JP2000352561A - 微細単線の熱伝導率測定装置 - Google Patents

微細単線の熱伝導率測定装置

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JP2000352561A
JP2000352561A JP11163218A JP16321899A JP2000352561A JP 2000352561 A JP2000352561 A JP 2000352561A JP 11163218 A JP11163218 A JP 11163218A JP 16321899 A JP16321899 A JP 16321899A JP 2000352561 A JP2000352561 A JP 2000352561A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極微細単線の熱伝導率を測定するための効果
的で、しかも、簡単な構成による微細単線の熱伝導率測
定装置を提供する。 【解決手段】 微細単線の熱伝導率測定装置において、
基板1と、この基板1に配置される一対の電流・電圧端
子2,3と、この一対の電流・電圧端子2,3間に配設
される熱線11と、この熱線に直列に接続される標準抵
抗と、前記熱線11に対向して配置される熱溜端子4
と、一端が前記熱線11の中央部に接続され、他端が前
記熱溜端子4に接続される試料細線15とを備え、前記
熱線と標準抵抗に直流電流を印加したときの前記熱線及
び標準抵抗の両端の電圧を測定することにより、前記熱
線の加熱量及び平均温度を求め、その結果に基づいて前
記試料細線の熱線へ取り付けられた端部の熱流束及び温
度を算出することにより、微細単線の熱伝導率の測定を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微細単線の熱伝導
率測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、炭素繊維素材やアモルファス金属
細線等、熱的特性、電気的特性、磁気的特性に優れた様
々な機能性線材が開発されている。これらの線材の特性
評価は、線材の分子構造とも関連させて種々の観点から
検討されているが、その中でも熱的特性すなわち熱伝導
率は重要な評価項目の一つとなっている。
【0003】しかし、直径が数十μm程度以下の極微細
な線材について、その熱伝導率を測定することは非常に
困難であり、信頼性の高い測定法は確立されておらず、
したがって、極微細な線材に対して精度良く熱伝導率を
求めるための新しい測定装置の開発が望まれている。
【0004】一般的に、熱伝導率の測定法は、定常法と
非定常法とに分けられる。これらの測定法の基本原理
は、いずれも直接通電あるいはヒータやレーザなどによ
り測定試料に熱量を加え、試料に生じる温度勾配や非定
常温度応答を測定することによって、熱伝導率あるいは
温度伝導率を求めるものである。
【0005】従って、加熱量と温度そして測定の際の熱
損失を正確に測定、評価する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、測定試
料の熱伝導率が非常に高く、しかも、径が非常に細い線
材の場合、その熱伝導率を測定する際に以下のような問
題が生じる。
【0007】(1)微小熱量計測:測定試料が極微細で
あるため、加熱方法が難しく、また加熱量も非常に小さ
くなり、正確な測定が困難となる。
【0008】(2)高精度な温度計測:測定試料の熱伝
導率が高いため、同一熱流束に対する温度勾配が非常に
小さくなる。従って、非常に高い精度の温度計測を必要
とする。しかも、測定試料が極微細な場合、センサの取
り付けは不可能で温度計測がさらに困難となる。
【0009】従来の研究では、極微細な線材を多数束ね
た形に成形した試料について測定を行うことにより、上
記の困難を回避している例が多い。しかし、このような
測定法の場合、測定結果に繊維素材間の空気層あるいは
充填材の影響を正しく評価するといった新たな困難が生
じるため、繊維素材そのものの熱伝導率を精度良く求め
るには限界がある。
【0010】レーザを用いて、極微細な単線の温度伝導
率を測定した研究例はあるが、これは直接熱伝導率を測
定するものではないため、熱伝導率を求める際に比熱及
び密度の測定誤差の影響が含まれる。一方、極微細な単
線に関して熱伝導率を直接測定した研究例も見られる
