JP2000357568A - 放電式ランプのソケット - Google Patents

放電式ランプのソケット

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JP2000357568A
JP2000357568A JP11166626A JP16662699A JP2000357568A JP 2000357568 A JP2000357568 A JP 2000357568A JP 11166626 A JP11166626 A JP 11166626A JP 16662699 A JP16662699 A JP 16662699A JP 2000357568 A JP2000357568 A JP 2000357568A
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housing
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Hiroki Hirai
宏樹 平井
Tetsuji Tanaka
徹児 田中
Shigeki Sakai
茂樹 境
Yoshito Sakai
義人 酒井
Ryoji Tsuji
良次 辻
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness System Technologies Research Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジングの絶縁性を維持しながら、ソケッ
ト寿命を効果的に延ばす。 【解決手段】 放電式ランプのバルブ210に結合され
た状態でその発光部を電源に接続するソケット。合成樹
脂製のハウジング20,30に金属材料製のソケット端
子を組み込み、このソケット端子またはこれとは別の金
属材料製係合部材に、バルブ210との結合状態を維持
するための係合溝37を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のへッドラン
プなどに使用される放電式ランプのソケットに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、車両のへッドランプ等に用いられ
る点灯手段として、HID(High-Intensity Discharg
e)ランプをはじめとする放電式ランプが注目を集めて
いる。この放電式ランプは、低消費電力でありながら、
従前のハロゲンランプよりも輝度が高く、また長寿命で
あるという利点を有している(例えば特開平9−204
801号公報参照)。
【0003】その構造の一例を図1〜図13に示す。図
示の放電式ランプは、バルブ210、及び、これに結合
されるソケットを備えている。
【0004】バルブ210には、発光部212、灯具2
14、及びシールドカバー216が設けられている。発
光部212は、バルブ210の先端側で前後方向に延
び、放電による発光を行う。灯具214は、バルブ21
2のすぐ後方に位置し、バルブ212から放たれた光を
前方に反射させる。シールドカバー216は、バルブ2
12を側方に露出させた状態で当該バルブ212を前方
から覆う。
【0005】バルブ210の後部はソケット結合部22
0とされ、このソケット結合部220に前記ソケットの
ハウジング230が着脱可能に嵌合されるようになって
いる。このソケット結合部220には、前記発光部21
2の高圧電極222及び低圧電極224が露出してい
る。具体的には、ソケット結合部220の後部に高圧電
極222の端部がリング状に露出し、その外側を同じく
リング状に取り巻くように低圧電極224の端部が露出
している。
【0006】ソケットは、絶縁性を有する合成樹脂材料
からなるハウジング230を備えている。このハウジン
グ230には、導電性を有する金属材料からなる高圧側
ソケット端子232及び低圧側ソケット端子234が固
定されている。これらソケット端子232,234の前
端部(図2では上端部)には電極接触部232b,23
4bが、後端部には端子接触部232a,234aがそ
れぞれ形成され、ソケットハウジング230とバルブ2
10のソケット結合部220とが嵌合された状態で高圧
側ソケット端子232の電極接触部232b及び低圧側
ソケット端子232の電極接触部234bがそれぞれ前
記高圧電極222及び低圧電極224に接触するように
各ソケット端子232,234が配置されている。
【0007】一方、このランプに給電を行うための電線
260の端部には電線端子262が装着され、この電線
端子262に形成された突出片262aが前記ソケット
ハウジング230内でそのソケット端子232,234
の端子接触部232a,234aに各々嵌着されるよう
になっている。また、これら電線260及び電線端子2
