JP2000358187A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP2000358187A
JP2000358187A JP11167901A JP16790199A JP2000358187A JP 2000358187 A JP2000358187 A JP 2000358187A JP 11167901 A JP11167901 A JP 11167901A JP 16790199 A JP16790199 A JP 16790199A JP 2000358187 A JP2000358187 A JP 2000358187A
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motion
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ccd
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Yasunori Kishi
靖典 岸
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CCD上と画像メモリ上の2ヶ所にてブレ補
正機能を有する撮像装置において、CCD上を補正する
ための予測動きベクトルの予測精度を向上することによ
り、従来の画像メモリ上での補正範囲では補正しきれな
かったブレまで補正可能にすることが可能な手ぶれ補正
システムを提供することを目的とする。 【解決手段】 Δt先の動きを予測するために、現時間
の実際の動きベクトル、及び過去の実際の動きベクトル
から動きベクトル予測回路用の係数を求め、さらに、こ
の係数と現時間及び過去の動きベクトルから、予測精度
を向上した新予測動きベクトルを算出し、この動きベク
トルに応じてCCD上での補正を行うことにより、画像
メモリ上で補正するブレ量を抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像素子(以下、
CCDと記す)と画像メモリの2つのブロックにて、画
像の動きに応じて映像信号の出力エリアを制御する手ブ
レ補正機能を有する撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、撮像装置は、ビデオカメラの小型
化及び高機能化に伴い、小型化及び高機能化などが図ら
れている。
【0003】以下に従来の手ブレ補正機能付き撮像装置
について説明する。
【0004】従来の撮像装置のブロック図を図4に示
す。図4において、1は入射される被写体の光学信号を
電気信号に変換する固体撮像素子(以下、CCDと記
す)、2は動きベクトルの積分値に応じてCCD1の出
力エリアを制御するCCD駆動タイミング発生部、3は
CCD1の出力信号(アナログ信号)をデジタル信号に
変換するアナログ/デジタル変換器(以下、A/D変換
器と記す)、4はA/D変換器3の出力信号の中の代表
的なポイントの信号レベルを記憶する代表点メモリ、5
は代表点メモリ4の出力信号に対して現時間での信号レ
ベルとの相関演算を行うことにより画像の動きを検出す
る動き検出部、6は動き検出部5からの出力値に対して
水平方向の動きを水平動きベクトルとして算出する水平
方向動きベクトル算出回路、7は動き検出部5からの垂
直方向の動きから予測動きベクトルと誤差動きベクトル
の2種類のベクトルを算出する垂直方向動きベクトル算
出回路、10は垂直方向動きベクトル算出回路7からの
予測動きベクトルを積分しCCD駆動タイミング発生部
2に出力する動きベクトル積分回路、11は水平動きベ
クトル及び誤差動きベクトルより後述する画像メモリ1
2の切り出しエリアを制御する画像メモリ制御回路1
1、12はA/D変換器3の出力信号を画像メモリ制御
回路11からの制御によりΔt期間記憶する画像メモリ
である。
【0005】以上のように構成された従来の撮像装置に
ついて、以下その動作について、図4、図5、図6を用
いて説明する。
【0006】図5はCCD1と画像メモリ12の2段階
に分けて画像の動きを補正する方式でのタイミングチャ
ートである。また、図6はCCDの有効撮像エリア(被
写体の光学信号を電気信号に変換する全てのエリア)に
対し、CCDからの出力エリア、及び画像メモリでの出
力エリアの関係を示した模式図である。
【0007】図5において、CCD1からの出力信号
