JP2000353361A - 情報記録方法、記録装置、記録再生方法、再生装置及び記録媒体 - Google Patents

情報記録方法、記録装置、記録再生方法、再生装置及び記録媒体

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JP2000353361A
JP2000353361A JP2000055366A JP2000055366A JP2000353361A JP 2000353361 A JP2000353361 A JP 2000353361A JP 2000055366 A JP2000055366 A JP 2000055366A JP 2000055366 A JP2000055366 A JP 2000055366A JP 2000353361 A JP2000353361 A JP 2000353361A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CGMSにおいては、コピー世代コントロー
ル信号が元々”11”であるソースと不正コピーをし
て”11”としたソースの識別が困難であるため、不正
なコピーを防止しずらい。 【解決手段】 メインヘッダ発生器11は、第1の著作
権保護情報を含むメインヘッダ情報を発生し、パック情
報発生器13は、第2及び第3の著作権保護情報を含む
パック情報を発生する。記録機構16は磁気テープに、
所定のトラックフォーマットを形成する。第1の著作権
保護情報の値がオリジナルソースのときには、コピー禁
止を示す値に設定されて記録されており、1回コピーし
た場合は第1の著作権保護情報の値がオリジナルソース
のときとは別の値に書き換え、再生時に、当初よりコピ
ー禁止のオリジナルソースであるか、1回コピーしたた
めにコピー禁止となったソースであるかの識別ができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報記録方法、記録
装置、記録再生方法、再生装置及び記録媒体に係り、特
に記録媒体にパケット化して記録されたディジタル映像
情報の不正コピーを防止するための記録、再生を行う情
報記録方法、記録装置、再生装置及び記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】情報が記録されている記録済みの記録媒
体から、別の記録媒体に不正にコピーすることによる著
作権の侵害の防止のためのコピーガード技術として、デ
ィジタル・オーディオ・テープレコーダ(DAT)等の
ディジタルコピーが可能な機器では、1回だけのコピー
を許容するシリアル・コピー・マネージメント・システ
ム(SCMS)が知られている。このSCMSでは、デ
ィジタル音声インタフェース信号に含まれているコピー
禁止/許可フラグを用いてコピーの制御を行う。
【0003】また、映像信号が記録されている記録媒体
から他の記録媒体へのコピー制御方式として、コピー・
ジェネレーション・マネージメント・システム(CGM
S)が知られている。このCGMSは、図15に示すよ
うに、2ビットのコピー世代コントロール信号を受け渡
すようにしたもので、2ビットの値が”00”であれ
ば、コピー記録を許容し、”10”であれば1回だけの
コピーを許容し、”11”であればコピーを禁止するよ
うに、記録装置を構成する方式であり、値が”10”で
あるときは、値を”11”に変更して記録する。
【0004】また、VTRやDVDの分野では、個々の
機器が固有のIDを持ち、記録時にIDと乱数を使って
映像信号に変形を加えると共に、垂直ブランキング期間
に上記の乱数を挿入して記録し、再生時に垂直ブランキ
ング期間から読み出した乱数とIDを使って復元するな
ど、機器の認証及びスクランブルキーの授受といった手
段を講じるようにした記録再生装置も知られている(特
開昭61−201586号公報、特開平9−83936
号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、SCM
SやCGMSはコピー禁止/許可フラグやコピー世代コ
ントロール信号の再生装置からコピー記録装置への受け
渡し途中にて、これら情報を改ざんされると、コピーガ
ードが機能しないという不都合が生じる。また、MPE
G(Moving Picture Experts Group)方式に準拠して圧
縮符号化されたトランスポートストリーム(TS)中に
ウォータマーク(WM)を埋め込んでおき、再生時にデ
コードしてアナログ映像信号に復号するときにWMを検
出し、その検出した値に応じて再生を許可するかどうか
判定する方法も知られているが、前記のCGMSにおい
ては、コピー世代コントロール信号が元々”11”であ
るソースと不正コピーをして”11”としたソースの識
別が困難であるため、たとえソースに前記WMを挿入し
ても不正なコピーを防止しずらいという不都合が生じ
る。
【0006】更に、個々の機器の認証およびスクランブ
ルキーの授受という手段を用いて不正コピーを防止する
装置では、不正コピー防止手段が複雑であり、機器の価
格が高くなると共に、送り側だけでなく、受け側の対応
も必要になるといった不都合が生じる。
【0007】本発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、当初よりコピー禁止のオリジナルソースのより高度
のコピー防止管理を実現し得る情報記録方法、記録装
置、記録再生方法、再生装置及び記録媒体を提供するこ
とを目的とする。
【0008】また、本発明の他の目的は、簡単で安価な
構成によりオリジナルソースのコピー記録した媒体の再
生を防止し得る情報記録方法、記録装置、記録再生方
法、再生装置及び記録媒体を提供することにある。
【0009】更に、本発明の他の目的は、個別課金を可
能とし得る情報記録方法、記録装置、記録再生方法、再
生装置及び記録媒体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の情報記録方法は、付加情報と共に固定長の
データブロック単位で映像情報を記録媒体の予め定めら
れた長さの各トラックに記録する情報記録方法におい
て、データブロック内のヘッダ領域に、オリジナルソー
スであるかどうかを示すフラグと、オリジナルソースの
ときにコピー禁止を示し、オリジナルソース以外のとき
はコピーフリー、コピー禁止、1回コピー可のいずれか
の状態を示すコントロール信号を記録することを特徴と
する。
【0011】また、上記の目的を達成するため、本発明
の情報記録方法及び記録装置は、付加情報と共に固定長
のデータブロック単位で映像情報を記録媒体の予め定め
られた長さの各トラックに記録する情報記録方法及び記
録装置において、データブロック内のヘッダ領域に、オ
リジナルソースのときにはコピー禁止を示す値に設定さ
れた第1の著作権保護情報と第2の著作権保護情報を記
録し、付加情報内に第2の著作権保護情報との間で所定
の値関係にある第3の著作権保護情報を記録することを
特徴とする。
【0012】この発明では、第1の著作権保護情報の値
がオリジナルソースのときにはコピー禁止を示す値に設
定されて記録されており、1回コピーした場合は第1の
著作権保護情報の値がオリジナルソースのときとは別の
値に書き換わるため、再生時に、当初よりコピー禁止の
オリジナルソースであるか、1回コピーしたためにコピ
ー禁止となったソースであるかの識別ができる。
【0013】また、上記の目的を達成するため、本発明
の情報記録方法及び記録装置は、付加情報と共に固定長
のデータブロック単位で映像情報を記録媒体の予め定め
られた長さの各トラックに記録する情報記録方法及び記
録装置において、データブロック内のヘッダ領域に、オ
リジナルソースのときにはコピー禁止を示す値に設定さ
れた第1の著作権保護情報を記録し、データブロック内
の映像情報中に第2の著作権保護情報を挿入して記録
し、付加情報内に第2の著作権保護情報との間で所定の
値関係にある第3の著作権保護情報を記録することを特
徴とする。
【0014】この発明では、再生時に、当初よりコピー
禁止のオリジナルソースであるか、1回コピーしたため
にコピー禁止となったソースであるかの識別ができると
共に、再生時に第1の著作権保護情報がオリジナルソー
スでないことを示しているときに、第2の著作権保護情
報が存在するときは不正コピーした記録媒体であること
を識別できる。
【0015】ここで、データブロック内の映像情報中に
は、コピーフリー、コピー禁止、1回コピー可のいずれ
かの状態を示す2ビットの情報を含むウォータマークが
挿入されていてもよい。
【0016】また、本発明の情報記録方法及び記録装置
は、上記の映像情報がスクランブルキーにより暗号化さ
れているときは、第2の著作権保護情報及び第3の著作
権保護情報は、互いにスクランブルキーを復号化する特
定の関係にある値に設定されていることを特徴とする。
この発明では、より一層不正コピーを防止できる。
【0017】また、上記の目的を達成するため、本発明
の情報記録方法及び記録装置は、コピーフリー、コピー
禁止及び1回コピー可のいずれかの状態を示す記録制限
情報を含むウォータマークが挿入されているディジタル
データを記録媒体に記録する情報記録方法及び記録装置
であって、情報信号がオリジナルソースの信号であるか
どうかを示すフラグが、オリジナルソースであることを
示す値のときは、記録制限情報をコピー禁止の値に設定
し、かつ、ディジタルデータを暗号化して、フラグと暗
号解除のためのキー情報と共に記録媒体に記録すること
を特徴とする。
【0018】この発明では、ディジタルデータがオリジ
ナルソースの信号であるときには、ディジタルデータが
暗号化されて記録されるため、オリジナルソースの信号
を上記のフラグの値を変更してコピー記録しても、ま
た、ディジタルデータをアナログ信号に変換後再度ディ
ジタル信号に変換してコピー記録しても、そのコピー記
録した媒体の再生信号は、暗号化されたままとすること
ができる。
【0019】また、上記の目的を達成するため、本発明
の情報再生装置は、コピーフリー、コピー禁止及び1回
コピー可のいずれかの状態を示す記録制限情報を含むウ
ォータマークが挿入されているディジタルデータが、付
加情報と共に固定長のデータブロック単位で予め定めら
