JP2000501831A - コンパクト・レーザ・ダイオード・モニタおよび方法 - Google Patents

コンパクト・レーザ・ダイオード・モニタおよび方法

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JP2000501831A JP9521356A JP52135697A JP2000501831A JP 2000501831 A JP2000501831 A JP 2000501831A JP 9521356 A JP9521356 A JP 9521356A JP 52135697 A JP52135697 A JP 52135697A JP 2000501831 A JP2000501831 A JP 2000501831A
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Abstract

(57)【要約】 気体および半透明流体双方において個々の原子種および分子種の濃度を測定する第1のコンパクト・レーザ・ダイオード・モニタ(30)は、サンプル(34)の特定の原子種または分子種の第1の選択された電子項遷移を共鳴的に励起する出力を有する第1のダイオード・レーザ(36)と、前記サンプル(34)の前記特定の原子種または分子種の第2の選択された電子項遷移を共鳴的に励起する出力を有する第2のダイオード・レーザ(38)とを含む。前記第1および第2の周波数出力間の差は、特定の原子種または分子種の振動エネルギ・レベル出力に等しい。更に、選択された原子種または分子種に、第1の周波数出力から第2の周波数出力を減じたものの2倍に等しい周波数を有するコヒーレント光子信号を、選択された方向に放出させるように選択された運動量ベクトルを用いて、前記第1および第2の周波数出力を、同時に前記サンプル(34)内に導入する。放出されたコヒーレント光子信号を受け取り、放出されたコヒーレント光子信号を分光的に分析する検出器(74)を備える。

Description

【発明の詳細な説明】 コンパクト・レーザ・ダイオード・モニタおよび方法 本発明は、一般的に、論理的時間および波長分光分析を利用した、原子種(ato mic species)および分子種(molecular species)の散乱および蛍光機構の光学的 検査装置および方法に関する。更に特定すれば、本発明は、気体および半透明液 体双方における個々の原子種および分子種の濃度を測定するための、コンパクト ・レーザ・ダイオード・モニタを対象とするものである。 少量の個々の原予種および分子種の濃度検出および測定は、多数の国家的およ び産業的な用途を含む。監督官庁(regulatory agency)は、例えば、自然および 人工双方の毒性化学物質の監視のような、多くの非軍事的目的のために、本発明 の分野に重大な関心を有している。もちろん、軍事的用途は、兵器の拡散および 使用に関連するので、核、化学的、および生物学的環境の監視を含む。 本発明は、更に、石油精製所における毒性物質の放出判定、毒性物質の品質制 御が最も重要な半導体業界、紙パルプ業界における有機および硫黄毒性化学物質 の監視のように、大多数の業界において、商業的用途を見いだすことができる。 加えて、かかるモニタを用いれば、自動車エンジン、単一段航空機タービン、お よび発電用多段タービンの効率改善に役立てることができる。 これまで、研究者は、光媒体の吸着、散乱、再放出を利用して、媒体内の原子 分子成分の同定(identity)を決定していた。しかしながら、これらの開発は、全 てではないにしても、その殆どは、非常に高価で大型の機器の使用を伴うため、 前述の多数の用途では、その使用が阻まれている。 ラマン分光法(Raman spectroscopy)およびレーザ蛍光について記載する多くの 優れた基本的な文献が今日では存在する。例えば、"Practical Raman Spectrosc opy",Gardianer および Graves,1989,Springer-Verlag,Berlin および New York ,"Analytical Raman Spectroscopy",Grasselli および Bulkin,1991,Chemical A nalysis の第114巻,John Wiley & Sons,Inc.,New York,ならびに"Topics o f Fluorescent Spectroscopy",Lakowcz,1991,Plenum Press,New York,第I,II,III巻がある。これらの参考文献は全て、ラマン散乱の未 知サンプルにおける分子結合の分析に対する応用についての概要を示す目的のた めに、その全体が本願にも含まれるものとする。 本発明は、ラマンおよび蛍光機構を分離し、原子種および分子種の低い濃度を 識別し検出する方法および装置を提供する。例えば、本発明は、多くの大気種(a tmospheric species)の背景に対する低濃度の汚染物質を検出するために用いる ことができる。この場合、大気種の分圧および大気混成物(atmospheric mixture )は、その大きさが4ないし9倍も大きい。 発明の概要 本発明の方法および装置は、以下で更に詳細に説明するように、特定の原子種 または分子種の選択された電子項遷移(electronic transition)と共鳴する周波 数を有する2つのレーザ・ダイオードを利用する。これらレーザ・ダイオードの 少なくとも一方は、同調可能であり、選択された振動エネルギ・レベル差と等し い差が、レーザの周波数間に確立され、放出される信号が、単一の平行方向にコ ヒーレントに現れるようにしなければならない。 更に特定すれば、気体および半透明流体双方において個々の原子種および分子 種の濃度を測定するための、本発明によるコンパクト・レーザ・ダイオード・モ ニタは、概略的に、サンプルの特定の原子種または分子種の第1の選択された電 子項遷移を励起する手段を与える第1のレーザ・ダイオードを含む。この場合、 第1のレーザは、第1の選択された電子項遷移と共鳴(resonant)する第1の周波 数出力を有する。 重要なのは、第2のダイオード・レーザが、前述のサンプルの特定の原子種お よび分子種の第2の選択された電子項遷移を励起する手段を与え、第2のレーザ が、第2の選択された電子項遷移と共鳴する第2の周波数出力を有することであ る。