JP2000502874A - 円盤形の電気機械用の基本モジュールおよび電気機械 - Google Patents
円盤形の電気機械用の基本モジュールおよび電気機械Info
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Abstract
(57)【要約】
少なくとも1つのステータサブアセンブリ(1、41)と、少なくとも1つのロータサブアセンブリ(2、42)と、ステータサブアセンブリ(1、41)に連結された少なくとも1つのケーシング部材(5、43)を含み、これらのサブアセンブリを同軸的に配置した円盤状機械用の基本モジュール。そのようなモジュールから作製された円盤状機械も開示されている。
Description
【発明の詳細な説明】
円盤形の電気機械用の基本モジュールおよび電気機械
本発明は、円盤状構造を有する電気機械の分野に関する。
これらの機械は、同期形、非同期形または直流形でよい。それらは発電機とし
て、またはモータとして作動する。一般的に、それらは少なくとも1つのロータ
ディスクと1つのステータディスクで構成されている。
そのような機械は、従来はケーシング上に保持された、中央部分が中空である
少なくとも1つのディスク形ステータと、ステータディスクの軸線と一致した回
転軸線を有するシャフト上に取り付けられた、やはりディスク形のロータを含む
。しかし、ステータディスクに対するロータディスクの配置が、個々の円盤状機
械で異なっている。
このため、フランス特許第2,583,231号は、シャフトに回転可能に取
り付けられたロータディスクと、シャフトの軸線上に中心が位置するようにして
ケーシングに連結されたステータディスクとを含む円盤状機械を記載している。
それはまた、2つのステータディスク間にロータディスクを配置した円盤状機械
も記載している。ロータおよびステータディスクの巻線は向き合った表面上に配
置されており、ロータディスクはこれらの2面に磁石または巻線を備えている。
また、幾つかのロータディスクおよび対応の幾つかのステータを備えた円盤形
の電気機械を記載している米国特許第4,514,653号も参照することがで
きる。
それに関連した米国特許第5,229,677号は、船舶推進用の円盤形のモ
ータを記載している。
これらの書類は、既知の円盤状機械が指定電力用に構成されていることを示し
ている。このため、各電力には適当数のロータおよびステータディスクを有する
特定の機械が対応する。従って、機械の構成部材、特にモータの保護用のケーシ
ング等の機械部品は、指定電力の各機械用に考えて製造しなければならない。
このため、機械の構成部材を大量生産することができない。また、それが注文
式であることから、円盤状機械の製造に比較的時間が掛かる。
本発明は、円盤形の電気機械用の基本モジュール、そのようなモジュールから
考えられる機械、およびそのような機械を製造する方法を提供することによって
、これらの不都合に対処することを目的としている。
本発明に従った基本モジュールは、少なくとも1つのステータサブアセンブリ
と、少なくとも1つのロータサブアセンブリと、ステータサブアセンブリに連結
された少なくとも1つのケーシング部材を含み、これらのサブアセンブリは同軸
的に配置されている。
特定の実施例では、基本モジュールはシャフト部分を含み、サブアセンブリの
中心はシャフト部分の軸線上に位置している。
好ましくは、ステータ巻線を所定位置に保持するために、基本モジュールのケ
ーシング部材はその内表面に隔壁および少なくとも1つのボスの両方またはいず
れか一方を備えている。
さらに、本発明に従った円盤状機械は、所定の電力に対応した少なくとも1つ
の基本ステータ/ロータモジュールと、各々が少なくとも1つの端部フランジを
有する端部モジュールとを含み、基本および端部モジュールは、それらの中心が
すべて機械の軸線上に位置するように機械的に組み付けられ、また機械のケーシ
ングを構成するために、各基本モジュールのケーシング部材は互いに、また端部
フランジに連結されている。
各基本モジュールは、活動部分(磁気回路素子、電気回路または磁石素子)と
、隣接の基本モジュールまたは端部モジュールに結合できるように考えられたケ
ーシング部材とを含む。
このため、各端部モジュールは、少なくとも1つの端部フランジと、おそらく
は磁束を戻すことができるヨーク等の部材を含む。
実際に、エアギャップ磁束は基本モジュールに特有であろう。この場合、基本
モジュールのロータまたはステータ端部ディスクは、1つの極の磁束線を次の極
