JP2000505148A - 内燃機関用の排気弁 - Google Patents

内燃機関用の排気弁

Info

Publication number
JP2000505148A
JP2000505148A JP10501078A JP50107898A JP2000505148A JP 2000505148 A JP2000505148 A JP 2000505148A JP 10501078 A JP10501078 A JP 10501078A JP 50107898 A JP50107898 A JP 50107898A JP 2000505148 A JP2000505148 A JP 2000505148A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
valve seat
seat area
yield strength
mpa
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10501078A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3421055B2 (ja
Inventor
ヘーグ,ハルロ・アンドレアス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MAN B&W Diesel AS
Original Assignee
MAN B&W Diesel AS
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=8095898&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2000505148(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by MAN B&W Diesel AS filed Critical MAN B&W Diesel AS
Publication of JP2000505148A publication Critical patent/JP2000505148A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3421055B2 publication Critical patent/JP3421055B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L3/00Lift-valve, i.e. cut-off apparatus with closure members having at least a component of their opening and closing motion perpendicular to the closing faces; Parts or accessories thereof
    • F01L3/02Selecting particular materials for valve-members or valve-seats; Valve-members or valve-seats composed of two or more materials
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22FCHANGING THE PHYSICAL STRUCTURE OF NON-FERROUS METALS AND NON-FERROUS ALLOYS
    • C22F1/00Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working
    • C22F1/10Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working of nickel or cobalt or alloys based thereon
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L3/00Lift-valve, i.e. cut-off apparatus with closure members having at least a component of their opening and closing motion perpendicular to the closing faces; Parts or accessories thereof
    • F01L3/02Selecting particular materials for valve-members or valve-seats; Valve-members or valve-seats composed of two or more materials
    • F01L3/04Coated valve members or valve-seats
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B75/20Multi-cylinder engines with cylinders all in one line