れた長さの各トラックに記録されている記録媒体からデ
ィジタルデータを再生する情報再生装置であって、記録
媒体の再生信号中から得たキー情報に基づいて生成した
復号鍵により暗号解読した後復号化して復号データを生
成する復号手段と、復号データ中からウォータマークを
検出するウォータマーク検出回路と、再生信号中からフ
ラグを検出するフラグ検出回路と、ウォータマーク検出
回路により検出されたウォータマーク中の記録制限情報
がコピー禁止の値であるときは、フラグ検出回路により
検出されたフラグがオリジナルソースであることを示す
値のときに復号データを再生出力し、フラグがオリジナ
ルソースでないことを示す値のときは、復号データの再
生出力を禁止する制御回路とを有する構成としたもので
ある。
【0020】この発明では、記録媒体がオリジナルソー
スであるときには、ウォータマーク中の記録制限情報が
コピー禁止の値であり、かつ、フラグがオリジナルソー
スであることを示しているので、このときのみ復号デー
タを再生出力し、フラグがオリジナルソースでないこと
を示す値のときは、復号データの再生出力を禁止するこ
とにより、オリジナルソースからコピーされた記録媒体
の再生を実質的に禁止することができる。
【0021】また、上記の目的を達成するため、本発明
の情報記録再生方法は、固定長のデータブロック単位で
映像情報が記録され、かつ、付加情報はデータブロック
とは異なる領域に記録された記録媒体の記録済み情報を
再生する情報記録再生方法において、記録時は、データ
ブロック内のヘッダ領域に、オリジナルソースのときに
はコピー禁止を示す値に設定された第1の著作権保護情
報と第2の著作権保護情報を配置し、付加情報内に第2
の著作権保護情報との間で所定の値関係にある第3の著
作権保護情報を配置して記録媒体に記録するか、又はデ
ータブロック内のヘッダ領域に、オリジナルソースのと
きにはコピー禁止を示す値に設定された第1の著作権保
護情報を配置し、映像情報中に第2の著作権保護情報を
挿入し、付加情報内に第2の著作権保護情報との間で所
定の値関係にある第3の著作権保護情報を配置して記録
媒体に記録し、再生時は、再生された第1の著作権保護
情報が、オリジナルソースで、かつ、コピー禁止を示す
値であるときは、記録媒体から再生した第2及び第3の
著作権保護情報が所定の値関係にあるかどうか演算し、
その所定の値関係にあるときには再生を継続するか、又
は再生された第1の著作権保護情報が、オリジナルソー
スで、かつ、コピー禁止を示す値であるときは、記録媒
体から再生した第2及び第3の著作権保護情報が所定の
値関係にあるかどうか演算し、その所定の値関係にある
ときには再生を継続し、第1の著作権保護情報が、オリ
ジナルソースを示す値でないときは、記録媒体から再生
した第2の著作権保護情報が存在するときは再生を禁止
することを特徴とする。
【0022】オリジナルソースの再生に対して、ユーザ
が使用する民生用記録装置では記録できない第2及び第
3の著作権保護情報での認証を再生装置内で行うように
しているため、オリジナルソースのダビングが行われて
も、コピーした記録媒体の再生を禁止することができ
る。
【0023】また、本発明の情報記録再生方法は、上記
の目的を達成するため、コピーフリー、コピー禁止及び
1回コピー可のいずれかの状態を示す記録制限情報を含
むウォータマークが挿入されているディジタルデータを
記録媒体に記録し、再生時はこの記録媒体から再生した
ディジタルデータを情報信号に復号する情報記録再生方
法であって、記録時は、情報信号がオリジナルソースの
信号であるかどうかを示すフラグが、オリジナルソース
であることを示す値のときは、記録制限情報をコピー禁
止の値に設定し、かつ、ディジタルデータを暗号化し
て、フラグと暗号解除のためのキー情報と共に記録媒体
に記録し、再生時は、再生信号中から得たキー情報に基
づいて生成した復号鍵により暗号解読した後復号化して
得た復号データ中から検出したウォータマーク中の記録
制限情報がコピー禁止の値であるときは、再生信号中か
ら検出したフラグがオリジナルソースであることを示す
値のときに復号データを再生出力し、フラグがオリジナ
ルソースでないことを示す値のときは、復号データの再
生出力を禁止することを特徴とする。
【0024】この発明では、記録媒体がオリジナルソー
スであるときには、ウォータマーク中の記録制限情報が
コピー禁止の値であり、かつ、フラグがオリジナルソー
スであることを示しているので、このときのみ復号デー
タを再生出力し、フラグがオリジナルソースでないこと
を示す値のときは、復号データの再生出力を禁止するこ
とにより、オリジナルソースからコピーされた記録媒体
の再生を実質的に禁止することができる。
【0025】また、本発明の記録媒体は上記の目的を達
成するため、固定長のデータブロック単位で映像情報が
記録され、かつ、付加情報はデータブロックとは異なる
領域に記録された記録媒体において、データブロック内
のヘッダ領域に、オリジナルソースのときにはコピー禁
止を示す値に設定された第1の著作権保護情報と第2の
著作権保護情報が配置され、付加情報内に第2の著作権
保護情報との間で所定の値関係にある第3の著作権保護
情報が配置されて記録されているか、あるいは、データ
ブロック内のヘッダ領域に、オリジナルソースのときに
はコピー禁止を示す値に設定された第1の著作権保護情
報が配置され、映像情報中に第2の著作権保護情報が挿
入され、付加情報内に第2の著作権保護情報との間で所
定の値関係にある第3の著作権保護情報が配置されて記
録されていることを特徴とする。
【0026】また、上記の目的を達成するため、本発明
の記録媒体は、コピーフリー、コピー禁止及び1回コピ
ー可のいずれかの状態を示す記録制限情報を含むウォー
タマークが挿入されている映像情報をエンコードして得
られたディジタルデータが、固定長のデータブロック単
位で記録され、かつ、付加情報がデータブロックとは異
なる領域に記録された記録媒体であって、記録制限情報
がコピー禁止の値に設定され、かつ、暗号化されたディ
ジタルデータがデータブロックに記録され、映像情報が
オリジナルソースであることを示す値のフラグと、暗号
解除のためのキー情報が付加情報と共に記録されている
ことを特徴とする。
【0027】更に、上記の目的を達成するため、本発明
の情報再生装置は、コピーフリー、コピー禁止及び1回
コピー可のいずれかの状態を示す記録制限情報を含むウ
ォータマークが挿入されている映像情報をエンコードし
て得られたディジタルデータに、コピーフリー、コピー
禁止及び1回コピー可のいずれかの状態を示す著作権保
護情報が付加されたディジタル信号をディジタルインタ
フェースを通して受信するレシーバと、レシーバにより
受信されたディジタル信号中から著作権保護情報を検出
する第1の検出回路と、レシーバにより受信されたディ
ジタル信号を復号するデコーダと、デコーダにより得ら
れる復号データ中からウォータマークを検出する第2の
検出回路と、第2の検出回路により検出されたウォータ
マーク中の記録制限情報の値と、第1の検出回路により
検出された著作権保護情報の値とを比較し、その比較結
果に応じてデコーダからの復号データを再生出力する
か、復号データの再生出力を禁止する制御回路とを有す
る構成としたものである。
【0028】この発明では、レシーバで受信した信号中
の著作権保護情報がコピー禁止で、ウォータマーク中の
記録制限情報がコピー禁止を示していれば、正規の受信
信号であると判断して復号データを出力するが、そうで
ないときには復号データの再生出力を禁止することで、
不正コピーされた受信信号の復号データの再生出力を防
止できる。
【0029】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面と共に説明する。図1は本発明になる記録装置
の第1の実施の形態のブロック図を示す。同図におい
て、画像信号及び音声信号がMPEG2方式により圧縮
符号化されてなり、かつ、情報中にウォータマーク(W
M)が公知の方法で挿入されたMPEGトランスポート
ストリーム(TS)が端子10を介してD−VHS(登
録商標)方式のエンコーダ14に入力されると共に、メ
インヘッダ発生器11により発生されたメインヘッダ情
報と、パーソナルコンピュータ12により制御されるパ
ック情報発生器13により発生されたパック情報とがそ
れぞれエンコーダ14に入力される。
【0030】なお、上記のWMは、例えば、特開平7−
212712号公報に記載されているような、いわゆる
透かし模様であり、再生側で認証された透かし模様除去
成分により除去される。しかし、本発明におけるWMは
この公報記載のものに限らず、WMをそのまま再生・復
号しても視覚上問題ないようにディジタルデータに挿入
することで、再生側で除去しなくてもよいものも含む。
いずれのWMも、コピーが正当であるか不正であるかに
関係なく、そのまま記録される。
【0031】入力TS中に予め挿入されているWMは、
通常はCGMSの2ビット情報が少なくとも書き込まれ
ている。従って、このWMの上記2ビット(CGMSビ
ット)も、図15に示したように、”00”のときコピ
ーフリー、”10”のとき一回コピー可、”11”のと
きコピー禁止を示している。ここで、この実施の形態で
はプリレコーデッド媒体(オリジナルソース)は、後述
するようにオリジナルソースフラグOFが”1”で、メ
インヘッダ内のCGMSが”11”に設定されるが、O
Fを用いない場合は、WM中のCGMSビットを”0
1”として記録されていてもよい。
【0032】本発明は、媒体の形態を問わないものであ
るが、この実施の形態では、D−VHS(登録商標)シ
ステムに基づく磁気テープを例にとって説明する。D−
VHSシステムは、回転体の回転面に180度対向して
取り付けられた、互いにアジマス角度の異なる2個の回
転ヘッドにより、上記回転体の外側面に約180度の角
度範囲にわたって斜めに巻回されつつ一定速度で走行さ
れる磁気テープに、ディジタル信号を記録再生する構成
のヘリカルスキャン方式磁気記録再生装置(VTR)に
より、所定のパケットサイズの有効データのパケット
を、付加情報と共に固定長のデータブロック単位で記録
し再生するディジタルVTRシステムである。
【0033】エンコーダ14は、入力されたTS、メイ
