JP2000354185A - 電子カメラ - Google Patents

電子カメラ

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JP2000354185A
JP2000354185A JP11163960A JP16396099A JP2000354185A JP 2000354185 A JP2000354185 A JP 2000354185A JP 11163960 A JP11163960 A JP 11163960A JP 16396099 A JP16396099 A JP 16396099A JP 2000354185 A JP2000354185 A JP 2000354185A
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Yoshiro Shirota
吉朗 代田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】連写記録可能な電子カメラにおいて、写りの良
い静止画像だけを自動的に高精細度記録できるようにす
る。 【解決手段】連写画像を構成する個々の静止画像に対
し、その撮影条件(ピント、露出など)から評価値(コ
ントラスト値、AF値および/またはAE値に基づく
値)を算出する。算出した評価値に基づき、連続したN
枚の静止画像毎に、その中の最も評価値の高いもの(最
も写りの良い静止画像)を自動的に選択して高い精細度
で記録する。その他のもの(相対的に写りの良くない静
止画像)は低い精細度で記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば連写機
能を備えた電子カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】近時、記録媒体(メモリ)の容量増大お
よび撮影した画像の処理速度向上に伴い、1枚づつの静
止画像撮影のみならず、短時間のうちに多数のスチルシ
ョットを連続撮影する連写機能を持った電子スチルカメ
ラが製品化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、時間的に連
続した多数の静止画像からなる連写画像ファイルを得た
場合、この連写画像ファイル全体を1つの動画ファイル
として扱う分には、問題はない。しかし、所望のシャッ
タチャンスを逃さないために連写機能を利用した場合、
あるいは1回のみの静止画撮影であっても撮影失敗を恐
れて連写機能を利用した場合、その連写画像ファイルの
中からシャッタタイミングあるいは写りが良いグッドシ
ョットを選択する必要が生じる。
【0004】しかしながら、連写画像中から所望の静止
画像(グッドショット)を選択するためには、一般に、
再生モードでコマ送りを指定し、連写画像を構成する個
々の静止画像を1コマづつ表示しながら内容チェックを
する必要があり、その操作は大変煩雑であった。
【0005】また、写りの良い画像を得るべく高精細な
画質を選択した上で連写を行なうと、画像処理し記録す
るべき画像データの量が膨大なものとなってしまい、電
子カメラの動作処理上、大きな負担となる。この場合、
連続処理できるデータ量は限られ、かつ一定容量の記録
媒体に記録できる画像数も大幅に減ってしまう。
【0006】この発明の目的は、煩雑な操作をユーザに
強要することなく、また画像処理能力および媒体容量に
あまり制限されずに、写りの良い静止画像を選択的に高
画質(高精細度)で記録できる電子カメラを提供するこ
とである。
【0007】この発明の他の目的は、記録された連写画
像中から写りの良い高精細画像だけを容易に選択して出
力できる電子カメラを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、複数の精細度を選択設定して記録可能なこの発明に
係る電子カメラは、時間的に連続した複数の静止画像
(図2のM枚)からなる連写画像の撮影を指示する第1
の指示手段(入力部40の単写/連写切替キーとMPU
30)と;この第1の指示手段により連写画像を撮影す
る撮影手段(10、20、50〜58)と;この撮影手
段により撮影される連写画像を構成する個々の静止画像
に対し、その撮影条件(ピント、露出など)から評価値
(コントラスト値、AF値および/またはAE値に基づ
く値)を算出する算出手段(MPU30と図6〜図8の
ルーチン)と;この算出手段により算出した評価値に基
づき、連続した所定数(図2のN枚)の静止画像毎に、
その中の最も評価値の高いもの(最も写りの良い静止画
像)をより高い精細度で記録媒体(60)に記録させる
とともに、その他のもの(相対的に写りの良くない静止
画像)を上記評価値の高いものよりも低い精細度で記録
媒体に記録させる記録制御手段(MPU30と図3のル
ーチン)とを具備している。
【0009】上記構成の電子カメラによれば、連写記録
中に、所定時間間隔(または所定枚数間隔)毎に撮影条
件の評価値が高く写りが良いと推定される画像を自動的
に選択して、他の画像より高精細度で記録することがで
きる。
【0010】また、(写りの悪い画像の低精細度記録に
はデータ量を割かないので)媒体の容量が無駄に消費さ
れず、限られた容量の媒体により多くの(写りの良い)
画像を記録することができる。
【0011】ここで、前記算出手段は、前記撮影条件と
して、画像のコントラスト、フォーカスおよびアイリス
のうちの少なくとも1つを採用する(図6〜図8のST
220〜ST224)ように構成できる。
【0012】また、前記記録制御手段は、画像のコント
ラスト、フォーカスおよびアイリスのうちの少なくとも
1つに基づいて(図3のST242)、前記高い精細度
の記録を行なう(図3のST244)ように構成でき
る。
【0013】さらに、前記記録制御手段は、画像のコン
トラスト、フォーカスおよびアイリスのうちの少なくと
