JP2000507517A - 圧縮硬化される複合材物体のレイアップ及び製造中に厚さを制御するための方法及び装置 - Google Patents

圧縮硬化される複合材物体のレイアップ及び製造中に厚さを制御するための方法及び装置

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Abstract

(57)【要約】 圧縮硬化される複合材物体の製造中に厚さを制御するための方法及び装置を提供する。この方法は、予備的ステージ(12)と製造ステージとを有しており、プリプレグプライは、レイアップされ(16)、圧縮され(18)て、複数のラミネートが形成され、この複数のラミネートは、上記複合材物体の未硬化形状を有する最終ラミネートパッケージを構成している。上記最終ラミネートパッケージは、上記最終ラミネートパッケージの中心平面又は中心線にレイアップされる補助プライパックを有していて、上記最終ラミネートパッケージの全厚さを制御するようになっている。上記予備的ステージでレイアップされた上記プリプレグプライは、予ま切断され、上記複合材物体の最終ネット形状を形成するるが、幅手方向の拡大部を有していて、上記最終ラミネートパッケージの硬化中における厚さ制御を容易にさせている。上記方法は、さらに、製造ステージ(28)を有し、変形自在な背圧システムが、上記最終ラミネートパッケージ(32)に組み合わされて密着され、その後硬化サイクル(36)が施されて硬化された上記複合材物体が形成される。上記変形自在な背圧システムは、上記硬化サイクルの間に制御されつつ変形して、上記最終ラミネートパッケージの横方向膨張を制御及び制限するようになっている。この変形自在な背圧システムはまた、硬化サイクル中でのファイバの漏れ出しを防止している。

Description

【発明の詳細な説明】 圧縮硬化される複合材物体のレイアップ及び製造中に厚さを制御す るための方法及び装置 技術分野 本発明は、複合材物体を製造するための方法及び装置に関し、より詳細には圧 縮硬化される複合材物体のレイアップ及び製造中の厚さを制御するための方法及 び装置に関する。本発明の方法及び装置は、特に圧縮硬化されるヘリコプタのフ レックスビームの厚さを制御する際に有効である。 背景技術 多種の用途における複合材材料の利用は、ますます広がりを見せている。特に 航空機分野における複合材材料の使用は、金属材料よりも複合材材料の強度−重 量の観点における効果のため、絶え間なく拡大されている。 物体を製造する際に複合材を用いる場合には、特に製造される特定の複合材物 体の製造プロセスのプロセス設計及び装置に対して留意する必要がある。航空機 分野における複合材物体製造プロセスにおけるプロセス設計及び装置において配 慮するべき主要な点は、再現性良く、例えば厚さ、幅、長さといった一つ以上の 設計寸法に対して最小のばらつきとして複合材物体を製造できることを挙げるこ とができる。上述の一つ以上の設計寸法に対する許容範囲外のばらつきは、上記 複合材物体の構造的利用性に対して悪影響を与え、例 えば互いに隣接する複合材物体と組み合わせて、その規格外の複合材を一体化さ せることができなくなってしまうことになる。しかしながら、より重要な点は、 上述のような1つ以上の設計寸法に対して規格外でばらつくことは、上記複合材 物体の設計予想特性に悪影響を与えることにある。これは、特に航空機分野に利 用される複合材物体の製造においては特に考慮すべき問題である。 例えば、複合材フレックスビームをヘリコプタメインロータアッセンブリに用 いる場合には、常に問題とされる。複合材フレックスビームの代表的な例として は、それぞれ米国特許第5,431,538号(ヘリコプタベアリングレスメインロータ アッセンブリのハイブリッド複合材フレックスビーム)及び米国特許第5,372,47 9号(ヘリコプタベアリングレスメインロータアッセンブリのハイブリッド複合 材フレックスビーム)を挙げることができる。ベアリングレスメインロータアツ センブリ(bearingless main rotor assembry:BMR)に用いる複合材フレッ クスビームは、要求規格範囲に適合する必要がある。これは、BMRアセンブリの 運転によりこの複合材フレックスビームに生じる、例えばフラップ方向、翼弦方 向、ねじり、遠心力負荷といった振動条件等限界的な負荷を受けている際のまげ 応力、専断応力、そりといった設計予想特性を適合させる必要があるためである 。上述の限界的な負荷条件としては、スタートアップ時及び停止時を挙げること ができ、これらの際には低周波数のフラップ方向及び翼弦方向の高い応力が加え られ、また、前進飛行中には、高周波数例えば1サイクル/回転での振動フラッ プ及びまげ変形といった高い応力が加えられる。 複合材フレックスビームの設計寸法についての厳密性としては、 例えば複合材フレックスビームが上記メインロータのブレードをそのロータハブ アッセンブリへと遠心力負荷を伝達させ得る程度に所定の最低断面積を有してい る必要があることを上げることができる。しかしながら逆に、上記複合材料の厚 さは、上記複合材フレックスビームが最大可能な剪断応力限界を越えないように 最低化を図る必要がある。フラップ方向及び翼弦方向の負荷は、曲げ応力に適合 させるために上記フレックスビームに材料を付け加える必要を生じさせる。上述 の付加材料は、しかしながらフレックスビームの剛性を増加させてしまい、ヒン ジオフセットを生じさせてしまうことになる。柔軟な面内ロータ設計では、上記 翼弦方向フレックスビーム剛性は、約0.7サイクル/回転のロータ翼弦方向周 波数を達成する必要によって支配される。上記フレックスビームが翼弦方向にあ まりにも変形しすぎると、上記BMRは、空力的及び構造的不安定性を生じやすく なってしまう。しかしながら、上記フレックスビームの剛性がありすぎると、翼 弦方向の負荷は、1サイクル/回転まで増加してしまう。ピッチ領域におけるね じり剛性は、ピッチアクチュエータへの要求を最低化させるように保持する必要 がある。対照的に、上記ピッチ領域における上記ねじり剛性は、端部方向負荷下 において、そり安定性を保証するよう充分に高くする必要もある。 したがって、複合材フレックスビームの予想設計特性は、上述の複合材フレッ クスビームの寸法設計と相俟って互いに関連し、相互依存する。したがって、最 終複合材フレックスビームがそれぞれの基準値以内となるようにし、上述の複合 材フレックスビームの設計寸法に要求される許容規格を越えないようにして複合 材フレックスビームを製造するプロセスが要求されていた。 発明の開示 本発明の1つの目的は、圧縮硬化される複合材物体の厚さを正確に制御する方 法を提供することにある。 本発明はまた、圧縮硬化される複合材物体の厚さを正確に制御するための方法 を提供することを目的とし、この方法は、予備的ステージを有しており、この予 備的ステージは、この予備的ステージの間において補助プライパックを中間ラミ ネートパッケージと組み合わせてレイアップすることで厚さを制御する。 さらに、本発明の目的は、正確に圧縮硬化された複合材物体の厚さを制御する 方法を提供することにあり、この方法は、製造ステージを有しており、この製造 ステージは、この製造ステージの間における変形自在な加圧システムを最終ラミ ネートパッケージと組み合わせて、厚さを制御するようになっている。 本発明の上記目的及びその他の目的については、圧縮硬化される複合材物体の レイアップ及び製造中に正確に厚さを制御する方法のために用いられる手段を提 供することにより達成される。この手段は、予備的ステージと製造ステージとを 有している。上記予備的ステージは、予備モールドアッセンブリを組み立てるス テップを有している。この予備モールドアッセンブリは、ベースモールド部材を を有している。さらに、上記予備的ステージには、複数のプリプレグプライを上 記予備モールドアッセンブリの上記ベースモールド部材にレイアップし、このレ イアップされたプリプレグプライをラミネートするステップと、上記予備モール ドアッセンブリ内にレイアップされたこの複数のプリプレグプライを真空圧縮す るステップと、 このプリプレグプライレイアップステップを繰り返すステップと、オートクレー ブで中間的ラミネートパッケージを圧縮するステップと、多数の補助プライパッ クをこのオートクレーブ内で圧縮された中間ラミネートパッケージと組み合わせ てレイアップするステップと、上記プリプレグレイアップステップを繰り返すス テップと、上記オートクレーブ圧縮ステップをオートクレーブにより圧縮された 最終ラミネートパッケージが形成されるように上記オートクレーブ圧縮を繰り返 すステップと、を有している。 