JP2000348428A - 偏重心検出装置および光ディスク装置 - Google Patents

偏重心検出装置および光ディスク装置

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JP2000348428A
JP2000348428A JP15955399A JP15955399A JP2000348428A JP 2000348428 A JP2000348428 A JP 2000348428A JP 15955399 A JP15955399 A JP 15955399A JP 15955399 A JP15955399 A JP 15955399A JP 2000348428 A JP2000348428 A JP 2000348428A
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eccentricity
disk
amount
detecting
focusing lens
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Hiroshige Ishibashi
弘茂 石橋
Yasuhiro Tai
康裕 田井
Masami Shiotani
雅美 塩谷
Hiroyuki Yamaguchi
博之 山口
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏重心の大きいディスクにおいても振動によ
る誤検出、あるいは測定不能となることなく偏重心量の
検出が行えるようにし、偏重心による振動によって生じ
る装置の動作不良、あるいは装置が振動することによる
騒音を解消する。 【解決手段】 ディスク101を回転させた場合に、デ
ィスク101の偏重心により装置固定部104に対して
弾性的に懸架された可動台103が振動することに伴っ
て、可動台103から弾性的に懸架された集束レンズ1
07が振動すことを、可動台103上に設置した集束レ
ンズ位置検出手段115によって計測することにより、
偏重心の大きいディスクにおいても振動による誤検出、
あるいは測定不能とならない偏重心量の検出を可能にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク駆動装置
に搭載され、記録媒体である光ディスクなどにおける偏
重心量を検出するための偏重心検出装置、およびその偏
重心検出装置を搭載した光ディスク装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスク装置における偏重心検
出装置としては、特開平10−143991号公報に記
載されたものが知られている。
【0003】図10は従来の偏重心検出装置を説明する
ための光ディスク装置の概略構成図であり、1001は
情報を記録再生するディスク、1002はディスク10
01を回転させるディスクモータ、1003はディスク
モータ1002を固定している可動台、1004は可動
台1003を弾性的に懸架している装置固定部、100
5はディスクモータ1002を制御するディスクモータ
制御手段、1006は可動台1003に固定されている
ホルダー、1007はホルダー1006に弾性的に懸架
された集束レンズ、1008は集束レンズ1007から
ディスク1001に出射する集束ビームである。
【0004】1009は集束ビーム1008の焦点とデ
ィスク1001の記録面との相対位置を検出する焦点位
置検出手段、1010は焦点位置検出手段1009の出
力信号より集束ビーム1008の焦点をディスク100
1の記録面に対して制御する焦点位置制御手段、101
1はディスク1001上に設けられた溝を集束ビームが
横切ったことを検出する溝横切り信号検出手段、101
2は溝横切り信号検出手段1011の出力信号を計数す
る溝横切り本数計測手段、1013,1014は溝横切
り本数計測手段1012の出力を保持する第1および第
2の記憶手段、1015は第1の記憶手段1013と第
2の記憶手段1014との出力差を演算する減算手段、
1016は減算手段1015の出力が所定の値より大き
い場合、ディスクモータ制御手段1005に指令し、デ
ィスクモータ1002の回転数を切り替える判定手段で
ある。
【0005】焦点位置制御手段1010は、集束レンズ
1007から出射する集束ビーム1008の焦点がディ
スク1001の記録面上に位置するように、焦点位置検
出手段1010の出力信号に基づいて集束レンズ100
7を駆動して制御している。また、ディスクモータ制御
手段1005は、可動台1003に固定されたディスク
モータ1002を駆動し、ディスク1001を回転させ
ている。ここで、ディスク1001の回転より、可動台
1003は弾性的に装置固定部1004に支えられてい
るため、ディスク1001の回転中心に対する重心のず
れ量である偏重心によって可動台1003が振動する。
集束レンズ1007は可動台1003に固定されたホル
ダー1006に弾性的に懸架されており、可動台100
3の振動によって集束レンズ1007が振動する。集束
レンズ1007が振動すると、ディスク1001の記録
面上を集束ビーム1008の焦点が移動し、溝横切り信
号検出手段1011から集束レンズ1001の振動に相
当した溝横切り信号が出力され、溝横切り本数計測手段
1012により横切り本数が計測される。ここで、溝横
切り本数計測手段1012により計測される横切り本数
には、集束レンズ1007の振動によるもの以外に、デ
ィスク1001の中心に対する回転中心のずれである偏
心によるものが含まれている。そのため正確な偏重心量
を測定するためには、溝横切り本数計測手段1012の
計測値よりディスク1001の偏心によるものを除かな
ければならない。
【0006】そのため、まず、ディスク1001の偏重
心による可動台1003の振動が小さい低い回転数によ
りディスク1001を回転させる。このとき、溝横切り
本数計測手段1012が計数する横切り本数には偏重心
によるものはほとんどなく、偏心によるものが支配的と
なる。ディスク1001を低い回転数によって回転させ
たときの溝横切り本数計測手段1012の出力を第1の
記憶手段1013により保持する。
【0007】続いて、ディスクモータ制御手段1005
により高い回転数によってディスク1001を回転させ
る。このとき、溝横切り本数計測手段1012が計数す
る横切り本数は偏心によるものに加えて偏重心による集
束レンズ1007の振動によるものが加わる。ディスク
1001を高い回転によって回転させたときの溝横切り
本数計測手段1012の出力を第2の記憶手段1014
より保持する。
【0008】偏心による横切り本数はディスク1001
の回転数には依存しないため、この偏重心による横切り
本数は、高い回転数によりディスク1001を回転させ
た場合の横切り本数から、低い回転数によりディスク1
001を回転させた場合の横切り本数を減算することに
よって求られる。したがって、第2の記憶手段1014
の出力から第1の記憶手段1013の出力を減算手段1
