JP2000349722A - 音声情報案内システム及び送信システム - Google Patents

音声情報案内システム及び送信システム

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JP2000349722A
JP2000349722A JP11157677A JP15767799A JP2000349722A JP 2000349722 A JP2000349722 A JP 2000349722A JP 11157677 A JP11157677 A JP 11157677A JP 15767799 A JP15767799 A JP 15767799A JP 2000349722 A JP2000349722 A JP 2000349722A
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transmitter
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frequency
power supply
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JP11157677A
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English (en)
Inventor
Takuo Takai
拓夫 高井
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Ricoh Microelectronics Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Microelectronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の送信機の送信周波数を同一に設定した
場合に発生する無音状態のときに受信機から出力される
耳障りな音を防止することができる音声情報案内システ
ムを提供する。 【解決手段】 発振装置18で生成された基準信号を電
源供給ライン17を介して各送信機1に伝送し、各送信
機に設けられた搬送波生成部5で該基準信号のもつ基準
周波数と一致した周波数の搬送波を生成する。そして、
この搬送波生成部で生成された搬送波を振幅変調部6で
視覚障害者に案内する音声信号によって振幅変調し、該
振幅変調部によって変調された電波を送信する。従っ
て、各送信機では単一の基準信号に基づいて搬送波を生
成するので、この送信機から送信された電波を視覚障害
者が所持する受信機で受信したときに、無音状態のとき
に発生する耳障りなうなりを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の情報に基づ
く情報データ信号によって搬送波を変調して得られた電
波を送信する複数の送信機を備えた音声情報案内システ
ム及び送信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の音声情報案内システムとして
は、例えば、目の不自由な視覚障害者などの利用者に対
して位置情報等を電波で送信し、該電波を利用者が所持
する受信機で受信することにより該位置情報等を音声で
案内することができる位置情報案内システムが知られて
いる。この位置情報案内システムの送信機は、市街地や
公共施設などの所定箇所に複数設置され、それぞれ同じ
又は異なる位置情報等を案内する。そして、上記送信機
が設置された市街地や公共施設等を移動する利用者がこ
れら送信機から送信される電波を受信機で受信すること
により該利用者に位置情報等が提供される。このような
位置情報案内システムでは、一般的に、上記送信機から
送信される電波の送信周波数が互いに同じになるように
設定されており、利用者の所持する受信機の受信周波数
をいちいち変更せずに上記電波を受信できるように構成
されている。
【0003】また、送信機の送信周波数を該送信地点付
近で使用されていない空周波数に変更し、変更された周
波数に従って受信周波数を変更するような情報案内シス
テムも知られている。この情報案内システムを上述のよ
うな位置情報案内システムに適用した場合、上記送信機
からの電波とノイズや他の電波との重複を防止すること
ができ、利用者にクリアな音声で位置情報等を案内する
