JP2000347999A - コンピュータシステム及びディスク制御装置 - Google Patents

コンピュータシステム及びディスク制御装置

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JP2000347999A
JP2000347999A JP11158427A JP15842799A JP2000347999A JP 2000347999 A JP2000347999 A JP 2000347999A JP 11158427 A JP11158427 A JP 11158427A JP 15842799 A JP15842799 A JP 15842799A JP 2000347999 A JP2000347999 A JP 2000347999A
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frame
transmission
exchange
reception
buffer
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Masami Maeda
昌美 前田
Toshinori Sakaki
豪紀 榊
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1台以上のCPUがファイバーチャネルを介
してディスク制御装置(DKC)に接続可能なシステム
において、エクスチェンジの多重度が増えてDKCの処
理能力限界に達したときのCU BUSYの頻度を低下
させる。 【解決手段】 エクスチェンジキューテーブル17は進
行中のエクスチェンジを登録するテーブルである。エク
スチェンジキュー管理テーブル18はエクスチェンジ多
重度のしきい値を格納する。ACK−1フレーム保留管
理テーブル19は保留にされたACK―1を管理するテ
ーブルである。DKC6はエクスチェンジキューテーブ
ル17とエクスチェンジキュー管理テーブル18を参照
して進行中のエクスチェンジの多重度がしきい値を越え
ているとき、受信フレームに対するACK―1送信を遅
延させるためにACK−1フレーム保留管理テーブル1
9に登録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メインフレーム系
の中央処理装置(CPU)とディスクサブシステムが接
続されるコンピュータシステムに係わり、特に複数のC
PUがファイバーチャネルとファブリック装置を介して
ディスク制御装置に接続可能に構成されるコンピュータ
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】中央処理装置(CPU)とディスク制御
装置(DKC)のような入出力装置との間をファイバー
チャネルによって接続するコンピュータシステムが知ら
れている。そして複数のCPUを1つのDKCに接続す
る場合にはファブリック装置と呼ばれる交換機構を介す
ることによって複数のCPUがこのDKCと同時に通信
可能である。ファイバーチャネル及びファブリック装置
については、日経エレクトロニクス1994年7月4日
号(NO.612)の126〜142ページに記載され
ている。
【0003】CPUがファイバーチャネルを介してDK
Cへ1フレームの情報を送信し、DKCがこのフレーム
を受信したときそのフレームに対する応答フレームをC
PUに送信する。またDKCがCPUへ1フレームの情
報を送信し、CPUがこのフレームを受信したときその
フレームに対する応答フレームをDKCに送信する。こ
れらの応答フレームはACK―1フレームと呼ばれる。
ファイバーチャネルの通信プロトコルについては、AN
SI公開マニュアル『FIBRE CHANNEL PY
SICAL AND SIGNALLING(FC―P
H)REV.4.3』に記載されている。
【0004】CPUがディスクサブシステムに対して発
行する1つの入出力命令に関してDKCとの間でやりと
りされるコマンドフレームとデータフレームの一連の送
受信シーケンスをエクスチェンジという。1つのエクス
チェンジについてCPU又はDKCは通信相手からのA
CK―1応答を待たずに複数のフレームを連続して送信
することができる。連続して送信可能なフレームの数
は、END to ENDクレジットカウント(EEクレ
ジットカウント)と呼ばれる制御パラメータによつて管
理される。しかし1つ又は複数のCPUと1つのDKC
との間で複数個のエクスチェンジが同時に進行するとき
にエクスチェンジの多重度を制限するような通信プロト
