JP2000500286A - ハイブリッド高磁場超伝導磁石組立体とその製法 - Google Patents

ハイブリッド高磁場超伝導磁石組立体とその製法

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JP2000500286A JP9518317A JP51831797A JP2000500286A JP 2000500286 A JP2000500286 A JP 2000500286A JP 9518317 A JP9518317 A JP 9518317A JP 51831797 A JP51831797 A JP 51831797A JP 2000500286 A JP2000500286 A JP 2000500286A
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Abstract

(57)【要約】 例えば、NMR用の高磁場超伝導磁石装置において、従来の低温超電導ソレノイド型磁石30がインサート形超伝導磁石10と組合わせられ、後者は、非常に高い臨界電流を有する高温超伝導材料で作られている。両磁石は、動作状態に達したあと、持続モードで、同じ低い温度で、安定に動作する。インサート形超伝導磁石の磁場と超伝導電流は、低温超伝導ソレノイド磁石の磁場が減少したときの磁束の閉じ込めで発生する。当該ハイブリッド磁石組立体の磁場は、前記二つの磁石の各々の磁場の合成である。

Description

【発明の詳細な説明】 ハイブリッド高磁場超伝導磁石組立体とその製法 発明の背景 この発明は大体、超伝導磁石に関連があり、そしてより特に、例えば核磁気共 鳴(NMR)および磁気共鳴撮像(MRI)装置に用いられる高磁場磁石に関連 がある。 高磁場NMRおよびMRI磁石の技術は、20年を超える以前に完成されてい る。非均質で平凡な持続しない磁石から始められて、現在、NMR磁石の設計と 構造(特に均一性調整)の技術はかなりよく理解されている。NMR磁石構造に おいては、Nb3Sn材料の導入により、そのような磁石構造に使われたガラス 製絶縁布の柔らかさのために、重要な均一性の低下に至ることが、よく知られて いる。この柔らかさは、磁石の巻きを置く際の精度の不足に結びつき、高い程度 の非均一性の修正のよりよい理解を必要とする問題に結びついた。この知識を得 ることで、非常に高い臨界磁場での新しいHTS材料に、高磁場磁石への将来的 なアプリケーションのための道が提案される。HTS材料は、液体のヘリウムの 沸騰点である4.2Kという低温での、ユニークな高い磁場能力を提供する。 MitlitskyとHoardによる米国特許5,310,705号の中で、4テスラを 超える磁場を生成している高磁場磁石は、高臨界温度超伝導セラミックの薄膜か ら組み立てられる。高磁場磁石は、高臨界温度超伝導セラミックの薄膜でおおわ れている積層可能なディスク形の基体でできている。薄膜は、直列に電気的に相 互に連結させられて、磁場を増やすように、様々な線の幅で、螺旋形を構成して 、ディスク基体の片面か両面に置かれる。 しかし、4.0テスラではなく17.6テスラが、最新技術ではNMR装置に 用いられる。これらの強い磁場は、ニオブスズ組成物構成のような低温超伝導体 を使って、上述したように、よい安定性と均一性を持つソレノイドの形で、持続 モードの中で動作している時に、成し遂げられる。動作は、多くのアプリケーシ ョンで、液体ヘリウムの沸騰によって達成される4.2Kで起こる。 17.6テスラと4.2Kで動作しているNMR装置の磁石が、従来技術にお いて注目に値する業績である一方、特に同じであるか減じられたサイズの磁石で 、より高い磁場強さを生成する要求や需要がある。特別な超伝導磁石のために、 電流と磁場強さが直接関係があると理解されている。しかし、磁石コイルの中の 動作電流が、実質的に超伝導体の臨界電流より少ないことが、持続モードの中で 安定性を成し逐げるために必要である。従来技術においては、超伝導体は「短い サンプル」性能のある割合で動作すると述べられている。典型的な最新技術の高 磁場NMR磁石は、臨界電流の60%〜70%の間で動作する、すなわち、動作 電流iの臨界電流Icに対する比率が、0.6と0.7の間にある。動作電流を 臨界電流にかなり近く増加させることは、超伝導磁石の望ましくないクエンチン グの危険性と、磁場の中の他の不安定性の危険性を、実質的に増やす。そのこと は従来技術に熟練した当事者に知られている。 磁場強さは、磁石の動作温度を低下することによって、安定した性能に増やす ことができ、磁石の低い方の温度が、臨界電流と関係のある実質的な安全マージ ンを、同時に維持するより高い動作電流を許容する。例えば、4Kで17.6テ スラのNb3Sn磁石の磁場強さは例えば2.2Kでの動作によって増やすこと ができる。