上記の方法における製造ステップには、上記予備モールドアッセンブリを取り 外して、そのモールド部材上で上記オートクレーブ圧縮された最終ラミネートパ ッケージを露出させるステップと、変形自在な背圧システムを上記オートクレー ブ圧縮された最終ラミネートパッケージに密着させて装着するステップと、上記 オートクレーブ圧縮された最終ラミネートパッケージを収容した上記ベースモー ルド部材を再度組み付けて、製造モールドアッセンブリを構成するステップと、 この製造モールドアッセンブリ内で最終ラミネートパッケージをオートクレーブ 圧縮して、加熱プラテンプレス内で硬化サイクルを行わせ、硬化複合材物体を形 成するステップと、上記製造モールドアッセンブリを取り外して収容されている 上記硬化複合材物体を取り出すステップと、を有している。 図面の簡単な説明 本発明及び本発明の付随的な特徴及び効果をより完全に理解するために、下記 の詳細な説明を、下記の図面とともに参照することができる。 図1は、本発明の方法に含まれる取り付けステップを示した概略図である。 図2A,2Bは、本発明の方法を用いて製造されるヘリコプタ用ハイブリッド 複合材フレックスビームを示した図である。 図3Aは、本発明の方法に用いる予備モールドアッセンブリを示した図であり 、この予備モールドアッセンブリは、内部にラミネートレイアップ体を形成する プリプレグプライを収容している。 図3Bは、本発明の方法の上記予備的ステップの間に形成される補助プライパ ックが組み合わされた中間ラミネートパッケージを示した図である。 図3Cは、本発明の方法における予備的ステージの間に形成される最終ラミネ ートパッケージを示した図である。 図3Dは、上記最終ラミネートパッケージの端部に密着して組み合わされた変 形自在な背圧システムを示した図である。 図3E,Fは、本発明の方法に用いられる製造モールドアッセンブリを示した 図である。 図3Fは、本発明の方法における上記製造ステップに用いられる加熱プラテン によって規格密閉力が加えられた上記製造モールドの位置を示した図である。 図3Gは、上記加熱プレスによって加えられた最高密閉力により完全に閉じら れた位置を示した上記製造モールドアッセンブリを示した図である。 図4Aは、上記最終ラミネートパッケージが最小厚にまで変化している条件で の上記製造モールドアッセンブリの初期形状を示した図である。 図4Bは、最小厚にまで変化している上記最終ラミネートパッケージの硬化後 の図4Aに示した上記製造モールドの最終形状を示した図である。 図5Aは、上記最終ラミネートパッケージが最大厚にまで変化をしている条件 での上記製造モールドアッセンブリの初期形状を示した図である。 図5Bは、最大厚にまで変化している上記最終ラミネートパッケージの硬化後 の図5Aに示した上記製造モールドの最終形状を示した図である。 発明の最良の実施態様 以下に、本発明の圧縮硬化される複合材物体の厚制御について説明する。この 方法は、予備的ステージ及び製造ステージの双方の間において厚さを制御する方 法であり、プリプレグプライは、レイアップされて最終ラミネートパッケージ( 図3C)を形成し、この最終ラミネートパッケージは、製造されるべき複合材物 体の製造ステージの間における未硬化形状を規定している。変形自在な背圧シス テムは、製造ステージの間にこの最終ラミネートパッケージに密着して組み合わ され、その後硬化複合材物体を形成するために硬化が行われるようになっている 。この方法は、厚さの変動が最小となった複雑な複合材物体の繰り返し行われる 製造を容易とする。上記方法は、著しくプライあたりの厚さが変動するプリプレ グプライを用いた厚い複合材物体をレイアップさせ、かつ硬化させるに際し、現 実的かつ経済的な方法を提供する。本発明による上記方法の製造ステージは、こ の方法に用いられる上記プリプレグプライの約5%以内 に厚さ変動を抑えることを可能とする。また、この方法は、本発明の方法の上記 予備的ステージにおける装置が本発明で用いられる上記プリプレグプライの約1 2%にまで厚さ変動を抑えることを可能とさせ、全体では、本方法は、本発明の 方法において用いられる上記プリプレグプライの約17%の厚さ変動に抑えるこ とを可能とする。 本発明の方法は、プリプレグ材料を用いるため設計される。プリプレグ材料は 、複合材材料である。このプリプレグ材料は、ヤーン、ファイバ、又はグラスフ ァイバやカーボンファイバといった強化材料ファイバ・ファイバトウを、エポキ シ樹脂といった所定量の有機樹脂に埋設して、このファイバ強化有機樹脂を台上 に載せて乾燥させて、部分的硬化して「粘着する」複合材料であるプリプレグシ ート又はテープとして硬化させ、次いで保護シートにパッケージされたものであ る。例えば、プリプレグシート又はテープは、ホットメルト樹脂プロセスによっ て製造され、上記有機樹脂が加熱され、この加熱された有機樹脂がフィルムとし てエクストルージョンされ、このエクストルージョンされた樹脂フィルムに熱い うちにファイバ強化材料が含浸され、このファイバ強化されたエクストルージョ ン有機樹脂フィルムが冷却された後、粘着質の複合材材料が形成される。上記プ リプレグシート又はテープは本発明の方法の、上記予備的ステージではすべての 操作を、粘着する条件下で行う。 本発明の方法の実施例に用いられる上記プリプレグプライは、より詳細には後 述するように「一方向性の」プリプレグシート又はテープから形成される。この 「一方向性」とは、上記ファイバが上記プリプレグシート又はテープ内で例えば 0°,90°,+45°, −45°のファイバ配向を有していることを意味する。このファイバ配向は、製 造される上記複合材物体の特定の軸に対して規定されている。例えば、米国特許 第5,431,538号及び5,372,479号では、上記複合材フレックスビームを製造する際 に用いる上記複合材材料のファイバ配向は、上記フレックスビームの翼幅方向に 対して規定されている(図2Bの参照符号SRを参照されたい)。強化材料要素 として、一方向性ファイバ織布材料のプリプレグシート又はプリプレグテープも 又使用することができ、この一方向性ファイバ織布は、上記織布材料の約90〜 95%が定められた配向とされ、残りの5〜10%のファイバが上記配向規定さ れたファイバに直交するようにされている。これらの直交ファイバは、このよう な織布材料から形成されたプリプレグシート又はテープを、すべての強化ファイ バが単一にのみ配向されているプリプレグやテープよりも取り扱い又はプロセッ シング中に安定化させることができる。 本発明の出願譲受人であるシコルスキーエアクラフト社のような、例えば後述 するヘリコプタ用フレックスビームといった複合材物体を製造する本来の装置製 造者は、製造する際に概ねプリプレグシート又はテープといった最終製品をバル クロットとして、上述のプリプレグシート又はテープを製造する経験を有する個 別的な販売者から購入する。各プリプレグシート又はテープ(これに付随して、 どのようなプリプレグプライを切断した物も含む)でも、各販売者が適合させる 硬化後規格厚さを有している。しかしながら、上述のプリプレグシート又はテー プは、公称規格硬化厚が約±8%の材料変動を有している。材料厚さの個々のプ リプレグシート又はテープの変動は、ファイバ含有量の変動、ファイバ埋設の不 完全さ(例えば 埋設され、含浸された強化ファイバ間が不均一に網目化していること)、樹脂含 有量の変動及びそれぞれのプリプレグシート又はテープにトラップされた空気等 によるものである。 プリプレグプライは、予め上記プリプレグシート又はテープから本発明の方法に 用いるような所定形状に切断される(より詳細には、幅方向の寸法に対する上記 プリプレグプライの形状において述べる。)。予備切断は、典型的には、当業界 で知られている多くの数値制御されたプライカッタによって切断される。当業者 によれば、上記プリプレグプライの数及び必要形状は、製造される上記複合材物 体の形状と複雑性に依存することが理解されよう。 本発明の方法及び装置は、図2A,2Bに示すようなヘリコプタのためのハイ ブリッドフレックスビームFBを製造するものとして説明する。