JP2000355104A - 低漏出インク経路を有するインクジェット方式印刷ヘッド - Google Patents

低漏出インク経路を有するインクジェット方式印刷ヘッド

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JP2000355104A
JP2000355104A JP16451599A JP16451599A JP2000355104A JP 2000355104 A JP2000355104 A JP 2000355104A JP 16451599 A JP16451599 A JP 16451599A JP 16451599 A JP16451599 A JP 16451599A JP 2000355104 A JP2000355104 A JP 2000355104A
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JP16451599A
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Narayan V Deshpande
ナラヤン・ブイ・デシュパンデ
John R Andrews
ジョン・アール・アンドリュース
Dale R Ims
デイル・アール・イムス
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱プレート上に直接形成されるインク経路
構造における隣接経路間の流体漏出を最小限にする、イ
ンクジェット方式印刷ヘッドを提供する。 【解決手段】 この印刷ヘッドは、発熱体34、駆動回
路32および各発熱体34に電気パルスを選択的に印加
するための接点31を含む接続リード33のアレイを1
面に具備する加熱プレート28と、加熱プレート表面、
駆動回路32および接続リード33を被覆し、発熱体3
4および接点31は覆わない不動態化層16と、不動態
化層16に堆積され、接点31を露出し、かつ、両端を
有する多数の平行な経路溝を形成するようにパターン形
成されるパターン形成可能な層24と、穴23を有する
カバープレート22を含む。カバープレート22は経路
溝によるインク経路および経路開放端によるノズル27
を形成するようにパターン形成可能な層24と整列およ
び接合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット方
式印刷機、詳細には、漏出(crosstalk)を最小限にする
ための幾何学形状を有するパターン形成可能なインク流
誘導経路構造を備えるサーマルインクジェット方式印刷
ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のサーマルインクジェット方式印刷
ヘッドの一例では、印刷ヘッドは2つの区分、すなわ
ち、加熱プレートおよび経路プレートより構成される。
何らかの幾何学的特長が、両プレートが接合された時
に、インク滴噴射のための所要の構成をなすような態様
で両プレートに形成される。例えば、米国特許出願第
4,774,530号は、間に薄膜絶縁層を挟み上部お
よび下部シリコン基板が一体に接合されている印刷ヘッ
ドを開示している。上部基板または経路プレートの片面
には多数の平行溝が設けられ、そこにエッチングによる
凹部が備わっている。下部基板または加熱プレートと接
合されると、溝および凹部はそれぞれ印刷ヘッドのイン
ク経路およびインク溜めとなる。溝は一端が開放され、
他方の端が閉鎖されている。経路の開放端は印刷ヘッド
ノズルとして機能する。経路の閉鎖端はインク溜めに密
接しており、薄膜層のパターン形成された凹部により流
通するように配置されている。各経路は、毛管作用によ
りインク溜めからインクが充填され、ノズルの上流に発
熱体が配設されている。各発熱体は、インクに瞬間的な
蒸気泡を発生させ、印刷ヘッドノズルからインク滴を噴
射させ、それらを記録媒体に推進させるためのデータ信
号を表現する電気パルスにより選択的にトリガ可能であ
る。また、薄膜層は、発熱体を露出させ、それにより蒸
気泡をより良好に含み、空気の吸い込みを予防するよう
に発熱体をピットに配置するようにパターン形成され
る。
【0003】この印刷ヘッドの構成にはいくつかの短所
がある。例えば、シリコン経路プレートは、非直線状の
