JP2000352619A - 偏光板保護フィルム及び偏光板 - Google Patents

偏光板保護フィルム及び偏光板

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JP2000352619A
JP2000352619A JP11218798A JP21879899A JP2000352619A JP 2000352619 A JP2000352619 A JP 2000352619A JP 11218798 A JP11218798 A JP 11218798A JP 21879899 A JP21879899 A JP 21879899A JP 2000352619 A JP2000352619 A JP 2000352619A
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polarizing plate
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kgf
plate protective
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Yasumasa Okada
安正 岡田
Hitoshi Kobayashi
仁 小林
Takahiko Sawada
貴彦 澤田
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性に優れ複屈折の変化が小さい偏光板保
護フィルム及び液晶ディスプレイに組み込んだ場合に、
色ムラ、コントラスト低下が発生しない偏光板を提供す
ること。 【解決手段】 2種以上の樹脂からなるフィルムであっ
て、該フィルムの光弾性係数の絶対値が20×10-7
2/kgf以下、若しくは、各樹脂の光弾性係数をC
n[cm2/kgf]、体積分率をWn[−]、引張強度En
[MPa]とした場合に、下記(1)式で表される値の
絶対値が30×10-7cm2/kgf以下であることを
特徴とする偏光板保護フィルム。 Σ(Cn×En×Wn2)/Σ(En×Wn)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は偏光板保護フィルム
及びこれを用いた偏光板に関する。さらに詳しくは、耐
久性に優れかつ複屈折の変化が小さい偏光板保護フィル
ム、及び、液晶ディスプレイに組み込んだ場合に、色ム
ラ、コントラスト低下等が発現することがない偏光板に
関する。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレイ等に用いられる偏光板
は、偏光子の両面に保護フィルムが積層されて形成され
ている。従来、偏光子としては、沃素又は二色性染料が
吸着された延伸ポリビニルアルコールフィルム(以下、
「PVA」という)が使用され、保護フィルムとして
は、トリアセチルセルロースフィルムが使用されてい
る。
【0003】しかしながら、トリアセチルセルロースフ
ィルムは耐熱性及び耐湿性が充分でなく、高温下若しく
は高湿下で使用すると、偏光子とトリアセチルセルロー
スフィルムが剥離したり、トリアセチルセルロースが加
水分解して透明性が低下し偏光板性能が低下したり、偏
光子の偏光度が低下するという欠点があった。
【0004】これに対して、例えば、特開平8−624
19号公報には、分子量及びTgを調整し耐久性に優れ
たポリカーボネート(以下PC)フィルムを偏光板保護
フィルムとして使用した偏光板が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
偏光板保護フィルムは、トリアセチルセルロースフィル
ムに比べて耐湿及び耐熱性が高く、偏光板の耐久性に優
れるものの、実際の使用時に偏光素子の寸法変化等によ
って偏光板保護フィルムには外力が加わった場合、偏光
板保護フィルムの複屈折が変化してしまい、このため、
特に液晶ディスプレイに組み込んだ場合、色ムラ、コン
トラスト低下が発現するという問題点があった。
