JP2000503251A - 多ポート、多流れ弁装置 - Google Patents

多ポート、多流れ弁装置

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Abstract

(57)【要約】 同時に流れる少くとも2つの流れを含む、2つ以上の入口流れの各々から、少くとも2つ出口流れの群のうちの1つ以上の出口流れへの接続を選択するための装置。この装置は、少くとも1つの回転自在の第1本体(50)を有し、第1本体の第1表面は、第2本体の第1表面に隣接する。第1本体(50)は、少くとも第1及び第2流体導通路(52a、52b)を有し、第1及び第2流体導通路の少くとも一端は、第1本体の第1表面に終端している。第2本体も、少くとも第1及び第2流体導通路を有し、各流体導通路の少くとも一端は、第2本体の第1表面に終端している。第1本体の各流体導通路の一端と、第2本体の各流体導通路の一端とは、第1本体の第1流体導通路が第2本体の第1流体導通路に連通し、第1本体の第2流体導通路を第2本体の第2流体導通路に連通するように所定位置に配置されている。第1本体(50)が所定の角度だけ回転されると、第1本体の第1流体導通路が第2本体の第2流体導通路に連通し、第1本体の第2流体導通路が第2本体の第1流体導通路に連通する。この装置は、逆転式電気透析又は逆転式電気脱イオン積重体の端プレート又は端部ブロックに一体的に統合することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 多ポート、多流れ弁装置発明の分野 本発明は、少くとも2つの流体流れが同時に流れる2つ以上の流体流れの各々 を1つ以上の第2の流体流れと接続するための弁等の装置に関する。本発明は、 例えば、2つ以上の別個の同時に流れる流体流れを用いる逆転式電気透析(電気 逆透析)(EDR)又は逆転式電気脱イオン(電気逆脱イオン)(EDIR)に 適用することができる。本発明の装置は、EDR又はEDIR積重体の端プレー ト又は端部ブロックと一体的に統合する(組み入れる)ことができる。発明の背景 1つの流体流れを数個の出口の各々に1度に1つづつ分岐(分流)するための 単流、多ポート弁は、古くから知られている(例えば、米国特許第1,620, 717号、1,910,753号、1,933,370号、1,933,330 号、1,945,405号、2,111,169号、2,146,983号参照 )。それらは、例えばイオン交換のために開発されたものである。初期のイオン 交換ユニットには、1群の(多数の)の弁が設置されていたが、そのような弁群 は、操作が不便であり、ときには操作ミスを起こす原因となることもあった。単 流、多ポート弁は、硬水の流れを所要の工程、即ち、逆洗、再生、リンス、そし て最後に供給(即ち、排出)等の工程においてその都度弁機構の段階的な1回転 によってイオン交換ユニットに通すことができる。初期のイオン交換ユニットに 用いられていた単流、多ポート弁は、図1に示されている。そのような弁及び相 互接続配管は、イオン交換タンクに取付けられている。弁は、弁機構の1回転に より下記の4つの設定を実行する。 (a)位置インジケータ(指針)が「軟化」(硬水軟化)位置から移動された ときは、イオン交換ユニットは、その「作動」(即ち、排出)運転から外される 。弁が位置インジケータが「洗浄」位置に達するまで回転されると、逆洗(上向 き流洗浄)が開始される。 (b)逆洗が終了すると、弁を「ブライン」位置へ回転することによって、再 生が開始される。弁を「ブライン」位置へ回転すると再生位置に置かれるので、 エゼクターが貯留タンクからブラインを抽出する。 (c)弁を「リンス」位置へ回転させてリンス工程を開始させることによって 再生が終了する。 (d)弁を更に「軟化」位置へ回転させることによってリンス工程が終了し、 それによってサイクルを完了させる。 この種の弁は、1回に1つの出力流れ、即ち、「軟化」、「逆洗」、「再生」又 は「リンス」を選択し、1つ以上の流れを同時には分岐させない。 イオン交換に用いられた初期の多ポート弁は、静止ポートプレートに密接触状 態に保持される平坦な接合面付き分配スライドを有する。このスライドは、サイ クルの各工程において1つの位置から他の位置へ回転され、硬水を適正な出口ポ ートに流入させる。この流入硬水は、静止ポートプレートの側面を通して導入さ れ、回転自在スライドの頂部へ導かれ、そこから、スライドの開口によって静止 ポートプレートの流出開口へ導かれる。回転自在スライドは、スライドの頂面に 作用する入口水の圧力と、ばねの圧力とによって静止ポートプレートに圧接され た状態に保持される。小型のイオン交換ユニットは、多くの場合、そのイオン交 換タンクの頂部に装着された単流、多ポート弁を有しており、外部配管が不要な 構成とされている。単流、多ポート弁の一例として、回転自在スライドがレバー を持ち上げることによって静止ポートプレートから分離された後回転されるよう に構成されたものがある(米国特許第2,111,169号参照)。 自動操作の多ポート弁は、少くとも1935年から使用されている(米国特許 第1,495,317、1,914,333、1,933,370、1,954 ,405及び2,240,163号参照)。例えば、多ポート弁のスライドを回 転させるのに電気モータが用いられる。「動作」運転の長さは、電気接点式積算 流量計又は電気タイマーによって制御される。どちらかの制御器(電気接点式積 算流量計又は電気タイマー)の設定値に達すると、電気スイッチが閉成され、多 ポート弁に接続されている電気モータを始動させる。モータは、弁のスライドが 逆洗位置に到達するまで作動し続ける。弁のスライドが逆洗位置に達すると、電 気接点接点スイッチが開放され、電気タイマーを始動させる。設定時間に達する と、電気タイマーがモータを再始動させ、それによってスライドを「再生」位置 へ回転させ、再生剤タンクから再生剤をイオン交換ユニットへ導入する。次いで 、再生剤タンク内のフロートスイッチが閉成されて、モータを再始動させ、それ によってスライドを「リンス」位置へ回転させる。別の電気接点が開放されると 、モータは再び停止し、タイマーが始動される。設定されたリンス時間に達する と、タイマーが再びモータを始動し、スライドを「動作」位置へ回転させてサイ クルを終了させる。 このような手動又はモータ駆動式多ポート弁は、上述したように1回に1つの 流れを、例えば下記の順序で作動する。 1.軟化(硬水軟化)すべき水(即ち、「供給」(水道)水)をイオン交換タ ンクの頂部に導入し、底部から使用部署へ導出する。 2.次いで、逆洗用硬水を弁を通してイオン交換タンクの底部に導入し、頂部 から廃棄部署へ導出する。 3.次ぎに、再生剤を弁を介してイオン交換タンクの頂部に導入し、底部から 廃棄部署へ導出する。 4.次いで、リンス用水を弁を通してイオン交換タンクの頂部に導入し、底部 から廃棄部署へ導出する。 上述したプロセスとは異なり、以下に列挙するように、2つ以上の流体流れを 同時に分岐する必要があるプロセスがある。 EDR; EDIR; 超濾過(UF)又は微細濾過(MF); 酸再生イオン交換器とアルカリ再生イオン交換器から成るイオン交換脱イオン 器; カルーセル型酸及び塩基再生キレート化陽交換器; サイクル型復熱器(即ち、最初に高温(低温)流体を用いて熱(冷気)貯留体 を加熱(冷却)し、次いで、その貯留体を用いて低温(高温)流体を加熱する。 ); 当業者に周知のその他の多くのプロセス: そのような例の代表として、図2にEDR及びEDIRが図式的に示されてい る。ここで、Cは、ほぼ、水に又はその他のイオン化溶媒に溶解した低分子量の 正電荷イオン(カチオン)だけを介して電流を通すカチオン交換膜(CXM)を 表す。Aは、ほぼ、カチオンと同じ液体に溶解した低分子量の負電荷イオン(ア ニオン)だけを介して電流を通すアニオン交換膜(AXM)を表す。最も多くみ られるカチオンは、Na+,K+,Ca++及びMg++である。最も多くみられるア ニオンは、Cl-,SO4 --,HCO3 -,NO3 -及びF-である。これらの膜は、一般 に、厚さ約0.1〜約0.5mmであり、約0.3〜約3.0m2の電流導通有効面 積を有するものとすることができる。これらの膜は、厚さ0.3〜3.0mmの扁 平ガスケットによって互いに分離され、1つ〜10の膜間スペース(「チャンバ 」又は「セル」又は「画室」)を形成する。(商業用のEDR又はEDIRでは 数百の画室を有する。)そのような画室には、2種類ある。1つは、左側にCX Mを有し、右側にAXMを有する奇数番の画室であり、他は、奇数番の画室と鏡 像関係をなす偶数番の画室である。即ち、偶数番の画室は、右側にCXMを有し 、左側にAXMを有する。マニホールドF1は、電解質の第1供給溶液を奇数番 の画室内へ導入し、マニホールドF2は、電解質の第2供給溶液を偶数番の画室 内へ導入する。マニホールドP1は、奇数番の画室から電解質の第1生成物溶液 を搬出し、マニホールドP2は、偶数番の画室から電解質の第2生成物溶液を搬 出する。これらの膜と膜間ガスケットの群は、業界では「積重体」又は「パック 」と称されている。積重体又はパックは、その両端に電極、例えばE1及びE2( 好ましくは、Irで電気メッキされたTiから成るもの)を有している。これら の電極は、ガスケットによって隣接するイオン交換膜から分離させて、電極画室 E’1及びE’2を形成することができる。流体導通路R1及びR2は、それぞれ電 解質溶液を電極画室E’1及びE’2へ導入し、流体導通路R’1及びR’2は、そ れらの電極画室E’1及びE’2から流出液を搬出する。(電極E1,E2は、それ ぞれ隣接する膜から離隔されたものとして示されているが、それらは実際は有孔 構造であり、膜に接触していても、あるいは、隣接する膜の表面に一部埋設さ れていてもよい。図から分かるように、この装置は、画室5と6を分離している AXMを中心として対称形(鏡映関係)をなしている。更に、この装置は、図に 対して垂直で、かつ、各膜の上下間の中点を通る平面を中心として対称形(鏡映 関係)をなしている。従って、この積重体への供給液は、P1,P2, R’1及 びR’2へ導入し、反対に、流出液をF1,F2,R1及びR2 を通して搬出する ように容易に流れを逆転させることができる。作動において、電解質溶液(以下 、単に「電解溶液」又は「電解液」とも称する)は、各画室を通して通流せしめ られ、電極E1とE2の間に1つの膜当たり約1ボルトの直流電圧が印加される。 装置が対称形であるから、どちらの電極を正としどちらの電極を負としても変わ りはない。例えば、E1を負電荷電極として選択(従って、E2は正電荷電極とな る)すると、すべての画室内の正電荷イオン(即ち、Na+,K+,Ca++及びM g++等のカチオン)E1の方にひきつけられ(E2からははねつけられ)る。