JP2000501364A - ラミネートを処理する方法及び装置 - Google Patents

ラミネートを処理する方法及び装置

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JP2000501364A
JP2000501364A JP10-516343A JP51634398A JP2000501364A JP 2000501364 A JP2000501364 A JP 2000501364A JP 51634398 A JP51634398 A JP 51634398A JP 2000501364 A JP2000501364 A JP 2000501364A
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JP10-516343A
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アルベ アンデルセン
ゲイル モルテン ヨハンセン
アツシ タナカ
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エロパック ジステムズ アクチエンゲゼルシャフト
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Abstract

(57)【要約】 ラミネート(11)の一部分を形成すると共にラミネート(11)のポリマー層(15)上に延びている被覆物(12,13)を貫通して、溝(16)が設けられている。この溝(16)により、溝(16)に実質的に整列しているポリマー層(15)の制限区域(15A)は、加熱の後の区域(15A)の冷却によりこの区域が一層容易に破断可能となるような温度にまで加熱される。被覆物(12,13)はポリマー層(15)の他の区域上ヘの熱Hの影響を軽減する。

Description

【発明の詳細な説明】 ラミネートを処理する方法及び装置 本発明は、ラミネートのポリマー層の制限区域を処理する方法及び装置に関す る。 US−A−4265616は、配向熱可塑性高分子フィルムの配向は該フィル ムをこのフィルムが配向されている温度よりも高い温度にまで加熱することによ り破壊せしめることができることが知られていることを記載している。この米国 特許は、熱により弱くした長手方向ストリップを交差重ね(cross−lap ped)の配向ポリオレフィンフィルムに形成する連続方法を開示している。こ の方法は、熱を2つの長手方向に整列している源から交差重ねの配向ポリオレフ ィンフィルムの両側部に、熱により弱くしたストリップでの引張り破断強さがフ ィルムの1cmにつき20〜100N.の範囲となるような程度にまで、さし向 けることを包含する。このようにして形成されたフィルムは、スラリー火薬を包 装するためのものである。 内側にひとつ又はそれ以上のポリマー層を有する物質から成るラミネートによ り形成される容器は、よく知られている。また、ラミネートが容器の外側から内 側に向かって順番に下記の層から成ることも知られている。すなわち、外側ポリ マー層(例えば、LDPE:底密度ポリエチレン)、基材(例えば、板紙)、バ リヤーポリマー層(例えば、EVOH:エチレンビニルアルコール)及び内側ポ リマー層(例えば、LDPE)であり、この内側ポリマー層が内容物、例えばフ ルーツジュース又はロングライフミルクに接触する。ラミネートの製造の時期か ら容器が消費者により開かれるまでにバリヤーポリマー層をそのままにしておく ことは、特に有益なことである。また、容器を開くには消費者によるバリヤーポ リマー層の破断を必要とするように容器を設計することも知られており、例えば 消費者はバリヤー層を貫通して切断したり又はバリヤー層の一部分を内方に押し たりする。注ぎ口の開きを容易にするために(例えば、キャップにより閉じられ ている注ぎ口が容器の外部に密封されている場合)、又は飲料ストロー穴の開き を容易にするために、後で穴とされる潜在穴が外側ポリマー層及び基材の少なく とも一部分を貫通して形成された閉又は開ループの溝により外形が決められ、内 方に押されるラミネートの一部分と境界が定められている。このような溝は、例 えば、レーザエッチング、ダイカッティング又はミリングにより形成される。ま た、容器を開くために容器の一部分を切り裂くのを容易にするために、同様な構 造が与えられることも知られている。