JP2000348211A - 3次元画像のテクスチャマッピング方法及び装置 - Google Patents

3次元画像のテクスチャマッピング方法及び装置

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JP2000348211A
JP2000348211A JP15737699A JP15737699A JP2000348211A JP 2000348211 A JP2000348211 A JP 2000348211A JP 15737699 A JP15737699 A JP 15737699A JP 15737699 A JP15737699 A JP 15737699A JP 2000348211 A JP2000348211 A JP 2000348211A
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Koichi Fujiwara
浩一 藤原
Yasumi Enomoto
靖美 榎本
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数のテクスチャ画像をつなぎ合わせるように
して3次元画像の表面にマッピングする際に、隣接する
2枚のテクスチャ画像のつなぎ目での色段差を解消し、
自然な3次元モデルを得ること。 【解決手段】テクスチャ画像選択部21は、複数のテク
スチャ画像のうちから任意の2つのテクスチャ画像を選
択する。補正領域設定部22は、選択された2つのテク
スチャ画像に重複部分が存在するか否かを判断すると共
に、重複部分が存在すれば、その一部又はほぼ全体を補
正領域として設定する。補正レベル設定部23は、設定
された補正領域における補正量の重み付けに対応する補
正レベルの設定を行う。基準補正量設定部24は、補正
領域における色補正の基準補正量を設定する。色補正部
25は、設定された補正レベル及び基準補正量にしたが
って2枚のテクスチャ画像の色補正を補正領域内の各画
素について行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のテクスチャ
画像をつなぎ合わせるようにして3次元画像の表面にマ
ッピングするテクスチャマッピング方法及び装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンピュータグラフィックスにおいて、
3次元物体を表示する方法として、3次元形状データで
表された3次元画像の表面に色彩、模様等を含む2次元
カラー画像、すなわちテクスチャ画像を貼り付けるテク
スチャマッピングがある。そして、3次元画像の全周に
テクスチャマッピングを行うためには、異なる方向から
撮影された複数のテクスチャ画像をつなぎ合わせるよう
にして3次元画像の表面にマッピングする必要がある。
隣接するテクスチャ画像は、重複部分を有するように予
め撮影される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、複数のテクスチャ画像をつなぎ合わせるように
して3次元画像の表面にマッピングする際の問題点とし
て、つなぎ目の部分で、隣接するテクスチャ画像の色の
微妙な相違による色段差が生じることが挙げられる。テ
クスチャ画像(カラー画像)の色は、同一のカメラを用
いて、同じ時間に同じ条件で撮像したとしても、同一に
はならず、どうしても微妙な色の差異が生じてしまう。
これに起因するつなぎ目での色段差のために、生成した
3次元モデルが不自然なものとならざるを得ず、改善が
求められていた。
【0004】本発明は、上述の問題に鑑みてなされたも
ので、隣接する2枚のテクスチャ画像の色の相違に起因
するつなぎ目での色段差をなくし、自然な3次元モデル
を生成することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る方法は、
複数のテクスチャ画像をつなぎ合わせるようにして3次
元画像の表面にマッピングするテクスチャマッピング方
法であって、(a)前記複数のテクスチャ画像の中から
任意の2枚のテクスチャ画像を選択し、(b)選択した
2枚のテクスチャ画像に重複部分がある場合にその重複
部分内の所定の領域を補正領域として設定し、(c)前
記補正領域において、補正量の重み付けに対応する補正
レベルの設定を行い、(d)前記補正領域における基準
補正量を算出し、(e)算出された基準補正量と前記補
