JP2000353912A - フェーズドアレイアンテナ装置 - Google Patents

フェーズドアレイアンテナ装置

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JP2000353912A
JP2000353912A JP11164697A JP16469799A JP2000353912A JP 2000353912 A JP2000353912 A JP 2000353912A JP 11164697 A JP11164697 A JP 11164697A JP 16469799 A JP16469799 A JP 16469799A JP 2000353912 A JP2000353912 A JP 2000353912A
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nonlinear
input power
phased array
ferrite device
phase
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JP11164697A
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English (en)
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Makoto Tsutsumi
誠 堤
Tetsuya Ueda
哲也 上田
Yohei Ishikawa
容平 石川
Kazuya Kawabata
一也 川端
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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  • Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フェーズドアレイアンテナ装置1におけるビ
ームの指向性の向きを大きく変化させることを可能とす
る。 【解決手段】 各アンテナ2の入力部21にはそれぞれ
AGCアンプ5を介して非線形フェライトデバイス6を
接続し、各非線形フェライトデバイス6にはそれぞれ入
力電力導入部7を介して可変減衰器8を接続する。非線
形フェライトデバイス6は入力電力の大きさに応じて出
力電力の位相が変化するものである。各可変減衰器8の
減衰量を可変することにより、可変減衰器8を通して非
線形フェライトデバイス6に加えられる入力電力の大き
さが可変し、これにより、出力電力の位相が変化する。
この出力電力の位相変化によって、フェーズドアレイア
ンテナ装置1におけるビームの指向性の向きを可変制御
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーダー等に使用
されるフェーズドアレイアンテナ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図9にはフェーズドアレイアンテナ装置
の主要構成の一例が模式的に示されている。この図9に
示すように、フェーズドアレイアンテナ装置1は、複数
のアンテナ2(2a,2b,・・・)を有し、これら各
アンテナ2は互いに間隔を介して整列配置されており、
各アンテナ2はそれぞれ対応した移相器3(3a,3
b,・・・)に接続され、各移相器3は共通の合波器4
に接続されている。
【0003】上記合波器4から各移相器3を介して各ア
ンテナ2に電力が供給されると、該電力に基づいて各ア
ンテナ2から電波が送信される。また、各アンテナ2が
電波を受信すると、その電波に基づいた電力が各アンテ
ナ2からそれぞれ対応する移相器3を通して共通の合波
器4に供給される。
【0004】上記移相器3は送信時に合波器4側から供
給された入力電力、あるいは、受信時に各アンテナ2か
ら加えられた入力電力の位相を変化させ該位相変化後の
電力を出力する構成を有している。
【0005】フェーズドアレイアンテナ装置1では、各
移相器3毎に入力電力の位相に対する出力電力の位相の
変化量Δψを可変制御することが可能な構成となってお
り、各移相器3の位相変化量Δψを可変制御することに
よって、フェーズドアレイアンテナ装置1の送受信のビ
ームにおける指向性の向きを制御することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記移相器
3としては、バリキャップダイオードあるいはPINダ
イオードを利用したもの等の様々な構成のものが提案さ
れているが、それら提案の移相器は前記位相変化量Δψ
の可変可能範囲が狭く、このために、フェーズドアレイ