コルは知られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術によれば
CPUとDKCとの間で同時に進行するエクスチェンジ
の多重度が増加すると、DKCの処理能力限界を越える
か又は受信バツファの空きがなくなり、DKCはCPU
に対してCU(コントロールユニット) BUSYを発
行しなければならなくなる。CU BUSYの頻発はコ
ンピュータシステム全体の性能を低下させることにな
る。またフレームサイズの小さいコマンドとフレームサ
イズの比較的大きいデータとが同時にDKCの受信バツ
ファを占有すると、コマンドフレームが無駄に受信バツ
ファを占有することになり、DKCの処理性能が低下す
る。
【0006】本発明の目的は、エクスチェンジの多重度
が増えてDKCの処理能力限界に達したときのCU B
USYの頻度を低下させることにある。
【0007】本発明の他の目的は、DKCの受信バツフ
ァの使用効率を向上させ、もってその処理性能を上げる
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、1台以上のC
PUがファイバーチャネルを介してDKCに接続可能に
構成されるコンピュータシステムにおいて、DKCは、
CPUとの間でやりとりされるコマンド及びデータの一
連の送受信シーケンスであるエクスチェンジの多重度が
設定されたしきい値を越えているとき、CPUから受信
したフレームに対する応答フレームの送信を遅延させる
コンピュータシステムを特徴とする。
【0009】また本発明は、DKCが受信したコマンド
に対して応答フレームを送信するとき、受信バッファの
単位時間当りの占有時間の比率が所定のしきい値を越え
ておりかつ他の送受信シーケンスに属するデータが受信
バッファを占有している場合に、該当する応答フレーム
の送信を遅延させるコンピュータシステムを特徴とす
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施形態について
図面を用いて説明する。
【0011】図1は、本実施形態のコンピュータシステ
ム1の構成図である。コンピュータシステム1は、複数
のCPU2と、ファブリック装置3と、複数のファイバ
ーケーブル4,5と、ディスクサブシステム10とから
構成される。各CPU2とファブリック装置3とはファ
イバーケーブル4により接続され、ファブリック装置3
とディスクサブシステム10とはファイバーケーブル5
により接続される。ファブリック装置3は交換機能を有
し、複数のCPU2を同時にディスクサブシステム10
に接続可能とする。すなわちファイバーケーブル5上に
は複数のエクスチェンジに係わるフレームが多重に伝送
されることになる。
【0012】図2は、ディスクサブシステム10の構成
を示す図である。ディスクサブシステム10は、DKC
6及びDKU(ディスク装置)7から構成される。DK
C6はチャネルインターフェース制御部14、キャッシ
ュ21、データ転送部22などを有する。
【0013】チャネルインターフェース制御部14は、
ファイバーケーブル5、ファブリック装置3及びファイ
バーケーブル4を介してCPU2のチャネルに接続さ
れ、ファイバーチャネル及びCPUチャネルとのインタ
ーフェース制御を行う機構であり、メモリ15とバッフ
ァ16とを有する。メモリ15は、エクスチェンジキュ
ーテーブル17、エクスチェンジキュー管理テーブル1
8及びACK−1保留管理テーブル19を格納する。エ
クスチェンジキューテーブル17は実行中のエクスチェ
ンジを管理するテーブルである。エクスチェンジキュー
管理テーブル18は、エクスチェンジ多重度及びバッフ
ァ使用率を管理するときの制御情報を格納するテーブル
である。ACK−1保留管理テーブル19は、ACK−
1送信を保留したエクスチェンジを管理するテーブルで
ある。
【0014】バッファ16は受信バッファ領域と図示し
ない送信バッファ領域とを有する。受信バッファ領域
は、受信バッファA(20)、受信バッファB(2
0)、・・・のように細分され、各受信バッファ20は
フレームのサイズには無関係にただ1つの受信フレーム
を収容する。
【0015】データ転送部22はバッファ16とキャッ
シュ21との間およびキャッシュ21とDKU7との間
のデータ転送を制御する。DKU7は複数のディスク2
3から構成される。
【0016】図3は、エクスチェンジキューテーブル1
7のデータ構成を示す図である。エクスチェンジキュー
テーブル17は、エクスチェンジ対応にn個までのエン
トリをもち、各エントリはエクスチェンジ番号31、フ
レ―ム内容32、フレーム種類33、フレームサイズ3
4、CPUアドレス35および装置番号36の各データ
