JP2000358055A - ネットワークシステムにおける障害箇所の特定方法、ネットワークシステムおよびネットワーク端末 - Google Patents

ネットワークシステムにおける障害箇所の特定方法、ネットワークシステムおよびネットワーク端末

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JP2000358055A
JP2000358055A JP11169921A JP16992199A JP2000358055A JP 2000358055 A JP2000358055 A JP 2000358055A JP 11169921 A JP11169921 A JP 11169921A JP 16992199 A JP16992199 A JP 16992199A JP 2000358055 A JP2000358055 A JP 2000358055A
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signal
failure
loop
network system
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JP11169921A
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Kenichi Moriguchi
健一 森口
Toshikazu Hattori
敏和 服部
Toshihisa Ikeda
俊久 池田
Takahisa Sakai
貴久 堺
Yuji Mizuguchi
裕二 水口
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Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ループ型とバス型の混在型のトポロジを持つ
ネットワークシステムにおいて障害発生を検出し障害箇
所を特定すること。 【解決手段】 一定時間以内ごとに受信されるべき特定
の信号パターンの未受信により障害発生を検出する。障
害発生を検出したノードがノード間で特定信号を送受信
して、前記特定信号の未受信により自ノードに隣接する
障害箇所の有無を判断する。前記判断した障害箇所をノ
ード間で送受信することにより、各ノードがネットワー
クシステムの障害箇所を特定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスタノードおよ
び1つ以上のスレーブノードから成り、マスタノードに
より特定の信号パターンが送信され、一定時間以内ごと
に前記特定の信号パターンが全ノードにより受信される
ネットワークシステムにおいて、断線やノード故障とい
った障害箇所の特定と障害回復を実現する方法、および
障害箇所の特定と障害回復を実現できるネットワークシ
ステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のネットワークシステムにおける障
害箇所検出方法としては、例えば特開昭56−1617
42号に開示されているように、ループ型ネットワーク
において、キャリア断が一定時間以上続いたら自己キャ
リアを送出すると共に、所定時間後に自己キヤリアに乗
せて自ノードアドレスを含むレスポンスを送出すること
により、マスタノードはこのアドレスを送出したスレー
ブノードの前位に障害があると認識できるようにする故
障箇所検出方法がある。
【0003】以下、特開昭56−161742号に開示
されている故障箇所検出方法について図8を参照しなが
ら説明する。図8はループ型ネットワークの例である。
図8において、81は主局であり、8a、8b、8c、
8dは端末局であり、82は回線である。正常状態にお
いて主局81は端末局8aへキャリアを送出し、このキ
ャリアにデータを乗せてデータの伝送を行っている。端
末局8a〜8dは、このキャリアを受信し、これを再生
中継している。正常状態において、ノード8a、8b、
8c、8dおよび主局はキャリアを受信し、キャリアの
検出状態にある。
【0004】今、図8に示すように、端末局8aと端末
局8bとの間で回線障害が発生したとすると、端末局8
b、8c、8dおよび主局81においてキャリア断が検
出されるが、端末局8aは正常にキャリアを受信するの
でキャリア断を検出しない。
【0005】各局はキャリア断を検出するとT1時間後
に自己キャリアを送出し始める。従って端末局C、Dお
よび主局81では再びキャリアを検出できる。キャリア
を再び検出できた局は自己キャリアの送出を止める。し
かしながら、端末局8aおよび端末局8bとの間で回線
障害が発生しているので端末局8bではいつになっても
キャリア断のままとなる。
【0006】そこで端末局8bでは、自己キャリア送出
後T2時間後に回線ダウンレスポンス送出の準備をし、
T3時間後にT4の間隔で自局のアドレスを含むライン
ダウンレスポンスを自己キャリアに乗せて繰り返し送り
続ける。このため主局81ではこの端末局8bのライン
ダウンレスポンスを受信することにより端末局8bと端
末局8aとの間に回線断があることを検出できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら特開昭5
6−161742号で開示されている方法は、ネットワ
ークの構成がループ型でない場合、ネットワークの構成
によっては、上記方法でキャリア断により障害の発生を
検出しても、前記障害の発生箇所を特定できない。
【0008】例えば、図9に示すような特願平10−1
13459号に開示されているネットワークにおいて、
ノード112とノード111の間で断線障害が発生した
場合と、マスタノード101においてノード故障が発生
した場合のそれぞれを考える。
【0009】断線障害が生じた場合はノード111およ
びノード110においてキャリア断が検出され障害発生
を検出する。障害発生を検出したノード111およびノ
ード110が自己キャリアを送信すれば、マスタノード
が送出するキャリアと前記ノード110が送出したキャ
リアが共通伝達経路15において衝突し、前記自己キャ
リアは正常に受信されない。従って、障害の発生箇所を
検出/特定することができなくなる。
【0010】また、マスタノード101におけるノード
故障が発生してキャリア送出を停止した場合は、マスタ
ノードを除く全ノードつまりノード100、ノード11
0、ノード111、ノード112、ノード120および
ノード121においてキャリア断が検出され障害発生を
検出する。障害発生を検出したノード100、ノード1
10、ノード111、ノード112、ノード120およ
びノード121が自己キャリアを送信すれば、ノード1
10、111および120において前記自己キャリアが
受信されるが、最上流のノード101、ノード112お
よびノード121では、共通伝達経路15で各ループの
最下流ノード100、ノード110およびノード120
が送出したキャリアが衝突してしまい、前記自己キャリ
アは正常に受信されない。その後に前記自己キャリアを
正常に受信できなかったノードが自ノードアドレスを含
んだレスポンスを送出すると、共通伝達経路15で前記
自ノードアドレスを含んだレスポンスも衝突し、前記自
ノードアドレスを含んだレスポンスも正常に受信されな
い。従って、障害の箇所を検出/特定することができな
くなる。
【0011】また、ネットワークの構成によっては、マ
スタノードが故障した場合には代替のマスタノードを選
出して、ネットワーク全体の動作停止を回避できるネッ
トワークもある。そのようなネットワークにおいては、
障害の発生を検出したノードは、障害箇所がマスタノー
ドに関連するものであり従って代替マスタノードの選択
が必要となるのか、あるいは、障害箇所がマスタノード
に関連するものでなく従って代替マスタノードの選出は
不要であるのかを判断する必要が生じる。前記判断がで
きないと、代替マスタノード選出の必要がない障害が発
生した場合に、あるノードが代替マスタノードの選出が
必要であると判断して、代替マスタノードとして動作し
てしまうと、ネットワークの動作に悪影響を与える。ま
た、代替マスタノードを選出する必要がある障害が発生
した場合に、代替マスタノードの選出が必要ないと判断
してしまうと、代替マスタノードが選出されないことに
なる。
【0012】前記判断をするためには、障害の発生箇所
を特定する必要があるが、特開昭56−161742号
で開示されている方法では、図9に示すような特願平1
0−113459に開示されているネットワークにおい
て、障害の発生箇所を特定することができないという問
題があった。そこで本発明では、図9に示すような特願
平10−113459号に開示されているネットワーク
システムにおいて、障害の発生を検出し、障害の発生箇
所を特定することのできるネットワークシステムおよび
障害箇所検出方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本願の請求項1にかかる発明は、複数のノードが伝送
路により接続され、一定時間以内ごとに特定の信号パタ
ーンが受信されるネットワークシステムであって、伝送
路を伝送される信号の有無を検出する信号監視手段と、
前記特定の信号パターンの受信を検出する検出手段を前
記ノードが備え、前記検出手段により前記ノードはネッ
トワークシステムの障害発生を検出し、障害発生を検出
した前記各ノードは、ノード間で特定信号を送受信して
前記特定信号の受信の有無を信号監視手段で検出するこ
とにより自ノードに隣接する障害箇所の有無を判断し、
前記判断した障害箇所をノード間で送受信することによ
り、前記各ノードがネットワークシステムの障害箇所を
特定するものである。
【0014】また、本願の請求項2にかかる発明は、ル
ープ接続された複数のノードで構成される少なくとも1
つのループ、および、単一のノードまたはループ接続さ
れた複数のノードで構成される1つ以上のループが、一
つ以上の入力部と一つ以上の出力部を有し一つの入力部
より入力する信号が分岐され全ての出力部より出力され
る共通伝達経路に直接接続され、前記複数のループのい
ずれかに含まれた1つのノードがマスタノードとなり、
前記マスタノードとなるノード以外のノードがスレーブ
ノードとなり、さらに前記各ループにおいて最下流のノ
ードが前記各ループのループマスタとなり、一定時間以
内ごとに特定の信号パターンが受信されるネットワーク
システムであって、伝送路を伝送される信号の有無を検
出し監視信号を出力する信号監視手段と、前記特定の信
号パターンの受信を検出する検出手段を前記ノードが備
え、前記検出手段より出力する未検出信号により前記ノ
ードはネットワークシステムの障害発生を検出し、障害
発生を検出した前記ノードは、通知信号により障害の発
生を隣接するノードに通知し、前記通知信号によりネッ
トワークシステム中の全ノードが障害の発生を検出し、
