JP2000506758A - 結腸フィステル形成術用ポンプおよび補助器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 孔を塞ぐのに適した取入れ口（３）を有する孔から排泄物を排出し、作動される場合、短縮された腸から排泄物を排出する排泄物排出装置（２）。この排泄物排出装置は、電池または手動で操作することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 結腸フィステル形成術用ポンプおよび補助器具 本発明は、結腸フィステル形成術を受けた患者のための補助器具、特に結腸フ ィステル形成術を受けた患者からの排泄物の排出手段および排出法、そして改良 された結腸フィステル形成用フランジおよびプラグカバーに関する。 医療問題の結果として、結腸フィステル形成術を受けることが患者に必要な場 合があり、一時的または恒久的な孔の形成を起こす。結腸フィステル形成術の結 果として、からだの排泄物は孔を経て排出される。人工肛門保持者の快適性、す なわち排泄物の除去を支援するために、図１に示すウェーハ（１）が孔に接続さ れる。 このウェーハは密封用の突出部分を具備し、この突出部分には、人工肛門保持 者の福祉に必要な各種の装置、例えば排泄物捕集用の小袋が接続される。人工肛 門保持者からの排泄物を捕集する唯一の現行の手段は、捕集用の小袋によるもの であり、小袋は取り除かれ、新しい捕集用袋と交換されなければならない。その 上、所要の間隔で、ウェーハを交換することも必要である。これは、人工肛門保 持者にとって、粘性の乏しい排泄物が孔から漏れるので、通常、厄介で時間のか かる作業である。 本発明は、結腸フィステル形成術用の排出装置を提供することによって、孔か ら排泄物を排出するための改良された装置を提供することを企図し、この排出装 置が孔を塞いで作動する場合、短縮された腸に溜まった排泄物を排出するのに適 している。これは、捕集用の小袋使用の必要性を軽減または排除することになる 。さらに、人工肛門保持者は、ウェーハを取り 除く前に、短縮された腸から粘性の乏しい排泄物を排出し、ウェーハの取り替え を比較的に清浄かつ容易にする。 一つの一般的な形態において、この発明は、孔を塞ぐように改造された取入れ 口；取出し口：モーター；架構；そして駆動手段よりなる、孔から排泄物を排出 するための排泄物排出装置を含み、取入れ口が孔を塞いでいる場合、駆動手段は 、短縮された腸に溜まった排泄物を排出装置の取入れ口を経て取出し口から外に 引き出すように、モーターは駆動手段を作動する。 別の形態において、この発明は、排泄物排出装置の取入れ口を孔の上または中 に入れ、実質的に孔を塞ぎ、排出装置を作動させて孔から排泄物を除去する工程 よりなる、人工肛門保持者の孔から排泄物を排出する方法を含む。 もう一つの形態において、本発明は、向かい合っている取入れ口（該取入れ口 は孔の上を塞ぐのに適している）および取出し口を有する架構；モーター：そし て該架構に配置され、該モーターによって駆動されるインペラーよりなる、排泄 物を排出するための排泄物排出装置を提供するものであり、該インペラーは多数 の放射状に延びた翼を有し、ポンプによって物質を強制的に引き出す。 もう一つの形態において、この発明は、中心に開口部のある上側と下側を有す るフランジ部材；該フランジ部材の裏側から伸張した管；フランジ部材の裏側に 配置されたギル部材；そしてフランジ部材の上表面に配置され、カバーで密封す るように塞ぐのに適した密閉用の突出部分よりなる、孔の上の位置に確保される に適した結腸フィステル形成用のフランジを含む。 好適には、該カバーは、中心の弁；外側の保護層；そして臭気吸収およ び防音の素材の内層よりなる。 本発明を、添付図面を参照にして実施例によって説明する： 図１は、人工肛門保持者の福祉に必要な各種の器具、例えば排泄物捕集用小袋 を装着するウェーハ； 図２は、本発明の一つの実施態様によるポンプの斜視図； 図３は、添付図面の図２に示したポンプの正面断面図； 図４は、添付図面の図２に示したポンプのもう一つの断面図； 図５は、本発明のもう一つの実施態様による手動で操作されるポンプの平面図 ； 図６は、添付図面の図５に示したポンプの正面断面図； 図７は、図５に示したポンプのもう一つの断面図； 図８は、本発明のもう一つの実施態様によるポンプの図； 図９は、添付図面の図８に示したポンプの側断面図； 図１０は、添付図面の図９に示したポンプの末端で、末端カバーを除いた断面 の平面図； 図１１は、本発明のもう一つの実施態様によるフランジおよびカバーの分解図 ； 図１２は、図１１に示したフランジの断面図； 図１３は、本発明のもう一つの実施態様によるフランジおよびカバーの斜視図 ； 図１４は、本発明のもう一つの実施態様によるフランジおよびカバーの表層部 を切り取った側面図； 図１５は、本発明のもう一つの実施態様による別なポンプの使用法； 図１６は、添付図面の図１５において、カバーを除いたポンプの平面図；そし て 図１７は、本発明の実施態様で使用される、小量の排泄物を捕集するための捕 集付属部品である。 