ンヘッダ情報及びパック情報から、上記のD−VHSシ
ステムに準拠した所定フォーマットのディジタル信号を
生成して、記録増幅器15へ供給し、ここで所要レベル
に増幅させた後記録機構16により磁気テープに記録さ
せる。記録機構16は、上記の回転体に取り付けられた
2個の回転ヘッドと、記録増幅器15から出力されたデ
ィジタル信号を回転ヘッドに供給するロータリートラン
スなどからなり、回転体に巻回されつつ一定速度で走行
する磁気テープに、テープ長手方向に対して傾斜した長
手方向を持つディジタル信号記録トラックを順次に形成
する。
【0034】この順次に形成されるディジタル信号記録
トラックは、図2に示すように、前記データブロックに
相当するシンクブロック(SB)と称される一定量のデ
ータエリアを、回転ヘッドの走査に従って複数個配置す
ることにより構成される。すなわち、ディジタル信号記
録トラックのトラックフォーマットは、図2に示す如
く、2シンクブロックのマージン領域21、3シンクブ
ロックのプリアンブル領域22、4シンクブロックのサ
ブコード領域23、3シンクブロックのポストアンブル
領域24、3シンクブロックのIBG領域25、1シン
クブロックのプリアンブル領域26、336シンクブロ
ックのメインコード領域(データ領域)27、2シンク
ブロックのポストアンブル領域28及びマージン領域2
9から構成されており、情報の記録領域として、メイン
コード領域27とサブコード領域23の2領域を有して
いる。
【0035】なお、マージン領域29は前記回転ヘッド
が取り付けられた回転体が、ドラムサーボにより30r
ps又は29.97rpsで回転するように制御される
ので、2シンクブロック又は2.356シンクブロック
とされ、よって1トラック全体では356シンクブロッ
ク又は356.356シンクブロックで構成される。い
ずれの場合も、サブコード領域23は4シンクブロッ
ク、メインコード領域27は336シンクブロックで固
定長に設定されている。メインコード領域27には、例
えばMPEG2のトランスポートストリームの188バ
イトの各パケットが隣接する2つのシンクブロックを単
位として記録される。
【0036】上記の各シンクブロックのうち、メインコ
ード領域27におけるシンクブロックのフォーマット
は、図3に示すように、そのシンクブロック再生のため
の2バイトの同期信号(Sync)の領域31と、3バ
イトのアドレス情報(ID)の領域32と、様々な情報
を格納する2バイトのメインヘッダ格納領域33と、1
バイトのデータ予備領域(DATA−AUX)34と、
96バイトのデータ格納領域35と、このシンクブロッ
クの情報の誤り訂正のための8バイトの内部パリティ格
納領域36とが時系列的に合成された全部で112バイ
トの構成である。
【0037】データエリア99バイトのうち、後96バ
イトが映像情報のデータ格納領域35であり、前3バイ
トのメインヘッダ格納領域33とデータ予備領域34
は、システムのための、ユーザによって書き換えできな
い情報記録エリアである。この実施の形態では、後述す
るように、メインヘッダ格納領域33に、第1の著作権
保護情報(後述のOF及びCGMS)を記録し、データ
予備領域34に第2の著作権保護情報B(x)を記録す
るものである。
【0038】また、図2のサブコード領域23には、図
4に示すフォーマットの28バイトのブロックが全部で
16個時系列的に合成された、448バイトのサブコー
ドが格納される。このサブコードは、メインデータに付
随する情報(例えば、メインデータのフォーマット情
報、記録内容、記録日時等)であるが、この実施の形態
では、このサブコード領域23に第3の著作権保護情報
A(x)を記録するものである。
【0039】図4に示す28バイトのサブコードシンク
ブロックについて説明するに、そのシンクブロックの再
生のための2バイトの同期信号(Sync)の領域41
と、2バイトのアドレス情報の領域42、43及びアド
レス情報のパリティの領域44と、1バイトのフォーマ
ットIDの領域45と、それぞれ6バイトのパックデー
タ格納領域46、47及び48と、4バイトの内部パリ
ティの領域49とからなる。フォーマットIDは、トラ
ックのフォーマットがノーマルモード記録によるものか
別のモード記録によるものかを示す。
【0040】次に、第1乃至第3の著作権保護情報につ
いて更に説明する。メインコード領域27の各シンクブ
ロックに存在する、図3の2バイトのメインヘッダ格納
領域33は、図5に示すように、第1バイトの上位4ビ
ットにフォーマット情報が、残りの下位4ビットと第2
バイトの計12ビットにシンクブロック情報が割り当て
られている。
【0041】図5において、「フォーマットID」は、
トラックのフォーマットがノーマルモード記録によるも
のか別のモード記録によるものかを示し、「アプリケー
ション・ディテール」は、記録ディジタル信号がパケッ
トサイズ188バイトのMPEG2トランスポートパケ
ットであるのか、パケットサイズが140バイトの別の
伝送方式のパケットであるのかを識別する情報であり、
「時間圧縮率」は圧縮レートを示す情報である。更に、
「D.T.」は、MPEGパケットかダミーデータかト
リックプレイデータかを識別させるための2ビットのデ
ータタイプ情報であり、「S.B.C.」はパケットが
隣接する2つのシンクブロックを単位として記録される
場合、このメインヘッダを有するシンクブロックが隣接
する2つのシンクブロックの1番目か2番目かを識別さ
せるためのシンクブロックカウンタ情報である。
【0042】この実施の形態では、図5に示すように、
12シンクブロック単位で繰り返してメインヘッダ格納
領域33に2バイトずつ記録されるメインヘッダのう
ち、一周期の11番目のシンクブロックのメインヘッダ
格納領域33に記録されるメインヘッダの上位2ビット
をCGMS規定のコピー世代コントロール信号に割り当
て、かつ、一周期内の12番目のシンクブロックのメイ
ンヘッダ格納領域33に記録されるメインヘッダの最上
位ビットをオリジナルソースフラグOFに割り当て、こ
れらCGMSのコピー世代コントロール信号とオリジナ
ルソースフラグOFを第1の著作権保護情報としたもの
である。
【0043】CGMS規定のコピー世代コントロール信
号は、図15と共に説明したように、2ビットの値が”
00”であれば、コピー(ダビング記録)を許容し、”
10”であれば1回だけのコピー(ダビング記録)を許
容し、”11”であればコピー(ダビング記録)を禁止
する内容である。また、1ビットのオリジナルソースフ
ラグOFが”1”であるときは記録媒体がオリジナルソ
ース、”0”であるときは記録媒体がコピーソースであ
ることを示す。なお、オリジナルソースフラグOFが”
1”であるときは、CGMSは必ず”11”とされてお
り、CGMSが”00”又は”10”のときはオリジナ
ルソースフラグOFが”0”とされる。
【0044】また、第2の著作権保護情報は、メインコ
ード領域27の各シンクブロックに存在する、図3の1
バイトのデータ予備領域34に記録される。このデータ
予備領域34は、図6に示すように、6シンクブロック
を一周期として記録され(つまり6バイト単位で記録さ
れ)、一周期内の1番目のシンクブロックのデータ予備
領域34にはパックヘッダPC0が記録され、残りの2
番目から6番目の計5つのシンクブロックの各データ予
備領域34にはパック情報PC1〜PC5が記録され
る。
【0045】ここで、本実施の形態では、図6に示した
PC0〜PC5の計6バイトのパック情報のうち、1番
目のパックヘッダPC0の1バイトをオール”1”に設
定し、かつ、残りの2番目から6番目の計5バイトのパ
ック情報PC1〜PC5として任意の値の第2の著作権
保護情報B(x)を記録するものである。
【0046】更に、本実施の形態では、サブコード領域
23に記録される図4に示したフォーマットのサブコー
ド信号のうち、6バイトのパックデータ領域46〜48
のうち、1又は2以上のパックデータ領域の先頭の1バ
イトに著作権保護情報であることを示すオール”1”を
配置し、残りの5バイトで第3の著作権保護情報A
(x)を記録するものである。ここで、第3の著作権保
護情報A(x)は、第2の著作権保護情報B(x)と相
補的な値となるように選定されており、よって、対応す
るビット同士を加算するとオール”1”となるように値
が選定されている。なお、第2及び第3の著作権保護情
報B(x)及びA(x)は、オリジナルソースフラグO
Fが”1”であるときのみ記録される。
【0047】図1に示したメインヘッダ発生器11は、
上記のメインヘッダ領域33に記録される、第1の著作
権保護情報を含むメインヘッダ情報を発生し、パック情
報発生器13は、上記のデータ予備領域34及びサブコ
ード領域23に記録される、第2及び第3の著作権保護
情報を含む6バイトのパック情報を発生する。その後、
前述したように、記録機構16により磁気テープに、図
2のトラックフォーマットを形成して入力TSと共に記
録される。
【0048】上記の記録装置はメーカによるものであ
り、このようにして記録されたプリレコーデッドテープ
(記録済み磁気テープ)のメインヘッダ格納領域33に
は、前記第1の著作権保護情報であるオリジナルソース
フラグOFが”1”であるときは、CGMSは”11”
として記録されている。
【0049】この記録済み磁気テープをユーザがコピー
(ダビング記録)する場合は、第1のD−VHS方式V
TRで記録ディジタル信号を再生し、コピーによる品質
劣化を避けるためにデコードする前の再生ディジタル信
号(再生TSに再生CGMSが時分割された信号)を第
2のD−VHS方式VTRに入力して、別の磁気テープ
に新たにD−VHSシステム準拠の図2に示したトラッ
クフォーマットを形成してディジタル記録することとな
る。
【0050】しかし、ユーザが使用できる第2のD−V
HS方式VTRでは、再生ディジタル信号中のWMはト
ランスポートストリーム(TS)に埋め込まれているの
でそのままコピー記録されるが、前記メインヘッダ領域
33、データ予備領域34及びサブコード領域23の記
録情報をそのままコピー記録できない仕様となってお
り、第2、第3の著作権保護情報B(x)及びA(x)
は出力されないし、一般用D−VHS方式VTRでは記