溝がより高い設計柔軟性を提供し、非三角形状のノズル
がインク滴の方向決定性を助成する場合、真っ直ぐな三
角形状の溝を形成するために異方性または方向依存性エ
ッチングされる。さらに、エッチングされたシリコン経
路プレートは、2枚のプレートの個別の加工および、そ
れらを接合する際の2枚のプレート間の極めて正確な整
列の必要性を意味する。シリコンは不透明であるので、
経路を分離し、内部のインクの漏れを防止するために必
要な表面領域の全部を接着剤が塗布されているかを判断
することが難しい。
【0004】米国特許出願第5,132,707号は、
ポリマー材料により完全に取り囲まれている共面ノズル
のアレイをノズル面に備えるサーマルインクジェット方
式印刷ヘッドを開示している。インク経路、ノズルおよ
びインク溜めは、発熱体が第1の層のピットに配設さ
れ、経路およびインク溜め凹部がその上の第2の層に作
成されるように、加熱プレート上にVacrel(登録
商標)などのポリマー材料による2層を順次堆積させパ
ターン形成することによって形成される。カバープレー
トは、カバープレートと第3の層の両方を貫通し、イン
ク導入口として機能する穴を備える、同一のポリマー材
料による第3の層を有する。第3の層を備えるカバープ
レートは、カバープレート穴を第2の層のインク溜め凹
部と整列させ、第2の層と整列および接合され、印刷ヘ
ッドをなす。
【0005】米国特許出願第5,198,834号は、
基板とオリフィス板との間に配設された隔壁を使用す
る、インク滴オンデマンドインクジェット方式プリンタ
またはペンの印刷ヘッドまたはペンを開示している。イ
ンクは隔壁に形成された経路で印刷ヘッドに流れる。隔
壁は、硬化した現像レジスト材料による2層に作成され
る。1層はソルダマスク材料であり、他方は光リソグラ
フィレジスト材料である。これら2層が一緒になり、イ
ンクによる化学浸食および、印刷ヘッドからのオリフィ
ス板の分離に抵抗する。
【0006】1996年9月12日出願の、「インクジ
ェット方式印刷ヘッドの製作方法およびその材料」と題
する、本発明と同一の譲受人に譲渡された係属中の米国
特許出願第08/712,761号は、正方形または矩
形断面を有する液体インク用毛管経路を形成可能にする
インクジェット方式印刷ヘッド製作技法を開示してい
る。シリコンチップの主表面上に犠牲層が作られ、この
犠牲層が所定のインク経路によって形成されるボイドの
形でパターン形成される。永久材料より成る永久層が犠
牲層に施用され、犠牲層の表面の一部を露出させる均一
層を形成するように両方の層をポリシングした後、犠牲
層を除去し、開放されたインク経路を形成する。カバー
プレートをパターン形成された永久層に接合し、閉鎖イ
ンク経路を作成し、印刷ヘッドとなす。好ましい犠牲層
材料にはポリイミドが含まれ、好ましい永久層材料には
ポリエチレンエーテルが含まれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、加熱
プレート上に直接形成されるインク経路構造を備え、前
記経路構造は隣接経路間の流体漏出を最小限にする、イ
ンクジェット方式印刷ヘッドを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の一面では、発熱
体、駆動回路および、各発熱体に電気パルスを選択的に
印加するための接点を含む接続リードのアレイを1面に
具備する加熱プレートであり、選択的に印加された各パ
ルスは印刷ヘッドからインク滴を噴射させるものであ
る、前記加熱プレートと、加熱プレート表面、駆動回路
および接続リードを被覆し、発熱体および接点は覆わな
い不動態化層と、不動態化層に堆積され、接点を露出
し、かつ、両端を有する多数の平行な経路溝を形成する
ようにパターン形成されるパターン形成可能な層であ
り、各経路溝は発熱体を備え、それを露出させており、
経路溝の一方の端は開放され、他方の端は閉鎖されてい
る、前記パターン形成可能な層と、穴を有し、経路溝に
よるインク経路および経路開放端によるノズルを形成す
るように前記パターン形成可能な層と接合されているカ
バープレートであり、前記穴はインク導入口およびイン
ク溜めを付与するように経路溝の閉鎖端と整列されてい
る、前記カバープレートとを具備する、低漏出経路構造
を有するインクジェット方式印刷ヘッドが提供される。