正レベルとに基づいて前記2枚のテクスチャ画像の色補
正を前記補正領域内の各画素について行う。
【0006】このようなマッピング方法によれば、隣接
する2枚のテクスチャ画像の色の相違に起因するつなぎ
目での色段差が解消され、自然な3次元モデルを得るこ
とができる。
【0007】請求項2に係る方法では、前記ステップ
(b)において、前記3次元画像の3次元データを前記
2枚のテクスチャ画像上に射影した射影点を求め、前記
2枚のテクスチャ画像の両方に射影点が存在する場合は
前記射影点を中心とする所定範囲をそれぞれのテクスチ
ャ画像の補正領域要素として設定する処理をすべての3
次元データについて実行することにより、前記補正領域
要素の集合として前記補正領域を得る。このような処理
により、コンピュータを用いた自動補正処理を容易に行
うことができる。
【0008】請求項3に係る方法では、前記ステップ
(c)において、前記補正領域の中央部を補正量が最も
大きい最大補正レベルに設定し、前記補正領域の縁部を
補正量が最も小さい最小補正レベルに設定する。中央部
が隣接する2枚のテクスチャ画像のつなぎ目であり、こ
の部分で、例えば両画像の色レベルの中央値になるよう
に、両画像の色レベルを最大限補正し、補正領域の縁部
に近づくにしたがって補正量が小さくなるように補正レ
ベルを設定すれば、隣接する2枚のテクスチャ画像のつ
なぎ目での色段差が目立たなくなる。
【0009】請求項4に係る方法では、前記ステップ
(d)において、前記補正領域のうち、所定の補正レベ
ル以上に設定された中央部とその周辺領域における各射
影点での2枚のテクスチャ画像の色データ値の差に基づ
いて、前記基準補正量を算出する。つまり、隣接する2
枚のテクスチャ画像のつなぎ目に近い領域での色の差異
に基づいて、より正確な基準補正量を算出する。ここで
いう基準補正量は、例えば、平均補正量でもよいし、最
大補正量でもよい。
【0010】請求項5に係る装置は、複数のテクスチャ
画像をつなぎ合わせるようにして3次元画像の表面にマ
ッピングするためのテクスチャマッピング装置であっ
て、前記複数のテクスチャ画像の中から任意の2枚のテ
クスチャ画像を選択するテクスチャ画像選択手段と、前
記3次元画像の3次元データを前記2枚のテクスチャ画
像上に射影した射影点を求め、前記2枚のテクスチャ画
像の両方に射影点が存在する場合は前記射影点を中心と
する所定範囲をそれぞれのテクスチャ画像の補正領域要
素として設定する処理をすべての3次元データについて
実行することにより、前記補正領域要素の集合として補
正領域を設定する補正領域設定手段と、前記補正領域の
中央部を補正量が最も大きい最大レベルに設定し、前記
補正領域の縁部を補正量が最も小さい最小レベルに設定
する補正レベル設定手段と、前記補正領域のうち、所定
の補正レベル以上に設定された中央部とその周辺領域に
おける各射影点での2枚のテクスチャ画像の色データ値
の差に基づいて、前記基準補正量を算出する基準補正量
設定手段と、算出された基準補正量と前記補正レベルと
に基づいて前記2枚のテクスチャ画像の色補正を前記補
正領域内の各画素について行う色補正手段とを備えたこ
とを特徴とする。このようなテクスチャマッピング装置
によれば、隣接する2枚のテクスチャ画像の色の相違に
起因するつなぎ目での色段差が解消され、自然な3次元
モデルを得ることができる。
【0011】請求項6に係る記録媒体は、複数のテクス
チャ画像をつなぎ合わせるようにして3次元画像の表面
にマッピングするために、前記複数のテクスチャ画像の
中から任意の2枚のテクスチャ画像を選択するステップ
と、前記3次元画像の3次元データを前記2枚のテクス
チャ画像上に射影した射影点を求め、前記2枚のテクス
チャ画像の両方に射影点が存在する場合は前記射影点を
中心とする所定範囲をそれぞれのテクスチャ画像の補正
領域要素として設定する処理をすべての3次元データに
ついて実行することにより、前記補正領域要素の集合と
して補正領域を設定するステップと、前記補正領域の中
央部を補正量が最も大きい最大レベルに設定し、前記補
正領域の縁部を補正量が最も小さい最小レベルに設定す
るステップと、前記補正領域のうち、所定の補正レベル
以上に設定された中央部とその周辺領域における各射影
点での2枚のテクスチャ画像の色データ値の差に基づい
て、前記基準補正量を算出するステップと、算出された
基準補正量と前記補正レベルとに基づいて前記2枚のテ
クスチャ画像の色補正を前記補正領域内の各画素につい