015により減算することによって偏重心量を測定する
ことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来例に
おいて、溝横切り信号を計数することにより偏重心量を
測定しているため、集束ビームがディスクの記録面に焦
点制御されている必要がある。ところが、偏重心の大き
いディスクを高い回転数により回転させると、偏重心に
よる振動のため、集束ビームの焦点位置がディスク記録
面からずれてしまうことがある。集束ビームの焦点位置
がディスク記録面からずれた状態では、良好な溝横切り
信号が得られず、正しく溝の横断本数を計測することが
できない。また、溝横切り時に焦点制御にもれこむ信号
により、騒音が発生する事は当該業者にとり、既知であ
る。さらに、最悪の場合には、集束ビームの焦点位置制
御が外れ、偏重心の検出が全く不能な状態に陥る。
【0010】本発明は、前記従来の課題を解決するもの
であり、偏重心の大きいディスクにおいても振動による
誤検出、あるいは測定不能とならないように偏重心量の
検出を行うことにより、偏重心による振動によって生じ
る装置の動作不良、および装置の振動による騒音を解消
することを可能にした偏重心検出装置および光ディスク
装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る偏重心検出装置および光ディスク装置
は、ディスクを回転させるディスクモータと、装置固定
部に対して弾性的に懸架されディスクモータが固定され
た可動台と、可動台から弾性的に懸架された集束レンズ
と、可動台と集束レンズとの相対位置を計測する集束レ
ンズ位置検出手段とを設け、ディスクを回転させた場合
にディスクの偏重心によって装置固定部に対して弾性的
に懸架された可動台が振動し、それに伴って可動台から
弾性的に懸架された集束レンズが振動することを集束レ
ンズ位置検出手段によって計測することによりディスク
の偏重心量を測定するものである。
【0012】前記構成によって、可動台と集束レンズと
の相対位置を、集束ビームをディスク上の記録面に出射
することなく集束レンズ位置検出手段により直接計測す
ることができるため、従来例では必須であった焦点位置
制御の動作を必要とせずに偏重心を検出することがで
き、偏重心の大きいディスクにおいても振動により誤検
出あるいは測定不能となることなく偏重心量の検出が行
えるため、偏重心による振動によって生じる装置の動作
不良および騒音を解消することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、ディスクを回転させるディスクモータと、装置固定
部に対して弾性的に懸架され、かつ前記ディスクモータ
が固定された可動台と、前記可動台に弾性的に懸架され
た集束レンズと、前記可動台と前記集束レンズとの相対
位置を計測する集束レンズ位置検出手段とを備え、前記
集束レンズ位置検出手段の出力信号よりディスク回転中
心に対する重心のずれ量である偏重心量を検出するよう
に構成したものであり、この構成によって、焦点位置制
御の必要なしに偏重心を検出することができ、偏重心の
大きいディスクにおいても振動により誤検出、あるいは
測定不能となることなしに偏重心量の検出が行える。
【0014】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の発明において、ディスクモータの回転数を制
御するディスクモータ制御手段を備え、前記ディスクモ
ータ制御手段により、ディスクモータの回転数を可動台
の固有振動周波数および集束レンズの固有振動周波数近
傍と異なる回転数にして、偏重心量を検出するように構
成したものであり、この構成によって、可動台および集
束レンズの固有振動周波数近傍における共振の影響を受
けずに偏重心量の検出を行うことができる。
【0015】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1に記載の発明において、ディスクモータの回転数を制
御するディスクモータ制御手段と、前記ディスクモータ
制御手段により、ディスクモータの回転数を第1の回転
数から第2の回転数まで変化させ、その間の集束レンズ
位置検出手段の出力信号の最大値を検出する最大値検出
手段とを備え、前記最大値検出手段の出力信号に基づい
て偏重心量を検出するように構成したものであり、この
構成によって、ディスクモータの回転数を変化させ、可
動台の固有振動周波数および集束レンズの固有振動周波
数の共振点において検出するため、最大感度で偏重心量
の検出が行える。
【0016】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1または2に記載の発明において、集束レンズ位置検出
手段の出力信号から特定の周波数成分を抽出する周波数
成分抽出手段を備え、前記周波数成分抽出手段の出力信
号に基づいて偏重心量を検出するように構成したもので
あり、この構成によって、モータ回転周波数以外の成分
を除去することで、外部からの振動、あるいは衝撃があ
る場合においても偏重心量の検出を行うことができる。
【0017】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1または3に記載の発明において、集束レンズ位置検出
手段の出力信号に基づいてディスクモータの回転数に応
じた周波数成分を抽出する周波数成分抽出手段と、前記
周波数成分抽出手段の出力信号の最大値を検出する最大
値検出手段とを備え、ディスクモータの回転数を第1の
回転数から第2の回転数まで変化させたとき、最大値検
出手段の出力信号に基づいて偏重心量を検出するように
構成したものであり、この構成によって、ディスクモー
タの回転数を変化させることにより可動台の固有振動周
波数および集束レンズの固有振動周波数の共振点で検出
するため、最大感度で偏重心量の検出を行うことがで
き、かつ外部からの振動、あるいは衝撃がある場合にお
いても偏重心量の検出を行うことができる。
【0018】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
1〜5のいずれか1項に記載の発明において、偏重心量
の検出を、集束レンズから出射される集束ビームのディ
スクに対する焦点位置制御の非動作時に行うものであ
り、この構成によって、焦点位置制御が動作していない
状態においても偏重心量を検出することができる。
【0019】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
1〜6のいずれか1項に記載の発明において、偏重心量
の検出結果を記憶する記憶手段を備えたものであり、こ
の構成によって、記憶情報に基づいて後処理を効果的に
行うことが可能になる。
【0020】本発明の請求項8に記載の発明は、請求項
1〜5のいずれか1項に記載の偏重心検出装置を搭載す
る光ディスク装置であって、偏重心量が所定の値より大
きいか小さいかを判定する判定手段を備え、偏重心量が
所定の値より大きい場合、ディスクモータ制御手段によ
りディスクモータの回転数を請求項1〜5のいずれか1