【0006】本発明は、耐久性に優れ、偏光子の寸法変
化等によって偏光板保護フィルムに外力が加わった場合
においても、複屈折の変化が小さく、液晶ディスプレイ
に組み込んだ場合、色ムラ、コントラスト低下が発現す
ることがない偏光板保護フィルム及びこれを用いた偏光
板を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、2
種以上の樹脂からなるフィルムであって、該フィルムの
光弾性係数の絶対値が20×10-7cm2/kgf以下
であることを特徴とする偏光板保護フィルムを提供する
ものである。
【0008】また、本発明は、2種以上の樹脂からなる
フィルムであって、各樹脂の光弾性係数をCn[cm2/kg
f]、体積分率をWn[−]、引張強度En[MPa]
とした場合に、下記(1)式で表される値の絶対値が3
0×10-7cm2/kgf以下であることを特徴とする
偏光板保護フィルムを提供するものである。
【0009】
【式2】 (1)Σ(Cn×En×Wn2)/Σ(En×Wn)
【0010】さらに、本発明は、前記偏光板保護フィル
ムが、偏光子の少なくとも片面に接着されていることを
特徴とする偏光板を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について詳述
する。
【0012】本発明で用いられる樹脂はトリアセチルセ
ルロース以外であれば特に限定されないが、偏光板保護
フィルムとしては透明性が必須となるため、透明な樹脂
が使用される。例えば、ポリカーボネイト、ポリサルフ
ォン、ポリアリレート、ポリエーテルサルフォン、ノル
ボルネン系樹脂、スチレン系樹脂、スチレン無水マレイ
ン酸共重合体、スチレンマレイミド共重合体、ポリエチ
レンオキサイド、ポリメチルメタクリレート、MMA−
St系樹脂、アクリロニトリルスチレン系樹脂、ポリメ
チルペンテン、ポリフッ化ビニリデン、ポリフェニレン
エーテル、ポリ塩化ビニル等が挙げられる。
【0013】偏光板保護フィルムを構成する2種以上の
樹脂は互いに相溶性が良い樹脂が選択され、中でも、ポ
リメチルメタクリレートとポリエチレンオキサイド、ポ
リメチルメタクリレートとポリフッ化ビニリデン、ポリ
メチルメタクリレートとポリ塩化ビニル、ポリフェニレ
ンエーテルとポリスチレン、ポリフェニレンエーテルと
スチレンマレイド重合体、ポリカーボネイトとスチレン
無水マレイン酸共重合体、ポリカーボネイトとポリスチ
レンの組合せが好ましい。特に、耐熱性、粘着性、透明
性、強度の点から、ポリカーボネイトとスチレン無水マ
レイン酸共重合体、ポリカーボネイトとポリスチレンの
組み合わせが好ましい。
【0014】2種以上の樹脂の相溶性を確保するため
に、相溶化剤と呼ばれる第3成分を添加しても良い。相
溶化剤としては、ブレンド系を構成するポリマーAと
ポリマーBと同じ成分を有するブロックポリマー若しく
はグラフトポリマー、ポリマーAまたはポリマーBの
1方に分子状に混合するポリマーC成分を有するブロッ
クポリマー若しくはグラフトポリマー、または、ポリ
マーAとポリマーBのそれぞれに相溶性の高いポリマー
Cを用いる方法がある。
【0015】上記2種以上の樹脂から、偏光板保護フィ
ルムを成形する手段としては、溶液キャスティング法、
溶融成形法等の通常の方法が用いられるが、生産性の点
から溶融成形法が好ましい。溶融成形法としては、Tダ
イを用いた方法や、インフレーション法などの溶融押出
し法、カレンダー法、熱プレス法、射出成形法が用いら
れる。中でも、生産性や厚み精度が良いことからTダイ
成形法が好ましい。
【0016】2種以上の原料の樹脂の供給方法は、ホッ
パーから樹脂ペレットを同時に所定配合量供給しても良
いし、サードフィード、タンデム等で別に供給してもよ
い。また、溶融混練でブレンドする場合は、混練性の面
から2軸押出機を用いるのが好ましい。
【0017】上記で述べた課題を克服し本発明の効果を
発揮するためには、成形したフィルムの光弾性係数の絶
対値を20×10-7cm2/kgf以下、好ましくは1
