JP2000353011A - プラント入出力通信システム - Google Patents
プラント入出力通信システムInfo
- Publication number
- JP2000353011A JP2000353011A JP16475999A JP16475999A JP2000353011A JP 2000353011 A JP2000353011 A JP 2000353011A JP 16475999 A JP16475999 A JP 16475999A JP 16475999 A JP16475999 A JP 16475999A JP 2000353011 A JP2000353011 A JP 2000353011A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- data
- plant input
- cyclic
- output device
- transmission
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Small-Scale Networks (AREA)
- Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 サイクリックデータの更新周期を観測するこ
とができ、遅延時間の増大を防止してサイクリックデー
タの更新周期を守ることができるプラント入出力通信シ
ステムを得る。 【解決手段】 スイッチングハブA〜C(20〜22)
でネットワークを構成し、スイッチングハブA〜Cに接
続されたプラント入出力装置A〜E(10〜14)は相
互間の上下流を定めた情報を持っているので正しくリン
グ状の伝送路を形成できる。また、自らが送信したデー
タが返信されるまでの時間を観測し、その時間が長いと
きは非サイクリックデータの送信を停止する。
とができ、遅延時間の増大を防止してサイクリックデー
タの更新周期を守ることができるプラント入出力通信シ
ステムを得る。 【解決手段】 スイッチングハブA〜C(20〜22)
でネットワークを構成し、スイッチングハブA〜Cに接
続されたプラント入出力装置A〜E(10〜14)は相
互間の上下流を定めた情報を持っているので正しくリン
グ状の伝送路を形成できる。また、自らが送信したデー
タが返信されるまでの時間を観測し、その時間が長いと
きは非サイクリックデータの送信を停止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチングハブ
を用いて通信システムを構成し、複数のプラント入出力
装置相互間でサイクリックデータの送受信を行うプラン
ト入出力通信システムに関するものである。
を用いて通信システムを構成し、複数のプラント入出力
装置相互間でサイクリックデータの送受信を行うプラン
ト入出力通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来では、イーサネット通信システムに
おいてスイッチングハブ内部での受信バッファのオーバ
ーフローを回避できるスイッチングハブが提案されてい
るが、スイッチングハブにデータが入力されて出力され
るまでの遅延時間は保証されない。また、スイッチング
ハブにデータが入力されて出力されるまでの遅延時間が
リアルタイムに認識できないため、サイクリック通信に
要求されるデータ更新周期を保証することは容易でなか
った。
おいてスイッチングハブ内部での受信バッファのオーバ
ーフローを回避できるスイッチングハブが提案されてい
るが、スイッチングハブにデータが入力されて出力され
るまでの遅延時間は保証されない。また、スイッチング
ハブにデータが入力されて出力されるまでの遅延時間が
リアルタイムに認識できないため、サイクリック通信に
要求されるデータ更新周期を保証することは容易でなか
った。
【0003】次に、従来のプラント入出力システムの例
について説明する。図31は、例えば特開平9−149
067号公報に示された従来のプラント入出力通信シス
テムを示すブロック図である。LAN接続装置としての
スッチングハブは、複数のLANポート1〜4を持ち、
各ポート間でフレームの転送を行うべく、各ポート毎の
通信制御LSI106a,b,c,dおよびそれに付属
する受信FIFO107a,b,c,dと、受信フレー
ムを一時的に格納しておくフレーム格納用の受信バッフ
ァメモリ102と、フレームの宛先アドレスを判定して
宛先ポートを決定する宛先判定部103と、フレームの
転送を制御する転送制御部104と、各部を制御するC
PU101とがバス108に接続された構成になってい
る。更に、スイッチングハブには、受信バッファメモリ
内のフレーム蓄積量に応じてスイッチング方式を切り替
える切り替え制御部105が設けられている。
について説明する。図31は、例えば特開平9−149
067号公報に示された従来のプラント入出力通信シス
テムを示すブロック図である。LAN接続装置としての
スッチングハブは、複数のLANポート1〜4を持ち、
各ポート間でフレームの転送を行うべく、各ポート毎の
通信制御LSI106a,b,c,dおよびそれに付属
する受信FIFO107a,b,c,dと、受信フレー
ムを一時的に格納しておくフレーム格納用の受信バッフ
ァメモリ102と、フレームの宛先アドレスを判定して
宛先ポートを決定する宛先判定部103と、フレームの
転送を制御する転送制御部104と、各部を制御するC
PU101とがバス108に接続された構成になってい
る。更に、スイッチングハブには、受信バッファメモリ
内のフレーム蓄積量に応じてスイッチング方式を切り替
える切り替え制御部105が設けられている。
【0004】CPU101は、2つのスイッチング方式
を実行できるようになっている。即ち、フレームのエラ
ーチェックを行うことができると共に、切り替えの通知
に応じ、フレーム全体の格納やエラーチェックを待たず
して転送を開始することもできる。
を実行できるようになっている。即ち、フレームのエラ
ーチェックを行うことができると共に、切り替えの通知
に応じ、フレーム全体の格納やエラーチェックを待たず
して転送を開始することもできる。
【0005】図32は、切り替え制御部105の構成を
示すブロック図である。切り替え制御部105は、受信
バッファメモリ102のフレーム蓄積量を監視する受信
バッファメモリ監視部201と、スイッチング方式を切
り替えるスイッチング方式切り替え制御部202とから
構成される。受信バッファメモリ102は、受信したフ
レームを順次格納し、転送できる状態になるとすぐに格
納した順番にフレームを送り出すことができる。この受
信バッファメモリ102にはしきい値が設定されてお
り、フレームの蓄積量がしきい値を越えるかどうかの情
報が常に切り替え制御部105の受信バッファメモリ監
視部201に通知されるようになっている。
示すブロック図である。切り替え制御部105は、受信
バッファメモリ102のフレーム蓄積量を監視する受信
バッファメモリ監視部201と、スイッチング方式を切
り替えるスイッチング方式切り替え制御部202とから
構成される。受信バッファメモリ102は、受信したフ
レームを順次格納し、転送できる状態になるとすぐに格
納した順番にフレームを送り出すことができる。この受
信バッファメモリ102にはしきい値が設定されてお
り、フレームの蓄積量がしきい値を越えるかどうかの情
報が常に切り替え制御部105の受信バッファメモリ監
視部201に通知されるようになっている。
【0006】図31、図32を用いて動作の説明をす
る。スイッチングハブは、通常時はストアアンドフォワ
ード方式で動作する。即ち、受信したフレーム全体が受
信バッファメモリ102に格納された後、エラーチェッ
クを行い、その後、宛先ポートを決定してその宛先ポー
トへフレームを転送する。同時に、切り替え制御部10
5においては、受信バッファメモリ102内に蓄積され
るデータ量を常に監視している。
る。スイッチングハブは、通常時はストアアンドフォワ
ード方式で動作する。即ち、受信したフレーム全体が受
信バッファメモリ102に格納された後、エラーチェッ
クを行い、その後、宛先ポートを決定してその宛先ポー
トへフレームを転送する。同時に、切り替え制御部10
5においては、受信バッファメモリ102内に蓄積され
るデータ量を常に監視している。
【0007】通信頻度が高まり、受信バッファメモリ1
02内のデータ蓄積量がしきい値以上となり、オーバフ
ローとなりそうなときは受信バッファメモリ監視部20
1がこれを検知し、スイッチング方式切り替え制御部2
02はスイッチング方式の切り替えをCPU101に通
知する。これに応じ、CPU101はスイッチング方式
をカットアンドスルー方式に切り替える。例えばポート
1からポート4へ転送が行われる場合、ポート1で受信
したフレームが受信バッファメモリ102に全て格納さ
れる前に、エラーチェックを行わずに、宛先判定部10
3によってフレームの宛先アドレスを判定して宛先ポー
トを決定し、ポート1の通信制御LSI106aからす
ぐにポート4の通信制御LSI106dへ転送が行われ
る。
02内のデータ蓄積量がしきい値以上となり、オーバフ
ローとなりそうなときは受信バッファメモリ監視部20
1がこれを検知し、スイッチング方式切り替え制御部2
02はスイッチング方式の切り替えをCPU101に通
知する。これに応じ、CPU101はスイッチング方式
をカットアンドスルー方式に切り替える。例えばポート
1からポート4へ転送が行われる場合、ポート1で受信
したフレームが受信バッファメモリ102に全て格納さ
れる前に、エラーチェックを行わずに、宛先判定部10
3によってフレームの宛先アドレスを判定して宛先ポー
トを決定し、ポート1の通信制御LSI106aからす
ぐにポート4の通信制御LSI106dへ転送が行われ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】イーサネット通信を用
いた上記のような従来のプラント入出力通信システム
で、スイッチングハブ内でのサイクリックデータのオー
バーフロー(データ廃棄)の防止を保証することは可能
であるが、スイッチングハブのデータ遅延時間の検出機
能や遅延防止の保証がないため、プラント入出力装置間
のサイクリックデータの更新周期を保証すること、また
はリアルタイムにサイクリックデータの更新周期に異常
がないか認識することが容易でなかった。また、サイク
リック通信を実現するために、各プラント入出力装置が
マルチキャスト通信にて他のプラント入出力装置へサイ
クリックデータ送信を送信する方法も考えられるが、ス
イッチングハブ内のトラフィックが大きくなり、スイッ
チングハブでの遅延時間の増大や、サイクリックデータ
の廃棄が発生する可能性があった。
いた上記のような従来のプラント入出力通信システム
で、スイッチングハブ内でのサイクリックデータのオー
バーフロー(データ廃棄)の防止を保証することは可能
であるが、スイッチングハブのデータ遅延時間の検出機
能や遅延防止の保証がないため、プラント入出力装置間
のサイクリックデータの更新周期を保証すること、また
はリアルタイムにサイクリックデータの更新周期に異常
がないか認識することが容易でなかった。また、サイク
リック通信を実現するために、各プラント入出力装置が
マルチキャスト通信にて他のプラント入出力装置へサイ
クリックデータ送信を送信する方法も考えられるが、ス
イッチングハブ内のトラフィックが大きくなり、スイッ
チングハブでの遅延時間の増大や、サイクリックデータ
の廃棄が発生する可能性があった。
【0009】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、サイクリックデータの更新周
期を観測でき、遅延時間の増大を防止してサイクリック
データの更新周期を守ることができるプラント入出力通
信システムを得ることを目的とする。
めになされたものであり、サイクリックデータの更新周
期を観測でき、遅延時間の増大を防止してサイクリック
データの更新周期を守ることができるプラント入出力通
信システムを得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るプラント
入出力通信システムは、スイッチングハブにプラント入
出力装置が接続されて複数のプラント入出力装置相互間
でデータのサイクリック通信ができるプラント入出力通
信システムにおいて、各プラント入出力装置は受信した
サイクリックデータを送信すべき送信先プラント入出力
装置の情報を予め格納しておく送信先情報格納手段を備
え、送信先プラント入出力装置の情報に基づいて各プラ
ント入出力装置がサイクリック送受信を行うことにより
サイクリックデータが各プラント入出力装置を巡回する
リング状仮想サイクリック伝送路を構成し、各プラント
入出力装置は、受信したサイクリックデータを格納して
おく受信データ格納手段、自らが送信し他のプラント入
出力装置を巡回して返送されたサイクリックデータを自
らが送信したものであると認識する自データ認識手段、
返送されたサイクリックデータが自ら送信したものであ
ると自データ認識手段により認識した場合にそのサイク
リックデータを廃棄する自データ廃棄手段、自らが送信
したサイクリックデータの受信周期を観測する受信周期
観測手段、および、自らが送信する非サイクリック通信
を受信周期観測手段による観測結果に基づいて制御する
非サイクリック通信制御手段を備えたものである。
入出力通信システムは、スイッチングハブにプラント入
出力装置が接続されて複数のプラント入出力装置相互間
でデータのサイクリック通信ができるプラント入出力通
信システムにおいて、各プラント入出力装置は受信した
サイクリックデータを送信すべき送信先プラント入出力
装置の情報を予め格納しておく送信先情報格納手段を備
え、送信先プラント入出力装置の情報に基づいて各プラ
ント入出力装置がサイクリック送受信を行うことにより
サイクリックデータが各プラント入出力装置を巡回する
リング状仮想サイクリック伝送路を構成し、各プラント
入出力装置は、受信したサイクリックデータを格納して
おく受信データ格納手段、自らが送信し他のプラント入
出力装置を巡回して返送されたサイクリックデータを自
らが送信したものであると認識する自データ認識手段、
返送されたサイクリックデータが自ら送信したものであ
ると自データ認識手段により認識した場合にそのサイク
リックデータを廃棄する自データ廃棄手段、自らが送信
したサイクリックデータの受信周期を観測する受信周期
観測手段、および、自らが送信する非サイクリック通信
を受信周期観測手段による観測結果に基づいて制御する
非サイクリック通信制御手段を備えたものである。
【0011】請求項2に係るプラント入出力通信システ
ムは、請求項1記載のものにおいて、非サイクリック通
信制御手段が、受信周期観測手段による観測結果に基づ
いて、自らが送信する非サイクリック通信の送信間隔を
伸ばすようにしたものである。
ムは、請求項1記載のものにおいて、非サイクリック通
信制御手段が、受信周期観測手段による観測結果に基づ
いて、自らが送信する非サイクリック通信の送信間隔を
伸ばすようにしたものである。
【0012】請求項3に係るプラント入出力通信システ
ムは、請求項1または請求項2記載のものにおいて、リ
ング状仮想サイクリック伝送路の情報を持つ主プラント
入出力装置をプラント入出力装置の中から予め1台設定
しておき、主プラント入出力装置が、リング状仮想サイ
クリック伝送路で下流と定義されたプラント入出力装置
にリング状仮想サイクリック伝送路を構築するための情
報を送信する伝送路情報送信手段を備え、各プラント入
出力装置が、リング状仮想サイクリック伝送路を構築す
るための情報を受信したことを検出してその情報を格納
する伝送路情報格納手段、および、格納されたリング状
仮想サイクリック伝送路を構築するための情報で下流と
定義されたプラント入出力装置にリング状仮想サイクリ
ック伝送路を構築するための情報を送信する伝送路情報
転送手段を備えたものである。
ムは、請求項1または請求項2記載のものにおいて、リ
ング状仮想サイクリック伝送路の情報を持つ主プラント
入出力装置をプラント入出力装置の中から予め1台設定
しておき、主プラント入出力装置が、リング状仮想サイ
クリック伝送路で下流と定義されたプラント入出力装置
にリング状仮想サイクリック伝送路を構築するための情
報を送信する伝送路情報送信手段を備え、各プラント入
出力装置が、リング状仮想サイクリック伝送路を構築す
るための情報を受信したことを検出してその情報を格納
する伝送路情報格納手段、および、格納されたリング状
仮想サイクリック伝送路を構築するための情報で下流と
定義されたプラント入出力装置にリング状仮想サイクリ
ック伝送路を構築するための情報を送信する伝送路情報
転送手段を備えたものである。
【0013】請求項4に係るプラント入出力通信システ
ムは、請求項3記載のものにおいて、プラント入出力装
置が、リング状仮想サイクリック伝送路を構築するため
の情報を受信した場合、受信した情報に含まれたデータ
により、受信した情報の下流への送信あるいは上流への
返信のいずれが期待されているのかを判断する送返信判
断手段を備え、主プラント入出力装置が、リング状仮想
サイクリック伝送路を構築するための情報を送信してか
ら返信されるまでの時間を測定する返信時間測定手段を
備えたものである。
ムは、請求項3記載のものにおいて、プラント入出力装
置が、リング状仮想サイクリック伝送路を構築するため
の情報を受信した場合、受信した情報に含まれたデータ