に閉じることができる磁気抵抗を有する。これは特に、適当な寸法にするか、ヨ
ークを追加することによって達成される。
また、指定のエアギャップ磁束は限定モジュールアセンブリ内を通ると考える
ことができる。
いずれの場合も、各端部モジュールは1つの端部フレームだけを有する。
機械のこれらの第1実施例では、各基本モジュールまたは各限定モジュールア
センブリが独立的であり、独立的に給電される。
さらに、エアギャップ磁束の大部分は、機械の基本モジュールアセンブリ全体
を通ることができる。
この場合、各端部モジュールは、磁束を戻すことができる部材を備えている。
この部材は、特にロータまたはステータ端部ディスクに固定されるか、フランジ
に固定されてステータ端部ディスクに接したヨークにすることができる。
このため、エアギャップ磁束の大部分は、このヨークを介して同じ端部ディス
クの一方の極から他方の極に閉じる。
機械のこの実施例では、各基本モジュールのディスクの厚さを減少させ、従っ
てかさおよび重量を抑えることができる。
最後に、各端部モジュールの端部フランジは一般的に、ロータサブアセンブリ
を自在回転させると共に、それの中心をステータ上に位置決めできるようにする
軸受を備えている。
基本モジュールは、共通シャフト上に取り付けるか、基本モジュールの組み付
け中に互いに連結されるシャフト部分を有することができる。
そのような円盤形の機械のモジュール式構造によって、任意の直径および任意
の電力範囲に対して同一の部材を使用することができる。
この構造によって、標準的な基本モジュールから様々な電力の機械を製造する
ことができる。従って、製造コストおよび機械の引き渡し時間を削減することが
できる。実際に、これらの独立的モジュールの製造は大量生産で行うことができ
る。さらに、大量生産は最終組み立てに関しても可能であり、これによって機械
の引き渡し時間を短縮することができる。
以下の技術的特徴も、技術的に可能なすべての組み合わせに従って考慮に入れ
ることができる、すなわち、
−各ステータサブアセンブリは機械のケーシングに連結され、各ロータサブア
センブリは機械のシャフトに回転可能に連結されており、
−機械のシャフトは一体部材で形成されているか、各基本モジュールに連結さ
れたシャフト部分で構成されており、シャフトの長さは基本モジュールの数に合
わせられており、
−ステータサブアセンブリの巻線は、機械のケーシング上またはその内部に固
定されたコネクタによって互いに接続されており、ロータサブアセンブリの巻線
は、おそらくは機械のシャフト上またはその内部に固定することができ、
−機械は励磁オールタネータを含み、
−励磁オールタネータは円盤形であり、
−励磁オールタネータは、中心を機械の軸線上に位置決めしてケーシングに連
結されていると共に巻線を支持しているステータディスクを含む基本モジュール
を構成しており、他の巻線が機械の基本ロータ/ステータモジュールの、ロータ
ディスクのステータディスクと向き合った1つの表面上に設けられている。
本発明はまた、円盤形のモジュール式電気機械を製造するために、
−基本モジュールと、少なくとも1つの端部フランジを有する端部モジュール
を、それらがすべて機械の軸線上に同軸的に配置されるように機械的に組み付け
る工程と、
−機械のケーシングを構成するために、各基本モジュールのケーシング部材と
端部フランジを組み付ける工程とを含む方法に関する。
この方法はまた、以下の特徴を単独で、または組み合わせて示す、すなわち
−本方法はさらに、磁束を戻すことができる部材を組み付ける工程を含み、
−基本モジュールは、一体状に形成されたシャフト上に組み付けられ、
−各基本モジュールは、1つのシャフト部分を含み、シャフト部分の組み付け
は、モジュールの組み付け中に行われ、
−本方法はさらに、円盤形の1つの基本励磁オールタネータモジュールを、ロ
ータサブアセンブリがワイヤ巻きである少なくとも1つの基本ロータ/ステータ
モジュールと組み合わせる工程を含む。
本発明の非制限的な実施例を示す添付の図面を参照しながら以下の説明を読め
ば、本発明をさらに理解でき、さらなる目的、利点および特徴が明らかになるで
あろう。
第1図は、本発明に従った円盤形の機械の第1実施例の概略的な軸方向断面図
であり、
第2図は、本発明に従った基本モジュールの第1実施例と共に、第1図に示さ
れている機械の様々な構成部材を示す分解図であり、
第3図は、本発明に従った基本モジュールの第2実施例の概略的な軸方向断面
図であり、
第4図は、本発明に従った基本モジュールの第3実施例の概略的な軸方向断面