そして、この低い方の温度は、従来技術で知られていた超伝導磁石シ ステムで使われていた。 しかし、2.2Kで動作するときに、4.2Kの液体ヘリウム沸騰冷却システ ムを使うことの相対的な単純さは、電動機式真空ポンプ、熱交換機、スロットル 装置、従来技術で知られたその他を使用する蒸気減圧システムに、道を与えなけ ればならない。他方、Nb3Sn磁石は、増加された4.2Kでの磁場を維持す ることができなくて、安定性と確実な持続性を与えることができない。 持続モードで、同じ温度で動作している現在既知の磁石よりも、高い磁場を与 える、与えられた動作温度のための超伝導磁石が、必要とされる。また、必要と される超伝導磁石は、現在既知の磁石と同じか、より高い磁場を与えるが、高い 超伝導温度で動作する。 発明の概要 例えばNMR装置のための高磁場超伝導磁石の中で、本発明に従って、従来の 低温超伝導ソレノイド型磁石は、非常に高臨界電流を有する高温超伝導体から作 られるインサート超伝導磁石と組み合わせられる。 両方の磁石は、動作条件が達成されてから、安定に同じ低温で持続モードの中 で、動作する。結果として生じるハイブリッド磁石組立部品(すなわち高温超伝 導体の超伝導インサートと低温超伝導磁石)の磁場は、2つの磁石のそれぞれの 磁場の合成として生じるものである。 与えられた動作温度のための動作の第1のモードで、ハイブリッド磁石組立部 品が、単独で動作している低温超伝導磁石よりも、安定した磁場を与える。 第2のモードで、より高い動作温度でのハイブリッド磁石組立部品は、同じか 、より大きく安定した磁場強さを、より低い温度で単独で動作しているときの低 温超伝導磁石のように、与える。 適所のインサート磁石により、低温超伝導磁石は、インサートなしでの運転中 より、少ない磁場を与えるために、より高温度で動作させられる。低温磁石から の磁場の減少は、インサート磁石の磁場によって償われる。 両方の磁石は、同じ温度で、持続モードで、良好な安定性で、一緒に動作する 。より高い動作温度は、例えば4.2K以上であって、2.2Kの代わりとして 、与えられた磁束の磁場条件に冷やされた磁石のための大いに単純化された冷却 システムの使用を許容する。 インサート磁石は、高温超伝導体の層で、片方か両方の大体平らな表面の上を 覆う薄い環状のディスクかウエハの積層体である。積層体は、同心でコイル状の 低温超伝導磁石の中心の隙間内にはめ込む。各ディスクは、低温動作温度で、独 立の超伝導電流ループである。電気的な相互接続が、隣接のディスクの間にない 。ディスクは、互いに電気的に独立しているので、積まれてもよくて、低温超伝 導磁石の中で低温磁石の軸に、完全な左右対称に置かれてもよい。層の終わりは 、螺旋形の前進も、重なりも、連続のコイルと同様に存在しない。したがって、 インサートは結果として生産される磁場に、ゆがみをつくらない。 高温材料超伝導インサート磁石の磁場は、低温超伝導磁石からの磁束の磁場の 一部分を閉じ込めることによって、低温磁石の磁束が減少させられるとき、生じ る。 第1の方法では、低温超伝導磁石は、超伝導動作温度で、増加された磁場強さ を生じるように、駆動される。これは、ハイブリッド磁石組立部品から要求され る。同時に、積層された高温超伝導層のインサートは、例えば100Kであるク エンチング温度を超える。要求され増加された磁場強さが低温超伝導磁石から達 成さられてから、高温超伝導インサートは、冷却システムによって、連続の動作 を目的とする超伝導温度に、クールダウンされる。 それから、低温超伝導磁石の磁束は、駆動電流を減らすことによって、普通の 動作レベルに引き下げられる。知られているように、インサートは、その磁束変 化を閉じ込める(維持する);すなわち、磁束は低温超伝導磁場からインサート 磁石まで伝達されて、超伝導電流と持続磁場をインサート磁石のそれぞれのディ スクに、生じる。各ディスクは、独立の超伝導電流ループを有する。 低温磁石の磁場とディスクの磁場は、ハイブリッド磁石組立部品の所望な合成 磁場を含む。合成磁場は、単独で動作している低温磁石の磁場より高い。 低温超伝導磁石の磁場が、要求されたレベルに合わせれるとき、低温超伝導磁 石は持続モードに置かれる。インサートは、要するに永久超伝導磁石になり、そ して、低温およびインサート磁石は共に、増加し、持続している高強度磁場を、 良好な安定性と均一性とともに与えるために、同じ超伝導温度で動作する。 正確に左右対称に構成されて使用され、積層されて電気的に孤立したディスク であるから、連続の超伝導回路が、先行技術では、ディスクからディスクへか、 コイル要素からコイル要素へ形成されるときに帰結する螺旋形の構造と比較した ように、低温磁石の磁場の空間の均一性は、インサート磁石の追加の後簡単に維 持される。 