により、受信した情報の下流への送信あるいは上流への
返信のいずれが期待されているのかを判断する送返信判
断手段を備え、主プラント入出力装置が、リング状仮想
サイクリック伝送路を構築するための情報を送信してか
ら返信されるまでの時間を測定する返信時間測定手段を
備えたものである。
【0014】請求項5に係るプラント入出力通信システ
ムは、請求項1から請求項4のいずれかに記載のものに
おいて、プラント入出力装置は、各々が接続されたスイ
ッチングハブの情報を格納する接続ハブ情報格納手段、
および、接続されるスイッチングハブの情報を主プラン
ト入出力装置へ送信する接続ハブ情報送信手段を備え、
主プラント入出力装置は、リング状仮想サイクリック伝
送路に沿って接続されたスイッチングハブがリング状に
構成されるように、プラント入出力装置各々が接続され
たスイッチングハブの情報に基づきプラント入出力装置
間の上下流の関係を定める上下流設定手段を備えたもの
である。
ムは、請求項1から請求項4のいずれかに記載のものに
おいて、プラント入出力装置は、各々が接続されたスイ
ッチングハブの情報を格納する接続ハブ情報格納手段、
および、接続されるスイッチングハブの情報を主プラン
ト入出力装置へ送信する接続ハブ情報送信手段を備え、
主プラント入出力装置は、リング状仮想サイクリック伝
送路に沿って接続されたスイッチングハブがリング状に
構成されるように、プラント入出力装置各々が接続され
たスイッチングハブの情報に基づきプラント入出力装置
間の上下流の関係を定める上下流設定手段を備えたもの
である。
【0015】請求項6に係るプラント入出力通信システ
ムは、請求項1から請求項5のいずれかに記載のものに
おいて、プラント入出力装置が、受信したサイクリック
データを下流のプラント入出力装置へ送信するためのフ
レームヘッダを作成するフレームヘッダ作成手段、およ
び、受信したサイクリックデータを自らの受信データ格
納手段へ展開するとともにフレームヘッダと受信したサ
イクリックデータとを組み合わせて下流のプラント入出
力装置へ送信する折り返し送信手段を備えたものであ
る。
ムは、請求項1から請求項5のいずれかに記載のものに
おいて、プラント入出力装置が、受信したサイクリック
データを下流のプラント入出力装置へ送信するためのフ
レームヘッダを作成するフレームヘッダ作成手段、およ
び、受信したサイクリックデータを自らの受信データ格
納手段へ展開するとともにフレームヘッダと受信したサ
イクリックデータとを組み合わせて下流のプラント入出
力装置へ送信する折り返し送信手段を備えたものであ
る。
【0016】請求項7に係るプラント入出力通信システ
ムは、請求項1から請求項6のいずれかに記載のものに
おいて、主プラント入出力装置は、リング状仮想サイク
リック伝送路を巡回しているサイクリックデータの送信
元プラント入出力装置を認識し、各プラント入出力装置
が送信したサイクリックデータの受信タイミングを、サ
イクリックデータ更新周期を基準として測定するデータ
受信解析手段、および、このデータ受信解析手段からの
情報に基づき、各プラント入出力装置が送信したサイク
リックデータの受信タイミングがサイクリックデータ更
新周期内で等間隔になるように計算し、各プラント入出
力装置へサイクリックデータの送信タイミングをずらす
ように非サイクリック通信で指示する送信タイミング指
示手段を備えたものである。
ムは、請求項1から請求項6のいずれかに記載のものに
おいて、主プラント入出力装置は、リング状仮想サイク
リック伝送路を巡回しているサイクリックデータの送信
元プラント入出力装置を認識し、各プラント入出力装置
が送信したサイクリックデータの受信タイミングを、サ
イクリックデータ更新周期を基準として測定するデータ
受信解析手段、および、このデータ受信解析手段からの
情報に基づき、各プラント入出力装置が送信したサイク
リックデータの受信タイミングがサイクリックデータ更
新周期内で等間隔になるように計算し、各プラント入出
力装置へサイクリックデータの送信タイミングをずらす
ように非サイクリック通信で指示する送信タイミング指
示手段を備えたものである。
【0017】請求項8に係るプラント入出力通信システ
ムは、請求項7記載のものにおいて、主プラント入出力
装置は、各プラント入出力装置が送信するサイクリック
データ量を格納するデータ量格納手段、このデータ量格
納手段に格納した各プラント入出力装置が送信するサイ
クリックデータ量を比較するデータ量比較手段、およ
び、このデータ量比較手段による比較の結果、ある特定
のプラント入出力装置の送信するサイクリックデータ量
が他と比べて特に多い場合にその特定のプラント入出力
装置に対してサイクリックデータを分割して送信するよ
うに非サイクリック通信で指示するデータ分割指示手段
を備え、各プラント入出力装置は、主プラント入出力装
置から分割の指示を受けた場合に自らのサイクリックデ
ータの送信を分割する送信データ分割手段を備えたもの
である。
ムは、請求項7記載のものにおいて、主プラント入出力
装置は、各プラント入出力装置が送信するサイクリック
データ量を格納するデータ量格納手段、このデータ量格
納手段に格納した各プラント入出力装置が送信するサイ
クリックデータ量を比較するデータ量比較手段、およ
び、このデータ量比較手段による比較の結果、ある特定
のプラント入出力装置の送信するサイクリックデータ量
が他と比べて特に多い場合にその特定のプラント入出力
装置に対してサイクリックデータを分割して送信するよ
うに非サイクリック通信で指示するデータ分割指示手段
を備え、各プラント入出力装置は、主プラント入出力装
置から分割の指示を受けた場合に自らのサイクリックデ
ータの送信を分割する送信データ分割手段を備えたもの
である。
【0018】請求項9に係るプラント入出力通信システ
ムは、請求項7記載のものにおいて、主プラント入出力
装置は、各プラント入出力装置が送信するサイクリック
データ量を調査するデータ量調査手段、このデータ量調
査手段で調査した各プラント入出力装置が送信するサイ
クリックデータ量を評価するデータ量評価手段、およ
び、このデータ量評価手段による評価の結果、ある特定
のプラント入出力装置の送信するサイクリックデータ量
が他と比べて特に少ない場合にその特定のプラント入出
力装置を調整対象から外してサイクリックデータの受信
間隔の調整を行うデータ間隔調整手段を備えたものであ
る。
ムは、請求項7記載のものにおいて、主プラント入出力
装置は、各プラント入出力装置が送信するサイクリック
データ量を調査するデータ量調査手段、このデータ量調
査手段で調査した各プラント入出力装置が送信するサイ
クリックデータ量を評価するデータ量評価手段、およ
び、このデータ量評価手段による評価の結果、ある特定
のプラント入出力装置の送信するサイクリックデータ量
が他と比べて特に少ない場合にその特定のプラント入出
力装置を調整対象から外してサイクリックデータの受信
間隔の調整を行うデータ間隔調整手段を備えたものであ
る。
【0019】請求項10に係るプラント入出力通信シス
テムは、請求項8記載のものにおいて、主プラント入出
力装置は、各プラント入出力装置が送信するサイクリッ
クデータの量を自由に設定して試行することができる送
信データ量設定手段、サイクリックデータが送信されて
からリング状仮想サイクリック伝送路を巡回して返信さ
れるまでの時間を測定する試行返信時間測定手段、およ
び、この試行返信時間測定手段による測定結果に基づい
てサイクリックデータを分割して送信するかどうかを判
断するデータ分割判断手段を備えたものである。
テムは、請求項8記載のものにおいて、主プラント入出
力装置は、各プラント入出力装置が送信するサイクリッ
クデータの量を自由に設定して試行することができる送
信データ量設定手段、サイクリックデータが送信されて
からリング状仮想サイクリック伝送路を巡回して返信さ
れるまでの時間を測定する試行返信時間測定手段、およ
び、この試行返信時間測定手段による測定結果に基づい
てサイクリックデータを分割して送信するかどうかを判
断するデータ分割判断手段を備えたものである。
【0020】請求項11に係るプラント入出力通信シス
テムは、請求項1から請求項10のいずれかに記載のプ
ラント入出力通信システムを下位システムとして複数備
え、これら複数の下位システム相互間でサイクリックデ
ータの送受信をさせるブリッジ手段を備えたものであ
る。
テムは、請求項1から請求項10のいずれかに記載のプ
ラント入出力通信システムを下位システムとして複数備
え、これら複数の下位システム相互間でサイクリックデ
ータの送受信をさせるブリッジ手段を備えたものであ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】スイッチングハブを用いたイーサ
ネット通信のバス接続トポロジーはスター型であるが、
スター型のネットワーク上に複数のプラント入出力装置
にてリング状の仮想のプラント入出力装置サイクリック
データ伝送路を構成し、現状のデータ更新時間をリアル
タイムに検出することにより、スイッチングハブに特殊
な機構を備えることなく、サイクリックデータの更新周
期を保証し、スイッチングハブ内でのトラフィックを低
減させて遅延を防止し、かつネットワークで障害が生じ
たときにこれを認識し、容易に対応できるようにするも
のである。
ネット通信のバス接続トポロジーはスター型であるが、
スター型のネットワーク上に複数のプラント入出力装置
にてリング状の仮想のプラント入出力装置サイクリック
データ伝送路を構成し、現状のデータ更新時間をリアル
タイムに検出することにより、スイッチングハブに特殊
な機構を備えることなく、サイクリックデータの更新周
期を保証し、スイッチングハブ内でのトラフィックを低
減させて遅延を防止し、かつネットワークで障害が生じ
たときにこれを認識し、容易に対応できるようにするも
のである。
【0022】実施の形態1.図1はこの発明の実施の形
態1におけるプラント入出力通信システムを示すブロッ
ク図である。図において、プラント入出力装置A,B,
C,D,E(図中符号10〜14)がスイッチングハブ
A,B,C(図中符号20,21,22)に接続され、
各プラント入出力装置同士でサイクリック通信が行われ
るリング状のシステムを示す。図ではスイッチングハブ
3つを示したが、スイッチングハブの数はいくつであっ
てもよい。
態1におけるプラント入出力通信システムを示すブロッ
ク図である。図において、プラント入出力装置A,B,
C,D,E(図中符号10〜14)がスイッチングハブ
A,B,C(図中符号20,21,22)に接続され、
各プラント入出力装置同士でサイクリック通信が行われ
るリング状のシステムを示す。図ではスイッチングハブ
3つを示したが、スイッチングハブの数はいくつであっ
てもよい。
【0023】図2は、プラント入出力装置A,B,C,
D,E(10〜14)の内部構成を示すブロック図であ
る。各プラント入出力装置とも同様の構成になってい
る。32はプラント入出力装置の外部インタフェースで
あり、スイッチングハブA,B,C(20,21,2
2)と接続されるケーブルインタフェースを実現するコ
ネクタである。30はCPUまたはCPUカードであ
り、31はデータ伝送路上のデータフォーマットをCP
UまたはCPUカード30が認識できるフォーマットに
変換またはその逆の変換を行う伝送アクセス制御部であ
る。CPUまたはCPUカード30が非サイクリック通
信、すなわちサイクリック以外のデータの通信を行いた
い場合は、33の送受信データ格納部へデータを格納
し、40のサイクリックデータ以外の送信起動部へ命令
を発行して送信を行うようになっている。35は自プラ
ント入出力装置の送信すべきサイクリックデータの送信
周期を設定するサイクリックデータ送信周期設定部であ
る。34は、サイクリック送信起動部36またはサイク
リックデータ以外の送信起動部40からの命令により、
送信すべきデータを送受信データ格納部33から入手
し、そのデータに送信フレームの種別情報を付加して伝
送アクセス制御部31へ出力する送信データ生成部であ
る。
D,E(10〜14)の内部構成を示すブロック図であ
る。各プラント入出力装置とも同様の構成になってい
る。32はプラント入出力装置の外部インタフェースで
あり、スイッチングハブA,B,C(20,21,2
2)と接続されるケーブルインタフェースを実現するコ
ネクタである。30はCPUまたはCPUカードであ
り、31はデータ伝送路上のデータフォーマットをCP
UまたはCPUカード30が認識できるフォーマットに
変換またはその逆の変換を行う伝送アクセス制御部であ
る。CPUまたはCPUカード30が非サイクリック通
信、すなわちサイクリック以外のデータの通信を行いた
い場合は、33の送受信データ格納部へデータを格納
し、40のサイクリックデータ以外の送信起動部へ命令
を発行して送信を行うようになっている。35は自プラ
ント入出力装置の送信すべきサイクリックデータの送信
周期を設定するサイクリックデータ送信周期設定部であ
る。34は、サイクリック送信起動部36またはサイク
リックデータ以外の送信起動部40からの命令により、
送信すべきデータを送受信データ格納部33から入手
し、そのデータに送信フレームの種別情報を付加して伝
送アクセス制御部31へ出力する送信データ生成部であ
る。
【0024】37は受信データが自プラント入出力装置
の送信したサイクリックデータである場合、データの廃
棄を行う自送信フレーム認識及び廃棄部である。38は
自送信フレーム認識及び廃棄部37の情報から、自プラ
ント入出力装置が送信したサイクリックデータの受信周
期を観測し、サイクリックデータ送信周期設定部35に
設定されているサイクリックデータ更新周期を超えた場
合には、サイクリックデータ以外の送信起動部40へ通
知を行う送信データ受信周期カウンタ部である。39は
受信データがサイクリックデータである場合は、サイク
リック送信起動部36へ情報を通知するとともに、下流
への送信を指示するサイクリックデータ認識部である。
41は、自プラント入出力装置のリング構成情報、すな
わち送信先はどこであるかなどの情報を格納しておく上
下流設定テーブル格納部41である。
の送信したサイクリックデータである場合、データの廃
棄を行う自送信フレーム認識及び廃棄部である。38は
自送信フレーム認識及び廃棄部37の情報から、自プラ
ント入出力装置が送信したサイクリックデータの受信周
期を観測し、サイクリックデータ送信周期設定部35に
設定されているサイクリックデータ更新周期を超えた場
合には、サイクリックデータ以外の送信起動部40へ通
知を行う送信データ受信周期カウンタ部である。39は
受信データがサイクリックデータである場合は、サイク
リック送信起動部36へ情報を通知するとともに、下流
への送信を指示するサイクリックデータ認識部である。
41は、自プラント入出力装置のリング構成情報、すな
わち送信先はどこであるかなどの情報を格納しておく上
下流設定テーブル格納部41である。
【0025】上下流設定テーブル格納部41で送信先情
報格納手段を、送受信データ格納部33で受信データ格
納手段を、自送信フレーム認識及び廃棄部37で自デー
タ認識手段および自データ廃棄手段を、送信データ受信
周期カウンタ部38で受信周期観測手段を、そしてサイ
クリックデータ以外の送信起動部40で非サイクリック
通信制御手段をそれぞれ構成している。なお、全ての実
施の形態の説明を通じて、図示のブロック1つが必ずし
も1つの手段に限定されるものではなく、逆に1つの手
段が1つのブロックで実現されるとは限らない。
報格納手段を、送受信データ格納部33で受信データ格
納手段を、自送信フレーム認識及び廃棄部37で自デー
タ認識手段および自データ廃棄手段を、送信データ受信
周期カウンタ部38で受信周期観測手段を、そしてサイ
クリックデータ以外の送信起動部40で非サイクリック
通信制御手段をそれぞれ構成している。なお、全ての実
施の形態の説明を通じて、図示のブロック1つが必ずし
も1つの手段に限定されるものではなく、逆に1つの手
段が1つのブロックで実現されるとは限らない。
【0026】送信データ生成部34で生成する送信デー
タフォーマットを図3に示す。データ種別欄には、サイ
クリックデータなのか、それ以外のデータなのかの情報
を格納する。送信装置欄にはデータの送信元のプラント
入出力装置の番号が格納される。このプラント入出力装
置の番号は、あらかじめシステムで定義されているプラ
ント入出力装置それぞれに固有の番号でありネットワー
ク上に同じ番号は存在しない。送信データシリアルNo
欄には、サイクリック送信起動部36からの送信起動の
度に前回値に1を足して送信を行う。カウント数が送信
データシリアルNo格納部分に格納できなくなった場合
は、リセットを行い0から再度インクリメントを始め
る。
タフォーマットを図3に示す。データ種別欄には、サイ
クリックデータなのか、それ以外のデータなのかの情報
を格納する。送信装置欄にはデータの送信元のプラント
入出力装置の番号が格納される。このプラント入出力装
置の番号は、あらかじめシステムで定義されているプラ
ント入出力装置それぞれに固有の番号でありネットワー
ク上に同じ番号は存在しない。送信データシリアルNo
欄には、サイクリック送信起動部36からの送信起動の
度に前回値に1を足して送信を行う。カウント数が送信
データシリアルNo格納部分に格納できなくなった場合
は、リセットを行い0から再度インクリメントを始め
る。
【0027】次に動作について説明する。まず、リング