前記各ループのそれぞれにおいて、障害発生を検出した
前記ノードは特定信号を隣接ノードへ送信し、前記信号
監視手段が出力する前記監視信号により前記特定信号の
未受信を検出したノードは、自ノードの上流において障
害が発生していると判断して自ループの障害箇所をID
パケットで前記ループマスタに送信し、複数の前記各ル
ープマスタは前記IDパケットおよび前記監視信号によ
り自ループの障害箇所を判断し、判断した前記自ループ
の障害箇所をデータの衝突がないようにIDパケットで
送信し、障害発生を検出した前記ノードは、前記監視信
号と前記IDパケットに基づきネットワークシステムの
障害箇所を特定するものである。
【0015】また、本願の請求項3にかかる発明は、請
求項2記載のネットワークシステムにおいて、正常動作
時に、マスタノードが各ループマスタ宛に問合せパケッ
トを送出して、前記各ループマスタが自ノード宛の前記
問合せパケットを受信すると応答パケットを送出し、前
記応答パケットを受信しない場合には障害の発生を検出
するものである。
【0016】また、本願の請求項4にかかる発明は、請
求項2または3記載のネットワークシステムにおいて、
通知信号が、前記特定の信号パターンの受信を妨害する
信号であるものである。
【0017】また、本願の請求項5にかかる発明は、請
求項1ないし3のいずれかに記載のネットワークシステ
ムにおいて、全ノードが通常の通信を行わない無信号時
間をあらかじめ設けておき、障害発生を検出した前記ノ
ードが、通常のデータ通信を妨げないように前記無信号
時間中にノード間で送受信すべき障害箇所検出および特
定のための信号とパケットを送受信するものである。
【0018】また、本願の請求項6にかかる発明は、請
求項1ないし5のいずれかに記載のネットワークシステ
ムにおいて、正常動作時にネットワークシステムの構成
状態を記憶しておき、障害発生を検出したノードが、正
常動作時に記憶しておいた前記構成状態と判断した前記
障害箇所に基づきネットワークシステムの障害箇所を特
定するものである。
【0019】また、本願の請求項7にかかる発明は、請
求項2ないし6のいずれかに記載のネットワークシステ
ムにおいて、特定したネットワークシステムの障害箇所
に基づき、障害が発生したループ中のノードのネットワ
ークシステムからの離脱、およびマスタノードが存在す
るループの障害であった場合には代替マスタノードの選
定を行うものである。
【0020】また、本願の請求項8にかかる発明は、請
求項1ないし7のいずれかに記載のネットワークシステ
ムにおいて、各ノードが、障害検出時の信号送受信を行
う制御手段と、通常時の信号送受信を行う通常データ送
受信制御手段と、通常時には前記通常データ送受信制御
手段に接続して障害発生時には前記制御手段に接続する
スイッチを備えたものである。
【0021】また、本願の請求項9にかかる発明は、複
数のノードが伝送路により接続され、一定時間以内ごと
に特定の信号パターンが受信されるネットワークシステ
ムにおけるネットワーク端末であって、伝送路を伝送さ
れる信号を受信する受信手段と、伝送路を伝送される信
号の有無を検出し監視信号を出力する信号監視手段と、
前記伝送路上を伝送される特定の信号パターンの受信を
検出し前記特定の信号パターンが一定時間以上検出され
ない時に未検出信号を出力する検出手段と、前記検出手
段が出力する前記未検出信号により障害の発生を検出
し、障害の発生を検出すると通知信号と特定信号を出力
し、特定信号の未受信により自ノードの上流で障害が発
生していると判断すればIDパケットを出力し、監視信
号と受信するIDパケットから障害の箇所を判断する制
御手段と、伝送路へ信号を送出する送信手段と、自ノー
ドを特定するノードIDを記憶する記憶手段とを備えた
ものである。
【0022】また、本願の請求項10にかかる発明は、
複数のノードが伝送路により接続され、一定時間以内ご
とに特定の信号パターンが受信されるネットワークシス
テムにおいてネットワークシステムの障害箇所を特定す
る障害箇所特定方法であって、前記ノードが、前記特定
の信号パターンを一定時間以上受信しないことからネッ
トワークシステムの障害発生を検出し、障害発生を検出
した前記各ノードが、ノード間で特定信号を送受信して
前記特定信号の未受信により自ノードに隣接する障害箇
所の有無を判断し、前記判断した障害箇所をノード間で
送受信することにより、前記各ノードがネットワークシ
ステムの障害箇所を特定するものである。
【0023】また、本願の請求項11にかかる発明は、
ループ接続された複数のノードで構成される少なくとも
1つのループ、および、単一のノードまたはループ接続
された複数のノードで構成される1つ以上のループが、
一つ以上の入力部と一つ以上の出力部を有し一つの入力
部より入力する信号が分岐され全ての出力部より出力さ
れる共通伝達経路に直接接続され、前記複数のループの
いずれかに含まれた1つのノードがマスタノードとな
り、前記マスタノードとなるノード以外のノードがスレ
ーブノードとなり、さらに前記各ループにおいて最下流
のノードが前記各ループのループマスタとなり、一定時
間以内ごとに特定の信号パターンが受信されるネットワ
ークシステムにおいてネットワークシステムの障害箇所
を特定する障害箇所特定方法であって、前記ノードが、
前記特定の信号パターンを一定時間以上受信しないこと
からネットワークシステムの障害発生を検出し、障害発
生を検出した前記ノードが、通知信号により障害の発生
を隣接するノードに通知し、前記通知信号によりネット
ワークシステム中の全ノードが障害の発生を検出し、前
記各ループのそれぞれにおいて、障害発生を検出した前
記ノードは特定信号を隣接ノードへ送信し、前記特定信
号の未受信により自ノードの上流において障害が発生し
ていると判断して自ループの障害箇所をIDパケットで
前記ループマスタに送信し、複数の前記各ループマスタ
が前記IDパケットおよび前記監視信号により自ループ
の障害箇所を判断し、判断した前記自ループの障害箇所
をデータの衝突がないようにIDパケットで送信し、障
害発生を検出した前記ノードは前記監視信号と前記ID
パケットに基づきネットワークシステムの障害箇所を特
定するものである。
【0024】また、本願の請求項12にかかる発明は、
請求項11記載の障害箇所特定方法において、正常動作
時に、マスタノードが各ループマスタに正常に動作して
いるかを問合せて、ループマスタが前記問合せに対して
応答し、前記応答がない場合には障害の発生を検出する
ものである。
【0025】また、本願の請求項13にかかる発明は、
請求項11または12記載の障害箇所特定方法におい
て、通知信号が、前記特定の信号パターンの受信を妨害
する信号であるものである。
【0026】また、本願の請求項14にかかる発明は、
請求項10ないし12のいずれかに記載の障害箇所特定
方法において、全ノードが通常の通信を行わない無信号
時間をあらかじめ設けておき、障害発生を検出した前記
ノードが、通常のデータ通信を妨げないように前記無信
号時間中にノード間で送受信すべき障害箇所検出および
特定のための信号とパケットを送受信するものである。
【0027】また、本願の請求項15にかかる発明は、
請求項10ないし14のいずれかに記載の障害箇所特定
方法において、正常動作時にネットワークシステムの構
成状態を記憶しておき、障害発生を検出すると、正常動
作時に記憶しておいた前記構成状態と判断した前記障害
箇所に基づきネットワークシステムの障害箇所を特定す
るものである。
【0028】また、本願の請求項16にかかる発明は、
請求項11ないし15のいずれかに記載の障害箇所特定
方法により特定したネットワークの障害箇所に基づき、
障害が発生したループ中のノードのネットワークシステ
ムからの離脱、およびマスタノードが存在するループの
障害であった場合には代替マスタノードの選定を行うも
のである。
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図1から図7を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1におけ
るネットワークシステムの構成を示す図である。図1に
おいて、101はマスタノードであり、100、11
0、111、112、120、121はスレーブノード
であり、13は伝送路、15は一つ以上の入力部と一つ
以上の出力部を有し一つの入力部より入力する信号が分
岐され全ての出力部より出力される共通伝達経路であ
る。15は伝送される信号が光信号の場合なら光スター
カプラ等で実現し、伝送される信号が電気信号の場合な
ら電気的なバスとして実現すれば良い。以下では共通伝
達経路15を光スターカプラで構成し、伝送路13を光
ファイバで実現するものとする。図1において、矢印の
方向がデータの流れる方向を示す。図1に示すように、
ネットワークはノードが一方向に接続されたループが、
光スターカプラ15に接続された構成となる。
【0029】また、100はノード100および101
から構成されるループ0のループマスタであり、110
はノード110、111および112から構成されるル
ープ1のループマスタであり、120はノード120お
よび121から構成されるループ2のループマスタであ
る。ループマスタは各ループにおいて送信手段の出力側
が光スターカプラ15に直接接続されているノードであ
る。
【0030】以下の説明において、あるノードAの送信
手段と別のあるノードBの受信手段が伝送路により直接
接続されている場合、ノードBをノードAの直下のノー
ドと呼び、ノードAをノードBの直上のノードと呼ぶこ
とにする。また、ノードAとノードBの間の伝送路を、
ノードAの直下の伝送路、もしくはノードBの直上の伝
送路と呼ぶことにする。例えば図1に示されるネットワ
ークシステムにおいて、ノード110はノード111の
直下のノードであり、ノード111はノード110の直
上のノードである。また、ノード110とノード111
の間の伝送路はノード111の直下の伝送路、もしくは
ノード110の直上の伝送路と呼ぶ。
【0031】ノードを特定するためのノードIDは、そ
のノードの属するループのループアドレスとそのループ
上でのノードアドレスから構成される。ループアドレス
はループを特定するための各ループに固有の番号であ
り、ノードアドレスはループ上のノードを特定するため
の各ノードに固有のノードの番号である。ネットワーク
上であるノードを特定するには、そのノードが属するル
ープアドレスと、そのループ上でのノードのノードアド
レスを指定すれば良い。本実施の形態における、ノード
IDの記述方法は、(ループアドレス.ノードアドレ
ス)とする。例えばループアドレスが1でありノードア
ドレスが2であるノードのノードIDは(1.2)と表
現する。100のノードIDは(0.0)、101のノ
ードIDは(0.1)、110のノードIDは(1.