最も重要なのは、第1および第2の周波数出力の差が、特定の原子種または 分子種の振動エネルギ・レベル差に等しいことである。 前述の選択された原子種または分子種に、第1の周波数出力から前記第2の周 波数出力を減じたものの2倍に等しい周波数を有するコヒーレント光子信号を選 択された方向に放出させるように選択された運動量ベクトルを用いて、レーザか らの第1および第2の周波数出力を同時にサンプル内に導入する手段を備える。 更に、放出されたコヒーレント光子信号を検出し、これを分光的に分析する手段 も備える。 更に特定すれば、第1および第2周波数出力をサンプル内に導入する手段は、 第1および第2周波数出力をサンプル内に収束させるレンズ・システムを含み、 ミラー構造が、サンプルを通過した第1および第2周波数出力を、選択された回 数だけ、例えば、少なくとも100回までまたはそれ以上、サンプルに再入射さ せる手段を与える。 重要なのは、前述のミラー構成において、レンズ・システムが互いに10セン チメートル以下だけ離間されており、約1,000cc以下の体積および1キロ グラム未満の質量を有する光学系の構築を可能とする。これについては、以下で 更に詳しく説明する。 加えて、光学手段を備え、サンプルと放出信号を検出する手段との間に配置し て、サンプルによって発生される背景の蛍光信号を減少させるようにしてもよい 。これは、放出されたコヒーレント光子信号を検出する手段に入射する蛍光信号 の量を減少させることによって達成する。 更に一層特定すれば、放出された光子信号を検出する手段が、同調可能な波長 フィルタを含んでもよく、これは熱を加えることによって同調可能なものとする とよい。この点について、同調可能波長フィルタは、2枚の離間した平面平行プ レートを有し、これらのプレートの間に有機化学物質が配されたファブリ・ペロ ー素子から成るものとするとよい。 以下で更に詳細に論ずるが、用いる有機化学物質は、温度による屈折率変化率 、更に具体的には、温度の上昇に伴って低下する屈折率を有することが好ましい 。 あるいは、同調可能な波長フィルタは、温度による屈折率変化率を有する固体 の無機物質から成るものとしてもよい。本発明の一実施形態では、同調可能な波 長フィルタからの出力を受け取るように配置され、ファブリ・ペロー出力内の縞 を選択し検出する手段を含んでもよい。 更に特定すれば、放出されたコヒーレント光子信号を検出する手段は、選択さ れた縞を受け取り、それに対応する電気信号を生成する検出アレイを含んでもよ い。 一実施形態では、放出されたコヒーレント光子信号を検出する手段は、ファブ リ・ぺロー素子から出力される、単一次数のフリンジを分離する広帯域フィルタ を含んでもよい。具体的には、広帯域フィルタは、音響光学的同調可能フィルタ から成るものとするとよい。 更に、本発明によれば、気体および半透明流体双方において個々の原子種およ び分子種の濃度を比較するための、コンパクト・レーザ・モニタを提供すること も可能である。 この場合、第1のレーザ・ダイオードが、サンプルおよび標準の特定の原子種 または分子種の、第1の選択された電子項遷移を励起する第1のダイオード・レ ーザ手段を与える。第1のレーザは、前記第1の選択された電子項遷移と共鳴す る第1の周波数出力を有する。加えて、第2のダイオード・レーザを用いて、前 述のサンプルおよび標準の特定の原子種または分子種の第2の選択された電子項 遷移を励起する第2のダイオード・レーザ手段を与える。第2のレーザは、第2 の選択された電子項遷移と共鳴する第2の周波数出力を有する。第1および第2 の周波数出力間の差は、特定の原子種または分子種の振動エネルギ・レベル差に 等しい。 加えて、前述のサンプルおよび標準内で選択された原子種または分子種に、第 1の周波数出力から第2の周波数出力を減じたものの2倍に等しい周波数を有す るコヒーレント光子信号を、選択された方向に放出させるように選択された運動 量ベクトルを用いて、第1および第2の周波数出力を同時にサンプルおよび標準 内に導入する手段を備える。また、放出されたコヒーレント信号を検出し、それ らを比較する手段も備える。 気体および半透明流体双方において個々の原子種および分子種の濃度を監視す るための、本発明による方法は、特定の原子種または分子種の第1の選択された 電子項遷移と共鳴する周波数を有する第1のレーザを、特定の原子種または分子 種から成るサンプルに導入するステップを含む。 同時に、第2のレーザをサンプルに導入し、選択された原子種または分子種に 、選択された方向にコヒーレント光子信号を放出させ、放出されたコヒーレント 光子信号を検出する。 図面の簡単な説明 本発明の利点および特徴は、添付図面との関連において、以下の説明を検討す ることによって、よりよく理解されよう。 図1は、本発明の機構を記述する範囲における、原子種および分子種の簡略エ ネルギ・レベル図である。 図2は、本発明の一実施形態のブロック図である。 図3は、本発明の、特に、そのコンパクトな光学系の特徴、および蛍光のよう な背景放出光からのコヒーレントなラマン信号の特徴について、本発明を詳細に 説明する図である。 詳細な説明 図1は、仮説的な原子種または分子種の簡略エネルギ・レベル図である。図1 のエネルギ・レベル図によって表される原子種または分子種、即ち、媒体には、 振動エネルギ・レベルを励起する周波数範囲のエネルギが照射される。種々のタ イプのレイリーおよびラマン散乱が発生し、放出されるラマン・スペクトル(Ram an spectrun)を分光的に分析し、その媒体を識別することができる。 図1は、種々の散乱機構媒体(scattering mechanism medium)を記述するのに 有用である。図1において、v”は、図示の原子種または分子種の基底振動レベ ル(ground vibrational level)を表す。最初の励起振動エネルギ・レベルを、線 v’で識別する。これらの振動エネルギ・レベルの差、Δv=v’−v”は、各 分子に特定的なものである。ストークス共鳴散乱(SRS:Stokes resonancesc attering)は、媒体が周波数veを照射されると発生する。 これは、媒体の電子状態を、破線10で示す仮想連続レベルに励起させる。散 乱放射として、異なる周波数のエネルギを放出する。