状仮想サイクリック伝送路の確立について説明する。各
プラント入出力装置10〜14のCPUまたはCPUカ
ード30は、システム立ち上がり時に上下流設定テーブ
ル格納部41より、あらかじめ設定されて各プラント入
出力装置共通情報である上下流設定テーブル情報の入手
を行う。また、あらかじめシステムにて設定されている
サイクリックデータ送信周期をサイクリックデータ送信
周期設定部35に設定する。各プラント入出力装置は、
上下流設定テーブル情報によりサイクリックデータの送
信先を認識することができる。図4は上下流設定テーブ
ル情報のフォーマットを示し、下流装置欄には下流側の
直近のプラント入出力装置の番号が格納されている。こ
の上下流設定テーブル情報に従ってサイクリック伝送路
を構成した場合は、図5に示すリング状のサイクリック
伝送路が確立される。このような伝送路をリング状仮想
サイクリック伝送路と呼ぶものとする。またこの場合、
各スイッチングハブ20〜22の入出力ポートP1〜P
4の設定についてはあらかじめ設定を行うこととする。
状仮想サイクリック伝送路の確立について説明する。各
プラント入出力装置10〜14のCPUまたはCPUカ
ード30は、システム立ち上がり時に上下流設定テーブ
ル格納部41より、あらかじめ設定されて各プラント入
出力装置共通情報である上下流設定テーブル情報の入手
を行う。また、あらかじめシステムにて設定されている
サイクリックデータ送信周期をサイクリックデータ送信
周期設定部35に設定する。各プラント入出力装置は、
上下流設定テーブル情報によりサイクリックデータの送
信先を認識することができる。図4は上下流設定テーブ
ル情報のフォーマットを示し、下流装置欄には下流側の
直近のプラント入出力装置の番号が格納されている。こ
の上下流設定テーブル情報に従ってサイクリック伝送路
を構成した場合は、図5に示すリング状のサイクリック
伝送路が確立される。このような伝送路をリング状仮想
サイクリック伝送路と呼ぶものとする。またこの場合、
各スイッチングハブ20〜22の入出力ポートP1〜P
4の設定についてはあらかじめ設定を行うこととする。
【0028】次に送信動作について説明する。サイクリ
ックデータ送信周期設定部35に、システム上要求され
ているサイクリックデータ更新周期が設定されている。
サイクリック送信起動部36は、サイクリックデータ送
信周期設定部35よりサイクリックデータ更新周期情報
を得、また、自プラント入出力装置の送信すべきサイク
リックデータが送受信データ格納部33のどこに格納さ
れているかをCPUまたはCPUカード30から入手
し、得られた情報に従って、送信データ生成部34に、
自プラント入出力装置の送信すべきサイクリックデータ
の送信要求を行う。送信データ生成部34は、サイクリ
ック送信起動部36の指示に従い、自プラント入出力装
置のサイクリック送信データを送受信データ格納部33
から入手し、図3に示した送信データフォーマットに従
ってデータを生成し、伝送アクセス制御部31およびコ
ネクタ32を経由して、図4に示した上下流設定テーブ
ルで定義されている下流のプラント入出力装置へサイク
リックデータを送信する。これらの処理は一度設定しサ
イクリックデータの送信の起動がされれば繰り返し実行
されることになる。
ックデータ送信周期設定部35に、システム上要求され
ているサイクリックデータ更新周期が設定されている。
サイクリック送信起動部36は、サイクリックデータ送
信周期設定部35よりサイクリックデータ更新周期情報
を得、また、自プラント入出力装置の送信すべきサイク
リックデータが送受信データ格納部33のどこに格納さ
れているかをCPUまたはCPUカード30から入手
し、得られた情報に従って、送信データ生成部34に、
自プラント入出力装置の送信すべきサイクリックデータ
の送信要求を行う。送信データ生成部34は、サイクリ
ック送信起動部36の指示に従い、自プラント入出力装
置のサイクリック送信データを送受信データ格納部33
から入手し、図3に示した送信データフォーマットに従
ってデータを生成し、伝送アクセス制御部31およびコ
ネクタ32を経由して、図4に示した上下流設定テーブ
ルで定義されている下流のプラント入出力装置へサイク
リックデータを送信する。これらの処理は一度設定しサ
イクリックデータの送信の起動がされれば繰り返し実行
されることになる。
【0029】サイクリックデータ認識部39は、上流か
ら受信したデータがサイクリックデータであると認識し
た場合は、そのデータを送信した装置と送信データシリ
アルNoの情報をサイクリック送信起動部36へ通知す
るとともに、その受信した他プラント入出力装置のサイ
クリックデータの、下流への送信を指示する。サイクリ
ック送信起動部36は、サイクリックデータ認識部39
から得た情報をもとに、他のプラント入出力装置のサイ
クリックデータの送信を行う。この動作により他プラン
ト入出力装置のサイクリックデータを下流のプラント入
出力装置へ送信する。
ら受信したデータがサイクリックデータであると認識し
た場合は、そのデータを送信した装置と送信データシリ
アルNoの情報をサイクリック送信起動部36へ通知す
るとともに、その受信した他プラント入出力装置のサイ
クリックデータの、下流への送信を指示する。サイクリ
ック送信起動部36は、サイクリックデータ認識部39
から得た情報をもとに、他のプラント入出力装置のサイ
クリックデータの送信を行う。この動作により他プラン
ト入出力装置のサイクリックデータを下流のプラント入
出力装置へ送信する。
【0030】CPUまたはCPUカード30がサイクリ
ックデータ以外のデータを他のプラント入出力装置へ送
信したい場合は、送信データを送信データ格納部33へ
格納してサイクリックデータ以外の送信起動部40に送
信を指示する。指示を受けたサイクリックデータ以外の
送信起動部40は、サイクリック以外のデータ送信であ
るという情報を送信データ生成部34へ通知し送信指示
を行う。指示を受けた送信データ生成部34は、送信デ
ータフォーマットのデータ種別欄にサイクリック以外で
あるという情報を付加して送信を行う。
ックデータ以外のデータを他のプラント入出力装置へ送
信したい場合は、送信データを送信データ格納部33へ
格納してサイクリックデータ以外の送信起動部40に送
信を指示する。指示を受けたサイクリックデータ以外の
送信起動部40は、サイクリック以外のデータ送信であ
るという情報を送信データ生成部34へ通知し送信指示
を行う。指示を受けた送信データ生成部34は、送信デ
ータフォーマットのデータ種別欄にサイクリック以外で
あるという情報を付加して送信を行う。
【0031】次に受信動作について説明する。コネクタ
32より伝送アクセス制御部31へ受信データが転送さ
れ、そのデータは自送信フレーム認識および廃棄部37
へ出力され、この受信データの送信元はいずれのプラン
ト入出力装置であるかの確認を行う。もし、受信データ
の送信元が自プラント入出力装置であった場合は、リン
グ状仮想サイクリック伝送路を巡回して戻ってきた自ら
のサイクリックデータであると認識し、そのデータの廃
棄を行う。この動作によって、リング状に構成された仮
想サイクリック伝送路内を永遠に回り続けることを防
ぐ。また、自送信フレーム認識および廃棄部37は、自
プラント入出力装置が送信したサイクリックデータを受
信したことを送信データ受信周期カウンタ部38に通知
を行う。また、サイクリックデータの場合は、送信デー
タシリアルNoが順番通りに受信されているか確認し、
送信したサイクリックデータがリング状仮想サイクリッ
ク伝送路上で廃棄されていないか確認し、システム上に
問題ないか確認する。
32より伝送アクセス制御部31へ受信データが転送さ
れ、そのデータは自送信フレーム認識および廃棄部37
へ出力され、この受信データの送信元はいずれのプラン
ト入出力装置であるかの確認を行う。もし、受信データ
の送信元が自プラント入出力装置であった場合は、リン
グ状仮想サイクリック伝送路を巡回して戻ってきた自ら
のサイクリックデータであると認識し、そのデータの廃
棄を行う。この動作によって、リング状に構成された仮
想サイクリック伝送路内を永遠に回り続けることを防
ぐ。また、自送信フレーム認識および廃棄部37は、自
プラント入出力装置が送信したサイクリックデータを受
信したことを送信データ受信周期カウンタ部38に通知
を行う。また、サイクリックデータの場合は、送信デー
タシリアルNoが順番通りに受信されているか確認し、
送信したサイクリックデータがリング状仮想サイクリッ
ク伝送路上で廃棄されていないか確認し、システム上に
問題ないか確認する。
【0032】自送信フレーム認識および廃棄部37から
通知を受けた送信データ受信周期カウンタ部38は、自
プラント入出力装置が送信したサイクリックデータの受
信周期を観測して、トラフィックが混み合っているなど
のために、サイクリックデータ送信周期設定部35に設
定されている送信周期より大きな値となった場合は、サ
イクリックデータ以外の送信起動部40へサイクリック
データ以外の送信を停止するよう通知を行い、通知を受
けたサイクリックデータ以外の送信起動部40はサイク
リックデータ以外の送信を停止する。
通知を受けた送信データ受信周期カウンタ部38は、自
プラント入出力装置が送信したサイクリックデータの受
信周期を観測して、トラフィックが混み合っているなど
のために、サイクリックデータ送信周期設定部35に設
定されている送信周期より大きな値となった場合は、サ
イクリックデータ以外の送信起動部40へサイクリック
データ以外の送信を停止するよう通知を行い、通知を受
けたサイクリックデータ以外の送信起動部40はサイク
リックデータ以外の送信を停止する。
【0033】以上のように、あらかじめシステムでプラ
ント入出力装置間をサイクリック伝送路の上下流の関係
として定義し、その情報をもとにしてイーサネット方式
の通信システム上に、リング状仮想サイクリック伝送路
を構築し、自プラント入出力装置が送信したサイクリッ
クデータがリング状仮想サイクリック伝送路を経由して
戻ってくる時間を観測し、その時間とシステムで要求さ
れているサイクリック更新周期を比較して、守られてい
ない場合には、サイクリック通信以外の通信を停止して
ネットワーク上のトラフィックを下げることにより、ス
イッチングハブに特殊な機能を設けることなくサイクリ
ックデータ更新周期を保証することができ、また、プラ
ント入出力装置やスイッチングハブのトラフィックの変
化によるサイクリックの更新周期の変化を観測すること
が可能となり、システム上問題が発生している場合はそ
のことをリアルタイムに認識することが可能となる。
ント入出力装置間をサイクリック伝送路の上下流の関係
として定義し、その情報をもとにしてイーサネット方式
の通信システム上に、リング状仮想サイクリック伝送路
を構築し、自プラント入出力装置が送信したサイクリッ
クデータがリング状仮想サイクリック伝送路を経由して
戻ってくる時間を観測し、その時間とシステムで要求さ
れているサイクリック更新周期を比較して、守られてい
ない場合には、サイクリック通信以外の通信を停止して
ネットワーク上のトラフィックを下げることにより、ス
イッチングハブに特殊な機能を設けることなくサイクリ
ックデータ更新周期を保証することができ、また、プラ
ント入出力装置やスイッチングハブのトラフィックの変
化によるサイクリックの更新周期の変化を観測すること
が可能となり、システム上問題が発生している場合はそ
のことをリアルタイムに認識することが可能となる。
【0034】実施の形態2.図6はこの発明の実施の形
態2におけるプラント入出力装置を示すブロック図であ
る。実施の形態1と同様の部分には図2と同一符号を付
してその説明を省略する。実施の形態1では受信周期が
長いときのサイクリックデータ以外の送信の制御として
送信を停止したが、この実施の形態ではその制御の内容
が異なる。42は送信データ受信周期カウンタ部38よ
り、サイクリックデータ送信周期設定部35で設定して
おいたサイクリックデータ更新周期が維持できていない
状態であるとの通知を受けた場合に、送信データ生成部
34に対する起動指示を制御する送信間隔調節部であ
る。この実施の形態では送信間隔調整部42が、非サイ
クリック通信制御手段を構成する。
態2におけるプラント入出力装置を示すブロック図であ
る。実施の形態1と同様の部分には図2と同一符号を付
してその説明を省略する。実施の形態1では受信周期が
長いときのサイクリックデータ以外の送信の制御として
送信を停止したが、この実施の形態ではその制御の内容
が異なる。42は送信データ受信周期カウンタ部38よ
り、サイクリックデータ送信周期設定部35で設定して
おいたサイクリックデータ更新周期が維持できていない
状態であるとの通知を受けた場合に、送信データ生成部
34に対する起動指示を制御する送信間隔調節部であ
る。この実施の形態では送信間隔調整部42が、非サイ
クリック通信制御手段を構成する。
【0035】次に動作について説明する。図7は、サイ
クリックデータの更新周期がシステムで定められている
時間T、すなわちサイクリックデータ送信周期設定部3
5で設定された周期が守られている、または守られてい
ない、それぞれの状態で送信間隔調節部42がサイクリ
ックデータ以外の送信起動部40からの送信要求に対し
てどのように送信データ生成部34に送信要求をするか
の状態を示す説明図である。転送データ受信周期カウン
タ部38から正常である状態つまり、自プラント入出力
装置の送信データの受信周期Trがシステムで要求され
ているサイクリックデータ更新周期Tより小さい場合
は、サイクリックデータ以外の送信起動部40からの送
信要求があったタイミングで送信データ生成部34へ送
信指示を発行する。
クリックデータの更新周期がシステムで定められている
時間T、すなわちサイクリックデータ送信周期設定部3
5で設定された周期が守られている、または守られてい
ない、それぞれの状態で送信間隔調節部42がサイクリ
ックデータ以外の送信起動部40からの送信要求に対し
てどのように送信データ生成部34に送信要求をするか
の状態を示す説明図である。転送データ受信周期カウン
タ部38から正常である状態つまり、自プラント入出力
装置の送信データの受信周期Trがシステムで要求され
ているサイクリックデータ更新周期Tより小さい場合
は、サイクリックデータ以外の送信起動部40からの送
信要求があったタイミングで送信データ生成部34へ送
信指示を発行する。
【0036】自プラント入出力装置の送信データの受信
周期Trがシステムで要求されているサイクリックデー
タ更新時間Tより大きい場合でかつサイクリックデータ
以外の送信要求が発生している場合、サイクリックデー
タ以外の送信起動部40からの送信要求があったタイミ
ングでそのまま送信データ生成部34に対して送信要求
を指示するのではなく、制御を行う。ここではサイクリ
ック以外のデータ送信タイミング間隔をあらかじめ決め
ている送信指示間隔で送信データ生成部34へ送信指示
をし、サイクリック以外の送信データの送信間隔を伸ば
す。
周期Trがシステムで要求されているサイクリックデー
タ更新時間Tより大きい場合でかつサイクリックデータ
以外の送信要求が発生している場合、サイクリックデー
タ以外の送信起動部40からの送信要求があったタイミ
ングでそのまま送信データ生成部34に対して送信要求
を指示するのではなく、制御を行う。ここではサイクリ
ック以外のデータ送信タイミング間隔をあらかじめ決め
ている送信指示間隔で送信データ生成部34へ送信指示
をし、サイクリック以外の送信データの送信間隔を伸ば
す。
【0037】以上のように、サイクリックデータの更新
周期が異常である場合に送信データ生成部34に対する
サイクリック以外の送信指示の間隔を大きくすることに
よって単位時間当たりのサイクリック以外の送信データ
の送信データ量を減少させ、スイッチングハブ内また
は、プラント入出力装置内のトラフィック増大によるサ
イクリックの更新周期の遅延を防いで、サイクリックの
更新周期を保証しながら、かつサイクリックデータ以外
の送信も可能となる。
周期が異常である場合に送信データ生成部34に対する
サイクリック以外の送信指示の間隔を大きくすることに
よって単位時間当たりのサイクリック以外の送信データ
の送信データ量を減少させ、スイッチングハブ内また
は、プラント入出力装置内のトラフィック増大によるサ
イクリックの更新周期の遅延を防いで、サイクリックの
更新周期を保証しながら、かつサイクリックデータ以外
の送信も可能となる。
【0038】実施の形態3.図8はこの発明の実施の形
態3におけるプラント入出力装置を示すブロック図であ
る。実施の形態2と同様の部分には図6と同一符号を付
してその説明を省略する。上下流設定テーブル情報のマ
スタを格納しておく主プラント入出力装置を、システム
構築時にプラント入出力装置の中から1台をあらかじめ
決めておく。図8において、43は、各プラント装置に
設けられた上下流設定フレーム認識部であり、受信デー
タのデータ識別子を識別し、受信データが上下流設定テ
ーブル情報の場合は、その上下流設定テーブル情報を上
下流設定テーブル格納部41へ格納し、上下流設定テー
ブル格納部41がCPUまたはCPUカード30に上下
流設定テーブルを格納したことを通知するようになって
いる。
態3におけるプラント入出力装置を示すブロック図であ
る。実施の形態2と同様の部分には図6と同一符号を付
してその説明を省略する。上下流設定テーブル情報のマ
スタを格納しておく主プラント入出力装置を、システム
構築時にプラント入出力装置の中から1台をあらかじめ