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/025Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Lift Valve (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Heat Treatment Of Articles (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 内燃機関用の排気弁は、ニッケル系合金製の弁ディスクを有する可動のスピンドルを備えている。該ニッケル系合金により、弁ディスクの上面に環状の弁座が形成される。弁が閉じ位置にあるとき、該弁座領域は固定弁部材上の対応する弁座領域に当接する。製造時、弁ディスクの弁座領域は、合金の再結晶温度以下の温度で、加工熱変形処理される。弁ディスクの上面における弁座領域は、加工熱変形処理又は降伏強度を増加させることができる熱処理によって、約20℃の温度にて少なくとも1000MPaの降伏強度(Rp0.2)の形態のへこみ傷防止特性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 内燃機関用の排気弁 本発明は、弁ディスクの上面に環状の弁座領域も構成するニッケル系合金から 成る弁ディスクを有する可動スピンドルを備え、該弁座領域が弁の閉じ位置にて 静止弁部材上の対応する弁座領域に当接し、弁ディスクの弁座領域は、その製造 時に、加工熱変形処理(thermo-mechanical deformation process)を受け、こ の過程にて、材料の少なくとも一部分が冷間加工される、内燃機関、特に、2行 程クロスヘッドエンジン用の排気弁に関する。 内燃機関用の排気弁の開発は、永年、弁の寿命を長くし且つ信頼性を向上させ ることを目的としていた。この開発は、これまで、ディスクの下面に高温耐食性 材料(耐高温腐食性材料)を使用し、弁座領域に硬質材料を使用して弁スピンド ルを製造することにより行っていた。 弁は正確に機能するためには、緊密に閉じなければならないため、弁座領域は 、排気弁の信頼性にとって極めて重要である。弁座領域において緊密に閉じうる 機能は、いわゆる溶落ち(bum through)と称される局部的な領域内での腐食によ り低下する可能性があることが周知であり、溶落ち箇所では環状の密封面を横切 ってチャンネル状の溝が発生し、弁を閉じたときに該溝を介して高温のガスが流 れる。悪環境下にて、この不良な状態が生じ、80時間以下の運転で弁が使用不能 となる可能性があり、このことは、通常の分解時に初期不良を発見することが不 可能であることがしばしばあることを意味する。このため、弁座内の溶落ちは、 予測せざる運転停止を引き起こす可能性がある。エンジンが船舶の推進エンジン であるならば、2つの港の間を1回、航海する間にこの状態が生じ、弁の作動不 良につながる可能性がある。この結果、航海中に問題を生じさせ、また、港にて 予期せざる無駄な待機時間を生じさせることになる。 弁座における溶落ちを防止する目的にて、硬さによって弁座の耐摩耗性を得て 且つへこみ傷(デントマーク)の形成を少なくするために益々硬さが増した多く の異なる弁座材料が永年に亙って開発されている。デントマークは、へこみによ って高温の気体が流れる僅かな漏れを生じさせるため、溶落ちが生じる状態であ る。高温の気体は、攻撃性のある成分が弁座の材料に腐食作用を加える温度レベ ルまで漏れ部分付近の材料を加熱する可能性があり、このため、その漏れはより 大きくなり、高温気体の漏洩量が増し、このため浸食を加速することになる。硬 さに加えて、僅かな漏洩が生じた後、浸食を遅くするためにより耐高温腐食性に 優れた弁座材料も開発されている。 ニモニック(NIMONIC)80A材料で製造される上述の型式の排気弁は、1985年 9月の130巻9号のBergund Huttenmannische Monatsheneの「Herstellung vonVe ntilspindeln aus einer Nickclbasislegierung fur Schiffsdieselmotoren」と いう表題の論文にて記載されている。この加工熱的鍛造は、弁座領域内にて非常 な硬さが得られるように、制御される。疲れ抵抗等のような排気弁の機械的性質 を考慮して、上記の論文では、ニモニック80A弁は少なくとも800MPaの降降 伏強度を有すると記載されている。 欧州特許公開第0 280 467号には、溶液焼鈍(solution annealing)した後、 所望の形状に鍛造された基部本体で製造されたニモニック80A製の排気弁が記載 されている。このため、この弁座領域は、非常な硬さが得られるように冷間加工 される。その後、弁を析出硬化させることができる。 1990年にロンドンの機関士協会から出版された、「重油運転用のディーゼルエ ンジンの燃焼室材料」という書籍には、多数の文献に記載された排気弁の材料に 関して得られた経験を集めたものであり、長寿命を実現するために弁の設計方法 に関する推奨事項を提供するものである。弁座に関して、文献は、弁座材料は極 めて硬く且つ耐高温腐食性に優れた材料を使用すべきことを等しく推奨している 。「弁合金の物理的及び機械的性質並びに構成要素の評価分析へのそれらの使用 」という書籍の7頁には、排気弁に関する多数の異なる好適な材料が記載されて おり、材料の機械的性質の分析において、約820MPa以下であると考えられる 、材料の降伏強度の比較可能な表も含まれている。 排気弁の寿命を長くし、特に、弁の弁座領域に予見不能で且つ急速に生じる溶 落ちを軽減し又は防止することが望ましい。当該出願人は、弁座材料中にデント マーク(へこみ傷)が形成された状態で試験を行い、一般的な認識と異なり、全 く予想に反して弁座材料の硬さはデントマーク(へこみ傷)が生じるか否かに関 して何ら顕著な影響を与えないことを確認した。本発明の目的は、へこみ傷の形 成に至るメカニズムを予測し、これにより、溶落ちが発生する基本的な状態を弱 め又は解消する弁座材料を提供することである。 このことを考慮して、本発明によるこの排気弁は、弁ディスクの上面の弁座領 域は、加工熱変形過程及び降服強度を増大させる熱処理によって約20℃の温度 にて少なくとも1000MPaの降伏強度(Rp0.2)の形態のへこみ傷を防止する 特性が付与されることを特徴とする。 