なぜな ら、周知のように、異なる電荷同志は引きつけ合い、同じ電荷同志は互いに反発 するからである。図2において奇数番の画室内の流れF1内のカチオンは、CX M(図ではCで表されている)を透過して偶数番の画室内に流入することができ るが、一旦偶数番の画室内に入ると、それらのカチオン並びに偶数番の画室に直 接導入された供給液F2中のカチオンは、それ以上電極E1の方に向かって移動す ることはできない。この現象は、CXMは、殆ど低分子量のカチオンだけを介し て電気を通すのに対してAXMは、カチオンに対して不透過性であることに因る 。それと同時に、すべての画室内の負電荷イオン(即ち、Ci-,S04 --,HC O3 -,NO3 -及びF-)が電極E2の方に引きつけられる。図2において奇数番の画 室内の流れF1内のアニオンは、AXM(図ではAで表されている)を透過して偶 数番の画室内に流入することができるが、一旦偶数番の画室内に入ると、それら のアニオン並びに偶数番の画室に直接導入された供給液F2中のアニオンは、そ れ以上電極E2の方に向かって移動することはできない。この現象は、AXMは 、殆ど低分子量のアニオンだけを介して電気を通すのに対してCXMは、アニオ ンに対して不透過性であることに因る。なお、本明細書を通して、説明の便宜上 、マニホールドや流体導通路と、それらを通って流れる流体とは 同じ示す参照符号で表すこととする。 ある程度の電荷分離を維持するには非常に大きな電位差を必要とするので、C XMを通しての正電荷の正味移動量は、AXMを通しての負電荷の正味移動量に 等しい。これらのイオンの移動の正味結果(差し引きの結果)として、生成物流 れP1は、供給物流れF1に対して部分的に脱イオン化となり、F1から除去され たイオンは、生成物流れP2として積重体から搬出される。膜及び膜間ガスケッ トの積重体を通過する電流は、Na+,Caf++,Mg++,K+,Cl-,SO4 -- ,NO3 -,F-及びおそらくその他の化学元素の他の低分子量イオンによって搬 送される。しかしながら、積重体の外部から電極E1,E2へ、そしてそれらの電 極から搬送される電流は、通常、金属製の導体を介して電子によって搬送される 。金属製導体は、積重体を通るイオンに対して不透過性であり、積重体は、金属 製導体を通して流れる電流に対して不透過性である。従って、電極E1,E2にお いて、電荷搬送体間で電荷変換が行われなければならない。負電荷電極(図示の 例では「カソード」E1)における電荷変換は、 4H2O+4e-→4OH-+2H2 であり、正電荷電極(図示の例では「アノード」E2)における電荷変換は、 2H2O+4e-→4H+2 である。 通常、電極画室E1’への供給物R1は、Ca++とHCO3 -イオンを含有してお り、その場合は、電極E1においてOH-イオンが生じているので、電極画室E1 ’内には不溶性炭酸カルシュウムが下式のように沈殿する。 4OH-+4HCO3+4Ca++→4CaCO3+4H2O 更に、偶数番の(濃縮)画室への供給物F2互いに溶解度の限度近くにまでC a++及びHCO3 -及び/又はSO4 --を含有していることがあり、従って、供給 物F1から膜を通してCa++,HCO3−及び/又はSO4 --が添加される結果と して濃縮画室内にCaCO3及び/又はCaSO4が沈殿する。このような沈殿物 が相当多い場合は、その画室を通しての流体及び/又は電気の通過を阻害するこ とがある。しかしながら、一定時間(堆積した沈澱物の量による)が経過すると 、電極E1,E2の極性が逆転され(例えば、来国特許第2,863,813号参 照)、電極E1においては、電荷変換が、 2H2O+4e-→4H++O2となり、そこに存在するCaCO3は下式のよう に溶解されて、流出物R’1として洗い流される。 4CaCO3+4H+4→4Ca+++4HCO3 - 偶数番号の画室は、脱塩画室となり、その中のCaCO3及び/又はCaSO4 等の沈殿物を再溶解させ、この時点では濃縮用となった奇数番の画室へ移送し、 P1として排出する。一定時間経過すると、(E2は負に荷電されているので)電極 画室E’2内にCaCO3の沈殿物が堆積し、(濃縮画室となっている)奇数番の画 室内にはCaCO3及び/又はCaSO4の沈殿物は堆積することがある。電極E1 ,E2の極性が再び逆転され(従って、元の極性に戻され)沈殿物の再溶解過程 と沈殿過程が繰り返される。この逆転の頻度は、沈殿のひどさに依存して異なり 、15分に1回から数ヶ月に1回の範囲まで大幅に異なる。この逆転操作は対称 的とすることができる。即ち、電流が一方向に流れる時間が、他方向に流れる時 間に実質的に等しくなるようにすることができる。沈殿がひどくない場合は、逆 転操作を対称的にする必要はなく、例えば、電流が一方向に流れる時間を59分 とし、他方向に流れる時間を1分とすることができる。 イオン交換(IX)樹脂ビーズは、水1リットル当たり約0.3gm等量の塩化 ナトリウム(即ち、1リットル当たり17,500mg即ちppmの塩化ナトリ ウム)を有する水溶液とほぼ同じ電気抵抗を有する。従って、電気透析(ED)に よって脱塩される溶液中の電解質の濃度が0.3Nよりはるかに低い場合は、E D積重体の画室にIXビーズを充填することが有利な場合がある。その場合、ビ ーズは、ED積重体の電気抵抗を減少させる(従って、電流密度を増大させる、 即ち、電解質の移動量を増大させる)ばかりでなく、膜の表面面積の拡張として も働き、それによって、それを通るどのような電流に対してもその実際の電流密 度を減少させる。IXビーズは、用例の詳細要件に応じて、AXビーズ又はCX ビーズ又はそれらの混合物とすることができる。そのようなビーズが用いられな い場合は、膜間間隔を約0.5mmとし、膜間ガスケットによって占められてい ない膜間空間に織成又は不織スクリーン又は発泡プラスチックスクリーンを充填 することができる。そのようなスクリーンは、流れが頻繁にほぼ90゜変更され るように配向することが好ましい。そのような頻繁な流れの変更は、各膜への、 そして各膜からの電解質の対流物質移動を誘起する働きをする。各画室にIXビ ーズが充填されている場合は、膜間間隙を3mm以上とすることができる。 逆転式ED(即ち、EDR)が用いられる場合は、(画室にIXビーズが充填 されている、いないに拘わらず)流れF1,F2,P1,P2,R1,R’2,R’1及 びR’2の機能も変化する。例えば、P1は、部分脱塩生成物から濃縮生成物へ、 又はその逆に変化し、それと同時にP2は、濃縮生成物から部分脱塩生成物へ、 又はその逆に変化する。更に、脱塩画室及び濃縮画室への供給物F1及びF2は、 同じ溶液の部分ではない場合がある。例えば、脱塩画室への供給物F1は、濃縮 チーズホエーである場合があり、及び/又は濃縮画室への供給物F2は、その一 部を濃縮画室からの再循環流出物とする場合がある。後者は、そのような再循環 をしなければできないほどの濃度にまで流出物の濃度を高める目的で行われる。 濃縮画室から脱塩画室への切換中、後者からの最初の流出物は、まだ、濃縮され た流出物の組成を有しており、(順次の逆転間の時間に比べて)短時間後に所望 の脱塩生成部の組成を得る。そのような組成間の切換時間は、各画室のホールド アップ時間、即ち、各画室の容積対当該画室への容積流量の比に依存する。例え ば、1つの画室内の流れ経路(以下、単に「流路」とも称する)の長さが488 cmであり、流量が流路の断面積の1cm2当たり20cm3/sec(即ち、見 かけ速度20cm3/sec)である場合は、その画室内のホールドアップ時間 は、約24秒である。濃縮画室から脱塩画室への切換時間中、脱塩画室からの最 初の流出物は、所望ならば、「通常」の脱塩された流出物から分離することがで きる。従って、サイクル全体の順序(シーケンス)は、例えば、以下の通りとな る。 順作動(図2において右側の電極が正電極) 工程1.正規作動: F1は、稀釈画室供給物; F2は、濃縮画室供給物; R1は、負電極供給物; R2は、正電極供給物; P1は、稀釈流出物; P2は、濃縮流出物; R’1は、負電極流出物; R’2は、正電極流出物; 逆作動(図2において右側の電極が負電極) 工程2.遷移周期: F1は、濃縮供給物; F2は、稀釈供給物; R1は、正電極供給物; R2は、負電極供給物; P1は、最初は稀釈で、次いで稀釈と濃縮の中間となり、最後に濃縮となる; P2は、最初は濃縮で、次いで濃縮と稀釈の中間となり、最後に稀釈となる; R’1は、正電極流出物; R’2は、負電極流出物; 工程3.正規作動: F1は、濃縮供給物; F2は、稀釈供給物; R1は、アノード供給物; R2は、カソード供給物; P1は、濃縮流出物; P2は、稀釈流出物; R’1は、アノード流出物; R’2は、カソード流出物; 順作動(図2において右側の電極が再び正電極) 工程4.正規作動: F1は、稀釈供給物; F2は、濃縮供給物; R1は、カソード供給物; R2は、アノード供給物; P1は、最初は濃縮された流出物、最後は稀釈された流出物; P2は、最初は稀釈された流出物、最後は濃縮された流出物; R’1は、カソード流出物; R’2は、アノード流出物. 以上が、逆転式ED又はEDRの概略説明である。このようなプロセスを実施 するための周知の装置が図3に示されている。図3において、30は、ED又は EDI積重体である。ED又はEDI積重体30は、電極E1,E3及びE3によ って終端された電気段31,32を有する。電極E1とE3とは、電極E2とは反 対 の極性で、同じ極性を有する。31及び32は、各々、図2に示されるようなパ ックから成っている。33及び34は、それぞれ、稀釈物流れと、濃縮物流れの ためのポンプである。35、36、37、38及び39は、いずれも三方弁であ る。作動において供給物溶液は、流体導通路46を通して導入され、ポンプ33 と34へ分岐される。順作動においては、 E2は、正であり、F1は、弁35を介してポンプ33に接続された稀釈画室供 給物である。 F2は、弁36を介してポンプ34に接続された濃縮画室供給物である。 P1は、弁37を介して稀釈生成物流体導通路43に接続された稀釈流出物で ある。 P2は、弁38を介して濃縮生成物流体導通路41に接続された濃縮流出物で あり、その濃縮流出物の一部は、その濃度を高めるために流体導通路42によっ てポンプ34へ再循環される。 各電極への供給物及び各電極からの流出物の流れは、図3には示されていない 。 第1遷移周期の開始時に、弁35及び36が切換られ、弁35ポンプ33を流 体導通路F2に接続し、弁36はポンプ34を流体導通路F1に接続する。このよ うな切換によって、最初にF2(及び図2の偶数番の画室)内にあった濃縮溶液と 、今弁35から流体導通路F2に流入してきている供給物溶液との間でフロント (前線)を移動させる拡散流を創生する。