【0009】本発明の1つの実施の形態では、カバープ
レート穴は、閉鎖端付近の経路溝の間の壁がインク溜め
として機能する空間に延展し、インク滴を噴射するイン
ク経路とインク滴を噴射しない隣のインク経路との間の
漏出を排除する幾何学形状を付与するような態様で、経
路溝の閉鎖端部分を露出させるに十分な大きさを有す
る。
【0010】別の実施の形態では、開放端の反対側の経
路溝の端が、後に印刷ヘッドインク溜めの一部として機
能する共通凹部に接続される。さらに別の実施の形態で
は、共通凹部に接続される経路溝の端が、異なる距離で
共通凹部に延展する壁を有する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を添付図面を参照
して実施例によって説明する。図面において、同一の参
照番号は同一の要素を示している。
【0012】図1に、ヒートシンク26に装着され、印
刷ヘッドの前面29およびそれに配置されたインク滴噴
射ノズル27のアレイを見せるように向けられた、本発
明に従ったインクジェット方式印刷ヘッド10の略等尺
図を示す。図2についても説明すれば、インク経路20
を通る視線2−2で得られる図1の断面図であり、シリ
コン加熱プレート28は、発熱体34、破線により示さ
れた駆動回路32、および、発熱体と駆動回路とを接続
し、ワイヤボンド25によってプリント回路板30と接
続された接点31を有するリード33を備える。プリン
ト回路板は、ノズルからインク滴を噴射するために発熱
体に電流パルスを選択的に印加する、プリンタのコント
ローラまたはマイクロプロセッサ(いずれも図示せず)
と接続されている。適格な駆動回路の一例は米国特許出
願第4,947,192号に記載されている。一般に、
加熱プレート上に下地層14が形成され、その上に発熱
体、駆動回路およびリードが形成され、さらに、発熱体
および接点を露出させるようにパターン形成された不動
態化層16が形成される。
【0013】好ましい実施の形態は感光性ポリマー層を
有するが、インクにより浸食されないいずれのパターン
形成可能材料で十分であり、また、パターン形成可能材
料をパターン形成するには、反応性イオンエッチング
(RIE)または光リソグラフィを含む、いずれのウェ
ットエッチングまたはドライエッチングプロセスが使用
できるであろう。感光性ポリマー材料は、感光性ポリマ
ー層24を形成するために加熱プレート上に堆積され、
ノズルとして機能する開放端27および閉鎖端21を有
するインク経路20を生じ、また、電気リードの接点3
1を露出させるように光リソグラフィによってパターン
形成される。ガラス、石英、ケイ素、ポリマーまたはセ
ラミック材料によるカバープレート22は、貫通穴23
を備え、パターン形成された感光性ポリマー層24の表
面に適切な接着剤(図示せず)により接着される。カバ
ープレートの穴23は、経路の閉鎖端21の部分を露出
させ、その経路の閉鎖端部分21と組合わされた時に印
刷ヘッドに適切なインク供給溜めを作るために適した大
きさを有する。インク溜めから経路20へのインク流路
は矢印19で示す。オプションのノズルプレート12は
破線で示してあり、感光性ポリマー層24の経路20の
開放端27と整列されたノズル13を有する印刷ヘッド
前面29と接着されている。
【0014】米国特許補正第32,572号、米国特許
出願第4,774,530号および同第4,947,1
92号の開示と同様、本発明の加熱プレートは、シリコ
ンウエーハ(図示せず)でバッチ製造した後、印刷ヘッ
ド10の部品として個別の加熱プレート28に分割され
る。上記の特許に開示された通り、発熱体34、駆動回
路32および電気リード33の多数の組が、最初に約1
〜5μmの厚さである二酸化ケイ素といった下地層14
で被覆された(100個の)シリコンウエーハのポリシ
ングされた表面にパターン形成される。発熱体は、ホウ
化ジルコニウムといったいずれかの公知の抵抗性材料と
してよいが、例えば、米国特許出願第4,947,19
3号に開示されたような、化学気相蒸着(CVD)によ
って堆積させると同時に、駆動回路がモノリシックに作
成される、ドープされた多結晶性シリコンであることが
好ましい。その後、ウエーハは、駆動回路を含む二酸化
ケイ素層(図示せず)を形成するために洗浄および再酸
化される。さらに、燐添加ガラス層またはホウ素および