決めておく。図8において、43は、各プラント装置に
設けられた上下流設定フレーム認識部であり、受信デー
タのデータ識別子を識別し、受信データが上下流設定テ
ーブル情報の場合は、その上下流設定テーブル情報を上
下流設定テーブル格納部41へ格納し、上下流設定テー
ブル格納部41がCPUまたはCPUカード30に上下
流設定テーブルを格納したことを通知するようになって
いる。
【0039】各プラント入出力装置において、上下流設
定テーブル格納部41で伝送路情報格納手段を、CPU
またはCPUカード30、サイクリックデータ以外の送
信起動部40および送信データ生成部34で伝送路情報
転送手段をそれぞれ構成するとともに、主プラント入出
力装置においては、CPUまたはCPUカード30、サ
イクリックデータ以外の送信起動部40および送信デー
タ生成部34で伝送路情報送信手段を構成している。
定テーブル格納部41で伝送路情報格納手段を、CPU
またはCPUカード30、サイクリックデータ以外の送
信起動部40および送信データ生成部34で伝送路情報
転送手段をそれぞれ構成するとともに、主プラント入出
力装置においては、CPUまたはCPUカード30、サ
イクリックデータ以外の送信起動部40および送信デー
タ生成部34で伝送路情報送信手段を構成している。
【0040】次にリング状仮想サイクリック伝送路を構
築するときの動作について説明する。システムで指定さ
れている上下流設定テーブル情報のマスタを格納してい
る主プラント入出力装置は、上下流設定テーブル情報が
格納されていることを、図3に示す送信データフォーマ
ットにしたがって付加し、自プラント入出力装置の下流
に設定されているプラント入出力装置へ上下流設定テー
ブル情報を送信する。その情報を受信した下流のプラン
ト入出力装置では、上下流設定フレーム認識部43でデ
ータを受信するたびに受信データ内のデータ識別子を識
別し、受信データが上下流設定テーブルの場合はその内
容を上下流設定テーブル格納部41に格納する。上下流
設定テーブル格納部41は、格納されたことをCPUま
たはCPUカード30に通知し、CPUまたはCPUカ
ード30は上下流設定テーブルに従って下流のプラント
入出力装置へ、サイクリックデータ以外の送信起動部4
0および送信データ生成部34を経由して、上下流設定
テーブル情報を送信する。順次、上下流設定テーブル情
報で定義されているプラント入出力装置に上下流設定テ
ーブル情報を設定していく。上下流設定テーブル情報の
マスタを格納している主プラント入出力装置のCPUま
たはCPUカード30に、上下流設定テーブル格納部4
1より書き込み通知があったときに設定が完了する。
築するときの動作について説明する。システムで指定さ
れている上下流設定テーブル情報のマスタを格納してい
る主プラント入出力装置は、上下流設定テーブル情報が
格納されていることを、図3に示す送信データフォーマ
ットにしたがって付加し、自プラント入出力装置の下流
に設定されているプラント入出力装置へ上下流設定テー
ブル情報を送信する。その情報を受信した下流のプラン
ト入出力装置では、上下流設定フレーム認識部43でデ
ータを受信するたびに受信データ内のデータ識別子を識
別し、受信データが上下流設定テーブルの場合はその内
容を上下流設定テーブル格納部41に格納する。上下流
設定テーブル格納部41は、格納されたことをCPUま
たはCPUカード30に通知し、CPUまたはCPUカ
ード30は上下流設定テーブルに従って下流のプラント
入出力装置へ、サイクリックデータ以外の送信起動部4
0および送信データ生成部34を経由して、上下流設定
テーブル情報を送信する。順次、上下流設定テーブル情
報で定義されているプラント入出力装置に上下流設定テ
ーブル情報を設定していく。上下流設定テーブル情報の
マスタを格納している主プラント入出力装置のCPUま
たはCPUカード30に、上下流設定テーブル格納部4
1より書き込み通知があったときに設定が完了する。
【0041】以上のように、リング状仮想サイクリック
伝送路を構築するための情報である上下流設定テーブル
情報を、システムであらかじめ決められた主プラント入
出力装置が、上下流設定テーブル情報で下流と定義され
ているプラント入出力装置に配布し、上下流設定テーブ
ル情報を受けたプラント入出力装置は、下流と定義され
ているプラント入出力装置へ上下流設定テーブル情報を
順次送信するため、システム構築時や設定変更時に各プ
ラント入出力装置の上下流テーブル情報の設定不一致に
よるリング状仮想サイクリック伝送路の構成異常を避け
ることができ、確実に指定したリング状の仮想サイクリ
ック伝送路が構築でき、かつ、主プラント入出力装置1
台のみに上下流設定テーブルの設定を行えばよいので、
上下流設定テーブル情報の設定を効率よく実施すること
ができる。
伝送路を構築するための情報である上下流設定テーブル
情報を、システムであらかじめ決められた主プラント入
出力装置が、上下流設定テーブル情報で下流と定義され
ているプラント入出力装置に配布し、上下流設定テーブ
ル情報を受けたプラント入出力装置は、下流と定義され
ているプラント入出力装置へ上下流設定テーブル情報を
順次送信するため、システム構築時や設定変更時に各プ
ラント入出力装置の上下流テーブル情報の設定不一致に
よるリング状仮想サイクリック伝送路の構成異常を避け
ることができ、確実に指定したリング状の仮想サイクリ
ック伝送路が構築でき、かつ、主プラント入出力装置1
台のみに上下流設定テーブルの設定を行えばよいので、
上下流設定テーブル情報の設定を効率よく実施すること
ができる。
【0042】実施の形態4.図9は実施の形態4におけ
る主プラント入出力装置を示すブロック図である。実施
の形態3と同様の部分には図8と同一符号を付してその
説明を省略する。主プラント入出力装置以外の各プラン
ト入出力装置は、図8に示すものと同様になっている。
44は送信データ生成部34から上下流設定テーブル情
報が送信されたことの通知を受けて時間測定を開始し、
上下流設定フレーム認識部43から自プラント入出力装
置が出力した上下流設定テーブル情報を受信した情報を
受けて時間測定を終了するタイマ監視部である。次に説
明するように上下流設定テーブル情報を送信して下流と
定義されているプラント入出力装置から折り返し返送さ
れてくる時間間隔と、必要時間を見計らってあらかじめ
設定されているタイムアウト時間との比較を行い、その
結果をCPUまたはCPUカード30へ通知するように
なっている。
る主プラント入出力装置を示すブロック図である。実施
の形態3と同様の部分には図8と同一符号を付してその
説明を省略する。主プラント入出力装置以外の各プラン
ト入出力装置は、図8に示すものと同様になっている。
44は送信データ生成部34から上下流設定テーブル情
報が送信されたことの通知を受けて時間測定を開始し、
上下流設定フレーム認識部43から自プラント入出力装
置が出力した上下流設定テーブル情報を受信した情報を
受けて時間測定を終了するタイマ監視部である。次に説
明するように上下流設定テーブル情報を送信して下流と
定義されているプラント入出力装置から折り返し返送さ
れてくる時間間隔と、必要時間を見計らってあらかじめ
設定されているタイムアウト時間との比較を行い、その
結果をCPUまたはCPUカード30へ通知するように
なっている。
【0043】各プラント入出力装置において、上下流設
定フレーム認識部43で送返信判断手段を構成するとと
もに、主プラント入出力装置においては、タイマ監視部
44で返信時間測定手段を構成している。なお、主プラ
ント入出力装置だけを他と区別して製作するのは生産性
の点で好ましくないので、全てのプラント入出力装置を
共通にして製作し、主プラント入出力装置以外では、不
要な機能を使用しないようにしてもよい。
定フレーム認識部43で送返信判断手段を構成するとと
もに、主プラント入出力装置においては、タイマ監視部
44で返信時間測定手段を構成している。なお、主プラ
ント入出力装置だけを他と区別して製作するのは生産性
の点で好ましくないので、全てのプラント入出力装置を
共通にして製作し、主プラント入出力装置以外では、不
要な機能を使用しないようにしてもよい。
【0044】次に、リング状仮想サイクリック伝送路を
構築するときの動作について説明する。あらかじめ、シ
ステム構築時に上下流設定テーブル情報のマスタを格納
している主プラント入出力装置が図5のプラント入出力
装置A(10)であるとして、図10に示すフォーマッ
トにしたがった上下流設定テーブル情報を、上下流設定
テーブルで定義されている下流のプラント入出力装置B
(11)へ送信する。そのタイミングで送信データ生成
部34はタイマ監視部44へ上下流設定テーブル情報を
送信したことを通知し、タイマ監視部44はタイマを起
動し時間の測定を開始する。
構築するときの動作について説明する。あらかじめ、シ
ステム構築時に上下流設定テーブル情報のマスタを格納
している主プラント入出力装置が図5のプラント入出力
装置A(10)であるとして、図10に示すフォーマッ
トにしたがった上下流設定テーブル情報を、上下流設定
テーブルで定義されている下流のプラント入出力装置B
(11)へ送信する。そのタイミングで送信データ生成
部34はタイマ監視部44へ上下流設定テーブル情報を
送信したことを通知し、タイマ監視部44はタイマを起
動し時間の測定を開始する。
【0045】上流のプラント入出力装置Aから上下流設
定テーブル情報を受けた下流のプラント入出力装置B
は、上下流設定フレーム認識部43で、受信データが上
下流設定テーブル情報であることを認識し、主プラント
入出力装置Aへの返信が必要であると判断して、入手し
た上下流設定テーブル情報の中で定められているTES
T欄へ、上下流設定テーブル格納部41に上下流設定テ
ーブル情報を格納したという情報を付加し、格納が完了
したことをプラント入出力装置Aに返送する。このとき
の返送は、上記送信時とは逆向きに直送する。
定テーブル情報を受けた下流のプラント入出力装置B
は、上下流設定フレーム認識部43で、受信データが上
下流設定テーブル情報であることを認識し、主プラント
入出力装置Aへの返信が必要であると判断して、入手し
た上下流設定テーブル情報の中で定められているTES
T欄へ、上下流設定テーブル格納部41に上下流設定テ
ーブル情報を格納したという情報を付加し、格納が完了
したことをプラント入出力装置Aに返送する。このとき
の返送は、上記送信時とは逆向きに直送する。
【0046】プラント入出力装置Aのタイマ監視部44
は、あらかじめ設定されているタイムアウト時間以内に
プラント入出力装置Bから上下流設定テーブル情報のデ
ータが折り返されてくるかどうか応答時間を観測する。
あらかじめ設定されているタイムアウト時間内で受信し
た場合はTEST欄を繰り返し試験が問題なく完了して
いる情報(図11に示したTEST_OK)を付加し、
プラント入出力装置Aは、続いて同様にプラント入出力
装置Cへ上下流設定テーブル情報を送信するために、プ
ラント入出力装置Bに対して上下流設定テーブル情報を
送信する。受信したプラント入出力装置Bは、上下流設
定フレーム認識部43で判断して、上下流設定テーブル
の自プラント入出力装置のTEST欄の情報が既に完了
している場合は、プラント入出力装置Bの下流に当たる
プラント入出力装置Cに上下流設定テーブル情報を送信
する。プラント入出力装置Cは自プラント入出力装置の
TEST欄がTEST完了していないため、入出力設定
テーブル情報のTEST欄に折り返し試験完了情報を付
加して上流であるプラント入出力装置Bへ送信し、プラ
ント入出力装置Bは、プラント入出力装置Aへ送信す
る。
は、あらかじめ設定されているタイムアウト時間以内に
プラント入出力装置Bから上下流設定テーブル情報のデ
ータが折り返されてくるかどうか応答時間を観測する。
あらかじめ設定されているタイムアウト時間内で受信し
た場合はTEST欄を繰り返し試験が問題なく完了して
いる情報(図11に示したTEST_OK)を付加し、
プラント入出力装置Aは、続いて同様にプラント入出力
装置Cへ上下流設定テーブル情報を送信するために、プ
ラント入出力装置Bに対して上下流設定テーブル情報を
送信する。受信したプラント入出力装置Bは、上下流設
定フレーム認識部43で判断して、上下流設定テーブル
の自プラント入出力装置のTEST欄の情報が既に完了
している場合は、プラント入出力装置Bの下流に当たる
プラント入出力装置Cに上下流設定テーブル情報を送信
する。プラント入出力装置Cは自プラント入出力装置の
TEST欄がTEST完了していないため、入出力設定
テーブル情報のTEST欄に折り返し試験完了情報を付
加して上流であるプラント入出力装置Bへ送信し、プラ
ント入出力装置Bは、プラント入出力装置Aへ送信す
る。
【0047】プラント入出力装置Aが下流のプラント入
出力装置Cに対して送信し折り返されてくる上下流設定
テーブル情報が、もしあらかじめ設定されているタイム
アウト時間以上時間が経過しても受信できない場合は、
送信先のプラント入出力装置Cは故障、または電源が投
入されていないと判断して、上下流設定テーブルのTE
ST欄にリング状仮想サイクリック伝送路より離脱して
いる情報(図11に示したTEST_NG)を付加し
て、故障と判断したプラント入出力装置Cの下流であっ
たプラント入出力装置Dが、プラント入出力装置Bの下
流であると変更して上下流設定をやり直す。そしてプラ
ント入出力装置Dに対して上下流設定テーブル情報を送
信するためにプラント入出力装置Bへ送信する。
出力装置Cに対して送信し折り返されてくる上下流設定
テーブル情報が、もしあらかじめ設定されているタイム
アウト時間以上時間が経過しても受信できない場合は、
送信先のプラント入出力装置Cは故障、または電源が投
入されていないと判断して、上下流設定テーブルのTE
ST欄にリング状仮想サイクリック伝送路より離脱して
いる情報(図11に示したTEST_NG)を付加し
て、故障と判断したプラント入出力装置Cの下流であっ
たプラント入出力装置Dが、プラント入出力装置Bの下
流であると変更して上下流設定をやり直す。そしてプラ
ント入出力装置Dに対して上下流設定テーブル情報を送
信するためにプラント入出力装置Bへ送信する。
【0048】プラント入出力装置Aは上下流設定テーブ
ルに従って順次リング状仮想サイクリック伝送路を構築
し、上下流設定テーブル情報のTEST欄が埋まるまで
繰り返す。全て埋まれば、上記の例ではプラント入出力
装置Bの下流がプラント入出力装置Dに変わり、各プラ
ント入出力装置B,D,Eにリング状仮想サイクリック
伝送路の構築が完了したことを通知し、各サイクリック
データの送信を開始する。
ルに従って順次リング状仮想サイクリック伝送路を構築
し、上下流設定テーブル情報のTEST欄が埋まるまで
繰り返す。全て埋まれば、上記の例ではプラント入出力
装置Bの下流がプラント入出力装置Dに変わり、各プラ
ント入出力装置B,D,Eにリング状仮想サイクリック
伝送路の構築が完了したことを通知し、各サイクリック
データの送信を開始する。
【0049】以上のように、リング状仮想サイクリック
伝送路の構築時に、リング状仮想サイクリック伝送路に
エントリーされている各プラント入出力装置が正常であ
るかどうかの判断ができるので、上下流設定テーブル情
報が正常に反映されたか確認できる。また、リング状仮
想サイクリック伝送路を構成するプラント入出力装置の
一部が故障の場合はリング状仮想サイクリック伝送から
切り離すことができるので、サイクリック伝送路を構成
するプラント入出力装置の故障が発生した場合でも、リ
ング状仮想サイクリック伝送路を構成することができ
る。
伝送路の構築時に、リング状仮想サイクリック伝送路に
エントリーされている各プラント入出力装置が正常であ
るかどうかの判断ができるので、上下流設定テーブル情
報が正常に反映されたか確認できる。また、リング状仮
想サイクリック伝送路を構成するプラント入出力装置の
一部が故障の場合はリング状仮想サイクリック伝送から
切り離すことができるので、サイクリック伝送路を構成
するプラント入出力装置の故障が発生した場合でも、リ
ング状仮想サイクリック伝送路を構成することができ
る。
【0050】実施の形態5.図12は実施の形態5にお
けるプラント入出力装置を示すブロック図である。実施
の形態4と同様の部分には図9と同一符号を付してその
説明を省略する。ただし、主プラント入出力装置以外の
各プラント入出力装置には、タイマ監視部44がなくて
もよい。45は自プラント入出力装置に接続されている
接続ハブ種別情報を格納しておく種別情報格納部であ
る。ここに格納の接続ハブ種別情報はシステム構築時に
格納されるものである。各プラント入出力装置におい
て、接続ハブ種別情報格納部45で接続ハブ種別情報格
納手段を、送信データ生成部34で接続ハブ種別情報送
信手段をそれぞれ構成するとともに、主プラント入出力
装置においては、CPUまたはCPUカード30で上下
流設定手段を構成している。
けるプラント入出力装置を示すブロック図である。実施
の形態4と同様の部分には図9と同一符号を付してその
説明を省略する。ただし、主プラント入出力装置以外の
各プラント入出力装置には、タイマ監視部44がなくて
もよい。45は自プラント入出力装置に接続されている
接続ハブ種別情報を格納しておく種別情報格納部であ
る。ここに格納の接続ハブ種別情報はシステム構築時に
格納されるものである。各プラント入出力装置におい
て、接続ハブ種別情報格納部45で接続ハブ種別情報格
納手段を、送信データ生成部34で接続ハブ種別情報送