図であり、
第5図は、本発明に従った円盤形の機械の第2実施例の概略的な軸方向断面図
であり、
第6図は、励磁オールタネータを有する本発明に従った機械の概略図であり、
機械の軸線に沿った部分断面を示している。
様々な図面に共通の部材は同一の参照番号で示されている。
まず、本発明に従った円盤形の機械の第1実施例の概略的な軸方向断面図であ
る第1図および第2図を参照するが、この断面は機械の軸線に沿っている。
この機械は、所定の公称電力用に定められた基本ロータ/ステータモジュール
20と、2つの端部モジュール70、71からなる。
各端部モジュール70、71は、端部フランジ3、4と、特にリング形のヨー
ク73、74を備えている。
端部フランジは、機械を閉鎖すると共に、シャフト8を機械的に保持すること
ができる。
第1図および第2図に示されている実施例では、このモジュール20は、機械
のステータを構成する第1サブアセンブリ1と、それのロータを構成する2つの
サブアセンブリ2と、ステータサブアセンブリ1に連結されたケーシング部材5
を含む。
この実施例では、端部ディスクがロータディスクであり、それにロータヨーク
73、74が固定されている。端部ディスクがステータディスクであれば、ヨー
クはステータヨークになる。
両端部フランジ3および4は、第1図に示されていない適当な手段でステータ
サブアセンブリ1のケーシング部材5に固定されている。これらのアセンブリ手
段は、特に機械の軸線7に平行な軸線6に沿って配置することができる。
フランジ3、4の各端部が、玉軸受9、10を介して機械のシャフト8を支持
している。
機械のロータを構成している両サブアセンブリ2の中心は、機械のシャフト8
の軸線7上に位置している。
ステータサブアセンブリ1のケーシング5は、ほぼ円筒形または多角形の部材
11を含む。
この部材11は、第2図に示されていない既知の手段でこの部材に固定された
2つのフランジ12を備えている。それらは特に溶接で固定することができる。
ケーシング部材5の内表面に、すなわち機械のシャフト8に面する表面に、リ
ング形の隔壁13が固定されている。この隔壁13は、特に溶接で固定すること
ができる。
ステータディスクの本体14は中央中空部分22を含み、隔壁13に固定され
ている。この固定は、特に図示されていないボルトによって行うことができる。
磁気回路の様々な構成部材、特に積層金属シートのアセンブリが、既知の技術
に従ってステータの本体14上に配置されている。本体14はまた、ステータ巻
線15および16を支持している。ステータ巻線15および16は、隔壁13に
よって所定位置に保持されている。
ステータサブアセンブリ1の中心は、ロータの回転軸線にも一致する機械のシ
ャフト8の軸線7上に位置している。
ロータサブアセンブリ2は、ステータサブアセンブリ1の各表面に向き合わせ
て、すなわちステータの巻線15および16に向き合わせて配置されている。
各ロータサブアセンブリ2は、スラブ形本体18および中央ハブ19を有する
ディスク17を含む。
ハブ19は穿孔されており、その内径は機械のシャウト8の直径にほぼ一致し
ている。このため、ロータディスク17は、キー27を介してシャフト8に回転
可能に連結されることができる。
第1図および第2図において、ロータディスク17にコイル巻線21が設けら
れている。コイル巻線は、ロータディスクの、ステータ1の巻線15および16
と向き合う表面上に中高状に配置されている。
本発明はまた、ロータがやはり中高状に配置された永久磁石を備えた機械にも
適用される。
それは、非同期形すなわち直流機にも適用される。
巻線を備えた非同期機械のロータの場合、ロータを磁化するための直流電流が
巻線を流れる。その目的から、機械のシャフトの端部方向に励磁オールタネータ
を配置し、それの出力電流を整流する。そのようなオールタネータについては第
6図を参照しながらさらに詳細に説明する。
このため、第1図に示されている本機の基本ロータ/ステータモジュールは、
ケーシング部材5を有するステータサブアセンブリ1の各側にロータサブアセン
ブリ2を、これらのサブアセンブリが同軸配置されるようにして組み付けること
によって作製される。
第1図および第2図に示されている機械は、磁束を閉じることができるヨーク
73、74をロータディスク17上に固定し、端部フランジ3および4とステー
タサブアセンブリ1のケーシング部材5を組み付けることによって作製される。
この組み付けは、図示されていないボルトによって行われる。これらのボルトは
