JP2000351711A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JP2000351711A
JP2000351711A JP2000157746A JP2000157746A JP2000351711A JP 2000351711 A JP2000351711 A JP 2000351711A JP 2000157746 A JP2000157746 A JP 2000157746A JP 2000157746 A JP2000157746 A JP 2000157746A JP 2000351711 A JP2000351711 A JP 2000351711A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイトカインの働きが低下した状態を改善す
る化粧料を提供する。 【解決手段】 下記一般式(I)で表されるエタノール
アミン誘導体またはその塩を含有するか、またはこれと
サイトカインまたはサイトカイン産生促進物質とを含有
するサイトカイン活性増強剤、およびこのサイトカイン
活性増強剤を有効成分として含有するサイトカインの働
きが低下した疾病の治療剤。 (式中、R1 はH、−CH3 、−CH2 CH(CH3
OHまたは−CH2 CH 2 OHであり、R2 はH、−C
3 、−CH2 CH3 または−COOHであり、R3
H、−CH3 、−CH2 CH3 または−CH2 NH2
ある)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイトカイン活性
増強剤およびサイトカインの働きが低下した疾病の治療
剤に関する。本発明は、特に、サイトカインの応答性を
高めることによって、老化等により低下したサイトカイ
ンの反応性を賦活し、またはサイトカインの減少により
起こる異常を治療できる、化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】老化肌や荒れ肌の修復には、サイトカイ
ンの分泌が密接に関わりをもっていることが知られてい
る。また、サイトカインは疾病にも大きく関わっている
ことが明らかとなり、サイトカインを治療に用いる試み
が盛んに行われている。具体的には、治療薬としてサイ
トカイン自体を経口または注射、経皮等の非経口でヒト
に投与する方法等が挙げられる。しかし、完全治癒まで
の間、高価なサイトカインを大量に用いることが必要で
あり、治療薬として患者への経済的負担は大きい。
【0003】一方、これらのサイトカインの産生を促進
する物質を用いる場合も、同様に経口または注射、経皮
等の非経口でヒトに投与される。しかし、やはりこのサ
イトカイン産生促進物質であっても、サイトカイン使用
と同様に、患者への経済的負担は大きい。
【0004】また、単独でのサイトカインの大量投与
は、代謝バランスを崩す場合があり、また外用での使用
には、分解や吸収性等の点で局所での効果が期待できな
い場合がある等の問題があり、より安全な皮膚代謝の賦
活方法が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、そ
れ自体を生体に投与することによって生体中に存在する
サイトカインの応答性を高めることのできる化粧料を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、下記一般式(I)で表されるエタノール
アミン誘導体またはその塩を含有する化粧料および入浴
剤を提供する。 (式中、R1 はH、−CH3 、−CH2 CH(CH3
OHまたは−CH2 CH 2 OHであり、R2 はH、−C
3 、−CH2 CH3 または−COOHであり、R3
H、−CH3 、−CH2 CH3 または−CH2 NH2
ある)
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる上記一般式
(I)で表されるエタノールアミン誘導体は、R1 がH
である場合、R2 はH、−CH3 または−CH2 CH3
であるのが好ましく、このときR3 はH、−CH3 、−
CH2 CH3 または−CH2 NH2 であるのがよい。R
1 が−CH3 である場合、R2 は−COOHであるのが
好ましく、このときR3 はH、−CH3 、−CH2 CH
3 または−CH2 NH2 であるのがよい。さらに、R1
が−CH3 、−CH2 CH(CH3 )OHまたは−CH
2CH2 OHである場合、R2 はHであるのが好まし
く、このときR3 はH、−CH3 、−CH2 CH3 また
は−CH2 NH2 であるのがよい。
【0008】一般式(I)で表されるエタノールアミン
誘導体の具体例としては、N−メチル−L−セリン、ジ
エタノールアミン、エタノールアミン、N−メチルエタ
ノールアミン、N−イソプロパノイル−2−メチル−エ
タノールアミン、D,L−2−アミノ−1−プロパノー
ル、2−アミノ−1−ブタノール、1,3−ジアミノ−
2−プロパノール、1−アミノ−2−ブタノール等を挙
げることができる。
【0009】また、一般式(I)で表されるエタノール
アミン誘導体の塩としては、特に限定されないが、特に
薬学的に許容される塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リ
ン酸塩等の無機酸塩および酢酸塩、フマール酸塩、マレ
イン酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、p−トルエンスルホ
ン酸塩等の有機酸塩を挙げることができる。
【0010】本発明で活性化されるサイトカインとして
は、血小板由来成長因子(Platelet−Deri
ved Growth Factor、以下PDGFと
略記する)、線維芽細胞成長因子(Fibroblas
t Growth Factor、以下FGFと略記す
る)、上皮成長因子(Epidermal Growt
h Factor、以下EGFと略記する)、形質転換
成長因子(Transforming Growth
Factor、以下TGFと略記する)、骨形成因子
(Bone Morphogenetic Prote
in、以下BMPと略記する)、インターフェロン(I
nterferon、以下IFNと略記する)、顆粒球
コロニー刺激因子(Granulocyte Colo
ny−Stimulating Factor、以下G
−CSFと略記する)、マクロファージコロニー刺激因
子(Macrophage Colony−Stimu
lating Factor、以下M−CSFと略記す
る)、インシュリン様成長因子(Insulin−Li
ke Growth Factor、以下IGFと略記
する)、肝細胞成長因子(Hepatocyte Gr
owth Factor、以下HGFと略記する)、骨
髄幹細胞成長因子(Stem Cell Facto
r、以下SCFと略記する)、神経成長因子(Nerv
e GrowthFactor、以下NGFと略記す
る)、血管内皮成長因子(Vascular Endo
thelial Cell Growth Facto