録もできない。
【0051】ただし、メインヘッダ領域33のコピー世
代コントロール信号(CGMS)だけは、民生用VTR
でコピー記録できるようになされているが、民生用VT
Rは入力されたコピー世代コントロール信号(CGM
S)の値が”11”であるときは記録できず、また”1
0”のときには”11”に変更して記録できるような仕
様となっている。
【0052】従って、ユーザが上記の記録済み磁気テー
プを第1のD−VHS方式VTRで再生し、その再生デ
ィジタル信号を第2のD−VHS方式VTRに入力して
コピー記録しようとした場合は、メインヘッダ領域33
からの再生コピー世代コントロール信号(CGMS)の
値が”11”であるので、本来は記録自体ができず、コ
ピー記録を防止できる。
【0053】しかし、再生入力コピー世代コントロール
信号(CGMS)の値が”11”であっても、それを”
00”や”10”に変更して記録できるようにユーザが
第2のD−VHS方式VTRを改造し、かつ、第2及び
第3の著作権保護情報B(x)及びA(x)が解読され
た場合は、コピー記録できてしまう。ただし、この場合
でも、コピー記録された磁気テープの記録情報を再生し
たときに、再生TS中に埋め込まれているWM中のCG
MSビットを”11”に設定しておくことにより、後述
する如く再生できないようにすることができるので、結
果としてコピー記録を防止できる。
【0054】また、この実施の形態では、CGMSの値
が1回コピー可を示す”10”である磁気テープでは、
前記オリジナルソースフラグOFの値は”0”であり、
それをコピー記録した場合はCGMSの値はコピー禁止
を示す”11”に変更して記録されるが、オリジナルソ
ースフラグOFの値は”0”のまま記録される。オリジ
ナルソースフラグOFは、ユーザが有する一般民生用V
TRでは常に”0”を記録するようになされているから
である。従って、オリジナルソースを不正にコピー記録
した場合、そのコピー記録磁気テープには、オリジナル
ソースフラグOFの値は”0”で記録される。
【0055】一方、当初よりコピー禁止であるオリジナ
ルソースの磁気テープでは、前述したように、CGMS
の値は”11”で、かつ、オリジナルソースフラグOF
の値は”1”であるから、再生しようとする磁気テープ
が、当初よりコピー禁止であるオリジナルソースなの
か、1回コピーしたためにコピー禁止となったソースで
あるかが、再生されたオリジナルソースフラグOF及び
コピー世代コントロール信号CGMSに基づいて、識別
できる。
【0056】このため、当初よりコピー禁止であるオリ
ジナルソースでは、前記著作権保護情報B(x)及びA
(x)による特別のコピーガードを掛けることが可能と
なるばかりでなく、課金情報等の情報もソースに付随し
て伝送することが可能となり、個別課金が可能なシステ
ムを構築できる。
【0057】図7は本発明になる記録装置の第2の実施
の形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一構成部
分には同一符号を付し、その説明を省略する。図7にお
いて、画像信号及び音声信号がMPEG2方式により圧
縮符号化されてなり、かつ、情報中にウォータマーク
(WM)が公知の方法で挿入されたMPEGトランスポ
ートストリーム(TS)が端子10を介して媒体認証信
号付加回路17に供給され、ここでパック情報発生器1
8からの暗号化された第2の著作権保護情報が付加され
る。
【0058】一方、正規の再生装置のみが有するマスタ
キー(マスタ鍵)が暗号鍵としてキー暗号化回路20に
供給され、ここで端子10を介して入力される映像情報
のソース毎に定められたタイトルキーを暗号化する。暗
号化されたタイトルキーは、タイトルキーを生成するた
めの情報としてパック情報発生器18に供給されて、演
算により前記タイトルキーを復元できる特定の関係にあ
る値にそれぞれ設定された第2の著作権保護情報B
(x)と第3の著作権保護情報A(x)を生成させる。
すなわち、第2の著作権保護情報B(x)と第3の著作
権保護情報A(x)は、前記実施の形態のように互いに
相補的な値に必ずしもなるわけではなく、スクランブル
キーとなるような特定な関係の値に設定される。
【0059】この暗号化された第2の著作権保護情報B
(x)は上記のように媒体認証信号付加回路17に供給
されて入力TSに付加される。この第2の著作権保護情
報B(x)の入力TS中の付加位置としては、例えばM
PEG2トランスポートストリームの188バイトのト
ランスポートパケットの、アダプテーションフィールド
内にあるオプショナルフィールドのプライベートデータ
記録領域がある。
【0060】媒体認証信号付加回路17から取り出され
た、第2の著作権保護情報B(x)が付加されたTSは
暗号化回路19に供給され、ここでスクランブルキーで
あるタイトルキーに基づいて第2の著作権保護情報B
(x)を除くTS部分のみが暗号化された後、エンコー
ダ14にパック情報発生器18からの第3の著作権保護
情報A(x)を含むパック情報及びメインヘッダ発生器
11からの第1の著作権保護情報OF及びCGMSを含
むメインヘッダ情報とともに入力される。
【0061】この実施の形態では、第1の著作権保護情
報OF及びCGMSは第1の実施の形態と同様に、図5
に示したメインヘッダ領域の所定位置に記録され、また
オリジナルソースフラグOFが”1”であるときは第3
の著作権保護情報A(x)も第1の実施の形態と同様に
サブコード領域23に記録されるが、第2の著作権保護
情報B(x)はTS内に埋め込まれて記録されることと
なる。
【0062】この実施の形態で記録したディジタル信号
の再生にあたっては、正規のユーザが使用する再生装置
では記録側と同一のマスタキーの格納メモリを有してお
り、第2の著作権保護情報B(x)と第3の著作権保護
情報A(x)とで所定の演算を行うことでタイトルキー
を復元するための情報を生成し、この情報を上記のマス
タキーを用いて復号することによりタイトルキーを復元
し、更にこのタイトルキーを復号鍵として使用して、暗
号化されている再生映像情報を復号(デスクランブル)
できる。
【0063】従って、本実施の形態では、第1の実施の
形態に比べてより一層コピーの防止ができる。なお、こ
の実施の形態では、タイトルキーを暗号鍵として暗号化
を行う暗号化回路19では第2の著作権保護情報B
(x)の暗号化をしていないが、暗号化することも可能
である。
【0064】このようにしてメーカにより記録された記
録済み磁気テープを、ユーザがコピー記録しようとした
場合は、メインヘッダ領域33からの再生コピー世代コ
ントロール信号(CGMS)の値が”11”であるの
で、本来は記録自体ができず、コピー記録を防止でき
る。
【0065】しかし、入力コピー世代コントロール信号
(CGMS)の値が”11”であっても、それを”0
0”や”10”に変更して記録できるようにユーザが第
2のD−VHS方式VTRを改造し、かつ、第2及び第
3の著作権保護情報B(x)及びA(x)が解読された
場合は、コピー記録できてしまう。ただし、この場合で
も、メインヘッダ領域33及びサブコード領域23の記
録情報をそのままコピー記録できないので、オリジナル
ソースフラグOFの値は”0”で記録され、また、第2
の著作権保護情報B(x)とウォータマークWMはTS
内に埋め込まれてそのまま記録されるので、OFとTS
内のWMによりコピー防止は可能である。
【0066】次に、本発明により記録された磁気テープ
の再生側の動作について図8のフローチャートと共に説
明する。再生装置は、上記の第2の実施の形態により記
録された記録済み磁気テープから再生したディジタル信
号をD−VHS(登録商標)方式のデコーダで復号し
(暗号の解読は正規になされており、またA(x)とB
(x)は互いに相補的な値関係にあるものとする)、メ
インヘッダ領域の再生信号から図5に示した前記オリジ
ナルソースフラグOFとCGMSの値を読み取り(ステ
ップ101)、CGMSの値が”11”かどうか判定し
(ステップ102)、”11”であるときはオリジナル
ソースフラグOFが”1”であるかどうか判定する(ス
テップ103)。
【0067】CGMSが”11”で、かつ、OFが”
1”であるときは記録媒体がオリジナルソースであるの
で、続いてTS中の所定位置から第2の著作権保護情報
B(x)を読み取り、また、サブコード領域23から再
生した計6バイトのパック情報のうち、パックヘッダが
オール”1”であるパック情報を検出して、残りの5バ
イトのパック情報から第3の著作権保護情報A(x)を
読み取る(ステップ104)。
【0068】続いて、ステップ103で読み取った著作
権保護情報A(x)及びB(x)の値が存在するかどう
か判定し(ステップ105、106)、存在する場合は
両著作権保護情報A(x)及びB(x)を対応するビッ
ト同士で加算し、その加算値が”1”であるかどうか判
定する(ステップ107)。前述したように、第2の著
作権保護情報B(x)と第3の著作権保護情報A(x)
とは、それぞれ対応するビットの値が異なるようになさ
れて記録されているので、正規のオリジナルソースの磁
気テープの再生信号であれば、上記の加算値は”1”と
なるはずであるので、加算値が”1”のときは正規のオ
リジナルソースの再生信号であると判断してデコーダに
再生を行わせ、再生出力を得る(ステップ108)。
【0069】一方、著作権保護情報A(x)及びB
(x)のうち、少なくとも一方の値が存在しない場合、
あるいは両方の値が存在していても著作権保護情報A
(x)及びB(x)の対応するビット同士の加算値が”
0”であるときは、オリジナルソースの磁気テープの再
生信号ではないと判断して、再生出力が得られないよう
にする(ステップ109)。
【0070】また、ステップ103でオリジナルソース
フラグOFが”0”であると判定したときは、CGMS
の値が”11”であるにもかかわらず、改造VTRによ
り不正にコピー記録された可能性のある磁気テープから
の再生ディジタル信号であり、オリジナルソースではな
い可能性があると判断して、続いて、再生TS中の所定
位置から第2の著作権保護情報B(x)を読み取り(ス
テップ110)、第2の著作権保護情報B(x)の値が
存在するかどうか判定する(ステップ111)。
【0071】前述したように、オリジナルソースを不正
