JP2000356165A - シリンダヘッドおよびその製造方法 - Google Patents
シリンダヘッドおよびその製造方法Info
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Abstract
く、ポート中子の見切りバリに起因して生じるシリンダ
ヘッドの耐久性能の低下を効果的に抑制することのでき
るシリンダヘッドおよびその製造方法を提供する。 【解決手段】 このシリンダヘッド1は、鋳造に際して
シリンダヘッド本体を形成するための鋳型内に配設され
たポート中子13によって複数に分岐される形状に形成
されたポート11,12を備える。このポート中子13
の型成形時の見切り線に沿ってポート11,12の分岐
部を区画する仕切り壁11a,12aの先端部に形成さ
れる凸部19は、同ポート11,12の側方から見た中
央線から上方に偏倚した位置に形成される。
Description
するシリンダヘッドの構造およびその製造方法に関す
る。
るいは複数の排気バルブを備える多弁式のシリンダヘッ
ド4では、例えば図8に示すように、これらバルブによ
って開閉されるポート41,42が仕切り壁41a,4
2aによって複数に分岐された形状に形成されることが
多い。そして、こうしたポートを分岐する仕切り壁41
a,42aの先端部、すなわちポート又部には、 ・シリンダヘッド4を鋳造した後に残る残留応力。 ・シリンダヘッド4を内燃機関に組み付ける際の組み付
けボルトの締め付けによる組み付け応力。 ・内燃機関の運転の際の燃焼室における爆発・燃焼によ
る熱応力。 ・同爆発・燃焼による繰返し応力。 といった応力が複合された大きな応力が作用することは
よく知られている(図7参照)。
ンダヘッド4の鋳造の際に、同図8に鎖線で示すような
シリンダヘッド成形用の鋳型51,52,53,54内
に配設されるポート中子43によって形成される。この
ポート中子43は通常、型枠内にて鋳砂が付き固められ
て、例えば図9に示される態様で型成形されるが、この
型成形の際にその表面には型枠の合わせ面、すなわち見
切り線に沿って見切りバリ47が形成される。なお、上
記見切り線は、型枠からポート中子43を取出すことが
できるように、同ポート中子43を平面に投影した場合
にその外郭線となる部位に位置するのが普通である。
には、見切り線に沿って形成された上記見切りバリ47
を削り取る作業が行われるが、この作業の際、往々にし
て上記見切りバリ47を削り取った部位には凹部が形成
される。そして、こうしてポート中子43の表面に形成
された凹部に起因して上述したシリンダヘッド4の鋳造
の際には、先の図8に示されるように、同シリンダヘッ
ド4における上記ポート41,42の表面の該凹部に対
応する部位に凸部49が形成されるようになる。また、
上述のように見切り線はポート中子43を平面に投影し
た場合にその外郭線となる部位に形成されるため、前記
ポート又部にもこうした凸部49が同様に形成されるよ
うになる。
もともと大きな応力が作用する部分であり、同ポート又
部にこうして凸部49が形成される場合には、該凸部4
9にその作用する応力が集中することとなって同凸部4
9から疲労亀裂が生じ易くなる。すなわち、シリンダヘ
ッド4の耐久性能が著しく低下することとなる。
ために、例えば実開平5−17143号公報では、通常
アルミニウム合金で鋳造形成されるシリンダヘッド4の
鋳造の際に、上記ポート又部に相当する部位を鉄製の板
金等によって鋳ぐるみ成形するようにしている。この場
合、シリンダヘッド4のポート又部が上記鉄製の板金等
の別部材で形成されることとなるために、上述した凸部
49が形成されることはなく、同シリンダヘッド4とし
ての耐久性能が低下することもない。
造後にポート41,42の内面を機械加工して表面を滑
らかにする方法なども知られている。この場合にも、上
記ポート41,42の内面が凸部49等のない滑らかな
形状に形成されるため、シリンダヘッド4としてその耐
久性能が低下することはない。
ヘッド4の吸排気ポート41,42の内面に前記凸部4
9が形成されないようにしたり、同吸排気ポート41,
42の内面に凸部49が形成されてもこれを削ってその
表面を滑らかにしたりすることにより、応力が極部的に
集中する個所を排除して、同シリンダヘッド4としての
耐久性能の低下を抑制することはできる。
に際してその鋳型51,52,53,54内に鉄製の板