アンテナ装置1におけるビームの指向性の向きを大きく
変化させることができず、満足できるものではなかっ
た。
【0007】また、フェーズドアレイアンテナ装置1に
は、ビームの指向性の向きを制御するだけでなく、指向
性の形の制御、つまり、サイドローブの向きやヌル点の
制御が要求される場合がある。その指向性の形を制御す
るためには、各移相器3からアンテナ2に向けてあるい
は合波器4に向けて出力される電力の振幅および位相を
制御する必要があるが、従来の移相器3では、前記電力
の振幅を変化させても位相は変化せず、上記電力の振幅
と位相を可変制御するための手段を上記移相器3とは別
個に設けなければならず、回路構成が複雑になるという
問題があった。
【0008】本発明は上記課題を解決するために成され
たものであり、第1の目的は、ビームの指向性の向きを
大きく可変制御することができるフェーズドアレイアン
テナ装置を提供することであり、第2の目的は、簡単な
回路構成で、指向性の向きだけでなく形をも容易に制御
することを可能とするフェーズドアレイアンテナ装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決す
る手段としている。すなわち、第1の発明は、複数配列
配置されたアンテナと、各アンテナの入力側に接続され
ている非線形フェライトデバイスと、各非線形フェライ
トデバイスに入力電力を導入する入力電力導入部とを有
し、前記各非線形フェライトデバイスは上記入力電力導
入部を介して供給される入力電力の大きさに応じて、ア
ンテナへ向けて出力される電力の位相を変化させる移相
器として機能する構成をもって前記課題を解決する手段
としている。
【0010】第2の発明は、上記第1の発明の構成を備
え、各非線形フェライトデバイスに加えられる入力電力
の大きさを各非線形フェライトデバイス毎に制御する入
力電力制御手段を備え、該入力電力制御手段によって、
各非線形フェライトデバイスの入力電力の大きさを制御
して各非線形フェライトデバイスの出力電力の位相およ
び振幅を制御し、この制御によりフェーズドアレイアン
テナ装置におけるビームの指向性の向きおよび形を制御
することを特徴として構成されている。
【0011】第3の発明は、上記第1の発明の構成を備
え、各非線形フェライトデバイスに加えられる入力電力
の大きさを各非線形フェライトデバイス毎に制御する入
力電力制御手段と、各非線形フェライトデバイスから出
力する出力電力の振幅を揃える方向に上記各出力電力の
振幅を補正する振幅補正手段とが設けられており、これ
ら入力電力制御手段と振幅補正手段によって、各非線形
フェライトデバイスの出力電力の位相と振幅のうちの位
相のみを可変制御してフェーズドアレイアンテナ装置に
おけるビームの指向性の向きを制御することを特徴とし
て構成されている。
【0012】第4の発明は、上記第1又は第2又は第3
の発明の構成を備え、非線形フェライトデバイスは、フ
ェライト薄膜と、該フェライト薄膜の表面に形成された
マイクロストリップラインとを有して構成されているこ
とを特徴として構成されている。
【0013】第5の発明は、上記第4の発明の構成を備
え、フェライト薄膜はYIGにより構成されていること
を特徴として構成されている。
【0014】第6の発明は、上記第1〜第5の発明の何
れか1つの発明の構成を備え、非線形フェライトデバイ
スに直流の磁場を印加する磁場印加手段と、上記直流の
磁場の大きさと向きの一方又は両方を変化させる磁場制
御手段とが設けられていることを特徴として構成されて
いる。
【0015】上記構成の発明において、非線形フェライ
トデバイスは入力電力の大きさに応じて出力電力の位相
が変化するという特有な特性を備えている。この発明で
は、その特有な特性を生かし、非線形フェライトデバイ
スを移相器として機能させている。
【0016】上記非線形フェライトデバイスは、従来の
移相器と比べて、入力電力の位相に対する出力電力の位
相の変化量を大きくすることが可能である。この非線形
フェライトデバイスを移相器として用いることにより、
フェーズドアレイアンテナ装置におけるビームの指向性
の向きを大きく変化させることが可能となる。
【0017】また、非線形フェライトデバイスに入力す
る入力電力の大きさを変化させることによって、必然的
に、非線形フェライトデバイスの出力電力の振幅が変化
する。このことから、非線形フェライトデバイスに加え
られる入力電力の大きさを可変制御することによって、
アンテナへの出力電力の位相だけでなく、振幅をも可変
制御することが可能となる。つまり、回路構成を複雑化
することなく、上記電力の位相および振幅の可変制御を
