JP2000502341A - オリゴヌクレオチド合成のための再利用可能の固体支持体、その製法、およびその使用法 - Google Patents

オリゴヌクレオチド合成のための再利用可能の固体支持体、その製法、およびその使用法

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Abstract

(57)【要約】 ヌクレオチド合成用の固体支持体が開示されている。該固体支持体は、式(1)を有しており、式(1)において、R8は、置換または未置換のC1〜C20のアルキル基、置換又は未置換のC5〜C30のアリル基及び置換または未置換のC540のアルキルアリル基からなる群から選ばれる基であり、X3およびX4は、同一または異なるもので、-O-、-S-、-S(O)2-、及び-N(R12)-からなる群から選ばれる基であり、R12は、置換又は未置換のC1〜C20のアルキル基、置換又は未置換のC5〜C30のアリル基および置換又は未置換のC5〜C40のアルキルアリル基からなる群から選ばれる基であり、Yは、-CH2-CH2-、-CH2-O-CH2-、-CH2-CH2-CH2-、-CH2=CH2-、-CH2=C(CH3)-、-C(CH3)=C(CH3)-、-CH2-C(=CH2)-および-CH2-S-CH2-からなる群から選ばれる基であり、ここで、Yが、-CH2-CH2-であるときに、X3およびX4の少なくとも一つは、-O-である。本発明の一態様は、固体支持体に基づくオリゴヌクレオチド合成用のリンカーアームに関する。固体支持体及びリンカーアームの製造方法が、夫々開示されている。リンカーアームは、他の従来のオリゴヌクレオチド生産プロトコルにおいて、再利用可能であることにより特徴付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】 オリゴヌクレオチド合成のための再利用可能の固体支持体、その製法、およびそ の使用法 技術的分野 一面において、本発明はオリゴヌクレオチド合成(oligonucleotide synthe-s is)のための再利用可能の固体支持体(reusable solid support)に関するもの である。他の面で、本発明はこのような再利用可能の固体支持体の製法に関する 。もう一つの面において本発明はこのような再利用可能の固体支持体の使用法に 関する。 背景の技術 固体支持体上の有機化学の技術は一般に知られている。この話題に関する有用 な調査研究論文がフリュヒテル(Fruchtel)らによる“固体支持体上の有機化学 (Organic Chemistry on So1id Supports)”、Angew.Chem.Int.Ed.Engl.(19 96、35巻、17−42ページ)に見いだされる;この内容は参考文献により 本明細書に組み入れられるものである。 フリュヒテルらが述べているように、この技術はポリペプチド、オリゴヌクレ オチドおよびオリゴ糖の自動固相合成を発達させた。ここで特に興味深いのは、 オリゴヌクレオチドの固相合成である。下記はこの話題に関する有用な調査研究 論文/テキストブックである: ビューケージ(Beaucage)ら、テトラヘドロン(Tetrahedron)、1992、4 8巻、2223ページ; デービス(Davis)ら、固相合成における技術革新および展望(Innovation an d Perspectives in Solid Phase Synthesis)(編集.R.Epton)、Intercept、An dover、1992、63ページ; モントセラ(Montserra)ら、テトラヘドロン、1994、50巻、2617 ページ; ビューケージ(S.L.Beaucage)ら、テトラヘドロン、1993、49巻、61 23−6194ページ; この各々の内容は参考文献により本明細書に組み入れられるものである。 オリゴヌクレオチドの固相合成において、スクシニル リンカー アームを担持 する無機固体支持体上でオリゴヌクレオチドを合成することは公知である;例え ば下記の文献を参照されたい: カルサーズ(Caruthers)ら、遺伝子工学(Genetic Engineering)、プリーナ ム プレス(Plenum Press)、ニューヨーク(1982)、4巻、1−17ペー ジ; レッツィンガー(Letsinger)ら、遺伝子工学、プリーナム プレス、ニュー ヨーク(1985)、5巻、191ページ; フレーラー(Froehler)ら、核酸研究(Nucleic Acids Research)14巻、5 399−5407ページ(1986);および マットィシ(Matteucci)ら、Journal of American Chemical Society、10 3巻、3185−3186ページ(1981); これらの内容は参考文献により本明細書に組み入れられるものである。 典型的にはスクシニル リンカー アーム(succinyl linker arm)は、下記の 一般式を有する: こうしてスクシニル基は、成長するオリゴヌクレオチド(growing oligo-nucleo tide)をその末端3’ヒドロキシル基からエステル結合によって、支持体(supp ort)上の第一アミンにアミド結合によって結合させる。その支持体は、例えば 従来のコントロールド・ポーラスガラス(controlled pore glass)(CPG) またはシリカである。所望オリゴヌクレオチドがひとたび合成されると、エステ ルカルボニル基の加水分解によって、それをスクシニルリンカー アー ムから遊離させるか、または切断する。その加水分解剤は普通は濃水酸化アンモ ニウムである。典型的にはこの反応は完了するまでに1−4時間かかる。現在の 固相オリゴヌクレオチド合成器が改良されると、この切断段階は、所望オリゴヌ クレオチドの合成のために必要な総時間数の50%またはそれ以上に達する。 リンカー アームのもう一つの種類は、レッツィンガーら(レッツィンガー) の米国特許第5,112,962号に記載されている;この内容は参考として本 明細書に組み入れられるものである。レッツィンガーは下記の構造式を有するオ リゴヌクレオチドおよびオリゴヌクレオチド誘導体の固相合成のためのリンカー アームを教示している: こうしてレッツィンガーは、彼の主張によれば、合成されたオリゴヌクレオチド またはオリゴヌクレオチド誘導体を1−30分の間に、そのオリゴヌクレオチド が完全に保護されたままになるようにして遊離することができる、オキサリルリ ンカー アームを教示している。オキサリル リンカー アームは、彼の主張に よれば、メタノール中5%水酸化アンモニウム、水酸化アンモニウム、湿潤第三 アミン、トリエチルアミン/アルコール、トリエチルアミン/メタノール、トリ エチルアミン/エタノール、水性トリメチルアミンおよびその他の塩基によって 速やかに切断される。残念ながら、レッツィンガーのオキサリル リンカーアー ムは彼が主張する利点によって被害を受ける。より詳細に述べるならば、本発明 者は、レッツィンガーのオキサリル リンカー アームが顕著な自発的加水分解 (例えば1カ月あたり10−40%の自発的加水分解)を受け、そのため市場的 規模におけるその使用が難しいことを発見した。オキサリルアームは作るのがむ ずかしい、なぜならばそれは、非常に反応性に富みかつ有毒でしたがって危 険である塩化オキサリルを使用しなければならないからである。 リンカー アームの特殊な性質にもかかわらず、所望オリゴヌクレオチドの生 成および切断後、そのリンカー アームは再利用できないことが当業者間で認め られている。こうして従来のリンカー アームは再利用不可能と見なされている 。これは、オリゴヌクレオチドの製造のための従来のスクシニル リンカー ア ームの使用を説明する図1に示される。ここで示されるように、所望オリゴヌク レオチドの切断後、支持体は非可逆的にリンカー化合物(すなわちスクシニル部 分)に結合し、再利用できない。 当業者は、固体支持体オリゴヌクレオチド合成のための再利用可能リンカーア ームを必要としている。より詳細に述べるならば、当業者は反復オリゴヌクレオ チド合成/切断ができるリンカー アームを必要としている。 発明の開示 先行技術の上記の欠点の少なくとも1つを防ぎまたは緩和するオリゴヌクレオ チド合成のための新規の固体支持体を提供することが本発明の目的である。 固体支持体を製造するための新規の方法を提供することが本発明のもう一つの 目的である。 先行技術の上記の欠点の少なくとも1つを防ぎまたは緩和する固体支持体オリ ゴヌクレオチド合成のための新規のリンカー アームを提供することが本発明の 目的である。 固体支持体オリゴヌクレオチド合成のためのリンカー アームの新規の製法を 提供することが本発明のもう一つの目的である。 よって、その一面において、本発明はオリゴヌクレオチド合成のための固体支 持体を提供する;その固体支持体は下記の式であらわされ 上記式中、R8は置換または未置換のC1〜C20アルキル基、置換または未置換の C5〜C30アリール基、置換または未置換のC5〜C40アルキルアリール基からな る群から選択され;X3およびX4は同じであるかまたは異なり、−O−、−S− 、−S(O)2-、および−N(R12)−からなる群から選択される;R12は置換 または未置換のC1〜C20アルキル基、置換または未置換のC5-C30アリール基 、および置換または未置換のC5-C40アルキルアリール基からなる群から選択さ れ、Yは下記からなる群から選択され −CH2−CH2−; −CH2−; −CH2−O−CH2-; −CH2−CH2−CH2−; −CH=CH−; −CH=C(CH3)−; −C(CH3)=C(CH3)−;−CH2−C(=CH2)−;および −CH2−S−CH2-; 上記式中、Yが-CH2-CH2-であるとき、X3およびX4の少なくとも1つは− O−である。 