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
音声情報案内システムを構成する送信機が同じ送信周波
数に設定されている場合であっても、搬送波を生成する
発振器等の搬送波生成部における機械的誤差等によりそ
の発振器等で生成される搬送波周波数が設定値よりもズ
レて、送信周波数が互いに微妙にズレてしまうことがあ
る。このような場合にこれら送信機の電波到達範囲が互
いに重なり合った領域では互いの電波が干渉してビート
が発生する。これにより、これら送信機からの電波がA
M波の場合、音声信号が含まれない無音状態の電波を受
信した受信機からは、「ワウ、ワウ」というような耳障
りな音が出力されてしまうという問題があった。
【0005】また、このような音声情報案内システムに
使用される送信システムでは、非常に多くの送信機を必
要とする。このため、このような送信システムのコスト
を低く抑えるためには、各送信機のコストを低く抑える
のが最も効果的であり、各送信機の低コスト化が望まれ
ている。
【0006】本発明は、以上の問題点に鑑みなされたも
のであり、第1の目的は、複数の送信機の送信周波数を
同一に設定した場合に発生する無音状態のときに受信機
から出力される耳障りな音を防止することができる音声
情報案内システムを提供することである。また、第2の
目的は、送信機の部品数を減らしてコストを低く抑える
ことができる送信システム及び音声情報案内システムを
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1の発明は、所定の基準周波数を有す
る基準信号に基づいて該基準周波数と一致した周波数の
搬送波を生成する搬送波生成部、該搬送波生成部で生成
された搬送波を利用者に案内する所定の音声情報に基づ
く情報データ信号によって振幅変調する振幅変調部、及
び該振幅変調部によって変調された電波を送信する送信
部を備えた複数の送信機と、該送信機から送信された電
波を受信する受信機とから構成された音声情報案内シス
テムにおいて、上記送信機の外部に設けられ上記基準信
号を生成する基準信号生成装置と、該基準信号生成装置
で生成された単一の基準信号を上記各送信機に伝送する
伝送路とを設けたことを特徴とするものである。
【0008】この音声情報案内システムにおいては、該
音声情報案内システムを構成する複数の送信機から上記
基準信号の基準周波数と同じ周波数の電波が送信され
る。これら送信機の送信周波数を決定する搬送波周波数
は、該送信機の外部に設けられた基準信号生成装置で生
成された単一の基準信号に基づいてその基準周波数と一
致するように修正される。このように単一の基準信号に
基づいて各送信機の送信周波数を修正するので、各送信
機の送信周波数のズレが生じることがなくなる。
【0009】また、請求項2の発明は、所定の基準周波
数を有する基準信号に基づいて該基準周波数と一致した
周波数の搬送波を生成する搬送波生成部、該搬送波生成
部で生成された搬送波を利用者に案内する所定の音声情
報に基づく情報データ信号によって振幅変調する振幅変
調部、及び該振幅変調部によって変調された電波を送信
する送信部とを有する複数の送信機と、該送信機から送
信された電波を受信する受信機とから構成された音声情
報案内システムにおいて、上記送信機の外部に設けられ
所定周波数のプレ基準信号を生成するプレ基準信号生成
装置と、該プレ基準信号生成装置で生成された単一のプ
レ基準信号を上記各送信機に伝送する伝送路とを設け、
該送信機に、該プレ基準信号を分周して上記基準信号を
生成する分周部を設けたことを特徴とするものである。
【0010】上記請求項1の音声情報案内システムで
は、送信機の外部に設けられた基準信号生成手段で生成
した基準信号を伝送路を介して各送信機に伝送してい
る。しかし、この場合、音声情報案内システムを構成す
る全ての送信機の送信周波数は1つにしか設定できな
い。そこで、請求項2の音声情報案内システムでは、基
準信号を生成する前のプレ基準信号を送信機の外部に設
けられたプレ基準信号生成装置で生成する。そして、各
送信器に設けられた分周部で該プレ基準信号を分周する
ことにより、単一のプレ基準信号生成装置で生成したプ
レ基準信号に基づいて、送信機側で個々に必要な基本周
波数を有する基準信号を生成することができる。
【0011】特に、請求項3の発明は、上記複数の送信
機に音声案内用電源供給線を介して共用電源からの電力