にコピー記録した場合、そのコピー記録磁気テープに
は、オリジナルソースフラグOFの値は”0”で記録さ
れ、また、第2の著作権保護情報B(x)とウォータマ
ークWMはTS内に埋め込まれてそのまま記録されるの
で、オリジナルソースフラグOFの値が”0”で、か
つ、第2の著作権保護情報B(x)が存在するときに
は、不正にコピー記録した磁気テープであると判断して
再生を中止する(ステップ109)。
【0072】一方、ステップ111で第2の著作権保護
情報B(x)が存在しないと判定されたときは、オリジ
ナルソースを不正にコピー記録した磁気テープの再生信
号ではなく、例えば1回コピー可の条件で記録した磁気
テープの再生信号であると判断し、再生を継続し(ステ
ップ112)、次フェーズ117のTS中に埋め込まれ
ているWMの判定処理を行う。すなわち、ステップ11
2で再生を継続する場合、あるいはステップ102でC
GMSの値が“11”以外のコピーを許容する値である
と判定されたときには、再生TS中のウォータマークW
Mを読み取り(ステップ113)、WMの読み取り値が
“11”であるかどうか判定する(ステップ114)。
【0073】WMの読み取り値が“11”であるときは
本来コピー記録されるディジタル信号ではないと判断し
て再生を停止し(ステップ115)、WMの読み取り値
が“11”以外の値であるときはコピー記録が許容され
ているディジタル信号ではあると判断して再生を行う
(ステップ116)。
【0074】なお、仮にオリジナルソースから不正にコ
ピー記録した磁気テープには、ユーザがコピーに使用し
たVTRにはオリジナルソースからは第3の著作権保護
情報A(x)は出力されないし、一般用のD−VHS方
式のVTRでは記録もできない。従って、いくらコピー
をしてもステップ105によりA(x)が存在しないと
判断されるため、再生することはできない。このよう
に、本実施の形態では、オリジナルソースから不正にコ
ピー記録した磁気テープを再生しても、再生画像が得ら
れないため、結果として不正なコピー記録を防止するこ
とができる。
【0075】次に、本発明の記録装置の第3の実施の形
態について説明する。図9は本発明になる記録装置の第
3の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図7と同
一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
図9において、端子51を介して入力された、オリジナ
ルソースのアナログ映像信号は、A/D変換器52に供
給されてディジタル信号に変換された後、ウォータマー
ク付加回路53に供給され、ここで記録制限情報を有す
るウォータマークが付加される。
【0076】MPEGエンコーダ54は、上記のウォー
タマークが付加されたディジタル信号を入力として受
け、MPEG方式に準拠した圧縮符号化を行ってTSを
生成して暗号化回路55に供給し、ここでアナログ映像
信号のソース毎に定められたタイトルキーを暗号鍵とし
て暗号化される。
【0077】一方、パック情報発生器56は、キー暗号
化回路20においてマスタキーを暗号鍵として暗号化さ
れたタイトルキーが入力され、ここで演算によりタイト
ルキーを復元できる特定の関係にある値にそれぞれ設定
された第2の著作権保護情報B(x)と第3の著作権保
護情報A(x)を生成する点は第2の実施の形態のパッ
ク情報発生器18と同様であるが、このパック情報発生
器56は、上記の2つの著作権保護情報B(x)及びA
(x)の両方を含むパック情報を生成してエンコーダ1
4へ出力する点が異なる。
【0078】エンコーダ14は、メインヘッダ発生器1
1からの第1の著作権保護情報OF及びCGMSを含む
メインヘッダ情報と、パック情報発生器56からの第1
及び第2の著作権保護情報B(x)及びA(x)の両方
を含むパック情報を、暗号化回路55から入力されたT
Sと共に、D−VHS(登録商標)方式所定のフォーマ
ットに変換する。
【0079】この実施の形態では、第1の著作権保護情
報OF及びCGMSは第1及び第2の実施の形態と同様
に、図5に示したメインヘッダ領域の所定位置に記録さ
れ、またオリジナルソースフラグOFが“1”であると
きは第2の著作権保護情報B(x)が図3に示したデー
タ予備領域34に記録され、第3の著作権保護情報A
(x)が第1及び第2の実施の形態と同様に、図2に示
したサブコード領域23に記録されることとなる。ま
た、この実施の形態では、オリジナルソースフラグOF
が“1”であるプリレコーデッドテープ(オリジナルソ
ース)の記録ディジタル信号は、暗号化されて記録され
る点に特徴がある。従って、オリジナルソースフラグO
Fは、“1”のとき記録ディジタル信号が暗号化されて
おり、“0”のとき暗号化されていないことを示すフラ
グとして再生装置で用いられる。
【0080】次に、この記録装置により記録されたプリ
レコーデッドテープ(オリジナルソース)の再生装置の
構成及び動作について説明する。なお、図9の記録装置
は、図1や図7に示した記録装置と同様にメーカにより
使用されるものであるのに対し、再生装置はユーザによ
り使用されるものである。
【0081】図10は図9の記録装置により記録された
記録媒体を再生する、本発明になる情報再生装置の第1
の実施の形態のブロック図を示す。図10において、再
生機構61は前述した記録機構16と同様の周知の構成
であり、回転体の回転面に対向して取り付けられた2個
の回転ヘッドと、上記の回転体に所定角度範囲にわたっ
て巻回されつつ一定速度で走行する磁気テープ上に形成
されたディジタル信号記録トラックを、上記の回転ヘッ
ドが走査することにより得られる上記の回転ヘッドから
の再生信号を次段に伝送するロータリートランスなどか
らなる。
【0082】再生機構61により磁気テープから再生さ
れた再生信号は、ヘッドアンプ62で前置増幅された
後、再生処理回路63で所定の再生信号処理を受けて、
暗号解読回路64、パック情報デコーダ65及びOF検
出回路67にそれぞれ供給される。パック情報デコーダ
65は、オリジナルソースのプリレコーデッドテープの
入力再生信号中の所定位置に含まれている第2の著作権
保護情報B(x)と第3の著作権保護情報A(x)をデ
コードして再生し、これらをキー生成回路66に供給す
る。
【0083】キー生成回路66は、正規のユーザが使用
する再生装置では記録側と同一のマスタキーを記憶して
おり、パック情報デコーダ65から入力された著作権保
護情報B(x)及びA(x)とで所定の演算を行うこと
でタイトルキーを復元するための情報を生成し、更にこ
の情報を上記のマスタキーを用いて復号することにより
タイトルキーを復元して暗号解読回路64に供給する。
暗号解読回路64は、入力再生信号を、キー生成回路6
6から入力されるタイトルキーを復号鍵として使用し
て、暗号化されている再生信号を復号(デスクランブ
ル)する。
【0084】暗号解読回路64から取り出された再生信
号は、正規にオリジナルソースのプリレコーデッドテー
プから再生された場合は、図9の暗号化回路55の入力
信号と同等の圧縮符号化データであり、MPEGデコー
ダ68に供給されて、MPEG方式に準拠して復号され
て再生映像信号とされて再生制御回路70に供給され
る。
【0085】また、MPEGデコーダ68の一部から取
り出されたデコード信号は、ウォータマーク検出回路6
9に供給され、ここでウォータマーク(WM)が検出さ
れ、その検出結果が再生制御回路70に入力される。一
方、これと並行して、OF検出回路67は入力再生信号
中から前記第1の著作権保護情報OFを検出し、その検
出結果を再生制御回路70へ出力する。
【0086】再生制御回路70は、上記の2つの検出結
果を受け、図11のフローチャートに従って、MPEG
デコーダ68から出力された復号データを再生するか再
生中止するかの制御を行う。すなわち、再生制御回路7
0は、ウォータマーク検出回路69からウォータマーク
検出結果を受けたかどうか判定し(ステップ201)、
ウォータマーク検出結果が入力された場合は、検出され
たWM内の記録制限情報であるCGMSの値が“11”
かどうか判定する(ステップ202)。
【0087】ステップ202でCGMSの値が“11”
であると判定した場合は、オリジナルソースフラグOF
の値が“1”であるかどうか判定する(ステップ20
3)。前述したように、コピー禁止であるプリレコーデ
ッドテープ(オリジナルソース)では、オリジナルソー
スフラグOFが”1”であり、このとき第1の著作権保
護情報CGMSとWM内のCGMSは共に必ず”11”
とされている。従って、ステップ202でWM内のCG
MSの値が“11”であり、かつ、ステップ203でオ
リジナルソースフラグOFが”1”であると判定された
ときには、コピー禁止であるプリレコーデッドテープ
(オリジナルソース)であり、それが正規に再生された
ものであると判断でき、よって、この場合は再生制御回
路70は再生可と判断して、MPEGデコーダ68から
入力された復号データをD/A変換器71へ出力させる
(ステップ204)。D/A変換器71により復号デー
タがアナログ映像信号に変換されて出力される。
【0088】一方、ステップ203でオリジナルソース
フラグOFが”1”でない(“0”である)と判定され
たときには、入力再生信号がコピーされたレコーデッド
テープからの信号であると判断でき、よって、この場合
は再生制御回路70は再生不可と判断して、MPEGデ
コーダ68から入力された復号データのD/A変換器7
1への出力を禁止する(ステップ205)。これによ
り、再生映像信号が得られず、コピーを実質的に防止で
きる。
【0089】なお、仮に、著作権保護情報B(x)及び
A(x)が解読されて暗号解読がなされたとしても、ス
テップ201でウォータマークを検出した検出結果が入
力されない場合、あるいはステップ202でWM内のC
GMSの値が“11”以外の値であるときには、図8の
ステップ101に進み、前述した図8のフローチャート
に従った再生処理を行う(ステップ206)。この場合
は、B(x)が存在するので、再生を不可とすることが
できる。
【0090】ここで、プリレコーデッドテープ(オリジ
ナルソース)の再生ディジタル信号を例えば、エンコー
