JP2000351222A - 目詰まり防止機構 - Google Patents

目詰まり防止機構

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JP2000351222A
JP2000351222A JP2000161399A JP2000161399A JP2000351222A JP 2000351222 A JP2000351222 A JP 2000351222A JP 2000161399 A JP2000161399 A JP 2000161399A JP 2000161399 A JP2000161399 A JP 2000161399A JP 2000351222 A JP2000351222 A JP 2000351222A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクを無駄に使用せず、インクジェットヘ
ッドを痛めない、容易な目詰まり防止機構を提供するこ
と。 【解決手段】 インクが充填してあるインク室とノズル
板1とを有するインクジェットヘッドであって、電圧印
加が可能なノズル板1に電圧を印加するための回路8を
接続し、回路8によりノズル板1に電圧を印加し、目詰
まりの原因となる帯電したインク成分をノズル9近傍か
ら遠ざけ、また振動させ、目詰まりを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットヘ
ッドの目詰まり防止機構に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のインクジェットヘッドの典
型的な一例の一部を分解した斜視図である。従来のイン
クジェットヘッドは圧電素子5とノズル7が加工してあ
るノズル板1とインク室13からなり、インク室13に
インクが満たされた状態で圧電素子5に装着された所定
の電極11に電圧を印加することにより図4の様に圧電
素子5を圧電効果により変形させインクを加圧してイン
ク室13中のインクをノズル板1の所定のノズル7より
吐出する様に設計されている。またこのとき他のノズル
7からはインクは吐出されない。上記のインクジェット
ヘッドを用いてインクジェット記録を行う場合には吐出
したいとき吐出させたい所定のノズル7からインクを吐
出させるといういわゆるオンデマンドと呼ばれる方式で
印字を行うことができる。
【0003】従来のインクジェット記録装置は上述のよ
うにインクジェットヘッドにインクが充満した状態で所
定期間放置されるので目詰まりを起こしていた。目詰ま
りは、インク中に存在する成分がノズル表面でインク媒
体が蒸発することにより固形分としてノズル表面析出す
ることにより発生する。このためインクジェットヘッド
が目詰まりを起こすと正常なインクの吐出が妨げられる
ため記録紙上の希望した位置にインクを着弾できなかっ
たり、インクが吐出できないためにインクを記録紙上に
プロットすることができなかったりする。このような目
詰まりが発生した場合、記録紙上に印字した文字が読め
なくなるなど、印字品質に大きな影響を及ぼすので、こ
れを解決するためにいくつかの方法が提案されている。
例えば特開昭62−218140では図5に示したイン
クジェットヘッドのクリーニング方法が提案されてい
る。このインクジェットヘッドはインクノズル21、空
気室23、エアノズル25とからなるインクジェットヘ
ッドでエアノズル25よりエアを噴射することによりイ
ンクノズル21からインクを噴射するノズルである。こ
のインクノズル21、空気室23、エアノズル25とか
らなるインクジェットヘッドのノズル面にスペーサ27
を介してガイド板29を近づけることによりエアノズル
25からの空気を狭い間隙を通過するようにし、エアの
大きな流速を発生させインクノズル21から付着物等を
一気に排出させる方法である。また特開昭57−131
566でもインクジェットヘッドのクリーニング方法が
提案されている。このインクジェットヘッドは圧電素子
に印字電圧を印加することによりインクを吐出する構造
になっている。このインクジェットヘッドのクリーニン
グ方法は印字電圧よりも高い電圧を圧電素子に微小期間
印加することによってノズル付近の付着物を吹き飛ばす
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記方法を実
施した場合、速い流速のエアを用いたり、印字電圧より
高い電圧を圧電素子に印加することによりインクジェッ
トヘッドを痛め、インクジェットヘッドの寿命を短くす
る。加えて目詰まりを復帰するためにインクを無駄に使
用しなくてはならない欠点がある。