r、以下VEGFと略記する)、インターロイキン(イ
ンターロイキン・ネットワーク、講談社、1992年)
等が挙げられる。それらのうちでも、特に、レセプター
のサブユニットにチロシンキナーゼ、セリンもしくはス
レオニンリン酸化またはキナーゼ活性を有するサイトカ
インに高い効果が見られるので好ましい。
【0011】レセプターのサブユニットにチロシンキナ
ーゼ、セリンもしくはスレオニンリン酸化またはキナー
ゼ活性を有するサイトカインとしては、上記サイトカイ
ンのうち、EGF,IGF,KGF,FGF,PDG
F,M−CSF,SCF,VEGF,NGF,HGF,
IL−2、TGFなどが挙げられる。
【0012】塩基性FGF(basic FGF、以下
bFGFと略記する)やEGF(現代化学増刊16、東
京化学同人社、131頁)、PDGF(現代化学増刊
4、東京化学同人社、114頁、1985年)またはE
GFレセプターに結合するTGFアルファ(TGFα、
サイトカイン、メジカルビュー社、10頁、1991
年)、酸性FGF(acidic FGF、Molec
ular Medicine、30巻、986頁、19
93年)は、脳卒中や、褥創、創傷、潰瘍の治療薬とし
て、抗胃潰瘍剤として、また心筋梗塞の改善に用いられ
ている例もある。
【0013】一方、BMPは、今後老齢化社会を迎える
にあたって増加する骨粗鬆症の治療薬として期待されて
いる(実験医学10巻、15号、2010頁、1992
年)。
【0014】また、TGFベータ1(以下、TGF−β
1と略す)は、骨折治癒剤の他、プロゼラチナーゼA以
外のマトリックス・メタロプロテアーゼ産生抑制、また
ティッシュー・インヒビター・オブ・メタロプロテイナ
ーゼス(Tissue Inhibitor of M
etalloproteinases、以下TIMPと
略記する)の産生を促進する(実験医学、10巻、15
号、1860頁、1992年)ので、リウマチ治療薬と
して、さらにI型コラーゲン合成を促進することから、
創傷治癒剤として期待されている。
【0015】肝細胞増殖因子(Hepatocyte
Growth Factor、以下HGFと略記する)
は、最近行われている臓器移植の際の臓器再生剤とし
て、また腫瘍細胞の増殖抑制をする(FEBS Let
ters、2巻、229頁、1991年)ことから、日
本人の死亡率1位である癌の治療薬としても期待されて
いる。
【0016】IFNガンマ(IFNγ)およびG−CS
Fは、免疫系を増強することから、腫瘍治療薬として使
用されている。
【0017】インターロイキン−2(IL−2)は、悪
性血管細胞種の治療薬として報告例があるほか、LAK
療法に使用されている。LAK療法は、体外で患者のリ
ンパ球をIL−2を添加して培養し、細胞障害性T細胞
(CTL)およびナチュラルキラー細胞(NK細胞)の
数を増加させて体内に戻し、免疫増強により癌を治療す
る免疫賦活癌治療法の1種である(岩波新書出版「がん
の治療」、小林博著、292、151頁〜154頁、1
993年)。
【0018】IL−2と類似の作用があり、それより強
い活性を持つものとして、インターロイキン−12(I
L−12)がある(実験医学、10巻、3号、395頁
〜399頁、1992年)。このサイトカインについて
も、抗癌剤やLAK療法等への応用が検討されている
(日経バイオテク、277号、2頁〜3頁、1993
年)。
【0019】本発明で用いられるサイトカイン産生促進
物質としては、例えば、溶連菌Streptococc
us pyogenesをペニシリンで殺した製剤(O
K−432)、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸な
どが挙げられる。OK−432は、腫瘍治療剤として使
用されており、腹腔内投与したマウスの脾臓細胞におい
てIFNを産生することが確認されている。また、グリ
チルリチン酸は、肝炎治療剤として使用されている他、
IFN産生作用を有する。
【0020】本発明において、サイトカインの働きが低
下した疾病とは、サイトカインの量が低下したか、ある
いはサイトカイン自体の反応性(応答性)が低下した疾
病を意味する。
【0021】具体的には、褥創、胃潰瘍等の潰瘍、肺繊
維症、肝硬変などの臓器繊維症、骨粗鬆症、さらにはガ
ン等の免疫系が低下した疾病等が挙げられる。
【0022】本発明の化粧料は、その使用目的に応じ
て、通常用いられる公知の成分を配合することによっ
て、固形剤、半固形剤、液剤等の各種剤形の組成物に調
製することが可能である。具体的には、固形剤として
は、錠剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、粉末剤、硬カプセル
剤等が挙げられ、半固形剤としては、軟膏、ゲル、クリ
ーム等が挙げられ、液剤としては、シロップ剤、エリキ
シル剤、軟カプセル剤、ローション、スプレー剤、貼付
剤等が挙げられる。
【0023】通常用いられる公知の成分としては、例え
ば、ワセリン,スクワラン,流動パラフィン等の炭化水
素、ステアリルアルコール、セタノール等の高級アルコ
ール、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプ
ロピル等の高級脂肪酸の低級アルキルエステル、ラノリ
ン等の動物性油脂、グリセリン、プロピレングリコール
等の多価アルコール、マクロゴール400、マクロゴー
ル4000等のポリエチレングリコール、モノステアリ
ン酸グリセリン等のグリセリン脂肪酸エステル、ラウリ
ル硫酸ナトリウム、モノステアリン酸ポリエチレングリ
コール、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸
(商品名NIKKOL DDP−2、日本サーファクタ
ント工業株式会社)などの界面活性剤、蝋、樹脂、水お
よび要すればパラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安
息香酸メチル等の防腐剤とを混合し、常法により製造す
ることができる。
【0024】これらの組成物は、一剤形であってもよい
が、一般式(I)で表されるエタノールアミン誘導体ま
たはその塩と、サイトカインまたはサイトカイン産生促
進物質を分けて2剤形とすることもできる。2剤形とし
た場合は、使用時に併用すればよい。その際、2剤形の
投与経路は異なっていてもよい。
【0025】一般式(I)で表されるエタノールアミン
誘導体の含有量は、剤形により異なるが、適用する組成
物全量を基準として、好ましくは0.0001〜2重量
%、さらに好ましくは0.001〜1重量%である。た
だし、入浴剤のように使用時に希釈されるものはさらに
含有量を増やすことができる。
【0026】また、前記LAK療法において、体外で培
養するリンパ球にサイトカインを添加培養する場合に、
本発明の一般式(I)で表されるエタノールアミン誘導
体を含有するサイトカイン活性増強剤を培地中に添加し
て、補助剤として使用することもできる。この場合の添
加量は、一般式(I)で表されるエタノールアミン誘導
体量として、培地全量を基準として、好ましくは0.0
001〜2重量%、さらに好ましくは0.001〜0.