この周波数をvsとする。 これは、通常のラマン散乱減少を記述するものであり、媒体に周波数veを照射 する1つのレーザを用いる。 例示の目的のために、レイリー散乱(RAS)も図1に示す。この機構では、 吸収されたレーザ周波数veによって、仮想連続レベル10への電子項遷移が発 生する。しかしながら、放出光は、同じ周波数v’sにおいて発生する。したが って、ラマン散乱は、レイリー散乱とは散乱光の周波数が異なる。レイリー散乱 は、非散乱光と同じ周波数の散乱光を生成し、図1には示されていないが、確定 した位相関係を維持する。 図1に示すストークス・ローマン散乱では、散乱は非コヒーレントであり、位 相がランダムに変化する。 吸収エネルギv’eが仮想連続レベル10への遷移を生ずるとき、反ストーク ス・ラマン散乱(ARS:anti-Stokes Raman scattering)として知られている 、別のスペクトル線集合が発生し、その後に放出される散乱光子v”sは、エネ ルギが吸収光よりも上回る。これは、図1に、「反ストークス」という見出しで 示されている。 典型的に、基底状態が安定であり、通常、より高い母集団分数(populationfra ctions)を有するので、ストークス線の方が強い。ストークス、反ストークスお よびレイリー散乱に対する断面積は全て、実験に用いられるレーザ周波数の4乗 として増加することは公知である。しかしながら、分析者にとっては不幸なこと に、ラマン散乱は、近赤外線(1,000nm)では、レーザ蛍光よりも約8百 万分の1と、確率が大幅に低い(典型的な断面積は、それぞれ、10-29cm2お よび10-19cm2である)。 これらの波長では、電子項遷移および振動的遷移で蛍光を発する分子の分量(f raction)は、スペクトルの中で最低である。UV、可視、IR等他の波長の多く では、単純な媒体における各分子の非常に強力なレーザ蛍光が、多数の異なる波 長において、複雑なスペクトル線の集合を形成する。したがって、多くの分子に よるサンプル・スペクトルは、多くの場合、複雑で混成されたスペクトルを有し 、レーザに加えて高い解像度の分光分析を必要とする。更に、レイリー散乱は、 約10-25cm2の断面積、およびレーザ周波数において、それ自体の背景ノイズ を発生する。 したがって、レイリー散乱および蛍光は双方共、放出スペクトルを混成(conta mination)する。蛍光の混成は、赤外線範囲(3,000〜30,000nm) のダイオード・レーザ波長において最も緩いが、双方共UV範囲(40〜400 nm)では非常に厳しい。これらの波長では、ほとんどの分子がそれらの基本振 動帯域(赤外線)または電子項遷移(UV)のいずれかを有する。先に注記した ように、本発明は、上述の背景混成に対する、低濃度の特定の原子種および分子 種の検出を可能にするものである。 他の一般的なラマン散乱技法に、特定の分子の電子項遷移のエネルギ・レベル 差に正確に対応する周波数を有するレーザを利用するものがある。分子の各電子 項遷移は、図1の線14,16で表される、多くの振動および回転サブバンドを 有する。したがって、NO2またはO3のような適切な分子が可視電子状態(visib leelectronic state)を有するのであれば、発生し得る二次的遷移(subtransitio n)の1つが、可視または近赤外線レーザ周波数と一致する可能性がある。 この共鳴ラマン技法によって、オフ共鳴レーザ周波数において、ストークスお よび反ストークス散乱よりも10,000倍強力な(10-24cm2)断面積が得 られる。この技法は、N2,O2,H2O,およびCO2のような豊富な大気種の存 在の中で、ppb単位のNO2の検出を可能にする。 他の公知技法に、ハイパー・ラマン効果(hyper Raman effect)として知られて いるものがある。これは、ラマン散乱技法の一種でレーザを2つ用いるものであ り、同じ分子に対して、ラマン断面積を蛍光のそれよりも更に強化する。この技 法は、ストークス形態ではCSRSとして、反ストークス形態ではCARSとし て知られている。これは、先に論じた共鳴ラマン散乱(RRS)に対して、コヒ ーレント・ラマン散乱(CRS:coherent Raman scattering)を表す。 この技法では、2つのCRSレーザ技法間の差を、研究のために選択された各 分子の振動的エネルギ・レベル差に正確に等しくしなければならない。2つのレ ーザ周波数間の差のみが、CARSおよびCSRS双方にとって重大である。更 に、この技法では、レーザの一方は、典型的に、パルス駆動されサンプルに対す る瞬時的なパワー強度を増大させる。この技法では、主要なハイパー・ラマン散 乱光は、第1のレーザの周波数から第2のレーザの周波数を減じたものの2倍に 等しい周波数において表れる。 本発明は、1対の正確に同調させたレーザを用いて、光学的に増強したラマン 散乱断面積を与える。図2に示すように、第1のレーザ36は、対象とする分子 の電子項遷移と正確に共鳴する周波数を有する。CSRSおよびCARS技法に おいて述べたように、第2のレーザ38は、第1のレーザ20とは周波数が異な っている。したがって、周波数差は、分子振動エネルギ差に等しい。 更に、本発明では、レーザ20,22は、各分子のエネルギ・バンド図に正確 に同調させることによって、光学的に増強したラマン散乱断面積を与えるように した。 その結果、放出信号はコヒーレントとなり、選択された方向に向かう。 通常のラマン散乱では、運動量集中度(momentum concentration)は、以下のベ クトル式で表される。 Ks=Ke−Ka このベクトル式は、3つのスカラー式を表し、各々三次元の1つを表している。 単一のレーザのベクトル運動量はKeであり、分子のベクトル運動量はKaであ る。 Kaの絶対値は、図1上に与えられたもののΔvの振動エネルギ差に等しい。 散乱からの信号光子は、ベクトルKsで表されている。 このべクトル式では、唯一でない解も可能である。何故なら、5つの未知数、 即ち、rs、θs、φs、θa、およびφaに対して、スカラー式は3つのみである からである。ここで、θsおよびφsは、分子のベクトル運動量を定義する角度で あり、θaおよびφaは分子のベクトル運動量を定義する角度であり、rsは信号 ベクトルの値である。