も1つに基づいて(図3のST242)、前記低い精細
度の記録を行なう(図3のST246)ように構成する
こともできる。
【0014】このような構成の電子カメラによれば、現
実の静止画撮影に際して用いられる撮影条件に関する数
値(コントラスト値、AF値および/またはAE値)に
基づいて評価値を決定するので、特別な計算(通常の静
止画撮影では使用しないようなパラメータに基づく計
算)は不要であり、かつ(実際の撮影条件に基づく計算
であるから)評価の信頼性も高い。
【0015】また、前記連続した所定数(図2のN枚)
は、前記連写画像の枚数(図2のM枚)以下の範囲で任
意に設定可能となるように構成できる。
【0016】このような構成の電子カメラによれば、デ
ータ量が大きい高精細度の静止画像を記録する間隔(枚
数間隔あるいは連続撮影では時間間隔)を、必要に応じ
て(使用できる媒体容量とこれから撮影予定の画像枚数
などに応じて)調整できる。そうすれば、媒体容量の無
駄遣いが防止でき、撮影途中で媒体を使い切ってその後
の撮影が中段してしまう恐れを回避(または撮影中断の
可能性の低減が)できる。
【0017】また、前記電子カメラは、前記媒体に記録
された連写画像の出力方法(高精細画像だけのスキップ
再生か、全ての連写画像の再生か)を指示する第2の指
示手段(MPU30と図5のST52)と;この第2の
指示手段で指示された連写画像を構成する各静止画像に
付加されている評価値(高精細フラグ)に応じて静止画
像を選択する選択手段(MPU30と図5のST54)
とをさらに具備することができる。
【0018】このような構成の電子カメラによれば、記
録した連写画像中で撮影条件が良く写りが良いと推定さ
れる静止画像を、(ユーザによる特別な操作がなくて
も、)自動的に選択して出力できる。こうして自動選択
され出力された写りの良い静止画像のみに対して、所定
の操作(モニタ表示、プリント、メール転送、大容量光
ディスクなどへのコピー)を行なうことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の一実施の形態に係る電子カメラを説明する。 図1
は、この発明の一実施形態に係る電子カメラのシステム
構成を説明するブロック図である。
【0020】電子カメラ本体100には、オートフォー
カス/自動焦点制御機構およびオートアイリス/自動絞
り制御機構を備えた光学レンズ系10が内装されてい
る。このレンズ系10を通過した被写体光学像は、高解
像度の固体撮像素子20の受光面上に結像するようにな
っている。
【0021】ここでは、固体撮像素子として、たとえば
有効画素数が130万画素程度の単板カラーCCD20
が用いられる。この高解像度CCD20を用いて、高精
細画像/高画質(たとえば1280ドット×960ドッ
ト)および低精細画像/標準画質(たとえば640ドッ
ト×480ドット)のいずれの解像度(2種類の画質)
にも対応できるようにしている。
【0022】CCD20からは、その受光面に結像した
光学像に対応するアナログ画像信号が、所定のクロック
レートで順次読み出される。読み出されたアナログ画像
信号は、アナログ/デジタル変換器(ADC)50によ
り、たとえば8〜12ビットで量子化される(この量子
化ビット数は多い方が高画質になるが、その分多くメモ
リを消費する)。
【0023】ADC50によりデジタル化された画像信
号は、画像処理部52に供給される。この画像処理部5
2において、入力された画像信号のγ補正、ホワイトバ
ランス補正(オートホワイトバランスABW)、自動露
出調整(オートエクスポージャAE;オートアイリスの
制御信号抽出、画像信号の輝度レベル自動調整を含
む)、自動焦点調整(オートフォーカスAF;オートフ
ォーカスの制御信号抽出を含む)が行われる。
【0024】画像処理部52で処理されたデジタル画像
信号は、RGB信号またはコンポーネント信号(Y、C
r、Cb)に対応したデジタル信号ストリームとなっ
て、圧縮部54に入力される。
【0025】圧縮部54では、入力されたデジタル信号
が1枚づつのスチル画像なら、たとえばJPEG規格に
基づき画像圧縮(JPEGエンコード)を行なう。入力
されたデジタル信号が複数枚連続する連写画像なら、た
とえばモーションJPEG規格に基づき画像圧縮(モー
ションJPEGエンコード)を行なう。
【0026】なお、連写画像に関しては、MPEG規格
のIピクチャに連写画像を圧縮記録する方法もある。
【0027】圧縮されたスチル画像または連写画像デジ
タルビットストリームは、メモリ制御部58を介して、
メモリカード60の所定の記録エリア(たとえば未記録
エリアの先頭アドレスから)に、書き込まれる。このメ
モリカード60としては、たとえば容量32Mバイトの
フラッシュEEPROMを用いることができる。
【0028】メモリカード60から読み出された記録済
み画像データのデジタルビットストリームは、メモリ制
御部58を介して伸張部56に入力される。
【0029】入力された画像データは、伸張部56にお
いて、記録時の圧縮方法に対応する方法(JPEGまた
はモーションJPEG等)に従って伸張(デコード)さ
れ、圧縮前の画像データに戻る。こうして伸張された画
像データは、画像処理部52を介して表示出力回路70
に入力される。
【0030】表示出力回路70に入力された画像データ
は、カメラ本体に装備された電子ビューファインダ(T
FT型の液晶パネル等)80に入力されるとともに、シ
ステムコントローラ30の制御により、適宜、データポ
ート90を介して、外部へ出力できるようになってい
る。
【0031】システムコントローラ30は、マイクロコ
ンピュータMPUと、各種の制御プログラムやプログラ
ム実行に必要なパラメータが書き込まれたROMと、プ
ログラム実行時にワークエリアとなるRAMを含んでい
る(以下の説明では、システムコントローラ30内のM
PUに、適宜、参照符号30を割り当てている)。
