JP2000504833A

JP2000504833A - 電気誘導による力測定のための測定用ばね

Info

Publication number: JP2000504833A
Application number: JP9528851A
Authority: JP
Inventors: マルクスタルマン; アンドレザムスタイン
Original assignee: ローディアフィルテックアーゲー
Priority date: 1996-02-14
Filing date: 1997-02-05
Publication date: 2000-04-18
Also published as: KR19990087043A; WO1997030332A1; EP0880685A1

Abstract

(57)【要約】本発明は、張力のないばね鋼プレート（１）でなる測定用ばねを採用した電気誘導による力測定用装置に関するものである。同一平面において、前記ばねは、３個の突先を具えるフォークとして形成され、２個の外側の突先は固定自在な基礎要素（２，２’）であり、また、中央の突先は移動自在な基礎要素（３）である。曲げポイント（９，９’）は、締着空間の外側の凹部（７，７’）の領域にある。測定用ばねは、移動する細線における細線における力の測定に適している。

Description

【発明の詳細な説明】電気誘導による力測定のための測定用ばね本発明は、特に、走行する細線における引張力を測定するため、可動質量部と、固定自在な質量部とを有する応力の生じないばね鋼プレートで構成され、電気誘導による力測定のための改良された測定用ばねに関するものである。走行する細線における引張力を測定するための装置は、スイス国特許発明明細書６７１８２９号から既知であり、この装置は、軸方向に対称な可動質量部と、軸方向に対称な固定自在な質量部とを有するばね鋼プレートで構成する。固定自在な質量部は、多数の内部切抜きを有する。可動質量部は、同一平面におけるその全長にわたって撓ませることができる。曲げポイントは、固定自在な質量部の締着領域に位置する。このとき、固定質量部をホルダに締着するときに、固定質量部に引張力が生じるという不都合があり、また、これらは、ゼロポイントにヒステリシスを生じさせる。ヒステリシスの大きさは、従来の偏りと現行の締着状態とに依存する。加えて、各切抜きはさらに、こうしたばねの製造にかなりの技術的な出費を要する。本発明の目的は、簡単かつ一層経済的に製造することができ、ヒステリシスなく広く動作する細線引張力の検出に役立つようにすると共に、この検出手段が測定用器具への組み込みに適するようにすることである。本発明の目的は、測定用ばねを同一平面に３個の突先を具えるフォークとして設計し、２個の外側の突先を固定自在な質量部で構成すると共に、中央の突先を曲げポイント周りで移動自在な可動質量部で構成することによって達成される。可動質量部は、同一平面におけるその全長にわたって撓ませることができる。固定質量部と可動質量部との間の変化領域は、曲げポイントに設計ざれると共に締着空間の外側に位置決めされる。これには、引張力が締着領域内の固定質量部に生じないという利点と、事実上、ゼロポイントのヒステリシスが生じないという利点とがある。ばね鋼プレートは、０．４mm〜１．５mmの範囲の厚みを有するのが好ましい。厚みが０．４mmを下回る場合、ばねは軟らか過ぎる。つまり、固有共振周波数が測定を誤る。厚みが１．５mmを越える場合、測定範囲は１０Ｎよりも高い範囲にある。細線に加わる力が１０Ｎよりもかなり高い場合、線形ではない検出が急激に増加する。固定自在な質量部を具える切抜きは、一対にして配置されると共に、測定用ばねを固着するために有用であり、測定用ばねは、ホルダの上側および下側部間に締着され、同時に、磁石コイルを担持する。突先の先端から最も離れた２個の切抜きは、測定用ばねの曲げポイントを形成する。以下、本発明を添付した図面を参照して、詳細に説明する。図１は、本発明による測定用ばねを示した図である。図２は、従来技術による測定用ばねを示した図である。図３は、本発明による測定用ばねを収容するための測定送信機を通して示した横断面図である。図４は、動作中の測定送信機を模式的に示した図である。図１は、本発明によるばね鋼プレート１の平面図を示す。ばね鋼プレート１は、固定自在な質量部２、対称な質量部２’および中央にある可動質量部３で構成され、可動質量部３は、その自由端に円形質量部４を具える。一方で、質量部４は、地球の重力による引きが測定に如何なる影響をも及ぼさないように質量を均等化させるために使用される。他方で、平面円形デザインは、測定用ばねの偏りを該ばねの上下に位置決めしたコイルによって高い信頼性で記録できることを保証する。質量部４の反対側面５に設けた装置（図示せず）は、伝達のための装置である。ばね鋼プレート１を固着するための切抜き６，６’および８，８’と、固定自在な質量部２，２’とを具える。同時に切抜き７および７’は、曲げポイント９，９’が位置する領域を形成する。図２は、従来技術によるばね鋼プレート１１から形成された測定用ばねを示す。ばね鋼プレート１１は、加えて、固定自在な質量部１２および対称な質量部１２’以外に、中央にある可動質量部１３，１３’および１４で構成される。質量部１４は、円板として設計される。可動質量部１３は、力（図示せず）の導入を検出する目的のために、一端１５に設けられる。一対の切抜き１６，１６’および１８，１８’それぞれは固定用として設計され、また、切抜き１７，１７’および１７ａ，１７ａ’は、これらの間に曲げポイント１９，１９’がくるように設計される。図３は、ばね鋼プレート１の形状である本発明による測定用ばねを収容するために適したホルダ２０を示す。この場合、円形質量部４は、コイル２１のフェライト磁心の間に位置するようになる。ホルダ２０，２０’は、一端にヘッド部２２およびカバー２３を具える。測定送信機は、管状ハウジング２４によって密閉されている。測定送信機では、接続印刷回路基盤２７にそれぞれが関係する送信線２６を具える装置ボックス２５が、コイル２１に接続されている。ばね鋼プレート１の端部には、力２８を導入するための細線案内としてセラミックチューブを具える。図４にて、参照符号２９は走行する細線を示し、この走行する細線の張力は、測定のためのものであって、グルーブを具える２個のセラミックピン３０および３０’を経て、ばね鋼プレート１の一端に嵌合したセラミックチューブ２８を横切って案内される。細線案内ローラはまた、セラミックチューブ２８の代りに具えられる。