(b)を、A,B,C・・と称した場合、代表点メモリ
4から出力される夫々代表的ポイントの出力信号(c)
はΔtだけ遅延して、DM(A)、DM(B)、DM
(C)・・として出力する。
【0008】ここで動き検出部5に入力する動き検出入
力信号(d)は、CCD出力信号(b)よりΔtレート
での遅延はなく、動き検出入力信号A、B、C・・とD
M(A)、DM(B)、DM(C)との相関演算を行う
ことにより、各Δt毎の画像の動きを検出することがで
きる。
【0009】次に、動き検出部5で算出した各Δt毎の
画像の動きを水平方向と垂直方向に分けて処理を行う。
【0010】水平方向の動きについては、図5(f)に
示すように画像Aと画像B間の動きは、HVECT(A
−B)、画像Bと画像C間の動きは、HVECT(B−
C)と以下同様に水平方向動きベクトル算出回路6にて
求められる。この水平動きベクトルに応じて画像の動き
の補正を行うが、補正方法としては、水平動きベクトル
に応じて画像メモリ制御回路11にて、画像メモリ12
にΔt期間記憶された映像信号を切り出すエリアを算出
し、画像メモリ12上にて切り出すことにより補正を行
う。
【0011】ここで、水平動きベクトルと補正する映像
信号とのタイミング関係であるが図5のタイミングチャ
ートにて明確なように、動きベクトルを算出するために
Δt期間要するが、映像信号も画像メモリ12によりΔ
t期間遅延するため、動きベクトルと補正する映像信号
のタイミングは一致する。
【0012】次に、垂直方向であるが、図5(g)及び
(h)に示すように、水平方向と同様にCCD1にて切
り出さずにCCDの有効撮像全エリアを出力し、画像メ
モリ12だけで動きの補正を行う手法もあるが、こうし
た場合、容量の大きい画像メモリが必要となる。よっ
て、できるだけ少ない容量の画像メモリにて機能を実現
するために、CCD1にて一旦、予測動きベクトルに応
じて、大枠のエリアを切り出してから、予測した動きと
実際の動きとの誤差成分(誤差動きベクトル)だけ画像
メモリで補正するという2段階に分けて補正を行ってい
る。
【0013】なお、垂直方向動きベクトル算出回路7
は、Δt前の予測動きベクトルと現時間での誤差動きベ
クトルより、現時間での実際の動きを算出する機能も有
している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、垂直方向のブレ補正において、実際の動
きに対する予測した動きが大きく異なった場合、画像メ
モリ12での補正範囲からはみ出してしまい、適切な補
正が効かなくなる可能性があるという問題点を有してい
た。
【0015】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、画像メモリの容量を増やすことなく、適切な手ぶれ
補正の性能を向上させる撮像装置を提供することを目的
とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の撮像装置は、被写体より入射された光学信号
を電気信号に変換し、Δt周期にて映像信号として出力
するCCDと、CCDの出力信号をデジタル信号に変換
するA/D変換器と、A/D変換器の出力信号の代表的
なポイントの信号レベルをΔt時間記憶する代表点メモ
リと、代表点メモリに記憶されたΔt前の信号レベルと
現在の信号レベルとの相関演算により映像の動きの検出
する動き検出部と、動き検出部から出力した水平方向の
動きを水平動きベクトルとして算出する水平方向動きベ
クトル算出回路と、動き検出部から垂直方向の動きとし
て予測動きベクトル及び誤差動きベクトル、及びΔt前
の予測動きベクトルと現時間での誤差動きベクトルよ
り、現時間の実際の動きをベクトルとして算出する垂直
方向動きベクトル算出回路と、垂直方向動きベクトルか
ら出力された予測動きベクトルより、Δt後の映像の動
きを予測し、新予測動きベクトルとして出力する動きベ
クトル予測回路と、垂直方向動きベクトル算出回路と動
きベクトル予測回路の出力に応じて更新される係数発生
回路と、動きベクトル予測回路の出力を積分し、この積
分値を出力する動きベクトル積分回路と、動きベクトル
積分回路の出力値に応じて、CCDの出力エリアを制御
するCCD駆動タイミング発生部と、A/D変換器の出
力信号をΔt期間記憶する画像メモリと、水平動きベク
トル及び誤差動きベクトルより、画像メモリに記憶した