ダ付きD−VHS方式の記録装置などによりアナログ信
号に変換してから、ディジタル信号として磁気テープに
記録する場合(カジュアルコピーする場合)、通常はマ
クロビジョン信号、映像信号の垂直ブランキング期間に
CGMSビットを挿入したC−GMSAやウォータマー
クなどで記録制限されるのが通常であるが、マクロビジ
ョン信号やC−GMSAを除去すれば記録可能となる。
【0091】そして、その記録媒体を再生した場合は、
第2の著作権保護情報B(x)が存在しなくなり、オリ
ジナルソースフラグOFが”0”として記録されるので
(通常のD−VHS方式のVTRでは、前述したよう
に、OFはコピーできず、コピーしたディジタル信号記
録テープを再生すると、OFは必ず“0”で出力され
る)、タイトルキーを復元できない。従って、暗号解読
ができず、再生信号の復号ができないし、仮に、著作権
保護情報B(x)及びA(x)が解読されたとしても、
ステップ203からステップ205に進み、再生不可と
することができる。
【0092】なお、組織的パイラシーによる不正コピー
では、オリジナルソースフラグOFを”1”にして記録
することが可能であったとしても、キー生成回路66
は、正規のユーザが使用する再生装置でない限り、記録
側と同一のマスタキーを記憶しておらず、また、アナロ
グ信号に変換してから、ユーザが通常のD−VHS方式
のVTRを使用してディジタル信号として磁気テープに
記録し、それを再生した場合は、著作権保護情報B
(x)及びA(x)が存在しないので、タイトルキーを
復元できないため、暗号解読回路64により暗号化され
ている再生信号を復号(デスクランブル)することがで
きない。従って、ウォータマークも正常にデコードする
ことができず、この再生装置で再生することができな
い。
【0093】なお、この実施の形態によれば、プリレコ
ーデッド媒体(オリジナルソース)に記録されているデ
ィジタル信号を、アナログ信号に変換せずに、直接にデ
ィジタル信号形態で別の記録媒体に不正コピーした場合
でも、上記と同様にオリジナルソースフラグOFが”
0”として記録されるので、不正コピーした記録媒体の
再生信号の再生を禁止でき、仮にOFを“1”として記
録するように改造したとしても、また、著作権保護情報
B(x)及びA(x)が解読されたとしても、正規のユ
ーザが使用する再生装置でない限り、記録側と同一のマ
スタキーを記憶しておらず、暗号を解読できず、また、
WM中のCGMSビットを“11”に設定しておくこと
により、再生できないようにすることができるので、結
果として不正なコピー記録を防止することができる。
【0094】ところで、以上の実施の形態では、D−V
HS(登録商標)方式のVTRに適用した例について説
明したが、ディジタル放送やデータ伝送などに適用する
こともできる。図12はこの場合の本発明になる情報再
生装置の第2の実施の形態のブロック図を示す。同図
中、この再生装置に入力される信号は、例えばIEEE
1394を使用したDTLA方式による信号である。な
お、図12はディジタル放送受信部を備えたテレビジョ
ン受像機の一部を構成していてもよい。
【0095】このDTLA方式は、著作権保護情報と共
に映像・音声の圧縮情報を伝送する方式の一つで、著作
権保護情報としてEMIと呼ぶ2ビットの情報を、MP
EG方式の圧縮符号化データと共に伝送する。ここで、
EMIは図14に示すように、2ビットの値が“00”
であれば、コピー記録を許容し、“01”であれば既に
1回コピー記録が行われたので、それ以上のコピー記録
を禁止し(いわゆるノーモアコピー)、“10”であれ
ば、1回だけのコピーを許容し、“11”であれば、コ
ピーを禁止するように、記録装置を構成させる著作権保
護情報であり、値が“10”であるときは値が“01”
に変更されて記録される。
【0096】図12において、入力されたIEEE13
94を使用したDTLA方式による信号は、IEEE1
394レシーバ81により受信及び復調され、復調信号
はMPEGデコーダ83に供給されてMPEG方式に準
拠した復号が行われる一方、復調信号の一部はEMI検
出回路82に供給されて前記EMIが検出される。MP
EGデコーダ83で復号されたデータは、出力判定回路
85に供給されると共にウォータマーク検出回路84に
供給されてウォータマーク(WM)が検出される。
【0097】出力判定回路85は上記のEMI検出回路
82及びウォータマーク検出回路84の各検出結果を受
け、図13のフローチャートに従って、MPEGデコー
ダ83から出力された復号データを再生可とするか再生
不可とするかの判定を行う。すなわち、出力判定回路8
5は、ウォータマーク検出回路84からウォータマーク
検出結果を受けたかどうか判定し(ステップ301)、
ウォータマーク検出結果が入力された場合は、検出され
たWM内の記録制限情報であるCGMSの値が“11”
かどうか判定する(ステップ302)。
【0098】ステップ302でWM内のCGMSの値が
“11”であると判定した場合は、EMIの値が“1
1”であるかどうか判定する(ステップ303)。コピ
ー禁止であるオリジナルソースでは、EMIの値が”1
1”であり、このときWM内のCGMSは必ず”11”
とされている。従って、ステップ302でWM内のCG
MSの値が“11”であり、かつ、ステップ303でE
MIの値が”11”であると判定されたときには、コピ
ー禁止であるオリジナルソースであり、それが正規に再
生されたものであると判断でき、よって、この場合は出
力判定回路85は再生可及びデコード可と判定して、M
PEGデコーダ83から入力された復号データをD/A
変換器86へ出力させる(ステップ304)。D/A変
換器86により復号データがアナログ映像信号に変換さ
れて出力され、画面に表示される。
【0099】一方、出力判定回路85は、ステップ30
3でEMIの値が“11”でないと判定したときには、
WM内のCGMSの値が“11”であるにもかかわら
ず、EMIの値が“11”でないので、EMIの値を例
えば“11”からそれ以外の値に変更して不正コピーし
たソースからの復号データであるとみなし、再生不可及
びデコード不可と判定して、MPEGデコーダ83から
入力された復号データのD/A変換器86への出力を禁
止する(ステップ305)。
【0100】また、出力判定回路85はステップ302
でWM内のCGMSの値が“11”でないと判定したと
きには、そのWM内のCGMSの値が“10”かどうか
判定し(ステップ306)、“10”であれば、EMI
の値が“00”かどうか判定する(ステップ307)。
【0101】出力判定回路85は、ステップ307でE
MIの値が“00”であると判定したときには、WM内
のCGMSの値が“10”であるにもかかわらず、EM
Iの値が“10”又は“00”でないので、EMIの値
を例えば“10”から“00”に変更して不正コピーし
たソースからの復号データであるとみなし、再生不可及
びデコード不可と判定して、MPEGデコーダ83から
入力された復号データのD/A変換器86への出力を禁
止する(ステップ308)。なお、ステップ305及び
308の再生不可、デコード不可処理を行うときには、
入力されたソースが不正コピーによるものである旨の表
示も行う。
【0102】また、出力判定回路85はステップ307
でEMIの値が“00”でないと判定したときには、入
力されたソースが不正コピーによるものでないと判断
し、再生可及びデコード可と判定して、MPEGデコー
ダ83から入力された復号データをD/A変換器86へ
出力させる(ステップ304)。
【0103】なお、出力判定回路85は、ステップ30
1でウォータマークを検出した旨の検出結果が入力され
ないと判定したとき、ステップ306でWM内のCGM
Sの値が“10”でない(すなわち、CGMSが“0
0”又は“01”である)と判定したときには、入力ソ
ースがコピーフリー又は1回のみコピー禁止である正規
のソースであると判断し、再生可及びデコード可と判定
して、MPEGデコーダ83から入力された復号データ
をD/A変換器86へ出力させる(ステップ309)。
【0104】このように、この実施の形態では、IEE
E1394形式の入力信号に対しても、入力データ中に
埋め込まれているWM内のCGMSと、EMIの両方の
値が適切な関係にあるときにのみ、再生・デコード可か
不可かの判定を行うようにしているため、不正コピーに
対して、より有効な著作権保護を図ることができる。
【0105】なお、本発明は以上の実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えば第2の著作権保護情報B
(x)及び第3の著作権保護情報A(x)の一方をサブ
コード領域に記録し、他方をMPEGのトランスポート
ストリーム(TS)のデータに挿入されているウォータ
マーク(WM)のCGMS以外のビットを記録制限情報
に割り当てて記録してもよい。また、第2、第3の著作
権保護情報を使用して、映像情報にスクランブルをかけ
ることもできることはいうまでもない。また、第2の著
作権保護情報B(x)及び第3の著作権保護情報A
(x)は互いに相補的な値でなくてもよく、要は特定な
既知の関係にある値であればよい。
【0106】また、図7及び図9に示した第2及び第3
の実施の形態では、キー暗号化回路20によりタイトル
キーをマスタキーで暗号化することでタイトルキーを生
成する情報を得ているが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、例えば、ハード側のメモリに多くのキーを
格納しており、そのアドレス情報を第2、第3の著作権
保護情報として伝送してもよいし、タイトルキーに或る
関数を掛け算して桁数をタイトルキーよりも大にしてタ
イトルキーを生成する情報を得てもよい。また、ICカ
ードやスマートカードのような外部記憶装置にキーを入
れてそれにアクセスするための情報を第2、第3の著作
権保護情報として伝送してもよい。更に、音声信号に対
しても適用可能である。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1の著作権保護情報の値がオリジナルソースのときに
はコピー禁止を示す値に設定されて記録されており、1
回コピーした場合は第1の著作権保護情報の値がオリジ