コマンチヘリコ プタ用のこのハイブリッド複合フレックスビームFBは、極めて複雑な複合材物 体であり、このフレックスビームは、800のグラスファイバ及びカーボンファ イバプライが入り交じって用いられている。図2Bを見ると、上記複合材フレッ クスビームFBの設計厚さは、径方向の翼幅SRにわたって、上記複合材フレッ クスビームFBのピッチ領域である最小厚さTminからハブ取り付け領域におけ る最大厚さTmaxまで著しく変化する。コマンチの複合材フレックスビームFB では、Tminは、約0.76cm(0.3インチ)で、Tmaxは、約6.35cm (2.5インチ)であり、上記複合材フレックスビームFBの設計厚さは、約8 .3:1の翼幅方向厚さ分布を有している。 上記複合材フレックスビームFBの剛性は、上記複合材フレックスビームFB の1次フレキシブルモードに対しては、上記複合材フ レックスビームFBの設計厚さの3乗に比例して変化するので、その製造中に上 記複合材フレックスビームFBの厚さ設計を正確に制御することが重要となる。 その結果、上記フレックスビームFBは、必要とされる動的応答特性を発揮する ことになる。上記複合材フレックスビームFBの設計厚さを達成するに当たって の最も重要な要因は、高い厚さ許容度を持って、すなわち、製造プロセス中に上 記複合材フレックスビームFBの径方向スパンRSにわたって約±0.0254 cm(±0.010インチ)で繰り返し行うことができることにある。本発明の 上記方法及び装置は、ヘリコプタ用のフレックスビームの厚さをその製造中に制 御するとして説明しているが、当業者によれば、本発明の方法及び装置は、設計 厚さを正確に制御しなければならない種々の広い用途において利用できることが 理解されよう。 図面では、同様の部材には、同様の参照符号を付して示している。図1は、本 発明の方法を示した概略図である。この方法10は、圧縮硬化される複合材物体 のレイアップ及び製造の際の厚さを制御するために用いられる。図1に示される ように、本発明の方法10は、予備的ステージ12と製造ステージ28と、を有 している。上記予備的ステージ12は、予備プロセスステップ14−26を有し ており、これらのステップは、一方向プリプレグプライと補助プライパックを予 備モールドアッセンブリ内でレイアップし、かつ真空とし、オートクレーブ圧縮 サイクルを行って、製造するべき上記複合材の形状を備えた上記最終ラミネート パッケージを形成する。上記予備的ステージにおいてレイアップされる上記プリ プレグプライ及び上記補助プライパックは、上記複合材物体の最終的な形状とな るよう に、それぞれ予め切断されて形状が付けられているが、上記最終ラミネートパッ ケージの硬化中の厚さを制御するのを容易にするために、幅手方向の拡大部が設 けられている。上記製造ステージ28は、製造プロセスステップ30−40を有 しており、変形自在の背圧システムが上記最終ラミネートパッケージに組み合わ されて密着され、この得られた組み合わせ体が製造モールドアッセンブリ内で硬 化する準備が行われ、その後加熱プラテンプレス内で硬化サイクルが行われて上 記硬化複合材物体が形成される。上記硬化複合材物体は、その幅手方向寸法がネ ット形状となるように機械加工されて、最終複合材物体が形成される。 本発明の方法10の上記予備的ステージ12及び製造ステージ28は、適合す る金属モールドアッセンブリを用いるように設計されている。製造プロセスを提 供するのではなく、製造プロセスの改善を図る本発明で説明する実施例では、そ れらの部品は、より詳細には後述するように、本願に適した、コスト及び製造上 の理由から工具鋼といった金属材料により製造されている。工具鋼は、比較的安 価なモールド材料であり、グラスファイバから形成されるプリプレグプライの膨 張率と同程度の熱膨張率を有する(グラスファイバ強化ファイバを含有するプリ プレグプライは、米国特許第5,431.538号では、上記複合材フレックスビームF Bの約75%を占めている。)。当業者によれば、本発明の方法10に用いるプ リプレグプライの組成に応じて他の材料でも、上記適合した金属モールドアッセ ンブリを含む部品を製造するために用いることができることは理解されよう。 例えば、INVAR(登録商標)材料は、鉄−ニッケル合金であり、 40−50%のニッケルを含有し、著しく小さな熱膨張係数を有していて、複合 材フレックスビームFBのフルスケールでの製造のための本発明の方法10に用 いる、適合した金属材料モールドアッセンブリを含んだ部品を製造するために用 いることができる。ここで、上記複合材フレックスビームFBを製造する際に、 カーボン強化ファイバを用いて形成される上記プリプレグプライの上記熱膨張率 は、上記フレックスビームの約25%を占める場合でも、モールド材料を選択す る上で決定的な要因となる。上記カーボンプリプレグプライの熱膨張係数は、IN VAR(登録商標)の熱膨張率に適合するので、上記複合材フレックスビームFB を製造するための改善された製造プロセスのための上記適合金属材料を含む部品 は、INVAR(登録商標)から製造することもできる。 第1のステップ14において、本発明の方法10における上記予備的ステージ 12に用いられる予備的モールドアッセンブリ50を組み付ける。図3Aを参照 して、上記予備的モールドアッセンブリ50は、金型面54を備えるベースモー ルド部材52と、規定面58を有する互いに対向する取り外し可能なレイアップ レール56と、保持ブロック60とを有している。上記金型面54は、製造され る上記複合材料の一方の外側成形ライン面を有しており、例えばこの成形ライン 面は、上記複合材フレックスビームFBの上側面又は下側面となっている。当業 者によれば、上記金型面54は、種々の形状を有していることができ、製造され る複合材物体の種々の形状を規定する外側成形ライン面に応じたものとすること ができることは理解されよう。上記ベースモールド部材52と組み合わされて保 持される互いに対向するサイドレール56とともに、上記保持ブロッ ク60は、上記対向するサイドレール56及び上記ベース金型部材52に連結さ れつつ接触するように組み付けられる。上記保持ブロック60は、上記互いに対 向するサイドレール56を上記ベースモールド部材52に対して動かないように 組み合わせている。上記対向サイドレール56の上記規定面58は、上記ベース モールド部材54に組み合わされて固定されており、端部形状、すなわち上記方 法10の上記予備的ステージ12の間におけるレイアップ中の上記プリプレグプ ライの幅手方向寸法を規定している(補助プライパックも同様である)。 本発明者等は、製造される複合材材料の幅手方向寸法、すなわち端部形状、す なわち本発明の方法10の上記予備的ステージ12の間に製造される最終ラミネ ートパッケージの周辺部を、上記最終複合材料のネット端部形状よりも大きな寸 法を有しているように大きめに製造することが好ましいことを見出した。このよ うに拡大部を設けることにより、機械加工の許容度が提供でき、上記の硬化複合 材料をネット端部形状、例えば上記設計幅手寸法に機械加工することを可能とす る。加えて、この幅手方向拡大部は、上記製造ステージ28内での上記硬化サイ クルが行われる上記最終ラミネートパッケージの上記最終形状の上記変形自在な 背圧システムと相互作用する部分となる。上記硬化サイクル中における上記変形 自在な背圧システムとの相互作用により上記最終ラミネートパッケージがどの様 にも劣化しないように、上記拡大部分が保証しており、この拡大部分は、上記製 造ステージ28の機械加工によってその後に取り除かれる。このようにして上記 最終複合材物体の構造的及び機能的特性は、上記硬化サイクル中における上記最 終ラミネートパッケージの 運動によっては影響を受けないようにされている。 図2Aを参照すると、参照符号“WRS”は、所定の径方向ステーションにおい て上記複合材フレックスビームFBの寸法を規定している(ここで用いている径 方向ステーションとは、上記複合材フレックスビームFBの根本端部に対して上 記径方向スパンSRに沿ったどのような断面位置をもいう)。上記幅手方向の拡 大部分を形成するには、2つのアプローチがある。第1のアプローチとしては、 上記複合材フレックスビームFBの各端部、すなわち前縁と後縁は、上記複合材 フレックスビームFBの径方向スパンSRに沿って所定の値“X”だけ大きくさ れている。