金等からなる別部材を配置したり、または鋳造後にシリ
ンダヘッド4のポート41,42内を機械加工する等の
手間のかかる別工程が必要となり、加工工数および加工
コストの増大が無視できないものとなる。
たものであり、その目的は、加工工数や加工コストの増
大を伴うことなく、ポート中子の見切りバリに起因して
生じるシリンダヘッドの耐久性能の低下を効果的に抑制
することのできるシリンダヘッドおよびその製造方法を
提供することにある。
るための手段およびその作用効果について記載する。ま
ず、請求項1記載の発明では、鋳造に際してシリンダヘ
ッド本体を形成するための鋳型内に配設されたポート中
子によって複数に分岐される形状に形成されたポートを
備えるシリンダヘッドにおいて、前記ポート中子の型成
形時の見切り線に沿って前記ポートの分岐部を区画する
仕切り壁の先端部に形成される凸部が、同ポートの側方
から見た中央線から偏倚されてなるものとしてシリンダ
ヘッドを構成する。
記載のシリンダヘッド構造において、前記凸部が、前記
仕切り壁の先端部のうち、当該シリンダヘッドを備える
内燃機関の運転中における平均応力が圧縮方向に作用す
る部位側に偏倚されてなるものとしてシリンダヘッドを
構成する。
されて複数に分岐される形状に形成されたポートを備え
るシリンダヘッドにおいて、前記ポートの分岐部を区画
する仕切り壁の先端部に対応する各分岐ポートの略円形
の断面の該仕切り壁を介して互いに最も近接する部位
が、同ポートの側方から見た中央線から偏倚されてなる
ものとしてシリンダヘッドを構成する。
記載のシリンダヘッド構造において、前記各分岐ポート
の略円形の断面の前記仕切り壁を介して互いに最も近接
する部位が、前記仕切り壁の先端部のうち、当該シリン
ダヘッドを備える内燃機関の運転中における平均応力が
圧縮方向に作用する部位側に偏倚されてなるものとして
シリンダヘッドを構成する。
のシリンダヘッド本体を形成するための鋳型内に先端が
複数に分岐されたポート中子を配設し、該ポート中子を
用いた鋳造によって機関燃焼室側に複数に分岐されるポ
ートを併せ形成するシリンダヘッドの製造方法におい
て、前記ポート中子を形成するための型枠として、同ポ
ート中子の前記複数に分岐される部分の各内側の付け根
部分に対応する合わせ面がそれら分岐される部分の側方
から見た中央線から偏倚された型枠を用いることとす
る。
製造方法によれば、前記ポートの分岐部を区画する仕切
り壁の先端部において、最も大きい応力(引張応力)が
かかる部位である前記ポートの側方から見た中央線上に
当る部位から適宜偏倚された部位に前記凸部が形成され
ることとなり、少なくとも該凸部においてはこれにかか
る応力が低減されることとなる。このため、当該シリン
ダヘッドの耐久性能が低下してしまうことを好適に抑制
できるようになる。
請求項1の発明の構成と同様に、前記凸部が上記中央線
上に当る部位から適宜偏倚された部位に形成されること
となり、上記と同様の理由によってシリンダヘッドの耐
久性能が低下してしまうことを好適に抑制できるように
なる。
によれば、前記凸部が圧縮方向の応力がかかる部位に形
成されるため、引張方向の応力がかかる部位に同凸部が
形成される場合に比べて、クラックの発生および進行を
抑制することができるようになる。
シリンダヘッドおよびその製造方法についてその一実施
の形態を示す。
ヘッドおよび製造方法の概要について説明する。図1に
例示するシリンダヘッド1は、例えば吸排気弁が各一対
設けられる4バルブ方式の内燃機関に取付けられるもの
として構成されている。このシリンダヘッド1には、図
示しない燃焼室に空気またはガソリンと空気との混合気
を供給できるように、シリンダヘッド1の燃焼室側(図
1において下側)から一方壁まで貫通する吸気ポート1
1が形成されている。また、燃焼後の排気ガスを燃焼室
から排出できるように、シリンダヘッド1の燃焼室側か
ら他方側壁まで貫通する排気ポート12が形成されてい
る。
数の鋳型および複数の中子を用いて鋳造される。具体的
には、同図1に鎖線で示す下型21,上型22,横型2
3および24によって構成される鋳型の内部に吸気ポー
ト11および排気ポート12を形成するための各ポート
中子13等の中子が配設され、その鋳型内に溶湯が流し
込まれてシリンダヘッド1が鋳造形成される。
中子13は、図2に示すように、上型31と下型32と
で構成される型枠に鋳砂が入れられ、その鋳砂が付き固