容易に行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、この発明に係る実施形態
例を図面に基づき説明する。
【0019】本発明者は、YIG(yttrium,iron,garne
t)等のフェライト材料を用いた非線形フェライトデバ
イスにより、今までにない画期的な移相器を得ることが
できることに気付いた。その非線形フェライトデバイス
は、加えられる入力電力の大きさに応じて出力電力の位
相が可変するという特有な特性を備えているものであ
る。
【0020】図1にはアンテナを2本、上記非線形フェ
ライトデバイスを2個使用して構成された測定回路がブ
ロック図により示されている。
【0021】この図1の回路において、3.2GHzのR
F信号は、パルス変調器30により50nsecで振幅変
調され、アッテネータ31を介して増幅器32に入力し
て増幅される。この増幅器32の出力は2つに分流し、
一方の信号はアッテネータ33により信号が弱められ、
入力導入部7aと非線形フェライトデバイス6aを順に
通り増幅器34により再び増幅されてアンテナ2aに導
かれる。他方の信号は、上記増幅器32からそのまま入
力導入部7bを介して非線形フェライトデバイス6bに
入力する。非線形フェライトデバイス6bの出力は、ア
ンテナ2bから放射される信号がアンテナ2aから放射
される信号と同じ振幅となるように、アッテネータ35
により調整されてアンテナ2bに導かれる。
【0022】上記非線形フェライトデバイス6aに入力
する信号の大きさ(電力の大きさ)は、アッテネータ3
3により信号が弱められている分、非線形フェライトデ
バイス6bの入力信号よりも弱く、このために、上記ア
ンテナ2aに加えられる信号は、アンテナ2bに加えら
れる信号と比較すると、非線形フェライトデバイス6b
によってΔψだけ位相が異なり、結果として、アンテナ
2aとアンテナ2bからそれぞれ放射される電波は位相
がΔψ異なることとなり、フェーズドアレイの動作が生
じる。なお、アンテナ2a,2bは半波長ダイポールア
ンテナであり、2つのアンテナ2a,2b間の間隔は5
cmである。
【0023】図2には上記図1の測定回路を用いて実際
に測定した電波の放射パターンが示されている。この図
2に示されるように、上記アッテネータ31により入力
RF信号を499mW(実線α参照)から65.4mW
(点線β参照)まで変えると、アンテナの放射パターン
が変化することが分かり、上記非線形フェライトデバイ
ス6による非線形効果による位相変化をこの放射パター
ンから検証できる。
【0024】図3には第1の実施形態例におけるフェー
ズドアレイアンテナ装置の主要構成が模式的に示されて
いる。
【0025】この第1の実施形態例では、上記非線形フ
ェライトデバイスを移相器として用いたフェーズドアレ
イアンテナ装置の一例を示す。図3に示すように、フェ
ーズドアレイアンテナ装置1は複数のアンテナ2(2
a,2b,・・・)が配列配置されており、各アンテナ
2の入力部21(21a,21b,・・・)にはそれぞ
れAGCアンプ5(5a,5b,・・・)を介して非線
形フェライトデバイス6(6a,6b,・・・)が接続
されている。
【0026】また、各非線形フェライトデバイス6はそ
れぞれ入力電力導入部7(7a,7b,・・・)を介し
て可変減衰器8(8a,8b,・・・)に接続されてお
り、各可変減衰器8は共通の合波器4に接続されてい
る。さらに、各可変減衰器8の減衰量を可変制御するた
めの可変制御部9が制御部10に内蔵されている。
【0027】また、上記制御部10には図示されていな
いデータ格納部が内蔵されており、このデータ格納部に
は各可変減衰器8の減衰量を可変制御するための減衰量
可変制御用データが予め与えられており、上記可変制御
部9は、その減衰量可変制御用データに基づいて、各可
変減衰器8の減衰量をそれぞれ可変制御する。
【0028】このように、各可変減衰器8の減衰量が可
変制御されることによって、各非線形フェライトデバイ
ス6に入力する入力電力の大きさが変化する。これによ
り、上記したように各非線形フェライトデバイス6にお
ける位相変化量Δψ(つまり、入力電力の位相に対する
出力電力の位相の変化量)が変動して、フェーズドアレ
イアンテナ装置1におけるビームの指向性の向きが可変
制御される。
【0029】この第1の実施形態例では、上記各可変減
衰器8と可変制御部9によって、各非線形フェライトデ
バイス6に加えられる入力電力の大きさを各非線形フェ
ライトデバイス6毎に制御する入力電力制御手段が構成
されている。
【0030】ところで、上記非線形フェライトデバイス
6に加えられる入力電力の大きさが変化することによっ
て、必然的に、各非線形フェライトデバイス6から出力
される出力電力の振幅が変化する。このために、各非線
