26により特 異的に阻害されたが、hGH−33によっては阻害されず、またhGH 20K 誘発増殖はhGH−33によってのみ抑制された(図4)。両方のホルモンを液 相において等しく良好に認識するhGH−12mAbは、高親和性のhGH(2 2および20K)−GHBP/GHP複合体を結合および免疫沈殿させるがhG H 22Kおよび20Kの部分的阻害効果を示す。実施例9. 血清サンプルにおけるhGH 20Kの検出および定量 体液の例として、正常ヒト血清を用いて、20Kの定量のた めの使用および特異性についてのサンドイッチアッセイを調べる。 このアッセイにおいて、20K特異的抗体であるhGH−33を捕獲抗体とし て用い、検出抗体としてビオチン標識化hGH−12を用いた。信号を測定する ために、時間分解蛍光光度法(TRF)を用いた。 ヒト正常血清プールを、hGH 20KおよびhGH 22Kの用量応答試験 に用いた。hGH 20Kの0.5〜50ng/mlの濃度増加により、応答信 号が増加した。hGH 22K50ng/mlの添加は、アッセイにおいて検出 することができなかった。hGH 22K濃度の500ng/mlへの増加によ り信号が弱くなり、20Kサンドイッチアッセイにおいて交差反応性が0.5% より低く計算された(図5)。 感受性のレベルは0.5ng/mlより低い。 図5において、ヒト正常血清プールに添加したhGH 20Kおよび22Kの 用量応答を示す。 捕獲抗体はhGH−33であり、検出抗体はhGH−12である(ビオチン化 されている)。 試験システムとして、TR−FIA、すなわち時間分解蛍光 イムノアッセイを用いた。これは、特異的抗体がヒト正常血清において完全に働 いており、免疫アッセイ検出および定量化に用い得ることを明らかに示している 。 考察 成長ホルモンは、生物体液中に、種々の状態の集合体または複合物中の幾つか のhGHイソホームの混合物として存在する。この特別な複合体混合物のレセプ ター結合および生物学的活性への真の効果は、正確に評価することが困難である 。hGH形態の多くがレセプター結合のために競合し、部分的作用薬及び/又は 拮抗薬として作用し、他のイソホームの生物活性を交差的に調節するようである (25)。この異質性は、アッセイで用いられる抗体(ポリおよびモノクローナ ル)の相違とともに、hGH測定で観察される不一致を説明し得る(26)。 免疫アッセイは、エピトープ特異的抗体の存在に基づく。モノクローナル抗体 の使用は、特異性および感受性を増加し、およびこれらアッセイの取り扱いを増 加する。hGHイソホーム濃度を正確に測定し、対応する生物学を理解するため の効率的なツールとして用いるために、我々はmAbを製造し特性付けた。 先に記載されたものに匹敵する感受性を有する緩衝液系において特異的にこれ らの変異種の各々を検出するためのサンドイッチ型EIAおよび競合RIAが開 発された(12)。 hGH 20Kホルモンは、15アミノ酸残基(E32〜Q46)が内部で除 去されている以外はhGH 22Kと同じアミノ酸配列を有する。hGH 22 Kと比較して異なる活性がhGH 20Kについて記載され(25)、それは、 インシュリン様活性の促進の低下、ソマトゲン的であるよりもよりラクトゲン的 であり(11)、hGHレセプターおよびレセプター関連結合タンパク質への親 和性が低下している(8、25)ことである。さらに、非レセプター関連の特異 的hGH 20K結合タンパク質が記載されている(27、28、29)。しか しながら、これらのデータの大部分が結論につながらない。 モノクローナル抗−hGH抗体が、幾つかの研究グループにより樹立され(3 0、31、32)、hGH 20Kに比較してhGH 22Kに対する反応が向 上しているmAbも生成された(33)。我々は、hGH 22Kに特異的なm Abを分泌する2つのハイブリドーマであって、その一方はhGH 20Kを、 他方は両方のイソホームを等しく良好に認識するものを 確立した。全ての場合において、高度の親和性(108M-1〜1010-1)、お よび生成したmAbは、hGH−V、hPRLおよびhPLを含む他の関連ホル モンへの無視し得る交差反応性を有する。抗−hGH 20K特異的抗体を、イ ムノゲンとして天然タンパク質を用いて生成させた。これは、おそらく、短いh GH形態としてのみ存在する立体配座エピトープを認識し、このmAbは、新規 E32〜Q46ペプチド結合(データは示さず)を含むペプチドを認識せず、そ の構造を変化させるような条件下においてhGH 20Kを認識しない(ウエス タンブロット、固相への吸着)。対照的に、この2つのhGH 22K特異的m Abは、変性条件下にタンパク質を認識する。22Kと20Kとの唯一の相違が 15アミノ酸欠失であり、hGH 25およびhGH 26はこの15アミノ酸 列内中において配列を認識しなくてはならない。 hGH 20Kおよび22Kの生物学的活性は明確に区別されていないので、 hGHR/G−CSFRキメラレセプターを発現しhGH 22Kによる成長に ついて選択されたBa/F3細胞を用いて、GH活性アッセイにおいて我々はこ れらmAbの効果を試験した。