JP2000503240A - 物質を蒸発させるための電気装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 活性の物質等を蒸発させるための電気装置は活性物質用容器がその中に組み込まれるハウジングを有している。装置はハウジング内に取り付けられた電気回路を有している。回路は、それらの間にＰＴＣ要素が配置される２つの重なり合った部分を有している。回路の各部分は打ち抜きシート金属部品がその中に埋め込まれる射出成形されたプラスチツク部品からなっている。回路の部分は打ち抜き金属部品によって機械的にかつ電気的に単一部片にともに結合されかつ装置が取り付けられるとき一方が他方の上に折り畳まれる。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の名称〕 物質を蒸発させるための電気装置 〔技術分野〕 本発明は、特許請求の範囲の包括的な文節による、物質、香水等を蒸発させる ための電気装置に関する。 〔従来技術〕 かかる装置はヨーロッパ特許第ＥＰ６８６４５７Ａ１号および同第ＥＰ６９５ ５５３Ａ１号から知られている。 これら２つの出願に記載された装置は射出成形によってプラスチツク材料に埋 め込まれかつ一方が他方の上に配置される２枚の打ち抜きシート金属要素からな っている２部分からなる電気回路からなる。この装置が製造されているとき、一 体の打ち抜きシート金属要素は射出成形によってプラスチツク材料に埋め込まれ かつ取り付けられる前に２つの部分に分離される。そのうえ、打ち抜きシート金 属要素の突出部分は切断されねばならずかつ曲げ作業が２つの重ね合わされた部 分間の電気的接続を確立し得るように要求される。最後に、機械的接続が回路構 成要素間で、例えば推進金属クリップによつて確立されねばならない。これらの 追加の作業工程は大量生産における実質的なコスト要因でありそしてとくに一方 が他方の上に配置されねばならないことは非常に複雑な位置決め手段または高価 な手作業を必要とする。 それゆえ、本発明の目的は、装置ができるだけ簡単にかつ考え得る最低の価格 で製造されることができるように冒頭に記載された型の装置をさらに開発するこ とにある。 〔発明の概要〕 この目的は、請求の範囲の第１項の特徴を有する装置によって達成される。 本発明による電子装置において、積み重ねられた回路構成要素は一体に形成さ れた打ち抜きシート金属要素によって機械的にならびに電気的に結合される。装 置が取り付けられているとき、一方の回路構成要素は他方の回路構成要素上に単 に折り畳まれており、ヒンジのような機械的結合が回路構成要素を結合している 。それゆえ、従来の場合になされねばならないように、２つの別個の回路構成要 素を保持しかつそれらを相対的に位置決めする必要はない。機械的結合により、 回路構成要素をともに保持するのに必要とされる追加のクリップはもはやいずれ も必要ない。 一体に形成された打ち抜きシート金属要素は、また、２つの回路構成要素間の 電気的接続を設け；前記電気的接続は従来技術において追加の曲げ作業を必要と した。 本発明による装置はより少ない数の部品からなり、より複雑でない構造設計を 有し；かつ非常に容易に組み立てられることができるということになり；これは 結果として製造コストに関して実質的な利点を生じる。 好適な実施例によれば、少なくとも１つの射出成形部品が別個の電気的構成要 素を収納するための開口を形成し、それにより回路がより容易に設けられること ができる。 とくに、一方の射出成形部品に設けられた開口が他方の射出成形部品に設けら れる補完の突出保持突起と連係するとき、これが、一方の回路構成要素が他方の 上に折り畳まれるとき、構成要素の接続ワイヤが前記保持突起と打ち抜きシート 金属要素との間で締め付けて保持されるという効果を有するので好都合であろう 。回路が電気的成分を備えているとき、半田付けもまたスポット溶接も、構成要 素と打ち抜きシート金属要素の接続ワイヤとの間の導電接続を設けるために要求 されない。 好適な実施例によれば、少なくとも１つの射出成形部品が、他方の射出成形部 品上の補完の保持突起と錠止係合に持ち来されるようになされる開口を形成して いる。