JP2000356956A - 配列型表示装置 - Google Patents

配列型表示装置

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JP2000356956A
JP2000356956A JP17028399A JP17028399A JP2000356956A JP 2000356956 A JP2000356956 A JP 2000356956A JP 17028399 A JP17028399 A JP 17028399A JP 17028399 A JP17028399 A JP 17028399A JP 2000356956 A JP2000356956 A JP 2000356956A
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fan
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JP17028399A
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Hitoshi Takahashi
等 高橋
Hisato Taketomi
久人 武富
Teruo Ishii
照男 石井
Takehisa Natori
武久 名取
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示デバイス及び駆動回路を有する表示ユニ
ットが縦及び横方向に複数配列された表示装置におい
て、コストの増加や大きな騒音の発生を招くことなく、
駆動回路の部分の熱気を効率的に排出する。 【解決手段】 各表示ユニット1の駆動回路9が縦方向
に開口を有する覆い6で覆われることにより、同一の縦
列の表示ユニット1の覆い6でいわば1本のダクトが形
成されて、このダクト内に駆動回路9が位置している。
複数の縦列の表示ユニット1の覆い6が共通のダクト1
3につながれており、このダクト13に空気を流すファ
ン16が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の表示ユニッ
トを配列した表示装置に関し、特に、個々の表示ユニッ
トの駆動回路の部分の熱気を排出するための構成に特徴
を有するものに関する。
【0002】
【従来の技術】直視型の大画面の表示装置を構成する方
式のひとつに、一定の画素数の表示デバイスとその駆動
回路とを設けた表示ユニットを、縦及び横方向に複数配
列する方式がある。こうした配列型の表示装置では、過
熱による誤動作や故障を防止するために、個々の表示ユ
ニットの熱気を排出する必要がある。
【0003】例えば、発光型の表示デバイスを用いる配
列型表示装置としては、LED(発光ダイオード)を用
いたものが近年普及している。その表示装置の表示ユニ
ットでは、LEDをマトリクス状に複数個配置した組立
基板の裏側に、LEDに駆動電流を送る回路や、この回
路を制御するマイクロコンピュータや、それらに電力を
供給する電源回路が設けられている。
【0004】そして、こうした駆動回路が発熱すると共
に、LEDで発生した熱が配線を通してこの駆動回路に
伝わりやすいので、主にこの駆動回路の部分に熱気がた
まる。したがって、個々の表示ユニットについて、この
駆動回路の部分の熱気を排出する必要がある。
【0005】また、発光型の表示デバイスを用いる配列
型表示装置としては、放電管や小型の無偏向のCRT
(ブラウン管)を用いたものも古くから存在している。
その表示装置の表示ユニットでも、放電管やCRTが発
熱する以外に、放電管に電圧を印加する回路やCRTを
走査する回路が発熱するので、放電管やCRTの部分の
熱気を排出する以外に、やはりこうした駆動回路の部分
の熱気を排出する必要がある。
【0006】図5は、LEDを表示デバイスとする従来
の大画面の配列型表示装置の表示ユニットの裏側の外観
構成を例示する斜視図である。この表示ユニット31で
は、パネル32の組立基板の裏側に設けた駆動回路(図
示略)の周囲全体が、パネル32の面積よりも狭いカバ
ー33で覆われている。そして、このカバー33の背面
に排気用のファン34が設けられており、このファン3
4によってカバー33の内側の熱気が表示ユニット31
の外に排出されるようになっている。
【0007】そして、この大画面の配列型表示装置を例