62はソケットカバー240によって背後から覆われる
ようになっている。
【0008】なお、図1及び図3において290は、ソ
ケット結合部220とソケットハウジング230とが完
全に結合されたか否かを検知するためにソケットハウジ
ング230に設けられるスイッチ端子である。
【0009】前記ソケット結合部220とソケットハウ
ジング230との嵌合構造は次のとおりである。図9に
示すように、ソケット結合部220の外周面には、径方
向に突出する2つの突起227が180°間隔で形成さ
れている。これに対し、ソケットハウジング230の外
周壁には、4つの係合溝237が90°間隔で形成され
ている。各係合溝237は、ソケットハウジング230
の軸方向端に開放された突起入口237aから周方向に
延び、その終端は突起227が進入できないほど小幅の
小幅部237bとなっている。換言すれば、この小幅部
237bのすぐ手前側の位置まで突起227が係合溝2
37内で周方向に進入可能となっている。
【0010】なお、係合溝237の個数を突起227の
個数より多くしているのは、ソケット結合部220に対
するソケットハウジング230の取付角度を90°間隔
で変更できるようにするためである。
【0011】次に、このランプにおけるシールド構造を
説明する。各電線260は、銅などからなる編組280
で覆われるようになっており、この編組280の端部に
は固定金具282がカシメ等の手段で固定されている。
この固定金具282の両側壁には、当該側壁から両外側
に広がる接触用ばね片283が形成されている。そし
て、この固定金具282がソケットハウジング230の
電線導入口に装着されるとともに、ソケットハウジング
230に対してその全体を覆う形状のシールドカバー2
50が装着され、かつ、このシールドカバー250の内
面と前記固定金具282のばね片283とが接触するこ
とにより、ソケットハウジング230から電線260に
かけてこれらを一連に覆うシールド構造が形成されるよ
うになっている。
【0012】次に、このランプの組立要領を説明する。
【0013】 図3に示すように、ソケットハウジン
グ230内に高圧端子232、低圧端子234、シール
部材236、及びスイッチ端子290を装着する。
【0014】 図4に示す各電線260を図5に示す
ソケット内電線溝238内にセットし、各電線端子26
2をソケット端子232,234に結合する。そして、
その上から図5に示すシール部材270を嵌め込み、こ
れをさらに図6に示すソケットカバー240で覆う。
【0015】 図7に示すようにソケットハウジング
230の電線導入部239とソケットカバー240の電
線導入部249とが合わされた部分に、編組280の端
部に固定された編組固定金具282を外嵌し、固定する
(図8の状態)。編組280は図略の回路を通じてアー
スに接続しておく。
【0016】 図9〜図13に示す要領で、ソケット
ハウジング230をソケット結合部220に嵌合する。
まず、各突起227が適当な係合溝237内にその突起
入口237aから軸方向に進入するようにしてソケット
ハウジング230とソケット結合部220とを軸方向に
嵌め合わせて仮嵌合する(図9→図10,図12)。次
に、ソケットハウジング230をソケット結合部220
に対して相対回転させることにより突起227を係合溝
237の奥まで(小幅溝237bのすぐ手前側の位置ま
で)周方向に進入させて本嵌合する(図11,図1
3)。
【0017】 図11に示すシールドカバー250を
当該カバー250がソケットハウジング230を外側か
ら覆う位置に装着する。このとき、ソケット用シールド
カバー250に形成されている接触部258の切欠25
8aと、バルブ用シールドカバー216の接触部218
に形成されているばね片218aとが係合するととも
に、前記シールドカバー250と編組固定金具282の
ばね片283とが接触することにより、両シールドカバ
ー216,250が編組固定金具282及び編組280
とともにアースに接続された状態となる。これにより、
バルブ210、ソケットハウジング230、及び電線2
60が連続してシールドされた状態となる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】前記ソケットでは、ハ
ウジング230に絶縁性が要求されるため、このハウジ
ング230は一般に合成樹脂材料で形成される。しか
し、この合成樹脂材料は金属材料に比べて硬度が非常に
低いため、このハウジング230とバルブ210のソケ
ット結合部220との着脱作業(例えばバルブ210の
交換作業)が繰り返されることにより、当該ハウジング
230に形成されている係合溝237の内側面の摩耗が
進みやすい。
【0019】このような摩耗が進むと、係合溝237と
バルブ210側の突起227との隙間が大きくなり、そ