このことは、２つの回路構成要素の正確な位置決めを容易にしかつ確立し 易いスナップ接続を提供する。 本発明のさらに他の好適な実施例によれば、装置はハウジングの内部に延びる 電気接続ピンを備えている。前記接続ピンとの正しい係合を設けるために、一方 の射出成形部品は補完の受容開口を形成している。電気回路は、ピグテール導線 を使用することなく、この方法において電源に直接接続される。すなわち、これ は装置の製造をより複雑でなくかつより安価にする。 〔図面の簡単な説明〕 第１図は、本発明による装置を示す斜視図、 第２図は、取り付け作業前の、第１図に示されるような本発明による装置の電 気回路を示す斜視図、 第３図は、取り付け作業中の第２図による電気回路を示す斜視図、そして 第４図は、本発明による装置の完全に取り付けられかつ装着された電気回路を 示す斜視図である。 〔発明を実施するための最良の形態〕 第１図を参照して、電気回路１００は２部分からなるハウジング１０およびこ のハウジング内に支持される電気回路２０からなる。ハウジングは接続部分１１ およびこの接続部分に固着されるようになされるカバー１２からなっている。 接続部分１１はその後方外面に設けられる突出接続ベース１３を含み、この突 出接続ベースから２本の接続ピン１４が突出している。接続ベースおよび接続ピ ンは、これらが標準化された壁ソケットまたはテーブルソケットに接続されるの に適するように形作られる。接続部分のハウジングの内側には、電気回路２０を 保持するのに役立つ、保持ウェブ１５が形成されている。 カバー１２は歯止め突起によって接続部分に固定されるようになされかつその 周縁部は、カバーに形成されかつ蒸発させられるべき物質を収容するポケットに 、プラスチツクまたは金属、例えば、アルミニウムからなる、図示しない、トレ ーを挿入するための開口を備えている。カバーはまた、ハウジングの内部を通っ て空気を循環させるための通気開口を備えている。 次に、取り付けられる前の電気回路２０を詳細に示す第２図を参照する。 回路は射出成形によるプラスチツク材料に一体の打ち抜きシート金属要素の下 方側および上方側を埋め込むことにより製造される２つの回路構成要素２０ａ， ２０ｂからなっている。打ち抜きシート金属要素は、すでに、すべての電流路、 接点および電極を備えている。打ち抜きシート金属要素を埋め込むのに使用され る材料は、必要ならば、幾つかの層において適用されかつ前記打ち抜きシート金 属要素の剛性を増すプラスチツク絶縁材料である。このプラスチツク絶縁材料は 、一体の打ち抜きシート金属要素の２つの自由ウェブ３６によってともに保持さ れる、プラスチツク材料の２つの別個の射出成形部品２６ａ，２６ｂが形成され るように射出成形によって適用される。 打ち抜きシート金属要素は第１電極３１および自由に切断されかつＰＴＣ加熱 要素４０（第３図）に使用される弾力のある舌片を備えた第２電極３２からなっ ている。加えて、打ち抜きシート金属要素は、電気抵抗器３３ａおよび指示ラン プ３４ａ用の接点３３，３４からなっている。最後に、接続耳片３５が電極３２ の両側に配置され、前記接続耳片は、回路が電圧を供給するように装置の組み立 てられた状態において接続ピン１４に接触する。 上述した接続および電極は、これらと連係するそれぞれの開口３１ｂ〜３５ｂ に配置され、これらの開口は射出成形部品２６ａに形成されかつ完全に取り付け られた回路の電気的構成要素の受容手段を画成する。 射出成形部品２６ａの開口は他方の射出成形部品２６ｂ上の矩形または正方形 の維持突起３７と連係する。 第３図および第４図は完全に装着した電気回路２０を製造するための工程を示 している。理解され得ることは、ウェブ３６が或る種の機械的ヒンジを画成し、 第１の射出成形部品２６ａが電気的構成要素が挿入されたとき第２の射出成形部 品２６ｂ上に折り畳まれるということである。ウェブ３６は射出成形部品が互い に折り畳まれるとき１８０゜まで屈曲される。閉じた状態において、開口３１ｂ 〜３５ｂは２つの射出成形部品を接続するための補完の維持突起３７に係合する 。