項記載の偏重心検出装置より出力された出力値が所定の
値より小さくなる回転数まで下げるように構成したもの
であり、この構成によって、偏重心の大きいディスクを
検出した場合、ディスクモータの回転数を下げることに
より偏重心による振動による装置の動作不良、装置が振
動することによる騒音を低減することができる。
【0021】本発明の請求項9に記載の発明は、請求項
1〜5のいずれか1項記載の偏重心検出装置を搭載する
光ディスク装置であって、偏重心量が所定の値より大き
いか小さいかを判定する判定手段を備え、偏重心量が所
定の値より小さい場合、ディスクモータ制御手段により
ディスクモータの回転数を請求項1〜5のいずれか1項
記載の偏重心量検出装置により出力された出力値が所定
の値より大きくならない回転数まで上げるように構成し
たものであり、この構成によって、偏重心の小さいディ
スクを検出した場合、ディスクモータの回転数を上げる
ことにより信号の記録速度あるいは再生速度を上げ、装
置のパフォーマンスを向上させることができる。
【0022】本発明の請求項10に記載の発明は、請求
項1〜5のいずれか1項記載の偏重心検出装置を搭載す
る光ディスク装置であって、集束ビームの焦点とディス
クの記録面との相対位置を検出する焦点位置検出手段
と、前記焦点位置検出手段の出力信号より集束ビームの
焦点をディスクの記録面に対して制御する焦点位置制御
手段と、前記焦点位置制御手段のゲインを変更する焦点
制御ゲイン変更手段と、前記集束ビームとディスクのト
ラックとの位置ずれを検出するトラック位置誤差検出手
段と、前記トラック位置誤差検出手段の出力信号より集
束ビームの焦点がディスクのトラックに追従するように
制御するトラック位置制御手段と、前記トラック位置制
御手段のゲインを変更するトラック位置制御ゲイン変更
手段と、偏重心量が所定の値より大きいか小さいかを判
定する判定手段とを備え、偏重心量が所定の値より大き
い場合、少なくとも前記焦点制御ゲイン変更手段により
焦点位置制御のゲインを上げるか、あるいはトラック位
置制御ゲイン変更手段によりトラック位置制御のゲイン
を上げるように構成したものであり、この構成によっ
て、偏重心の大きいディスクを検出した場合、少なくと
も焦点位置制御のゲインを上げるか、あるいはトラック
位置制御のゲインを上げることより、ディスクの偏重心
による振動による焦点制御、およびトラック位置制御へ
の外乱が抑制されるため、ディスクの偏重心量が大きい
場合においても良好に信号の記録あるいは再生を行うこ
とができる。
【0023】本発明の請求項11に記載の発明は、請求
項8〜10のいずれか1項に記載の発明において、偏重
心量の検出を焦点位置制御の非動作時に行うものであ
り、この構成によって、焦点位置制御が動作していない
状態においても偏重心量を検出することができる。
【0024】本発明の請求項12に記載の発明は、請求
項8〜10のいずれか1項に記載の発明において、請求
項1〜5のいずれか1項記載の偏重心検出装置における
検出結果を記憶する記憶手段を備え、前記記憶手段の出
力が所定の値より大きいか小さいかを判定し、その判定
結果に応じて動作制御を行うものであり、この構成によ
って、偏重心量を検出するための時間を短縮することが
できる。
【0025】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図9を参照して説明する。
【0026】図1は本発明の第1実施形態を説明するた
めの光ディスク装置の概略構成図である。
【0027】図1において、101は情報を記録再生す
るディスク、102はディスク101を回転させるディ
スクモータ、103はディスクモータ102を固定して
いる可動台、104は可動台103を弾性的に懸架して
いる装置固定部、105はディスクモータ102を制御
するディスクモータ制御手段、106は可動台103に
固定されているホルダー、107はホルダー106に弾
性的に懸架されている集束レンズ、108は集束レンズ
107から出射される集束ビーム、109は集束ビーム
108の焦点とディスク101の記録面との相対位置を
検出する焦点位置検出手段、110は、焦点位置検出手
段109の出力信号に基づいて、常に集束ビーム108
の焦点がディスク101の記録面に位置するように焦点
位置制御を行う焦点位置制御手段、111は焦点位置制
御のゲインを変更する焦点制御ゲイン変更手段、112
は集束ビーム108とディスク101のトラックとの位
置ずれを検出するトラック位置誤差検出手段、113
は、トラック位置誤差検出手段112の出力信号に基づ
いて、常に集束ビーム108の焦点をディスク101の
トラックに追従するようにトラック位置制御を行うトラ
ック位置制御手段、114はトラック位置制御のゲイン
を変更するトラック位置制御ゲイン変更手段である。
【0028】115は、集束レンズ107と可動台10
3におけるディスク101の面に平行かつディスク10
1の半径方向の相対位置を計測する集束レンズ位置検出
手段であり、光出射手段116および光検出手段117
より構成されている。光出射手段116および光検出手
段117は共に可動台103上に固定され、可動台10
3と一体となって動作する。光出射手段116は集束レ
ンズ107に向けてディスク101の面に平行かつディ
スク101の半径方向に光を出射し、光検出手段117
は光出射手段116が集束レンズ107に向けて出射し
た光の反射光を受光する。光出射手段116は常に略一
定の光量を出射し、光出射手段116から出射した光
は、集束レンズ107における一定の反射率を有する側
面で反射される。このときの集束レンズ107と集束レ
ンズ位置検出手段115との相対位置と光検出手段11
7の受光する光量との関係を図4に示す。
【0029】図4のように、集束レンズ107が集束レ
ンズ位置検出手段115に近づくと、光検出手段117
の受光する光量が増加し、逆に、集束レンズ107が集
束レンズ位置検出手段115に遠ざかると、光検出手段
117の受光する光量が減少する。よって、集束レンズ
107からの反射光を光検出手段117で受光する光量
によって観察することにより、集束レンズ107と可動
台103のディスク半径方向との相対位置を検出するこ
とができる。
【0030】さらに図1において、118は光検出手段
117の信号の出力レベルを測定する信号レベル検出手
段、120は信号レベル検出手段118の出力を記憶す
る記憶手段、119は信号レベル検出手段118あるい
は記憶手段120の出力が所定の値より大きいか小さい
かを判定する判定手段である。判定手段119は、ディ
スクモータ制御手段105と焦点制御ゲイン変更手段1
11とトラック位置制御ゲイン変更手段114とに接続
されており、判定結果に応じて、ディスクモータ制御手
段105,焦点制御ゲイン変更手段111,トラック位
置制御ゲイン変更手段114に指令を送り、ディスクモ
ータの回転数,焦点位置制御のゲイン、およびトラック
位置制御のゲインの変更を行う。
【0031】次に、第1実施形態における偏重心検出装
置を説明する。
【0032】ディスクモータ制御手段105は、可動台