て行うステップとをコンピュータに実行させるためのプ
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体である。
【0012】本発明に係る装置は、例えばパーソナルコ
ンピュータ又はワークステーションなどを用いて実現さ
れる。本発明に係る方法を実行するためのプログラム
は、半導体メモリ、ハードディスク、CD−ROM、フ
ロッピーディスク、又は光磁気ディスクなどの記録媒体
に格納される。記録媒体に格納されたプログラムは、主
メモリ上に適時ローディングされ、処理装置によって実
行される。記録媒体がネットワークなどの通信回線で結
ばれたサーバに設けられている場合には、通信回線を介
してサーバからプログラムが読み取られ又はダウンロー
ドされる。プログラムは、種々のOS、プラットホー
ム、システム環境、又はネットワーク環境の下で動作す
るように供給可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態に係る情
報処理装置1の概略構成を示すブロック図である。
【0014】図1において、情報処理装置1は、バス1
0に接続されたCPU(処理装置)11、メモリ12、
補助記憶装置13、入出力インタフェース14、キーボ
ード15、マウス16、及び表示装置17を備えてい
る。
【0015】CPU11は、本発明のテクスチャマッピ
ングを含む処理を実行する処理装置に相当する。メモリ
12は、CPU11が実行する手順を記述した制御プロ
グラムを格納するROM12aと、CPU11が各種処
理を実行するために必要なデータの格納領域及び作業領
域を提供するRAM12bとを有する。補助記憶装置1
3は、3次元形状データ、テクスチャ画像データ等の処
理対象となるデータを格納するために用いられる。入出
力インタフェース14は、処理対象のデータを装置の外
部から入力し、又は生成したデータを装置の外部へ出力
するために用いられる。
【0016】キーボード15は、データ選択などの各種
入力に用いられる。マウス16は表示装置17に表示さ
れた画像上の点(位置)を指定するためのポインティン
グデバイスに相当する。表示装置17は、各画像を表示
すると共に、処理状況や処理結果、及び処理過程の表示
にも用いられる。表示装置17はマルチウインドウシス
テムによって複数のウィンドウを表示することができ
る。
【0017】図2は、上記のような構成を有す情報処理
装置1のうち、主としてCPU11によって実行される
テクスチャマッピング処理を機能的に示すブロック図で
ある。
【0018】テクスチャ画像選択部21は、入出力イン
タフェース14を介して外部から入力され、補助記憶装
置13に一旦保存された複数のテクスチャ画像(2次元
カラー画像)のうちから任意の2つのテクスチャ画像を
選択する。この処理では、CPU11が内部処理によっ
て自動的に任意の2つのテクスチャ画像を選択するが、
オペレータがキーボード15又はマウス16を用いて選
択することもできる。例えば、表示装置17に複数のテ
クスチャ画像がサムネイル表示され、そのうちの1つを
マウス16で選択すれば、その画像が拡大表示される。
【0019】補正領域設定部22は、選択された2つの
テクスチャ画像に重複部分が存在するか否かを判断する
と共に、重複部分が存在すれば、その一部又はほぼ全体
を補正領域として設定する。
【0020】補正レベル設定部23は、設定された補正
領域における補正量の重み付けに対応する補正レベルの
設定を行う。後述するように、補正領域の中央部分で補
正量が最大になり、補正領域の縁部に近づくにしたがっ
て補正量が小さくなるように補正レベルが設定される。
【0021】基準補正量設定部24は、補正領域におけ
る色補正の基準補正量(例えば平均補正量又は最大補正
量)を設定する。色補正部25は、設定された補正レベ
ル及び基準補正量にしたがって、2枚のテクスチャ画像
の色補正を補正領域内の各画素について行う。
【0022】隣接する2枚のテクスチャ画像のすべての
組合せについて、つなぎ目付近の色補正が行われ、テク
スチャ画像がマッピングされた3次元画像データは、表
示装置17に表示される。また、補助記憶装置13に保
存され、又は入出力インタフェース14を介して装置の
外部に出力される。
【0023】図3は、上記の各部の処理の流れを示すフ
ローチャートである。このフローチャート及び他の説明
図に沿って、各部の処理について説明を加える。図3の
ステップ#101において、複数のテクスチャ画像が入