映像信号エリアに対し、出力するエリアを制御する画像
メモリ制御回路とを有し、動きベクトル予測回路は入力
信号を一定期間遅延する1つ以上の遅延回路と、入力信
号と1つ以上の遅延回路の出力に、係数発生回路により
発生される係数を乗じる1つ以上の乗算回路と、1つ以
上の乗算回路の出力を加算する1つ以上の加算器とを備
えた構成を有している。
【0017】この構成によって、画像メモリの容量を増
やすことなく、適切な手ぶれ補正の性能を向上させる効
果が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1及び2に記載の
発明は、被写体より入射された光学信号を電気信号に変
換し、Δt周期にて映像信号として出力するCCDと、
CCDの出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換
器と、A/D変換器の出力信号の代表的なポイントの信
号レベルをΔt時間記憶する代表点メモリと、代表点メ
モリに記憶されたΔt前の信号レベルと現在の信号レベ
ルとの相関演算により映像の動きの検出する動き検出部
と、動き検出部から出力した水平方向の動きを水平動き
ベクトルとして算出する水平方向動きベクトル算出回路
と、動き検出部から垂直方向の動きとして予測動きベク
トル及び誤差動きベクトル、及びΔt前の予測動きベク
トルと現時間での誤差動きベクトルより、現時間の実際
の動きをベクトルとして算出する垂直方向動きベクトル
算出回路と、垂直方向動きベクトルから出力された予測
動きベクトルより、Δt後の映像の動きを予測し、新予
測動きベクトルとして出力する動きベクトル予測回路
と、垂直方向動きベクトル算出回路と動きベクトル予測
回路の出力に応じて更新される係数発生回路と、動きベ
クトル予測回路の出力を積分し、この積分値を出力する
動きベクトル積分回路と、動きベクトル積分回路の出力
値に応じて、CCDの出力エリアを制御するCCD駆動
タイミング発生部と、A/D変換器の出力信号をΔt期
間記憶する画像メモリと、水平動きベクトル及び誤差動
きベクトルより、画像メモリに記憶した映像信号エリア
に対し、出力するエリアを制御する画像メモリ制御回路
とを有し、動きベクトル予測回路は入力信号を一定期間
遅延する1つ以上の遅延回路と、入力信号と1つ以上の
遅延回路の出力に、係数発生回路により発生される係数
を乗じる1つ以上の乗算回路と、1つ以上の乗算回路の
出力を加算する1つ以上の加算器とを備えたことを特徴
としたものであり、CCDの読み出しアドレス制御と画
像メモリの読み出しアドレス制御との2段階に分けてブ
レ補正をする垂直方向制御において、CCDの読み出し
アドレスの制御する基となる予測動きベクトルに対し、
タップ係数を過去の動きベクトルに適応して変化させる
ことを可能にした動きベクトル予測回路での処理を行う
ことで、予測した動きと実際の動きとの誤差成分をでき
るだけ抑えことにより、画像メモリでのブレ補正の精度
を向上することが可能となるという作用を有する。
【0019】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図3を用いて説明する。
【0020】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における撮像装置の構成を示すブロック図であり、
図1において、1は入射される被写体の光学信号を電気
信号に変換する固体撮像素子(以下、CCDと記す)、
2は動きベクトルの積分値に応じてCCD1の出力エリ
アを制御するCCD駆動タイミング発生手段であるCC
D駆動タイミング発生部、3はCCD1の出力信号(ア
ナログ信号)をデジタル信号に変換するA/D変換手段
であるアナログ/デジタル変換器(以下、A/D変換器
と記す)、4はA/D変換器3の出力信号の中の代表的
なポイントの信号レベルを記憶する代表点メモリ、5は
代表点メモリ4の出力信号に対して現時間での信号レベ
ルとの相関演算を行うことにより画像の動きを検出する
動き検出手段である動き検出部、6は動き検出部5から
の出力値に対して水平方向の動きを水平動きベクトルと
して算出する水平方向動きベクトル算出手段である水平
方向動きベクトル算出回路、7は動き検出部5からの垂
直方向の動きから予測動きベクトルと誤差動きベクトル
の2種類のベクトルを算出する垂直方向動きベクトル算