が、その測定法は非常に複雑な試料の懸架部を有し、測
定そのものもかなり難しい手法によるものである。ま
た、電気的に不良導な繊維素材に対しては適用できない
等の問題点もある。
【0011】熱伝導率は、炭素繊維素材やアモルファス
金属細線などの極微細単線の熱特性を評価するための、
最も重要な特性の一つである。しかしながら、上記した
ように、一般に、このような数十μm付近かそれ未満の
極微細単線の熱伝導率を測定することは非常に困難であ
る。
【0012】したがって、その結果、極微細単線の熱伝
導率を測定するための、効果的で精度の高い新たな方法
が強く望まれている。
【0013】本発明は、上記状況に鑑みて、極微細単線
の熱伝導率を測定するための効果的で、しかも、簡単な
構成による微細単線の熱伝導率測定装置を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 〔1〕微細単線の熱伝導率測定装置において、基板と、
この基板に配置される一対の電流・電圧端子と、この一
対の電流・電圧端子間に配設される熱線と、この熱線に
直列に接続される標準抵抗と、前記熱線に対向して配置
される熱溜端子と、一端が前記熱線に接続され、もう一
端が前記熱溜端子に接続される試料細線とを備え、前記
熱線及び標準抵抗に直流電流を印加したときの前記熱線
及び標準抵抗の両端の電圧を測定することにより、前記
熱線の加熱量及び平均温度を求め、その結果に基づいて
前記試料細線の熱線へ取り付けられた端部の熱流束及び
温度を算出することにより、微細単線の熱伝導率の測定
を行うようにしたものである。
【0015】〔2〕上記〔1〕記載の微細単線の熱伝導
率測定装置において、前記熱線及び標準抵抗の両端の電
圧を制御装置で制御されるディジタルマルチメータによ
り精緻に計測するようにしたものである。
【0016】〔3〕上記〔1〕記載の微細単線の熱伝導
率測定装置において、前記熱線が白金である。
【0017】〔4〕上記〔1〕記載の微細単線の熱伝導
率測定装置において、前記試料細線が白金である。
【0018】〔5〕上記〔1〕記載の微細単線の熱伝導
率測定装置において、前記試料細線が銅である。
【0019】〔6〕上記〔1〕記載の微細単線の熱伝導
率測定装置において、前記試料細線が炭素繊維素材であ
る。
【0020】〔7〕上記〔1〕記載の微細単線の熱伝導
率測定装置において、前記試料細線がアモルファス金属
細線である。
【0021】上記のように構成したので、熱線に一定の
電流を供給することによって熱線は一定の発熱量で加熱
され、平均温度が上昇するが、熱線の両端は初期温度に
保たれる。試料細線の一端は熱線の中央部に取り付けら
れて加熱され、もう一方の端は熱溜端子に取り付けられ
ているため、温度は初期温度に保たれる。熱線の加熱量
と平均温度上昇との関係についての解析結果及び測定結
果より、試料細線の熱線側端部の温度と、熱線から試料
細線へ伝えられる熱流束を正確に求めることができる。
【0022】したがって、単一の試料細線の熱伝導率を
容易に測定することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照しながら説明する。
【0024】図1は本発明の実施例を示す微細単線の熱
伝導率測定装置の斜視図、図2はその微細単線の熱伝導
率測定システムの模式図である。
【0025】図1において、1は基板であり、その基板
に電流・電圧端子2,3と熱溜端子4とを配置する。そ
こで、電流・電圧端子2と電流・電圧端子3間に熱線1
1を、その熱線11の中間点14と熱溜端子4間に試料
細線15を配置する。なお、12は熱線11の一端で、
電流・電圧端子2に接続され、13は熱線11のもう一
方の端で、電流・電圧端子3に接続されている。試料細
線15の一端16は熱線11の中間点14に接続され、
試料細線15のもう一方の端17は熱溜端子4に接続さ
れる。
【0026】この微細単線の熱伝導率測定システムは、
図2に示すように、プローブとしての熱線11と標準抵
抗22を直列に配置して、それらに直流電源23から電
流を印加して、熱線11の両端電圧をディジタルマルチ
メータ(電圧抵抗ミリアンペア計)25で測定し、標準
抵抗22の両端電圧をディジタルマルチメータ(電圧抵
抗ミリアンペア計)26で測定する。なお、24は直流
電源23およびディジタルマルチメータ(電圧抵抗ミリ
アンペア計)25,26を制御する制御装置である。
【0027】そこで、熱線11として半径rh =50.