また別の面において、本発明はオリゴヌクレオチド合成のための、下記の式を 有する固体支持体の製法を提供する 上記式中、R8は置換または未置換のC1〜C20アルキル基、置換または未置換の C5〜C30アリール基、および置換または未置換のC5〜C40アルキルアリール基 からなる群から選択され;X3およびX4は同じであるかまたは異なり、−O−、 −S−、−S(O)2-、および-N(R12)−からなる群から選択され;R12は 置換または未置換のC1〜C20アルキル基、置換または未置換のC5〜C30アリー ル基、および置換または未置換のC5〜C40アルキルアリール基からなる群から 選択され、Yは下記からなる群から選択され; −CH2−CH2−; −CH2−; −CH2−O−CH2−; −CH2−CH2−CH2−; −CH=CH−; −CH=C(CH3)−; −C(CH3)=C(CH3)−;−CH2-C(=CH2)−;および −CH2−S−CH2−; 上記式中、Yが-CH2-CH2-であるとき、X3およびX4の少なくとも1つは− O−であり; この製法は、下記の式I、IIおよびIIIの化合物を一緒に反応させる段階を含 んでおり: 上記式中、R8、X3、X4およびYは前記と同様に定義される。 もう一つの面では、本発明は固体支持体オリゴヌクレオチド合成のための、下 記の式であらわされるリンカー アームを提供する: 上記式中:R8は置換または未置換のC1〜C20アルキル基、置換または未置換の C5〜C30アリール基、および置換または未置換のC5〜C40アルキルアリール基 からなる群から選択され;X3およびX4は同じであるかまたは異なり、−O−、 −S−、−S(O)2-、および−N(R12)−からなる群から選択され;R12は置 換または未置換のC1〜C20アルキル基、置換または未置換のC5〜C30アリー ル基、および置換または未置換のC5〜C40アルキルアリール基からなる群から 選択され、Yは下記からなる群から選択され −CH2−CH2−; −CH2-; −CH2−O−CH2−; −CH2−CH2−CH2−; −CH=CH−; −CH=C(CH3)−; −C(CH3)=C(CH3)−;−CH2−C(=CH2)−;および −CH2−S−CH2−; Zはリンカー部分であり;ここでYが−CH2−CH2−であるとき、X3および X4の少なくとも1つは−O−である。 もう一つの面では、本発明は固体支持体オリゴヌクレオチド合成のための、下 記の式を含むリンカー アームの製法を提供する: 上記式中:R8は置換または未置換のC1〜C20アルキル基、置換または未置換の C5〜C30アリール基、および置換または未置換のC5〜C40アルキルアリール基 からなる群から選択され;X3およびX4は同じであるかまたは異なり、−O−、 −S−、−S(O)2−、および−N(R12)−からなる群から選択され;R12 は置換または未置換のC1〜C20アルキル基、置換または未置換のC5〜C30アリ ール基、および置換または未置換のC5〜C40アルキルアリール基からなる群か ら選択され、Yは下記からなる群から選択され −CH2-CH2−; −CH2−; −CH2−O−CH2−; −CH2−CH2−CH2−; −CH=CH−; −CH=C(CH3)−; −C(CH3)=C(CH3)−;−CH2-C(=CH2)−;および −CH2−S−CH2−; Zはリンカー部分であり;Yが−CH2−CH2−であるときには、X3およびX4 の少なくとも1つは−O−であり; この製法は下記の式IV、VおよびVIの化合物を一緒に反応させる段階を含んで なり;上記式中、R8、X3、X4、YおよびZは前記と同様に定義される。 本明細書を通して使用する用語“オリゴヌクレオチド”とは、広い意味を有す るものとし、一般的オリゴヌクレオチド、主鎖改変オリゴヌクレオチド(例えば オリゴ治療薬として有用なホスホロチオエート、ホスホロジチオエートおよびメ チルーホスホネート同族体など)およびオリゴヌクレオチド誘導体、例えばオリ ゴヌクレオチド−ペプチド結合体などを包含する。 本明細書において、置換部分が参照される場合はその置換の性質は明細書によ って制限されるものではなく、C1〜C20アルキル基、C5〜C30アリール基、C5 〜C40アルカリール基からなる群から選択される。 図面の簡単な説明 本発明の実施態様は添付の図面によって説明される: 図1は、従来のオリゴ ヌクレオチド合成の特異的プロセス経路を示す;そして 図2は、本発明の特異的好適実施態様を示す。 発明を実施するための最良の形態 最初に、本発明の理解を容易にするために、図1を参照されたい;それは固体 支持体オリゴヌクレオチド合成のための従来の方法を説明するものである。 図1に示す工程の最初の段階は、リンキング化合物、例えば琥珀酸(琥珀酸が 記載されているが、無水琥珀酸も用いられる)を従来のアミン末端支持体と反応 させることを含んでなる。その反応の結果、リンキング化合物と支持体との間に アミド結合が生成し、スクシニル−支持体結合物が生ずる。 次に、スクシニル−支持体結合物を所望の最初のヌクレオシドと反応させ、リ ンカー アームを形成する。図示したヌクレオシドでは、DMTはジメチルオキ シトリチル、Bは核酸塩基、R’はH(デオキシリボヌクレオシドの場合)また はOR(リボヌクレオシドの場合)であり、ここでRはHまたは一般的ブロッキ ング/保護基である。反応の結果リンキング化合物と所望の最初のヌクレオシド との間に、後者の3’の位置でエステル結合が生成する。 その後、そのリンカー アームを一般的オリゴヌクレオチド合成(例えば一般 的自動合成器で)に用いて、リンカー アームに結合する所望配列のオリゴヌク レオチドを形成する。 そのオリゴヌクレオチドをその後加水分解によってリンカーから切り離す。こ の加水分解はエステル結合を切断するようにはたらき、それによってオリゴヌク レオチドと、再利用不可能のアミン末端リンカー アームが遊離する。 本発明者は、従来の支持体を誘導体化してユニークなヒドロキシ末端官能基を 作りだし、それからこの誘導体化支持体を従来のリンキング化合物と反応させる と、所望配列のオリゴヌクレオチドを合成できるリンカー アームが生成するこ とを見いだした。本発明の重要な特徴は、誘導体化された支持体が所望配列のオ リゴヌクレオチドの切断後、再生されることである。発明者の知る限り、これは オリゴヌクレオチド合成に反復使用できる誘導体化支持体の最初の発見である。 本発明の誘導体化支持体は下記の式であらわされ: 上記式中、R8は、置換または未置換のC1〜C20アルキル基、置換または未置換 のC5〜C30アリール基、および置換または未置換のC5〜C40アルキルアリール 基からなる群から選択され;X3およびX4は同じであるかまたは異なり、−O− 、−S−、−S(O)2-、および−N(R12)−からなる群から選択され;R12 は置換または未置換のC1〜C20アルキル基、置換または未置換のC5〜C30アリ ール基、および置換または未置換のC5〜C40アルキルアリール基からなる群か ら選択され、Yは下記からなる群から選択され: −CH2−CH2−: −CH2−; −CH2−O−CH2−; −CH2−CH2−CH2−; −CH=CH−; −CH=C(CH3)−; −C(CH3)=C(CH3)−;−CH2−C(=CH2)−;および −CH2−S−CH2−; 上記式中、Yが−CH2−CH2−であるとき、X3およびX4の少なくとも1つは −O−である。 好適には、R8は、置換または未置換のC1〜C20アルキル基であり、より好適 には置換または未置換のC1〜C10アルキル基であり、最も好適にはエチル、n −プロピル、n−ブチル、n−ペンチルおよびn−ヘキシルからなる群から選択 されるメンバーである。好適にはR12は水素である。 X3およびX4が両方共−N(H)−であるのが好ましい。またYが−CH2− CH2−であるのが好ましい。 上記式における“SUPPORT(支持体)”は、従来の固体支持体である。 その固体支持体の性質は特に制限されておらず、熟練せる当業者の権限の範囲内 である。例えば、固体支持体は無機物質でもよい。適した無機物質の非制限的例 はシリカ、多孔質ガラス、アルミノシリケート、ボロシリケート、金属酸化物( 例えば酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化ニッケルなど)およびこれらの1つ以上 を含む粘土からなる群から選択できる。或いは、固体支持体は架橋ポリマーのよ うな有機物質でもよい。適した架橋ポリマーの非制限的例はポリアミド、ポリエ ーテル、ポリスチレンおよびそれらの混合物からなる群から選択できる。ここに 用いるための好適固体支持体は一般的なものであり、コントロールド・ポーラス ガラスビーズまたはポリスチレンビーズから選択できる。 本発明の誘導体化支持体は式I、IIおよびIII の化合物を一緒に反応させる 段階を含む製法によって作られる:上記式中、R8、X3、X4およびYは上に定義したものである。上記誘導体化支 持体におけるR8、X3、X4およびYの好適実施態様に関する上記の議論は本明 細書の誘導体化支持体の製法の議論にも等しくあてはまる。 式IIの酸無水物を式Iの化合物か式IIIの化合物のどちらかと反応させるため には、特別の活性化の必要はない。残りの化合物を式IとIIとの組み合わせ、ま たは式IIとIIIとの組み合わせに付加するには、カルボン酸官能価を一般的方法 によって、例えば以下により詳細に論ずる活性化剤の使用によって活性化する。 先ず最初に式IIおよびIIIの化合物を無水ピリジン中で触媒(例えば4−ジメチ ルアミノピリジン(DMAP))の存在下で結合させるのが好ましい。その後、 式Iの化合物を有機溶媒(例えばジクロロメタン)中で、カルボジイミド試薬( 例えば1−(3−ジメチルーアミノプロピル)−エチルカルボジイミド(DEC ))およびアシル化触媒(例えばDMAP)を用いて結合する。 それから誘導体化支持体を従来のヌクレオシドーリンカー化合物と反応させ、 本発明によるリンカー アームを作る。このリンカー アームは下記の式を有す る: 上記式中、R8、X3、X4およびYは上に定義したものであり、Zはリンカー部 分である。誘導体化支持体およびその製法におけるR8、X3、X4およびYの好 適実施例に関して上に論じた議論は、本明細書における誘導体化支持体を基礎に したリンカー アームの議論にも等しくあてはまる。上記式中、NUCLEOS IDE(ヌクレオシド)は下記の式の1つから選択される部分であるのが好まし い: 上記式中、R8およびR10は同じかまたは異なり、水素または保護基であり、R9 は水素(デオキシリボヌクレオシドまたはDNAの場合)または−OR11(リボ ヌクレオシドまたはRNAの場合)であり、ここではR11は水素または保護基で あり、B*は核酸塩基である。