を供給する電力供給システムを備えた請求項1又は2の
音声情報案内システムであって、上記音声案内用電源供
給線を上記伝送路として兼用したことを特徴とするもの
である。請求項1又は2の音声情報案内システムの具体
的構成によっては、かなり広範囲に分散した複数の送信
機を伝送路で接続しなければならないため、その伝送路
の敷設コストが高くなってしまう場合がある。そこで、
請求項3の音声情報案内システムでは、複数の送信機に
音声案内用電源供給線を介して共用電源からの電力を供
給する電力供給システムを備えた音声情報案内システム
の場合に、その電力供給用の音声案内用電源供給線を上
記信号の伝送として適用する。このように既存の音声案
内用電源供給線を利用することで、上記伝送路の敷設コ
ストをなくすことができる。
【0012】上記第2の目的を達成するために、請求項
4の発明は、所定の情報に基づく情報データ信号によっ
て搬送波を変調する変調部と、該変調部によって変調さ
れた電波を送信する送信部とを有する複数の送信機を備
えた送信システムにおいて、上記送信機の外部に上記搬
送波を生成する搬送波生成装置を設け、該搬送波生成装
置で生成された単一の搬送波を上記各送信機に伝送する
搬送波伝送路とを設けたことを特徴とするものである。
【0013】この送信システムにおいては、該送信シス
テムを構成する複数の送信機から送信される電波の搬送
波として、該送信機の外部に設けられた搬送波生成装置
で生成された単一の搬送波を使用する。このように単一
の搬送波に基づいて各送信機から送信される電波を生成
するので、各送信機には搬送波生成部を設ける必要がな
くなる。従って、各送信機の部品数を減らすことがで
き、該送信機のコストを低く抑えることができる。
【0014】また、上記送信システムでは、単一の搬送
波に基づいて各送信機から送信される電波を生成するの
で、該送信システムを構成する各送信機の変調方式が振
幅変調方式を採用している場合には、各送信機間の送信
周波数のズレが生じることがなくなる。
【0015】特に、請求項5の発明は、上記複数の送信
機に音声案内用電源供給線を介して共用電源からの電力
を供給する電力供給システムを備えた請求項4の送信シ
ステムであって、上記音声案内用電源供給線を上記搬送
波伝送路として兼用したことを特徴とするものである。
この送信システムにおいては、請求項4の送信システム
の具体的構成によっては、かなり広範囲に分散した複数
の送信機を伝送路で接続しなければならないため、その
伝送路の敷設コストが高くなってしまう場合がある。そ
こで、請求項5の送信システムでは、複数の送信機に音
声案内用電源供給線を介して共用電源からの電力を供給
する電力供給システムを備えた送信システムの場合に、
その電力供給用の音声案内用電源供給線を上記信号の伝
送として適用する。このように既存の音声案内用電源供
給線を利用することで、上記伝送路の敷設コストをなく
すことができる。
【0016】また、請求項6の発明は、利用者に案内す
る所定の音声情報に基づく情報データ信号によって搬送
波を変調して得られた電波を送信する複数の送信機を備
えた送信システムを有する音声情報案内システムにおい
て、上記送信システムが請求項4又は5の送信システム
であることを特徴とするものである。この音声情報案内
システムにおいては、送信システムとして上記請求項4
又は5の送信システムを適用している。従って、この音
声情報案内システムを構成する複数の送信機のコストを
低く抑えることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕以下、本発明を、
位置情報等の音声情報を目の不自由な視覚障害者等の利
用者に案内する情報案内システムとしての位置情報案内
システムに適用した実施形態(以下、「実施形態1」と
いう。)について説明する。本実施形態の位置情報案内
システムでは、所定周波数の搬送波を位置情報等からな
る情報データ信号としての音声信号で振幅変調した電波
を送信し、該電波を利用者が所持する携帯用ラジオで受
信することで、上記位置情報等を利用者に案内する。ま
た、この位置情報案内システムには、該位置情報案内シ
ステムを構成する複数の送信機に所定の電力を供給する
ための共用電源を有する電力供給システムが適用されて
おり、各送信機の電源を省略して低コスト化を図ってい
る。
【0018】まず、本実施形態における位置情報案内シ