項目から成る。エクスチェンジ番号31は各エクスチェ
ンジを識別するための識別子、フレ―ム内容32はその
エクスチェンジについて受信したフレ―ムの内容を示
す。フレーム種類33は受信したフレ―ムの種類であ
り、コマンド又はデータを区別する。フレームサイズ3
4は受信したフレームのサイズ(バイト)である。CP
Uアドレス35はそのエクスチェンジの相手CPU2の
アドレス、装置番号36は対象とするディスク23のア
ドレスである。
【0017】図4は、エクスチェンジキュー管理テーブ
ル18のデータ構成例を示す図である。エクスチェンジ
キュー管理テーブル18のエクスチェンジ管理情報は、
キュー最大数41、キュー数しきい値42及びCPU接
続数43の各管理情報を有する。キュー最大数41はエ
クスチェンジキューテーブル17で管理し得るエクスチ
ェンジキューの数nを格納する。キュー数しきい値42
はエクスチェンジキューの流入制限をするときのしきい
値を格納する。このしきい値はnより小さい整数であ
る。CPU接続数43はDKC6と接続し得るCPU2
の数である。
【0018】バッファ管理情報は、バッファ使用率44
及びバッファ使用率しきい値45の各管理情報を有す
る。バッファ使用率44は受信バッファ20の使用率で
あり、各受信バッファA,B,・・・の単位時間当りの
フレーム占有時間の比率を受信バッファ20の数につい
て平均した数値である。バッファ使用率しきい値45
は、バッファ使用効率を向上させるためにエクスチェン
ジキューの流入制限をするときのバッファ使用率の上限
を示す数値である。またACK−1制御情報としてフレ
ーム切り分け情報46を有する。フレーム切り分け情報
46は、バッファ使用効率を向上させるためにエクスチ
ェンジキューの流入制限をするときに、フレームの切り
分け方法を示す情報であり、受信フレームをフレーム種
類33によって切り分けるかフレームサイズ34によっ
て切り分けるかの区別を示す。
【0019】図5は、ACK−1保留管理テーブル19
のデータ構成を示す図である。ACK−1保留管理テー
ブル19は、保留とされたACK−1送信を管理するテ
ーブルであり、エクスチェンジ対応にn個までのエント
リをもち、各エントリはエクスチェンジ番号51、受信
時刻52、保留状態53及びタイムアウト時間54の各
データ項目を有する。エクスチェンジ番号51は、AC
K−1保留の対象となるエクスチェンジであり、エクス
チェンジキューテーブル17のエクスチェンジ番号31
を格納する。受信時刻52はそのエクスチェンジについ
て該当するフレームの受信時刻を格納する。保留状態5
3はそのフレームについてACK−1が保留されていれ
ばWAIT、保留が解除されていれば解除を格納する。
保留状態53の初期値は解除である。タイムアウト時間
54は、CPU2がフレームを送信してからACK―1
を受信するまでの監視時間であり、そのエクスチェンジ
に係わるCPU2のタイムアウト時間を格納する。
【0020】DKC6は、あるCPU2から新しいエク
スチェンジの最初のコマンドフレームを受けたとき、空
いている受信バッファ20がありエクスチェンジキュー
テーブル17に空きのエントリがあればこれを受信し、
エクスチェンジキューテーブル17の空きのエントリに
エクスチェンジ番号31、フレ―ム内容32、フレーム
種類33、フレームサイズ34、CPUアドレス35及
び装置番号36を登録する。またACK−1保留管理テ
ーブル19の空きのエントリにエクスチェンジ番号51
と該当するCPU2のタイムアウト時間54を格納し、
フレームの受信時刻を受信時刻52に格納する。その後
そのエクスチェンジについて新しいフレームを受信する
ごとにエクスチェンジキューテーブル17の該当するエ
ントリのフレ―ム内容32、フレーム種類33及びフレ
ームサイズ34を更新し、ACK−1保留管理テーブル
19の該当する受信時刻52を更新する。そのエクスチ
ェンジについて最後のフレームを受信し、CPU2へA
CK−1を送信したときエクスチェンジキューテーブル
17の該当するエントリの情報を削除し、空きのエント
リとする。またACK−1保留管理テーブル19の該当
するエントリを空きのエントリとする。DKC6が送信
するフレームについてはエクスチェンジキューを管理す
る必要がないため、エクスチェンジの最後のフレーム受
信に応答した時点でACK−1保留管理テーブル19の
当該エクスチェンジのエントリを管理下から外す。
【0021】図6は、エクスチェンジ多重度に応じてA
CK−1フレーム送信を制御する処理の流れを示すフロ
ーチャートである。DKC6はCPU2からフレームを
受信した後、そのフレームについてACK−1フレーム
を送信する必要があり、かついずれかの受信バッファ2