、機械の軸線7に平行な軸線6に沿ってフランジ12にはめ込まれる。
第1図および第2図に示されている実施例では、端部モジュールは1つの端部
フランジだけを有することができ、その場合はステータディスク17の厚さが適
当に選択される。
第3図は、本発明に従った第2実施例の基本モジュール30を示しており、第
1図および第2図のモジュール20と同様に、ステータサブアセンブリ1と、2
つのロータサブアセンブリ2と、ステータ1に連結されたケーシング部材5を含
む。
本実施例では、ロータディスク17である端部ディスクは、基本モジュールが
一部を形成している機械の主磁束を閉じるのに適した寸法になっている。
このため、そのような機械の端部モジュールは1つのフランジだけを含む。
モジュール30はシャフト部分28も含む。
基本モジュール30は、ステータサブアセンブリの中心をシャフト部分28上
に位置決めしてから、ロータサブアセンブリ2をステータサブアセンブリ1の各
側に組み付けることによって作製される。ロータサブアセンブリの中心もシャフ
ト部分の軸線37上に位置決めされる。
シャフト部分28は、各端部に肩部29を備えて、モジュール30をやはりシ
ャフト部分を有する少なくとも1つの別のモジュールと組み合わせることができ
るようにしている。
このシャフト部分は、第3図に示されている形状以外の形状にすることもでき
る。
第4図は、本発明に従った第3実施例の基本モジュール40を示しており、ス
テータ41を構成する2つのサブアセンブリと、ロータ42を構成する1つのサ
ブアセンブリと、各々を1つのステータサブアセンブリ41に対応させた2つの
ケーシング部材43を含む。
両ステータサブアセンブリ41に共通の単一のケーシング部材を設けることも
できる。この場合、中央フランジ45は省略される。
両ステータサブアセンブリ41と同様に、ロータサブアセンブリ42の中心は
モジュール40の軸線47上に位置している。
ロータサブアセンブリ42は、中央ハブ53を有するディスク52を含む。
第4図に示されている実施例では、図示されていないシャフトを挿通するため
にハブ54が穿孔されている。
基本モジュール40も、モジュール30と同様にシャフト部分を有するように
考えることができる。
ロータサブアセンブリ42は、その各表面にコイル巻線54および55を備え
ている。
1つのステータサブアセンブリ41が、ロータサブアセンブリ42の各表面に
向き合わせて、従って巻線54および55の各々に向き合わせて配置されている
。
各ケーシング部材43は、ほぼ円筒形または多角形の中央部分44と、締結手
段を挿通するための中空部分46を設けた2つのフランジ45を含む。
各ケーシング部材の内表面に、好ましくはステータディスク41を位置決めす
るための少なくとも1つのボスまたは1つの隔壁48が設けられている。
各ステータディスクの本体49は、中央中空部分50を含む。ケーシング部材
43は、適当な手段で本体49上に固定することができる。
特に、本体49はステータ巻線51を支持している。
次に、2つの基本ロータ/ステータモジュール25、26と2つの端部フラン
ジ3および4からなる本発明に従った機械の断面図を示す第5図を参照する。
これらのモジュール25、26の各々は、第1図および第2図を参照しながら
説明したモジュール20と同じ形式である。
このため、各基本モジュール25、26は、1つのステータサブアセンブリ1
と、2つのロータサブアセンブリ2と、ステータサブアセンブリ1に連結された
ケーシング部材5を含む。これらのサブアセンブリの中心はすべて、機械のシャ
フト58の軸線57上に位置している。
また、各ケーシング部材5の内表面に隔壁13が設けられている。また、巻線
15および16を所定位置にさらにうまく保持できるようにボス59を設けるこ
ともできる。
機械全体のケーシングは、端部フランジ3および4と、基本モジュール25お
よび26の各々のケーシング部材5を組み付けることによって作製される。この
組み付けは、特に第5図に示されていないボルトによって行われる。これらのボ
ルトは、機械のシャフト58の軸線57に平行な軸線6に沿って配置される。
このため、長さLを除いて、2つのロータ/ステータモジュール25、26を
有する第5図に示された装置の寸法は、1つのロータ/ステータモジュール20
だけを有する第1図および第2図に示されている機械と同じである。
第5図に示されている実施例では、ロータディスクである端部ディスク17が
、機械の主磁束を閉じることができる大きさになっている。