5重量%である。
【0027】本発明のサイトカイン活性増強剤およびサ
イトカインの働きが低下した疾病の治療剤は、研究・試
験用試薬として培養細胞系に添加して用いることができ
るほか、通常の医薬品および化粧品の有効成分として用
いることもできる。
【0028】本発明のサイトカイン治療剤は、前記LA
K療法において培養リンパ球系に添加して用いるほか、
経口投与、注射、経皮投与等の方法で用いることができ
る。
【0029】経口投与する際の剤形としては、錠剤、顆
粒剤、散剤、細粒剤、硬カプセル剤等の固形剤のほか、
シロップ剤、エリキシル剤、軟カプセル剤等の液剤が含
まれる。
【0030】錠剤、顆粒剤、散剤および細粒剤は、一般
式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩と、
例えば、乳糖、でんぷん、結晶セルロース、ステアリン
酸マグネシウム、ヒドロキシプロピルセルロース、タル
ク等の通常の医薬添加物とを混合して製造される。
【0031】硬カプセル剤は、上記の細粒剤や散剤を適
宜カプセルに充填して製造される。シロップ剤は、白
糖、D−ソルビトール、カルボキシメチルセルロース等
を含む水溶液に、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキ
シ安息香酸プロピル等の防腐剤とともに一般式(I)の
化合物またはその薬学的に許容される塩を溶解または懸
濁して製造される。
【0032】エリキシル剤は、一般式(I)の化合物ま
たはその薬学的に許容される塩のエタノール溶液に、グ
リセリン、オレンジ油、レモン油、コリアンダー油、ア
ニス油、タルク等を混合して製造される。
【0033】軟カプセル剤は、脂質賦形剤、例えば、植
物油、油性エマルジョン、グリコール類等に、一般式
(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を溶解
または懸濁し、軟カプセルに充填して製造される。
【0034】注射剤は、一般式(I)の化合物またはそ
の薬学的に許容される塩を生理食塩水または、例えば、
植物油、油性エマルジョン、グリコール等の脂質賦形剤
に溶解または乳化させ、無菌的にアンプルまたはバイヤ
ルに封入することによって製造される。バイヤルを用い
る場合には、封入する際に、サイトカインまたはサイト
カイン産生を促進する薬剤を同時に添加後、凍結乾燥し
て製造することも可能である。
【0035】経皮投与する際の剤形としては、軟膏剤、
ゲル剤、クリーム等の半固形剤、ローション剤、パップ
剤、スプレー剤および貼付剤等の液剤等が含まれる。
【0036】本発明のサイトカイン治療剤は、経口また
は非経口で投与される。例えば、臓器腫瘍、心臓病等の
臓器の疾病には経口、経皮または注射により、乾癬、ケ
ロイド等の上皮の疾病には経皮または局所注射により、
本発明のサイトカイン活性増強剤を投与するのが好まし
い。
【0037】投与量は、患者の年齢、体重、症状、投与
方法または共に投与するサイトカインまたはサイトカイ
ン産生促進物質の量により異なるが、成人に投与する場
合、一般には、1回当り化合物(I)として0.5〜1
000mgの量を、1日1〜3回投与する。そして、例
えば、臓器腫瘍、心臓病等の臓器の疾病に対して経口ま
たは注射により全身投与する場合には1回当り30〜1
000mgの投与量が適当であり、臓器の疾病、乾癬、
ケロイド等の上皮の疾病に対して経皮により局所投与す
る場合には1回当り1〜50mgの投与量が適当であ
る。これらの場合、共に使用するサイトカインまたはサ
イトカイン産生促進物質の治療薬としての量は通常より
20〜90%減らして使用できる。
【0038】次に、実施例に先立ち、本発明の効果を示
す試験例を記載する。ただし、本発明は、試験例中に記
された原料および配合比に限定されるものではない。な
お、各試験例中に用いる語句の定義を下記に記載する。
【0039】(a)MEM培地 Minimum Essential Medium
(大日本製薬社製、10−101)10.6gに1.2
g炭酸水素ナトリウムを添加し、蒸留水を加えて1lと
した後、炭酸ガスを吹き込んでpHを約7にした(以
下、MEM培地と略記する)。
【0040】(b)FBS 牛胎仔血清(Fetal Bovine Serum)
【0041】(c)測定用緩衝液 0.2M塩化ナトリウム、5mM塩化カルシウムおよび
0.05%(W/V)ブリッジ−35(商標、ナカライ
テスク(株)製、ポリオキシエチレン(23E.0.)ラウリル
エーテル)を含有する50mMトリス水溶液を塩酸にて
室温でpH7.5に調整した緩衝液。
【0042】(d)コラゲナーゼ コラゲナーゼとしては、ヒト線維肉腫細胞由来の足場非
依存性細胞に、無血清無タンパク質培地中で産生させた
ヒトプロコラゲナーゼをCM−セファロース(商標、フ
ァルマシア社製)および亜鉛キレーティングセファロー
ス(商標、ファルマシア社製)により精製して測定用緩
衝液に溶解し、これに活性化剤としてトリプシン(シグ
マ社製、Type12)を添加して、35℃にて5分間
インキュベートした後、ダイズトリプシンインヒビター
(メルク社製)を添加してトリプシンを失活させたもの
を用いた(特願平1−238941号公報参照)。
【0043】(e)プロコラゲナーゼ産生量 本試験では、プロコラゲナーゼ産生量は、トリプシンで
活性化して得られるコラゲナーゼ活性として定量した。
【0044】(f)TIMP産生量 本試験では、TIMP産生量は、コラゲナーゼの阻害活
性として定量した。
【0045】(g)bFGF応答性増強率 本試験では、bFGFがプロコラゲナーゼ産生量を促進
することが知られているので、化合物のbFGF活性増
強率は、プロコラゲナーゼ産生量を精製水添加と比較し
て算出した。
【0046】(h)TGF−β1応答性増強率 本試験では、TGF−β1がTIMP産生量を促進する
ことが知られているので、化合物のTGF−β1活性増
強率は、TIMP産生量を精製水添加と比較して算出し
た。
【0047】(i)PDGF応答性増強率 本試験では、PDGFがプロコラゲナーゼ産生量を促進
することが知られているので、化合物のPDGF活性増
強率は、プロコラゲナーゼ産生量を精製水添加と比較し
て算出した。
【0048】(j)動物実験におけるbFGF応答性増
強率 本試験では、bFGFが血管新生を促進することが知ら
れているので、化合物のbFGF活性増強率は、ラット
腹部皮下に注入したマトリジェル中のヘモグロビン量を
無添加と比較して産出した。