0に空きが生じたとき以下に示すACK−1フレーム送
信処理を実行する。DKC6はエクスチェンジキューテ
ーブル17を参照して現在有効なエクスチェンジの数
(多重度)を計数する(ステップ61)。次にエクスチ
ェンジキュー管理テーブル18のキュー数しきい値42
を参照し(ステップ62)、エクスチェンジの多重度が
キュー数しきい値42を越えているか否か判定する(ス
テップ63)。キュー数しきい値42を越えていなけれ
ば(ステップ63NO)、ACK−1保留管理テーブル
19を参照して当該エクスチェンジの保留状態53に解
除を格納し(ステップ64)、エクスチェンジキューテ
ーブル17の当該エクスチェンジのCPUアドレス35
で示されるCPU2へACK−1フレームを送信する
(ステップ65)。
【0022】エクスチェンジの多重度がキュー数しきい
値42を越えていれば(ステップ63YES)、ACK
−1保留管理テーブル19の当該エクスチェンジの受信
時刻52及びタイムアウト時間54を参照し(ステップ
66)、そのCPU2が要求するタイムアウト時間を順
守可能か否か判定する(ステップ67)。ここではその
CPU2のタイムアウト時間をTとすると、 T−α>(受信時刻52−現在時刻) (式1) を満足するか否かの判定をする。αは余裕時間を示す正
の定数である。式1を満足しなければ(ステップ67N
O)、ステップ64へ行く。この式を満足すれば(ステ
ップ67YES)、ACK−1保留管理テーブル19を
参照して当該エクスチェンジの保留状態53にWAIT
を格納し(ステップ68)、処理を終了する。本処理に
よれば、ACK−1送信のタイムアウトになる可能性が
なければ受信したフレームの応答としてのACK−1送
信を遅延させる。これによって当該エクスチェンジに係
わるCPU2による後続フレームの送信を遅延させ、C
PU2が監視するタイムアウト時間に接近するタイミン
グでACK−1を送信することができる。一方タイムア
ウトになる可能性があれば、即座にACK−1フレーム
を送信しなければならない。
【0023】図7は、保留したACK−1送信を起動す
るポーリング処理の流れを示すフローチャートである。
DKC6は、一定時間間隔ごとに以下のポーリング処理
を行う。ここで一定時間間隔は余裕時間αに比べて充分
小さくかつポーリングのオーバヘッドが許容できる程度
の時間である。DKC6はACK−1保留管理テーブル
19の次の(最初の)エントリを参照し(ステップ7
1)、全エントリの処理を終了しテーブルの終端でなけ
れば(ステップ72NO)、そのエントリの保留状態5
3を参照してACK−1保留中か否か判定する(ステッ
プ73)。ACK−1保留中(WAIT中)であれば、
上記ステップ61〜68を実行し(ステップ74)、ス
テップ71に戻る。ACK−1未保留(解除)であれ
ば、ステップ71に戻る。ACK−1保留管理テーブル
19の全エントリの処理を終了しテーブルの終端に達し
たとき(ステップ72YES)、処理を終了する。
【0024】なおエクスチェンジの多重度は、DKC6
に接続可能なCPU2の数、各CPU2に関するEEク
レジットカウントなどによって動的に変化するから、エ
クスチェンジ多重度に応じて一定時間間隔でキュー数し
きい値42を更新する学習機能を設けるのが望ましい。
ここでは学習機能の詳細なメカニズムには立ち入らな
い。
【0025】図8は、CPU2とDKC6との間の動作
シーケンスの例を示し、特にCUBUSYが発生するよ
うなシーケンスの例を示す。CPU2がコマンドフレー
ムを発行すると、DKC6はフレームを正しく受信しさ
らに受信バッファに空きがあれば応答フレームを発行す
る。このとき許容し得るエクスチェンジ多重度を越えた
場合にDKC6はCU BUSYのステータスフレーム
(STUS’50’)を発行する。これに対してCPU
2が応答フレームを発行し、続いてステータス受領フレ
ーム(ACPT STUS)を発行する。これに対して
DKC6が応答フレームを発行する。DKC6のCU
BUSY条件が解除されたとき、DKC6から接続要求
フレーム(REQ CON)を発行し、CPU2がその
応答フレームを発行する。続いてDKC6はCU EN
D報告のステータスフレーム(STUS’20’)を発
行し、CPU2がその応答フレームを発行する。最後に
CPU2がステータス受領フレームを発行し、DKC6
その応答フレームを発行する。
【0026】上記のようにエクスチェンジ多重度がDK
C6の処理能力上の限界を示すしきい値を越えたとき、
DKC6がCU BUSYを発行する必要があり、その
ときDKC6がCU BUSYを発行してから接続要求
フレームの発行を経て最後のACK−1を送信するまで