出力インタフェース14を介して外部から入力され、補
助記憶装置13に一旦保存される。これらの画像は、例
えばディジタルカメラを用いて、3次元物体を複数の異
なる方向から撮像することによって得た2次元カラー画
像である。隣接するテクスチャ画像は、重複部分を有す
るように撮像される。なお、これらのテクスチャ画像が
マッピングされる3次元画像データは、例えば、特開平
10−2711号公報に記載されているような3次元形
状計測装置を用いて予め取得され、補助記憶装置13に
保存されている。
【0024】つぎに、ステップ#102において、上記
の複数のテクスチャ画像の中から2枚が選択される。ス
テップ#103では、選択された2枚のテクスチャ画像
に重複部分があるか否かが判断される。重複部分が存在
しない場合はステップ#102に戻り、重複部分が存在
する場合はステップ#104の補正領域の設定処理に移
行する。但し、実際には以下に述べるように、ステップ
#103における重複部分の有無の判断と、ステップ#
104の補正領域の設定処理は同一の処理ルーチンで実
行される。
【0025】図4は、補正領域設定部22(図2)によ
る重複部分の有無の判断及び補正領域の設定処理を説明
するための図である。一例として、図4に示すように、
ウサギの置物を被写体として、3次元形状測定装置を用
いて取得した3次元画像31、正面から撮像した第1テ
クスチャ画像32、そして側面から撮像した第2テクス
チャ画像33が得られているとする。3次元データであ
る点a0の座標(X,Y,Z)を第1及び第2のテクス
チャ画像32,33に射影した点(射影点)を求める。
【0026】図4のように、3次元画像31上の点a0
の射影点が第1及び第2のテクスチャ画像32,33の
両方に存在する場合は、この点a0は第1及び第2のテ
クスチャ画像32,33の重複部分に存在することにな
る。そこで、例えば、この射影点a1,a2を中心とす
る所定の半径の円で囲まれた領域をそれぞれのテクスチ
ャ画像32,33の補正領域要素として設定する。この
処理を、すべての3次元データに関して実行する。この
ような補正領域要素の存在する領域を、補正領域HRと
して設定する。
【0027】図5は、第2のテクスチャ画像33におい
て、上記の処理によって、射影点a2,b2,c2,d
2…を中心とするそれぞれの補正領域要素が設定されて
いく様子を示している。このようにして設定された補正
領域要素の集合として、第1及び第2のテクスチャ画像
32,33の重複部分にほぼ相当する補正領域HRが設
定される。そして、すべての3次元データについて上記
の処理を実行したときに、第1及び第2のテクスチャ画
像32,33の両方に射影点が存在する3次元データが
存在しなければ、第1及び第2のテクスチャ画像32,
33は重複部分を有しないことになる。
【0028】上記の補正領域HRは、下記の処理によっ
て第1及び第2のテクスチャ画像32,33のデータに
色補正を行うべき領域であるが、必ずしも第1及び第2
のテクスチャ画像32,33の重複部分の全体を補正領
域HRとする必要はない。つまり、重複部分が広範囲で
ある場合には、その中心領域を含む所定の領域を補正領
域HRとして設定してもよい。
【0029】また、上記のように、3次元データである
点の座標(X,Y,Z)を第1及び第2のテクスチャ画
像32,33に射影する代わりに、ポリゴンを射影させ
てもよい。上記の射影点の場合と同様に、3次元画像に
おける1つのポリゴンに着目し、このポリゴンを第1及
び第2のテクスチャ画像32,33に射影する。第1及
び第2のテクスチャ画像32,33の両方に射影ポリゴ
ンが存在すれば、このポリゴンは第1及び第2のテクス
チャ画像32,33の重複部分に存在することになる。
【0030】図6は、3次元画像におけるポリゴンを第
2のテクスチャ画像33に射影したポリゴンp2a,p
2b,p2c…を示している。このようにして得られた
ポリゴン(この例では三角形)p2a,p2b,p2c
の集合を補正領域として設定してもよい。
【0031】図3に戻って、ステップ#104において
上記のようにして補正領域を設定した後、ステップ#1
05において補正レベルの設定を行う。補正レベルは補
正領域内において補正量を変化させるための重み付けに
相当する。本実施形態では、補正領域内において、その
中央部で補正量が最も大きく、その縁部で補正量が最も
小さくなるように補正レベルの設定を行う。つまり、補
正領域の中央部は第1及び第2のテクスチャ画像32,