【0032】図1の構成要素20、50〜58、70の
動作は、キー入力部40からのユーザ指示に基づいて、
システムコントローラ30により制御される。
【0033】このキー入力部40には、単写記録あるい
は連写記録を開始するトリガとなるレリーズボタン、電
子カメラの動作モードを記録(REC)あるいは再生
(PLAY)に切替設定する記録/再生モード切替キ
ー、撮影モードを単写あるいは連写に設定する単写/連
写切替キー、記録の画質を高画質(高精細度)あるいは
標準画質(低精細度)に設定する記録画質切替キー、再
生時に複数の記録済み静止画のコマ送り等に利用される
「+」「ー」キー、その他が、設けられている。
【0034】また、図示しないが、キー入力部40に
は、上記各種キーによる設定情報(あるいはガイドメッ
セージ)をユーザに通知する等のための液晶表示パネル
も、設けられている。なお、電子ビューファインダ80
が大型の液晶表示パネルで構成されているときは、キー
入力部40に液晶表示パネルを設けず、ファインダ80
の液晶表示パネルに上記ガイドメッセージ等を表示する
ようにしてもよい。
【0035】ここで、単写は、ワンショット・スチル撮
影時に用いるモードである。また、連写は、所定の時間
間隔で所定枚数(たとえば毎秒4コマの5秒連写で最大
20コマ分;連写コマ数M=20)の連続撮影を行なう
ときに用いるモードである。
【0036】この例において、連続する5コマ(所定数
N=5)中、評価値が最も高い(つまり最も写りが良い
と推定される)ショットだけを高精細度で媒体に記録す
るとすれば、1.25秒に1コマの割合で高精細な(高
画質な)静止画像が得られることになる。
【0037】なお、連写モードが設定された場合は、記
録画質切替キーにより、自動画質(上記例では1.25
秒間隔で5枚に1枚の割合で高画質記録がなされるモー
ド)を選択することができるようになっている。
【0038】いま、キー入力部40で記録モードと単写
モードと標準画質が指示された状態でレリーズボタンが
押されたとする。すると、これらのキー設定に対応し
て、MPU30は、画像処理部52から出力される各種
制御信号に基づき、光学レンズ系10のフォーカスおよ
びアイリス等を自動制御する。この自動制御によりその
時の条件下で最適に調整された静止画データが、メモリ
カード60に記録される。
【0039】あるいは、キー入力部40で再生モードが
指示されると、メモリカード60から、順次、記録デー
タ(1コマ以上の静止画データ)が読み出される。読み
出す静止画データの切り替え(コマ送り)は、キー入力
部40の「+」「ー」キー操作により行なうことができ
る。
【0040】図1の構成において、フォーカスの制御で
は、たとえばCCD20の受光面上の2次元画像の空間
周波数成分のうち、高域成分が最大となるように、レン
ズ制御が行なわれる。また、アイリスの制御では、たと
えばCCD20の受光面中央の平均輝度レベルが所定範
囲に収まるように、アイリス制御が行なわれる。
【0041】さらに、画像処理部52からの制御信号に
基づき、MPU30は、CCD20からのアナログビデ
オ出力の最大/最小輝度レベルがADC50の量子化可
能範囲(たとえば8ビット量子化では256階調の範囲
内)に収まるように、A/D変換時のビデオ信号レベル
の自動制御を行なう。
【0042】オートフォーカス、オートアイリスの他、
適宜、オートホワイトバランスおよびγ補正も、MPU
30の制御により実行される。こうしてピントも露出も
ホワイトバランスもビデオ信号レベルも適切に自動調整
されたデジタル画像データが、圧縮部54でコンパクト
に圧縮されてから、メモリ制御部58を介してメモリカ
ード60に書き込まれる。
【0043】なお、メモリカード60に書き込まれる圧
縮前の画像は、表示出力回路70を介してカメラ本体に
装備された電子ビューファインダ(TFT型の液晶パネ
ル等)80に入力されている。
【0044】カメラのユーザは、カメラ100のレリー
ズボタンを押す前の被写体画像をこのファインダ80越
しに見ることができる。ユーザは、このファインダ80
を見ながら、所望のショットが得られるようにカメラの
レンズを被写体に向ける。所望のショットが得られてか
らレリーズボタンが押されると、その時の画像を圧縮し
たものが、メモリカード60に書き込まれることにな
る。
【0045】この電子ビューファインダ80は、再生時
は、メモリカード60に記録された静止画ファイルをざ
っと見て(ブラウジング)ユーザが記録内容を確認する
ときにも利用される。
【0046】撮影終了後、メモリカード60に記録され
た画像データの伸張後の静止画(単写あるいは連写で得
た高精細度/高画質あるいは低精細度/標準画質のスチ
ルショット)は、電子カメラ100のデータポート90
を用いて、外部出力できるようになっている。
【0047】このデータポート90に接続される外部機
器(コンポジットビデオ入力、コンポーネントビデオ入
力あるいはRGB入力に対応したもの)としては、パー
ソナルコンピュータ用の高解像度モニタ200、ビデオ
プリンタ300、パーソナルコンピュータ400のビデ
オ入力、および/または通信モデム500等がある。
【0048】なお、メモリカード60内の撮影画像デー
タを遠隔地に短時間で送信したいときは、伸張部56で
伸張する前の圧縮されたデジタルビットストリームを直
接モデム500に入力する方法もある(もちろんモデム
500もその受信側機器も圧縮ビットストリームを処理
できるものであることが前提)。
【0049】メモリカード60から読み出された伸張後
の静止画は、そのままビデオプリンタ300でプリント
することができる。この静止画をパーソナルコンピュー
タ400に取り込めば、適当な画像処理を施し(他の画
像とのマージ、コメント入れ、画質調整、画像の一部ト
リミング等)、画像処理後の静止画をビデオプリンタ3
00でプリントしたり、モデム500を介して遠隔地に
送信したりできる。