の余分なシーケンスが発生する。本発明によればエクス
チェンジ多重度がこのしきい値を越えたときCU BU
SYを発行する代わりに各エクスチェンジのACK−1
送信を遅延させるものである。これによって各エクスチ
ェンジの動作シーケンスが遅延されることになるが、C
U BUSYに伴う余分なシーケンスに比べてACK−
1遅延によるシーケンスの遅延が小さければ性能向上に
寄与することになる。また余裕時間αを増減させること
によってACK−1遅延によるシーケンスの遅延を増減
させることができる。なお従来技術においても本発明に
おいても、空きの受信バッファ20がない場合には、D
KC6はCU BUSYを発行することになる。また本
発明においてエクスチェンジキューテーブル17に空き
のエントリがない場合には、DKC6の処理能力上の上
限に達したものとみなしてCU BUSYを発行する。
【0027】DKC6は、周期的に各受信バッファ20
の占有状態をサンプリングし、各受信バッファ20の占
有状態のサンプル数/サンプリング回数の使用率を求
め、全受信バッファについて平均した平均使用率を算出
してエクスチェンジキュー管理テーブル18のバッファ
使用率44に格納する。ここで受信バッファ20の占有
状態とは、その受信バッファ20がデータ転送に使用さ
れているか又は実質的に他のデータ転送のために使用で
きない状態をいう。
【0028】図9は、受信フレームの種類と受信バッフ
ァの使用率に応じてACK―1フレーム送信を制御する
処理の流れを示すフローチャートである。DKC6は上
記のようなACK―1フレーム送信条件を満足すると
き、以下に示すACK―1フレーム送信処理を実行す
る。ただし以下の処理は図6の処理とは独立に実行され
るものとする。DKC6はエクスチェンジキュー管理テ
ーブル18のバッファ使用率44及びバッファ使用率し
きい値45を参照し(ステップ81)、バッファ使用率
44がバッファ使用率しきい値45を越えているか否か
判定する(ステップ82)。バッファ使用率しきい値4
5を越えていなければ(ステップ82NO)、ACK−
1保留管理テーブル19を参照して当該エクスチェンジ
の保留状態53に解除を格納し(ステップ83)、エク
スチェンジキューテーブル17の当該エクスチェンジの
CPUアドレス35で示されるCPU2へACK―1フ
レームを送信する(ステップ84)。
【0029】バッファ使用率44がバッファ使用率しき
い値45を越えていれば(ステップ82YES)、エク
スチェンジキューテーブル17を参照し(ステップ8
5)、当該エクスチェンジのフレーム種類33がデー
タ、すなわちデータ転送か否か判定する(ステップ8
6)。データ転送であれば(ステップ86YES)、ス
テップ83へ行く。データ転送でなければ、すなわちコ
マンド転送であれば(ステップ86NO)、エクスチェ
ンジキューテーブル17に登録されている他のエクスチ
ェンジのフレーム種類33を参照して他のエクスチェン
ジでデータ転送があるか否か判定する(ステップ8
7)。他のエクスチェンジでデータ転送がなければ(ス
テップ87NO)、ステップ83へ行く。他エクスチェ
ンジでデータ転送があれば(ステップ87YES)、A
CK−1保留管理テーブル19の当該エクスチェンジの
受信時刻52及びタイムアウト時間54を参照し(ステ
ップ88)、そのCPU2が要求するタイムアウト時間
を順守可能か否か判定する(ステップ89)。判定には
ステップ67と同様に式1を用いる。式1を満足しなけ
れば(ステップ89NO)、ステップ83へ行く。式1
を満足すれば(ステップ89YES)、ACK−1保留
管理テーブル19を参照して当該エクスチェンジの保留
状態53にWAITを格納し(ステップ90)、処理を
終了する。本処理によれば、複数のエクスチェンジに亘
って受信バッファ20に受信しているフレームがデータ
フレームとコマンドフレームの組合わせであってかつA
CK−1送信のタイムアウトになる可能性がなければ、
受信したフレームの応答としてのACK−1送信を遅延
させる。これによって受信しているフレームがデータと
データ、又はコマンドとコマンドの組合わせの場合を優
先させ、受信バッファ20の使用効率を上げることがで
きる。
【0030】なお図9に示す例はエクスチェンジキュー
テーブル17のフレーム種類33によってフレームを切
り分けたが、フレームサイズ34を参照してフレームの
大きさで受信フレームを切り分けてもよい。すなわちフ
レーム小/大を区分するしきい値を設定し、受信してい
るフレームがフレーム小とフレーム大の組合わせの場合
にACK−1送信を遅延させるものである。受信フレー
ムをフレーム種類33とフレームサイズ34のいずれに