所望ならば、２つの射出成形部品は前記維持突起３７上に歯止め突起を設ける ことにより互いに固定の、錠止係合に持ち来され得る。 第４図から見ることができるように、電気的構成要素がその中に収容される、 開口３１ｂ〜３５ｂと連係している維持突起３７は射出成形部品が互いに折り畳 まれるとき９０゜だけ構成要素３３ａ，３４ａの水平に延びる接続ワイヤを屈曲 する。打ち抜きシート金属要素の接点３３，３４は、電気的構成要素の接続ワイ ヤが締め付けられた状態においてそれらの間に保持されるように突起３７と協働 する。このことは、信頼し得る電気的接続が接点と前記電気的構成要素の接続ワ イヤとの間に確立されるという効果を有する。 完全に組み立てられた回路２０は接続部分に挿入され、接続ピン１４が、この 工程の途中で、接続耳片３５がその中に配置される、開口３５ｂと正確に係合す る。最後に、カバー１２が接続部分な取着されかつ所定の位置に錠止されるまで 回転させられる。 装置は、追加的に、装置をソケットから取り外すことなく、また、電圧供給の 遮断を許容するように、図示されないトグルスイッチを備えることができる。こ の場合に、トグルスイッチは例えば電気回路に固定されかつハウジングに設けら れた開口を通して外側から作動され得る。加えて、装置は、一定の予め定めたま たは調整可能な時間周期後遮断しかつ装置が信頼し得るようにオフすることをこ の方法において保証するタイマを設けることも可能である。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９８年９月１０日（１９９８．９．１０） 【補正内容】 補正された請求の範囲 １．物質を収容する容器を受容するようになされるハウジング（１０）、およ び前記ハウジング（１０）内に支持されかつ一方が他方の上に配置されかつそれ らの間にＰＴＣ要素（４０）が配置される２つの回路構成要素（２０ａ，２０ｂ ）からなる電気回路（２０）からなり、前記回路構成要素の各々が射出成形部品 （２６ａ，２６ｂ）およびこれらの部品に埋め込まれる打ち抜きシート金属要素 （２５）からなっている、物質、香水等を蒸発させるための電気装置（１００） において、前記２つの回路構成要素（２０ａ，２０ｂ）が、これらが装置の組み 立ての間中ヒンジのように互いに折り畳まれ得るように、前記電気回路の組み立 てられた状態において、前記２つの電気的構成要素と一体に形成された打ち抜き シート金属要素（２５）によって機械的かつ電気的に互いに結合されることを特 徴とする電気装置。 ２．少なくとも１つの射出成形部品（２６ａ）がこれに、別個の電気的構成要 素（３３ａ， ３４ａ）を収容するための開口（３３ｂ，３４ｂ）を形成してい ることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の電気装置。 ３．一方の射出成形部品（２６ａ）に設けられた開口（３３ｂ，３４ｂ）が他 方の射出成形部品（２６ｂ）に設けられる補完の突出保持突起（３７）と連係し ておりかつ一方の回路構成要素が他方の上に折り畳まれるとき、それらの間に前 記構成要素（３３ａ，３４ａ）の接続ワイヤおよび前記打ち抜きシート金属要素 （２５）を締め付けて保持することを特徴とする請求の範囲第２項に記載の電気 装置。 ４．少なくとも１つの射出成形部品（２６ａ）が、前記他方の射出成形部品（ ２６ｂ）の補完の保持突起（３７）と錠止係合に持ち来されるようになされる開 口を形成したことを特徴とする請求の範囲第１項ないし第３項のいずれか１項に 記載の電気装置。 ５．一方の射出成形部品（２６ａ）が電気接続ピン（１４）との正確な係合の ための受容開口（３５ｂ）を形成したことを特徴とする請求の範囲第１項ないし 第４項のいずれか１項に記載の電気装置。 ６．前記回路構成要素（２０ａ，２０ｂ）が、打ち抜きシート金属要素（２５ ）の、２つの平行な、露出されたウェブ（３６）を経由して互いに結合されるこ とを特徴とする請求の範囲第１項ないし第５項のいずれか１項に記載の電気装置 。 【手続補正書】 【提出日】１９９９年２月２２日（１９９９．２．２２） 【補正内容】 請求の範囲 １．