103に固定されたディスクモータ102を駆動し、デ
ィスク101を所定の回転数に回転させる。ディスク1
01の回転により可動台103は弾性的に装置固定部1
04に支えられているため、ディスクの101の回転中
心に対する重心のずれ量である偏重心によって可動台1
03が振動する。集束レンズ107は可動台103に固
定されたホルダー106に弾性的に懸架されているた
め、可動台104の振動によって集束レンズ107が振
動する。
【0033】集束レンズ107の振動量は、可動台10
3に固定された光出射手段116が集束レンズ107に
向けてディスク101面に対して平行かつディスク10
1の中心方向に出射した光の反射光を、同じく可動台1
03に固定された光検出手段117より受光することに
より検出され、また光検出手段117の出力信号のレベ
ルを信号レベル検出手段118より検出することにより
偏重心量が検出される。
【0034】ここで、ディスクモータ102の回転数が
可動台103の固有振動周波数に近い場合、可動台10
3がディスクモータ102の回転により共振して大きく
振動する場合がある。特に共振のQ値が大きい場合は可
動台103の共振が顕著になり、可動台103の固有振
動周波数が装置間でばらつく場合にはディスクモータ1
02の回転数と固有振動周波数の差の大小によって、信
号レベル検出手段118の検出する測定結果にばらつき
が生じる。その場合には、例えばディスクモータ102
の回転数を可動台103の固有振動周波数近傍と異なる
回転数にすることにより可動台103の共振が抑えら
れ、正確な偏重心検出を行うことができる。
【0035】同様に、ディスクモータ102の回転数が
集束レンズ107の固有振動周波数に近い場合、集束レ
ンズ107がディスクモータ102の回転により共振し
て大きく振動する場合がある。特に共振のQ値が大きい
場合は集束レンズ107の共振が顕著になり、集束レン
ズ107の固有振動周波数が装置間でばらつく場合には
ディスクモータ102の回転数と集束レンズ107の固
有振動周波数の差の大小によって、同じく測定結果にば
らつきが生じる。その場合には、例えばディスクモータ
102の回転数を集束レンズ107の固有振動周波数近
傍と異なる回転数にすることにより集束レンズ107の
共振が抑えられ、正確な偏重心検出を行うことができ
る。
【0036】続いて、判定手段119は信号レベル検出
手段118の出力を所定の値と比較する。信号レベル検
出手段118の出力が所定の値より大きい場合、判定手
段119はディスクモータ制御手段105に指令を送り
ディスクモータ102の回転数を信号レベル検出手段1
18の出力値が所定の値より小さくなる回転数まで下げ
る。ディスクモータ102の回転数を下げることによっ
て、ディスク101の偏重心による振動が低減され、装
置の動作不良、あるいは装置が振動することによる騒音
の発生を防止することができる。
【0037】また、信号レベル検出手段118の出力が
所定の値より小さい場合、判定手段119はディスクモ
ータ制御手段105に指令を送り、ディスクモータ10
2の回転数を信号レベル検出手段118の出力値が所定
の値より大きくならない回転数まで上げる。ディスクモ
ータ102の回転数を上げることにより、ディスク10
1への信号の記録速度あるいは再生速度を上げることが
でき、装置のパフォーマンスが向上する。
【0038】なお、前記説明において、信号レベル検出
手段118の出力が所定の値より大きい場合と小さい場
合の両方においてディスクモータ102の回転数を変更
した例を説明したが、これは、いずれか一方のみ実施す
るようにしてもよい。
【0039】さらに、信号レベル検出手段118の出力
が所定の値より大きい場合、判定手段119は焦点制御
ゲイン変更手段111に指令を送り焦点制御のゲインを
上げ、トラック位置制御ゲイン変更手段114に指令を
送りトラック位置制御のゲインを上げる。焦点制御,ト
ラック位置制御のゲインを上げることによりディスク1
01の偏重心による振動による焦点制御,トラック位置
制御への外乱が抑制され、ディスク101の偏重心量が
大きい場合においても良好に信号の記録あるいは再生を
行うことができる。
【0040】また、第1実施形態では、可動台103上
に、集束レンズ107を弾性的に懸架し、集束レンズ位
置検出手段115を固定する構成にして偏重心量を検出
するようにしたが、可動台103上にねじ送り機構,ラ
ックとピニオンによって連結されている移送台をディス
クの面に平行かつ半径方向に移動することが可能である
ように設置し、その移送台に集束レンズ107を弾性的
に懸架し、また集束レンズ位置検出手段115を移送台
上に固定した場合でも有効である。
【0041】この構成において、ディスク101の偏重
心による振動は、可動台103を通じて、ねじ送り機
構,ラックとピニオンを通じて移送台に伝わり、移送台
上に弾性的に懸架された集束レンズ107が振動する。
この偏重心による集束レンズ107の振動を移送台に固
定された集束レンズ位置検出手段115により検出する
ことによって偏重心量を検出することが可能である。可
動台103上に移送台をディスク101の面に平行かつ
半径方向に移動可能なリニアモータによって構成した場
合でも同様に有効である。リニアモータは、例えばラッ
クとピニオンなどと異なり、ディスク半径方向に対して
位置保持機構を持たず、自由に摺動可能な構造である
が、位置制御などによって制御的保持力を付与すること
により、偏重心による振動の検出可能である。以下この
場合について詳説する。
【0042】可動台103に図5(a)に示すような位
相が互いに90度ずれたスリットAおよびスリットBが
並べられたガラス板を移送台の移動方向に設置する。一
方、移送台にはガラス板のスリットAおよびスリットB
両方に向かって光を出射するLED(発光ダイオード)
と、ガラスの2つのスリットを透過した光をそれぞれ検
出する光検出器とをガラス板を挟んで2個設置する。
【0043】リニアモータにより移送台がディスク半径
方向の一方の向き、例えば外周向きに等速度で移動した
ときのスリットAおよびスリットBに設置された光検出
器からの出力信号を図5(b)に示す。スリットAから
の出力信号の数を計数することにより可動台103に対
する移送台の相対位置を検出する。
【0044】可動台103に対する移送台の相対位置の
検出装置を図6,図7および図8を用いて説明する。図
6におけるA,Bの信号は、移送台が外周方向に移動
後、折り返して内周方向に向きを変えた場合のスリット
Aに設置された光検出器およびスリットBに設置された
光検出器からの出力信号であり、図6のCの信号は、
A,Bの信号を図7における回路1のDフリップフロッ
プのデータ端子Xおよびクロック端子Yにそれぞれ入力
したときの出力端子Zの位置における信号であって、A
の信号の立ち上がりエッジでBの信号をラッチすること
によりCの信号を得ることができる。
【0045】したがって、Cの信号は移送台が外周方向
に移動した場合はHighとなり、内周方向に移動した
場合はLowとなる。このCの信号を図7に示すような