よつて切り分けるかを判定するときにフレーム切り分け
情報46を参照する。
【0031】DKC6が保留したACK−1送信を起動
するポーリング処理を行うことは上記のエクスチェンジ
多重度制御の場合と同様であり、周期的にステップ71
〜74を実行する。ただしステップ74ではステップ8
1〜90を実行することになる。
【0032】なお図6の処理と図9の処理を両方サポー
トする場合には、図9の処理においてステップ83およ
び84を図6のステップ61〜68の処理によつて置き
換える。これによってまずバッファ使用率のチェックを
行い、ACK−1保留条件を満足しない場合にエクスチ
ェンジ多重度のチェックを行ってACK−1送信を保留
するか否かを決定することができる。この場合のポーリ
ング処理のステップ74はこのようにして変更したステ
ップ81〜82、85〜90及び61〜68の組合わせ
となる。
【0033】図10は、図9に示す処理によってバッフ
ァの使用効率を上げる効果を説明するタイミング図であ
る。図10(a)は従来動作のシーケンスを示す図、図
10(b)は本発明動作のシーケンスを示す図である。
ただし簡単のためにエクスチェンジの多重度は2であ
り、しきい値を越えていないものとし、受信バッファは
A,Bの2個とする。またCPU2がデータフレームを
送信又は受信する前に4つのコマンドフレームを送信す
るものとする。またCPU2のEEクレジットカウント
が1とする。図でDはデータフレームを示し、Cはコマ
ンドフレームを示す。
【0034】図10(a)において、CPU2のチャネ
ルから受けたフレームC1をバッファBに受信する動作
と並行してチャネルからバッファAに受信したフレーム
D1をバッファからキャッシュ21に転送する。フレー
ムD1をキャッシュ21に転送終了した時点でバッファ
Aが空くのでフレームD1に対してACK−1を送信す
る。同様にフレームC1をキャッシュ21に転送終了し
た時点でバッファBが空くのでフレームC1に対してA
CK−1を送信する。以下フレームD2〜D4とフレー
ムC2〜C4について同じシーケンスが繰り返される。
この結果バッファBに顕著なバッファ空き時間が生じ、
バッファの使用効率が低下する。このバッファ空き時間
の間、バッファBはデータ転送に使用されていないにも
かかわらず他のデータ転送に使用できないため、実質的
に受信バッファが無駄に占有されている状態となる。
【0035】図10(b)において、フレームD1をキ
ャッシュ21に転送終了した時点でバッファ使用率はほ
ぼ100%でしきい値を越えるが当該フレームはデータ
フレームなので直ちにACK−1を送信し、続いてバッ
ファAにフレームD2を受信する。一方フレームC1を
キャッシュ21に転送終了した時点でバッファ使用率が
しきい値を越え、バッファA,Bを占有するフレームは
データフレームとコマンドフレームの組合わせとなるの
でフレームC1に対するACK−1送信を保留する。こ
の結果フレームD3の受信とフレームD2のキャッシュ
21転送が並行して行われ、フレームD4の受信とフレ
ームD3のキャッシュ21転送が並行して行われ、バッ
ファの使用効率が向上し、シーケンス動作時間が短縮さ
れる。またフレームC1に対するACK−1が送信され
た後、フレームC3の受信とフレームC2のキャッシュ
21転送、フレームC4の受信とフレームC3のキャッ
シュ21転送が並行して行われる。
【0036】なお上記実施形態はACK―1送信タイミ
ングを遅延させるものであるが、ACK―1以外にDK
C6がCPU2へ送信するデータフレーム又はコマンド
フレームの送信を遅延させるものであってもよい。例え
ばCPU2からのコマンドフレームに対してDKC6が
送信するコマンドレスポンスフレームの送信タイミング
を遅延させてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、エク
スチェンジの多重度が増加してDKCの処理能力限界に
近づいたとき、応答フレーム送信を遅延するという手段
によってこの状態を克服するので、CU BUSY状態
の発生を抑止することができ、もってコンピュータシス
テムの性能向上に寄与することができる。またDKCの
受信バッファの使用効率が低下するような状態になった
とき、応答フレーム送信を遅延することによってバッフ
ァの使用効率を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のコンピュータシステムの構成図であ
る。
【図2】実施形態のディスクサブシステムの構成図であ
る。
【図3】実施形態のエクスチェンジキューテーブル17
のデータ構成を示す図である。
【図4】実施形態のエクスチェンジキュー管理テーブル