結果的に、通常のラマン散乱では、信号は、平行化ビーム 状にコヒーレントに表れるのではなく、広い円錐状に非コヒーレントに表れる。 一方、本発明によれば、2つのレーザを使用することにより、分子運動量ベク トルKaとの2回の光子運動量交換(photon momentum exchange)Keが得られ る。これらの交換は、散乱ビームが、以下の式で定義されるものとして表れる固 定角度を決定する。 Kp=Ke−Ka ここで、 Ka=Ke−Kc である。 したがって、双方のベクトルKeおよびKcは、以下で述べるように、光学系 の幾何学的形状で決定されるので、放出光子Kpのベクトルが定義される。 その結果、ベクトルKpによって定義される放出光子信号は、θpおよびφpに よって定義される方向に放出される、コヒーレントなビームとなる。正規のラマ ン散乱とは対照的に、ビームは既知の方向に放出されるので、適正な光学的設計 を用いれば、捕獲可能な散乱光子の分量を増加させることができる。これについ ては、図3との関連において以下で論ずる。 ここで図2に戻る。気体および半透明流体双方における個々の原子種および分 子種の濃度を測定し比較する、コンパクト・レーザ・ダイオード・モニタ30を 、ブロック図形態で示す。 図2に示すモニタは、既知の即ち標準的なサンプル32の照射を未知の試料即 ちサンプル34の照射と比較するという事実を特徴とするものであるが、本装置 は、基準32なしでも、サンプル34における中性種の濃度測定および/または 検出に利用可能であることは認められよう。構成要素の説明における冗長性をな くすために、標準32なしで本発明を用いる際の説明は、別個には行わない。し かしながら、本明細書は、本発明の特徴および構成要素の全てが図2に示されて いるので、かかる実施形態全てを含むことを意図するものである。 本発明によれば、コンパクト・レーザ・ダイオード・モニタ30は、概略的に 、サンプル34および標準32の特定の原子種または分子種の第1の選択された 電子項遷移を励起する手段を与える、第1のダイオード・レーザ36を含む。以 下で更に詳しく論ずるが、第1のレーザ36は、第1の選択された電子項遷移と 共鳴する、第1の周波数出力を有する。 また、サンプル34および標準32の分子種の前述の特定のサンプルの第2の 選択された電子項遷移を励起する手段を与える、第2のダイオード・レーザ38 も備えている。第2のレーザ38は、第2の選択された電子項遷移と共鳴する第 2の周波数出力を与え、先に注記したように、第1および第2の周波数出力間の 差は、前述の特定の原子種または分子種の振動エネルギ・レベル差に等しい。 レーザ・ダイオード36,38には、パワーが少なくとも0.5ワットのもの が、商業的に入手可能であり、先に述べた第1および第2の選択された電子項遷 移の共鳴励起のための各周波数出力に基づいて選択される。当然、波長の選択は 、考慮対象の原子種または分子種に適した周波数差を有するように、行わなけれ ばならない。 一例として、本発明に適した、ハイ・パワーAlGaInAsレーザ・ダイオ ード(LD)対を、表1に明示するが、ここに示唆する対が、適切なレーザの限 定を意図するものではない。 レーザ・ダイオード36,38の波長は、表1に明示したCARS信号の波長 を決定する。何故なら、図1から、信号波長λpは以下の式で表されるからであ る。 λp=1/ωp ここで、ωp=2ωe−ωe,ならびにx=eおよびcについて、 ωx=vxc/n(空気) ここでは、ωeぉよびωcは、表1のレーザλeおよびλcの波数であり、対応する ve−vcは、図1の周波数であり、cは真空における光速であり、n(空気)は 、空気の屈折率である。 また、レーザ・ダイオード36,38の選択は、光源の背景蛍光を最小に抑え ることも考慮して行わなければならない。 選択されたレーザ36,38は、従来のヒート・シンク42,44によって支 持され、必要に応じて、本発明によって選択された、小形化に適した質量および コストの電源46による給電を受ける。 レンズ48およびミラー50の組み合わせにより、レーザ・ビームを平行化し 、同一のレーザ・ダイオード・ビームを形成し、図2に示す、標準サンプル32 および未知サンプル34に向けて送出する手段が備えられる。先に注記したよう に、本発明によるモニタが、標準サンプル32なしで用いられる場合、レンズ4 8およびミラー50は、レーザ・ビーム54,56を平行化し、検査対象サンプ ル34に向けてのみ送出するように選択され、配置される。 以下で更に詳しく論ずるが、入射レーザ・ビームの有効断面積を拡大する、即 ち、より大きな有効断面積を形成するために、ホワイト・セル62,64が、サ ンプル64、サンプル62を通過した第1および第2周波数出力を、選択された 回数だけサンプル34および標準32に再入射させる手段を与える。移動距離を 2cmとして、約50回ビームがサンプル34および標準32に再入射した場合 、全長100cmの経路を得ることができる。しかしながら、少なくとも100 回以上の繰り返し(pass)を使用する場合もあることが予測される。 光学部材68,70は、ホワイト・セル62,64からの散乱信号を捕獲する 手段を与える。これについては、以下で更に詳しく論ずる。この点について、光 学部材68,70には、楕円形ミラーが好ましい。何故なら、これらは大きな立 体角を有することができるからである。 図2において概略的に破線で示すように、そして以下で更に詳しく論ずるよう に、放出コヒーレント光子信号を検出し、この放出コヒーレント光子信号を分光 的に分析する手段74を備える。この分析は、サンプル34および標準32双方 からのコヒーレント光子信号の比較を含むことができる。 検出手段74は、概略的に、レンズ76,78、ファブリ・ペロー・フィルタ 82,84、広帯域フィルタ90,92、および検出器96,98のような、分 光分析用平行化および捕獲光学系を含むものとすることができる。 以下で更に詳しく提示するが、ファブリ・ペロー・制御システム102,10 4が、以下で論ずる、ファブリ・ペロー・フィルタまたはそれに代わる音響光学 的同調可能フィルタ(AOTF:acoustic-optic tunable filter)の熱電気的 温度制御を行う。 検出器96,98には、従来の制御電子電源106,108が、検出器96, 98の出力のための増幅器112と共に備えられている。