デントマーク(へこみ傷)は、排気弁が開いている間に、燃焼室から弁を介し て上方に流れ、排気系統内に流れる、コーク粒子のような微粒子の燃焼残留物に より形成される。弁が閉じたとき、該微粒子が弁座における閉じる密封面の間に 取り込まれる可能性がある。 運転中の弁スピンドルにおける多数のデントマーク(へこみ傷)の研究から、 上方の閉じ縁部、すなわち、固定した弁座の上端が円錐形の可動の弁座に接触す る箇所である、周方向の線上に新たなへこみ傷が達することは極めて稀であるこ とが観察された。実際上、粒子はこの領域内に取り込まれる可能性があるから、 へこみの端部は、閉じ縁部から約0.5mm離れた位置にあり、このことは、何ら 説明することなく明らかである。 閉じ縁部の直前までへこみが存在しないことは、コーク粒子及びその他の極め て硬い粒子であっても弁が完全に閉じる前に粉砕されて粉体となることに起因す るものであることが今や理解されている。燃焼室からの気体は略音速にて閉じ密 封面の間の空隙を貫通して流れ出るから、粒子を破砕すると同時に、この粉体の 一部は吹き飛ばされる。高速の気体はその粉体を閉じ縁部付近から吹き飛ばし、 縁部までへこみが存在しないことは、密封面の間に取り込まれた略全ての粒子が 粉砕されたことを示す。粉体を粉砕し且つ吹き飛ばすことにより極めて厚い粒予 も薄い厚さとなり、実際上、このため、デントマークを形成する可能性のある粉 体の堆積層(パウダーパイル)は最大厚さが0.5mmであり、公称の最大厚さが0 .3乃至0.4mmとなる。 最高圧力が195バールに達する、最も最近に開発されたエンジンにおいて、特 に、ディスクの下面に作用する荷重は400トンにも達する可能性がある。排気弁 を閉じて、燃焼室内の圧力は最高圧力に達したとき、密封面は、密閉された粉体 の堆積層(密閉されたパウダーパイル)の周りで共に完全に圧縮される。如何に 堅固な弁座を形成した場合でも、これを防止することはできない。 燃料の燃焼が開始し、シリンダ内の圧力、従って弁ディスクに加わる荷重が増 大すると、密閉されたパウダーパイルは2つの密封面内に遊動して入り始め、こ れと同時に、弁座材料は弾性変形する。この弾性変形中、パウダーパイルと密封 面との間の表面圧力が上昇し、その結果、通常、パウダーパイルは変形してより 大きい面積となる。このパウダーパイルが十分に厚いならば、パウダーパイルの 接触領域内の圧力が最低降伏強度の弁座材料の降伏強度に達する迄、弾性変形が 続き、その後、この弁座材料は塑性変形して、へこみ傷の変形が開始する。この 塑性変形の結果、変形硬化に起因して降伏強度が増す。このように、パウダーパ イルの周りの局部的な領域内の2つの弁座材料が均一な降伏強度となったなら ば、パウダーパイルは同様にその他の弁座材料も塑性変形させ始める。 デントマーク(へこみ傷)の形成を防止しようとするならば、上述したように 、弁座材料をより硬くすることにより行うことはできず、その代わり、デントマ ークは弾性的にしなければならず、このことは、弁座領域を高降伏強度となるよ うに製造することにより可能となる。より高降伏強度であることから、二重の効 果が得られる。第一に、より高降伏強度の弁座材料にはより大きい弾性歪みを加 えることができ、このため、塑性変形が生じる前により厚いパウダーパイルを吸 収することができる。第二の必須の効果は、パウダーパイルに面する領域内の密 封面の表面性質に関連するものである。弾性的変形により形成されるへこみのプ ロファイルは均一で且つ平滑であり、パウダーパイルの分布状態をより大径まで 促進し、このことは、パウダーパイルの厚さを薄くすることなり、また、より大 きい接触面積に続く接触面積の応力を軽減することにもなる。弾性変形から塑性 変形に変化する部分にて、より深く且つより不規則的なへこみプロファイルが急 速に形成され、このことは、パウダーパイルを不適当に固着し、このため、パウ ダーパイルの直径が有利に更に拡張するのを妨害する効果がある。 試験の結果、排気弁において、密封面を何ら塑性変形させずに、1000MPa の降伏強度に対する下限値を有する材料の2つの弁座領域の間にて、厚さ約0.14 mmのパウダーパイルを吸収し得ることが判明した。弁座の面の間に取り込まれ た粒子の大部分は約0.15mmの厚さに粉砕される。本発明による排気弁は、弁 が開いたとき、弁座面はその最初の形状に弾性的に反発して戻るだけであり、こ れと同時に、粉砕した粒子の残部の部分は弁座面から吹き飛ばされるから、大量 の粒子がデントマークを形成することを防止するものである。 弁座領域の弾性的な性質が増すことを考えると、弁座領域の材料は少なくとも 1100MPa、好ましくは少なくとも1200MPaの降伏強度を有することが好まし い。現在の弁座材料のヤング係数は降伏強度が増しても略不変であり、このこと は、降伏強度と最大の弾性歪みとの間に略直線状の相関関係をもたらす。上記の 説明から、降伏強度が2500MPa以上の弁座材料は、通常最も頻繁に生ずる厚さ のパウダーパイルを弾性変形によってのみ吸収することが可能であるから、理想 的であると考えられる。しかしながら、かかる高降伏強度を有する適当な材料は 、現在は、見出せない。以下の説明から、今日、利用可能な弁座材料の一部は、 降伏強度を少なくとも1100MPaに増大させる方法にて製造可能であることが明 らかである。全ての条件が等しいならば、この降伏強度が10%増大する結果、デ ントマークの深さは少なくとも10%、浅くなる。殆どのタイプの粒子の場合、12 00MPaの適当な限界値は、堆積層の厚さを知覚し得る程度に薄くするのに十分 に大きく、従って、デントマークの深さは30%まで浅くなるが、これと同時に、 可能な材料の数も少なくなる。このことはまた、少なくとも1300MPaの降伏強 度を有する弁座材料にも当てはまることである。 