例えばRNAの場合、2個の水酸基があり、それ らは保護されていてもよい。またリンカーは5’−,3’−または(もしリボー スである場合)2’−ヒドロキシル位置のいずれかに付着できる。実際、RNA 配列の場合、ヌクレオシドとリンカー化合物との間に形成されるエステルリンカ ーがヌクレオシドの2’−ヒドロキシル位置であっても、3’−ヒドロキシル位 置であってもほとんど差はない。こうして熟練せる当業者はヌクレオシドがその 種々のヒドロキシル部分において保護され、またはブロックされることを理解す るであろう。 有用な保護基の非制限的例はトリチル、メトキシトリチル、ジメトキシトリチ ル(DMT)、ジアルキルホスファイト、ピバリル−イソブチルオキシカルボニ ル、t−ブチルジメチルシリル、フェノキシアセタール、9−フェニルキサンテ ン−9−イル(ピキシル)、テトラヒドロピラニル、メトキシテトラヒドロピラ ニル、メトキシメチル、ベンジルオキシメチル、メトキシエトキシメチル、メチ ルチオメチル、ジアルキルホスフェート、レブリニル、ジメチルフェニルシリル 、トリメチルシリル、イソプロピルジメチルシリル、ジイソプロピルメチルシリ ル、ジエチルイソプロピルシリル、トリイソプロピルシリル、アセチル、ベンゾ イル、ピバロイル、トリフルオロアセチル、アリル、ベンジル、o−ニトロベン ジル、o−ヒドロキシスチリルジメチルシリル、2−オキソ−1,2−ジフェニ ルエチル、アリルオキシカルボニル、モノメトキシメチル、ニトロベラトリルオ キシカルボニル、ジメトキシベンゾイン、ジメトキシベンゾインカルボネート、 メチルニトロピペロニルカルボネート、フルオレニルメトキシカルボニル、2− フェニルスルホニルエトキシカルボニル、フルオロフェニルメトキシピペリジニ ルなどからなる群から選択される。 当業者には公知のように、5’−ヒドロキシル位置に用いられる保護基の主な 必要条件は、リンカー アームの切断をおこすことなくそれが選択的に除去され ることである。例えば5’−ヒドロキシル位置(1つまたは複数)のための好適 保護基は酸に不安定なジメトキシトリチル基である。その他のヒドロキシル位置 の保護基の主な必要条件は上記保護基の除去のために用いられる条件に対して安 定なことである。これらの後者の保護基はリンカーを切断するために用いる同じ 条件(以下で論ずる)または分離条件によって除去される。これらの位置の好適 保護基はトリアルキルシリル(すなわちt−ブチルジメチルシリル)またはアセ チルである。その他の情報は以下の文献から得られる: 1.グリーン(T.W.Gr eene)& ナッツ(P.G.M.Nuts)、“有機合成における保護基(Protecting Group s in 0rganic Synthesis)”、第2版(1991)、JohnWi1ey and Sons,Inc. ,NY; 2.シェルハース(M.Schelhaas)& ワルドマン(H.Waldman)、“有機合成に おける保護基戦略(Protecting Group Strategies in 0rganic Synthesis)”、 Angew.Chemie Int.Ed.Engl.35巻、2056−2083ページ(1996); 3.ゲイト(M.J.Gait)編“オリゴヌクレオチド合成、実際的アプローチ(Ol igonucleotide Synthesis A Practical Approach)”IRL Press,オックスフォ ード(1984); 4.ナラング(S.A.Narang)編、“DNAおよびRNAの合成および使用(Sy nthesis and Applications of DNA and RNA)”、Academic Press,Inc.,オー ランド(1987); 5.アグラワル(S.Agrawal)編、“分子生物学における方法、20巻:オリ ゴヌクレオチドおよび同族体のためのプロトコル(Methods in Molecular Biolo gy,Vol.20:Protocols for Oligonucleotides and Analogs)”、Humanapress、T otowa、NJ(1993); これらの各々の内容は、その他の考えられるヒドロキシル保護基について論ずる ために、参考として本明細書に組み入れられるものである。 所望ヌクレオシドを保護する方法は一般的なものであり、熟練せる当業者の権 限の範囲内である。例えばメルビー(Melby)の米国特許第3,400,190 号、カルサース(Caruthers)らの米国特許第4,458,066号を参照され たい;その各々の内容は参考として本明細書に組み入れられるものである。 本発明の範囲のデオキシリボヌクレオシドの好適製法は、5’−ジメトキシト リチル保護基および適した環外アミノ保護基を有するヌクレオシド、例えばN6 −ベンゾイル−5’−ジメトキシトリチル−2’−デオキシアデノシン、N4− ベンゾイル−5’−ジメトキシトリチル−2’−デオキシシチジン、5’−ジメ トキシトリチル−N2-イソブチリル−2’−デオキシグアノシン、または5’ −ジメトキシトリチルチミジンを用いることである。 本発明の範囲のリボヌクレオシドの好適製法は、適した環外アミノ保護基を有 し、2’−または3’−ヒドロキシル位置のどちらかに保護基がない5’−ジメ トキシトリチル保護ヌクレオシドを用いることである。リンカーはその後2つの 隣接ヒドロキシル基のどちらか1つ(どちらでもかまわない)と反応することが でき、その結果2’−および3’−結合の混合物を与える。その後未反応のヒド ロキシル基を、無水酢酸による固定ヌクレオシド処理によってアセチル化するこ とができる。別法として、5’−ジメトキシトリチル基、適切な環外アミノ基保 護、そして3’−ヒドロキシル保護基かまたは2’−および3’−保護基の混合 物のどちらかを有するリボヌクレオシドを用いることができる。3’−保護化合 物は、2’−ヒドロキシル位置を保護するときに同時に生成し、ほとんど他の用 途をもたない、概ね好ましくない異性体である。 本発明のリンカー アームを示す上記式において、Zはリンカー部分である。 以下に論ずるように、Zは一般式HO−Z−OH(下記の式V)を有するリンカ ー化合物から誘導される。そのリンカー化合物の性質は特に制限されていない。 好適1実施態様において、リンカー部分Zは下記の式であらわされる; 熟練せる当業者には公知のように、このリンカー部分は琥珀酸または無水琥珀酸 から誘導される。 その他の好適実施態様において、リンカー部分Zは下記の式を有する: 熟練せる当業者には明らかなように、このリンカー部分はジグリコール酸または 無水ジグリコール酸から誘導される。 また別の好適実施態様において、リンカー部分Zは下記の式であらわされる: 熟練せる当業者には明らかなように、このリンカー部分はオキサル酸または塩化 オキサリルから誘導される。 また別の、最も好適な実施態様において、リンカー部分Zは下記の式であらわ される: 上記式中、R1、R2およびR3は同じかまたは異なり、水素、ハロゲン化物、置 換または未置換のC1〜C20アルキル基、置換または未置換のC5〜C30アリール 基および置換または未置換のC5〜C40アルキルアリール基からなる群から選択 され;R4およびR5は同じかまたは異なり、水素、置換または未置換のC1〜C2 0 アルキル基、置換または未置換のC5〜C30アリール基、および置換または未置 換のC5〜C40アルキルアリール基からなる群から選択され;X1は−O−、−C (O)−、−S−、−S(O)2−および−N(R)−からなる群から選択され ;Rは水素、置換または未置換のC1〜C20アルキル基、置換または未置換のC5 〜C30アリール基および置換または未置換のC5〜C40アルキルアリール基から 選択され;nは0、1または2であり;A1およびB1の1つが水素、ハロゲン化 物、置換または未置換のC1〜C20アルキル基、置換または未置換のC5〜C30ア リール基および置換または未置換のC5〜C40アルキルアリール基からなる群か ら選択され、A1およびB1の他の1つが下記の式であらわされ: 上記式中、pは0または1、X2は−O−、−S−、−C(O)−、−S(O)2 −および−N(R)−からなる群から選択され;Rは水素、置換または未置換の C1〜C20アルキル基、置換または未置換のC5〜C30アリール基および置換また は未置換のC5〜C40アルキルアリール基からなる群から選択され、R6およびR7 は、同じかまたは異なり、置換または未置換のC1〜C20アルキル基、置換また は未置換のC5〜C30アリール基および置換または未置換のC5〜C40アルキルア リール基からなる群から選択され、mは、0、1または2である。この実施態様 において、B1は、好適には水素、ハロゲン化物、置換または未置換のC1〜C20 アルキル基、置換または未置換のC5〜C30アリール基および置換または未置換 のC5〜C40アルキルアリール基からなる群から選択される。好適にはR、R4、 R5、R6およびR7の少なくとも1つ、より好適にはそれらの各々が水素であり 、mおよびnの少なくとも1つが、より好適には両方とも1であることが好まし い。R1、R2およびR3の各々が水素で、X1およびX2が両方共−O−であるこ とがさらに好ましい。こうしてこの実施態様ではリンカー部分Zの最も好適な形 がヒドロキノン−O,O’−二酢酸から誘導される。 もう一つの好適実施態様において、リンカー部分Zは下記の式によってあらわ される:上記式中、R4、R5、R6およびR7は同じか異なり、水素、置換または未置換の C1〜C20アルキル基、置換または未置換のC5-C30アリール基および置換ま たは未置換のC5〜C40アルキルアリール基からなる群から選択され、Yは、O 、S,SO2およびO−((CH2)1−O)qからなる群から選択され、lは、 60以下の整数であり、qは1−1000の範囲内の整数であり、nおよびmは 同じかまたは異なり、1または2であり、この際Yが0であるときはnおよびm の 少なくとも1つが2であるという条件がつけられる。好適には1は、1−10の 範囲内の整数であり、qは1−1000の範囲内の整数である。この実施態様に おいて、リンカー部分の最も好適な形はチオジグリコール酸(すなわちR4=R5 =R6=R7=H、n=m=1およびY=S)から誘導される。 