0)、111のノードIDは(1.1)、112のノー
ドIDは(1.2)120のノードIDは(2.0)、
121のノードIDは(2.1)とする。
【0032】図1に示されるように、各ノードは検出手
段、信号監視手段、制御手段、記憶手段、送信手段およ
び受信手段を備える。1001はノード100の検出手
段であり、1002はノード100の信号監視手段であ
り、1003はノード100の制御手段であり、100
4はノード100の記憶手段であり、1005はノード
100の送信手段であり、1006はノード100の受
信手段である。1011はノード101の検出手段であ
り、1012はノード101の信号監視手段であり、1
013はノード101の制御手段であり、1014はノ
ード101の記憶手段であり、1015はノード101
の送信手段であり、1016はノード101の受信手段
である。1101はノード110の検出手段であり、1
102はノード110の信号監視手段であり、1103
はノード110の制御手段であり、1104はノード1
10の記憶手段であり、1105はノード110の送信
手段であり、1106はノード110の受信手段であ
る。1111はノード111の検出手段であり、111
2はノード111の信号監視手段であり、1113はノ
ード111の制御手段であり、1114はノード111
の記憶手段であり、1115はノード111の送信手段
であり、1116はノード111の受信手段である。1
121はノード112の検出手段であり、1122はノ
ード112の信号監視手段であり、1123はノード1
12の制御手段であり、1124はノード112の記憶
手段であり、1125はノード112の送信手段であ
り、1126はノード112の受信手段である。120
1はノード120の検出手段であり、1202はノード
120の信号監視手段であり、1203はノード120
の制御手段であり、1204はノード120の記憶手段
であり、1205はノード120の送信手段であり、1
206はノード120の受信手段である。1211はノ
ード121の検出手段であり、1212はノード121
の信号監視手段であり、1213はノード121の制御
手段であり、1214はノード121の記憶手段であ
り、1215はノード121の送信手段であり、121
6はノード121の受信手段である。
【0033】検出手段1001、1011、1101、
1111、1121、1201、1211は、伝送路上
を伝送される特定の信号パターンの受信を検出し前記特
定の信号パターンが一定時間以上検出されない時に未検
出信号を出力する。
【0034】信号監視手段1002、1012、110
2、1112、1122、1202、1212は、伝送
路を伝送される信号の有無を検出し監視信号を出力す
る。信号監視手段は監視信号として、伝送路を伝送され
る信号が存在する場合は“1”を出力し、存在しない場
合は“0”を出力するものとする。本実施の形態におけ
る信号監視手段は、伝送路上の光信号を検出し光信号が
あるかないかを検出するものとする。
【0035】制御手段1003、1013、1103、
1113、1123、1203、1213は、信号監視
手段が出力する監視信号、検出手段が出力する未検出信
号、および受信パケットにより障害の発生検出、障害箇
所の判断を行う。
【0036】記憶手段1004、1014、1104、
1114、1124、1204、1214は、自ノード
を識別するノードID、自ノードがマスタノードとスレ
ーブノードのいずれであるか、自ノードがループマスタ
であるか否か、およびマスタノードのノードIDを記憶
する。従って本実施例の場合、記憶手段1014は自ノ
ードがマスタノードであると記憶し、記憶手段100
4、1104、1114、1124、1204および1
214は自ノードがスレーブノードであると記憶してい
る。また、記憶手段1004、1104および1204
は自ノードがループマスタであると記憶し、記憶手段1
014、1114、1124および1214は自ノード
がループマスタでないと記憶している。また記憶手段1
004、1014、1104、1114、1124、1
204、1214はマスタノードのノードID(0.
