JP2000500052A - 使い捨て液体吸収性物品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は顕著なボウル形状の吸収体を有するおむつなどの吸収性物品に関する。この形は弾性体によって達成され、吸収体（１２）を所望の形に形成する剪断変形力を弾性体の位置及び締め付けによって達成する。更に吸収体は所望の形の形成と液体のガイド及び改良された移送性を促進するくぼみ及び／又は圧縮線を与えられてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】 使い捨て液体吸収性物品 技術分野： 本発明は請求の範囲１の前提文に従った使い捨てのための吸収性物品に関する 。 発明の背景： 使用中の物品に形状を付与するための弾性体を与えられた液体吸収性物品、例 えばおむつは既に公知である。その種の物品の大半の弾性体の主な目的は着用者 の脚に対して股部分に持ち上げられてシールされた縁を作ることである。しかし ながら従来から公知の解決策は、例えば大量の糞便や尿を局所的に収集し包囲す る能力に関して限られた容量しか有していなかった。 脚弾性体が脚の周りで包囲カフ(cuff)を形成するトレーニングパンツが、例え ばUS 3,680,003によって公知である。物品が広げられた状態である時、弾性体は 完全に直線であり、使用中脚に対しておむつの縁をシールするために、主に吸収 体の側に沿って延びている。 US 4,050,462は平らな状態のおむつにおいて直線に延びている弾性体を有する おむつに関し、その目的は増強された吸収作用を得るためにおむつの股区域を収 縮し、ひだ形成によって吸収体の長さ単位あたりの体積及び面積を増大すること である。 Ｖ形構成を形成する基本的に直線の弾性体を有するおむつがWO 88/00010に開 示されている。弾性体はおむつの吸収体上へ延び、弾性体の収縮作用によって形 づけられる領域の境界を定める。直線部分を伴う弾性体を延ばすことにより、全 体として物品のひだ付けが物品の全長を減らそうとするせいで達成される。 おむつの製造方法がUS 4,801,345に開示されている。この方法はおむつの股部 分に沿った弾性体の適用を含む。従って弾性体はおむつの縦方向の縁に沿って凹 状に外部に延び、完全に吸収体の側に延びている。その弾性体の目的は、根本的 に着用者の脚に対するおむつの縁のシールされた結合を達成することである。更 なる効果は股部分を横切る吸収体の一定の収縮とひだ付けである。 平らな状態のおむつにおいて、完全に直線的に延び、完全に吸収体の側に延び る弾性体を有するおむつがEP 0,219,326に開示されている。弾性体は股部分の両 側でおむつの外部縁で、また吸収体の両側でトリミングされて配置されている。 トリミングによって直立したシール縁を維持することに加え、弾性体は吸収体の 一定のひだ付け及び収縮を確実にする。 GB 2,234,157はトレーニングパンツのカフの周りに、着用者の脚に対する股部 分の縁に沿って及び股部分を横切って横方向に延びる弾性体を有するトレーニン グパンツに関する。脚の周りで結合するための弾性体は漏出の危険を減らすが、 股部分に対して横方向の弾性体は連続弾性糸の合理的な適用を可能にするように 配置されるにすぎない。その構造及び方法はパンツ型のおむつに特に適応されて いる。 請求の範囲１の前提文の吸収性物品はスウェーデン特許出願No．9401680-5に 更に開示されている。 発明の概要： 本発明の目的は使い捨て液体吸収性物品を提供することであり、その使い捨て 液体吸収性物品は物品が所望のボウル形状の形成を容易にするような方法で設計 され、スウェーデン特許出願No．9401680-5から明らかな極めて効果的な収集形 状を使用中に与えられるものである。 本発明によりこれは後続の請求の範囲に示される方法で達成される。 図面の簡単な説明： 図１はスウェーデン特許出願No．9401680-5の発明による物品の平面図を示す 。 図２は本質的に使用のための位置に形付けられた図１のおむつの透視図を示す 。 図３は使用のための位置に形付けられたスウェーデン特許出願No．9401680-5 による物品の透視図を示す。 