第1図、第2図および第5図に示されている機械の実施例では、各基本モジュ
ールが2つのロータサブアセンブリと、1つのステータサブアセンブリと、1つ
のケーシング部材で構成されている。
しかし、本発明はこの形式の機械に限定されるものではない。本発明に従った
円盤状機械は、1つのロータサブアセンブリと1つのステータサブアセンブリで
、または第4図に示されているモジュール40のように、2つのステータサブア
センブリの間に1つのロータサブアセンブリを配置して構成した基本モジュール
から作製することもできる。
さらに、機械は、第1図、第2図および第4図に示されているモジュールのよ
うに、機械のシャフトを挿通する中央孔を有する基本モジュールから、あるいは
第3図に示されているモジュールのように、それぞれがシャフト部分を有する基
本モジュールからも作製することができる。
一般的に、機械のシャフトの長さは、少なくとも機械を構成している各基本モ
ジュールの厚さの合計に等しい。
次に、励磁オールタネータを有する本発明に従った機械の部分断面を示す第6
図を参照する。
前述したように、ワイヤ巻きロータを備えた機械の場合、ロータはそれの巻線
に直流を供給することによって磁化される。それは励磁オールタネータであって
、それの出力電流を整流することによってこの供給電流が生じる。
第6図には、第5図を参照しながら説明したようなロータ/ステータモジュー
ル60が示されている。
上記例と同様に、このロータ/ステータモジュール60は、1つのステータサ
ブアセンブリ1と2つのロータサブアセンブリ2で構成されている。これらのサ
ブアセンブリの詳細についてはこれまでの図面を参照されたい。しかし、他の形
式の基本モジュールも考えることもでき、本発明はこの例に限定されない。
第6図に示されている機械は、励磁オールタネータに特有の別のロータ/ステ
ータモジュール61を備えている。
励磁オールタネータも円盤状である。それは中央中空部分33を有する磁気ス
テータディスク32を含む。
ディスク32の中心は、機械のシャフト68の軸線67上に位置している。
ステータディスク32は、ロータ/ステータモジュール60に向き合った表面
に巻線34を備えている。この巻線34には、第6図に示されていない外部電源
から直流電流が供給される。
モジュール61のロータは、ロータ/ステータモジュール60のロータサブア
センブリ2の自由表面上に配置された巻線36で構成されており、このロータサ
ブアセンブリ2はオールタネータモジュール61のステータ32と向き合ってい
る。
このため、巻線36は、ロータディスクの、ステータディスク32に向き合っ
た1つの表面35上に配置されている。
この巻線36は交流起電力を発生し、これは、例えば巻線36を支持している
ロータサブアセンブリ2上に取り付けられたダイオードブリッジ37で整流され
る。
また、保護ヒューズを設けてもよい。
本実施例では、ダイオードは機械のロータ/ステータモジュール60の励磁回
路付近に位置しており、従って非常に短い接続部を使用することができる。また
、この配置によってダイオードの機械的保護が向上する。
オールタネータモジュール61の磁気ステータディスク32は、締結フランジ
39を有する1つのケーシング部材38に連結されている。
ステータディスク32を機械の端部フランジ4の1つと共にロータ/ステータ
モジュール60と連結するために、これらの締結フランジ39が使用される。
このため、フランジ3および4と、ロータ/ステータモジュール60およびオ
ールタネータ61のケーシング部材5および38を組み付けることによって、機
械のケーシングが作製される。
本発明に従った1つの円盤状機械に使用される励磁オールタネータは、必ずし
も上記のような円盤形でなくてもよい。従来のオールタネータにすることもでき
る。
前述したように、第3図に示されている機械は、第2図に示されているような
モジュールを2つ備えており、従って第1図に示されている機械の2倍のパワー
を有する。
例えば、第2図に示されている基本モジュール20が、供給電圧が1、000
V、電流が70Aの状態で500r.p.m.で100kWの電力を供給できる
場合、この形式のモジュールを2つ備えた第3図に示されている機械は、500
r.p.m.で200kWの電力を供給することができる。
この機械のステータディスクの巻線の結合を直列にするか、並列にするかに応
じて、機械に1,000Vで140Aを、または2,000Vで70Aを給電す
ることができる。
同様に、この形式の基本モジュールを3つ有する機械は、500r.p.m.