【0050】また、メモリカード60の記録内容を、パ
ーソナルコンピュータ400のディスクドライブを介し
てCD−Rその他の大容量記憶媒体に記録したあと、メ
モリカード(フラッシュメモリ)60を全消去して、未
使用状態に戻すことができる。そうすれば、メモリカー
ド60を新同品として再度撮影記録に使用できる。
【0051】図2は、図1の電子カメラにより連写記録
(連続スチル撮影)を行なう場合の手順を説明するフロ
ーチャートである。
【0052】まず、図1のキー入力部40のユーザ操作
により、記録モードと、連写モードと、自動画質(所定
枚数毎に1枚が高画質記録されるモード)とが選択・設
定される。さらに、連写/自動画質モードにおいて、最
大連写枚数Mと、M枚中何枚毎(N枚毎)に高画質記録
をするかとが、キー入力部40の液晶表示パネル(図示
せず)の表示(ガイドメッセージ)に基づき、「+」
「ー」キーを用いて設定される。
【0053】上記ユーザ設定が済むと、図1のシステム
コントローラ(MPU/ROM/RAM)30の内部レ
ジスタ(図示せず)に、連写枚数カウンタmおよび高画
質記録カウンタnの機能が、自動的に割り当てられる
(あるいはこの用途に特定されたカウンタm、nが予め
用意されている)。
【0054】その後ユーザがキー入力部40のレリーズ
ボタンを押すと(ステップST10イエス)、カウンタ
mに初期値「1」がロードされ、かつカウンタnに初期
値「1」がロードされる(ステップST12)。
【0055】カウンタm、nの初期値ロードが済むと直
ちに、MPU30は、オートフォーカス(AF)処理を
実行する(ステップST14)。この処理により、図1
のCCD20の受光面上に、ピントの合った静止画像が
投影される。このピントが合ったときのAF制御信号の
内容(たとえば、CCD受光面上の静止画像の空間周波
数成分のうち、高域成分が多いほど値が大きくなる信
号)は、後の評価値算出に利用できる。
【0056】上記AF処理が済むと(あるいはAF処理
と同時並行して)、MPU30は、オートアイリス(ま
たはオートエクスポージャAE)処理を実行する(ステ
ップST16)。この処理により、CCD20の受光面
中央付近の平均輝度が、使用するCCDの光電変換特性
に合った値に自動的に調整される。このときのAE制御
信号の内容(たとえば暗部ノイズが目立たず明部の白飛
びが出ないようなAE値)は、後の評価値算出に利用で
きる。
【0057】上記AF処理およびAE処理が済むと、ピ
ントおよび露出が最適な値に自動調整された静止画像が
図1の画像処理部52に入力されていることになる。こ
の静止画像に対して、MPU30は、オートホワイトバ
ランス(AWB)処理を実行する(ステップST1
8)。このAWB処理により、たとえば白熱電球照明の
室内撮影で得られた画像(色温度が低く赤みがかってい
る)が、自然光の下で撮影されたような画像(たとえば
色温度6500°K)に自動調整される。
【0058】以上の処理後、そのときの条件下でピント
も露出もホワイトバランスも最適に調整された静止画像
(スチルショット)は、一旦、高精細度(高画質)画像
として撮影され(ステップST20)、システムコント
ローラ30の内部RAMに格納される(以下の説明で
は、システムコントローラ30内のRAMに、適宜、参
照符号30を割り当てている)。
【0059】そのあと直ちに、撮影された静止画像の評
価値が算出され(ステップST22)、算出された評価
値(コントラストに関する評価値、ピントに関する評価
値、露出に関する評価値等)が、この画像の属性情報と
して、RAM30に格納された画像データに付加され
る。
【0060】こうして評価値の属性情報が付加された画
像データが、N枚分、RAM30に一時的に格納される
まで、カウンタnがインクリメントされ(ステップST
24内のステップST250;図3を参照して後述)、
同時にカウンタmもインクリメントされる(ステップS
T26)。
【0061】連写撮影中にレリーズボタンが押されなけ
れば(ステップST28ノー)、連写動作は継続され
る。連写継続中、カウンタmが最大連写枚数Mを越えな
ければ(ステップST30ノー)、次の撮影タイミング
(たとえば秒4コマの連写なら前の撮影から0.25秒
後)で、ステップST14の処理に戻る(ステップST
32イエス)。
【0062】連写撮影中にユーザがレリーズボタンを押
すか(ステップST28イエス)、カウンタmが最大連
写枚数Mを越えれば(ステップST30イエス)、MP
U30は、以上のステップST14〜ST32の処理ル
ープから抜ける。
【0063】上記処理ループを抜けると(つまり連写が
終了すると)、連写画像をファイル化する後処理がなさ
れる(ステップST34)。この後処理において、たと
えばモーションJPEGファイルとしてのヘッダ部設定
等が行われる。
【0064】具体例を示せば、この後処理において、図
4に示すように、連写画像の一群にモーションJPEG
を示す拡張子.mjpが付いたファイル名「990309101004.m
jp」が付与され、ファイル内のそれぞれの画像データに
JPEGを示す拡張子.jpgが付いたファイル名「990309
101004-01.jpg」〜「990309101004-04.jpg」が付与さ
れ、かつ記録画質を示す高精細フラグ(0なら低精細、
1なら高精細)が付与される。
【0065】その後、連写記録中(ステップST36ノ
ー)に再びユーザがレリーズボタンを押せば(ステップ
ST10イエス)、ステップST10〜ST36のルー
プの処理が反復される。
【0066】一方、ユーザがキー入力部40を操作し
て、単写モードに切替たり、あるいは再生モードに切り
替えたりすれば、連写記録は終了する(ステップST3
6イエス)。
【0067】図3は、図2の画像圧縮処理/記録ステッ
プST24の具体例を説明するフローチャートである。
【0068】連写撮影中、高画質記録カウンタnが高画
質記録画像を選択するグループの枚数Nに達していなけ