信手段をそれぞれ構成するとともに、主プラント入出力
装置においては、CPUまたはCPUカード30で上下
流設定手段を構成している。
【0051】次に、リング状仮想サイクリック伝送路を
構築するときの動作について説明する。主プラント入出
力装置が上下流設定テーブル情報を下流のプラント入出
力装置へ送信するときに送信データ生成部34は接続ハ
ブ種別情報格納部45より、接続ハブ種別情報を入手
し、上下流設定テーブル情報に格納する。そのフォーマ
ットを図13に示す。また、折り返し試験、すなわち実
施の形態4で述べた各プラント入出力装置が正常かどう
かの確認をされるプラント入出力装置が、上下流設定テ
ーブル情報を折り返すときも同様な動作を行う。
構築するときの動作について説明する。主プラント入出
力装置が上下流設定テーブル情報を下流のプラント入出
力装置へ送信するときに送信データ生成部34は接続ハ
ブ種別情報格納部45より、接続ハブ種別情報を入手
し、上下流設定テーブル情報に格納する。そのフォーマ
ットを図13に示す。また、折り返し試験、すなわち実
施の形態4で述べた各プラント入出力装置が正常かどう
かの確認をされるプラント入出力装置が、上下流設定テ
ーブル情報を折り返すときも同様な動作を行う。
【0052】図13に示す情報収集が行われたときに
は、サイクリック伝送路はリング状となっているはずで
あるが、実際のリング状仮想サイクリック伝送路は、上
下流の関係が乱れて図14のようになっているとする。
構成されているリング状仮想サイクリック伝送路は、プ
ラント入出力装置に接続されているスイッチングハブ2
0〜22の接続がリング構成上破線で示すように入り組
んでいて、スイッチングハブ20,22間(図14のA
部)の伝送路上に本来の2倍のデータ量が流れることに
なる。
は、サイクリック伝送路はリング状となっているはずで
あるが、実際のリング状仮想サイクリック伝送路は、上
下流の関係が乱れて図14のようになっているとする。
構成されているリング状仮想サイクリック伝送路は、プ
ラント入出力装置に接続されているスイッチングハブ2
0〜22の接続がリング構成上破線で示すように入り組
んでいて、スイッチングハブ20,22間(図14のA
部)の伝送路上に本来の2倍のデータ量が流れることに
なる。
【0053】そこで、システム構築時にあらかじめ上下
流設定フレーム情報のマスタを格納している主プラント
入出力装置Aは、リング構成終了後に各プラント入出力
装置が情報として格納した接続ハブ種別情報を確認し、
プラント入出力装置の上下流の順序からみて、接続され
ているスイッチングハブが不連続になっている場合に
は、連続になるようにCPUまたはCPUカード30で
上下流設定テーブルの変更を行う。ここで、連続とは、
プラント入出力装置を上下流関係の順に並べたときに、
接続ハブ種別情報欄で同じスイッチングハブが全て一連
になることであり、逆に不連続とは、同じスイッチング
ハブがとびとびになることである。その設定を変更した
上下流設定テーブルを図15に示す。変更した後、再度
リング状仮想サイクリック伝送路の構築を行う。
流設定フレーム情報のマスタを格納している主プラント
入出力装置Aは、リング構成終了後に各プラント入出力
装置が情報として格納した接続ハブ種別情報を確認し、
プラント入出力装置の上下流の順序からみて、接続され
ているスイッチングハブが不連続になっている場合に
は、連続になるようにCPUまたはCPUカード30で
上下流設定テーブルの変更を行う。ここで、連続とは、
プラント入出力装置を上下流関係の順に並べたときに、
接続ハブ種別情報欄で同じスイッチングハブが全て一連
になることであり、逆に不連続とは、同じスイッチング
ハブがとびとびになることである。その設定を変更した
上下流設定テーブルを図15に示す。変更した後、再度
リング状仮想サイクリック伝送路の構築を行う。
【0054】以上のように、リング状仮想サイクリック
伝送路構築時に接続されているスイッチングハブの上下
流情報を入手することによって、ネットワークシステム
の配線の変更に伴う上下流設定を自動で行うことがで
き、かつ、あらかじめ設定された上下流設定テーブル情
報により構成されたリング状仮想サイクリック伝送路が
最適でない場合はこれを認識して修正することができ
る。
伝送路構築時に接続されているスイッチングハブの上下
流情報を入手することによって、ネットワークシステム
の配線の変更に伴う上下流設定を自動で行うことがで
き、かつ、あらかじめ設定された上下流設定テーブル情
報により構成されたリング状仮想サイクリック伝送路が
最適でない場合はこれを認識して修正することができ
る。
【0055】実施の形態6.図16はこの発明の実施の
形態6におけるプラント入出力装置を示すブロック図で
ある。実施の形態5と同様の部分には図12と同一符号
を付してその説明を省略する。46はサイクリックデー
タ認識部39から下流へ送信すべきサイクリックデータ
を受け取り、上下流設定テーブル格納部41から自プラ
ント入出力装置の下流プラント入出力装置を認識し、そ
のプラント入出力装置に対して送信を行う折り返し機能
部である。各プラント入出力装置において、送信データ
生成部34でフレームヘッダ作成手段を、サイクリック
データ認識部39と折り返し機能部46とで折り返し送
信手段をそれぞれ構成している。
形態6におけるプラント入出力装置を示すブロック図で
ある。実施の形態5と同様の部分には図12と同一符号
を付してその説明を省略する。46はサイクリックデー
タ認識部39から下流へ送信すべきサイクリックデータ
を受け取り、上下流設定テーブル格納部41から自プラ
ント入出力装置の下流プラント入出力装置を認識し、そ
のプラント入出力装置に対して送信を行う折り返し機能
部である。各プラント入出力装置において、送信データ
生成部34でフレームヘッダ作成手段を、サイクリック
データ認識部39と折り返し機能部46とで折り返し送
信手段をそれぞれ構成している。
【0056】次に動作について説明する。サイクリック
データ認識部39は、自送信フレーム認識及び廃棄部3
7から転送されてきたデータがサイクリックデータの場
合は、送受信データ格納部33へ転送するとともに、折
り返し機能部46へも転送を行う。折り返し機能部46
は、サイクリックデータ認識部39から得たサイクリッ
クデータと送信データ生成部34で作成したフレームヘ
ッダを組み合わせ、またリング状仮想サイクリック伝送
路で定義されている下流のプラント入出力装置を、送信
先として上下流設定テーブル格納部41から得て、伝送
アクセル制御部31へ転送を行う。また、送受信データ
格納部33は受信サイクリックデータを格納する。
データ認識部39は、自送信フレーム認識及び廃棄部3
7から転送されてきたデータがサイクリックデータの場
合は、送受信データ格納部33へ転送するとともに、折
り返し機能部46へも転送を行う。折り返し機能部46
は、サイクリックデータ認識部39から得たサイクリッ
クデータと送信データ生成部34で作成したフレームヘ
ッダを組み合わせ、またリング状仮想サイクリック伝送
路で定義されている下流のプラント入出力装置を、送信
先として上下流設定テーブル格納部41から得て、伝送
アクセル制御部31へ転送を行う。また、送受信データ
格納部33は受信サイクリックデータを格納する。
【0057】以上のように、受信したサイクリックデー
タを、送受信データ格納部33に格納するとともに、下
流のプラント入出力装置へサイクリックデータの送信を
行うことによって、CPUまたはCPUカード30がサ
イクリック送信起動部36に命令して下流のプラント入
出力装置へ受信サイクリックデータの転送を指示する必
要がなくなり、CPUまたはCPUカード30の負荷を
下げることができるうえ、下流のプラント入出力装置へ
のサイクリックデータ転送時間が短縮され、サイクリッ
クデータの更新周期を短縮することができる。また、下
流のプラント入出力装置へサイクリックデータを転送す
るときに送受信データ格納部33にアクセスする必要が
なくなり、送受信データ格納部33に対するアクセスの
トラフィックを下げることができる。
タを、送受信データ格納部33に格納するとともに、下
流のプラント入出力装置へサイクリックデータの送信を
行うことによって、CPUまたはCPUカード30がサ
イクリック送信起動部36に命令して下流のプラント入
出力装置へ受信サイクリックデータの転送を指示する必
要がなくなり、CPUまたはCPUカード30の負荷を
下げることができるうえ、下流のプラント入出力装置へ
のサイクリックデータ転送時間が短縮され、サイクリッ
クデータの更新周期を短縮することができる。また、下
流のプラント入出力装置へサイクリックデータを転送す
るときに送受信データ格納部33にアクセスする必要が
なくなり、送受信データ格納部33に対するアクセスの
トラフィックを下げることができる。
【0058】実施の形態7.図17はこの発明の実施の
形態7における主プラント入出力装置を示すブロック図
である。実施の形態6と同様の部分には図16と同一符
号を付してその説明を省略する。47は受信したサイク
リックデータの送信元の情報をサイクリックデータ認識
部39より入手して解析し、その解析結果をCPUまた
はCPUカード30に通知するサイクリックデータ受信
解析部である。主プラント入出力装置以外の各プラント
入出力装置では、サイクリックデータ受信解析部47は
不要である。主プラント入出力装置において、サイクリ
ックデータ受信解析部47でデータ受信解析手段を、C
PUまたはCPUカード30で送信タイミング指示手段
をそれぞれ構成している。
形態7における主プラント入出力装置を示すブロック図
である。実施の形態6と同様の部分には図16と同一符
号を付してその説明を省略する。47は受信したサイク
リックデータの送信元の情報をサイクリックデータ認識
部39より入手して解析し、その解析結果をCPUまた
はCPUカード30に通知するサイクリックデータ受信
解析部である。主プラント入出力装置以外の各プラント
入出力装置では、サイクリックデータ受信解析部47は
不要である。主プラント入出力装置において、サイクリ
ックデータ受信解析部47でデータ受信解析手段を、C
PUまたはCPUカード30で送信タイミング指示手段
をそれぞれ構成している。
【0059】次に動作について説明する。主プラント入
出力装置に設けられたサイクリックデータ受信解析部4
7は、受信したサイクリックデータの送信先のプラント
入出力装置の情報をサイクリックデータ認識部39から
得る。そして、その情報を得た時間のトレースを行う。
設定されているサイクリックデータ更新周期T(se
c)とし、各プラント入出力装置のサイクリックデータ
送信量Da,・・・De(bit)、伝送路の最大帯域
をXbpsとすると、各プラント入出力装置のサイクリ
ックデータの送信時間は、それぞれDa/X(se
c),・・・De/X(sec)となる。
出力装置に設けられたサイクリックデータ受信解析部4
7は、受信したサイクリックデータの送信先のプラント
入出力装置の情報をサイクリックデータ認識部39から
得る。そして、その情報を得た時間のトレースを行う。
設定されているサイクリックデータ更新周期T(se
c)とし、各プラント入出力装置のサイクリックデータ
送信量Da,・・・De(bit)、伝送路の最大帯域
をXbpsとすると、各プラント入出力装置のサイクリ
ックデータの送信時間は、それぞれDa/X(se
c),・・・De/X(sec)となる。
【0060】トレースの結果の一番良い状態は、リング
状仮想サイクリックデータ伝送路のエントリーされてい
るプラント入出力装置は5台であるため、T/5秒毎に
それぞれのプラント入出力装置のサイクリックデータの
受信が行われている場合が理想状態である。そのサイク
リックデータ受信タイミングを図18に示す。図中の○
がサイクリックデータの受信タイミングを示す。
状仮想サイクリックデータ伝送路のエントリーされてい
るプラント入出力装置は5台であるため、T/5秒毎に
それぞれのプラント入出力装置のサイクリックデータの
受信が行われている場合が理想状態である。そのサイク
リックデータ受信タイミングを図18に示す。図中の○
がサイクリックデータの受信タイミングを示す。
【0061】最悪の場合は、図19に示すような状態の
場合であり、あるプラント入出力装置のサイクリックデ
ータの送信タイミングと他のプラント入出力装置のサイ
クリックデータの送受信処理が重なる場合が悪い状態で
ある。各スイッチングハブやプラント入出力装置が連続
的に処理する必要がある期間が集中しており、スイッチ
ングハブやプラント入出力装置内に大容量のバッファメ
モリが必要であり、サイクリック送信データ量が多くな
ればなるほどその傾向が強くなる。
場合であり、あるプラント入出力装置のサイクリックデ
ータの送信タイミングと他のプラント入出力装置のサイ
クリックデータの送受信処理が重なる場合が悪い状態で
ある。各スイッチングハブやプラント入出力装置が連続
的に処理する必要がある期間が集中しており、スイッチ
ングハブやプラント入出力装置内に大容量のバッファメ
モリが必要であり、サイクリック送信データ量が多くな
ればなるほどその傾向が強くなる。
【0062】主プラント入出力装置において、上記のよ
うな悪い状態であるとサイクリックデータ受信解析部4
7が判断した場合は、CPUまたはCPUカード30へ
通知を行い、サイクリック送信タイミングをずらし、良
い状態に近づける。自プラント入出力装置の送信したサ
イクリックデータの受信タイミングを基準として、その
前に受信したサイクリックデータからの時間をT2(s
ec)、またその後に受信したサイクリックデータまで
の時間とT1(sec)とし、その他の受信間隔をT
3,T4,T5(sec)とする。これを図20に示
す。この状態をCPUまたはCPUカード30が認識し
て、T1,T2,T3,T4,T5(sec)の時間が
それぞれT/5(sec)となるように、各プラント入
出力装置のCPUまたはCPUカード30にサイクリッ
ク送信タイミングをどれほどずらすかの情報を、対象の
プラント入出力装置へサイクリック通信以外の通信で送
信し、サイクリック送受信タイミングが理想的な状態に
なるように制御を行う。これらの動作を繰り返し、サイ
クリックデータの受信タイミングを確認し修正を繰り返
して理想的な状態に近づける。
うな悪い状態であるとサイクリックデータ受信解析部4
7が判断した場合は、CPUまたはCPUカード30へ
通知を行い、サイクリック送信タイミングをずらし、良
い状態に近づける。自プラント入出力装置の送信したサ
イクリックデータの受信タイミングを基準として、その
前に受信したサイクリックデータからの時間をT2(s
ec)、またその後に受信したサイクリックデータまで
の時間とT1(sec)とし、その他の受信間隔をT
3,T4,T5(sec)とする。これを図20に示
す。この状態をCPUまたはCPUカード30が認識し
て、T1,T2,T3,T4,T5(sec)の時間が
それぞれT/5(sec)となるように、各プラント入
出力装置のCPUまたはCPUカード30にサイクリッ
ク送信タイミングをどれほどずらすかの情報を、対象の
プラント入出力装置へサイクリック通信以外の通信で送
信し、サイクリック送受信タイミングが理想的な状態に
なるように制御を行う。これらの動作を繰り返し、サイ
クリックデータの受信タイミングを確認し修正を繰り返
して理想的な状態に近づける。
【0063】以上のように主プラント入出力装置は、各
プラント入出力装置がサイクリックデータを送信するタ
イミングを観測し、各プラント入出力装置に対してサイ
クリックデータの送信タイミングをずらすように指示す
ることによって、リング状仮想サイクリックデータ伝送
路でのデータ伝送負荷を分散させることができるため、
スイッチングハブやプラント入出力装置内のバッファの
大容量化を最小限に押さえるとともに、各プラント入出
力装置が送信可能なサイクリックデータ量を増やすこと
ができる。
プラント入出力装置がサイクリックデータを送信するタ
イミングを観測し、各プラント入出力装置に対してサイ
クリックデータの送信タイミングをずらすように指示す
ることによって、リング状仮想サイクリックデータ伝送
路でのデータ伝送負荷を分散させることができるため、
スイッチングハブやプラント入出力装置内のバッファの
大容量化を最小限に押さえるとともに、各プラント入出
力装置が送信可能なサイクリックデータ量を増やすこと
ができる。
【0064】実施の形態8.図21はこの発明の実施の
形態8における主プラント入出力装置を示すブロック図
である。実施の形態7と同様の部分には図18と同一符
号を付してその説明を省略する。主プラント入出力装置
以外の各プラント入出力装置は、実施の形態7の場合と
同様になっている。48は、各プラント入出力装置が送
信するサイクリックデータ量が格納されており、これら
を比較して、ある特定のプラント入出力装置のサイクリ
ックデータ量が他と比べて特に多い場合に、その特定の
プラント入出力装置に対してサイクリックデータを分割
して送信するように指示するサイクリック分割指示部で
ある。プラント入出力装置において、CPUまたはCP
Uカード30で送信データ分割手段を構成するととも
に、主プラント入出力装置においては、サイクリック分
割指示部48でデータ量格納手段、データ量比較手段お
よびデータ分割指示手段を構成している。
形態8における主プラント入出力装置を示すブロック図
である。実施の形態7と同様の部分には図18と同一符
号を付してその説明を省略する。主プラント入出力装置