ステム全体の概略構成について説明する。図1は、本実
施形態における位置情報案内システム全体の概略構成図
である。この位置情報案内システムは、市街地の複数箇
所に設置された複数の送信機1と、利用者が所持する受
信手段としての受信機21とから構成されている。本実
施形態では、市街地に設置された送信機1から送信され
た電波を上記受信機21で受信することで、該市街地を
移動する利用者に現在位置や目的地までの道順などの位
置情報等を案内する。尚、本実施形態では、各送信機1
の送信周波数を2MHzに設定している。
【0019】図2は、上記位置情報案内システムに適用
された電力供給システムの概略構成を示すブロック図で
ある。この電力供給システムでは、市街地の複数箇所に
配置された送信機1を所定領域ごとに適宜区分し、各領
域内にそれぞれ1つの共用電源13を設けた構成として
いる。この所定領域内にある所定数の送信機1は、上記
共用電源13から延びた音声案内用電源供給線としての
電力供給ライン17にそれぞれ接続されており、該電力
供給ラインを介して電力が供給される。尚、本実施形態
では、上記送信機1がかなり広範囲に分散しているため
上記電力供給システムを所定領域ごとに分けたが、上記
位置情報案内システムを構成する全ての送信機1に対し
て1つの共用電源から電力を供給する構成とすることも
可能である。
【0020】上記共用電源13には、市街地に配電され
た商用電源(電圧100V、周波数50Hz)の電圧を
変圧する変圧手段としての変圧部14と、その交流電流
を直流電流に変換する整流手段としての整流回路15
と、該共用電源の出力電圧を安定化させる電圧安定化回
路16とが設けられている。上記変圧部14は、100
Vの商用電源の電圧を上記送信機1の使用電圧である1
2Vまで下げている。この交流電流は、上記整流回路1
5によって直流電流に変換される。このように、上記共
用電源13では、上記位置情報案内システムを構成する
各送信機1の電源として必要な12Vの直流電圧を一括
して生成してから各送信機に電源を供給しているので、
各送信機には変圧部や整流回路を必要としない。
【0021】また、本実施形態の位置情報案内システム
には、上記送信機1の送信周波数を所定の基準周波数に
一致させるための基準信号を生成するのに必要なプレ基
準信号を生成するプレ基準信号生成装置としての発振装
置18が設けられている。本実施形態では、上記電力供
給システムの電力供給ライン17を上記プレ基準信号を
伝送する伝送路として兼用し、該電力供給ラインを介し
て、上記発振装置18からのプレ基準信号を各送信機1
に入力している。そして、このプレ基準信号を受け取っ
た各送信機では、該プレ基準信号に基づいて基準信号を
生成する。
【0022】この発振装置18は、所定の交流信号を生
成するための図示しない発振回路を備えている。この発
振回路としては、発振周波数の安定度が高い水晶発振子
を用いた発振回路を利用するのが好ましい。上記発振装
置18では、矩形波からなる10MHzの交流信号であ
るプレ基準信号が生成される。そして、このプレ基準信
号は、上記電力供給ライン17を介して各送信機1に伝
送され、該送信機側で1/5に分周されることにより、
2MHzの矩形波からなる基準信号が生成される。この
ように、各送信機に分周部を設けて、単一のプレ基準信
号に基づき送信機側で個々に基準信号を生成する構成と
すれば、例えば、上記位置情報案内システムが複数の送
信周波数で電波を送信する複数の送信機で構成されてい
る場合であっても該分周部を適宜調整するだけでよく、
上記発振装置18を1つ設けるだけでよい。
【0023】次に、上記位置情報案内システムを構成す
る送信機1の構成及び動作について説明する。図3は、
上記送信機1の概略構成を示すブロック図である。この
送信機1には、上記共用電源13から供給される電源電
圧及び上記発振装置18から伝送されるプレ基準信号を
それぞれ分別するフィルタ部2と、位置情報等を記憶す
る記憶手段としてのメモリ3と、該メモリに記憶された
位置情報等に基づいて音声信号を生成する情報データ信
号生成部としての音声信号生成部4と、搬送波を生成す
る搬送波生成部としてのPLL(Phase Lock
ed Loop)回路5と、該PLL回路で生成された
搬送波を該音声信号に基づいて振幅変調する振幅変調部
6と、該振幅変調部で生成された電波を所定の電界強度
で送信する送信部7とから構成されている。