代わりに、インサート磁石の中に磁束を閉じ込めるための第2の方法では、先 ず、低温磁石が、その要求された持続動作温度より低い超伝導温度で動作するよ うにし、その間、インサートがクエンチ状態に維持される。この低い方の温度で 低温磁石は、より大きい磁場強さを生じるように、かつそれが、意図された持続 動作温度で、始めに記述した方法で、安定して生じるように、駆動される。超伝 導磁石をクエンチングすることなく、この増加した磁場が可能である。なぜなら 、普通の動作電流は、磁石の設計において、超伝導要素の臨界電流密度より充分 に低く、安定性と持続動作を保証するために、セットされるからである。 それから、インサートは意図された動作温度に冷やされる。;低温磁石の磁場 は、引き下げられる。 知られているように、磁束が保護されて、すなわちインサートの中で閉じ込め られ、超伝導の持続電流ループが、それぞれのディスクの中で確立する。それか ら、低温磁石は持続にされ、動作温度に温められてもよい。結果として、持続し て、安定に、目的とした動作温度で動作するハイブリッド磁石組立部品となるが 、その磁場強さは、単独で同じ動作温度で動作している低温磁石により生じるよ りも増加する。磁場は、第1の方法によって生産した磁場よりも強い。非常に高 い臨界電流能力をもつ高温超伝導体の使用は、インサート磁石の効率的な適合を 可能にする。 それゆえに、高い磁場が必要な例えばNMRやMRI装置で使用するために、 改善された超伝導磁石組立部品を与えることが、本発明の目的である。 本発明のもう一つの目的は、磁石の動作温度の変化なしで、従来の低温超伝導 磁石の磁場性能を改善することにある。 さらに、本発明のもう一つの目的は、高温超伝導体の有利な特性により、従来 の低温超伝導磁石と組み合わせることによって、改善された超伝導磁石組立部品 を与えることにある。 さらに、本発明のもう一つの目的は、高磁場ハイブリッド磁石組立部品を、持 続性と安定性を有する動作に、置くための方法を提供することにある。 さらに、本発明の他の目的と利点が、部分的には明らかで、部分的には明細書 において明白である。本発明は、いくつかのステップおよびそれらの間の関係を 含み、そして、各々の要素に関する特徴、特性、関係を所有している物品を含む 。これらは、以下の中で詳細な説明の中で説明する。そして、本発明の範囲を請 求項で示す。 図面の簡単な説明 本発明のさらなる理解のために、添付の図面に従い説明する。 図1は、本発明の高温超伝導材料インサートの端面図である。 図2は、図1の線2−2に沿う断面図である。 図3は、図1、2のインサートに使用するウエハの面図である。 図4は、図3のウエハの右側面図である。 図5は、本発明のハイブリッド高磁場超伝導磁石組立体の実施例の概略図であ る。 図6は、本発明のハイブリッド高磁場超伝導磁石組立体の他の実施例の概略図 である。 好適実施例の説明 図1−5に示すように、本発明のインサート10は、一端からフランジ16が 延びる電気絶縁非磁気材料のチューブ14の上に複数のディスクまたはウエハを 積層して形成される。非磁気材料のワッシャ18が、ナット20でチューブ14 に保持され、環状のディスクまたはウエハ12の積層体を固定する。 各環状のディスクまたはウエハ12は、電気的絶縁基体22、バッファ層24 、高温超伝導材料のフィルムまたは層26からなる。基体22は、妥当な熱伝導 と熱容量を有する。図4に示すように、基体22は、一面を被覆されているが、 両面を被覆してもよい。 高温超伝導フィルム26の積層体は、高い磁場の存在で臨界電流が本質的に非 常に高いという利点がある。高温超伝導フィルムの臨界電流は、典型的には、7 7Kで平方センチ当たり2×106アンペアを超え、4.2Kで平方センチ当た り107アンペアを超える。このフィルムの性能は、今日まで知られている最良 の高温超伝導線、平方センチ当たり5×104アンペアを遙かに凌ぐ。 これらのフィルムの厚さは、従来の「薄い」から「厚い」まで亘る。0.5ミ クロンのこのフィルムは、薄膜形成の従来技術のエピタキシャル、レーザ堆積、 スパッタなどで成膜される。0.5ミリ程度の厚さの厚膜は、用意した基体に浸 漬、焼結、熔解で形成できる。 本発明の実行可能性の鍵は、十分に薄い基体の上に十分に厚く、高い臨界電流 の、高温超伝導フィルムの積層体を設けられ、該積層体の全体の有効電流密度が 約1/10より大きく損なうことがないようにできることである。言い換えると 、積層体10は、10%以上の高温超伝導高品質フィルム26を含み、必要な磁 流を生じる。 本発明では、各フィルム26は、完全な超伝導電流ループであり、これはバッ ファ層24上の超伝導材料の単一環状バンドの形、あるいは、一つの面に設けた 複数のバンド25(図3)であってもよい。また、表面は、高温超伝導材料で完 全に被覆してもよい。これにより、超伝導電流が自ずから超伝導電流ループを形 成する。