検出器96,98の出 力は、データ・プロセッサ114に結合され、図118によって表されるような 、電気信号および対応する光学出力を生成することができる。 次に、図3に移ると、本発明によるコンパクト・レーザ・ダイオード・モニタ が、一層概略的な形式で示されており、明確化の目的のために、未知サンプル3 4に2本のレーザ・ビームを方向付ける1つのチャネルが示されている。図2お よび図3における参照番号は、モニタ30の同様または同一の構成要素を表すこ とは認められよう。 図3には、第1および第2周波数出力54,56をサンプル34上に収束させ る手段を与えるレンズ122,124が表されている。 既に論じたように、ミラー126,128,130,132は、第1および第 2の周波数出力54,56が、ミラー126,132および128,130間の 2cmの間隔にわたって、サンプル34を通過し、選択された回数、例えば、5 0回サンプルに再度入射するように配置されている。 本発明にしたがって、入射ビーム54,56のために、効果的に所望のラマン 断面積の拡張を図るためには、約100回まで、またはそれ以上の繰り返しを用 いる場合があるが、この繰り返される横断は、明確化のために、図面には示され ていない。 レンズ122,124およびミラー126,128,130,132の角度位 置を適切に決めることによって、先に定義した、レーザ・ビーム54,56に関 連するレーザ運動量ベクトルKeおよびKcの定義が可能となる。これらは、図 3に示すように、コヒーレントな光子信号134の放出を選択された方向に行わ せる。更に特定すれば、レーザ・ビーム54,56に関連する運動量ベクトルKe およびはKc、以下のように計算することができる。 CARS散乱光運動量ベクトルKpは、3つの直交成分に比例する。 Kp=(+ωpsinθpcosφp,ωpsinθpsinφp,ωpcosθp) したがって、Ep=Pp cとなり、ここで、光子エネルギEpおよび運動量Ep=運 動量Pp=h/2p=hωp,h=8頁の式からのプランク定数であり、Kp=2Ke −Kcが得られる。 Kp=(2ωesinθeconφe−ωcsinθccosφc, 2ωesinθesinθe−ωcsinθcsinφc, 2ωecosθe−ωccosθc) ωe,ωc,θe,φe,θcおよびφcは、CARSホワイト・セルの設計によっ て決められるので、上述のKpベクトルの3番目の成分を用いて、cosθおよ びsinθpを計算することができる。次に、この同じベクトルの最初の成分お よび2番目の成分を用いて、sinφpおよびcosφpを計算することができる 。ωp=2ωe−ωcであるので、このベクトルは完全に決定される。 本発明のこの特徴は、放出信号の背景ノイズからの分離において、重要な利点 が得られる。即ち、背景ノイズはサンプルからランダムに放出されるので、特定 の方向に向かうコヒーレント信号の生成によって、多大な幾何学的な利点が得ら れる。CARS光は、角度θpおよびφpにおいてのみ表れる。したがって、検出 レンズは、この光を、検出器の小さな点に集中させることができる。同時に、蛍 光信号が、全ての角度で表れ、光学系によって分散される。 更に、放出信号を光学手段138に通過させることによって、ランダムに送出 される背景に対して放出信号13の一層の強調が得られる。光学手段138は、 スリット140,142、レンズ144,146、およびスリット148を含む ものとすることができ、これらは全て従来通りに配列され、ランダムに発生する 背景ノイズから、放出信号134を光学的に分離する。 図3に示すように、放出コヒーレント光子信号134を検出する手段74は、 分光分析器を含む。これは、先に簡単に説明した、ファブリ・ペロー・フィルタ 82、またはZnSeプリズム(ZSP)、あるいは、限定する訳ではないが、 例えば、O2結晶(O2crystal)で作られた、音響光学フィルタ即ち同調可能フィ ルタ(AOTF)とすることができる。これらのフィルタは、検出レンズによる CAR信号の合焦特性を乱すものではない。 ファブリ・ペローとは、一般的にはエタロン(etalon)と呼ばれる、2枚のコー ティングを施した、平面で平行度が高いプレート154,156から成る、マル チ・バンドパス・スペクトル・デバイスのことである。ファブリ・ペロー152 によって透過される波長は、以下に示す次数mの関数である。 mλ=2nhcosθ ここで、λは波長、nはエタロン間にある媒体の屈折率、hはエタロンの分離度 、θは入力信号および光学的アクセス間の角度である。次数が1の場合、以下の 式で示すエタロンの自由構造範囲Δλ(FSR:free structural range)によ って与えられる、狭い帯域の波長を分離する。 Δλ(FSR)=λ2/2nh ファブリ・ペロー152は、非常に狭い波長フィルタであり、先に明示した式 で示される波長のみを透過させる。マルチパス・フィルタの幅は、直前に示した 式を細度(fineness)と呼ばれる量Fで除算することによって得られる。Fは通常 約30である。また、フィルタ152は、屈折率n、またはh即ちエタロン15 4,156間の空間のいずれかを変化させることによって、同調が可能である。 ファブリ・ペローのエタロン154,156の間隔は、エタロン154,15 6間にある物質の屈折率に応じて、約4cm−1の自由スペクトル範囲即ち約1 00GHzに対応して、約0.1cmとすればよい。この解像度は、プレートの 細度が約25の場合、540nmにおける約0.004nm、または、860n mにおける約0.012nmの波長解像度と等価である。 本発明によれば、プレート154,156間に配される有機的液体の使用によ って、ファブリ・ペローを効果的に同調させる。屈折率変化率温度(index ofref raction change rate temperature)を有する有機化学物質、摂氏数度のプレー トおよび有機的液体の温度変化、および低パワーの熱電気(TE:thermoelectri c)装置の使用により、移動部品即ち圧電クリスタルを用いずに、ファブリ・ペ ロー・キャビティを均一に同調させることができる。 例えば、エタノール、アセトンおよびその他の多くの有機化学物質は、20℃ の温度で、少なくとも−0.0042/℃の屈折率変化率を有する。