図４は平らに広げられた状態のおむつの図７の線IV-IVに沿った縦方向断面を 示す。 図５は使用のための位置に形付けられたおむつの図７の線V-Vに沿った対応す る縦方向断面を示す。 図６は使用のための位置に形付けられたおむつの図２の線VI-VIに沿った横方 向断面を示す。 図７−９はスウェーデン特許出願No．9401680-5によるおむつの更なる具体例 を図示する。 図１０本発明の第１具体例による物品の平面図を示す。 図１１は本発明の第２具体例による物品の対応する平面図を示す。 好適な具体例の詳細な記述： 特に代表的な本発明の物品が具体例として選ばれている。それは液体又は糞便 の収集のための物品であり、いわゆる激しい失禁のためのおむつ、即ち子供用で はなく、病気によって激しい失禁に苦しむ成人用である。 第１具体例に示されるように（主として図１，２及び４参照）、おむつは吸収 体１２の形のコアを包囲するカバー１１によって構成される。図４に示される平 らに広げられた状態において、コアは互いに離れて面する２つの主要面（即ち使 用者に向かって面することを意図される内部側１３と使用者から離れて面するこ とを意図される外部側１４）を有する比較的平らな主要外形を表す。更に吸収体 １２は着用者の体に解剖学的に適合された好適なアウトラインを吸収体１２に与 える丸みを帯びた包囲縁部分１５を表す。たとえ吸収体１２が本質的に同じ厚み を有するとしても、実際の前記吸収体は幾分厚みのある（図示せず）中央部分１ ６を好ましくは与えられる。 示された具体例において、カバー１１は互いに異なった性質を有する２つの層 １７，１８から形成され、２つの層は吸収体１２の内部側１３、外部側１４それ ぞれに対して位置し、２つの層が吸収体の縁部分１５の外側で互いに連結され、 かつ全体としておむつをフランジ状に包囲する縁部分１９を形成するので吸収体 を取り囲む。縁部分１９において、２つの層１７，１８は互いに密接するように 位置され、互いに連結される。 示されるおむつを形成するために使用された特定の構成要素はそのような目的 のために一般的に使用された構成要素であればいかなるものであってもよい。内 部側１３に付着される層１７は不織布又はポリエチレンなどの柔らかくてせん孔 されたプラスチックフィルムなどの柔らかくて可撓性の透液性材料であればいか なるものであってもよい。外部側１４の層１８はポリエチレン、ポリ塩化ビニル などの薄い（例えば２０μ）プラスチックフィルムなどの不透液性材料からなる 。吸収体１２はセルロース繊維、空気吹付けされたティッシュー(air-laid tiss ue)、様々なタイプの超吸収性材料などからなってもよい。 図１からもっとも明らかなように、例に示されるおむつは後方部分２１へ向か う１つの方向と前方部分２２へ向かう逆の方向に延びるウエスト又は股部分２０ を伴った非対称の砂時計又はピーナツ殻形状の主要外形を有し、後方部分及び前 方部分は使用中に着用者の対応する部分に接触するように意図される。吸収体１ ２は股部分２０と同じ高さのおむつ１０の縁部分１９より広い幅を与える股部分 ２０におけるおむつ１０のアウトラインよりも大きい程度で次第に細くなる。 使用中に好適な形をおむつに与えるために、おむつ１０は本発明特有の構成及 び位置で配置された収縮弾性体２３を与えられる。好適な形は、使用中におむつ がある程度吸収によって及びある程度製品の形による製品の保持によって大量の 体からの液体及び固体排泄物（尿、血液又は他の体液又は糞便）を収容すること ができるような形である。この目的のために、弾性体２３は吸収体１２を横切っ て延びる弓状にカーブした部分２４，２５を伴って少なくとも部分的に配置され る。示される例において、２つの弓状に連続してカーブした弾性部分２４，２５ が配置され、それらが縁弾性体（下記参照）を経ておむつの縦方向の縁部分２８ ，２９の近くの２つの交差部２６，２７でそれぞれの端で基本的に接触する。 弾性体２３はカバー１１の層１７，１８の少なくとも１つに結合され、第１具 体例において透液性層１７に結合されている。示される例において、弾性体は層 １７の内部側、即ち吸収体１２と層の間に配置されるが、もちろん代わりに層の 外部側に適用されてもよい。