JP2000500900A - Dspオーディオ雑音低減装置 - Google Patents

Dspオーディオ雑音低減装置

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Abstract

(57)【要約】 例えばドルビーA等のアナログ雑音低減技術によりエンコードされたオーディオ信号をデコードするデコーダをDSPにより実現する。エンコードされた信号は、1又は複数のデジタルフィルタによりデコードされる。デコードされた信号は制御ブロックにフィードバックされてこれによりフィルタのパラメータが決定される。これにより、ドルビーAデコーダ等の従来のアナログ雑音低減デコーダが正確にエミュレートされる。アナログ技術においてはフィードバックパスにフィルタを配設するが、本発明では1又は複数のデジタルフィルタを信号パスに配設しており、これによりアナログデコーダをデジタルデコーダに置き換えた際に生じる遅延による問題を解消する。

Description

【発明の詳細な説明】 DSPオーディオ雑音低減装置 技術分野 本発明は、オーディオ信号のデジタル信号処理(DSP)、特にオーディオ雑 音低減装置におけるDSPに関し、詳しくはアナログ式の雑音低減技術を用いて エンコードされたオーディオ信号をデコードするDSP技術に関する。 背景技術 オーディオ用のコンパクトディスク(CD)のように、例えば楽器音や人間の 声等のオーディオ情報をデジタルフォーマットで記録することにより、様々な利 点が得られることが知られている。最も重要な利点は、従来のアナログ技術を用 いてオーディオ信号を録音、マスタリング及び再生する際には避けられないよう な雑音がデジタル処理においては発生しないという点である。当然ではあるが、 オーディオ信号を精密にエンコードして数値化してしまえば、外来雑音によりコ ンテンツが劣化させられることはない。このように明らかな利点があるにも関わ らず、例えば映画業界等の一部の業界では、アナログ記録が広く用いられている 。その理由の1つとして、現存するアナログシステムにかなりの資本が投下され ている背景が挙げられる。例えば、このような業界では、デジタル信号として記 録されたオーディオ信号を再生できない再生機器が大量に使用されている。さら に、既にアナログフォーマットで録音された莫大な記録媒体があり、これらを再 生するためのアナログフォーマットの再生装 置が必要である。 アナログオーディオ信号をコピーし、編集し、磁気テープに録音し、磁気テー プから再生或いは送信する際、それら各処理段階において、アナログ信号に少な からぬ雑音が累積的に重畳する。そのため、録音の質を保ち、聴覚上影響のある 雑音を低減するような様々な雑音低減装置が考案されている。代表的な雑音低減 装置においては、捕捉したアナログオーディオ波形を、例えばオーディオ波形の 一部の周波数スペクトルの振幅を増大する等して、特性の異なるオーディオ波形 に変形する。この変形を「エンコード」という。このようにエンコードされたア ナログ波形は、例えば磁気テープに記録され、或いは送信される。 このエンコードされたアナログ波形は、再生時に再び変形、すなわち「デコー ド」される。このデコードは、エンコード時の変形と逆の処理を行うことにより 、本来のスペクトル特性を有する元の波形を可能な限り正確に再現する処理であ る。このデコードにおける変形が、例えば低レベルの広帯域雑音等のある種の雑 音の振幅を低減させるようなものであれば、上述の一連の処理により雑音が除去 される。信号に雑音が重畳する前に信号の特定の周波数成分を増大させるエンコ ード処理を行った後に、このエンコード処理の逆の処理を行うことにより、増大 された周波数成分の振幅は元に戻り、同時にエンコード処理を行った後にその帯 域に重畳した雑音が同様のゲインで低減される。このような雑音低減装置として 、例えば、レイ・ドルビー(Ray Dolby)氏により考案されたドルビーA装置が 広く用いられている。これについては、1967年に発刊されたオーディオエン ジニアリングソサイエティー15J(15J.Audio Eng. Soc.383,)の「オーディ オ雑音低減装置」(An Audio Noise Reduction System)に詳細に説明されてお り、この説明は本明細書に組み込まれるものとする。 今日においても、映画業界では、オーディオ信号の録音、ミキシング、再生は アナログフォーマットで行われており、そこで使用されているオーディオ雑音低 減装置においては、主にアナログ信号処理技術が用いられている(すなわち、抵 抗器、コンデンサ、演算増幅器やその他のアナログ素子からなる回路が用いられ ている)。