回路2のアップダウンカウンタに入力し、Aの信号のエ
ッジでCの信号を計数する。アップダウンカウンタは移
送台が外周に移動した場合Cの信号がHighのためA
の信号のエッジ数を加算し、また内周に移動した場合C
の信号がLowのためAの信号のエッジ数を減算する。
よって、可動台に対して移送台が外周にある場合はアッ
プダウンカウンタの値は大きくなり、内周にある場合は
小さくなる。可動台に対する移送台の相対位置に対する
アップダウンカウンタの計数値を示す図8に示すよう
に、求められた可動台103に対する移送台の位置が目
標位置となるようにリニアモータを駆動することによっ
て、移送台を可動台103に対する所望の位置に保持す
る位置制御を行うことができる。
【0046】このように可動台103に対して移送台が
位置制御された状態において、ディスクの偏重心によっ
て可動台103が振動した場合、振動による可動台10
3の移動に移送台が追従するようにリニアモータが位置
制御され、可動台103の振動が移送台に伝わる。移送
台が振動すると、移送台に弾性的に懸架された集束レン
ズ107は振動し、移送台上に固定された集束レンズ位
置検出手段115により集束レンズ107の振動を検出
することによって、偏重心量の検出が可能である。
【0047】また、第1実施形態では、集束レンズ位置
検出手段115を光出射手段116と光検出手段117
とにより構成したが、集束レンズ107にマグネットを
設け、また移送台にホール素子に代表される磁気検出器
を設置しても同様の効果を発揮する。この場合、マグネ
ットはマグネットからの磁界がホール素子に出射される
ように集束レンズ107に取り付けられ、またホール素
子はマグネットからの磁界が入力されるように移送台に
取り付けられる。
【0048】集束レンズ107と移送台との相対距離と
ホール素子の検出電圧の関係を図9に示す。図9に示さ
れるように、ホール素子は磁束の量に応じて電圧を発生
させる素子であり、集束レンズ107がホール素子に近
づいたとき、マグネットからの磁気が強くなることによ
り、ホール素子の検出電圧が大きくなり、一方、集束レ
ンズ107がホール素子から離れたとき、マグネットか
らの磁気が弱くなることにより、ホール素子の検出電圧
が小さくなる。このように集束レンズ107に取り付け
られたマグネットからの磁束の量の変化を可動台10
3、または移送台に設置されたホール素子により検出す
ることにより偏重心の検出を行うことが可能である。な
お、磁気の検出のためにホール素子を用いたが、コイル
を用いてもホール素子と同様な検出を行うことが可能で
ある。また、ディスク101の偏重心量の検出を一度行
った場合、その検出結果である信号レベル検出手段11
8の出力を記憶手段120に記憶しておき、ディスク1
01の変更がない間は、以降の偏重心の判定を記憶手段
120の出力に基づいて行うことにより、装置起動にお
ける偏重心量の検出時間が短縮され、装置起動時間を短
縮することが可能である。
【0049】以上のように第1実施形態によれば、可動
台103と集束レンズ107との相対位置を、集束ビー
ムをディスク上の記録面に出射することなく集束レンズ
位置検出手段115によって直接計測することができる
ため、焦点位置制御が動作していない状態においても偏
重心を検出することができ、偏重心の大きいディスクに
おいても振動による誤検出、あるいは測定不能となるこ
となく偏重心量の検出を行うことができるため、偏重心
による振動によって生じる装置の動作不良、あるいは装
置が振動することによる騒音を解消することができる。
【0050】図2は本発明の第2実施形態を説明するた
めの光ディスク装置の構成図である。
【0051】図2において、201は情報を記録再生す
るディスク、202はディスク201を回転させるディ
スクモータ、203はディスクモータ202を固定して
る可動台、204は可動台203を弾性的に懸架してい
る装置固定部、205はディスクモータ202を制御す
るディスクモータ制御手段、206は可動台203に固
定されているホルダー、207はホルダー206に弾性
的に懸架されている集束レンズ、208は集束レンズ2
07から出射される集束ビーム、209は集束ビーム2
08の焦点とディスク201の記録面との相対位置を検
出する焦点位置検出手段、210は焦点位置検出手段2
09の出力信号に基づいて集束ビーム208の焦点をデ
ィスク201の記録面に対して制御する焦点位置制御手
段、211は焦点位置制御のゲインを変更する焦点制御
ゲイン変更手段、212は集束ビーム208とディスク
201のトラックとの位置ずれを検出するトラック位置
誤差検出手段、213は、トラック位置誤差検出手段2
12の出力信号に基づいて、集束ビーム208の焦点を
ディスク201のトラックに追従するように制御するト
ラック位置制御手段、214はトラック位置制御のゲイ
ンを変更するトラック位置制御ゲイン変更手段、216
は集束レンズ207に向けてディスク201の面に平行
かつディスク201の中心方向に光を出射する光出射手
段、217は光出射手段216が集束レンズ207に向
けて出射した光の反射光を受光する光検出手段、215
は集束レンズ207のディスク201の面に平行かつデ
ィスク201の中心方向の位置を計測する集束レンズ位
置検出手段であり、光出射手段216と光検出手段21
7とにより構成されている。
【0052】218は光検出手段217の信号のレベル
を測定する信号レベル検出手段、219は信号レベル検
出手段218の最大値を検出する最大値検出手段、22
1は最大値検出手段219の出力を記憶する記憶手段、
220は最大値検出手段219あるいは記憶手段221
の出力が所定の値より大きいか小さいかを判定する判定
手段である。判定手段220は、ディスクモータ制御手
段205と焦点制御ゲイン変更手段211とトラック位
置制御ゲイン変更手段214とに接続されており、判定
結果に応じて、ディスクモータ制御手段205,焦点制
御ゲイン変更手段211,トラック位置制御ゲイン変更
手段214に指令を送り、ディスクモータの回転数,焦
点位置制御のゲイン、およびトラック位置制御のゲイン
の変更を行う。
【0053】次に、第2実施形態における偏重心検出装
置を説明する。
【0054】ディスクモータ制御手段205は、可動台
203に固定されたディスクモータ202を駆動し、デ
ィスク201を第1の回転数から第2の回転数まで回転
させる。ディスク201の回転より、可動台203は弾
性的に装置固定部204に支えられているため、ディス
クの201の回転中心に対する重心のずれ量である偏重
心によって可動台203が振動する。集束レンズ207
は可動台203に固定されたホルダー206に弾性的に
懸架されているため、可動台204の振動によって集束
レンズ207が振動する。集束レンズ207の振動量は
可動台203に固定された光出射手段216が集束レン
ズ207に向けてディスク面に対して平行な方向に出射
した光の反射光を、可動台203に固定された光検出手
段217により受光することにより検出され、光検出手
段217の出力信号のレベルを信号レベル検出手段21