出手段である垂直方向動きベクトル算出回路、10は垂
直方向動きベクトル算出回路7からの予測動きベクトル
を積分しCCD駆動タイミング発生部2に出力する動き
ベクトル積分手段である動きベクトル積分回路、11は
水平動きベクトル及び誤差動きベクトルより後述する画
像メモリ12の切り出しエリアを制御する画像メモリ制
御手段である画像メモリ制御回路、12はA/D変換器
3の出力信号を画像メモリ制御回路11からの制御によ
りΔt期間記憶する画像メモリである。8はΔt先の映
像の動きを予測し新しい予測動きベクトルとして出力す
る動きベクトル予測手段である動きベクトル予測回路、
9は垂直方向動きベクトル算出回路7と動きベクトル予
測回路8の出力に応じて、動きベクトル予測回路8が新
動き予測動きベクトルを求める際に用いる係数を発生す
る係数発生手段である係数発生回路である。
【0021】図2は図1に示した動きベクトル予測回路
8の具体的な構成を示すブロック図である。同図におい
て、遅延回路21、22、・・、2i(iは正の整数)
は信号を遅延させる遅延器であり、遅延時間はΔt期間
である。乗算回路30、31、・・、3iは乗算器であ
り、入力に対し係数発生回路9が発生する係数W0、W
1、・・、Wiを乗ずるものとする。加算器41、4
2、・・、4iは乗算器30、31、・・、3iの各出
力の加算処理を行う。
【0022】図3は、図2に示した動きベクトル予測回
路8において遅延回路の数が3個の場合の構成を示すブ
ロック図である、同図において、遅延回路21、22、
23は信号を遅延させる遅延器であり、遅延時間はΔt
分である。乗算回路30、31、32、33は乗算器で
あり、入力に対し係数発生回路9が発生する係数W0、
W1、W2、W3を乗ずるものとする。加算器41、4
2、43は乗算回路30、31、32、33の各出力の
加算処理を行う。
【0023】以上のように構成された構成された本実施
の形態の手ぶれ補正機能付き撮像装置について、以下、
特に垂直方向のブレに対する補正の動作について説明す
る。
【0024】なお、水平方向のブレに対する補正動作
は、従来技術と同様であるので説明は省略する。
【0025】また、動きベクトル予測回路8に関して
は、図3に示した構成を基に説明する。動き検出部5で
は、CCD1で得られた現時間の映像信号と、Δt時間
前の映像信号の内、代表点メモリ4で記憶してあった代
表点メモリ出力信号DMとの相関演算を行い、この演算
結果により画像の動きを検出する。本実施の形態におい
ては、CCD1の有功撮像エリアからその一部を読み出
したものであるため、動き検出部5及び垂直方向動きベ
クトル算出回路7で得られた垂直方向の動きベクトル
は、Δt前において動きベクトル予測回路8で予測した
画像の動きと、実際の画像の動きとの差となる。
【0026】つまり、動きベクトル予測回路8で予測し
た動きと実際の動きとが同じであれば、この動き検出部
5及び垂直方向動きベクトル検出回路7で得られる画像
の垂直方向の動きは0となる。故に、各Δt毎で、ある
Δt期間のΔt前における動きベクトル予測回路8で求
められた新予測動きベクトルに対し、各Δt毎で、垂直
方向動きベクトル算出回路7で得られた動きベクトル
(図1における誤差動きベクトルを指す)を加算(若し
くは減算)すれば、現時間と、Δt前との間での実際の
動きベクトルが求められる。例えば、現時間をt(n)
(nは正の整数)とし、現時間における垂直方向動きベ
クトル7で得られた動きベクトルをVect(n)、Δ
t前に動きベクトル予測回路8で求められた新予測動き
ベクトルをYPVect(n−1)、現時間からΔt前
との間での実際の動きベクトルをV(n)とすると、V
(n)は(数1)で求められる。
【0027】
【数1】
【0028】このように、垂直方向動きベクトル算出回
路7は、各Δt毎で動きベクトル予測回路8が出力する
新予測動きベクトルを記憶しておき、(数1)に則り、
新予測動きベクトルと、垂直方向動きベクトル算出回路
7で得られた誤差動きベクトルを用いてΔt間の実際の
動きベクトルを求める。
【0029】そして、動きベクトル予測回路8は垂直方
向動きベクトル算出回路7において、求めた実際の動き
ベクトルから、図3に示した構成により、Δt先の動き
ベクトルの予測値(新予測動きベクトル)を求める。図
3の構成では、各Δt毎で垂直方向動きベクトル算出回
路7から得られる実際の動きベクトルのうち、最新のも