燐添加ガラス層(図示せず)が熱成長二酸化ケイ素層に
堆積され、表面を平坦化するために高温でリフローされ
る。周知の通り、発熱体と駆動回路との電気接続のバイ
アスを形成するためにフォトレジストが施用され、パタ
ーン形成され、さらに、電気リードを形成し、プリンタ
コントローラと接続されているプリント回路板とのワイ
ヤボンディング用接点を付与するためにアルミニウムメ
タライジングが施される。ポリイミド、ポリアリレンエ
ーテルケトン、ポリベンゾクサゾールまたはビスベンゾ
シクロブテン(BCB)などといったいずれかの電気絶
縁性不動態化層16が電気リードの上に約0.5〜20
μmの厚さで堆積され、発熱体および接点からは除去さ
れる。
【0015】次に、ポリイミドまたはBCBなどによる
オプションのピット層36を、図8に図示し、米国特許
出願第4,774,530号に開示された通り、発熱体
のためのピット38を作成するために堆積し、パターン
形成することができる。このオプションのピット層36
は、感光性ポリマー層24の堆積に先立って堆積され、
パターン形成される。しかし、400スポット/インチ
(spi)以上の印刷用の間隔がとられたノズルを有す
る高解像度印刷ヘッドの場合、発熱体ピットは不要であ
るとわかっている。その理由は、その大きさのノズルお
よび経路からインク滴を噴射するために生成される蒸気
泡が空気を吸い込まなくなるからである。
【0016】ヒータウエーハの形態が不均一である場
合、ウエーハは、米国特許出願第5,665,249号
に開示されたような、当業で公知の技法によってポリシ
ングが施される。その後、経路構造24が作成される感
光性パターン形成可能なポリマー層が堆積される。前述
の1996年9月12日出願の米国特許出願第08/7
12,761号に開示されたように、適格な経路材料
は、耐インク性であり、温度安定性を示し、相対的に堅
牢でありかつ容易にダイシング可能でなければならな
い。経路構造用の最も汎用的な材料は、ポリイミドまた
はポリアリレンエーテルケトン(PAEK)である。好
ましい実施の形態では、ポリイミドOCG7520(登
録商標)が使用されているが、ポリイミドは硬化した時
に約30〜50%収縮するので、発熱体ウエーハにポリ
イミドの層を堆積する際にはこの点を考慮しなければな
らない。ポリイミドの堆積後、経路の組のパターンおよ
び接点のパターンを有するマスクを用いて露光される。
パターン形成されたポリイミド経路構造層は現像され、
硬化される。1つの実施の形態では、経路構造の厚さは
30μmであるので、堆積される元の厚さは約65μm
であり、これが硬化した時に約33μmまで収縮し、さ
らに、上述のヒータウエーハの表面をポリシングするた
めに用いた同じ技法により所定の30μmまでポリシン
グされる。16μmの経路構造厚さである実施の形態の
場合、堆積される元の厚さは約40μmでなければなら
ず、これが硬化した時に約20μmまで収縮し、所定の
16μmまでポリシングされる。パターン形成されたホ
リイミド層24が硬化しポリシングされた後、ウエーハ
と同じ大きさであり多数の穴23を備えるカバープレー
ト22がポリイミド層と接合される。カバープレート2
2は経路20の閉鎖体として機能し、カバープレート穴
23は、カバープレートの貫通穴であり、インク溜めへ
のインク導入口としてだけでなくほとんどインク溜めと
して機能する。シリコンウエーハおよびウエーハと同径
のカバープレートならびにそれらに挟まれた経路構造
は、ダイシング操作によって多数の個別の印刷ヘッドに
分割される。ダイシング操作は、印刷ヘッドを分離する
だけでなく、印刷ヘッド前面29を作成し、ノズル27
を形成するために経路の一方の端を開放する。
【0017】図3について説明すれば、パターン形成さ
れ、硬化およびポリシングされたポリイミド経路構造2
4を有する1個の加熱プレート28を含むヒータウエー
ハの一部の略等尺図が示されている。カバープレートが
省略されているが、その穴23は破線で示されているの
で、穴によって得られるインク導入口およびインク溜め
の経路閉鎖端21に対する位置は判別できる。経路閉鎖
端部分およびカバープレート穴のこの幾何学形状が、経
路の閉鎖端部分を含みインク溜めを形成する。従って、
インク溜めに延展する経路壁の部分45は、インクの蒸