弾性体は例えば非常に弾性のある材料（例えばゴム ）の糸又はバンド形状の弾性コア、及び接着剤によって結合されうる巻かれた糸 カバー(wound thread cover)を有する細長い弾性部材からなり、弾性コアが弾性 運動を可能にすると同時におむつの層１７の弾性コアの定着を可能にする。弾性 体は収縮しようとし、この目的のために弾性糸又はバンドはプレストレスされる （即ちおむつの層１７で定着が起こる前にある程度延ばされる）。定着は弾性体 の延びの一定の部分において又はそのすべての延びにおいて適用される接着剤３ ０によって行われる。示される例において、弓状にカーブした部分２４，２５の それぞれは二重弾性体、即ち２つの隣接して延びる弾性部材３０，３１，３２， ３３を伴って配置される。それらのうち１つのカーブした部分２５の１つの弾性 部材３３は縁弾性体３４，３５になり、反対側のカーブした部分２４における弾 性部材３０，３１との交差点２６，２７までおむつの縦方向の縁２８，２９の両 方に沿って延びている。示される例において、縁弾性体３４，３５は本質的に直 線に延びているが小さい曲率、即ち大きな曲率半径を有する弓形を有してもよい 。 おむつは図１において本質的に平面図で、即ち広げられている状態であるが、 弾性体の収縮作用が目に見えるような状態で示されている。 図２は使用のための状態の形にしたおむつを示す。この形はおむつを取り扱い 始めたらすぐに形成され、この効果は以下に詳細に記載される。おむつが平らで ある限り、吸収体が若干圧縮されることを除いて本質的に形状形成は起こらない 。おむつが使用位置に適用される前に、弾性体の内側に位置する領域３８が手に よって押し下げられることによって、おむつを曲げる間に所望の形を強制的に与 えてもよい。カーブした弾性体が収縮しようとすることにより及び吸収性コアへ の層の結合と共にカバーの１つの層１７を吸収性コアに定着することにより、吸 収体１２の及びカバーの変形特性と協同して、弾性体は物品の平らな内部に関し て本質的に垂直なボウル壁３９’を作る。物品の股部分における吸収体の側縁の 外側のカバー部分はボウル壁３９”と共にボウル形状の空間を囲むボウル壁３９ ”を形成する。 図３はおむつの他の具体例の図２に対応する図を示す。図において２３’とし て参照される弾性体は第１具体例と同じ構成を有するが、カバーの外部層１８（ 即ち不透液性層）に結合される。この場合もまた、弾性糸又はバンドは層１８の 内側の接着剤によって好ましくは適用されてもよい。また逆にこれはその内側に よって吸収体に結合されなければならない。対応する好適なボウルはこの具体例 においても主に達成される。弾性体の弓形部分によっておむつに働く力が、これ らの弾性部分が垂直のボウル壁の形成のために必要とされるおむつの変形を与え る前に、外部の力からの追加援助を得ることは、ここにおいて特に重要である。 両方の具体例において、股部分２０の直接反対側に位置した縁部分１９の広い 部分は弾性体が収縮しようとするために、即ち長さを減らすために持ち上げられ る。使用のための位置の時、持ち上げられた縦方向縁３６，３７は体に対する高 度の液体シール結合を形成するために、腿の内側で着用者の体を圧迫しようとす る。特に図２の第１具体例において、はっきりとした本質的に垂直のボウル壁は カーブした弾性部分の内側に現れる。更に一定のひだ付けは弾性体による層の収 縮によって横方向に現れる。前述したように、弓形ボウル壁はボウルの基本的に 平らな底に沿った線に関して本質的に垂直であってもよい。弓形ボウル壁は弾性 体のプレストレス及び吸収体の変形性を選択することによってボウル底に沿う前 記線に対して鋭角又は鈍角を形成する。鋭角の時、ポケット状の空間が弾性体の 近くで得られる。従って包囲する弾性体２３は排出された体生成物のための収容 空間として作用するボウル３９の上部縁を形成する。これは容量が比較的大きく なり得る激しい失禁の場合に特に有用である。糞便は糞便がおむつの収集領域の 外側に越えるという危険なしにこの空間で受け取られることができる。 吸収体１２、特に弾性体２３内に位置する部分は、液体を吸収するという役目 を有するが、ボウル壁の役目は吸収体１２がすべての液体量を完全に吸収するこ とができる前に、おむつからの液体の漏出を防ぐことである。