えば野球場等に設置する場合には、表示装置の裏側にメ
ンテナンス作業用に設けた作業室内に各表示ユニット3
1からの熱気が充満するので、作業室に換気口を開ける
とともに、この換気口から室外に熱気を排出するための
ファンを作業室にも設けていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように個
々の表示ユニット毎にファンを設けることには、表示装
置全体として多数のファンが存在することになるので、
表示装置のコストが増加するという不都合や、ファンに
よる大きな騒音が発生するという不都合があった。
【0009】また、このように駆動回路の周囲全体を覆
うカバーの内側の熱気をファンで排出することには、こ
のカバーの内側で空気の流れに渦が生じることを原因と
して、あまり効率よく熱気が排出されないという不都合
があった。
【0010】また、カバーそのものにファンを設けるこ
とには、ファンの箇所からカバーの内側に埃や塩分等
(例えば表示装置を野球場等に設置する場合には、表示
装置の裏側の作業室の内外の埃や塩分等)が侵入して、
駆動回路にその埃や塩分等が付着してしまうという不都
合があった。
【0011】この埃や塩分等の侵入を防止するために
は、カバーの背面にフィルターを取り付けることも考え
られる。しかし、このようにフィルターを取り付けるこ
とには、表示装置全体として多数のフィルターが存在す
ることになるので、表示装置のコストがさらに増大する
と共にそのメンテナンス(フィルターの掃除等)が繁雑
になるという、別の不都合があった。
【0012】あるいは、例えば表示装置を野球場等に設
置する場合には、表示装置の裏側の作業室に開けた換気
口にフィルターを取り付けることにより、作業室の外か
らの埃や塩分等の侵入を防止することも考えられる。し
かし、そのようにしても、作業室内に存在する埃や塩分
等の侵入を防止することはできない。
【0013】本発明は、上述の点に鑑み、配列型表示装
置において、コストの増加及び大きな騒音の発生を招く
ことなく駆動回路の部分の熱気を排出することや、この
熱気を効率的に排出することや、コストの増加及びメン
テナンスの繁雑化を招くことなく埃や塩分等の侵入を防
止することを課題としてなされたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本出願人は、請求項1に記載のように、表示デバイ
ス及び駆動回路を有する表示ユニットが縦及び横方向に
複数配列された表示装置において、駆動回路が、縦方向
に開口を有する覆いで覆われているものを提案する。
【0015】この配列型表示装置では、駆動回路が、周
囲全体を覆われるのではなく、縦方向に開口を有する覆
いで覆われている。したがって、同一の縦列の複数の表
示ユニットの覆いの開口を通して縦方向(すなわち上下
方向)に吹き抜けになった空間が形成されており、この
吹き抜けの空間内に、それらの表示ユニットの駆動回路
が位置している。
【0016】そして、各表示ユニットの駆動回路の部分
の熱気により、この吹き抜けの空間に上向きの自然対流
が生じるので、この自然対流によって熱気が表示装置の
上方に排出される。
【0017】このように、全ての表示ユニットの駆動回
路の部分の熱気が自然対流によって排出されるので、コ
ストの増加や騒音の発生を招くことなくこの熱気が排出
される。
【0018】なお、この配列型表示装置において、一例
として請求項2に記載のように、表示ユニットの画面の
縦方向の長さとこの覆いの縦方向の長さとを略等しくす
ることが好適である。
【0019】それにより、同一の縦列の表示ユニット同
士の間での覆いの隙間がほとんどなくなる(換言すれ
ば、これらの覆いでいわば1本のダクトが形成される)
ので、このダクト内を層流状に空気が流れることによ
り、一層効率的に熱気が排出されるようになる。
【0020】また、この配列型表示装置において、一例
として請求項3に記載のように、表示ユニットの画面の
横方向の長さとこの覆いの横方向の長さとを略等しくす
ることが好適である。
【0021】それにより、横方向に配列された表示ユニ
ット同士の画面の間にこの覆いが目地として目立つこと
のない範囲内で、吹き抜けの空間の幅が最大限に広くな
るので、一層効率的に熱気が排出されるようになる。
【0022】また、この配列型表示装置において、一例
として請求項4に記載のように、同一の縦列の表示ユニ