本発明のポンプは、２種類の形態：図２-４、８-１０および１５-１６に示し た電池操作の形態、または図５および７に示した手動操作の形態で存在すること ができる。両形態の実際の使用法は実質的に同一である。 電池操作ポンプ（２）の一つの実施熊様は、図２ないし図４に示される。ポン プ（２）は、適当な形をした逆止め取入れ弁（５）の付いた取入れ口（３）およ び適当な形をした逆止め放出弁（７）の付いた取出し口（６）を有し、手で支え られる本体（４）を含んでいる。取入れ口（３）および取出し口（６）の両方は 共に、シリンダー室（８）に連絡している。駆動ピストン（９）は、シリンダー 室（８）内に滑動するように固定され、シリンダー壁と共に迷路の密閉容器を形 成する。連結棒（１０）は、一端でピストン（９）そして他端ではずみ車（１１ ）に枢軸上で連結される。はずみ車（１１）はギアボックス（１２）を経て電気 モーター（１３）に連結され、電池（１４）によって動力が供給される。 ポンプを使用するには、人工肛門保持者は、最初に、図１に示すウェーハ（１ ）上のプラグ（図示されていない）を取り除き、片方の手を用い、ウェーハ（１ ）の密封用突出部（１５）で密閉した連結状態にポンプ（２）の取入れ口（３） を入れ、スイッチ（１６）を作動する。ピストン（９）は、はずみ車（１１）が 回転するにつれて、シリンダー（８）に沿って往復し、吸引行程の間は取出し口 の弁（７）は閉じて取入れ口の弁（５）は開き、排泄物は孔を経てシリンダー室 （８）内に引き出され、ピストン（９）が放出行程に移動する場合は、取入れ口 の弁（５）は閉じて取出し口の弁（７）は開き、シリンダー室（８）に引き出さ れた排泄物は、取出し口（６）を経て放出される。短縮された腸から十分な量の 排泄物が排出 されるまで、ポンプの作動は続けられ、次いでウェーハ（１）が閉じられる。 手動の調整装置（１７）は手で支えられる本体（４）に配置され、ポンプの有 用性を補助し、分圧器（１８）は手で支えられる本体（４）に配置され、モータ ーの速度、従って吸引力を修正する。 この実施態様のポンプの変形体（図示されていない）において、取出し口（６ ）はシリンダー室（８）と一直線に並べられ、同じ内径を有している。ポンプの 清掃を支援するため、内張りされたチューブがシリンダー室（８）内に挿入され 、ピストン（９）が移動する内張りを形成し、同時に融通のきく必要な長さの取 出し口を形成する。 手動で作動されるポンプの形態における、もう一つの実施態様は、図５、６お よび７に示される。このポンプは、上記の電池で作動するポンプと同様な方法で 作動する。 しかしながら、ピストン（９）は手動で操作される。駆動軸（１９）はピスト ン（９）に連結され、ピストンは、弁として、ピストン（９）の周囲のそれぞれ の溝に配置された二つのエラストマーのｏ-リング（２０）およびナイロンまた は同様なプラスチックのｏ-リング（２１）の系を有している。 ポンプを使用するには、人工肛門保持者は、翼（２３）の開口部（２２）の中 に指を入れ（図示されていない）、駆動軸（１９）の頭部（２４）を押し下げ、 スプリング手段（２５）に逆らって、ピストン（９）を排出行程に動かす。頭部 （２４）がはずされる場合、スプリング手段（２５）はピストン（９）を吸引行 程に動かす。逆に、頭部（２４）を引っ張り、排出行程を与えるスプリング手段 で吸引行程を提供することができる。 本発明のもう一つの実施態様によるポンプは、図８-１１に示される。 このポンプ（１）は、一端に、取入れ口／取出し口（２７）および取出し口／取 入れ口（２８）が配置された、手で支えられる本体（２６）を含んでいる。取入 れ口および取出し口の両方は、円形の空洞（２９）と連絡している；取入れ口お よび取出し口（２７および２８）は、パイプ管の形態（２９）をなしている。こ のポンプ（１）は、前進または後退のスイッチ（３５）の付いた二方向性のモー ター（３４）によって調節される。 