8によって測定する。
【0055】ここで、ディスクモータ202の回転数が
第1の回転数から、可動台103の固有振動周波数およ
び集束レンズ207の固有振動周波数を通過する第2の
回転数になるまでの間、信号レベル検出手段218の出
力の最大値を最大値検出手段219により計測する。デ
ィスクモータ202の回転数が常に可動台203および
集束レンズ207の固有振動周波数を通過するため、信
号レベル検出手段218の出力の最大値を最大値検出手
段219により計測することによって、集束レンズ20
7の振動量の極大値を検出することができ、可動台20
3および集束レンズ207の固有振動周波数が装置間で
ばらついた場合でも、常に正確な偏重心量を測定するこ
とができる。
【0056】また、ディスクモータ202を第1の回転
数から第2の回転数に変化させている間に、偏重心量を
検出することができるため、偏重心量の検出に特別な時
間を必要とせず、装置を起動する時間を短縮する事が可
能である。
【0057】さらに、第2実施形態では、集束レンズ位
置検出手段215を光出射手段216と光検出手段21
7とにより構成するとしたが、集束レンズ207にマグ
ネットを設け、また可動台203に磁気検出器を設置す
る構成にして、マグネットからの磁気変動を磁気検出器
により検出することによって、偏重心の検出を行うこと
もできる。
【0058】続いて、判定手段220は最大値検出手段
219の出力を所定の値と比較する。最大値検出手段2
19の出力が所定の値より大きい場合、判定手段220
はディスクモータ制御手段205に指令を送り、ディス
クモータ202の回転数を下げる。ディスクモータ20
2の回転数を下げることによって、ディスク201の偏
重心による振動が低減され、装置の動作不良、あるいは
装置が振動することによる騒音の発生を防止する。
【0059】また、最大値検出手段219の出力が所定
の値より小さい場合、判定手段220はディスクモータ
制御手段205に指令を送り、ディスクモータ202の
回転数を上げる。ディスクモータ202の回転数を上げ
ることによりディスク201への信号の記録速度あるい
は再生速度を上げることができ、装置のパフォーマンス
が向上する。
【0060】なお、前記説明において、最大値検出手段
219の出力が所定の値より大きい場合と小さい場合の
両方においてディスクモータ202の回転数を変更した
例を説明したが、これは、いずれか一方のみ実施するよ
うにしてもよい。
【0061】さらに、最大値検出手段219の出力が所
定の値より大きい場合、判定手段220は焦点制御ゲイ
ン変更手段211に指令を送り焦点制御のゲインを上
げ、トラック位置制御ゲイン変更手段214に指令を送
りトラック位置制御のゲインを上げる。焦点制御,トラ
ック位置制御のゲインを上げることにより、ディスク2
01の偏重心による振動による焦点制御,トラック位置
制御への外乱が抑制され、ディスク201の偏重心量が
大きい場合においても、良好に信号の記録あるいは再生
を行うことができる。
【0062】また、ディスク201の偏重心量の検出を
一度行った場合、その検出結果である信号レベル検出手
段218の出力を記憶手段221に記憶しておき、ディ
スク201の交換や変更がない間は、以降の偏重心の判
定を記憶手段221の出力に基づいて行うことにより、
装置起動における偏重心量の検出時間が短縮され、装置
起動時間を短縮することが可能である。
【0063】以上のように、第2実施形態によれば、可
動台203と集束レンズ207の相対位置を集束ビーム
をディスク上の記録面に出射することなく集束レンズ位
置検出手段215により直接計測することができるた
め、焦点位置制御が動作していない状態においても偏重
心を検出することができ、偏重心の大きいディスクにお
いても振動により誤検出、あるいは測定不能となること
なく偏重心量の検出を行うことができ、偏重心による振
動による装置の動作不良、あるいは装置が振動すること
による騒音を解消できる。また可動台203および集束
レンズ207の固有振動周波数が装置間でばらついた場
合でも、ディスクモータ202の回転数が常に可動台2
03および集束レンズ207の固有振動周波数を通過す
るため、常に正確な偏重心量を測定することができる。
【0064】図3は本発明の第3実施形態を説明するた
めの光ディスク装置の概略構成図である。
【0065】図3において、301は情報を記録再生す
るディスク、302はディスク301を回転させるディ
スクモータ、303はディスクモータ302を固定して
いる可動台、304は可動台303を弾性的に懸架して
いる装置固定部、305はディスクモータ302を制御
するディスクモータ制御手段、306は可動台303に
固定されているホルダー、307はホルダー306に弾
性的に懸架されている集束レンズ、308は集束レンズ
307から出射される集束ビーム、309は集束ビーム
308の焦点とディスク301の記録面との相対位置を
検出する焦点位置検出手段、310は、焦点位置検出手
段309の出力信号に基づいて、集束ビーム308の焦
点をディスク301の記録面に対して制御する焦点位置
制御手段、311は焦点位置制御のゲインを変更する焦
点制御ゲイン変更手段、312は集束ビーム308とデ
ィスク301のトラックとの位置ずれを検出するトラッ
ク位置誤差検出手段、313はトラック位置誤差検出手
段312の出力信号より集束ビーム308の焦点をディ
スク301のトラックに追従するように制御するトラッ
ク位置制御手段、314はトラック位置制御のゲインを
変更するトラック位置制御ゲイン変更手段、316は集
束レンズ307に向けてディスク301の面に平行かつ
ディスク301の中心方向に光を出射する光出射手段、
317は光出射手段316が集束レンズ307に向けて
出射した光の反射光を受光する光検出手段、315は集
束レンズ307のディスク301に平行な方向の位置を
計測する集束レンズ位置検出手段であり、集束レンズ位
置検出手段315は光出射手段316と光検出手段31
7とにより構成されている。
【0066】318は光検出手段317の出力に基づい
てディスクモータ302の回転周波数と同じ周波数成分
を抽出する周波数成分抽出手段、319は周波数成分抽
出手段318の信号のレベルを計測する信号レベル検出
手段、321は信号レベル検出手段319の出力を記憶
する記憶手段、320は信号レベル検出手段319ある
いは記憶手段321の出力が所定の値より大きいか小さ
いかを判定する判定手段である。判定手段320は、デ
ィスクモータ制御手段305と焦点制御ゲイン変更手段
311とトラック位置制御ゲイン変更手段314とに接
続されており、判定結果に応じて、ディスクモータ制御
手段305,焦点制御ゲイン変更手段311,トラック
位置制御ゲイン変更手段314に指令を送り、ディスク
モータの回転数,焦点位置制御のゲイン、およびトラッ
ク位置制御のゲインの変更を行う。
【0067】次に、第3実施形態における偏重心検出装
置を説明する。
【0068】ディスクモータ制御手段305は可動台3
03に固定されたディスクモータ302を駆動し、ディ
