JP2000348887A - 照明装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズを確実に防止できる照明装置を提供す
る。 【解決手段】 商用交流電源ｅからの電力を電源スイッ
チ８でオン、オフする。電源スイッチ８を閉成すると、
整流平滑回路22で整流平滑し、インバータ回路24で電界
効果トランジスタQ1，Q2を高周波動作させて高周波交流
に変換し、蛍光ランプ７を高周波点灯させる。出力配線
16とスイッチ配線15とが近傍に位置しているため、イン
バータ回路24からの高周波が出力配線16とスイッチ配線
15との間の浮遊容量によりスイッチ配線15に漏洩し、高
周波ノイズとしてスイッチ配線15に漏洩するが、ノイズ
フィルタ回路21でインバータ回路24などからの雑音を減
衰し雑音が商用交流電源ｅに戻ることを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、雑音を軽減した照
明装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の照明装置としては、たとえば商用
交流電源に電源スイッチを介して、商用交流電源への雑
音を防止するノイズフィルタ回路、商用交流電源の交流
を整流平滑する整流平滑回路、および、電力変換回路で
あるインバータ回路が縦続に接続され、このインバータ
回路に蛍光ランプが接続されている。

【０００３】また、電源スイッチはスイッチ配線を介し
て商用交流電源およびノイズフィルタ回路に接続され、
蛍光ランプは出力配線を介してインバータ回路に接続さ
れており、蛍光ランプの近傍に電源スイッチが位置して
いる場合には、スイッチ配線および出力配線が隣り合っ
てほぼ平行になる。

【０００４】そして、商用交流電源からの電力を電源ス
イッチでオン、オフし、インバータ回路で高周波に変換
してランプを点灯および消灯させている。

【０００５】また、ノイズフィルタ回路ではインバータ
回路などからの高周波の雑音が商用交流電源に戻ること
を防止している。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来例の場合、出力配線とスイッチ配線とが近傍に位置
すると、インバータ回路からの高周波がランプ配線とス
イッチ配線との間の浮遊容量によりスイッチ配線に漏洩
し、高周波ノイズとしてスイッチ配線を介して商用交流
電源に重畳されてしまう問題を有している。

【０００７】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、ノイズを確実に防止することができる照明装置を提
供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の照明装置
は、ランプが装着される灯具と；灯具を支持するアーム
部と；灯具に設けられた電源スイッチと；商用交流電源
に接続され商用交流電源への雑音を防止するノイズフィ
ルタ回路、および、高周波で動作されるスイッチング手
段を有しノイズフィルタ回路を介して商用交流電源に接
続され商用交流電源の電力を変換してランプに供給しア
ーム部に設けられた電力変換回路を有する電力変換手段
と；この電力変換回路の出力をランプに供給する出力配
線と；電源スイッチをノイズフィルタ回路および電力変
換回路間に接続するスイッチ配線と；ノイズフィルタ回
路を電源に接続する電源線とを具備したもので、電力変
換回路からランプに供給された高周波などに基づく高周
波ノイズが出力配線からスイッチ配線に浮遊容量などに
より漏洩しても、この電源スイッチから商用交流電源に
戻る間にノイズフィルタ回路により高周波ノイズが減衰
されるため、商用交流電源に高周波ノイズなどが漏洩す
ることを防止する。

【０００９】請求項２記載の照明装置は、ランプが装着
される灯具と；灯具を支持するアーム部と；灯具に設け
られた電源スイッチと；商用交流電源に接続され商用交
流電源への雑音を防止するノイズフィルタ回路、交流を
整流平滑する整流平滑回路、および、高周波で動作され
るスイッチング手段を有しノイズフィルタ回路を介して
商用交流電源に接続され商用交流電源の電力を変換して
ランプに供給しアーム部に設けられた電力変換回路が縦
続接続された電力変換手段と；この電力変換回路の出力
をランプに供給する出力配線と；電源スイッチをノイズ
フィルタ回路および整流平滑回路間に接続するスイッチ
配線と；ノイズフィルタ回路を電源に接続する電源線と
を具備したもので、電力変換回路からランプに供給され
た高周波などに基づく高周波ノイズが出力配線からスイ
ッチ配線に浮遊容量などにより漏洩しても、この電源ス
イッチから商用交流電源に戻る間にノイズフィルタ回路
により高周波ノイズが減衰されるため、商用交流電源に
高周波ノイズなどが漏洩することを防止する。