形フェライトデバイス6の出力電力の振幅が互いに異な
ることが多いが、この第1の実施形態例では、各非線形
フェライトデバイス6の出力電力の振幅を揃える方向に
各出力電力の振幅を補正する振幅補正手段が設けられて
おり、各アンテナ2に供給される電力の振幅はほぼ等し
くなっている。
【0031】つまり、この第1の実施形態例では、図3
に示すように、振幅補正手段であるAGCアンプ5が設
けられている。例えば、合波器4から出力された電力の
振幅の情報が各AGCアンプ5に加えられ、AGCアン
プ5は非線形フェライトデバイス6の出力電力の振幅が
上記合波器4の出力電力の振幅に一致する方向に利得が
自動的に変化して各非線形フェライトデバイス6の出力
電力の振幅を補正する構成を備えている。
【0032】この第1の実施形態例では、上記のよう
に、各非線形フェライトデバイス6から各アンテナ2に
向けて出力される電力の位相と振幅のうちの位相のみを
可変制御する構成である。このことにより、この第1の
実施形態例に示すフェーズドアレイアンテナ装置1は、
ビームの指向性の向きと形のうちの向きのみを可変制御
するものである。
【0033】図4には上記非線形フェライトデバイスの
具体的な構成例が示されている。この図4に示す非線形
フェライトデバイス6は金属等の基台12を有し、この
基台12上にはフェライト薄膜であるGGG(gadolini
um,gallium,garnet)膜13とYIG(yttrium,iron,ga
rnet)膜14が順に積層形成されており、YIG膜14
の表面にはマイクロストリップライン15が形成されて
いる。このマイクロストリップライン15の両端側には
それぞれ接続部材16a,16bが導通接続されてお
り、これら接続部材16aと16bのうちの一方が入力
電力導入部7を介して可変減衰器8に導通接続され、他
方がAGCアンプ5に導通接続されることとなる。
【0034】上記GGG膜13は膜厚が例えば400μ
mであり、YIG膜14は膜厚が例えば20μmである
という如く、上記GGG膜13およびYIG膜14は薄
膜に形成されている。
【0035】図5および図6にはそれぞれ上記図4に示
す非線形フェライトデバイス6を用いた理論および実験
の結果がグラフにより表されている。つまり、図5には
非線形フェライトデバイス6の入力電力の大きさと位相
変化量Δψとの関係を調べた理論の結果が表され、図6
には非線形フェライトデバイス6の入力電力の周波数と
位相変化量Δψとの関係を調べた実験の結果が入力電力
の大きさ毎に表されている。なお、図6に示す実線カー
ブAから実線カーブFの違いは、非線形フェライトデバ
イス6の入力電力を変えた時の位相の周波数特性による
ものであり、入力電力が大きい程、位相差が大きくなっ
ている。
【0036】これら図5および図6に示されるように、
非線形フェライトデバイス6は、入力電力の大きさが大
きくなるに従って出力電力の位相変化量Δψが大きくな
り、また、入力電力の大きさを僅かに変化させるだけで
位相変化量Δψを大きく可変させることが可能である。
【0037】この第1の実施形態例によれば、入力電力
の大きさに応じて出力電力の位相が変化するという特有
な特性を持つ非線形フェライトデバイス6を移相器とし
て機能させるので、非線形フェライトデバイス6へ加え
る入力電力の大きさを変化させるだけで、非線形フェラ
イトデバイス6から出力する出力電力の位相が可変して
フェーズドアレイアンテナ装置1におけるビームの指向
性の向きを可変させることができる。上記入力電力の可
変制御は簡単な回路構成で行うことができることから、
上記ビームの指向性の向きを可変制御するための回路が
複雑化するのを抑制することができ、フェーズドアレイ
アンテナ装置1の回路構成の簡略化を図ることができ
る。
【0038】その上、非線形フェライトデバイス6は入
力電力を僅かに変化させるだけで、非線形フェライトデ
バイス6の出力電力の位相を大きく変化させることがで
き、このことにより、従来の移相器3を用いる場合に比
べて、フェーズドアレイアンテナ装置1における指向性
の向きを大きく変化させることができる。
【0039】特に、図4に示すように、YIG薄膜14
を利用した非線形フェライトデバイス6を用いた場合に
は、フェーズドアレイアンテナ装置1における指向性の
向きをより一層大きく変化させることができる。
【0040】また、非線形フェライトデバイス6への入
力電力の大きさを可変することによって、必然的に、非
線形フェライトデバイス6の出力電力の振幅が変化して
しまうが、ビームの指向性の向きと形のうちの形は変化
させず、向きのみを制御することが要求される場合に
は、この第1の実施形態例に示したように、振幅補正手