以外の各プラント入出力装置は、実施の形態7の場合と
同様になっている。48は、各プラント入出力装置が送
信するサイクリックデータ量が格納されており、これら
を比較して、ある特定のプラント入出力装置のサイクリ
ックデータ量が他と比べて特に多い場合に、その特定の
プラント入出力装置に対してサイクリックデータを分割
して送信するように指示するサイクリック分割指示部で
ある。プラント入出力装置において、CPUまたはCP
Uカード30で送信データ分割手段を構成するととも
に、主プラント入出力装置においては、サイクリック分
割指示部48でデータ量格納手段、データ量比較手段お
よびデータ分割指示手段を構成している。
【0065】次に動作について説明する。各プラント入
出力装置が出力するサイクリックデータが非常にアンバ
ランスの場合(例えばDa>>Db,Dc,Dd,D
e,であるとする)に、主プラント入出力装置に設けら
れているサイクリックデータ受信解析部47により得ら
れるサイクリックデータ受信タイミングを図22に示
す。この場合、確かに各プラント入出力装置の送信タイ
ミングは分散されており問題はないはずであるが、プラ
ント入出力装置Aのサイクリックデータの送信データ量
が非常に多いため結局、ネットワーク上のトラフィック
から考えれば図19に示したネットワークトラフィック
状態と同様に、サイクリック伝送路に対して最適といえ
ないネットワーク状態となる。
出力装置が出力するサイクリックデータが非常にアンバ
ランスの場合(例えばDa>>Db,Dc,Dd,D
e,であるとする)に、主プラント入出力装置に設けら
れているサイクリックデータ受信解析部47により得ら
れるサイクリックデータ受信タイミングを図22に示
す。この場合、確かに各プラント入出力装置の送信タイ
ミングは分散されており問題はないはずであるが、プラ
ント入出力装置Aのサイクリックデータの送信データ量
が非常に多いため結局、ネットワーク上のトラフィック
から考えれば図19に示したネットワークトラフィック
状態と同様に、サイクリック伝送路に対して最適といえ
ないネットワーク状態となる。
【0066】従って、ある特定の、ここではプラント入
出力装置Aが大量のサイクリックデータを送信する場合
は、主プラント入出力装置に設けられたサイクリック分
割指示部48が、その大量のサイクリックデータを送信
するプラント入出力装置に対してサイクリックデータを
2分割して送信するように、サイクリック通信以外の通
信で指示する。また、そのプラント入出力装置のサイク
リックデータが分割して送信されることをサイクリック
データ受信解析部47へ通知する。なお、分割指示を受
けたプラント入出力装置では、CPUまたはCPUカー
ド30が、サイクリックデータを分割して送信するよう
に、サイクリック送信起動部36へ指示する。
出力装置Aが大量のサイクリックデータを送信する場合
は、主プラント入出力装置に設けられたサイクリック分
割指示部48が、その大量のサイクリックデータを送信
するプラント入出力装置に対してサイクリックデータを
2分割して送信するように、サイクリック通信以外の通
信で指示する。また、そのプラント入出力装置のサイク
リックデータが分割して送信されることをサイクリック
データ受信解析部47へ通知する。なお、分割指示を受
けたプラント入出力装置では、CPUまたはCPUカー
ド30が、サイクリックデータを分割して送信するよう
に、サイクリック送信起動部36へ指示する。
【0067】通知を受けたサイクリックデータ受信解析
部47は、解析を実施する。通知を受ける前は各プラン
ト入出力装置のサイクリックデータの受信タイミングが
T/5間隔になるようにCPUまたはCPUカード30
に指示していたが、上記のようにサイクリックデータが
2分割して送信される場合には、受信タイミングがT/
6となるようにCPUまたはCPUカード30に通知す
ることになる。図23に分割された後のサイクリックデ
ータ送信タイミングを示す。図中のA1,A2はプラン
ト入出力装置Aがサイクリックデータを2分割して送信
したそれぞれのサイクリックデータ受信タイミングを意
味する。
部47は、解析を実施する。通知を受ける前は各プラン
ト入出力装置のサイクリックデータの受信タイミングが
T/5間隔になるようにCPUまたはCPUカード30
に指示していたが、上記のようにサイクリックデータが
2分割して送信される場合には、受信タイミングがT/
6となるようにCPUまたはCPUカード30に通知す
ることになる。図23に分割された後のサイクリックデ
ータ送信タイミングを示す。図中のA1,A2はプラン
ト入出力装置Aがサイクリックデータを2分割して送信
したそれぞれのサイクリックデータ受信タイミングを意
味する。
【0068】以上のように、各プラント入出力装置のサ
イクリックデータ送信量が極端に異なりかつ膨大な場合
であることを認識し、膨大なサイクリックデータを送信
するプラント入出力装置はサイクリックデータを2分割
して送信するとともに、その分割とプラント入出力装置
の数によって最適なサイクリックデータの受信間隔に変
更することにより、サイクリックデータの送信量に影響
されず、システムにて最大限送受信できるサイクリック
データ量の範囲内で、自由にプラント入出力装置のサイ
クリック送信データ量を設定することができる。
イクリックデータ送信量が極端に異なりかつ膨大な場合
であることを認識し、膨大なサイクリックデータを送信
するプラント入出力装置はサイクリックデータを2分割
して送信するとともに、その分割とプラント入出力装置
の数によって最適なサイクリックデータの受信間隔に変
更することにより、サイクリックデータの送信量に影響
されず、システムにて最大限送受信できるサイクリック
データ量の範囲内で、自由にプラント入出力装置のサイ
クリック送信データ量を設定することができる。
【0069】実施の形態9.図24はこの発明の実施の
形態9における主プラント入出力装置を示すブロック図
である。実施の形態8と同様の部分には図21と同一符
号を付してその説明を省略する。主プラント入出力装置
以外の各プラント入出力装置は、実施の形態7の場合と
同様になっている。49は、サイクリック送信量が少な
く他のプラント入出力装置がサイクリックデータを送信
するタイミングと重なった場合でも問題ないと判断でき
る情報が格納されている送信サイクリックデータ量最小
値格納部である。主プラント入出力装置において、サイ
クリックデータ受信解析部47でデータ量観測手段を、
サイクリックデータ受信解析部47および送信サイクリ
ックデータ量最小値格納部49でデータ量評価手段を、
そしてCPUまたはCPUカード30でデータ間隔調整
手段をそれぞれ構成している。
形態9における主プラント入出力装置を示すブロック図
である。実施の形態8と同様の部分には図21と同一符
号を付してその説明を省略する。主プラント入出力装置
以外の各プラント入出力装置は、実施の形態7の場合と
同様になっている。49は、サイクリック送信量が少な
く他のプラント入出力装置がサイクリックデータを送信
するタイミングと重なった場合でも問題ないと判断でき
る情報が格納されている送信サイクリックデータ量最小
値格納部である。主プラント入出力装置において、サイ
クリックデータ受信解析部47でデータ量観測手段を、
サイクリックデータ受信解析部47および送信サイクリ
ックデータ量最小値格納部49でデータ量評価手段を、
そしてCPUまたはCPUカード30でデータ間隔調整
手段をそれぞれ構成している。
【0070】次に動作について説明する。主プラント入
出力装置のサイクリックデータ受信解析部47は、各プ
ラント入出力装置が送信してくるサイクリックデータ量
を調査するとともに、サイクリックデータ量最小値格納
部49より情報を入手し、入手したシステム上他のプラ
ント入出力装置とサイクリック送信タイミングと重なっ
ても問題ないとされるサイクリック送信量より、各プラ
ント入出力装置のサイクリックデータ送信量が下回って
いないかどうかを評価する。下回っているプラント入出
力装置がある場合は、CPUまたはCPUカード30へ
通知し、その該当するプラント入出力装置をサイクリッ
ク受信タイミングの調整対象から外すとともに、最適と
しているサイクリック受信間隔の変更を行う。
出力装置のサイクリックデータ受信解析部47は、各プ
ラント入出力装置が送信してくるサイクリックデータ量
を調査するとともに、サイクリックデータ量最小値格納
部49より情報を入手し、入手したシステム上他のプラ
ント入出力装置とサイクリック送信タイミングと重なっ
ても問題ないとされるサイクリック送信量より、各プラ
ント入出力装置のサイクリックデータ送信量が下回って
いないかどうかを評価する。下回っているプラント入出
力装置がある場合は、CPUまたはCPUカード30へ
通知し、その該当するプラント入出力装置をサイクリッ
ク受信タイミングの調整対象から外すとともに、最適と
しているサイクリック受信間隔の変更を行う。
【0071】図25にサイクリックデータ送信量が極端
に少ないプラント入出力装置があるシステムの場合のサ
イクリックデータ受信タイミングを示す。図25は上記
のような調整変更をする前のものであって、例えばプラ
ント入出力装置Eの送信量が極端に少ないとしている。
また、図26に調整変更を行った後のサイクリックデー
タ受信タイミングを示す。サイクリック送信量が少な
く、他のプラント入出力装置のサイクリックデータ送信
タイミングと重なっても問題がないと判断されたプラン
ト入出力装置Eを、CPUまたはCPUカード30でサ
イクリック受信タイミング調整対象から外して、最適だ
と判断しているサイクリック送信間隔T/6(sec)
からT/5(sec)に変更し、再度サイクリック受信
間隔を調整する。
に少ないプラント入出力装置があるシステムの場合のサ
イクリックデータ受信タイミングを示す。図25は上記
のような調整変更をする前のものであって、例えばプラ
ント入出力装置Eの送信量が極端に少ないとしている。
また、図26に調整変更を行った後のサイクリックデー
タ受信タイミングを示す。サイクリック送信量が少な
く、他のプラント入出力装置のサイクリックデータ送信
タイミングと重なっても問題がないと判断されたプラン
ト入出力装置Eを、CPUまたはCPUカード30でサ
イクリック受信タイミング調整対象から外して、最適だ
と判断しているサイクリック送信間隔T/6(sec)
からT/5(sec)に変更し、再度サイクリック受信
間隔を調整する。
【0072】以上のように、極端に送信サイクリックデ
ータ量が少ないプラント入出力装置が存在する場合は、
そのことを認識して、そのプラント入出力装置をサイク
リックデータの受信間隔の調整の対象からはずし、サイ
クリックデータの受信間隔を変更することによって、サ
イクリック送信量が少ないプラント入出力装置によるサ
イクリック受信間隔の最適化が図れない状態を避けるこ
とができ、少ないサイクリックデータ送信量を設定した
場合でも最適なネットワークにトラフィックの調節が可
能となる。
ータ量が少ないプラント入出力装置が存在する場合は、
そのことを認識して、そのプラント入出力装置をサイク
リックデータの受信間隔の調整の対象からはずし、サイ
クリックデータの受信間隔を変更することによって、サ
イクリック送信量が少ないプラント入出力装置によるサ
イクリック受信間隔の最適化が図れない状態を避けるこ
とができ、少ないサイクリックデータ送信量を設定した
場合でも最適なネットワークにトラフィックの調節が可
能となる。
【0073】実施の形態10.図27はこの発明の実施
の形態10における主プラント入出力装置を示す図であ
る。実施の形態9と同様の部分には図24と同一符号を
付してその説明を省略する。主入出力プラント装置以外
の各プラント入出力装置は、実施の形態7の場合と同様
になっている。50は、各プラント入出力装置のサイク
リックデータ量を自由に設定して仮サイクリックデータ
として送信し、リング状仮想サイクリック伝送路を巡回
して返信されてきた仮サイクリックデータをサイクリッ
クデータ認識部39から受け取り、送信してから返信さ
れるまでの時間を測定して、サイクリックデータが正常
であるかどうかの確認と、設定されているサイクリック
データ更新周期が守られているかどうかの確認を行う最
大送信量確認部である。主プラント入出力装置におい
て、最大送信量確認部50で送信データ量設定手段およ
び試行返信時間測定手段を、サイクリック分割指示部4
8でデータ分割判断手段をそれぞれ構成している。
の形態10における主プラント入出力装置を示す図であ
る。実施の形態9と同様の部分には図24と同一符号を
付してその説明を省略する。主入出力プラント装置以外
の各プラント入出力装置は、実施の形態7の場合と同様
になっている。50は、各プラント入出力装置のサイク
リックデータ量を自由に設定して仮サイクリックデータ
として送信し、リング状仮想サイクリック伝送路を巡回
して返信されてきた仮サイクリックデータをサイクリッ
クデータ認識部39から受け取り、送信してから返信さ
れるまでの時間を測定して、サイクリックデータが正常
であるかどうかの確認と、設定されているサイクリック
データ更新周期が守られているかどうかの確認を行う最
大送信量確認部である。主プラント入出力装置におい
て、最大送信量確認部50で送信データ量設定手段およ
び試行返信時間測定手段を、サイクリック分割指示部4
8でデータ分割判断手段をそれぞれ構成している。
【0074】次に、サイクリック通信を実施する前の試
行時の動作について説明する。最大送信量確認部50
は、サイクリックデータを送信開始する前に、まず、各
プラント入出力装置が実稼動時に送信すると予定されて
いるサイクリックデータと同量の仮サイクリックデータ
を送信してサイクリックデータが正常に受信できるか確
認する。そして送信するサイクリックデータ量を徐々に
増やし、設定されたサイクリックデータ更新周期が守ら
れる限界である連続送信可能サイクリックデータ量を確
認する。その情報をサイクリック分離指示部48へ通知
する。サイクリック分離指示部48は、サイクリック送
信データを分割するかどうかの判断をこの情報によって
行う。
行時の動作について説明する。最大送信量確認部50
は、サイクリックデータを送信開始する前に、まず、各
プラント入出力装置が実稼動時に送信すると予定されて
いるサイクリックデータと同量の仮サイクリックデータ
を送信してサイクリックデータが正常に受信できるか確
認する。そして送信するサイクリックデータ量を徐々に
増やし、設定されたサイクリックデータ更新周期が守ら
れる限界である連続送信可能サイクリックデータ量を確
認する。その情報をサイクリック分離指示部48へ通知
する。サイクリック分離指示部48は、サイクリック送
信データを分割するかどうかの判断をこの情報によって
行う。
【0075】以上のように、ネットワークシステムの種
類やネットワークシステムの変更により大きく変化する
連続送信可能サイクリックデータ量を確認でき、適用シ
ステムにてあらかじめ設定されている各プラント入出力
装置のサイクリックデータが正しく送信されデータ量の
総和に誤りがないか、つまりオーバーフローして廃棄さ
れた部分がないかの判断が可能となり、また、サイクリ
ックデータを分割して送信するべきかどうかの情報が得
られるので、サイクリック伝送路を最大限に有効に利用
できる。
類やネットワークシステムの変更により大きく変化する
連続送信可能サイクリックデータ量を確認でき、適用シ
ステムにてあらかじめ設定されている各プラント入出力
装置のサイクリックデータが正しく送信されデータ量の
総和に誤りがないか、つまりオーバーフローして廃棄さ
れた部分がないかの判断が可能となり、また、サイクリ
ックデータを分割して送信するべきかどうかの情報が得
られるので、サイクリック伝送路を最大限に有効に利用
できる。
【0076】実施の形態11.図28はこの発明の実施
の形態11におけるプラント入出力通信システムを示す
ブロック図である。10、63は実施の形態1〜10で
説明したいずれかのプラント入出力装置およびプラント
入出力通信システムと同様のプラント入出力装置Aおよ
びリング状仮想サイクリック伝送路システムAである。
また、61、62も同様のプラント入出力装置Xおよび
リング状仮想サイクリック伝送路システムXである。6
0はリング状仮想サイクリック伝送路AとXで共有され
るサイクリックデータを認識して、その共有サイクリッ
クデータをプラント入出力装置Aとプラント入出力装置
Xの間で橋渡しをするブリッジ機能路である。リング状
仮想サイクリック伝送路システムA、Xが下位システム
となり、ブリッジ機能部60で互いに結ばれ、全体とし
て一つのシステムを構成している。
の形態11におけるプラント入出力通信システムを示す
ブロック図である。10、63は実施の形態1〜10で
説明したいずれかのプラント入出力装置およびプラント
入出力通信システムと同様のプラント入出力装置Aおよ
びリング状仮想サイクリック伝送路システムAである。
また、61、62も同様のプラント入出力装置Xおよび
リング状仮想サイクリック伝送路システムXである。6
0はリング状仮想サイクリック伝送路AとXで共有され
るサイクリックデータを認識して、その共有サイクリッ
クデータをプラント入出力装置Aとプラント入出力装置
Xの間で橋渡しをするブリッジ機能路である。リング状
仮想サイクリック伝送路システムA、Xが下位システム
となり、ブリッジ機能部60で互いに結ばれ、全体とし
て一つのシステムを構成している。
【0077】図29はこの実施の形態でのプラント入出