本発明のリンカー アームは式IV、VおよびVIの化合物を一緒に反応させる段 階を含む製法によって作られる: 上記式中、R8、X3、X4、YおよびZは前の定義と同様である。本発明のリン カー アームに関するR8、X3、X4、YおよびZの好適実施態様に関する上記 の議論は、リンカー アームを作る製法の議論にも等しくあてはまる。 式IV、VおよびVIの化合物は活性化剤の存在下で反応させるのが好ましい。本 明細書を通して用いられる用語“活性化剤”とは広義のものであり、カルボキシ ル部分のアシル炭素に離脱基を結合させることによって、カルボキシル部分(例 えば式 のリンキング化合物上の)を活性化することのできる親電子試薬類を包 含する−例えばボダンスキー(M.Bodanszky)著“ペプチド合成の原理(Princip les of Peptide Synthesis)”、第2版、Springer-Verlag、ベルリン(199 3)を参照されたい;この内容は参考として本明細書に組み入れられるものであ る。こうして活性化剤は下記の少なくとも1つを開始できなければならない:( a)分離した段階または諸段階においてカルボキシル部分から反応性アシル化剤 を形成し(これは誘導体の1例である)、その後直ちにアミノ成分(この場合は ア ミノ末端支持体)で処理してアミド結合を形成し、またはヒドロキシ成分(この 場合はヒドロキシ末端支持体または所望ヌクレオシド上のヒドロキシル基)で処 理してエステル結合を形成する;(b)段階(a)に述べたアミノ−またはヒド ロキシ成分で処理する前に、別個に任意的精製を伴う、分離可能のアシル化剤の 形成;(c)アミノ/ヒドロキシ成分の存在下で、2成分の混合物に活性化剤を 添加することによって、アシル化中間体を形成する。こうして(a)、(b)お よび(c)の各々はカルボン酸エステルおよび−アミド両方を形成するために適 用でき、3経路すべてはヌクレオシドを支持体に結合させるために使用できる。 例えば、先ず最初に塩化オキサリルをトリアゾールと反応させ、生成したオキ サリルトリアゾリドにヌクレオシドを付加するというレッツィンガーの方法は経 路(a)の例である。p−ニトロフェノール、またはジ−、トリ−、テトラ−、 またはペンタ−塩素化またはフッ素化フェノール、またはN−ヒドロスクシンイ ミドを用いてカルボン酸基を“活性”エステルに変換するのは経路(b)の一般 的例である。経路(c)は近年最も一般的に用いられる方法であり、カルボジイ ミド試薬(ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−(3−ジメチルアミノプロピ ル)エチルカルボジイミド、およびジイソプロピルカルボジイミド)も、ウロニ ウム試薬(0−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3− テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)、2−(1H −ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスフェート(HBTU))も両方共このアプローチに用いられ る。 好適実施態様において、活性化試薬に加えて、式(IV)、(V)および(VI) の化合物の反応は、反応をスピードアップするための求核触媒または添加剤(典 型的には4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、1−ヒドロキシベンゾトリ アゾール(HOBt)、または1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール( HOAt))、およびカルボン酸基をイオン化するための第三アミン塩基(典型 的にはトリエチルアミン、ピリジン、またはジイソプロプルエチルアミン)の存 在下で行われる。 こうして熟練せる当業者は、活性化されたカルボン酸基がエステルまたはアミ ド結合の生成を適切に開始することができ、活性化試薬が所望ヌクレオシドに悪 影響を与えないという条件のもとでは、活性化剤の精密な性質は特に制限されな いことを当然理解する。 こうしてカルボン酸の、酸塩化物;活性エステル(すなわちニトロフェニル、 ニトロフェニルチオ、トリクロロフェニル、トリフルオロフェニル、ペンタクロ ロフェニル、ペンタフルオロフェニル、または3−ヒドロキシ−2,3−ジヒド ロ−4−オキソ−ベンゾトリアジンエステル);活性ヒドロキシルアミンエステ ル(すなわちN−ヒドロキシフタールイミドまたはN−ヒドロキシスクシンイミ ド);酸無水物;または混合無水物への変換による活性化は、所望結合を形成す る誘導体を生成し、したがってこれらの戦略は本発明に含まれる。 活性化剤の非制限的例は、アリールスルホニルクロリド(例えばベンゼンスル ホニルクロリド(BS−Cl)、メシチレンスルホニルクロリド(MS−Cl) 、トリイソプロピルスルホニルクロリド(TPS−C1));活性アリールスル ホニルエステル(すなわちBS−Cl、MS−ClまたはTPS−Clのイミダ ゾール、トリアゾール、ニトロトリアゾール、またはテトラゾールエステル); 2−エトキシ−1−(エトキシカルボニル)−1,2−ジヒドロキノリン(EE DQ);アシルカルボネート;1,1’−(カルボニルジオキシ)ジベンゾトリ アゾール;クロロトリメチルシラン;カルボジイミド(すなわちジシクロヘキシ ルカルボジイミド(DCC)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−エチルカ ルボジイミド(DEC)、ジイソプロピルカルボジイミド(DIC))の単独化 合物、または補助的求核剤(すなわち1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HO Bt)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOAt)、N−ヒド ロキシスクシンイミド(HOSu)、または3−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ −1,2,3−ベンゾトリアジン−4−オン(HOObt))および/または触 媒(すなわち4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)またはN−メチルイミダ ゾール(NMI))との組み合わせからなる群から選択される;またはウロニウ ム塩(すなわちテトラメチルウロニウム クロリド(TMU−Cl)、2−(1 H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウ ム ヘキサフルオロホスフェート(HBTU)、2−(1H−ベンゾトリアゾー ル−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム テトラフルオロボ レート(TBTU)、2−スクシンイミド−1,1,3,3−テトラメチルウロ ニウム テトラフルオロボレート(TSTU)、2−(3,4−ジヒドロ−4− オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン−3−イル)−1,1,3,3−テトラ メチルウロニウム テトラフルオロボレート(TDBTU)、2−(2−オキソ −1(2H)−ピリジル−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム テトラフ ルオロボレート(TPTU)、2−(5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシ ミド)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム テトラフルオロボレート( TNTU)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,3−ジメチ ル−1,3−ジメチレンウロニウム ヘキサフルオロホスフェート(HAMDU )、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,3−ジメチル−1, 3−トリメチレンウロニウム ヘキサフルオロホスフェート(HAMTU)、0 −(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−ビス(ペンタ メチレン)ウロニウム ヘキサフルオロホスフェート(HAPipU)、O−( 7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−ビス(テトラメチ レン)ウロニウム ヘキサフルオロホスフェート(HAPyU)、O−(7−ア ザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスフェート(HATU))の単独化合物、または補助的求核剤 (すなわち1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、1−ヒドロキシ− 7−アザベンゾトリアゾール(HOAt)、N−ヒドロキシスクシンイミド(H OSu)、または3−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1,2,3−ベンゾトリ アジン−4−オン(HOObt))および/または触媒(例えば4−ジメチルア ミノピリジン(DMAP)またはN−メチルイミダゾール(NMI))と組み合 わせ;または、ホスホニウム塩(例えばベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム ヘキサフルオロホスフェート(BOP )、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリスピロリジノホスフォニウム ヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)、2−(ベンゾトリアゾール−1 −イル)オキシ−1,3−ジメチルイミダゾリジニウム ヘキサフルオロホスフ ェート(BOI)、ブロモ トリス(ピロリジノ)ホスホニウム ヘキサフルオ ロホスフェート(PyBroP)、7−アザベンゾトリアゾール−1−イル−オ キシトリス−(ジメチルアミノ)ホスホニウム ヘキサフルオロホスフェート( AOP)、および7−アザベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ピロリ ジノ)ホスホニウム ヘキサフルオロホスフェート(PyAOP))の単独化合 物、または補助的求核剤および/または触媒(上記のもの)との組み合わせも所 望結合を生成する。 