JP2000349588A - 弾性表面波フィルタ - Google Patents
弾性表面波フィルタInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 通過帯域の近傍の周波数帯域で急峻な減衰特
性を得る。 【解決手段】 1ポートSAW共振子1(基板上に交叉
指状電極が設けられ、この両側に反射器電極を配置した
構造)をラチス接続したSAWラチス型フィルタ(ラチ
ス接続の1ポートSAW共振子1a,1b,1c,1
d)の出力端に直列接続して1ポートSAW共振子1e
を設ける。この1ポートSAW共振子1eの出力側に負
荷Rが接続される。1ポート弾性表面波共振子1e単体
の共振周波数frを通過帯域に設定し、反共振周波数f
aを通過帯域よりも減衰対象の高い周波数帯域に設定す
る。
性を得る。 【解決手段】 1ポートSAW共振子1(基板上に交叉
指状電極が設けられ、この両側に反射器電極を配置した
構造)をラチス接続したSAWラチス型フィルタ(ラチ
ス接続の1ポートSAW共振子1a,1b,1c,1
d)の出力端に直列接続して1ポートSAW共振子1e
を設ける。この1ポートSAW共振子1eの出力側に負
荷Rが接続される。1ポート弾性表面波共振子1e単体
の共振周波数frを通過帯域に設定し、反共振周波数f
aを通過帯域よりも減衰対象の高い周波数帯域に設定す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信におけ
る無線装置の受信系、送信系の高周波処理部に使用され
る弾性表面波(SAW:Surface Acoustic Wave)フィルタに
関し、特に、1ポート弾性表面波(適宜、SAWと記載
する)共振子を使用したSAWラチス型フィルタに、更
に1ポートSAW共振子を直列接続及び/又は並列接続
して通過帯域近傍の周波数帯域で優れた減衰特性(急峻
な減衰特性)を得る弾性表面波フィルタに関する。
る無線装置の受信系、送信系の高周波処理部に使用され
る弾性表面波(SAW:Surface Acoustic Wave)フィルタに
関し、特に、1ポート弾性表面波(適宜、SAWと記載
する)共振子を使用したSAWラチス型フィルタに、更
に1ポートSAW共振子を直列接続及び/又は並列接続
して通過帯域近傍の周波数帯域で優れた減衰特性(急峻
な減衰特性)を得る弾性表面波フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】近時の移動体通信における無線装置の受
信系、送信系の高周波処理部には、特に小面積で実装可
能であり、かつ、振幅特性及び位相特性を、ほぼ独立し
て任意に設計可能なSAWフィルタが用いられている。
このような SAWフィルタとして、急峻なスカート特
性(減衰特性)を得るために、交叉指状電極の両側に反
射器電極を配置した構成、いわゆる、1ポートSAW共
振子が知られている。
信系、送信系の高周波処理部には、特に小面積で実装可
能であり、かつ、振幅特性及び位相特性を、ほぼ独立し
て任意に設計可能なSAWフィルタが用いられている。
このような SAWフィルタとして、急峻なスカート特
性(減衰特性)を得るために、交叉指状電極の両側に反
射器電極を配置した構成、いわゆる、1ポートSAW共
振子が知られている。
【0003】図9は1ポートSAW共振子の構成を示す
上面図である。図9において、この1ポートSAW共振
子1は、基板上に交叉指状電極2が設けられ、この両側
に反射器電極3,4を配置して急峻な減衰特性を得てい
る。
上面図である。図9において、この1ポートSAW共振
子1は、基板上に交叉指状電極2が設けられ、この両側
に反射器電極3,4を配置して急峻な減衰特性を得てい
る。
【0004】このような1ポートSAW共振子に関する
先行技術として、特開平3−201615号公報の「弾
性表面波フィルタ」(出力側に並列してQ(電圧拡大
率)が高いSAW共振器を設けて、この共振特性による
鋭い減衰作用から急峻な減衰特性を得る)、及び、特開
平4−94208号公報の「SAW共振器フィルタ」
(出力端子にSAW共振器を並列接続して設け、遮断周
波数近傍に減衰無限大点を実現し、少ない共振器で急峻
な特性を得る)が知られている。
先行技術として、特開平3−201615号公報の「弾
性表面波フィルタ」(出力側に並列してQ(電圧拡大
率)が高いSAW共振器を設けて、この共振特性による
鋭い減衰作用から急峻な減衰特性を得る)、及び、特開
平4−94208号公報の「SAW共振器フィルタ」
(出力端子にSAW共振器を並列接続して設け、遮断周