段であるAGCアンプ5を設けることで、非線形フェラ
イトデバイス6の出力電力の振幅の変動はほぼ防止さ
れ、要求通り、非線形フェライトデバイス6の出力電力
の位相と振幅のうちの位相のみが可変制御されてフェー
ズドアレイアンテナ装置1におけるビームの指向性の向
きのみを可変制御することができる。
【0041】以下に、第2の実施形態例を説明する。な
お、この第2の実施形態例の説明において、前記第1の
実施形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共
通部分の重複説明は省略する。
【0042】この第2の実施形態例では、前記非線形フ
ェライトデバイス6を利用して、ビームの指向性の向き
と形の両方を容易に制御することが可能なフェーズドア
レイアンテナ装置1を示す。
【0043】すなわち、この第2の実施形態例では、図
7に示すように、各アンテナ2の入力部21にはそれぞ
れ非線形フェライトデバイス6が接続され、また、各非
線形フェライトデバイス6にはそれぞれ入力電力導入部
7を介して可変減衰器8が接続されており、各可変減衰
器8は共通の合波器4に接続されている。
【0044】また、制御部10には可変制御部9と、図
示されていないデータ格納部とが内蔵されている。上記
データ格納部には各可変減衰器8の減衰量をそれぞれ可
変制御するための減衰量可変制御用データが予め定めら
れて格納されており、前記可変制御部9は、上記減衰量
可変制御用データに基づいて、各可変減衰器8の減衰量
を制御して非線形フェライトデバイス6の入力電力の大
きさに制御する。
【0045】上記のように、この第2の実施形態例にお
いても、前記第1の実施形態例と同様に、上記各可変減
衰器8と可変制御部9によって、非線形フェライトデバ
イス6の入力電力の大きさを各非線形フェライトデバイ
ス6毎に制御する入力電力制御手段が構成されている。
【0046】この第2の実施形態例では、上記入力電力
制御手段によって、非線形フェライトデバイス6の入力
電力の大きさが変化すると、その入力電力の変化に伴っ
て非線形フェライトデバイス6の出力電力の位相と振幅
が変化し、その出力電力がそのままアンテナ2に供給さ
れることとなる。このように、非線形フェライトデバイ
ス6の入力電力の大きさを可変制御することにより、ア
ンテナ2に供給される電力の位相と振幅を可変制御する
ことができることから、非線形フェライトデバイス6の
入力電力の大きさを可変制御するだけで、フェーズドア
レイアンテナ装置1におけるビームの指向性の向きおよ
び形を両方とも可変制御することができる。
【0047】この第2の実施形態例によれば、非線形フ
ェライトデバイス6を移相器として機能させるので、非
線形フェライトデバイス6の入力電力の大きさを変化さ
せるだけで、非線形フェライトデバイス6からアンテナ
2への出力電力の位相および振幅を可変制御することが
できることとなり、フェーズドアレイアンテナ装置1に
おけるビームの指向性の向きおよび形を簡単な回路構成
で、容易に可変制御することができる。換言すれば、1
系統の制御によりアンテナ2への出力電力の位相および
振幅を共に可変制御することができるので、従来のよう
に出力電力の位相を制御する制御系統と振幅を制御する
制御系統とが別である場合よりも、制御構成を格段に簡
略化することができる。
【0048】また、上記したように、この第2の実施形
態例でも、前記第1の実施形態例と同様に非線形フェラ
イトデバイス6を移相器として機能させるので、前記第
1の実施形態例で述べたように、フェーズドアレイアン
テナ装置1におけるビームの指向性の向きを大きく変化
させることができる。
【0049】さらに、この第2の実施形態例では、上記
したように、フェーズドアレイアンテナ装置1における
ビームの指向性の向きだけでなく、形をも制御すること
ができる構成であることから、例えば、指向性のヌル点
が妨害波の方向となるようにビームの指向性の形を制御
することが可能であり、このことによって、より感度が
良いフェーズドアレイアンテナ装置1を提供することが
できる。このような第2の実施形態例に示すフェーズド
アレイアンテナ装置1は、レーダー等のような、ビーム
の指向性の形が重要視される場合に非常に有効である。
【0050】以下に、第3の実施形態例を説明する。
【0051】この第3の実施形態例において特徴的なこ
とは、非線形フェライトデバイスに直流の磁場を印加す
ることである。それ以外の構成は前記各実施形態例と同
様であり、この第3の実施形態例では、前記各実施形態
例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の
重複説明は省略する。
【0052】この第3の実施形態例では、図3や図7の