同様にして、最初にF1(及び図2の奇 数番の画室)内にあった稀釈溶液と、今弁36から流体導通路F1に流入してきて いる濃縮溶液との間でフロント(前線)を移動させる拡散流を創生する。先に述 べたように、図3の各パック31,32内の流路長が、488cmであり、流量 が20cm3/secであるとすると、フロント(前線)が各パックをクリアす るのに約24秒かかる。従って、弁35と36が切換られてから約50秒後に、 電極E2の極性が、負に変更され、弁37と38が切換られることになる。次い で、弁37がP1(この時点では濃縮流れとなっている)を流体導通路41に接続 し、弁38は、P2(この時点では稀釈流れとなっている)を流体導通路43に接 続する。導電率制御器40が、流体導通路43内の稀釈流れの導電率をモニタし ており、その導電率が所望値を越えると、三方弁39がその稀釈流れを、その導 電率が所望値となるまで他へ分岐させる。次いで、作動は逆モードとなり、第2 遷移周期まで継続される。第2遷移周期において、弁35及び36は、順作動の ときの位置に切換えられる。やはり、弁35,36が切換られてから約50秒後 に、電極E2の 極性が、正に戻され、弁37と38が順作動のときの位置に切換られる。やはり 規格外の生成物は、導電率制御器40と三方弁39によって他へ分岐される。こ のようにして、順作動と逆作動が必要なだけ継続される。 例えば、流れF1及びF2内の流れは、公称2インチ径のPVCパイプによって 搬送され、その流量は、各々、約92ガロン(米国単位)/minである。従っ て、その流速は、約10ft/secである。この場合、弁35〜39は、動作 時間7.5秒で、締め切り動作遅れのない2”径の3ポート付きモータ駆動式三 方ボール弁であってよい。 それらの三方弁のタイプ及びその動作時間は、1つには、流体柱が急激に停止 されたときに起こるいわゆる「ウォーターハンマー」(水撃作用)を回避する目 的で決定される。そのような流れの急激な停止によって生じる最大圧力は、下記 のジャコウスキーの方程式によって算出することができる。 hwh=a(△υ)/gc ここで、 wh=ウォーターハンマーの圧力水頭(液柱の高さ) a=圧力波の波動速度ft/sec △υ=流体速度の変化 gc=次元定数、32.17 1BF-FT/lbf・sec2 d=流体密度、lb/ft3(68゜F下で、水柱62.33lb/ft3の圧力 下で) K=流体の体積弾性率、1BF-FT/ft2(水柱45.6×106lbf/ ft2) D=パイプの内径、インチ(公称規格表80の2”径ののPVCパイプの場合は 内径は1.939”、公称規格表80の3”径のPVCパイプの場合は内 径 は2.900”) b=パイプの肉厚、インチ(公称規格表80の2”径のPVCパイプの場合は肉 厚は0.218”、公称規格表80の3”のPVCパイプの場合は肉厚は 、 0.300”) E=パイプの素材の弾性率、1bf/ft2(PVCパイプの場合は、弾性率は 約54×1061bf/ft2 各パラメータにPVCパイプ及び水の値を代入すると、下式が得られる。即ち、規格表80の2”径のPVCパイプで、流体が水の場合は、波動速度a は、1660ft/secであり、規格表80の3”径のPVCパイプで、流体 が水の場合は、波動速度aは、1600ft/secである。ウォーターハンマ ーの圧力(lb/in2)は、下式の通りである。 Pwh=0.01345a(△υ) 即ち、△υが10ft/secである場合、 Pwh=223psi 圧力波が流れの停止点からパイプの末端にまで(又は圧力波の全反射点にまで )伝って帰ってくるのに要する時間内に、即ち、式 )、aはジャコウスキーの方程式によって算出される波動速度(ft/sec) )によって与えられる1周期内に流量を変更すれば、最大圧力を回避することも できる。例えば、Lが10ftであるとすると、規格表80の2”径のPVCパ イプで、流体が水の場合、tは約0.012secである。ウォーターハンマー は、比較的動作時間の長い弁及び/又は「メイク−ビフォア−ブレイク」(“m ake-before-break”)弁、即ち、前の接続を完全に遮断する前に 部分的に新しい接続をする弁を用いることによって回避することができる。 ウォーターハンマー及びその制御に関する更に詳しい情報は、例えば下記の文 献から得られる。 パラマキアン著:「ウォーターハンマー分析」プレンチス−ホール社刊、19 55年 ウイリー、ストリーター共著:「液圧過渡現象」マグローヒル社刊、1978 年 リッチ著:「液圧過渡現象」マグローヒル社刊、1951年 アングス著:「エンジニアのための液圧便覧」第3版、ピッツマン社刊 流れ停止時間が1パイプ周期より若干長い場合は、圧力上昇は、ジャコウスキ ーの方程式によって算出される値ほど大きくならない。直接圧力の一部が反射圧 力波によって相殺されるからである。実際の圧力上昇は、上記リッチ及びアング スの文献に記載されているいわゆるアリービ方程式又はチャートから求めること ができる。ウッド、ジョーンズ共著「Proc.Am.Soc.土木エンジニア リング」の「液圧」部門第167−178頁(1973年)には、いろいろなな 弁閉鎖モードにおけるウォーターハンマーのより信頼性の高い計算のためのチャ ートを記載している。 再び図3を参照して説明すると、そのようなシステムを用いたEDRプラット ホームは今日までに世界中で1000基以上設置されているが、それらのシステ ムは、1群の三方弁を必要とするので、それに随伴する作動器、配管及び制御器 は複雑であり、高価である。発明の目的 従って、本発明の目的は、 EDR及びEDIRプラントにおいて(及び、2つ以上の入口流れ(少くとも それらの内の2つの流れは同時に流れる)から少くとも2つから成る群のうちの 1つ以上の流れに接続がなされているその他のプラントにおいて)、所要の分岐 弁の数を減らすこと、 そのようなプラントにおいて、所要の分岐弁システムの複雑性及び/又はコス トを減少させること、 そのようなプラントのために、改良された分岐弁システムを提供すること、 そのようなプラントのために、少くとも1つの回転自在の第1本体と、第2本 体とから成り、第1本体の第1表面は、第2本体の第1表面に近接しており、第 1本体は、各々少くとも一端が第1本体の第1表面に終端している第1及び第2 流体導通路を有し、第2本体は、各々少くとも一端が第1本体の第1表面に終端 している第1及び第2流体導通路を有し、第1本体の各流体導通路の第1端と、 第2本体の各流体導通路の第1端とは、第1本体の第1流体導通路が第2本体の 第1流体導通路及び第2流体導通路と連通するような所定位置に置かれている流 れ分岐装置において、第1本体が所定の角度だけ回転されると、第1本体の第1 流体導通路が第2本体の第2流体導通路に連通し、第1本体の第2流体導通路が 第2本体の第1流体導通路に連通するように構成されている流れ分岐装置を提供 すること、 そのような流れ分岐装置をEDR又はEDIR積重体(又は、分岐された流れ が向けられる相手先の他の装置)に取付けることによって流れ分岐装置に随伴す る配管の複雑さ及びコストを低減すること、 そのような流れ分岐装置を分岐された流れが向けられる相手先のEDR又はE DIR積重体の端プレート又は端ブロック内に埋設することによって多流流れ分 岐装置に随伴する配管の複雑さ及びコストを低減すること、 そのような多流流れ分岐装置をEDR又はEDIR積重体の端プレート及び/ 又は端ブロックと一体に連結することによって多流流れ分岐装置に随伴する配管 の複雑さ及びコストを低減すること、 そのような流れ分岐中にウォーターハンマーを起こさない多流流れ分岐装置を 提供すること、 である。 本発明の上記及びその他の目的は、本発明の以下の説明及び請求の範囲の記載 から一層明かになろう。 発明の概要 本発明は、2つ以上の入口流れを、少くともそれらのうちの少くとも2つの流 れを同時に、少くとも2つから成る群のうちの1つ以上の出口流れに随意に又は 所定の態様で接続するための多流流れ分岐装置を提供する。この多流流れ分岐装 置は、少くとも1つの回転自在の第1本体と、第2本体とから成り、第1本体の 第1表面は、第2本体の第1表面に近接しており、第1本体は、各々少くとも一 端が第1本体の第1表面に終端している第1及び第2流体導通路を有し、第2本 体は、各々少くとも一端が第1本体の第1表面に終端している第1及び第2流体 導通路を有し、第1本体の各流体導通路の第1端と、第2本体の各流体導通路の 第1端とは、第1本体の第1流体導通路を第2本体の第1流体導通路及び第2流 体導通路に連通させることができ、第1本体の第1流体導通路を第2本体の第2 流体導通路及び第2本体の第2流体導通路に連通させることができるようになさ れている。第1本体を所定の角度だけ回転させる手段が設けられており、第1本 体を所定の角度だけ回転させるることによって、第1本体の第1流体導通路を第 2本体の第2流体導通路に連通させ、第1本体の第2流体導通路を第2本体の第 1流体導通路に連通させることができる。 本発明は、又、ウォーターハンマーを起こさないように構成されており、ウォ ーターハンマーを起こさないように作動される多流流れ分岐装置を提供する。 更に、本発明は、EDR又はEDIR積重体の端プレート及び/又は端ブロッ クと一体に連結する、又は、選択自在の多流流れを供給する相手の装置に一体に 連結された多流流れ分岐装置を提供する。図面の簡単な説明 図1は、単一の入口流れを数個から成る1群のの出口部品のうちの1つに選択 的に分岐するための従来周知の手動弁の概略断面図である。 図2は、斯界において電気脱イオン(EDIR)とも称されている充填セル式 電気透析を含む逆転式電気逆透析(EDR)を実施するための積重体又はパック の概略断面図である。 図3は、EDR及び/又はEDIRを実施するためのプロセスのフローチャー トであり、斯界において慣用されている三方弁の群(ネスト)を示す。 図4は、本発明の多流流れ分岐装置の好ましい一実施形態のいろいろな概略断 面図である。 図5は、本発明の他の好ましい実施形態の概略図であり、EDR及び/又はE DIRの積重体に一体的に連結されるように適合された多スクリーン流れ分岐装 置の概略図である。 図6は、本発明の第3の好ましい実施形態の概略図であり、一つには本発明の 融通性を示すためのものである。 図7は、本発明のある種の好ましい実施形態の主要部品を結合するための好ま しい手段を示す概略図である。 図8は、本発明の第4の好ましい実施形態の概略図であり、一つには本発明の いろいろな変型の可能性を示すためのものである。 図9は、1つ以上のEDR及び/又はEDIR積重体の稀釈流れ及び濃縮流れ を反復して相互に切換え、かつ、その切換中に規格外の稀釈流れを分岐させるこ とができる本発明の好ましい実施形態の概略図である。 