4μm、長さlh =8.85mmのPt(白金)線を用
いた装置を試作し、微細試料細線として直径50μmの
Cu(銅)線及び直径100μmの白金線の、それぞれ
熱伝導率が既知の微細単線を用いた測定を各3回行っ
た。それぞれの測定結果を表1および表2に示す。本法
による熱伝導率の測定値は銅、白金のいずれについても
従来の推奨値(参照値)と予めシミュレーションにより
評価された誤差の範囲内で一致している。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】以下、この測定装置による熱伝導率測定の
原理および感度について説明する。
【0031】図3は本発明の実施例を示す物理モデルと
座標システムを示す図である。
【0032】この図において、半径rh 、長さLh の熱
線11は両端12,13をリード線(電流・電圧端子)
2,3で支えられており、一定の直流電流Iを供給する
ことにより、一定の発熱量で加熱される。また、半径r
f 、長さLf の試料細線15の一端16を熱線11の中
央部14に取付け、もう一方の端17を銅線(熱溜端
子)4で支える構成になっており、熱線11は試料細線
15を取り付けた位置16の両側において二つに分離さ
れ、それぞれの長さをLh1及びLh2とする。測定の全行
程の間、熱線11の両端12,13および試料細線15
のもう一方の端17は初期温度に保たれている。試料細
線15の一端16の温度は、熱線λh 及び試料細線λf
の熱伝導率の値、熱線11の全体の加熱量、熱線11及
び試料細線15の熱伝達係数に依存する。
【0033】この実施例の測定原理は、熱線11に取り
付けたピン・フィン(pin fin)の伝熱現象に基
づいている。実験では、熱線11の平均温度及び全体の
発熱量を正確に測定することができる。一方、熱線11
及び試料細線15に沿ったそれぞれの1次元定常熱伝導
の理論解析から、熱線11の加熱量、体積平均温度、試
料細線の熱線側端部16における温度及び熱流束の間の
定量的関係式が得られる。したがって、熱線11の加熱
量および体積平均温度の測定値とこの関係式を用いるこ
とにより、単一の試料細線15の熱伝導率を容易に測定
することができる。
【0034】本測定装置による測定法は、電気伝導性の
有無にかかわらず、すなわち、金属及び非金属の両方の
試料細線に適用できる。
【0035】上記のように、熱線11の両端12,13
及び試料細線15の一端17を、熱線11と試料細線1
5に比べて熱伝導率が高く、熱容量の大きいリード線
(電流・電圧端子2,3および熱溜端子4)で支える。
したがって、熱線11の両端12,13と試料細線15
の一端17は、測定の全工程の間、初期温度を保ってい
ると仮定できる。熱線11及び試料細線15で半径方向
に温度が一様だと仮定すると、関連する基礎式は1次元
熱伝導方程式となり、以下のような無次元の形で表せ
る。
【0036】熱線部Iに対して
【0037】
【数1】
【0038】熱線部IIに対して
【0039】
【数2】
【0040】試料細線に対して
【0041】
【数3】
【0042】ここで、パラメータRc 及びRp は、熱線
と試料細線の熱伝導率の比及び熱拡散率の比である。R
d は、熱線と試料細線の半径比であり、以下のように、
定義される。
【0043】
【数4】
【0044】上記式(1)〜(3)における無次元変数
は、以下のように定義される。
【0045】
【数5】
【0046】ここで、Biは、熱線及び試料細線の周囲
の自然対流及び放射伝熱の効果を含むビオー数である。
【0047】初期温度は以下のようになる。
【0048】
【数6】
【0049】また、境界条件は以下のようになる。
【0050】
【数7】
【0051】現在の伝熱モデルに対しては、加熱開始
後、実時間で1秒程度で定常状態に達することが確かめ
られている。したがって、基礎方程式(1)〜(3)に
おいて、左辺をゼロとした定常熱伝導を考える。
【0052】これらの方程式の一般解は、以下のように
表せる。
【0053】
【数8】
【0054】
【数9】
【0055】
【数10】
【0056】ここで、パラメータmh とmf は以下のよ
うに定義される。
【0057】
【数11】
【0058】上記式(7)で与えられる境界条件を考慮
に入れると、定数B1 ,B2 ,C1,C2 ,D1 及びD
2 は、以下のように求められる。
【0059】
【数12】
【0060】ここで、S1 ,S2 及びUは以下のように
定義される。
【0061】
【数13】
【0062】熱線の無次元体積平均温度は、以下のよう
に表せる。
【0063】
【数14】