33のつなぎ目であり、この付近で第1及び第2のテク
スチャ画像32,33の色データ値の中間値になるよう
に、第1及び第2のテクスチャ画像32,33の色デー
タ値を最大限に補正する。そして、中央部から離れるに
したがって徐々に補正量を減少させて、第1及び第2の
テクスチャ画像32,33の色がつなぎ目の両側で徐々
に変化していくようにする。
【0032】例えば、図7に示すように、補正領域HR
を、その縁部から順に、レベル1,レベル2,レベル3
…というように設定し、残った中央部をレベル10に設
定する。各レベルの幅は、例えば一定の画素数(例えば
2画素)と決めることができる。
【0033】ステップ#106において、基準補正量を
算出する。まず、中央部とその周辺の補正レベルが所定
レベル以上である領域に含まれるすべての射影点に関し
て、第1及び第2のテクスチャ画像32,33の色デー
タ値の差を求める。図7の例では、例えばレベル5以上
のレベルの領域に存在する射影点を対象とする。その
際、補正領域HRの全体ではなく、中央部とその周辺領
域のみを対象とし縁部を除くのは、補正領域HRの縁部
の色データ値を考慮に入れない方がより正確な色補正を
行うことができるからである。
【0034】そして、求めた差の総和の半分を射影点の
総数で割ったものを基準補正量(オフセット値)Offset
とする。例えば、図4において、第1テクスチャ画像3
2上の射影点a1におけるRGBデータをR1,G1,
B1とし、第2テクスチャ画像33上の射影点a2にお
けるRGBデータをR2,G2,B2とする。Rデータ
についてみると、色データ値の差DiffRは、DiffR=R
1−R2であり、Rデータの基準補正量OffsetRは次式
で与えられる。
【0035】OffsetR=0.5(ΣDiffR)/n ただし、Σは総和を表し、nは射影点の総数である。G
データ及びBデータについても同様にして基準補正量Of
fsetG及びOffsetBを求めることができる。
【0036】つぎに、ステップ#107において、ステ
ップ#105で設定した補正レベル及びステップ#10
6で設定した基準補正量にしたがって、第1及び第2の
テクスチャ画像32,33の色補正を補正領域内の各画
素について行う。図4の射影点a1及びa2を含む画素
領域における補正を例にとって説明する。補正量が最大
である補正レベルをLmaxとし、a1、a2が存在する
画素領域の補正レベルをそれぞれLa1、La2とすると、
各画素領域での色補正は次式にしたがって行われる。
【0037】R1’=R1−OffsetR×La1/Lmax R2’=R2+OffsetR×La2/Lmax ただし、R1’及びR2’は色補正後の色データ値であ
る。この色補正をすべての画素について行う。
【0038】図7の例では、縁部に最も近いレベル1の
領域では、基準補正量の1/10の量が補正される。レ
ベル2の領域では、基準補正量の2/10の量が補正さ
れる。中央部のレベル10の領域では、基準補正量と同
じ量が補正される。このように、補正領域HR内におい
て補正の量が段階的に変化するので、第1のテクスチャ
画像32と第2のテクスチャ画像33とのつなぎ目にお
いて、色段差を生じることなく、旨くつなぎ合わされ
る。
【0039】ステップ#108では、すべてのテクスチ
ャ画像の組み合わせについて上記の色補正処理が実行さ
れたか否かをチェックする。すべての組み合わせについ
て未終了であれば、ステップ#102に戻って新たに2
枚のテクスチャ画像が選択され、ステップ#102〜#
108の処理が繰り返される。すべての組合せについて
色補正処理が終了すれば、全体の処理が終了する。
【0040】以上のような手順により、隣接する2枚の
テクスチャ画像の色の相違に起因するつなぎ目での色段
差が解消され、自然な3次元モデルを得ることができ
る。なお、図7においてはレベルを1から10までの1
0段階に設定したが、9段階以下又は11段階以上であ
ってもよい。各レベルの幅を互いに異ならせてもよい。
補正領域HR内において、図7に示す各レベル1〜9の
上下端部は、本来的には上下方向に段階を設ける必要が
ないのであるが、その部分は全体的に見て微小であるの
で、段階を設けたままの状態で補正量を決めても差し支
えがない。
【0041】図1において、補助記憶装置13は、通
常、ハードディスク装置で構成されるが、それに代え
て、光磁気ディスク、フレキシブルディスク等のリムー
バルディスク18を用いた記憶装置を備えてもよい。こ