【００１０】請求項３記載の照明装置は、ランプが装着
される灯具と；灯具を支持するアーム部と；灯具に設け
られた電源スイッチと；商用交流電源に接続され商用交
流電源への雑音を防止するノイズフィルタ回路、交流を
整流平滑する整流平滑回路、および、高周波で動作され
るスイッチング手段を有しノイズフィルタ回路を介して
商用交流電源に接続され商用交流電源の電力を変換して
ランプに供給しアーム部に設けられた電力変換回路が縦
続接続された電力変換手段と；この電力変換回路の出力
をランプに供給する出力配線と；電源スイッチを整流平
滑回路に接続するスイッチ配線と；ノイズフィルタ回路
を電源に接続する電源線とを具備したもので、電源スイ
ッチにより電力変換手段への電力の供給をオン、オフ
し、電力変換回路からランプに供給された高周波などに
基づく高周波ノイズが出力配線からスイッチ配線に浮遊
容量などにより漏洩しても、この電源スイッチから商用
交流電源に戻る間にノイズフィルタ回路により高周波ノ
イズが減衰されるため、商用交流電源に高周波ノイズな
どが漏洩することを防止する。

【００１１】請求項４記載の照明装置は、請求項３記載
の照明装置において、電力変換回路は、スイッチング手
段が直列に接続され高圧側のスイッチング手段にランプ
が接続されたハーフブリッジ型で、整流平滑回路は、整
流回路および平滑回路を有し、電源スイッチは、整流回
路の正極および平滑回路の正極間に電源スイッチが接続
されるもので、スイッチング手段が直列に接続され高圧
側のスイッチング手段にランプが接続されたハーフブリ
ッジ型のインバータ回路でも容易に対応可能である。

【００１２】請求項５記載の照明装置は、請求項３記載
の照明装置において、電力変換回路は、スイッチング手
段が直列に接続され基準電位側のスイッチング手段にラ
ンプが接続されたハーフブリッジ型で、整流平滑回路
は、整流回路および平滑回路を有し、電源スイッチは、
整流回路の負極および平滑回路の負極の間に電源スイッ
チが接続されるもので、スイッチング手段が直列に接続
され基準電位側のスイッチング手段にランプが接続され
たハーフブリッジ型のインバータ回路でも容易に対応可
能である。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、本発明の照明装置の一実施
の形態を図面を参照して説明する。

【００１４】図２は照明装置の外観を示す斜視図、図３
は照明装置内の配線を示す説明図で、図２および図３に
示すように、１は照明装置としてのスタンドで、このス
タンド１は基体２を有し、この基体２には中空の柱状の
アーム部３が取り付けられ、このアーム部３の上部には
灯具４がアーム部３に対して交差する方向に取り付けら
れている。また、この灯具４はセード５を有し、このセ
ード５の長手方向の両端にはランプソケット６，６が取
り付けられ、これらランプソケット６，６間には直管型
の蛍光ランプ７が電気的かつ機械的に取り付けられてい
る。さらに、セード５の一端側には電源スイッチ８が装
着されている。

【００１５】また、アーム部３には電力変換手段として
のインバータ装置９が収容され、基体２には電源線11を
介してコンセント12が接続されている。

【００１６】さらに、インバータ装置９はスイッチ配線
15を介して電源スイッチ８に接続されるとともに、出力
配線16を介してランプソケット６，６に接続されてい
る。

【００１７】また、図１はスタンドの電気的構成を示す
配線図で、商用交流電源ｅに電源線11を介してインバー
タ装置９が接続されている。

【００１８】そして、このインバータ装置９は、電源線
11からヒューズＦを介してノイズフィルタ回路21に接続
され、このノイズフィルタ回路21は定電圧素子Z1および
コンデンサC1がヒューズＦを介して商用交流電源ｅに並
列に接続されている。

【００１９】また、ノイズフィルタ回路21はスイッチ配
線15および電源スイッチ８を介して整流平滑手段として
の整流平滑回路22に接続されている。この整流平滑回路
22は、ダイオードD1，D2，D3，D4で構成されたダイオー
ドブリッジの全波整流回路23と、この全波整流回路23の
出力側に接続された平滑回路としての平滑用のコンデン
サC2とを有している。なお、全波整流回路23の負極側が
基準電位となっている。

【００２０】さらに、このコンデンサC2に並列に高周波
電力発生用の電力変換回路としてのハーフブリッジ型の
インバータ回路24が接続され、このインバータ回路24は
電界効果トランジスタQ1および電界効果トランジスタQ2
が高圧側および基準電位側に一対接続されている。ま
た、それぞれの電界効果トランジスタQ1および電界効果
トランジスタQ2のゲートには、制御回路25が接続されて
いる。