の隙間分だけ、本嵌合状態であるにもかかわらずバルブ
210とソケットハウジング230とが軸方向に微振動
(すなわちチャタリング)するおそれがある。かかるチ
ャタリングは、バルブ側電極222,224とソケット
端子232,234の接触を頻繁にオンオフさせ、その
オンオフのたびにバルブ電極−ソケット端子間で発生す
るアーク放電により、端子の劣化を著しく促進する要因
となる。また、最悪の場合には、車両走行時の振動によ
ってソケットハウジング230がバルブ210のソケッ
ト結合部220から外れてしまうおそれもある。
【0020】このため従来は、ソケットが本来はバルブ
210と異なり半永久的に使用できるものであるにもか
かわらず、前記係合溝237の摩耗のためにソケットも
定期的に交換せざるを得ず、非常に不経済なものとなっ
ていた。
【0021】本発明は、このような事情に鑑み、簡単な
構成で、放電式ランプのソケットの使用寿命を効果的に
延ばすことを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、放電により発光する発光部を
有する放電式ランプのバルブに結合され、その結合状態
で前記発光部を電源に接続するように構成されるととも
に、前記バルブとの結合状態で当該バルブと係合するこ
とにより当該結合状態を維持する係合部を有する放電式
ランプのソケットにおいて、金属材料からなり、前記バ
ルブの電極に接続されるソケット端子と、合成樹脂材料
からなり、前記バルブに嵌合されるハウジングとを備
え、このハウジング内に前記ソケット端子を組み込むと
ともに、金属材料からなる係合部材に前記係合部を形成
してこの係合部材を前記ハウジングに固定したものであ
る。
【0023】この構成では、従来のように合成樹脂製の
ハウジングに直接係合部が形成されているのではなく、
このハウジングに固定される金属材料製の係合部材に係
合部が形成されているので、バルブとの着脱作業を繰り
返しても前記係合部の摩耗はほとんど進行しない。従っ
て、このソケットを長期にわたって使用することが可能
になる。
【0024】また、ハウジングは合成樹脂によって形成
されているので、その絶縁性は維持される。とくに、係
合部材を前記ハウジングにより外側から覆われる位置に
設けるようにすれば、安全性はさらに高められる。
【0025】前記係合部材は、係合部配設専用のもので
あってもよいが、前記ソケット端子に前記係合部を形成
する、すなわち、金属製のソケット端子を前記係合部材
として兼用するようにすれば、部品点数を増やすことな
くソケットの寿命を効果的に延ばすことができる。
【0026】このソケット端子として、前記ハウジング
に、その略中央に位置する高圧側ソケット端子と、この
高圧側ソケット端子の周囲を取り巻く形状の低圧側ソケ
ット端子とを組み込む場合には、この低圧側ソケット端
子に複数の係合部を周方向に並べて形成することが可能
であり、これら複数の係合部によってバルブとの結合状
態をより確実に保つことが可能になる。
【0027】具体的に、前記係合部としては、前記バル
ブにハウジングが軸方向に仮嵌合された状態で当該バル
ブ側に設けられた突出部が周方向に進入可能な形状の係
合溝が好適である。この構成においては、バルブとソケ
ットとを軸方向に仮嵌合した後、そのバルブの突出部が
前記係合溝内に進入する方向にバルブとソケットとを相
対回転させる操作によって、前記突出部と係合溝との係
合が達成される。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
4〜図28に基づいて説明する。なお、この実施の形態
にかかるソケットが結合される放電式ランプのバルブ
は、前記図1等に示したバルブ210と全く同等である
ため、ここでは同じ参照符を付してその説明を省略す
る。
【0029】この実施の形態にかかる放電式ランプ用ソ
ケットは、ハウジング本体30及びハウジング蓋20か
らなるハウジングを備え、これらは絶縁性をもつ合成樹
脂(例えばナイロン樹脂やエポキシ樹脂)で構成されて
いる。ハウジング本体30は、前端側(バルブ側)及び
後端側の双方に開口する略筒状をなし、その後端側開口
を塞ぐように前記ハウジング蓋20が装着される。そし
て、このハウジングの内部に、高圧側ソケット端子を構
成する電線側端子22及び電極側端子32と、低圧側ソ
ケット端子34とが組み込まれるようになっている。こ
れらの端子はすべて、導電性をもつ金属材料で構成され
ている。
【0030】高圧側ソケット端子を構成する固定側端子
22は、図14及び図18に示すように横向きに突出す
る電線圧着部22aと、ソケット前方(図18では上
方)に突出する一対の接触片22bとを一体に有し、前
記電線圧着部22aが高圧用電線62の端末に圧着接続
された状態で、ハウジング蓋20の略中央に設けられた