スク301を回転させる。ディスク301の回転によ
り、可動台303は弾性的に装置固定部304に支えら
れているため、ディスクの301の回転中心に対する重
心のずれ量である偏重心によって可動台303が振動す
る。集束レンズ307は可動台303に固定されたホル
ダー306に弾性的に懸架されているため、可動台30
4の振動によって集束レンズ307が振動する。集束レ
ンズ307の振動量は可動台303に固定された光出射
手段316が集束レンズ307に向けて出射した光の反
射光を、可動台303に固定された光検出手段317に
より受光することで検出される。光検出手段317によ
って検出された集束レンズ307の振動量は周波数成分
抽出手段318によってディスクモータ302の回転周
波数と同じ周波数成分が抽出され、周波数成分抽出手段
318の出力信号を信号レベル検出手段319によって
検出することにより偏重心量が検出される。
【0069】ここで偏重心量測定中に装置外部から振動
あるいは衝撃などの外乱が加わった場合、集束レンズ3
07は振動あるいは衝撃などの外乱により振動するが、
偏重心による集束レンズ307の振動はディスクモータ
302の回転周波数成分と同じであるため、光検出手段
317の出力信号から周波数成分抽出手段318により
ディスクモータ302の回転周波数と同じ周波数成分を
抽出することによって、外部からの振動あるいは衝撃な
どの外乱による影響がなく偏重心量を測定することがで
きる。
【0070】なお、第3実施形態では、集束レンズ位置
検出手段315を光出射手段316と光検出手段317
とによって構成するとしたが、集束レンズ307にマグ
ネットを設け、また可動台303に磁気検出器を設置す
る構成にし、マグネットからの磁気変動を磁気検出器に
より検出することによって、偏重心の検出を行うことも
できる。
【0071】続いて、判定手段320は信号レベル検出
手段319の出力を所定の値と比較する。信号レベル検
出手段319の出力が所定の値より大きい場合、判定手
段320はディスクモータ制御手段305に指令を送
り、ディスクモータ302の回転数を下げる。ディスク
モータ302の回転数を下げることによって、ディスク
301の偏重心による振動が低減され、装置の動作不
良、あるいは装置が振動することによる騒音の発生を防
止することができる。
【0072】また、信号レベル検出手段319の出力が
所定の値より小さい場合、判定手段320はディスクモ
ータ制御手段305に指令を送り、ディスクモータ30
2の回転数を上げる。ディスクモータ302の回転数を
上げることにより、信号の記録速度あるいは再生速度を
上げることができるため、装置のパフォーマンスが向上
する。
【0073】なお、前記説明においては、信号レベル検
出手段319の出力が所定の値より大きい場合と小さい
場合の両方において、ディスクモータ302の回転数を
変更する例を説明したが、これは、いずれか一方のみ実
施するようにしてもよい。
【0074】さらに、信号レベル検出手段319の出力
が所定の値より大きい場合、判定手段320は焦点制御
ゲイン変更手段311に指令を送り、焦点制御のゲイン
を上げ、トラック位置制御ゲイン変更手段314に指令
を送り、トラック位置制御のゲインを上げる。焦点制
御,トラック位置制御のゲインを上げることにより、デ
ィスク301の偏重心による振動による焦点制御,トラ
ック位置制御への外乱が抑制され、ディスク301の偏
重心量が大きい場合においても良好に信号の記録あるい
は再生を行うことができる。
【0075】また、ディスク301の偏重心量の検出を
一度行った場合、その検出結果である信号レベル検出手
段319の出力を記憶手段321に記憶しておき、ディ
スク301の交換や変更がない間は、以降の偏重心の判
定を記憶手段321の出力より行うことにより、装置起
動における偏重心量の検出時間が短縮され、装置起動時
間を短縮することが可能である。
【0076】以上のように、第3実施形態によれば、可
動台303と集束レンズ307の相対位置を、集束ビー
ムをディスク上の記録面に出射することなく集束レンズ
位置検出手段315により直接計測することができるた
め、焦点位置制御が動作していない状態においても偏重
心を検出することができ、偏重心の大きいディスクにお
いても振動により誤検出、あるいは測定不能となること
なく偏重心量の検出を行うことができるため、偏重心に
よる振動による装置の動作不良、あるいは装置が振動す
ることによる騒音を解消することができる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
可動台と集束レンズの相対位置を、集束ビームをディス
ク上の記録面に出射することなく集束レンズ位置検出手
段により直接計測することができるため、焦点位置制御
を必要とすることなく偏重心を検出することができ、偏
重心の大きいディスクにおいても振動による誤検出、あ
るいは測定不能となることなく偏重心量の検出が行うこ
とができるため、偏重心による振動によって生じる装置
の動作不良、あるいは装置が振動することによる騒音を
解消できるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を説明するための光ディ
スク装置の概略構成図
【図2】本発明の第2実施形態を説明するための光ディ
スク装置の概略構成図
【図3】本発明の第3実施形態を説明するための光ディ
スク装置の概略構成図
【図4】本実施形態における集束レンズの相対位置と光
検出手段の受光量との関係図
【図5】本実施形態における可動台に対する移送台の位
置と光検出器の出力信号を示す図
【図6】本実施形態における移送台が移動するときの移
動方向を示す図
【図7】本実施形態における可動台に対する移送台の位
置を計数する回路を示す図
【図8】本実施形態における可動台に対する移送台の位
置とアップダウンカウンタの計数値との関係図
【図9】本実施形態における集束レンズの相対位置とホ
ール素子の検出電圧との関係図
【図10】従来の偏重心検出装置の概略構成図
【符号の説明】
101,201,301 ディスク 102,202,302 ディスクモータ 103,203,303 可動台 104,204,304 装置固定部 105,204,304 ディスクモータ制御手段 106,206,306 ホルダー 107,207,307 集束レンズ 108,208,308 集束ビーム 109,209,309 焦点位置検出手段 110,210,310 焦点位置制御手段 111,211,311 焦点制御ゲイン変更手段 112,212,312 トラック位置誤差検出手段 113,213,313 トラック位置制御手段 114,214,314 トラック位置制御ゲイン変更