0×10-7cm2/kgf以下にする必要がある。これ
は、光弾性係数の小さい、若しくは、正負の符号の異な
る樹脂をブレンドすることで達成される。
【0018】本発明において、光弾性係数とは、下記で
定義される樹脂物性である。応力のかかる方向の屈折率
が、応力のかかる方向に垂直な方向の屈折率より大きく
なる場合を正、小さくなる場合を負とし、実際には、加
えた外力とその位相差変化量から、下記式により、[位
相差(Re)×フィルム幅(W)]と[引っ張り荷重
(P)]との傾きとして求められる値である。
【式3】Δn=C×σ [Δn:複屈折 C:光弾性係数cm2/kgf σ:
応力kgf/cm2] 位相差(Re)=フィルム厚み(d)×Δn よって、Re=C×σ×d 両辺にフィルム幅(W)を掛けて以下の関係式が得られ
る。 Re×W=C×σ×d×W=C×P(荷重)
【0019】上記の如く、本発明の課題を達成するため
に、成形したフィルムの光弾性係数を低くする必要があ
るが、これは2種以上の樹脂を、下記(1)式の値の絶
対値が30×10-7cm2/kgf以下になるような配
合組成でブレンドすることにより達成される。そのため
には、透明性が高く耐湿性の良好な2種以上の樹脂の中
から、光弾性係数が小さい、若しくは、正負の符号が異
なる樹脂がブレンドされる。
【式4】 (1)Σ(Cn×En×Wn2)/Σ(En×Wn) { 但し、各樹脂単体の光弾性係数をCn[cm2/kgf]、
体積分率をWn[−]、引張強度En[MPa]と表
す。引張強度は、JIS K 7113に基づき、各樹
脂とも同一条件で測定した値である。}
【0020】光弾性係数が20×10-7cm2/kgf
以下になるように、もしくは上記(1)式の値の絶対値
が30×10-7cm2/kgf以下になるようにブレン
ドされた2種以上の樹脂からなる偏光板保護フィルム
は、少なくとも偏光子の片面に接着され、常法により本
発明の偏光板を製造することが出来る。
【0021】本発明で用いられる偏光子としては、一般
に偏光板に使用されている任意の偏光子が挙げられる
が、一般に偏光機能を有するPVA製フィルムまたはシ
ートを意味し、例えば、PVAフィルムにはヨウ素を吸
着させた後、ホウ酸浴中で一軸延伸したPVA・ヨウ素
系偏光子、PVAフィルムに二色性の高い直接染料を拡
散吸着させた後、一軸延伸したPVA・染料系偏光膜、
PVAフィルムにヨウ素を吸着させ延伸してポリビニレ
ン構造としたPVA・ポリビニレン系偏光膜などが挙げ
られる。
【0022】本発明の偏光板保護フィルムは、上記偏光
膜の少なくとも片面に用いる必要が有り、望ましくは両
面に用いる方がよい。
【0023】偏光膜との接着(張り合わせ)には、粘着
剤、接着剤など公知の技術が使用できる。例えば、接着
剤には、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアクリ
ル系等が挙げられる。粘着剤を例示すると、ポリエステ
ル系、アクリル系、シリコン系、ゴム系が挙げられる。
【0024】また、貼り合わせる前処理として、接着層
との接着性を確保するため表面改質処理を行うのが良
い。表面改質の手段としては通常の方法が利用でき、化
学処理方法として、接着剤分子と反応しうるような官能
基をもつモノマーあるいはポリマーを表面に付ける表面
グラフト化手法、表面に別のポリマーもしくはモノマー
をコーティングする方法、カップリング剤処理、酸化力
の強い薬品による処理、表面層を除去する薬品処理、表
面層を強化するCASING処理、表面粗化手法として
の薬品処理、物理的処理方法として、紫外線照射処理、
グロー放電処理、コロナ放電処理、プラズマジェット処
理、表面粗化手法としてのエスパッタ処理等が挙げられ
る。
【0025】
【作用】偏光板保護フィルムは、加わる外力によって見
かけ上複屈折が変化してしまう。外力としては、偏光子
の収縮応力、張り合わせ時の歪み、ディスプレイ組み込
み時の歪み等がある。高温高湿環境下においては偏光子
の収縮応力はより大きいものとなる。それを支配する物
性が光弾性係数(Δn=C×σ Δn:複屈折C:光弾