18のデータ構成を示す図である。
【図5】実施形態のACK−1フレーム保留管理テーブ
ル19のデータ構成を示す図である。
【図6】実施形態のエクスチェンジ多重度増加に対応す
るDKCの処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】実施形態の保留したACK−1送信を起動する
ポーリング処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】CPU2とDKC6との間の動作シーケンスの
例を示す図である。
【図9】実施形態のバッファ使用効率向上のためのDK
C6の処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】バッファ使用効率向上の効果を説明するタイ
ミング図である。
【符号の説明】
6:DKC、17:エクスチェンジキューテーブル、1
8:エクスチェンジキュー管理テーブル、19:ACK
−1フレーム保留管理テーブル、20:受信バッファ、
42:キュー数しきい値、44:バッファ使用率、4
5:バッファ使用率しきい値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B045 BB42 EE02 KK06 5B065 CA15 CE01 CE05 5K034 AA01 DD02 FF01 GG02 GG06 HH01 HH02 HH11 HH50 HH65 NN26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1台以上の中央処理装置がファイバーチャ
    ネルを介してディスク制御装置に接続可能に構成される
    コンピュータシステムにおいて、前記ディスク制御装置
    は、前記中央処理装置との間でやりとりされるコマンド
    及びデータの一連の送受信シーケンスであるエクスチェ
    ンジの多重度が設定されたしきい値を越えているとき、
    前記中央処理装置から受信したフレームに対する応答フ
    レームの送信を遅延させることを特徴とするコンピュー
    タシステム。
  2. 【請求項2】1台以上の中央処理装置がネットワークを
    介してディスク制御装置に接続可能に構成されるコンピ
    ュータシステムにおいて、前記ディスク制御装置は、前
    記中央処理装置との間でやりとりされるコマンド及びデ
    ータの一連の送受信シーケンスの多重度が設定されたし
    きい値を越えているとき、前記中央処理装置から受信し
    たフレームに対する応答フレームを前記中央処理装置が
    監視するタイムアウト時間に接近するタイミングで送信
    することを特徴とするコンピュータシステム。
  3. 【請求項3】1台以上の中央処理装置がネットワークを
    介してディスク制御装置に接続可能に構成され、前記中
    央処理装置と前記ディスク制御装置との間に一連の送受
    信シーケンスをもつコマンド及びデータがやりとりされ
    るコンピュータシステムにおいて、前記ディスク制御装
    置は、受信したコマンドに対して応答フレームを送信す
    るとき、受信バッファの単位時間当りの占有時間の比率
    が所定のしきい値を越えておりかつ他の送受信シーケン
    スに属するデータが受信バッファを占有している場合に
    前記応答フレームの送信を遅延させることを特徴とする
    コンピュータシステム。
  4. 【請求項4】外部との間でコマンド及びデータの一連の
    送受信シーケンスを多重に送受信するディスク制御装置
    において、同時に実行中の前記シーケンスの多重度を計
    数する手段と、前記多重度が設定されたしきい値を越え
    ているとき、外部から受信したフレームに対する応答フ
    レームの送信を遅延させる手段とを有することを特徴と
    するディスク制御装置。
  5. 【請求項5】外部との間でコマンド及びデータの一連の
    送受信シーケンスを多重に送受信するディスク制御装置
    において、受信バッファの単位時間当りの占有時間の比
    率をバッファ使用率として計数する手段と、受信したコ
    マンドに対して応答フレームを送信するとき、前記バッ
    ファ使用率が所定のしきい値を越えておりかつ他の送受
    信シーケンスに属するデータが受信バッファを占有して
    いる場合に前記応答フレームの送信を遅延させる手段と
    を有することを特徴とするディスク制御装置。
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