【００２１】そして、基準電位側の電界効果トランジス
タQ2には直流カット用のコンデンサC3、チョークコイル
L1および出力配線16を介して蛍光ランプ７のフィラメン
ト8a，8bのそれぞれ一端に接続され、フィラメント8a，
8bの他端間には始動用のコンデンサC4が接続されてい
る。

【００２２】次に、上記実施の形態の動作について説明
する。

【００２３】まず、商用交流電源ｅからの電力を電源ス
イッチ８でオン、オフする。そして、電源スイッチ８が
閉成されると、整流平滑回路22で整流平滑し、インバー
タ回路24で電界効果トランジスタQ1，Q2を高周波動作さ
せて高周波交流に変換し、蛍光ランプ７を高周波点灯さ
せる。

【００２４】また、出力配線16とスイッチ配線15とが近
傍に位置しているため、インバータ回路24からの高周波
が出力配線16とスイッチ配線15との間の浮遊容量により
スイッチ配線15に漏洩し、高周波ノイズとしてスイッチ
配線15に漏洩するが、ノイズフィルタ回路21でインバー
タ回路24などからの雑音を減衰し雑音が商用交流電源ｅ
に戻ることを防止する。

【００２５】なお、ノイズフィルタ回路21は上述のもの
に限らず、能動素子を用いない非アクティブ型のもので
あれば、どのような構成でも同様の効果を奏する。

【００２６】次に、他の実施の形態を図４および図５を
参照して説明する。

【００２７】図４はスタンドの電気的構成を示す配線
図、図５は照明装置内の配線を示す説明図で、図１ない
し図３に示す実施の形態において、ノイズフィルタ回路
21および整流平滑回路22間に電源スイッチ８を設けず
に、整流平滑回路22の全波整流回路23の負極とコンデン
サC2の負極との間を開放し、整流平滑回路22の全波整流
回路23の負極とコンデンサC2の負極すなわち蛍光ランプ
７の基準電位側の間にスイッチ配線15を介して電源スイ
ッチ８を設けたものである。

【００２８】このように電源スイッチ８を配設しても、
図１ないし図３に示す実施の形態と同様に動作する。

【００２９】また、他の実施の形態を図６を参照して説
明する。

【００３０】図６はスタンドの電気的構成を示す配線図
で、この図６に示す実施の形態は、図４および図５に示
す実施の形態において、高圧側の電界効果トランジスタ
Q1に蛍光ランプ７を接続し、整流平滑回路22の全波整流
回路23の正極とコンデンサC2の正極との間を開放し、整
流平滑回路22の全波整流回路23の正極とコンデンサC2の
正極すなわち蛍光ランプ７の高圧側の間にスイッチ配線
15を介して電源スイッチ８を設けたものである。

【００３１】このように電源スイッチ８を配設しても、
図４および図５に示す実施の形態と同様に動作する。

【００３２】

【発明の効果】請求項１記載の照明装置によれば、電力
変換回路からランプに供給された高周波などに基づく高
周波ノイズが出力配線からスイッチ配線に浮遊容量など
により漏洩しても、この電源スイッチから商用交流電源
に戻る間にノイズフィルタ回路により高周波ノイズが減
衰されるため、商用交流電源に高周波ノイズなどが漏洩
することを防止できる。

【００３３】請求項２記載の照明装置によれば、電力変
換回路からランプに供給された高周波などに基づく高周
波ノイズが出力配線からスイッチ配線に浮遊容量などに
より漏洩しても、この電源スイッチから商用交流電源に
戻る間にノイズフィルタ回路により高周波ノイズが減衰
されるため、商用交流電源に高周波ノイズなどが漏洩す
ることを防止できる。

【００３４】請求項３記載の照明装置によれば、電力変
換回路からランプに供給された高周波などに基づく高周
波ノイズが出力配線からスイッチ配線に浮遊容量などに
より漏洩しても、この電源スイッチから商用交流電源に
戻る間にノイズフィルタ回路により高周波ノイズが減衰
されるため、商用交流電源に高周波ノイズなどが漏洩す
ることを防止できる。

【００３５】請求項４記載の照明装置によれば、請求項
３記載の照明装置に加え、スイッチング手段が直列に接
続され高圧側のスイッチング手段にランプが接続された
ハーフブリッジ型のインバータ回路でも容易に対応でき
る。

【００３６】請求項５記載の照明装置によれば、請求項
３記載の照明装置に加え、スイッチング手段が直列に接
続され基準電位側のスイッチング手段にランプが接続さ
れたハーフブリッジ型のインバータ回路でも容易に対応
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態のスタンドの電気的構成
を示す配線図である。