性係数 σ:応力)である。光弾性係数が小さい場合
に、外力に対する複屈折の変化も小さくなるため、表示
性能が向上する。また、複屈折を決定する因子に応力が
有り、応力は弾性率と歪みで与えられる。このため、2
種以上の樹脂のブレンドを考えた場合、光弾性率の寄与
率も考慮しなくてはならず、上記(1)式が導かれる
が、この値の絶対値を30×10-7cm2/kgf以下
にすることで、偏光板保護フィルムの複屈折変化が小さ
く、液晶ディスプレーに組み込んでも表示性能の優れる
偏光板となる。
【0026】偏光板保護フィルムの複屈折変化が問題と
なるのは偏光子と液晶パネルの間に用いられる場合であ
って、本発明の偏光板保護フィルムを偏光子の少なくと
も片面に用いて製造した偏光板を液晶パネル側に用いる
ことで良好な液晶表示性能を得られる。
【0027】また、本発明の偏光板保護フィルムに用い
る樹脂は、トリアセチルセルロースと比較して耐湿性が
良好な樹脂であるので、偏光板の両面に用いた場合には
さらに耐湿性の良好な偏光板となる。
【0028】
【実施例】次に本発明を実施例及び比較例を用いてさら
に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例によって
限定されるものではない。
【0029】「実施例1」 <偏光板保護フィルムの作製>ポリカーボネイト(帝人
化成(株)パンライトAD5503 比重1.2)、ス
チレン無水マレイン酸共重合体(積水化成品工業(株)
ダイラークD232比重1.08)を、重量比2:8の
配合組成で下記条件下で溶融混練し偏光板保護フィルム
を作成した。 押出機:同方向2軸(池貝機販(株)PCM30)、押
出温度210〜240℃ Tダイ:幅500mm、コートハンガータイプ 吐出量:12kg/hr 3本ロール引取機で速度6m/min、ロール温度12
0℃で成形して、平均厚み60μmの幅430mmのフ
ィルムを得た。その後、表面処理として片面に50W/
2・minのコロナ処理を実施した。
【0030】<偏光子の作製>鹸化度99%の厚み75
μのPVA未延伸フィルムを室温の水で洗浄した後、縦
一軸に5倍延伸を行った。このフィルムの緊張状態を保
持したままヨウ素0.5wt%、ヨウ化カリウム5wt
%からなる水溶液に浸漬し二色性色素を吸着させた。さ
らにホウ酸10wt%、ヨウ化カリウム10wt%から
なる50℃の水溶液で5分間架橋処理を行い偏光子を得
た。
【0031】<偏光板の作製>ポリエステル系樹脂溶液
(製品名:TM−593、東洋モートン社製)100重
量部、イソシアネート系硬化剤溶液(製品名:CAT−
56、東洋モートン社製)18重量部を配合後、酢酸エ
チルで固形分濃度(以下TNV)が30%になるように
希釈し、偏光子にバーコーターで塗布した。80℃で1
分間乾燥し、乾燥後厚みは3μであった。これを、上記
で得られた偏光板保護フィルムのコロナ処理面に、80
℃に加熱したロールを用いて熱ラミした。もう片面は上
記接着剤溶液を上記で得られた偏光板保護フィルムのコ
ロナ処理面に同条件で塗布乾燥し、3μになった接着層
にすでに得られた偏光子/偏光板保護フィルム積層体を
上記同条件で熱ラミして偏光板とした。これをさらに4
0℃2日間の硬化を行ったのち、下記方法にて、光弾性
係数を算出し、耐久性試験前後の液晶ディスプレーの表
示状態の品質について評価した。
【0032】「実施例2」ポリカーボネイト(帝人化成
(株)パンライトAD5503 比重1.2)、ポリス
チレン樹脂(A&Mポリスチレン(株) ダイヤレック
スHH−105比重1.05)を重量比1:24の配合
組成で下記条件を変更した以外は実施例1と同様にして
偏光板保護フィルムを作製し、次いで、偏光板を作製し
た。押出機:同方向2軸(池貝機販(株)PCM3
0)、押出温度150〜205℃
【0033】「比較例1」ポリカーボネイト(帝人化成
(株)パンライトAD5503 比重1.2)、ポリス
チレン樹脂(A&Mポリスチレン ダイヤレックスHH
−105 比重1.05)の重量比を6:4に変更した
以外は実施例2と同様にして、偏光板保護フィルムを作