しかし、ある状況では、溝を形成したにも かかわらず、バリヤーポリマー層及び内側ポリマー層が消費者による容器の開き に望まれる以上に大きな破断抵抗を有している。 US−A−5000321は、商品を保持するパッケージであって、多層複合 箔材料から作られているパッケージを開示している。このパッケージは、少なく ともひとつの横方向に延びている閉鎖シームと、この閉鎖シームに隣接して位置 する開口配列部とを包含する。開口配列部は開口区域を包含し、この開口区域は 線状の弱い区域を包含し、この弱い区域において複合箔の材料はその破断強さが 弱くされている。これらの弱い区域は溝であり、その結果、アルミニウム層上に 横たわっている合成層はパック複合箔上のほかのどの場所よりも薄い。これは、 例えば複合箔をレーザビームで加熱することにより行うことができる。線状区域 の破断強さの変化は、マクロ的変化(溝)によって行うことができないばかりか 、内側材料の構造変化、例えば材料の重合度の変化によっても行うことができな いものである。 本発明のひとつの態様によれば、ポリマー層と、このポリマー層の表面上に延 びている被覆物とから成り、前記被覆物の外面にはこの被覆物を貫通して穴が形 成されているラミネートを供給することを包含する方法において、前記穴に実質 的に整列した前記ポリマー層の制限区域へ前記穴によりエネルギを伝達し、前記 制限区域が加熱の後の冷却により一層容易に破断可能となるような温度にまで、 前記制限区域を加熱するようにしたことを特徴とする方法、が提供される。 本発明の他の態様によれば、ポリマー層と、このポリマー層の表面上に延びて いる被覆物とから成り、前記被覆物の外面にはこの被覆物を貫通して穴が形成さ れているラミネートを供給する供給装置を包含する装置において、前記穴に実質 的に整列した前記ポリマー層の制限区域へ前記穴によりエネルギを伝達し、前記 制限区域が加熱の後の冷却により一層容易に破断可能となるような温度にまで、 前記制限区域を加熱せしめるエネルギ伝達装置が配置されていることを特徴とす る装置、が提供される。 本発明によれば、実際に破断抵抗が減少させられるポリマー層の区域を相当正 確に制限することが可能となる。なぜなら、被覆物が、ポリマー層の他の区域に おいて、制限区域の加熱を行うエネルギの影響を軽減せしめるマスクとして働く からである。その結果、非常に精密で高価な加熱装置、例えばレーザ装置を使用 す必要がなくなり、それほど精密でなく安価な加熱装置、例えば高温ガス放出器 を使用することができる。 本出願人は、加熱がなぜポリマーを弱くしてより一層破断させやすくするかの 理由を確信しているわけではないけれども、ポリマー層の形成のために、例えば 押出しコーティングのような方法を通して生じる相当高い分子配向が相当高い破 断抵抗を与えるものであるが、しかし、ポリマー層に熱を加えることでポリマー 層の分子配向度を減少せしめ、破断抵抗を減少せしめるものであろうと信じてい る。したがって、加熱はポリマー層の分子配向度の著しい減少を生じせしめるも のであると思う。 本発明は、特に、排他的ではないが、包装ラミネート、特に消費者によるポリ マー層の制限区域の破断が容器を開くために要求されている包装容器を形成する ラミネートに適用できるものである。追加的に又は選択的に、消費者が制限区域 を取り囲んでいる注ぎ口を通して内容物を手に入れるものの場合には、消費者は 飲料ストローを用いて制限区域を破断せしめて、及び/又は制限区域に沿って容 器の一部分を切り裂くことにより、内容物を手に入れることができる。 包装ラミネートが内側にバリヤー層を持つ基材から成る場合において、もしバ リヤー層が金属箔、例えばアルミニウム箔であるときには、一層破断させやすく しようとするポリマー層(例えば、PE:ポリエチレンのポリマー、PEのコポ リマー、又はイオノマー)は金属箔の内側とし、パッケージの内容物に接触する ものとする。バリヤー層がポリマー層(例えば、EVOH,PA:ポリアミド、 PET:ポリエチレンテレフタラート、又はPEN:ポリエチレンナフタラート のポリマー)であるときには、バリヤー層及びその内側のポリマー層を一層破断 させやすくするのが有益である。 加熱は、ポリマー層の厚さの少なくとも大部分にわたってポリマー層の制限区 域を少なくとも軟化せしめるのに十分であるように、好適にはポリマー層の厚さ の少なくとも大部分にわたってポリマー層の制限区域を溶融せしめるのに十分で あるようにすべきである。 