点線に示すように、非線形フェライトデバイス6に直流
の磁場を印加する磁場印加手段18(18a,18b,
・・・)が各非線形フェライトデバイス6に対応して設
けられると共に、制御部10には磁場制御手段を構成す
る磁場制御部20が内蔵されている。
【0053】ところで、非線形フェライトデバイス6に
直流の磁場を印加し、その直流磁場の向きあるいは大き
さ(強さ)を変化させると、例えば、直流磁場の大きさ
が大きくなるに従って非線形フェライトデバイス6の出
力電力の位相変化量Δψが大きくなるという如く、上記
直流磁場の変化に応じて非線形フェライトデバイス6の
出力電力の位相が変化する。この特性を利用して、この
第3の実施形態例では、非線形フェライトデバイス6に
印加する直流磁場の制御を行うと共に、前記各実施形態
例に述べたような非線形フェライトデバイス6の入力電
力制御を行って、非線形フェライトデバイス6の出力電
力の位相を可変制御する。
【0054】つまり、制御部10のデータ格納部には、
非線形フェライトデバイスに印加する直流磁場を可変制
御するための磁場制御用データが予め与えられており、
上記磁場制御部20は磁場制御用データに基づいて、上
記磁場印加手段18を制御して非線形フェライトデバイ
ス6に印加される直流磁場を制御する。
【0055】この第3の実施形態例によれば、磁場印加
手段18および磁場制御部20を設けたので、これら磁
場印加手段18と磁場制御部20によって、非線形フェ
ライトデバイス6に印加する直流磁場を可変制御するこ
とができることとなり、その直流磁場の可変制御によっ
て非線形フェライトデバイス6の出力電力の位相を可変
制御することが可能となる。
【0056】この第3の実施形態例においても、前記各
実施形態例と同様に、非線形フェライトデバイス6の入
力電力の大きさを可変制御することができる構成が備え
られているので、非線形フェライトデバイス6の出力電
力の位相は入力電力の大きさの可変制御および直流磁場
の可変制御によって可変制御することができることとな
り、このことにより、非線形フェライトデバイス6の出
力電力の位相変化量Δψをより一層大きく変化させるこ
とが可能となり、このことに起因してフェーズドアレイ
アンテナ装置1におけるビームの指向性の向きを格段に
大きく変化させることができる。
【0057】また、例えば、非線形フェライトデバイス
6の出力電力の位相変化量Δψは主に上記直流磁場の可
変制御により可変制御し、上記出力電力の振幅は非線形
フェライトデバイス6への入力電力可変制御により可変
制御するというように、前記位相変化量Δψの制御と振
幅の制御とを別々に制御することができ、このことによ
り、設計の自由度を向上させることができる。
【0058】なお、この発明は上記各実施形態例に限定
されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例
えば、上記各実施形態例では、非線形フェライトデバイ
ス6の形態例として図4に示す形態を示したが、非線形
フェライトデバイス6の形態は図4に示す形態に限定さ
れるものではなく、図4に示す構成以外の形態も採り得
る。
【0059】また、上記各実施形態例では、送信系に関
してのみ説明したが、もちろん、この発明は、受信系に
も適用することができるものである。例えば、受信時に
は各アンテナ2からそれぞれ対応する非線形フェライト
デバイス6を介して共通の合波器4に向けて電力が通電
する。前記第1の実施形態例に述べたようなビームの指
向性の向きと形のうちの向きのみを可変制御する構成と
する場合には、図8の(a)に示すように、上記受信時
における電力の流れの上流側から下流側に向けて前記可
変減衰器8と非線形フェライトデバイス6とAGCアン
プ5を順に配設する。
【0060】また、第2の実施形態例に述べたようなビ
ームの指向性の向きと形を両方共に可変制御する構成と
する場合には、図8の(b)に示すように、上記電力の
流れの上流側から下流側に向けて前記可変減衰器8と非
線形フェライトデバイス6を順に配設する。
【0061】さらに、上記各実施形態例では、可変減衰
器8を設け該可変減衰器8の減衰量を可変することによ
って非線形フェライトデバイス6の入力電力を可変して
いたが、例えば、上記可変減衰器8に代えてアンプを設
け該アンプによって非線形フェライトデバイス6の入力
電力の大きさを可変制御する構成としてもよい。
【0062】さらに、上記各実施形態例では、振幅補正
手段としてAGCアンプ5が設けられていたが、このA
GCアンプ5に代えてアッテネータを設けてもよい。
【0063】さらに、上記各実施形態例では、アンテナ
2が5本設けられている例を示したが、アンテナ2は2
本以上であれば数に限定されるものではなく、適宜の数