雑音低減処理をアナログフォーマットで実施する場合、様々な問題が 生じる。例えば製造ロット、或いは温度変化により、抵抗器の抵抗値やコンデン サの容量が一定でなくなったり、演算増幅器のオフセット電圧やパラメータにば らつきが生じたりするといった問題がある。さらに、環境が変化するとこれらの パラメータも変化する。雑音低減装置では、このような変化によってエンコード 回路とデコード回路との対応関係が失われ、この結果、元の入力信号の波形とデ コードされた信号の波形の間に明らかな差異が生じる。このようなアナログ回路 は柔軟性に乏しく、上述のような問題が生じた場合、回路や素子の更新、再設計 及び特性の再設定が必要になる。 DSP装置は、過去数十年間で順調にそのコストが削減され、高性能となって いる。以前はアナログ回路が用いた信号処理の多くが、現在は主にDSP技術に より実現されている。DSP技術を用いると、特に多くの信号処理機能が単一の DSPプロセッサで実現できるので、製造コストを削減し、装置の小型化を図り 、消費電力を下げることができる。DSPでは、アナログ信号処理回路ではコス ト的に実施が困難と思われるような伝達関数のフィルタを実現することができる 。DSPはまた、アナログ信号処理回路が有する多くの問題を解決する。例えば 、上述した製造ロットや温度変化による特性のばらつきは、DSPでは起こらな い。これは、DSPにおいては、フィルタの特性を決定する係数がデジタル量と して記憶されているため、製造する量や温度変化で係数が変化することはないか らである。さらに、DSP装置は、非常に柔軟性に富んでおり、単に DSPプロセッサを構成するプログラムを読み込ませるだけで、それを改良した り、型を変更したり、又は調節したりできる。 既存のアナログ信号処理装置をデジタル的に実現するDSP装置を設計する技 術が、当業者に知られているが、例えばドルビーA装置のような雑音低減装置に ついては、単にアナログ素子をデジタル素子に置き換えるだけでは実現できない 。実際、当業者間では、ドルビーAのようなアナログ雑音低減装置におけるデコ ード処理は、デジタル的に実現することは困難であるといわれている。これは、 ドルビーA装置及びこれに類似したアナログ装置おけるデコード処理の方法に原 因がある。 図1a及び図1bは、それぞれドルビーAにおけるオーディオ信号のエンコー ド及びデコードを概念的に示す図である。エンコードされる信号X105は、エ ンコードブロック110に入力され、このエンコードブロック110から出力さ れた信号と元の信号が加算器115で加算され、エンコードされたオーディオ信 号Y120が生成される。再生時には、オーディオ信号YN145(これは、エ ンコードされた信号Y120に上述したようなアナログ記録、ミキシング、再生 処理時に発生する種々の雑音が、重畳した信号である。)は、デコードされ、記 録、ミキシング等の処理中に生じた雑音が低減されて、元のオーディオ信号X1 05に基づくオーディオ信号Xn135が生成される。デコード処理は、元の信 号X105をエンコードする際に用いたエンコードブロック110の伝達関数と 同一の伝達関数を有するエンコードブロック130を用いて行われる。復元(す なわちデコード)された信号Xn135は、エンコードブロック130にフィー ドバックされ、エンコードブロック130は、復元された信号Xn135をエン コードして加算器125に供給し、加算器125は、この信号をエンコードされ た信号YN145から減算して元の信号を復元する。 実際には、このデコーダは、復元される出力信号Xn135の好ましい波形を 予測し、これを用いてエンコードブロック130から出力される信号を生成する 。この信号は、信号Xn135の雑音以外のスペクトル成分においては、元の信 号X105にエンコード時に加算された信号に等しい。この信号をエンコードさ れた信号YN145から減算することによって、復元された信号Xn135が生成 される。このような方式では、2つのエンコードブロック110、130に同じ 設計のものが使えるという利点があり、エンコード処理からデコード処理の間に おいて信号Y120に重畳する雑音を無視すれば、デコードされた信号Xn13 5は、エンコードされる前の信号X105と同一であることが保証されている。 この再生の方式は、本質的には、デコードされた信号Xn135をエンコード される前の元の信号X105と同一なものとみなし、時間t1におけるデコード された信号Xn135のサンプルを用いて、時間t1においてエンコードされた信 号YN145から減算されるべき信号140を算出し、元の信号に等しい信号を 出力するものである。