波数近傍に減衰無限大点を実現し、少ない共振器で急峻
な特性を得る)が知られている。
【0005】このような移動体通信端末の高周波部に用
いられるSAWフィルタは、低損失で広帯域な伝送特性
が必要であることから1ポートSAW共振子をラチス接
続したラチス型フィルタ(適宜、SAWラチス型フィル
タと記載する)や1ポートSAW共振子をラダー接続し
たラダー型フィルタが多用されている。
いられるSAWフィルタは、低損失で広帯域な伝送特性
が必要であることから1ポートSAW共振子をラチス接
続したラチス型フィルタ(適宜、SAWラチス型フィル
タと記載する)や1ポートSAW共振子をラダー接続し
たラダー型フィルタが多用されている。
【0006】図10は、従来のSAWラチス型フィルタ
の構成を示す回路図であり、図11は従来のSAWラチ
ス型フィルタ実際の伝送特性を示す図である。
の構成を示す回路図であり、図11は従来のSAWラチ
ス型フィルタ実際の伝送特性を示す図である。
【0007】図10において、このSAWラチス型フィ
ルタは、図9に示した1ポートSAW共振子1a,1
b,1c,1dをラチス接続している。この構成及び特
性にあって、入力側に高周波信号RFが入力されると、
出力側の負荷Rに、このラチス接続による図11に示す
伝送特性によってフィルタリングされた高周波信号RF
が出力される。
ルタは、図9に示した1ポートSAW共振子1a,1
b,1c,1dをラチス接続している。この構成及び特
性にあって、入力側に高周波信号RFが入力されると、
出力側の負荷Rに、このラチス接続による図11に示す
伝送特性によってフィルタリングされた高周波信号RF
が出力される。
【0008】この種のSAWラチス型フィルタでは、そ
の伝送特性として急峻な減衰特性と共に帯域内リップル
の少ないことが要求されており、特に、通過帯域の近傍
の周波数帯域で急峻な減衰特性を実現する必要がある。
これは、例えばセルラー移動電話システムなどでのチャ
ンネルの使用頻度が高くなり隣接周波数(チャネル)か
らの妨害(混変調など)の除去が高度に要求されるよう
になっためである。
の伝送特性として急峻な減衰特性と共に帯域内リップル
の少ないことが要求されており、特に、通過帯域の近傍
の周波数帯域で急峻な減衰特性を実現する必要がある。
これは、例えばセルラー移動電話システムなどでのチャ
ンネルの使用頻度が高くなり隣接周波数(チャネル)か
らの妨害(混変調など)の除去が高度に要求されるよう
になっためである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように上記従来例
のSAWラチス型フィルタでは、より通過帯域近傍の周
波数帯域で急峻な減衰特性が要求され、その改善が課題
となっている。
のSAWラチス型フィルタでは、より通過帯域近傍の周
波数帯域で急峻な減衰特性が要求され、その改善が課題
となっている。
【0010】本発明は、このような従来の技術における
課題を解決するものであり、1ポートSAW共振子を使
用したSAWラチス型フィルタに、更に1ポートSAW
共振子を直列接続及び/又は並列接続して追加し、通過
帯域近傍の周波数帯域で急峻な減衰特性を得ることが出
来る弾性表面波フィルタの提供を目的とする。
課題を解決するものであり、1ポートSAW共振子を使
用したSAWラチス型フィルタに、更に1ポートSAW
共振子を直列接続及び/又は並列接続して追加し、通過
帯域近傍の周波数帯域で急峻な減衰特性を得ることが出
来る弾性表面波フィルタの提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明の弾性表面波フィルタは、弾性表面波ラチス
型フィルタの出力端に、交叉指状電極の片側又は両側に
反射器電極を設けた1ポート弾性表面波共振子を直列接
続し、この1ポート弾性表面波共振子単体の共振周波数
を通過帯域に設定し、かつ、反共振周波数を通過帯域よ
りも減衰対象の高い周波数帯域に設定する構成としてあ
る。
に、本発明の弾性表面波フィルタは、弾性表面波ラチス
型フィルタの出力端に、交叉指状電極の片側又は両側に
反射器電極を設けた1ポート弾性表面波共振子を直列接
続し、この1ポート弾性表面波共振子単体の共振周波数
を通過帯域に設定し、かつ、反共振周波数を通過帯域よ
りも減衰対象の高い周波数帯域に設定する構成としてあ
る。
【0012】また、本発明の弾性表面波フィルタは、弾
性表面波ラチス型フィルタの出力側に、交叉指状電極の
片側又は両側に反射器電極を設けた1ポート弾性表面波
共振子を並列接続し、この1ポート弾性表面波共振子単
体の反共振周波数を通過帯域に設定し、かつ、共振周波