ウエハ上の超伝導材料の最適なパターンと厚さを完全に決定する段階に まで研究は進んでいない。 基体22に設けられる薄い絶縁層が、所定のディスクまたはウエハ12上の超 伝導回路を隣接のディスクまたはウエハ12上の超伝導回路から分離する。「デ ィスクまたはウエハ」の用語を使用する。図示の実施例は、中央に開口を有する 環状の層であり、「ディスク」の用語が適当である。しかし、本発明の他の実施 例では、環状ではなく、従って、「ウエハ」の用語が一般的である。例えば、イ ンサート磁石は、断面が楕円で、そこに断面が楕円の低温磁石が挿入される。 ディスクまたはウエハ12上の材料は、高温超伝導(HTS)の閉鎖ループで 、薄膜、厚膜を含む。どちらも、エピタキシャル成長、レーザ堆積、スパッタ、 焼結、浸漬被覆、熔解組織のいずれかである。熱膨張係数が合っている基体上の エピタキシャル成長HTSは、高いJcと持続性(パーシスタンス)を得られる 。堆積過程の間、両材料は互いに反応しない。 エピタキシャル成長、レーザ堆積、スパッタのHTSと基体との良い複合体の 例は、(1) ランタンアルミネート(LaAlO3)上のYBa2Cu37(YBC O)、サファイアAlO2上のYBCO、(2) LaAlO3上のTl2Ba2CaC u28(TBCO)、AlO2上のTBCOがある。基体を必要としないで、銀と ともに作られる焼結、浸漬被覆、熔解組織の複合HTSの良い例は、BSCC OとTBCOの2212および2223相である。バッファ層24は、材料の各 組み合わせで必要なわけではない。 図5に示すように、従来の低温超伝導ソレノイドコイル30内にインサート1 0が挿入され、本発明のハイブリッド超伝導磁石組立体32を作る。図では、超 伝導導体34が丸い断面を有する。当業者なら、例えば、ソレノイド30が平ら な超伝導体、平らな超伝導テープで形成でき、また超伝導材料のループや板を、 端同士で、直列につなげて、螺旋形のソレノイドコイルの形の連続電流回路にし ても良いことを理解できよう。 さらに、ソレノイドは、有孔金属予成形体、あるいは有孔金属導体、あるいは 導電性皮膜を有する有孔非金属材料で形成でき、この孔に低温超伝導材料を埋め 込む。これは、1995年5月15日提出の米国特許出願第08/440,63 2に記載されている。 図5は、従来の低温超伝導コイルと高温超伝導材料インサート10とのハイブ リッド組立体32を示す。この組立体は、両要素10,30が共通の動作温度で 安定に持続モードで動作するように構成されている。前述のように、持続モード での安定性は、超伝導体が、動作温度と、動作中の磁場強さに対して臨界電流密 度より実質的に低い、短いサンプル性能の割合を下げて動作するときに得られる 。 こうして、持続モードでの動作は、超伝導「インデックス」、すなわち式V= (i/Ic)nの指数の関数である。これは、超伝導体の長さに沿って生じる電 圧低下の度合いであり、Voは臨界電流Icにおける電圧勾配で、iは動作温度 における動作電流である。 NMR磁石巻線のような超伝導体のある長さに必要 な任意に低い電圧を得るためには、電流比i/Icを大体低くし、インデックス nを大体高くする必要がある。 最新の電磁NMR磁石は、典型的には、電流比i/Icが0.6と0.7の間 で安定して動作する。本発明の方法では、高温超伝導材料26で被覆した積層体 10を永久超伝導磁石になるまでにしたものに変換して、臨界電流に比較して、 動作電流に0.3〜0.4の余裕度(マージン)を低温超伝導磁石に用いて、低 温磁石30から磁束を移送し、インサート10の高温超伝導ウエハ12に磁束を 閉じ込め(trapping)て負荷を与える。 前述のように、ウエハ12は共に磁束の閉じ込めに役立つ。各ディスクあるい はウエハ12は、離ればなれの超伝導電流ループである。これは、低温超伝導磁 石30を源とする磁束が移送され、インサート10内に閉じ込められた後も、持 続する。 こうして、高温超伝導インサート10を有する低温超伝導コイル30またはソ レノイドのハイブリッド組立体32を動作させるには、以下の工程を続けて、低 温超伝導磁石30の磁場の強さを高めることができる。 例示として、ハイブリッド磁石を動作的にする方法を、標準温度及び圧力で、 液体ヘリウムの標準沸点4.2Kでの持続動作に設計された低温超伝導ソレノイ ドについて記載する。 4.2Kに維持されて、内側の低温超伝導磁石30が、その通常の動作電流よ りその動作電流の一定割合だけ高く付勢される。しかし、これは、臨界電流密度 と動作応力に関する設計で得られる安全余裕度内にあるようにするだけの為にあ る。同時に、高温超伝導被覆のウエハ12を設けたインサート10は、例えばス テンレス鋼や銅の貯蔵部(図示せず)に保持される。この保持温度は、適当な電 気加熱器(図示せず)で保持されるクエンチング温度、例えば100Kより高い 、である。 