を採り得る。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、入力電力の大きさに応
じて出力電力の位相が変化するという特有な特性を備え
た非線形フェライトデバイスを移相器として機能させる
構成としたので、例えば、上記非線形フェライトデバイ
スに加えられる入力電力の大きさを各非線形フェライト
デバイス毎に制御する入力電力制御手段を設けることに
よって、上記入力電力の大きさを可変制御できて非線形
フェライトデバイスの出力電力の位相を制御することが
でき、このことにより、フェーズドアレイアンテナ装置
におけるビームの指向性の向きを制御することができ
る。
【0065】このように、非線形フェライトデバイスの
入力電力の大きさを可変制御するだけでフェーズドアレ
イアンテナ装置におけるビームの指向性の向きを可変制
御することができ、上記非線形フェライトデバイスの入
力電力の大きさの可変制御は簡単な回路構成で行うこと
が可能であることから、フェーズドアレイアンテナ装置
の回路構成の簡略化を図ることができる。
【0066】その上、入力電力の大きさを僅かに変化さ
せるだけで、非線形フェライトデバイスの出力電力の位
相を大きく変化させることができるので、フェーズドア
レイアンテナ装置におけるビームの指向性の向きを従来
のものよりも格段に大きく変化させることができるとい
う画期的な効果を得ることができる。
【0067】また、非線形フェライトデバイスは入力電
力の大きさに応じて、必然的に、出力電力の振幅が変化
することから、入力電力の大きさを変化させるだけで、
非線形フェライトデバイスの出力電力の位相と振幅の両
方を制御することができることとなり、従来のように位
相と振幅をそれぞれ別個の回路を用いて制御する構成に
比べて、簡単な回路構成で電力の位相と振幅の両方を制
御することができてフェーズドアレイアンテナ装置にお
けるビームの指向性の向きおよび形を制御することがで
きる。
【0068】ビームの指向性の向きと形のうちの向きの
みを制御するフェーズドアレイアンテナ装置の場合に
は、振幅補正手段を設け、該振幅補正手段により非線形
フェライトデバイスの出力電力の振幅を補正する構成と
することによって、ビームの指向性の向きと形のうちの
向きのみを制御することができることとなる。
【0069】非線形フェライトデバイスは、フェライト
薄膜と、該フェライト薄膜の表面に形成されたマイクロ
ストリップラインとを有して構成されているものにあっ
ては、非線形フェライトデバイスに加えられる入力電力
の大きさの可変量に対する出力電力の位相の変化量が非
常に大きい。特に、フェライト薄膜がYIGにより構成
されているものにあっては、上記出力電力の位相の変化
量が飛躍的に大きい。このことから、入力電力を僅かに
変化させるだけ、非線形フェライトデバイスの出力電力
の位相をより大きく変化させることができ、フェーズド
アレイアンテナ装置におけるビームの指向性の向きを従
来のものに比べて格段に大きく変化させることが可能と
なる。
【0070】非線形フェライトデバイスに直流の磁場を
印加する磁場印加手段と、上記直流の磁場の大きさと向
きの一方あるいは両方を変化させる磁場変化手段とが設
けられているものにあっては、非線形フェライトデバイ
スに印加する直流磁場を可変することによって、非線形
フェライトデバイスの出力電力の位相を変化させること
ができる。このことにより、非線形フェライトデバイス
の出力電力の位相は入力電力の大きさの可変制御と上記
直流の磁場制御との両方の制御により可変することがで
きることとなり、フェーズドアレイアンテナ装置の設計
の自由度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】非線形フェライトデバイスを用いた測定回路を
示すブロック構成図である。
【図2】図1の測定回路を用いた実験により得られた電
波の放射パターンを示す説明図である。
【図3】第1の実施形態例において特徴的なフェーズド
アレイアンテナ装置の主要構成を模式的に示す説明図で
ある。
【図4】非線形フェライトデバイスの構成例を示すモデ
ル図である。
【図5】非線形フェライトデバイスにおける入力電力の
大きさと出力電力の位相変化との関係例を示すグラフで
ある。
【図6】非線形フェライトデバイスにおける入力電力の
交流周波数と出力電力の位相変化との関係例を入力電力
の大きさ毎に示すグラフである。
【図7】第2の実施形態例において特徴的なフェーズド
アレイアンテナ装置の主要構成を模式的に示す説明図で
ある。
【図8】その他の実施形態例を示す説明図である。