数を通過帯域よりも減衰対象の低い周波数帯域に設定す
る構成としてある。
性表面波ラチス型フィルタの出力側に、交叉指状電極の
片側又は両側に反射器電極を設けた1ポート弾性表面波
共振子を並列接続し、この1ポート弾性表面波共振子単
体の反共振周波数を通過帯域に設定し、かつ、共振周波
数を通過帯域よりも減衰対象の低い周波数帯域に設定す
る構成としてある。
【0013】更に、本発明の弾性表面波フィルタは、弾
性表面波ラチス型フィルタの出力端に、交叉指状電極の
片側又は両側に反射器電極を設けた第1の1ポート弾性
表面波共振子を直列接続し、更に、弾性表面波ラチス型
フィルタの出力側に第2の1ポート弾性表面波共振子を
並列接続して追加し、この第1の1ポート弾性表面波共
振子単体の共振周波数を通過帯域に設定し、かつ、反共
振周波数を通過帯域よりも減衰対象の高い周波数帯域に
設定する共に、第2の1ポート弾性表面波共振子単体の
反共振周波数を通過帯域に設定し、かつ、共振周波数を
通過帯域よりも減衰対象の低い周波数帯域に設定する構
成としてある。
性表面波ラチス型フィルタの出力端に、交叉指状電極の
片側又は両側に反射器電極を設けた第1の1ポート弾性
表面波共振子を直列接続し、更に、弾性表面波ラチス型
フィルタの出力側に第2の1ポート弾性表面波共振子を
並列接続して追加し、この第1の1ポート弾性表面波共
振子単体の共振周波数を通過帯域に設定し、かつ、反共
振周波数を通過帯域よりも減衰対象の高い周波数帯域に
設定する共に、第2の1ポート弾性表面波共振子単体の
反共振周波数を通過帯域に設定し、かつ、共振周波数を
通過帯域よりも減衰対象の低い周波数帯域に設定する構
成としてある。
【0014】また、本発明の弾性表面波フィルタは、前
記弾性表面波ラチス型フィルタの出力端に直列接続する
1ポート弾性表面波共振子が、一つ又は複数の1ポート
弾性表面波共振子を直列接続した構成である。
記弾性表面波ラチス型フィルタの出力端に直列接続する
1ポート弾性表面波共振子が、一つ又は複数の1ポート
弾性表面波共振子を直列接続した構成である。
【0015】前記弾性表面波ラチス型フィルタの出力端
に並列接続する1ポート弾性表面波共振子が、一つ又は
複数の1ポート弾性表面波共振子を並列接続した構成で
ある。
に並列接続する1ポート弾性表面波共振子が、一つ又は
複数の1ポート弾性表面波共振子を並列接続した構成で
ある。
【0016】前記記載の弾性表面波フィルタが、無線送
受信装置の受信系及び/又は送信系に適用されるもので
ある。
受信装置の受信系及び/又は送信系に適用されるもので
ある。
【0017】この構成による本発明の弾性表面波フィル
タは、弾性表面波ラチス型フィルタの出力端に、共振周
波数を通過帯域に設定し、反共振周波数を通過帯域より
も減衰対象の高い周波数帯域に設定した1ポート弾性表
面波共振子を直列接続して追加している。又は、反共振
周波数を通過帯域に設定し、共振周波数を通過帯域より
も減衰対象の低い周波数帯域に設定した1ポート弾性表
面波共振子を並列接続して追加している。更に、この直
列接続及び並列接続を組み合わせた構成としている。
タは、弾性表面波ラチス型フィルタの出力端に、共振周
波数を通過帯域に設定し、反共振周波数を通過帯域より
も減衰対象の高い周波数帯域に設定した1ポート弾性表
面波共振子を直列接続して追加している。又は、反共振
周波数を通過帯域に設定し、共振周波数を通過帯域より
も減衰対象の低い周波数帯域に設定した1ポート弾性表
面波共振子を並列接続して追加している。更に、この直
列接続及び並列接続を組み合わせた構成としている。
【0018】したがって、急峻な伝送特性を有した1ポ
ート弾性表面波共振子の伝送特性によって、通過帯域近
傍の周波数帯域(高い周波数帯域、低い周波数及びこの
両方)で急峻な減衰特性を得ることが出来るようにな
る。
ート弾性表面波共振子の伝送特性によって、通過帯域近
傍の周波数帯域(高い周波数帯域、低い周波数及びこの
両方)で急峻な減衰特性を得ることが出来るようにな
る。
【0019】この結果、例えば、セルラー移動電話シス
テムなどでのチャンネルの使用頻度が高い場合にも、隣
接周波数(チャネル)からの妨害(混変調など)の除去
が、より高精度に可能になる。また、通過帯域近傍、す
なわち、高い周波数帯域、低い周波数及びこの両方で急
峻な減衰特性を得ることが出来るため、適用する装置の
伝送特性、すなわち、必要な通過帯域近傍での減衰帯域
を自由に設定できるようになり、装置構成(設計)の自
由度が向上する。
テムなどでのチャンネルの使用頻度が高い場合にも、隣