4.2Kで、低温超伝導磁石30から所望の(増大した)磁場の強さを得たら 、高温超伝導インサート10は、冷凍システム(図示せず)で温度4.2Kに冷 却され、そこで高温超伝導材料26も超伝導状態になる。 そして、低温超伝導磁石30は、その通常動作電流に下げて、その電流で、余 裕度が再び0.3〜0.4の範囲に安全に入る。ついで、低温超伝導磁石30が 持続モードに入り、そこで磁場の損失は、時間当たり108分の1である。 ハイブリッド磁石組立体32を活性化する前記過程の終了後、低温超伝導磁石 30が、その標準磁束密度、標準電流、標準動作温度、標準モードすなわち持続 モードで動作する。インサート10は、ここで、超伝導磁石として動作する。高 温超伝導材料26は、そのクエンチング温度より低い温度でよく動作し、また低 温超伝導磁石30と同じ温度にある。 ハイブリッド磁石組立体32の磁場の強さは、低温超伝導磁石30が単独で動 作する時の磁場の強さより大きい。インサート磁石の動作後、磁場の空間的均一 性が保たれる。これは、インサート10がウエハの完全な対称性配置体である、 すなわち低温超伝導磁石30内で完全対称に取り付けられているからである。 ハイブリッド磁石組立体32で得られる合成磁場をさらに強くすることが、上 記過程の初期段階で、低温超伝導磁石30をその標準動作温度より低く冷却する と可能である。例えば、低温超伝導磁石30をその標準動作温度4.2Kでなく 、2.2Kに冷却できる。そうすると、電流が、低温超伝導磁石の標準動作電流 よりかなり大きい値だけ増大する。電流比における「安全の余裕度」が低温にお けるより大きいからである。前述のように、インサート10が次いでその動作温 度に冷却される。低温超伝導磁石30はその通常動作電流及び温度に戻され、そ の過程で、磁束がインサート10で閉じ込められる。 この過程で、ハイブリッド磁石組立体32に、持続モードで意図された動作温 度で全体に達成される手順よりも、高い磁束密度が得られる。しかし、この代替 え的方法は、冷凍システムの複雑さを増大してしまう。この冷凍システムは、低 温超伝導磁石を通常の動作温度、上述の場合は4.2Kより低い温度、例えば、 2.2Kにする為の始動に必要である。 上述の両方法共に、低温超伝導磁石30のみで動作する(同じ動作温度で)よ りも、ハイブリッド磁石組立体32により磁場の強さが増大する。 本発明の第3の方法は、ハイブリッド磁石組立体32は、磁束出力が同じでも 、その定常動作温度が高い。すなわち、低温超伝導磁石30が単独での動作より も低い温度で動作するからである。 この方法で、低温超伝導磁石30は、特に低い温度、例えば、2.2Kで動作 するように設計され、持続モードで所望の磁場を作るが、インサート10を設け てある。インサート10は、クエンチング温度、例えば100Kにあり、一方、 低温超伝導磁石は4.2Kで動作され、たとえば2.2Kにおいてその通常磁場 となるものを形成する。 低温超伝導磁石30は、2.2Kにおいて持続モードで安定して動作するが、 4.2Kにおける不安定性とクエンチングの危険性が大きすぎる。すなわち、低 温超伝導磁石30は、持続モードでの安定性を4.2Kで確保するには、磁場の 強さを低くして動作しなければならない。従って、インサート10がないとき、 低温超伝導磁石30用の著しく単純化した冷凍システムの利点が、磁場の強さの 犠牲なしには得られない。 しかし、定常運転条件で低温超伝導磁石30で生じる磁場の減少が、超伝導イ ンサート磁石10の追加により、該磁石10の磁場で増大する。ハイブリッド組 立体32は、高い温度において、両磁石に持続性と安定性をもって、動作できる 。その合成磁場の強さは維持され、単純化した冷凍システムが得られる。 例えば、液体ヘリウム沸騰冷凍システムを用いることができるが、これは、2 .2K運転に必要とされる、より複雑で費用のかかる蒸気圧縮システムに勝る大 きな利点を有する。満足できる磁場の強さと空間の均一性とが、2.2Kではな く4.2Kで達成されるのである。 代替的に、インサート10の中に電磁場を閉じこめることにより、まず低温磁 石30が、所望の持続運転温度よりも低い温度で動作し始めるが、一方、インサ ートは、高温のクエンチング状態に維持される。より低温において、その後、低 温磁石30は、意図された持続運転温度におけるよりも、大きな磁場の強さを生 み出すよう操作される。超伝導磁石をクエンチングしなくても、磁場の増大は可 能である。なぜなら、通常運転電流は、超伝導磁石の設計において、超伝導体の 臨海電流密度よりもかなり低く設定されており、これにより、持続運転における 安定性が確保され、より低温で臨海電流値は増大するからである。 その後、インサート10は、意図された動作温度まで冷却することにより、超 伝導化される。インサート10が冷却されると、低温磁石30の磁場は減少する 。