図10は、本発明の好ましい実施形態の回転自在の第1本体によって構成する ことができる幾つかの好ましい流体導通路の概略図である。本発明の好ましい実施形態の説明 本発明の好ましい一実施形態が、図4に概略的に示されている。図4A、B、 C及びDにおいて、被処理(搬送される)流体の温度及び被処理流体から受ける 機械的応力、腐蝕及び浸食作用に耐えることができる材料、例えば、炭素鋼、ス テンレス鋼、ニッケル、モネル、アルミニウム、黄銅、青銅、チタン等の金属や 、硬質ポリ塩化ビニル、エチレンポリマー及びコポリマー、ポリエステル、塩化 ビニリデンポリマー及びコポリマー(サラン)、スチレンポリマー及びコポリマ ー、テトラフルオロエチレンポリマー及びコポリマー、アクリルニトリルブタジ エン−スチレン(ABS)ターポリマー、耐衝撃性ポリスチレン、ポリカーボネ ート、クロロテトラフルオロエチレンポリマー及びコポリマー(例えば、Kel −F)、弗化ビニリデンポリマー及びコポリマー、ナイロン及びぽりイミド、ポ リアセタール、セルロースアセテートブチレート、及びポリスルホン等の熱可塑 性プラスチック、ポリジシクロペンタジエンポリマー及びコポリマー、(ビスフ ェノールポリエステルを含む)ポリエステル、エポキシ、フラン、フェノール樹 脂、ユリア又はメラミン樹脂等の熱硬化性ポリマー、磁器等のセラミック、ガラ ス、グラファイト又は炭素等の材料で形成されたブロックである。このブロック 50の素材としては、例えばガラス繊維、鉱物繊維、シリカゲル又はパウダー、 カーボンブラック等の繊維、織物又はパウダーで強化された、サーメット又は上 記ポリマーのいずれかのような複合材を用いることもできる。その他の複合材と して、磁器又はプラスチック被覆スチール等がある。平面図である図4Aにおい て、51は、そのようなブロック50に形成された円形キャビティである。52 a及び52bは、ブロック50の一表面からキャビティ51にまで延長した流体 導通路である。これらの流体導通路は、必ずしも、同じ形状又は断面積でなくて もよく、ブロック50を直線的に真直ぐ貫通していなくてもよい。又、流体導通 路52a及び52bは、標準サイズのパイプを受容するような直径とすることが できる。それらのパイプは、ブロック50に溶媒又は熱溶接によって、あるいは 、例えばフランジ又は螺条等によって接続することができる。54は、ロッド又 はボルトをのための適当な穴である。図4Aのブロック50は、図の上下でみて 対称形であり、左右は互いに鏡像関係にある。本発明のこの実施形態では、その 多流流れ分岐装置は、同一材料又は異なる材料で図4Aに示されるように構成さ れた2つの部材から成る。図に示されたものが第1部材だとすると、第2部材は 、反転して(裏返しにして)第1部材の上に重ねられ、両部材のキャビティ51 が互いに整合するようになされる。これらの重ね合わされた両部材を互いに90 ゜(又は270゜)回転させて、第2部材の流体導通路52a及び52bを図4 Aに破線で示される示される位置53a及び53bに合わせる。 図4Bは、図4Aの線a−aに沿ってみた断面図である。図4Cは、この例で はメイク−ビフォア−ブレイク動作をするように設計された、かつ、迅速作動で 使用することができる第1及び第2流体導通路を形成する回転自在の本体(回転 体)の平面図である。図4Cは、その線b−bに沿ってみた断面図である図4D と合わせて参照すると理解しやすい。56は、図4Aのブロックの素材と同じか 、異なる適当な材料で形成されたブロック(回転体)である。例えば、ブロック 56は、少くとも2つのブロック50に並置される表面を適当なポリマー又はエ ラストマーで被覆されたステンレス鋼で形成することができる。ブロック56は 、図に円弧として示されたくりぬき部分52c,52d及び53c,53dを有 する。それらのくりぬき部分は、例えば、三角形、くさび形、長方形又はその他 の多角形、又は、放物線又は楕円の円弧、又はその他の規則的又は不規則な輪郭 を有するものであってよい。これらのくりぬき部分は、ブロック56の両面で必 ずしも同一の深さ又は形状とする必要はない。いずれにしても、これらのくりぬ き部分は、必ずしも深さや断面輪郭を同じにする必要はない。55a−55a’ は、回転体56を回転させるための駆動軸である。そのような駆動軸は、駆動ア ーム58又は回転体56に取付けてもよく、その一体部分としてもよい。アーム 58は、適当な長さ又は断面形状とすることができ、例えば、正方形、長方形又 は台形とすることができ、駆動軸55a−55a’の形状及び断面とは異なる形 状及び断面とすることができる。駆動アーム58は、図ではブロック56の一方 の面に装着された形で示されているが、ブロック56を製造する際にブロック内 に埋設してもよく、例えば、ブロック56を駆動アーム58を囲包するようにし て、そして好ましくは駆動軸55a−55a’をも囲包するようにして鋳造又は 重合させることができる。ブロック56は、2つ以上の部片をねじ止め、鋲止め 、溶接又はその他の方法で結合させることによって製造することができ、それら の部片の1つ以上に適当なキャビティを形成する。駆動軸55a−55a’は、 ブロック56の孔55b、及び、上述したように多流流れ分岐装置の外部を構成 する2つのブロック50の孔55内にぴたり又は弛く嵌合する。 57a及び57bは、回転子56の両面57a’及び57b’の周りに形成さ れた適当な溝内に装着されたO−リング又はガスケットである。単一のO−リン グを用いてもよい。57cは、キャビティ51から装置の外部への流体漏れ又は 流体浸出を防止するために2つの部片50を結合状態に密封する働きをするO− リングガスケットのための適当な溝である。ガスケット57a及び57bは、潤 滑剤を含浸させたものであってもよく、あるいは、自滑性のものであってもよい 。ガスケット57a、57b及び57cは、例えば、円形又は楕円形の断面(即 ち、O−リングの断面)を有するものであってもよく、あるいは、他の任意の適 当な断面、例えば△形、逆V形、又は図4E及びFに示されるようなラムダ形又 は台形とすることができる。これらのガスケットは、適当な溝内に(例えば、接 着剤で)接合してもよく、接合しなくてもよい。又、これらのガスケットは、図 4E及びFに示されるように内方へ傾斜した側壁を有する溝内に機械的に結合し てもよい。O−リングは、強く圧縮すればするど、溝内にきつく保持される。こ れらのO−リングは、ポリテトラフルオロエチレン又はペルフルオロエチレン− プロピレンコポリマーで形成するのが有利であるが、他の材料を用いることもで きる。又、O−リングの素材には、例えばガラス等充填材入りとすることもでき る。ガスケット57a、57bは、接触型ワイパー式フィルム蒸発器に用いられ るワイパーと同様の断面を有するものとすることができる。 図4の多流流れ分岐装置(弁)は、回転子56をブロック50のキャビティ5 1内に挿入し、ブロック50の駆動軸55a’をブロック50の孔55内に嵌合 させ、図4Aのブロック50と同じ形状の第2ブロック50を回転子56に被せ 、第2ブロック50のキャビティ51及び駆動軸55aを第2ブロック50の孔 55内に嵌合させ、第2ブロック50を回転させてその流体導通路52a及び5 2bを図4Aの位置53a及び53bに合わせることによって組み立てることが できる。ついで、2つのブロック50を、それらの位置合わせ孔54にナット/ ボルト及び/又はタイロッドを通して締め付ければよい。かくして、回転子56 のアーム58を時計の1:30の位置から7:30の位置へ直径方向に延長する 位置(図4A参照)にあるときは、第1ブロック50の孔52bが、図4Aの位 置53bの位置に位置づけされた第2ブロックの対応する孔に連通していること が理解されよう。それによって、回転子56は、流体導通路52aから位置53 bの位置に位置づけされた第2ブロックの対応する孔に通じる流体導通路を設定 する。ついで、回転子56のアーム58は、どちらかの方向に回転されると、4 :30の位置から10:30の位置へ直径方向に延長する位置(図4A参照)に 置かれる。この状態では、回転子56は、孔52bから位置53aの位置に位置 づけされた第2ブロックの対応する孔に通じる第1流体導通路と、孔52aから 位置53bの位置に位置づけされた第2ブロックの対応する孔に通じる第2流体 導通路を設定する。 孔52a及び52bは第1ブロック50に設けられ、孔53a及び53bは第 2ブロック50に設けられるものとして示されているが、そのような孔の0から 4を第1ブロック50に設け、そのような孔の4から0を第2ブロック50に設 けてもよい。 例えば、規格表80のPVCパイプを用いて図4Aの各流体導通路52a,5 2bに約200ガロン(米国単位)/minの流量で水を通す場合は、図4A〜 4Dの装置の寸法は下記のようにすることができる。 図4Aのブロック50の寸法:16”×16”×3” キャビティ51の直径:12 9/16” キャビティ51の深さ:1 17/32” 孔52a及び52bの直径:3 1/2” 孔52aと52bとの間の中心線の長さ:8 1/2” ボルト円の直径(各孔54の中心を結んで描かれた円の直径):14” 回転子56の長さ:12 1/2” 回転子56の最大幅:3” 回転子56の深さ:3” 駆動軸55a−55a’の直径:5/8” O−リング57a,57b,57cの断面直径:3/16” ブロック50及び56は硬質PVCで形成し、駆動軸及び駆動アームは316 ステンレス鋼で、O−リングはガラス入りポリテトラフルオロエチレンで形成す ることができる。 図4Aでは、ブロック50は実質的に正方形として示されているが、勿論、ボ ルト円(各孔54の中心を結んで描かれた円)の直径より若干大きい直径を有す る円形としてもよい。例えば、ボルト円の直径を14”とした場合、ブロック5 0の直径は16”とすることができる。別法として、ブロック50は、それを用 いて形成される多流流れ分岐装置の機械的強度をほとんど低下させることがなく 、かつ、それらのブロックを締め付けて結合することを可能にするような任意の 外周形状を有するものとすることができる。2つのブロック50は、必ずしも、 同じ外寸又は外周形状を有する必要はなく、同一のものとする必要はない。例え ば、図4A及び4Bに関連して説明すると、2つのブロック50は、両者の間に 回転子56を収容するための空間を画定する同一のキャビティを有するものとし たが、いうまでもなく、両者が協同して回転子56を収容する空間を画定するこ とができさえすれば、それぞれのブロック50に異なるキャビティを形成しても よく、一方のブロックだけに回転子56を収容する空間を画定するキャビティを 形成し、他方のブロックは単にカバープレとして機能するようにしてもよい。