ポリマー層の軟化点及び溶融点での加熱の時間は、0.1s.と5s.との間 、好適には0.5s.と2s.との間とすべきである。 加熱は、高温空気により、輻射熱により、超音波により、又は誘導エネルギに より行うことができる。 加熱を十分な時間行うためには、加熱は好適にはラミネートウエブを充填容器 に形を変えさせる機械において行われる。選択的に、ラミネートウエブからブラ ンクを切断し、これらブランクを形成、充填及び密封機械に供給せしめるシステ ムにおいては、加熱は前記機械により行われる。後者のシステムにおいては、前 記機械に代えて、ウエブをブランクの形に変えるプラントにおいて加熱を行うこ とも可能である。 一層破断させやすくしようとするポリマー層は、押出し、同時押出しまたは積 層により与えられる。穴は、ラミネートに対して垂直から見た形状をいろいろな ものとすることができ、例えば曲線及び/又は直線状の溝として、例えばレーザ エッチング、ダイカッティング又はミリングにより形成することができる。 以下本発明を明確に理解しまた本発明を容易に実施できるようにするために、 本発明の非限定的な実施例について添付図面を参照して詳述する。 図1は、充填カートンが包装材料のウエブから直接製造される包装機械を示す ブロック図である。 図2は、ウエブから形成されたチューブのラミネート壁の一部断面図である。 図3は、図1の機械により製造された充填・密封カートンの斜視図である。 図4は、図1のシステムの変形例のコンバータのブロック図で、このコンバー タはウエブを偏平なカートンスリーブに形を変えさせる。 図5は、図4のコンバータにおいてウエブから切断されたカートンブランクの 平面図である。 図6は、図5のVI−VI線に沿う一部断面図である。 図7は、図5のブランクを用いて製造された充填・密封カートンの斜視図であ る。 図8は、図4のシステムの変形例の包装機械のブロック図で、この包装機械で は矩形状の充填・密封カートンがカートンスリーブから形成される。 図9は、図8の機械で製造された切妻型頂部を有する充填・密封カートンの垂 直断面図で、カートンが消費者により口が開けられた状態を示す。 図10は、図9のX−X線に沿う断面図であるが、消費者による口開けの開始 を示す。 図11は、図2に示されるラミネート壁の変形例を示す図である。 図1を参照するに、包装機械1はウエブ11を受け入れ、ウエブ11は、印刷 装置2により模様などが印刷され、それから例えば回転ミリングヘッドのような 穴形成装置3がウエブに溝16の形の穴を形成する。それから、ウエブ11は垂 直チューブに形成され、このチューブはその重なり合った縁に沿って加熱されて 圧力密封され、またポリマー層15の一部分の区域15Aが実質的に同時に加熱 される。チューブを形成して密封しかつ区域15Aを加熱する装置は、符号4で 示されている。チューブは下向きに前進し、チューブ内に包装しようとする液体 製品が充填装置5によりチューブ内の実質的に一定のレベルまで連続的に一杯に 満たされる。それから、密封装置6が下向きに前進するチューブをそれに沿って 間隔を置いて横方向に密封して、シール部間に液体製品をトラッピングする。こ れらの横シール部は、切断装置7によりそれらの幅の中心から切断され、図3に 示されるカートン8と実質的に同一の四面体の充填・密封カートンが作られる。 包装機械1に供給されるウエブ11のラミネート構造体は、任意適当な構造、例 えば図2、図6又は図9に示される構造を有することができる。図2を参照する に、ラミネートウエブ11は外側のポリマー層12と、板紙層13と、内側のポ リマー層15とから成っており、内側のポリマー層15はカートン8の液体製品 に接触するものである。(“外側″及び“内側″とは、製造されたカートン8に おけるポリマー層の位置を表している。)溝16が層12及び13を貫通して層 15の外面にまで形成され、この溝16は閉又は開ループの形である。溝16は 、その基部まわりの層15を破って層12及び13の部分17を容器の内部に押 し、これにより形成されたストロー穴を通して内容物を吸い込むことができるよ うにするために、消費者により内向きに押される部分17の境界を定めている。 矢印Hにより示されているように、高温空気の形の熱(約600℃の温度で放射 されるが、当然ウエブ11にはそれよりも低い温度で到達する)が、約1.3s .