すなわち、この幅手方向拡大部は、どのような径方向ステーションに おいてもX+WRS+Xに等しくされる。この第1のアプローチにおいては、した がって上記周辺部の拡大部、すなわち上記最終ラミネートパッケージの周辺端部 形状は、上記最終複合材フレックスビームFBのネット周辺端部形状と鏡像関係 にあるが、この拡大部の分だけ大きくされている。 第2のアプローチにおいては、上記複合材フレックスビームFBが最大幅WMA X を有している上記径方向ステーションにおける上記複合材フレックスビームF Bの上記前縁及び後縁が所定値“X”だけ大きくされていて、上記複合材フレッ クスビームFBの残された端部形状は、どのような径方向ステーションにおいて もX+WMAX+Xの幅を有している。この第2のアプローチでは、したがって最 終ラミネートパッケージの拡大された周辺端部形状は、矩形の形状を有している 。この第2のアプローチは、より詳細には後述するプライレイアップステップ1 6におけるオートメーション化を容易にさせる。 本願において説明する上記方法10の第1のアプローチ実施例では、図3Aに示 されているようにいかなる径方向ステーションにおいても規定面58の間の離間 幅62は、X+WRS+Xに等しい。説明する実施例においては、上記拡大部の幅 は、(X+X)であり、上記複合材フレックスビームFBの設計幅の約5%の量 とされている。すなわち、所定値Xは、設計幅の約2.5%の大きさとされてい る。この理由は、上記複合材フレックスビームFBが前縁と後縁とを有している ためである。上述した'538特許において開示された複合材フレックスビームFB では、各端部は約0.635cm(0.25インチ)だけ大きくされている。す なわち、幅の拡大部は、約1.27cm(0.5インチ)となるようにされてい る。 ステップ16においては、複数のプリプレグプライPPIは、手作業又は自動 的に個別に上記ベースモールド部材52の上記成形面54上にレイアップされ( 本発明の方法10は、個別的なプリプレグプライPPIを手作業又は自動化され たレイアップとするに好適である)、ラミネートLを形成するようになっている (図3A参照)。ステップ16においてラミネートLを規定する個別のプリプレ グプライPPIの数は、レイアップされる上記プリプレグプライPPIの公称規 格硬化厚さ(又は複数の厚さ)及び製造される上記複合材物体の形状に応じたも のとなる。典型的には、運転プロセス設計では、上記プリプレグプライのレイア ップ、すなわち上記プリプレグプライPPIの数及び相対的位置の双方が規定さ れる。 上記予備的ステージ12において上記複合材フレックスビームFBの設計厚さ よりも厚い上記最終ラミネートパッケージを形成するために必要とされるプリプ レグプライPPIの全数は、上述のよう にプリプレグプライPPIが切断される上記プリプレグシート又はテープの公称 規格硬化厚に依存しており、上記予備的ステージ12の上記プロセス14−26 においてレイアップされ、圧縮される粗プリプレグプライPPIの規格厚さと比 較することにより、上記プリプレグプライPPIの得られる硬化厚さを予め知る ことができる。その運転プロセスにおいては、連続する各シートが上記レイアッ プシーケンスを特定し、ステップ18の前にレイアップされるプリプレグプライ の数を重ね合わせるようにして、複数の連続シートをレイアップする。ステップ 16においてレイアップされるプリプレグプライPPIの数は、レイアップ中に 上記プリプレグシートの間に封入される空気のために制限を受ける(ここにいう 封入とは、上記プリプレグプライの製造時に上記プリプレグプライ又はテープに 空気がトラップされる現象とは異なっている)。すなわち、連続する各プライは 、すでにレイアップされているプリプレグプライにレイアップされ、このことに よりこれらのプライの間に空気が封入されることになるためである。レイアップ されるプリプレグプライ数が増加すると、封入された空気の体積はそれに伴って 増加し、封入された空気体積が大きくなればなるほど上記ラミネートLは、不安 定となる。 実験及び経験によれば、各ステップ16において重ね合わされたプリプレグプ ライPPIの間に封入された空気の悪影響を受けないで効果的にレイアップでき る上記プリプレグプライの数は、おおよそ知られている。特定の用途に対しての 特定の数、又は特定の連続するシートの数は、上記プリプレグプライの組成、個 々のプリプレグプライの公称規格厚さ、上記プリプレグプライの相対的位置に依 存している。実際的には、上記プリプレグプライPPIの数は、レイアップされ たプリプレグプライによって規定されるラミネートの最大厚さから定量化される 。すなわち、個々のプリプレグプライPPIは、連続的に上記ラミネートLが所 定の径方向ステーションにおける最大厚さとなるまでレイアップされる。上記方 法10のための手段によって上述した複合材フレックスビームFBの製造を行う ためには、上記プリプレグプライPPIは、上記複合材フレックスビームFBの ハブ取り付け領域において、上記ラミネートLが約0.264cm(約0.10 4インチ)だけ最大厚さより厚くなるまでレイアップされる。この最大厚さは、 各プライPPIが約0.015cm±0.00127cm(0.006インチ± 0.0005インチ)の公称規格硬化厚さを有する場合のレイアップされたプリ プレグプライPPIに基づいた厚さである。 上記複数のプリプレグプライPPIがステップ16においてレイアップされた 後、上記予備モールドアッセンブリ50は、真空バッグ内に入れられ、ステップ 18における室温での真空圧縮サイクルが施される。上記予備モールドアッセン ブリ50及び室温における上記予備モールドアッセンブリ50の真空バッグによ る真空圧縮のための真空バッグ技術は、当業界において知られたものである。上 記真空圧縮サイクルは、ステップ16で形成された上記ラミネートL内に封入さ れたほとんどの空気を前述のパラグラフで説明したようにして除去して、このラ ミネートLを安定化させる。加えて、上記真空圧縮サイクルは、いくつかの上記 ラミネートの嵩高さを改善させる。上記方法10によって製造された上記複合材 フレックスビームFBについては、上記予備モールドアッセンブリ50は、少な くとも30分室温での真空圧縮が行われる。 ステップ20,ステップ16,ステップ18を、連続的に繰り返し、上記予備的 モールドアッセンブリ50内ですでにレイアップされたラミネートLに覆い被せ るための別のラミネートLが形成される。ステップ20は、上記予備的モールド アッセンブリ50内でレイアップされた複数のラミネートLが、中間ラミネート パッケージILP(図3B)が形成されるまで繰り返されるのが示されている。 この中間ラミネートパッケージILPは、上記予備的ステージ12において接合 され、運転計画によって特定される全プリプレグプライPPI数の1/2よりも わずかに少なくなるように、上記予備的モールドアッセンブリ50内でレイアッ プが行われる。実際的には、プリプレグプライPPIは、製造される上記複合材 物体の中心平面又は中心軸の直前となるまで上記予備的モールドアッセンブリ5 0においてレイアップが行われる。上記方法10によって製造される上記複合材 フレックスビームFBの上述した実施例では、400+よりもわずかに少ないプ リプレグプライPPIが、上記予備モールドアッセンブリ50内でレイアップさ れる。すなわち、上記複合材フレックスビームFBの中心平面又は中心軸となる までレイアップが行われる。 上記予備モールドアッセンブリ50内で上記中間ラミネートパッケージILP が形成された後、上記予備モールドアッセンブリ50は、真空バッグされ、ステ ップ22のオートクレーブ圧縮サイクルが行われる。上記予備モールドアッセン ブリ50及びオートクレーブおける上記予備モールドアッセンブリ50の真空バ ッグによる真空圧縮のための真空バッグ技術は、当業界において知られたもので ある。オートクレーブ圧縮の間に、上記真空バッグされた上記予備モールドアッ センブリ50には、所定時間にわたってTacの温度及びPacの圧力が加えられ る。上記圧縮温度Tac,圧縮圧力Pac及び圧縮時間は、上記プリプレグプライP PIの材料組成、特にその有機樹脂、上記中間ラミネートパッケージILPを形 成しているプリプレグプライPPI数、上記中間ラミネートパッケージILPの 形状に依存している。