められて型成形される。この型成形によって図3に示す
ような形状にポート中子13は成形される。
はその基端部に柱状でその断面が長円である固定部14
が形成され、この固定部14が上記シリンダヘッド1の
成形用鋳型に固定されてポート中子13が同鋳型内に配
設される。また、上記固定部14の先端側には柱状で断
面が長円であって同固定部14より若干細い形状の胴体
部15が突設され、更に該胴体部15はその先端部にお
いて二つの部分に分岐されている。この分岐された部位
が下方に曲げられて各分岐部16が構成されている。
岐部16の形状は、同図3に併せ示されるように、ポー
ト中子13を平面に投影した場合において上記2つの部
分に分岐された又部の外郭線を形成する部位の付け根部
分が、同ポート中子13の側方から見た中央線より上方
に位置するような形状に形成されている。すなわち先の
図2についていえば、ポート中子13の側方から見た中
央線の接線方向において、上記又部の最も先端側に位置
する部位Aが、同中央線より上方に位置する構造となっ
ている。
に対して直交するように切断した場合におけるポート中
子13(各分岐部16)の略円形の断面形状は、図4
(a)に示されるように、その最も又部側に位置する部
位、すなわち分岐ポートの仕切り壁となる部分を介して
互いに最も近接する部位が上方に偏倚するかたちとな
る。換言すれば、ポート中子13の当該部分の断面形状
が同図4(a)に示される形状をもって形成されるよう
に、上記型枠である上型31および下型32の形状が設
定されている。すなわち、これら型枠側から見た場合に
は、上型31と下型32との合わせ面となる見切り線3
3が、同図4(a)に示されるように、上記各分岐部1
6の又部に対応する部分で上方に偏倚されている。
(a)に示される態様でその断面が非円形に形成される
各分岐部16も、その先端方向に向けては図3に示され
る態様で徐々に円形状に移行するよう形成され、上述し
た偏倚が解除される図2の部位Bにおいては、同分岐路
16の断面形状は円形状となる。すなわち、この部位B
より先端側の少なくとも吸排気バルブと当接されるポー
ト部分に対応する部位においてはその断面形状が円形状
となるように形成される。
うに、上型31および下型32からなる型枠に鋳砂が入
れられ、その鋳砂が付き固められて成形されるが、この
両型枠31,32はその精度や使用による劣化等が原因
で、図4(b)に先の図4(a)の領域Z部を拡大して
示すように、当該両型枠31,32を組み合わせた際に
は、その合わせ面(見切り線33)に若干の隙間ができ
る。このため、上記ポート中子13を形成すべく鋳砂を
付き固めた際に、この隙間に鋳砂が入り込み、この入り
込んだ鋳砂によって、型成形後のポート中子13には上
記見切り線33に沿って見切りバリ17が形成される。
このため、型成形後にこの見切りバリ17を削り取る作
業が行われるが、この作業の際には前述のように、上記
見切りバリ17を削り取った部位に往々にして凹部18
が形成される(図4(b)破線参照)。
中子13がシリンダヘッド1成形用の上記鋳型内に配設
され、その鋳型内に溶湯が流し込まれてシリンダヘッド
1が鋳造される際には図1に併せ示すように、同吸排気
ポート11,12の内面に、上記ポート中子13に形成
されている凹部18に相対した形状の凸部19が形成さ
れるようになる。そして、特に本実施の形態の場合、同
吸排気ポート11,12にそれぞれ一対ずつ設けられた
前記分岐部16に対応する空間をそれぞれ仕切っている
仕切り壁11a,12aの先端部においては、図2ある
いは図3に例示したポート中子13の前記形状に起因し
て、この凸部19が吸排気ポート11,12の側方から
見てその中央線よりも上方に位置する部位に形成される
ようになる。
a,12aの先端部に形成される凸部19を偏倚させる
ことの意味について、発明者による実験結果をもとにそ
の応力(歪振幅)特性を示したものであり、次にこれら
図5および図6を併せ参照して、本実施の形態のシリン
ダヘッドの上記構造に基づく作用を説明する。
吸気ポート11の仕切り壁11aの先端部に形成される
上記凸部19の位置についてa〜dの4つのモデルを示
し、図6にはそれらモデル位置において測定された内燃
機関運転中にかかる平均応力の測定値を示す。
ポート(吸気ポート11)の側方から見てその中央線
(図5鎖線参照)に対応する位置bは、図8に例示した