【0024】上記フィルタ部2では、上記電力供給ライ
ン17を介して入力される12Vの直流電圧からなる電
源電圧と10MHzのプレ基準信号とをそれぞれ分別す
る。そして、このフィルタ部2で分別された電源電圧
は、当該送信機1を構成する各部に送られる。
【0025】一方、上記フィルタ部2で分別されたプレ
基準信号は電圧増幅部としてのアンプ8に送られる。こ
のアンプ8に入力されたプレ基準信号は、その電圧を数
μVから数mV程度から5Vまで増幅される。そして、
上記アンプ8により電圧増幅されたプレ基準信号は分周
部9に送られる。この分周部9では、上記プレ基準信号
の周波数を1/5に分周する。これにより、2MHzの
矩形波交流信号である基準信号が生成される。
【0026】このようにして生成された基準信号は上記
PLL回路5に入力される。このPLL回路5は、上記
基準信号の基準周波数と搬送波周波数とを比較する周波
数比較手段としての位相周波数比較器10と、該位相周
波数比較部から出力されるパルスとしての比較結果信号
を積分して直流電圧を得るためのループフィルタとして
の低域通過フィルタ11と、該低域通過フィルタから出
力された直流電圧により出力信号である搬送波の周波数
を変化させて出力する電圧制御発振器(以下、「VC
O」という。)12とから構成されている。
【0027】ここで、上記PLL回路5の構成を更に説
明するとともに、その動作について説明する。図4は、
上記PLL回路5の概略構成を示す説明図である。この
PLL回路5のVCO12は、水晶発振子12aを使用
した発振回路を使用し、バリキャップCによって出力
信号である搬送波の周波数を可変制御できるように構成
されている。上記水晶発振子12aは、所定電圧が印加
されると2MHzの矩形波からなる搬送波を生成するよ
うに構成されている。尚、上記VCO12の発振回路と
しては、上記バリキャップCにより出力周波数を補正
することができるものであれば、トランジスタ及びコイ
ルからなる発振回路などの他の発振回路を使用すること
も可能である。
【0028】本実施形態では、搬送波周波数の安定度を
高めるため、水晶発振子12aを使用した発振器を使用
しているが、それでも該水晶発振子の僅かな機械的誤差
等によりその搬送波周波数が2MHzから微妙にズレて
しまう。この結果、各送信機の送信周波数が互いに微妙
にズレてしまい、利用者が所持する受信機21からビー
トによる雑音が出力されてしまう。しかし、本実施形態
では、上記PLL回路5により各送信機1の送信周波数
が単一の基準信号に基づいて修正されるので、全ての送
信機1の送信周波数のズレをなくなる。
【0029】具体的には、上記分周部9で生成された基
準信号及び上記VCO12の出力信号を上記位相周波数
比較器10に入力し、これら基準信号と出力信号とを比
較する。この比較の結果、互いの周波数及び位相にズレ
がある場合には、上記位相周波数比較器10から、図5
に示すように、デューティ比の異なる比較結果信号が出
力される。この比較結果信号は上記低域通過フィルタ1
1に送られ、該低域通過フィルタによって積分されて直
流電圧に変換される。このとき、上記基準信号と出力信
号との間に周波数のズレがある場合には、この直流電圧
は低周波のビート周波数を有することになる。
【0030】この低域通過フィルタ11を通過した直流
電圧は、上記VCO12のバリキャップCに印加され
る。この直流電圧が印加されると、上記バリキャップC
のキャパシタンスが変化し、上記VCO12から出力
される搬送波周波数が上記基準信号の周波数に近づいて
いき、最終的にほぼ一致することによって上記PLL回
路5のプルイン動作が終了する。また、このときに位相
ロックがかかり、上記搬送波が上記基準信号と同期がと
れた状態となる。このように上記PLL回路5から出力
される搬送波が上記基準信号と同期がとれた状態となる
と、上記位相周波数比較器10からは比較結果信号が出
力されなくなる。
【0031】このように生成された搬送波は、上記振幅
変調部6に出力され、該振幅変調部で、上記メモリ3に
記憶された位置情報等からなる音声信号によって振幅変
調され上記送信部5に出力される。この送信部5は、上
記振幅変調部6から出力された変調波を増幅部13によ
り所定レベルまで電圧増幅し、送信アンテナ14から空
中に放射される。このように各送信機1から出力された
電波は、利用者が所持する受信機としての市販の携帯用
ラジオで受信される。