1)を記憶している。
【0037】送信手段1005、1015、1105、
1115、1125、1205、1215は、通知信
号、特定信号およびパケットを伝送路へ送信する。受信
手段1006、1016、1106、1116、112
6、1206、1216は、通知信号、特定信号および
パケットを伝送路より受信する。
【0038】以上のように構成されたネットワークシス
テムにおいて、断線やノード故障といった障害が発生し
た場合に障害箇所を特定する方法について、以下で詳細
に説明する。まず、通常状態における動作を説明する。
ノード101が信号を送信した場合を例にとり説明す
る。ノード101の送信手段から伝送路へ送信された信
号はノード100を経て光スターカプラ15へと到達す
る。光スターカプラ15は、一つ以上の入力部と一つ以
上の出力部を有し、一つの入力部より入力する信号が分
岐され全ての出力部より出力される構成となっている。
従って光スターカプラ15へ到達した信号は分岐され
て、ノード101、112および121へ伝送される。
ノード101に伝送された信号は当該信号の送信元ノー
ドであるノード101にて破棄される。ノード112へ
伝送された信号はノード111を経てループマスタ11
0へと伝送され、ループマスタ110にて破棄される。
ノード121へ伝送された信号はループマスタ120へ
と伝送され、ループマスタ120にて破棄される。この
ように通常状態においては、信号の送信元ノード(この
場合ノード101)、および送信元ノードと異なるルー
プに属するループのループマスタ(この場合110およ
び120)が信号の破棄を行う。送信元ノードと同じル
ープに属するループのループマスタ(この場合100)
は破棄を行わない。
【0039】また、通常状態においてはマスタノード1
01が特定の信号パターンを一定時間毎に送信する。前
記特定の信号パターンは、上記方法と同様にしてマスタ
ノードから全ノードへと伝送され、受信され、ループマ
スタ110、120および当該パケットパターンの送信
元ノードであるマスタノード101で破棄される。通常
状態においては、各ノード100、101、110、1
11、112、120、121が特定の信号パターンを
一定時間毎に受信する。よって各ノードの検出手段10
01、1011、1101、1111、1121、12
01、1211は、伝送路上を伝送される特定の信号パ
ターンの受信を検出するので未検出信号を出力しない。
また、各ノードの信号監視手段1002、1012、1
102、1112、1122、1202、1212は、
伝送路を伝送される信号の存在を検出し、監視信号とし
て“1”を出力する。本実施例においては、伝送路上の
信号レベルにはHighレベル(光信号あり)とLow
レベル(光信号なし)があり、信号監視手段は伝送路上
の信号レベルを検出しHighであれば“1”、Low
レベルであれば“0”を出力するものとする。
【0040】まず、障害箇所特定方法の概略を説明す
る。断線やノード故障といった障害が発生すると、特定
の信号パターンが検出できなくなることから障害箇所の
下流に位置するノードが障害を検出する(検出フェー
ズ)。障害を検出したノードは通知信号で障害の発生を
他のノードに知らせる(障害発生通知フェーズ)。その
後、特定信号を送信することで、障害の発生箇所が自ノ
ードの直上であるか否かを判断する(調査フェーズ
1)。ループマスタ以外のノードは、障害の発生箇所が
自ノードの直上であった場合、自ノードのID情報を含
んだIDパケットを送信する。障害の発生箇所が自ノー
ドの直上でない場合は、受信したIDパケットを中継す
る(調査フェーズ2)。ループマスタは、受信したID
パケット等から自ループの障害状況を判断し、判断した
結果をIDパケットで送信する。その際、各ループマス
タ毎にIDパケットを送信するための時分割のスロット
を設けておくなどして、各ループマスタのIDパケット
が衝突しないようにする(調査フェーズ3)。ループマ
スタの送信したIDパケット等により全ノードが、障害
の状況を知る(特定フェーズ)。さらに、必要により回
復処理を行う(回復フェーズ)。
【0041】図2は、本発明の実施の形態1におけるネ
ットワークシステムにおいて、ノード111とノード1
12の間で伝送路の断線障害16が発生した場合を示す
図である。図3は、本発明の実施の形態1におけるネッ
トワークシステムにおいて、ノード101においてノー
ド障害17が発生した場合を示す図である。図2および
図3のそれぞれの障害が発生した場合の障害箇所検出お
よび障害回復の詳細について図面を参照しながら説明す
る。
【0042】以下では、図2に示すように断線障害16
が発生した場合の障害箇所特定方法の詳細を説明する。
まず「検出フェーズ」について説明する。断線障害16
により、ノード110および111は特定の信号パター
ンを含む全ての信号やパケットを受信しなくなる。従っ
てノード110の検出手段1101およびノード111
の検出手段1111は、特定の信号パターンを受信しな
くなって一定時間以上経過すると、未検出信号を出力す
る。ノード110の制御手段1103およびノード11
1の制御手段1113は、未検出信号により障害の発生
を検出する。この時、ノード110の信号監視手段11
02およびノード111の信号監視手段1112は、伝
送路上を伝送される信号が存在しないので監視信号とし
て“0”を出力している。
【0043】次に「障害発生通知フェーズ」について説
明する。ノード110の制御手段1103およびノード
111の制御手段1113は、未検出信号により障害の
発生を検出した場合に、監視信号が“0”であれば自ル
ープの上流で断線が発生している可能性があるので、障
害の発生を他のノードに通知するために通知信号を出力
する。通知信号は、本実施の形態では一定時間連続した
Highレベルの信号であるとする。
【0044】ノード111の制御手段1113が出力し
た通知信号は送信手段1115により伝送路へと送出さ
れる。同様にしてノード110の制御手段1103が出
力した通知信号は送信手段1105により伝送路へと送
出される。ノード110の送出した通知信号は、光スタ
ーカプラ15により分岐され、ノード101、112お
よび121へ伝送される。マスタノード101が送出す
る特定の信号パターンとノード110が送出する通知信
号は光スターカプラ15において衝突するが、通知信号
が連続したHighレベルの信号であるので、衝突の結
果は連続したHighレベルの信号となる。
【0045】ノード101、112および121ではノ
ード110の送出した通知信号により、マスタノード1
01が送出する特定の信号パターンの受信が妨害され
る。その結果、ノード101、112および121にお
いて特定の信号パターンが受信されなくなる。ノード1
01で特定の信号パターンが受信されなくなったことで
ノード101の下流のノードであるノード100におい
ても特定の信号パターンが受信されなくなる。同様にし
てノード121の下流のノードであるノード120にお
いても特定の信号パターンが受信されなくなる。
【0046】従って、特定の信号パターンを受信しなく
なって一定時間以上経過すると、ノード100の検出手
段1001、ノード101の検出手段1011、ノード
112の検出手段1121、ノード120の検出手段1
201およびノード121の検出手段1211は未検出
信号を出力する。ノード100の制御手段1003、ノ
ード101の制御手段1013、ノード112の制御手
段1123、ノード120の制御手段1203およびノ
ード121の制御手段1213は、未検出信号により障
害の発生を検出する。この時、ノード100の信号監視
手段1002、ノード101の信号監視手段1012、
ノード112の信号監視手段1122、ノード120の
信号監視手段1202およびノード121の信号監視手
段1212は伝送路上を伝送される通知信号が存在する
ので監視信号として“1”を出力している。未検出信号
により障害の発生を検出した場合に、監視信号が“1”
であれば通知信号により障害の発生を通知されたものと
判断して通知信号は出力しない。以上により、ネットワ
ーク中の全ノードが障害の発生を検出する。
【0047】次に「調査フェーズ1」について説明す
る。障害の発生を検出して一定時間経過すると、制御手
段は特定信号を送出する。特定信号は、障害の発生箇所
を特定するための信号であり、本実施の形態では一定時
間連続したHighレベルの信号であるとする。全ノー
ドの制御手段が障害を検出して特定信号を送出すると、
それぞれのノードの送信手段により特定信号が伝送路へ
と送出される。全ノードが特定信号を送出すると、断線
障害16の直下のノード111以外のノードにおいて、
特定信号によって信号監視手段が伝送路上の信号の存在
を検出し、値が“1”の監視信号を出力する。断線障害
16の直下のノード111においては、断線障害16に
より信号監視手段は信号の喪失を検出したままであり、
監視信号の出力は“0”のままである。本フェーズにお
いて、監視信号の出力が“0”であったノード(この場
合ノード111)は、障害の発生箇所が自ノードの直上
であると知る。
【0048】次に「調査フェーズ2」について説明す
る。「調査フェーズ2」では、ループマスタ以外のノー
ド(記憶手段が自ノードがループマスタでないと記憶し
ているノード)が動作する。ループマスタでないノード
の制御手段は“調査フェーズ1”において監視信号の出
力が“0”のままであれば、自ノードの直上のノードも
しくは直上の伝送路において障害が発生していると判断
し、記憶手段に記憶されている自ノードIDを含むID
パケットを出力する。出力した前記IDパケットは送信
手段によって伝送路へ送出される。
【0049】図4にIDパケットのフォーマットを示
す。IDパケットはループアドレスとノードアドレスか
ら構成されるノードID、および障害フラグのフィール
ドを含む。障害フラグは“1”か“0”の値をとり、
“1”は障害があることを示し、“0”は障害がないこ
とを示すものとする。