【0005】そこで、本発明の目的は、インクを無駄に
使用せず、インクジェットヘッドを痛めない容易な目詰
まり防止機構を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目詰まり防止機
構は、インクが充填してあるインク室とノズル板とを有
するインクジェットヘッドであって、電圧印加が可能な
ノズル板とインク室内の電極とに電圧を印加するための
回路を接続し、電圧を印加して液体中の帯電した成分を
電気泳動し目詰まりを防止する機構である。このインク
の電気泳動は、液体に電極を浸し電圧を印加するとマイ
ナスに帯電した成分は陽極に泳動しプラスに帯電した成
分はプラスに泳動するという原理に基づいている。
【0007】従って、液体中に浸した電極に直流回路を
接続し直流を印加すれば帯電した成分は1方向に移動す
る。いまインクジェットヘッドの電圧を印加することが
可能なノズル板とインク室内の電極とに直流回路を接続
し直流を印加すると目詰まりを発生させる成分をノズル
表面に近づけなくすることができる。
【0008】またインクジェットヘッドの電圧を印加す
ることが可能なノズル板とインク室内の電極とに交流回
路を接続し交流を印加すると目詰まりを発生させる成分
を拡散させノズル表面に析出しないようにすることがで
きる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明を実施例により詳し
く説明する。図2は、本発明の実施例を示すインクジェ
ットヘッドの斜視図である。本発明のインクジェットヘ
ッドはノズル板1、ガラス3、圧電素子5から成る。本
発明のインクジェットヘッドの構成を図1を用いて説明
する。インクジェットヘッドは、インクを充填する溝
(溝側面には電極7がついている)が加工してある圧電
素子5とガラス3とによりインク室を形成し、このイン
ク室と導電性のノズル板1とを絶縁性の接着剤で固定し
たものである。さらに、ノズル板1と電極7とに電源回
路を接続することでノズル板1、電極7間に電圧を印加
できるようになっている。
【0010】(実施例1)マイナスに帯電した成分を持
つ水と保湿剤と水溶性ポリマーと着色剤とからなる液体
をインクとして用い、マイナス帯電した成分が目詰まり
を発生させる原因となっている場合について本発明を適
用した例を説明する。図6は本発明第1の実施例を示し
たものであり、ノズル板と圧電素子の電極間に直流回路
を接続してある。まず、ノズル板と圧電素子の電極間に
ノズル板の電位がマイナスになるようDC5Vを印加す
る。すると、インク成分のうちノズル近傍のマイナスに
帯電した成分(目詰まりの原因となる成分)が圧電素子
の電極側に泳動する。その結果目詰まりを防止できる。
【0011】マイナスに帯電した成分を図6に示す様に
ノズル板近傍から遠ざけながら30日間放置するという
実験を行った。30日放置後、ノズルからインクの吐出
を試みたところ全てのノズルからインクが吐出し、良好
な印字を行うことができた。つまり、目詰まりが発生し
ないことが立証された。
【0012】(実施例2)プラスに帯電した成分を持つ
水と保湿剤と水溶性ポリマーと着色剤とからなる液体を
インクとして用い、プラス帯電した成分が目詰まりを発
生させる原因となっている場合について本発明を適用し
た例を説明する。図7は本発明第2の実施例を示したも
のであり、ノズル板と圧電素子の電極間に直流回路を接
続してある。まず、ノズル板と圧電素子の電極間にノズ
ル板の電位がプラスになるようDC1Vを印加する。す
ると、インク成分のうちノズル近傍のプラスに帯電した
成分(目詰まりの原因となる成分)が圧電素子の電極側
に泳動する。その結果目詰まりを防止できる。
【0013】プラスに帯電した成分を図7に示す様にノ
ズル板近傍から遠ざけながら30日間放置するという実
験を行った。30日放置後、ノズルからインクの吐出を
試みたところ全てのノズルからインクが吐出し、良好な
印字を行うことができた。つまり、目詰まりが発生しな
いことが立証された。
【0014】(実施例3)プラスに帯電した成分とマイ
ナスに帯電した成分とを持つ水と保湿剤と水溶性ポリマ
ーと着色剤とからなる液体をインクとして用い、プラス
帯電した成分とマイナスに帯電した成分が目詰まりを発
生させる原因となっている場合について本発明を適用し
た例を説明する。図8は本発明第3の実施例を示したも
のであり、ノズル板と圧電素子の電極間に交流回路を接
続してある。まず、ノズル板と圧電素子の電極間に50
ヘルツのAC10Vを印加する。すると、インク成分の
うちノズル近傍のプラスとマイナスに帯電した成分(目
詰まりの原因となる成分)がノズル板と圧電素子の電極
側の間で振動する。その結果目詰まりを防止できる。