フィードバックループでの遅延は、アナログ回路を使うと 最小になるため、このデコーダは、オーディオ帯域の周波数に対しては安定して いる。 図1bの構造は、DSPへの単純な置き換えには適さない。図1bに示すデコ ーダを単純にDSPに置き換えるならば、アナログエンコードブロック130を 、伝達特性が近似するDSPプロセッサに置換すればよい。当業者は、周知の技 術を用いてアナログエンコードブロック130の伝達特性に近似するDSPプロ セッサのプログラミングを行うことができるが(例えば、アラン・ブイ・オッペ ンハイムとロナルド・ダブリュ・シャファー(Alan V.Oppenheim & Ronald W. Schafer)による「離散時間信号処理」(Discrete-Time Signal Processing sec .7.1(1989))参照。)、このエンコー ドブロックをDSPプロセッサに置き換えると、デコードされた信号145をサ ンプリングするのにかかる時間t1と、エンコードブロック130によってこの サンプルから数値を算出するのにかかる時間t1+tDとの間に遅延tDが生じる ことは避けられない。この遅延のために、エンコードブロック130によってそ のサンプルから算出された数値を、入力信号145のサンプルから減算すること によって、デコードを行い信号135を生成するといった処理ができなくなって しまう。ここで、デコードを行って信号135を生成する唯一の実行可能な方法 は、エンコードブロック130によって入力信号145の前のサンプルから算出 された数値を入力信号145の現在のサンプルから減算するという方法である。 これによって、図1bに示すデコーダのフィードバック処理時に、少なくとも1 サンプル時間分の遅延が発生する。 オーディオ信号の処理において、サンプリングレートは、通常44.1kHz 、すなわち約23μ秒毎のサンプリング処理が行われる。周知のように、フィー ドバックループに遅延が生じると装置の動作が不安定になる。例えば、図1bの 構造をDSPに置き換えた装置では、1サンプル時間分の遅延により、オーディ オ帯域の周波数に対して不安定になり、装置の使用が困難になる。したがって、 図1bに示すようなデコード処理をデジタル技術で実現するためには、上述のデ ジタル化による遅延を解決すための全く異なった手法を考案する必要がある。す なわち、アナログ回路を単に模倣するのではなくエミュレートする必要がある。 すなわち、アナログ回路の単なるデジタル回路への置き換えは、好ましくない が、DSPを用いることによりコストを削減し、性能を向上させることができる ため、ドルビーA及びそれに類似したデコーダをデジタル的にで実現する要望は 強い。このためには、アナログ処理を単に模倣するのではなく、エミュレートし て、既存のア ナログデコーダの構造とは全く異なった構造を用いる必要がある。 発明の開示 本発明は、上述した実状に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、ドル ビーA等のアナログ雑音低減装置をDSPで実施する際にフィードバックループ における遅延が生じても動作が不安定にならないデコーダを提供することである 。また本発明の目的は、出力されるオーディオ信号が、アナログドルビーA雑音 低減装置によって出力されるオーディオ信号に近似したものとなるよう、ドルビ ーA雑音低減装置のアナログデコーダの伝達関数を正確にエミュレートするDS Pデコーダを提供することである。 これらの目的を達成するために、本発明では、エンコードされた信号の各サン プルを縦続接続された3つのバイクワドラティックフィルタ(biquadratic filt er)によりフィルタリングしてデコード処理を行う。また、このサンプルは制御 ブロックに入力され、この制御ブロックは、エンコードされた信号の次のサンプ ルの処理に用いる3つのバイクワドラティックフィルタのパラメータを決定する 。従来技術のアナログドルビーAデコーダ同様、本発明のデコーダもデコードさ れる信号が通るフィードバックパスを備えている。しかし、このフィードバック パスにおいては、3つのバイクワドラティックフィルタの係数を生成するのみで 、入力信号からの減算に用いる信号は生成しない。従来技術のアナログドルビー Aデコーダにおいて入力信号から減算される信号は、エンコードされた入力信号 と同じ速度で変化する。一方、バイクワドラティックフィルタのパラメータの変 化は、エンコードされた入力信号よりも遅い。本発明におけるフィードバックパ スは、この変化の遅い信号のみを生成し、これによりアナログドルビーAデコー ダをDSP装置に置き換えた 場合避けられないフィードバックループにおける信号の遅延tDが、装置の動作 に悪影響を及ぼさないようにしている。 