の場合に、リムーバルディスク18は、3次元形状デー
タ、テクスチャ画像データなどの処理対象となるデータ
を入力するためのインタフェースとしての役割を果たす
こともできる。また、テクスチャマッピングを含む処理
のためのプログラムを記録した記録媒体として使用する
こともできる。
【0042】なお、プログラムの実行に先立って、補助
記憶装置13又は記録媒体(リムーバルディスク)18
に格納されたプログラムはメモリ12(RAM12b)
にロードされる。プログラムを記憶した記録媒体として
は、その他、CR−ROM、DVD−ROMなどを用い
ることもできる。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、複数のテクスチャ画像
をつなぎ合わせるようにして3次元画像の表面にマッピ
ングする際に、隣接する2枚のテクスチャ画像の色の相
違に起因するつなぎ目での色段差が解消され、自然な3
次元モデルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る3次元画像の情報処理
装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1の情報処理装置のうち、主としてCPUに
よって実行されるテクスチャマッピング処理の機能ブロ
ック図である。
【図3】図2における各部の処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図4】補正領域設定部による重複部分の有無の判断及
び補正領域の設定処理を説明するための図である。
【図5】第2のテクスチャ画像において、各射影点を中
心とするそれぞれの補正領域要素が設定されていく様子
を示す図である。
【図6】3次元画像におけるポリゴンを第2のテクスチ
ャ画像に射影していく様子を示す図である。
【図7】補正領域のレベルの設定状態の例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 情報処理装置(テクスチャマッピング装置) 11 CPU(処理装置) 18 リムーバルディスク(記録媒体) 21 テクスチャ画像選択部 22 補正領域設定部 23 補正レベル設定部 24 基準補正量設定部 25 色補正部 31 3次元画像 32 テクスチャ画像 33 テクスチャ画像 HR 補正領域
フロントページの続き Fターム(参考) 5B050 AA10 BA06 BA07 BA09 BA13 BA18 DA02 DA04 EA03 EA09 EA13 EA19 EA22 EA24 EA30 FA05 5B057 AA01 BA24 BA25 BA26 BA29 CA01 CA08 CA13 CA16 CB01 CB08 CB13 CB16 CC03 CE04 CE08 CE14 CE17 DA08 DB03 DB06 DC06 DC25 5B080 BA03 FA02 FA08 GA11 GA22 GA29

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のテクスチャ画像をつなぎ合わせるよ
    うにして3次元画像の表面にマッピングするテクスチャ
    マッピング方法であって、(a)前記複数のテクスチャ
    画像の中から任意の2枚のテクスチャ画像を選択し、
    (b)選択した2枚のテクスチャ画像に重複部分がある
    場合にその重複部分内の所定の領域を補正領域として設
    定し、(c)前記補正領域内において、補正量の重み付
    けに対応する補正レベルの設定を行い、(d)前記補正
    領域における基準補正量を算出し、(e)算出された基
    準補正量と前記補正レベルとに基づいて、前記2枚のテ
    クスチャ画像の色補正を前記補正領域内で行うことを特
    徴とする3次元画像のテクスチャマッピング方法。
  2. 【請求項2】前記ステップ(b)において、前記3次元
    画像の3次元データを前記2枚のテクスチャ画像上に射
    影した射影点を求め、前記2枚のテクスチャ画像の両方
    に射影点が存在する場合は前記射影点を中心とする所定
    範囲をそれぞれのテクスチャ画像の補正領域要素として
    設定する処理をすべての3次元データについて実行する
    ことにより、前記補正領域要素の集合として前記補正領
    域を得る請求項1記載の3次元画像のテクスチャマッピ
    ング方法。
  3. 【請求項3】前記ステップ(c)において、前記補正領