端子保持部21内に組み込まれ、固定されるようになっ
ている。その固定位置は、図15に示すように、前記低
圧側ソケット端子34の電極接触片35よりも後方(バ
ルブから離れる方向;図15では上方)に十分離間した
位置となっている。
【0031】同じく高圧側ソケット端子を構成する電極
側端子32は、ソケット前後方向(図15,図16,図
19では上下方向)に延びる筒状をなしている。この電
極側端子32の後端(図15では上端)には一対の接触
片32bが、前端には一対の電極接触片32cが各々形
成されている。図16に示すように、接触片32bは、
前記固定側端子22の接触片22bの内側に圧入可能な
形状を有し、電極接触片32cは、バルブ210の高圧
側電極222の外周面に径方向外側から接触可能な形状
を有している。
【0032】この電極側端子32は、略筒状をなす保持
部材40の内側に保持されており、この保持部材40と
ともに前後方向(すなわち軸方向)に移動可能となるよ
うにハウジング本体30の略中央部に組み込まれてい
る。
【0033】保持部材40は、ハウジング本体30と同
様に合成樹脂などの絶縁材料からなり、その外周面には
前後方向(図19では上下方向)に延びる突出部41が
形成されている。一方、ハウジング本体30の内周面に
は、前側に終端をもつ案内溝33が凹設されており、こ
の案内溝33内に前記突出部41が後方から差し込まれ
ることにより、保持部材40が決まったストロークだけ
前後方向(すなわちバルブ210に対する結合方向と略
平行な方向)にスライド可能となるようにハウジング本
体30に保持されるようになっている。
【0034】前記電極側端子32の中間部外側面には、
側方に突出する突起32aが形成され、保持部材40の
内側面には、前記突起32aを係止する小径部42が形
成されている。そして、この係止によって、保持部材4
0に対する電極側端子32の動きが規制され、両者が一
体に前後方向(バルブ結合方向と平行な方向)に移動す
るようになっている。
【0035】保持部材40の後部には、後方に開口する
ばね装着溝44が形成されている。そして、このばね装
着溝44内に圧縮ばね24が嵌め込まれた状態で当該圧
縮ばね24が保持部材40とハウジング蓋20との間に
介在し、この圧縮ばね24の弾発力によって前記保持部
材40が前方すなわちバルブ側に近づく方向に付勢され
るようになっている。
【0036】ただし、本発明では、高圧側ソケット端子
が単一の部材で構成されていてもよい。
【0037】低圧側ソケット端子34は、図14,図1
7に示すように、全体が略筒状に湾曲して周方向両端が
近接する略C字状をなし、その後端部(図17では下端
部)に電線圧着部34aが形成されている。そして、こ
の電線圧着部34aに低圧用電線64の端末が圧着接続
された状態で、ハウジング本体30に形成された筒状の
収納溝30d(図15)内に差し込まれ、固定されるよ
うになっている。従って、この低圧側ソケット端子34
は、ハウジング略中央に位置する固定側端子22及び電
極側端子32(すなわち高圧側ソケット端子)の周囲を
取り巻き、かつ外側からハウジング30に覆われた状態
でそのハウジング30内に組み込まれる。なお、前記収
納溝30dの一部は、ハウジング本体30の周壁と、ハ
ウジング蓋20から延長された壁形成部23との間に形
成されるようになっている。
【0038】この低圧側ソケット端子34からは斜め内
側に板ばね状の電極接触片35が延長されており、バル
ブ210との結合の際に前記電極接触片35がバルブ低
圧側電極224の外周面に径方向外側から接触するよう
に設計されている。
【0039】前記ソケット結合部20とソケット30と
の嵌合構造は次のとおりである。
【0040】図17に示すように、ソケット結合部20
の外周面には、径方向に突出する2つの突起(突出部)
27が180°間隔で形成されている。
【0041】これに対し、ハウジング本体30の外周壁
後端には、前記各突起227がそれぞれ軸方向に侵入可
能な2つの凹溝31が形成されている。さらに、前記低
圧側ソケット端子34の前端部には、前方に突出する2
つの突出部34bが一体に形成され、各突出部34bの
縁からそれぞれ周方向に係合溝37が切り込まれてい
る。そして、これらの係合溝37の入口37aが前記各
凹溝31の奥方に位置するように、ハウジング本体30
に対する低圧側ソケット端子34の固定位置が設定され
ている。
【0042】各係合溝37の周方向終端は、突起227
が進入できないほど小幅の小幅部37bとなっている。
そして、この小幅部37bのすぐ手前側の位置に前記突
起227の外形に対応する形状の嵌入孔部37c(図2
3,図24)が形成され、この嵌入孔部37cに嵌入す
る位置まで突起227が係合溝37内を周方向に進入で
きるようになっている。