【0049】
【実施例】試験例−1 正常ヒト線維芽細胞株〔白人女性の皮膚より採取された
CCD45SK(ATCC CRL 1506)〕の細
胞密度を10%(V/V)FBSおよび1%(V/V)
非必須アミノ酸(大日本製薬社製)を含むMEM培地に
て1×105 個/mlに調製し、12穴プレートにそれ
ぞれ0.8mlずつ播種(8×104 個/穴)して、5
%炭酸ガス、飽和水蒸気下、37℃で培養した。
【0050】後述する実施例1に記載のサイトカイン活
性増強剤(N−メチル−L−セリン)を0.6%(V/
V)FBSを添加したMEM培地で希釈して1mMと
し、添加溶液とした。
【0051】24時間後培養液を吸引除去し、終濃度
0.6%(V/V)FBSを添加したMEM培地で細胞
を2回洗浄した後、添加溶液0.8mlを加え、2日間
培養した。
【0052】2日後、培養液を吸引除去し、添加溶液
0.8mlを加え、2日間培養した。この操作をさらに
もう一度繰り返し、サイトカイン活性増強剤を含む培地
で細胞を計6日間処理した。
【0053】上記操作の終了後、培養液を吸引除去し、
3ng/mlbFGF(べーリンガー・マンハイム社
製)および0.6%(V/V)FBSを含むMEM培地
を0.8ml添加し、3日間培養して培養上清を得た。
【0054】得られた培養上清500μlに10mMト
リス塩酸緩衝液〔4℃でpH7.8に調整、1mM塩化
カルシウム、0.05%(W/V)ブリッジ−35を含
む〕を3.5ml加え、同緩衝液で平衡化したCM−セ
ファロースCL−6B(商標、ファルマシア社製、ベッ
ド容量0.5ml)に供した。
【0055】次に、125mM塩化ナトリウムを含む上
記と同じ緩衝液0.5mlにてインヒビターを除去(計
4回、総量2ml)し、500mM塩化ナトリウムを含
む同緩衝液0.5mlにてプロコラゲナーゼを回収(計
4回、総量2ml)し、試験液とした。
【0056】試験液を測定用緩衝液で適宜希釈後、25
μlを測定用緩衝液25μlと混合してトリプシン溶液
(シグマ社、Type12を測定用緩衝液にて濃度1m
g/mlに調整)20μlを添加し、35℃にて5分間
インキュベートした後、ダイズトリプシンインヒビター
溶液(測定用緩衝液にて濃度3mg/mlに調整)30
μlを添加してトリプシンを失活させ、コラゲナーゼ溶
液を得た。
【0057】フルオレッセンイソチオシアネート(以
下、FITCと略記する)で標識されたI型コラーゲン
(濃度1mg/mlのFITC−コラーゲン酢酸溶液、
コスモバイオ社製)を基質溶液として用い、永井等の方
法(炎症、4巻、2号、123頁、1984年参照)に
準じて上記コラゲナーゼの活性(単位/ml)を測定し
た。そして、上記のトリプシン処理によりプロコラゲナ
ーゼから生じるコラゲナーゼが、35℃にて1分間当り
1μgのI型コラーゲン(FITC−コラーゲン)を分
解する量をプロコラゲナーゼの1単位とし、プロコラゲ
ナーゼ産生量(単位/培養液ml)を求めた(この値を
1 とする)。
【0058】一方、比較例1として、N−メチル−L−
セリンの代わりに精製水を加え、上記と同様の操作によ
りサイトカイン活性増強剤(N−メチル−L−セリン)
を添加しない場合のプロコラゲナーゼ産生量(単位/培
養液ml)を求めた(この値をY1 とする)。
【0059】次いで、これらの値から下式によりサイト
カイン(bFGF)活性増強率を算出した。結果を下記
表1に示す。 bFGF活性増強率(%)=〔X1 /Y1 〕×100
【0060】
【表1】
【0061】実施例1のサイトカイン活性増強剤は、プ
ロコラゲナーゼ産生量を増加させており、サイトカイン
(bFGF)活性を増強していた。
【0062】試験例−2(濃度依存性) 後述する実施例1に記載のサイトカイン活性増強剤(N
−メチル−L−セリン)を0.6%(V/V)FBSを
添加したMEM培地で希釈して0.01〜10mMと
し、添加溶液とした。
【0063】試験例−1と同様にして培養後、培養上清
を得た。得られた培養上清中のプロコラゲナーゼ産生量
を定量した。結果を下記表2に示す。
【0064】
【表2】 N−メチル−L−セリンは、プロコラゲナーゼ産生量を
増加させており、サイトカイン(bFGF)活性を濃度
依存的に増強していた。
【0065】試験例−3 試験例−1と同様に、正常ヒト線維芽細胞株を播種し
た。後述する実施例2に記載のサイトカイン活性増強剤
(ジエタノールアミン)を0.6%(V/V)FBSを
添加したMEM培地で1mMに希釈して添加溶液とし
た。
【0066】試験例−1と同様にして培養後、培養上清
を得た。ただし、ここでは、bFGFの添加量を10n
g/mlとした。測定の結果を下記表3に示す。
【0067】
【表3】 実施例2のサイトカイン活性増強剤は、プロコラゲナー
ゼ産生量を増加させており、サイトカイン(bFGF)
活性を増強していた。
【0068】試験例−4 正常ヒト線維芽細胞株〔白人女性の皮膚より採取された
Detroit−551(ATCC CCL 11
0)〕の細胞密度を10%(V/V)FBS、終濃度
0.1%(W/V)ラクトアルブミン酵素水解物(シグ
マ社製)、1%(V/V)非必須アミノ酸および1mM
ピルビン酸ナトリウム(以上いずれも大日本製薬社製)
を含むMEM培地にて1×105 個/mlに調整し、1
2穴プレートにそれぞれ0.8mlずつ播種(8×10
4 個/穴)して、5%炭酸ガス、飽和水蒸気下、37℃
で培養した。
【0069】後述する実施例3に記載のサイトカイン活
性増強剤(エタノールアミン)を0.6%(V/V)F
BS、終濃度0.1%(W/V)ラクトアルブミン酵素
水解物、1%(V/V)非必須アミノ酸および1mMピ
ルビン酸ナトリウムを添加したMEM培地で希釈して1
mMとし、添加溶液とした。
【0070】24時間後培養液を吸引除去し、終濃度
0.6%(V/V)FBSを添加したMEM培地で細胞
を2回洗浄した後、添加溶液0.8mlを加え、4日間
培養した。
【0071】4日後、培養液を吸引除去し、3ng/m
lbFGF、0.6%(V/V)FBS、終濃度0.1
%(W/V)ラクトアルブミン酵素水解物、1%(V/
V)非必須アミノ酸および1mMピルビン酸ナトリウム
を含むMEM培地を0.8ml添加し、3日間培養して
培養上清を得た。
【0072】得られた培養上清250μlに10mMト
リス塩酸緩衝液〔4℃でpH7.8に調整、1mM塩化
カルシウム、0.05%(W/V)ブリッジ−35を含
む〕を1.5ml加え、同緩衝液で平衡化したCM−セ