持ち上げられた縁 部分１９がおむつの位置のせいで例えば着用者が横向きに横たわっている時、吸 収体１２によってすぐに吸収されない液体をとどめている。着用者が体の位置を 変えるとすぐに液体は吸収体によって吸収されることができる。 図４及び図５の縦方向断面及び図６の横方向断面は弾性体の形状形成影響を図 示する。これを更に詳細に説明する。弾性体が収縮し従って長さを減らそうとす るので弾性体の形状形成の影響が起こる。カバーに弾性体を定着することによっ て、カバーは弾性体の収縮運動と共にもたらされる。カバー層はそれらの面を横 切って吸収体に順に結合され、これによってカバー層の平面張力が吸収体に伝達 される。吸収体を横切る広がりの主要部における弾性体がカーブした形で適用さ れているので、収縮作用は力成分４０，４１（図１及び４参照）を適用させるカ ーブした部分に沿って各点において弾性体を導き、前記力成分は特定の点のため の対応する曲率中心に直接向けられる。もしカーブした部分が異なった曲率半径 を有する場合、異なる点それぞれのための異なった曲率中心が存在する。おむつ の吸収体１２は一定の圧縮抵抗を示し、これは弾性体の収縮力４０，４１に対抗 する反作用力成分４２，４３によって図４に図示される。好適な具体例において 、圧縮に対する抵抗はディスク型吸収体の対称面４４に対して横方向（即ち紙の 平面における力方向４２，４３に対して横方向）の変形に対する抵抗より大きい 。吸収体１２は好ましくはいわゆるセルロースの毛羽パルプからなり、カバー１ １と共に比較的曲げやすいが、圧縮に対する一定の抵抗を示す。これらの特性、 即ち対の力４１，４３及び４０，４２のそれぞれによって生じたねじれモーメン トは、弓形弾性体を伴う領域において物品の変形をもたらす。（この変形は曲率 の局部的な方向を図的に表す弓形線４８，４９，５０，５１によって表される。 ）対称面４４の外側の弾性体の位置によって、吸収体１２の曲げモーメントはす でに平らな状態で生じる。しかし物品は平らな状態において変形しないような程 度の堅さを有する；その代わり、この変形は物品が取り扱われるまで始まらない 。 図５は弾性体によって形成されるボウルを図示し、弾性体は物品の平面に関し て弓形弾性体に沿った本質的に垂直なボウル壁３９’及び吸収体の外側へ延びる カバーの部分によって形成されたボウル壁３９”によって制限される。これらの 部分は弓形弾性体と組み合わされた縁弾性体３４，３５の作用によって持ち上げ られる。 図６の横断面はボウルが比較的深く、従って大量の排泄物を保持できることを 示す。 図１−６に示される具体例において、全体として弾性体は既製のおむつのそれ ぞれにおいて閉ループを形成する。 図７は境界を定めている横方向壁６１を形成するカーブした弾性部分６０を伴 う股部分２０を横切って横方向へ弾性体が延びるおむつの具体例を図示する。こ の場合、境界設定はおむつの前方部分２２と後方部分２１の間で達成され、これ により糞便及び尿が分けられ糞便用収集空間のための大容量が与えられる。 図８は更に異なった例を示し、後方部分２１及び前方部分２２のそれぞれはカ ーブした部分のそれぞれの内側の横方向のボウルリム６８−７１を伴うボウル形 状空間６６，６７を有し、その空間は２つのカーブした弾性部分６２，６３，６ ４，６５によって形成される。 図９は他の形を示し、平らな状態の物品の主要外形は本質的に長方形であるこ とができる。先細の股部分２０を伴った砂時計形状は弾性体の収縮作用によって 得られる。この場合も、横方向のボウル縁７２，７３が形成され、縁漏出に対し て効果的なバリヤーを与える。 図１−９に示される弾性体のタイプは既にスウェーデン特許出願No．9401680- 5に開示されており、前記出願の内容をここに参照として組入れる。 図１０は本発明の第１具体例を示し、おむつは所望の形の形成を促進する溝形 状のくぼみ７４を与えられる。前記くぼみは収縮する弾性体のための変形を促進 し、所望の位置で変形を開始する。これにより前記ボウル縁が形成される。前記 くぼみは好ましくは吸収体の製造中に吸収体が層１７，１８の間に囲まれる前に 吸収体に形成されてもよく、又は後の工程で強い圧縮によって形成されてもよい 。