れば(ステップST240ノー)、MPU30は、カウ
ンタnを1つインクリメントし(ステップST25
0)、図1のステップST26の処理にリターンする。
【0069】連写撮影中、高画質記録カウンタnがNに
達すれば(ステップST240イエス)、MPU30
は、そのワークメモリであるRAMに一時記憶されたN
枚の高精細画像の属性情報を参照する(ステップST2
42)。
【0070】参照されたN枚の画像の下記属性(1)〜
(3)のうち、少なくとも1つ(処理速度その他の事情
が許せば全部)に基づいて、最も評価の高いもの(つま
り最も写りがよいスチルショット)が選び出される: (1)コントラストに関する評価値(詳細は図6参照し
て後述する); (2)ピントに関するAF評価値(詳細は図7参照して
後述する); (3)露出に関するAE評価値(詳細は図8参照して後
述する)。
【0071】こうして選出された最高評価の静止画デー
タの高精細フラグに”1”がセットされる(図4の画像
フォルダ中の3番目の画像ファイル参照)。
【0072】高精細フラグに”1”がセットされた画像
は、高精細モード(たとえば1280ドット×960ド
ットの解像度)の画像データとしてJPEG(あるいは
モーションJPEG)圧縮され、圧縮された高精細度画
像データがメモリカード60に記録される(ステップS
T244)。
【0073】高精細画像データの圧縮/記録が済んだ
後、残りNー1枚の静止画データの高精細フラグは、”
0”にセットされる(図4の画像フォルダ中の1番目お
よび2番目の画像ファイル参照)。
【0074】高精細フラグに”0”がセットされた画像
は、低精細モード(たとえば640ドット×480ドッ
トの解像度)の画像データとしてJPEG(あるいはモ
ーションJPEG)圧縮され、圧縮された高精細度画像
データがメモリカード60に記録される(ステップST
246)。
【0075】こうしてRAM30中のN枚の画像データ
が高精細度(高画質)および低精細度(標準画質)でメ
モリカード60に記録されたあと、RAM30の連写画
像データ記録エリアはクリアされる(あるいはオーバー
ライト可能状態にされる)。
【0076】そして、カウンタnが1に初期化され(ス
テップST248)、次のN枚グループの連写動作(図
2のステップST10〜ST32)に移る。
【0077】なお、図2のステップST18のAWB処
理における色温度の自動調整値を、連写撮影した静止画
像毎に属性情報として記憶し、記憶された色温度データ
が6500°Kから大きく外れるもの(たとえば500
0°K以下の赤みがかった画像あるいは8000°K以
上の青みがかった画像)を、図3のステップST242
における評価に利用してもよい。
【0078】たとえば、N枚中2枚がAF値もAE値も
同様に良好な値を示しているが、一方は6500°Kの
色温度にAWB調整されたのに他方は6500°KにA
WB調整できなかった場合、6500°Kに調整された
1枚を、N枚中で高画質記録する画像として選択でき
る。
【0079】それでも区別できないような同一評価の静
止画がN枚のグループ中に2枚以上あるときは、画像フ
ァイルのシリアル番号の最も小さなもの(または最も大
きなもの)を高画質記録用に選択することができる。
【0080】あるいは、区別できないような同一評価の
静止画がグループ中に2枚以上あるときは、その高評価
画像全てを高画質で記録するようにしてもよい。
【0081】また、図3には図示していないが、カウン
タnが1からインクリメントされてn=Nになる前に連
写が終了した場合は、そのときのn枚分の画像は、全て
低精細度(標準画質)でメモリカード60に記録される
よう構成できる。
【0082】たとえば、5枚毎(N=5)に高精細記録
しながら23枚連写する(M=23)場合は、最後の2
1枚目〜23枚目はn=Nになる前に連写が終了する。
この場合、最後の21枚目〜23枚目の画像は全て低精
細度(標準画質)でメモリカード60に記録される。
【0083】ところで、サイズの大きな画像データの圧
縮(JPEGエンコードまたはモーションJPEGエン
コード)およびその記録は、全体の処理中で相対的に見
れば、時間がかかる処理である。そこで、図3のステッ
プST244〜ST246において、n枚目の画像デー
タの圧縮が済んだ後、n+1枚目の画像圧縮をしている
間に圧縮済みのn枚目の画像データをメモリカード60
に書き込むようなパイプライン処理(並列処理)がなさ
れるよう、図1のシステムコントローラ30のプログラ
ムを構成してもよい。
【0084】このようにすれば、所定間隔(たとえば毎
秒4コマ間隔)で連写しながらN枚(たとえば5枚)分
の画像がバッファ(RAM30)にたまった時点で、そ
の後の連写を継続しながら、圧縮と記録を同時並行して
実行できるようになる。
【0085】図4は、図2の連写記録により得られたフ
ァイルの構成(フォーマット)を例示している。この例
は、異なる画素構成(異なる解像度)の連続した静止画
からなる連写画像を1つのフォルダファイル内にまとめ
て管理する場合に、適している。
【0086】この例では、「990309101004.mjp」という
ファイル名のモーションJPEGファイル(拡張子.mj
p)のフォルダに、「990309101004-01.jpg」というファ
イル名で高精細フラグが”0”の標準画質(640×4
80ドット)静止画JPEGファイル(拡張子.jpg)
と、「990309101004-02.jpg」というファイル名で高精
細フラグが”0”の標準画質(640×480ドット)
静止画JPEGファイル(拡張子.jpg)と、「99030910
1004-03.jpg」というファイル名で高精細フラグが”
1”の高画質(1280×960ドット)静止画JPE
Gファイル(拡張子.jpg)等が、順番に格納されてい
る。
【0087】各JPEGファイルのヘッダ部において、
解像度(垂直・水平画素数)が定義される。