ファロースCL−6B(商標、ベッド容量0.5ml)
に供した。
【0073】CM−セファロースCL−6B(商標)か
らのプロコラゲナーゼの回収およびプロコラゲナーゼ量
の測定を、試験例−1と同様にして行った。結果を下記
表4に示す。
【0074】
【表4】 実施例3のサイトカイン活性増強剤は、プロコラゲナー
ゼ産生量を増加させており、サイトカイン(bFGF)
活性を増強していた。
【0075】試験例−5 後述する実施例4に記載のサイトカイン活性増強剤(N
−メチルエタノールアミン)について、試験例−4と同
様にしてbFGF活性増強を調べた。測定の結果を下記
表5に示す。
【表5】 実施例4のサイトカイン活性増強剤は、プロコラゲナー
ゼ産生量を増加させており、サイトカイン(bFGF)
活性を増強していた。
【0076】試験例−6 正常ヒト線維芽細胞株〔白人女性の皮膚より採取された
Detroit−551(ATCC CCL 110〕
の細胞密度を10%(V/V)FBS、終濃度1%(V
/V)非必須アミノ酸および1mMピルビン酸ナトリウ
ム(以上いずれも大日本製薬社製)を含むMEM培地
(以下、MEM2培地と呼ぶ)にて1×105 個/ml
に調整し、12穴プレートにそれぞれ0.8mlずつ播
種(8×104 個/穴)して、5%炭酸ガス、飽和水蒸
気下、37℃で培養した。
【0077】後述する実施例5に記載のサイトカイン活
性増強剤(N−イソプロパノイル−2−メチル−エタノ
ールアミン)を0.6%(V/V)FBSを含むMEM
2培地で希釈して3mMとし、添加溶液とした。
【0078】24時間後培養液を吸引除去し、終濃度
0.6%(V/V)FBSを添加したMEM2培地で細
胞を2回洗浄した後、添加溶液0.8mlを加え、2日
間培養した。
【0079】2日後、培養液を吸引除去し、再度添加溶
液0.8mlを加えて2日間培養し、計4日間培養し
た。2日後、培養液を吸引除去し、3ng/mlbFG
F、0.6%(V/V)FBSを含むMEM2培地を
0.8ml添加し、3日間培養して培養上清を得た。C
M−セファロースCL−6B(商標)からのプロコラゲ
ナーゼの回収およびプロコラゲナーゼの測定を、試験例
−1と同様にして行った。
【0080】得られた培養上清中のプロコラゲナーゼ産
生量を定量した。結果を下記表6に示す。
【0081】
【表6】 N−イソプロパノイル−2−メチル−エタノールアミン
は、プロコラゲナーゼ産生量を増加させており、サイト
カイン(bFGF)活性を増強していた。
【0082】試験例−7 試験例−6と同様に、正常ヒト線維芽細胞株を播種し
た。後述する実施例6に記載のサイトカイン活性増強剤
(D,L−2−アミノ−1−プロパノール)を0.6%
(V/V)FBSを含むMEM2培地で希釈して3mM
とし、添加溶液とした。
【0083】試験例−6と同様にして培養後、培養上清
を得た。得られた培養上清中のプロコラゲナーゼ産生量
を定量した。結果を下記表7に示す。
【0084】
【表7】 D,L−2−アミノ−1−プロパノールは、プロコラゲ
ナーゼ産生量を増加させており、サイトカイン(bFG
F)活性を増強していた。
【0085】試験例−8 試験例−6と同様に、正常ヒト線維芽細胞株を播種し
た。後述する実施例7に記載のサイトカイン活性増強剤
(2−アミノ−1−ブタノール)を0.6%(V/V)
FBSを含むMEM2培地で希釈して3mMとし、添加
溶液とした。試験例−6と同様にして培養後、培養上清
を得た。得られた培養上清中のプロコラゲナーゼ産生量
を定量した。結果を下記表8に示す。
【0086】
【表8】 2−アミノ−1−ブタノールは、プロコラゲナーゼ産生
量を増加させており、サイトカイン(bFGF)活性を
増強していた。
【0087】試験例−9 試験例−6と同様に、正常ヒト線維芽細胞株を播種し
た。後述する実施例8に記載のサイトカイン活性増強剤
(1,3−ジアミノ−2−プロパノール)を0.6%
(V/V)FBSを含むMEM2培地で希釈して3mM
とし、添加溶液とした。試験例−6と同様にして培養
後、培養上清を得た。得られた培養上清中のプロコラゲ
ナーゼ産生量を定量した。結果を下記表9に示す。
【0088】
【表9】 1,3−ジアミノ−2−プロパノールは、プロコラゲナ
ーゼ産生量を増加させており、サイトカイン(bFG
F)活性を増強していた。
【0089】試験例−10 試験例−6と同様に、正常ヒト線維芽細胞株を播種し
た。後述する実施例9に記載のサイトカイン活性増強剤
(1−アミノ−2−ブタノール)を0.6%(V/V)
FBSを含むMEM2培地で希釈して3mMとし、添加
溶液とした。試験例−6と同様にして培養後、培養上清
を得た。得られた培養上清中のプロコラゲナーゼ産生量
を定量した。結果を下記表10に示す。
【0090】
【表10】
【0091】1−アミノ−2−ブタノールは、プロコラ
ゲナーゼ産生量を増加させており、サイトカイン(bF
GF)活性を増強していた。
【0092】試験例−11 後述する実施例1に記載のサイトカイン活性増強剤(N
−メチル−L−セリン)を0.6%(V/V)FBSを
添加したMEM培地で希釈して1mMとし、添加溶液と
した。
【0093】試験例−1と同様にして添加溶液で6日間
培養した。6日後、30ng/mlPDGF−BB(オ
ーストラル・バイオロジカルズ社製)および0.6%
(V/V)FBSを含むMEM培地を0.8ml添加
し、3日間培養して培養上清を得た。
【0094】サイトカイン(PDGF)活性増強率を、
試験例−1と同様に、サイトカイン活性増強剤を添加し
た培養上清中のプロコラゲナーゼ産生量をX2 とし、比
較例1として精製水を添加した培養上清中のプロコラゲ
ナーゼ産生量をY2 として下式により算出した。
【0095】サイトカイン(PDGF)活性増強率
(%)=〔X2 /Y2 〕×100
【0096】得られた培養上清中のプロコラゲナーゼ産
生量を定量した。結果を下記表11に示す。
【0097】
【表11】 実施例1のサイトカイン活性増強剤は、プロコラゲナー
ゼ産生量を増加させており、サイトカイン(PDGF)
活性を増強していた。
【0098】試験例−12 後述する実施例1に記載のサイトカイン活性増強剤(N
−メチル−L−セリン)を0.6%(V/V)FBSを
添加したMEM培地で希釈して1mMとし、添加溶液と
した。
【0099】試験例−1と同様に添加溶液を添加して6
日間培養した。培養後、培地を除去し、3ng/mlT
GF−β1(オーストラル・バイオロジカルズ社製)お
よび0.6%(V/V)FBSを含むMEM培地を0.