製し、次いで、偏光板を作製した。
【0034】「比較例2」75μのトリアセチルセルロ
ースのアルカリ鹸化フィルムをポリビニルアルコール系
接着剤(商品名ゴーセノールNH17、日本合成化学
(株)社製)の3wt%水溶液を塗布厚1μになるよう
塗布し、90℃で乾燥した。接着剤塗布面に上記実施例
1記載の偏光子を貼り合わせて偏光板を作製した。
【0035】「比較例3」ポリカーボネイト(帝人化成
(株)パンライトAD5503 比重1.2)のみを使
用し、下記条件を変更した以外は実施例1と同様に偏光
板保護フィルムを作製し、次いで、偏光板を作製した。 押出機:単軸((株)GMエンジニアリング 「GM5
0−28」)、押出温度240〜290℃
【0036】(1)光弾性係数の算出 上記実施例及び比較例にて作製した偏光板保護フィルム
を幅10mm×長さ100mmに切り出し長辺方向に荷
重をかけながら位置差を測定して、その近似直線の傾き
から光弾性係数を求めた。 荷重の測定:フォースゲージ DPS−5(IMADA
社製) 水準:0、0.5、1.0、1.5kg 位相差の測定:セナルモン法(アスカ電子社製)、測定
波長63nm (2)引張強度 JIS K 7113に基づき、試験片 3号ダンベル
20mm/min 25℃の条件下で測定した。 (3)耐久性試験 高温試験:80℃の高温乾燥機にて700時間放置し
た。 高温高湿試験:60℃90%RHの高温高湿試験機にて
700時間放置した。 (4)品質評価 市販の15inchTFTモニターの表面側偏光板の代
わりに上記で作製した偏光板を貼り付けて画像を目視観
察した。
【0037】評価の結果を、「表1」及び「表2」に示
した。本発明の偏光板保護フィルムを用いた偏光板は、
色ムラ、コントラストの低下が発現せず、液晶ディスプ
レーの表示状態に極めて優れていた。
【表1】 PC:ポリカーボネイト S−MAN:スチレン無水マ
レイン酸共重合体 PSt:ポリスチレン樹脂 TAC:トリアセチルセル
ロースのアルカリ鹸化物
【表2】
【0038】
【発明の効果】本発明の効果は下記の通りである。 (1)本発明の偏光板保護フィルムは、複屈折変化が小
さいため、液晶ディスプレイに組み込んだ場合、優れた
表示品質を提供出来る。 (2)本発明の偏光板保護フィルムはTAC偏光板保護
フィルムに比べ、耐湿、耐熱性に優れた偏光板を提供出
来る。 (3)本発明の偏光板保護フィルムが押出成形法での製
造に適しており、生産性が向上し、安価な偏光板を提供
できる。
フロントページの続き Fターム(参考) 2H049 BB16 BC22 2H091 FA08X FA08Z FC23 FC25 FC27 FD14 GA16 LA17 LA20 4F071 AA01 AA22X AA36X AA50 AF20Y AF34 AH19 BA01 BB06 BC01 BC10 BC17 4J002 AA00W AA00X BC03X BC04X CG00W GP00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2種以上の樹脂からなるフィルムであっ
    て、該フィルムの光弾性係数の絶対値が20×10-7
    2/kgf以下であることを特徴とする偏光板保護フ
    ィルム。
  2. 【請求項2】 2種以上の樹脂からなるフィルムであっ
    て、各樹脂の光弾性係数をCn[cm2/kgf]、体積分率
    をWn[−]、引張強度En[MPa]とした場合に、
    下記(1)式で表される値の絶対値が30×10-7cm
    2/kgf以下であることを特徴とする偏光板保護フィ
    ルム。 【式1】 (1)Σ(Cn×En×Wn2)/Σ(En×Wn)
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の偏光板保護フィ
    ルムが、偏光子の少なくとも片面に接着されていること
    を特徴とする偏光板。
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