本発明は、望ましくは、フィードバックループでの全ての処理だけでなく、3 つのバイクワドラティックフィルタを実現するためにプログラムされたDSPを 用いる。フィードバックループでは、まず、デコードされる信号が80Hzのロ ーパスフィルタ、3kHzのハイパスフィルタ、そして9kHzのハイパスフィ ルタのそれぞれに入力され、3つの帯域制限された信号を生成する。また、デコ ードされる信号から80Hzのローパスフィルタの出力信号及び3kHzのハイ パスフィルタの出力信号を減算して、帯域が80Hzから3kHzに制限された 4番目の信号を生成する。これらの帯域制限された4つ信号は、それぞれデジタ ル方式のファーストアタックスローディケイ整流器に入力され、この整流器の出 力信号に基づいてルックアップテーブルに登録されたゲインが選択される。ルッ クアップテーブルに登録されたゲインの値は、対応するアナログエンコーダに周 波数及び振幅の異なる複数の信号を入力して得られる信号のゲインに基づいて経 験的に決定されている。このゲインの値を用いて上述した3つのバイクワドラテ ィックデジタルフィルタの伝達関数の係数が算出される。後述するように、この 算出のための式が見出され、これにより3つのバイクワドラティックデジタルフ ィルタの伝達関数がアナログデコーダの伝達関数を完全にエミュレートしたもの となる。 図面の簡単な説明 図1a(従来技術)は、ドルビーA等の従来の雑音低減装置用のエンコーダの 構造を概念的に示す図である。 図1b(従来技術)は、ドルビーA等の従来の雑音低減装置用の デコーダの構造を概念的に示す図である。 図2a(先行技術)は、ドルビーA等の従来の雑音低減装置のエンコーダの構 造を、線形フィルタ部及び制御部に分けて示す図である。 図2b(従来技術)は、ドルビーA等の従来の雑音低減装置のデコーダの構造 を、線形フィルタ部及び制御部に分けて示す図である。 図2c(従来技術)は、従来の雑音低減装置の線形フィルタ部及び制御部から なるエンコーダ及びデコーダを、別の視点で捉えて示す図である。 図3(従来技術)は、線形フィルタ部及び制御部からなる雑音低減装置の具体 的な構成を示すブロック図である。 図4は、本発明を適用したデコーダの構成を概念的に示す図である。 図5は、本発明を適用したデコーダの具体的な構成を示すブロック図である。 図6は、本発明を適用したデコーダにおいて用いられるルックアップテーブル に記憶されたゲイン値を示すグラフである。 図7は、アナログドルビーAエンコーダに信号を入力し、このエンコーダから の出力信号を本発明を適用したDSPデコーダによりデコードして得られる出力 信号の波形と元の入力信号の波形との差を示すグラフである。 発明を実施するための最良の形態 本発明では、既存の雑音低減装置(例えば、ドルビーA)のエンコーダ及びデ コーダを、図2a及び図2bに示すように、機能的観点から線形フィルタ部と制 御部により構成されているものとして扱う。図2aに示すエンコーダにおいて、 エンコードされる信号20 5は、線形フィルタ210と制御ブロック235とに入力される。線形フィルタ 210は、エンコード用の信号を生成し、加算器220は、元の入力信号にこの エンコード用の信号を加算する。制御ブロック235は、線形フィルタ210の パラメータの変更に用いる制御信号230を生成する。制御信号230は、所定 の時間における信号205の変化の平均値に応じて変化するように設計されてお り、そのため制御信号230の周波数は、エンコードされる信号205の周波数 より遙かに低い。図2bに示すデコーダは、図1bに示す原理に対応するもので あり、エンコードする際に用いられるものと同様の線形フィルタ255及び制御 ブロック265とを備え、信号240から線形フィルタ255の出力信号を減算 してデコードを行い、信号250を生成する。 図2cに、線形フィルタと制御ブロックの配置を変更したエンコーダ及びデコ ーダの例を示す。このエンコーダにおいて、信号270は、第1の線形フィルタ 276を通過する。この第1の線形フィルタから出力された信号は、第2の線形 フィルタ278と制御ブロック280とに供給される。制御ブロック280は、 前述の制御ブロックと同様に、線形フィルタ278のパラメータを決定し、線形 フィルタ278からの出力信号と元の入力信号270とを加算することにより、 エンコードされた出力信号274が生成される。デコーダも同様に、2つの線形 フィルタ288及び290と、線形フィルタ288のパラメータを決定する制御 ブロック292とを備える。ここでは、入力信号282から線形フィルタ288 の出力信号を減算することにより、デコードされた出力信号286が生成される 。 