物質を収容する容器を受容するようになされるハウジング、および前記ハ ウジング内に支持されかつ一方が他方の上に配置されかつそれらの間にＰＴＣ要 素が配置される２つの回路構成要素からなる電気回路からなり、前記回路構成要 素の各々が射出成形部品およびこれらの部品に埋め込まれる打ち抜きシート金属 要素からなっている、物質、香水等を蒸発させるための電気装置において、前記 ２つの回路構成要素が、これらが装置の組み立ての間中ヒンジのように互いに折 り畳まれ得るように、前記電気回路の組み立てられた状態において、前記２つの 電気的構成要素と一体に形成された打ち抜きシート金属要素によって機械的にか つ電気的に互いに結合されることを特徴とする電気装置。 ２．少なくとも１つの射出成形部品が別個の電気的構成要素を収容するための 開口を有することを特徴とする請求の範囲第１項に記載の電気装置。 ３．前記装置が前記一方の射出成形部品に設けられた開口と連係する補完の突 出保持突起からなり、前記補完の突出保持突起が前記他方の射出成形部品上に設 けられておりかつ前記一方の回路構成要素が他方の上に折り畳まれるとき、それ らの間に前記構成要素の接続ワイヤおよび前記打ち抜きシート金属要素を締め付 け方法において保持することを特徴とする請求の範囲第２項に記載の電気装置。 ４．前記少なくとも１つの射出成形部品が、前記他方の射出成形部品の補完の 保持突起と錠止係合に持ち来されるようになされる開口からなることを特徴とす る請求の範囲第１項に記載の電気装置。 ５．前記一方の射出成形部品が電気接続ピンとの係合のための受容開口を含む ことを特徴とする請求の範囲第１項に記載の電気装置。 ６．前記回路構成要素が打ち抜きシート金属要素の、２つの平行なウェブによ って互いに結合されることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の電気装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．当該物質を収容する容器を挿入したようになされるハウジング（１０）、 および前記ハウジング（１０）内に支持されかつ一方が他方の上に配置されかつ それらの間にＰＴＣ要素（４０）が配置される２つの回路構成要素（２０ａ，２ ０ｂ）からなる電気回路（２０）からなり、前記回路構成要素の各々が射出成形 部品（２６ａ，２６ｂ）およびこれらの部品に埋め込まれる打ち抜きシート金属 要素（２５）からなっている、物質、香水等を蒸発させるための電気装置（１０ ０）において、 前記回路構成要素（２０ａ，２０ｂ）が一体に形成された打ち抜きシート金属 要素（２５）によって機械的かつ電気的に互いに結合され、そして一方の回路構 成要素が、装置が組み立てられるとき、他方の上に折り畳まれることを特徴とす る電気装置。 ２．少なくとも１つの射出成形部品（２６ａ）がこれに、別個の電気的構成要 素（３３ａ，３４ａ）を収容するための開口（３３ｂ，３４ｂ）を形成している ことを特徴とする請求の範囲第１項に記載の電気装置。 ３．一方の射出成形部品（２６ａ）に設けられた開口（３３ｂ，３４ｂ）が他 方の射出成形部品（２６ｂ）に設けられる補完の突出保持突起（３７）と連係し ておりかつ一方の回路構成要素が他方の上に折り畳まれるとき、それらの間に前 記構成要素（３３ａ，３４ａ）の接続ワイヤおよび前記打ち抜きシート金属要素 （２５）を締め付けて保持することを特徴とする請求の範囲第２項に記載の電気 装置。 ４．少なくとも１つの射出成形部品（２６ａ）が、前記他方の射出成形部品（ ２６ｂ）の補完の保持突起（３７）と錠止係合に持ち来されるようになされる開 口を形成したことを特徴とする請求の範囲第１項ないし第３項のいずれか１項に 記載の電気装置。 ５．一方の射出成形部品（２６ａ）が電気接続ピン（１４）との正確な係合の ための受容開口（３５ｂ）を形成したことを特徴とする請求の範囲第１項ないし 第４項のいずれか１項に記載の電気装置。 ６．前記回路構成要素（２０ａ，２０ｂ）が、打ち抜きシート金属要素（２５ ）の、２つの平行な、露出されたウェブ（３６）を経由して互いに結合されるこ とを特徴とする請求の範囲第１項ないし第５項のいずれか１項に記載の電気装置 。