で300kWの電力を供給することができる。
このように、所定の電力範囲および機械直径で、いずれの形式でも適当数の基
本ロータ/ステータモジュールを組み付けることによって機械の電力を調節する
ことができる。
このモジュール構造はいずれの形式の機械にも、すなわち直流形、同期形また
は非同期形で、ワイヤ巻きロータまたは永久磁石形にも適用することができる。
これらの標準的な基本モジュールは、大量生産が可能なロータまたはステータ
サブアセンブリから製造される。この製造は、部分的または全面的に自動化でき
るため、コストが削減される。
基本モジュールは、構成要素サブアセンブリの標準化を最適化できるように、
横方向の対称軸を有する。
さらに、一体状に形成された共通シャフトは大量生産することができる。それ
らは、機械に望まれる電力に応じた所定数のモジュールに対応した長さを有する
。
機械が励磁オールタネータを有する場合、この励磁オールタネータは特殊モジ
ュールの対象になるが、標準的なロータ/ステータモジュールのものと同様な部
材から作製できる。
基本モジュールは、給電源(例えば、供給幹線の保護およびそれとの接続用の
コンバータまたは電池)を含むこともできる。電源は、基本モジュールの内部に
集合させた幾つかの装置で構成してもよい。各モジュールは、それを一体化した
機械の性能を向上させるために個別式給電にすることができる。
ステータディスクの巻線は独立的であり、所望の構造に従って接続することが
できる。ステータの巻線間の相互電気接続は、機械のケーシング上またはその内
部に固定されたコネクタによって行われる。ロータサブアセンブリの巻線は、機
械のシャフト上またはその内部に固定することができるであろう。
上記のすべての実施例において、機械のシャフトが回転駆動され、ケーシング
が固定している。
本発明はまた、シャフトが固定し、ケーシングが回転する機械にも適用できる
。また、この点に関しては、フランス特許出願第9,515,303号を参照す
ることができ、これの内容は本出願に含まれる。
請求項に述べられている技術特徴の後に挿入されている参照記号は、請求項の
理解を容易にすることだけを目的としており、その範囲を制限するものではない
。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】1998年1月7日(1998.1.7)
【補正内容】
請求の範囲
1.各々がステータディスクを有する1つまたは2つのステータ(1、41)サ
ブアセンブリ(1)と、各々がロータディスクを有する1つまたは2つのロータ
サブアセンブリ(2、42)と、該ステータサブアセンブリ(1、41)に連結
された少なくとも1つの円筒形または多角形のケーシング部材(5、43)を含
み、該サブアセンブリが同軸的に配置され、隣接の基本モジュールか、少なくと
も1つのフランジを有する端部モジュールに結合できるようにしたことを特徴と
した円盤状機械用の独立的基本モジュール。
2.1つのシャフト部分(28)を含み、前記サブアセンブリの中心は前記シャ
フト部分の軸線(37)上に位置していることを特徴とする請求項1に記載の基
本モジュール。
3.ステータ巻線(15、16)を所定位置に保持するために、前記ケーシング
部材(5、43)はその内表面に隔壁(13)および少なくとも1つのボス(4
8、59)の両方またはいずれか一方を備えていることを特徴とする請求項1ま
たは2に記載の基本モジュール。
4.専用の給電源を含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記
載の基本モジュール。
5.請求項1ないし4のいずれか1項に従った、所定の電力に対応した少なくと
も1つの独立的基本ステータ/ロータモジュール(20、25、26、30、4
0)と、各々が少なくとも1つの端部フランジ(3、4)を有する2つの端部モ
ジュール(70、71)とを含み、前記基本および端部モジュールは、それらの
中心がすべて機械の軸線(7、57、37、47)上に位置するように機械的に
組み付けられ、ケーシングを構成するために、前記ケーシング部材および前記端
部フランジに担持されたフランジ(12、45)にはめ込まれた締結手段で各基
本モジュールの前記円筒形または多角形のケーシング部材(5、43)を互いに