8ml添加し、3日間培養して培養上清を得た。
【0100】得られた培養上清中のTIMP産生量の測
定を、以下のようにして行った。先ず、培養上清を測定
用緩衝液にて10〜1000倍に希釈する。各希釈液と
既知量(0.24単位)のコラゲナーゼ溶液とを等量混
合し、FITC−コラーゲンを基質として、試験例−1
と同様にコラゲナーゼ活性を測定する。この測定結果か
ら阻害曲線を求め、この阻害曲線から50%阻害する培
養上清の希釈倍率を求め、この希釈倍率を単位とした。
【0101】一方、比較例1として、試験例−1と同様
の操作を行った。また、サイトカイン(TGF−β1)
活性増強率は、サイトカイン活性増強剤を添加した培養
上清中のTIMP産生量をX3 とし、比較例1として精
製水を添加した培養上清中のTIMP産生量をY3 とし
て下式により算出した。
【0102】サイトカイン(TGF−β1)活性増強率
(%)=〔X3 /Y3 〕×100
【0103】得られた培養上清中のTIMP産生量を定
量した。結果を下記表12に示す。
【0104】
【表12】
【0105】実施例1のサイトカイン活性増強剤は、T
IMP産生量を増加させており、サイトカイン(TGF
−β1)活性を増強していた。
【0106】試験例−13 後述する実施例3に記載のサイトカイン活性増強剤(エ
タノールアミン)を0.6%FBSを含むMEM培地で
1mMに希釈して添加溶液とし、試験例−12と同様に
培養上清を得た。ただし、サイトカイン活性増強剤添加
での培養期間を4日間とし、またTGF−β1添加6日
後の培養上清のTIMP産生量を測定した。
【0107】得られた培養上清のTIMP産生量を定量
した。結果を下記表13に示す。
【0108】
【表13】
【0109】実施例3のサイトカイン活性増強剤は、T
IMP産生量を増加させており、サイトカイン(TGF
−β1)活性を増強していた。
【0110】試験例−14 実施例10〔84mM(1重量%)N−メチル−L−セ
リン〕または実施例11〔75mM(1重量%)N−イ
ソプロパノイル−2−メチル−エタノールアミン〕のク
リームを、腹部毛剃したSD系雄性ラット(7週齢、体
重210〜230g、1群18〜24匹、日本クレア社
より入手)に21日間にわたり毎日塗布後、1ng/m
lbFGF(大日本製薬社製)およびヘパリン(Gib
co BRL社製)を含むマトリジェル〔MATRIG
EL(商標)、基底膜マトリックス・フェノールレッド
フリー、カタログナンバー40234C〕を腹部皮下に
1mlずつ注入し、8日後に腹部から採取した。
【0111】採取したマトリジェルをリン酸緩衝液(生
理食塩水含)中でヒスコトロン(商標、日音医理科器械
製作所(株))にてホモゲナイズ後、遠心し、上清中の
ヘモグロビン量をヘモグロビン−テストワコー(和光純
薬社製)を用いて測定した(この値をX4 とする。)。
【0112】一方、後述する比較例2のクリームを用
い、上記と同様の操作を行った後、サイトカイン活性増
強剤(N−メチル−L−セリン)を添加しない場合のヘ
モグロビン量を測定した(この値をY4 とする。)。
【0113】
【表14】
【0114】次いで、これらの値から下式によりサイト
カイン(bFGF)活性増強率を算出した。
【0115】 bFGF活性増強率(%)=〔X4 /Y4 〕×100
【0116】得られたマトリジェル中のヘモグロビン量
を定量した。結果を下記表15に示す。
【0117】
【表15】
【0118】N−メチル−L−セリンおよびN−イソプ
ロパノイル−2−メチル−エタノールアミンは、それぞ
れヘモグロビン量を増加させており、サイトカイン(b
FGF)活性を増強していた。
【0119】試験例−15(皮膚透過性試験) 試験前日に剃毛したWistar系雄性ラットをエーテ
ルで屠殺後、すみやかに腹部皮膚を剥離した。
【0120】後述する応用例−28〜30のクリームを
試料とし、図1に示す垂直型拡散セル装置(ケルコソ・
エンジニアリング社製、有効面積8cm2 )を用いた。図
1において、1はテトラフルオロエチレン製ふた部、2
はサンプリング口、3は薬物試料、4は皮膚、5はO−
リング、6はレセプター相、7は攪拌子である。
【0121】上記の垂直型拡散セル装置を用い、セルを
32℃の空気恒温槽中に置き、レセプター側には等張リ
ン酸緩衝液(1.44%炭酸水素ナトリウムと2.33
%リン酸二水素カリウムで調製)45mlを入れ、ドナ
ー側のラット腹部剥離皮膚に試料1gを塗布し(n=
3)、1、2、4および6時間後にレセプター槽の緩衝
液を0.2mlずつ採取し、直ちに−20℃で冷凍保存
した。
【0122】凍結試料を融解後、10mM塩酸で適当な
濃度に希釈し、アスパラチルグリシン(終濃度40μ
M)を内部標準として加えた。外部標準にはアミノ酸分
析標準液(AN型)に、同濃度のアスパラチルグリシン
およびN−メチル−L−セリン、エタノールアミンおよ
びN−メチルエタノールアミン(終濃度10μM)を添
加して用いた。これらの検体の定量を、o−フタルアル
デヒド法を用いたポストカラム・アミノ酸分析法(リチ
ウム法)(Analytical Biochemis
try、96巻、298頁、1979年)により行っ
た。
【0123】N−メチル−L−セリンに対する結果を図
2に示す。N−メチル−L−セリン(応用例28)はラ
ット皮膚を透過し、クリーム塗布後2〜6時間の透過速
度は約0.12μmol/cm2 /時間であった(図
2)。また、エタノールアミン(応用例29)およびN
−メチルエタノールアミン(応用例30)も皮膚を透過
することが分かった(表16)。
【0124】
【表16】 試験例−16(急性毒性試験) 水、およびN−メチル−L−セリンの水溶液(検体とし
て5g/kg体重となるように調製)を0.2ml/k
g体重の割合でICR系雄性マウス(5週齢、体重24
〜28g、一群5匹)に経口投与し、その後7日間マウ
スを観察した。N−メチル−L−セリン投与群には、対
照群(水だけを投与)と同様に、全く死亡例は認められ
なかった。
【0125】試験例−17(皮膚累積刺激試験) N−メチル−L−セリン、エタノールアミンおよびN−
メチルエタノールアミンを、それぞれ、塩酸にてpH7
に調整した水溶液を試験試料とした。日本在来種雄性家
兎(体重約3kg)を用い、ドレイツ法(Apprai
sal of the Safety of Chem
icals in Foods,Drags and
Cosmetics、46頁、1959年、edite
d and published by the De
itorial Committee,Associa
tion of Food and DrugOffi
cials of U.S.A.)に準じて試験した。
【0126】すなわち、毛を刈り取った家兎背部(3×
4cm)に、試験化合物の0.1%(W/V)水溶液
0.1mlを開放適用にて1日1回ずつ4日間塗布し
た。24時間後、塗布の紅斑、浮腫、痂皮および亀裂ス
コアを付けた。
【0127】
【表17】
【0128】表17に挙げた紅斑スコア、浮腫スコア、
痂皮スコアおよび亀裂スコアを合計して累積刺激スコア
とした。
【0129】次に、この累積刺激スコアより、下記表1
8の基準に基づき、N−メチル−L−セリン、エタノー
ルアミンおよびN−メチルエタノールアミンの刺激度を
判定した。結果を下記表19に示す。
【0130】
【表18】
【0131】
【表19】
【0132】N−メチル−L−セリン、エタノールアミ
ンおよびN−メチルエタノールアミンの皮膚に対する累
積刺激性は低いことが認められた。
【0133】試験例−18(皮膚一次刺激試験、特開平
04−1130号公報参照) N−メチル−L−セリン、エタノールアミンおよびN−
メチルエタノールアミンを、それぞれ、塩酸にてpH7
に調整した水溶液を試験試料とした。
【0134】日本在来種雄性家兎(体重約3kg)を用
い、前述のドレイツ法に準じて試験した。
【0135】すなわち、毛を刈り取った家兎背部に擦傷
部位(損傷皮膚)を作成し、損傷皮膚と正常皮膚のそれ
ぞれに、水0.1ml、または試験化合物の1%(W/
V)水溶液0.1mlを、パッチテスト用絆創膏(1.