ットに対して、この覆いの内側に空気を流すための共通
のファンを設けることが好適である。
【0023】それにより、駆動回路が位置する吹き抜け
の空間に強制的な空気の流れが生じるので、一層効率的
に熱気が排出されるようになる。そして、同一の縦列の
複数の表示ユニットに対して1つのファンを設けるだけ
なので、個々の表示ユニット毎にファンを設ける場合の
ように配列型表示装置のコストの増加やファンによる大
きな騒音の発生を招くことはない。
【0024】また、このようにファンを設ける場合に
は、一例として請求項5に記載のように、複数の縦列の
表示ユニットの覆いを共通のダクトにつなぎ、このダク
トに空気を流すファンを設けることが一層好適である。
【0025】それにより、複数の縦列の表示ユニットに
対して1つのファンを設けるだけで足りるようになるの
で、ファンの数が一層少なくなることにより、配列型表
示装置のコストの一層の低減やファンによる騒音の一層
の減少が実現される。
【0026】また、この共通のダクトとして吸気ファン
を設ける場合には、一例として請求項6に記載のよう
に、この吸気ファンによる空気の吸気口にフィルターを
取り付けることが好適である。
【0027】それにより、埃や塩分等が侵入して駆動回
路に付着する事態が防止されるようになる。そして、複
数の縦列の表示ユニットに対して1つのフィルターを取
り付ける(すなわち吸気ファンと同じ数のフィルターを
取り付ける)だけで足りるので、個々の表示ユニット毎
にフィルターを取り付ける場合のようにコストの増加や
メンテナンスの繁雑化を招くことはない。
【0028】また、この配列型表示装置において、一例
として請求項7に記載のように、同一の縦列の表示ユニ
ット同士の隙間をパッキングによって密封することが好
適である。それにより、縦方向に配列された表示ユニッ
ト同士の隙間から熱気が漏れることが完全に防止される
ので、一層効率的に熱気が排出されるようになる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下では、LEDを表示デバイス
とする配列型表示装置に本発明を適用した例について説
明する。図1は、本発明を適用した表示装置の表示ユニ
ットの表示面側の外観構成の一例を示す斜視図である。
また図2は、この表示ユニット1の裏側の外観構成の一
例を示す斜視図である。
【0030】この表示ユニット1には、組立基板(多層
プリント配線基板)の表面に縦16×横32=512個
の画素を配置したパネル2が設けられている。図1に
は、便宜上、これらの画素のうちの最上列の左寄りの画
素及び最下列の右寄りの画素の位置だけを、PXとして
示している。1画素は、赤・緑・青それぞれ3個ずつの
LEDランプで形成されている。各横列の画素の上側に
は、図1に示すようにルーバー3が取り付けられてい
る。
【0031】パネル2の組立基板の裏面には、各画素の
LEDランプに駆動電流を供給するための回路を搭載し
た複数のプリント配線基板4が、基板面を縦方向に向け
て取り付けられている。また、この組立基板の裏面に
は、図2に示すように、各プリント配線基板4上の回路
を制御するためのマイクロコンピュータを搭載したプリ
ント配線基板5も、基板面を縦方向に向けて取り付けら
れている。
【0032】パネル2の裏側には、カバー6が取り付け
られている。このカバー6は、縦方向(すなわち上下方
向)が4本の梁6aの部分を除いて開口になっているも
のである。
【0033】パネル2の縦方向,横方向の長さ(すなわ
ち表示ユニット1の画面の縦方向,横方向の長さ)はそ
れぞれ480mm,960mmであり、カバー6の縦方
向,横方向の長さはそれと略等しくなっている。より具
体的には、カバー6の上側の梁から下側の梁までの長さ
は480mmになっており、カバー6の側面部分及び背
面部分の縦方向の長さはそれよりも1mm短くなってい
る。表示ユニット1の奥行き(パネル2の厚さとカバー
6の奥行きの合計)は、320mmになっている。
【0034】カバー6の背面の内側には、縦長で薄型の
形状をした電源ユニット7が取り付けられており、この
電源ユニット7からフレキシブルケーブル(図示略)を
介してプリント配線基板4及び5上の回路に電力が供給
される。
【0035】カバー6の背面部分は、図2に示すよう
に、電源ユニット7を取り付けた背面カバー6bとその
両側の2枚の背面カバー6cとから成っており、それぞ