図3は、アナログドルビーA雑音低減装置を機能別に線形フィルタ部と制御部 とに分けてその具体的な構成を示す図である。出力信号315は、3つの線形フ ィルタ335(80Hzローパスフィルタ)、375(3kHzハイパスフィル タ)、395(9kHzハ イパスフィルタ)のそれぞれに供給される。さらに、加算器355は、出力信号 から80Hzローパスフィルタ335の出力信号及び3kHzハイパスフィルタ 375の出力信号を減算し、80Hzから3kHzの周波数帯域の信号350を 生成する。この信号350と、3つのフィルタ335、375、395を通過し て帯域制限された各信号は、それぞれ制御ブロック325、345、365、3 85と、増幅器320、340、360、380とに入力される。各増幅器のゲ インは、制御ブロックからの出力信号によって決定される。加算器310は、入 力信号305から各増幅器の出力信号を減算し、出力信号315を生成する。こ のように、このドルビーA雑音低減装置は、図2に示すような線形フィルタと制 御ブロックから構成されているとみなすことができる。ドルビーAでは、制御ブ ロックが線形フィルタのパラメータを制御して、このパラメータにより(a)8 0Hz以下の帯域、(b)80Hzから3kHzまでの帯域、(c)3kHz以 上の帯域、(d)9kHz以上の帯域という4つの周波数帯域におけるそれぞれ のゲインが決定される。 図4は、本発明を適用したデコーダを概念的に示すブロック図である。この図 に示すように、本発明では、従来用いられている基本的なデコーダの構造を改善 し、図2bに示すデコーダの線形フィルタをフィードバックパスではなく、信号 パス上に直接設けている。すなわち、デコードされる信号405は、線形デジタ ルフィルタ410に直接入力され、線形デジタルフィルタ411から出力信号4 15が出力される。また、この出力信号415は、デジタル制御ブロック425 にフィードバックされ、これに基づいてデジタル制御ブロック425は、線形デ ジタルフィルタ410のパラメータを制御する。制御信号420の変化は、出力 信号415の変化より遅いため、このデコーダは、正常に動作する。すなわち、 制御信号420が、フィードバックパスで少なくとも1つのサンプル分の時間だ け遅延するので、装置の動作は安定する。しかしながら、図4のような配置では 、制御信号420により制御された線形フィルタ410のパラメータと、アナロ グドルビーA処理装置によるエンコード時の制御信号に基づくフィルタのパラメ ータは一致しない。すなわち、信号の遅延により装置が不安定になることを解決 するためにデコーダの基礎的な構造を変更したことにより、線形フィルタ410 の伝達関数がドルビーAのエンコーダ及びデコーダの伝達関数に一致しなくなっ てしまった。したがって、後述のように、アナログデコーダの機能をDSPデコ ーダでエミュレートするためには、線形フィルタのパラメータを制御する制御信 号420を生成する制御ブロック425の設計を見直す必要がある。 図5は、本発明の実施の形態の具体的な構成を示す図である。この図に示すよ うに、本発明の実施の形態においては、図3に示すアナログデコーダの機能を正 確にエミュレートするために図3に示すアナログデコーダに似た構成を用いてい る。すなわち、図3に示すデコーダと同様に、出力信号525は、80Hzロー パスフィルタ545と、3kHzハイパスフィルタ580と、9kHzハイパス フィルタ598とに入力される。この実施の形態では、これらのフィルタは、2 次のバタワースフィルタである。また、このデコーダは、アナログ加算器355 に対応する加算器560を備え、この加算器560は、出力信号525の80H z乃至3kHzの帯域成分を取り出す。図3と同様に、帯域制限された4つの信 号が、それぞれ制御回路内の4つのファーストアタックスローディケイ(FAS D)整流器540、555、575、595を介して、ゲイン算出ブロック53 5、550、570、590に供給される。 さらに、図3におけるアナログデコーダと本発明を適用したデコーダの、重要 な相違点を説明する。これは、図4に示すようにデコーダの構造を根本的に改善 するとともに、遅延によってデコーダの 動作が不安定になることを防ぐために必要な相違である。図3に示すデコーダの 備える加算器310と増幅器320、340、360、380に対応して、図5 に示すデコーダは、縦続接続された3つの線形フィルタ510、515、520 を備える。