2x1.6cm、リボンエイド登録商標、リバーテープ
製薬製)に浸潤させて貼付した。24時間後、絆創膏を
剥離し、皮膚の紅斑および浮腫状態を観察し、さらに絆
創膏剥離の48時間後にも同様に観察した。そして、表
20の評価基準にてそれぞれ紅斑および浮腫スコアを付
けた。
【0136】
【表20】
【0137】表21に挙げた各スコアを求め、下記式に
より一次刺激スコアを計算した。 A+B C+D E+F G+H 一次刺激スコア= + + + 2 2 2 2
【0138】
【表21】
【0139】次に、一次刺激スコアより下記表22の基
準に基づき、N−メチル−L−セリンの刺激度を判定し
た。結果を下記表23に示す。
【0140】
【表22】
【0141】
【表23】
【0142】N−メチル−L−セリン、エタノールアミ
ンおよびN−メチルエタノールアミンの皮膚刺激性は低
いことが認められた(特開平4−1130号公報参
照)。
【0143】試験例−19(皮膚刺激性試験) N−メチル−L−セリン、エタノールアミンおよびN−
メチルエタノールアミンを、それぞれ、塩酸にてpH7
に調整した水溶液を試験試料とした。また、健常人19
名を被検者とした。
【0144】クローズドパッチテスト法(Journa
l of the Societyof Cosmet
ic Chemist、31巻、97頁、1980年)
により、被検者の前腕部にKIチャンバーを用いて、試
験化合物の1%(W/V)水溶液0.05mlを24時
間閉塞貼付し、パッチ除去1時間後および24時間後の
皮膚反応を観察した。
【0145】N−メチル−L−セリン、エタノールアミ
ンおよびN−メチルエタノールアミンのいずれのパッチ
テストにおいても、パッチ除去1時間後および24時間
後の両時点で1名の被検者に軽微な紅斑が認められただ
けで、皮膚刺激性はほとんどないと判断された。以下
に、本発明の実施例を挙げて、さらに説明する。
【0146】実施例1(N−メチル−L−セリン) 1MのN−メチル−L−セリン水溶液をポアーサイズが
0.2μmのニトロセルロース膜(アドヴァンテック東
洋社製、DISMIC−25)で濾過滅菌し、サイトカ
イン活性増強剤を得た。
【0147】実施例2〜4(ジエタノールアミン、エタ
ノールアミンおよびN−メチルエタノールアミン) 塩酸でpH7.5に調整したジエタノールアミン、エタ
ノールアミンまたはN−メチルエタノールアミン1M溶
液を用い、氷冷下にて行う以外は、実施例1と同様にし
て、サイトカイン活性増強剤を得た。
【0148】実施例5〜9(N−イソプロパノイル−2
−メチル−エタノールアミン、D,L−2−アミノ−1
−プロパノール、2−アミノ−1−ブタノール、1,3
−ジアミノ−2−プロパノールおよび1−アミノ−2−
ブタノール) 氷冷下に、N−イソプロパノイル−2−メチル−エタノ
ールアミン、D,L−2−アミノ−1−プロパノール、
2−アミノ−1−ブタノール、1,3−ジアミノ−2−
プロパノールおよび1−アミノ−2−ブタノールを、そ
れぞれ、pH7.5に塩酸で調整して1M溶液とし、ポ
アーサイズが0.2μmのニトロセルロース膜(アドヴ
ァンテック東洋社製、DISMIC−25)で濾過滅菌
し、サイトカイン活性増強剤を得た。
【0149】実施例10〜11(クリーム) 100g中に有効成分としてN−メチル−L−セリン
(実施例1)またはN−イソプロパノイル−2−メチル
−エタノールアミン(実施例5)1000mgを含有す
るクリームを表24の通りに調製した。
【0150】
【表24】
【0151】N−メチル−L−セリンまたはN−イソプ
ロパノイル−2−メチル−エタノールアミンと、パラオ
キシ安息香酸メチル、水酸化カリウム、濃グリセリン、
1,3−ブチレングリコール、セチル硫酸ナトリウムお
よび精製水とを湯浴で80℃に加温して混合し、この混
合物を、80℃に加温したステアリン酸、セタノール、
親油型モノステアリン酸グリセリン、ラノリン、流動パ
ラフィン、メチルポリシロキサンおよびパラオキシ安息
香酸ブチルの混合物中に攪拌しながら徐々に加えた。次
に、ホモジナイザー(TOKUSHUKIKAIKOG
YO製)で2.5分間激しく攪拌し(2500rp
m)、各成分を十分乳化分散させた後、攪拌しながら徐
々に冷却してクリームを得た。
【0152】比較例2 N−メチル−L−セリンまたはN−イソプロパノイル−
2−メチル−エタノールアミンを加えず、精製水を6
6.38gとする以外は、実施例10〜11と同様にし
て、比較例2のクリームを得た。
【0153】実施例12〜14(錠剤) 表25の成分(A)の混合物に、成分(B)を30gの
水に溶解して加え、十分練合した。この練合物を20メ
ッシュの篩に通して顆粒状に造粒粒し、乾燥した後、得
られた顆粒に成分(C)を混合し、1錠200mgに打
錠することによって、1錠中に有効成分を100mg含
有する錠剤を調製した。
【0154】
【表25】
【0155】実施例15〜20(カプセル剤) 表26の各成分を充分混合し、混合物の300mgずつ
を2号カプセルに充填して、1カプセル中に有効成分を
100mg(実施例15〜17)または200mg(実
施例18〜20)含有するカプセル剤を調製した。
【0156】
【表26】
【0157】実施例21〜26(顆粒剤) 表27の成分(A)の混合物に、水1000gに溶解し
た成分(B)を加え、十分練合した。この練合物を20
メッシュの篩に通して造粒し、乾燥し、整粒を行うこと
によって、1g中に有効成分を30mg(実施例21〜
23)または300mg(実施例24〜26)含有する
顆粒剤を調製した。
【0158】
【表27】
【0159】実施例27〜29(シロップ剤) 精製水400mlに90℃で表28中の成分(B)を加
えて溶解し、次いで成分(C)を同温で加え、十分混合
してから30℃まで冷却した。この混合物に成分(A)
を精製水100mlに溶解して加え、30℃で30分間
攪拌した。次に、成分(D)を加え、20分間攪拌し、
精製水を加えて全量1000mlとし、無菌濾過を行う
ことによって、1ml中に有効成分を100mg含有す
るシロップ剤を調製した。
【0160】
【表28】
【0161】実施例30〜53(注射剤) 下記の表29に示す量のサイトカイン活性増強剤を、注
射用精製水(10%ヒト血清アルブミンおよび20%マ