従来のシリンダヘッド4において凸部49が形成されて
いた位置を示し、その上方に偏倚した位置cは、本実施
の形態のシリンダヘッド1において上記凸部19が形成
される位置を示す。また、位置dはこの位置cから更に
上方に偏倚した位置、位置aは上記位置bから下方に偏
倚した位置をそれぞれ示す。
に、従来のシリンダヘッド4において凸部49が形成さ
れていた位置bでは、内燃機関運転時の平均応力が引張
方向に最大となる。前述のように、ポート又部である仕
切り壁11aはもともと大きな応力が作用する部分では
あるが、このように引張応力が最大となる位置に凸部が
形成されることで、これも前述のようにこの凸部に当該
応力が集中し、同凸部から疲労亀裂等が生じ易くなる。
9が形成される位置cでは、上記平均応力が圧縮方向に
作用するようになる。この圧縮方向の応力とは、クラッ
クの発生および進行を抑制する方向に加わる応力であ
り、その結果、前記従来のシリンダヘッド4に比べてそ
の耐久性能の低下を抑制することができるようにもな
る。すなわち、ポート中子13を形成するための型枠
(上型31および下型32)の形状は変えるものの、基
本的には前記従来のシリンダヘッド4に準じた製造方法
の採用をもって、ポート中子の見切りバリに起因して生
じるシリンダヘッドの耐久性能の低下を抑制することが
できるようになる。またこのことは、上記下方に偏倚し
た位置aにおいても同様である。ただし、シリンダヘッ
ド1やポート中子13の上記形状に鑑みれば、上記位置
cへの凸部19の形成がより容易であり、仕切り壁11
aとしての強度も保証され易い。
おいても、基本的には上記位置cや上記位置aと同様の
ことがいえ、圧縮方向への応力も更に助長されるように
なる。ただし、当該ポート全体としての応力バランス、
あるいは歪のばらつきを考慮した場合には、上記中央線
に対応する位置bからの離間を極力抑えることが望まし
く、その意味では、上記位置cや上記位置aの採用がよ
り望ましい。またその場合、上記位置bからの離間距離
(寸法)も併せて考慮することが望ましく、平均応力が
「0」から圧縮方向への応力が作用する範囲でより小さ
な離間距離に位置cや位置aを設定することも意義があ
る。
にとったものであるが、他方の排気ポート12に関して
も同様のことがいえることはいうまでもない。以上詳述
したように、上記構造をもって鋳造形成される本実施の
形態にかかるシリンダヘッドおよびその製造方法によれ
ば、以下のような効果を得ることができるようになる。 (1)クラックの発生および進行を抑制する方向に加わ
る応力である圧縮応力が加わる部分に凸部19が形成さ
れることで、シリンダヘッド1の耐久性能の低下を好適
に抑制することができる。 (2)ポート中子13を形成するための型枠(上型3
1,下型32)の形状を変えるだけで、従来と基本的に
同じ製造方法を採用できる。すなわち、シリンダヘッド
1を鋳造形成した後における吸気ポート11内面の機械
加工等は行う必要がない。 (3)上記(1)において、吸気ポート11を側方より
見た中央線からの離間距離が小さい部分に凸部19が形
成されることで、同吸気ポート11全体としての応力バ
ランス、あるいは歪のばらつきを最小限に抑えつつ、シ
リンダヘッド1の耐久性能の低下を好適に抑制すること
ができる。
よびその製造方法は上記実施の形態に限定されるもので
はなく、同実施の形態を適宜変更した、例えば次のよう
な形態として実施することもできる。
ル図の位置cに対応して上記凸部19を形成することと
したが、他の位置dや位置aに同凸部19を形成するこ
ととしてもよい。この場合であれ、上記(1)および
(2)に準じた効果を得ることはできる。
11,12の形状が変われば当然上記平均応力のかかり
方も変わってくる。この場合には、上記凸部19を形成
する部位を当該吸排気ポート11,12の形状において
クラックの発生および進行を抑制できる部位に適宜変更
して同凸部19を形成するようにすればよい。
1,12の何れにおいても上記凸部19を偏倚させる構
成としたが、これらの何れか一方のみ偏倚させる構成と
してもよい。少なくとも偏倚させたポートにおいてはシ
リンダヘッド1の耐久性能が低下してしまうことを抑制
できるようになる。
設ける4バルブ方式で構成したが、吸排気弁の何れか一
方を3個設ける5バルブ方式で構成してもよい。この場
合にも、当該ポートの形状においてクラックの発生およ
び進行を抑制できる部位に上記凸部19を形成すること