のから、3×Δt期間前のものまでに、各々係数発生回
路9により発生された係数W0、W1、W2、W3を乗
算し、その乗算結果を加算したものを、新動き予測ベク
トルとして動きベクトル積分回路10に出力する。
【0030】次に、係数発生回路9による係数の更新に
ついて説明すると、現時間をt(n)(nは正の整数)
とし、現時間で動き検出部5及び垂直方向動きベクトル
算出回路7で得られた実際の動きベクトルをV(n)、
Δt前に動きベクトル予測回路8で求められた新予測動
きベクトルをYPVect(n−1)とすると、係数発
生回路9は、垂直方向動きベクトル算出回路7からの各
Δt毎での出力を記憶しておき、これと動きベクトル予
測回路8の出力YPVect(n−1)から(数2)に
示す計算式に則り求められる係数の変化量ΔWiだけ係
数Wiを変化させる。
【0031】
【数2】
【0032】そして、この更新された係数を用い、動き
ベクトル予測回路8は、t(n+1)時間での動きを補
正するための新予測動きベクトルYPVect(n)
を、V(n)、V(n−1)、V(n−2)、V(n−
3)から計算する。
【0033】なお、(数2)により係数の更新する方法
は、最急降下法と称され、この方法で係数の更新するこ
とにより予測誤差を最小にできる係数が得られる。
【0034】以上述べた新予測動きベクトルを、動きベ
クトル積分回路10は各Δt毎に積分し、予測積分動き
ベクトルを計算する(この時、例えば、Δt前の積分結
果を動きベクトル積分回路10内で保持し、それに現時
間の新予測動きベクトルを加算するような方法が考えら
れる)。そして、この予測積分動きベクトルはCCDタ
イミング発生部2に送られ、この予測積分動きベクトル
に基づきCCD駆動タイミング発生部2がCCD1の映
像信号読み出しアドレスを制御し、現時間よりΔt後の
映像信号の動き成分を予測に基づきCCD1上で補正す
る。
【0035】その後、CCD1から出力した映像信号を
代表点メモリ4などを用いて、動き検出部5にて相関演
算を行い、その垂直方向の成分を垂直方向動きベクトル
算出回路7に入力する。ここで、前述したように、この
垂直方向動きベクトル算出回路7にて求める誤差動きベ
クトルは、実際の動きと、CCD1上にて予測積分ベク
トルで切出した誤差成分であり、この誤差動きベクトル
を画像メモリ制御回路11に入力し、画像メモリ12上
にて誤差成分を補正するための読み出すアドレスを画像
メモリ制御回路11で発生させる。
【0036】そして、画像メモリ制御回路11で発生し
た読み出しアドレスに応じて画像メモリ12に記憶した
映像信号を読み出し、実際の動きと新予測動きベクトル
との誤差成分の補正を行う。
【0037】以上のように本実施の形態によれば、(数
2)に示す計算式に則り求められる変化量により更新さ
れる係数を用いた動きベクトル予測回路8にて、Δt先
のブレの予測精度を向上させ、新予測動きベクトルと実
際の動きとの差を極力0に近づける(即ち、誤差動きベ
クトル≒0)ことにより、従来、誤差動きベクトルが余
りにも大きく、画像メモリ12での補正範囲を越えて補
正できなかったブレも、補正ができる確率を高くした
り、性能を同等に保つような場合では、画像メモリ12
の容量を小さくでき、コストダウンなどを図ることが可
能となる。また、本実施の形態において、係数の初期値
に関しては、特に言及しなかったが、これは特定の数値
に限定するものでは無く、例えば、係数の初期値を全て
1とする、等が考えられる。
【0038】また、本実施の形態において、(数2)に
おいて使用する、正の定数εに関しては特に言及しなか
ったが、これは特定の数値に限定するものでは無く、例
えば1.0×10−8程度の数値が考えられる。
【0039】また、本実施の形態において、係数の更新
はすべて、Δt毎に行ったが、これに限るものではな
く、任意の期間毎に行う、又は、更新を行わず、あらか
じめ設定した係数の初期値を保持することも考えられ
る。
【0040】また、本実施の形態において、動きベクト
ル予測回路については、図3に示した構成を説明した
が、これに限るものでは無く、遅延回路、及び乗算回
路、及び加算器の数量を増加、若しくは減少させた構成
も、当然考えられる。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明は、Δt先の画像の
ブレを予測する動きベクトルと、実際の動きとの誤差を