先 に述べたように、入口流体導通路及び出口流体導通路として機能する上記各孔は 、どちらのブロックが回転子56を収容するためのキャビティを備えているかに 関係なく、両ブロック50の間に任意所望の態様で配分することができる。 又、キャビティ51は、両端を平坦な端プレートによって閉鎖された円筒体の セクション(所定長の部分)から形成し、それらの端プレートの一方又は両方に 孔52a,52b,53a,53bを形成することができる。タイボルト又はタ イロッドは、そのような円筒体の軸線に平行な周壁を貫通させて、又は周壁の外 側に通すことができる。円筒体は、一方の又は両方の端プレートに接着剤で又は (溶媒溶接を含む)溶接によって接合し、及び/又は、端プレートに形成した所 望の断面形状を有する溝内に嵌合させることができる。図4Aの構造体は、その ような円筒体のセクションと平坦な端プレートから製造することができるが、ど のような態様で製造されようとも、キャビティ51に、O−リング又はワイパー 57a,57bを座着させることができる丸み付き肩部を形成することができる 。又、回転子56にも、それらのO−リング又はワイパー57a,57bからひ ずみを除去するとともに、部材50に対する密封作用をより良好にするために丸 み57a’,57b’を付すことができる。 又、回転子56と、(カバープレートを備えた)単一の円筒体即ち単一の部材 50によって形成されたキャビティを用いた場合、孔52a,52b,53a, 53bの幾つか又は全部を円筒体の周壁へ移すことができることも、当業者には 明らかであろう。 図4A、4Cの多流流れ分岐装置内の流体のゲージ圧は、2つのブロック50 を互いに引き離す方向に押圧する作用をする。従って、2つのブロック50は、 外部への流体漏れ及び浸出及び両ブロック間の交差漏れ及び交差浸出を防止する ために、結合状態に拘束しなければならず、両者を閉じる閉鎖力は、流体のゲー ジ圧に多少とも比例していなければならない。それは、上述したように、タイロ ッド及び/又はナット/ボルトによって好便に達成することができる。ナット及 び/又はボルトとブロック50の間には、ワッシャ、止めワッシャ、皿形ワッシ ャ及び/又はばねを介設することができ、皿形ワッシャとばねは、ブロック50 の素材とタイロッド及び/又はナット/ボルトの素材との熱膨張係数が異なる場 合に、密封圧を維持する働きをする。被処理流体のゲージ圧が高い場合、密封圧 を分配するように、各孔54に整列した孔を有する金属リングを、孔54の円形 配列を覆って被せることができる。斯界において周知のその他の力分配手段を用 いることもできる。例えば、スパイダーを使用し、スパイダーの各脚の外端に対 応する孔54に合する穴を形成し、スパイダーの中心に駆動軸55a又は55a ’を通す中心孔を形成することができる。そのようなスパイダーは、ブロック閉 鎖圧をブロック50の表面全体にわたって均一に分配するように設計すべきで ある。別法として、ブロック50に、その各孔54からブロックの中心に向かっ て所定の長さにわたって延長する放射状のリブ(扶壁)を設けてもよい。 本発明の多流流れ分岐装置の回転子56は、いろいろな態様で回転させること ができる。図4A〜4Dは、両ブロック50を貫通し、回転子56の中心に取り 付けられた駆動軸55a,55a’を示している。この駆動軸は、例えば、その 外部位置に取り付けられた1つ又は複数のレバー又はホイールを用いて手動で回 転させることができる。この場合、ブロック50にレバー又はホイールの正しい 位置を表示するための適当なマークを付してもよく、及び/又は、回転子の回転 を制限又は規制するためのストッパー又は止めを設けることができる。そのよう なストッパー又は止めは、特に回転子が10:30と1:30の位置の間で移動 (回転)する場合は、キャビティ51内に設けることができる。 上記駆動軸も、斯界において周知のいろいろな作動器、例えば、空気圧、液圧 又は電気によって駆動されるラック/ピニオン式の回転によって位置ぎめするこ とができる。しかしながら、そのような作動器には、遅速動作のものと、迅速動 作のものとある。遅速動作の作動器を用いる場合は、本発明の多流流れ分岐装置 は、メイク−ビフォア−ブレイク動作であっても、ブレイク−ビフォア−メイク 動作であってもよいが、迅速動作の作動器を用いる場合は、多流流れ分岐装置は 、ウォーターハンマーを最小限にするためにメイク−ビフォア−ブレイク動作と することが好ましい。駆動軸の端部に、適当な扇形部材に沿って形成された歯車 歯を有するホイールが取り付けられている場合、そのようなホイールは、空気圧 、液圧又は電気モータによって駆動されるウオーム歯車又はピニオン歯車によっ て作動させることができる。あるいは、歯車歯付きホイールは、スプロケット又 はピニオン歯車によって駆動されるチェーン又は歯付ベルトによって作動させる こともできる。スプロケット又はピニオン歯車は、空気圧、液圧又は電気モータ によって駆動することができる。駆動軸は、例えば遊星歯車のような高始動特性 (例えば、100in・lb)を有するようなモータにインラインに連結するこ とができる。2つ以上の多流流れ分岐装置を1つ以上の作動器で1組として連結 することができる。 図3及び4を参照して説明すると、図4の多流流れ分岐装置を、図3のED又 はEDI積重体30の一方の側の三方弁35,36に代えて、他方の側の三方弁 37,38に代えて用いることができることは明らかであろう。 図5を参照して説明すると、通常のEDR積重体は、その積重体の端ブロック に形成された入口マニホールド開口52a及び52bを有している。開口52a 及び52bの断面積は、各々、規格表80の2”径のPVCパイプに対応する約 0.02ft2であり、開口52aと52bの間の距離は約4”である。同じ積 重体端ブロックの他方の長辺には、入口マニホールド開口52a及び52bと鏡 像関係をなす1対の出口マニホールド開口が設けられており、開口52bと鏡像 関係をなすマニホールド開口とを結ぶ中心線の長さは約7.2”である。この種 のEDR積重体は、積重体の両端に積重体端ブロックを有しており、その積重体 が数百枚もの膜から成る場合は、両端の積重体端ブロックを通して積重体に通じ る液圧接続を行うことができる。 図5において、51は、約7 11/32”の内径を有する円筒体のセクショ ンから形成され、EDR積重体の端ブロックに付設することができる多流流れ分 岐装置内のキャビティを示す。この円筒体のセクション(以下、単に「円筒体」 とも称する)は、剛性プラスチック、又は、プラスチック又はゴム張りスチール 製とすることができる。この円筒体に規格表80の2”径のPVCパイプのため の流体導通路を有するキャッププレートを嵌合することができる。それらの流体 導通路は、図5に破線で示された円53a,53bに対応する位置に接続される 。キャッププレートは、円筒体のセクションと一体にしてもよい。56は、図示 の位置に52bから53bに通じる第1流体導通路と52aから53aに通じる 第2流体導通路を設定する回転子である。この積重体が逆作動されるときは、回 転子56がどちらかの方向に90゜回転され、52bから53aに通じる第1流 体導通路と52aから53bに通じる第2流体導通路を設定する。 1基のEDRプラントは、各々数百枚の膜から成る2つ以上の積重体を直列に 接続することによって構成することができる。その場合、直列に接続された第1 積重体の一端の端ブロックに図5に示されるような1つの多流流れ分岐装置を設 け、他端の端ブロックに同様な多流流れ分岐装置を設けることができる。同様に して、直列に接続された第2積重体の一端の端ブロックに図5に示されるような 1つの多流流れ分岐装置を設け、他端の端ブロックに同様な多流流れ分岐装置を 設けることができる。直列に接続された第1積重体と第2積重体の間の流れは、 一方の積重体の稀釈物出口と次の積重体の稀釈物入口とを直接接続することによ って、そして一方の積重体の濃縮物出口と次の積重体の濃縮物入口とを直接接続 することによって連通される。 図5に関連して上述したキャッププレートは、所望ならば、上述したように円 筒体のセクションと一体にしてもよく、端ブロックをEDR積重体に圧接させる 端プレートにボルト止めすることができる。 本発明の多流流れ分岐装置は、EDIR積重体の端ブロックと一体的に連結す ることもできる。 EDR−EDIR積重体の端ブロックのマニホールド開口52a及び52bは 、それぞれ、台形及び長方形であり、EDR−EDIR積重体の各膜及び膜間ガ スケットに形成された同様な形状の開口と整列する。これらの開口52a及び5 2bは、端ブロックの外表面では円形とし、端ブロックの厚みを貫通して断面形 状を台形及び長方形の輪郭に変更させることができる。 図4及び5に関連して上述した多流流れ分岐装置と細部だけを異にするいろい ろな変型が可能である。説明の便宜上、図6Aに示されるプレートをプレート( 又はディスク)a又は部品a、図6Bに示されるプレートをプレート(又はディ スク)b又は部品b、図6Cに示されるプレートをプレート(又はディスク)c 又は部品cと称することとする。例えば、図6において、部品aは、この例では 図面の裏側から流体導通路を接続することができる孔2,4,6,8,10,1 2,14及び16を有するプレートを示す。プレートaは、従って、通常は位置 が固定される(回転しない)部材であり、例えばEDR又はEDIR積重体の端 プレート又は端ブロックに取付けることができる。図6において、cは、この例 ではやはり図面の裏側から流体導通路を接続することができる孔1,3,5,7 ,9,11,13及び15を有するプレートを示す。従って、プレートcも、通 常は位置が固定される部材である。例えば、図6の部品bを部品aの上に重ね、 部品cを部品bの上に重ねることによって多ポート、多流流れ分岐装置を組立て ることができる。部品bにおいては、A,B,C,D,E,F,G及びHは、断 面が湾曲した長円形の流体導通路である。部品bは、部品aとcの間で回転自在 である。 流体導通路Aは、孔1と2を結ぶ(孔1と2の間に流体導通路を設定する); 流体導通路Bは、孔3と4を結ぶ(孔3及び4に通じる流体導通路を形成する ); 流体導通路Cは、孔5と6を結ぶ(孔5と6の間に流体導通路を設定する); 流体導通路Dは、孔7と8を結ぶ;そして、 流体導通路Eは、孔9と10を結ぶ。 流体導通路F,G及びHによって設定される接続は、図から明らかであろう。 図6の部品bを時計回りに45゜回転すれば、流体導通路Aは、孔2と3を結 び、その他の流体導通路も、同様にしてそれぞれ対応する他の対の流体導通路を 接続することは図から明らかであろう。