接周波数(チャネル)からの妨害(混変調など)の除去
が、より高精度に可能になる。また、通過帯域近傍、す
なわち、高い周波数帯域、低い周波数及びこの両方で急
峻な減衰特性を得ることが出来るため、適用する装置の
伝送特性、すなわち、必要な通過帯域近傍での減衰帯域
を自由に設定できるようになり、装置構成(設計)の自
由度が向上する。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の弾性表面波フィル
タの実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。な
お、以下では図9を重複して参照して説明すると共に、
以下の図及び文にあっては図9と同一の構成要素には同
一の参照符号を付した。図1は本発明の弾性表面波フィ
ルタの第1実施形態における構成を示す回路図である。
タの実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。な
お、以下では図9を重複して参照して説明すると共に、
以下の図及び文にあっては図9と同一の構成要素には同
一の参照符号を付した。図1は本発明の弾性表面波フィ
ルタの第1実施形態における構成を示す回路図である。
【0021】図1において、この弾性表面波フィルタ
は、図9に示した1ポートSAW共振子1(基板上に交
叉指状電極2が設けられ、この両側に反射器電極3,4
を配置した構造)をラチス接続している。このSAWラ
チス型フィルタは、高周波信号RFが入力されるラチス
接続の1ポートSAW共振子1a,1b,1c,1dと
共に、出力端に直列接続して追加した1ポートSAW共
振子1eを有している。この1ポートSAW共振子1e
の出力側に負荷Rが接続されている。
は、図9に示した1ポートSAW共振子1(基板上に交
叉指状電極2が設けられ、この両側に反射器電極3,4
を配置した構造)をラチス接続している。このSAWラ
チス型フィルタは、高周波信号RFが入力されるラチス
接続の1ポートSAW共振子1a,1b,1c,1dと
共に、出力端に直列接続して追加した1ポートSAW共
振子1eを有している。この1ポートSAW共振子1e
の出力側に負荷Rが接続されている。
【0022】次に、第1実施形態の動作について説明す
る。まず、SAWラチス型フィルタの特性について説明
する。図2はSAWラチス型フィルタのリアクタンス特
性及び伝送特性を示す図であり、図3は等価インダクタ
ンス比(La/Lb)とパラメータnの関係を示す図で
ある。
る。まず、SAWラチス型フィルタの特性について説明
する。図2はSAWラチス型フィルタのリアクタンス特
性及び伝送特性を示す図であり、図3は等価インダクタ
ンス比(La/Lb)とパラメータnの関係を示す図で
ある。
【0023】1ポートSAW共振子1e単体のリアクタ
ンス特性では、一つの共振周波数frと一つの反共振周
波数faを有している。したがって、直列腕と並列腕に
1ポートSAW共振子をラチス接続し、更に、並列腕の
1ポートSAW共振子の反共振周波数faと直列腕の1
ポートSAW共振子の共振周波数frが、ほぼ一致する
ように構成したフィルタは、図2(a)で示すリアクタ
ンス特性を有している。
ンス特性では、一つの共振周波数frと一つの反共振周
波数faを有している。したがって、直列腕と並列腕に
1ポートSAW共振子をラチス接続し、更に、並列腕の
1ポートSAW共振子の反共振周波数faと直列腕の1
ポートSAW共振子の共振周波数frが、ほぼ一致する
ように構成したフィルタは、図2(a)で示すリアクタ
ンス特性を有している。
【0024】また、伝送特性は、例えば、図3(b)で
示した特性になる。ここで図2(b)の伝送特性でf1
からf2を理論的な通過帯域とし、かつ、fa,fbを
減衰極とし、「△=f2−f1 n△=fb−fa」の
関係を持つパラメータn(n>1)を規定すると、使用
する1ポートSAW共振子の等価インダクタンス比は近
似的に次式(1)で表される。
示した特性になる。ここで図2(b)の伝送特性でf1
からf2を理論的な通過帯域とし、かつ、fa,fbを
減衰極とし、「△=f2−f1 n△=fb−fa」の
関係を持つパラメータn(n>1)を規定すると、使用
する1ポートSAW共振子の等価インダクタンス比は近
似的に次式(1)で表される。
【0025】 La/Lb=1−1/n2 …(1) La,Lb:直列腕と並列腕の等価インダクタンス
【0026】図3において、SAWラチス型フィルタで
は、La/Lbが、極めて小さい場合に限って、前記し
たパラメーターnが減少し通過帯域近傍の周波数帯域で