特に好適な実施の形態において、弁座領域の材料は少なくとも1400MPaの 降伏強度を有している。この降伏強度は、現在、使用されている弁座材料の降伏 強度の約2倍であり、デントマークを形成するメカニズムに関する現在の理解に よれば、この高降伏強度の材料は、弁座領域の溶落ちに伴う問題点を殆ど解消す ると推定される。この弁座材料中に形成される僅かなデントマークの深さは、極 めて浅いため、高温腐食が有効となる温度まで弁座材料が加熱されるのに十分な 多量の漏洩気体がデントマークを貫通して流れることはできない。 1つの実施の形態において、固定部材及び弁ディスクの弁座領域は、それぞれ 、弁座領域の運転温度にて略等しい降伏強度を有している。2つの弁座材料の略 均一な降伏強度の結果、パウダーパイルを表面間に押し込んだときに、その双方 の 密封面は略等しい状態に変形し、このことは、面の各々に生ずる塑性変形を軽減 する結果となる。固定弁座領域の温度は、スピンドルにおける弁座領域よりも低 温であり、このことは、多くの材料の降伏強度が温度上昇に伴い低下することに 鑑みて、約20℃にてより大きい降伏強度を有する必要があることを意味する。 固定弁座領域を耐高温腐食性材料で形成するならば、この実施の形態は、特に有 利である。 固定弁座領域が焼き入れ硬化鋼又は鋳鉄から成るならば、固定部材の弁座領域 は、その弁座領域の運転温度における弁ディスクの弁座領域よりも略大きい降伏 強度を有することが好ましい。この設計の場合、すべてのデントマークは弁スピ ンドルに形成される。このことは、2つの利点をもたらす。その第一は、スピン ドルの弁座領域は、通常、高温耐食性材料で出来ており、このため、へこみが固 定部材に形成される場合よりもデントマーク(へこみ傷)が溶落ち(burn throug h)に発展することをより難しくする点である。第二に、スピンドルが回転し、弁 が閉じる毎にへこみが固定密封面の上の新たな位置に配置されるとき、熱の影響 は、このようにして固定弁座領域に配分される点である。 以下、本発明に従って、弁ディスク及び弁座の材料として適用可能である種々 の材料に関して説明する。ニモニック(NIMONIC)は、インコ・アロイ(INCO A lloy)の登録商標名であることに留意すべきである。 本体の全体又は少なくとも弁ディスクの全体は、ニモニック合金で出来ている ことが好ましい。これらのうち、大型のディーゼルエンジンの燃焼室内に存在す る腐食性の環境内にて耐摩耗性及び耐食性に関して良好な作動結果を提供してい るニモニック80、ニモニック80A又はニモニック81を使用することは周知である 。また、約800MPaの降服強度を有し、また、約15%の冷間加工後、1000MP a以上まで増大する、基部本体の鋳造及び通常の鍛造後のニモニック合金105も 適用可能である。また、ニモニックPK50も適用可能であり、このニモニックPK50 は、約1100MPaの降伏強度となるように冷間加工し且つ析出硬化させることが できる。通常のニモニック合金を使用し、弁座領域にて70%程度、変形させたと き、約1400MPaの降伏強度を達成することが可能である。また、析出硬化熱処 理によって降伏強度を更に増すことも可能である。 多くの冷間加工法は、例えば、外径が130mm乃至500mmのように弁ディス クが大型であるとき、堅牢な工具を必要とするから、製造方法の選択は、排気弁 の寸法によって影響を受ける。 また、本発明は、内燃機関用、特に、2行程クロスヘッド用の排気弁の可動弁 ディスクの上面における環状の弁座領域であって、弁ディスクの基部材料と異な る合金で出来ており、弁を閉じたとき、固定弁部材上の対応する弁座領域に当接 する、環状の弁座領域のデントマークを制限し又は防止する材料として、約20℃ で少なくとも1000MPaの降伏強度を有する、ニッケル系クロム含有合金を使用 しすることにも関するものである。かかるデントマークを制限する材料を使用す ることの特別に有利な点は、上記の説明から明らかである。 次に、本発明の実施の形態について、極く概略図を参照しつつ更に詳細に説明 する。添付図面において、 図1は、本発明による排気弁の縦断面図である。 図2は、典型的なデントマークを示す、2つの弁座領域の部分図である。 図3乃至図6は、粒子を粉砕し且つデントマークが形成される初期のステップ を示す2つの弁座領域の部分図である。 図7及び図8は、デントマークの形成を示す拡大部分図である。 図9は、弁を再開放した直後の表面の対応する図である。 図1には、シリンダ直径を250乃至1000mmの範囲とすることのできる、大型 の2行程内燃機関用の排気弁が全体として参照番号1で示してある。底部片とも 称される、排気弁の固定弁部材2は、図示しないシリンダカバー内に取り付けら れる。該排気弁は、可動スピンドル3であって、その下端にて弁ディスク4を支 持し且つその上端にて、弁を開放する液圧アクチュエータに周知の方法で接続さ れた可動スピンドルと、該スピンドルをその閉じ位置に戻す空気戻しばねとを備 えている。図1には、部分的に開いた位置にある弁が示してある。 基本材料で達成されるよりも高い耐腐食性を要望するならば、弁ディスクの下 面に耐高温腐食性材料5の層を設ける。弁ディスクの上面の環状の弁座領域6は 、ディスクの外周縁から離れた位置にあり、円錐形の密封面7を有している。図 面中、弁座領域はディスクと異なるように表示されているが、両者の部品は同じ 合 金で製造されている点に留意すべきである。大型の2行程クロスヘッドエンジン 用の弁ディスクは、シリンダボアに対応して120乃至500mmの範囲の外径を有 することができる。 固定弁部材には、また、環状の円錐形密封面9を形成する僅かに突き出す弁座 領域8も設けられており、該円錐形の密封面は、弁が閉じた位置にあるとき、密 封面7に当接する。作動温度まで加熱する間に、弁ディスクが変形するので、2 つの密封面が弁の作動温度にて平行となるように、弁座領域は設計されている。 