【0050】また、ループマスタでないノードの制御手
段は、監視信号の出力が“1”であれば、自ノードの直
上のノードもしくは直上の伝送路において障害は発生し
ていないと判断し、自ノードのIDパケットは送出せず
に、受信したIDパケットの中継動作をする。この場
合、監視信号の出力が“0”であるのは、断線障害16
の直下のノード111のみである。ノード111のノー
ドIDは(1.1)であるので、制御手段1113はル
ープアドレスが“1”、ノードアドレスが“1”、障害
フラグが“1”のIDパケットを出力する。出力した前
記IDパケットは送信手段1115により伝送路へ送出
される。
【0051】次に「調査フェーズ3」について説明す
る。「調査フェーズ3」では、ループマスタ(記憶手段
が自ノードがループマスタであると記憶しているノー
ド)が動作する。ループマスタの制御手段は自ループの
障害状況を判断し、自分のIDに依存した待機時間の終
了後、判断した障害状況をIDパケットで送信する。ル
ープマスタの制御手段は、以下のケース1から3のいず
れかのように自ループの障害状況判断を行う。
【0052】まずケース1を説明する。調査フェーズ1
において監視信号の出力が“1”であった場合、自ノー
ドの直上のノードもしくは直上の伝送路において障害は
発生していない。この状況でIDパケットを受信した場
合、IDパケット中に含まれるノードIDを持つノード
の上流において障害が発生していると判断する。従っ
て、受信したIDパケットと同じIDパケットを送信す
る。
【0053】次にケース2を説明する。調査フェーズ1
において監視信号の出力が“1”であった場合、自ノー
ドの直上のノードもしくは直上の伝送路において障害は
発生していない。この状況で、IDパケットを受信しな
い場合、自ループにおいて障害は発生していないと判断
する。よって、自ループに障害がないことを示すため
に、ループアドレスが“自ループのループアドレス”、
障害フラグが“0”のIDパケットを送信する。ノード
アドレスのフィールドは何でも良いがここでは“0”を
送信するものとしておく。
【0054】最後にケース3を説明する。調査フェーズ
1において監視信号の出力が“0”であった場合、自ノ
ードの直上のノードもしくは直上の伝送路において障害
が発生していると判断する。よってループアドレスが
“自ノードのループアドレス”、ノードアドレスが“自
ノードのノードアドレス”、障害フラグが“1”のID
パケットを送信する。
【0055】なお、前記“自分のIDに依存した待機時
間”は、各ループマスタの送信するIDパケットが共通
伝達経路15において衝突しないように定めれば良い。
そのような待機時間“Wait”の例として、各ループ
のループマスタが障害を検出する時刻の時間差の中で最
大のものをMargin、IDパケットを送信開始して
から送信終了までの時間をLength、IDパケット
を送信するループマスタのループIDをLoop_I
D、とすると Wait=(Margin+Length)×Loop_ID・・・(数1) のようなものが挙げられる。ループマスタでの待ち時間
を(数1)のようにすれば、各ループマスタの送信する
IDパケットが共通伝達経路15において衝突しないと
いうことを図5を参照しながら説明する。図5におい
て、51はループアドレスが“0”であるループマスタ
100の時間軸であり、52はループアドレスが“1”
であるループマスタ110の時間軸である。53はルー
プマスタ100が障害の発生を検出する時刻であり、5
4はループマスタ100がIDパケット送出を開始する
時刻であり、55はループマスタ100がIDパケット
送出を終了する時刻である。56はループマスタ110
が障害の発生を検出する時刻であり、57はループマス
タ110がIDパケット送出を開始する時刻であり、5
8はループマスタ110がIDパケット送出を終了する
時刻である。また、ループマスタ100の待ち時間をW
ait0、ループマスタ110の待ち時間をWait1
とする。ループマスタ110が障害を検出した後でルー
プマスタ100が障害を検出し、その検出時刻の時間差
が最大となる(Marginに等しくなる)場合におい
てループマスタ100のIDパケットとループマスタ1
10のIDパケットが衝突しなければ良い。IDパケッ
トが衝突しないためには時刻55より時刻57が後にな
ればよい。この時、図5から Margin+Wait0+Length<Wait1・・・(数2) が導かれる。(数2)より Wait1−Wait0>Margin+Length・・・(数3) が導かれる。(数3)より、あるループマスタのIDパ
ケット送出時刻と次のループマスタのIDパケット送出
時刻の時間差が、“Margin+Length”より
大きければ良いことが分かる。よってこのことから(数
1)が導かれる。
【0056】以上のようにして、全ループマスタが自ル
ープの障害状況を判断し、IDパケットを時分割で送信
する。本実施例の場合、ループマスタ100はケース2
のように判断し、ループアドレスが“0”、ノードアド
レスが“0”、障害フラグが“0”(障害フラグ=
“0”は障害がないことを意味する)のIDパケット1
80を送信する。ループマスタ110はケース1のよう
に判断し、ループアドレスが“1”、ノードアドレスが
“1”、障害フラグが“1”(障害フラグ=“1”は障
害があることを意味する)のIDパケット181を送信
する。ループマスタ120はケース2のように判断し、
ループアドレスが“2”、ノードアドレスが“0”、障
害フラグが“0”のIDパケット182を送信する。
【0057】次に「特定フェーズ」について説明する。
ノード100、101、112、120、121はルー
プマスタが送信した前記各IDパケットを受信し、ルー
プ0および2には障害が発生しておらず、ループ1のノ
ード(1.1)の直上において障害が発生していること
を知る。断線障害16の下流に位置するノード111
は、ループマスタが送信した前記各IDパケットを受信
しないが、「調査フェーズ1」において監視信号の値が
“0”であったことから、自ノードの直上、つまりルー
プ1のノード(1.1)の直上において障害が発生して
いることを知る。断線障害16の下流に位置するノード
110も、ループマスタが送信した前記各IDパケット
を受信しないが、ノード111が送信したIDパケット
によりループ1のノード(1.1)の直上において障害
が発生していることを知る。
【0058】次に「回復フェーズ」について説明する。
以上のように、ループマスタが送信したIDパケットに
より障害の箇所が特定できると、必要により障害回復動
作を行う。本実施の形態で示すネットワークでは、断線
およびノード故障といった障害が発生したループ中のノ
ードは正常に通信が行えなくなるが、障害が発生してい
ないループ中のノードは正常に通信が行える。よって、
自ループにおいて障害が発生していると判断したノード
110、111および112は、以降の通信動作を停止
してネットワークシステムから離脱し、正常なループの
ノード100、101、120および121のみでネッ
トワークを再構築して障害の回復を行うものとする。
【0059】以上のようにして、図2に示すようにノー
ド111とノード112の間で伝送路の断線障害16が
発生した場合に、障害箇所の検出および障害ループのネ
ットワークシステムからの離脱が行われ障害が回復され
る。
【0060】以下では、図3に示すようにノード101
においてノード障害17が発生した場合の障害箇所特定
方法の詳細を説明する。断線障害の場合と同様に、まず
「検出フェーズ」について説明する。ここでいうノード
障害とは故障によりノードが信号を送信しなくなった場
合を想定する。マスタノードのノード障害17により、
ノード100、110、111、112、120および
121は特定の信号パターンを受信しなくなる。従って
ノード100の検出手段1001、ノード110の検出
手段1101、ノード111の検出手段1111、ノー
ド112の検出手段1121、ノード120の検出手段
1201およびノード121の検出手段1211は、特
定の信号パターンを受信しなくなって一定時間以上経過
すると、未検出信号を出力する。ノード100の制御手
段1003、ノード110の制御手段1103、ノード
111の制御手段1113、ノード112の制御手段1
123、ノード120の制御手段1203およびノード
121の制御手段1213は、未検出信号により障害の
発生を検出する。この時、ノード100の信号監視手段
1002、ノード110の信号監視手段1102、ノー
ド111の信号監視手段1112、ノード112の信号
監視手段1122、ノード120の信号監視手段120
2およびノード121の信号監視手段1212は、伝送
路上を伝送される信号が存在しないので監視信号として
“0”を出力している。
【0061】次に「障害発生通知フェーズ」について説
明する。ノード100の制御手段1003、ノード11
0の制御手段1103、ノード111の制御手段111
3、ノード112の制御手段1123、ノード120の
制御手段1203およびノード121の制御手段121
3は、未検出信号により障害の発生を検出すると、監視
信号が“0”であるので通知信号を出力する。この場
合、既に故障ノード101を除く全ノードが障害の発生
を検出しているので、通知信号により障害の発生を検出
するノードはない。以上により、故障ノード101を除
くネットワーク中の全ノードが障害の発生を検出する。
【0062】次に「調査フェーズ1」について説明す
る。障害の発生を検出して一定時間経過すると、制御手
段は特定信号を送出する。全ノードの制御手段が障害を
検出して特定信号を送出すると、それぞれのノードの送
信手段により特定信号が伝送路へと送出される。全ノー
ドが特定信号を送出すると、ノード障害17の直下のノ
ード100以外のノードにおいて、特定信号によって信
号監視手段が伝送路上の信号の存在を検出し、値が
“1”の監視信号を出力する。ノード障害17の直下の