この液体の 温度変化は、温度が6℃のみで波長が700nmの場合に、エタロン・プレート 154,156間で、1自由スペクトル範囲全体(約2nmまたは1次数)にわ たって波長を変化させることになる。動作に必要な温度は、以下の式から求める ことができる。 Δλ(δT)=2((n)T1−n(T2)(h(T1))−h(T2))c osθ/m いずれの波長λにおいても、プレートの自由スペクトル範囲Δλ(FSR)は 、以下の式で示される。 Δλ(FSR)=λ2/2mn(T1)h(T1)cosθ Δλ(δT)>δλ(FSR)であることが必要である。これらの式において 、mは干渉縞の次数であり、n(T)は温度Tにおける有機的液体の屈折率であ り、h(T)は、温度と共に変化する、ファブリ・ペロー・プレート154,1 56間の間隔であり、θは入射光およびプレートの光軸間の角度である。 プレートの間に配される液体は、その屈折率が温度の上昇に伴って低下するも のを選択する。このようにするのは、プレート154,156間の分離tは、温 度によってわずかしか増加しないからである。融解シリカの熱膨張率は約10( −7)cm/cm℃である。温度の上昇によってシリコンが膨張し、プレート間 の分離が減少するので、プレート間の分離の変化は小さく、同調には効果的であ る。 ファブリ・ペロー・プレートは寸法が小さく、例えば、3cmx2cm程度な ので、質量が小さく、数秒間でプレート154,156を1自由スペクトル範囲 において同調させるには、約15ワットのパワーを有する熱電気式冷却機160 で十分である。熱電気的冷却機160は、従来の設計のものでよく、図2および 図3に示すように、電源102によって制御することができる。 同調可能な波長フィルタの他の選択肢として、例えば、ZnS,AgGaS2, LiIO3,GBO,ADPおよびKN63のような熱電気光学係数(thermoelec tric optical coefficient)が高い物質を、エタロン154に用いることがあげ られる。かかる固体無機物質の屈折率は、約20℃の温度で急激に変化する。こ れらの結晶は、CSK Optronics社またはSkytek Corporationから入手可能である 。 前述の物質の殆どは、10℃未満の温度変化で、1自由スペクトル範囲にわた る同調が可能である。この温度範囲は、電源102を通じて、熱電気的装置によ って容易に達成される。電源102は、勿論、コンピュータ制御とすることがで きる。シリコン・サーミスタを用いて0.01℃の精度で、温度を監視すること ができ、この場合、1自由スペクトル範囲だけファブリ・ペロー152を同調さ せるために必要な温度変化は、次の通りである。 ΔT=n(dλ/λ)FSR/(dn/dT+n(dh/dT)) ここで、(dλ/λ)FSRはファブリ・ペロー・エタロンの自由スペクトル範囲 =λ/2nh、dn/dTはエタロンの材料の熱光学係数、nはエタロンの材料 の屈折率、(dh/dT)は熱膨張係数である。適切なファブリ・ペロー・フィ ルタは、Melles Griot社またはBurleigh Instruments社から入手可能である。 あるいは、波数に対してほぼ一定である約40cm-1のバンドバスを有する高 解像度の音響光学的に同調可能なフィルタを用いてもよい。かかるAOTフィル タは、メリーランド州バルチモアの Brimose 社から入手可能であり、選択した プレート間分離に完全に一致する。適切なAOTFは、ファブリ・ペロー・プレ ート154,156と同様に、1/λ2として、波長と共に増減するバンドパス を有する。 広帯域フィルタ90は、AOFTまたは1つ以上のZnSeプリズム166, 168としてもよい。2つ以上のプリズム166,168を組み合わせて(intan dem)用い、ファブリ・ペロー152によって放出される単一値m、即ち、次数の 干渉縞(図示せず)を分離することも可能である。適切なプリズム166,16 8は、II-VI Corporation から入手可能であり、それらの高スペクトル分散dn /dλに、その主要な利点がある。かかるプリズムの他の利点は、同時に多くの 次数mのファブリ・ペロー・プレート154,156の観察を可能にする機 能を有することである。あるいは、プリズム166,168の代わりに、AOT Fを用いてもよい。しかしながら、これらはZnSeプリズム程経済的ではない 。 プリズム166,168に関して、逆スペクトル分散率(reciprocal spectral dispersion)dy/dλは、以下の式で示される。 dy(ZSP)/dλ=Fm(dn/dλ)B/b ここで、Fmは単位がcmの捕獲用レンズの焦点距離であり、Bはプリズムの波 長であり、bはプリズムの前而に入射するビームの開放アパーチャ(openapertur e)である。 適切なプリズム166,168は、その底辺対アパーチャ比B/bが1.72 である。この比は、二等辺(60゜)プリズムを示唆し、ファブリ・ペロー・エ タロンのアパーチャに対応するためには、b=2cmであることも要求する。Z nSeの差分屈折率dn/dλは、0.54ミクロンにおける0.994/ミク ロンから、0.74ミクロンにおける0.386/ミクロンまで変化する。この 変化によって、ZnSeプリズムの逆分散率は、0.54ミクロンにおいて約1 11ミクロン/nm、0.74ミクロンにおいて約84ミクロン/nmとなる。 この逆分散率を計算するために、検出捕獲用レンズの焦点距離Fmはわずか6c mであると仮定する。 次数1におけるファブリ・ペロー逆スペクトル分散率は、以下の式で計算する ことができる。 dy(FP)/dm=Fmtanθ2 ここで、θ2=arc cos((m−1)cosθ1/m)、およびmは(2a )またはcosθ1=1の場合m=2nt/λで与えられる。cosθ1=1(中 央の縞の場合)とすると、次の縞までの直線距離は、0.56ミクロンにおいて 約0.32cmであり、0.74ミクロンにおいて約0.36cmである。これ らの結果は、エタロンの細度が30の場合、空間解像度要素(spatialresolution element)が約100ミクロンであることを暗示する。 この数値は、ナノメートル当たりのZnSeプリズム166,168のスペク トル分散に非常によく一致する。プリズム166,168およびエタロン154 ,156間の分散関係は、単に90゜回転させるだけで、ta256要素線型ア レ イ・ダイオード(LAD)検出器(図示せず)が、高解像度および低解像度双方 において機能可能なことを保証する。