このことは、低温の弁ディスクにおいて、燃焼室から最も離れた位置に配置され た密封面9の上縁部10にて密封面7は、密封面9にのみ当接することを意味す る。 図2には、密封面7上の閉じ縁部、すなわち、上方縁部10が垂直の破線で示 すように密封面7にぶつかる箇所である円弧状部分から約0.5mm離れた位置に て終わる典型的なデントマーク11が示してある。 図3には、弁が完全に閉じる直前に、2つの密封面7、9の間に取り込まれた 硬い粒子12が示してある。閉じ動作が続行するとき、この粒子は粉砕されて粉 体となり、その粉体の相当部分は、図4に矢印Aで示すように、弁座の間を音速 にて上方に流れる気体によって取り込まれる。粉体した粒子からの粉体の一部は 密封面7、9の間に固着される。それは、これらの面に最も近い粒子は摩擦力に より保持され、内部スペース間の粒子は、粉体中のせん断力により固着されるか らである。このため、先端同士が対面する対向した円錐形のパウダーパイルが形 成される。このように、固体粒子が弁座弁の間に取り込まれるという効果に関す る従来の推定は正確ではなく、むしろ、その粉体の一部は吹き飛ばされるため、 弁座の間に取り込まれる材料の量は減少する。 閉じ動作が続くと、円錐形の粉体の凝集体は潰れて、弁座面の面内にて拡げら れ、図5に図示するようにレンズ型の粉体本体、すなわちパウダーパイルとなる 。このレンズ状の粉体本体は、最大厚さが0.5mmで、最大の凝集における標準 厚さが0.3mm乃至0.4mmであることが判明している。 図6には、弁が閉じられたが、燃焼室内の圧力が燃料の燃焼の結果として上昇 する前の状況が示してある。空気戻しばねは、それ自体、粉体本体の周りの領域 内で密封面7を密封面9に対し完全に緊密に引き付けるのに十分に強力ではない 。 燃料の点火後、燃焼室内の圧力が上昇すると、ディスクの下面に加わる上方ヘ の力が顕著に増大し、密封面は、互いに近接するように押し付けられる。これと 同時に、粉体本体は、密封面を弾性変形し始める。粉体本体が十分に厚く、材料 の降伏強度が十分に大きくないならば、弾性変形は塑性変形に変化し、へこみを 恒久的なものとする。図7には、固定弁座領域8が最大の降伏強度を有し、ディ スクの弁座領域6がその降伏限界値の僅か以下まで弾性変形した状態が示してあ る。図8に図示した密封面の完全に圧縮された位置となるまで圧縮が続けられと 、密封本体は密封面内に沈んで、弁座材料は塑性変形する。 弁が再開放すると、粒子は図9に示すように、流れ出る気体によって吹き飛ば され、これと同時に、弁座材料は、その非荷重状態に反発して戻る。弁座面の一 方又は双方にて塑性変形が生じた程度にて、粉体本体により形成された最大のへ こみよりも深さが浅い恒久的なデントマーク11が密封面にて生ずる。弁座材料 の降伏強度が大きければ大きい程、デントマークはより小さくなる。 次に、適当な弁座材料に関する分析例について説明する。全ての量は重量比で 示してあり、不可避的な不純物は無視してある。また、本明細書にて降伏強度に 言及することは、別の温度が示されていない限り、約20℃の温度における降伏 強度を意味するものとすることも述べておく。これらの合金は、クロムを含有す るニッケル系合金(又はニッケル含有のクロム系合金)であり、これらの合金は 、合金の硬さとその降伏強度との間に何ら適正な相関関係が存在しない一方、硬 さと引っ張り強度との間には多分相関関係が存在するという性質を有している。 これらの合金に関して、降伏強度は0.2(Rp0.2)の歪みにより生じた強度を意味 するものとする。 合金ニモニック合金105は、Cr15%、Co20%、Mo5%、Al4.7%、Fe 1%以下、Ti1.2%、残部Niの公称組成を有している。 ニモニック80A合金は、C0.1%以下、Si1%以下、Cu0.2%以下、Fe3 %以下、Mn1%以下、Cr18乃至21%、Ti1.8乃至2.7%、Al1.0乃至1.8% 、Co2%以下、Mo0.3%以下、Zr0.1%以下、B0.008%以下、S0.015 %以下、残部Niから成っている。 ニモニック80合金は、C0.04%、Si0.47%、Cr21%、Mn0.56%、Ti2. 45%、AlO.63%、残部Niから公称上、成っている。 ニモニック81合金は、C0.1%以下、Cr29乃至31%、Si0.5%以下、Cu0. 2%以下、Fe1%以下、Mn0.5%以下、Ti1.5乃至2%、Co2%以下、Mo0 .3%以下、Al0.7乃至1.5%、残部Niから成っている。 ニモニックPK50合金は、C0.03%、Cr19.5%、Ti3%、Al1.4%、F e2%以下、Co13乃至15.5%、Mo4.2%、残部Niから公称上、成っている 。 合金レーン220は、10−25%Cr、5−25%Co、10%以下Mo+W、11%以下 Nb、4%以下Ti3%以下Al0.3%以下C、2−23%Ta、1%以下Si、0 .015%以下S、5%以下Fe、3%以下Mn、及び残部Niを含んでいる。公称 上、レーン220は、0.02%C、18%Cr、3%Mo、5%Nb、1%Ti、0.5% Al、3%Ta、及び残部ニッケルを含んでいる。析出硬化と組み合わせた変形 は、この材料内にて極めて大きい降伏強度を達成することができる。955℃にて5 0%の変形程度のとき、降伏強度は約1320MPaとなる。970℃にて50%の変形程 度のとき、降伏強度は約1400MPaとなる。990℃にて50%の変形程度のとき、 降伏強度は1465MPaとなる。970℃にて25%の変形程度のとき、降伏強度は143 0MPaとなる。析出硬化は、760℃にて8時間、行い、その後、730℃にて24時 間、690℃にて24時間、行った。 上述した公称の分析結果について、実際には、現実に製造された合金に依存し て、全ての分析物質に対して不可避的な不純物も生じるため、公称の分析値から 偏倚することは当然である。 