ノード100においては、ノード障害17により信号監
視手段は信号の喪失を検出したままであり、監視信号の
出力は“0”のままである。本フェーズにおいて、監視
信号の出力が“0”であったノード100は、障害の発
生箇所が自ノードの直上であると知る。
【0063】次に「調査フェーズ2」について説明す
る。断線障害の時と同様に、「調査フェーズ2」ではル
ープマスタ以外のノードが動作する。この場合、故障ノ
ード101とループマスタを除いたノード、つまりノー
ド111、112および121のいずれにおいても監視
信号の出力は“1”であるので、ループマスタでないノ
ードのいずれからもIDパケットは出力されない。
【0064】次に「調査フェーズ3」について説明す
る。断線障害の時と同様に、「調査フェーズ3」ではル
ープマスタが動作する。ループマスタの制御手段は自ル
ープの障害状況を判断し、自分のIDに依存した待機時
間の終了後、判断した障害状況をIDパケットで送信す
る。ループマスタの制御手段の自ループの障害状況判断
は、先と同様に行う。図3のようにノード障害17が発
生した場合、ループマスタ100はケース3のように判
断し、ループアドレスが“0”、ノードアドレスが
“0”、障害フラグが“1”(障害フラグ=“1”は障
害があることを意味する)のIDパケット190を送信
する。ループマスタ110はケース2のように判断し、
ループアドレスが“1”、ノードアドレスが“0”、障
害フラグが“0”(障害フラグ=“0”は障害がないこ
とを意味する)のIDパケット191を送信する。ルー
プマスタ120はケース2のように判断し、ループアド
レスが“2”、ノードアドレスが“0”、障害フラグが
“0”のIDパケット192を送信する。
【0065】次に「特定フェーズ」について説明する。
ノード110、111、112、120、121はルー
プマスタが送信した前記各IDパケットを受信し、ルー
プ1および2には障害が発生しておらず、ループ0のノ
ード(0.0)の直上において障害が発生していること
を知る。ノード障害17の下流に位置するノード100
は、ループマスタが送信した前記各IDパケットを受信
しないが、「調査フェーズ1」において監視信号の値が
“0”であったことから、自ノードの直上、つまりルー
プ0のノード(0.0)の直上において障害が発生して
いることを知る。
【0066】次に「回復フェーズ」について説明する。
以上のように、ループマスタが送信したIDパケットに
より障害の箇所が特定できると、断線障害の時と同様
に、必要により障害回復動作を行う。ノード障害17が
発生した場合は、自ループにおいて障害が発生している
と判断したノード100は、以降の通信動作を停止して
ネットワークシステムから離脱する。ここでノード障害
17のように、障害が発生した箇所がマスタノードが含
まれるループであった場合には、必要により代替マスタ
ノード選出の処理を行う。障害が発生した箇所がマスタ
ノードが含まれるループか否かは、記憶手段に記憶して
あるマスタノードのノードID(0.1)から判断す
る。この場合は故障発生箇所がループ0であり、マスタ
ノードのループアドレスが0であるのでマスタノードが
含まれるループの障害と判断できる。
【0067】代替マスタノード選出の方法としては、例
えば特願平10−195394号に示されている方法で
行えば良い。以下、簡単に特願平10−195394号
で示されている代替マスタノード選出方法を説明する。
障害が発生した箇所がマスタノードの含まれるループで
あり、従って代替マスタノードの選出する必要があると
判断すると、各ノードは自分のIDに依存した待ち時間
だけ待つ。前記待ち時間が終了したノードは代替マスタ
ノードとして動作し、特定の信号パターンの送出を開始
する。他のノードは、前記特定の信号パターンの受信に
よりマスタノードの復帰を知り、スレーブノードとして
動作する。なお、代替マスタノードとして動作しようと
するノードは、特定の信号パターンを送出する代りに、
自ノードが代替マスタノードとして動作することを宣言
するパケットを送出しても良い。その場合には他のノー
ドは、前記宣言するパケットの受信によりマスタノード
の復帰を検出してスレーブノードとして動作すれば良
い。
【0068】本実施例では、前記待ち時間は一定の時間
“T”とノードIDとの積とする。ノードIDは(1.
0)であれば10、(2.1)であれば21、のように
扱う。一定の時間“T”は、あるノードID“K”を持
つノードが送出したパケットパターンが正常ループ中の
全ノードに伝送されるまでは、“K”より大きいノード
IDを持つノードが特定の信号パターンの送信を開始し
ないように、十分に大きくとる必要がある。この場合、
正常なループ中のノード110、111、112、12
0、121は、障害の箇所を特定してマスタノードの障
害だと判断すると、それぞれ前記待ち時間だけ待つ。最
初に待ち時間が終了するのはノードIDが最も小さいノ
ード110である。ノード110は待ち時間が終了する
と特定の信号パターンの送出を開始する。正常なループ
中の全ノードは、ノード110の送出した特定の信号パ
ターンを受信し、待ち状態を解除して、それ以降スレー
ブノードとして動作する。ノード110は記憶手段11
04に自ノードがマスタノードであると設定し、それ以
降マスタノードとして動作する。
【0069】以上のようにして、図3に示すようにノー
ド障害17が発生した場合に、障害が発生したループ中
のノードのネットワークからの離脱、および代替マスタ
ノードの選出がなされ、正常なループ中のノード11
0、111、112、120、121のみでネットワー
クが再構築されて障害の回復が行われる。
【0070】なお、本実施例では図1に示される構成の
ネットワークを例にとり説明したが、ネットワークの構
成はこれに限られるものではなく、ネットワーク中のル
ープの数、ノードの数、マスタノードの位置等は任意に
構成できる。なお、特定の信号パターンは一定時間毎に
受信されるものに限定しない。例えば、特定の信号パタ
ーンを受信してから次の特定の信号パターンの受信まで
の時間が一定時間以内であっても良い。その場合でも、
特定の信号パターンが一定時間以上検出されない時に検
出手段が未検出信号を出力すれば良い。
【0071】なお、特定の信号パターンは、通常伝送さ
れるデータや各種信号と区別できるものであれば何でも
良い。例えば、マスタノードと同期したクロック再生を
実現するための同期用信号であっても良く、ネットワー
ク上で他の伝送されるデータと区別できる特殊な信号パ
ターンであっても良く、あらかじめ決めておいた特定の
フォーマットのパケットであっても良い。例えば特定の
信号パターンがマスタノードと同期したクロック再生を
実現するための同期用信号であった場合は、検出手段を
PLL(Phase Locked Loop)回路と
し、未検出信号をPLLのロック外れ信号として実現し
ても良い。
【0072】なお、特定の信号パターンはマスタノード
が送信するとして説明したが、これに限定されるもので
はなく、例えばスレーブノードが送信しても良い。
【0073】なお、ループマスタがIDパケットを送信
する方法は、各ループマスタが送信したIDパケットが
衝突して受信不能にならないのであれば、時分割で送信
する方法に限らない。例えば各ループマスタが異なる周
波数で送信することにより衝突を回避しても良い。
【0074】なお、以上に説明した方法では、ループマ
スタのノード障害およびループマスタの直下の断線障害
は検出できない。よって、ループマスタのノード障害お
よびループマスタの直下の断線障害を検出するために
は、通常の通信状態においてマスタノード101が定期
的に各ループマスタに対して問合せを行い、前記問い合
わせに対して各ループマスタが応答を返すようにすれば
良い。各ループマスタへの問合せは、対象となるループ
マスタを指定した問合せパケットをマスタノードが送出
すればよい。各ループマスタは自ノード宛の問合せパケ
ットを受信すれば応答を応答パケットで送出すればよ
い。マスタノードはあるループマスタからの応答パケッ
トを受信しない場合には、前記ループマスタのノード障
害もしくは前記ループマスタの直下の断線障害が発生し
たと判断する。さらに障害ループを離脱するならば、マ
スタノードは、ネットワークから離脱することを指示す
る離脱通知パケットを送出する。離脱通知パケット中は
離脱すべき対象のループのループアドレスを含む。前記
離脱通知パケットを受信したノードは、自ループアドレ
スと前記離脱通知パケット中のループアドレスが一致す
れば、ネットワークシステムから離脱する。
【0075】なお、通知信号は、他のノードが障害の発
生を検出できる信号であれば何でも良く、特定の信号パ
ターンの受信を妨害する信号には限らない。例えば、通
知信号は通常伝送に用いる信号と周波数の異なった信号
にしておき、全ノードは通知信号の送信手段および受信
を検出する手段を備える構成にしても良い。
【0076】なお、特定信号は、“調査フェーズ1”に
おいて特定信号の未受信によりノードが自ノードの直上
において障害が発生しているか否かを判断できる信号で
あれば何でも良く、一定時間連続したHighレベルの
信号には限らない。例えば連続したHighレベルと連
続したLowレベルが一定時間毎に繰返されるような信
号であっても良い。
【0077】なお、ここまでに説明した障害箇所特定方
法では、障害が発生すると全ノードが障害の発生を検出
して障害箇所検出の処理を行う。よって障害箇所検出処
理を行って、障害箇所を検出し回復するまでは通常通信
が行われない。例えば通常通信において映像・音声等の
等時性を要求されるデータの通信が行われていた場合、
障害の発生により通信が中断され、音声や映像データが
欠落し、音飛びや映像の欠落といった事が発生する。よ
って、障害が発生した場合でも通常の通信が妨げられな
いようにするために、以下で説明するように“無信号時
間”を設けても良い。図6に示すように通常通信におい
て伝送路上に信号が伝送されない“無信号時間”を設け
る。図6において、61は特定の信号パターンが通信さ