ナルソースのときとは別の値に書き換え、再生時に、当
初よりコピー禁止のオリジナルソースであるか、1回コ
ピーしたためにコピー禁止となったソースであるかの識
別ができるようにしたため、オリジナルソースの再生に
対し、より高度な不正コピーの防止管理ができる。
【0108】また、本発明によれば、オリジナルソース
の再生に対し、民生機では、記録できない情報での認証
を行う方式としたため、オリジナルソースからのコピー
が行われても、コピーされたソースの再生を禁止するこ
とができ、結果として、不正コピーを防止できる。
【0109】また、本発明によれば、著作権保護情報が
コピーに際し、記録されてしまう情報(WM)と伝送さ
れない情報(第2もしくは第3の著作権保護情報)と
し、再生装置内での認証方式としたため、全体システム
が安価(専用インターフェイスを必要としない)であ
り、汎用インターフェイスでの映像伝送ができる。
【0110】また、本発明によれば、情報信号がオリジ
ナルソースの信号であるときには、情報信号をデコード
して得られたディジタルデータを暗号化して、オリジナ
ルソースであることを示すフラグなどと共に記録するこ
とにより、オリジナルソースの信号をフラグの値を変更
してコピー記録しても、また、ディジタルデータをアナ
ログ信号に変換後再度ディジタル信号に変換してコピー
記録しても、オリジナルソースから不正コピーした媒体
の再生信号は、暗号化されたままとすることができるの
で、不正コピーした媒体の再生信号の出力を禁止でき、
これにより不正コピーを防止することができる。
【0111】また、本発明によれば、レシーバで受信し
た信号中の著作権保護情報がコピー禁止で、ウォータマ
ーク中の記録制限情報がコピー禁止を示していれば、正
規の受信信号であると判断して復号データを出力する
が、そうでないときには復号データの再生出力を禁止す
ることで、不正コピーされた受信信号の復号データの再
生出力を防止でき、これにより、不正コピーを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明記録装置の第1の実施の形態のブロック
図である。
【図2】本発明記録装置により記録されるトラックフォ
ーマットの一例を示す図である。
【図3】図2中のメインコード領域のデータブロックの
フォーマットの一例を示す図である。
【図4】図2中のサブコ−ド領域のデータブロックのフ
ォーマットの一例を示す図である。
【図5】図3中のメインヘッダ領域の記録情報の詳細を
示す図である。
【図6】図3中のデータ予備領域の記録情報の説明図で
ある。
【図7】本発明記録装置の第2の実施の形態のブロック
図である。
【図8】本発明の再生方法の一実施の形態の動作説明用
フローチャートである。
【図9】本発明記録装置の第2の実施の形態のブロック
図である。
【図10】本発明再生装置の第1の実施の形態のブロッ
ク図である。
【図11】図10中の再生制御回路の動作説明用フロー
チャートである。
【図12】本発明再生装置の第2の実施の形態のブロッ
ク図である。
【図13】図12中の出力判定回路の動作説明用フロー
チャートである。
【図14】EMIのコードと内容の説明図である。
【図15】CGMSのコードと内容の説明図である。
【符号の説明】
10 トランスポート入力端子 11 メインヘッダ発生器(第1の発生器) 12 パーソナルコンピュータ 13、18 パック情報発生器(第2の発生器) 14 エンコーダ 16 記録機構 17 媒体認証信号付加回路 19 暗号化回路 20 キー暗号化回路 23 サブコード領域 27 メインコード格納領域 31 メインヘッダ格納領域 32 データ予備領域 53 ウォータマーク付加回路 54 MPEGエンコーダ 55 暗号化回路 56 パック情報発生器 61 再生機構 64 暗号解読回路 65 パック情報デコーダ 66 キー生成回路 67 OF検出回路 68、83 MPEGデコーダ 69、84 ウォータマーク検出回路 70 再生制御回路 81 IEEE1394レシーバ 82 EMI検出回路 85 出力判定回路

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 付加情報と共に固定長のデータブロック
    単位で映像情報を記録媒体の予め定められた長さの各ト
    ラックに記録する情報記録方法において、 前記データブロック内のヘッダ領域に、オリジナルソー
    スであるかどうかを示すフラグと、前記オリジナルソー
    スのときにコピー禁止を示し、前記オリジナルソース以
    外のときはコピーフリー、コピー禁止、1回コピー可の
    いずれかの状態を示すコントロール信号を記録すること
    を特徴とする情報記録方法。
  2. 【請求項2】 付加情報と共に固定長のデータブロック
    単位で映像情報を記録媒体の予め定められた長さの各ト
    ラックに記録する情報記録方法において、 前記データブロック内のヘッダ領域に、オリジナルソー
    スのときにはコピー禁止を示す値に設定された第1の著
    作権保護情報と第2の著作権保護情報を記録し、前記付
    加情報内に前記第2の著作権保護情報との間で所定の値
    関係にある第3の著作権保護情報を記録することを特徴
    とする情報記録方法。
  3. 【請求項3】 付加情報と共に固定長のデータブロック
    単位で映像情報を記録媒体の予め定められた長さの各ト
    ラックに記録する情報記録方法において、 前記データブロック内のヘッダ領域に、オリジナルソー
    スのときにはコピー禁止を示す値に設定された第1の著
    作権保護情報を記録し、前記データブロック内の映像情
    報中に第2の著作権保護情報を挿入して記録し、前記付
    加情報内に前記第2の著作権保護情報との間で所定の値
    関係にある第3の著作権保護情報を記録することを特徴
    とする情報記録方法。
  4. 【請求項4】 前記データブロック内の映像情報中に、
    コピーフリー、コピー禁止、1回コピー可のいずれかの
    状態を示す2ビットの情報を含むウォータマークが挿入
    されていることを特徴とする請求項2又は3記載の情報
    記録方法。
  5. 【請求項5】 前記映像情報はスクランブルキーにより
    暗号化されており、前記第2の著作権保護情報及び前記
    第3の著作権保護情報は、互いに前記スクランブルキー
    を復号化する特定の関係にある値に設定されていること
    を特徴とする請求項2又は3記載の情報記録方法。
  6. 【請求項6】 コピーフリー、コピー禁止及び1回コピ
    ー可のいずれかの状態を示す記録制限情報を含むウォー
    タマークが挿入されているディジタルデータを記録媒体
    に記録する情報記録方法であって、 前記ディジタルデータがオリジナルソースの信号である
    かどうかを示すフラグが、前記オリジナルソースである
    ことを示す値のときは、前記記録制限情報をコピー禁止
    の値に設定し、かつ、前記ディジタルデータを暗号化し
    て、前記フラグと暗号解除のためのキー情報と共に前記
    記録媒体に記録することを特徴とする情報記録方法。
  7. 【請求項7】 付加情報と共に固定長のデータブロック
    単位で映像情報を記録媒体の予め定められた長さの各ト
    ラックに記録する情報記録装置において、 オリジナルソースのときにはコピー禁止を示す値に設定
    された第1の著作権保護情報を含むヘッダ情報を発生す
    る第1の発生器と、 第2の著作権保護情報と、該第2の著作権保護情報との
    間で所定の値関係にある第3の著作権保護情報を含む前
    記付加情報を発生する第2の発生器と、 前記映像情報と前記第1及び第2の発生器の各出力情報
    とを入力として受け、前記映像情報はデータブロック内
    のデータ領域に配置し、前記ヘッダ情報及び前記第2の
    著作権保護情報は前記データブロック内のヘッダ領域に
    配置し、前記第3の著作権保護情報を含む付加情報は前
    記データブロックとは異なる領域に配置して記録媒体の
    予め定められた長さの各トラックに記録する記録手段と
    を有することを特徴とする情報記録装置。
  8. 【請求項8】 付加情報と共に固定長のデータブロック
    単位で映像情報を記録媒体の予め定められた長さの各ト
    ラックに記録する情報記録装置において、 オリジナルソースのときにはコピー禁止を示す値に設定
    された第1の著作権保護情報を含むヘッダ情報を発生す
    る第1の発生器と、 第2の著作権保護情報と、該第2の著作権保護情報との
    間で所定の値関係にある第3の著作権保護情報を含む前
    記付加情報を発生する第2の発生器と、 前記データブロックに配置される映像情報中に、前記第
    2の発生器からの前記第2の著作権保護情報を付加する
    付加手段と、 前記映像情報と前記第1及び第2の発生器の各出力情報
    とを入力として受け、前記映像情報及び第2の著作権保
    護情報はデータブロック内のデータ領域に配置し、前記
    ヘッダ情報は前記データブロック内のヘッダ領域に配置
    し、前記第3の著作権保護情報を含む付加情報は前記デ
    ータブロックとは異なる領域に配置して記録媒体の予め
    定められた長さの各トラックに記録する記録手段とを有
    することを特徴とする情報記録装置。
  9. 【請求項9】 前記付加手段からの前記第2の著作権保
    護情報が付加された前記映像情報を受け、該映像情報の
    みをスクランブルキーに基づいて暗号化して前記記録手
    段に入力する暗号化手段と、前記スクランブルキーを生
    成するための情報を生成する生成回路とを有し、前記第
    2の発生器は前記生成回路の出力情報に基づいて、前記
    スクランブルキーを復号化する互いに特定の関係にある
    値に設定されている前記第2及び第3の著作権保護情報
    を生成することを特徴とする請求項8記載の情報記録装
    置。
  10. 【請求項10】 コピーフリー、コピー禁止及び1回コ
    ピー可のいずれかの状態を示す記録制限情報を含むウォ
    ータマークが挿入されているディジタルデータを、付加