図3では制御ブロックは、増幅器320、340、360、380の ゲインを決定しているが、図5では、ゲイン算出ブロック535、550、57 0、590がゲインを算出し、この算出されたゲインが係数算出ブロック530 、565、585に入力され、係数算出ブロック530、565、585は、3 つの線形フィルタ510、515、520のそれぞれの伝達関数の係数を生成す る。 本発明の実施の形態では、図5に示す信号処理の全てを、アナログデバイス( Analog Device)ADSP−21062という単一のDSPプロセッサをプログ ラミングして実現している。ADSP−21062に関する詳細な説明は、AD SP−2106xの取扱説明書及びADSP−21060/62のデータシート に記載されている。ADSP−21062は、各出力信号のサンプルに対して次 のような処理を実行することにより、図5に示す信号処理を実施する。 (1)出力信号のサンプルを、80Hz、3kHz、9kHzのデジタルフィ ルタによりフィルタリングし、x0、x2、x3を生成する。 (2)出力信号のサンプルから80Hzのデジタルフィルタの出力信号と3k Hzのデジタルフィルタの出力信号とを減算し、80Hzから3kHzの帯域成 分の信号x1を生成する。 (3)iを0から3の各整数として、xiをFAFD整流器にかけ、次のよう なサブステップでフィルタリングを行い、値yiを生成する。 (a)記憶されているyoldiから、前の出力信号のサンプル で算出されたyiの値を読み出す。 (b)fをi及び|xi|>yoldi(整流器がアタック段階にあることを示す) であるか|xi|≦yoldi(整流器がディケイ段階にあることを示す)であるかによ り決定されるフィルタ係数として yi=f*yoldi+(1-f)*|xi|, の計算を行う。 (4)iを0から3の各整数として、yiをインデックスとして用いてルック アップテーブルを参照しながらゲイン係数Giを決定する。 (a)ルックアップテーブルの単位と範囲に適合するように、yiのスケ ールを変更し、クリップする。 (b)スケールを変更しクリップしたyiの値を丸めて整数jを得る。 (c)jをルックアップテーブルのインデックスとして用いて、Giを決 定する。 (5)以下の式に基づいてフィルタ510、515、520の伝達関数HA(z) 、HB(z)、HC(z)の係数を算出する。 これらの式において、 a11、a12、K1は、80Hzローパスフィルタの係数であり、その伝達関数H80( z)は、K1(1+z-1)2/(1+a11z-1+a12z-2)であり、 a21、a22、K2は、3kHzハイパスフィルタの係数であり、その伝達関数H3k( z)は、K2(1+z-1)2/(1+a21z-1+a22z-2)であり、 a31、a32、K3は、9kHzハイパスフィルタの係数であり、その伝達関数H9k( z)は、K3(1+z-1)2/(1+a31z-1+a32z-2)であり、 K1p=1/1+G2+K1(G1-G2))、 K2p=1/1+G2+K2(G3-G2))、 G3p=G4/(1+G3)、 K3p=1/(1+G3pK3) である。 これらの式から明らかなように、フィルタ510、515、520の伝達関数H( z)は、2次多項式であるX(z)を2次多項式Y(z)で割った商X(z)/Y(z)であるので 、フィルタ510、515、520は4次のフィルタである。 (6)新たな入力信号のサンプルを、これらの3つのフィルタ510、515 、520によりフィルタリングし、新たな出力信号のサンプルを生成する。 本発明の実施の形態では、上述したステップ(3)において用いられるフィル タ係数は、以下の通りである。 ゲインGiを決定するために上述したステップ(4)において用いたルックアッ プテーブルは、例えばアナログドルビーAエンコーダ等の出力信号をデコードし て雑音を低減するアナログエンコーダを用いて、経験的に作成される。すなわち 、まずアナログエンコーダに所定の振幅を有する信号を供給し、デコーダで用い る4つの周波 数帯域(80Hz以下の帯域、80Hzから3kHzまでの帯域、3kHz以上 の帯域、9kHz以上の帯域)に分割する。そして、アナログエンコーダから出 力される信号をデジタルデコーダに入力する。デジタルデコーダのテーブルに登 録された適切なエントリを調節してデジタルデコーダの出力信号がアナログエン コーダへの入力信号の振幅と等しくなるようにする。図6は、上述したステップ 4(c)において使われたルックアップテーブルに登録されているゲインの値を 示すグラフである。このグラフに示すように、0dBが、機器間で信号をやりと りする場合に適したオーディオ基準レベルである(プロオーディオ機器では4d Bu、民生用オーディオ機器では−10dBuである)。 ルックアップテーブルの数値Gi及び他のパラメータを適切に選択することで 、本発明を適用したデコーダは、アナログドルビーAデコーダの伝達関数特性を 極めて正確にエミュレートすることができる。