の間部分17の領域においてウエブに加えられ、この熱の幾らかが溝16(1 mmの幅)の全体を通して溝16の基部にまで突き進む。したがって、溝16の 基部まわりのポリマー層15の制限区域15Aを露出せしめて、短い時間の間熱 を増大せしめることにより、区域15Aでの層15の内部構造変化が生じ、この 内部構造変化はその後冷えたままとなる。 有益的には区域15Aの加熱は図2に示される構造のラミネートに行われるけ れども、より有益的には図11に示される構造のラミネートに行われる。この図 11に示されるラミネートにおいては、特に酸素に対して良好なバリヤーを構成 するバリヤー層14が板紙層13と内側ポリマー層15との間に介装され、その 結果部分17の押し込みが一層困難なものである。バリヤー層14は、例えばア ルミニウム箔のような金属箔、又はポリマー層(例えば、EVOH、PA、PE T又はPEN)から成り、図11に示されているバリヤ層14はポリマー層であ る。この図11に示される変形例では、供給熱Hは好適には溝16の基部まわり の層14の制限区域14Aと制限区域15Aとの両方に内部構造変化を生じさせ 、この内部構造変化はその後冷えたままとなる。 14ミクロンの厚さのLDPEから成る外側ポリマー層12と、400ミクロ ンの厚さの板紙層13と、それぞれ15ミクロン及び6ミクロンの厚さの外側及 び内側結合層(図示せず)を有している8ミクロンの厚さのアルミニウム層14 と、50ミクロンの厚さのLDPEから成る内側ポリマー層15とを包含する構 造の切妻型頂部を有するカートンに関してのテストにおいて、層14及び15を 切り裂くために部分17に加えることが必要とされる力は、ほぼ80Nであった 。これに対し、上述した方法で加熱した場合には、対応する必要な力はほぼ40 Nであることがわかった。 次に、図1のシステムの変形例である図4に示されるコンバータ20において 、ラミネートウエブ21は印刷装置21により模様などが印刷され、それから溝 16′が穴形成装置22によりウエブ11に形成され、この穴形成装置は好適に はひとつ又はそれ以上のレーザである。それから、前進ウエブ11から各々が図 5に示されるようなブランク23に装置24により切断される。これらのブラン ク23は加熱装置25へ進められ、ここでブランク23の両縁の各々が加熱され て、粘着性が与えられる。それから、ブランク23は折りたたみ装置26により 偏平なカートンスリーブに折りたたまれ、粘着性を与えられた両縁が結合してス リーブのサイドシームを形成する。それから、スリーブは加熱装置19へ進めら れ、ここで制限区域15A′が必要温度にまで加熱される。この加熱に必要とさ れる時間は比較的長いので、装置19を通過するスリーブの移動速度はコンバー タを通過するウエブ11及びブランク23の移動速度よりも非常に遅くされる。 図5を参照するに、各ブランク23には一組の折り線27が形成されて、一列 の底部閉鎖密封パネル28と、一列の底部閉鎖密閉パネル29と、一列の側壁パ ネル30と、一列の頂部閉鎖密閉パネル31と、一列の頂部密封パネル32とが 形成されている。溝16′は、一列の頂部閉鎖密閉パネル31と一列の頂部閉鎖 密封パネル32との間の境界部に沿って大体直線に延びている。しかしながら、 溝16′は一列の頂部閉鎖密封パネル32の自由縁33にまで延びている端部分 16A′を有している。 ブランク23のラミネート11′は任意適当な構造、例えば図6に示されるよ うな構造を有することができ、この図6に示されるラミネート11′は、バリヤ ー層14が金属箔、特にアルミニウム箔であることを除いては、図11に示され るラミネート11′と一致する。図6に矢印H′により示されているように、輻 射熱の形の熱(約600℃の温度で放射されるが、当然ブランク23にはそれよ りも低い温度で到達する)が、約1.3s.の間溝16′の領域においてブラン クに加えられ、この熱の幾らかが溝16′(1mmの幅である)の全体を通して 溝16′の基部にまで突き進む。したがって、溝16′の基部まわりのポリマー 層15の制限区域15A′を露出せしめ、短い時間の間箔層14を通しての伝導 により熱を増大せしめることにより、区域15A′での層15の内部構造変化が 生じ、この内部構造変化はその後冷えたままとなる。 