れる時間、62は通常のデータ通信が行われる時間、6
3は無信号時間である。図6に示すように無信号時間は
一定周期毎に訪れるので、各ノードは信号を受信しなく
なっても無信号時間の始まるタイミングと終わるタイミ
ングを認識できる。特定の信号パターンの未受信により
障害発生を検出すれば、ノードは前記無信号時間を利用
して、通知信号、特定信号、IDパケット等の各種信号
やパケットを送受信して障害箇所の特定および障害回復
を行う。なお、無信号時間の訪れるタイミングが各ノー
ドで既知であるならば、無信号時間は一定周期毎に訪れ
るものに限らなくてもよい。
【0078】なお、正常動作時のネットワークの構成状
態を記憶しておいて、障害発生箇所を特定する際に前記
正常動作時のネットワークの構成状態を利用しても良
い。例えば、ループ内のノード接続順がランダムであ
り、従ってループ内において各ノードのノードIDがど
ういう順番で並んでいるかが不明である場合には、障害
の発生箇所の直下のノードのノードIDを特定するだけ
では不十分な場合がある。そのような時は、正常動作時
のネットワークの構成状態(接続されているノードのノ
ードIDの順番)を記憶しておき、障害の発生箇所の直
下のノードのノードIDから、障害発生箇所がループ中
において上流から何番めと何番めに位置するノードの間
であるかを特定できる。
【0079】なお、これまで述べてきたノードの構成に
加えて、図7に示すように各ノードが通常データ送受信
制御手段79と、スイッチ77およびスイッチ78を備
えても良い。ここで、通常データ送受信制御手段79は
通常時のデータ送受信を制御する。スイッチ77はA側
に接続すると通常データ送受信制御手段79と受信手段
76を接続し、B側に接続すると制御手段73と受信手
段76を接続する。スイッチ78はA側に接続すると通
常データ送受信制御手段79と送信手段75を接続し、
B側に接続すると制御手段73と送信手段75を接続す
る。通常時にはスイッチ77およびスイッチ78が通常
データ送受信制御手段79と接続(A側に接続)し、通
常のデータ通信が行われる。障害発生時にはスイッチ7
7およびスイッチ78が制御手段73と接続(B側に接
続)し、障害箇所検出用の信号の送受信が行われる。ス
イッチの制御は制御手段73が行う。制御手段は障害の
発生を検出するとスイッチをA側からB側に切換え、通
常のデータ送受信を開始する前にスイッチをB側からA
側に切換える。このようにノードを構成しても本実施の
形態で説明した障害箇所の特定動作は可能であることは
いうまでもない。
【0080】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、図1に示
すような特願平10−113459号に開示されている
ネットワークシステムにおいて、障害の発生を検出し、
障害の発生箇所を特定することのできるネットワークシ
ステムおよび障害箇所検出方法を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるネットワークシ
ステムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1におけるネットワークシ
ステムにおいて、断線障害16が発生した様子を示す図
である。
【図3】本発明の実施の形態1におけるネットワークシ
ステムにおいて、ノード障害17が発生した様子を示す
図である。
【図4】IDパケットの構成を示す図である。
【図5】Wait時間の説明をする図である。
【図6】無信号時間を説明する図である。
【図7】スイッチを備えたノードの構成を示す図であ
る。
【図8】従来例を説明する図である。
【図9】従来例の問題点を説明する図である。
【符号の説明】
100 スレーブノード 101 マスタノード 110 スレーブノード 111 スレーブノード 112 スレーブノード 120 スレーブノード 121 スレーブノード 13 伝送路 15 共通伝達経路 1001 ノード100の検出手段 1002 ノード100の信号監視手段 1003 ノード100の制御手段 1004 ノード100の記憶手段 1005 ノード100の送信手段 1006 ノード100の受信手段 1011 ノード101の検出手段 1012 ノード101の信号監視手段 1013 ノード101の制御手段 1014 ノード101の記憶手段 1015 ノード101の送信手段 1016 ノード101の受信手段 1101 ノード110の検出手段 1102 ノード110の信号監視手段 1103 ノード110の制御手段 1104 ノード110の記憶手段 1105 ノード110の送信手段 1106 ノード110の受信手段 1111 ノード111の検出手段 1112 ノード111の信号監視手段 1113 ノード111の制御手段 1114 ノード111の記憶手段 1115 ノード111の送信手段 1116 ノード111の受信手段 1121 ノード112の検出手段 1122 ノード112の信号監視手段 1123 ノード112の制御手段 1124 ノード112の記憶手段 1125 ノード112の送信手段 1126 ノード112の受信手段 1201 ノード120の検出手段 1202 ノード120の信号監視手段 1203 ノード120の制御手段 1204 ノード120の記憶手段 1205 ノード120の送信手段 1206 ノード120の受信手段 1211 ノード121の検出手段 1212 ノード121の信号監視手段 1213 ノード121の制御手段 1214 ノード121の記憶手段 1215 ノード121の送信手段 1216 ノード121の受信手段 16 ノード112とノード111の間の断線障害 17 ノード101のノード障害 180 断線障害16の発生によりノード100が送出
するIDパケット 181 断線障害16の発生によりノード110が送出
するIDパケット 182 断線障害16の発生によりノード120が送出
するIDパケット 190 ノード障害17の発生によりノード100が送
出するIDパケット 191 ノード障害17の発生によりノード110が送
出するIDパケット 192 ノード障害17の発生によりノード120が送
出するIDパケット 41 IDパケット 51 ループマスタ100の時間軸 52 ループマスタ110の時間軸 53 ループマスタ100が障害の発生を検出する時刻 54 ループマスタ100がIDパケット送出を開始す
る時刻 55 ループマスタ100がIDパケット送出を終了す
る時刻 56 ループマスタ110が障害の発生を検出する時刻 57 ループマスタ110がIDパケット送出を開始す
る時刻 58 ループマスタ110がIDパケット送出を終了す
る時刻 61 特定の信号パターンが通信される時間 62 通常のデータ通信が行われる時間 63 無信号時間 7 スイッチを備えたノード 71 検出手段 72 信号監視手段 73 制御手段 74 記憶手段 75 送信手段 76 受信手段 77 スイッチ 78 スイッチ 79 通常データ送受信制御手段 81 主局 82 回線 8a 端末局 8b 端末局 8c 端末局 8d 端末局
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 俊久 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 堺 貴久 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 水口 裕二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5K030 GA12 JA10 MB01 5K031 AA08 DA11 EA01 EA09 5K035 AA03 BB03 DD01 EE02 GG02 MM03 MM06 9A001 BB04 CC02 KK56 LL05 LL09

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノードが伝送路により接続され、
    一定時間以内ごとに特定の信号パターンが受信されるネ
    ットワークシステムであって、 伝送路を伝送される信号の有無を検出する信号監視手段
    と、前記特定の信号パターンの受信を検出する検出手段
    を前記ノードが備え、 前記検出手段により前記ノードはネットワークシステム
    の障害発生を検出し、 障害発生を検出した前記各ノードは、ノード間で特定信
    号を送受信して前記特定信号の受信の有無を信号監視手
    段で検出することにより自ノードに隣接する障害箇所の
    有無を判断し、 前記判断した障害箇所をノード間で送受信することによ
    り、前記各ノードがネットワークシステムの障害箇所を
    特定する、ことを特徴とするネットワークシステム。
  2. 【請求項2】 ループ接続された複数のノードで構成さ
    れる少なくとも1つのループ、および、単一のノードま
    たはループ接続された複数のノードで構成される1つ以
    上のループが、一つ以上の入力部と一つ以上の出力部を
    有し一つの入力部より入力する信号が分岐され全ての出
    力部より出力される共通伝達経路に直接接続され、前記
    複数のループのいずれかに含まれた1つのノードがマス
    タノードとなり、前記マスタノードとなるノード以外の
    ノードがスレーブノードとなり、さらに前記各ループに
    おいて最下流のノードが前記各ループのループマスタと
    なり、一定時間以内ごとに特定の信号パターンが受信さ
    れるネットワークシステムであって、 伝送路を伝送される信号の有無を検出し監視信号を出力
    する信号監視手段と、前記特定の信号パターンの受信を
    検出する検出手段を前記ノードが備え、 前記検出手段より出力する未検出信号により前記ノード
    はネットワークシステムの障害発生を検出し、 障害発生を検出した前記ノードは、通知信号により障害