反対に、図6の部品bを反時計回りに4 5゜回転すれば、流体導通路Aは、(孔1と2又は孔2と3ではなく)孔1と8 を結び、その他の流体導通路も、同様にしてそれぞれ対応する他の対の流体導通 路を接続することは図から明らかであろう。 図6の装置は、例えば1つのEDR又はEDIRの積重体、又は、それらのア レーに適用した場合、8つの同時に流れる流体流れ、即ち、稀釈流入物と流出物 、濃縮流入物と流出物、アノード流入物と流出物、及びカソード稀釈流入物と流 出物の相互切換えを可能にする。図6の装置をそのような積重体の端プレート及 び/又は端ブロックに取付けた場合は、端ブロック内の流体導通路(例えば、ト ンネル)が、孔1〜8を積重体内の適当な内部マニホールドに接続することがで きる。積重体の反対端側の電極に対する流体連通は、内部マニホールドと、外部 流体導通路、例えばチューブによって交互に設定することができることは明らか であろう。 以上の説明では各々8つの孔を有する外側固定子プレートと、8つの流体導通 路を設定する回転自在の回転子プレートを開示したが、本発明の範囲内において その装置の企図された用例の細部要件に応じて他のいろいろな組合せが可能であ ることは、当業者には明らかであろう。 図6の部品a,b,cは、図4に関連して上述したいろいろな材料から製造す ることができる。両外側のプレートの間に挟まれた中央のプレート即ちディスク (回転子)は、両外側のプレート即ちディスクの間で回転しなければならず、通 常、外側のプレートに近接して並置されるか、又は、それらの接触している。そ の場合、中央ディスクと外側プレートが、互いに固着したり、付着したりするこ とがあってはならない。中央ディスク(外側プレート)は、固有の潤滑特性を有 するものとすることができ、例えば、ナイロン、グラファイト、ソープストーン 又はポリテトラフルオロエチレンであってよい。グラファイト製の中央回転子を 、例えば、スチール又はステンレス鋼製の外側プレートと組み合わせて用いるこ とができる。又、回転子は、例えば、ポリテトラフルオロエチレンで被覆された アルミニウム又はステンレス鋼等の複合材であってもよい。ガラス、セラミック 、磁器、又は磁器化スチールと組み合わせて、炭素を用いることもできる。セラ ミックは、一般に、セラミックと組み合わせて用いることができる。中央ディス クと外側ディスクとの間の嵌合面には、シリコーン油又はワックス、二硫化モリ ブデン、ポリテトラフルオロエチレン、ペルフルオロエチレン−プロピレンコポ リマー(PFP)、ソープストーン及びグラファイト等の潤滑材を被覆すること ができる。金属同志の嵌合面には、回転部品と静止部品との間の摩擦を少なくす るために錫(例えば、錫バビット合金又は錫青銅)メッキを施すことができる。 以下の表は、幾つかの選択された嵌合用材料の静止摩擦と滑り摩擦の摩擦係数 を示す。 摩擦係数は、2つの平坦な物体を互いに圧接させる力に対する摩擦力の比と して定義される。もちろん、互いに嵌合する表面の材料としてどの材料を選択す るかは、中央回転子に加える始動トルク及び以後の操作トルクの所要量に大きな 差をもたらす。 本発明の多流流れ分岐装置(弁)から外部への流体の漏れ又は浸出は、望まし くない場合がある。又、流体流れ間の交差漏れ及び交差浸出も、望ましくない場 合がある。互いに嵌合する表面が正確に嵌合又は整合しており、かつ、それらの 嵌合表面が固着せず、給油されるか、自滑性である場合は、実用上の目的にとっ ては、外部への流体浸出又は交差浸出は、無視しうる程度である。別法として、 外側プレート(固定子)の孔及び/又は中央プレート(回転子)内の流体導通路 をガスケットとによって囲繞し、好ましくはそれらのガスケットを各プレートに 接合又は一体とすることができる。それらのガスケットには、潤滑剤を含浸させ てもよく、ガスケットを自滑性のものとしてもよい。 図4に関連して上述したように、本発明の多流流れ分岐弁を通る流体は、両ブ ロック又はプレートを互いに引き離そうとする力を加える。従って、外部への流 体漏れ及び浸出及び内部での交差漏れ及び交差浸出を防止するためには、両ブロ ック又はプレートを閉じる閉鎖力は、流体のゲージ圧に多少とも比例していなけ ればならない。それは、図7に示されるように外側の静止ディスク(固定子)の 外径を内側の回転自在ディスク(回転子)のそれより相当に大きくすることによ って好便に達成することができる。 図7において、pはプレートaの2つの孔への接続パイプを示し、tはタイロ ッド、nはプレートaとcを回転自在ディスクbに圧締めするナット、sはプレ ートa及びcの過度の圧縮及び歪曲を防止するために所定寸法に切断された短い パイプセクションから成る隔離部材(スペーサ)を示す。(隔離部材sの代わり に、タイロッドtのための適当な孔を有する円筒体のセクション(即ち、所定長 の円筒体)を用いてもよい。)そのような円筒体のセクション(以下、単に「円 筒体」とも称する)は、他の機能をも果たすことができる。即ち、それは、外部 への漏出又は浸出流体を受け入れることができ、随意選択として円筒体にそのよ うな漏出又は浸出流体を搬出するための水抜き穴を形成しておくことができる。 又、この円筒体は、(例えば、浸出流体自体によって)空気又は水圧をかけられ 、内側ディスクと外側ディスクの間の界面からの流体の浸出を抑止するようにす ることもできる。あるいは又、この円筒体は、内側ディスクbに接触させ、それ によって、他の流体コネクタを円筒体の側壁を貫通し、内側ディスクbの円周に 通すことができるようにすることもできる。又、この円筒体は、外側プレートと 協同して、図4に関連してすでに述べたように回転自在の流れ分岐部材を回転自 在に受容するキャビティを形成するようにすることもできる。 ナットnとプレートa及び/又はcとの間には、ワッシャ、止めワッシャ、皿 形ワッシャ及び/又はばねを介設することができる。タイロッドとナットに代え て、ナット/ボルトを用いることもできる。図7Bは、この弁(多流流れ分岐装 置)によって取り扱われる流体のゲージ圧が高い場合、密封圧を分配するように 、プレートaに被せることができる金属リングrを示す。hは、プレートa及び cに形成された同様な孔に整列する、金属リングrに穿設された孔である。同様 に、プレートcにも、金属リングを被せることができる。斯界において周知のそ の他の力分配手段を用いることもできる。図7Bには、タイロッド及びナット( 又はナット/ボルト)は示されていない。図7A及び7Bにおいて、dは、上述 したようにプレートbをプレートa及びcに対して回転させるために、プレート aを貫通して挿通され、プレートbに固定された駆動軸である。ナットnに(プ レートa及びcをプレートbに対して押圧する)高い流体圧及び高いトルクが作 用した場合、プレートa及びcが歪曲され、それらのプレートの孔と孔の間で流 体の交差漏れを起こすことがある。そのような歪曲は、例えば、プレートa及び cの厚さを大きくし、リングrの内径を小さく、場合によってはゼロにまで小さ くする(ただし、その場合でも、リングrにはパイプp及び駆動軸dを通すため の孔は形成する)ことによって防止することができる。その他の周知の手段を用 いることもできる。例えば、重量を軽くするために、リングrの代わりに、図4 に関連して説明したスパイダー又は放射状のリブ(扶壁)を用いてもよい。 図6及び7の弁の中央プレートは、いろいろな態様で回転させることができる 。例えば、図7は、弁の外側プレートbを貫通して挿通され、中央プレートbの 中心に固定された駆動軸dを示す。この駆動軸と中央プレートの確実な連結は、 いろいろな態様で実施することができる。例えば、駆動軸の中央プレート内に挿 入された端部に、適当な形状(例えば、円形、正方形、六角形、三角形)の穴を 駆動軸に対して横断方向に形成し、その穴の断面形状に合致する断面形状を有し 、かつ、駆動軸の直径より長いピンを駆動軸の穴を貫通して挿通する。あるいは 、駆動軸をピンに穿設した適当な穴に通してもよい。いずれの場合も、そのピン を、駆動軸の軸線に直角方向に中央プレートに穿設した穴にぴったり嵌合させる 。 あるいは、別法として、駆動軸の内端にスパイダーを一体に形成するか、スパ イダーを駆動軸の内端に溶接又は何らかの手段で固定し、スパイダーを付設した 駆動軸の内端を、中央プレートを製造する際に中央プレートに埋設してもよい。 例えば、中央プレートをスパイダーを囲包するようにして鋳造してもよく、ある いは、中央プレートを2つ以上のディスクで形成し、少くとも1つのディスクに スパイダーの脚を受容する溝を形成してもよい。あるいは、中央プレートの一方 の面の両方の面に、駆動軸に対して垂直方向の1つ又は複数の溝を形成し、それ らの溝に、駆動軸に付設した任意の断面形状のバーを挿入するようにしてもよい 。駆動軸及び中央プレートの素材によっては、駆動軸を中央プレートに溶接する のに十分な機械的強度を有している場合がある。即ち、溶接が、中央プレートを 回転させるトルクに耐えるのに十分な強度を有する場合がある。あるいは、駆動 軸と中央プレートを適当な材料で一体部片として鋳造してもよく、あるいは、駆 動軸及び中央プレートを適当な材料から機械加工してもよい。 図4に関連して先に述べたように、駆動軸dは、例えば、その外部位置(中央 プレートより外部に突出している部分)に取り付けられた1つ又は複数のレバー 又はホイールを用いて手動によって、あるいは、いろいろな作動器を介して位置 ぎめすることができる。図6又は7の中央プレートは、更に別法として、図4に 関連して上述した大抵の作動器によって中央プレートの周縁を介して駆動するこ とができる。例えば、レバーを中央プレートの周縁に通して取り付けてもよく、 あるいは、中央プレートの周縁を平滑、又は溝付き又は歯付表面とし、その中央 プレートを平坦な、又はV形又は歯付ベルト又はチェーンによって駆動してもよ い。あるいは、中央プレートの周縁の少くとも一部分に歯を形成し、ラック歯車 、ピニオン歯車又はウオーム歯車によって駆動することもできる。上記いずれの 場合も、クランプ手段は、駆動手段に干渉しないように配置しなければならない 。 ここに記載した作動器は、いずれも本発明を限定するものではなく、斯界にお いて周知のいろいろな作動器又は位置ぎめ器を本発明の多流流れ分岐装置に容易 に適合させることができる。 ここでは、本発明の多流流れ分岐装置は、幾つかの流れを切換えることができ るオン・オフ装置として説明されたが、それらの流れの全部又は一部を停止させ ることもできる。(例えば、図6Bの回転自在ディスクを右又は左に22.5゜ 回転させれば、流体導通路A,B,C,Dは、どの対の孔の間にも流体導通路を 設定しない。)本発明の多流流れ分岐装置は、又、流体流れの流量を制御するの にも用いることができる。例えば、図6を参照して説明すると、中央ディスタを 反時計回りに数゜回転させると、例えば、流体導通路Aに関していえば、その流 体導通路の右端は図6Aの孔2を通る流れを絞るが、図6Cの孔1を通る流れを 阻止しない。