移動が必要でない場合、二次元冷却電荷結 合素子96を用いて、縞を直接視認してもよい。この構造によって、高解像度測 定および低解像度測定が同時に可能となる。CCD検出アレイ95は、データ・ プロセッサ114内のビデオ・ボードと共に、低解像度即ち1nm解像度におけ るスペクトルを調査し、更に約0.05nmの高スペクトル解像度において、よ り強いスペクトル線の表示も行う。 適切な二次元冷却電荷結合素子96,98は、Hamamatsuf 社または EG&GRet icon社から入手可能である。 要約すれば、本発明によるモニタは、移動部品を用いずに、500ないし4, 000nmの波長全てにアクセスすることができる。この設計は、図2において Sという印を付けた位置に100ミクロン・アパーチャを止めて、異なる放出線 からファブリ・ペロー次数を分離することを必要とする。次数はアパーチャがな いと重なり合うが、CCD二次元アレイ96,98が縞の重複を分解する。単一 のスペクトル線を観察するには、線型変数即ち音響光学(AOTF)フィルタを 用いて、重複を除去すればよい。この設計は、LAD検出アレイの90゜回転に よって、ファブリ・ペロー(高)およびプリズム(低)解像度モード双方で、ス ペクトルに最大限アクセスする選択肢を有する。高(ファブリ・ペロー)モード における高解像度は700nmにおいて約1.2cm-1、即ち、0.05nmで あり、低(プリズム)モードでは、700nmにおいて約30cm-1、即ち、1 .2nmである。CLM2およびCLMSW計器は各々、異なるレーザを必要と する。 以上、本発明によるモニタおよび方法について、本発明を用いてそれを役立て ることができる態様を例示する目的のために記載したが、本発明はそれに限定さ れる訳ではないことは認められよう。したがって、当業者に想起し得るあらゆる および全ての変更物、変形物、または均等物は、添付の特許請求の範囲に定義さ れている本発明の範囲に該当すると見なすこととする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK, MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR ,TT,UA,UG,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.気体および半透明流体双方において、個々の原子種および分子種の濃度を測 定するためのコンパクト・レーザ・ダイオード・モニタであって、 サンプルの特定の原子種または分子種の、第1の選択された電子項遷移を励起 する第1のダイオード・レーザ手段であって、前記第1の選択された電子項遷移 と共鳴する第1の周波数出力を有する前記第1のレーザ手段と、 前記サンプルの前記特定の原子種または分子種の第2の選択された電子項遷移 を励起する第2のダイオード・レーザ手段であって、前記第2の選択された電子 項遷移と共鳴する第2の周波数出力を有し、前記第1および第2の周波数出力間 の差が、前記特定の原子種または分子種の振動エネルギ・レベル差に等しい、前 記第2のレーザ手段と、 前記選択された原子種または分子種に、前記第1の周波数出力から前記第2の 周波数出力を減じたものの2倍に等しい周波数を有するコヒーレント光子信号を 、選択された方向に放出させるように選択された運動量ベクトルを用いて、前記 第1および第2の周波数出力を同時に前記サンプル内に導入する手段と、 前記放出されたコヒーレント光子信号を検出し、前記放出されたコヒーレント 光子信号を分光的に分析する手段と、 から成ることを特徴とするコンパクト・レーザ・ダイオード・モニタ。 2.前記第1および第2周波数出力を前記サンプル内に導入する手段が、前記第 1および第2周波数出力を前記サンプル内に収束させるレンズ手段を備えること を特徴とする請求項1記載のモニタ。 3.前記第1および第2の周波数出力を前記サンプル内に導入する手段が、更に 、前記サンプルを通過した第1および第2周波数出力を、選択された回数だけ、 前記サンプルに再入射させるミラー手段を備えることを特徴とする請求項2記載 のモニタ。 4.前記選択された回数は少なくとも50回であることを特徴とする請求項3記 載のモニタ。 5.前記レンズ手段および前記ミラー手段が、互いから2センチメートル以下離 間されていることを特徴とする請求項4記載のモニタ。 6.更に、前記サンプルおよび前記検出手段間に配置され、前記サンプルによっ て発生され、前記放出されたコヒーレント光子信号を検出する前記手段に入射す る蛍光信号を減少させる光学手段を備えることを特徴とする請求項2記載のモニ タ。 7.前記放出されたコヒーレント光子信号を検出する前記手段が、同調可能な波 長フィルタからから成ることを特徴とする請求項6記載のモニタ。 8.前記同調可能な波長フィルタは、それに熱を加えることによって同調可能で あることを特徴とする請求項7記載のモニタ。 9.前記同調可能な波長フィルタが、2枚の離間した平面平行プレートを有し、 該プレートの間に無機化学物質が配されたファブリ・ペロー素子から成り、前記 有機化学物質が、温度による屈折率変化率を有することを特徴とする請求項8記 載のモニタ。 10.前記無機化学物質は、温度の上昇に伴って、その屈折率が低下することを 特徴とする請求項9記載のモニタ。 11.前記同調可能な波長フィルタが、固体無機物質で作られた2枚の離間した 平面平行プレートを有するファブリ・ペロー素子から成り、前記固体有機物質が 、温度による屈折率変化率を有することを特徴とする請求項8記載のモニタ。 12.更に、前記ファブリ・ペロー素子を同調させるための熱電気的加熱手段を 備えることを特徴とする請求項9、10または11記載のモニタ。 13.前記放出されたコヒーレント光子信号を検出する前記手段が、選択された ファブリ・ペロー縞を受け取り、それに対応する電気信号を生成する検出アレイ 手段を備えることを特徴とする請求項9記載のモニタ。 14.前記放出されたコヒーレント光子信号を検出する前記手段が、前記選択さ れたファブリ・ペロー縞を受け取り、それに対応する電気信号を生成する検出ア レイ手段を備えることを特徴とする請求項13記載のモニタ。 15.