ブランク23が偏平で側部がシームされたスリーブに折りたたまれた後、スリ ーブは形成、充填及び密封機械へ運ばれ、ここで偏平なスリーブは矩形状の形に 開かれ、それから矩形状のスリーブはターレットのマンドレル上に置かれ、スリ ーブがマンドレル上にある間密封底部閉鎖部が形成され、このようにして形成さ れて頂部が開いているカートンがそれからマンドレルから取り除かれて前進させ られ、充填されて頂部が密封され、これにより図7に示されるような構造の偏平 型頂部を有するカートン34が形成される。このカートン34において、頂部閉 鎖密封パネル32により形成されたフィンシールの両端は、それぞれの側壁パネ ル30上にまで下向きに固着されている。このカートンを開くには、消費者はフ ィンシール(これを通して溝16′が延びている)の一端を側壁30から引き剥 がして上向きに折り返し、それから、二重になっている溝16′の内方端(16 A′)のところから開始して、溝16′により境界が定められている密封フィン の長さ部分を引き裂き、これによりポリマ−層15及びそれ故アルミニウム箔層 14を制限区域15A′に沿って切り裂く。 図4〜図7に示されているシステムにおいて、溝16′の形成及び区域15A ′の加熱はコンバータで行われる。図8に示されている包装機械35の変形例に おいては、このようなコンバータでの溝の形成及び制限区域の加熱は行われず、 その代わりに溝の形成及び制限区域の加熱は包装機械35で行われる。この機械 において、側部がシールされたスリーブは開き装置36により開かれる。それか ら、符号37で示すように、スリーブはターレットのマンドレル上に装架される 。スリーブがマンドレル上にある間に、密封底部閉鎖部がスリーブに形成され、 また溝、例えば、ループ形の溝16″がスリーブの外面に例えば機械的に形成さ れ、更に制限区域14″及び15A″が必要温度にまで加熱されるが、これらの すべては符号38で示される装置38により行われる。それから、カートンは符 号39により示されるように、マンドレルから取り除かれ、充填装置40及びそ れからカートンの密封頂部閉鎖部を形成する装置41へ進められ、その後、注ぎ 口部品アプリケータ42が注ぎ口部品43をカートン51に取り付ける。 次に、図9及び図10を参照するに、切妻型頂部を有するカートン51は、頂 部ルーフパネル52及び53と、頂部閉鎖密封フィン54とを有する。カートン 、すなわち、容器51の液体内容物55、例えばミルク又はオレンジジュースは 、ルーフパネル52及び53により境界が定められているヘッドスペース56を 残して、容器をほとんど充填している。容器51は、少なくとも外側に向かって 順番に下記の複数の層から成るラミネート11により形成されている。 液体内容物55に対してのバリヤーを形成する内側の熱可塑性層15、例えば 、低密度ポリエチレン(LDPE)、 ガス状物質、例えば酸素に対してのバリヤーを形成する層14、例えばアルミ ニウム箔又はエチレンビニルアルコール(EVOH)、 補強層13、例えば板紙、及び 水に対してのバリヤーを形成する外側の熱可塑性層12、例えばLDPE。 パネル52において、その外側熱可塑性層12及び補強層13を貫通してレー ザカットされているが、しかしガス状物質バリヤー層14及び内側熱可塑性層1 5を貫通してはカットされておらず、したがって部分的な深さのカットで円形で あるが開いているループ形溝16″の形でカットされており、この溝16″はし たがってパネル52の外面上に延びている。溝16″のまわりの外側熱可塑性層 12には、リング59の環状で外向きのフランジ58が加熱・圧力シールされて いる。リング59は、外部ねじ付き中間環状部品60と、内向きで環状の上方フ ランジ61とを包含する。このリング59は、管状注ぎ口62を同軸に取り囲む と共に、もろくて薄いつなぎ(ブリッジング)部分63により管状注ぎ口62に 接続されている。リング59と注ぎ口62とは、ポリエチレンにより一片に射出 成形される。管状注ぎ口62の下方縁64は、溝16″の直径とほとんど同じ大 きさの直径のナイフエッジのように形成されている。注ぎ口62は、円筒形の内 側密封表面65と、外側の凸状で環状の密封表面66とを有する。容器が消費者 により購入された状態では、部品60と協働するために符号69で示すところの 内部にねじが付けられている半径方向外側スカート65を有する閉じキャップ6 7が、リング59に螺合されている。キャップ67は、また、下向きに垂れる内 方スカート70を有し、このスカートの半径方向外側表面は表面65と密封的に 協働するために円筒形となっている。