ンニトールを含む)に溶解して200mlの溶液とし、
無菌濾過による除菌を行った。N−メチル−L−セリ
ン、エタノールアミンおよびジエタノールアミンの場合
は、除菌した溶液10ml容量のバイヤル瓶に2mlず
つ分注した。無菌的に窒素置換し、打栓し、注射剤を得
た。N−メチルエタノールアミン、N−イソプロパノイ
ル−2−メチル−エタノールアミン、D,L−2−アミ
ノ−1−プロパノール、2−アミノ−1−ブタノール、
1,3−ジアミノ−2−プロパノールおよび1−アミノ
−2−ブタノールの場合は、除菌した溶液を3ml容量
の褐色アンプルに2mlずつ分注し、アンプルを溶封し
て注射剤を得た。尚、表中の有効成分量は、1バイヤル
中または1アンプル中のN−メチル−L−セリン、エタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、N−メチルエタノ
ールアミン、N−イソプロパノイル−2−メチル−エタ
ノールアミン、D,L−2−アミノ−1−プロパノー
ル、2−アミノ−1−ブタノール、1,3−ジアミノ−
2−プロパノールまたは1−アミノ−2−ブタノールと
しての量を表す。
【0162】
【表29】
【0163】実施例54〜71(軟膏剤) 表30および31中の成分(A)を湯浴で80℃に加温
して混合し、この混合物を、80℃に加温した成分
(B)中に攪拌しながら徐々に加えた。次に、ホモジナ
イザー(TOKUSHUKIKAKOGYO製)で2.
5分間激しく攪拌し(2500rpm)、各成分を十分
乳化分散させた後、攪拌しながら徐々に冷却し、最後に
エタノールアミン誘導体とbFGFまたはaFGFとを
添加することによって、100g中に有効成分500m
gとbFGF2mgとを(実施例54〜62)、または
有効成分1000mgとaFGF0.2mgとを(実施
例63〜71)含有する軟膏を調製した。
【0164】
【表30】
【0165】
【表31】
【0166】以下に、応用例を示す。表中の数値は、特
記しない限り、重量%を表す。
【0167】応用例1〜27 100g中に有効成分としてN−メチル−L−セリン
(応用例1、10および19)、ジエタノールアミン
(応用例2、11および20)、エタノールアミン(応
用例3、12および21)、N−メチルエタノールアミ
ン(応用例4、13および22)、N−イソプロパノイ
ル−2−メチル−エタノールアミン(応用例5、14お
よび23)またはD,L−2−アミノ−1−プロパノー
ル(応用例6、15および24)、2−アミノ−1−ブ
タノール(応用例7、16および25)、1,3−ジア
ミノ−2−プロパノール(応用例8、17および26)
または1−アミノ−2−ブタノール(応用例9、18お
よび27)を100、200または400mg含有する
ローションを表32および33の通りに調製した。
【0168】
【表32】
【0169】
【表33】
【0170】表中の有効成分と、成分(A)を湯浴で8
0℃に加温して混合した。一方、成分(B)も同様に8
0℃に加温して混合し、この混合物へ前者の混合物を攪
拌しながら徐々に加え、ホモジナイザー(TOKUSH
UKIKAIKOGYO製)で2.5分間激しく攪拌し
た(2500rpm)。攪拌しながら徐々に室温まで冷
却してローションを得た。
【0171】応用例28〜30 表34に示す組成でクリームを調製した。
【0172】
【表34】 成分(A)を80℃で均一に混合溶解した後、それに成
分(B)を混合溶解した(混合液I)。これとは別に、
成分(D)を80℃で均一に混合溶解後、それに成分
(C)を混合溶解した(混合液II)。次に、混合液I
に、徐々に混合液IIを加え、十分攪拌しながら30℃ま
で冷却し、クリームを得た。
【0173】応用例31(ヘアートニック)
【0174】
【表35】
【0175】応用例32(ヘアートニック)
【表36】
【0176】応用例33(エアゾルタイプの皮膜剤)
【0177】
【表37】
【0178】応用例34(入浴剤) N−メチル−L−セリン3gと下記成分とを混合し、入
浴剤100gを得た。
【0179】
【表38】 尚、この入浴剤は使用時に約3000倍に希釈される。
【0180】
【発明の効果】本発明のサイトカイン活性増強剤は、皮
膚細胞に作用して、サイトカインに対する応答性を高
め、皮膚代謝を賦活することができる。また、一般式
(I)で表されるエタノールアミン誘導体またはその塩
は、皮膚を透過しうるので、局所的にサイトカインの作
用を増強することができる。さらに、エタノールアミン
誘導体またはその塩は、毒性は低く、全身投与において
もサイトカインの作用を増強することができる。従っ
て、一般式(I)のエタノールアミン誘導体およびその
塩は、サイトカイン活性増強剤として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 試験例−15で使用した垂直型拡散セル装置
を示す図である。
【図2】 試験例−15において、N−メチル−L−セ
リンの皮膚透過性試験を行った結果を表す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/133 A61K 31/133 31/198 31/198 A61P 43/00 121 A61P 43/00 121

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I)で表されるエタノールアミ
    ン誘導体またはその塩を含有する化粧料。 (式中、R1 はH、−CH3 、−CH2 CH(CH3
    OHまたは−CH2 CH 2 OHであり、R2 はH、−C
    3 、−CH2 CH3 または−COOHであり、R3
    H、−CH3 、−CH2 CH3 または−CH2 NH2
    ある)
  2. 【請求項2】 一般式(I)で表されるエタノールアミ
    ン誘導体またはその塩を含有する入浴剤。 (式中、R1 はH、−CH3 、−CH2 CH(CH3
    OHまたは−CH2 CH 2 OHであり、R2 はH、−C
    3 、−CH2 CH3 または−COOHであり、R3
    H、−CH3 、−CH2 CH3 または−CH2 NH2
    ある)
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