これらの細胞は、22Kおよび20Kの 両方の存在下に等しく良好に増殖する。hGH−33mAbは、hGH 20K の効果を特異的に阻害し、hGH 25および26は、22Kの効果を特異的に 阻害する。hGH 22Kレセプター結合(34)にかかわっていると記載され ている配列は、hGH 20K中にも存在する。両方のホルモン上の類似の領域 がレセプターへの結合にかかっているとすると、mAbを用いる生物学的活性の イソホーム特異的阻害は、これらの領域が立体配座的相違を示さなければ、可能 でないはずである。これにより、mAbによる特異的認識が可能になり、これら の2つのホルモン間のhGHレセプターへの親和性の相違を説明することができ る(8、25)。これらmAbにより認識される正確なエピトープのさらなる研 究は、レセプター結合に含まれるこれらのホルモン構造の明確化に有意義である 。 要約すれば、これらのmAbは、生物学的サンプルにおいてhGH 22Kお よび20Kを定性分析するために用いることができ、特異的拮抗薬としてのその 挙動故に、これらのイソホームの生理学的役割の決定に用いることができる。 我々は、異なるヒト成長ホルモン(hGH)イソホームに特 異的な一組のモノクローナル抗体(mAb)を誘導しおよび特性付けた。これら の抗体は、それぞれ、hGH 25、hGH26、hGH−33およびhGH− 12と名づけられる。hGHイソホーム(22Kおよび20K)への各抗体の結 合特性を、抗体サンドイッチ、直接および競合的免疫アッセイならびにウエスタ ンブロットにおいて分析した。 hGH−33は、hGH 20Kに対して特異的な抗体である。 本発明の抗体を発現する一つのハイブリドーマ細胞系であるmAbhGH−3 3は、1996年2月28日にDSM ACC2254の番号で寄託されている 。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 39/395 C12P 21/08 C12P 21/08 G01N 33/53 B G01N 33/53 33/577 B 33/577 C12N 5/00 B (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH, CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,G B,GE,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP ,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG ,US,UZ,VN (72)発明者 クレメル・バロン,レオノール スペイン国、エ―28791・マドリード、ソ ト・デル・レアル、フウエンテ・デ・ラ・ ピエドラ、12 (72)発明者 マルテイネス・アロンソ,カルロス スペイン国、エ―28035・マドリード、サ ン・マルテイン・デ・ポレス、14 (72)発明者 メラド・ガルシア,ホセ・マリオ スペイン国、エ―28008・マドリード、マ ルテイン・デ・ロス・エロス、23 (72)発明者 ロドリゲス・フラデ,ホセ・ミゲル スペイン国、エ―28016・マドリード、チ レ・32

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. hGH 20Kに1×108-1以上の親和性を有する分子量20kDa (hGH 20K)のヒト成長ホルモン(hGH)に特異的なモノクローナル抗 体。 2. hGH 20Kに少なくとも1×109-1、より好ましくは2×109-1 を超える親和性を有する請求項1に記載のモノクローナル抗体。 3. 分子量22kDa(hGH 22K)のhGHと5%未満が交差反応する 請求項1または2に記載のモノクローナル抗体。 4. hGH 20Kの測定のための請求項1ないし3のいずれかのモノクロー ナル抗体の使用。 5. 体液中における測定のための請求項4に記載の使用 6. 血清中における測定のための請求項5に記載の使用 7. 複数分析アッセイにおける請求項5または6に記載の使用 8. hGH 20Kを含む調製物の精製のための請求項1ないし3のいずれか のモノクローナル抗体の使用。 9. hGH 20Kの免疫アッセイ検出および定量のための方法であって、 1) hGH 20Kを含むサンプルを本発明の抗体に接触させて、サンプル中 のhGH 20Kの量に相応する量のhGH20Kと抗体との間の複合体を形成 させる工程、 2) それ自体知られている方法で形成された複合体の量を測定し、見い出され た量をサンプル中のhGH 20Kの量に関連付ける工程 を含む方法。 10. 薬学的に許容できるキャリア物質中に請求項1ないし3のいずれかのモ ノクローナル抗体の治療有効量を含む治療組成物。 11. 請求項10に記載の組成物を投与することによりhGH 20Kの量を 減少させる必要のある患者を治療する方法。 12. 請求項1に記載のモノクローナル抗体を生成するハイブリドーマ細胞系 。
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