【0043】このランプには、前記各電線62,64を
覆う編組80と、ソケット全体を覆うソケット用シール
ドカバー50とが具備されている。編組80は、銅等の
導電材料を編み込んでなり、その端部に固定金具70が
固定されている。そして、この固定金具70と前記ソケ
ット用シールドカバー50との接触により両者間が電気
的に接続されるように構成されている。
【0044】前記ハウジング本体30及びハウジング蓋
20には、その筒状外周壁から一方向に突出する電線導
出部30b,20bが形成され、ハウジング本体30の
電線導出部30bには前記電線62,64が嵌まり込む
溝30aが、ハウジング蓋20の電線導出部20bには
溝30aに嵌まり込んだ電線62,64を押える電線押
え20aが形成されている。そして、この電線導出部3
0b,20bが合体した部分に前記固定金具70が外嵌
状態で固定されるようになっている。
【0045】ソケット用シールドカバー50は、ソケッ
ト全体を覆う形状、すなわち、一方向に開口するキャッ
プ状をなしている。このソケット用シールドカバー50
には、前記バルブ用シールドカバー216における接触
部218のばね片218aと係合可能な突出片58aを
もつ一対の接触部58が形成されている。
【0046】次に、このランプの組立要領の一例を説明
する。
【0047】 図17に示すように、低圧側ソケット
端子34の電線圧着部34aに低圧用電線64の端末を
圧着接続し、この低圧側ソケット端子34をハウジング
本体30内に固定する。これにより、低圧側ソケット端
子34に形成されている各係合溝37はハウジング本体
30の凹溝31と対応する位置にセットされる。
【0048】 図18に示すように、固定側端子22
の電線圧着部22aに高圧用電線62の端末を圧着接続
し、この固定側端子22をハウジング蓋20の端子保持
部21内に装着する。その上から、図19に示す圧縮ば
ね24をセットし、さらに、予め電極側端子32を組み
込んだ保持部材40をセットする。具体的には、保持部
材40に形成されたばね装着溝44内に前記圧縮ばね2
4を嵌め込み、この保持部材40とハウジング蓋20と
の間に圧縮ばね24が介在する状態にする。その後、図
20に示すように当該ハウジング蓋20と前記ハウジン
グ本体30とを合体させてソケットを完成する。
【0049】このとき、保持部材40は圧縮ばね24の
弾発力によって前方に押し出されているので、図15に
示されるように、前記保持部材40に保持されている電
極側端子32の接触部32bとハウジング蓋20側に固
定されている固定側端子22の接触部22bとは離間し
ており、固定側端子22には高圧電源が接続されても、
電極側端子32には接続されない。従って、この固定側
端子22と低圧側ソケット端子34の電極接触片35と
の間でアーク放電が生じることが防がれる。また、固定
側端子22は電極側端子32の奥方(図15では上方)
に位置していて、バルブ210側には露出していないの
で、この電極側端子32と前記電極接触片35との間で
アーク放電するおそれもない。
【0050】 図21に示すように、編組80の内側
に電線62,64を通すようにしながら、当該編組80
の端部の固定金具70を電線導出部30b,20bに外
嵌し、固定する。
【0051】 図22及び図23に示すように、ソケ
ット結合部220にハウジング本体30を仮嵌合する。
すなわち、ソケット結合部220の突起227が適当な
凹溝31内に軸方向に進入するようにしてハウジング本
体30とソケット結合部220とを軸方向に嵌め合わせ
る。その際、保持部材40はバルブ210のソケット結
合部220に当たり、圧縮ばね24の弾発力に抗してハ
ウジング蓋20側(後側)に押し込まれることになり、
その結果、図16に示すように電極側端子32の接触片
32bが固定側端子22の接触片22bの内側に嵌まり
込んで両端子22,32が電気的に接続される。すなわ
ち、電極側端子32にも給電が行われる状態となる。
【0052】 仮嵌合の後、ハウジング本体30をソ
ケット結合部220に対して相対回転させることにより
突起227を係合溝37にその入口37aから奥まで
(図24に示すように嵌合孔部37cに嵌まり込む位置
まで)周方向に進入させる。これにより、ハウジング本
体30とソケット結合部220とは軸方向に離れられな
くなり、ソケット−バルブの結合が完了する。この結合
状態で、バルブ210の高圧側電極222に電極側端子
32の電極接触片32cが接触することにより、ソケッ
トの高圧用電線62、固定側端子22、及び電極側端子
32を通じて前記高圧側電極222に高圧電源が接続さ
れるとともに、バルブ210の低圧側電極224に低圧
側ソケット端子34の電極接触片35が接触することに
より、低圧用電線64及び低圧側ソケット端子34を通
じて低圧側電極224に低圧電源が接続される。