力装置およびブリッジ機能部を示すブロック図である。
64は上記共有サイクリックデータ、つまりブリッジ対
象データを格納するブリッジ対象データ情報格納部、6
5はブリッジ対象データ情報格納部64の情報によりプ
ラント入出力装置A、X間で共有サイクリックデータを
送受信データ格納部33に通知するブリッジ制御部であ
る。
力装置およびブリッジ機能部を示すブロック図である。
64は上記共有サイクリックデータ、つまりブリッジ対
象データを格納するブリッジ対象データ情報格納部、6
5はブリッジ対象データ情報格納部64の情報によりプ
ラント入出力装置A、X間で共有サイクリックデータを
送受信データ格納部33に通知するブリッジ制御部であ
る。
【0078】次に動作について説明する。図30はブリ
ッジ対象データ情報格納部64が格納している共有サイ
クリックデータのイメージ図である。68はリング状仮
想サイクリック伝送路システムAに属しているプラント
入出力装置が共有しているサイクリックデータを示し、
67はリング状仮想サイクリック伝送路システムXに属
しているプラント入出力装置が共有しているサイクリッ
クデータを示す。66は、リング状仮想サイクリック伝
送路A、Xに属しているすべてのプラント入出力装置が
共有するサイクリックデータであり、プラント入出力装
置AからXへ転送するサイクリックデータと、プラント
入出力装置XからAへ転送するサイクリックデータから
なっている。
ッジ対象データ情報格納部64が格納している共有サイ
クリックデータのイメージ図である。68はリング状仮
想サイクリック伝送路システムAに属しているプラント
入出力装置が共有しているサイクリックデータを示し、
67はリング状仮想サイクリック伝送路システムXに属
しているプラント入出力装置が共有しているサイクリッ
クデータを示す。66は、リング状仮想サイクリック伝
送路A、Xに属しているすべてのプラント入出力装置が
共有するサイクリックデータであり、プラント入出力装
置AからXへ転送するサイクリックデータと、プラント
入出力装置XからAへ転送するサイクリックデータから
なっている。
【0079】ブリッジ制御部65は、どのデータがリン
グ状仮想サイクリック伝送路システムA、Xで共有のサ
イクリックデータであるかという情報をブリッジ対象デ
ータ情報格納部64から入手し、その情報をプラント入
出力装置A、Xの送受信データ格納部33へ通知する。
いま、プラント入出力装置AからXへ送信するときの説
明をすると、通知を受けた送受信データ格納部33は、
受信したリング状仮想サイクリック伝送路Aのサイクリ
ックデータがリング状仮想サイクリック伝送路A、Xで
共有のサイクリックデータであると認識した場合は、送
受信データ格納部33へ格納するとともにブリッジ制御
部65へサイクリックデータを送信する。サイクリック
データを受けたブリッジ機能部65はプラント入出力装
置Xの送受信データ格納部へサイクリックデータを送信
して格納する。プラント入出力装置Xでは、自プラント
入出力装置Xが出力すべきサイクリックデータを送信す
るタイミングで共有されているサイクリックデータの内
部への送信を行う。また、逆にリング状仮想サイクリッ
ク伝送路XからAへ共有サイクリックデータの送信を行
うときも、上記で説明したプラント入出力装置AからX
へ送信するときと同様にして行う。
グ状仮想サイクリック伝送路システムA、Xで共有のサ
イクリックデータであるかという情報をブリッジ対象デ
ータ情報格納部64から入手し、その情報をプラント入
出力装置A、Xの送受信データ格納部33へ通知する。
いま、プラント入出力装置AからXへ送信するときの説
明をすると、通知を受けた送受信データ格納部33は、
受信したリング状仮想サイクリック伝送路Aのサイクリ
ックデータがリング状仮想サイクリック伝送路A、Xで
共有のサイクリックデータであると認識した場合は、送
受信データ格納部33へ格納するとともにブリッジ制御
部65へサイクリックデータを送信する。サイクリック
データを受けたブリッジ機能部65はプラント入出力装
置Xの送受信データ格納部へサイクリックデータを送信
して格納する。プラント入出力装置Xでは、自プラント
入出力装置Xが出力すべきサイクリックデータを送信す
るタイミングで共有されているサイクリックデータの内
部への送信を行う。また、逆にリング状仮想サイクリッ
ク伝送路XからAへ共有サイクリックデータの送信を行
うときも、上記で説明したプラント入出力装置AからX
へ送信するときと同様にして行う。
【0080】以上のように、リング状仮想サイクリック
伝送路を複数構成してサイクリックデータのグループ化
を図り、全プラント入出力装置が共通に必要なサイクリ
ックデータを限定することによって、リング状仮想サイ
クリック伝送路に属するプラント入出力装置が増加した
場合これにともなうサイクリックデータ更新時間の増加
を最小限に止めることができる。
伝送路を複数構成してサイクリックデータのグループ化
を図り、全プラント入出力装置が共通に必要なサイクリ
ックデータを限定することによって、リング状仮想サイ
クリック伝送路に属するプラント入出力装置が増加した
場合これにともなうサイクリックデータ更新時間の増加
を最小限に止めることができる。
【0081】
【発明の効果】請求項1に係るプラント入出力通信シス
テムは、プラント入出力装置が送信先情報格納手段を備
え、これに格納されている情報によりリング状仮想サイ
クリック伝送路を構成し、かつプラント入出力装置が、
受信周期観測手段とその観測結果に基づいて非サイクリ
ック通信を制御する非サイクリック通信制御手段を備え
ているので、観測した受信周期が長くなったときは非サ
イクリック通信を停止するなど抑制することができ、そ
の結果システム上のトラフィックを下げて、サイクリッ
クデータ更新周期を設定通りに守らせることができる。
また、システムに問題が発生して受信周期に異常が生じ
れば、それを認識することができる。
テムは、プラント入出力装置が送信先情報格納手段を備
え、これに格納されている情報によりリング状仮想サイ
クリック伝送路を構成し、かつプラント入出力装置が、
受信周期観測手段とその観測結果に基づいて非サイクリ
ック通信を制御する非サイクリック通信制御手段を備え
ているので、観測した受信周期が長くなったときは非サ
イクリック通信を停止するなど抑制することができ、そ
の結果システム上のトラフィックを下げて、サイクリッ
クデータ更新周期を設定通りに守らせることができる。
また、システムに問題が発生して受信周期に異常が生じ
れば、それを認識することができる。
【0082】請求項2に係るプラント入出力通信システ
ムは、プラント入出力装置が送信間隔調整部を備えてい
るので、受信周期が長くなったときは非サイクリック通
信の送信間隔を伸ばすことができ、そのためサイクリッ
クデータ更新周期を守りながら、非サイクリック通信を
も行うことができる。
ムは、プラント入出力装置が送信間隔調整部を備えてい
るので、受信周期が長くなったときは非サイクリック通
信の送信間隔を伸ばすことができ、そのためサイクリッ
クデータ更新周期を守りながら、非サイクリック通信を
も行うことができる。
【0083】請求項3に係るプラント入出力通信システ
ムは、1台の主プラント入出力装置を決めておき、この
主プラント入出力装置が伝送路情報送信手段を、そして
各プラント入出力装置は受信したリング状仮想サイクリ
ック伝送路の情報を、下流へ送信する伝送路情報転送手
段を備えているので、各プラント入出力装置間の情報不
一致を避けることができ、その他、伝送路構成異常があ
る場合もそれを認識することができる。
ムは、1台の主プラント入出力装置を決めておき、この
主プラント入出力装置が伝送路情報送信手段を、そして
各プラント入出力装置は受信したリング状仮想サイクリ
ック伝送路の情報を、下流へ送信する伝送路情報転送手
段を備えているので、各プラント入出力装置間の情報不
一致を避けることができ、その他、伝送路構成異常があ
る場合もそれを認識することができる。
【0084】請求項4に係るプラント入出力通信システ
ムは、プラント入出力装置が、受信したリング状仮想サ
イクリック伝送路の情報を下流へ送信するか上流へ返信
するかを判断する送返信判断手段を備え、そして主プラ
ント入出力装置が、リング状仮想サイクリック伝送路の
情報の送信から返信までの時間を測定する返信時間測定
手段を備えているので、各プラント入出力装置が正常で
あるかどうか判断でき、さらに、一部のプラント入出力
装置が異常である場合は、その異常のあるプラント入出
力装置を切り離して、リング状仮想サイクリック伝送路
を構成することができる。
ムは、プラント入出力装置が、受信したリング状仮想サ
イクリック伝送路の情報を下流へ送信するか上流へ返信
するかを判断する送返信判断手段を備え、そして主プラ
ント入出力装置が、リング状仮想サイクリック伝送路の
情報の送信から返信までの時間を測定する返信時間測定
手段を備えているので、各プラント入出力装置が正常で
あるかどうか判断でき、さらに、一部のプラント入出力
装置が異常である場合は、その異常のあるプラント入出
力装置を切り離して、リング状仮想サイクリック伝送路
を構成することができる。
【0085】請求項5に係るプラント入出力通信システ
ムは、スイッチングハブがリング状に構成されるよう
に、プラント入出力装置間の上下流の関係を定める上下
流設定手段を、主プラント入出力装置が備えているの
で、リング状仮想サイクリック伝送が適切でない場合は
これを自動的に修正でき、また、システムの配線変更な
どに伴う上下流設定のやり直しを自動的に行うことがで
きる。
ムは、スイッチングハブがリング状に構成されるよう
に、プラント入出力装置間の上下流の関係を定める上下
流設定手段を、主プラント入出力装置が備えているの
で、リング状仮想サイクリック伝送が適切でない場合は
これを自動的に修正でき、また、システムの配線変更な
どに伴う上下流設定のやり直しを自動的に行うことがで
きる。
【0086】請求項6に係るプラント入出力通信システ
ムは、プラント入出力装置が、受信したサイクリックデ
ータを下流のプラント入出力装置へ送信する折り返し送
信手段を備えているので、上記送信のための装置内のト
ラフィックや負荷が軽減し、またサイクリックデータの
転送時間が短くなる。
ムは、プラント入出力装置が、受信したサイクリックデ
ータを下流のプラント入出力装置へ送信する折り返し送
信手段を備えているので、上記送信のための装置内のト
ラフィックや負荷が軽減し、またサイクリックデータの
転送時間が短くなる。
【0087】請求項7に係るプラント入出力通信システ
ムは、主プラント入出力装置が、各プラント入出力装置
からのサイクリックデータの受信タイミングを測定する
受信解析手段、および、各プラント入出力装置へサイク
リックデータの送信タイミングをずらすように指示する
送信タイミング指示手段を備えているので、データ伝送
負荷を時間的に分散させることができ、したがってバッ
ファメモリーの必要量を抑制することができる。
ムは、主プラント入出力装置が、各プラント入出力装置
からのサイクリックデータの受信タイミングを測定する
受信解析手段、および、各プラント入出力装置へサイク
リックデータの送信タイミングをずらすように指示する
送信タイミング指示手段を備えているので、データ伝送
負荷を時間的に分散させることができ、したがってバッ
ファメモリーの必要量を抑制することができる。
【0088】請求項8に係るプラント入出力通信システ
ムは、主プラント入出力装置が、特に大量のサイクリッ
クデータを送信するプラント入出力装置に対して、分割
して送信するように指示するデータ分割指示手段を備え
ているので、大量のサイクリックデータを送信するプラ
ント入出力装置がある場合でもトラフィックを分散させ
ることができる。
ムは、主プラント入出力装置が、特に大量のサイクリッ
クデータを送信するプラント入出力装置に対して、分割
して送信するように指示するデータ分割指示手段を備え
ているので、大量のサイクリックデータを送信するプラ
ント入出力装置がある場合でもトラフィックを分散させ
ることができる。
【0089】請求項9に係るプラント入出力通信システ
ムは、ある特定のプラント入出力装置のサイクリックデ
ータの送信量が特に少ない場合に、そのプラント入出力
装置をサイクリックデータ受信間隔の調整対象から外し
て受信間隔の調整を行うデータ間隔調整手段を、主プラ
ント入出力装置が備えているので、サイクリックデータ
の送信量が特に少ないプラント入出力装置がある場合で
も、伝送路のトラフィックを良好な状態に調整すること
ができる。
ムは、ある特定のプラント入出力装置のサイクリックデ
ータの送信量が特に少ない場合に、そのプラント入出力
装置をサイクリックデータ受信間隔の調整対象から外し
て受信間隔の調整を行うデータ間隔調整手段を、主プラ
ント入出力装置が備えているので、サイクリックデータ
の送信量が特に少ないプラント入出力装置がある場合で
も、伝送路のトラフィックを良好な状態に調整すること
ができる。
【0090】請求項10に係るプラント入出力通信シス
テムは、主プラント入出力装置が、送信データ量設定手
段、試行返信時間測定手段、およびこれらによる測定結
果に基づいてサイクリックデータを分割するかどうかの
判断をするデータ分割判断手段を備えているので、実稼
動に先立って試行し、送信できるデータ量の限界値を把
握してサイクリック伝送路を有効に利用できるように調
整することができる。
テムは、主プラント入出力装置が、送信データ量設定手
段、試行返信時間測定手段、およびこれらによる測定結
果に基づいてサイクリックデータを分割するかどうかの
判断をするデータ分割判断手段を備えているので、実稼
動に先立って試行し、送信できるデータ量の限界値を把
握してサイクリック伝送路を有効に利用できるように調
整することができる。
【0091】請求項11に係るプラント入出力通信シス
テムは、複数の下位システム間でサイクリックデータの
送受信をさせるブリッジ手段を備えているので、リング
状仮想サイクリック伝送路に属するプラント入出力装置
が増加した場合に、複数の下位システムに分けてプラン
ト入出力装置を設け、下位システム間の共有サイクリッ
クデータを、必要なものに限定することによって、サイ
クリックデータ更新時間の増加を抑制することができ
る。
テムは、複数の下位システム間でサイクリックデータの
送受信をさせるブリッジ手段を備えているので、リング
状仮想サイクリック伝送路に属するプラント入出力装置
が増加した場合に、複数の下位システムに分けてプラン
ト入出力装置を設け、下位システム間の共有サイクリッ
クデータを、必要なものに限定することによって、サイ
クリックデータ更新時間の増加を抑制することができ
る。
【図1】 この発明の実施の形態1におけるプラント入
出力通信システムを示すブロック図である。
出力通信システムを示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1におけるプラント入
出力装置を示すブロック図である。
出力装置を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態1における送信データ
のフォーマットの説明図である。
のフォーマットの説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態1における上下流設定
テーブル情報のフォーマットの説明図である。
テーブル情報のフォーマットの説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態1におけるリング状仮
想サイクリック伝送路を示すブロック図である。
想サイクリック伝送路を示すブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態2におけるプラント入
出力装置を示すブロック図である。
出力装置を示すブロック図である。
【図7】 サイクリックデータ以外のデータの送信を示
す説明図である。
す説明図である。
【図8】 この発明の実施の形態3におけるプラント入
出力装置を示すブロック図である。
出力装置を示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態4におけるプラント入
出力装置を示すブロック図である。
出力装置を示すブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態4における上下流設
定テーブル情報のフォーマットの説明図である。
定テーブル情報のフォーマットの説明図である。
【図11】 この発明の実施の形態4における上下流設
定テーブル情報のフォーマットの説明図である。
定テーブル情報のフォーマットの説明図である。
【図12】 この発明の実施の形態5におけるプラント
入出力装置を示すブロック図である。
入出力装置を示すブロック図である。
【図13】 上下流関係の悪い例を示す説明図である。
【図14】 図13による伝送路の構成を示すブロック
図である。
図である。
【図15】 この発明の実施の形態5における変更後の
上下流関係を示す説明図である。
上下流関係を示す説明図である。
【図16】 この発明の実施の形態6におけるプラント
入出力装置を示すブロック図である。
入出力装置を示すブロック図である。
【図17】 この発明の実施の形態7における主プラン
ト入出力装置を示すブロック図である。
ト入出力装置を示すブロック図である。
【図18】 この発明の実施の形態7におけるサイクリ
ックデータの理想的な受信タイミングを示す説明図であ