れねじ8によってカバー6の残りの部分に対して取り外
し可能に取り付けられている。
【0036】このカバー6により、プリント配線基板
4,5上の回路及び電源ユニット7(以下、これらを駆
動回路9と総称する)は、周囲全体を覆われるのではな
く、縦方向に開口を有する覆いで覆われた状態になって
いる。
【0037】図3は、図1の表示ユニット1を用いた配
列型表示装置の外観構成の一例を示す正面図である。こ
の表示装置では、表示ユニット1を縦及び横方向に複数
配列することにより、大画面が構成されている。
【0038】なお、大画面の表示装置を例えば野球場等
に設置してNTSC方式のテレビジョン信号を表示する
場合、一般のテレビジョン受像器におけるように水平走
査線数を525本にするほどの高解像度は要求されない
が、170〜240本程度の水平走査線は必要である。
【0039】したがって、この表示装置をこうした場所
に設置する場合、1つの表示ユニット1の縦方向の画素
数(すなわち水平走査線の本数)が16であることか
ら、縦方向の表示ユニット1の数は10数個程度とな
り、横方向の表示ユニット1の数も、縦方向の数に応じ
た数(例えば縦方向が14個のときは18個程度)にな
る。
【0040】これらの表示ユニット1は、その数に応じ
たサイズの格子状のフレーム11内に収納されており、
同一の縦列の表示ユニット1同士の隙間は、パッキング
によって密封されている。フレーム11の上面及び下面
のうち、各縦列の表示ユニット1のカバー6の開口に対
向する位置には、この開口と略等しい大きさの穴(図示
略)がそれぞれ開けられている。
【0041】図4は、図3の配列型表示装置の側面断面
図である。各表示ユニット1のカバー6が縦方向に開口
を有し、このカバー6の縦方向の長さがパネル2の縦方
向の長さと略等しく、且つ、同一の縦列の表示ユニット
1同士の隙間がパッキングによって密封されていること
から、この表示装置では、同一の縦列の複数の表示ユニ
ット1のカバー6により縦方向にいわば隙間のない1本
のダクトが形成され(したがって例えば横方向の表示ユ
ニット1の数が18個である場合には18本のダクトが
形成され)、このダクト内に駆動回路9が位置した状態
になっている。
【0042】各縦列の表示ユニット1のカバー6の開口
に対向してフレーム11の下面に開けられている穴に
は、それぞれダクト12がつながれている。そして、図
3に示すように、複数の縦列(図では3列であるが2列
または4列以上であってもよい)のダクト12に、その
縦列の数と同じ数の空気送り出し口を有する共通の整流
ダクト13がつながれている。整流ダクト13は、空気
取り入れ口13a(図3)から内部に送られた空気を、
空気送り出し口につながれた複数のダクトに均等に層流
状に送り出すためのダクトである。
【0043】また、図3に示すように、複数の縦列(図
では3列であるが2列または4列以上であってもよい)
の表示ユニット1のカバー6の開口に対向してフレーム
11の上面に開けられている穴にも、共通の排気ダクト
14がつながれている。
【0044】この表示装置の裏側には、図4に示すよう
に、表示ユニット1のカバー6bや6c(図2)を取り
外してメンテナンス作業を行うための作業室21が設け
られている。この作業室21の壁面には、床面から50
cm程度の高さの位置に、整流ダクト13と同じ数の吸
気口21aが開いているとともに、天井に近い高さの位
置に、排気ダクト14と同じ数の排気口21bが開いて
いる。吸気口21aには、埃や塩分等の侵入を防止する
ためのフィルター22が取り付けられている。
【0045】各整流ダクト13の空気取り入れ口13a
(図3)はダクト15につながれており、各ダクト15
には送風機(吸気ファン)16がつながれている。そし
て、各吸気ファン16にはダクト17がつながれてお
り、各ダクト17は吸気口21aにつながれている。ま
た、各排気ダクト14は、排気口21bにつながれてい
る。
【0046】次に、この表示装置において、各表示ユニ
ット1の駆動回路9の部分の熱気が排出される様子につ
いて説明する。吸気ファン16が回転を開始すると、作
業室21の外の空気が吸気口21aから吸い込まれる。
この空気は、フィルター22で埃や塩分等を除去され、
ダクト17,吸気ファン16,ダクト15を経て整流ダ
クト13でダクト12に分配され、フレーム11の下面