急峻な減衰特性が形成されるが、逆にLa/Lbが1に
近づくごとに急激にnが増加し、急峻な減衰特性は失わ
れる。一方、SAWラチス型フィルタの設計上、La/
Lbが小さくなると通過帯域が狭くなり挿入損失が著し
く増加する。
は、La/Lbが、極めて小さい場合に限って、前記し
たパラメーターnが減少し通過帯域近傍の周波数帯域で
急峻な減衰特性が形成されるが、逆にLa/Lbが1に
近づくごとに急激にnが増加し、急峻な減衰特性は失わ
れる。一方、SAWラチス型フィルタの設計上、La/
Lbが小さくなると通過帯域が狭くなり挿入損失が著し
く増加する。
【0027】ところで、1ポートSAW共振子単体の伝
送特性は急峻な伝送特性を有しており、直列に見た場合
には共振周波数fr付近で損失が最小となり、かつ、反
共振周波数fa付近で損失が最大になる。逆に並列に見
た場合には共振周波数fr付近で損失が最大となり、反
共振周波数faで損失が最小となる。
送特性は急峻な伝送特性を有しており、直列に見た場合
には共振周波数fr付近で損失が最小となり、かつ、反
共振周波数fa付近で損失が最大になる。逆に並列に見
た場合には共振周波数fr付近で損失が最大となり、反
共振周波数faで損失が最小となる。
【0028】そこで、図1に示すように、従来より用い
られていたSAWラチス型フィルタの出力端に1ポート
SAW共振子1eを直列に追加接続する。この場合、直
列に接続した1ポートSAW共振子1eの共振周波数f
rをSAWラチス型フィルタの通過帯域に設定し、反共
振周波数faを減衰帯域(通過帯域の高い周波数側)に
なるよう設定する。
られていたSAWラチス型フィルタの出力端に1ポート
SAW共振子1eを直列に追加接続する。この場合、直
列に接続した1ポートSAW共振子1eの共振周波数f
rをSAWラチス型フィルタの通過帯域に設定し、反共
振周波数faを減衰帯域(通過帯域の高い周波数側)に
なるよう設定する。
【0029】図4は、第1実施形態(SAWラチス型フ
ィルタの出力端に1ポートSAW共振子1eを直列接
続)における伝送特性図である。図4において、1ポー
トSAW共振子1eの持つ急峻な伝送特性と共に、1ポ
ートSAW共振子1eを直列に追加接続した際の共振周
波数fr(例えば、セルラー移動電話システムの周波数
帯域における843.850MHz、以下の第2及び第
3実施形態でも同様)を通過帯域に設定し、反共振周波
数faを減衰帯域(通過帯域の高い周波数側)になるよ
う設定しているため、図4に示すように前記した図11
に示す従来のラチス型回路のみの伝送特性と比較して、
通過帯域の高い周波数側で急峻な減衰特性が得られてい
る。
ィルタの出力端に1ポートSAW共振子1eを直列接
続)における伝送特性図である。図4において、1ポー
トSAW共振子1eの持つ急峻な伝送特性と共に、1ポ
ートSAW共振子1eを直列に追加接続した際の共振周
波数fr(例えば、セルラー移動電話システムの周波数
帯域における843.850MHz、以下の第2及び第
3実施形態でも同様)を通過帯域に設定し、反共振周波
数faを減衰帯域(通過帯域の高い周波数側)になるよ
う設定しているため、図4に示すように前記した図11
に示す従来のラチス型回路のみの伝送特性と比較して、
通過帯域の高い周波数側で急峻な減衰特性が得られてい
る。
【0030】図5は第2実施形態の構成を示す回路図で
ある。図5において、高周波信号RFが入力されるラチ
ス接続の1ポートSAW共振子1a,1b,1c,1d
と共に、出力側に並列接続した1ポートSAW共振子1
fを有している。この1ポートSAW共振子1fの出力
側に負荷Rが接続されている。
ある。図5において、高周波信号RFが入力されるラチ
ス接続の1ポートSAW共振子1a,1b,1c,1d
と共に、出力側に並列接続した1ポートSAW共振子1
fを有している。この1ポートSAW共振子1fの出力
側に負荷Rが接続されている。
【0031】次に、この第2実施形態の動作について説
明する。図6は、第2実施形態の(SAWラチス型フィ
ルタの出力側に1ポートSAW共振子1fを並列接続)
における伝送特性図である。図6において、1ポートS
AW共振子1fの持つ急峻な伝送特性と共に、1ポート
SAW共振子1fを並列に追加接続した際の反共振周波
数faをフィルタの通過帯域に設定し、共振周波数fr
を減衰帯域(通過帯域の低い周波数側)になるよう設定
しているため、図6に示すように前記した図11に示す
従来のラチス型回路のみの伝送特性と比較して、通過帯
域の低い周波数側で急峻な減衰特性が得られている。
明する。図6は、第2実施形態の(SAWラチス型フィ