    域の中央部を補正量が最も大きい最大補正レベルに設定
    し、前記補正領域の縁部を補正量が最も小さい最小補正
    レベルに設定する請求項1記載の3次元画像のテクスチ
    ャマッピング方法。
  4. 【請求項4】前記ステップ(d)において、前記補正領
    域のうち、所定の補正レベル以上に設定された中央部と
    その周辺領域における各射影点での2枚のテクスチャ画
    像の色データ値の差に基づいて、前記基準補正量を算出
    する請求項2記載の3次元画像のテクスチャマッピング
    方法。
  5. 【請求項5】複数のテクスチャ画像をつなぎ合わせるよ
    うにして3次元画像の表面にマッピングするためのテク
    スチャマッピング装置であって、 前記複数のテクスチャ画像の中から任意の2枚のテクス
    チャ画像を選択するテクスチャ画像選択手段と、 前記3次元画像の3次元データを前記2枚のテクスチャ
    画像上に射影した射影点を求め、前記2枚のテクスチャ
    画像の両方に射影点が存在する場合は前記射影点を中心
    とする所定範囲をそれぞれのテクスチャ画像の補正領域
    要素として設定する処理をすべての3次元データについ
    て実行することにより、前記補正領域要素の集合として
    補正領域を設定する補正領域設定手段と、 前記補正領域の中央部を補正量が最も大きい最大レベル
    に設定し、前記補正領域の縁部を補正量が最も小さい最
    小レベルに設定する補正レベル設定手段と、 前記補正領域のうち、所定の補正レベル以上に設定され
    た中央部とその周辺領域における各射影点での2枚のテ
    クスチャ画像の色データ値の差に基づいて、前記基準補
    正量を算出する基準補正量設定手段と、 算出された基準補正量と前記補正レベルとに基づいて前
    記2枚のテクスチャ画像の色補正を前記補正領域内の各
    画素について行う色補正手段とを備えたことを特徴とす
    る3次元画像のテクスチャマッピング装置。
  6. 【請求項6】複数のテクスチャ画像をつなぎ合わせるよ
    うにして3次元画像の表面にマッピングするために、 前記複数のテクスチャ画像の中から任意の2枚のテクス
    チャ画像を選択するステップと、 前記3次元画像の3次元データを前記2枚のテクスチャ
    画像上に射影した射影点を求め、前記2枚のテクスチャ
    画像の両方に射影点が存在する場合は前記射影点を中心
    とする所定範囲をそれぞれのテクスチャ画像の補正領域
    要素として設定する処理をすべての3次元データについ
    て実行することにより、前記補正領域要素の集合として
    補正領域を設定するステップと、 前記補正領域の中央部を補正量が最も大きい最大レベル
    に設定し、前記補正領域の縁部を補正量が最も小さい最
    小レベルに設定するステップと、 前記補正領域のうち、所定の補正レベル以上に設定され
    た中央部とその周辺領域における各射影点での2枚のテ
    クスチャ画像の色データ値の差に基づいて、前記基準補
    正量を算出するステップと、 算出された基準補正量と前記補正レベルとに基づいて前
    記2枚のテクスチャ画像の色補正を前記補正領域内の各
    画素について行うステップとをコンピュータに実行させ
    るためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能
    な記録媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6970174B2 (en) 2001-12-21 2005-11-29 Minolta Co., Ltd. Texture mapping method and apparatus
CN1317681C (zh) * 2001-03-01 2007-05-23 苏坡斯坎伯公共有限公司 纹理化方法和装置
US8059313B2 (en) 2005-06-30 2011-11-15 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and method forming a latent image for embedding information in an image

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