ポンプを使用するには、人工肛門保持者は、図１１-１４に示すように、結腸 フィステル形成術用のフランジまたはウェーハ（３７）の上にあるカバー（３６ ）を最初に取り除く。ポンプ（１）は柔らかな液状の糞便で満たされ、片方の手 を用いて、フランジ（３７）の密封用突出部（３７）で密閉した連動状態にポン プの取入れ口／取出し口（２７）を入れ、スイッチ（３５）を作動して、柔らか な液状の糞便を孔にポンプで送り出す。 次いで、ポンプ（１）の方向は反対にされ、排泄物は、回転するインペラー（ ３２）によって孔から引き出され、取出し口／取入れ口（２８）を経て放出され る。ポンプの作動は、短縮された腸から排泄物が十分に排出されるまで続けられ 、次いでフランジ（３７）が閉じられる。 手で支えられたポンプに分圧計は配置され、モーターの速度、従って吸引力を 修正することができる。ポンプは、それが医療的に許容された圧の範囲で作動す るように設計されている。好適には、ポンプは防水されており、ＰＴＦＥ（ポリ テトラフルオロエチレン）のような何れかの適切な素材で構成される。 改良されたフランジまたはウェーハ（３７）の実施態様は、図１１ないし１４ に示される。ウェーハ（３７）は円形のフランジ部材（３９）を含み、フランジ は何れかの所望の形態であり得るが、その裏側にある同軸の円形に配置された多 数のギル部材（４０）を有している。好適には、ギル 部材（４０）は先細になっており、それらの融通性および人工肛門保持者の皮膚 へのウェーハ（３７）の付着を助けている。ウェーハ（３７）下の皮膚呼吸を考 慮して、フランジ部材（３９）は穴があけられている。 ウェーハ（３７）の裏側からは小さな管（４１）が延び、人工肛門保持者の孔 を塞いでいる。この管は先細になっており、各種サイズの孔に適合するように各 種の直径に作られる。 カバー（３６）止め金は、ウェーハ（３７）の密封用突出部（３８）にうまく はまっている。カバー（３６）は、外側の保護層（４２）および内部の臭気吸収 および防音の層（４３）を含んでいる。好適には、この層は活性炭を含んでいる 。カバー（３６）は、弁、この場合にはフラップ弁（４５）の大きさを合わせた 中心の開口部（４４）を有している。 かくして、短縮された腸内に、特にスポーツのような活動の間にガスが形成さ れる場合、人工肛門保持者は、強くない圧によって弁を容易に開いて形成したガ スを放出する。 本発明のもう一つの実施態様によるカバーは、図１３および１４に示される。 ウェーハ（３７）およびカバー（４６）は、前記の実施態様と同様である。しか しながら、カバー（４６）は、短縮された腸内に形成されるガスを貯蔵するのに 拡張可能な柔軟なプラスチックの貯蔵部分（４７）を有している。このようなカ バーは、ガスを直接の環境に放出することなしに、短縮された腸内で形成したガ ス圧を放出することが必要な業務会合の場合、人工肛門保持者に有用であろう。 もう一つの実施態様によるポンプは、図１５および１６に示され、ポンプ（１ ）は「流動誘導」型ポンプの形態をなし、ローラー（４８）がポンプの周りを回 転するにつれて、ローラーはポンプの壁に管の部分（５０）を閉じるようにアー ム（４９）上を回転するローラーによって、輸送され る液状物質は柔軟な管の部分（５０）を経て強制的に移動される。この実施態様 は、排出される排泄物がポンプのローターから分離され、管の部分は瀉水によっ て容易に清掃され、または容易かつ安価に交換される利点がある。 このポンプは前記の実施態様と同様な方法で用いられ、または図１５に示すよ うな、孔（５２）に挿入される取入れ口（５１）を有する。 その上、ポンプは小さな単位であり、取出し口（５３）に使い捨ての貯蔵単位 （５４）を有してもよい。この単位は、その中に通気孔（５５）を有している。 人工肛門保持者は、孔の上に自分の指を置き、使い捨て貯蔵容器（５４）の吸引 および充填を調節する。この型の単位は、僅かな漏れなどが起こる時の軽度な緊 急事態に用いられる。 図示されていない別の形態において、ポンプの取出し口は、図１７に示した容 器に類似の比較的大きな使い捨ての貯蔵容器に連結されることもあり得る。 本発明のポンプは、医療用に是認されている圧範囲で作動するように設計され ている。奸適には、ポンプは防水され、ＰＴＦＥ（ポリテトラフルオロエチレン ）のような何れかの適切な素材で構成される。 本発明の範囲または精神から逸脱することなく、上記の実施態様に修正および 変更がなされ得ることは、この技術分野に精通している技術者には明らかである 。