従来技術のアナログドルビーAデ コーダと本発明を適用したDSPデコーダに同じテスト用の信号を入力したとこ ろ、出力信号における最大周波数成分のレベルの差は、2dB以内であった。図 7は、アナログドルビーAエンコーダによってデコードされた信号を、本発明を 適用したDSPデコーダでデコードして得られた出力信号と、元の入力信号との 差を示すグラフである。入力波形と出力波形をより近似させるには、9kHz以 上の周波数帯域において別のルックアップテーブル用いるようDSPデコーダを 設計し直せばよい。 上述した実施例は、特に、アナログドルビーA雑音低減装置によってエンコー ドされた信号をデコードするために設計されたものである。このデコーダは、パ ラメータをプログラムにより変更できるため、他の雑音低減装置に対して用いる こともできるが、他の雑音低減装置によってエンコードされた信号をデコードす る際は、望ま しくは、例えば、ローパスフィルタ及びハイパスフィルタのカットオフ周波数を 変更したり、フィルタの数や種類を変更したり、或いは他の方法により図5に示 す構造を修正する。このような修正は、DSP装置のプログラムを変更するだけ で実現でき、ハードウェアを変更する必要はない。 本発明のデコーダの制御部ついては、添付書類AのMatlabに記載されている。 本発明の雑音低減装置は、最良の実施の形態を用いて説明してきたが、当業者 は、これを様々に変更し応用することができる。これらの変更や応用は本発明の 主旨及び思想の範囲内にある。本発明は、以下の請求の範囲の通りである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 所定の信号圧縮雑音低減装置によりエンコードされたオーディオ信号をデ コードするデジタルデコーダであって、 信号パスに設けられ、伝達関数の特性を決定する1又は複数のパラメータを有 し、上記エンコードされたオーディオ信号をデコードするデジタルフィルタと、 上記デコードされた信号がフィードバックされ、該デコードされた信号に基づ いて、上記デジタルフィルタの1又は複数のパラメータを制御する適応型制御手 段とを備えるデジタルデコーダ。 2. 上記オーディオ信号は、アナログ雑音低減装置によりエンコードされたオ ーディオ信号であることを特徴とする請求の範囲第1項記載のデジタルデコーダ 。 3. 上記デジタルフィルタは、線形フィルタを備えることを特徴とする請求の 範囲第2項記載のデジタルデコーダ。 4. 上記デジタルフィルタは、第1のフィルタ段及び最後のフィルタ段を有す る複数のフィルタ段を備え、 上記複数のフィルタ段は、上記最後のフィルタ段で上記デコードされた信号が 生成されるように直列に接続されており、各フィルタ段は、それぞれのフィルタ 段の特性を決定する1又は複数のパラメータを有することを特徴とする請求の範 囲第1項記載のデジタルデコーダ。 5. 上記適応型制御手段は上記デコードされフィードバックされた信号に基づ いて少なくとも1つのフィルタ段のパラメータを決定 することを特徴とする請求の範囲第4項記載のデジタルデコーダ。 6. 上記適応型制御手段は、少なくとも1つのフィルタ段の1又は複数のパラ メータの決定に用いるパラメータのテーブルを備えることを特徴とする請求の範 囲第4項記載のデジタルデコーダ。 7. 上記適応型制御手段は、上記デコードされた信号に基づいて上記パラメー タのテーブルから少なくとも1つのフィルタ段の1又は複数のパラメータを選択 することを特徴とする請求の範囲第6項記載のデジタルデコーダ。 8. 上記エンコードされたオーディオ信号は、アナログ雑音低減装置によりエ ンコードされたオーディオ信号であることを特徴とする請求の範囲第7項記載の デジタルデコーダ。 9. 上記複数のデジタルフィルタ段は、それぞれ線形フィルタを備えることを 特徴とする請求の範囲第8項記載のデジタルデコーダ。 10. 上記エンコードされたオーディオ信号は、ドルビーA方式の雑音低減装 置によりエンコードされたオーディオ信号であることを特徴とする請求の範囲第 7項記載のデジタルデコーダ。 11. 上記適応型制御手段は、上記デコードされてフィードバックされた信号 を2以上の周波数帯域に分割するバンドパスフィルタを備え、上記フィードバッ クされた信号は、少なくとも2つのフィルタ段の1又は複数のパラメータを決定 するために用いられることを特徴とする請求の範囲第5項記載のデジタルデコー ダ。 12. 