【図9】フェーズドアレイアンテナ装置の構成の一例を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 フェーズドアレイアンテナ装置 2 アンテナ 3 移相器 4 合波器 6 非線形フェライトデバイス 7 入力電力導入部 8 可変減衰器 10 制御部 14 YIG膜 15 マイクロストリップライン 18 磁場印加手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川端 一也 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 5J012 GA11 JA05 5J021 AA02 AA05 AA07 AA11 CA01 CA06 DB03 EA04 FA06 FA20 FA32 GA02 HA03 HA04 HA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数配列配置されたアンテナと、各アン
    テナの入力側に接続されている非線形フェライトデバイ
    スと、各非線形フェライトデバイスに入力電力を導入す
    る入力電力導入部とを有し、前記各非線形フェライトデ
    バイスは上記入力電力導入部を介して供給される入力電
    力の大きさに応じて、アンテナへ向けて出力される電力
    の位相を変化させる移相器として機能することを特徴と
    するフェーズドアレイアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 各非線形フェライトデバイスに加えられ
    る入力電力の大きさを各非線形フェライトデバイス毎に
    制御する入力電力制御手段を備え、該入力電力制御手段
    によって、各非線形フェライトデバイスの入力電力の大
    きさを制御して各非線形フェライトデバイスの出力電力
    の位相および振幅を制御し、この制御によりフェーズド
    アレイアンテナ装置におけるビームの指向性の向きおよ
    び形を制御することを特徴とする請求項1記載のフェー
    ズドアレイアンテナ装置。
  3. 【請求項3】 各非線形フェライトデバイスに加えられ
    る入力電力の大きさを各非線形フェライトデバイス毎に
    制御する入力電力制御手段と、各非線形フェライトデバ
    イスから出力する出力電力の振幅を揃える方向に上記各
    出力電力の振幅を補正する振幅補正手段とが設けられて
    おり、これら入力電力制御手段と振幅補正手段によっ
    て、各非線形フェライトデバイスの出力電力の位相と振
    幅のうちの位相のみを可変制御してフェーズドアレイア
    ンテナ装置におけるビームの指向性の向きを制御するこ
    とを特徴とする請求項1記載のフェーズドアレイアンテ
    ナ装置。
  4. 【請求項4】 非線形フェライトデバイスは、フェライ
    ト薄膜と、該フェライト薄膜の表面に形成されたマイク
    ロストリップラインとを有して構成されていることを特
    徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載のフェ
    ーズドアレイアンテナ装置。
  5. 【請求項5】 フェライト薄膜はYIGにより構成され
    ていることを特徴とする請求項4記載のフェーズドアレ
    イアンテナ装置。
  6. 【請求項6】 非線形フェライトデバイスに直流の磁場
    を印加する磁場印加手段と、上記直流の磁場の大きさと
    向きの一方又は両方を変化させる磁場制御手段とが設け
    られていることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何
    れか1つに記載のフェーズドアレイアンテナ装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100505977B1 (ko) * 2002-08-17 2005-08-05 주식회사 엘지텔레콤 안테나 빔폭 가변에 따른 고정 이득 안테나 시스템 및이를 이용한 안테나의 이득 고정방법
KR100519885B1 (ko) * 2002-08-17 2005-10-10 주식회사 엘지텔레콤 버서타일 안테나 시스템
KR101255444B1 (ko) * 2011-05-30 2013-04-17 한양대학교 산학협력단 배열 안테나에 사용되는 위상 천이기
CN103794884A (zh) * 2014-01-17 2014-05-14 西安空间无线电技术研究所 一种实现反射面天线波束二维扫描的方法

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