JP2000356236A - 往復ピストン型ダンバーの冷却装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課 題】 往復ピストン型ダンバーにおい
て、作動熱により、性能低下をきたす為、この冷却装置
を提供する。 【解決手段】 ダンバーシリンダー（２）と外筒
管（１）とが、ストロークする場合に出来る圧縮空気を
噴出口（５）より噴出させる事で、ダンバーシリンダー
の冷却をする装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は往復ピストン型ダ
ンバーの冷却装置である。

【０００２】

【従来技術】従来のダンバーは、作動時に発生する熱を
自然放熱により発散させている。これを高速で作動させ
ると高熱により、効率が低下しやすい。その為シリンダ
ーの素材を放熱効果の高い物にしたり、外周にフィンな
どを取付けて、自然放熱の効果を上げようとしている。
又、自動車などのダンバーには以前より防塵目的で、外
筒管を取り付けた物もあるが、ダンバーシリンダー部と
のクリアランスが大きい為冷却の能力は認められない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ダンバーのシリンダー
内でピストンが動けば、内部の流体は圧縮され、ダンバ
ー内のオリフィスを通じて圧力の低い方へ流れる。この
時運動エネルギーが熱エネルギーに変化しダンバーを高
温にする。これがシリンダーとピストンの気密性をそこ
ねたり、内部流体の粘度、密度を変化させ、性能低下を
きたす。又、これによりオイルなどを劣下させダンバー
内のピストン及びシリンダーなどの摩耗を早めダンバー
自体の寿命を縮める事となる。

【０００４】

【課題を解決する手段】１）往復ダンバーのシリンダー
部をピストンとし、外筒管部をシリンダーとする。これ
により空気噴出ポンプを作り、ダンバーシリンダー外周
にそって空気を噴出させ冷却する。尚、従来よりある外
筒管付ダンバーと本発明との区別は、空気噴出ポンプの
ピストン面積の１／１０以下の面積を持つ噴出口を設定
する事にある。 ２）外筒管に吸入用リード弁を取り付ける。 ３）外筒管と噴出ポンプピストン部の面積を拡大し、よ
り大きな圧縮ポンプを作り噴出能力を高める。 ４）従来の外筒管端部に、ダンバーシリンダーと適正な
クリアランスを持つ噴出口リングを新たに取り付け噴出
効果を持たせる。 上記の事柄は人が息を手の平に吹きかける行為で簡単に
体験出来る。

【０００５】

【発明の実施例】図面の

【図１】より

【図１１】によってこの発明の実施例を説明します。

【図面の簡単な説明】

【図１】は実施例（１）の断面図である。外筒管（１）
とダンバーシリンダー（２）との圧縮スライド時を示
し、外筒管（１）内で圧縮された空気がダンバーシリン
ダー（２）の外周部にそって噴出口（５）より噴出し、
冷却をする。又、吸入用リード弁（３）はダンバーが伸
びる時外気を吸入する為の物である。

【図２】は実施例（２）の断面図。

【図３】は後付け用噴出口リングの斜視図。従来よりあ
る防塵用外筒管の下端に、後付け噴出口リング（６）を
取り付ける事で、外筒管（１）とダンバーシリンダー
（２）との組付けクリアランスが縮まり、

【図１】と同等の目的が、達成出来る。

【図４】は外筒管上面に取り付けた場合の吸入用上面リ
ード弁（９）の平面図を示す。これは

【図５】内において図示するが、

【図１】の場合においても有効である。

【図５】は実施例（３）の断面図

【図５】は伸縮自在の例えばゴムなどで作られた伸縮外
筒管（７）の下部に取り付けた噴出口リング（８）を、
ダンバーシリンダー（２）において任意の位置に取付
け、噴出口（５）より空気を適所に噴出する事が出来
る。尚、

【図５】はダンバーの伸びる状態を示し吸入は吸入用上
面リード弁（９）より行っている。

【図６】は噴出口リングの平面図である。

【図７】は

【図１】の能力拡大を狙った実施例（４）の断面図。

【図７】において外筒管（１）の容量を増大させ、噴出
口リング（１０）の経を拡大する事により、より噴出能
力を高める。尚、噴出口リング（１０）はダンバーシリ
ンダー（２）に固定し、外筒管（１）の内部壁との接点
を空気もれのないよう上下にスライドする。又外筒管内
部の圧力が高くなり過ぎぬ為安全弁（１２）を設ける。

【図８】は

【図５】の能力拡大を狙った実施例（５）の断面図。

【図８】において伸縮外筒管（７）の容量を増大させ、
その下部に噴出口リング（１１）を取り付け、ダンバー
シリンダー（２）の任意の位置に取り付ける。尚、噴出
口リング（８）、（１０）、（１１）は、ダンバーシリ
ンダー（２）と一体構造としても良い。

【図９】は噴出口リング（１１）の平面図。

【図１０】は噴出口リング（１３）の平面図。

【図１０】では噴出口（５）をダンバーシリンダーの外
周面と、段差が出来ぬようにして冷却効果を向上させ
る。

【図１１】はスパイラル噴出口リング（１４）の側面見
取り図。噴出口（５）を斜めにし噴出風をスパイラル状
に吹き出させる事で、より長い時間冷却する。尚、噴出
方向は任意とする。

【発明の効果】この発明により、往復ピストン型ダンバ
ーの性能を過酷な条件下でも十分維持出来る事により、
ダンバーの組込まれた機械の性能を十分引き出す事が出
き来る。又、熱の問題により実現出来なかったより高性
能ダンバーが出来る。これらの効果を現状のダンバーに
多少の改良を加えるだけで実現出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】は、実施例（１）の断面図。

【図２】は、実施例（２）の断面図、

【図３】は、その斜視図。

【図４】は、吸入弁の平面図。

【図５】は、実施例（３）の断面図。

【図６】は、実施例（３）に係る装置の平面図。

【図７】は、実施例（４）の断面図。

【図８】は、実施例（５）の断面図。

【図９】は、実施例（４）（５）に係る装置の平面図。

【図１０】は、実施例（３）（４）（５）に係る装置の
平面図。

【図１１】は、実施例全体に係る装置の見取り図。

【符号の説明】

１．外筒管 ２．ダンバーシリンダー
３．吸入用リード弁 ４．ダンバーピストン ５．噴出口 ６．
後付け噴出口リング ７．伸縮外筒管 ８．噴出口リング ９．
吸入用上面リード弁 １０．噴出口リング １１．噴出口リング １
２．安全弁 １３．噴出口リング １４．スパイラル噴出口リン
グ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ダンバーのシリンダー（２）と外筒管（１）からなりダ
   ンバーのシリンダー（２）をピストンとし、外筒管
   （１）をシリンダーとする圧縮ポンプ機能により、ダン
   バー外周部と外筒管との間の噴出口（５）よりストロー
   ク時に発生する圧縮空気を噴出させてダンバー外周部の
   熱せられた空気を払拭する事を特徴とする冷却装置。