ルタの出力側に1ポートSAW共振子1fを並列接続)
における伝送特性図である。図6において、1ポートS
AW共振子1fの持つ急峻な伝送特性と共に、1ポート
SAW共振子1fを並列に追加接続した際の反共振周波
数faをフィルタの通過帯域に設定し、共振周波数fr
を減衰帯域(通過帯域の低い周波数側)になるよう設定
しているため、図6に示すように前記した図11に示す
従来のラチス型回路のみの伝送特性と比較して、通過帯
域の低い周波数側で急峻な減衰特性が得られている。
【0032】図7は第3実施形態の構成を示す回路図で
ある。図7において、高周波信号RFが入力されるラチ
ス接続の1ポートSAW共振子1a,1b,1c,1d
と共に、このSAWラチス型フィルタの出力端に1ポー
トSAW共振子1eを直列に追加接続する。更に、出力
側に1ポートSAW共振子1fを並列接続する。この1
ポートSAW共振子1eの出力側に負荷Rが接続されて
いる。この第3実施形態の構成は、第1及び第2実施形
態の構成を組み合わせたものである。
ある。図7において、高周波信号RFが入力されるラチ
ス接続の1ポートSAW共振子1a,1b,1c,1d
と共に、このSAWラチス型フィルタの出力端に1ポー
トSAW共振子1eを直列に追加接続する。更に、出力
側に1ポートSAW共振子1fを並列接続する。この1
ポートSAW共振子1eの出力側に負荷Rが接続されて
いる。この第3実施形態の構成は、第1及び第2実施形
態の構成を組み合わせたものである。
【0033】次に、この第3実施形態の動作について説
明する。図8は第3実施形態(SAWラチス型フィルタ
の出力側に、1ポートSAW共振子1fを並列接続し、
かつ、1ポートSAW共振子1eを直列接続)における
伝送特性図である。
明する。図8は第3実施形態(SAWラチス型フィルタ
の出力側に、1ポートSAW共振子1fを並列接続し、
かつ、1ポートSAW共振子1eを直列接続)における
伝送特性図である。
【0034】この第3実施形態は、第1及び第2実施形
態を組み合わせた特性を備えている。すなわち、1ポー
トSAW共振子1eの持つ急峻な伝送特性と共に、1ポ
ートSAW共振子1eを直列に追加接続した際の共振周
波数frをフィルタの通過帯域に設定し、反共振周波数
faを減衰帯域(通過帯域の高い周波数側)になるよう
設定している。更に、1ポートSAW共振子1fを並列
に追加接続した際の反共振周波数faをフィルタの通過
帯域に設定し、共振周波数frを減衰帯域(通過帯域の
低い周波数側)になるよう設定している。この結果、図
8に示すように前記した図11に示す従来のラチス型回
路のみの伝送特性と比較して、通過帯域の高い周波数側
及び低い周波数側でそれぞれに急峻な減衰特性が得られ
ている。
態を組み合わせた特性を備えている。すなわち、1ポー
トSAW共振子1eの持つ急峻な伝送特性と共に、1ポ
ートSAW共振子1eを直列に追加接続した際の共振周
波数frをフィルタの通過帯域に設定し、反共振周波数
faを減衰帯域(通過帯域の高い周波数側)になるよう
設定している。更に、1ポートSAW共振子1fを並列
に追加接続した際の反共振周波数faをフィルタの通過
帯域に設定し、共振周波数frを減衰帯域(通過帯域の
低い周波数側)になるよう設定している。この結果、図
8に示すように前記した図11に示す従来のラチス型回
路のみの伝送特性と比較して、通過帯域の高い周波数側
及び低い周波数側でそれぞれに急峻な減衰特性が得られ
ている。
【0035】なお、第1実施形態では、一つの1ポート
SAW共振子1eを直列接続しているが、複数個を接続
して、それぞれの反共振周波数faを所望の減衰帯域幅
が得られるように多少ずらしたスタガー同調方式として
構成しても良い。同様に第2実施形態でも並列接続する
1ポートSAW共振子1fを複数個を接続して、それぞ
れの共振周波数frを所望の減衰帯域幅が得られるよう
に多少ずらしたスタガー方式として構成しても良い。こ
れは、第3実施形態にも同様に適用できる。
SAW共振子1eを直列接続しているが、複数個を接続
して、それぞれの反共振周波数faを所望の減衰帯域幅
が得られるように多少ずらしたスタガー同調方式として
構成しても良い。同様に第2実施形態でも並列接続する
1ポートSAW共振子1fを複数個を接続して、それぞ
れの共振周波数frを所望の減衰帯域幅が得られるよう
に多少ずらしたスタガー方式として構成しても良い。こ
れは、第3実施形態にも同様に適用できる。
【0036】また、この第1から第3実施形態では、1
ポートSAW共振子1として基板上の交叉指状電極の両
側に反射器電極を配置した構造を持って説明したが、交