本発明の方法10によって製造される上記複合材フレック スビームFBの説明する実施例では、上記真空バッグされた予備モールドアッセ ンブリ50は、約26.7℃(80°F)のオートクレーブ圧縮温度及び約6. 89x105N/m2(100psi)の圧縮圧に、少なくとも1時間さらされる 。 このオートクレーブ圧縮サイクルは、(i)上記中間ラミネートパッケージI LPを形成するレイアップされたプリプレグプライPPIの不均一さを除去、す なわち上記中間ラミネートパッケージILPの嵩高さをさらに改善させ、(ii )上記レイアッププリプレグプライPPIの封入された空気を除去し、(iii )上記レイアッププリプレグプライPPI内でわずかに樹脂フローを行わせて上 記中間ラミネートパッケージILPを形成する上述のレイアップされたプリプレ グプライの一体化を効果的に行わせるようにして操作される。このオートクレー ブ圧縮サイクルに先立ち、上記中間ラミネートパッケージILPを形成するレイ アップされたプリプレグプライPPIは、本質的に不安定であり、その動きを制 御することができないものである。一体化させることによって、この中間ラミネ ートパッケージILPを形成する上記レイアップされたプリプレグプライPPI は安定化され、上記中間ラミネートパッケージPPIを 形成するレイアップされたプリプレグプライPPIの制御できない動きを、上記 予備的ステージ12の連続プロセッシングにおいて効果的に排除することができ る。 ステップ24では、上記オートクレーブ圧縮された中間ラミネートパッケージ ILPの好ましくは、製造される複合材物体の最大厚さを有する径方向ステーシ ョンにおける高さが測定される(図3Bにおける参照符号HILPである)。本発 明の方法10によって製造される上記複合材フレックスビームFBの説明する実 施例では、この測定は、上記ハブ取り付け領域において行われるか、又は上記複 合材フレックスビームFBのトルクチューブ取り付け領域において行われるか、 又はそれらの双方において行われる。これらの領域は、上記複合材フレックスビ ームFBの最大厚さを与えるからである。上記中間ラミネートパッケージILP の実高さHILPは、上記中間ラミネートパッケージILPの規格高さと比較され て、上記中間ラミネートパッケージILPを形成する上記レイアップされたプリ プレグプライPPIの個々の厚さ変動の結果生じる、上記中間ラミネートパッケ ージILPの全厚さ変動を抑えるようにされる。ここで用いる上記中間ラミネー トパッケージILPの規格高さとは、上記中間ラミネートパッケージILPを形 成するためにレイアップされたプリプレグプライPPIの公称規格厚さと、嵩と の和として定義される(上記中間ラミネートパッケージILPを形成する上記レ イアップされたプリプレグプライPPIは、上記公称規格硬化厚さよりも厚い実 厚さを有している)。 厚さの全体の変動の大きさは、上述のパラグラフで説明した方法により決定さ れ、調節された全厚さ変動内となるように調節されて、 ステップ26において硬化される際の全厚さ変動をさらに制御するようにされる 。このステップ26では、残りのプリプレグプライPPIは、上記予備モールド アッセンブリ50内においてレイアップされて、上記最終ラミネートパッケージ が形成される。 厚さの全変動の調節は、ステップ24において上記中間ラミネートパッケージ ILPに組み合わされて追加される補助プライパック(図3Bにおける参照符号 SPP)の数及びタイプによって決定される。上記補助プライパックSPPは、 12.5%までの上記最終ラミネートパッケージにおけるステップ24で測定さ れる上記中間ラミネートパッケージILPの測定高さを基準とした厚さ変動を相 殺し、上記予備的ステージ12における積層のプロセス制御のうちの一つとして 機能する(上述したように、またより詳細には後述するように、上記方法10の 上記製造ステージ28では、約5%の厚さ変動が相殺される)。 補助プライパックSPPのセットは、製造される上記複合材物体形状の中間平 面又は中心軸に達する周辺形状を形成する複数のプリプレグプライをレイアップ させることによって製造される。上記複合材フレックスビームFBのこの中間平 面又は中心線形状は、個々の補助プライパックSSPを形成する。各補助プライ パックSSPの周辺形状は、上述したような拡大部を有する幅とされる。 各個別の補助プライパックSSPは、翼幅方向厚さ分布比を有し、この厚さ方 向の分布比は、製造される上記複合材物体の翼幅方向厚さ分布比に等しい。例え ば、上記複合材フレックスビームFBは、約8.3:1の翼幅方向厚さ分布比を 有しているので、上記セットの各補助プライパックSPPは、約8.3:1の等 しい翼幅方向厚 さ分布比を有している。製造される上記複合材物体がその翼幅方向厚さが一定で あれば、この翼幅方向厚さ分布比は、1:1とされる。上記セットの各補助プラ イパックSPPは、しかしながら同一の所定の径方向ステーションにおける別の 補助プライパックSPPの絶対厚さとは、異なった絶対厚さを有している。上記 各補助プライパックSPP間の上記絶対厚さの違い及び適切な補助プライパック SSPの数を注意深く選択することによって、補助プライパックSPPの適切な 数が上記セットから容易に選択でき、これらがステップ24(図3B参照)にお いて上記中間ラミネートパッケージILPに組み合わされて追加されて、調節さ れた全厚さ変動を相殺するようにされている。ステップ24における上記全厚さ 変動の調節においては、上記中間ラミネートパックILPに組み合わせて全く補 助プライパックSSPをレイアップしないようにして行われることもあること理 解されよう。したがって、ステップ24においてレイアップされる補助プライパ ックSSPの数はゼロとされる場合もある。この補助プライパックSSPは、上 記中間ラミネートパックILPにステップ24において追加されて製造される上 記複合材物体の略中心面又は中心軸に中心決めされることになる。この中心平面 又は中心軸を中心として略均等な割合で上記複合材物体は上下に延ばされている 。 上記各補助プライパックSPPは、さらに製造される上記複合材物体の中心平 面における上記プリプレグプライPPI比に一致するような異なったタイプのプ リプレグプライの材料分布又は材料比を有するように製造することができ、製造 される上記複合材料の材料的構造的設計特性、例えば材料弾性率、構造的剛性、 周波数、ファ イバ容量、を残された特性を変化させずに変化させることができる。上記方法1 0によって製造される上記複合材フレックスビームFBの説明する実施例では、 上記中心平面又はその中心軸及びそれに直隣接する領域は、グラスファイバプリ プレグプライのみによって包囲されている。したがって、上記複合材フレックス ビームFBのための上記補助プライパックSSPのセットは、グラスファイバプ リプレグプライのみによって構成されており、そのグラスファイバプリプレグプ ライのファイバ配向は、主に0°であり、グラスファイバプリプレグプライのわ ずかな数が+45°及び−45°とされていて、個々の補助プライパックSSP の安定性を提供するようにされている。 ステップ26,16,18では、上述したように上記運転プロセス設計で特定 される残りのすべてのプリプレグプライPPIは、上記予備モールドアッセンブ リ50内でレイアップされ、真空圧縮されて最終ラミネートパッケージ(図3C の参照符号FLPを参照)が形成される。このポイントでは、ステップ22が繰 り返されて上記最終ラミネートパッケージFLPに上述のオートクレーブ圧縮サ イクルが施され、本方法10の製造ステージ28のための製品としてオートクレ ーブ圧縮された最終ラミネートパッケージFLPを与えるようになっている。こ のようにして本発明の方法10の上記予備的ステージ12は完了する。 製造すべき上記複合材物体が十分い薄い場合、ステップ16において上記最終 ラミネートパッケージFLPを形成するための複数のプリプレグプライPPIが 1枚によって達成される場合のように公称規格厚さが薄い場合には、ステップ1 8,20,22,24,2 6は、上記予備的ステージ12において排除することができる。 製造ステージ28の第1のステップ30では、上記予備モールドアッセンブリ 50は、上記保持ブロック60を取り外し、上記レイアップガイドレール58を 除去することによって取り外されて、図3Dに示すように上記ベースモールド部 材52上でレイアップされた最終ラミネートパッケージFLPが露出される。