【0053】ここで、前記係合溝37は、従来のように
合成樹脂製のハウジング本体30に直接形成されている
のではなく、このハウジング本体30に固定されている
金属材料製の低圧側ソケット端子34に形成されている
ので、バルブ交換などの目的で当該バルブの着脱作業が
繰り返されても、係合溝37の内側面が摩耗することは
ほとんどない。従って、この係合溝37と突起227と
の係合による結合状態の維持性能を長期にわたって保つ
ことができ、その結果、ソケットの寿命を飛躍的に延ば
すことができる。
【0054】 図25に示すソケット用シールドカバ
ー50をソケットに被せ、その両突出片58aの間にば
ね片218aを割込ませる(図26の状態)。この取付
状態で接触部58,218同士は接触し、また、ソケッ
ト用シールドカバー50と編組固定金具70とも接触す
る。これにより、バルブ用シールドカバー216、ソケ
ット用シールドカバー50、固定金具70、及び編組8
0をまとめてアースに接続することが可能となる。すな
わち、ソケット及び電線62,64を連続して覆うシー
ルド装置が構築される。なお、このシールド装置は適宜
省略可能である。
【0055】その他、本発明は例えば次のような実施の
形態をとることも可能である。
【0056】A)前記実施形態では、低圧側ソケット端
子34に係合溝37を形成するようにしているが、高圧
側ソケット端子に係合部を形成するようにしてもよい
し、係合部形成専用の金属材料製係合部材をソケット端
子とは別に設けるようにしてもよいし、ただし、図例の
ようにソケット端子を係合部材として兼用すれば、部品
点数を増やすことなくソケット寿命を効果的に延ばすこ
とができる。特に、図例のように、高圧側ソケット端子
を取り巻く形状の低圧側ソケット端子34に複数の係合
溝37を並べて形成するようにすれば、バルブ−ソケッ
トの結合状態をより安定して維持することが可能にな
る。
【0057】B)本発明では、軸方向の嵌合操作のみに
よって係合部が係合される構造であってもよい。例え
ば、バルブとソケットとが軸方向に完全に嵌合された位
置でバルブ、ソケットのいずれか一方に形成された突起
が他方に形成された凹部に嵌まり込む構成としてもよ
い。この場合には、前記突起または凹部を金属材料製の
係合部材に形成するようにすればよい。また、バルブ側
に前記係合溝37と同形状の係合溝を形成し、ソケット
の係合部材側に前記係合溝に嵌まり込む突起を形成する
ようにしてもよい。
【0058】
【発明の効果】以上のように本発明は、放電式ランプの
ソケットにおいて、バルブとの結合状態を維持するため
の係合部を金属材料製の係合部材に形成してこれを合成
樹脂製のハウジングに固定したものであるので、ハウジ
ングの絶縁性は維持しながら、ソケットの寿命を効果的
に延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の放電式ランプの一例を示す断面図であ
る。
【図2】前記放電式ランプの分解斜視図である。
【図3】前記放電式ランプにおけるソケットの分解斜視
図である。
【図4】前記放電式ランプのソケットに電線端子をセッ
トする前の段階を示す断面正面図である。
【図5】前記放電式ランプのソケット本体に電線端子を
セットした後であってシール部材をセットする前の段階
を示す斜視図である。
【図6】前記放電式ランプのソケット本体にシール部材
をセットした後であってソケットカバーを装着する前の
段階を示す斜視図である。
【図7】前記ソケットに電線シールド用の編組を結合す
る前の段階を示す斜視図である。
【図8】前記ソケットに電線シールド用の編組を結合し
た状態を示す斜視図である。
【図9】前記ソケットをバルブに結合する前の段階を示
す斜視図である。
【図10】前記ソケットをバルブに仮嵌合した段階を示
す斜視図である。
【図11】前記ソケットをバルブに本嵌合した後であっ
てソケット用シールドカバーを装着する前の段階を示す
斜視図である。
【図12】前記ソケットをバルブに仮嵌合した段階を示
す断面斜視図である。
【図13】前記ソケットをバルブに本嵌合した状態を示
す断面斜視図である。
【図14】本発明の実施の形態にかかる放電式ランプの
ソケットの分解斜視図である。
【図15】図14にかかるソケットをバルブに結合する
前の状態を示す断面図である。
【図16】図14にかかるソケットをバルブに嵌合した
後の段階を示す断面図である。
【図17】図14にかかるソケットの低圧側ソケット端
子とハウジング本体とを示す斜視図である。
【図18】図14にかかるソケットの固定側端子と蓋と
を示す斜視図である。
【図19】図18に示す蓋に圧縮ばねをセットした状態
を示す斜視図である。
【図20】図19に示す蓋と図17に示すハウジング本
体とを結合する前の状態を示す斜視図である。
【図21】前記ハウジング本体と蓋とを結合したソケッ