る。
ックデータの理想的な受信タイミングを示す説明図であ
る。
【図19】 サイクリックデータの受信タイミングの悪
い例を示す説明図である。
い例を示す説明図である。
【図20】 サイクリックデータの受信タイミングの悪
い例を示す説明図である。
い例を示す説明図である。
【図21】 この発明の実施の形態8におけるプラント
入出力装置を示すブロック図である。
入出力装置を示すブロック図である。
【図22】 サイクリックデータの送信量が特に多いプ
ラント入出力装置がある場合の説明図である。
ラント入出力装置がある場合の説明図である。
【図23】 この発明の実施の形態8におけるサイクリ
ックデータの分割を示す説明図である。
ックデータの分割を示す説明図である。
【図24】 この発明の実施の形態9における主プラン
ト入出力装置を示すブロック図である。
ト入出力装置を示すブロック図である。
【図25】 サイクリックデータの送信量が特に少ない
プラント入出力装置がある場合の説明図である。
プラント入出力装置がある場合の説明図である。
【図26】 この発明の実施の形態9におけるサイクリ
ックデータの受信間隔調整の説明図である。
ックデータの受信間隔調整の説明図である。
【図27】 この発明の実施の形態10における主プラ
ント入出力装置を示すブロック図である。
ント入出力装置を示すブロック図である。
【図28】 この発明の実施の形態11におけるプラン
ト入出力通信システムを示すブロック図である。
ト入出力通信システムを示すブロック図である。
【図29】 この発明の実施の形態11におけるプラン
ト入出力装置およびブリッジ機能部を示すブック図であ
る。
ト入出力装置およびブリッジ機能部を示すブック図であ
る。
【図30】 この発明の実施の形態11における共有サ
イクリックデータのイメージ図である。
イクリックデータのイメージ図である。
【図31】 従来のプラント入出力通信システムを示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図32】 従来のプラント入出力通信システムの切り
替え制御部を示すブロック図である。
替え制御部を示すブロック図である。
10〜14 プラント入出力装置A〜E、 20〜22 スイッチングハブA〜C、60 ブリッジ
機能部。
機能部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H223 AA01 CC08 DD03 EE11 FF08 5K031 AA03 BA03 CB10 DA03 DB03 EA11 5K033 AA02 BA03 CA08 CB01 DA14 DA15 DB12 DB17 EA06 EC03 9A001 BB01 BB03 BB04 BB05 CC07 CC08 GG04 JJ61 KK31 KK37
Claims (11)
- 【請求項1】 スイッチングハブにプラント入出力装置
が接続されて複数の上記プラント入出力装置相互間でデ
ータのサイクリック通信ができるプラント入出力通信シ
ステムにおいて、上記各プラント入出力装置は受信した
サイクリックデータを送信すべき送信先プラント入出力
装置の情報を予め格納しておく送信先情報格納手段を備
え、上記送信先プラント入出力装置の情報に基づいて上
記各プラント入出力装置がサイクリック送受信を行うこ
とにより上記サイクリックデータが上記各プラント入出
力装置を巡回するリング状仮想サイクリック伝送路を構
成し、上記各プラント入出力装置は、受信した上記サイ
クリックデータを格納しておく受信データ格納手段、自
らが送信し他のプラント入出力装置を巡回して返送され
たサイクリックデータを自らが送信したものであると認
識する自データ認識手段、上記返送されたサイクリック
データが自ら送信したものであると上記自データ認識手
段により認識した場合にそのサイクリックデータを廃棄
する自データ廃棄手段、上記自らが送信したサイクリッ
クデータの受信周期を観測する受信周期観測手段、およ
び、自らが送信する非サイクリック通信を上記受信周期
観測手段による観測結果に基づいて制御する非サイクリ
ック通信制御手段を備えたことを特徴とするプラント入
出力通信システム。 - 【請求項2】 非サイクリック通信制御手段は、受信周
期観測手段による観測結果に基づいて、自らが送信する
非サイクリック通信の送信間隔を伸ばすことを特徴とす
る請求項1記載のプラント入出力通信システム。 - 【請求項3】 リング状仮想サイクリック伝送路の情報
を持つ主プラント入出力装置をプラント入出力装置の中
から予め1台設定しておき、上記主プラント入出力装置
は、リング状仮想サイクリック伝送路で下流と定義され
たプラント入出力装置に上記リング状仮想サイクリック
伝送路を構築するための情報を送信する伝送路情報送信
手段を備え、上記各プラント入出力装置は、上記リング
状仮想サイクリック伝送路を構築するための情報を受信
したことを検出してその情報を格納する伝送路情報格納
手段、および、上記格納されたリング状仮想サイクリッ
ク伝送路を構築するための情報で下流と定義されたプラ
ント入出力装置に上記リング状仮想サイクリック伝送路
を構築するための情報を送信する伝送路情報転送手段を
備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の
プラント入出力通信システム。 - 【請求項4】 プラント入出力装置は、リング状仮想サ
イクリック伝送路を構築するための情報を受信した場
合、この受信した情報に含まれたデータにより、上記受
信した情報の下流への送信あるいは上流への返信のいず
れが期待されているのかを判断する送返信判断手段を備
え、主プラント入出力装置は、上記リング状仮想サイク
リック伝送路を構築するための情報を送信してから返信
されるまでの時間を測定する返信時間測定手段を備えた
ことを特徴とする請求項3記載のプラント入出力通信シ
ステム。 - 【請求項5】 プラント入出力装置は、各々が接続され
たスイッチングハブの情報を格納する接続ハブ情報格納
手段、および、上記接続されるスイッチングハブの情報
を主プラント入出力装置へ送信する接続ハブ情報送信手
段を備え、主プラント入出力装置は、リング状仮想サイ
クリック伝送路に沿って接続されたスイッチングハブが
リング状に構成されるように、上記プラント入出力装置
各々が接続されたスイッチングハブの情報に基づき上記
プラント入出力装置間の上下流の関係を定める上下流設
定手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項4
のいずれかに記載のプラント入出力通信システム。 - 【請求項6】 プラント入出力装置は、受信したサイク
リックデータを下流のプラント入出力装置へ送信するた
めのフレームヘッダを作成するフレームヘッダ作成手
段、および、上記受信したサイクリックデータを自らの
受信データ格納手段へ展開するとともに上記フレームヘ
ッダと受信したサイクリックデータとを組み合わせて上
記下流のプラント入出力装置へ送信する折り返し送信手
段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項5のい
ずれかに記載のプラント入出力通信システム。 - 【請求項7】 主プラント入出力装置は、リング状仮想
サイクリック伝送路を巡回しているサイクリックデータ
の送信元プラント入出力装置を認識し、各プラント入出
力装置が送信したサイクリックデータの受信タイミング
を、サイクリックデータ更新周期を基準として測定する
データ受信解析手段、および、このデータ受信解析手段
からの情報に基づき、上記各プラント入出力装置が送信
したサイクリックデータの受信タイミングが上記サイク
リックデータ更新周期内で等間隔になるように計算し、
上記各プラント入出力装置へ上記サイクリックデータの
送信タイミングをずらすように非サイクリック通信で指
示する送信タイミング指示手段を備えたことを特徴とす
る請求項1から請求項6のいずれかに記載のプラント入
出力通信システム。 - 【請求項8】 主プラント入出力装置は、各プラント入
出力装置が送信するサイクリックデータ量を格納するデ
ータ量格納手段、このデータ量格納手段に格納した上記
各プラント入出力装置が送信するサイクリックデータ量
を比較するデータ量比較手段、および、このデータ量比
較手段による比較の結果、ある特定のプラント入出力装
置の送信するサイクリックデータ量が他と比べて特に多
い場合にその特定のプラント入出力装置に対してサイク
リックデータを分割して送信するように非サイクリック
通信で指示するデータ分割指示手段を備え、各プラント
入出力装置は、上記主プラント入出力装置から分割の指
示を受けた場合に自らの上記サイクリックデータの送信
を分割する送信データ分割手段を備えたことを特徴とす
る請求項7記載のプラント入出力通信システム。 - 【請求項9】 主プラント入出力装置は、各プラント入
出力装置が送信するサイクリックデータ量を調査するデ
ータ量調査手段、このデータ量調査手段で調査した上記
各プラント入出力装置が送信するサイクリックデータ量
を評価するデータ量評価手段、および、このデータ量評
価手段による評価の結果、ある特定のプラント入出力装
置の送信するサイクリックデータ量が他と比べて特に少
ない場合にその特定のプラント入出力装置を調整対象か
ら外してサイクリックデータの受信間隔の調整を行うデ
ータ間隔調整手段を備えたことを特徴とする請求項7記
載のプラント入出力通信システム。 - 【請求項10】 主プラント入出力装置は、各プラント
入出力装置が送信するサイクリックデータの量を自由に
設定して試行することができる送信データ量設定手段、
上記サイクリックデータが送信されてからリング状仮想
サイクリック伝送路を巡回して返信されるまでの時間を
測定する試行返信時間測定手段、および、この試行返信
時間測定手段による測定結果に基づいて上記サイクリッ
クデータを分割して送信するかどうかを判断するデータ
分割判断手段を備えたことを特徴とする請求項8記載の
プラント入出力通信システム。 - 【請求項11】 請求項1から請求項10のいずれかに
記載のプラント入出力通信システムを下位システムとし
て複数備え、これら複数の下位システム相互間でサイク
リックデータの送受信をさせるブリッジ手段を備えたこ
とを特徴とするプラント入出力通信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16475999A JP2000353011A (ja) | 1999-06-11 | 1999-06-11 | プラント入出力通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16475999A JP2000353011A (ja) | 1999-06-11 | 1999-06-11 | プラント入出力通信システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000353011A true JP2000353011A (ja) | 2000-12-19 |
Family
ID=15799396
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16475999A Pending JP2000353011A (ja) | 1999-06-11 | 1999-06-11 | プラント入出力通信システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000353011A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006148911A (ja) * | 2004-11-16 | 2006-06-08 | Bosch Rexroth Ag | ネットワークを動作させるための方法及び装置 |
-
1999
- 1999-06-11 JP JP16475999A patent/JP2000353011A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006148911A (ja) * | 2004-11-16 | 2006-06-08 | Bosch Rexroth Ag | ネットワークを動作させるための方法及び装置 |
JP4732865B2 (ja) * | 2004-11-16 | 2011-07-27 | ボッシュ レックスロート アクチエンゲゼルシャフト | ネットワークを動作させるための方法及び装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8792508B2 (en) | Subscriber and communication controller of a communication system and method for implementing a gateway functionality in a subscriber of a communication system | |
CN108306777B (zh) | 基于sdn控制器的虚拟网关主备切换方法及装置 | |
US8812759B2 (en) | Bus subscriber device for connection to a line-redundant data bus, and method for controlling the communication of a bus subscriber with a line-redundant serial data bus | |
US6144675A (en) | Clock regeneration apparatus for synchronous data transmission | |
US20050147028A1 (en) | High-availability router redundancy method and apparatus | |
US20030055900A1 (en) | Network and associated network subscriber having message route management between a microprocessor interface and ports of the network subscriber | |
US11316654B2 (en) | Communication device and method for operating a communication system for transmitting time critical data | |
WO2008004185A2 (en) | Electronic device, system on chip and method for monitoring data traffic | |
US10848439B2 (en) | Method for operating an industrial automation system communication network comprising a plurality of communication devices, and control unit | |
EP3962004A1 (en) | System and method for enabling tsn-stream configuration | |
US10890901B2 (en) | Control unit and method for operating an industrial automation system communication network comprising a plurality of communication devices | |
US20130145025A1 (en) | Programmable controller | |
JP5267060B2 (ja) | 音響信号処理システム | |
JP6375635B2 (ja) | ネットワークシステム、そのパラメータ決定装置 | |
JP4994280B2 (ja) | ルート変更型ネットワーク装置及びシステム | |
JP2010045502A (ja) | パケット転送システムおよびパケット転送方法 | |
JP2000353011A (ja) | プラント入出力通信システム | |
JP2006109258A (ja) | 通信方法及び通信装置 | |
EP2953299A1 (en) | Protection switching method, system and node | |
US11442432B2 (en) | Communication device and method for data transmission within an industrial communication network | |
CN114039909A (zh) | 一种快速实时生成树协议的实现方法 | |
JP6939665B2 (ja) | ネットワークシステム | |
CN115038172A (zh) | 一种时隙分配处理方法、设备及存储介质 | |
CN114039833B (zh) | 一种基于SRv6的工业互联网多域集成架构 | |
Nguyen et al. | MCMP: A transport/session level distributed protocol for desktop conference setup |