できるだけ抑えるために、過去の実際の動きベクトルか
ら算出される係数を使用した動きベクトル予測回路を搭
載することにより、従来、画像メモリ上で補正できなか
った大きなブレなども補正可能になるという優れた効果
が得られる。
【0042】また、性能を従来と同等とした場合におい
ては、画像メモリの容量を小さくでき、コストダウンな
どの効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における撮像装置のブロ
ック図
【図2】本実施の形態における動きベクトル予測回路8
の具体的な構成の示すブロック図
【図3】本実施の形態の動きベクトル予測回路8の具体
的な構成の示すブロック図
【図4】従来の撮像装置のブロック図
【図5】従来の手ぶれ補正機能動作を説明するためのタ
イミングチャート
【図6】従来の手ぶれ補正機能動作を説明するための模
式図
【符号の説明】
1 CCD 2 CCD駆動タイミング発生部 3 A/D 4 代表点メモリ 5 動き検出部 6 水平方向動きベクトル算出回路 7 垂直方向動きベクトル算出回路 8 動きベクトル予測回路 9 係数発生回路 10 動きベクトル積分回路 11 画像メモリ制御回路 12 画像メモリ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体より入射された光学信号を電気信
    号に変換し、1フィールド周期もしくは1フレーム周期
    Δtにて映像信号として出力する撮像素子と、前記撮像
    素子の出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換手
    段と、前記A/D変換手段の出力信号の代表的なポイン
    トの信号レベルを前記Δt時間記憶する代表点メモリ
    と、前記代表点メモリに記憶された前記Δt前の信号レ
    ベルと現在の信号レベルとの相関演算により映像の動き
    の検出する動き検出手段と、前記動き検出手段から出力
    した水平方向の動きを水平動きベクトルとして算出する
    水平方向動きベクトル算出手段と、前記動き検出手段か
    ら垂直方向の動きとして予測動きベクトル及び誤差動き
    ベクトル及びΔt前の予測動きベクトルと現時間での誤
    差動きベクトルより現時間の実際の動きをベクトルとし
    て算出する垂直方向動きベクトル算出手段と、前記垂直
    方向動きベクトルから出力された予測動きベクトルより
    Δt後の映像の動きを予測し新しい予測動きベクトルと
    して出力する動きベクトル予測手段と、前記垂直方向動
    きベクトル算出手段と前記動きベクトル予測手段の出力
    に応じて所定の係数を発生する係数発生手段と、前記動
    きベクトル予測手段の出力を積分しこの積分値を出力す
    る動きベクトル積分手段と、前記動きベクトル積分手段
    の出力値に応じて前記撮像素子の出力エリアを制御する
    CCD駆動タイミング発生手段と、前記A/D変換手段
    の出力信号をΔt期間記憶する画像メモリと、前記水平
    動きベクトル及び前記誤差動きベクトルより前記画像メ
    モリに記憶した映像信号エリアに対し出力するエリアを
    制御する画像メモリ制御手段とを有したことを特徴とす
    る撮像装置。
  2. 【請求項2】 動きベクトル予測手段は、入力信号を一
    定期間遅延する少なくとも1つの遅延手段と、前記入力
    信号と前記遅延回路の出力に前記係数発生手段により発
    生される係数を乗じる少なくとも1つの乗算手段と、前
    記乗算回路の出力を加算する少なくとも1つの加算手段
    とからなることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
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US7995852B2 (en) 2004-11-29 2011-08-09 Fujifilm Corporation Imaging device and imaging method
JP2017005430A (ja) * 2015-06-08 2017-01-05 キヤノン株式会社 画像処理装置及びその制御方法、撮像装置

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