前記放出されたコヒーレント光子信号を検出する前記手段が、前記ファブ リ・ペロー縞の1つおよび前記選択された縞を受け取り、それに対応する電気信 号を生成する検出アレイ手段を備えることを特徴とする請求項13記載のモニタ 。 16.前記放出されたコヒーレント光子信号を検出する前記手段が、前記ファブ リ・ペリー・デバイスの単一次数の縞出力を分離する広帯域フィルタ手段を備え ることを特徴とする請求項9記載のモニタ。 17.前記広帯域フィルタ手段が、音響光学的同調可能フィルタから成ることを 特徴とする請求項16記載のモニタ。 18.気体および半透明流体双方において、個々の原子種および分子種の濃度を 比較するためのコンパクト・レーザ・ダイオード・モニタであって、 サンプルおよび標準の特定の原子種または分子種の、第1の選択された電子項 遷移を励起する第1のダイオード・レーザ手段であって、前記第1の選択された 電子項遷移と共鳴する第1の周波数出力を有する前記第1のレーザ手段と、 前記サンプルおよび前記標準の前記特定の原子種または分子種の第2の選択さ れた電子項遷移を励起する第2のダイオード・レーザ手段であって、前記第2の 選択された電子項遷移と共鳴する第2の周波数出力を有し、前記第1および第2 の周波数出力間の差が、前記特定の原子種または分子種の振動エネルギ・レベル 差に等しい、前記第2のレーザ手段と、 前記サンプルおよび前記標準における前記選択された原子種または分子種に、 前記第1の周波数出力から前記第2の周波数出力を減じたものの2倍に等しい周 波数を有するコヒーレント光子信号を、選択された方向に放出させるように選択 された運動量ベクトルを用いて、前記第1および第2の周波数出力を同時に前記 サンプルおよび前記標準内に導入する手段と、 前記放出されたコヒーレント信号を検出し、それを比較する手段と、 から成ることを特徴とするコンパクト・レーザ・ダイオード・モニタ。 19.前記第1および第2周波数出力を前記サンプル内に導入する手段が、前記 第1および第2周波数出力を前記サンプルおよび前記標準上に収束させるレンズ 手段を備えることを特徴とする請求項18記載のモニタ。 20.前記第1および第2の周波数出力を前記サンプル内に導入する手段が、更 に、前記サンプルを通過した第1および第2周波数出力を、選択された回数だけ 、前記サンプルおよび前記標準に再入射させるミラー手段を備えることを特徴と する請求項19記載のモニタ。 21.前記選択された回数は少なくとも50回であることを特徴とする請求項2 0記載のモニタ。 22.前記レンズ手段および前記ミラー手段が、互いから2センチメートル以下 離間されていることを特徴とする請求項21記載のモニタ。 23.更に、前記サンプルおよび前記標準と前記検出手段との間に配置され、前 記サンプルによって発生され、前記放出されたコヒーレント光子信号を検出する 前記手段に入射する蛍光信号を減少させる光学手段を備えることを特徴とする請 求項19記載のモニタ。 24.前記放出されたコヒーレント光子信号を検出する前記手段が、同調可能な 波長フィルタからから成ることを特徴とする請求項23記載のモニタ。 25.前記同調可能な波長フィルタは、それに熱を加えることによって同調可能 であることを特徴とする請求項24記載のモニタ。 26.前記同調可能な波長フィルタが、2枚の離間した平面平行プレートを有し 、該プレートの間に有機化学物質が配されたファブリ・ペロー素子から成り、前 記有機化学物質が、温度による屈折率変化率を有することを特徴とする請求項2 5記載のモニタ。 27.前記有機化学物質は、温度の上昇に伴って、その屈折率が低下することを 特徴とする請求項26記載のモニタ。 28.前記同調可能な波長フィルタが、固体無機物質で作られた2枚の離間した 平面平行プレートを有するファブリ・ペロー素子を備え、前記固体無機物質が、 温度による屈折率変化率を有することを特徴とする請求項25記載のモニタ。 29.更に、前記ファブリ・ペロー素子を同調させるための熱電気的加熱手段を 備えることを特徴とする請求項26、27または28記載のモニタ。 30.前記放出されたコヒーレント光子信号を検出する前記手段が、前記同調可 能な波長フィルタからの出力を受け取るように配置され、該出力内のファブリ・ ペロー縞を選択し視認する分散手段を備えることを特徴とする請求項26記載の モニタ。 31.前記放出されたコヒーレント光子信号を検出する前記手段が、前記選択さ れたファブリ・ペロー縞を受け取り、それに対応する電気信号を生成する検出ア レイ手段を備えることを特徴とする請求項30記載のモニタ。 32.前記放出されたコヒーレント光子信号を検出する前記手段が、前記ファブ リ・ペロー縞の1つおよび前記選択された縞を受け取り、それに対応する電気信 号を生成する検出アレイ手段を備えることを特徴とする請求項30記載のモニタ 。 33.前記放出されたコヒーレント光子信号を検出する前記手段が、前記ファブ リ・ペリー・デバイスの単一次数の縞出力を分離する広帯域フィルタ手段を備え ることを特徴とする請求項26記載のモニタ。 34.前記広帯域フィルタ手段が、音響光学的同調可能フィルタから成ることを 特徴とする請求項33記載のモニタ。 35.気体および半透明流体双方において、個々の原子種および分子種の濃度を 監視する方法であって、 特定の原子種または分子種の第1の選択された電子項遷移と共鳴する周波数を 有する第1のレーザを、前記特定の原子種または分子種を含むサンプル内に導入 するステップと、 第2のレーザを同時に前記サンプル内に導入し、前記選択された原子種または 分子種に、選択された方向にコヒーレント光子信号を放出させるステップであっ て、前記第2のレーザが、前記特定の原子種または分子種の第2の選択された電 子項遷移と共鳴する周波数を有し、前記第1および第2のレーザ共鳴周波数が、 前記特定の原子種または分子種の振動エネルギ・レベル差に等しく、 前記放出されたコヒーレント光子信号を検出するステップと、 から成ることを特徴とする方法。 36.更に、前記選択された原子種または分子種に、前記選択された方向にコヒ ーレント光子信号を放出させるベクトル運動量を用いて、前記第1および第2の レーザを前記サンプル内に導入するステップを含むことを特徴とする請求項35 記載の方法。
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