【0032】図6は、上記受信機21の概略構成を示す
ブロック図である。この受信機21は、電波をとらえる
ための受信アンテナ22と、該受信アンテナでとらえた
所定周波数の電波に同調して高周波信号を抽出し、これ
により得た受信信号を増幅して復調する同調復調部23
と、該同調復調部から出力された音声信号を増幅する音
声増幅部24と、該音声信号を利用者に出力する出力イ
ンターフェース25と、該出力インターフェースに接続
され、該音声信号を利用者に出力する出力手段としての
イヤホン26とから構成されている。
【0033】上記受信アンテナ22は上記同調復調部2
3に接続されており、とらえた電波は該同調復調部に送
られる。この同調復調部23は、受け取った電波の中か
ら上記電波と同調して高周波信号を出力する図示しない
同調部と、該高周波信号を増幅する図示しない高周波増
幅部と、該高周波増幅部で増幅された高周波信号を復調
する図示しない復調部とから構成されている。この復調
部では、上記高周波信号である受信信号を復調して音声
信号を取り出し、該音声信号を上記音声増幅部24に出
力する。そして、この音声増幅部24によって増幅され
た音声信号は、上記出力インターフェース25及びイヤ
ホン26を介して、利用者に出力される。この結果、利
用者は、上記送信機1で案内されている位置情報等の音
声情報で入手することができる。
【0034】また、上記実施形態1の変形例として、上
記送信機1に分周部9を設けず、上記発振装置18から
直接2MHzの基準信号を送る構成であってもよい。
【0035】〔実施形態2〕次に、本発明を、位置情報
等の音声情報を目の不自由な視覚障害者等の利用者に案
内する情報案内システムとしての位置情報案内システム
に適用した実施形態(以下、「実施形態2」という。)
について説明する。上記実施形態1では、電源供給ライ
ン17を介して各送信機1に接続された発振装置18か
ら伝送されるプレ基準信号に基づいて搬送波周波数を修
正し、各送信機間の送信周波数のズレを防止していたの
に対して、本実施形態の位置情報案内システムでは、電
源供給ライン17を介して各送信機に接続された搬送波
生成装置から伝送される搬送波信号に基づいて各送信機
からの電波を生成し、各送信機間の送信周波数のズレを
防止する。尚、その他の構成及び動作は、上記実施形態
1とほぼ同様であるので説明を省略する。
【0036】図7は、本実施形態の位置情報案内システ
ムに適用された送信システム及び電力供給システムの概
略構成を示すブロック図である。本実施形態で使用する
送信システムは、複数の送信機101と、該送信機の外
部に設けられた搬送波生成装置118とを備えている。
また、上記電力供給システムの構成及び動作は上記実施
形態1と同様である。
【0037】上記搬送波生成装置118は、各送信機1
01から送信される電波の搬送波を生成する。この搬送
波生成装置118は、所定の交流信号を生成するための
図示しない発振回路を備えている。この発振回路として
は、発振周波数の安定度が高い水晶発振子を用いた発振
回路を利用するのが好ましい。上記搬送波生成装置11
8では、矩形波からなる2MHzの交流信号である搬送
波信号が生成され、該搬送波信号は、上記電力供給ライ
ン17を介して各送信機101に伝送され、該送信機側
で搬送波として利用される。
【0038】次に、上記位置情報案内システムを構成す
る送信機101の構成及び動作について説明する。図8
は、上記送信機101の概略構成を示すブロック図であ
る。この送信機101は、上記実施形態1における搬送
波生成部5以外の構成については上記実施形態1と同じ
構成となっている。
【0039】上記フィルタ部2では、上記電力供給ライ
ン17を介して入力される12Vの直流電圧からなる電
源電圧と2MHzの搬送波信号とをそれぞれ分別する。
そして、このフィルタ部2で分別された搬送波信号は電
圧増幅部としてのアンプ108に送られる。このアンプ
108に入力された搬送波信号は、その電圧を数μVか
ら数mV程度から5Vまで増幅される。そして、上記ア
ンプ108により電圧増幅された搬送波信号は、搬送波
として、上記振幅変調部6に送られる。
【0040】このように振幅変調部6に入力された搬送
波は、上記メモリ3に記憶された位置情報等からなる音
声信号によって振幅変調され上記送信部7に出力され
る。この送信部7は、上記振幅変調部6から出力された
変調波を増幅部13により所定レベルまで電圧増幅し、