の穴から各縦列の最下段の表示ユニット1のカバー6の
開口に送られる。
【0047】こうしてカバー6内には入った空気は、同
一の縦列の複数の表示ユニット1のカバー6で形成され
ているダクト内を、最上段の表示ユニット1にまで層流
状に上昇していき、その途中で、これらの表示ユニット
1の駆動回路9の部分の熱気を奪っていく。そして、こ
の熱気を含んだ空気が、フレーム11の上面の穴から排
気ダクト14,排気口21bを経て作業室21の外に排
出される。
【0048】このように、この表示装置では、各縦列の
複数の表示ユニット1のカバー6で形成されているダク
ト内に吸気ファン16で強制的に空気を送り込むことに
基づいてこのダクト内に生じる層流状の空気の流れによ
り、全ての表示ユニット1の駆動回路9の部分の熱気が
効率的に排出されるようになっている。
【0049】また、各表示ユニット1のカバー6の横方
向の長さがパネル2の横方向の長さと略等しいことか
ら、図3にも表れているように横方向に配列された表示
ユニット1同士の画面の間にこのカバー6が目地として
目立つことのない範囲内で、カバー6で形成されるダク
トの幅が最大限に広くなっている。したがって、その点
でも一層効率的に熱気が排出されるようになっている。
【0050】また、プリント配線基板4及び5は基板面
を縦方向に向けて取り付けられており、電源ユニット7
も縦長で薄型の形状をしていることから、これらの駆動
回路9は、カバー6で形成されるダクト内の空気の流れ
を極力乱さないような配置になっている。したがって、
その点でも効率的に熱気が排出されるようになってい
る。
【0051】また、複数の縦列の表示ユニット1に対し
て1つの吸気ファン16が設けられているだけなので、
図5に示した従来例のように個々の表示ユニット毎にフ
ァンを設ける場合と比較して、ファンの数が非常に少な
くなっている。すなわち、例えば表示ユニット1の数が
縦14×横18個のとき、図5の従来例では14×18
=252個のファンが必要となるが、図3のように3つ
の縦列の表示ユニット1に対して1つの吸気ファン16
を設けると、吸気ファン16の数は6個で足りる。した
がって、個々の表示ユニット毎にファンを設ける場合よ
りも、表示装置のコストが大幅に低減されるとともに、
ファンによる騒音が大幅に減少している。
【0052】また、カバー6で形成されているダクト内
には、作業室21の外の空気がフィルター22で埃や塩
分等を除去されて送り込まれるので、駆動回路への埃や
塩分等の付着も防止されている。そして、このフィルタ
ー22の数も吸気ファン16と同じ数で足りるので、フ
ィルター22として比較的高性能なフィルターを用いて
もあまりコストの増加を招くことはなく、またメンテナ
ンス(フィルターの掃除等)の繁雑化を招くこともなく
なっている。
【0053】なお、以上の例では、同一の縦列の表示ユ
ニット1同士の隙間をパッキングによって密封している
が、このパッキングによる密封を省略してもよい。その
場合にも、カバー6で形成されるダクトにはほとんど隙
間がないので、やはり表示ユニット1の駆動回路9の部
分の熱気が効率的に排出される。
【0054】また、以上の例では、カバー6で形成され
ているダクト内に、吸気ファン16で空気を送り込んで
いる。しかし、別の例として、このダクト内の空気を、
排気ファンで排気するようにしてもよい。その場合に
も、やはりこのダクト内に層流状の空気の流れが生じる
ので、各表示ユニット1の駆動回路9の部分の熱気が効
率的に排出される。
【0055】また、以上の例では、複数の縦列の表示ユ
ニット1のカバー6を共通の整流ダクト13につなぎ、
この整流ダクト13に空気を流す吸気ファン16を設け
ている。しかし、別の例として、整流ダクト13を用い
ずに、各縦列の表示ユニット1のカバー6に空気を流す
吸気ファンを個別に設けるようにしてもよい。その場合
にも、やはり、個々の表示ユニット1毎にファンを設け
る場合よりも、表示装置のコストが低減されるとともに
ファンによる騒音が減少する。
【0056】また、以上の例では、各表示ユニット1の
カバー6の横方向の長さをパネル2の横方向の長さと略
等しくしているが、カバー6の横方向の長さをパネル2
の横方向の長さよりも短くしてもよい。その場合にも、
カバー6で形成されるダクトの幅が幾分狭くなるもの
の、やはり各表示ユニット1の駆動回路9の部分の熱気
が効率的に排出される。