既知のように、電磁は、インサート磁石10の中に閉じこめられ、保存される が、インサート磁石10の中では、それぞれの磁気ディスク内で超伝導持続電流 のループが確立されている。その後、低温磁石は持続状態になり、その後に、運 転温度までその温度を上げられる。 その結果、意図された運転温度において、安定した二つの持続モードで動作す るハイブリット磁石組立体32が得られる。なお、この動作温度は、低温磁石3 0単独での通常動作温度よりも高い。磁場の強さは、ハイブリット磁石組立体に よって作られる場合を超えて、増大されるが、ハイブリット磁石組立体の低温磁 石は、同じ動作温度に保たれる。 上述した本発明の実施例32'(図6)において、インサート磁石10は低温 電磁石30の内側に位置しているが、ウエハ12の積層体10で低温磁石30を 囲うことも可能である。 ウエハ基体22は、両側を高温伝導物質26で被覆され、積層配列においてウ エハ同士を分離するため、薄い絶縁層(図示せず)が用いられる。ウエハ基体は 、例えば銀のような導電性物質で作られ、超伝導温度で動作する場合、この導電 性物質が、高温超伝導物質の超伝導ループの抵抗に対して、絶縁開回路の役割を 果たすが、これらのことは、当業者にとっては自明であろう。こうした構造は、 電流ループが不適正にクエンチングされたとき、超伝導電流を切り換えることに より、ウエハを保護する。 上述のハイブリッド磁石32は、低温超伝導物質のコイル30で構成され、イ ンサート10は、独立の超伝導電流ループを作り出すように、相互に独立して隣 接するウエハで構成される。しかしながら、当業者には明らかなように、付勢し たり消勢したりできる低温超電導磁石であれば、本方法の実施に使用できる。な お、本方法において、低温超電導磁石の電磁の一部(全部ではない)は、インサ ートに移される。 また、インサートは、必ずしも、例えば互いに独立したウエハで構成される必 要はなく、直列式に端部と端部を電気接続したウエハであってもよい。さらに、 インサートは、高温伝導物質のコイルであってもよい。低温伝導磁石が超伝導状 態になっても、クエンチング状態を維持できる高温超伝導物質であれば、低温磁 石の磁束が減少した際、低温超電導磁石からの磁束を閉じ込めるために用いるこ とができる。 ここまで述べてきたインサートは、低温超電導磁石の内側もしくは外側で、共 通軸に沿って同心的に配列されている。しかしながら、本発明の方法は、以下の ような物理的配列によっても実施できる。すなわち、低温超電導磁石における磁 束の減少が、その他の要素において、電流や磁束を生じさせ、超伝導電力が持続 的に流れる高温超伝導物質の伝導通路を提供できる配列であればよい。 さらに、ここまで、インサート磁石および低温超電導磁石は、同じ動作温度で 持続モードで動作するように記述してきたが、本発明の方法は、以下のような物 理構成のハイブリット磁石組立体によっても、実施できる。すなわち、低温超電 導磁石30が、独自の低温で磁束を閉じこめた後に動作し、その一方で同時に、 高温超伝導物質で作られたインサートが、かなりの高温、すなわち、高温物質磁 石の超伝導範囲の高温で動作するよう構成されたハイブリット磁石組立体によっ ても、本発明の方法は実施可能である。今日、高温超伝導物質は、100K近い 超伝導に使用できるため、こうした多様な温度調整は、構成面および運転面での 節約につながる。なお、これらの物質は、例えば77Kで窒素を沸騰させること により、冷却できる。 このように、本発明の方法は、新しい物質や改良された物質にも、幅広く応用 でき、特に、超伝導モードにおいて、より高温で動作する物質に有効である。 高分解能NMRに今日用いられている超電導磁石は、室温で52mm径の孔を 有するが、応用により、およそ90mm径までに孔を大きくすることができる。 このような磁石と共に用いられるインサート10は、低温超電導磁石の内側に位 置することができるような外径のものでなければならない。 現在のところ、MNR磁石の高分解能技術の状況は、4.2Kの動作温度で1 8テスラ、1.8Kの動作温度で21テスラである。MNR級の持続磁石にとっ て、18テスラは、低温超伝導体の動作限界である。本発明のインサートを用い れば、4.2Kにおける動作限界を、現在のところ、25テスラを超過する高温 超伝導体の性能レベルに増大することができる。 概略すると、本発明の方法は、初めは超伝導電流も磁場も持たない高温超伝導 物質装置の存在より、被駆動の低温超電導磁石の磁場が、いつ減少しようとも有 効である。 低温磁石の磁場を変える(減少する)ことにより、高温物質装置において超伝導 電流が発生し、この電流が磁場を作り出す。存在する二つの磁場は結合して合成 磁場を作り、低温超伝導物質および高温超伝導物質が各々の臨界温度よりもかな り低い温度で動作し、持続モードで電流が得られる。 