送信アンテナ14から空中に放射される。このように各
送信機101から出力された電波は、利用者が所持する
受信機としての携帯用ラジオで受信される。
【0041】以上、本実施形態によれば、複数の送信機
101から送信される電波の搬送波として、該送信機の
外部に設けられた搬送波生成装置118で生成された単
一の搬送波を使用し、各送信機から送信される電波を生
成するので、各送信機には搬送波生成部を設ける必要が
なくなる。従って、各送信機の部品数を減らすことがで
き、該送信機のコストを低く抑えることができる。特
に、本実施形態のように各送信機からAM波が送信され
る送信システムを適用した場合、単一の搬送波から電波
が生成されることにより、各送信機間の送信周波数のズ
レが生じることがなくなり、無音状態のときに受信機か
ら出力される耳障りな音を防止することができる。
【0042】上述した実施形態1及び2では、発振装置
18又は搬送波生成装置118の出力信号を各送信機に
伝送する伝送路として電力供給ライン17を利用した
が、該電力供給ラインとは別個に該伝送路としての伝送
ラインを設けた構成とすることもできる。例えば、新た
に伝送ラインを敷設したり、各送信機の近くに配線され
た電話回線等を利用することも可能である。
【0043】また、上述した実施形態1及び2では、2
MHzに固定された送信周波数を送信する場合について
説明したが、例えば、送信地点で使用されていない空周
波数を選択し、送信周波数をその空周波数に適宜変更し
ながら送信を行う送信機に適用することも可能である。
この場合、実施形態1の場合には各送信機に設けられた
分周部を、また実施形態2の場合には搬送波生成装置
を、それぞれ変更された送信周波数に対応して調整すれ
ばよい。
【0044】また、上記実施形態2では、位置情報等の
音声信号に基づいて2MHzの搬送波を振幅変調する場
合について説明したが、変調方式や搬送波周波数に限定
されることなく、例えば周波数変調や位相変調を行う場
合や、搬送波周波数が長波帯、短波帯、超短波帯等の周
波数の場合にも適用することが可能である。
【0045】
【発明の効果】請求項1乃至3の発明によれば、複数の
送信機の送信周波数を同一に設定した場合に発生する無
音状態のときに受信機から出力される耳障りな音を防止
することができる音声情報案内システムを提供するとい
う優れた効果がある。
【0046】特に、請求項2の発明によれば、請求項1
の基準信号生成装置に対応するプレ基準信号生成装置を
1つ設けるだけで、当該音声情報案内システムに複数の
送信周波数を適用することができることができるという
優れた効果がある。
【0047】また、請求項3の発明によれば、既存の音
声案内用電源供給線を利用することで上記伝送路の敷設
コストをなくすことができ、低コスト化を図ることがで
きるという優れた効果がある。
【0048】また、請求項4乃至6の発明によれば、送
信機の部品数を減らしてコストを低く抑えることができ
るという優れた効果がある。また、送信機が変調方式が
振幅変調方式である場合には、各送信機間の送信周波数
のズレが生じず、複数の送信機の送信周波数を同一に設
定した場合に発生する無音状態のときに受信機から出力
される耳障りな音を防止することができるという優れた
効果もある。
【0049】特に、請求項5の発明によれば、既存の音
声案内用電源供給線を利用することで上記伝送路の敷設
コストをなくすことができ、低コスト化を図ることがで
きるという優れた効果がある。
【0050】また、請求項6の発明によれば、送信機の
部品数を減らしてコストを低く抑えることができる音声
情報案内システムを提供することができるという優れた
効果がある。また、送信機が変調方式が振幅変調方式で
ある場合には、各送信機間の送信周波数のズレが生じ
ず、複数の送信機の送信周波数を同一に設定した場合に
発生する無音状態のときに受信機から出力される耳障り
な音を防止することができるという優れた効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る位置情報案内システム全体の
概略構成図。
【図2】同位置情報案内システムに適用された電力供給
システムの概略構成を示すブロック図。
【図3】同位置情報案内システムの送信機の概略構成を
示すブロック図。
【図4】同送信機のPLL回路の概略構成を示す説明
図。
【図5】同PLL回路の位相周波数比較器の比較結果信
号を示す説明図。