    の発生を隣接するノードに通知し、 前記通知信号によりネットワークシステム中の全ノード
    が障害の発生を検出し、 前記各ループのそれぞれにおいて、障害発生を検出した
    前記ノードは特定信号を隣接ノードへ送信し、 前記信号監視手段が出力する前記監視信号により前記特
    定信号の未受信を検出したノードは、自ノードの上流に
    おいて障害が発生していると判断して自ループの障害箇
    所をIDパケットで前記ループマスタに送信し、 複数の前記各ループマスタは前記IDパケットおよび前
    記監視信号により自ループの障害箇所を判断し、判断し
    た前記自ループの障害箇所をデータの衝突がないように
    IDパケットで送信し、 障害発生を検出した前記ノードは、前記監視信号と前記
    IDパケットに基づきネットワークシステムの障害箇所
    を特定する、 ことを特徴とするネットワークシステム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のネットワークシステムに
    おいて、 正常動作時に、マスタノードが各ループマスタ宛に問合
    せパケットを送出して、前記各ループマスタは自ノード
    宛の前記問合せパケットを受信すると応答パケットを送
    出し、前記応答パケットを受信しない場合には障害の発
    生を検出する、ことを特徴とするネットワークシステ
    ム。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載のネットワークシ
    ステムにおいて、 通知信号は、前記特定の信号パターンの受信を妨害する
    信号である、 ことを特徴とするネットワークシステム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかに記載のネ
    ットワークシステムにおいて、 全ノードが通常の通信を行わない無信号時間をあらかじ
    め設けておき、 障害発生を検出した前記ノードは、通常のデータ通信を
    妨げないように前記無信号時間中にノード間で送受信す
    べき障害箇所検出および特定のための信号とパケットを
    送受信する、 ことを特徴とするネットワークシステム。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載のネ
    ットワークシステムにおいて、 正常動作時にネットワークシステムの構成状態を記憶し
    ておき、障害発生を検出したノードは、正常動作時に記
    憶しておいた前記構成状態と判断した前記障害箇所に基
    づきネットワークシステムの障害箇所を特定する、 ことを特徴とするネットワークシステム。
  7. 【請求項7】 請求項2ないし6のいずれかに記載のネ
    ットワークシステムにおいて、 特定したネットワークシステムの障害箇所に基づき、障
    害が発生したループ中のノードのネットワークシステム
    からの離脱、およびマスタノードが存在するループの障
    害であった場合には代替マスタノードの選定を行う、 ことを特徴とするネットワークシステム。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載のネ
    ットワークシステムにおいて、 各ノードは、 障害検出時の信号送受信を行う制御手段と、 通常時の信号送受信を行う通常データ送受信制御手段
    と、 通常時には前記通常データ送受信制御手段に接続して障
    害発生時には前記制御手段に接続するスイッチとを備え
    る、 ことを特徴とするネットワークシステム。
  9. 【請求項9】 複数のノードが伝送路により接続され、
    一定時間以内ごとに特定の信号パターンが受信されるネ
    ットワークシステムにおけるネットワーク端末であっ
    て、 伝送路を伝送される信号を受信する受信手段と、 伝送路を伝送される信号の有無を検出し監視信号を出力
    する信号監視手段と、 前記伝送路上を伝送される特定の信号パターンの受信を
    検出し前記特定の信号パターンが一定時間以上検出され
    ない時に未検出信号を出力する検出手段と、 前記検出手段が出力する前記未検出信号により障害の発
    生を検出し、障害の発生を検出すると通知信号と特定信
    号を出力し、特定信号の未受信により自ノードの上流で
    障害が発生していると判断すればIDパケットを出力
    し、監視信号と受信するIDパケットから障害の箇所を
    判断する制御手段と、 伝送路へ信号を送出する送信手段と、 自ノードを特定するノードIDを記憶する記憶手段とを
    備える、 ことを特徴とするネットワーク端末。
  10. 【請求項10】 複数のノードが伝送路により接続さ
    れ、一定時間以内ごとに特定の信号パターンが受信され
    るネットワークシステムにおいてネットワークシステム
    の障害箇所を特定する障害箇所特定方法であって、 前記ノードは、前記特定の信号パターンを一定時間以上
    受信しないことからネットワークシステムの障害発生を
    検出し、 障害発生を検出した前記各ノードは、ノード間で特定信
    号を送受信して前記特定信号の未受信により自ノードに
    隣接する障害箇所の有無を判断し、 前記判断した障害箇所をノード間で送受信することによ
    り、前記各ノードがネットワークシステムの障害箇所を
    特定する、 ことを特徴とする障害箇所特定方法。
  11. 【請求項11】 ループ接続された複数のノードで構成
    される少なくとも1つのループ、および、単一のノード
    またはループ接続された複数のノードで構成される1つ
    以上のループが、一つ以上の入力部と一つ以上の出力部
    を有し一つの入力部より入力する信号が分岐され全ての
    出力部より出力される共通伝達経路に直接接続され、前
    記複数のループのいずれかに含まれた1つのノードがマ
    スタノードとなり、前記マスタノードとなるノード以外
    のノードがスレーブノードとなり、さらに前記各ループ
    において最下流のノードが前記各ループのループマスタ
    となり、一定時間以内ごとに特定の信号パターンが受信
    されるネットワークシステムにおいてネットワークシス
    テムの障害箇所を特定する障害箇所特定方法であって、 前記ノードは、前記特定の信号パターンを一定時間以上
    受信しないことからネットワークシステムの障害発生を
    検出し、 障害発生を検出した前記ノードは、通知信号により障害
    の発生を隣接するノードに通知し、 前記通知信号によりネットワークシステム中の全ノード
    が障害の発生を検出し、 前記各ループのそれぞれにおいて、障害発生を検出した
    前記ノードは特定信号を隣接ノードへ送信し、 前記特定信号の未受信により自ノードの上流において障
    害が発生していると判断して自ループの障害箇所をID
    パケットで前記ループマスタに送信し、 複数の前記各ループマスタは前記IDパケットおよび前
    記監視信号により自ループの障害箇所を判断し、判断し
    た前記自ループの障害箇所をデータの衝突がないように
    IDパケットで送信し、 障害発生を検出した前記ノードは前記監視信号と前記I
    Dパケットに基づきネットワークシステムの障害箇所を
    特定する、 ことを特徴とする障害箇所特定方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の障害箇所特定方法に
    おいて、 正常動作時に、マスタノードが各ループマスタに正常に
    動作しているかを問合せて、ループマスタは前記問合せ
    に対して応答し、前記応答がない場合には障害の発生を
    検出する、 ことを特徴とする障害箇所特定方法。
  13. 【請求項13】 請求項11または12記載の障害箇所
    特定方法において、 通知信号は、前記特定の信号パターンの受信を妨害する
    信号であることを特徴とする障害箇所特定方法。
  14. 【請求項14】 請求項10ないし12のいずれかに記
    載の障害箇所特定方法において、 全ノードが通常の通信を行わない無信号時間をあらかじ
    め設けておき、 障害発生を検出した前記ノードは、通常のデータ通信を
    妨げないように前記無信号時間中にノード間で送受信す
    べき障害箇所検出および特定のための信号とパケットを
    送受信する、 ことを特徴とする障害箇所特定方法。
  15. 【請求項15】 請求項10ないし14のいずれかに記
    載の障害箇所特定方法において、 正常動作時にネットワークシステムの構成状態を記憶し
    ておき、障害発生を検出すると、正常動作時に記憶して
    おいた前記構成状態と判断した前記障害箇所に基づきネ
    ットワークシステムの障害箇所を特定する、 ことを特徴とする障害箇所特定方法。
  16. 【請求項16】 請求項11ないし15のいずれかに記
    載の障害箇所特定方法により特定したネットワークの障
    害箇所に基づき、 障害が発生したループ中のノードのネットワークシステ
    ムからの離脱、およびマスタノードが存在するループの
    障害であった場合には代替マスタノードの選定を行う、 ことを特徴とする障害箇所特定および障害回復方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010245589A (ja) * 2009-04-01 2010-10-28 Nec Corp 通信システム、通信装置、被疑箇所の特定方法及びプログラム
CN105656656A (zh) * 2014-11-26 2016-06-08 上海协同科技股份有限公司 Rs485通信电路及采用该电路的节点的故障检测方法

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