で上記と同様の効果を得ることができるようになる。ま
た、これら4バルブ方式あるいは5バルブ方式に限ら
ず、1つのポートに複数のバルブが設けられる内燃機関
については同様にこの発明を適用することができる。
てその正面断面構造を示す断面図。
れるポート中子成形用の型枠の正面断面構造を示す断面
図。
れるポート中子の斜視構造を示す斜視図。
の拡大断面図。
部の位置モデルを示す断面略図。
ラフ。
力を示すグラフ。
造を示す断面図。
ト中子の斜視構造を示す斜視図。
り壁、12…排気ポート、12a…仕切り壁、13…ポ
ート中子、19…凸部、31…ポート中子成形用上型
(型枠)、32…ポート中子成形用下型(型枠)。
Claims (5)
- 【請求項1】鋳造に際してシリンダヘッド本体を形成す
るための鋳型内に配設されたポート中子によって複数に
分岐される形状に形成されたポートを備えるシリンダヘ
ッドにおいて、 前記ポート中子の型成形時の見切り線に沿って前記ポー
トの分岐部を区画する仕切り壁の先端部に形成される凸
部が、同ポートの側方から見た中央線から偏倚されてな
ることを特徴とするシリンダヘッド。 - 【請求項2】前記凸部が、前記仕切り壁の先端部のう
ち、当該シリンダヘッドを備える内燃機関の運転中にお
ける平均応力が圧縮方向に作用する部位側に偏倚されて
なることを特徴とする請求項1に記載のシリンダヘッ
ド。 - 【請求項3】鋳型成形されて複数に分岐される形状に形
成されたポートを備えるシリンダヘッドにおいて、 前記ポートの分岐部を区画する仕切り壁の先端部に対応
する各分岐ポートの略円形の断面の該仕切り壁を介して
互いに最も近接する部位が、同ポートの側方から見た中
央線から偏倚されてなることを特徴とするシリンダヘッ
ド。 - 【請求項4】前記各分岐ポートの略円形の断面の前記仕
切り壁を介して互いに最も近接する部位が、前記仕切り
壁の先端部のうち、当該シリンダヘッドを備える内燃機
関の運転中における平均応力が圧縮方向に作用する部位
側に偏倚されてなることを特徴とする請求項3に記載の
シリンダヘッド。 - 【請求項5】内燃機関のシリンダヘッド本体を形成する
ための鋳型内に先端が複数に分岐されたポート中子を配
設し、該ポート中子を用いた鋳造によって機関燃焼室側
に複数に分岐されるポートを併せ形成するシリンダヘッ
ドの製造方法において、 前記ポート中子を形成するための型枠として、同ポート
中子の前記複数に分岐される部分の各内側の付け根部分
に対応する合わせ面がそれら分岐される部分の側方から
見た中央線から偏倚された型枠を用いる。ことを特徴と
するシリンダヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16696099A JP4164945B2 (ja) | 1999-06-14 | 1999-06-14 | シリンダヘッドおよびその製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1303321C (zh) * | 2002-09-27 | 2007-03-07 | 本田技研工业株式会社 | 缸盖及其成形用模具装置 |
DE102017217893A1 (de) | 2016-10-19 | 2018-04-19 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Verfahren zum Herstellen eines Motors |
DE102017217892A1 (de) | 2016-10-19 | 2018-04-19 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Herstellungsverfahren für einen Motor |
EP3369919A1 (en) | 2017-03-03 | 2018-09-05 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Manufacturing method for engine |
-
1999
- 1999-06-14 JP JP16696099A patent/JP4164945B2/ja not_active Expired - Fee Related
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