注ぎ口62には、フランジ61に当接する ための外部の環状肩部75を有する。消費者は、カートン51を購入して注ぎ口 部品43を開くためには、まずキャップ67を緩めて取り除く。それから、消費 者は、自分の指、すなわち、親指を用いて注ぎ口62を内方に押し、つなぎ部分 63を破壊せしめる。注ぎ口62の内方移動のひとつの結果として、表面66は 部品60の上方フランジ61の内側表面上を密封的に滑動して部品60上に乗り 、図9に示される固定位置にスナップされ、この固定位置では肩部75がフラン ジ61に当接する。注ぎ口62の内方押しの他の結果として、溝16″により境 界が定められているパネル52の部分17が内方に押され、制限区域14A″及 び15A″の所でガス状物質バリヤー層14及び内側熱可塑性層15を破断し、 その結果、部分17とパネル52の残りの部分との間のつなぎ部分77のまわり に枢動する。 注ぎ口部品43及び部分17は、これで、注ぎ直前の状態となり、カートン5 1が図9の矢印Aの方向へ傾けられることにより注出される。開かれた部分17 が注ぎ口62の下方側部よりも高い位置にあるため、注出される液体55は、ど ちらかというと、部分17を注ぎ口62への入口に向かって押すというよりも、 この部分17を前記入口から更に離れせしめるものである。 後での更なる注出のために注ぎ部品43を再び閉じることが所望されたときに は、キャップ67がリング69上に再び螺合され、そのスカート70が表面65 に密封的にぴったりと嵌まる。 例えば溝16、16′、16″のような穴の形成及び例えば区域15A)15 A′、15″のような制限区域の加熱は図面を参照して詳述されたシステムの特 定のステージで行われなければならないものではなく、システムの異なるステー ジで行うこともできるものである。 以上、図面を参照して詳述したシステムの特定の変形例は、それぞれの変形例 のために例示された特定の容器の製造に限定されるものではなく、各々異なる構 造の容器を製造するためにも用いることができることを理解されよう。 また、本発明は充填・密封容器を製造する広い種類のシステムに適用可能であ ることも認識されよう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 タナカ アツシ ノールウェー国 リエル エン―3400 ク ンテルドベイエン 8エフ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリマー層(15;14,15)と、このポリマー層(15;14,15) の表面上に延びている被覆物(12,13)とから成り、前記被覆物(12,1 3)の外面にはこの被覆物を貫通して穴(16;16′;16″)が形成されて いるラミネート(11)を供給することを包含する方法において、前記穴(16 ;16';16″)に実質的に整列した前記ポリマー層(15;14,15)の 制限区域(15A;14A,15A;15A′;14A″,15A″)へ前記穴 (16;16′;16″)によりエネルギを伝達し、前記制限区域(15A;1 4A,15A;15A′;14A″,15A″)が加熱の後の冷却により一層容 易に破断可能となるような温度にまで、前記制限区域(15A;14A,15A ;15A′;14A″,15A″)を加熱するようにしたことを特徴とする方法 。 2 前記加熱が高温空気による加熱、輻射加熱、超音波加熱及び誘導加熱から成 るグループから選択される請求項1記載の方法。 3 前記加熱及び前記冷却が前記制限区域(15A;14A,15A;15A′ ;14A″,15A″)の形状を実質的に変えることがない請求項1又は2記載 の方法。 4 前記被覆物(12,13)が酸素バリヤー層(14)を包含し、前記穴(1 6;16′;16″)が前記被覆物(12,13)の前記外面から前記被覆物( 12,13)に実質的に近い前記バリヤー層(14)の表面にまで延びている請 求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。 5 前記バリヤー層(14)が金属箔から成り、前記穴(16′)により供給さ れたエネルギが前記金属箔により前記制限区域(15A′)に伝導される請求項 4記載の方法。 6 前記ポリマー層(15)が酸素バリヤー層を包含する請求項1〜3のいずれ か一項に記載の方法。 7 少なくとも前記ポリマー層(15;14,15)の軟化点までの前記加熱の 時限が0.1s.