(図6に示されるように、図6Aのすべての外側孔を通る流れは、 同様にしてそれぞれ対応する流体導通路によって絞られる。)これらの流体導通 路うちのどれでも、中央プレート(回転子)の僅かな変位(回転)によってはそ れらの流体導通路が通す流れを絞ることがなく、他の流体導通路はそれらが通す 流れを絞るように、流体導通路の長さを長くしてもよいことは明らかであろう。 反対にに、符号付き孔のうちのどれでも、回転子の僅かな変位によって流れの絞 り量を増減するように選択することができる。ることがなく、他の流体導通路は それらが通す流れを絞るように、流体導通路の長さを延長してもよいことは明ら かであろう。回転子の僅かな変位によって流量を制御したい場合は、対応する流 体導通路及び/又は孔の形状を、そのような制御を可能にする形状とすればよい 。例えば、図6Aの孔10を三角形の断面形状とし、その三角形の1つの頂点が 反時計回り方向を指すように配置し、及び/又は、図6Bの流体導通路Eの右端 を図に示されるように丸み付き端ではなく、頂点を時計回り方向に向けた三角形 としすることができる。 図4,6及び7の説明においては、回転子はその両面に互いに平行な平坦な表 面を有し、静止ブロック、プレート又はディスクは、回転子の平坦面に実質的に 並置される少くとも1つの平坦な表面を有するものとして説明されたが、より包 括的にいえば、静止部材(固定予)の表面は、切換えサイクル中回転子が回転す るすべての角度に亘ってその回転子の並置表面と実質的にすべての部分に亘って 整合しさえすればよい。例えば、図4の回転子56は、10:30と1:30の 位置の間で左右に90°だけ回転するとすると、2つのブロック50と10:3 0から4:30までの円弧と、4:30から7:30の間の円弧において整合す ればよい。この整合は、そのような2つのブロック50に対して必ずしも同じで なくてもよく、回転子の2つの対向してアームに関して必ずしも同じでなくても よい。従って、どの回転円弧においても、2つの整合する表面は、回転子とそれ に隣接する固定子の表面の中点からそれらの回転子及び固定子の縁にまで延長す る線の回転表面であってよい。そのような線が直線(例えば、半径)である場合 は、回転子及び固定子の表面の対応する表面区域は平坦となり、そのような線が 回転子及び固定子の軸線に平行な方向に湾曲した曲線(複数回折れ曲がった曲線 を含む)である場合は、回転子及び固定子の表面の対応する表面区域は、円、楕 円、放物線等の線分の回転表面のような湾曲表面となる。いずれの場合も、湾曲 表面の軸線は、回転子の回転軸線と一致する。 回転子の表面が凹面である場合は、その表面を隣接する固定子の表面にすべて の部位において並置させなければならないから、後者の表面は、対応する回転円 弧全体に亘って凸面にしなければならない。ただし、回転子の両表面は必ずしも 同じ曲率にする必要はない。例えば、一方の表面を偏球面の凹面の一部分とし、 他方の表面を偏球面の凸面の一部分とすることができるる。関係する表面区域は 、それらが回転表面であり、隣接する固定子の表面が回転ディスクの表面のネガ (補完形状)である限り、実際どのような形状であってもよい。例えば、任意の 所望の断面形状の1つ又は複数の円形の峰又は谷を有する表面であってもよい。 それらの峰及び/又は谷は、固定予と回転予を位置づけするのを容易にし、回転 子の中心駆動軸に作用する曲げモーメントを小さくする働きをする。 図8は、本発明の更に別の好ましい実施形態を示す。説明の便宜上、図8Aに 示されるプレートをプレート(又はディスク)a又は部品a、図8Bに示される プレートをプレート(又はディスク)b又は部品b、図8Cに示されるプレート をプレート(又はディスク)c又は部品cと称し、部品bが部品cの上に重ねら れ、部品aが部品bの上に重ねられるものとする。部品bは、回転子であり、部 品a及び部品cは、固定子である。このように組み立てて得られた弁(多流流れ 分岐装置)は、どの回転角度位置にでも向けることができる。図8A及び8Cに おいて、実線によって囲まれた円17〜20、21〜23は、パイプ又はチュー ブに接続するための、固定子a及びcを貫通した孔を示し、破線によって囲まれ た湾曲長円は、回転子bに隣接する側の固定子の面に型押し(エンボス)成形さ れた流体導通路を示す。図示の向きにおいては、接続関係は、孔19対孔21、 孔20対孔22、孔17対孔23及び孔18対孔24である。この向きから部品 b即ち回転子を時計回り又は反時計回りに45゜回転すれば、接続関係は、孔1 9対孔24、孔20対孔21、孔17対孔22及び孔18対孔23となる。 図9は、本発明の更に別の好ましい実施形態を示す。この実施形態は、単一の 作動器を備えた単一の多流流れ分岐装置内に図3の5つの三方弁の機能のすべて を組み合わせることができる構成である。ただし、図9の実施形態は、それらの 三方弁の機能を組み合わせことができる本発明の幾つかの実施形態のうちの一例 にすぎない。流路F1,F2,P1,P2は、図9Aの固定子9aに鋳造又は機械加 工によって形成されたものとして示されている。これらの流路は、斜線で示され た円筒壁によって互いに分離されている。1つの又は一連のEDR又はEDIR 積重体へのパイプ又はチューブ接続部は、例えば図9Hに示される固定子9aの 下面から各流路内の1点又は複数の点で連通する。固定子9aの、流路F1,F2 ,P1,P2を有する、そして、回転子に隣接する側の図9Aに示される面は、小 円によって示された(図9Hにも示されている)開口を有するディスク(例えば 、グラファイト製ディスク)によって閉鎖される。図9Aに示されるように、固 定子9aは、1:30と7:30の位置に、そして、4:30と10:30の位 置にそれぞれトンネルを有している。1:30と7:30の位置のトンネルは、 互いに連通することなく、流れF1とF2の流路を相互に切換える。4:30と1 0:30の位置のトンネルは、やはり互いに連通することなく、流れP1とP2の 流路を相互に切換える。これらのトンネルは、図9Aの10:30から4:30 までの断面図である図9Eと、図9Aの線a−aに沿ってみた断面図である図9 Fに示されている。 図9Aの固定子9aの回転子側の面を覆うディスクは、固定子9aに(溶媒溶 接を含む)溶接によって接合し、あるいはねじ又はボルト又は他の何らかの手段 によってこていすることができ、あるいは、固定子の一体部分としてもよい。 図9Bは、流体導通路Q,R,S及びTを有する回転子9bを示す。図9Cは 、図9Aに関連して説明したのと同様の構造の第2固定子9cを示す。この固定 子は、1つのEDR又はEDIR積重体の稀釈画室への入口のための流路D1と 、濃縮画室への入口Ciと、稀釈画室への出口Doと、濃縮画室への出口Coを有 する。3時と9時の位置にトンネルを有している。これらのトンネルは、流体導 通路Sによって係合されると、両方の流れP1及びP2を、出口Doをバイパスさ せて、出口Coに接続する(即ち、規格外の稀釈流出物を濃縮流れへ送る)。 図9Cの固定子9cの、各流路を有する、そして、回転子9bに隣接する側の 図9Dに示される面は、小円によって示された(図9D及び9Gにも示されてい る)開口を有するディスクによって閉鎖される。図9Dは、図9Cの9時から3 時までの断面図であり、上述した図9Cのトンネルを示す。図9Gは、図9Cの 12時から6時までの断面図であり、EDR又はEDIR積重体へ流体を供給す る液圧装置への各流路の接続態様を示す。 作動において、図9Bの流体導通路が12時の位置に置かれると、定常的な順 作動が得られる。所望の作動時間が経過した後、電流の極性が逆転され、まもな くして(図3に関連して上述しように)電流の極性が逆転されてまもなく(図3 に関連して上述しように)、回転子9bは、時計回りに3時の位置へ回転され、 両方の流れP1及びP2を出口Coへ流す短時間の暫定作動を実施する。両方の流 れP1及びP2を出口Coへ流す短時間の暫定作動を実施する。この回転は、又、 流路F1と入口Di及び流路F2と入口Ciの連通をそれぞれ流路F2と入口Di及び 流路F1と入口Ciの連通に切換える。この短時間の暫定作動の後、回転子9bは 、時 計回りに6時の位置へ回転され、逆転モードでの定常作動を可能にする。所望の 作動時間経過後、電流の極性が順方向に戻され、てまもなく、回転子9bは、9 時の位置へ回転され、再び、両方の流れP1及びP2を出口Coへ流す短時間の暫 定作動を実施する。次いで、回転子9bは、時計回りに12時の位置へ回転され て1サイクルを完成し、それを無限に繰り返す。 回転子9bは、12時、3時、6時及び9時の位置を、ウォーターハンマーを 最小限にするような速度で離れるようにすることが好ましい。回転子9bは、1 2時、3時、6時及び9時の位置を離れた後は、次の位置に向かって迅速に移動 させることができる。EDR又はEDIR積重体は、回転子9bを12時と、3 時と、6時と、9時の間の任意の位置で停止することによって液圧供給装置から 隔離させることができる。 図6、7及び8においては、固定子及び回転子は、円形ディスクとして示され ているが、それらは必ずしも円形とする必要はない。例えば、固定子及び/又は 回転子の円周を画定する8個の45゜円弧のどれか又は全部を、審美上、製造上 又は用途上の理由から、円の弦、又は、負(凹)湾曲を有する円弧に代えてもよ い。その場合は必ず、固定子又は回転子の周縁と各流体導通路又は孔との間に流 体密封及び機械的強度を高めるために十分なマージンを残すようにする。同様に 、図9の固定子及び回転子も、図9A、9及び/又は9Cの孔又は流体導通路パ ターンを形成することができる任意の所望の輪郭とすることができる。 図6B及び8Bの流体導通路は、図では貫通孔として示されている。即ち、そ れらは、各回転子の一方の面から他方の面まで完全に貫通している。この方が多 くの用例において都合がよい。図10は、ある種の用例において好ましい幾つか の変形例を示す。図10C及びFは、流体導通路によって互いに接続される孔が 同一の固定子に存在する場合に有用な流体導通路パターンを示す。各流体導通路 によって互いに接続されるすべての孔が同一の固定子に存在する場合は、本発明 の多流流れ分岐装置は、1つの固定子と1つの回転子だけで構成することができ る。図10B、C、D及びFは、より複雑な形状のものを製造する1つの方法を 示唆している。例えば、回転子は、2つ以上の層を溶媒溶接、接着剤、ボルト、 ねじ又はその他の方法で結合することによって製造することができる。 非常に複雑な多流流れ分岐であっても、互いに接触させた、あるいは、1つ又 は複数の固定子によって分離された2つ以上の回転子を利用することによって処 理することができる。