低温磁石には、超伝導温度および磁束レベルの範囲があり、これを磁束の減少 の「テイクオフ」点として用いることができる。これらの条件は、磁束強度およ び動作温度の所望の「最終結果」により変化するが、低温磁石の動作特性に基づ いて選択される。こうした磁束および温度レベルの選択は、i/Icの比率によ り制限されるが、この比率は、高温および低温超伝導物質において、意図せぬ超 伝導電流のクエンチングが起こるのを避けるため、磁束を閉じ込める手順の前、 間、後のいずれいおいても、常に維持されねばならない。 上述した本発明の諸目的は、先に示した説明により有効に達成されるが、本発 明の精神と範囲とを逸脱することなく、前記方法の実施および記載事項を変更す ることは可能であり、前記説明または関連する図面に示される内容の全ては、例 示説明のためのものであり、本発明を限定するものではない。 また、下記の請求の範囲は、ここに説明された発明の包括的特徴および下位概 念的特徴を漏れなく記載するよう意図されており、本発明の範囲についての全て の記述は、言葉の問題であり、上記特徴の中に含まれる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK, MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR ,TT,UA,UG,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.次の各要素からなるハイブリッド高磁場超伝導磁石組立体。 第1のレベルの第1の磁束場を形成するように所定の超伝導温度で動作 する低温超伝導材料の低温磁石、及び 積層体に配列された複数のウエハ、ただし、各ウエハが基体の表面に高 温超伝導材料の層を含み、前記積層体が前記低温磁石からの磁束を閉じ込めるよ うに前記低温磁石に対して配置され、前記積層体が、前記低温磁石で最初に発生 して前記第1のレベルより高い第3のレベルの磁束の強さが前記第1の磁場のレ ベルにまで低下した後、第2のレベルの第2の磁場を作るものであり、 前記ハイブリッド磁石組立体で得られる合成磁場が、 前記第1の磁場 と前記第2の磁場との組み合わせであり、前記各磁場が、合成磁場の有限部分に 寄与し、前記低温磁石とウエハ積層体がそれぞれ前記所定の超伝導温度において 持続モードで動作する。 2.前記基体が、前記ウエハ中の超伝導電流の存在の中で、電気的に絶縁する 、請求項1に記載のハイブリッド磁石組立体。 3.前記低温磁石が、長軸を有するコイル磁石であり、前記積層体が前記長軸 に沿って整合している、請求項1に記載のハイブリッド磁石組立体。 4.超伝導温度で、各ウエハが、積層体中の隣接ウエハから電気的に隔離され ていて、磁束を閉じ込めると、独立の超伝導電流ループが各ウエハに形成される 、請求項1に記載のハイブリッド磁石組立体。 5.前記ウエハが、大体平らで、前記長軸に対して直交方向に向き、前記積層 体が、低温磁石で作られた第1の磁場の空間的均一性を維持するように前記長軸 に整合している、請求項3に記載のハイブリッド磁石組立体。 6.前記所定の超伝導温度と第1の磁場にて動作するとき、前記低温磁石の平 均電流比i/Icが約0.6と0.7の範囲にあり、 iが動作電流で、Icが 低温磁石の臨界電流である、請求項1に記載のハイブリッド磁石組立体。 7.ウエハが、大体平らで、高温超伝導材料の層が該ウエハの少なくとも一つ の平面に形成されている、請求項4に記載のハイブリッド磁石組立体。 8.ウエハが、大体平らで、高温超伝導材料の層が前記基体の上でパターン化 され、少なくとも一つの超伝導閉鎖電流ループとして動作し、該ループがウエハ 平面を部分的に覆い、かつウエハの平面を全体的に覆う、請求項3に記載のハイ ブリッド磁石組立体。 9.前記基体が、高温超伝導材料層の同心ループでパターン化されている、請 求項8に記載のハイブリッド磁石組立体。 10.各ウエハに中央開口が貫通している、請求項8に記載のハイブリッド磁 石組立体。 11.更に、前記長軸に対して同軸に配置された管部材を有し、各ウエハが、 中央の開口を有し、前記管部材が該中央開口を貫通し、前記長軸に沿ってウエハ と整合を維持している、請求項3に記載のハイブリッド磁石組立体。 12.前記管部材が磁石組立体の超伝導動作の間電気的に絶縁する、請求項1 1に記載のハイブリッド磁石組立体。 13.更に、前記管部材の固定位置にウエハ積層体を取り外し可能に保持する 手段を含み、積層体と管部材が取り外し可能に一体になっている、請求項11に 記載のハイブリッド磁石組立体。 14.前記積層体がコイルの内側または外側にある、請求項3に記載のハイブ リッド磁石組立体。 15.前記基体が、ランタンアルミネート、サファイア、ストロンチウムチタ ネートからなる群から選ばれた材料である、請求項1に記載のハイブリッド磁石 組立体。 