好適な具体例において、くぼみ７４は好ましくは吸収体１２の縦方向の溝とし て配置され、又は好ましくは縁部分１５と平行に位置される。 図１１は本発明の他の具体例を図示し、吸収体は変形された円形、楕円形など の形で好ましくはデザインされた連続するパターンを形成する圧縮線７５を与え られる。前述されたボウルの内側（即ち縁部分１５と弾性体２３によって制限さ れた領域内）に配置された前記圧縮パターンは、所望の方向へ液体の流れを導く という目的と前記方向への移送能力を改良するという目的を有する。全体として 、吸収体の良好な利用と製品の素早い液体取り込みの両方がかくして達成される 。前記圧縮線の更なる効果は、変形特性の制御がこれらの線を経て可能となるの で、吸収体の成形を容易にすることである。これにより所望のボウル形状が得ら れる。 本発明は前述の具体例に制限されず、もちろん本発明の基本アイデアの範疇で あれば他の具体例に適用されることができる。弾性体の閉ループは、例えば離さ れたカーブした弾性部分によって代えられてもよい。これらは他の配置で、例え ば糞便と尿が互いに分けられるように、股部分２０を横方向に横切って配置され てもよい。激しい失禁用おむつ以外の他の物品である子供用おむつ、衛生ナプキ ンなどを本発明に関連させてもよい。 “本質的に連続するカーブした部分”という語は主に弓形又は弓状にカーブし た部分に関するが、複数の直線部分の組み合わせ、好ましくは半弓形などのため の代替物として少なくとも３つの直線部分を含むこともできる。更に、前記圧縮 線は吸収性材料の増加された密度が例えば熱、超音波、レーザーなどによって得 られる他のタイプの線によって代えられてもよい。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９８年１月１０日（１９９８．１．１０） 【補正内容】 （明細書原文第４頁訂正分） 図４は平らに広げられた状態の図７のおむつの縦方向断面を示す。 図５は使用のための位置に形付けられた図７のおむつの対応する縦方向断面を 示す。 図６は使用のための位置に形付けられたおむつの図２の線VI-VIに沿った横方 向断面を示す。 図７−９はスウェーデン特許出願No．9401680-5によるおむつの更なる具体例 を図示する。 図１０本発明の第１具体例による物品の平面図を示す。 図１１は本発明の第２具体例による物品の対応する平面図を示す。 好適な具体例の詳細な記述： 添付の図１−９を参照して、次に前述のSE 9401680-5の物品の異なった具体例 を先行技術の例として記述する。例の物品は液体や糞便特の収集のための物品で あり、いわゆる激しい失禁のためのおむつ、即ち子供用ではなく、病気によって 激しい失禁に苦しむ成人用である。 第１具体例に示されるように（主として図１，２及び４参照）、おむつは吸収 体１２の形のコアを包囲するカバー１１によって構成される。図４に示される平 らに広げられた状態において、コアは互いに離れて面する２つの主要面（即ち使 用者に向かって面することを意図される内部側１３と使用者から離れて面するこ とを意図される外部側１４）を有する比較的平らな主要外形を表す。更に吸収体 １２は着用者の体に解剖学的に適合された好適なアウトラインを吸収体１２に与 える丸みを帯びた包囲縁部分１５を表す。たとえ吸収体１２が本質的に同じ厚み を有するとしても、実際の前記吸収体はある意味で更に厚みのある（図示せず） 中央部分１６を好ましくは与えられる。 請求の範囲 １．おむつ（１０）、衛生ナプキンなどの使い捨て液体吸収性物品であって、 前記物品が本質的に細長い形を有し、着用者の体に面する内部側（１３）及び外 に面する外部側（１４）を有する吸収体（１２）、及び吸収体の内側に対する透 液性内部層（１７）と吸収体の外側に対する外部層（１８）を伴った吸収体を囲 み、使用中に物品にその形を与えるために少なくとも１つの層と関連して弾性材 料（２３）を収縮するカバー（１１）を含み、これにより弾性部材が適用される 少なくともカバー層が吸収体の内側及び外側のそれぞれに結合され、前記弾性部 材（２３）が吸収体（１２）の少なくとも１つの領域を横切って少なくとも１つ の本質的に連続してカーブした部分（２４，２５）を伴って延び、前記弾性部材 が収縮しようとすることによって、また前記層（１７，１８）のどちらか１つと 