2つの回転子を用いたとすると、各回転子をそれぞれ独自 の中心駆動軸によって駆動することができる。その場合、2つの中心駆動軸を互 いに対向させて、即ち、2つの外側固定子の外側から挿入してもよく、あるいは 、一方の駆動軸を他方の駆動軸内に同心的に挿入してもよい。2つ又はそれ以上 の回転子は、各々、上述した機構によりそれぞれの周縁を介して駆動することが できる。それらの回転子が中心駆動される場合は、固定子間に「隔離」リングを ぴったり嵌合させることによって固定子を分離させることができ、その場合、回 転子をそれらの「隔離」リングの内部に対して(例えば、適当な密封部材によっ て)流体密に密封すれば、側部流入及び/又は流出接続部を形成することもでき る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リチャード,エメリー ジェイ. アメリカ合衆国 01902 マサチューセッ ツ,リン,ランダー ストリート 14 【要約の続き】 脱イオン積重体の端プレート又は端部ブロックに一体的 に統合することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 同時に流れる少くとも2つの流れを含む、2つ以上の入口流れの各々 から、少くとも2つ出口流れの群のうちの1つ以上の出口流れへの接続を随意に 選択するための装置であって、少くとも1つの回転軸線の周りに回転自在に位置 ぎめ可能な第1本体と、第2本体とから成り、第1本体は、該回転軸線を中心と する線又は曲線の回転表面である少くとも1つの表面を有し、該1つの表面は、 同様に第1本体の回転軸線を中心とする前記線又は曲線の回転表面である第2本 体の表面に並置されており、第1本体は第1及び第2流体導通路を有し、該第1 及び第2流体導通路は、各々少くとも一端が第1本体の前記1つの表面に終端し ており、第2本体は第1及び第2流体導通路を有し、第2本体の該第1及び第2 流体導通路は、各々少くとも一端が第2本体の前記1つの表面に終端しており、 第1本体の各流体導通路の一端と、第2本体の各流体導通路の一端とは、 (a)第1本体の第1流体導通路が第2本体の第1流体導通路に連通し、第1 本体の第2流体導通路を第2本体の第2流体導通路に連通し、 (b)第1本体を前記回転軸線の周りに所定の角度だけ回転させると、第1本 体の第1流体導通路が第2本体の第2流体導通路に連通し、第1本体の第2流体 導通路が第2本体の第1流体導通路に連通するように、 所定位置に配置されており、 第1本体を第2本体に対して回転方向に位置ぎめするための位置ぎめ手段を含 むことを特徴とする装置。 2. 少くとも第1組の流体画室と、第2組の流体画室を有する電気透析積 重体を含み、第1組の各流体画室と第2組の各流体画室とは交互に配置されてお り、直流電流が該積重体を通して第1方向に流されたときは、第1組の各流体画 室は稀釈画室となり、第2組の各流体画室は濃縮画室となり、直流電流が該積重 体を通して第1方向とは反対の第2方向に流されたときは、第1組の流体画室は 濃縮画室となり、第2組の流体画室は稀釈画室となり、第1組の流体画室及び第 2組の流体画室は、随意選択として、流体の流れを通すことができるイオン交換 樹脂を収容しており、該装置は、更に、第2本体の第1流体導通路を第1組の流 体画室に接続する第1流体搬送手段と、第2本体の第2流体導通路を第2組の流 体画室に接続する第2流体搬送手段を含むことを特徴とする請求の範囲第1項に 記載の装置。 3. 第1本体を前記回転軸線の周りに前記所定の角度だけ回転させると、 第1本体の第1流体導通路が部分的に第2本体の第1流体導通路に連通し、それ と同時に、該所定の角度の1未満の所定の角度部分に亘って部分的に第2本体の 第2流体導通路に連通することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の装置。 4. 第1本体の前記1つの表面は、該表面に付設された1つ又は複数のガ スケットを介して第2本体の前記表面に接触していることを特徴とする請求の範 囲第1項に記載の装置。 5. 同時に流れる少くとも入口流れCi,Di,P1及びP2と、少くとも出 口流れC0,D0,F1,及びF2を有し、第1本体が第1位置にあるときは、流れ Ciは流れF1と連通し、流れD1は流れF2と連通し、流れP1は、流れC0と連通 し、流れP2は流れD0と連通し、第1本体が第2本体に対して第2位置にあると きは、流れC1は流れF2と連通し、流れDiは流れF2と連通し、流れP1は流れ D0と連通し、流れP2は流れC0と連通することを特徴とする請求の範囲第1項 に記載の装置。 6. 前記電気透析積重体は、少くとも1つの端ブロックを有し、前記第2 本体は、該少くとも1つの端ブロックと一体にされていることを特徴とする請求 の範囲第2項に記載の装置。 7. 前記第1流体搬送手段のリットル単位の流体保持容量と前記第1組の 流体画室のリットル単位の流体保持容量の和から成るリットル単位の第1流体滞 留量V1と、 前記第2流体搬送手段のリットル単位の流体保持容量と前記第2組の流体画室 のリットル単位の流体保持容量の和から成るリットル単位の第2流体滞留量V2 と 、 第1組の流体画室を通る流体の流れを所定の流量F1(リットル/sec)に 制御するための第1制御手段と、 第2組の流体画室を通る流体の流れを所定の流量F2(リットル/sec)に 制 御するための第2制御手段と、 第1本体を第2本体に対して回転方向に位置ぎめするための前記位置ぎめ手段 を所定の時点t1で駆動するための駆動手段と、 前記電流が前記積重体を通る方向をt1+V1/F1とt1+V2/F2のうちの大きい 方の値より十分に小さい値である時点t2において変更するための手段を含むこ とを特徴とする請求の範囲第2項に記載の装置。 8. (a)少くとも第1組の流体画室と、第2組の流体画室を有する電気 透析積重体と、 (b)少くとも第1弁と、第2弁と、 (c)第1流体マニホールド、第2流体マニホールド、第3流体マニホールド 及び第4流体マニホールドと、 から成り、 前記各流体画室は、一端に第1流体チャンネルを、他端に第2流体チャンネル を有し、前記第1組の各流体画室と第2組の各流体画室とは交互に配置されてお り、直流電流が該積重体を通して第1方向に流されたときは、第1組の各流体画 室は稀釈画室となり、第2組の各流体画室は濃縮画室となり、直流電流が該積重 体を通して第1方向とは反対の第2方向に流されたときは、第1組の流体画室は 濃縮画室となり、第2組の流体画室は稀釈画室となり、 第1組の流体画室及び第2組の流体画室は、 (1)前記積重体への、及び、該積重体からの電解質の対流物質移動を誘起す る構造体と、 (2)流体の流れを通すことができるイオン交換樹脂とのうちの少くとも1つ を収容しており、 第1弁及び第2弁の各々は、同時に流れる少くとも2つの流れを含む、2つ以 上の入口流れの各々から、少くとも2つ出口流れへの接続を随意に選択し、 該各弁は、少くとも1つの回転位置ぎめ可能な第1本体と、第2本体とから成 り、第1本体は、第2本体の回転表面に並置された少くとも1つの回転表面を有 し、該第1本体は第1及び第2流体導通路を有し、該第1及び第2流体導通路は 、各々少くとも一端が第1本体の前記1つの表面に終端しており、第2本体は第 1及び第2流体導通路を有し、第2本体の該第1及び第2流体導通路は、各々少 くとも一端が第2本体の前記1つの表面に終端しており、第1本体の各流体導通 路の一端と、第2本体の各流体導通路の一端とは、 第1本体の第1流体導通路が第2本体の第1流体導通路に連通し、第1本体の 第2流体導通路を第2本体の第2流体導通路に連通し、 第1本体を所定の角度だけ回転させると、第1本体の第1流体導通路が第2本 体の第2流体導通路に連通し、第1本体の第2流体導通路が第2本体の第1流体 導通路に連通するように、 所定位置に配置されており、 前記各弁は、第1本体を第2本体に対して回転方向に位置ぎめするための作動 手段を含み、 前記第1流体マニホールドは、第1弁の第2本体の第1流体導通路を第1組の 流体画室の第1流体チャンネルに接続し、前記第2流体マニホールドは、第1弁 の第2本体の第2流体導通路を第2組の流体画室の第1流体チャンネルに接続し 、前記第3流体マニホールドは、第2弁の第2本体の第1流体導通路を第1組の 流体画室の第2流体チャンネルに接続し、第4流体マニホールドは、第2弁の第 2本体の第2流体導通路を第2組の流体画室の第2流体チャンネルに接続するこ とを特徴とする装置。 9. 前記電気透析積重体は、その一端及び他端にそれぞれ第1及び第2端 ブロックを有し、前記第1及び第2弁の少くとも一方の弁の第2本体は、第1及 び第2端ブロックのうちの少くとも1つの端ブロックと一体にされていることを 特徴とする請求の範囲第8項に記載の装置。 10. 前記第1及び第2弁の少くとも一方の弁の第1本体を前記所定の角度 だけ回転させると、該第1本体の第1流体導通路が、部分的に第2本体の第1流 体導通路に連通し、それと同時に、該所定の角度の1未満の所定の角度部分に亘 って部分的に第2本体の第2流体導通路に連通することを特徴とする請求の範囲 第8項に記載の装置。 11. 前記第1流体マニホールドのリットル単位の流体保持容量と前記第1 組の流体画室のリットル単位の流体保持容量の和から成るリットル単位の第1流 体滞留量V1と、 前記第2流体マニホールドのリットル単位の流体保持容量と前記第2組の流体 画室のリットル単位の流体保持容量の和から成るリットル単位の第2流体滞留量 V2と、 リットル単位の前記第1流体滞留量V1と第3流体マニホールドのリットル単 位の流体保持容量との和から成るリットル単位の第3流体滞留量V3と、 リットル単位の第2流体滞留量V2と前記第4流体マニホールドのリットル単 位の流体保持容量との和から成るリットル単位の第4流体滞留量V4と、 第1組の流体画室を通る流体の流れを所定の流量F1(リットル/sec)に 制御するための第1制御手段と、 第2組の流体画室を通る流体の流れを所定の流量F2(リットル/sec)に 制御するための第2制御手段と、 第1本体を第2本体に対して回転方向に位置ぎめするための前記作動手段を所 定の時点t1で駆動するための駆動手段と、 前記電流が前記積重体を通る方向をt1+V3/F1とt1+V2/F2のうちの大きい 方の値より十分に小さい値である時点t2において変更するための手段と、 第1本体を第2本体に対して回転方向に位置ぎめするための前記作動手段をt1 +V3/F1とt1+V4.F2のうちの大きい方の値より十分に小さい値である時点 t3において駆動するための駆動手段と、 を含むことを特徴とする請求の範囲第8項に記載の装置。
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