叉指状電極の一方側に一つの反射器電極を設けた構成で
も、特性が劣化するものの、基本的に同様に動作する。
ポートSAW共振子1として基板上の交叉指状電極の両
側に反射器電極を配置した構造を持って説明したが、交
叉指状電極の一方側に一つの反射器電極を設けた構成で
も、特性が劣化するものの、基本的に同様に動作する。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の弾性表面波フィルタによれば、弾性表面波ラチス型フ
ィルタの出力端に、共振周波数を通過帯域に設定し、反
共振周波数を通過帯域よりも減衰対象の高い周波数帯域
に設定した1ポート弾性表面波共振子を直列接続して追
加している。又は、反共振周波数を通過帯域に設定し、
共振周波数を通過帯域よりも減衰対象の低い周波数帯域
に設定した1ポート弾性表面波共振子を並列接続して追
加し、更に、この直列接続及び並列接続を組み合わせた
構成としている。
の弾性表面波フィルタによれば、弾性表面波ラチス型フ
ィルタの出力端に、共振周波数を通過帯域に設定し、反
共振周波数を通過帯域よりも減衰対象の高い周波数帯域
に設定した1ポート弾性表面波共振子を直列接続して追
加している。又は、反共振周波数を通過帯域に設定し、
共振周波数を通過帯域よりも減衰対象の低い周波数帯域
に設定した1ポート弾性表面波共振子を並列接続して追
加し、更に、この直列接続及び並列接続を組み合わせた
構成としている。
【0038】この結果、急峻な伝送特性を有した1ポー
ト弾性表面波共振子の伝送特性によって、通過帯域近傍
の周波数帯域(高い周波数帯域、低い周波数及びこの両
方)で急峻な減衰特性を得ることが出来るようになる。
したがって、例えば、セルラー移動電話システムなどで
隣接周波数(チャネル)からの妨害の除去が、より高精
度に可能になる。また、通過帯域近傍、すなわち、高い
周波数帯域、低い周波数及びこの両方で急峻な減衰特性
を得ることが出来るため、適用する装置の伝送特性(必
要な通過帯域近傍での減衰帯域)を自由に設定できるよ
うになり、装置構成(設計)の自由度が向上する。
ト弾性表面波共振子の伝送特性によって、通過帯域近傍
の周波数帯域(高い周波数帯域、低い周波数及びこの両
方)で急峻な減衰特性を得ることが出来るようになる。
したがって、例えば、セルラー移動電話システムなどで
隣接周波数(チャネル)からの妨害の除去が、より高精
度に可能になる。また、通過帯域近傍、すなわち、高い
周波数帯域、低い周波数及びこの両方で急峻な減衰特性
を得ることが出来るため、適用する装置の伝送特性(必
要な通過帯域近傍での減衰帯域)を自由に設定できるよ
うになり、装置構成(設計)の自由度が向上する。
【図1】本発明の弾性表面波フィルタの第1実施形態に
おける構成を示す回路図である。
おける構成を示す回路図である。
【図2】実施形態にあってSAWラチス型フィルタのリ
アクタンス特性及び伝送特性を示す図である。
アクタンス特性及び伝送特性を示す図である。
【図3】実施形態にあって等価インダクタンス比とパラ
メータの関係を示す図である。
メータの関係を示す図である。
【図4】第1実施形態における伝送特性を示す図であ
る。
る。
【図5】第2実施形態の構成を示す回路図である。
【図6】第2実施形態における伝送特性を示す図であ
る。
る。
【図7】第3実施形態の構成を示す回路図である。
【図8】第3実施形態における伝送特性を示す図であ
る。
る。
【図9】従来例にあって1ポートSAW共振子の構成を
示す上面図である。
示す上面図である。
【図10】従来のSAWラチス型フィルタの構成を示す
回路図である。
回路図である。
【図11】従来のSAWラチス型フィルタの伝送特性を
示す図である。
示す図である。
1,1a〜1f 1ポートSAW共振子 2 交叉指状電極 3,4 反射器電極 RF 高周波信号 R 負荷
Claims (6)
- 【請求項1】 弾性表面波ラチス型フィルタの出力端
に、交叉指状電極の片側又は両側に反射器電極を設けた
1ポート弾性表面波共振子を直列接続し、 この直列接続した1ポート弾性表面波共振子単体の共振
周波数を通過帯域に設定し、かつ、反共振周波数を通過
帯域よりも減衰対象の高い周波数帯域に設定することを
特徴とする弾性表面波フィルタ。 - 【請求項2】 弾性表面波ラチス型フィルタの出力側
に、交叉指状電極の片側又は両側に反射器電極を設けた
1ポート弾性表面波共振子を並列接続し、 この並列接続の1ポート弾性表面波共振子単体の反共振
周波数を通過帯域に設定し、かつ、共振周波数を通過帯
域よりも減衰対象の低い周波数帯域に設定することを特