【0064】上記式(8)及び(9)を上記式(14)
に代入すると、熱線の無次元体積平均温度の最終的な形
は、以下のようになる。
【0065】
【数15】
【0066】熱線の加熱量および体積平均温度の測定値
を代入して、ニュートン法によって上記式(15)を解
くと、試料細線の熱伝導率を正確に求めることができ
る。
【0067】以下に、試料細線15の熱伝導率の測定誤
差におよぼす様々なパラメータの影響を明らかにするた
めに、感度分析を行う。測定感度Sは以下のように定義
される。
【0068】
【数16】
【0069】ここで、Tvhは熱線の体積平均温度であ
り、λf は試料細線の熱伝導率である。
【0070】図4は感度Sにおよぼす熱線の熱伝導率の
影響を示し、縦軸は感度S(K2 m/W)、横軸は試料
細線の熱伝導率λf (W/mK)である。
【0071】図4に示すように、試料細線の熱伝導率λ
f の値が増加するにつれて感度は著しく低下する。しか
し、この低下の程度はλf が高くなるにつれて緩やかに
なる。λf =1000W/mKの時、感度は約0.00
1K2 m/Wである。熱線として、白金線が用いられる
とき、温度測定の不確かさを0.01K未満にすること
が可能である。上記式(16)に基づくと、温度の不確
かさが0.01K未満の場合、試料細線の熱伝導率の不
確かさは僅か1%にすぎない。一方、この図に示すよう
に、熱線の熱伝導率λh が大きくなるに従って、感度も
高くなる。
【0072】図5は感度におよぼす熱線の長さの影響を
示す図であり、縦軸は感度S(K2m/W)、横軸は試
料細線の熱伝導率λf (W/mK)を示している。
【0073】この図に示すように、熱線の長さが増加す
るに従って、感度は低くなる。約1000W/mKの熱
伝導率測定の場合、不確かさを1%未満、つまりS>
0.001にするためには、熱線の長さは8mm未満で
なくてはならない。
【0074】図6は感度におよぼす試料細線の長さの影
響を示す図であり、縦軸は感度S(K2 m/W)、横軸
は試料細線の熱伝導率λf (W/mK)を示している。
【0075】この図に示すように、試料細線の熱伝導率
が低い場合、感度は試料細線の長さに影響を受ける。し
かし、λf ≧800W/mKの時、この影響は小さくな
る。この図から、10mm程度までの長さをもつ試料細
線の場合、感度は0.001K2 m/W以上であること
がわかる。
【0076】図7は感度におよぼす試料細線の半径の影
響を示す図であり、縦軸は感度S(K2 m/W)、横軸
は試料細線の熱伝導率λf (W/mK)を示している。
【0077】この図に示すように、試料細線の熱伝導率
が低い領域では、試料細線の半径が大きくなるにつれ感
度も高くなる。しかし、熱伝導率が高い領域では傾向が
逆転し、半径が小さくなるほど、感度が高くなる。した
がって、測定試料の半径が固定された場合、熱線部の半
径は、試料細線の熱伝導率にしたがって適切な値に設定
することが必要となる。
【0078】この図は、試料細線の半径が25μm以下
であれば、感度は0.001K2 m/W以上であること
を示している。
【0079】図8は細線周りの熱伝達の影響を示す図で
あり、縦軸は感度S(K2 m/W)、横軸は試料細線の
熱伝導率λf (W/mK)を示している。
【0080】この図に示すように、細線周りの熱伝達が
増加するにつれ、感度が低くなるのは明らかである。熱
伝達係数が15W/m2 K以下であれば、熱伝達係数の
不確かさが10%であっても、熱伝導率の測定誤差は1
%未満となる。
【0081】本発明に係る測定装置は、直径10〜30
μmの単線につき、±1%の誤差内で1000W/mK
までの範囲の熱伝導率を求めることができる。さらに、
白金線(直径100μm)と銅線(直径50μm)のサ
ンプルを用いた予備実験を行い、本装置の有効性を確か
めた。
【0082】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、それらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0083】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、 (A)極微細単線の熱伝導率を測定するための効果的で
しかも簡単な構成による微細単線の熱伝導率測定装置を
提供することができる。
【0084】(B)熱線及び標準抵抗の両端の電圧を制
御装置で制御されるディジタルマルチメータにより精緻
に計測することにより、正確な微細単線の熱伝導率を計
測することができる。
【0085】(C)電気伝導性の有無にかかわらず、す