気泡を形成するために発熱体に電気パルスが印加された
時に、インク滴の噴射およびインク溜めへの背圧を併発
させるバッフルとして作用する。この背圧は、インクを
隣の経路から上方へ流出させ、その経路のバッフル壁に
よりインク溜めへのインクの流れを生じさせる。相対的
に大きなカバープレート穴を備えるインク溜め部分は隣
の経路の閉鎖端部分を含む部分よりもはるかに低い流れ
抵抗となるので、基本的な還流路はそのインク溜めの穴
の部分になり、隣の経路にはならない。インクの還流を
防ぐ経路壁がなければ、隣の給電またはトリガされてい
ない経路のインクが著しく隆起し、流出し、ノズル27
の周辺領域の印刷ヘッド10の前面29を濡らすであろ
う。このように、インク滴を噴射するノズルの隣または
真近のノズルが前面にインクを溢出させる傾向があり、
インク滴を噴射する2個のノズルの間に挟まれたトリガ
されていないまたは噴射しないノズルもインク滴の噴射
を生じる可能性がある。トリガされた経路による隣また
は真近のトリガされていないノズルに対するこの作用
を、「漏出」と称する。
【0018】図4は図2と同様であるが、各種経路部分
が識別されている。600spiの印刷ヘッドの好まし
い実施の形態では、カバープレートの厚さは約25〜5
00μmであり、穴は、全部の経路に及ぶに十分な長さ
である細長い穴であり、その幅Wは100〜1000μ
mである。経路構造24の厚さTは約16〜30μmで
あり、1つの実施の形態において経路断面が約30μm
×30μmとなるように、経路幅は約30μmである。
周波数応答は、約50μmである背部経路長Rによって
制御される。経路の後端部Oつまり、インク溜めに延展
しその一部となる閉鎖端部の部分は、それが過度に小さ
い場合、経路の再充填に影響するが、十分に大きい穴の
場合、そのパラメータはインク滴の噴射または再充填に
何ら影響を及ぼさない。後端部Oの十分な寸法は、約2
5μm以上である。所要の再充填パラメータおよび漏出
の管理は、寸法R,OおよびTを調整することによって
得られる。発熱体は、長さ(H)が約50〜100μ
m、幅が約25μmである。発熱体は、ノズルまたは前
面から上流方向に約40〜90μm、好ましくは50μ
mである寸法Fの間隔がとられている。破線で示したオ
プションのノズルプレート12は、厚さ約50μmであ
り、印刷ヘッド前面の各ノズル27について円錐ノズル
13を備える。円錐ノズルは整列され、経路の軸40と
一致する各自の軸42を有する。ノズル13の外部口は
直径約17μmであり、ノズル27に隣接する内部口の
直径は約26μmである。
【0019】図5は図2と同様の図であるが、カバープ
レートの代替的な実施の形態を示している。この実施の
形態では、カバープレート22’にシリコン基板が使用
され、方向依存性エッチング(ODE)によって形成さ
れる穴23’を有する。このエッチングは、経路構造2
4に接合されるシリコンカバープレート表面から行わ
れ、それによりインク溜めに異なる断面形状を作ること
ができる。
【0020】図6について説明すれば、図3と同様の図
で経路構造24の別の実施の形態が示されている。この
実施の形態では、経路端21’が接続され、共通凹部4
1に開いている。経路20の壁45が、カバープレート
穴23、共通凹部42および、少なくとも25μmの距
離Oの経路端21’の端部の組合せによって形成される
インク溜めに延展しているので、漏出は防止される。
【0021】図7は、図6の経路構造24の代替的な実
施の形態である。この印刷ヘッドの実施の形態では、経
路構造24の部分平面図は、経路端21’の経路壁45
が、OおよびO’により示したカバープレート穴23に
より形成されるインク溜め部分に延展する距離が異なっ
ていることを図示している。ここで、Oは少なくとも2
5μmであり、O’はOより大きい。インク溜めへの延
展部が異なる経路壁の組合せは、ある1群の経路の外部
経路の壁(図示せず)が介在する経路の壁よりもさらに
インク溜めに延展できるような場合に使用することがで
きる。
【0022】図8は、図2と同様の断面図であるが、米
国特許出願第4,774,530号の教示によるピット
層36を備えている。ピット層36は、400spi未
満の解像度である印刷ヘッドに有効であるが、高印刷解
像度の印刷ヘッドにも使用可能である。ピット層以外、