【0057】また、以上の例では、各表示ユニット1の
カバー6の縦方向の長さをパネル2の縦方向の長さと略
等しくしているが、カバー6の縦方向の長さをパネル2
の縦方向の長さよりも短くしてもよい。その場合にも、
同一の縦列の複数の表示ユニット1のカバー6の開口を
通して縦方向に吹き抜けになった空間が形成され、この
吹き抜けの空間内に各表示ユニット1の駆動回路9が位
置するので、やはり各表示ユニット1の駆動回路9の部
分の熱気が効率的に排出される。
【0058】また、以上の例では、カバー6で形成され
ているダクト内にファンを用いて強制的に空気を流して
いるが、ファンを用いないようにしてもよい。その場合
にも、各表示ユニット1の駆動回路9の部分の熱気によ
り、カバー6で形成されているダクト内に上向きの自然
対流が生じるので、この自然対流によって熱気が表示装
置の上方に排出される。
【0059】また、以上の例では、カバー6の縦方向だ
けを開口にしている。しかし、別の例として、カバー6
の縦方向及び横方向の両方を開口にしてもよく、その場
合にも、やはり各表示ユニット1の駆動回路9の部分の
熱気が効率的に排出される。
【0060】あるいは、さらに別の例として、カバー6
の横方向だけを開口にしてもよい。その場合にも、同一
の横列の複数の表示ユニット1のカバー6により横方向
にダクトが形成され、このダクト内に駆動回路9が位置
した状態になるので、このダクト内にファンを用いて強
制的に空気を流すことにより、やはり各表示ユニット1
の駆動回路9の部分の熱気が効率的に排出される。
【0061】また、以上の例で示した表示ユニット1の
画素数,画素構成,寸法等はあくまで一例であり、これ
とは画素数,画素構成,寸法が異なる表示ユニットを配
列する配列型表示装置にも本発明を適用してよいことは
もちろんである。
【0062】また、以上の例では、LEDを表示デバイ
スとする配列型表示装置に本発明を適用している。しか
し、例えば放電管や小型の無偏向のCRTのような発光
デバイスを表示デバイスとする配列型表示装置や、液晶
やEL(エレクトロルミネセント)素子のような非発光
デバイスを表示デバイスとする配列型表示装置でも、や
はり個々の表示ユニットの駆動回路の部分の熱気を排出
する必要があるので、それらの配列型表示装置にも本発
明を適用してよい。
【0063】また、以上の例では、直視型の配列型表示
装置に本発明を適用しているが、投写型の配列型表示装
置でも、やはり個々の表示ユニットの駆動回路の部分の
熱気を排出する必要があるので、投写型の配列型表示装
置にも本発明を適用してよい。また、本発明は、以上の
例に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、その他
様々の構成をとりうることはもちろんである。
【0064】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る請求項1に
記載の配列型表示装置によれば、同一の縦列の表示ユニ
ットの覆いの開口を通して縦方向に吹き抜けになった空
間が形成され、この吹き抜けの空間内にそれらの表示ユ
ニットの駆動回路が位置するので、駆動回路の部分の熱
気を、コストの増加や騒音の発生を招くことなく排出で
きるという効果が得られる。
【0065】なお、請求項2に記載の配列型表示装置に
よれば、同一の縦列の表示ユニットの覆いでいわば1本
のダクトが形成された状態になるので、このダクト内を
層流状に空気が流れることにより、一層効率的に熱気を
排出できるという効果が得られる。
【0066】また、請求項3の配列型表示装置によれ
ば、横方向に配列された表示ユニット同士の画面の間に
この覆いが目地として目立つことのない範囲内で、吹き
抜けの空間の幅が最大限に広くなるので、一層効率的に
熱気を排出できるという効果が得られる。
【0067】また、請求項4の配列型表示装置によれ
ば、駆動回路が位置する吹き抜けの空間に強制的な空気
の流れが生じるので、一層効率的に熱気を排出できると
いう効果や、個々の表示ユニット毎にファンを設ける場
合よりも、配列型表示装置のコストの低減やファンによ
る騒音の減少を実現できるという効果が得られる。
【0068】また、請求項5の配列型表示装置によれ
ば、複数の縦列の表示ユニットに対して1つのファンを
設けるだけで足りるようになるので、配列型表示装置の
コストの一層の低減やファンによる騒音の一層の減少を