次 いで、ステップ32において変形自在な背圧システム70がその横側端部とオー トクレーブ圧縮された最終ラミネートパッケージFLPの端部に組み合わされて 密着されるが、これについては、後述する。これとは別に、変形自在な背圧シス テム70が充分な構造的一体性を有している場合には、この変形自在な背圧シス テム70は、上記予備的ステップ12のステップ14において装着され、上記製 造ステージ28のステップ30,32,34が省略されても良い。FEPフッ素 系剥離布といったバリヤ材料が、必要に応じて上記最終ラミネートパッケージF LPと上記変形自在な背圧システム70の間に挿入されても良い。 上記変形自在な背圧システム70は、上記方法10の製造ステージ28におけ るプロセス厚さ制御を行うように運転される。この変形自在な背圧システム70 は、硬化サイクル中に制御された方法により変形して横方向、すなわち端部方向 の上記最終ラミネートパッケージFLPの運動を制御かつ制限する(上記最終ラ ミネートパッケージFLPの長手方向の運動は、同様にして制御及び制限される が、上述の長手方向の運動は、横方向の運動と同程度には規制されない。)。こ の変形自在な背圧システム70は、また上記硬化サイクル中におけるファイバの 横方向(同様に長手方向も)漏れ出しを 防止する。このファイバの漏れ出しとは、上記最終ラミネートパッケージFLP が本方法10の上記製造ステージ28のステップ36において硬化サイクルが行 われるに際し、上記最終ラミネートパッケージFLPの強化ファイバガ力を加え ている適合モールド部材の周りへと制御されずに動いてしまうことを意味する( 図3Fの参照符号90を参照)。上記変形自在な背圧システム70の制御された 変形は、上記最終ラミネートパッケージFLPを形成する上記プリプレグプライ PPI内に封入された空気の膨張を防止して、この硬化された複合材物体のボイ ド含有量を低下させている。 ここで用いる上記変形自在な背圧システム70は、どのような材料、構造、デ バイスであっても、後述する特性を有していれば良い。第1に、材料、構造又は デバイスは、ステップ36の硬化サイクル中の上記最終ラミネートパッケージF LPのオートクレーブ圧縮硬化に伴う高い圧力及び温度条件の下で、繰り返し変 形できることが必要である。本方法10で製造される上記複合材フレックスビー ムFBの説明する実施例では、最大硬化温度は、約185℃(365°F)であ り、硬化のために上記加熱プラテンプレスにより加えられる最大の力は、約71 1,712N〜889.640N(160.000〜200,000ポンド)で ある。第2に、上記材料、構造又はデバイスは、変形が制御されつつ、背圧を加 える能力が必要である。このような加圧は、上記最終ラミネートパッケージFL Pの上記硬化サイクル36における上記オートクレーブ圧縮において封入された 空気が成長するのを防止するが、この加圧は、上記変形自在な背圧システム70 の制御された変形を妨げないようにして行われる必要がある。最後に、上記材料 、構造、又はデバイスは、 安定、すなわちステップ36における硬化サイクルに伴う高い温度下でも分解や 破損しないことが必要である。 上記変形自在な背圧システム70の特性を与える好適な材料のそれぞれの例と しては、ポリメチルアクリルイミド又はポリエーテルイミドといった材料のクロ ーズセル熱可塑性フォーム、イソシアヌレート又はポリウレタンといった熱硬化 性材料のクローズセル、未硬化のシンタクティック(syntactic)タイプのフォー ム、硬化された低密度シンタクティックフォーム、フォーム化されたエラストマ ー又はラバー、又はバルサ材といった変形可能な天然材料を挙げることができる 。上記変形自在な背圧システム70の規定された特性を与えるための好適な構造 及びデバイスのそれぞれの例としては、ラバー、エラストマー、シリコーンラバ ー、圧力規制部及び制御システムを有するフッ素ゴムから得られるブラダー(内 部圧力媒体はガス又は気体である)、シールラバー、エラストマー、シリコーン ラバー、又は圧縮しうる内部媒体を有するフッ素ゴムから得られるブラダー、サ イドロード(side-loaded)されたセル構造を有する金属ハニカム、スプリングで 負荷が加えられた機械的抵抗デバイス(リーフ、ベベルワッシャ、コイル)、又 は弾性限界にまで応力が加えられる材料から形成された中空構造体を挙げること ができる。本発明の上記方法10の好ましい実施例では、ステップ32において オートクレーブ圧縮される上記最終ラミネートパッケージFLPに組み合わされ る上記変形可能な背圧システム70として、ROHACELL(登録商標)(ROHACELLは 、ロームテック社(ROHM Tech Inc.)の加熱により体積が12%増加するポリメチ ルアクリルイミドフォームの登録商標である。)を挙げることができる。 この変形自在な背圧システム70は、ROHACELL(登録商標)ブロックの形態と され、上記オートクレーブ圧縮された最終ラミネートパッケージFLPの各端部 に沿って図3Dに示すように挿入されて、オートクレーブ圧縮される上記最終ラ ミネートパッケージFLPの幅手方向拡大部の横方向運動を制御及び規制すると ともに、上記製造ステージ28の間のファイバの横方向への漏れ出しを防止する 。加えて、ROHACELL(登録商標)ブロックの形態の変形自在な背圧システム70 は、上記ベースモールド部材52(図示せず)の各端部に挿入されて、上記オー トクレーブ圧縮された最終ラミネートパッケージFLPの長手方向の運動を制御 及び制限し、同時に製造ステージ28の間の長手方向へのファイバ漏れ出しを防 止する。上記変形自在な背圧システム70に要求される幅W70は、上記最終ラミ ネートパッケージFLPの全幅に依存しており、この必要な幅W70は、上記最終 ラミネートパッケージFLPの全幅の約5%とされていることが好ましい。 上記方法10によって製造される上記複合材フレックスビームFBの説明する 実施例では、約1.27cm(0.50インチ)の幅W70及びオートクレーブ圧 縮される上記最終ラミネートパッケージFLPの公称規格厚さTFLP(図3F) よりも約0.64cm(0.25インチ)厚い110WFグレードのROHACELL( 登録商標)ブロックが、オートクレーブ圧縮される上記最終ラミネートパッケー ジFLPの端部に沿って挿入される。同様な方法により、約3.81cm(1. 50インチ)の幅(上記翼幅方向の寸法長さに対応する)及び上記オートクレー ブ圧縮される最終ラミネートパッケージFLPの高さよりも0.64cm(0. 25インチ)高いROHACELL(登 録商標)ブロックが、上記オートクレーブ圧縮される最終ラミネートパッケージ FLPの端部に挿入される。 ステップ34では、上記ベースモールド部材52は、再構成されて製造コールドア ッセンブリ80が形成され、上記ベースモールド部材52内でレイアップされた 上記オートクレーブ圧縮される最終ラミネートパッケージFLPが硬化され、硬 化された複合材フレックスビームFBが形成される。図3Eを参照すると、上記 製造モールドアッセンブリ80は、上記ベースモールド部材52と、対向した規 定面84を備えた取り外し可能な硬化用サイドレール82と、保持ブロック60 と、を有している。各硬化用サイドレール82は、その自由端に沿って離間され た複数のストップボタン86を有していることが好ましい。このベースモールド 部材52に組み合わされてマウントされる対向する硬化用レール82に、上記保 持ブロック60が対向する硬化用レール82に密着して連結しつつ挿入される。 上記製造モールドアッセンブリ80では、上記保持ブロック60は、上記ベース モールド部材52に対して運動しないようにして上記対向する硬化用レール82 に保持されるようにされている。この対向する硬化用レール82は、これらの間 に画成される離間88と組み合わされることにより、上記ラミネートパッケージ LPの拡大部分の幅、すなわち上記方法10の実施例ではX+WRS+X及びステ ップ32においてオートクレーブ圧縮される最終ラミネートパッケージFLPの 画端部に沿って挿入される上記変形自在な背圧システム70の幅W70を適合させ ている。 上記製造モールドアッセンブリ80は、さらに金型面92を備え、力を加える ために適合されたモールド部材90を有しており、この モールド部材90は、その各端部に沿って配設された相補的なストップボタン9 4を有していることが好ましい(図3F参照)。