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Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 請求項１ 孔を塞ぐのに適した取入れ口；取出し口；モーター；そして駆動手 段よりなり、取入れ口が孔を塞ぐ場合、駆動手段は、短縮された腸に溜まった排 泄物を排出装置の取入れ口を経て取出し口の外に引き出すように、モーターが駆 動手段を作動する、孔から排泄物を排出する排泄物排出装置。 請求項２ 該駆動手段は、実質的に密閉された連動状態の中で、シリンダー室 内に滑動するピストンを含む、請求項１に記載の排泄物排出装置。 請求項３ ピストンは、駆動棒によって、モーターで駆動されるはずみ車に連 結されている、請求項２に記載の排泄物排出装置。 請求項４ 取入れ口および取出し口は、側壁を経て、シリンダー室に連結され る、請求項２または３に記載の排泄物排出装置。 請求項５ 取出し口はシリンダー室の拡張部分である、請求項２または３に記 載の排泄物排出装置。 請求項６ プラスチック製の管が取出し口に挿入され、ピストンが滑動するシ リンダー室内で内張りを形成する、請求項５に記載の排泄物排出装置。 請求項７ 駆動手段は、円形の室内に配置された該モーターによって駆動され るインペラーを含み、該インペラーは、多数の放射状に延びた翼を有し、該室内 を回転する時、排出装置を経て排泄物を強制的に押し出す、請求項１に記載の排 泄物排出装置。 請求項８ モーターは可逆である、請求項７に記載の排泄物排出装置。 請求項９ 駆動手段は、外壁を有する実質的に円形の室内を回転する少なくと も二つのアームを含み；そして、該室にある柔軟なプラスチックの 管の部分は、排出装置の取入れ口および取出し口を形成し、該少なくとも二つの アームによって室の壁に圧縮され、該アームが室内を回転するにつれて、アーム は該柔軟なプラスチック製の管の部分に沿って移動し、流動誘導によって柔軟な プラスチック製の管の部分に沿って排泄物を移動させる、請求項１に記載の排泄 物排出装置。 請求項１０ アームは中心部材に枢軸上に接続され、スプリング手段によって 、該中心部材と各々のアームの間に偏らせられ、柔軟な管の部分を室の壁に圧縮 する、請求項９に記載の排泄物排出装置。 請求項１１ 各々のアームは柔軟なプラスチックの管の部分を支えるローラー を有する、請求項１０に記載の排泄物排出装置。 請求項１２ モーターは電池によって動力が供給される、前記の請求項の何れ か一つに記載の排泄物排出装置。 請求項１３ 駆動手段は使用者によって動力が供給される、前記の請求項の何 れか一つに記載の排泄物排出装置。 請求項１４ 排出装置の取入れ口は孔の中に挿入される、前記の請求項の何れ か一つに記載の排泄物排出装置。 請求項１５ ピストンの一端に接続して排出装置から伸張する駆動棒、そして シリンダー室に沿って一方向にピストンを偏らせる偏らせ手段を含み、駆動棒は 使用者によって手動で移動され、吸引行程または放出行程が提供されるが、偏ら せ手段は他の行程を供給する、請求項２に記載の排泄物排出装置。 請求項１６ 使い捨ての排泄物捕集容器はポンプの取出し口に接続され、該捕 集容器は捕集容器の充填を調節する小さな出口を有する、前記の請求項の何れか 一つによる排泄物排出装置。 請求項１７ 孔の上または中に排泄物排出装置の取入れ口を入れて孔を 実質的に塞ぎ、排出装置を作動させて孔から排泄物を取り除く工程よりなる、人 工肛門保持者の孔からの排泄物排出法。 請求項１８ 前記の請求項の何れか一つに記載の排出装置を用いる人工肛門保 持者の孔からの排泄物排出法。 請求項１９ 上側および下側、それらを貫通する中心の開口部を具備するフラ ンジ部材；該フランジ部材の裏側から伸張した管；フランジ部材の裏側に位置す るギル部材；そしてカバーによる密封手段に連動するに適し、フランジ部材の上 部表面に位置した密閉用突出部分よりなる、孔の上の位置に確保されるに適した 結腸フィステル形成術用フランジ。 請求項２０ 該カバーは、中心の弁：取出し口保護層；そして臭気吸収および 防音の素材の内層よりなる、請求項１９に記載の結腸フィステル形成用フランジ 。 請求項２１ カバーは、孔を通過するガスを貯えるための柔軟な膨張可能な貯 蔵部分を有する、請求項２０に記載の結腸フィステル形成用フランジ。 請求項２２ 添付図面の図２ないし１０および図１５ないし１７を参照にして 、実質的に上記の、孔からの排泄物排出用の排泄物排出装置。 請求項２３ 添付図面の図１１ないし１４を参照にして、実質的に上記の、孔 の上の位置に確保されるに適した結腸フィステル形成用フランジ。