徴とする弾性表面波フィルタ。 - 【請求項3】 弾性表面波ラチス型フィルタの出力端
に、交叉指状電極の片側又は両側に反射器電極を設けた
第1の1ポート弾性表面波共振子を直列接続し、更に、
弾性表面波ラチス型フィルタの出力側に第2の1ポート
弾性表面波共振子を並列接続し、 この第1の1ポート弾性表面波共振子単体の共振周波数
を通過帯域に設定し、かつ、反共振周波数を通過帯域よ
りも減衰対象の高い周波数帯域に設定する共に、第2の
1ポート弾性表面波共振子単体の共振周波数を通過帯域
に設定し、かつ、反共振周波数を通過帯域よりも減衰対
象の低い周波数帯域に設定することを特徴とする弾性表
面波フィルタ。 - 【請求項4】 前記弾性表面波ラチス型フィルタの出力
端に直列接続する1ポート弾性表面波共振子が、 一つ又は複数の1ポート弾性表面波共振子を直列接続し
た構成であることを特徴とする請求項1又は3記載の弾
性表面波フィルタ。 - 【請求項5】 前記弾性表面波ラチス型フィルタの出力
端に並列接続する1ポート弾性表面波共振子が、 一つ又は複数の1ポート弾性表面波共振子を並列接続し
た構成であることを特徴とする請求項2又は3記載の弾
性表面波フィルタ。 - 【請求項6】 前記請求項1から5のいずれかに記載の
弾性表面波フィルタが、 無線送受信装置の受信系及び/又は送信系に適用される
ことを特徴とする弾性表面波フィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11154331A JP2000349588A (ja) | 1999-06-01 | 1999-06-01 | 弾性表面波フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11154331A JP2000349588A (ja) | 1999-06-01 | 1999-06-01 | 弾性表面波フィルタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000349588A true JP2000349588A (ja) | 2000-12-15 |
Family
ID=15581822
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11154331A Pending JP2000349588A (ja) | 1999-06-01 | 1999-06-01 | 弾性表面波フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000349588A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003056699A1 (de) * | 2001-12-21 | 2003-07-10 | Epcos Ag | Symmetrisch arbeitendes reaktanzfilter |
KR100541895B1 (ko) * | 2001-09-21 | 2006-01-16 | 가부시끼가이샤 도시바 | 고주파 필터 |
US7194247B2 (en) | 2001-09-26 | 2007-03-20 | Nokia Corporation | Dual-channel passband filtering system using acoustic resonators in lattice topology |
-
1999
- 1999-06-01 JP JP11154331A patent/JP2000349588A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100541895B1 (ko) * | 2001-09-21 | 2006-01-16 | 가부시끼가이샤 도시바 | 고주파 필터 |
US7194247B2 (en) | 2001-09-26 | 2007-03-20 | Nokia Corporation | Dual-channel passband filtering system using acoustic resonators in lattice topology |
WO2003056699A1 (de) * | 2001-12-21 | 2003-07-10 | Epcos Ag | Symmetrisch arbeitendes reaktanzfilter |
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