実現できるという効果が得られる。
【0069】また、請求項6の配列型表示装置によれ
ば、配列型表示装置のコストの増加やメンテナンスの繁
雑化を招くことなく、駆動回路への埃や塩分等の付着を
防止できるという効果も得られる。
【0070】また、請求項7の配列型表示装置によれ
ば、縦方向に配列された表示ユニット同士の隙間から熱
気が漏れることが完全に防止されるので、一層効率的に
熱気を排出できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した表示装置の表示ユニットの表
示面側の外観構成の一例を示す斜視図である。
【図2】図1の表示ユニットの裏側の外観構成の一例を
示す斜視図である。
【図3】図1の表示ユニットを用いた配列型表示装置の
外観構成の一例を示す正面図である。
【図4】図3の配列型表示装置の側面断面図である。
【図5】従来の大画面の配列型表示装置の表示ユニット
の裏側の外観構成を例示する斜視図である。
【符号の説明】
1 表示ユニット、 2 パネル、 3 ルーバー、
4,5 プリント配線基板、 6 カバー、 6a カ
バーの梁、 6b,6c 背面カバー、 7電源ユニッ
ト、 8 ねじ、 9 駆動回路、 11 フレーム、
12,15,17 ダクト、 13 整流ダクト、
13a 整流ダクトの空気取り入れ口、 14 排気ダ
クト、 16 送風機(吸気ファン)、 21 作業
室、 21a 作業室の吸気口、 21b 作業室の排
気口、 22 フィルター、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 照男 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 名取 武久 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 3L044 AA04 BA06 CA14 DA01 FA03 KA04 5G435 AA12 BB04 EE05 EE13 GG23 GG44

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示デバイス及び駆動回路を有する表示
    ユニットが縦及び横方向に複数配列された表示装置にお
    いて、 前記駆動回路が、縦方向に開口を有する覆いで覆われて
    いることを特徴とする配列型表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の配列型表示装置におい
    て、 前記表示ユニットの画面の縦方向の長さと前記覆いの縦
    方向の長さとが略等しいことを特徴とする配列型表示装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の配列型表示装
    置において、 前記表示ユニットの画面の横方向の長さと前記覆いの横
    方向の長さとが略等しいことを特徴とする配列型表示装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の配列
    型表示装置において、 同一の縦列の前記表示ユニットに対して、前記覆いの内
    側に空気を流すための共通のファンが設けられているこ
    とを特徴とする配列型表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の配列型表示装置におい
    て、 複数の縦列の前記表示ユニットの前記覆いが共通のダク
    トにつながれており、該ダクトに空気を流すファンが設
    けられていることを特徴とする配列型表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の配列型表示装置におい
    て、 前記ファンは吸気ファンであり、該吸気ファンによる吸
    気口にフィルターが取り付けられていることを特徴とす
    る配列型表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の配列
    型表示装置において、 同一の縦列の前記表示ユニット同士の隙間がパッキング
    により密封されていることを特徴とする配列型表示装
    置。
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