上記エンコードされたオーディオ信号は、デジタルフィルタの特性を決 定する1又は複数のパラメータを有し、元のオーディオ信号を信号パス上でエン コードするデジタルフィルタと、上記エンコードされた信号に基づいて、上記デ ジタルフィルタの1又は複数のパラメータを決定する適応型制御手段とを備える エンコーダを用いて元のオーディオ信号からエンコードされた信号であることを 特徴とする請求の範囲第1項記載のデジタルデコーダ。 13. 信号圧縮雑音低減装置により元のオーディオ信号をエンコードするデジ タルエンコーダであって、 伝達関数の特性を決定する1又は複数のパラメータを有し、上記元のオーディ オ信号を信号パス上でエンコードするデジタルフィルタと、 上記エンコードされた信号に基づいて、上記デジタルフィルタの1又は複数の パラメータを決定する適応型制御手段とを備えるデジタルエンコーダ。 14. 信号圧縮雑音低減装置によりエンコードされたオーディオ信号をデジタ ル的にデコードするデコード方法であって、 伝達特性を決定する1又は複数のパラメータを有するデジタルフィルタを形成 するステップと、 上記エンコードされたオーディオ信号を信号パス上でデコードするステップと 、 上記デコードされた信号のフィードバック信号に基づいて、上記デジタルフィ ルタの1又は複数のパラメータを適応的に決定するステップとを有するデコード 方法。 15. 上記オーディオ信号は、アナログ雑音低減装置によりエン コードされたオーディオ信号であることを特徴とする請求の範囲第14項記載の デコード方法。 16. 上記デジタルフィルタは、線形フィルタを備えることを特徴とする請求 の範囲第15項記載のデコード方法。 17. 上記デジタルフィルタを準備するステップは、第1のフィルタ段及び最 後のフィルタ段を含む複数のフィルタ段を準備するステップを有し、上記複数の フィルタ段は、上記最後のフィルタ段で上記デコードされた信号が生成されるよ うに直列接続されおり、各フィルタ段が伝達関数を決定する1又は複数のパラメ ータを有することを特徴とする請求の範囲第14項記載のデコード方法。 18. 上記パラメータを適応的に決定するステップは、上記デコードされてフ ィードバックされた信号に基づいて少なくとも1つのフィルタ段のパラメータを 決定するステップを有することを特徴とする請求の範囲第17項記載のデコード 方法。 19. 上記パラメータを適応的に決定するステップは、パラメータのテーブル から、少なくとも1つのフィルタ段の1又は複数のパラメータを選択するステッ プを有することを特徴とする請求の範囲第17項記載のデコード方法。 20. 上記テーブルからパラメータを選択するステップは、上記デコードされ た信号に基づいて上記パラメータのテーブルから少なくとも1つのフィルタ段の 1又は複数のパラメータを選択するステップを有することを特徴とする請求の範 囲第19項記載のデコード方法。 21. 上記エンコードされたオーディオ信号は、アナログ雑音低減装置により エンコードされた信号であることを特徴とする請求の範囲第20項記載のデコー ド方法。 22. 上記各デジタルフィルタ段は、線形フィルタを備えることを特徴とする 請求の範囲第21項記載のデコード方法。 23. 上記エンコードされたオーディオ信号は、ドルビーA方式の雑音低減装 置によりエンコードされた信号であることを特徴とする請求の範囲第20項記載 のデコード方法。 24. 上記パラメータを適応的に決定するステップは、上記デコードされフィ ードバックされた信号を2以上の周波数帯域のフィードバック信号に分割するス テップを有し、上記フィードバックされた信号は、少なくとも2つのフィルタ段 の1又は複数のパラメータを決定するために用いられることを特徴とする請求の 範囲第18項記載のデコード方法。 25. 上記エンコードされたオーディオ信号は、デジタルフィルタの特性を決 定する1又は複数のパラメータを有するデジタルフィルタを形成するステップと 、元のオーディオ信号を信号パス上でエンコードするステップと、元のオーディ オ信号に基づいて、上記デジタルフィルタの1又は複数のパラメータを適応的に 決定するステップとを有するエンコード方法によりエンコードされたオーディオ 信号であることを特徴とする請求の範囲第14項記載のデコード方法。 26. 信号圧縮雑音低減方式により元のオーディオ信号をエンコードするエン コード方法であって、 伝達関数の特性を決定する1又は複数のパラメータを有するデジタルフィルタ を形成するステップと、 上記元のオーディオ信号を信号パス上でエンコードするステップと、 上記元の信号に基づいて、上記デジタルフィルタの1又は複数のパラメータを 適応的に決定するステップとを有するエンコード方法。
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