適した活性化剤のその他の例は下記の文献のいずれかに見いだされる: ボダンスキー(I.Bodanszky)“ペプチド合成の原理”、第2版、スプリンゲ ル フェアラーク(Springer-Verlag)、ベルリン(1993); ジョーンズ(J.Jones)“アミノ酸およびペプチドの合成(Amino Acid and Pe ptide Synthesis)”、オックスフォード大学出版(Oxford University press) 、オックスフォード(1992); グラント(G.Grant)“合成ぺプチド:ユーザーのための指針(Synthetic Pep tides:A Users Guide)”、ダブリュー.エイチ.フリーマン アンド コウ. ニューヨーク(W.H.Freeman & Co.NY)(1992); ハスラム(E.Haslam)、テトラヘドロン、36巻、2409ページ(1980 ):オグリアルソ(M.A.Ogliaruso)およびウォルフェ(J.F.Wolfe)“カルボン 酸、エステル、それらの誘導体の合成(Synthesis of Carboxylic Acids,Esters and Their Derivatives)”、ジョン ウイリイ アンド サンズ チセスタ (John Wi1ey & Sons、Chicester)(1991); これら各々の内容は、参考文献により本明細書に組み入れられるものである。 本発明のリンカーアームを作る場合、反応の順序は特に制限されていない。例 えば1実施態様において(これは好適実施態様である)、式IVおよびVの化合物 を先ず最初に反応させて、結合体を形成し、それを式VIの化合物と反応させる。 もう一つの実施態様では、式VおよびVIの化合物を最初に反応させて結合体を形 成し、それを式IVの化合物と反応させる。 式IVおよびVの化合物を、式VIの化合物に付加した場合、各固定ヒドロキシル 基の誘導体化リガンドへの定量的変換はおきないのが普通である。そこで、支持 体表面の未反応のヒドロキシル基をキャッピング試薬との反応によって保護する (キャップする)のが好ましい。これは、その後のオリゴヌクレオチド鎖延長反 応に関与し、その結果末端ヌクレオシドの欠けた欠陥配列を生成する遊離ヒドロ キシル基を軽減する。キャッピング試薬が可逆的であり、次の支持体誘導化サイ クルの前にそのキャッピング剤を除去してヒドロキシル部位を再生できるのが好 ましい。未反応部位のキャッピングは一般的であり、それは活性化カルボン酸ま たは無水物との反応によってエステルを形成することによって、または上記のよ うな保護基の付加によって行われる。例えば、t−ブチルフェノキシ酢酸無水物 またはより好適にはクロル酢酸無水物の2,6−ルチジン/THF溶液を等量の N−メチルイミダゾール−THF溶液と合一したものがキャッピング試薬の有用 な例である。 図2により、本発明の種々の実施態様の好適反応経路が示される。わかりやす いように、未反応のリンカー部位とその後のキャッピング基の付加および除去は 図2には示していない。図2において、DMTはジメトキシトリチルをあらわし ;B*は核酸塩基をあらわし、R10は前に説明したものである。熟練せる当業者 には明らかなように、支持体は、オリゴヌクレオチド切断および支持体再生後、 反応スキームの或る点にリサイクルされ、そこで再びHQPD−ヌクレオシド結 合体と結合し、その後のオリゴヌクレオチド合成に利用される。 さらに図2の“オリゴヌクレオチド合成”を参照すると、ひとたび本発明のリ ンカーアームが生成すると、それを従来の方法に用いてオリゴヌクレオチドが合 成される−−例えばレッツィンガーの米国特許第5,112,962号を参照さ れたい;これは参考として本明細書に組み入れられる。オリゴヌクレオチドがひ とたび合成されたならば、それを固体支持体から切断し、遊離オリゴヌクレオチ ドが得られ、支持体はそれから再生される−−図2を参照されたい。 切断段階は、最初のヌクレオシドがリンキング化合物に付着した点の加水分解 を含める。支持体の再生は次の2部分の除去を含める:(i)式VI(上記)から 式V(上記)によってあらわされる構造の除去、それはオリゴヌクレオチド生成 物の遊離と同時におきる、および(ii)支持体(support)上の式VI(上記)の未反 応ヒドロキシル部位を保護する(キャップする)ために用いられた部分の除去。 これら2部分の除去は同時にまたは別々におこり、支持体を再生できる。単 一試薬のみを用いて両部分を同時に除去することはより簡単であるが、オリゴヌ クレオチド生成物に悪影響を与えない試薬を用いるように注意しなければならな い。1つの試薬(典型的には水酸化アンモニウム)を用いるオリゴヌクレオチド の除去と、その後の第2の試薬による支持体の処理とを含む2段階再生(それは より速いが、さもなくばオリゴヌクレオチド生成物を損傷し、そのため2段階再 生の使用が必要になる)は、キャッピングおよび再生試薬の選択に巾をもたせる 。 切断するのに用いられる試薬は特に制限されていない、そして熟練せる当業者 の権限の範囲内である。好適にはその試薬はオリゴヌクレオチド生成物を損傷し ない程十分にマイルドで、だが速やかな切断をおこすように十分強い塩基である 。この目的に適した試薬の非制限的例は、水酸化アンモニウム、水酸化アンモニ ウム/メタノール、アンモニア/メタノール、水酸化アンモニウム/メチラミン 、炭酸カリウム/メタノール、I−ブチラミン、エチレンジアミン、メチラミン 、ジメチルアミン、トリメチルアミン/水などからなる群から選択される。切断 はフッ化物イオン(例えば1M−フッ化テトラブチルアンモニウム/THFまた はトリエチルアミン トリヒドロフルオリド)を用いて中性条件下でも行われる 。未反応部位からキャッピング試薬を除去するために用いる試薬は上記の試薬ま たはその他のより強い塩基類、例えば水酸化ナトリウムまたはカリウムなどから なる。我々の好適実施態様において、水酸化アンモニウムを用いてオリゴヌクレ オチドを支持体から切り離し、HQPDリンカーアームを除去し、クロロアセチ ル保護ヒドロキシル基を切り離すことは単一の再生段階でできる。切断および再 生のための適温は室温であるが、使用する装置の制限に応じて、より高いまたは より低い温度も使用できる。 本発明の実施態様は、本発明の範囲を制限するためのものではない下記の実施 例によって説明される。実施例には下記の材料を用いた; 1.CPG、長鎖アルキルアミンコントロールド・ポーラスガラス、120− 200メッシュ、500Å、90−120μmol/gのNH2基);CPG社 (Lincoln Park、NJ)から市販される); 2.HQPD、ヒドロキノン−O,O’−二酢酸、ランカスター シンセシス (Lancaster Synthesis)社(ランカシャー(Lancashire)、英国)から市販さ れる; 3.水酸化アンモニウム溶液(28−30%)および溶媒は、VWR Canlab 社(Edmonton,Alberta,カナダ)から入手した; 4.キャップA:無水酢酸、2,6−ルチジンおよびテトラヒドロフラン(T HF)1:1:8の容量比からなる溶液; 5.キャップB:N−メチルイミダゾールおよびTHF、16:84の容量比 からなる溶液; 6.I2/H2O酸化:THF中0.05M I2、H2Oおよびピリジン、容量 比7:2:1からなる溶液; 7.水酸化アンモニウム/40%メチラミン水溶液(AMA)、容量比1:1 ; 8.無水ピリジンおよびアセトニトリル(CaH2から蒸留したもの); 9.無水メタノール、Mgターニングから蒸留したもの; 10.DIEA、ジイソプロピルエチルアミン、試薬級; 11.MeCN、アセトニトリル、低水DNA合成級; 12.DMAP、4−ジメチルアミノピリジン、試薬級; 13.DEC、1−(3−ジメチルアミノプロピレン)−エチルカルボジイミ ド、試薬級; 14.HBTU、2−(1H−べンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3 ,3−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオローホスフェート、試薬級; 15.HATU、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1, 3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート、試薬級; 16.HOAT、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール、試薬級; 17.tBPA、THF中t−ブチルフェノキシ酢酸無水物、パースペクチブ バイオシステムズ(Perseptive Biosystems)社から入手; 18.HOBT、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、試薬級;そして 19.TEA、トリエチルアミン、試薬級。 下記の実施例において不溶性支持体上(に担持されている)ヌクレオシドの量 は分光光度法トリチル分析によって測定した。この方法では支持体(4−5mg )の試料を直接10mL容量フラスコに正確に秤取した。それから1,2−ジク ロロエタン中ジクロロ酢酸溶液(ジクロロ酢酸:1,2−ジクロロエタンの容量 比、5:95)を加えてフラスコを満たす。その内容物をその後徹底的に混合し 、オレンジ色の溶液の吸光度をフィリップスUV/Vis分光光度計で波長50 3nmで測定した。それからヌクレオシド担持量(μmol/gのCPG)を次 のように計算した: 担持量=(A503×Vol×1000)/(Wt×76) 上記式中、A503=503nmにおける吸光度、Vol=溶液の容量(mL)、W t=試験したCPGの量(mg)。トリチル測定の精度は約±2−3%であった 。 