    情報と共に固定長のデータブロック単位で記録媒体の予
    め定められた長さの各トラックに記録する情報記録装置
    であって、 前記記録制限情報がコピー禁止の値に設定された前記ウ
    ォータマークが挿入されている情報信号を圧縮ディジタ
    ルデータに変換するエンコーダと、 前記エンコーダの出力圧縮ディジタルデータを暗号化す
    る暗号化手段と、 前記情報信号がオリジナルソースの信号であることを示
    すフラグと、暗号解除のためのキー情報を前記付加情報
    と共に発生する発生手段と、 前記フラグ及びキー情報と前記付加情報を、前記暗号化
    手段から出力されたディジタルデータと共に前記各トラ
    ックに記録する記録手段とを有することを特徴とする情
    報記録装置。
  11. 【請求項11】 コピーフリー、コピー禁止及び1回コ
    ピー可のいずれかの状態を示す記録制限情報を含むウォ
    ータマークが挿入されているディジタルデータが暗号化
    されて、キー情報を含む付加情報と共に固定長のデータ
    ブロック単位で予め定められた長さの各トラックに記録
    されている記録媒体から前記ディジタルデータを再生す
    る情報再生装置であって、 前記記録媒体の再生信号中から得た前記キー情報に基づ
    いて生成した復号鍵により暗号解読した後復号化して復
    号データを生成する復号手段と、 前記復号データ中から前記ウォータマークを検出するウ
    ォータマーク検出回路と、 前記再生信号中から前記フラグを検出するフラグ検出回
    路と、 前記ウォータマーク検出回路により検出された前記ウォ
    ータマーク中の前記記録制限情報がコピー禁止の値であ
    るときは、前記フラグ検出回路により検出された前記フ
    ラグが前記オリジナルソースであることを示す値のとき
    に前記復号データを再生出力し、前記フラグが前記オリ
    ジナルソースでないことを示す値のときは、前記復号デ
    ータの再生出力を禁止する制御回路とを有することを特
    徴とする情報再生装置。
  12. 【請求項12】 固定長のデータブロック単位で映像情
    報が記録され、かつ、付加情報が前記データブロックと
    は異なる領域に記録された記録媒体の記録済み情報を再
    生する情報記録再生方法において、 記録時は、前記データブロック内のヘッダ領域に、オリ
    ジナルソースのときにはコピー禁止を示す値に設定され
    た第1の著作権保護情報と第2の著作権保護情報を配置
    し、前記付加情報内に前記第2の著作権保護情報との間
    で所定の値関係にある第3の著作権保護情報を配置して
    前記記録媒体に記録し、 再生時は、再生された前記第1の著作権保護情報が、オ
    リジナルソースで、かつ、コピー禁止を示す値であると
    きは、前記記録媒体から再生した前記第2及び第3の著
    作権保護情報が前記所定の値関係にあるかどうか演算
    し、その所定の値関係にあるときには再生を継続するこ
    とを特徴とする情報記録再生方法。
  13. 【請求項13】 固定長のデータブロック単位で映像情
    報が記録され、かつ、付加情報が前記データブロックと
    は異なる領域に記録された記録媒体の記録済み情報を再
    生する情報記録再生方法において、 記録時は、前記データブロック内のヘッダ領域に、オリ
    ジナルソースのときにはコピー禁止を示す値に設定され
    た第1の著作権保護情報を配置し、前記映像情報中に第
    2の著作権保護情報を挿入し、前記付加情報内に前記第
    2の著作権保護情報との間で所定の値関係にある第3の
    著作権保護情報を配置して前記記録媒体に記録し、 再生時は、再生された前記第1の著作権保護情報が、オ
    リジナルソースで、かつ、コピー禁止を示す値であると
    きは、前記記録媒体から再生した前記第2及び第3の著
    作権保護情報が前記所定の値関係にあるかどうか演算
    し、その所定の値関係にあるときには再生を継続し、前
    記第1の著作権保護情報が、オリジナルソースを示す値
    でないときは、前記記録媒体から再生した前記第2の著
    作権保護情報が存在するときは再生を禁止することを特
    徴とする情報記録再生方法。
  14. 【請求項14】 コピーフリー、コピー禁止及び1回コ
    ピー可のいずれかの状態を示す記録制限情報を含むウォ
    ータマークが挿入されているディジタルデータを記録媒
    体に記録し、再生時はこの記録媒体から再生した前記デ
    ィジタルデータを情報信号に復号する情報記録再生方法
    であって、 記録時は、前記情報信号がオリジナルソースの信号であ
    るかどうかを示すフラグが、前記オリジナルソースであ
    ることを示す値のときは、前記記録制限情報をコピー禁
    止の値に設定し、かつ、前記ディジタルデータを暗号化
    して、前記フラグと暗号解除のためのキー情報と共に前
    記記録媒体に記録し、 再生時は、再生信号中から得た前記キー情報に基づいて
    生成した復号鍵により暗号解読した後復号化して得た復
    号データ中から検出した前記ウォータマーク中の前記記
    録制限情報がコピー禁止の値であるときは、前記再生信
    号中から検出した前記フラグが前記オリジナルソースで
    あることを示す値のときに前記復号データを再生出力
    し、前記フラグが前記オリジナルソースでないことを示
    す値のときは、前記復号データの再生出力を禁止するこ
    とを特徴とする情報記録再生方法。
  15. 【請求項15】 固定長のデータブロック単位で映像情
    報が記録され、かつ、付加情報が前記データブロックと
    は異なる領域に記録された記録媒体において、 前記データブロック内のヘッダ領域に、オリジナルソー
    スのときにはコピー禁止を示す値に設定された第1の著
    作権保護情報と第2の著作権保護情報が配置され、前記
    付加情報内に前記第2の著作権保護情報との間で所定の
    値関係にある第3の著作権保護情報が配置されて記録さ
    れていることを特徴とする記録媒体。
  16. 【請求項16】 固定長のデータブロック単位で映像情
    報が記録され、かつ、付加情報が前記データブロックと
    は異なる領域に記録された記録媒体において、 前記データブロック内のヘッダ領域に、オリジナルソー
    スのときにはコピー禁止を示す値に設定された第1の著
    作権保護情報が配置され、前記映像情報中に第2の著作
    権保護情報が挿入され、前記付加情報内に前記第2の著
    作権保護情報との間で所定の値関係にある第3の著作権
    保護情報が配置されて記録されていることを特徴とする
    記録媒体。
  17. 【請求項17】 前記映像情報はスクランブルキーによ
    り暗号化されており、前記第2の著作権保護情報及び前
    記第3の著作権保護情報は、互いに前記スクランブルキ
    ーを復号化する特定の関係にある値に設定されているこ
    とを特徴とする請求項15又は16記載の記録媒体。
  18. 【請求項18】 コピーフリー、コピー禁止及び1回コ
    ピー可のいずれかの状態を示す記録制限情報を含むウォ
    ータマークが挿入されており、かつ、映像情報をエンコ
    ードして得られたディジタルデータが、固定長のデータ
    ブロック単位で記録され、かつ、付加情報が前記データ
    ブロックとは異なる領域に記録された記録媒体であっ
    て、 前記記録制限情報がコピー禁止の値に設定され、かつ、
    暗号化された前記ディジタルデータが前記データブロッ
    クに記録され、前記映像情報がオリジナルソースである
    ことを示す値のフラグと、暗号解除のためのキー情報が
    前記付加情報と共に記録されていることを特徴とする記
    録媒体。
  19. 【請求項19】 コピーフリー、コピー禁止及び1回コ
    ピー可のいずれかの状態を示す記録制限情報を含むウォ
    ータマークが挿入されており、かつ、映像情報をエンコ
    ードして得られたディジタルデータに、コピーフリー、
    コピー禁止及び1回コピー可のいずれかの状態を示す著
    作権保護情報が付加されたディジタル信号をディジタル
    インタフェースを通して受信するレシーバと、 前記レシーバにより受信されたディジタル信号中から前
    記著作権保護情報を検出する第1の検出回路と、 前記レシーバにより受信されたディジタル信号を復号す
    るデコーダと、 前記デコーダにより得られる復号データ中から前記ウォ
    ータマークを検出する第2の検出回路と、 前記第2の検出回路により検出された前記ウォータマー
    ク中の前記記録制限情報の値と、前記第1の検出回路に
    より検出された前記著作権保護情報の値とを比較し、そ
    の比較結果に応じて前記デコーダからの復号データを再
    生出力するか、前記復号データの再生出力を禁止する制
    御回路とを有することを特徴とする情報再生装置。
  20. 【請求項20】 前記制御回路は、前記第2の検出回路
    により検出された前記ウォータマーク中の前記記録制限
    情報がコピー禁止の値であるときは、前記第1の検出回
    路により検出された前記著作権保護情報が前記コピー禁
    止を示す値のときに前記デコーダからの復号データを再
    生出力し、前記著作権保護情報が前記コピー禁止以外の
    値のときは、前記復号データの再生出力を禁止し、前記
    第2の検出回路により検出された前記ウォータマーク中
    の前記記録制限情報が1回コピー可を示す値であるとき
    は、前記第1の検出回路により検出された前記著作権保
    護情報が前記コピーフリーを示す値のときに前記デコー
    ダからの復号データの再生出力を禁止し、前記著作権保
    護情報が前記コピーフリー以外の値のときは、前記復号
    データの再生出力を禁止することを特徴とする請求項1
    9記載の情報再生装置。
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