と5s.との間である請求項1〜6のいずれか一項に記載の方 法。 8 前記時限が0.5s.と2s.との間である請求項7記載の方法。 9 包装機械(1)により実施され、最初がウェブ(11)の形の前記ラミネー ト (11)が包装容器(8)の形に変えられ、この包装容器(8)の中への製品 の充填が実質的に同時に行われる請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。 10 包装機械(35)により実施され、この包装機械(35)に前記ラミネー ト(11)が包装容器ブランク(23)の形で供給され、このブランク(23) が開き容器に形成され、この開き容器がそれから充填及び閉鎖される請求項1〜 8のいずれか一項に記載の方法。 11 コンバータ(20)により実施され、最初がウェブ(11)の形の前記ラ ミネート(11)が包装容器ブランクの形に変えられる請求項1〜8のいずれか 一項に記載の方法。 12 前記冷却の後及び充填・閉鎖した包装容器(8)の製造の後に、まわりを 前記制限区域(15A;15″)が延びている、前記ポリマー層(15)の他の 区域(17)が穴を形成するように移される請求項9〜11のいずれか一項に記 載の方法。 13 前記冷却の後及び充填・閉鎖した包装容器(34)の製造の後に、前記包 装容器(34)が前記制限区域(15A′)に沿って引き裂かれて開かれる請求 項9〜11のいずれか一項に記載の方法。 14 前記穴(16;16′;16″)が、前記被覆物(12,13)の材料を 取り除くことにより、その前記外面を貫通して設けられている請求項1〜13の いずれか一項に記載の方法。 15 ポリマー層(15;14,15)と、このポリマー層(15;14,15 )の表面上に延びている被覆物(12,13)とから成り、前記被覆物(12, 13)の外面にはこの被覆物を貫通して穴(16;16′;16″)が形成され ているラミネート(11)を供給する供給装置を包含する装置において、前記穴 (16;16′;16″)に実質的に整列した前記ポリマー層(15;14,1 5)の制限区域(15A;14A,15A;15A′;14A″,15A″)へ 前記穴(16;16′;16″)によりエネルギを伝達し、前記制限区域(15 A;14A,15A;15A′;14A″,15A″)が加熱の後の冷却により 一層容易に破断可能となるような温度にまで、前記制限区域(15A;14A, 15A;15A′;14A″,15A″)を加熱せしめるエネルギ伝達装置が配 置されていることを特 徴とする装置。 16 前記エネルギ伝達装置が高温ガスを放出する装置、輻射加熱装置、超音波 加熱装置及び誘導加熱装置から成るグループから選択される請求項15記載の装 置。 17 更に、前記被覆物(12,13)の材料を取り除くことにより前記穴(1 6;16′;16″)を前記被覆物(12.13)を貫通して形成する穴形成装 置(3;22;38)を包含する請求項15又は16記載の装置。 18 包装機械(1)の形であって、更に、最初にウェブ(11)の形の前記ラ ミネート(11)を包装容器(8)の形に変える装置(4,6,7)と、この形 の変更と実質的に同時に前記包装容器(8)を充填する充填装置(5)とを包含 する請求項15〜17のいずれか一項に記載の装置。 19 包装機械(35)の形であって、更に、最初に包装容器ブランクの形の前 記ラミネート(11)を開き包装容器の形に変える装置(36,37,38)と 、前記容器を充填する充填装置(40)と、前記容器を閉鎖する閉鎖装置(41 )とを包含する請求項15〜17のいずれか一項に記載の装置。 20 コンバータ(20)の形であって、最初にウェブ(11)の形の前記ラミ ネート(119が包装容器ブランク(23)の形に変えられる請求項15〜17 のいずれか一項に記載の装置。
JP10-516343A 1996-10-01 1997-09-29 ラミネートを処理する方法及び装置 Pending JP2000501364A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100849761B1 (ko) * 2001-01-08 2008-07-31 인노비아 필름즈 리미티드 필름과, 패키징 및 그것을 제조하는 방법

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