なわち、金属及び非金属の両方の試料細線に適用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す微細単線の熱伝導率測定
装置の斜視図である。
【図2】本発明の実施例を示す微細単線の熱伝導率測定
システムの模式図である。
【図3】本発明の実施例を示す物理モデルと座標システ
ムを示す図である。
【図4】熱線の熱伝導率が感度に及ぼす影響を示す図で
ある。
【図5】熱線の長さが感度に及ぼす影響を示す図であ
る。
【図6】試料細線の長さが感度に及ぼす影響を示す図で
ある。
【図7】試料細線の半径が感度に及ぼす影響を示す図で
ある。
【図8】細線まわりの熱伝達が感度に及ぼす影響を示す
図である。
【符号の説明】
1 基板 2,3 電流・電圧端子 4 熱溜端子 11 熱線(プローブ) 12 熱線の一端 13 熱線のもう一方の端 14 熱線の中間点 15 試料細線 16 試料細線の一端 17 試料細線のもう一方の端 22 標準抵抗 23 直流電源 24 制御装置 25,26 ディジタルマルチメータ(電圧抵抗ミリ
アンペア計)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G040 AB08 AB09 BA08 BA12 BA25 DA22 EA02 EA11 EB02 EC03 FA01 FA04 FA10 HA10 HA16 ZA05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微細単線の熱伝導率測定装置において、
    (a)基板と、(b)該基板に配置される一対の電流・
    電圧端子と、(c)該一対の電流・電圧端子間に配設さ
    れる熱線と、(d)該熱線に直列に接続される標準抵抗
    と、(e)前記熱線に対向して配置される熱溜端子と、
    (f)一端が前記熱線に接続され、もう一端が前記熱溜
    端子に接続される試料細線とを備え、(g)前記熱線と
    標準抵抗に直流電流を印加したときの前記熱線及び標準
    抵抗の両端の電圧を測定することにより、前記熱線の加
    熱量及び平均温度を求め、その結果に基づいて前記試料
    細線の熱線へ取り付けられた端部の熱流束及び温度を算
    出することにより微細単線の熱伝導率の測定を行うこと
    を特徴とする微細単線の熱伝導率測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の微細単線の熱伝導率測定
    装置において、前記熱線及び標準抵抗の両端の電圧を制
    御装置で制御されるディジタルマルチメータにより精緻
    に計測することを特徴とする微細単線の熱伝導率測定装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の微細単線の熱伝導率測定
    装置において、前記熱線が白金であることを特徴とする
    微細単線の熱伝導率測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の微細単線の熱伝導率測定
    装置において、前記試料細線が白金であることを特徴と
    する微細単線の熱伝導率測定装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の微細単線の熱伝導率測定
    装置において、前記試料細線が銅であることを特徴とす
    る微細単線の熱伝導率測定装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の微細単線の熱伝導率測定
    装置において、前記試料細線が炭素繊維素材であること
    を特徴とする微細単線の熱伝導率測定装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の微細単線の熱伝導率測定
    装置において、前記試料細線がアモルファス金属細線で
    あることを特徴とする微細単線の熱伝導率測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010261957A (ja) * 2009-05-08 2010-11-18 Qinghua Univ 一次元材料の熱伝導率測定装置及び測定方法
CN109580708A (zh) * 2018-12-27 2019-04-05 西南科技大学 热线法瞬态测量材料热物性的电压测量方法

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