技術文献には、析出硬化させるために種々の合金を熱処理する方法の詳細が記 載されており、合金の溶液焼鈍のための熱処理及び再結晶化温度も周知である。 降服強度を増すための加工熱変形処理(thermo-mechanical deformation proc ess)は、例えば、弁座領域の圧延又は鍛造若しくは、その打ち延ばし及びハン マ打ちのようなその他の方法のような周知の方法により材料を熱/冷間加工する ことを含む。変形後、弁座の密封面を研磨することができる。 加工熱変形過程にて必要とされる力を軽減するため、弁座領域を有する本体は 、変形前に、材料の分析に対応して、通常、1000℃乃至1200℃の範囲の温度にて 、例えば、0.1乃至2時間、溶液焼鈍(solution annealing)を行うことができ 、その後、中間の温度(典型的に500℃)まで塩浴中にて急冷し、その後に、空 冷して室温にするか、又は気体中にて室温まで急冷させる。次に、これらステッ プの後に熱/冷間加工を行うことができる。力を適宜に小さく保つためには、こ の変形は、約900乃至1000℃、すなわち、典型的に、約950乃至1050℃である、再 析出温度よりも低い温度以下又はその付近の高温度にて行われることが好ましい 。熱加工のこの場合、溶液焼鈍から約再析出温度までの冷却は、室温まで最初に 冷却することなく行われることが有利である。この変形は、中間の再加熱を行っ て幾つかのステップにて行うことが可能である。約20%の冷間加工において、12 00MPaの降伏強度を達成することが典型的に可能である。特別に大きい降伏強 度が所望であるとき、完全な変形及び加工の後、弁座領域は、析出硬化を行うこ とができ、この析出硬化は、例えば、24時間、850℃にて行い、その後、16時間 、700℃の温度にて行うことが可能である。 上述したように処理した基部本体は、鋳造及び従来の鍛造により又は代替的に 熱押出し成形又は同様の変形工程と組み合わせて、HIP処理又はCIP処理の ような粉体冶金圧縮処理により製造することができる。 該弁の軸は、ディスクの材料と異なる材料で製造することができ、この場合、 ディスクに摩擦溶接することができる。
【手続補正書】 【提出日】1999年6月16日(1999.6.16) 【補正内容】 (1)請求の範囲を別紙の通り補正する。 (2)明細書第3頁第3行乃至第4行に記載の「本発明に・・・増大させる熱処 理」を「本発明によるこの排気弁は、弁ディスクが少なくとも1000MPaの降伏 強度を達成することができるニッケル系合金から製造され、また弁ディスクの上 面の弁座領域は、加工熱変形過程及び降伏強度を増大させる熱処理」と補正する 。 請求の範囲 1.弁ディスクの上面に環状の弁座領域も構成するニッケル系合金から成る弁 ディスクを有する可動スピンドルを備え、該弁座領域が弁の閉じ位置にて静止弁 部材上の対応する弁座領域に当接し、弁ディスクの弁座領域が、その製造時に、 熱機械的変形過程を受け、この過程にて、材料の少なくとも一部分が冷間加工さ れる、内燃機関、特に、2行程クロスヘッドエンジン用の排気弁において、弁デ ィスクが、少なくとも1000MPaの降伏強度を達成することができるニッケル系 合金から製造され、また 弁ディスクの上面の弁座領域には、加工熱変形過程によ り及び降伏強度を増大させる熱処理によって約20℃の温度にて少なくとも1000M Paの降伏強度(Rp0.2)の形態のへこみ防止特性が付されることを特徴とする 排気弁。 2.請求項1に記載の排気弁において、弁座領域の材料が、少なくとも1100M Pa、好ましくは少なくとも1200MPaの降伏強度を有することを特徴とする排 気弁。 3.請求項2に記載の排気弁において、弁座の材料が、少なくとも1300MPa 、好ましくは少なくとも1400MPaの降伏強度を有することを特徴とする排気弁 。 4.請求項1乃至3の何れかに記載の排気弁において、固定部材及び弁ディス クの弁座領域が、それぞれ、弁座領域の運転温度にて略等しい降伏強度を有する ことを特徴とする排気弁。 5.請求項1乃至3の何れかに記載の排気弁において、固定部材における弁座 領域が、弁座領域の作動温度において、弁ディスクの弁座領域よりも大きい降伏 強度を有することを特徴とする排気弁。 6.請求項1乃至5の何れかに記載の排気弁において、弁ディスクの外径が13 0mm乃至500mmの範囲内にあることを特徴とする排気弁。 7.内燃機関用、特に、2行程クロスヘッド用の排気弁の可動弁ディスクの上 面における環状の弁座領域であって、弁ディスクの基部材料と異なる合金で出来 ており、弁を閉じたとき、固定弁部材上の対応する弁座領域に当接する、環状の 弁座領域のデントマークを制限し又は防止する材料として、約20℃で少なくとも 1000MPaの降伏強度を有する、ニッケル系クロム含有合金を使用する方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22F 1/00 694 C22F 1/00 694B 1/10 1/10 A F01L 3/02 F01L 3/02 E (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH, CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,G B,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE,KG ,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT, LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG ,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG, US,UZ,VN,YU