関連することによって弾性部材の曲率中心に向かう方向で前記層に張力を作用さ せ、これにより前記力が吸収体へ伝達され、吸収体によって吸収され、吸収体が カーブした弾性部分の曲率中心に向かう張力が生じる時、圧縮抵抗を少なくとも 大いに有すると同時に容易に曲げられる材料からなり、物品が使用者によって曲 げられ始めた時プレストレスによって生じた前記張力と曲率半径が物品の平面に 関してカーブした弾性部分に沿って横方向のボウル壁を形成するために物品を変 形するようなプレストレスで弾性部材が適用される液体吸収性物品において、少 なくとも１つの縦方向の溝形状のくぼみ（７４）及び／又は圧縮線（７５）が弾 性体（２３）及び縁部分（１５）によって制限される領域内の吸収体（１２）に 配置され、これにより折りたたみガイド及び液体移送部材が形成されることを特 徴とする使い捨て液体吸収性物品。 ２．前記くぼみ（７４）及び／又は圧縮線（７５）が吸収体（１２）において 所望のボウル形状を形成する時、前記変形が望まれる位置に配置されることを特 徴とする請求の範囲１記載の使い捨て液体吸収性物品。 ３．本質的に縁部分（１５）と平行に好ましくは位置された、吸収体（１２） において好ましくは縦方向の溝として配置される前記くぼみ（７４）が圧縮溝に よって構成されることを特徴とする請求の範囲２記載の使い捨て液体吸収性物品 。 ４．前記圧縮線（７５）が吸収体（１２）の外部縁に最も近いそれらの圧縮線 のために吸収体のアウトラインと同じレイアウトを本質的に有し、吸収体の中央 により近い圧縮線が更に円形に近いレイアウトを連続的に適用することを特徴と する請求の範囲３記載の使い捨て液体吸収性物品。 ５．前記弾性部材（２３）が物品の１つの側から他の縦方向の縁部分（２８， ２９）まで前記カーブした部分（２４，２５）を伴って延びることを特徴とする 請求の範囲４記載の使い捨て液体吸収性物品。 ６．前記弾性部材（２３）が弾性体によって形成される囲まれたボウル形状空 間を包囲する閉じた円周を形成することを特徴とする請求の範囲５記載の使い捨 て液体吸収性物品。 ７．前記閉じた円周が股部分（２０）で物品の縦方向縁部分に沿って延びる縁 弾性体に変わる２つのカーブした部分（２４，２５）によって形成されることを 特徴とする請求の範囲６記載の使い捨て液体吸収性物品。 ８．吸収体（１２）が股部分（２０）で次第に細くなり、前記縦方向縁部分（ ２８，２９）の股部分のカバー（１１）が前記ボウルの一部であり使用中に持ち 上げられる、持ち上げられた部分（１９）を形成することを特徴とする請求の範 囲７記載の使い捨て液体吸収部品。 ９．吸収体がいわゆる超吸収性材料の繊維又は粒子を適用されたいわゆるセル ロース毛羽パルプから形成されることを特徴とする請求の範囲１−８いずれか記 載の使い捨て液体吸収性物品。 10．吸収性材料が合成繊維及び超吸収性材料によって形成されることを特徴と する請求の範囲１−９いずれか記載の使い捨て液体吸収性物品。 11．吸収性材料がフォームから形成されることを特徴とする請求の範囲１−１ ０いずれか記載の使い捨て液体吸収性物品。 12．物品が前方部分、後方部分及び股部分を有し、弾性部分が尿を受け取るた めに意図されかつ前方部分の方に変位した第１の囲まれた領域の形成のため及び 糞便を受け取るために意図されかつ後方部分の方に変位した第２の囲まれた領域 のために適用される（図９）ことを特徴とする請求の範囲１−１１いずれか記載 の使い捨て液体吸収性物品。 13．物品が、物品の平面に関して、持ち上げられたバリヤー壁（図８）の形成 のための横方向にカーブした弾性部材を有することを特徴とする請求の範囲１− １０いずれか記載の使い捨て液体吸収性物品。 【図１】 【図２】【図３】 【図４】【図５】 【図６】 【図７】【図８】 【図９】