【図２】同上照明装置の外観を示す斜視図である。

【図３】同上照明装置内の配線を示す説明図である。

【図４】同上スタンドの電気的構成を示す配線図であ
る。

【図５】同上図５は照明装置内の配線を示す説明図であ
る。

【図６】同上スタンドの電気的構成を示す配線図であ
る。

【符号の説明】

１ 照明装置としてのスタンド ３ アーム部 ４ 灯具 ７ 蛍光ランプ ８ 電源スイッチ ９ 電力変換手段としてのインバータ装置 11 電源線 15 スイッチ配線 16 出力配線 21 ノイズフィルタ回路 22 整流平滑回路 23 全波整流回路 24 電力変換回路としてのインバータ回路 C2 平滑回路としてのコンデンサ ｅ 商用交流電源

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 垣谷 勉 東京都品川区東品川四丁目３番１号 東芝 ライテック株式会社内 (72)発明者 鈴木 浩史 東京都品川区東品川四丁目３番１号 東芝 ライテック株式会社内 (72)発明者 辻 俊雄 東京都品川区東品川四丁目３番１号 東芝 ライテック株式会社内 Ｆターム(参考） 3K072 AA02 BA03 BB01 BC01 BC03 DB03 FA05 GA02 GB12 GC04 HB03

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ランプが装着される灯具と；灯具を支持
   するアーム部と；灯具に設けられた電源スイッチと；商
   用交流電源に接続され商用交流電源への雑音を防止する
   ノイズフィルタ回路、および、高周波で動作されるスイ
   ッチング手段を有しノイズフィルタ回路を介して商用交
   流電源に接続され商用交流電源の電力を変換してランプ
   に供給しアーム部に設けられた電力変換回路を有する電
   力変換手段と；この電力変換回路の出力をランプに供給
   する出力配線と；電源スイッチをノイズフィルタ回路お
   よび電力変換回路間に接続するスイッチ配線と；ノイズ
   フィルタ回路を電源に接続する電源線と；を具備したこ
   とを特徴とする照明装置。
2. 【請求項２】 ランプが装着される灯具と；灯具を支持
   するアーム部と；灯具に設けられた電源スイッチと；商
   用交流電源に接続され商用交流電源への雑音を防止する
   ノイズフィルタ回路、交流を整流平滑する整流平滑回
   路、および、高周波で動作されるスイッチング手段を有
   しノイズフィルタ回路を介して商用交流電源に接続され
   商用交流電源の電力を変換してランプに供給しアーム部
   に設けられた電力変換回路が縦続接続された電力変換手
   段と；この電力変換回路の出力をランプに供給する出力
   配線と；電源スイッチをノイズフィルタ回路および整流
   平滑回路間に接続するスイッチ配線と；ノイズフィルタ
   回路を電源に接続する電源線と；を具備したことを特徴
   とする照明装置。
3. 【請求項３】 ランプが装着される灯具と；灯具を支持
   するアーム部と；灯具に設けられた電源スイッチと；商
   用交流電源に接続され商用交流電源への雑音を防止する
   ノイズフィルタ回路、交流を整流平滑する整流平滑回
   路、および、高周波で動作されるスイッチング手段を有
   しノイズフィルタ回路を介して商用交流電源に接続され
   商用交流電源の電力を変換してランプに供給しアーム部
   に設けられた電力変換回路が縦続接続された電力変換手
   段と；この電力変換回路の出力をランプに供給する出力
   配線と；電源スイッチを整流平滑回路に接続するスイッ
   チ配線と；ノイズフィルタ回路を電源に接続する電源線
   と；を具備したことを特徴とする照明装置。
4. 【請求項４】 電力変換回路は、スイッチング手段が直
   列に接続され高圧側のスイッチング手段にランプが接続
   されたハーフブリッジ型で、 整流平滑回路は、整流回路および平滑回路を有し、 電源スイッチは、整流回路の正極および平滑回路の正極
   間に電源スイッチが接続されることを特徴とする請求項
   ３記載の照明装置。
5. 【請求項５】 電力変換回路は、スイッチング手段が直
   列に接続され基準電位側のスイッチング手段にランプが
   接続されたハーフブリッジ型で、 整流平滑回路は、整流回路および平滑回路を有し、 電源スイッチは、整流回路の負極および平滑回路の負極
   の間に電源スイッチが接続されることを特徴とする請求
   項３記載の照明装置。