【手続補正書】【提出日】１９９８年８月１７日（１９９８．８．１７）【補正内容】請求の範囲１．可動質量部と固定自在な質量部とを有する応力のないばね鋼プレート（１）で構成した電気誘導による力測定のための測定用ばねにおいて、前記測定用ばねは、同一平面に３個の突先を具えるフォークを有し、２個の外側の突先を固定自在な質量部（２，２’）で構成すると共に、中央の突先を曲げポイント（９，９’）周りを移動自在な可動質量部（３）で構成し、曲げポイント（９，９’）は、締着空間の外側にあり、固定自在な質量部（２，２ ’）と、可動質量部（３）との間に位置決めされることを特徴とする電気誘導による力測定のための測定用ばね。２．切抜き（６，６’）と、切抜き（７，７’）および（８，８’）とは、固定自在な質量部（２，２’）に具えられることを特徴とする請求項１に記載の測定用ばね。３．ばね鋼プレート（１）は０．４mmから１．５mmまでの厚みを有することを特徴とする請求項１乃至３のいずれか一項に記載の測定用ばね。

Claims

【特許請求の範囲】１．可動質量部と固定自在な質量部とを有する応力のないばね鋼プレート（１）で構成した電気誘導による力測定のための測定用ばねにおいて、前記測定用ばねは、同一平面に３個の突先を具えるフォークを有し、２個の外側の突先を固定自在な質量部（２，２’）で構成すると共に、中央の突先を曲げポイント（９，９’）周りを移動自在な可動質量部（３）で構成することを特徴とする電気誘導による力測定のための測定用ばね。２．曲げポイント（９，９’）は、締着空間の外側にあり、固定自在な質量部（２，２’）と、可動質量部（３）との間に位置決めされることを特徴とする請求項１に記載の装置。３．切抜き（６，６’）と、切抜き（７，７’）および（８，８’）とは、固定自在な質量部（２，２’）に具えられることを特徴とする請求項１に記載の装置。４．ばね鋼プレート（１）は、０．４mmから１．５mmまでの厚みを有することを特徴とする請求項１乃至３のいずれか一項に記載の装置。