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.弁ディスクの上面に環状の弁座領域も構成するニッケル系合金から成る弁 ディスクを有する可動スピンドルを備え、該弁座領域が弁の閉じ位置にて静止弁 部材上の対応する弁座領域に当接し、弁ディスクの弁座領域が、その製造時に、 熱機械的変形過程を受け、この過程にて、材料の少なくとも一部分が冷間加工さ れる、内燃機関、特に、2行程クロスヘッドエンジン用の排気弁において、弁デ ィスクの上面の弁座領域には、加工熱変形過程により及び降伏強度を増大させる 熱処理によって約20℃の温度にて少なくとも1000MPaの降伏強度(Rp0.2) の形態のへこみ防止特性が付されることを特徴とする排気弁。 2.請求項1に記載の排気弁において、弁座領域の材料が、少なくとも1100 MPa、好ましくは少なくとも1200MPaの降伏強度を有することを特徴とす る排気弁。 3.請求項2に記載の排気弁において、弁座の材料が、少なくとも1300MP a、好ましくは少なくとも1400MPaの降伏強度を有することを特徴とする排気 弁。 4.請求項1乃至3の何れかに記載の排気弁において、固定部材及び弁ディス クの弁座領域が、それぞれ、弁座領域の運転温度にて略等しい降伏強度を有する ことを特徴とする排気弁。 5.請求項1乃至3の何れかに記載の排気弁において、固定部材における弁座 領域が、弁座領域の作動温度において、弁ディスクの弁座領域よりも大きい降伏 強度を有することを特徴とする排気弁。 6.請求項1乃至5の何れかに記載の排気弁において、弁ディスクの外径が13 0mm乃至500mmの範囲内にあることを特徴とする排気弁。 7.内燃機関用、特に、2行程クロスヘッド用の排気弁の可動弁ディスクの上 面における環状の弁座領域であって、弁ディスクの基部材料と異なる合金で出来 ており、弁を閉じたとき、固定弁部材上の対応する弁座領域に当接する、環状の 弁座領域のデントマークを制限し又は防止する材料として、約20℃で少なくと も1000MPaの降伏強度を有する、ニッケル系クロム含有合金を使用する方法。
JP50107898A 1996-06-07 1997-06-03 内燃機関用の排気弁 Expired - Lifetime JP3421055B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DK0641/96 1996-06-07
DK199600641A DK173337B1 (da) 1996-06-07 1996-06-07 Udstødsventil til en forbrændingsmotor
PCT/DK1997/000245 WO1997047861A1 (en) 1996-06-07 1997-06-03 An exhaust valve for an internal combustion engine