手段 115,215,315 レンズ位置検出手段 116,216,316 光出射手段 117,217,317 光検出手段 118,218,319 信号レベル検出手段 119,220,320 判定手段 120,221,321 記憶手段 219 最大値検出手段 318 周波数成分抽出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩谷 雅美 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山口 博之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D109 DA01 KA20 KB05 KB23 KB31 KD46 KD47 KD49 5D118 AA19 AA23 BA01 BF02 BF03 CA02 CA11 CA13 CB01 CD12 CF25 CF30

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクを回転させるディスクモータ
    と、装置固定部に対して弾性的に懸架され、かつ前記デ
    ィスクモータが固定された可動台と、前記可動台に弾性
    的に懸架された集束レンズと、前記可動台と前記集束レ
    ンズとの相対位置を計測する集束レンズ位置検出手段と
    を備え、前記集束レンズ位置検出手段の出力信号に基づ
    いてディスク回転中心に対する重心のずれ量である偏重
    心量を検出するように構成したことを特徴とする偏重心
    検出装置。
  2. 【請求項2】 ディスクモータの回転数を制御するディ
    スクモータ制御手段を備え、前記ディスクモータ制御手
    段により、ディスクモータの回転数を可動台の固有振動
    周波数および集束レンズの固有振動周波数近傍と異なる
    回転数にして、偏重心量を検出することを特徴とする請
    求項1記載の偏重心検出装置。
  3. 【請求項3】 ディスクモータの回転数を制御するディ
    スクモータ制御手段と、前記ディスクモータ制御手段に
    より、ディスクモータの回転数を第1の回転数から第2
    の回転数まで変化させ、その間の前記集束レンズ位置検
    出手段の出力信号の最大値を検出する最大値検出手段と
    を備え、前記最大値検出手段の出力信号に基づいて偏重
    心量を検出することを特徴とする請求項1記載の偏重心
    検出装置。
  4. 【請求項4】 前記集束レンズ位置検出手段の出力信号
    により特定の周波数成分を抽出する周波数成分抽出手段
    を備え、前記周波数成分抽出手段の出力信号に基づいて
    偏重心量を検出することを特徴とする請求項1または2
    記載の偏重心検出装置。
  5. 【請求項5】 集束レンズ位置検出手段の出力信号によ
    りディスクモータの回転数に応じた周波数成分を抽出す
    る周波数成分抽出手段と、前記周波数成分抽出手段の出
    力信号の最大値を検出する最大値検出手段とを備え、デ
    ィスクモータの回転数を第1の回転数から第2の回転数
    まで変化させたとき、前記最大値検出手段の出力信号に
    基づいて偏重心量を検出することを特徴とする請求項1
    または3記載の偏重心検出装置。
  6. 【請求項6】 偏重心量の検出を、集束レンズから出射
    される集束ビームのディスクに対する焦点位置制御の非
    動作時に行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    1項記載の偏重心検出装置。
  7. 【請求項7】 偏重心量の検出結果を記憶する記憶手段
    を備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項
    記載の偏重心検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜5のいずれか1項記載の偏重
    心検出装置を搭載する光ディスク装置であって、偏重心
    量が所定の値より大きいか小さいかを判定する判定手段
    を備え、偏重心量が所定の値より大きい場合、ディスク
    モータ制御手段によりディスクモータの回転数を請求項
    1〜5記載のいずれか1項記載の偏重心量検出装置より
    出力される出力値が所定の値より小さくなる回転数まで
    下げるように構成したことを特徴とする光ディスク装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜5のいずれか1項記載の偏重
    心検出装置を搭載する光ディスク装置であって、偏重心
    量が所定の値より大きいか小さいかを判定する判定手段
    を備え、偏重心量が所定の値より小さい場合、ディスク
    モータ制御手段によりディスクモータの回転数を請求項
    1〜5のいずれか1項記載の偏重心検出装置より出力さ
    れた出力値が所定の値より大きくならない回転数まで上
    げるように構成したことを特徴とする光ディスク装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜5のいずれか1項記載の偏
    重心検出装置を搭載する光ディスク装置であって、集束
    ビームの焦点とディスクの記録面との相対位置を検出す
    る焦点位置検出手段と、前記焦点位置検出手段の出力信
    号に基づいて集束ビームの焦点をディスクの記録面に対
    して制御する焦点位置制御手段と、前記焦点位置制御手
    段のゲインを変更する焦点制御ゲイン変更手段と、前記
    集束ビームとディスクのトラックとの位置ずれを検出す
    るトラック位置誤差検出手段と、前記トラック位置誤差
    検出手段の出力信号に基づいて集束ビームの焦点がディ
    スクのトラックに追従するように制御するトラック位置
    制御手段と、前記トラック位置制御手段のゲインを変更
    するトラック位置制御ゲイン変更手段と、偏重心量が所
    定の値より大きいか小さいかを判定する判定手段とを備
    え、偏重心量が所定の値より大きい場合、少なくとも前
    記焦点制御ゲイン変更手段により焦点位置制御のゲイン
    を上げるか、あるいはトラック位置制御ゲイン変更手段
    によりトラック位置制御のゲインを上げるように構成し
    たことを特徴とする光ディスク装置。
  11. 【請求項11】 偏重心量の検出を焦点位置制御の非動
    作時に行うことを特徴とする請求項8〜10のいずれか
    1項記載の光ディスク装置。
  12. 【請求項12】 請求項1〜5のいずれか1項記載の偏
    重心検出装置における検出結果を記憶する記憶手段を備
    え、前記記憶手段の出力が所定の値より大きいか小さい
    かを判定し、その判定結果に応じて動作制御を行うこと
    を特徴とする請求項8〜10のいずれか1項記載の光デ
    ィスク装置。
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WO2004013851A1 (en) * 2002-07-30 2004-02-12 Koninklijke Philips Electronics N.V. Disc drive apparatus
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