16.高温超伝導材料が、YBCO、TBCO、およびBSCCOからなる群 より選ばれた、請求項1に記載のハイブリッド磁石組立体。 17.各ウエハが、基体と高温超伝導材料層の間にバッファを有する、請求項 1に記載のハイブリッド磁石組立体。 18.前記バッファ材料が、ストロンチウムチタネートSrTiO3またはラ ンタンアルミナLaAlOである、請求項17に記載のハイブリッド磁石組立体 。 19.次の各工程からなる高磁場ハイブリッド磁石組立体の製法。 (a)所定の超伝導動作温度で第1のレベルの第1の磁場を形成する低 温超伝導磁石を設ける、 (b)基体の表面に高温超伝導材料の層を有するウエハの積層体を設け る、 (c)目標の第1の磁場より強い低温磁石の磁場を発生する、 (d)工程(c)の間に、高温超伝導材料のクエンチング温度より高い 温度にウエハの積層体を維持する、 (e)高温超伝導材料の超伝導レベルにウエハの積層体を冷却する、 (f)第1の磁場の第1のレベルに低温磁石の磁場を減少し、低温磁石 からの磁束の閉じ込めで、超伝導電流がウエハ中に誘導され、前記積層体が第1 の磁場を強化する第2の超伝導磁場を作る、 (g)低温磁石を持続モードに置く、 ハイブリッド組立体の合成磁場は、第1の磁束場と第2の磁束場の組み 合わせである。 20.(1)前記所定動作温度または(2)該所定動作温度より低い温度で、 工程(c)が行われる、請求項19記載の方法。 21.工程(c)が、前記低温磁石の所定の動作温度で行われ、積層体が工程 (e)で前記所定動作温度に冷却される、請求項19記載の方法。 22.工程(c)が、前記所定の動作温度より低い温度で行われ、工程(e) で、積層体が前記所定動作温度に冷却される、請求項19記載の方法。 23.さらに、工程(g)に続いて、前記所定の動作温度に低温磁石の温度を 上昇する行程(h)を有する、請求項22記載の方法。 24.高温超伝導材料の積層体が前記所定の動作温度で、持続モードで動作す る、請求項19記載の方法。 25.前記低温磁石が、工程(c)の低い温度で動作するように構成され、電 流比i/Icが 大体0.6−0.7の範囲内にあり、合成磁場に等しい磁束強 度を作り、低温磁石が、該低温磁石が前記低い温度で単独に動作するのに比べて 、ハイブリッド磁石組立体の高い所定超伝導動作温度で、低い磁場を作る、請求 項23記載の方法。 26.前記低温磁石が、前記所定の温度で、電流比i/Icが 大体0.6〜 0.7の範囲内で動作するように構成され、第1の磁場に等しい磁束強度をつく り、低温磁石が、ハイブリッド組立体の所定超伝導動作温度で、前記所定超伝導 動作温度で単独で動作するときと同じ磁場を作り、低温超伝導磁石の磁場の強さ が、ウエハの積層体の第2の磁場により強化され、合成磁場が第1の磁場より強 い、請求項23記載の方法。 27.工程(c)において、ウエハの積層体が、前記所定の動作温度にまで、 冷却される、請求項19記載の方法。 28.低温磁石が長軸を有するコイル磁石で、積層体が該長軸に沿って整合し ている、請求項19記載の方法。 29.次の各工程からなる高磁場ハイブリッド磁石組立体の製法。 (a)所定の超伝導動作温度で第1のレベルの第1の磁束場を作る低温 超伝導磁石を設ける、 (b)高温超伝導材料を含む磁束補強装置を設け、該装置は、高温超伝 導材料のクエンチング温度より低いとき、持続超伝導電流を保持できる、 (c)第1の磁場より強い低温磁石の磁束場を発生する、 (d)工程(c)の間に、高温超伝導材料のクエンチング温度より高い 温度に該補強装置を維持する、 (e)高温超伝導材料の超伝導レベルに前記補強装置を冷却する、 (f)第1の磁場の第1のレベルに低温磁石の磁場を減少し、低温磁石 からの磁束の閉じ込めで、超伝導電流が前記補強装置中に誘導され、前記補強装 置が第1の磁束を強化する第2の超伝導磁束場を作る、 (g)低温磁石を持続モードに置く、 ハイブリッド組立体の合成磁場は、第1の磁場と第2の磁場の組み合わ せである。 30.(1)前記所定動作温度または(2)該所定動作温度より低い温度で、 工程(c)が行われる、請求項29記載の方法。 31.工程(c)が、前記低温磁石の所定の動作温度で行われ、補強装置が工 程(e)で前記所定動作温度に冷却される、請求項29記載の方法。 32.工程(c)が、前記所定の動作温度より低い温度で行われ、工程(e) で、補強装置が前記所定動作温度に冷却される、請求項29記載の方法。 33.さらに、工程(g)に続いて、前記所定の動作温度に低温磁石の温度を 上昇する行程(h)を有する、請求項32記載の方法。 34.高温超伝導材料の補強装置が前記所定の動作温度で、持続モードで動作 する、請求項29記載の方法。
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