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000505148A true JP2000505148A (ja) 2000-04-25
JP3421055B2 JP3421055B2 (ja) 2003-06-30

Family

ID=8095898

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50107898A Expired - Lifetime JP3421055B2 (ja) 1996-06-07 1997-06-03 内燃機関用の排気弁

Country Status (14)

Country Link
US (1) US6244234B1 (ja)
EP (1) EP0901564B1 (ja)
JP (1) JP3421055B2 (ja)
KR (1) KR100419932B1 (ja)
CN (1) CN1088148C (ja)
AT (1) ATE197337T1 (ja)
AU (1) AU3090297A (ja)
DE (1) DE69703444C5 (ja)
DK (1) DK173337B1 (ja)
ES (1) ES2152676T3 (ja)
HK (1) HK1019914A1 (ja)
NO (1) NO320617B1 (ja)
PL (1) PL187245B1 (ja)
WO (1) WO1997047861A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011514471A (ja) * 2009-01-23 2011-05-06 マン・ディーゼル・アンド・ターボ,フィリアル・アフ・マン・ディーゼル・アンド・ターボ・エスイー,ティスクランド 内燃機関のための、排気弁スピンドルまたはピストンの形態にある可動壁部材、および当該部材を製造する方法

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001050020A (ja) * 1999-05-31 2001-02-23 Nippon Piston Ring Co Ltd 内燃機関用の弁装置
US6745738B1 (en) 2001-09-17 2004-06-08 Richard J. Bosscher Pneumatic valve return spring
KR101269063B1 (ko) * 2008-07-25 2013-05-29 니탄 밸브 가부시키가이샤 배기용 포핏밸브 및 동 밸브의 고용화 처리 방법
JP2010084693A (ja) * 2008-10-01 2010-04-15 Aisan Ind Co Ltd エンジンバルブ
CN102877932A (zh) * 2012-10-25 2013-01-16 沈阳航天三菱汽车发动机制造有限公司 一种涡轮增压发动机
CN103016138A (zh) * 2012-11-07 2013-04-03 沈阳航天三菱汽车发动机制造有限公司 涡轮增压发动机
DK177960B1 (en) * 2014-04-08 2015-02-02 Man Diesel & Turbo Deutschland An exhaust valve for an internal combustion engine
CN105240072B (zh) * 2015-11-03 2017-07-14 济南大学 一种电磁控制的排气门连接装置
CN106112204A (zh) * 2016-07-15 2016-11-16 南京国际船舶设备配件有限公司 一种船用低速机气阀密封面堆焊镍基合金焊接工艺
CN106077914B (zh) * 2016-07-15 2019-07-09 南京国际船舶设备配件有限公司 一种船用低速机气阀盘底及其焊接工艺
DE102016117698A1 (de) * 2016-09-20 2018-03-22 Man Diesel & Turbo Se Ventilkörper eines Gaswechselventils, Gaswechselventil und Brennkraftmaschine
CN112756532A (zh) * 2020-11-30 2021-05-07 沪东重机有限公司 一种船用低速柴油机排气阀阀杆的制造方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4741080A (en) * 1987-02-20 1988-05-03 Eaton Corporation Process for providing valve members having varied microstructure
US4844864A (en) * 1988-04-27 1989-07-04 Carpenter Technology Corporation Precipitation hardenable, nickel-base alloy
JP2778705B2 (ja) * 1988-09-30 1998-07-23 日立金属株式会社 Ni基超耐熱合金およびその製造方法
US4909860A (en) 1989-02-21 1990-03-20 Inco Alloys International, Inc. Method for strengthening cold worked nickel-base alloys
DE59206839D1 (de) * 1991-07-04 1996-09-05 New Sulzer Diesel Ag Auslassventil einer Diesel-Brennkraftmaschine und Verfahren zum Herstellen des Ventils
US5328527A (en) * 1992-12-15 1994-07-12 Trw Inc. Iron aluminum based engine intake valves and method of making thereof

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011514471A (ja) * 2009-01-23 2011-05-06 マン・ディーゼル・アンド・ターボ,フィリアル・アフ・マン・ディーゼル・アンド・ターボ・エスイー,ティスクランド 内燃機関のための、排気弁スピンドルまたはピストンの形態にある可動壁部材、および当該部材を製造する方法

Also Published As

Publication number Publication date
DK64196A (da) 1997-12-08
KR20000016391A (ko) 2000-03-25
WO1997047861A1 (en) 1997-12-18
PL187245B1 (pl) 2004-06-30
DE69703444T2 (de) 2001-04-05
ES2152676T3 (es) 2001-02-01
EP0901564B1 (en) 2000-11-02
EP0901564A1 (en) 1999-03-17
AU3090297A (en) 1998-01-07
ATE197337T1 (de) 2000-11-15
PL330429A1 (en) 1999-05-10
US6244234B1 (en) 2001-06-12
HK1019914A1 (en) 2000-03-03
CN1221472A (zh) 1999-06-30
CN1088148C (zh) 2002-07-24
KR100419932B1 (ko) 2004-06-18
DE69703444C5 (de) 2017-03-30
DK173337B1 (da) 2000-07-31
JP3421055B2 (ja) 2003-06-30
NO985611L (no) 1998-12-01
NO320617B1 (no) 2005-12-27
DE69703444D1 (de) 2000-12-07
NO985611D0 (no) 1998-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3422494B2 (ja) 内催機関用の排気弁
US8613886B2 (en) Nickel-rich wear resistant alloy and method of making and use thereof
US7754143B2 (en) Cobalt-rich wear resistant alloy and method of making and use thereof
EP0898642B1 (en) A movable wall member in the form of an exhaust valve spindle or a piston in an internal combustion engine
JP2000505148A (ja) 内燃機関用の排気弁
KR101545521B1 (ko) 금속 개스킷 및 제조 방법
KR101466044B1 (ko) 금속 개스킷
JPH0925824A (ja) エンジンの燃焼部に使用される耐熱部材

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080418

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090418

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100418

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100418

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120418

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120418

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130418

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130418

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140418

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term