【0088】さらに、モーションJPEGファイルのヘ
ッダ部において、高精細フラグの内容(0か1か)に応
じた2種類の解像度(垂直・水平画素数)が定義され
る。
【0089】なお、高精細フラグを2ビット構成とすれ
ば、最大4種類の画質(解像度)を識別できる。たとえ
ば、フラグ”01”で標準画質(たとえば640×48
0ドット)を指定し、フラグ”10”で準高画質(たと
えば900×680ドット)を指定し、フラグ”11”
で高画質(たとえば1280×960ドット)を指定
し、フラグ”00”で低画質(たとえば320×240
ドット)を指定してもよい。
【0090】あるいは、フラグ”01”で標準画質(た
とえば640×480ドットで8ビット階調)を指定
し、フラグ”10”で準高画質(たとえば640×48
0ドットで10ビット階調)を指定し、フラグ”11”
で高画質(たとえば1280×960ドットで12ビッ
ト階調)を指定し、フラグ”00”で低画質(たとえば
640×480ドットで6ビット階調)を指定できる。
【0091】図1の電子カメラにより行われる連写画像
再生手順の一例を説明するフローチャートである。な
お、図1のメモリカード60には、連写ファイルのみな
らず単写ファイルも記録されている可能性があるが、こ
こでは連写ファイルの再生だけに注目して説明する。
【0092】図1のキー入力部40のキー操作で再生モ
ードが選択されると、システムコントローラ30のMP
Uは、メモリカード60に記録された最新の連写画像フ
ァイル(メモリアドレス番号の大きい側のモーションJ
PEGファイル)を選択する(ステップST50)。
【0093】再生すべきファイル(図4に示すようなフ
ォーマットのモーションJPEGファイルフォルダ)が
選択されたあと、その再生方法が指定される(ステップ
ST52)。このとき、キー入力部40の液晶表示パネ
ル(図示せず)に、たとえば以下のようなガイドメッセ
ージが表示される: 「スキップ再生しますか? イエス → 「+」キーを押して下さい。
【0094】ノー → 「ー」キーを押して下さい。
【0095】ステップST52において「ー」キーが押
され、スキップ再生しない場合は(ステップST52ノ
ー)、ステップST50で選択されたファイルの先頭画
像(図4を例にとればファイル名「990309101004-01.jp
g」の画像)が選択され(ステップST56)、選択さ
れた画像が図1の電子ビューファインダ80(あるいは
外部モニタ200)に表示される(ステップST5
8)。
【0096】この状態で、キー入力部40の「+」キー
が押されると(ステップST60イエス)、次の画像
(図4ではファイル名「990309101004-02.jpg」の画
像)が選択され(ステップST62)、そこに画像デー
タがあれば(ステップST68イエス)、選択された画
像がファインダ80(またはモニタ200)に表示され
る(ステップST58)(静止画1枚分のコマ送りに対
応)。
【0097】一方、静止画のコマ送りが何枚かなされた
あとにキー入力部40の「ー」キーが押されると(ステ
ップST64イエス)、1コマ前の画像が選択される
(ステップST66)。そこに画像データがあれば(ス
テップST68イエス)、選択された画像がファインダ
80(またはモニタ200)に表示される(ステップS
T58)(静止画1枚分のコマ戻しに対応)。
【0098】以上の操作(ステップST58〜ST6
8)の反復により、選択された画像フォルダ(図4参
照)中の全ての画像ファイルを、1コマづつ見る(ブラ
ウジングする)ことができる。
【0099】ステップST52において「+」キーが押
され、スキップ再生が実行される場合は(ステップST
52イエス)、図1のMPU30は、選択されたファイ
ル中で高精細フラグが”1”の画像(図4ではファイル
名「990309101004-03.jpg」の画像)を検索する(ステ
ップST54)。
【0100】高精細フラグが”1”の画像ファイルが見
つかれば(ステップST54イエス)、その画像が選択
され(ステップST76)、選択された画像が電子ビュ
ーファインダ80(あるいは外部モニタ200)に表示
される(ステップST78)。
【0101】この状態で、キー入力部40の「+」キー
が押されると(ステップST80イエス)、次の画像
(図4には図示せず)が選択され(ステップST8
2)、そこに画像データがあれば(ステップST88イ
エス)、選択された画像がファインダ80(またはモニ
タ200)に表示される(ステップST78)(高精細
度の静止画に限った1枚分のコマ送りに対応)。
【0102】一方、高精細静止画のコマ送りが何枚かな
されたあとにキー入力部40の「ー」キーが押されると
(ステップST64イエス)、1コマ前の高精細画像が
選択される(ステップST66)。そこに画像データが
あれば(ステップST68イエス)、選択された高精細
画像がファインダ80(またはモニタ200)に表示さ
れる(ステップST78)(高精細度の静止画に限った
1枚分のコマ戻しに対応)。
【0103】以上の操作(ステップST78〜ST8
8)の反復により、選択された画像フォルダ(図4参
照)中の高精細度(高画質)画像ファイルだけを、1コ
マづつ見る(ブラウジングする)ことができる。
【0104】上記「+」「ー」キー操作で現在選択され
ている連写画像ファイルのブラウジングが済むと、再生
を終了しない場合は(ステップST70ノー)、「+」
「ー」キー操作により、次の(または前の)モーション
JPEGファイル(フォルダ)が選択される(ステップ
ST72)。その後、ステップST52〜ST68また
はステップST76〜ST88の操作を反復することに
より、次(前)のモーションJPEGファイルのブラウ
ジングががなされる。
【0105】なお、プリンタ(あるいはパーソナルコン
ピュータシステム)がメモリカード60の着脱ポートを
持ち、メモリカードから直接データを読み出しJPEG