実施例1−5:5’−ジメトキシトリチルヌクレオシド−3’−O−ヘミヒドロ キノン-O,O’−ジアセテートの合成 種々のHQPD−ヌクレオシド結合体を下記の一般的方法によって合成した: HQPD(10mmo1、2.26g)、5’−ジメトキシトリチル保護ヌク レオシド(10mmol)、DMAP(1mol、122mg)、DEC(10m mol、1.92g)、トリエチルアミン(0.2mL)およびジクロロメタン (50mL)を100mL丸底フラスコ中で一緒にし、室温で一晩撹拌した。溶 液を分離漏斗に移し、付加的CH2Cl2(50mL)で希釈し、酸性にしたH2 O(数滴の10%HCl水溶液を含む150mL H20)で1回洗い、H2Oで 数回洗った。CH2Cl2溶液を無水MgSO4 上で乾燥し、濾過し、それから 蒸発すると、生成物が明灰色固体として得られた;この生成物においてB*およ びR9は表1の通りである。 粗物質をシリカゲルTLC(10%メタノール/CHC13)によって試験し た。所望ヌクレオシド−HQPD生成物が主要産物であり(Rf=0.04−0 .13)、少量の出発原料5’−ジメトキシトリチル保護ヌクレオシド(Rf= 0.4−0.7)と、ジエステルと予想される副産物(Rf=0.7−0.9) があった。その粗物質は支持体に付着するのに適しており、さらに精製すること なく用いた。 こうして熟練せる当業者は、実施例1−4がHQPD−デオキシリボヌクレオ シド結合体の製造に関連し、一方、実施例5はHQPD−リボヌクレオシド結合 体に関係することを理解する。 実施例6:N−(1−ヒドロキシヘキシル)−琥珀酸ジアミドCPGの製法。 CPG(25g)、無水琥珀酸(50mmol、5g)、DMAP(5mmo l、610mg)および無水ピリジン(110mL)を250mL丸底フラスコ 中で一緒にし、室温で振とうした(24時間)。その後CPGを濾別し、メタノ ールで、その後クロロホルムで洗い、乾燥した。 スクシニル化CPG(5g)と、6−アミノ−1−ヘキサノール(1mmol 、121)と、DMAP(0.5mmol、61mg)と、DEC(5mmol 、958mg)と、トリエチルアミン(0.5mL)と、ジクロロメタン(20 mL)とを100mL丸底フラスコ中で一緒にし、室温で一晩振とうした。ペン タクロロフェノール(2.5mmol、670mg)を加え、フラスコを再度一 晩振とうした。ピペリジン(25mL)を加え、5分間振とう後、CPGを 濾別し、メタノールで、その後クロロホルムで洗い、乾燥した。未反応のすべて のスクシニル基を確実に定量的にブロックするために、CPGに2度目にはペン タクロロフェノール(2.5mmol、670mg)、DMAP(0.5mmo l、61mg)、DEC(5mmol、958mg)、トリエチルアミン(0. 5mL)およびジクロロエタン(20mL)を加えた。室温で一晩振とう後、ピ .ペリジン(25mL)を加え、さらに5分後、CPGを濾別し、上記のように 洗い、乾燥した。 実施例7−11:HOPD−ヌクレオシド結合体とN−(1−ヒドロキシヘキシ ル)−琥珀酸ジアミドCPGとの結合 実施例7−11において、実施例1−5でそれぞれ製造された種々のHQPD −ヌクレオシド結合体を実施例6で製造した支持体に結合し、本発明の範囲内の 種々のリンカーアームを作った。 下記の一般的方法を用いた:ヒドロキシル誘導体化CPG(250mg)、H BTU(0.05mmol、19mg)、HOBT(0.05mmol、7mg )、およびHQPD−ヌクレオシド結合体(0.05mmol)を4mLガラス 製バイアルに一緒に入れ、セプタム(隔膜)で封止した;DIEA(1.5mm ol、0.26mL)および無水アセトニトリル(1.3mL)をシリンジによ って加えた;そのバイアルを室温で10分間振とうした;その後CPGを濾別し 、ジクロロメタンで洗い、乾燥した。ヌクレオシド担持量を比色トリチル分析に よって測定し(ポン(R.T.Pon)著“分子生物学における方法”、20巻:オリ ゴヌクレオチドおよび同族体のためのプロトコル(Protocols for Oligonucleot ides and Analogs)、S.Agrawal編、1993、Humana Press Inc.、Totowa,N J;この内容は参考として本明細書に組み入れられる)、表2に報告する。 実施例12−22:HQPD−ヌクレオシド結合体をN−(1−ヒドロキシヘキ シル)−琥珀酸ジアミドCPGに結合するための自動的方法 。 これらの実施例において、実施例7−11に記載した方法を用い、パーキン ーエルマーアプライド ビオシステムズ(Applied Biosystems)394自動DN A合成器を使用した。DIEA(2等量)を含むHQPD−ヌクレオシド結合体 (0.2M)1等量)およびカップリング剤(0.2M)(両方共濾過したアセ トニトリル溶液)をそれぞれ自動合成器のビンの位置#7および#8に据え付け た。ヒドロキシル誘導体化CPG(実施例6で作られた)をプラスチック合成カ ラム(〜12mg/カラム)に入れ、合成器のカラム位置#1に据え付けた。一 般的プログラム(開始操作)を準備した:それは(i)カラムをアセトニトリル で洗う(4×20秒);(ii)両方のボトルの位置#7および#8から同時に溶 液を供給し、合成カラムを充填する(4.0秒);(iii)カップリング反応を 進行させるために種々の時間(0−600秒)待つ;そして(iv)カラムをアセ トニトリルできれいに洗う(4×20秒)。ヌクレオシド担持量を、変更されて いない合成サイクルを用いて合成器から放出されるトリチル色の比色分析によっ て測定する。上記の方法を用いて多数の種々異なるカップリング剤の程度および 速度を評価した。この結果を表3に報告する。 実施例23:支持体のリサイクルの可能性 この実施例では、実施例6に記載の支持体を用いて(実施例7−11に記載し たような)ヌクレオシドカップリングおよびHQPDリンカーの分離(切断)が 複数サイクル行えるかどうかを調べるために最初の研究が行われた。 この実施例に用いた装置はパーキン−エルマー、アプライド ビオシステムズ 支部から市販される394型DNA合成器である。この合成器は通常、無水アセ トニトリル中HQPD−ヌクレオシド結合体(0.2M)およびDIEA(0. 4M)溶液を無水アセトニトリル中HBTU/HOBT/DIEA溶液(0.2 M)と同時に混合し、その後実施例12−22に記載したように10分間のカッ プリング(待ち(wait))段階を行うようにプログラムされた。その後合成器を 作動して、AMA溶液を用いて10分間の切断段階を行う;キャッピング段階は 行わない。 同じHQPD−ヌクレオシド結合体を用いるカップリングおよび切断の連続サ イクルのための支持体上のヌクレオシド担持量を表4に報告する。わかりやすい ように、表4には、使用した特定のHQPD−ヌクレオシド結合体に関する実施 例1−4を参照した。注:1 特に記載のない限り、すべての試薬は1:1のモル比である 21等量のDIEAも含む 3待ち段階(wait step) 表4の結果は明らかに、少なくとも支持体に結合した最初のヌクレオシドに関 しては、そのヌクレオシドを反復して切り離し、それを再度HQPD−ヌクレオ シド結合体の形で支持体に結合させることが可能であることを示している。 実施例24−支持体のリサイクルの可能性 この実施例では、実施例23に記載したDNA合成器と、実施例10で作った リンカーアームを用いて複数のオリゴヌクレオチドを製造した。 最初に、リンカーアームをtBPA溶液とCapB試薬との混合物(容量比1 :1)で30分間キャッピングし、その後3本のプラスチック合成カラムに充填 した(40−60mg/カラム)。複数の合成カラムを用いて、種々の段階を通 して少量のリンカーアームを処理するために遭遇する困難を軽減した。それらの 合成カラムを、変更しない1μmol規模合成プログラムのDNA合成器と平行 して用い、17塩基オリゴヌクレオチドを作成した。 所望オリゴヌクレオチドの合成後、DNA合成器は自動的に、支持体と水酸化 アンモニウムとの3分間の接触によってそれを切り離すようにはたらいた。水酸 化アンモニウム溶液中のオリゴヌクレオチド生成物を分析のために取り出し、そ の後合成カラムを取り出して分解した。各カラムから取った使用ずみリンカーア ーム材料を合一し、その後AMA溶液中で30分間撹拌することによって再生し た。分離再生はこの2段階法を用いて行い、オリゴヌクレオチドがAMA溶液に さらされるのを回避した。再生した支持体を真空下で乾燥し、カップリング、キ ャッピング、オリゴヌクレオチド合成、切断およびリンカーアーム再生段階を周 期的に繰り返した。 カップリング段階から得られる特殊のヌクレオチド担持レベル(N.L.)、 オリゴヌクレオチド合成中の鎖延長各段階の平均収量(A.Y.)、使用するリ ンカーアームの量(L.A.Amt.)、合成したオリゴヌクレオチド配列、お よび生成した粗オリゴヌクレオチド量(Oligo.Yield)を表5に報告する。 表5に示すように、本発明のリンカーアームは(i)カップリング(すなわち リンカーアームの作成)、(ii)キャッピング、(iii)オリゴヌクレオチド合 成、(iv)オリゴヌクレオチド切断、および(v)リンカーアーム再生からなる サイクル段階に用いることができる。 実施例25:支持体のリサイクルの可能性 実施例16の方法を繰り返した;ただしカップリング、キャッピングおよび再 生段階の時間を10分間に減らした。 この実施例で同じ支持体材料を用いて6種類のオリゴヌクレオチドを製造する ことに成功した。実施例24で報告した種々のプロセスパラメーターおよび生成 物特性はこの実施例では表6に報告される。 実施例26:支持体リサイクル可能性 この実施例では、カップリング、キャッピング、オリゴヌクレオチド合成、切 断および再生のサイクルに含まれる全ての段階を自動DNA合成器によって行い 、手による固相支持体の取り扱いを排除した。 実施例6で作った支持体の11.8mgサンプルを1本のプラスチック合成カ ラムに充填した。実施例1−4で製造したようなHQPD−ヌクレオシド結合体 のカップリングを実施例15と同様な方法で、カップリング時間150秒を用い て行い、その後5分間のキャッピング段階を行った;これにはTHF中等容量の 0.5Mクロロ酢酸無水物/2,6−ルチジンおよびキャップB試薬を用いた。 クロロ酢酸無水物溶液は、オリゴヌクレオチド合成段階に通常用いられるキャッ プA(無水酢酸)の代わりであった。