上記金型面92は、製造される 上記複合材物体、例えば上記複合材フレックスビームFBの下側面又は上側面と なる別の外側成形ライン面を規定する。この力が加えられるように適合されたモ ールド部材90は、上記ベースモールド部材52と組み合わされて取り付けられ る。組み立てられた構成体においては、上記力を加えるように適合化されたモー ルド部材90の上記相補的なストップボタン94は、上記ベース金型部材52の ストップボタン86と整列されることになる。 一度上記製造モールドアッセンブリ80が構成されると、上記硬化サイクルは 、加熱されたプラテンプレスを上記製造モールドアッセンブリ80に装着するこ とによってステップ36において開始される(簡略化のため、上記加熱されたプ ラテンプレスは、概略的に図3Gの矢印100A,100Bで示されており、矢 印100Bは、上記加熱プラテンプレスの固定ベースを示し、矢印100Aは、 上記プラテンプレスの力を加えるための可動部材を示している)。上記加熱プラ テンプレス100Aは、まず、図3Fに示された位置で公称規格閉鎖力FC1で閉 じられる。この際、上記金型面92は、物理的に上記オートクレーブ圧縮された 最終ラミネートパッケージFLPの表面に密着する(上記公称閉鎖力FC1は、上 記製造モールドアッセンブリ80を閉じさせるのではなく、上記オートクレーブ 硬化された上記最終ラミネートパッケージFLPに対して最小の力を加えている ことに留意されたい。)。上記方法10で製造される上記複合材フレックスビー ムFBの説明する実施例では、上記公称閉 鎖力FC1は、約177,928N(40,000lbs)である。これに続いて 、上記加熱プラテンプレス100A,100Bは、上記製造モールドアセンブリ (80)に昇圧・昇温下での硬化サイクルを生じさせて、上記製造モールドアッ センブリ(80)内でレイアップされた上記オートクレーブ圧縮された最終ラミ ネートパッケージFLPを硬化して、上記硬化された複合材フレックスビームF Bを形成する。 図3Fを参照すると、上記公称閉鎖力FC1が上記加熱プラテンプレスによって 加えられると、上記金型面92は上記オートクレーブ硬化された最終ラミネート パッケージFLPの表面に物理的に密着するが、それぞれ整列されたストップボ タン86,94は、空間的に分離されている。この現象は、本発明の方法10の 上記予備的ステージ12が、上記オートクレーブ圧縮される最終ラミネートパッ ケージFLPの公称拡大厚さTFLPが上記硬化された複合材物体よりも大きくな るようにオートクレーブ圧縮された最終ラミネートパッケージFLPが形成され るように設計されているためである。レイアップされ、本発明の方法10の予備 的ステージ12において圧縮されて、オートクレーブ圧縮された最終ラミネート パッケージFLPを形成する粗プリプレグプライPPIの厚さ変動により、上記 オートクレーブ圧縮される最終ラミネートパッケージFLPの公称拡大厚さTFL P は、最小拡大厚さから最大拡大厚さまで変動する。図4Aは、上記オートクレ ーブ圧縮された最終ラミネートパッケージFLPの最小拡大厚さを概略的に示し 、図5Aは、上記オートクレーブ圧縮された最終ラミネートパッケージFLPの 最大拡大厚さを概略的に示す。本発明の方法10の上記予備的ステージ12中に 形 成されたすべてのオートクレーブ圧縮された最終ラミネートパッケージFLPは 、上述の範囲内にある拡大部分を有しており、したがってステップ36において 効果的に硬化できて上記複合材フレックスビームFBといった製造される複合材 物体の設計厚さを制約しない要求許容規格に適合する範囲内の硬化複合材物体を 形成することができる。 図4B及び図5Bは、図4A及び図5Aのそれぞれ対となった図であり、上記 加熱されたプラテンプレス100Aによって最大の閉鎖力が加えられることによ って完全に密閉された上記製造モールドアッセンブリ80を示している。この際 、所定の硬化圧が上記オートクレーブ圧縮された最終ラミネートパッケージFL Pへと加えられ、その硬化が行われるようになっている。この完全に閉じられた 位置では、上記整列したレストボタン86,94が接触して連結されている。上 記整列されたレストボタン86,94の接触した連結は、上記金型面54,92 の間が所定だけ離間していることを示しており、上記金型面54,92のこの所 定の離間は、製造される上記複合材物体の設計厚さとされている。完全に閉鎖さ れた位置における前記製造モールドアッセンブリ80を規定するこれらのレスト ボタン86,94の間の接触連結を用いることで、要求される上記製造モールド アッセンブリ80の完全な閉鎖が保証される。このレストボタンがない場合に、 上記硬化用レール82の上部端への堆積異物が存在する低いながらもある可能性 が、完全に閉鎖された位置を達成することで上記製造モールドアセンブリ90に おいて排除することができる。 図4B及び図5Bを比較すると、上記変形自在な背圧システム7 0は、より変形を受けた条件にあり、上記オートクレーブ圧縮された最終ラミネ ートパッケージFLPが、その周りに対して最大拡大幅(図5A)とされており 、上記オートクレーブ圧縮された最終ラミネートパッケージFLPは、最小拡大 幅となっている(図4A)。 方法10の製造ステップ28におけるステップ36において行われる上記硬化 サイクルのパラメータは、製造される複合材物体の形状の複雑性、オートクレー ブ圧縮された最終ラミネートパッケージFLPの全体の寸法、すなわち長さ、幅 、厚さ、レイアップされ、上記最終ラミネートパッケージFLPを形成する上記 プリプレグプライPPI含浸された有機樹脂に依存する。上記硬化サイクルは、 単一の高い温度及び単一の高い圧力を有する単一ステージの硬化サイクル、又は 2つ以上の高い温度及び2つ以上の高い圧力を有する多数ステージの硬化サイク ルとすることも、これらを組み合わせた、例えば温度圧力の一方を単一値としつ つ、別の例えば圧力又は温度を多数の値とするサイクルとすることもできる。上 述した要因に基づいて、当業者によれば上記方法10におけるステップ36の適 切な硬化サイクルを決定することができる。 説明した上記方法10の複合材フレックスビームFBを製造する実施例では、 ステップ36において用いられる上記硬化サイクルは、多重ステージの硬化サイ クルである。このような多重サイクルの硬化サイクルは、上記最終ラミネートパ ッケージFLPを形成する上記プリプレグプライPPIの樹脂マトリックスの完 全なゲル化の前に、上記製造モールドアッセンブリ80の完全な閉鎖を行わせる 。上記温度サイクルについていえば、上記温度は、約26.7℃(80°F)の 室温から約96.1℃(205°F)まで約0. 56℃/min(1°F/min)の速度で上昇される。その後温度は、約96 .1℃(205°F)の保持温度に約4時間維持される。このようにすることに よって、上記加熱プラテンプレス100A,100B及び同時に上記製造モール ドアッセンブリ80は、完全に閉鎖されて、上記最終ラミネートパッケージFL Pを形成するプリプレグプライPPIの樹脂マトリックスが充分にゲル化される 。上記保持時間は、また、温度が最終硬化温度となるにつれて生じる制御できな い発熱反応を防止する。 次いで、この温度は、約96.1℃(205°F)の上記保持温度から約18 5℃(365°F)の最終硬化温度にまで約0.56℃/min(1°F/mi n)の速度で上昇される。この約185℃(365°F)の最終硬化温度を最低 でも約2時間維持させて、上記最終ラミネートパッケージFLPを完全に硬化さ せる。この最終ラミネートバッケージFLPが完全に硬化されると、すなわち硬 化された複合材フレックスビームFBが得られると、この温度は約185℃(3 65°F)の上記最終硬化温度から約65.6℃(150°F)まで約1.16 ℃/min(2°F/min)で低下され、冷却による上記複合材フレックスビ ームFBへの熱応力の低減が図られるようになっている。 同時に、上記加熱されたプラテンプレス100A,100Bは、上記最終ラミ ネートパッケージFLPが約76.7℃(170°F)の最低温度になるまで約 177,928N(40,000lbs)の公称規格閉鎖力FC1に保持される。 