【0015】プラスとマイナスに帯電した成分を図8に
示す様にノズル板近傍で振動させながら30日間放置す
るという実験を行った。30日放置後、ノズルからイン
クの吐出を試みたところ全てのノズルからインクが吐出
し、良好な印字を行うことができた。つまり、目詰まり
が発生しないことが立証された。
【0016】(実施例4)マイナスに帯電した成分を持
つ水と保湿剤と水溶性ポリマーと着色剤とからなる液体
をインクとして用い、マイナス帯電した成分が目詰まり
を発生させる原因となっている場合について本発明を適
用した例を説明する。図9は本発明第4の実施例を示し
たものであり、ノズル板と圧電素子の電極間に直流回路
を接続してある。まず、ノズル板と圧電素子の電極間に
ノズル板の電位がマイナスになるようDC5Vのパルス
を1秒間づつ5秒おきに印加する。すると、インク成分
のうちノズル近傍のマイナスに帯電した成分(目詰まり
の原因となる成分)が圧電素子の電極側に泳動する。そ
の結果目詰まりを防止できる。
【0017】マイナスに帯電した成分を図9に示す様に
ノズル板近傍から遠ざけながら30日間放置するという
実験を行った。30日放置後、ノズルからインクを吐出
試みたところ全てのノズルからインクが吐出し、良好な
印字を行うことができた。つまり、目詰まりが発生しな
いことが立証された。
【0018】(比較例)マイナスに帯電した目詰まりを
発生させる成分を持つ水と保湿剤と水溶性ポリマーと着
色剤とからなる液体をインクとして用い、そのインクを
前述したインクジェットヘッドに注入し、ノズル板と圧
電素子の電極間に電圧を印加することなく30日間放置
するという実験を行った。30日放置後、ノズルからイ
ンクの吐出を試みたところインクは吐出しなかった。ノ
ズルに目詰まりが発生していた。
【0019】
【発明の効果】インクが充填してあるインク室とノズル
板とよりなるインクジェットヘッドにおいて、電圧印加
が可能なノズル板に電圧を印加することにより目詰まり
を防止する本発明の目詰まり防止機構により、インクを
無駄に使用せず、インクジェットヘッドを痛めない容易
な目詰まり防止機構を提供することができた。
【0020】また、圧電素子に電圧を印可させるための
電極とノズル板との間に電圧を印可するための回路を接
続することで製造方法を簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の目詰まり防止機構を説明するための分
解斜視図である。
【図2】本発明の目詰まり防止機構を説明するための斜
視図である。
【図3】従来技術を説明するための斜視図である。
【図4】従来技術を説明するための断面図である。
【図5】従来技術を説明するための断面図である。
【図6】本発明の実施例を説明するための断面図であ
る。
【図7】本発明の実施例を説明するための断面図であ
る。
【図8】本発明の実施例を説明するための断面図であ
る。
【図9】本発明の実施例を説明するための断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ノズル板 3 ガラス 5 圧電素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクが充填してあるインク室とノズル
    板とを有するインクジェットヘッドにおいて、電圧印加
    が可能なノズル板に電圧を印加するための回路をノズル
    板とインク室内の電極とに接続し、電気泳動を利用して
    目詰まりを防止することを特徴とする目詰まり防止機
    構。
  2. 【請求項2】 前記回路は、直流電圧を印加する回路で
    あることを特徴とする請求項1記載の目詰まり防止機
    構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7427124B2 (en) 2004-03-30 2008-09-23 Fujifilm Corporation Ejection head, image forming apparatus, and ejection control method
JP2011167930A (ja) * 2010-02-18 2011-09-01 Brother Industries Ltd 液体吐出ヘッド、及び、これを含む液体吐出装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0483646A (ja) * 1990-07-27 1992-03-17 Canon Inc インクジェット記録装置

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