さもなくば、変更のない0.2μmol規模 −合成サイクルを用いてオリゴヌクレオチド合成を行った。オリゴヌクレオチド の切断および支持体の再生を同時に、水酸化アンモニウムによる10分間処理に よって行った(AMA溶液は必要なかった)。関連のプロセスパラメーターおよ び生成物特性を表7に報告する。 実施例27−39:5’−ジメトキシトリチル−2’−デオキシリボヌクレオシ ド−3’−O−ヘミスクシネートの使用 下記の実施例において、市販のヌクレオシド:N6-ベンゾイル−5’−ジメ トキシトリチル−2’−デオキシアデノシン−3’−O−ヘミスクシネート;N 4 -ベンゾイル−5’−ジメトキシトリチル−2’−デオキシシチジン−3’− O−ヘミスクシネート;5’−ジメトキシトリチル−N2-イソブチリル-2’− デオキシグアノシン−3’−O−ヘミスクシネート;および5’−ジメトキシト リチルチミジン-3’−O−ヘミスクシネートを上記の実施例12、15、20 および21に概略示したものと類似の方法で評価した。ただし下記の実施例にお いては、0.05Mまたは0.2Mどちらかの試薬濃度を評価した。また、溶解 度制限されているため、5’−ジメトキシトリチルチミジン−3’−O−ヘミス クシネートをアセトニトリルの代わりに1:1(容量)ジクロロメタン:アセト ニトリルに溶解した。結果を表8に報告する。 表8の結果は、HBTU/HOBT試薬を用いたとき、琥珀酸部分を含むヌク レオシドは、HQPD部分を含むヌクレオシドに比べて効果的に結合しないこと を示している(例えば実施例13および17を実施例31と比較する)。しかし 、HBTU/DMAPまたはさらに強力なHATU/DMAP試薬を使用すると 、特に0.2M試薬濃度を用いた場合、速やかな満足すべきヌクレオチド担持レ ベルに達することができる。 注1 特に記載のない限り、すべての試薬は1:1のモル比である。 2 1当量のDIEAも含む。 3 待ち段階(wait step)。
───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 の製造方法が、夫々開示されている。リンカーアーム は、他の従来のオリゴヌクレオチド生産プロトコルにお いて、再利用可能であることにより特徴付けられる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.オリゴヌクレオチド合成のための固体支持体であって、前記固体支持体は下 記の式であらわされ: 上記式中:R8は置換または未置換のC1〜C20アルキル基、置換または未置換の C5〜C30アリール基および置換または未置換のC5〜C40アルキルアリール基か らなる群から選択され;X3およびX4は同じかまたは異なり、−O−、−S−、 −S(O)2-および−N(R12)−からなる群から選択され;R12は置換または 未置換のC1〜C20アルキル基、置換または未置換のC5〜C30アリール基および 置換または未置換のC5〜C40アルキルアリール基からなる群から選択され;Y は、下記からなる群から選択され; −CH2−CH2−; −CH2−; −CH2−O−CH2−; −CH2−CH2-CH2−; −CH=CH−; −CH=C(CH3)−; −C(CH3)=C(CH3)−;−CH2-C(=CH2)−;および −CH2−S−CH2−; Yが−CH2−CH2−であるとき、X3およびX4の少なくとも1つが−O−であ ることを特徴とする前記固体支持体。 2.R8が、置換または未置換のC1〜C20アルキル基であることを特徴とする請 求項1に記載の固体支持体。 3.R8が、置換または未置換のC1〜C10アルキル基であることを特徴とする請 求項1に記載の固体支持体。 4.R8が、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチルおよびn−ヘキ シルからなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の固体支持体。 5.X3およびX4が、両方共Nであることを特徴とする請求項1に記載の固体支 持体。 6.Yが、−CH2−CH2-であることを特徴とする請求項1に記載の固体支持 体。 7.SUPPORT(支持体)が、無機物質であることを特徴とする請求項1に 記載の固体支持体。 8.前記無機物質が、シリカ、ガラスビーズ、ポーラスガラス、アルミノシリケ ート、ボロシリケート、酸化金属、粘土およびこれらの混合物からなる群から選 択されることを特徴とする請求項7に記載の固体支持体。 9.SUPPORT(支持体)が有機物質である請求項1に記載の固体支持体。 10.有機物質が、架橋ポリマーであることを特徴とする請求項9に記載の固体 支持体。 11.固体支持体オリゴヌクレオチド合成のためのリンカー アームであって、 前記リンカー アームは、下記の式であらわされ: 上記式中:R8は置換または未置換のC1〜C20アルキル基、置換または未置換の C5〜C30アリール基および置換または未置換のC5〜C40アルキルアリール基か らなる群から選択され;X3およびX4は同じかまたは異なり、−O−、−S−、 −S(O)2-および−N(R12)-からなる群から選択され;R12は置換または 未置換のC1〜C20アルキル基、置換または未置換のC5〜C30アリール基および 置換または未置換のC5〜C40アルキルアリール基からなる群から選択され;Y は下記からなる群から選択され: −CH2−CH2−; −CH2−; −CH2−O−CH2−; −CH2−CH2−CH2−; −CH=CH−; −CH=C(CH3)−; −C(CH3)=C(CH3)−;−CH2−C(=CH2)−;および −CH2−S−CH2−; Zはリンカー部分であり;Yが−CH2−CH2−であるとき、X3およびX4の少 なくとも1つは−O−であることを特徴とする前記リンカー アーム。 12.R8が、置換または未置換のC1〜C20アルキル基であることを特徴とする 請求項11に記載のリンカー アーム。 13.R8が、置換または未置換のC1−C10アルキル基であることを特徴とする 請求項11に記載のリンカー アーム。 14.R8が、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチルおよびn−ヘ キシルからなる群から選択されることを特徴とする請求項11に記載のリンカー アーム。 15.X3およびX4が、両方共に、Nであることを特徴とする請求項11に記載 のリンカー アーム。 16.Yが、−CH2−CH2−であることを特徴とする請求項11に記載のリン カー アーム。 17.Zが、下記の式であらわされることを特徴とする請求項11に記載のリン カー アーム: 18.Zが、下記の式であらわされることを特徴とする請求項11に記載のリン カー アーム: 19.Zが、下記の式であらわされることを特徴とする請求項11に記載のリン カー アーム: 20.Zが、下記の式であらわされる請求項11に記載のリンカー アームであ って、上記式中、R1、R2およびR3は、同じかまたは異なり、水素基、、ハロゲン化 物基、置換または未置換のC1〜C20アルキル基、置換または未置換のC5〜C30 アリール基および置換または未置換のC5〜C40アルキルアリール基からなる群 から選択され;R4およびR5は同じかまたは異なり、水素基、置換または未置換 のC1〜C20アルキル基、置換または未置換のC5〜C30アリール基および置換ま たは未置換のC5〜C40アルキルアリール基からなる群から選択され:X1は−O −、−S−、−C(O)−、−S(O)2−および−N(R)−からなる群から 選択され;Rは水素基、置換または未置換のC1〜C20アルキル基、置換または 未置換のC5〜C30アリール基および置換または未置換のC5〜C40アルキルアリ ール基からなる群から選択され;nはO、1または2であり;A1およびB1の1 つは水素基、ハロゲン化物基、置換または未置換のC1〜C20アルキル基、置換 または未置換のC5〜C30アリール基および置換または未置換のC5〜C40アルキ ルアリール基からなる群から選択され;A1およびB1の他の1つは下記の式であ らわされ: 上記式中、pは、0または1、X2は、−O−、−S−、−C(O)−、−S( O)2-および−N(R)−からなる群から選択され、Rは、水素基、置換または 未置換のC1〜C20アルキル基、置換または未置換のC5〜C30アリール基および 置換または未置換のC5〜C40アルキルアリール基からなる群から選択され、R6 およびR7は、同じかまたは異なり、置換または未置換のC1〜C20アルキル基、 置換または未置換のC5〜C30アリール基および置換または未置換のC5〜C40ア ルキルアリール基からなる群から選択され;mは0、1または2であることを特 徴とする前記リンカー アーム。 21.B1が水素基、ハロゲン化物基、置換または未置換のC1〜C20アルキル基 、置換または未置換のC5〜C30アリール基および置換または未置換のC5〜C40 アルキルアリール基からなる群から選択されることを特徴とする請求項20に記 載のリンカー アーム。 22.R4、R5、R6およびR7の各々が水素基であることを特徴とする請求項2 0に記載のリンカー アーム。 23.mおよびnの各々が1であることを特徴とする請求項20に記載のリンカ ー アーム。 24.R1、R2およびR3の各々が水素基であることを特徴とする請求項20に 記載のリンカー アーム。 25.X1およびX2が、両方共−O−であることを特徴とする請求項20に記載 のリンカー アーム。 26.Zが下記の式を有し: 上記式中、R4、R5、R6およびR7が同じかまたは異なり、水素基、置換または 未置換のC1〜C20アルキル基、置換または未置換のC5〜C30アリール基および 置換または未置換のC5〜C40アルキルアリール基からなる群から選択され、Y がO、S、SO2およびO−((CH21-O)qからなる群から選択され、1は 60以下の正数であり、qは1−1000の範囲の整数であり、nおよびmは同 じかまたは異なり、0.1また2であり、YがOであるとき、nおよびmの少な くとも1つは2であるという条件がつけられることを特徴とする請求項11に記 載のリンカー アーム。 27.SUPPORT(支持体)が無機物質であることを特徴とする請求項26 に記載のリンカー アーム。 