デコードしたあとに静止画プリントをする機能をもつ場
合は、そのようなプリンタ(あるいはパーソナルコンピ
ュータシステム)にも、図5の再生処理を適用すること
ができる。
【0106】図6は、図2の評価値算出ステップST2
2の具体例(コントラストに基づくもの)を説明するフ
ローチャートである。
【0107】通常、コントラストの低い画像は生彩感に
乏しく画質が良くない。一方、コントラストが強すぎて
もギラギラした感じがつきまとい不自然な画調となるこ
とがある。適当なコントラストを持った画像は生彩感が
ありながら自然で高画質となることが多い。結局、「度
を越さない程度で十分大きなコントラスト」を持った画
像の画質が良い傾向にあるので、そのようなコントラス
トの画像を高く評価する。
【0108】上記評価に用いるコントラストのデータと
しては、図1のCCD20の受光面の中央付近に投影さ
れた画像に関して、A/D変換後の画像のピクセルデー
タの明暗レベル分布を利用する。この明暗レベル分布に
おいて、明レベル部分と暗レベル部分との差(コントラ
スト)を算出し、算出されたコントラスト値が、上記
「度を越さない程度で十分大きなコントラスト」に相当
する値に近い程、高い評価値を付ける。こうして得られ
たコントラスト評価値を、図1のシステムコントローラ
30の内部RAMに一時記憶する(ステップST22
0)。
【0109】図7は、図2の評価値算出ステップST2
2の具体例(オートフォーカス/自動焦点制御に基づく
もの)を説明するフローチャートである。
【0110】一般に、フォーカスの甘い(ピンぼけ)画
像の画質は良くない。意図的にソフトフォーカスを狙う
場合は別として、フォーカスはシャープなほど高画質と
なる。
【0111】シャープなフォーカスで捉えた被写体は、
一般的には、微細な部分を明確に含む傾向が強い。この
ような被写体は、明確な微細部分の存在によって、高い
空間周波数成分を多く含むようになる。このように高い
空間周波数成分を多く含む画像を高く評価する。
【0112】上記評価に用いるフォーカスのデータとし
ては、図1のレンズ系10のオートフォーカスの制御量
に応じて変化するA/D変換後の画像データのうち、高
い空間周波数成分に対応した信号を利用する。オートフ
ォーカスの制御収束点(AFでピントが合った点)にお
ける高い空間周波数成分のデータ値は、CCD20に結
像した画像に含まれる画像が細かい程大きな値をとる。
そこで、このデータ値の大小(図7のステップST22
2でフォーカス制御量と記載したものに対応)を、フォ
ーカスに関する評価値とする。こうして得られたフォー
カス評価値を、図1のシステムコントローラ30の内部
RAMに一時記憶する(ステップST222)。
【0113】図8は、図2の評価値算出ステップST2
2の具体例(オートアイリス/自動絞り制御またはオー
トエクスポージャ/自動露光制御に基づくもの)を説明
するフローチャートである。
【0114】一般に、露出不足の画像は、コントラスト
が低くかつノイズが多くなって、低画質となる。一方、
露出過多の画像は、白飛びして細かな画像情報が消失
し、コントラストも低くなり、やはり低画質となる。
【0115】つまり、良好な画質を確保するためには、
使用するCCD20の特性に応じて、適正な露出の範囲
が存在する。被写体の明るさに応じた適正露出範囲を得
るために、図1のレンズ系10にはオートアイリス機構
が設けられている。
【0116】このオートアイリスの制御量は、被写体が
暗すぎてCCD20から得られる画像信号の輝度レベル
が過小なときに減少し、CCD20に入射する光量を上
げる。また、被写体が暗すぎてCCD20から得られる
画像信号の輝度レベルが過大なときに増大し、CCD2
0に入射する光量を下げる。つまり、CCD20に入射
する光量が適量な範囲(適正露出)にあれば、このアイ
リス制御量も適正露出に対応した範囲内に収まるように
なる。
【0117】そこで、オートアイリス(あるいはオート
エクスポージャAE)制御が済んだあとのアイリス制御
量が(事前に試験的に求めた)最適な露出量にどれだけ
近いかを、アイリス(または露出)に関する評価値とす
る。こうして得られたアイリス評価値を、図1のシステ
ムコントローラ30の内部RAMに一時記憶する(ステ
ップST224)。
【0118】この発明の実施の形態によれば、 1>連写撮影時、所定枚数毎に、評価値の高いもの1枚
を、他より高精細度(高画質)で、媒体に記録できる。
このため、写りの良い画像が得られる一方で、媒体(メ
モリカード等)容量を無駄に消費しない。
【0119】2>評価値は、コントラスト値、オートフ
ォーカス値、オートアイリス値(露出検出値)のうちの
少なくとも1つに基づき算出できる。これらの値の検出
には特殊な計算処理は不要であり、検出結果の信頼性は
高い。
【0120】3>評価値がチェックされる所定枚数
(N)を任意に設定できる。このため、ユーザは、状況
に応じて高精細記録(高画質記録)の枚数を設定でき
る。
【0121】たとえばスタジオでモデルの写真を連続撮
影する場合、どのショットを後で利用するか分からない
ので、所定枚数Nを1とし、全数高精細記録にできる。
【0122】あるいは、山林地でランダムに野鳥を撮影
する場合、常に良好なコントラスト、フォーカスおよび
/またはアイリスで撮影される保証はない。この場合、
画質あるいは撮影内容が不満なミスショットが多く出る
可能性が高いので、所定枚数Nを、たとえば5枚置きに
設定し、5回の撮影中ベストなものだけを高精細記録す
る(残り4枚は低画質記録)。
【0123】ユーザが5枚中4枚も低画質記録になって
は困ると思えば、所定枚数を、たとえば3に設定でき
る。あるいは、「へたな鉄砲も数打ちゃ当たる」式に連
続撮影する場合、多数でると予想されるミスショットに
記録容量を喰われたくないときは、所定枚数を10枚置
きにすることもできる。
【0124】4>高精細記録したものだけを見るスキッ
プ再生が可能である。このスキップ再生により、撮影後