印刷ヘッドおよび製作方法は図1および図2の印刷ヘッ
ドと同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 インク滴噴射ノズルが見えるように向けた、
本発明に従った印刷ヘッドの略等尺図である。
【図2】 図1の視線2−2で得られる断面図である。
【図3】 カバープレートを外した図1の印刷ヘッドの
略等尺図である。
【図4】 インク経路の各部分間の寸法間隔を示す図2
と同様の図である。
【図5】 印刷ヘッドカバープレートの代替的な実施の
形態を示す図2と同様の図である。
【図6】 経路溝が共通凹部に開き、経路溝の壁が印刷
ヘッドインク溜めに延展している代替的な実施の形態を
示す図3と同様の図である。
【図7】 カバープレートを外して経路溝の壁が異なる
距離でインク溜めに延展している点を示す代替的な実施
の形態の印刷ヘッドの部分平面図である。
【図8】 本発明の別の実施の形態を示す図2と同様の
図である。
【符号の説明】
10 インクジェット方式印刷ヘッド 12 ノズルプレート 13 ノズル 14 下地層 16 不動態化層 20 インク経路 21 閉鎖端 22 カバープレート 23 貫通穴 24 感光性ポリマー層 25 ワイヤボンド 26 ヒートシンク 27 インク滴噴射ノズル 28 シリコン加熱プレート 29 印刷ヘッドの前面 30 プリント回路板 31 接点 32 駆動回路 33 リード 34 発熱体 36 ピット層 41 共通凹部 45 壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョン・アール・アンドリュース アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14550 フェアポート ビタースイートロード 28 (72)発明者 デイル・アール・イムス アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14580 ウエブスター リトルポンドウエイ 926 Fターム(参考) 2C057 AF65 AF69 AF93 AG46 AG85 AP02 AP11 AP47 AP51 AQ02 BA05 BA13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 漏出を最小限にするパターン形成可能な
    インク経路構造を有するインクジェット方式印刷ヘッド
    であって、 発熱体、駆動回路および、各発熱体に電気パルスを選択
    的に印加するための接点を含む接続リードのアレイを1
    面に具備する加熱プレートであり、選択的に印加された
    電気パルスの各々は印刷ヘッドからインク滴を噴射させ
    るものである、前記加熱プレートと、 加熱プレート表面、駆動回路および接続リードを被覆
    し、発熱体および接点は覆わない不動態化層と、 不動態化層に堆積され、接点を露出し、かつ、両端を有
    する多数の平行な経路溝を形成するようにパターン形成
    されるパターン形成可能な層であり、各経路溝は発熱体
    を備え、それを露出させており、経路溝の一方の端は開
    放され、他方の端は閉鎖されている、前記パターン形成
    可能な層と、 穴を有するカバープレートであり、前記カバープレート
    は経路溝によるインク経路および経路開放端によるノズ
    ルを形成するように前記パターン形成可能な層と整列お
    よび接合されており、前記穴は経路溝の閉鎖端と整列さ
    れ、それにより前記穴および経路閉鎖端が印刷ヘッドの
    インク溜めを形成し、前記穴が前記インク溜めへのイン
    ク導入口となる、前記カバープレートとを含むインクジ
    ェット方式印刷ヘッド。
  2. 【請求項2】 、前記カバープレート穴が、経路溝の間
    の壁が前記穴の下の空間に延展するような態様で前記経
    路溝の閉鎖端部分を露出させるに十分な大きさであり、
    また、前記インク溜めの一部としての前記閉鎖端部分は
    印刷ヘッドが印刷する際に経路間の漏出を防止するため
    にインク溜め内のバッフルとして機能する経路壁を有す
    る請求項1記載の印刷ヘッド。
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