28.前記無機物質がシリカ、ガラスビーズ、ポーラスガラス、アルミノシリケ ート、ボロシリケート、酸化金属、粘土およびそれらの混合物であることを特徴 とする請求項27に記載のリンカー アーム。 29.SUPPORT(支持体)が有機物質であることを特徴とする請求項26 に記載のリンカー アーム。 30.前記有機物質が架橋ポリマーであることを特徴とする請求項29に記載の リンカー アーム。 31.NUCLEOSIDE(ヌクレオシド)が、下記の式の1つから選択され る部分であり: 上記式中、R8およびR10は、同じかまたは異なり、水素基または保護基であり 、R9は、水素基または−OR11であり、この際R11は、水素基または保護基で あり、そしてB*は、核酸塩基であることを特徴とする請求項11に記載のリン カー アーム。 32.オリゴヌクレオチド合成のための固体支持体の製法であって、固体支持体 は下記の式であらわされ: 上記式中:R8は、置換または未置換のC1〜C20アルキル基、置換または未置換 のC5〜C30アリール基および置換または未置換のC5〜C40アルキルアリール基 からなる群から選択され;X3およびX4は、同じかまたは異なり、−O−、−S −、−S(O)2-および−N(R12)−からなる群から選択され;R12は、置換 または未置換のC1〜C20アルキル基、置換または未置換のC5〜C30アリール基 および置換または未置換のC5〜C40アルキルアリール基からなる群から選択さ れ;Yは下記からなる群から選択され: −CH2−CH2−; −CH2−; −CH2−O−CH2−; −CH2−CH2−CH2−; −CH=CH−; −CH=C(CH3)−; −C(CH3)=C(CH3)−;−CH2-C(=CH2)−;および −CH2−S−CH2−; Yが、−CH2−CH2−であるとき、X3およびX4の少なくとも1つが−O−で あり; 前記製法は下記の式I、IIおよびIIIの化合物を一緒に反応させる段階を含ん でおり、 上記式中R8、X3、X4およびYは前に定義されたものであることを特徴とする 前記製法。 33.式IおよびIIの化合物を先ず最初に反応させて、式IIIの化合物と反応す る結合体を形成することを特徴とする請求項32に記載の製法。 34.式IIおよびIIIの化合物を先ず最初に反応させて、式Iの化合物と反応す る結合体を形成することを特徴とする請求項32に記載の製法。 35.R8が、置換または未置換のC1〜C20アルキル基であることを特徴とする 請求項32に記載の製法。 36.R8が、置換または未置換のC1〜C10アルキル基であることを特徴とする 請求項32に記載の製法。 37.R8が、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチルおよびn−ヘ キシルからなる群から選択されることを特徴とする請求項32に記載の製法。 38.X3およびX4が、両方共にNであることを特徴とする請求項32に記載の 製法。 39.Yが−CH2−CH2−であることを特徴とする請求項32に記載の製法。 40.SUPPORT(支持体)が、無機物質であることを特徴とする請求項3 2に記載の製法。 41.無機物質が、シリカ、ガラスビーズ、ポーラスガラス、アルミノシリケー ト、ボロシリケート、酸化金属、粘土およびこれらの混合物からなる群から選択 されることを特徴とする請求項40に記載の製法。 42.SUPPORT(支持体)が有機物質であることを特徴とする請求項32 に記載の製法。 43.前記有機物質が、架橋ポリマーであることを特徴とする請求項42に記載 の製法。 44.固体支持体オリゴヌクレオチド合成のためのリンカー アームの製法であ って、前記リンカー アームは下記の式を有し: 上記式中、R8は、置換または未置換のC1〜C20アルキル基、置換または未置換 のC5〜C30アリール基および置換または未置換のC5〜C40アルキルアリール基 からなる群から選択され;X3およびX4は同じかまたは異なり、−O−、−S− 、−S(O)2-および−N(R12)−からなる群から選択され;R12は、置換ま たは未置換のC1〜C20アルキル基、置換または未置換のC5〜C30アリール基お よび置換または未置換のC5〜C40アルキルアリール基からなる群から選択され ;Yは、下記からなる群から選択され: −CH2−CH2−; −CH2−; −CH2−O−CH2−; −CH2−CH2−CH2−; −CH=CH−; −CH=C(CH3)−; −C(CH3)=C(CH3)−;−CH2-C(=CH2)−;および −CH2−S−CH2−; Zは、リンカー部分であり;Yが、−CH2−CH2−であるとき、X3およびX4 の少なくとも1つは−O−であり; 前記製法は、下記の式IV、VおよびVIの化合物を一緒に反応させる段階を含ん でおり: 上記式中、R8、X3、X4、YおよびZは、前に定義されたものであることを特 徴とする固体支持体オリゴヌクレオチド合成のためのリンカー アームの製法。 45.式IVおよびVの化合物を先ず最初に反応させて、式VIの化合物と反応する 結合体を形成することを特徴とする請求項44に記載の製法。 46.式VおよびVIの化合物を先ず最初に反応させて、式IVの化合物と反応する 結合体を形成することを特徴とする請求項44に記載の製法。 47.R8が、置換または未置換のC1〜C20アルキル基であることを特徴とする 請求項44に記載の製法。 48.R8が、置換または未置換のC1〜C10アルキル基であることを特徴とする 請求項44に記載の製法。 49.R8が、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチルおよびn−ヘ キシルからなる群から選択されることを特徴とする請求項44に記載の製法。 50.X3およびX4が、両方共にNであることを特徴とする請求項44に記載の 製法。 51.Yが、−CH2−CH2−であることを特徴とする請求項44に記載の製法 。 52.Zが下記の式を有することを特徴とする請求項44に記載の製法: 53.Zが下記の式を有することを特徴とする請求項44に記載の製法: 54.Zが下記の式を有することを特徴とする請求項44に記載の製法: 55.Zが下記の式であらわされ: 上記式中:R1、R2およびR3は同じかまたは異なり、水素基、ハロゲン化物基 、置換または未置換のC1〜C20アルキル基、置換または未置換のC5〜C30アリ ール基および置換または未置換のC5〜C40アルキルアリール基からなる群から 選択され;R4およびR5は、同じかまたは異なり、水素基、置換または未置換の C1〜C20アルキル基、置換または未置換のC5〜C30アリール基および置換また は未置換のC5〜C40アルキルアリール基からなる群から選択され;X1は−O− 、−S−、−C(O)−、−S(O)2−および−N(R)−からなる群から選 択され;Rは水素基、置換または未置換のC1〜C20アルキル基、置換または未 置換のC5〜C30アリール基および置換または未置換のC5〜C40アルキルアリー ル基からなる群から選択され;nはO、1または2であり;A1およびB1の1つ は、水素基、ハロゲン化物基、置換または未置換のC1〜C20アルキル基、置換 または未置換のC5〜C30アリール基および置換または未置換のC5〜C40アルキ ルアリール基からなる群から選択され;A1およびB1の他の1つは下記の式であ らわされ:上記式中、pは0または1、X2は−O−、−S−、−C(O)−、−S(O)2 −および−N(R)−からなる群から選択され、Rは水素基、置換または未置換 の C1〜C20アルキル基、置換または未置換のC5〜C30アリール基および置換 または未置換のC5〜C40アルキルアリール基からなる群から選択され、R6お よびR7は同じかまたは異なり、置換または未置換のC1〜C20アルキル基、置換 または未置換のC5〜C30アリール基および置換または未置換のC5〜C40アルキ ルアリール基からなる群から選択され;mは0、1または2であることを特徴と する請求項44に記載の製法。 56.B1が、水素基、ハロゲン化物(halide)、置換または未置換のC1〜C20 アルキル基、置換または未置換のC5〜C30アリール基および置換または未置換 のC5〜C40アルキルアリール基からなる群から選択されることを特徴とする請 求項55に記載の製法。 57.R4、R5、R6およびR7の各々が、水素基であることを特徴とする請求項 44に記載の製法。 58.mおよびnの各々が、1であることを特徴とする請求項44に記載の製法 。 59.R1、R2およびR3の各々が、水素基であることを特徴とする請求項44 に記載の製法。 60.X1およびX2が、両方共に、−O−であることを特徴とする請求項44に 記載の製法。 61.Zが下記の式であらわされ: 上記式中、R4、R5、R6およびR7は、同じかまたは異なり、水素基、置換また は未置換のC1〜C20アルキル基、置換または未置換のC5〜C30アリール基およ び置換または未置換のC5〜C40アルキルアリール基からなる群から選択され、 Yは−O−、−S−、−S(O)2-および-O−((CH2)1-O)q−からな る群から選択され、lは60以下の整数であり、qは、1〜1000の範囲内の 整数であり、nおよびmは同じかまたは異なり、0、1または2であり、YがO であるときは、nおよびmの少なくとも1つが、2であるという条件がつけられ ることを特徴とする請求項44に記載の製法。 62.SUPPORT(支持体)が無機物質である請求項44に記載の製法。 63.無機物質が、シリカ、ガラスビーズ、ポーラスガラス、アルミノシリケー ト、ボロシリケート、酸化金属、粘土およびこれらの混合物からなる群から選択 される請求項62に記載の製法。 64.SUPPORT(支持体)が有機物質である請求項44に記載の製法。 65.有機物質が架橋ポリマーである請求項64に記載の製法。 66.NUCLEOSIDE(ヌクレオシド)が下記の式の1つから選択される 部分であり: 上記式中、R8およびR10は同じかまたは異なり、水素基または保護基であり、 R9は水素基または−OR11であり、ここでR11は水素基または保護基であり、 B*は核酸塩基であることを特徴とする請求項44に記載の製法。
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