、また前記端部フランジ(3、4)に連結した円盤状電気機械。
6.前記端部モジュール(71、72)は、磁束を戻すことができる部材(73
、74)を含むことを特徴とする請求項5に記載の円盤状電気機械。
7.各ステータサブアセンブリ(1、41)は前記ケーシングに連結されており
、各ロータサブアセンブリ(2、42)は前記シャフト(8)に回転可能に連結
されていることを特徴とする請求項5または6に記載の円盤状電気機械。
8.前記シャフトは一体部材(8、58)で形成されているか、各基本モジュー
ル(30)に連結されたシャフト部分(28)で構成されており、前記シャフト
の長さは基本モジュールの数に合わせられていることを特徴とする請求項5ない
し7のいずれか1項に記載の円盤状電気機械。
9.前記ステータサブアセンブリの巻線は、前記ケーシング上またはその内部に
固定されたコネクタによって互いに接続されていることを特徴とする請求項5な
いし8のいずれか1項に記載の円盤状電気機械。
10.前記ロータサブアセンブリの巻線は、前記シャフト上またはその内部に固
定されていることを特徴とする請求項5ないし9のいずれか1項に記載の円盤状
電気機械。
11.励磁オールタネータを含むことを特徴とする請求項5ないし10のいずれ
か1項に記載の円盤状電気機械。
12.前記励磁オールタネータは円盤形であることを特徴とする請求項1に記載
の円盤状電気機械。
13.前記励磁オールタネータは、中心を機械の軸線(67)上に位置決めして
前記ケーシングに連結されていると共に巻線(34)を支持しているステータデ
ィスク(32)を含む基本モジュール(61)を構成しており、他の巻線(36
)が前記機械の基本ロータ/ステータモジュール(60)の、前記ロータディス
クの前記ステータディスク(32)と向き合った1つの表面上に設けられている
ことを特徴とする請求項12に記載の円盤状電気機械。
14.請求項1ないし4のいずれか1項に従った独立的基本モジュール(20、
25、26、30、40)と、少なくとも1つの端部フランジ(3、4)を有す
る端部モジュール(70、71)を、それらがすべて機械の軸線(7、57、3
7、47)上に同軸的に配置されるように機械的に組み付ける工程と、
機械のケーシングを構成するために、各基本モジュールの円筒形または多角形
のケーシング部材(5、43)と前記端部フランジ(3、4)を組み付ける工程
とを含み、該組み付ける工程は、前記ケーシング部材および前記端部フランジに
担持されたフランジ(12、45)にはめ込まれた締結手段により行われるよう
にした円盤形モジュール式電気機械の製造方法。
15.さらに、磁束を戻すことができる部材(73、74)を組み付ける工程を
含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
16.前記基本モジュール(20、25、26、30、40)は、一体状に形成
されたシャフト(8、58)上に組み付けられていることを特徴とする請求項1
4または15に記載の方法。
17.各基本モジュール(30)は、1つのシャフト部分(28)を含み、該シ
ャフト部分の組み付けは、モジュールの組み付け中に行われることを特徴とする
請求項14または15に記載の方法。
18.さらに、円盤形の1つの励磁オールタネータ基本モジュール(61)を、
ロータサブアセンブリ(2)がワイヤ巻きである少なくとも1つの基本ロータ/
ステータモジュール(60)と組み合わせる工程を含む請求項14ないし17の
いずれか1項に記載の方法。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 ミショー、レイモン
フランス国、59740 ソルル・ル・シャト
ー、リュー・ド・クレールフェート 15
(72)発明者 ミレー、イヴ
フランス国、59600 アスヴァン、リュ
ー・デ・イリス 28