トハウジングにシールド用編組を装着する前の状態を示
す斜視図である。
【図22】前記ソケットハウジングをバルブに結合する
前の状態を示す斜視図である。
【図23】前記ソケットハウジングをバルブに仮嵌合し
た段階を示す断面斜視図である。
【図24】前記ソケットハウジングをバルブに本嵌合し
た状態を示す断面斜視図である。
【図25】前記ソケットハウジングにソケット用シール
ドカバーを被着する前の状態を示す斜視図である。
【図26】前記ソケットハウジングにソケット用シール
ドカバーを被着した後の状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
20 ハウジング蓋 22 固定側端子(高圧側ソケット端子) 30 ハウジング本体 32 電極側端子(高圧側ソケット端子) 34 低圧側ソケット端子 37 係合溝 210 バルブ 220 ソケット結合部 227 突起(突出部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平井 宏樹 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 田中 徹児 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 境 茂樹 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 酒井 義人 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 辻 良次 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 3K042 AA08 AB01 BA08 CA01 5E024 AA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電により発光する発光部を有する放電
    式ランプのバルブに結合され、その結合状態で前記発光
    部を電源に接続するように構成されるとともに、前記バ
    ルブとの結合状態で当該バルブと係合することにより当
    該結合状態を維持する係合部を有する放電式ランプのソ
    ケットにおいて、金属材料からなり、前記バルブの電極
    に接続されるソケット端子と、合成樹脂材料からなり、
    前記バルブに嵌合されるハウジングとを備え、このハウ
    ジング内に前記ソケット端子を組み込むとともに、金属
    材料からなる係合部材に前記係合部を形成してこの係合
    部材を前記ハウジングに固定したことを特徴とする放電
    式ランプのソケット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の放電式ランプのソケット
    において、前記係合部材を前記ハウジングにより外側か
    ら覆われる位置に設けたことを特徴とする放電式ランプ
    のソケット。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の放電式ランプの
    ソケットにおいて、前記ソケット端子に前記係合部を形
    成したことを特徴とする放電式ランプのソケット。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の放電式ランプのソケット
    において、前記ハウジングに、その略中央に位置する高
    圧側ソケット端子と、この高圧側ソケット端子の周囲を
    取り巻く形状の低圧側ソケット端子とを組み込むととも
    に、この低圧側ソケット端子に複数の係合部を並べて形
    成したことを特徴とする放電式ランプのソケット。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の放電式ランプのソケット
    において、前記係合部は、前記バルブにハウジングが軸
    方向に仮嵌合された状態で当該バルブ側に設けられた突
    出部が周方向に進入可能な形状の係合溝であることを特
    徴とする放電式ランプのソケット。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006034393A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 医用画像記録装置
US7143397B2 (en) * 2001-02-02 2006-11-28 International Business Machines Corporation XML data encoding and decoding

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