【図6】同位置情報案内システムの受信機の概略構成を
示すブロック図。
【図7】実施形態2に係る位置情報案内システムに適用
された送信システム及び電力供給システムの概略構成を
示すブロック図。
【図8】同位置情報案内システムの送信機の概略構成を
示すブロック図。
【符号の説明】
1,101 送信機 2 フィルタ部 3 メモリ 4 音声信号生成部 5 搬送波生成部 6 振幅変調部 7 送信部 8,108 アンプ 9 分周部 10 位相周波数比較器 11 低域通過フィルタ 12 電圧制御発振器 13 共用電源 17 電力供給ライン 18 発振装置 21 受信機 118 搬送波生成装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の基準周波数を有する基準信号に基づ
    いて該基準周波数と一致した周波数の搬送波を生成する
    搬送波生成部、該搬送波生成部で生成された搬送波を利
    用者に案内する所定の音声情報に基づく情報データ信号
    によって振幅変調する振幅変調部、及び該振幅変調部に
    よって変調された電波を送信する送信部を備えた複数の
    送信機と、該送信機から送信された電波を受信する受信
    機とから構成された音声情報案内システムにおいて、上
    記送信機の外部に設けられ上記基準信号を生成する基準
    信号生成装置と、該基準信号生成装置で生成された単一
    の基準信号を上記各送信機に伝送する伝送路とを設けた
    ことを特徴とする音声情報案内システム。
  2. 【請求項2】所定の基準周波数を有する基準信号に基づ
    いて該基準周波数と一致した周波数の搬送波を生成する
    搬送波生成部、該搬送波生成部で生成された搬送波を利
    用者に案内する所定の音声情報に基づく情報データ信号
    によって振幅変調する振幅変調部、及び該振幅変調部に
    よって変調された電波を送信する送信部とを有する複数
    の送信機と、該送信機から送信された電波を受信する受
    信機とから構成された音声情報案内システムにおいて、
    上記送信機の外部に設けられ所定周波数のプレ基準信号
    を生成するプレ基準信号生成装置と、該プレ基準信号生
    成装置で生成された単一のプレ基準信号を上記各送信機
    に伝送する伝送路とを設け、該送信機に、該プレ基準信
    号を分周して上記基準信号を生成する分周部を設けたこ
    とを特徴とする音声情報案内システム。
  3. 【請求項3】上記複数の送信機に音声案内用電源供給線
    を介して共用電源からの電力を供給する電力供給システ
    ムを備えた請求項1又は2の音声情報案内システムであ
    って、上記音声案内用電源供給線を上記伝送路として兼
    用したことを特徴とする音声情報案内システム。
  4. 【請求項4】所定の情報に基づく情報データ信号によっ
    て搬送波を変調する変調部と、該変調部によって変調さ
    れた電波を送信する送信部とを有する複数の送信機を備
    えた送信システムにおいて、上記送信機の外部に上記搬
    送波を生成する搬送波生成装置を設け、該搬送波生成装
    置で生成された単一の搬送波を上記各送信機に伝送する
    搬送波伝送路とを設けたことを特徴とする送信システ
    ム。
  5. 【請求項5】上記複数の送信機に音声案内用電源供給線
    を介して共用電源からの電力を供給する電力供給システ
    ムを備えた請求項4の送信システムであって、上記音声
    案内用電源供給線を上記搬送波伝送路として兼用したこ
    とを特徴とする送信システム。
  6. 【請求項6】利用者に案内する所定の音声情報に基づく
    情報データ信号によって搬送波を変調して得られた電波
    を送信する複数の送信機を備えた送信システムを有する
    音声情報案内システムにおいて、上記送信システムが請
    求項4又は5の送信システムであることを特徴とする音
    声情報案内システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007043476A (ja) * 2005-08-03 2007-02-15 Sharp Corp 無線送信装置および無線送受信システム

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