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.少なくとも1つのステータサブアセンブリ(1、41)と、少なくとも1つ のロータサブアセンブリ(2、42)と、該ステータサブアセンブリ(1、41 )に連結された少なくとも1つのケーシング部材(5、43)を含み、該サブア センブリを同軸的に配置した円盤状機械用の基本モジュール。 2.1つのシャフト部分(28)を含み、前記サブアセンブリの中心は前記シャ フト部分の軸線(37)上に位置している請求項1に記載の基本モジュール。 3.ステータ巻線(15、16)を所定位置に保持するために、前記ケーシング 部材(5、43)はその内表面に隔壁(13)および少なくとも1つのボス(4 8、59)の両方またはいずれか一方を備えている請求項1または2に記載の基 本モジュール。 4.専用の給電源を含む請求項1ないし3のいずれか1項に記載の基本モジュー ル。 5.請求項1ないし4のいずれか1項に従った、所定の電力に対応した少なくと も1つの基本ステータ/ロータモジュール(20、25、26、30、40)と 、各々が少なくとも1つの端部フランジ(3、4)を有する端部モジュール(7 0、71)とを含み、前記基本および端部モジュールは、それらの中心がすべて 機械の軸線(7、57、37、47)上に位置するように機械的に組み付けられ 、ケーシングを構成するために、各基本モジュールの前記ケーシング部材(5、 43)を互いに、また前記端部フランジ(3、4)に連結した円盤状電気機械。 6.前記端部モジュール(71、72)は、磁束を戻すことができる部材(73 、74)を含む請求項5に記載の円盤状電気機械。 7.各ステータサブアセンブリ(1、41)は前記ケーシングに連結されており 、各ロータサブアセンブリ(2、42)は前記シャフト(8)に回転可能に連結 されている請求項5ないし6のいずれか1項に記載の円盤状電気機械。 8.前記シャフトは一体部材(8、58)で形成されているか、各基本モジュー ル(30)に連結されたシャフト部分(28)で構成されており、前記シャフト の長さは基本モジュールの数に合わせられている請求項5ないし7のいずれか1 項に記載の円盤状電気機械。 9.前記ステータサブアセンブリの巻線は、前記ケーシング上またはその内部に 固定されたコネクタによって互いに接続されている請求項5ないし8のいずれか 1項に記載の円盤状電気機械。 10.前記ロータサブアセンブリの巻線は、前記シャフト上またはその内部に固 定されている請求項5ないし9のいずれか1項に記載の円盤状電気機械。 11.励磁オールタネータを含む請求項5ないし10のいずれか1項に記載の円 盤状電気機械。 12.前記励磁オールタネータは円盤形である請求項11に記載の円盤状電気機 械。 13.前記励磁オールタネータは、中心を機械の軸線(67)上に位置決めして 前記ケーシングに連結されていると共に巻線(34)を支持しているステータデ ィスク(32)を含む基本モジュール(61)を構成しており、他の巻線(36 )が前記機械の基本ロータ/ステータモジュール(60)の前記ロータディスク の、前記ステータディスク(32)と向き合った1つの表面上に設けられている 請求項12に記載の円盤状電気機械。 14.円盤形のモジュール式電気機械を製造するために、 請求項1ないし4のいずれか1項に従った基本モジュール(20、25、26 、30、40)と、少なくとも1つの端部フランジ(3、4)を有する端部モジ ュール(70、71)を、それらがすべて機械の軸線(7、57、37、47) 上に同軸的に配置されるように機械的に組み付ける段階と、 機械のケーシングを構成するために、各基本モジュールのケーシング部材(5 、43)と前記端部フランジ(3、4)を組み付ける段階とを含む方法。 15.さらに、磁束を戻すことができる部材(73、74)を組み付ける段階を 含む請求項14に記載の方法。 16.前記基本モジュール(20、25、26、30、40)は、一体状に形成 されたシャフト(8、58)上に組み付けられている請求項14または15に記 載の方法。 17.各基本モジュール(30)は1つのシャフト部分(28)を含み、該シャ フト部分の組み付けは、モジュールの組み付け中に行われる請求項14または1 5に記載の方法。 18.さらに、円盤形の1つの励磁オールタネータ基本モジュール(61)を、 ロータサブアセンブリ(2)がワイヤ巻きである少なくとも1つの基本ロータ/ ステータモジュール(60)と組み合わせる段階を含む請求項14ないし17の いずれか1項に記載の方法。
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