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．おむつ（１０）、衛生ナプキンなどの使い捨て液体吸収性物品であって、 前記物品が本質的に細長い形を有し、着用者の体に面する内部側（１３）及び外 に面する外部側（１４）を有する吸収体（１２）、及び吸収体の内側に対する透 液性内部層（１７）と吸収体の外側に対する外部層（１８）を伴った吸収体を囲 み、使用中に物品にその形を与えるために少なくとも１つの層と関連して弾性材 料（２３）を収縮するカバー（１１）を含み、これにより弾性部材が適用される 少なくともカバー層が吸収体の内側及び外側のそれぞれに結合され、前記弾性部 材（２３）が吸収体（１２）の少なくとも１つの領域を横切って少なくとも１つ の本質的に連続してカーブした部分（２４，２５）を伴って延び、前記弾性部材 が収縮しようとすることによって、また前記層（１７，１８）のどちらか１つと 関連することによって弾性部材の曲率中心に向かう方向で前記層に張力を作用さ せ、これにより前記力が吸収体へ伝達され、吸収体によって吸収され、吸収体が カーブした弾性部分の曲率中心に向かう張力が生じる時、圧縮抵抗を少なくとも 大いに有すると同時に容易に曲げられる材料からなり、物品が使用者によって曲 げられ始めた時プレストレスによって生じた前記張力と曲率半径が物品の平面に 関してカーブした弾性部分に沿って横方向のボウル壁を形成するために物品を変 形するようなプレストレスで弾性部材が適用される液体吸収性物品において、少 なくとも１つの好ましくは縦方向の溝形状のくぼみ（７４）及び／又は圧縮線（ ７５）が弾性体（２３）及び縁部分（１５）によって制限される領域内の吸収体 （１２）に配置され、これにより折りたたみガイド及び液体移送部材が形成され ることを特徴とする使い捨て液体吸収性物品。 ２．前記くぼみ（７４）及び／又は圧縮線（７５）が吸収体（１２）において 所望のボウル形状を形成する時、前記変形が望まれる位置に配置されることを特 徴とする請求の範囲１記載の使い捨て液体吸収性物品。 ３．本質的に縁部分（１５）と平行に好ましくは位置された、吸収体（１２） において好ましくは縦方向の溝として配置される前記くぼみ（７４）が圧縮溝に よって構成されることを特徴とする請求の範囲２記載の使い捨て液体吸収性物品 。 ４．前記圧縮線（７５）が吸収体（１２）の外部縁に最も近いそれらの圧縮線 のために吸収体のアウトラインと同じレイアウトを本質的に有し、吸収体の中央 により近い圧縮線が更に円形に近いレイアウトを連続的に適用することを特徴と する請求の範囲３記載の使い捨て液体吸収性物品。 ５．前記弾性部材（２３）が物品の１つの側から他の縦方向の縁部分（２８， ２９）まで前記カーブした部分（２４，２５）を伴って延びることを特徴とする 請求の範囲４記載の使い捨て液体吸収性物品。 ６．前記弾性部材（２３）が弾性体によって形成される囲まれたボウル形状空 間を包囲する閉じた円周を形成することを特徴とする請求の範囲５記載の使い捨 て液体吸収性物品。 ７．前記閉じた円周が股部分（２０）で物品の縦方向縁部分に沿って延びる縁 弾性体に変わる２つのカーブした部分（２４，２５）によって形成されることを 特徴とする請求の範囲６記載の使い捨て液体吸収性物品。 ８．吸収体（１２）が股部分（２０）で次第に細くなり、前記縦方向縁部分（ ２８，２９）の股部分のカバー（１１）が前記ボウルの一部であり使用中に持ち 上げられる、持ち上げられた部分（１９）を形成することを特徴とする請求の範 囲７記載の使い捨て液体吸収部品。 ９．吸収体がいわゆる超吸収性材料の繊維又は粒子を適用されたいわゆるセル ロース毛羽パルプから形成されることを特徴とする請求の範囲１−８いずれか記 載の使い捨て液体吸収性物品。 10．吸収性材料が合成繊維及び超吸収性材料によって形成されることを特徴と する請求の範囲１−９いずれか記載の使い捨て液体吸収性物品。 11．吸収性材料がフォームから形成されることを特徴とする請求の範囲１−１ ０いずれか記載の使い捨て液体吸収性物品。 12．物品が前方部分、後方部分及び股部分を有し、弾性部分が尿を受け取るた めに意図されかつ前方部分の方に変位した第１の囲まれた領域の形成のため及び 糞便を受け取るために意図されかつ後方部分の方に変位した第２の囲まれた領域 のために適用される（図９）ことを特徴とする請求の範囲１−１１いずれか記載 の使い捨て液体吸収性物品。 13．物品が、物品の平面に関して、持ち上げられたバリヤー壁（図８）の形成 のための横方向にカーブした弾性部材を有することを特徴とする請求の範囲１− １０いずれか記載の使い捨て液体吸収性物品。