上記最低温度に達すると、上記最終ラミネートパッケージFLPを形成する上記 プリプレグプライPPIの樹脂マトリックスは、充分に柔らかいので、上記最終 ラミネートパッケージFLPは、動かすことができる。このポイントにおいて、 上記加熱プラテンプレス100Aに加えられる圧力は、ゆっくりと上記公称閉鎖 力FC1から硬化する際の力FCuへと増加される。この硬化する際の力は、約71 1,712N〜889,640N(160,000lbs〜200,000lb s)の範囲内とされ、約533,784N〜622,748N(120,000 〜140,000lbs)の範囲の力で上記製造モールド金型80を完全に閉鎖 するまで所定速度で増加される。上記加熱プラテンプレス100Aは、約711 .712N〜889.640N(160,000〜200.000lbs)の範 囲内の硬化する際の力FCuに保持される。 上記最終ラミネートパッケージFLPが上記最小温度にまで達すると、有機樹 脂は上記最終ラミネートパッケージFLPの運動に追従できる程度に粘性を有す るので、上記加熱プラテンプレスによって加えられている力はその公称閉鎖力FC1 から硬化の際の力FCuへと増加される。この条件のセットによって、上記ベー スモールド部材52と組み合わされ、力が加えられるように適合されたモールド 部材90が完全に閉鎖され、同時に上記変形可能な背圧システム70に対して上 記最終ラミネートパッケージFLPの横方向の運動が行われる。上記加熱プラテ ンプレスによって硬化のための力が加えられるにつれ、上記最終ラミネートパッ ケージFLPの拡大された厚さは減少し(力が加えられるように適合化されたモ ールド部材90の運動によって)、横方向の拡大部への運動に変換され、上記最 終ラミネートパッケージFLPの幅方向の拡大部が、上記変形自在な背圧システ ム70に対して対応するように、より大な力が加えら れることになる。これによってまた、上記最終ラミネートパッケージFLPの幅 方向の拡大部に対して上記変形自在な背圧システム70によって加えられる背圧 が高められることになる。これは、背圧は、上記最終ラミネートパッケージFL Pの幅方向の拡大部の横方向の延びに反発するようにして増加するためである。 上記最終ラミネートパッケージFLPと上記変形自在なラミネートパッケージF LPの間の作用は、本発明の方法10の製造ステージ28中の上記最終ラミネー トパッケージFLPの横方向の運動を制御及び制限する。 ステップ38では、上記製造モールドアッセンブリ80は、上記力を加えられ るように適合化されたモールド部材90を上記ベースモールド部材52から取り 外し、上記保持ブロック60を取り外し、対向する硬化用レール82を取り外し て上記硬化された複合材フレックスビームFBが上記ベースモールド部材52か ら取り外される。この硬化された複合材フレックスビームFBは、その後ステッ プ40において機械加工が施され、上記硬化された複合材フレックスビームFB の端部から余分な材料が切削されて、厚さ設計寸法を有する加工された複合材フ レックスビームFBが得られる。 これまで開示した内容により、種々の変更及び改良を加えることが可能であろ う。例えば本発明の方法は、圧縮硬化する複合材物体の厚さを制御するものとし て説明してきた。本願の開示によれば、また、複合材材料(上記ラミネートの強 化ファイバが好適な配向とされていれば)の幅又は長さを制御するために、上述 した適切なプロセスステップを適切に改良して用いることができることが理解さ れよう。したがって、本発明は、これまで説明してきた以外にも請 求項に記載する趣旨及び範囲内で実施できることは明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 31:30 【要約の続き】 される。上記変形自在な背圧システムは、上記硬化サイ クルの間に制御されつつ変形して、上記最終ラミネート パッケージの横方向膨張を制御及び制限するようになっ ている。この変形自在な背圧システムはまた、硬化サイ クル中でのファイバの漏れ出しを防止している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 圧縮硬化される複合材物体のレイアップ及び製造において厚さを制御する ための予備的ステージと製造ステージとを有する方法であって、前記予備的ステ ージは、 (a)ベースモールド部材を備えた予備モールドアッセンブリを組み立てるステ ップと、 (b)前記予備モールドアッセンブリの前記ベースモールド部材の上に複数のプ リプレグプライをレイアップして、前記レイアップされたプリプレグプライをラ ミネートとするステップと、 (c)前記予備モールドアッセンブリ内にレイアップされた複数のプリプレグプ ライを真空圧縮するステップと、 (d)前記(b)及び前記(c)ステップを中間ラミネートパッケージを形成す るに必要なだけ繰り返すステップと、 (e)前記中間ラミネートパッケージをオートクレーブ圧縮するステップと、 (f)前記オートクレーブ圧縮された中間ラミネートパッケージに組み合わせて 多数の補助プライパックをレイアップするステップと、 (g)オートクレーブ圧縮された最終ラミネートパッケージを形成するに必要な だけ前記(b)ステップと、前記(c)ステップと、前記(e)ステップと、を 繰り返すステップとを有し、 前記製造ステージは、 (h)前記予備モールドアッセンブリを取り外して前記ベースモールド部材の上 の前記オートクレーブ圧縮された最終ラミネートパッケージを露出させるステッ プと、 (i)変形自在な背圧システムを装着し、前記オートクレーブ圧縮 された最終ラミネートパッケージに組み合わせて密着させるステップと、 (j)前記オートクレーブ圧縮された最終ラミネートパッケージを収容した前記 ベースモールド部材を再組立して製造モールドアッセンブリを形成させるステッ プと、 (k)前記製造モールドアッセンブリ内の前記オートクレーブ圧縮した最終ラミ ネートパッケージに対し、加熱プラテンプレス内で硬化サイクルを施して硬化複 合材物体を形成させるステップと、 (l)前記製造モールドアッセンブリを取り外して、前記硬化複合材物体を取り 出すステップとを有する方法。 2.前記硬化複合材物体を機械加工してネット形状とするステップをさらに有す ることを特徴とする請求項1に記載の方法。 3. 前記ステップ(b),(d),(g)においてレイアップされた前記プリ プレグプライに拡大部分を形成させるステップを有し、前記ステップ(f)にお いてレイアップされた少なくとも1つの前記補助プライパックと、前記ステップ (g)で形成されたオートクレーブ圧縮された最終ラミネートパッケージとにも 幅手方向拡大部を形成させるようにすることを特徴とする請求項1に記載の方法 。 4.圧縮硬化される複合材物体の厚さを制御するための予備的ステージと製造ス テージとを有する方法に用いられるモールドアッセンブリであって、 ベースモールド部材と、 互いに対向し、取り外し可能なレイアップ用レールと、 保持ブロックと、 互いに対向し、取り外し可能な硬化用レールと、 力を加えられるように適合されたモールド部材とを備え、 前記互いに対向する取り外し可能なレイアップ用レールは、前記ベースモール ド部材に組み合わされてマウントされ、前記保持ブロックは、互いに対向する取 り外し可能な前記レイアップレールに密着して連結されるようにして配設され、 前記ベースモールド部材がこれらに組み合わされてマウントされて前記方法にお ける前記予備的ステージのための予備モールドアッセンブリを構成しており、 互いに対向し、取り外し可能な前記硬化用レールは、前記ベースモールド部材 に組み合わされてマウントされ、前記保持ブロックは、互いに対向し、取り外し 可能な前記硬化用レールに接触して連結されるようにして配設されていて、前記 ベースモールド部材がこれらの部材に組み合わされてマウントされ、力を加えら れるように適合された前記モールド部材とともに、前記方法における前記製造ス テージのための製造モールドアッセンブリを形成していることを特徴とするアッ センブリ。 5.前記アッセンブリは、さらに、 互いに対向する取り外し可能な前記硬化用レールの自由端に配設された複数の ストップボタンと、 力を加えられるように適合された前記モールド部材に配設された複数の相補的 なストップボタンとを有していることを特徴とする請求項4に記載のアッセンブ リ。
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