の観賞において、写りの悪いものは飛ばして高精細ショ
ットだけを自動的に選択して再生できる。
【0125】
【発明の効果】この発明によれば、煩雑な操作をユーザ
に強要することなく、また画像処理能力および媒体容量
にあまり制限されずに、写りの良い静止画像を選択的に
高精細度で記録できる電子カメラを提供できる。
【0126】あるいは、この発明によれば、記録された
連写画像中から写りの良い高精細画像だけを容易に選択
して出力できる電子カメラを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る電子カメラのシス
テム構成を説明するブロック図。
【図2】図1の電子カメラにより行われる連写記録(連
続スチル撮影)手順の一例を説明するフローチャート
図。
【図3】図2の画像圧縮処理/記録ステップST24の
具体例を説明するフローチャート図。
【図4】図2の連写記録により得られたファイルの構成
(フォーマット)を例示する図。
【図5】図1の電子カメラにより行われる連写画像再生
手順の一例を説明するフローチャート図。
【図6】図2の評価値算出ステップST22の具体例
(コントラストに基づくもの)を説明するフローチャー
ト図。
【図7】図2の評価値算出ステップST22の具体例
(オートフォーカス/自動焦点制御に基づくもの)を説
明するフローチャート図。
【図8】図2の評価値算出ステップST22の具体例
(オートアイリス/自動絞り制御またはオートエクスポ
ージャ/自動露光制御に基づくもの)を説明するフロー
チャート図。
【符号の説明】
10…光学レンズ系(オートフォーカス機構/オートア
イリス機構付);20…CCD(高解像度固体撮像素
子);30…システムコントローラ(マイクロコンピュ
ータMPU、プログラムメモリROM、ワークメモリR
AMを含む);40…キー入力部(レリーズボタン、記
録/再生モード切替キー、単写/連写切替キー、記録画
質(記録解像度)切替キー、+/ーキーなどを装備);
50…ADC(画像信号のアナログ/デジタル変換
器);52…画像処理部;54…圧縮部(JPEGまた
はモーションJPEGのエンコーダ);56…伸張部
(JPEGまたはモーションJPEGのデコーダ);5
8…メモリ制御部;60…メモリカード;70…表示出
力回路;80…電子ビューファインダ(TFT型液晶表
示パネル等);90…データポート;100…電子カメ
ラ本体;200…高解像度モニタ(パーソナルコンピュ
ータの外部モニタ等);300…カラービデオプリンタ
(またはパーソナルコンピュータ用カラープリンタ);
400…パーソナルコンピュータ;500…通信モデ
ム。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の精細度を選択設定して記録可能なも
    のであって、 時間的に連続した複数の静止画像からなる連写画像の撮
    影を指示する第1の指示手段と;この第1の指示手段に
    より連写画像を撮影する撮影手段と;この撮影手段によ
    り撮影される連写画像を構成する個々の静止画像に対
    し、その撮影条件から評価値を算出する算出手段と;こ
    の算出手段により算出した評価値に基づき、連続した所
    定数の静止画像毎に、その中の最も評価値の高いものを
    より高い精細度で記録媒体に記録させるとともに、その
    他のものを上記評価値の高いものよりも低い精細度で記
    録媒体に記録させる記録制御手段とを具備したことを特
    徴とする電子カメラ。
  2. 【請求項2】前記算出手段が、前記撮影条件として、画
    像のコントラスト、フォーカスおよびアイリスのうちの
    少なくとも1つを採用するように構成されたことを特徴
    とする請求項1に記載の電子カメラ。
  3. 【請求項3】前記記録制御手段が、画像のコントラス
    ト、フォーカスおよびアイリスのうちの少なくとも1つ
    に基づいて、前記高い精細度の記録を行なうように構成
    されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の電子カメラ。
  4. 【請求項4】前記記録制御手段が、画像のコントラス
    ト、フォーカスおよびアイリスのうちの少なくとも1つ
    に基づいて、前記低い精細度の記録を行なうように構成
    されたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいず
    れか1項に記載の電子カメラ。
  5. 【請求項5】前記連続した所定数が、前記連写画像の枚
    数以下の範囲で任意に設定可能となるように構成された
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1
    項に記載の電子カメラ。
  6. 【請求項6】前記媒体に記録された連写画像の出力方法
    を指示する第2の指示手段と;この第2の指示手段で指
    示された連写画像を構成する各静止画像に付加されてい
    る評価値に応じて静止画像を選択する選択手段とをさら
    に具備したことを特徴とする請求項1ないし請求項5の
    いずれか1項に記載の電子カメラ。
  7. 【請求項7】前記静止画がJPEG規格あるいはモーシ
    ョンJPEG規格に従って圧縮されたファイルフォーマ
    ットで記録されることを特徴とする請求項1ないし請求
    項6のいずれか1項に記載の電子カメラ。
  8. 【請求項8】前記選択手段で選択された静止画像のデー
    タを外部に供給するデータポートをさらに具備したこと
    を特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に
    記載の電子カメラ。
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